JP2007214614A - 光通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成でダイナミックレンジを拡大することができる光通信システムを提供すること。
【解決手段】光ファイバ3を介して互いに接続される、電気信号を光信号に変換して光ファイバ3に入力する発光部2を有する送信機1と、光ファイバ3を介して送信された光信号を電気信号に変換する受光部4を有する受信機5とから構成される光通信システムであって、発光部2は、同一の発光特性を有する複数の送信用発光素子6を含み、送信機1は、複数の送信用発光素子6を並列接続して電気信号を供給し駆動する駆動回路10を備えている。
【選択図】図3
【解決手段】光ファイバ3を介して互いに接続される、電気信号を光信号に変換して光ファイバ3に入力する発光部2を有する送信機1と、光ファイバ3を介して送信された光信号を電気信号に変換する受光部4を有する受信機5とから構成される光通信システムであって、発光部2は、同一の発光特性を有する複数の送信用発光素子6を含み、送信機1は、複数の送信用発光素子6を並列接続して電気信号を供給し駆動する駆動回路10を備えている。
【選択図】図3
Description
本発明は、光ファイバを用いた光通信システムに関する。
図13は、従来の光ファイバを用いた光通信システムの構成例を示すブロック図である。この光通信システムは、光ファイバ103を介して互いに接続される光送信装置と光受信装置を備えている。光送信装置は、電力分配部201、位相調整部202、切り替えタイミング信号発生部203、レーザダイオード101およびバイアス切替制御部107を備えている。
光送信装置において、入力信号104のピーク・トゥ・ピークを、レーザダイオード101の線形動作領域の2倍に相当するレベルに予め拡大する。そして、入力信号104の極性が正である場合には、図14(A)に示すように、レーザダイオード101のバイアス電圧を線形動作領域の一方の飽和点近傍に設定する。入力信号104の極性が負である場合には、図14(B)に示すように、バイアス電圧を他方の飽和点近傍に設定する。
光受信装置は、フォトダイオード102およびバイアス切替制御部207を備えている。光受信装置においては、伝送波形105の波形変化に追従してフォトダイオード102のバイアス電圧を切り替え、出力信号106を再生するようにしている。その結果、線形動作範囲がそれほど広くない電気/光変換素子あるいは光/電気変換素子を使用したとしても広いダイナミックレンジを確保することができる。(たとえば、特許文献1参照)
特開2004−170103号公報
しかしながら、上述の装置では、以下に示す問題がある。
(1)バイアス電圧を高速で切り替えることは困難である。
(2)バイアス電圧を高速で切り替えるような回路設計は複雑である。
(3)正負でのバイアス電圧切り替え部分で不連続な波形となるため、波形はスパイク状になり、高速になった場合、このスパイクの波形を読み取るために、実際の速度以上の感度がある受光素子が必要となる。
(4)レーザダイオード101においてショート等の故障発生時に、装置が使用不能になる。
(1)バイアス電圧を高速で切り替えることは困難である。
(2)バイアス電圧を高速で切り替えるような回路設計は複雑である。
(3)正負でのバイアス電圧切り替え部分で不連続な波形となるため、波形はスパイク状になり、高速になった場合、このスパイクの波形を読み取るために、実際の速度以上の感度がある受光素子が必要となる。
(4)レーザダイオード101においてショート等の故障発生時に、装置が使用不能になる。
そこで本発明は、上述した課題に鑑み、簡単な構成でダイナミックレンジを拡大することができる光通信システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、光ファイバを介して互いに接続される、電気信号を光信号に変換して前記光ファイバに入力する発光部を有する送信機と、前記光ファイバを介して送信された前記光信号を前記電気信号に変換する受光部を有する受信機とから構成される光通信システムであって、前記発光部は、同一の発光特性を有する複数の送信用発光素子を含み、前記送信機は、前記複数の送信用発光素子を並列接続して前記電気信号を供給し駆動する駆動回路を備えていることを特徴とする光通信システムに存する。
請求項1記載の発明においては、光通信システムは、送信機の発光部で電気信号を光信号に変換して光ファイバに入力し、受信機の受光部で光ファイバを介して送信された光信号を電気信号に変換する。発光部は、同一の発光特性を有する複数の送信用発光素子を含む。送信機は、複数の送信用発光素子を並列接続して電気信号を供給し駆動する駆動回路を備えている。
上記課題を解決するためになされた請求項2記載の発明は、請求項1記載の光通信システムにおいて、前記送信機は、前記複数の送信用発光素子の各々に対応して設けられ、各々の送信用発光素子のショート故障を検出する複数の故障検知部と、前記複数の送信用発光素子の各々に対応して設けられ、前記複数の故障検知部の各々の故障検知部の故障検知信号で制御されて、ショート故障した送信用発光素子への前記電気信号の供給を遮断する複数のスイッチとをさらに備えていることを特徴とする光通信システムに存する。
請求項2記載の発明においては、送信機は、複数の送信用発光素子の各々に対応して設けられ、各々の送信用発光素子のショート故障を検出する複数の故障検知部と、複数の送信用発光素子の各々に対応して設けられ、複数の故障検知部の各々の故障検知部の故障検知信号で制御されて、ショート故障した送信用発光素子への電気信号の供給を遮断する複数のスイッチとをさらに備えている。
上記課題を解決するためになされた請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の光通信システムにおいて、前記送信機は、前記光ファイバに入力される光信号の一部を受光してその受光パワーをモニタする第1のモニタ用受光素子と、前記第1のモニタ用受光素子から出力されるモニタ電流をモニタ電圧に変換する第1の電流/電圧変換部と、前記第1の電流/電圧変換部から出力されるモニタ電圧を予め決められた第1の基準電圧と比較する第1のコンパレータと、前記第1のコンパレータの出力で制御され、前記電気信号のレベルを調整することにより前記光ファイバに入力される光信号の光パワーを一定にする調整手段とをさらに備えていることを特徴とする光通信システムに存する。
請求項3記載の発明においては、送信機は、第1のモニタ用受光素子、第1の電流/電圧変換部、第1のコンパレータ及び調整手段をさらに備えている。第1のモニタ用受光素子は、光ファイバに入力される光信号の一部を受光してその受光パワーをモニタする。第1の電流/電圧変換部は、第1のモニタ用受光素子から出力されるモニタ電流をモニタ電圧に変換する。第1のコンパレータは、第1の電流/電圧変換部から出力されるモニタ電圧を予め決められた第1の基準電圧と比較する。調整手段は、第1のコンパレータの出力で制御され、電気信号のレベルを調整することにより光ファイバに入力される光信号の光パワーを一定にする。
上記課題を解決するためになされた請求項4記載の発明は、請求項3記載の光通信システムにおいて、前記送信機は、前記送信用発光素子への前記電気信号の供給を遮断していない前記スイッチの数をカウントし、その数が2個以上の場合と1個のみの場合にそれぞれ異なる論理値信号を出力して前記各々の故障検知部に供給するカウント回路をさらに備え、前記各々の故障検知部は、前記カウント回路より1個のみの場合に出力される論理値信号が供給された場合は、故障検知信号の出力が禁止されることを特徴とする光通信システムに存する。
請求項4記載の発明においては、送信機は、送信用発光素子への電気信号の供給を遮断していないスイッチの数をカウントし、その数が2個以上の場合と1個のみの場合にそれぞれ異なる論理値信号を出力して各々の故障検知部に供給するカウント回路をさらに備えている。各々の故障検知部は、カウント回路より1個のみの場合に出力される論理値信号が供給された場合は、故障検知信号の出力が禁止される。
上記課題を解決するためになされた請求項5記載の発明は、請求項4記載の光通信システムにおいて、前記各々の故障検知部は、対応する送信用発光素子を流れる電流を電圧に変換する電流/電圧変換部と、前記電流/電圧変換部で変換された電圧を予め決められた基準電圧と比較するコンパレータと、前記コンパレータの出力と前記カウント回路の論理値信号が入力されて論理演算を行う論理演算部とを含み、前記論理演算部より前記故障検知信号を出力することを特徴とする光通信システムに存する。
請求項5記載の発明においては、各々の故障検知部は、電流/電圧変換部、コンパレータおよび論理演算部を含む。電流/電圧変換部は、対応する送信用発光素子を流れる電流を電圧に変換する。コンパレータは、電流/電圧変換部で変換された電圧を予め決められた基準電圧と比較する。論理演算部は、コンパレータの出力とカウント回路の論理値信号が入力されて論理演算を行う。そして、論理演算部より故障検知信号を出力する。
上記課題を解決するためになされた請求項6記載の発明は、請求項1から5のいずれか1項に記載の光通信システムにおいて、前記送信機は、前記発光部と前記光ファイバの接続の有無を検出する光ファイバ接続検出手段と、光ファイバ接続検出手段で前記発光部と前記光ファイバが接続されていないことが検出された場合、前記調整手段で一定にされている前記光信号の光パワーを弱めるように、前記調整手段における前記電気信号の調整を変更させる調整変更手段とをさらに備えていることを特徴とする光通信システムに存する。
請求項6記載の発明においては、送信機は、光ファイバ接続検出手段及び調整変更手段とをさらに備えている。光ファイバ接続検出手段は、発光部と光ファイバの接続の有無を検出する。調整変更手段は、光ファイバ接続検出手段で発光部と光ファイバが接続されていないことが検出された場合、調整手段で一定にされている光信号の光パワーを弱めるように、調整手段における電気信号の調整を変更させる。
上記課題を解決するためになされた請求項7記載の発明は、請求項6記載の光通信システムにおいて、前記光ファイバ接続検出手段は、前記光ファイバの送信側端部からの反射光を受光してその受光パワーをモニタする第2のモニタ用受光素子と、前記第2のモニタ用受光素子から出力されるモニタ電流をモニタ電圧に変換する第2の電流/電圧変換部と、前記第2の電流/電圧変換部から出力されるモニタ電圧を予め決められた第2の基準電圧と比較する第2のコンパレータとを含み、前記調整変更手段は、前記第2のコンパレータの出力で切り替え制御され、前記第1のコンパレータの前記第1の基準電圧をより低いレベルに切り替える切り替え手段を含むことを特徴とする光通信システムに存する。
請求項7記載の発明においては、光ファイバ接続検出手段は、第2のモニタ用受光素子、第2の電流/電圧変換部及び第2のコンパレータを含む。第2のモニタ用受光素子は、光ファイバの送信側端部からの反射光を受光してその受光パワーをモニタする。第2の電流/電圧変換部は、第2のモニタ用受光素子から出力されるモニタ電流をモニタ電圧に変換する。第2のコンパレータは、第2の電流/電圧変換部から出力されるモニタ電圧を予め決められた第2の基準電圧と比較する。また、調整変更手段は切り替え手段を含み、この切り替え手段は、第2のコンパレータの出力で切り替え制御され、第1のコンパレータの第1の基準電圧をより低いレベルに切り替える。
上記課題を解決するためになされた請求項8記載の発明は、請求項6記載の光通信システムにおいて、前記光ファイバ接続検出手段は、前記光ファイバの端部に設けられた第1のコネクタと、前記発光部に設けられ、前記第1のコネクタが挿入される第2のコネクタと、前記第1のコネクタに設けられた第1の導体と、前記第2のコネクタに設けられ、前記第1のコネクタが前記第2のコネクタに挿入された時に前記第1の導体と接続されることにより所定の電流が流れる第2の導体とを含み、前記所定の電流は、前記第2の電流/電圧変換部に入力されることを特徴とする光通信システムに存する。
請求項8記載の発明においては、光ファイバ接続検出手段は、光ファイバの端部に設けられた第1のコネクタと、発光部に設けられ、第1のコネクタが挿入される第2のコネクタと、第1のコネクタに設けられた第1の導体と、第2のコネクタに設けられ、第1のコネクタが第2のコネクタに挿入された時に第1の導体と接続されることにより所定の電流が流れる第2の導体とを含む。所定の電流は、第2の電流/電圧変換部に入力される。
請求項1記載の発明によれば、光ファイバを介して互いに接続される、電気信号を光信号に変換して前記光ファイバに入力する発光部を有する送信機と、光ファイバを介して送信された光信号を前記電気信号に変換する受光部を有する受信機とから構成される光通信システムであって、発光部は、同一の発光特性を有する複数の送信用発光素子を含み、送信機は、複数の送信用発光素子を並列接続して電気信号を供給し駆動する駆動回路を備えているので、送信機において電気による複雑な制御を必要とせず、並列接続された複数の送信用発光素子を備えることにより、発光パワーを増加することができ、その結果、ダイナミックレンジを拡大することができる。
請求項2記載の発明によれば、光ファイバを介して互いに接続される、電気信号を光信号に変換して光ファイバに入力する発光部を有する送信機と、光ファイバを介して送信された光信号を電気信号に変換する受光部を有する受信機とから構成される光通信システムであって、送信機は、同一の発光特性を有する複数の送信用発光素子を含む前記発光部と、複数の送信用発光素子を並列接続して電気信号を供給し駆動する駆動回路と、複数の送信用発光素子の各々に対応して設けられ、各々の送信用発光素子のショート故障を検出する複数の故障検知部と、複数の送信用発光素子の各々に対応して設けられ、複数の故障検知部の各々の故障検知部の故障検知信号で制御されて、ショート故障した送信用発光素子への電気信号の供給を遮断する複数のスイッチとを備えているので、送信機において電気による複雑な制御を必要とせず、並列接続された複数の送信用発光素子を備えることにより、発光パワーを増加することができ、その結果、ダイナミックレンジを拡大することができる。また、発光部の送信用発光素子のショート故障の発生時に、当該送信用発光素子に流れるショート電流を遮断し、ショート故障が発生した送信用発光素子の分担していた発光パワーを他の正常な送信用発光素子で補うようにしたので、冗長性のあるシステムとなり、故障時も正常動作時と同じ一定の発光パワーで送信を継続することができる。
請求項3記載の発明によれば、送信機は、光ファイバに入力される光信号の一部を受光してその受光パワーをモニタする第1のモニタ用受光素子と、第1のモニタ用受光素子から出力されるモニタ電流をモニタ電圧に変換する第1の電流/電圧変換部と、第1の電流/電圧変換部から出力されるモニタ電圧を予め決められた第1の基準電圧と比較する第1のコンパレータと、第1のコンパレータの出力で制御され、電気信号のレベルを調整することにより光ファイバに入力される光信号の光パワーを一定にする調整手段とをさらに備えているので、送信用発光素子の一部が故障した場合でも、光ファイバに入力される全発光パワーを一定にすることができる。
請求項4記載の発明によれば、送信機は、送信用発光素子への電気信号の供給を遮断していないスイッチの数をカウントし、その数が2個以上の場合と1個のみの場合にそれぞれ異なる論理値信号を出力して各々の故障検知部に供給するカウント回路をさらに備え、各々の故障検知部は、カウント回路より1個のみの場合に出力される論理値信号が供給された場合は、故障検知信号の出力が禁止されるので、正常に動作している送信用発光素子が残り1個になって、電気信号がその残り1個の送信用発光素子に集中的に流れた場合でも、光通信システムは送信動作を維持することができる。
請求項5記載の発明によれば、各々の故障検知部は、対応する送信用発光素子を流れる電流を電圧に変換する電流/電圧変換部と、電流/電圧変換部で変換された電圧を予め決められた基準電圧と比較するコンパレータと、コンパレータの出力とカウント回路の論理値信号が入力されて論理演算を行う論理演算部とを含み、論理演算部より故障検知信号を出力するので、送信用発光素子がショート故障を起こした場合にそのショート電流を確実に検出して送信用発光素子の電流路を遮断したり、また、正常に動作している送信用発光素子が残り1個になって、電気信号がその残り1個の送信用発光素子に集中的に流れても、送信動作を途絶えることなく維持したりすることができる。
請求項6記載の発明によれば、送信機は、発光部と光ファイバの接続の有無を検出する光ファイバ接続検出手段と、光ファイバ接続検出手段で発光部と光ファイバが接続されていないことが検出された場合、調整手段で一定にされている光信号の光パワーを弱めるように、調整手段における電気信号の調整を変更させる調整変更手段とをさらに備えているので、送信機に光ファイバが接続されていない場合は、発光パワーが通常動作時よりも下げられ、省電力となると共に、万一ユーザーの目に光が入っても悪影響を及ぼすことがないアイセイフティ機能を発揮することができる。
請求項7記載の発明によれば、光ファイバ接続検出手段は、光ファイバの送信側端部からの反射光を受光してその受光パワーをモニタする第2のモニタ用受光素子と、第2のモニタ用受光素子から出力されるモニタ電流をモニタ電圧に変換する第2の電流/電圧変換部と、第2の電流/電圧変換部から出力されるモニタ電圧を予め決められた第2の基準電圧と比較する第2のコンパレータとを含み、調整変更手段は、第2のコンパレータの出力で切り替え制御され、第1のコンパレータの第1の基準電圧をより低いレベルに切り替える切り替え手段を含むので、送信機への光ファイバの接続状態を光学的に検出することができる。
請求項8記載の発明によれば、光ファイバ接続検出手段は、光ファイバの端部に設けられた第1のコネクタと、発光部に設けられ、第1のコネクタが挿入される第2のコネクタと、第1のコネクタに設けられた第1の導体と、第2のコネクタに設けられ、第1のコネクタが第2のコネクタに挿入された時に第1の導体と接続されることにより所定の電流が流れる第2の導体とを含み、前記所定の電流は、第2の電流/電圧変換部に入力されるので、送信機への光ファイバの接続状態を機械的に検出することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態に係る光通信システムの基本構成を示す構成図である。図1に示すように、光通信システムは、光ファイバ3を介して互いに接続された、1つの発光部2を有する送信機1と、受光部4を有する受信機5とから構成される。
送信機1において、発光部2は、図2に示すように、ケース2a内にレーザダイオードや発光ダイオード等からなる同一の発光特性を有する送信用発光素子6を2個以上(図2では、たとえば2個)並べて設置すると共に、フォトダイオード等からなるモニタ用受光素子7および8を設置し、各送信用発光素子6の発光をケース2a外に出射して光ファイバ3に入射するためにケース2aに窓2a1が形成されている。モニタ用受光素子7は、送信用発光素子6の発光の一部を受光できる位置、すなわち、送信用発光素子6の前方であって送信用発光素子6と窓2a1間に設置されている。また、モニタ用受光素子8は、発光部2に接続された状態の光ファイバ3の端部の端面から反射する反射光を受光できる位置、すなわち、送信用発光素子6の後方側に設置されている。モニタ用受光素子7および8は、それぞれ請求項における第1及び第2のモニタ用受光素子として働く。
送信機1は、同じ電気信号を各送信用発光素子6に送り、その信号は同期されて各送信用発光素子6で光信号に変換され、光ファイバ3に出力される。光ファイバ3に入射された光信号は、受信機5の受光部4で受光される。
送信機1は、図3に示すように発光部2における複数(図3では、たとえば3個)の送信用発光素子6を駆動する駆動回路10を備えている。駆動回路10は、変調電流生成部10a、コンパレータ10b、電流調整部10c、バイアス電流生成部10dおよびチョークコイル10eからなる。変調電流生成部10aは、変調入力信号IN−およびIN+が入力され、変調電流を生成する。バイアス電流生成部10dはバイアス電流を生成する。コンパレータ10bは、オペアンプからなり、その非反転入力端子に基準電圧Vref1が入力され、反転入力端子にモニタ用受光素子7のモニタ電流をI/V変換部30で電流/電圧変換したモニタ電圧が入力される。電流調整部10cは、入力されるコンパレータ10bの出力に応じてバイアス電流生成部10dで生成されるバイアス電流を調整する。
I/V変換部30は、請求項における第1の電流/電圧変換部として働く。コンパレータ10bは、請求項における第1のコンパレータとして働く。電流調整部10cは、請求項における調整手段として働く。
変調電流生成部10aからの変調電流とバイアス電流生成部10dからのバイアス電流は合成点10fで合成され、変調入力信号で変調された合成電流が駆動回路10の駆動電流として、並列接続された各送信用発光素子6へ供給される。合成点10fと各送信用発光素子6の間には、スイッチ回路12が接続されている。スイッチ回路12は、合成点10fと各送信用発光素子6の間に、それぞれ、スイッチ12a,12b,12cが接続されている。
また、送信機1は、送信用発光素子6の故障を検知する故障検知部13を、それぞれの送信用発光素子6に対応して備えている。この故障検知部13は、送信用発光素子6を流れる電流Iとカウント回路9の出力が入力され、もし送信用発光素子6のうちの1つがショートして発光が停止する故障を起こした場合、スイッチ12a〜12cのうち、故障した送信用発光素子6に対応するスイッチを切断するように(すなわち、オンからオフになるように)制御することにより、ショートした送信用発光素子6へ流れる電流を遮断する機能を持つ。したがって、送信用発光素子6がショートした場合、遮断により、ショートした送信用発光素子6の過電流が流れなくなるので、他の送信用発光素子6に流れる電流が小さくなって発光パワーが下がることがなくなる。
故障検知部13は、図4に示すように、送信用発光素子6を流れる電流Iを電圧Vに変換するI/V変換部13aと、I/V変換部13aの出力電圧Vが印加される反転入力端子および基準電圧Vrefが印加されるオペアンプからなるコンパレータ13bと、カウント回路9からの出力が入力されるインバータ13cと、コンパレータ13bの出力とインバータ13cの出力がそれぞれ入力されるNANDゲート13dとからなる。インバータ13c及びNANDゲート13dは、請求項における論理演算部として働く。
コンパレータ13bは、送信用発光素子6を流れる電流Iが通常値の場合は、I/V変換部13aの電圧Vが基準電圧Vref未満なので論理値Lとなり、送信用発光素子6がショート故障を起こして異常値となった場合はI/V変換部13aの電圧Vが基準電圧Vref以上になるので論理値Hとなる出力をNANDゲート13dに入力する。インバータ13cは、カウント回路9の出力Vnvを反転した出力をNANDゲート13dに入力する。
カウント回路9は、スイッチ回路12の各スイッチ12a〜12cのオン/オフ状況を監視し、送信用発光素子6のショート故障時にオンからオフになったスイッチに対してオンを維持しているスイッチの数が2個以上の場合は論理値Lとなり、オンを維持しているスイッチの数が残り1個になった場合は論理値Hとなる出力を発生する。
この故障検知部13は、以下の表1で表される真理値表にしたがって動作する。真理値表において、SWは、故障検知部13から出力される故障検知信号である。
すなわち、通常動作時は、電流IをI/V変換した電圧Vは、基準電圧Vrefより小さく(真理値表のI=L)、かつスイッチ12a〜12cはいずれもオンを維持しているので、カウント回路9の出力Vnvは論理値L(真理値表のVnv=L)となり、故障検知信号SWは論理値Hとなり(真理値表のSW=H)、スイッチ回路12の各スイッチはオンを維持している。
一方、送信用発光素子6のうちの1つが故障によりショートし、異常値となった電流IをI/V変換した電圧Vは、基準電圧Vref以上になり(真理値表のI=H)、かつオンを維持しているスイッチの数は2個以上なのでカウント回路9の出力Vnvは論理値L(真理値表のVnv=L)となり、故障検知信号SWは論理値Lとなり(真理値表のSW=L)、スイッチ回路12の各スイッチはオンからオフになるように制御される(真理値表の故障A)。それにより、ショートした送信用発光素子6の過電流が流れなくなるので、他の正常な送信用発光素子6に流れる電流が小さくなり発光パワーが下がることがなくなる。
また、すでに1個の送信用発光素子6がショート故障しており、残り2個の送信用発光素子6のうちの1個の送信用発光素子6がさらにショート故障した場合(真理値表のI=H)、そのショートした送信用発光素子6に接続されているスイッチが切断されるが、切断後、もう一方の送信用発光素子6に、通常動作時に全部の送信用発光素子6に分配されていた全電流が流れてしまう。それにより、正常な送信用発光素子6が残り1個になった場合、それに対応する故障検知部13に入力される電流Iも異常値となり、送信用発光素子6に異常がなくても、残り1個の正常なスイッチが切断されて発光部2からの発光が途絶えてしまう(すなわち、通信が途絶える)。
そこで、これを防止するために、残りの正常なスイッチが1個になった場合は、カウント回路9から論理値Hの出力を発生させ、残り1個の正常なスイッチに対応する故障検知部13から論理値Hの故障検知信号SWを出力し、スイッチのオンを維持するようにしている(真理値表の故障B)。したがって、正常な送信用発光素子6が残り1個になっても、光通信システムは、送信動作を維持することができる。
カウント回路9は、図5に示すように、スイッチ12aを介して送信用発光素子6に流れる電流IをI/V変換するI/V変換部9aと、スイッチ12bを介して送信用発光素子6に流れる電流IをI/V変換するI/V変換部9bと、スイッチ12cを介して送信用発光素子6に流れる電流IをI/V変換するI/V変換部9cと、I/V変換部9aの出力電圧Vが印加される反転入力端子および基準電圧Vrefが印加されるオペアンプからなるコンパレータ9dと、I/V変換部9bの出力電圧Vが印加される反転入力端子および基準電圧Vrefが印加されるオペアンプからなるコンパレータ9eと、I/V変換部9cの出力電圧Vが印加される反転入力端子および基準電圧Vrefが印加されるオペアンプからなるコンパレータ9fと、コンパレータ9dの出力を反転するインバータ9gと、コンパレータ9eの出力を反転するインバータ9hと、コンパレータ9fの出力を反転するインバータ9iと、コンパレータ9dの出力とインバータ9hおよび9iの出力がそれぞれ入力されるANDゲート9jと、コンパレータ9eの出力とインバータ9gおよび9iの出力がそれぞれ入力されるANDゲート9kと、コンパレータ9fの出力とインバータ9gおよび9hの出力がそれぞれ入力されるANDゲート9mと、ANDゲート9j,9k,9mの出力がそれぞれ入力されるORゲート9nとからなる。
コンパレータ9d〜9fは、送信用発光素子6を流れる電流Iが通常値の場合は、I/V変換部9a〜9cの電圧Vが基準電圧Vref未満なので論理値Lとなり、送信用発光素子6がショート故障を起こして異常値となった場合はI/V変換部9a〜9cの電圧Vが基準電圧Vref以上になるので論理値Hとなる出力をANDゲート9j,9k,9mに入力する。
このカウント回路9は、上述の構成により、スイッチ回路12の各スイッチ12a〜12cのオン/オフ状況を監視し、以下の表2で示すように、送信用発光素子6のショート故障時にオンからオフになったスイッチに対してオンを維持しているスイッチの数が2個以上の場合は論理値Lとなり、オンを維持しているスイッチの数が残り1個になった場合は論理値Hとなる出力を発生する。なお、表2において、SW1〜SW3は、それぞれスイッチ12a〜12cに相当し、Hはスイッチオン状態、Lはオフ状態に相当する。
次に、送信機1は、上述のように複数の送信用発光素子6の一部が故障した場合に、故障前後で全発光パワーを一定にするために、図3に示すように、モニタ用受光素子7で全送信用発光素子6による発光パワーの一部を常時監視し、そのパワーが一定になるように電流調整部10cでバイアス電流生成部10dにおけるバイアス電流の調整を行い、発光パワーのコントロールを実施している。
すなわち、モニタ用受光素子7において、受光された光の強さに応じて変化するモニタ電流は、I/V変換部30でモニタ電圧に変換され、駆動回路10のコンパレータ10bに入力される。コンパレータ10bは、モニタ電圧が第1の基準電圧Vref1以下になると出力電圧を電流調整部10cに供給し、それにより、電流調整部10cは、コンパレータ10bに入力されるモニタ電圧が基準電圧Vref1と常に一致するようにバイアス電流生成部10dの電流を調整する。その結果、全送信用発光素子6による発光パワーは、正常動作時はもちろん、送信用発光素子6の故障時も常に一定となるようにコントロールされている。
次に、送信機1は、発光部2のモニタ用受光素子8により監視される光ファイバ3の端部(送信機1との接続側)からの反射光の受光パワーの変化から、送信機1に光ファイバ3が接続されているか否かを判断し、光ファイバ3が接続されている場合(モード0)に対して、光ファイバ3が接続されてない場合(モード1)には発光パワーをモード0の場合よりも下げるようにコントロールしている。そのため、電力の消費を抑えることができかつ強いレーザ光が人の目に入らない、省電力機能およびアイセイフティ(eye safety)機能を有する。
すなわち、送信機1は、上述のコントロールのために、図6に示すように、I/V変換部31と反射光量判断部14をさらに有している。反射光量判断部14は、オペアンプからなるコンパレータ15を有する。I/V変換部31は、モニター用受光素子8からのモニタ電流をモニタ電圧に変換する。コンパレータ15は、その非反転入力端子に基準電圧Vref2が入力され、反転入力端子にモニタ電圧が入力される。コンパレータ15の出力は、駆動回路10のコンパレータ10bの基準電圧Vref1のレベルを切り替えるスイッチSW1を切り替え制御するために用いられる。モニタ用受光素子8、I/V変換部31およびコンパレータ15は、請求項における光ファイバ接続検出手段として働く。I/V変換部31は、請求項における第2の電流/電圧変換部として働く。コンパレータ15は、請求項における第2のコンパレータとして働く。スイッチSW1は、請求項における調整変更手段及び切り替え手段として働く。
モード0の場合は、スイッチSW1はオフ状態になっており、基準電圧Vref1は、電源Vccと接地間に直列接続された抵抗R1および抵抗R2の分圧電圧に等しくなる。一方、モード1の場合には、スイッチSW1はオン状態になり、基準電圧Vref1は、電源Vccと接地間に直列接続された抵抗R1と、抵抗R2および抵抗R3の並列抵抗とによる分圧電圧に等しくなり、モード0の場合の電圧より低い電圧となる。
図6に示すように、図2の発光部2に内蔵されているモニタ用受光素子8により、光ファイバ3の端部の端面からの反射光を受光して流れるモニタ電流は、I/V変換部31でモニタ電圧に変換される。モニタ電圧は、反射光量判断部14へ入力され、コンパレータ15により基準電圧Vref2と比較される。モニタ電圧が基準電圧Vref2より大きい場合(送信機1の発光部2と光ファイバ3が接続されているモード0の場合)は、コンパレータ15からロー(L)レベルの出力、モニタ電圧が基準電圧Vref2未満の場合(送信機1の発光部2と光ファイバ3が接続されていないモード1の場合)は、コンパレータ15からハイ(H)レベルの出力がスイッチSW1に供給される。
それにより、コンパレータ15の出力がロー(L)レベルの場合(モード0の場合)は、スイッチSW1はオフ状態となるように制御され、またコンパレータ15の出力がハイ(H)レベルの場合(モード1の場合)は、スイッチSW1はオン状態となるように制御される。それにより、モード0では送信用発光素子6の発光パワー強、モード1では発光パワー弱になり、送信機1に光ファイバ3が接続されていない場合は、発光パワーが通常動作時よりも下げられ、省電力となると共に万一ユーザーの目に光が入っても悪影響を及ぼすことがなくなる。
以上説明したように、本発明の第1の実施形態によれば、送信機1において電気による複雑な制御を必要とせず、複数(2つ以上)の送信用発光素子6を備えることにより、発光パワーを増加することができ、その結果、ダイナミックレンジを拡大することができる。
また、発光部2の送信用発光素子6のショート故障の発生時に当該送信用発光素子6に流れるショート電流を遮断し、ショート故障が発生した送信用発光素子6の分担していた発光パワーを他の正常な送信用発光素子6で補うようにしたので、故障時も正常動作時と同じ一定の発光パワーで送信を継続することができる。
さらに、送信機に光ファイバ3が接続されていない場合は、発光部2における送信用発光素子6の発光パワーが通常動作時より下げられるので、省電力となる省電力機能とユーザーの目を保護するアイセイフティ機能が発揮される。
(第2の実施形態)次に、図7は、本発明の第2の実施形態に係る光通信システムの基本構成を示す構成図である。図7に示すように、光通信システムは、光ファイバ3を介して互いに接続された、2つ以上(図7では、たとえば2つ)の発光部2を有する送信機1と、受光部4を有する受信機5とから構成される。2つ以上の発光部2は、光ファイバ3に同時に電気信号を入力する。その他の構成は、上述の第1の実施形態と同じである。
また、図7において、2つ以上の発光部2に代えて、図8に示すように、ケース18a内に1個の送信用発光素子6を有し、窓18a1から出射する発光部18を2つ以上備えても良く、または発光部2および発光部18の組み合わせを備えても良い。
(第3の実施形態)次に、図9は、本発明の第3の実施形態に係る光通信システムの基本構成を示す構成図である。図9に示すように、光通信システムは、光ファイバ3を介して互いに接続された、2つ以上(図9では、たとえば2つ)の発光部2(または発光部18、または発光部2および18の組み合わせ)を有する送信機1と、受光部4を有する受信機5とから構成される。2つ以上の発光部2(または発光部18、または発光部2および18の組み合わせ)からの電気信号は、合波部19で合波されて、光ファイバ3に入力される。その他の構成は、上述の第1の実施形態と同じである。
(第4の実施形態)次に、図10は、本発明の第4の実施形態に係る光通信システムの基本構成を示す構成図である。図10に示すように、光通信システムは、光ファイバ3を介して互いに接続された、2つ以上(図10では、たとえば2つ)の発光部2(または発光部18、または発光部2および18の組み合わせ)を有する送信機1と、受光部4を有する受信機5とから構成される。2つ以上の発光部2(または発光部18、または発光部2および18の組み合わせ)からの電気信号は、別々の光ファイバ3で送信され、合波部19で合波されて、受信機5の受光部4に入力される。その他の構成は、上述の第1の実施形態と同じである。
(第5の実施形態)次に、図11は、本発明の第5の実施形態に係る光通信システムの送信機の構成を示す構成図である。送信機以外の構成は、上述の第1の実施形態と同じである。図11に示すように、送信用発光素子6がショートした場合の回路の切断は、駆動回路10と送信用発光素子6の間にスイッチ12a〜12cに代えてヒューズ20を設置し、ショートした送信用発光素子6への電流を遮断することも可能である。なお、ヒューズ20の切断電流値は、1つの送信用発光素子6を単独で発光させるために必要な電流より高く、送信用発光素子6を全数で発光させるために必要な電流よりも低い電流値に設定する。
この場合、送信用発光素子6が2個で、一方の送信用発光素子6がショートしヒューズ20で電流を遮断した場合、全電流がもう一方の送信用発光素子6に接続されているヒューズ20に流れて当該ヒューズ20が切断される前に、駆動回路10で、当該ヒューズ20が切断されない程度にバイアス電流を下げるようにコントロールを行う。すなわち、ショート故障で発光が停止したことによる発光パワーの減少を、発光部2に内蔵のモニタ用受光素子8で検出し、駆動部10において、その検出出力が図5のコンパレータ15の基準電圧Vref2より高くかつ正常動作時の発光パワーによる検出電圧より低く予め定められたしきい値以下に下がったと判定された場合に、バイアス電流を下げるようにコントロールする。
(第6の実施形態)次に、図12は、本発明の第6の実施形態に係る光通信システムの送信機と光ファイバの接続構成を示す構成図である。その他の構成は、上述の第1の実施形態と同じである。この第6の実施形態では、第1の実施形態におけるモニタ用受光素子8に代えて、光ファイバ3の接続の有無を機械的に検出できるようにしたものである。
すなわち、図12(A)に示すように、光ファイバ3の端部にコネクタ21を設けると共に、コネクタ21が挿入されるコネクタ22を発光部2に設ける。コネクタ21には、たとえば環状の導体21aが設けられており、コネクタ22には、たとえば円弧状の電極22aおよび22bが設けられている。
図12(B)に示すように、コネクタ21をコネクタ22に挿入、接続した時、導体21aが電極22aおよび22bを短絡することにより、電極22aおよび22b間に電流が流れるように構成する。この電流をモニタして図6のI/V変換部31に入力することにより、光ファイバ3が発光部2に接続されているかいないかを判定することができる。このように、コネクタ21および22は、それぞれ、請求項における第1及び第2のコネクタとして働く。導体21aは、請求項における第1の導体として働き、電極22a及び22bは、請求項における第2の導体として働く。
以上説明したように、本発明によれば、複数の送信用発光素子6は、並列接続されているため、送信用発光素子6の1つがショートした場合でも、ショートした部分の回路を切断する機能を持つことから、残りの送信用発光素子6で送信を継続することができる冗長性を有する光通信システムとなる。
また、送信用発光素子6に流せる電流には限界があるため、1個の送信用発光素子6による発光パワーにも限界がある。本発明では、送信用発光素子6を複数備えることにより、発光パワーを増加させることができる。その結果、送信用発光素子6が2個で3dB、4個で6dB、16個で12dBのダイナミックレンジの拡大が可能となる。
また、モニタ用受光素子8は、光ファイバ3の端面からの反射光の受光パワーの変化から、光ファイバ3の接続の有無を検出し、送信機1と光ファイバ3が接続されていない場合に、送信用発光素子6は発光パワーを弱めるように制御されているため、強いレーザ光が人間の目に入ることがなく、また消費電力を抑えることができる。
以上の通り、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限らず、種々の変形、応用が可能である。
1 送信機
2 発光部
3 光ファイバ
4 受光部
5 受信機
6 送信用発光素子
7 モニタ用受光素子(第1のモニタ用受光素子)
8 モニタ用受光素子(第2のモニタ用受光素子、光ファイバ接続検出手段の一部)
9 カウント回路
10 駆動回路
10b コンパレータ(第1のコンパレータ)
10c 電流調整部(調整手段)
12a スイッチ
12b スイッチ
12c スイッチ
13 故障検知部
13a I/V変換部(電流/電圧変換部)
13b コンパレータ
13c インバータ(論理演算部の一部)
13d NANDゲート(論理演算部の一部)
15 コンパレータ(第2のコンパレータ、光ファイバ接続検出手段の一部)
21 コネクタ(第1のコネクタ)
21a 導体(第1の導体)
22 コネクタ(第2のコネクタ)
22a,22b 電極(第2の導体)
30 I/V変換部(第1の電流/電圧変換部)
31 I/V変換部(第2の電流/電圧変換部、光ファイバ接続検出手段の一部)
SW1 スイッチ(調整変更手段、切り替え手段)
2 発光部
3 光ファイバ
4 受光部
5 受信機
6 送信用発光素子
7 モニタ用受光素子(第1のモニタ用受光素子)
8 モニタ用受光素子(第2のモニタ用受光素子、光ファイバ接続検出手段の一部)
9 カウント回路
10 駆動回路
10b コンパレータ(第1のコンパレータ)
10c 電流調整部(調整手段)
12a スイッチ
12b スイッチ
12c スイッチ
13 故障検知部
13a I/V変換部(電流/電圧変換部)
13b コンパレータ
13c インバータ(論理演算部の一部)
13d NANDゲート(論理演算部の一部)
15 コンパレータ(第2のコンパレータ、光ファイバ接続検出手段の一部)
21 コネクタ(第1のコネクタ)
21a 導体(第1の導体)
22 コネクタ(第2のコネクタ)
22a,22b 電極(第2の導体)
30 I/V変換部(第1の電流/電圧変換部)
31 I/V変換部(第2の電流/電圧変換部、光ファイバ接続検出手段の一部)
SW1 スイッチ(調整変更手段、切り替え手段)
Claims (8)
- 光ファイバを介して互いに接続される、電気信号を光信号に変換して前記光ファイバに入力する発光部を有する送信機と、前記光ファイバを介して送信された前記光信号を前記電気信号に変換する受光部を有する受信機とから構成される光通信システムであって、
前記発光部は、同一の発光特性を有する複数の送信用発光素子を含み、
前記送信機は、前記複数の送信用発光素子を並列接続して前記電気信号を供給し駆動する駆動回路を備えている
ことを特徴とする光通信システム。 - 請求項1記載の光通信システムにおいて、
前記送信機は、
前記複数の送信用発光素子の各々に対応して設けられ、各々の送信用発光素子のショート故障を検出する複数の故障検知部と、
前記複数の送信用発光素子の各々に対応して設けられ、前記複数の故障検知部の各々の故障検知部の故障検知信号で制御されて、ショート故障した送信用発光素子への前記電気信号の供給を遮断する複数のスイッチとをさらに備えている
ことを特徴とする光通信システム。 - 請求項1または2記載の光通信システムにおいて、
前記送信機は、
前記光ファイバに入力される光信号の一部を受光してその受光パワーをモニタする第1のモニタ用受光素子と、
前記第1のモニタ用受光素子から出力されるモニタ電流をモニタ電圧に変換する第1の電流/電圧変換部と、
前記第1の電流/電圧変換部から出力されるモニタ電圧を予め決められた第1の基準電圧と比較する第1のコンパレータと、
前記第1のコンパレータの出力で制御され、前記電気信号のレベルを調整することにより前記光ファイバに入力される光信号の光パワーを一定にする調整手段とをさらに備えている
ことを特徴とする光通信システム。 - 請求項3記載の光通信システムにおいて、
前記送信機は、前記送信用発光素子への前記電気信号の供給を遮断していない前記スイッチの数をカウントし、その数が2個以上の場合と1個のみの場合にそれぞれ異なる論理値信号を出力して前記各々の故障検知部に供給するカウント回路をさらに備え、
前記各々の故障検知部は、前記カウント回路より1個のみの場合に出力される論理値信号が供給された場合は、故障検知信号の出力が禁止される
ことを特徴とする光通信システム。 - 請求項4記載の光通信システムにおいて、
前記各々の故障検知部は、
対応する送信用発光素子を流れる電流を電圧に変換する電流/電圧変換部と、
前記電流/電圧変換部で変換された電圧を予め決められた基準電圧と比較するコンパレータと、
前記コンパレータの出力と前記カウント回路の論理値信号が入力されて論理演算を行う論理演算部とを含み、
前記論理演算部より前記故障検知信号を出力する
ことを特徴とする光通信システム。 - 請求項1から5のいずれか1項に記載の光通信システムにおいて、
前記送信機は、
前記発光部と前記光ファイバの接続の有無を検出する光ファイバ接続検出手段と、
光ファイバ接続検出手段で前記発光部と前記光ファイバが接続されていないことが検出された場合、前記調整手段で一定にされている前記光信号の光パワーを弱めるように、前記調整手段における前記電気信号の調整を変更させる調整変更手段と
をさらに備えていることを特徴とする光通信システム。 - 請求項6記載の光通信システムにおいて、
前記光ファイバ接続検出手段は、
前記光ファイバの送信側端部からの反射光を受光してその受光パワーをモニタする第2のモニタ用受光素子と、
前記第2のモニタ用受光素子から出力されるモニタ電流をモニタ電圧に変換する第2の電流/電圧変換部と、
前記第2の電流/電圧変換部から出力されるモニタ電圧を予め決められた第2の基準電圧と比較する第2のコンパレータとを含み、
前記調整変更手段は、前記第2のコンパレータの出力で切り替え制御され、前記第1のコンパレータの前記第1の基準電圧をより低いレベルに切り替える切り替え手段を含む
ことを特徴とする光通信システム。 - 請求項6記載の光通信システムにおいて、
前記光ファイバ接続検出手段は、
前記光ファイバの端部に設けられた第1のコネクタと、
前記発光部に設けられ、前記第1のコネクタが挿入される第2のコネクタと、
前記第1のコネクタに設けられた第1の導体と、
前記第2のコネクタに設けられ、前記第1のコネクタが前記第2のコネクタに挿入された時に前記第1の導体と接続されることにより所定の電流が流れる第2の導体とを含み、
前記所定の電流は、前記第2の電流/電圧変換部に入力される
ことを特徴とする光通信システム。
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