JP2007214971A - リソース管理装置、通信システムおよび通信方法 - Google Patents

リソース管理装置、通信システムおよび通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】リソース管理装置によって管理されるリソースの使用状況と実際のトラヒックの利用状況との齟齬をなくす。
【解決手段】リソース管理サーバ2は、リソース確保要求メッセージに付加されたフローの識別情報およびDSCP値を抽出し(S3)、フローの経路についてリソース確保をした後(S4)、発端末T1を収容するルータR1に識別情報およびDSCP値を送信する(S6)。ルータR1は、受信した識別情報およびDSCP値を登録する(S7)。その後、発端末T1から着端末宛のパケットが送信されると(S11)、ルータR1は、登録されている識別情報およびDSCP値とパケットに含まれる識別情報およびDSCP値とを比較し(S12)、識別情報が一致しDSCP値が異なる場合に(S13,NO)、登録されているDSCP値をパケットに上書きする(S14)。
【選択図】 図9

Description

本発明は、通信ネットワークのリソース管理を行うリソース管理装置、通信システムおよび通信方法に関する。
通信ネットワーク、特にIP(Internet Protocol)ネットワークを利用して音声や映像等のコンテンツを提供する場合には、通信路の容量を超える利用要求によって輻輳が発生すると、パケットの損失等に伴い通信品質が劣化してしまう。このような通信品質の劣化を防ぐQoS(Quality of Service)技術の一つとして、ネットワークレイヤにおけるリソース管理が研究されている。この種のリソース管理の一つに、通信ネットワークを構成するルータとは独立したリソース管理装置(リソース管理サーバ)を用いて、ルータ間のリンクのリソース量とその利用状況を管理するとともに、ユーザ端末等からのリソース確保要求に対して適切な容量のリソースを払い出す方式がある。その従来例を以下に説明する。
リソース管理サーバは、通信ネットワークにおけるパケットが通過する経路を特定する経路情報テーブルと、ルータ間のリンクの総リソース量および利用可能な残リソース量を管理するリソース情報テーブルとを有する。リソース管理サーバが有する経路情報テーブルは、それぞれのルータが有する経路情報テーブルと同じものである。
リソース管理サーバは、リソース確保要求を受け付けると、その受付順にリソース確保の処理を開始する。具体的には、次のような処理を行う。
まず、通信を行う発端末および着端末のIPアドレスを基に、経路情報テーブルから当該通信に必要となるリンクを特定する。そして、リンク情報テーブルを参照し、特定されたリンクのそれぞれについて当該通信に必要な容量が利用可能か否かをチェックする。
その結果、特定されたすべてのリンクについて十分な容量が利用可能である場合には、リソース確保が可能であると判定する。そして、リソース確保要求に対して許諾応答するとともに、リンク情報テーブルにおいて、特定されたリンクの残リソース量から当該通信に割り当てられる容量を減算する。逆に、いずれかのリンクについて利用可能な容量が不足する場合には、リソース確保が不可能であると判定し、リソース確保要求に対して拒絶応答する(例えば、特許文献1および非特許文献1を参照)。
リソース確保要求が許諾された後、発端末と着端末との間で通信ネットワークを介した通信を開始する。通信ネットワークを構成するルータはリソース管理サーバと同じ経路情報テーブルを有するので、発端末から送信されたパケットはリソース管理サーバによって通信に必要なリソースが確保された経路を通過することになる。したがって、リソース確保要求の許諾を受けて通信を行なうことによって、その通信の品質が保証される。
以上のリソース管理方式の他にも、様々なQoS技術が従来から実用化されている。その一つに「Diff−serv(Differentiated Services)方式」がある。Diff−serv方式では、パケットのIPヘッダに用意されたToS(Type of Service)フィールドに優先度を示すDSCP値(Differentiated Services Code Point)を設定し、パケットが通過する経路上のルータがDSCP値によって示される優先度にしたがってバッファや帯域の割り当てを行うことで、優先度が高い通信の品質を確保する。通常、DSCP値は特定の通信ネットワークの入口で設定され、その優先度は発端末が提供するサービス毎に予め決められている(例えば、非特許文献2〜4を参照)。
特開2003−258855号公報 矢口他、「大規模IP網における管理サーバを用いたリソース管理方式の一提案と具体例」、信学総合大会、B−6−31(2002) RFC2597 4. Queueing and Discard Behavior RFC2474 2. Terminology Used in This Document および 4.1 A Default PHB RFC2475 2.2 Differentiated Services Region
このように、Diff−servという優先制御の概念が提案されている。Diff−servではDSCP値による通信ネットワーク内での振る舞いを定義しており、CDNサービスにおけるコンテンツ配信サーバのように、信頼できる端末から付与されたDSCP値については信用し、通信ネットワーク内で指定された振る舞いでパケットを転送することができる。しかし、信用できない端末から付与されたDSCP値については、誤った振る舞いをしないように、特定のネットワークの入口でDSCP値の付け替えを行う必要がある。
DSCP値については、汎用のルータなどで設定する仕組みが用意されている。この場合、DSCP値を適用する対象として、5tuple(発着端末のIPアドレス、発着ポート番号、プロトコル種別など)などと呼ばれる識別情報で区別できるフローと、フロー毎の振る舞いを予め設定する必要がある。しかし、不特定多数の端末間で通信を行い、端末が移動する昨今の環境では、上述したすべての情報をネットワークの入口で予めもつことは不可能であり、DSCP値の付け替えは普及していない。
不正なDSCP値が付与されたパケットが優先的に転送されれば、正しいDSCP値が付与されたパケットの転送が阻害され、ときには廃棄される。その結果、リソース管理サーバによって確保されているはずのリソースが保証されず、リソース管理サーバによって管理されるリソースの使用状況と実際のトラヒックの利用状況とが整合しないという問題があった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、Diff−servの問題点を改善し、リソース管理サーバによって管理されるリソースの使用状況と実際のトラヒックの利用状況との齟齬をなくすことにある。
このような目的を達成するために、本発明にかかるリソース管理装置は、通信を行う発端末と着端末との間のフローを識別する識別情報とフローのDSCP値とが付加された、リソース確保を要求する要求メッセージを受信するメッセージ受信手段と、受信された要求メッセージから識別情報およびDSCP値を抽出する情報抽出手段と、抽出された識別情報に基づいてフローを特定するフロー特定手段と、特定されたフローの経路についてリソース確保を行う確保処理手段と、リソース確保された経路上のいずれかのノードに、抽出された識別情報およびDSCP値を送信する情報送信手段とを備えることを特徴とする。
ここで、識別情報は、発端末のIPプレフィックスを含むIPアドレス、着端末のIPプレフィックスを含むIPアドレス、プロトコル番号、発ポート番号および着ポート番号を含み、DSCP値は、発端末のIPアドレス、着端末のIPアドレス、プロトコル番号、発ポート番号および着ポート番号のすべての組合わせに対して決定されるものであってもよい。
また、上述したリソース管理装置は、特定されたフローと抽出されたDSCP値とを対応づけて記憶する記憶手段をさらに備えるものであってもよい。
また、確保処理手段は、抽出されたDSCP値に基づく順番にリソース確保を行うものであってもよい。
また、本発明にかかる他のリソース管理装置は、複数のノードを含む通信ネットワークを分割した複数の管理範囲ごとに設けられ、通信ネットワークのリソースに関するメッセージを互いに送受信し、このメッセージに基づいてそれぞれの管理範囲内におけるリソース確保を行うリソース管理装置であって、通信を行う発端末と着端末との間のフローを識別する識別情報とフローのDSCP値とが付加された、リソース確保を要求する要求メッセージを受信するメッセージ受信手段と、受信された要求メッセージから識別情報およびDSCP値を抽出する情報抽出手段と、抽出された識別情報に基づいて、自装置の管理範囲内におけるフローを特定するフロー特定手段と、特定されたフローの経路についてリソース確保を行う確保処理手段と、リソース確保された経路上のいずれかのノードに、抽出された識別情報およびDSCP値を送信する情報送信手段とを備えることを特徴とする。
このリソース管理装置は、リソース確保に成功したときに、リソース確保要求を許可する旨の応答メッセージを要求メッセージの送信元に送信するメッセージ送信手段をさらに備えるものであってもよい。
また、抽出されたDSCP値を修正するDSCP値修正手段をさらに備え、メッセージ送信手段は、DSCP値修正手段によりDSCP値が修正されたときには、修正後のDSCP値を応答メッセージに付加するものであってもよい。
また、メッセージ送信手段は、着端末が自装置の管理範囲内に属しない場合に、自装置の管理範囲と管理範囲が隣接する他のリソース管理装置に要求メッセージを送信し、メッセージ受信手段は、他のリソース管理装置からの応答メッセージを受信するものであってもよい。
また、情報送信手段は、受信された応答メッセージに修正後のDSCP値が付加されている場合に、修正後のDSCP値を自装置の管理範囲と他のリソース管理装置の管理範囲との境界にあるノードに送信するものであってもよい。
また、本発明にかかる通信システムは、通信ネットワークを構成する複数のノードと、通信ネットワークのリソース確保を行なうリソース管理装置とを備え、リソース管理装置は、通信を行う発端末と着端末との間のフローを識別する識別情報とフローのDSCP値とが付加された、リソース確保を要求する要求メッセージを受信するメッセージ受信手段と、受信された要求メッセージから識別情報およびDSCP値を抽出する情報抽出手段と、抽出された識別情報に基づいてフローを特定するフロー特定手段と、特定されたフローの経路についてリソース確保を行う確保処理手段と、リソース確保された経路上のいずれかのノードに、抽出された識別情報およびDSCP値を送信する情報送信手段とを備えることを特徴とする。
また、ルータは、リソース管理装置から送信された識別情報およびDSCP値を受信する情報受信手段と、受信された識別情報とDSCP値とを対応づけて記憶する情報記憶手段と、パケットを受信するパケット受信手段と、受信されたパケットに含まれる識別情報およびDSCP値と情報記憶手段に記憶されている識別情報およびDSCP値とを比較し、識別情報が一致しDSCP値が異なる場合に、パケットのDSCP値を情報記憶手段に記憶されているDSCP値に書き換えるDSCP値管理手段とを備えるものであってもよい。
また、本発明にかかる通信方法は、リソース管理装置において、通信を行う発端末と着端末との間のフローを識別する識別情報とフローのDSCP値とが付加された、リソース確保を要求する要求メッセージを受信するステップと、受信された要求メッセージから識別情報およびDSCP値を抽出するステップと、抽出された識別情報に基づいてフローを特定するステップと、特定されたフローの経路についてリソース確保を行うステップと、リソース確保された経路上のいずれかのノードに、抽出された識別情報およびDSCP値を送信するステップとを備えることを特徴とする。
さらに、ルータにおいて、リソース管理装置から送信された識別情報およびDSCP値を受信するステップと、受信された識別情報とDSCP値とを対応づけて情報記憶手段に記憶するステップと、パケットを受信するステップと、受信されたパケットに含まれる識別情報およびDSCP値と情報記憶手段に記憶されている識別情報およびDSCP値とを比較し、識別情報が一致しDSCP値が異なる場合に、パケットのDSCP値を情報記憶手段に記憶されているDSCP値に書き換えるステップとを備えるものであってもよい。
また、本発明にかかる他の通信方法は、複数のノードを含む通信ネットワークを分割した複数の管理範囲ごとリソース管理装置を設け、それぞれのリソース管理装置の間で通信ネットワークのリソースに関するメッセージを送受信し、このメッセージに基づいてそれぞれの管理範囲内におけるリソース確保を行うリソース管理方法であって、一のリソース管理装置において、通信を行う発端末と着端末との間のフローを識別する識別情報とフローのDSCP値とが付加された要求メッセージを受信するステップと、受信した要求メッセージから識別情報およびDSCP値を抽出するステップと、着端末が自装置の管理範囲に属しない場合に、自装置の管理範囲と管理範囲が隣接する他のリソース管理装置に要求メッセージを送信するステップと、他のリソース管理装置から修正後のDSCP値が付加された応答メッセージを受信するステップと、修正後のDSCP値を自装置の管理範囲と他のリソース管理装置の管理範囲との境界にあるノードに送信するステップとを備えることを特徴とする。
本発明では、リソース管理装置によってフローの経路についてリソース確保が行われたときに、この経路上のノードに、フローの識別情報およびDSCP値を送信する。したがって、通信ネットワークの入口となり得るすべてのノードでフローの識別情報およびDSCP値を予めもっていなくても、信用できない端末から付与されたDSCP値の付け替えを行うことができる。これにより、リソース管理サーバによって管理されるリソースの使用状況と実際のトラヒックの利用状況との齟齬をなくすことができる。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
1.第1の実施の形態
[通信システムの全体構成]
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる通信システムの全体構成を示すブロック図である。
図1に示す通信システムは、インターネットプロトコル(IP)に基づく通信ネットワーク1と、通信ネットワーク1のリソースを管理するリソース管理サーバ(リソース管理装置)2と、通信ネットワーク1に接続可能な端末T(T1〜T6)と、端末Tからの要求を受け付けてリソース管理サーバ2に橋渡しするアプリケーションサーバ3とを有する。
通信ネットワーク1は、ルータR(R1〜R7)や交換機(図示せず)、LANスイッチ(図示せず)などの複数のノードと、ノード間を接続するリンクとから構成される。この通信ネットワーク1のリソースとは、通信を行う2つの端末間の経路を構成するリンクにおいて、課金によって所定時間払い出される容量のことをいう。連続課金によって容量の払い出しを継続することができる。
アプリケーションサーバ3は、端末Tまたはリソース管理サーバ2との間で各種メッセージを送信および受信する。具体的には、端末Tから送信されるリソース確保サービスの利用要求メッセージ(以下「サービス利用要求メッセージ」という)を受信し、このメッセージのフォーマットを変換したリソース確保要求メッセージをリソース管理サーバ2に送信する。また、リソース確保要求メッセージに対してリソース管理サーバ2から送信される応答メッセージを受信し、このメッセージのフォーマットを変換したメッセージを端末Tに送信する。より詳しく言えば、リソース管理サーバ2からリソース確保に成功した旨の応答メッセージを受信したときには、端末Tにリソース確保サービスの利用許可メッセージを送信し、リソース確保に失敗した旨の応答メッセージを受信したときには、リソース確保サービスの利用拒絶メッセージを送信する。
端末Tから送信されるサービス利用要求メッセージには、ユーザの識別子(ユーザID)、フローを識別する情報(以下「フロー識別情報」という)、このフローのDSCP値、要求リソース量などの情報が付加される。フローは、5tuple(発着端末のIPアドレス(IPプレフィックスを含む)、発着ポート番号、プロトコル種別など)などと呼ばれる識別情報によって区別される。フローのDSCP値は、発着端末のIPアドレス、発着ポート番号、プロトコル種別のすべての組合わせに対して決定される。サービス利用要求メッセージに付加された各種情報は、リソース確保要求メッセージにも付加される。
なお、DSCP値はアプリケーションサーバ3において適宜付加することができるので、サービス利用要求メッセージにDSCP値が付加されない場合もある。
図1では、アプリケーションサーバ3は、通信ネットワーク1の入口となるルータR1に接続されているが、ルータR1と端末T1との間に接続された他のルータやスイッチに接続されていてもよい。
[リソース管理サーバの構成]
図2は、リソース管理サーバ2の機能ブロック図である。
このリソース管理サーバ2は、送受信部21と、制御部22と、データベース部23とを有する。
ここで、送受信部21は、通信インターフェースを備え、アプリケーションサーバ3との間で各種メッセージを送信および受信する。また、通信ネットワーク1を構成するルータRに、後述するメッセージを送信する。
制御部22は、アプリケーションサーバ3からのリソース確保要求メッセージに応じて、通信ネットワーク1のリソースを確保する処理を行う。具体的には、要求受付部221と、リソース処理部222と、メッセージ作成部223とを有する。
要求受付部221は、リソース確保要求メッセージに付加された各種情報を抽出し、抽出した情報の一つであるDSCP値に基づいてリソース確保要求メッセージに対し受付番号を付与する。
リソース処理部222は、受付番号が小さい方から順にリソース確保処理を行う。すなわち、リソース確保要求メッセージから抽出されたフロー識別情報から発端末と着端末との間のフローを特定し、特定したフローの経路において必要な容量が確保可能か否かを判定し、確保可能である場合には必要な容量のリソースを確保する。したがって、リソース処理部222は、フロー特定部およびリソース確保処理部として機能する。
メッセージ作成部223は、リソース確保要求を許可または拒絶する旨の応答メッセージを作成し、送受信部21を介してアプリケーションサーバ3に送信する。さらに、リソース確保に成功した場合には、リソース確保要求メッセージから抽出されたフロー識別情報およびDSCP値を含む優先度通知メッセージを作成し、送受信部21を介して発端末を収容するエッジルータに送信する。発端末と着端末との間で双方向通信を行う場合には、発端末を収容するエッジルータと着端末を収容するエッジルータの両方に優先度通知メッセージを送信する。これらに限らず、リソースを確保した経路上のいずれかのノード(ホームゲートウェイHGW、ポリシースイッチ(ポリシー設定を行うスイッチ)PSWなどのスイッチ類、エッジルータ、ゲートウェイルータ)に優先度通知メッセージを送信してもよい。
データベース部23は、上述した制御部22による処理に必要な各種情報を記憶する。具体的には、従来から用いられている経路情報テーブルおよびリンク情報テーブルの他に、以下のキューテーブル、受付番号テーブルおよびアクセスリストテーブルを記憶する。
アクセスリストテーブルは、リソース確保された発端末と着端末との間のフローと、このフローに設定されたDSCP値とを対応づけたテーブルである。例えば図3に示すアクセスリストテーブル231は、フロー識別情報としての「発端末IPアドレス」、「着端末IPアドレス」、「ポート番号」および「プロトコル番号」と、フロー識別情報により特定されるフローの「DSCP値」という項目からなる。これらの情報は、リソース確保に成功したときに、リソース処理部222により登録される。
キューテーブルは、リソース確保要求メッセージの待ち行列(キュー)の管理に用いられるテーブルである。例えば図4に示すキューテーブル232は、「DSCP値」、「最終受付番号」、「制限量」および「蓄積量」という項目からなる。
「最終受付番号」とは、同じDSCP値が付加された要求メッセージのキューの最終受付番号である。原則として、各キューに属する最後の要求メッセージの受付番号である。例えば、キューに2つの要求メッセージが属している場合には、2番目の要求メッセージの受付番号が最終受付番号となる。
「制限量」とは、キューの個別容量であり、それぞれのキューで蓄積可能な要求メッセージの数を表す。
「蓄積量」とは、その時点でキューに蓄積されている要求メッセージの数を表す。
なお、キューテーブル232の制限量等の情報が外部記憶装置に記録されている場合には、これらの情報をリソース管理サーバ2の起動時に読み込むこともできるし、起動後に読み込み途中変更することもできる。
受付番号テーブルは、リソース確保要求メッセージの受付番号の管理に用いられるテーブルである。例えば図5に示す受付番号テーブル233のように、「要求ID」および「受付番号」という項目からなる。
「要求ID」とは、要求メッセージに個別に付与された識別子である。
「受付番号」とは、要求IDによって表される要求メッセージに付与された受付番号である。
[受付番号付与のアルゴリズム]
次に、図6および図7を参照し、要求受付部221による受付番号付与のアルゴリズムについて説明する。図6および図7は、DSCP値が10,30,50のリソース確保要求メッセージのキュー(以下「DSCP値が10,30,50のキュー」と略記する)を概念的に示す図である。
まず、図6を参照し、受付番号付与の基本的なアルゴリズムについて説明する。
DSCP値50の要求メッセージ1が受信されたとき、要求受付部221はこの要求メッセージ1をDSCP値50のキューに振り分ける。このときDSCP値50のキューは空であるから、このキューの最終受付番号は「0」である。この最終受付番号「0」にDSCP値「50」を加算した値「50」を、要求メッセージ1の受付番号とする。
その後、続いてDSCP値30の要求メッセージ2、DSCP値10の要求メッセージ3が受信されたときにも、同様にしてそれぞれの受付番号を「30」、「10」とする。
さらにその後、DSCP値50の要求メッセージ4が受信されたとき、要求受付部221はこの要求メッセージ4を再びDSCP値50のキューに振り分ける。このときDSCP値50のキューには最初の要求メッセージ1が蓄積されており、この要求メッセージ1の受付番号「50」がキューの最終受付番号となっている。したがって、キューの最終受付番号「50」にDSCP値「50」を加算した値「100」を、要求メッセージ4の受付番号とする。
その結果、キューテーブル232の「最終受付番号」および受付番号テーブル233の「受付番号」は、それぞれ図4および図5に示すようになる。
リソース処理部222は、受付番号が小さいメッセージから順に処理を行うので、要求メッセージ3→要求メッセージ2→要求メッセージ1→要求メッセージ4の順にリソース確保の処理が行われることになる。
以上のように、本実施の形態では、受信された要求メッセージのDSCP値をそのキューの最終受付番号に加算し、これにより得られた値を要求メッセージの受付番号とする。この場合には、優先度が高くDSCP値が小さい要求メッセージは受付番号が小さくなり、処理の開始が早くなる。これに対し、優先度が低くDSCP値が大きい要求メッセージは受付番号が大きくなり、処理の開始が遅くなる。
次に、図7を参照し、キューの最終受付番号の変更について説明する。
図6で説明したように要求メッセージ1〜4について受付番号が付与された後、要求メッセージ3,2,1についての処理が開始されると、その時点でこれらの要求メッセージ1〜3はそれぞれのキューから削除される。これにより、最終受付番号「0」を基準にして受付番号を決定した要求メッセージ1〜3が、すべて削除されたことになる。このままDSCP値10,30のキューの最終受付番号を「0」のままにしておき、この最終受付番号を基準にした受付番号の決定を続けると、すでに受付番号が決定された要求メッセージ4が不利に扱われる場合がある。
そこで、本実施の形態では、最終受付番号「0」を基準にして受付番号を決定した要求メッセージ1〜3がすべてキューから削除された時点で、図7に示すように、DSCP値10,30,50のキューの最終受付番号を、未処理の要求メッセージ4の受付番号の基準となった要求メッセージ1の受付番号「50」に変更する。
このような最終受付番号の変更を行った後で、図7に示すようにDSCP値30の要求メッセージ5が受信されると、要求受付部221はこの要求メッセージ5をDSCP値30のキューに振り分け、このキューの最終受付番号「50」にDSCP値「30」を加算した値「80」を要求メッセージ5の受付番号とする。
この場合には、要求メッセージ4よりも要求メッセージ5の方が受付番号が小さいので、要求メッセージ5から先にリソース確保の処理が行われることになる。
なお、すべての要求メッセージが処理され、すべてのキューが空になった場合には、すべてのキューの最終受付番号を「0」に戻す。
なお、本実施の形態では、それぞれのキューに順位付けがなされている。受付番号が同じになった要求メッセージについては、順位が高いキューに属する要求メッセージから先に処理を行うものとする。例えば、DSCP値10,30,50のキューの順位がそれぞれ1,2,3の場合には、DSCP値10のキューに属する要求メッセージから順に処理が行われることになる。
[ルータの構成]
図8は、ルータRの機能ブロック図である。
このルータRは、送受信部41と、データベース部42と、解析部43と、ヘッダ設定部44とを有する。
ここで、送受信部41は、通信インターフェースを備え、当該ルータRが収容する端末または隣接する別のルータから送信されたパケットを受信する受信機能と、受信したパケットを次ホップのルータまたは当該ルータが収容する端末に送信する送信機能とを有する。また、リソース管理サーバ2から送信される優先度通知メッセージも、リソース管理サーバ2から直接、または別のルータを経由して受信することができる。
データベース部42は、リソース管理サーバ2が保持する経路情報テーブルと同一の経路情報テーブルと、アクセスリストテーブルとを記憶する。アクセスリストテーブルには、リソース管理サーバ2に保持されているアクセスリストテーブルの中で、当該ルータRに収容された端末TのIPアドレスが発端末IPアドレスまたは着端末IPアドレスとなっているデータが登録される。
解析部43は、リソース管理サーバ2からの優先度通知メッセージに付加されたフロー識別情報およびDSCP値を抽出し、データベース部42のアクセスリストテーブルに登録する。また、送受信部41の通信インターフェースのメモリ(情報記憶部)にアクセスリストテーブルを読み出す。
ヘッダ設定部44は、パケットのIPヘッダからフローに関する情報を取得し、通信インターフェースに読み出されたアクセスリストテーブルと照合する。取得した情報がアクセスリストテーブルの情報と適合する場合には、さらに、IPヘッダのToSフィールドに設定されたDSCP値とアクセスリストテーブルのDSCP値とを比較する。2つのDSCP値が異なる場合には、IPヘッダのToSフィールドに、アクセスリストテーブルのDSCP値を上書き設定する。したがって、ヘッダ設定部44は、DSCP値管理部として機能する。
[通信システムの動作]
次に、図9および図10を参照し、通信に必要なリソースの確保から当該通信を行なうまでの処理について説明する。ここでは、端末T1から端末T6に通信する場合を例にして説明する。図9は、全体的な処理の流れを示すシーケンス図である。図10は、リソース管理サーバ2によるリソース確保の処理の流れをより詳しく示すフローチャートである。
端末T1が端末T6に通信するにあたって、端末T1はまず、リソース確保サービスの利用要求メッセージをアプリケーションサーバ3に送信する(図9,ステップS1)。このメッセージには、フロー識別情報(発着端末である端末T1,T6のIPアドレス、発着ポート番号、プロトコル番号)、フローのDSCP値、通信に必要な要求リソース量が付加される。
端末T1からのサービス利用要求メッセージを受信したアプリケーションサーバ3は、受信されたサービス利用要求メッセージをリソース管理サーバ2で読取可能な形式のリソース確保要求メッセージに変換し、リソース管理サーバ2に送信する(図9,ステップS2)。
アプリケーションサーバ3からのリソース確保要求メッセージを受信したリソース管理サーバ2では、まず要求受付部221が、リソース確保要求メッセージからフロー識別情報、DSCP値、要求リソース量を抽出する(図9,ステップS3)。なお、ここでDSCP値を修正する場合もある。
ついで、要求受付部221およびリソース処理部222が、抽出したDSCP値に基づく順番にリソース確保の処理を行う(図9,ステップS4)。この処理の詳細について、図10を参照して説明する。
ここで、抽出したDSCP値が例えば「30」であったとすると、要求受付部221は、図4に示したキューテーブル232を参照し、DSCP値30のキューに空きがあるか否かをチェックする(図10,ステップS41)。DSCP値30のキューの蓄積量が制限量に達していない場合には、このキューに空きがあると判断し、蓄積量が制限量に達している場合には空きがないと判断することができる。
DSCP値30のキューに空きがある場合には(図10,ステップS41のYES)、要求受付部221は、受信されたリソース確保要求メッセージをDSCP値30のキューに蓄積する。具体的には、キューテーブル232におけるDSCP値30のキューの蓄積量に1を加算すればよい。また、キューテーブル232からDSCP値30のキューの最終受付番号「30」を読み出し、この最終受付番号「30」にDSCP値「30」を加算した値「60」をリソース確保要求メッセージの受付番号とする(図10,ステップS42)。このとき、リソース確保要求メッセージに要求IDを付与し、この要求IDとともに受付番号を図5に示した受付番号テーブル233に書き込む。また、キューテーブル232におけるDSCP値30のキューの最終受付番号を「30」から「60」に書き換える。
これに対し、DSCP値30のキューに空きがない場合には(図10,ステップS41のNO)、要求受付部221は、DSCP値が「30」のリソース確保要求メッセージを受け付けられないと判断する(図10,ステップS43)。この場合には、メッセージ作成部223がリソース確保要求を拒絶する旨の応答メッセージを作成し、この応答メッセージをアプリケーションサーバ3を経由して端末T1に送信する(図10,ステップS44)。このような処理を行うことにより、DSCP値30のリソース確保要求メッセージが集中した場合でも、その一部を拒絶し、リソース管理サーバ2の処理能力を例えばDSCP値50等の他のDSCP値のリソース確保要求メッセージの処理に振り分け、そのメッセージの処理が滞ることを防止できる。
なお、リソース確保要求メッセージから抽出したDSCP値が「30」以外の値である場合にも、同様に処理できることは言うまでもない。
リソース処理部222は、受付番号テーブル233を参照し、受付番号が小さい要求IDに対応するリソース確保要求メッセージから順に、リソース確保の処理を行なう(ステップS45)。このリソース確保の処理は従来と同じであるから、その詳細な説明は省略する。
リソース確保に成功した場合には、リソース処理部222は、図9のステップS3でリソース確保要求メッセージから抽出されたフロー識別情報およびDSCP値を、データベース部23のアクセスリストテーブル231に登録する(図9,ステップS5)。
また、メッセージ作成部223が、上記フロー識別情報およびDSCP値を付加した優先度通知メッセージを作成し、このメッセージを発端末である端末T1を収容するルータR1に送信する(図9,ステップS6)。
リソース管理サーバ2からの優先度通知メッセージを受信したルータR1では、解析部43が、優先度通知メッセージに付加された情報を抽出し、データベース部42のアクセスリストテーブルに登録し、送受信部41の通信インターフェースのメモリにアクセスリストテーブルを読み出す(図9,ステップS7)。また、アクセスリストテーブルへの登録に成功した旨を示す登録通知メッセージを作成し、リソース管理サーバ2に送信する(図9,ステップS8)。
ルータR1からの登録通知メッセージを受信したリソース管理サーバ2では、メッセージ作成部223が、リソース確保要求を許可する旨のリソース確保応答メッセージを作成し、このメッセージをアプリケーションサーバ3に送信する(図9,ステップS9)。アプリケーションサーバ3は、リソース確保応答メッセージを受信すると、リソース確保サービスの利用を許可する旨のサービス利用許可メッセージを端末T1に送信する(図9,ステップS10)。
この後、サービス利用許可メッセージを受信した端末T1とT6との間で、通信が開始される。端末T1は、IPヘッダに発着端末のIPアドレス等のフロー識別情報を設定し、IPヘッダのToSフィールドにDSCP値を設定したパケットを送信する(図9,ステップS11)。
端末T1から送信されたパケットは、端末T1を収容するルータR1によって受信される。このパケットを受信したルータR1では、ヘッダ設定部44が、端末T1からのパケットのIPヘッダからフロー識別情報を抽出する。そして、抽出したフロー識別情報を、通信インターフェースに読み出されているアクセスリストテーブルと照合する。アクセスリストテーブルの中に適合するフロー識別情報があった場合には、そのフロー識別情報に対応するDSCP値と、抽出したDSCP値とを比較する(図9,ステップS12)。2つのDSCP値が同一の場合には(図9,ステップS13,YES)、このDSCP値に応じた優先制御で、次ホップのルータ(ここではルータR4とする)にパケットを送信する(図9,ステップS15)。例えばDSCP値(優先度)に対応する帯域を割り当ててパケットを送信する。
これに対し、2つのDSCP値が異なる場合には(図9,ステップS13,NO)、パケットのIPヘッダのToSフィールドに、アクセスリストテーブルのDSCP値を上書き設定し(図9,ステップS14)、このDSCP値に応じた優先制御でルータR4にパケットを送信する(図9,ステップS15)。
なお、図9のステップS12における照合の結果、アクセスリストテーブルの中に適合するフロー識別情報がなかった場合には、端末T1からのパケットを廃棄する。あるいは、ベストエフォートで非優先的に当該ルータR1を通過させることもできる。
これ続いて、端末T1から端末T6に同一フローの次のパケットが送信された場合にも、このパケットに対してルータR1は同様の処理を行う。
以上のように、本実施の形態では、リソース管理サーバ2において端末T1とT6との間のフローの経路についてリソース確保が行われたときに、通信ネットワーク1の入口となるルータR1にフロー識別情報およびDSCP値を付加した優先度通知メッセージを送信する。これにより、ルータR1は、リソース管理サーバ2によってリソース確保されたフローの識別情報およびDSCP値を取得することができる。
ここでは、端末T1から端末T6に通信する場合について説明したが、端末同士で双方向通信する場合にも本発明を適用することができる。この場合には、リソース管理サーバ2が、双方向通信を行う端末を収容するそれぞれのルータRに対して優先度通知メッセージを送信することにより、それぞれのルータRがリソース確保されたフローの識別情報およびDSCP値を取得することができる。
したがって、本実施の形態では、通信ネットワーク1の入口となり得るすべてのルータRでフローの識別情報およびDSCP値を予めもっていなくても、信用できない端末から付与されたDSCP値を付け替えることができる。これにより、不正なDSCP値が付与されたパケットが優先的に転送され、正しいDSCP値が付与されたパケットの転送が阻害されることや廃棄されることを防止することができる。したがって、リソース管理サーバ2によって確保されているリソースを保証し、リソース管理サーバ2によって管理されるリソースの使用状況と実際のトラヒックの利用状況とを整合させることができる。
また、本実施の形態では、リソース確保要求メッセージにDSCP値を付加し、リソース管理サーバ2においてリソース確保要求メッセージからDSCP値を抽出しこのDSCP値に基づく順番にリソース確保の処理を行う。これにより、リソース確保要求メッセージが送られてきた順番ではなく、DSCP値によって表される優先度の高いメッセージから順にリソース確保の処理を行うことができる。
2.第2の実施の形態
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。この形態は、端末からアプリケーションサーバへのサービス利用要求メッセージを用いず、端末間での通信に用いられるパケットから必要な情報を取得してDiff−servを行うものである。
図11は、本実施の形態におけるアプリケーションサーバの機能ブロック図である。
アプリケーションサーバ103は、発端末と通信ネットワーク1の入口との間に介在する。ここでは、発端末を端末T1、通信ネットワーク1の入口をルータR1とする。このアプリケーションサーバ103は、送受信部131と、情報抽出部132と、制御部133と、データベース部134とを有する。
ここで、送受信部131は、発端末である端末T1から着端末に送信されるパケットをルータR1に転送する。また、リソース管理サーバ2との間で各種メッセージの送信および受信を行う。
データベース部134はアクセスリストテーブルを記憶する。このアクセスリストテーブルは、発端末である端末T1と着端末との間のフローの識別情報と、このフローに設定されたDSCP値とを対応づけたテーブルである。データベース部134はまた、登録ユーザに対して予め決められた要求リソース量を記憶する。登録ユーザの識別子として、発端末IPアドレスを用いることができる。
情報抽出部132は、発端末である端末T1からのパケットのIPヘッダから、フロー識別情報およびDSCP値を抽出する。
制御部133は、発端末である端末T1からのパケットのフローが初めてのフローの場合に、このフローに必要なリソースの確保を要求するリソース確保要求メッセージを作成し、リソース管理サーバに送信する。また、リソース管理サーバからリソース確保要求を許可する旨の応答メッセージがあったときに、情報抽出部132によりパケットから抽出されたフロー識別情報およびDSCP値をデータベース部134のアクセスリストテーブルに登録するとともに、登録したデータを送受信部131の通信インターフェースのメモリ上に読み出す。
次に、図12を参照し、通信に必要なリソースの確保から当該通信を行なうまでの処理について説明する。図12は、全体的な処理の流れを示すシーケンス図である。ここでは、端末T1から端末T6に通信を行う場合を例にして説明する。
端末T1は端末T6宛のパケットをアプリケーションサーバ103に送信する(ステップS101)。パケットのIPヘッダには、フロー識別情報およびDSCP値が設定されている。
端末T1からのパケットを受信したアプリケーションサーバ103では、情報抽出部131が、パケットのIPヘッダからフロー識別情報およびDSCP値を抽出する(ステップS102)。
制御部133は、このパケットのフローが初めのフローであるか否かを判定する。例えば、情報抽出部131によって抽出されたフロー識別情報が通信インターフェースのメモリ上にない場合には、初めてのフローであると判定することができる(ステップS103)。初めてのフローの場合には、パケットの発端末IPアドレスに対応する要求リソース量をデータベース部134から読み出し(ステップS104)、このリソース量とフロー識別情報およびDSCP値とを付加したリソース確保要求メッセージを作成し、送受信部131からリソース管理サーバに送信する(ステップS105)。
リソース確保要求メッセージを受信したリソース管理サーバは、リソース確保が可能かどうかを判定する。この判定には、端末T1のユーザが不正ユーザでないかどうかの判定も含まれる。リソース確保が可能な場合には、リソース確保処理を行い(ステップS106)、リソース確保要求を許可する旨のリソース確保応答メッセージをアプリケーションサーバ103に送信する(ステップS107)。リソース確保処理において、DSCP値を修正する場合もある。
リソース確保応答メッセージを受信したアプリケーションサーバ103では、制御部133が、ステップS102で抽出されたフロー識別情報およびDSCP値を、データベース部134のアクセスラインテーブルに登録する。さらに、登録したデータを送受信部131の通信インターフェースのメモリ上に読み出し、パケットのエントリールールとする(ステップS108)。その後、送受信部131が、ステップS101で端末T1から送信されたパケットを、ルータR1に送信する(ステップS109)。
以後、アプリケーションサーバ103の送受信部131で受信されたパケットに対して、通信インターフェースのメモリ上に読み出されたフロー識別情報およびDSCP値を参照し、このエントリールールにしたがった制御を行う。
すなわち、端末T1から再びパケットが送信されると(ステップS110)、アプリケーションサーバ103では、情報抽出部131がパケットからフロー識別情報およびDSCP値を抽出する(ステップS111)。そして、抽出したフロー識別情報を、通信インターフェースに読み出されているデータと照合する。このデータの中に適合するフロー識別情報があった場合には、そのフロー識別情報に対応するDSCP値と、抽出したDSCP値とを比較する(ステップS112)。2つのDSCP値が同一の場合には(ステップS113,YES)、このDSCP値に応じた優先制御でパケットをルータR1に送信する(ステップS115)。
これに対し、2つのDSCP値が異なる場合には(ステップS113,NO)、パケットのIPヘッダのToSフィールドに、メモリ上のDSCP値を上書き設定し(ステップS114)、上書きしたDSCP値に応じた優先制御でパケットをルータR1に送信する(ステップS115)。
なお、ステップS112における照合の結果、適合するフロー識別情報がなかった場合には、端末T1からのパケットを廃棄する。あるいは、ベストエフォートで非優先的に当該アプリケーションサーバ103を通過させることもできる。
3.第3の実施の形態
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。この形態は、通信ネットワークを複数のリソース管理サーバにより管理するものである。
図13は、本実施の形態にかかるリソース管理システムの全体構成を示すブロック図である。
このリソース管理システムは、通信ネットワークのリソースを管理する複数のリソース管理サーバ2A,2Bから構成される。ここで、管理対象となる通信ネットワークは、互いにリンクされた複数のルータR(RA1,RA2,RA3,RA4,RB1,RB2,RB3,RB4)と端末T(TA1,TA2,TB1,TB2)とから構成される。
このリソース管理システムでは、通信ネットワークが複数の管理範囲1A,1Bに分割され、これらの管理範囲1A,1Bに対して、それぞれリソース管理サーバ2A,2Bが設けられている。図13においては、リソース管理サーバ2Aは、管理範囲1Aのリソースを管理するリソース管理装置、リソース管理サーバ2Bは、管理範囲1Bのリソースを管理するリソース管理装置である。これらのリソース管理サーバ2A,2Bは、互いに通信可能に接続される。
上述した構成は、個々の管理範囲1A,1Bをそれぞれ一つの通信ネットワーク、リソース管理サーバ2A,2Bをそれぞれ通信ネットワーク1A,1Bのリソースを管理するリソース管理装置と捉えることもできる。
アプリケーションサーバ3は、端末(例えば、端末TA1)からのサービス利用要求を受けて、この端末が属する管理範囲(例えば、管理範囲1A)のリソースを管理するリソース管理サーバ(例えば、リソース管理サーバ2A)にリソース確保要求メッセージを送信する。
リソース管理サーバ2A,2Bは、第1の実施の形態におけるリソース管理サーバ2と同様に、送受信部21と、制御部22と、データベース部23とを有する。制御部22はさらに、要求受付部221と、リソース処理部222と、メッセージ作成部223とを有する。
ただし、要求受付部221は、リソース確保要求メッセージから抽出したフロー識別情報を基に、着端末が自サーバの管理範囲に属するか否かを判定する機能と、リソース確保要求メッセージから抽出されたDSCP値を必要に応じて所望の値に修正する機能(DSCP値修正機能)をさらに有する。DSCP値が修正された場合には、修正後のDSCP値が応答メッセージに付加されることになる。
また、メッセージ作成部223および送受信部21は、着端末が自サーバの管理範囲に属しない場合に、自サーバの管理範囲と管理範囲が隣接する他のリソース管理サーバ(以下「隣接サーバ」という)にリソース確保要求メッセージを転送する機能を有する。また、リソース確保要求メッセージの送信先である隣接サーバから応答メッセージを受信するとともに、応答メッセージを受信したときにリソース確保要求メッセージの送信元に応答メッセージを転送する機能を有する。さらに、受信した応答メッセージに修正後のDSCP値が付加されていたときには、フロー識別情報および修正後のDSCP値を自サーバの管理範囲と隣接サーバの管理範囲との境界にあるノードに送信する機能を有する。
次に、図14を参照し、複数の管理範囲にまたがる通信に必要なリソースを確保する処理について説明する。ここでは、端末TA1から端末TB1に通信する場合を例にして説明する。図14は、処理の流れを示すシーケンス図である。
端末TA1がリソース確保サービスの利用要求メッセージを送信し、これを受けてアプリケーションサーバ3がリソース確保要求メッセージをリソース管理サーバ2Aに送信する(ステップS201)までの処理については、第1の実施の形態と同様である。
アプリケーションサーバ3からのリソース確保要求メッセージを受信したリソース管理サーバ2Aでは、要求受付部221が、リソース確保要求メッセージからフロー識別情報、DSCP値、要求リソース量を抽出する(ステップS202)。そして、フロー識別情報を基に、着端末TB1が自サーバ2Aの管理範囲1Aに属するか否かを判定する。データベース部23には管理範囲1Aに属する端末のIPアドレスのリストが予め登録されており、このリストからフロー識別情報の着端末IPアドレスを検索することにより、着端末TB1が管理範囲1A内に属するか否かを判定することができる。
着端末TB1が管理範囲1Aに属しない場合には、送受信部21からリソース管理サーバ2Bにリソース確保要求メッセージを転送する(ステップS203)。
リソース管理サーバ2Bでは、要求受付部221がリソース確保要求メッセージからフロー識別情報、DSCP値、要求リソース量を抽出し(ステップS204)、着端末TB1が自サーバ2Bの管理範囲1Bに属するか否かを判定する。
着端末TB1が管理範囲1Bに属する場合には、リソース処理部222がリソース確保処理を行う(ステップS205)。この際、DSCP値の修正を行ったものとする。
リソース確保に成功した場合には、リソース処理部222は、ステップS204でリソース確保要求メッセージから抽出されたフロー識別情報および修正後のDSCP値を、データベース部23のアクセスリストテーブル231に登録する(ステップS206)。
また、メッセージ作成部223が、リソース確保要求を許可する旨のリソース確保応答メッセージを作成し、このメッセージをリソース管理サーバ2Aに送信する(ステップS207)。このメッセージには、上記フロー識別情報および修正後のDSCP値が付加される。
リソース確保応答メッセージを受信したリソース管理サーバ2Aでは、リソース処理部222がリソース確保処理を行う(ステップS208)。
リソース確保に成功した場合には、リソース処理部222は、ステップS202でリソース確保要求メッセージから抽出されたフロー識別情報およびDSCP値を、データベース部23のアクセスリストテーブル231に登録する(ステップS209)。
また、リソース確保応答メッセージに付加された修正後のDSCP値と、ステップS202でリソース確保要求メッセージから抽出されたDSCP値とを比較する。両者の値が異なることから、DSCP値がリソース管理サーバ2Aで修正されたことを検出する。
DSCP値がリソース管理サーバ2Aで修正されたことを検出すると、メッセージ作成部223は、上記フロー識別情報および修正後のDSCP値を付加した優先度通知メッセージを作成し、このメッセージを管理範囲1Aと1Bとの境界にあるルータRA4(管理範囲1Aの出口)に送信する(ステップS210)。
リソース管理サーバ2Aからの優先度通知メッセージを受信したルータRA4では、解析部43が、優先度通知メッセージに付加された情報を抽出し、データベース部42のアクセスリストテーブルに登録し、送受信部41の通信インターフェースのメモリにアクセスリストテーブルを読み出す(ステップS211)。また、アクセスリストテーブルへの登録に成功した旨を示す登録通知メッセージを作成し、リソース管理サーバ2Aに送信する(ステップS212)。
ルータRA4からの登録通知メッセージを受信したリソース管理サーバ2Aでは、メッセージ作成部223が、リソース確保要求を許可する旨のリソース確保応答メッセージを作成し、このメッセージをアプリケーションサーバ3に送信する(ステップS213)。アプリケーションサーバ3は、リソース確保応答メッセージを受信すると、リソース確保サービスの利用を許可する旨のサービス利用許可メッセージを端末T1に送信する。
以上のように、本実施の形態では、複数のリソース管理サーバ2A,2Bの間で各種メッセージを送受信することにより、複数の管理範囲1A,1Bにまたがるフローの経路についてもリソース管理を行うことができる。
また、本実施の形態では、着端末側の管理範囲1Bを管理するリソース管理サーバ2BでDSCP値を修正した場合に、修正後のDSCP値を応答メッセージに付加してリソース管理サーバ2Aに送信し、このリソース管理サーバ2Aから管理範囲1Aと1Bとの境界にあるルータRA4に修正後のDSCP値を通知する。これにより、端末TA1から端末TB1に送信されたパケットのDSCP値を境界ルータRA4において書き換え、管理範囲1B内においてリソース管理サーバ2Bが指定した振る舞いでパケットを転送させることができる。
なお、上述したアプリケーションサーバ3、リソース管理サーバ2,2A,2BおよびルータRは、それぞれ通信機能を有するコンピュータからなる。アプリケーションサーバ3、リソース管理サーバ2,2A,2BおよびルータRの上述した諸機能は、演算装置(MPU)や記憶装置(ROMおよびRAM等の内部メモリの他、HDD等の外部記憶装置を含む)等のコンピュータのハードウェア資源とこのコンピュータにインストールされたコンピュータ・プログラム(ソフトウェア)とが協働することによって実現することができる。
本発明は、例えば高品質の通信サービスを提供する分野に利用可能である。
本発明の第1の実施の形態にかかる通信システムの全体構成を示すブロック図である。 リソース管理サーバの機能ブロック図である。 アクセスリストテーブルのデータ構造の一例を示す図である。 キューテーブルのデータ構造の一例を示す図である。 受付番号テーブルのデータ構造の一例を示す図である。 受付番号付与の基本的なアルゴリズムについて説明する図である。 キューの最終受付番号の変更について説明する図である。 ルータの機能ブロック図である。 通信システムの全体的な処理の流れを示すシーケンス図である。 リソース管理サーバによるリソース確保の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態におけるアプリケーションサーバの機能ブロック図である。 通信システムの全体的な処理の流れを示すシーケンス図である。 本発明の第3の実施の形態にかかるリソース管理システムの全体構成を示すブロック図である。 処理の流れを示すシーケンス図である。
符号の説明
1…通信ネットワーク、1A,1B…管理範囲、2,2A,2B…リソース管理サーバ、3,103…アプリケーションサーバ、21…送受信部、22…制御部、23…データベース部、41…送受信部、42…データベース部、43…解析部、44…ヘッダ設定部、131…送受信部、132…情報抽出部、133…制御部、134…データベース部、221…要求受付部、222…リソース処理部、223…メッセージ作成部、231…アクセスリストテーブル、232…キューテーブル、233…受付番号テーブル、R1〜R7,RA1〜RA4,RB1〜RB4…ルータ、T1〜T6,TA1,TA2,TB1,TB2…端末。

Claims (13)

  1. 複数のノードを含む通信ネットワークのリソース確保を行なうリソース管理装置において、
    通信を行う発端末と着端末との間のフローを識別する識別情報と前記フローのDSCP値とが付加された、リソース確保を要求する要求メッセージを受信するメッセージ受信手段と、
    受信された前記要求メッセージから前記識別情報および前記DSCP値を抽出する情報抽出手段と、
    抽出された前記識別情報に基づいて前記フローを特定するフロー特定手段と、
    特定された前記フローの経路についてリソース確保を行う確保処理手段と、
    リソース確保された前記経路上のいずれかのノードに、抽出された前記識別情報および前記DSCP値を送信する情報送信手段と
    を備えることを特徴とするリソース管理装置。
  2. 請求項1に記載のリソース管理装置において、
    前記識別情報は、前記発端末のIPプレフィックスを含むIPアドレス、前記着端末のIPプレフィックスを含むIPアドレス、プロトコル番号、発ポート番号および着ポート番号を含み、
    前記DSCP値は、前記発端末のIPアドレス、前記着端末のIPアドレス、プロトコル番号、発ポート番号および着ポート番号のすべての組合わせに対して決定されることを特徴とするリソース管理装置。
  3. 請求項1に記載のリソース管理装置において、
    特定された前記フローと抽出された前記DSCP値とを対応づけて記憶する記憶手段をさらに備えることを特徴とするリソース管理装置。
  4. 複数のノードを含む通信ネットワークを分割した複数の管理範囲ごとに設けられ、前記通信ネットワークのリソースに関するメッセージを互いに送受信し、このメッセージに基づいてそれぞれの管理範囲内におけるリソース確保を行うリソース管理装置であって、
    通信を行う発端末と着端末との間のフローを識別する識別情報と前記フローのDSCP値とが付加された、リソース確保を要求する要求メッセージを受信するメッセージ受信手段と、
    受信された前記要求メッセージから前記識別情報および前記DSCP値を抽出する情報抽出手段と、
    抽出された前記識別情報に基づいて、自装置の管理範囲内におけるフローを特定するフロー特定手段と、
    特定された前記フローの経路についてリソース確保を行う確保処理手段と、
    リソース確保された前記経路上のいずれかのノードに、抽出された前記識別情報および前記DSCP値を送信する情報送信手段と
    を備えることを特徴とするリソース管理装置。
  5. 請求項4に記載のリソース管理装置において、
    リソース確保に成功したときに、リソース確保要求を許可する旨の応答メッセージを前記要求メッセージの送信元に送信するメッセージ送信手段をさらに備えることを特徴とするリソース管理装置。
  6. 請求項5に記載のリソース管理装置において、
    抽出された前記DSCP値を修正するDSCP値修正手段をさらに備え、
    前記メッセージ送信手段は、前記DSCP値修正手段により前記DSCP値が修正されたときには、修正後のDSCP値を前記応答メッセージに付加することを特徴とするリソース管理装置。
  7. 請求項6に記載のリソース管理装置において、
    前記メッセージ送信手段は、前記着端末が自装置の管理範囲内に属しない場合に、自装置の管理範囲と管理範囲が隣接する他のリソース管理装置に前記要求メッセージを送信し、
    前記メッセージ受信手段は、前記他のリソース管理装置からの応答メッセージを受信することを特徴とするリソース管理装置。
  8. 請求項7に記載のリソース管理装置において、
    前記情報送信手段は、受信された前記応答メッセージに修正後のDSCP値が付加されている場合に、前記修正後のDSCP値を自装置の管理範囲と前記他のリソース管理装置の管理範囲との境界にあるノードに送信することを特徴とするリソース管理装置。
  9. 通信ネットワークを構成する複数のノードと、前記通信ネットワークのリソース確保を行なうリソース管理装置とを備える通信システムにおいて、
    前記リソース管理装置は、
    通信を行う発端末と着端末との間のフローを識別する識別情報と前記フローのDSCP値とが付加された、リソース確保を要求する要求メッセージを受信するメッセージ受信手段と、
    受信された前記要求メッセージから前記識別情報および前記DSCP値を抽出する情報抽出手段と、
    抽出された前記識別情報に基づいて前記フローを特定するフロー特定手段と、
    特定された前記フローの経路についてリソース確保を行う確保処理手段と、
    リソース確保された前記経路上のいずれかのノードに、抽出された前記識別情報および前記DSCP値を送信する情報送信手段とを備える
    ことを特徴とする通信システム。
  10. 請求項9に記載の通信システムにおいて、
    前記ルータは、
    前記リソース管理装置から送信された前記識別情報および前記DSCP値を受信する情報受信手段と、
    受信された前記識別情報と前記DSCP値とを対応づけて記憶する情報記憶手段と、
    パケットを受信するパケット受信手段と、
    受信された前記パケットに含まれる識別情報およびDSCP値と前記情報記憶手段に記憶されている前記識別情報および前記DSCP値とを比較し、識別情報が一致しDSCP値が異なる場合に、前記パケットの前記DSCP値を前記情報記憶手段に記憶されている前記DSCP値に書き換えるDSCP値管理手段とを備える
    ことを特徴とする通信システム。
  11. 通信ネットワークを構成する複数のノードと、前記通信ネットワークのリソース確保を行なうリソース管理装置とを用いた通信方法において、
    前記リソース管理装置において、
    通信を行う発端末と着端末との間のフローを識別する識別情報と前記フローのDSCP値とが付加された、リソース確保を要求する要求メッセージを受信するステップと、
    受信された前記要求メッセージから前記識別情報および前記DSCP値を抽出するステップと、
    抽出された前記識別情報に基づいて前記フローを特定するステップと、
    特定された前記フローの経路についてリソース確保を行うステップと、
    リソース確保された前記経路上のいずれかのノードに、抽出された前記識別情報および前記DSCP値を送信するステップ
    とを備えることを特徴とする通信方法。
  12. 請求項11に記載の通信方法において、
    前記ルータにおいて、
    前記リソース管理装置から送信された前記識別情報および前記DSCP値を受信するステップと、
    受信された前記識別情報と前記DSCP値とを対応づけて情報記憶手段に記憶するステップと、
    パケットを受信するステップと、
    受信された前記パケットに含まれる識別情報およびDSCP値と前記情報記憶手段に記憶されている前記識別情報および前記DSCP値とを比較し、識別情報が一致しDSCP値が異なる場合に、前記パケットの前記DSCP値を前記情報記憶手段に記憶されている前記DSCP値に書き換えるステップと
    を備えることを特徴とする通信方法。
  13. 複数のノードを含む通信ネットワークを分割した複数の管理範囲ごとリソース管理装置を設け、それぞれのリソース管理装置の間で前記通信ネットワークのリソースに関するメッセージを送受信し、このメッセージに基づいてそれぞれの管理範囲内におけるリソース確保を行う通信方法であって、
    一のリソース管理装置において、
    通信を行う発端末と着端末との間のフローを識別する識別情報と前記フローのDSCP値とが付加された要求メッセージを受信するステップと、
    受信した前記要求メッセージから前記識別情報および前記DSCP値を抽出するステップと、
    前記着端末が自装置の管理範囲に属しない場合に、自装置の管理範囲と管理範囲が隣接する他のリソース管理装置に前記要求メッセージを送信するステップと、
    前記他のリソース管理装置から修正後のDSCP値が付加された応答メッセージを受信するステップと、
    前記修正後のDSCP値を自装置の管理範囲と前記他のリソース管理装置の管理範囲との境界にあるノードに送信するステップと
    を備えることを特徴とする通信方法。
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