JP2007214556A - 回線終端装置 - Google Patents

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健司 野中
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秀樹 松本
Kazuhiro Kuwamoto
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Kazuya Amano
一也 天野
Susumu Oneda
進 大根田
Kazuhiko Asaka
和彦 朝香
Kenji Kamiya
賢治 上谷
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Abstract

【課題】映像信号伝送用光ファイバネットワークユニットとデータ信号伝送用光ファイバネットワークユニットとを、共に屋外に設置して、効率の良い配線工事を可能にする。
【解決手段】本体ケース11は、映像信号伝送用光ファイバネットワークユニット用の回路基板およびデータ信号伝送用光ファイバネットワークユニット用の回路基板を収納する。支持脚12は、本体ケース11を建物の外壁に対して固定する。冷却フィン13、14は、本体ケース11の建物の外壁に面した面に配置される。支持脚12は、本体ケース11と建物の外壁との間に、冷却フィン13,14を配置する空間と、垂直方向の空気の流路を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバケーブルによるテレビジョン放送信号やインターネット信号の配信等に利用されるFTTH(Fiber To The Home)回線終端装置に関する。
通信ネットワークの高度利用を図るために、光ファイバケーブルを利用した、地上ディジタル放送信号の配信や、ブロードバンドネットワークへの接続サービスのためのインフラ整備が進められている。既知のFTTH回線終端装置によれば、地上ディジタル放送信号を配信するために、V−ONU(映像信号伝送用光ファイバネットワークユニット)を設置する。また、ブロードバンドネットワークへの接続のために、D−ONU(データ信号伝送用光ファイバネットワークユニット)を設置する(特許文献1参照)。
特開2005−354504号公報
ここで、従来の技術には、次のような解決すべき課題があった。
既存の回線終端装置は、屋外から光ファイバケーブルを屋内に引き込み、さらに、宅内配線にも光ファイバケーブルを使用する。従って、光ケーブルの引き込み作業や宅内配線工事に高度な施工技術を必要とし、施工が煩雑になるという問題があった。
本発明は以上の課題を解決するためになされたもので、効率の良い配線工事を可能にし、屋外設置の可能な回線終端装置を提供することを目的とする。
本発明の各実施例においては、それぞれ次のような構成により上記の課題を解決する。
〈構成1〉
映像信号伝送用光ファイバネットワークユニット用の回路基板およびデータ信号伝送用光ファイバネットワークユニット用の回路基板を収納した本体ケースと、上記本体ケースを建物の外壁に対して固定する支持脚と、上記本体ケースの上記建物の外壁に面した面に配置された冷却フィンとを備え、上記支持脚は、上記本体ケースと上記建物の外壁との間に、上記冷却フィンを配置する空間と、垂直方向の空気の流路を形成したことを特徴とする回線終端装置。
映像信号伝送用光ファイバネットワークユニット用の回路基板およびデータ信号伝送用光ファイバネットワークユニット用の回路基板を本体ケースに一括収納する。この本体ケースを建物の外壁に固定するので、回線終端装置の工事を建物の外部で完了させることができる。支持脚は、本体ケースと建物の外壁との間に、冷却フィンを配置する空間と、垂直方向の空気の流路を形成するので、水密性の要求される本体ケースに収容された回路基板を、建物の外壁付近に生じる空気の対流作用を利用して効果的に冷却できる。
〈構成2〉
映像信号伝送用光ファイバネットワークユニット用の回路基板もしくはデータ信号伝送用光ファイバネットワークユニット用の回路基板を収納した本体ケースと、上記本体ケースを建物の外壁に対して固定する支持脚と、上記本体ケースの上記建物の外壁に面した面に配置された冷却フィンとを備え、上記支持脚は、上記本体ケースと上記建物の外壁との間に、上記冷却フィンを配置する空間と、垂直方向の空気の流路を形成したことを特徴とする回線終端装置。
映像信号伝送用光ファイバネットワークユニット用の回路基板もしくはデータ信号伝送用光ファイバネットワークユニット用の回路基板のうちの、いずれか一方のみを本体ケースに収納したものでも、構成1と同様の効果が得られる。
〈構成3〉
構成1または2に記載の回線終端装置において、映像信号伝送用光ファイバネットワークユニット用の回路基板もしくはデータ信号伝送用光ファイバネットワークユニット用の回路基板は、光ファイバケーブルにより受信した光信号を電気信号に変換する信号処理回路と、当該電気信号を宅内に引き込み用のメタルケーブルにより出力する出力回路を備えたことを特徴とする回線終端装置。
本体ケースを屋外に設置して、光ファイバケーブルによる工事を屋外に限定し、宅内はメタルケーブルを使用するので、宅内工事を簡便にすることができる。
〈構成4〉
構成3に記載の回線終端装置において、映像信号伝送用光ファイバネットワークユニット用の回路基板は、光ファイバケーブルにより受信した光信号を電気信号に変換する信号変換回路と、当該電気信号を宅内に引き込み用の同軸ケーブルにより出力する出力回路と、当該同軸ケーブルを通じて駆動電力の供給を受ける電源回路を備えたことを特徴とする回線終端装置。
宅内分を同軸ケーブルのようなメタルケーブルとしたので、宅内から当該同軸ケーブルを通じて駆動電力の供給を受けることができる。
〈構成5〉
構成3に記載の回線終端装置において、データ信号伝送用光ファイバネットワークユニット用の回路基板は、光ファイバケーブルにより受信した光信号を電気信号に変換して出力し、入力する電気信号を光信号に変換して光ファイバケーブルにより送信する双方向信号変換回路と、当該双方向信号変換回路を宅内に引き込み用のLANケーブルに接続する入出力回路と、当該LANケーブルと一体化された電源線を通じて駆動電力の供給を受ける電源回路を備えたことを特徴とする回線終端装置。
LANケーブルに電源線を一体化した複合ケーブルを使用すれば、その電源線を通じて駆動電力の供給を受けることができる。
〈構成6〉
構成1乃至5のいずれかに記載の回線終端装置において、上記回路基板の接地用配線パターン部分と上記冷却フィンとを、本体ケースを貫通する伝熱材により連結したことを特徴とする回線終端装置。
接地用配線パターン部分と前記冷却フィンとを、本体ケースを貫通する伝熱材により連結したので、本体ケースに収容された回路基板を効率よく冷却することができる。
〈構成7〉
構成1乃至5のいずれかに記載の回線終端装置において、冷却フィンの底裏面が、本体ケースに設けられた、冷却フィンより小面積の開口を塞ぐように、上記本体ケースに冷却フィンが取り付けられたことを特徴とする回線終端装置。
冷却フィンの底裏面が本体ケースに設けられた開口を塞ぐように取り付けられているから、本体ケース内部の密閉空間の熱を冷却フィンにより効率的に外部に排出できる。
〈構成8〉
構成7に記載の回線終端装置において、上記冷却フィンと上記回路基板とを、上記開口に配置された熱伝導シートを介して接続したことを特徴とする回線終端装置。
冷却フィンと前記回路基板の間に熱伝導シートを配置して放熱をするようにしたので、冷却フィン全面を効率よく使用して冷却効果を高めることができる。
〈構成9〉
構成1乃至8のいずれかに記載の回線終端装置において、前記映像信号伝送用光ファイバネットワークユニット用の回路基板を冷却する冷却フィンと、前記データ信号伝送用光ファイバネットワークユニット用の回路基板を冷却する冷却フィンとを、前記本体ケースと建物の外壁30との間に形成された垂直方向の空気の流路から見たときに、水平方向に並ぶように配置したことを特徴とする回線終端装置。
2種の回路を冷却する冷却フィンのいずれか一方が空気の流路の上流にくることがなく、両者を効率よく冷却できる。
〈構成10〉
構成1乃至9のいずれかに記載の回線終端装置において、前記本体ケース内部において、前記映像信号伝送用光ファイバネットワークユニット用の回路基板を設けた領域と前記データ信号伝送用光ファイバネットワークユニット用の回路基板を設けた領域とを、熱的に隔離する隔壁を設けたことを特徴とする回線終端装置。
2種の回路が熱的に隔離する隔壁で隔離されていると、それぞれを独立に熱設計でき、独立にメンテナンスできる。
以下、本発明の実施の形態を実施例ごとに詳細に説明する。
図1は、実施例1の回線終端装置を示す斜視図である。
図の(a)は回線終端装置10を一側面(斜め下方)から見た図で、(b)は建物の外壁側から見た図である。図の(a)に示すように、回線終端装置10は、本体ケース11の内部に、映像信号伝送用光ファイバネットワークユニット35用の回路基板およびデータ信号伝送用光ファイバネットワークユニット36用の回路基板を収納している。本体ケース11の一側面には、ブッシング25と映像信号接続端子26とデータ信号接続端子29が設けられている。ブッシング25は、光ファイバケーブル21を引き込むためのものである。映像信号接続端子26は同軸ケーブル22を接続するためのものである。データ信号接続端子29は、LANケーブル23を接続するためのものである。
この実施例では、光ファイバケーブル21は2本の光ファイバを含む。一方の光ファイバは、テレビジョン映像信号等の配信用ネットワークに接続されている。この光ファイバは、映像信号伝送用光ファイバネットワークユニット35用の回路基板に接続される。もう一方の光ファイバはインターネット等の広域ネットワークに接続されている。この光ファイバは、データ信号伝送用光ファイバネットワークユニット36用の回路基板に接続される。同軸ケーブル22は、映像信号伝送用光ファイバネットワークユニット35から引き出され、図示しない宅内のテレビジョン受像器等に接続される。LANケーブル23は、データ信号伝送用光ファイバネットワークユニット36から引き出され、図示しない宅内のパーソナルコンピュータ等に接続される。なお、波長多重技術を利用すれば、光ファイバケーブル21を一本の光ファイバで済ませることもできる。このときは、本体ケース11の内部で2種の波長を分離して、一方を映像信号伝送用光ファイバネットワークユニット35に、他方をデータ信号伝送用光ファイバネットワークユニット36に接続すればよい。
状態表示板27は、映像信号伝送用光ファイバネットワークユニット用の回路基板の動作状態を表示する複数のLED(発光ダイオード)を備える。状態表示板27は、データ信号伝送用光ファイバネットワークユニット用の回路基板の動作状態を表示する複数のLED(発光ダイオード)を備える。本体ケース11は、利用者の建物の外壁に固定される。この建物の外壁に面した側には、図の(b)に示すように、冷却フィン13と冷却フィン14とが配置されている。また、この面には、支持脚12とフック15とが配置されている。
冷却フィン13は、本体ケース11の内部に収容された映像信号伝送用光ファイバネットワークユニット35用の回路基板の放熱に利用される。冷却フィン14は、本体ケース11の内部に収容されたデータ信号伝送用光ファイバネットワークユニット36用の回路基板の放熱に利用される。支持脚12とフック15とは、本体ケースを建物の外壁に対して固定するためのものである。なお、上記の本体ケース11は、映像信号伝送用光ファイバネットワークユニット用の回路基板もしくはデータ信号伝送用光ファイバネットワークユニット用の回路基板のいずれか一方のみを収納するものであっても構わない。利用者の要求に応じて、その構成が選択される。
本体ケース11の内部に映像信号伝送用光ファイバネットワークユニット用の回路基板やデータ信号伝送用光ファイバネットワークユニット用の回路基板を収納して、建物の外壁に固定すると、風雨に対する防水性を確保しなければならない。従って、本体ケース11は必然的に密閉構造になる。しかし、密閉構造にすると、回路基板に搭載されたアクティブ部品の発熱に対する放熱が新たな問題になる。そこで、本体ケース11に冷却フィンを取り付け、さらに次のような壁面への固定構造を採用することにした。また、上記2種の回路基板はそれぞれ熱的に異なる特性を持つ。従って、共通の放熱構造を採用すると過不足が生じるおそれがある。そこで、後述するような構造も採用した。
図2の(a)は本体ケースを建物の外壁に固定した状態を示す側面図、(b)は本体ケースの分解斜視図である。
図の(a)に示すように、回線終端装置10は建物の外壁30に対して、ビス17と18により固定される。上記のフック15と支持脚12とは、本体ケース11と建物の外壁30との間に、冷却フィン13,14を配置する空間を形成する。さらに、矢印Aや矢印Bに示すような、垂直方向の空気の流路を形成する。
本体ケース11を建物の外壁30に固定すると、本体ケース11は直射日光により加熱されて、内部温度が上昇することが懸念された。しかしながら、実際には、建物の外壁に沿って上昇する対流風を冷却フィン13と冷却フィン14に当てると、十分に本体ケース11の内部の温度を低下させることができた。そこで、本体ケース11と建物の外壁30との間に、矢印Aや矢印Bに示すような、垂直方向の空気の流路を形成することにした。なお、冷却フィンの向きも、垂直方向の空気の流れを妨げないように垂直方向の溝を有するものにすることが好ましい。また、冷却フィン13と冷却フィン14とを、上記垂直方向の空気の流路から見たときに、水平方向に並ぶように配置し、互いの熱の影響を受けないようにすることが好ましい。即ち、いずれか一方が上流側にくることがないように配置する。
図2の(b)に示すように、本体ケース11の内部には、光ファイバケーブル21の余長をループ状にして収容するガイド溝37が設けられている。2本の光ファイバはこのガイド溝37を経由し、さらに光ファイバスプライスボックス32を経て、一方が映像信号伝送用ONU35に他方がデータ信号伝送用ONU36に接続される。それぞれ冷却フィンと連結するための開口67の部分に固定される。なお、本体ケース11の内部には、映像信号伝送用ONU35とデータ信号伝送用ONU36とをそれぞれ別々の領域に収納する隔壁38が設けられている。データ信号伝送用ONU36と映像信号伝送用ONU35とでは両者の熱設計が異なる。従って、隔壁38で領域を隔離して、それぞれ独立に冷却フィン13と冷却フィン14を用いて冷却するようにした。このように隔壁を設けて、熱的に独立構造にしておくと、いずれか一方だけのONUを取り付けておいて、その後、追加工事で、他方のONUを簡単に取り付けることができる。
図3は、回線終端装置を使用したシステム全体の説明図である。
図のように、信号供給側(センター)は、インターネット40に接続されたデータOLT(Optical Line Terminal)43とCATV網41に接続された映像OLT44とを備えている。データOLT43と映像OLT44の出力は、光ケーブル伝送路46を通じて各利用者宅45の近くまで伝送される。図示しない電柱等に固定された光スプリッタ49により、この信号が分岐されて、各利用者の家庭に配信される。引き込み用の光ファイバケーブル21は、利用者宅45の外壁に固定された回線終端装置10に接続される。回線終端装置10から引き出された同軸ケーブル22にはテレビジョン47が接続される。また、回線終端装置10から引き出されたLANケーブル23にはパーソナルコンピュータ48が接続される。このように、光ファイバを使用する工事は、全て利用者宅45の屋外で行なわれる。従って、留守宅でも工事が可能である。また、宅内工事は同軸ケーブル22やLANケーブル23のようなメタルケーブルであるから、専門性が要求されず、簡便である。
図4は回線終端装置各部のブロック図である。
図の(a)に示すように、映像信号伝送用ONU35は光ファイバケーブル21により受信した光信号を電気信号に変換する信号変換回路55と、当該電気信号を宅内に引き込み用の同軸ケーブル22により出力する出力回路56を備える。データ信号伝送用ONU36は、光ファイバケーブル21により受信した光信号を電気信号に変換して出力し、入力する電気信号を光信号に変換して光ファイバケーブル21により送信する双方向信号変換回路57と、当該双方向信号変換回路57を宅内に引き込み用のLANケーブル23に接続する入出力回路58を備える。
映像信号伝送用ONU35の回路基板は、同軸ケーブル22を通じて駆動電力の供給を受ける電源回路17を備える。具体的には、図の(b)に示すように、利用者宅内に敷設した同軸ケーブル22に、重畳器51を挿入する。AC電源ユニット52を、利用者宅のACコンセントに接続する。これで、AC電源ユニット52は、重畳器51を介して、同軸ケーブル22の内部導体と外部導体間に、例えばDC12ボルトの直流電圧を供給する。電源回路17は同軸ケーブル22の内部導体と外部導体からDC12ボルトの直流電圧を取り出して、映像信号伝送用ONU35とデータ信号伝送用ONU36に供給する。
図4の(c)は別の実施例である。データ信号伝送用ONU36の回路基板は、新たに設けた電源線59を通じて駆動電力の供給を受ける電源回路18を備える。この電源線59は、LANケーブル23に併設される。また、あるいは、電源線59を内蔵した複合型LANケーブルを使用してもよい。AC電源ユニット52を、利用者宅のACコンセントに接続する。これで、AC電源ユニット52は、電源線59を介して、電源回路18に、例えばDC12ボルトの直流電圧を供給する。電源回路18はこの直流電圧を映像信号伝送用ONU35とデータ信号伝送用ONU36に供給する。
回線終端装置10に映像信号伝送用ONU35とデータ信号伝送用ONU36の両方を設置したときは、(b)の構成を採用することが好ましい。新たな電源線59が不要だからである。一方、インターネットのみを利用する利用者宅では、回線終端装置10にデータ信号伝送用ONU35のみを設置する。このときは、(c)の構成を採用すればよい。従って、引き込み用の光ファイバケーブル21をメタル複合ケーブルにする必要がない。これは、ネットワーク側の電源供給設備負担が軽減されるだけでなく、引き込み用の光ファイバケーブル21が非金属だから、雷害を防止する効果もある。
図5は回路基板と冷却フィンの接続例説明図で、(a)は回路基板と伝熱材と冷却フィンの側面図、(b)は回路基板を回路素子側から見た平面図である。
回線終端装置10に使用するプリント基板は摂氏85度以上になると絶縁基板材料等の劣化が生じる。また、搭載された回路素子61、例えば、電解コンデンサの電解液の劣化や静電容量の減少の原因になる。外気温は摂氏40度程度になる。図2の(a)に示すように建物の外壁30に回線終端装置10を固定すると、本体ケース11の内部は回路基板の発熱で外気温以上になることがある。従って、いずれの回路基板についても、外気温と回路基板の温度差を40度以下に押さえることが望ましい。このために、図5の実施例では、回路基板60の接地用配線パターン63の部分と冷却フィン13とを、本体ケース11を貫通する伝熱材62により連結した。伝熱材62は、例えば、伝熱性の良い金属ボルト等である。一般に、接地用配線パターン63は、回路基板の周辺を含む広い面積にわたって形成されている。従って、これを冷却すると、回路基板全体を効率よく冷却できる。また、冷却フィン13は金属製で導電性を有するが、接地用配線パターン63との接続であれば、信号処理上悪影響を及ぼすことがない。なお、この実施例は、冷却フィン13を示しているが、冷却フィン14側に同様の構成を採用しても構わない。
図6は回路基板と冷却フィンの別の接続例説明図で、(a)はこれらの側面図、(b)は冷却フィンを取り除いた本体ケース開口の平面図である。
この図の例では、本体ケース11に、四角い開口67を設けて、冷却フィン13と回路基板60とを、熱伝導シート66を挟んで接続した。図では、本体ケース11の一部の断面が現れている。冷却フィン13と回路基板60とはビス65を使用して連結固定されている。この実施例では、熱伝導シート66は、熱伝導性のシリコンシート68とアルミニウム等の金属シート69を重ね合わせたものにした。柔軟な熱伝導性のシリコンシート68は回路基板60に搭載されたアクティブ部品64に隙間無く密着する。金属シート69はこのシリコンシート68を介して、アクティブ部品64の熱を冷却フィン13に伝える。もちろん、熱伝導シート66は、熱伝導の良い材料であればこの他の任意の構造を採用してよい。また、アクティブ部品、即ち、動作中に発熱する回路部品は、回路基板60の熱伝導シート66側に搭載することが好ましい。
一方、四角い開口67は、冷却フィン13の底裏面より小面積に選定する。冷却フィン13はこの開口67を塞ぐように、例えば、水密シール70等を挟んで本体ケース11に取り付けられる。以上の構造にすれば、冷却フィン13と回路基板60とが広い面積にわたって熱抵抗の低い材料を介して接続されているから、冷却フィン全面を効率よく使用して冷却効果を高めることができる。即ち、水密構造を保持したまま、本体ケース11内部の密閉空間の熱を冷却フィン13により効率的に外部に排出できる。
図7は、映像信号伝送用ONUの温度上昇特性を示す説明図である。
図のグラフの縦軸は、装置各部の測定温度と外気温との温度差である。本体ケースに収納しないONU単体の場合がA、本体ケースに収納した場合がB、冷却フィンを本体ケースに取り付けた場合がC、図5や図6の放熱構成にした場合がD、太陽光に照らされて、対流を利用して冷却をした場合がEである。(1)はレギュレータ(電源回路)の接地端子の温度、(2)はプリント基板の接地パターンの温度、(3)は映像信号伝送用ONU35のシールドケースの温度、(4)はそのシールドケース内の気温、(5)は本体ケース内の気温、(6)は冷却フィンの温度である。図のように、本体ケースに冷却フィンを取り付けると、回路基板の温度を十分に外気温に近づけることができる。特に、図5や図6のように回路基板と冷却フィンとの間を熱抵抗の低い材料で接続すると、外気温と回路基板の温度差を40度以下に押さえることが可能になる。また、対流を利用して冷却をした場合には、いっそう、冷却効果が高まることも実証できた。
図8は、データ信号伝送用ONUの温度上昇特性を示す説明図である。
図のグラフの縦軸は、装置各部の測定温度と外気温との温度差である。図7とはスケールが異なる。A、B、C、Dは、図7と同様である。(7)は光モジュールの表面温度、(8)は光モジュール搭載基板の温度、(9)はEPS表面の温度、(10)は電界コンデンサ周辺の温度、(11)は本体ケース内の気温である。図のように、装置の各部位の温度を、従来屋内に設置して使用していた場合と同程度の温度にすることができた。
以上説明した回線終端装置によれば、設置工事について、屋外と屋内の工事業者の切り分けができる。即ち、屋外工事は光ケーブル接続技術を持つ工事業者が担当し、屋内工事は、同軸ケーブルやLANケーブルを用いた一般の電気配線技術を持つ工事業者が担当することができる。また、回線終端装置は、屋外設置型なので、留守宅でも屋外工事を進めることができる。屋外設置型は密閉構造であり、直射日光による温度上昇が懸念された。しかしながら、上記のように、装置に放熱フィンを設けて、所定の姿勢で建物の外壁に取り付けると、対流による放熱フィンの冷却効果がきわめて高い。これにより、回線終端装置内部の温度を十分に使用に耐える温度範囲に保持することができる。
家屋の外壁に固定する終端装置は、雨水の浸入を防ぐため、密閉構造でなければならない。終端装置のケースは、ABSなどの樹脂を用いる。従って、放熱機能が不十分になる。また、テレビジョン信号変換用の回路は、従来からCATV用の屋外装置に設けられたものを使用すればよく、比較的屋外における熱的なストレスに強い。一方、ケーブルモデムの部分は、従来は専ら屋内で使用されているものだから、屋外に放置して太陽熱などに暖められた場合に、その熱に対する耐久性が思わしくない。従って、上記のように、個別に冷却フィンを取り付けることで、冷却効果の最適化が実現した。
実施例1の回線終端装置を示す斜視図である。 (a)は本体ケースを建物の外壁に固定した状態を示す側面図、(b)は本体ケースの分解斜視図である。 回線終端装置を使用したシステム全体の説明図である。 回線終端装置各部のブロック図である。 回路基板と冷却フィンの接続例説明図で、(a)は側面図、(b)は平面図である。 回路基板と冷却フィンの別の接続例説明図で、(a)は側面図、(b)は平面図である。 映像信号伝送用ONUの温度上昇特性を示す説明図である。 データ信号伝送用ONUの温度上昇特性を示す説明図である。
符号の説明
10 回線終端装置
11 本体ケース
12 支持脚
13 冷却フィン
14 冷却フィン
15 フック
21 光ファイバケーブル
22 同軸ケーブル
23 LANケーブル
25 ブッシング
26 映像信号接続端子
27 状態表示板
28 状態表示板
29 データ信号接続端子

Claims (10)

  1. 映像信号伝送用光ファイバネットワークユニット用の回路基板およびデータ信号伝送用光ファイバネットワークユニット用の回路基板を収納した本体ケースと、
    前記本体ケースを建物の外壁に対して固定する支持脚と、
    前記本体ケースの前記建物の外壁に面した面に配置された冷却フィンとを備え、
    前記支持脚は、前記本体ケースと前記建物の外壁との間に、前記冷却フィンを配置する空間と、垂直方向の空気の流路を形成したことを特徴とする回線終端装置。
  2. 映像信号伝送用光ファイバネットワークユニット用の回路基板もしくはデータ信号伝送用光ファイバネットワークユニット用の回路基板を収納した本体ケースと、
    前記本体ケースを建物の外壁に対して固定する支持脚と、
    前記本体ケースの前記建物の外壁に面した面に配置された冷却フィンとを備え、
    前記支持脚は、前記本体ケースと前記建物の外壁との間に、前記冷却フィンを配置する空間と、垂直方向の空気の流路を形成したことを特徴とする回線終端装置。
  3. 請求項1または2に記載の回線終端装置において、
    映像信号伝送用光ファイバネットワークユニット用の回路基板もしくはデータ信号伝送用光ファイバネットワークユニット用の回路基板は、光ファイバケーブルにより受信した光信号を電気信号に変換する信号処理回路と、当該電気信号を宅内に引き込み用のメタルケーブルにより出力する出力回路を備えたことを特徴とする回線終端装置。
  4. 請求項3に記載の回線終端装置において、
    映像信号伝送用光ファイバネットワークユニット用の回路基板は、光ファイバケーブルにより受信した光信号を電気信号に変換する信号変換回路と、当該電気信号を宅内に引き込み用の同軸ケーブルにより出力する出力回路と、当該同軸ケーブルを通じて駆動電力の供給を受ける電源回路を備えたことを特徴とする回線終端装置。
  5. 請求項3に記載の回線終端装置において、
    データ信号伝送用光ファイバネットワークユニット用の回路基板は、光ファイバケーブルにより受信した光信号を電気信号に変換して出力し、入力する電気信号を光信号に変換して光ファイバケーブルにより送信する双方向信号変換回路と、当該双方向信号変換回路を宅内に引き込み用のLANケーブルに接続する入出力回路と、当該LANケーブルと一体化された電源線を通じて駆動電力の供給を受ける電源回路を備えたことを特徴とする回線終端装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の回線終端装置において、
    前記回路基板の接地用配線パターン部分と前記冷却フィンとを、本体ケースを貫通する伝熱材により連結したことを特徴とする回線終端装置。
  7. 請求項1乃至5のいずれかに記載の回線終端装置において、
    前記冷却フィンと前記回路基板とを、本体ケースに設けられた開口に配置された熱伝導シートを介して接続したことを特徴とする回線終端装置。
  8. 請求項7に記載の回線終端装置において、
    冷却フィンが、本体ケースに設けられた冷却フィンの底裏面より小面積の開口を塞ぐように、前記本体ケースにとりつけられたことを特徴とする回線終端装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載の回線終端装置において、
    前記映像信号伝送用光ファイバネットワークユニット用の回路基板を冷却する冷却フィンと、前記データ信号伝送用光ファイバネットワークユニット用の回路基板を冷却する冷却フィンとを、前記本体ケースと建物の外壁30との間に形成された垂直方向の空気の流路から見たときに、水平方向に並ぶように配置したことを特徴とする回線終端装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれかに記載の回線終端装置において、
    前記本体ケース内部において、前記映像信号伝送用光ファイバネットワークユニット用の回路基板を設けた領域と前記データ信号伝送用光ファイバネットワークユニット用の回路基板を設けた領域とを、熱的に隔離する隔壁を設けたことを特徴とする回線終端装置。
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