JP2007211820A - ボールねじ支持装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ボールねじ駆動モータの発熱等に起因するねじ軸の伸びを吸収でき、かつ摩耗による軸方向のガタツキがねじ軸と転がり軸受及び転がり軸受とロックナットとの間に発生することを抑制できるとともに、摩耗による径方向のガタツキが転がり軸受と軸受ハウジングとの間に発生することを抑制することのできるボールねじ支持装置を提供する。
【解決手段】 軸受ハウジング4のハウジング固定用フランジ41とベアリングサポート5のフランジ接合面51との間に第1の弾性スリーブ9を軸受ハウジング4と同軸に設けるとともに、ロックナット6と内輪31との間のねじ軸2の外周に第2の弾性スリーブ10を設け、かつねじ軸2に形成された段部21と内輪31との間のねじ軸2の外周に第3の弾性スリーブ11を設けるとともに、外輪33と外輪押え7との間に第4の弾性スリーブ12をねじ軸2と同軸に設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、ボールねじのねじ軸を回転自在に支持するボールねじ支持装置に関する。
回転運動を直線運動に変換する装置として工作機械等で用いられるボールねじは、図6に示すように、ねじ軸2の両端部を転がり軸受3で支持して使用されるのが一般的である。この場合、ねじ軸2のモータ側端部(図中右側端部)は、通常、転がり軸受3及びロックナット6により径方向と軸方向の動きが拘束された状態で支持されるが、ねじ軸2の反モータ側端部(図中左側端部)は、モータの発熱等に起因するねじ軸2の伸びを逃がすために、径方向の動きのみが拘束された状態で支持される場合が多い。
このような方法でボールねじのねじ軸を支持すると、径方向と軸方向の動きを拘束した状態でねじ軸の反モータ側端部を支持した場合と比較して、ねじ軸の回転危険速度が低くなるため、ねじ軸を高速で回転させることができなくなる。このため、ボールねじを高速回転で使用する工作機械等の一部の用途では、ねじ軸の回転危険速度を上げるために、径方向と軸方向の動きを拘束した状態でねじ軸の反モータ側端部を支持することもある。
しかし、この場合には、ねじ軸の内部に冷却水を流したりするなどして、ねじ軸の伸びを抑える必要があるため、コストの上昇を招くという問題がある。そこで、工作機械等では、図7に示すような構成を用いてねじ軸2の反モータ側端部を支持する方法も採用されている。
このような方法によると、モータの発熱等によりねじ軸2が軸方向に伸びると、転がり軸受3の外輪外周面と軸受ハウジング4の内周面との間に軸方向の滑りが発生するので、モータの発熱等に起因するねじ軸2の伸びを吸収することができる。
しかしながら、図5に示したものでは、転がり軸受3の内輪31をねじ軸2に形成された位置決め用の段部21に押し当てるために、転がり軸受3の内輪31をロックナット6で締め付けている。このため、ねじ軸2を高速で回転させた場合には、転がり軸受3の内輪31と摺接する部分がねじ軸2の振動等により摩耗し、摩耗による軸方向のガタツキがねじ軸2と転がり軸受3及び転がり軸受3とロックナット6との間に発生して、ボールねじの騒音や振動等を増大させるおそれがあった。
また、図5に示したものでは、転がり軸受3の外周面と軸受ハウジング4の内周面との間に軸方向の滑りを発生させてねじ軸2の伸びを吸収している。このため、転がり軸受3の外周面と軸受ハウジング4の内周面との間に発生した軸方向の滑りにより転がり軸受3の外輪33や軸受ハウジング4が摩耗し、摩耗による径方向のガタツキが転がり軸受3と軸受ハウジング4との間に発生して、ボールねじの騒音や振動等を増大させるおそれがあった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、ボールねじ駆動モータの発熱等に起因するねじ軸の伸びを吸収でき、かつ摩耗による軸方向のガタツキがねじ軸と転がり軸受及び転がり軸受とロックナットとの間に発生することを抑制できるとともに、摩耗による径方向のガタツキが転がり軸受と軸受ハウジングとの間に発生することを抑制することのできるボールねじ支持装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、ボールねじのねじ軸を回転自在に支持するものであって、前記ねじ軸の端部に嵌合して前記ねじ軸と一体に回転する内輪と、この内輪の外周に配設された複数の転動体を介して前記内輪を回転自在に支持する外輪と、前記外輪の外周面と摺接する内周面を有する軸受ハウジングと、この軸受ハウジングの外周面と摺接する内周面を有し且つ前記軸受ハウジングの外周面に形成されたハウジング固定用フランジとボルト接合されるフランジ接合面を有するベアリングサポートと、前記ねじ軸に形成された段部に前記内輪を押圧して前記内輪を位置決めするロックナットと、前記軸受ハウジングの内周面に形成された段部に前記外輪を押圧して前記外輪を位置決めする外輪押えと、を備えたボールねじ支持装置において、前記ハウジング固定用フランジと前記フランジ接合面との間に第1の弾性スリーブを設けるとともに、前記ロックナットと前記内輪との間の前記ねじ軸の外周に第2の弾性スリーブを設け、かつ前記ねじ軸に形成された前記段部と前記内輪との間の前記ねじ軸の外周に第3の弾性スリーブを設けるとともに、前記外輪と前記外輪押えとの間に第4の弾性スリーブを設けたことを特徴とする。
請求項2の発明は、ボールねじのねじ軸を回転自在に支持するものであって、前記ねじ軸の端部に嵌合して前記ねじ軸と一体に回転する内輪と、この内輪の外周に配設された複数の転動体を介して前記内輪を回転自在に支持する外輪と、前記内輪、前記転動体及び前記外輪からなる転がり軸受を収容する軸受ハウジングと、前記ねじ軸に形成された段部に前記内輪を押圧して前記内輪を位置決めするロックナットと、を備えたボールねじ支持装置において、前記ロックナットと前記内輪との間の前記ねじ軸の外周に第1の弾性スリーブを設けるとともに、前記ねじ軸に形成された前記段部と前記内輪との間の前記ねじ軸の外周に第2の弾性スリーブを設けたことを特徴とする。
請求項3の発明は、ボールねじのねじ軸を回転自在に支持するものであって、前記ねじ軸の端部に嵌合して前記ねじ軸と一体に回転する内輪と、この内輪の外周に配設された複数の転動体を介して前記内輪を回転自在に支持する外輪と、この外輪の外周面と摺接する内周面を有する軸受ハウジングと、この軸受ハウジングの内周面に形成された段部に前記外輪を押圧して前記外輪を位置決めする外輪押えと、を備えたボールねじ支持装置において、前記外輪押えと前記外輪との間に弾性スリーブを設けたことを特徴とする。
請求項4の発明は、ボールねじのねじ軸を回転自在に支持するものであって、前記ねじ軸の端部に嵌合して前記ねじ軸と一体に回転する内輪と、この内輪の外周に配設された複数の転動体を介して前記内輪を回転自在に支持する外輪と、前記内輪、前記転動体及び前記外輪からなる転がり軸受を収容する軸受ハウジングと、この軸受ハウジングの外周面と摺接する内周面を有し且つ前記軸受ハウジングの外周面に形成されたハウジング固定用フランジとボルト接合されるフランジ接合面を有するベアリングサポートと、を備えたボールねじ支持装置において、前記ハウジング固定用フランジと前記ベアリングサポートの前記フランジ接合面との間に弾性スリーブを設けたことを特徴とする。
本発明に係るボールねじ支持装置によれば、モータの発熱等によりねじ軸が軸方向に伸長すると、軸受ハウジングのハウジング固定用フランジとベアリングサポートのフランジ接合面との間に設けられた第1の弾性スリーブがねじ軸の伸び量に応じて収縮し、これに伴って軸受ハウジングの外周面がベアリングサポートの内周面を摺動するので、モータの発熱等に起因するねじ軸の伸びを吸収することができる。
また、ロックナットと内輪との間に第2の弾性スリーブを設けるとともに、ねじ軸の段部と内輪との間に第3の弾性スリーブを設け、かつ外輪押えと外輪との間に第4の弾性スリーブを設けたことにより、摩耗による軸方向のガタツキがねじ軸と転がり軸受及び転がり軸受とロックナットとの間に発生することを抑制できると共に摩耗による径方向のガタツキが転がり軸受と軸受ハウジングとの間に発生することを抑制できるので、ねじ軸を高速で回転させることができる。
したがって、モータの発熱等に起因するねじ軸の伸びを吸収できるとともに、摩耗による軸方向のガタツキや径方向のガタツキを発生させることなくねじ軸を高速で回転させることができる。
以下、図1及び図2を参照して本発明の第1の実施形態について説明する。
図1において、本発明の第1の実施形態に係るボールねじ支持装置1は、ボールねじのねじ軸2を回転自在に支持する複列の転がり軸受3を備えている。この転がり軸受3はねじ軸2の端部に嵌合してねじ軸2と一体に回転する二つの内輪31を有しており、これら内輪31の外周には、複数の転動体32を介して内輪31を回転自在に支持する外輪33がそれぞれ設けられている。
また、ボールねじ支持装置1は転がり軸受3を収容する円筒状の軸受ハウジング4を備えており、転がり軸受3の外周面(外輪33の外周面)は軸受ハウジング4の内周面と摺動自在に嵌合している。さらに、ボールねじ支持装置1は軸受ハウジング4を介して転がり軸受3を支持するベアリングサポート5を備えており、軸受ハウジング4の外周面はベアリングサポート5の内周面と摺動自在に嵌合している。
ベアリングサポート5は軸受ハウジング4の外周面に形成されたハウジング固定用フランジ41とボルト接合されるフランジ接合面51を図中左側端部に有しており、このフランジ接合面51とハウジング固定用フランジ41との間には、例えば皿バネ又はコイルバネあるいは縦弾性係数の金属等からなる第1の弾性スリーブ9が軸受ハウジング4と同軸に設けられている。
転がり軸受3の内輪31は、ねじ軸2に形成された段部21とロックナット6とにより所定位置に位置決めされている。このロックナット6はねじ軸2の端部に螺嵌されており、ロックナット6と内輪31との間のねじ軸2の外周には、例えば皿バネ又はコイルバネあるいは縦弾性係数の金属等からなる第2の弾性スリーブ10が設けられている。
また、転がり軸受3の内輪31はロックナット6の締付け力により前述した段部21に押圧されており、この段部21と内輪31との間のねじ軸2の外周には、例えば皿バネ又はコイルバネあるいは縦弾性係数の金属等からなる第3の弾性スリーブ11が設けられている。
一方、転がり軸受3の外輪33は、軸受ハウジング4の内周面に形成された段部42と外輪押え7とにより所定位置に位置決めされている。この外輪押え7は複数のボルト8により軸受ハウジング4の図中左側端面に取り付けられており、外輪押え7と外輪33との間には、例えば皿バネ又はコイルバネあるいは縦弾性係数の金属等からなる第4の弾性スリーブ12がねじ軸2と同軸に設けられている。
このような構成において、図示しないモータの発熱等によりねじ軸2が軸方向に伸長すると、図2に示すように、軸受ハウジング4のハウジング固定用フランジ41とベアリングサポート5のフランジ接合面51との間に設けられた第1の弾性スリーブ9がねじ軸2の軸方向に収縮する。これにより、軸受ハウジング4がねじ軸2の伸び量に応じて図中右方へ移動するので、モータの発熱等に起因するねじ軸2の伸びを吸収することができる。
また、上述した第1の実施形態では、ロックナット6と内輪31との間のねじ軸2の外周に第2の弾性スリーブ10を設けるとともに、ねじ軸2の段部21と内輪31との間のねじ軸2の外周に第3の弾性スリーブ11を設けたことで、転がり軸受3の内輪31がねじ軸2に形成された段部21やロックナット6と摺接することを弾性スリーブ10,11によって回避することができる。したがって、ねじ軸2の振動等に起因する摩耗がねじ軸2と転がり軸受3及び転がり軸受3とロックナット6との間に発生することを防止できるので、摩耗による軸方向のガタツキがねじ軸2と転がり軸受3及び転がり軸受3とロックナット6との間に発生することを抑制することができる。
さらに、上述した第1の実施形態では、外輪押え7と外輪33との間に第4の弾性スリーブ12をねじ軸2と同軸に設けたことで、転がり軸受3の外輪33と軸受ハウジング4との間に軸方向の滑りが発生することを弾性スリーブ12によって抑制することができる。したがって、ねじ軸2の振動等に起因する摩耗が転がり軸受3の外輪33と軸受ハウジング4との摺接部に発生することを防止できるので、摩耗による径方向のガタツキが転がり軸受3と軸受ハウジング4との間に発生することを抑制することができる。
次に、図3を参照して本発明の第2の実施形態について説明する。
図3において、本発明の第2の実施形態に係るボールねじ支持装置13は、ボールねじのねじ軸2を回転自在に支持する複列の転がり軸受3を備えている。この転がり軸受3はねじ軸2の端部に嵌合してねじ軸2と一体に回転する二つの内輪31を有しており、これら内輪31の外周には、複数の転動体32を介して内輪31を回転自在に支持する外輪33がそれぞれ設けられている。
また、ボールねじ支持装置13は転がり軸受3を収容する円筒状の軸受ハウジング4を備えており、転がり軸受3の外周面(外輪33の外周面)は軸受ハウジング4の内周面と摺動自在に嵌合している。
転がり軸受3の内輪31は、ねじ軸2に形成された段部21とロックナット6とにより所定位置に位置決めされている。このロックナット6はねじ軸2の端部に螺嵌されており、ロックナット6と内輪31との間のねじ軸2の外周には、例えば皿バネ又はコイルバネあるいは縦弾性係数の金属等からなる第1の弾性スリーブ10が設けられている。
また、転がり軸受3の内輪31はロックナット6の締付け力により前述した段部21に押圧されており、この段部21と内輪31との間のねじ軸2の外周には、例えば皿バネ又はコイルバネあるいは縦弾性係数の金属等からなる第2の弾性スリーブ11が設けられている。なお、転がり軸受3の外輪33は、軸受ハウジング4の内周面に形成された段部42と外輪押え7とにより所定位置に位置決めされている。
このように構成される第2の実施形態では、ロックナット6と内輪31との間のねじ軸2の外周に第1の弾性スリーブ10を設けるとともに、ねじ軸2に形成された段部21と内輪31との間のねじ軸2の外周に第2の弾性スリーブ11を設けたことで、転がり軸受3の内輪31がねじ軸2に形成された段部21やロックナット6と摺接することを弾性スリーブ10,11によって回避することができる。
したがって、ねじ軸2の振動等に起因する摩耗がねじ軸2と転がり軸受3及び転がり軸受3とロックナット6との間に発生することを防止できるので、摩耗による軸方向のガタツキがねじ軸2と転がり軸受3及び転がり軸受3とロックナット6との間に発生することを抑制することができる。
次に、図4を参照して本発明の第3の実施形態について説明する。
図4において、本発明の第4の実施形態に係るボールねじ支持装置14は、ボールねじのねじ軸2を回転自在に支持する複列の転がり軸受3を備えている。この転がり軸受3はねじ軸2の端部に嵌合してねじ軸2と一体に回転する二つの内輪31を有しており、これら内輪31の外周には、複数の転動体32を介して内輪31を回転自在に支持する外輪33がそれぞれ設けられている。
また、ボールねじ支持装置14は転がり軸受3を収容する円筒状の軸受ハウジング4を備えており、転がり軸受3の外周面(外輪33の外周面)は軸受ハウジング4の内周面と摺動自在に嵌合している。
転がり軸受3の外輪33は、軸受ハウジング4の内周面に形成された段部42と外輪押え7とにより所定位置に位置決めされている。この外輪押え7は複数のボルト8により軸受ハウジング4の図中右側端面に取り付けられており、外輪押え7と外輪33との間には、例えば皿バネ又はコイルバネあるいは縦弾性係数の金属等からなる弾性スリーブ12がねじ軸2と同軸に設けられている。なお、転がり軸受3の内輪31はねじ軸2に形成された段部21とロックナット6とにより所定位置に位置決めされている。
このように構成される第3の実施形態では、外輪押え7と外輪33との間に弾性スリーブ12をねじ軸2と同軸に設けたことで、転がり軸受3の外輪33と軸受ハウジング4との間に軸方向の滑りが発生することを弾性スリーブ12によって抑制することができる。
したがって、ねじ軸2の振動等に起因する摩耗が転がり軸受3の外輪33と軸受ハウジング4との摺接部に発生することを防止できるので、摩耗による径方向のガタツキが転がり軸受3と軸受ハウジング4との間に発生することを抑制することができる。
次に、図5を参照して本発明の第4の実施形態について説明する。
図5において、本発明の第4の実施形態に係るボールねじ支持装置15は、ボールねじのねじ軸2を回転自在に支持する複列の転がり軸受3を備えている。この転がり軸受3はねじ軸2の端部に嵌合してねじ軸2と一体に回転する二つの内輪31を有しており、これら内輪31の外周には、複数の転動体32を介して内輪31を回転自在に支持する外輪33がそれぞれ設けられている。
また、ボールねじ支持装置15は転がり軸受3を収容する円筒状の軸受ハウジング4を備えており、転がり軸受3の外周面(外輪33の外周面)は軸受ハウジング4の内周面と摺動自在に嵌合している。さらに、ボールねじ支持装置15は軸受ハウジング4を介して転がり軸受3を支持するベアリングサポート5を備えており、軸受ハウジング4の外周面はベアリングサポート5の内周面と摺動自在に嵌合している。
ベアリングサポート5は軸受ハウジング4の外周面に形成されたハウジング固定用フランジ41とボルト接合されるフランジ接合面51を図中左側端部に有しており、このフランジ接合面51とハウジング固定用フランジ41との間には、例えば皿バネ又はコイルバネあるいは縦弾性係数の金属等からなる弾性スリーブ9が軸受ハウジング4と同軸に設けられている。
なお、転がり軸受3の内輪31はねじ軸2に形成された段部21とロックナット6とにより所定位置に位置決めされ、転がり軸受3の外輪33は軸受ハウジング4の内周面に形成された段部42と外輪押え7とにより所定位置に位置決めされている。
このような構成において、図示しないモータの発熱等によりねじ軸2が軸方向に伸長すると、軸受ハウジング4のハウジング固定用フランジ41とベアリングサポート5のフランジ接合面51との間に設けられた弾性スリーブ9がねじ軸2の軸方向に収縮する。これにより、軸受ハウジング4がねじ軸2の伸び量に応じて図中右方へ移動するので、モータの発熱等に起因するねじ軸2の伸びを吸収することができる。
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではない。たとえば、第1〜第4の実施形態ではボールねじのねじ軸2を支持する軸受として複列転がり軸受を例示したが、これに限定されるものではなく、単列転がり軸受であってもよい。
本発明の第1の実施形態に係るボールねじ支持装置の軸方向断面図である。 図1に示すボールねじ支持装置の作用説明図である。 本発明の第2の実施形態に係るボールねじ支持装置の軸方向断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るボールねじ支持装置の軸方向断面図である。 本発明の第4の実施形態に係るボールねじ支持装置の軸方向断面図である。 ボールねじのねじ軸をベアリングで支持する従来方法を説明するための図である。 ボールねじのねじ軸を支持する軸受として複列転がり軸受を用いた従来例を示す図である。
符号の説明
2 ねじ軸
21 段部
3 転がり軸受
31 内輪
32 転動体
33 外輪
4 軸受ハウジング
41 ハウジング固定用フランジ
42 段部
5 ベアリングサポート
51 フランジ接合面
6 ロックナット
7 外輪押え
8 ボルト
9,10,11,12 弾性スリーブ

Claims (4)

  1. ボールねじのねじ軸を回転自在に支持するものであって、前記ねじ軸の端部に嵌合して前記ねじ軸と一体に回転する内輪と、この内輪の外周に配設された複数の転動体を介して前記内輪を回転自在に支持する外輪と、前記外輪の外周面と摺接する内周面を有する軸受ハウジングと、この軸受ハウジングの外周面と摺接する内周面を有し且つ前記軸受ハウジングの外周面に形成されたハウジング固定用フランジとボルト接合されるフランジ接合面を有するベアリングサポートと、前記ねじ軸に形成された段部に前記内輪を押圧して前記内輪を位置決めするロックナットと、前記軸受ハウジングの内周面に形成された段部に前記外輪を押圧して前記外輪を位置決めする外輪押えと、を備えたボールねじ支持装置において、
    前記ハウジング固定用フランジと前記フランジ接合面との間に第1の弾性スリーブを設けるとともに、前記ロックナットと前記内輪との間の前記ねじ軸の外周に第2の弾性スリーブを設け、かつ前記ねじ軸に形成された前記段部と前記内輪との間の前記ねじ軸の外周に第3の弾性スリーブを設けるとともに、前記外輪と前記外輪押えとの間に第4の弾性スリーブを設けたことを特徴とするボールねじ支持装置。
  2. ボールねじのねじ軸を回転自在に支持するものであって、前記ねじ軸の端部に嵌合して前記ねじ軸と一体に回転する内輪と、この内輪の外周に配設された複数の転動体を介して前記内輪を回転自在に支持する外輪と、前記内輪、前記転動体及び前記外輪からなる転がり軸受を収容する軸受ハウジングと、前記ねじ軸に形成された段部に前記内輪を押圧して前記内輪を位置決めするロックナットと、を備えたボールねじ支持装置において、
    前記ロックナットと前記内輪との間の前記ねじ軸の外周に第1の弾性スリーブを設けるとともに、前記ねじ軸に形成された前記段部と前記内輪との間の前記ねじ軸の外周に第2の弾性スリーブを設けたことを特徴とするボールねじ支持装置。
  3. ボールねじのねじ軸を回転自在に支持するものであって、前記ねじ軸の端部に嵌合して前記ねじ軸と一体に回転する内輪と、この内輪の外周に配設された複数の転動体を介して前記内輪を回転自在に支持する外輪と、この外輪の外周面と摺接する内周面を有する軸受ハウジングと、この軸受ハウジングの内周面に形成された段部に前記外輪を押圧して前記外輪を位置決めする外輪押えと、を備えたボールねじ支持装置において、
    前記外輪押えと前記外輪との間に弾性スリーブを設けたことを特徴とするボールねじ支持装置。
  4. ボールねじのねじ軸を回転自在に支持するものであって、前記ねじ軸の端部に嵌合して前記ねじ軸と一体に回転する内輪と、この内輪の外周に配設された複数の転動体を介して前記内輪を回転自在に支持する外輪と、前記内輪、前記転動体及び前記外輪からなる転がり軸受を収容する軸受ハウジングと、この軸受ハウジングの外周面と摺接する内周面を有し且つ前記軸受ハウジングの外周面に形成されたハウジング固定用フランジとボルト接合されるフランジ接合面を有するベアリングサポートと、を備えたボールねじ支持装置において、
    前記ハウジング固定用フランジと前記ベアリングサポートの前記フランジ接合面との間に弾性スリーブを設けたことを特徴とするボールねじ支持装置。
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