JP2007209037A - ゲートウェイカード、ゲートウェイ装置およびゲートウェイ制御プログラム - Google Patents

ゲートウェイカード、ゲートウェイ装置およびゲートウェイ制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】省スペース化、パフォーマンス向上、省電力化を図ること。
【解決手段】パーソナルコンピュータ部520およびゲートウェイカード510と共用HDD540との間に設けられた切替部517と、パーソナルコンピュータ部520の稼動状態が第1の稼動状態(通常電力モード)である場合に切替部517をパーソナルコンピュータ部520と共用HDD540とを結合する状態に制御し、パーソナルコンピュータ部520の稼動状態が第1の稼動状態から第2の稼動状態(省電力モード)に移行された場合に切替部517をゲートウェイカード510と共用HDD540とを結合する状態に制御するCPU515aと、ゲートウェイカード510とパーソナルコンピュータ部520との間で通信されるデータをキャッシングし、該データの通信処理と共用HDD540へのアクセス処理とを並列的に実行させるキャッシュメモリ515fとを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、家庭に設置され、異なるネットワーク間の通信プロトコルを調整するための情報処理装置、情報処理システム、プログラム、ゲートウェイカード、ゲートウェイ装置およびゲートウェイ制御プログラムに関するものであり、特に、省スペース化、パフォーマンス向上、省電力化を図ることができる情報処理装置、情報処理システム、プログラム、ゲートウェイカード、ゲートウェイ装置およびゲートウェイ制御プログラムに関するものである。
周知の通り、インターネットの普及に伴い、各家庭においても、パーソナルコンピュータだけでなく、テレビジョン、電話機等、さまざまな機器において、インターネットを利用できるインターネット接続機能を備えるようになっている。
しかしながら、ユーザがインターネット接続機能を備えた機器を新たに購入した場合、それぞれの機器においてインターネットが利用できる状態とするためには、各機器をインターネットに接続するためのアクセスポイントへの接続設定等が必要であり、これには手間がかかる。
また、これらの機器は、家庭内において通信回線の配線を行なう必要があり、これにも手間がかかるうえ、機器の台数が増えるほど配線も煩雑になるという問題がある。
このような問題を解決できるものとして、近年、ホームゲートウェイ等と称されるゲートウェイ装置が注目されている。このゲートウェイ装置は、各家庭に一台設置され、家庭内のネットワークとインターネット等の外部ネットワークとの間の通信プロトコルの違いを調整し、相互接続を可能とする装置である。
インターネットを利用できる各機器は、全てこのゲートウェイ装置に接続される。ゲートウェイ装置は、公衆電話回線網を介してインターネットに接続可能となっている。
このゲートウェイ装置でインターネットへの接続に関するシステムデータの設定を行なえば、ゲートウェイ装置に接続された各機器においては、個々にインターネットへの接続設定を行なうことなくインターネットを利用できるようになる。
このように、ゲートウェイ装置を設置することにより、インターネットへの接続設定等の手間が省けるとともに、家庭内における配線等を集約することができ、ユーザにとっては利便性が大幅に高くなる。その結果、インターネットを利用できるこれらの機器の普及にも拍車がかかると期待される。
特開平11−58412号公報 特開平10−254636号公報 特開平11−249967号公報 特開平7−56694号公報 特開平10−320259号公報 特開2000−267928号公報 特開昭61−275945号公報
ところで、従来において、ゲートウェイ装置を家庭に設置する場合には、設置スペースの制約が大きく、電気料金をできるだけ節約するという観点から、装置の容積や消費電力が問題となる。すなわち、信頼性に重きがおかれる企業向けのゲートウェイ装置と違って、家庭向けのゲートウェイ装置では、省スペース化や、運用コストとしての電気料金を如何に安くできるかという点が、重要なファクタとなる。
また、ブロードバンドネットワーク等の普及に伴って取り扱うデータ量が飛躍的に増大している昨今では、家庭向けのゲートウェイ装置においても、例えば、ハードディスクへのアクセス処理等に関して、ハイパフォーマンスが要求されている。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、省スペース化、パフォーマンス向上、省電力化を図ることができる情報処理装置、情報処理システム、プログラム、ゲートウェイカード、ゲートウェイ装置およびゲートウェイ制御プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、記憶手段を備え、通信手段を介して接続されたデータ記憶装置にアクセス可能な情報処理装置であって、前記記憶手段と前記データ記憶装置との間でアクセスを振り分けるアクセス制御手段と、前記アクセス制御手段と前記データ記憶装置との間で通信される情報を記憶する情報記憶手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、記憶手段を備え、通信手段を介して接続されたデータ記憶装置にアクセス可能な情報処理装置で使用されるプログラムであって、前記情報処理装置を、前記記憶手段と前記データ記憶装置との間でアクセスを振り分けるアクセス制御手段、前記アクセス制御手段と前記データ記憶装置との間で通信される情報を記憶する情報記憶手段、として機能させるプログラムである。
かかる発明によれば、記憶手段とデータ記憶装置との間でアクセスを振り分け、データ記憶装置との間で通信される情報を記憶することとしたので、情報の通信処理とデータ記憶装置へのアクセス処理とを並列的に実行させ、パフォーマンス向上を図ることができる。
また、本発明は、情報処理部に接続され、異なるネットワーク間でデータの受け渡しを行うゲートウェイカードであって、前記情報処理部および前記ゲートウェイカードと記憶手段との間に設けられた切替手段と、前記情報処理部の稼動状態が第1の稼動状態である場合に前記切替手段を前記情報処理部と前記記憶手段とを結合する状態に制御し、前記情報処理部の稼動状態が前記第1の稼動状態から第2の稼動状態に移行された場合に前記切替手段を前記ゲートウェイカードと前記記憶手段とを結合する状態に制御する切替制御手段と、前記記憶手段へのアクセス制御を行い、前記情報処理部の稼動状態が前記第2の稼動状態である場合、前記切替手段経由で前記記憶手段へアクセスを振り分け、前記情報処理部の稼動状態が前記第1の稼動状態である場合、前記情報処理部および前記切替手段経由で前記記憶手段へアクセスを振り分けるアクセス制御手段と、前記アクセス制御手段と前記情報処理部との間で通信される情報を記憶する情報記憶手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、情報処理部と、該情報処理部に接続され、異なるネットワーク間でデータの受け渡しを行うゲートウェイカードとを備えたゲートウェイ装置であって、前記ゲートウェイカードは、前記情報処理部および前記ゲートウェイカードと記憶手段との間に設けられた切替手段と、前記情報処理部の稼動状態が第1の稼動状態である場合に前記切替手段を前記情報処理部と前記記憶手段とを結合する状態に制御し、前記情報処理部の稼動状態が前記第1の稼動状態から第2の稼動状態に移行された場合に前記切替手段を前記ゲートウェイカードと前記記憶手段とを結合する状態に制御する切替制御手段と、前記記憶手段へのアクセス制御を行い、前記情報処理部の稼動状態が前記第2の稼動状態である場合、前記切替手段経由で前記記憶手段へアクセスを振り分け、前記情報処理部の稼動状態が前記第1の稼動状態である場合、前記情報処理部および前記切替手段経由で前記記憶手段へアクセスを振り分けるアクセス制御手段と、前記アクセス制御手段と前記情報処理部との間で通信される情報を記憶する情報記憶手段と、を備え、前記情報処理部は、所定の移行要因が発生した場合に、前記稼動状態を前記第1の稼動状態から第2の稼動状態に移行させる稼動状態移行手段、を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、情報処理部に接続され、異なるネットワーク間でデータの受け渡しを行うゲートウェイカードに適用されるゲートウェイ制御プログラムであって、コンピュータを、前記情報処理部の稼動状態が第1の稼動状態である場合に、前記情報処理部および前記ゲートウェイカードと記憶手段との間に設けられた切替手段を前記情報処理部と前記記憶手段とを結合する状態に制御し、前記情報処理部の稼動状態が前記第1の稼動状態から第2の稼動状態に移行された場合に前記切替手段を前記ゲートウェイカードと前記記憶手段とを結合する状態に制御する切替制御手段、前記記憶手段へのアクセス制御を行い、前記情報処理部の稼動状態が前記第2の稼動状態である場合、前記切替手段経由で前記記憶手段へアクセスを振り分け、前記情報処理部の稼動状態が前記第1の稼動状態である場合、前記情報処理部および前記切替手段経由で前記記憶手段へアクセスを振り分けるアクセス制御手段、前記アクセス制御手段と前記情報処理部との間で通信される情報を記憶する情報記憶手段、として機能させるためのゲートウェイ制御プログラムである。
かかる発明によれば、情報処理部およびゲートウェイカードとで記憶手段を共用させ、情報処理部の稼動状態が第1の稼動状態である場合、情報処理部および切替手段経由で記憶手段へアクセスを振り分け、情報処理部との間で通信される情報を記憶することとしたので、省スペース化を図ることができるとともに、該情報の通信処理と記憶手段へのアクセス処理とを並列的に実行させ、パフォーマンス向上も図ることができる。
以上説明したように、本発明によれば、記憶手段とデータ記憶装置との間でアクセスを振り分け、データ記憶装置との間で通信される情報を記憶することとしたので、情報の通信処理とデータ記憶装置へのアクセス処理とを並列的に実行させ、パフォーマンス向上を図ることができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、記憶手段の空き容量が閾値以上である場合に記憶手段へアクセスを振り分け、記憶手段の空き容量が閾値未満である場合にデータ記憶装置へアクセスを振り分けることとしたので、データ記憶装置をローカルな記憶装置として使用することができ、パフォーマンス向上を図ることができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、情報処理部およびゲートウェイカードとで記憶手段を共用させ、情報処理部の稼動状態が第1の稼動状態である場合、情報処理部および切替手段経由で記憶手段へアクセスを振り分け、情報処理部との間で通信される情報を記憶することとしたので、省スペース化を図ることができるとともに、該情報の通信処理と記憶手段へのアクセス処理とを並列的に実行させ、パフォーマンス向上も図ることができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、第1の稼動状態を情報処理部が通常電力モードの状態とし、第2の稼動状態を情報処理部が省電力モードの状態としたので、省電力化を図ることができるという効果を奏する。
以下、図面を参照して本発明にかかる情報処理装置、情報処理システム、プログラム、ゲートウェイカード、ゲートウェイ装置およびゲートウェイ制御プログラムの実施の形態1および2について詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明にかかる実施の形態1の構成を示すブロック図である。この図には、通信プロトコルや規格が異なるWAN(Wide Area Netwrok)200とLAN(Local Area Network)400とがゲートウェイパーソナルコンピュータ500を介して接続されてなる通信システムが図示されている。
ゲートウェイパーソナルコンピュータ500においては、省スペース化を目的として、共用HDD(Hard Disk Drive)540が、ゲートウェイカード510およびパーソナルコンピュータ部520に共用される構成が採られている。
また、ゲートウェイパーソナルコンピュータ500においては、ゲートウェイカード510が後述するLAN630経由で共用HDD540へアクセスする場合のパフォーマンスを向上させることを目的として、キャッシュメモリ515fおよびキャッシュメモリ522eが設けられている。
WAN200は、インターネット、公衆回線ネットワーク、無線通信ネットワーク、CATV(CAble TeleVision)ネットワーク等からなる広域ネットワークであり、所定の通信プロトコルに従って、遠隔地にあるコンピュータ同士を相互接続する。以下では、一例としてWAN200をインターネットとして説明する。
サーバ1001 〜100n は、メールサーバ、WWW(World Wide Web)サーバ等であり、WAN200に接続されている。これらのサーバ1001 〜100n は、後述するゲートウェイパーソナルコンピュータ500およびLAN400を経由して、クライアント3001 〜3003 にメールサービス、WWWサイトサービス等を提供する。
クライアント3001 〜3003 は、例えば、家庭に設置されており、パーソナルコンピュータやネットワーク接続機能を備えた電化製品(テレビジョン、電話機、オーディオ機器等)である。
これらのクライアント3001 〜3003 は、家庭に敷設されたLAN400に接続されており、このLAN400、ゲートウェイカード510およびWAN200を経由して、サーバ1001 〜100n へアクセスし、上述した各種サービスの提供を受ける機能を備えている。
また、クライアント3001 〜3003 は、LAN400およびゲートウェイカード510を経由して、パーソナルコンピュータ部520にアクセスし、各種データを受信する等の機能も備えている。
このように、クライアント3001 〜3003 は、外部装置としてのサーバ1001 〜100n へアクセスする場合と、内部装置としてのパーソナルコンピュータ部520へアクセスする場合とがある。
ここで、WAN200およびLAN400においては、異なる通信プロトコルがそれぞれ採用されている。
ゲートウェイパーソナルコンピュータ500は、例えば、家庭に設置され、(ホーム)ゲートウェイとしての機能(例えば、ルータ機能、ブリッジ機能等)を提供するための専用のパーソナルコンピュータであり、通信プロトコルが異なるWAN200とLAN400との間に介挿されている。
ゲートウェイは、WAN200とLAN400との間の通信プロトコルの違いを調整して相互接続を可能にするためのハードウェアやソフトウェアの総称である。
ゲートウェイパーソナルコンピュータ500は、ゲートウェイカード510、パーソナルコンピュータ部520、電源ユニット530および共用HDD540から構成されている。
ゲートウェイカード510は、パーソナルコンピュータ部520との間でLAN630を介して通信が可能なカード型のゲートウェイ装置であり、上述したゲートウェイの機能を提供する。
パーソナルコンピュータ部520は、一般のパーソナルコンピュータとしての機能を備えている。電源ユニット530は、ゲートウェイカード510およびパーソナルコンピュータ部520の各部へ電力を供給する。
共用HDD540は、ゲートウェイカード510およびパーソナルコンピュータ部520で共用される大容量記憶装置であり、ゲートウェイカード510およびパーソナルコンピュータ部520でそれぞれ用いられるオペレーティングシステムや各種アプリケーションプログラムを記憶している。この共用HDD540における切り替えは、後述する切替部517により実行される。
ゲートウェイカード510において、WANインタフェース部511は、WAN200に接続されており、WAN200との間の通信インタフェースをとる。LANインタフェース部512は、LAN400に接続されており、LAN400との間の通信インタフェースをとる。
通信プロトコル制御部514は、WAN200とLAN400との間の通信プロトコルの違いを調整するための制御(通信プロトコルの解析等)を行い、相互接続を可能にする。
主制御部515は、切替部517の切り替え制御や、パーソナルコンピュータ部520との間での通信制御、共用HDD540へのアクセス制御等を行う。この主制御部515において、CPU(Central Processing Unit)515aは、各種コンピュータプログラム(オペレーティングシステム、起動プログラム、アプリケーションプログラム等)の実行により切り替え制御、通信制御等を行う。
アプリケーションプログラム515bは、CPU515aで実行され、特定の機能を提供するためのプログラムである。標準IDEドライバ515cは、ゲートウェイカード510に標準実装されるハードディスクインタフェース用のドライバであり、IDEバス518および切替部517を経由して共用HDD540へのアクセスを制御する。
疑似IDEドライバ515dは、標準IDEドライバ515cと似たようなドライバ機能と、CPU515aから共用HDD540へのアクセスを標準IDEドライバ515cまたは通信制御部515eのいずれかへ振り分ける機能とを備えている。
具体的には、パーソナルコンピュータ部520が後述する省電力モードとされている場合、切替部517がゲートウェイカード510側に切り替えられる。この場合、疑似IDEドライバ515dは、CPU515aからのアクセスを標準IDEドライバ515cへ振り分ける。この場合、CPU515aは、疑似IDEドライバ515d、標準IDEドライバ515c、IDEバス518および切替部517を経由して、共用HDD540にアクセスする。
一方、パーソナルコンピュータ部520が後述する通常電力モードとされている場合、切替部517がパーソナルコンピュータ部520側に切り替えられる。この場合、疑似IDEドライバ515dは、CPU515aからのアクセスを通信制御部515eへ振り分ける。この場合、CPU515aは、疑似IDEドライバ515d、通信制御部515e、LAN630、通信制御部522d、標準IDEドライバ522c、IDEバス527および切替部517を経由して、共用HDD540にアクセスする。
通信制御部515eは、LAN630を経由して、通信制御部522dとの間での通信を制御する。キャッシュメモリ515fは、通信制御部515eに対応して設けられており、LAN630およびパーソナルコンピュータ部520を経由して共用HDD540にアクセスする場合のリクエストキュー(コマンド、データ等)をバッファリングするためのメモリである。
メモリ516には、オペレーティングシステムのカーネルや、起動プログラム、システムデータ等が格納されている。ここで、オペレーティングシステムとは、ファイルの管理、メモリの管理、入出力の管理、ユーザーインタフェースの提供などを行なう基本プログラムをいう。カーネルとは、メモリ管理やタスク管理など、オペレーティングシステムの基本機能を実現するプログラムをいう。
起動プログラムとは、ネットワーク(LAN630やLAN400)やDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)を起動するためのプログラムをいう。DHCPとは、LAN上のコンピュータに動的にIP(Internet Protocol)アドレスを割り当てるためのプロトコルをいう。
また、ゲートウェイカード510が、例えば、ルータの機能を提供する場合、システムデータは、IPアドレス、DHCPデータ、回線データ、フィルタリングデータ、ファームウェア等である。
切替部517は、図2に示したように、スイッチ構成とされており、共用HDD540をゲートウェイカード510側またはパーソナルコンピュータ部520側に切り替える機能を備えている。
具体的には、切替部517は、ハードディスクインタフェースバスとしてのIDE(Integrated Device Electronica)バス518とIDEバス527とを切り替えることにより、ゲートウェイカード510側またはパーソナルコンピュータ部520側に切り替える機能を備えている。
IDEバス518は、ゲートウェイカード510に設けられている。一方、IDEバス527は、パーソナルコンピュータ部520に設けられている。
切替部517がゲートウェイカード510側に切り替えられている場合、共用HDD540は、ゲートウェイカード510からアクセス可能とされる。
一方、切替部517がパーソナルコンピュータ部520側に切り替えられている場合、共用HDD540は、パーソナルコンピュータ部520からアクセス可能とされる。また、切替部517がパーソナルコンピュータ部520側に切り替えられている場合、ゲートウェイカード510は、パーソナルコンピュータ部520および切替部517を経由して、共用HDD540にアクセス可能とされる。
図1に戻り、パーソナルコンピュータ部520において、電力制御部523は、電源ユニット530からの電力をパーソナルコンピュータ部520の各部へ供給する際に、前述した通常電力モードまたは省電力モードに応じた制御を行う。
上記通常電力モードは、パーソナルコンピュータ部520の各部へ定格電力を供給する電力モードである。省電力モードは、パーソナルコンピュータ部520のうち必要最低限の各部へ定格電力よりも低い電力を供給し、消費電力を低減させる電力モードである。
また、省電力モードには、スタンバイモードおよび休止モードという二種類に大別される。スタンバイモードと休止モードとは、作業データを記憶させる場所が異なる。スタンバイモードは、作業データの記憶先がメモリ524であり、メモリ524に電力を供給し続ける必要がある。
一方、休止モードは、作業データを共用HDD540に記憶して電源をオフにするので、スタンバイモードに比べて消費電力が非常に少ない。なお、以下では、省電力モードがスタンバイモードまたは休止モードであるとする。
電力制御部523は、移行要因が発生した場合に電力モードを通常電力モードから省電力モードへ移行させたり、復帰要因が発生した場合に省電力モードから通常電力モードへ復帰させるための制御を行う。
ここで、移行要因は、クライアント3001 〜3003 からパーソナルコンピュータ部520へのアクセスが終了した場合等である。一方、復帰要因は、クライアント3001 〜3003 からパーソナルコンピュータ部520へのアクセス要求があった場合等である。
主制御部522は、パーソナルコンピュータ部520の各部を制御する。この主制御部522において、CPU522aは、各種コンピュータプログラム(オペレーティングシステム、起動プログラム、アプリケーションプログラム等)の実行により切り替え制御、通信制御等を行う。
アプリケーションプログラム522bは、CPU522aで実行され、特定の機能を提供するためのプログラムである。標準IDEドライバ522cは、パーソナルコンピュータ部520に標準実装されるハードディスクインタフェース用のドライバであり、IDEバス527および切替部517を経由して、共用HDD540へのアクセスを制御する。通信制御部522dは、LAN630を経由して、通信制御部515eとの間での通信を制御する。
ここで、パーソナルコンピュータ部520が前述した通常電力モードとされている場合、切替部517がパーソナルコンピュータ部520側に切り替えられる。この場合、CPU522aは、標準IDEドライバ522c、IDEバス527および切替部517を経由して、共用HDD540へアクセスする。
また、通常電力モードにおいて、ゲートウェイカード510の主制御部515は、LAN630、通信制御部522d、標準IDEドライバ522c、IDEバス527および切替部517を経由して、共用HDD540にアクセスする。キャッシュメモリ522eは、通信制御部522dに対応して設けられており、ゲートウェイカード510がLAN630およびパーソナルコンピュータ部520を経由して共用HDD540にアクセスする場合のリクエストキュー(コマンド、データ等)をバッファリングするためのメモリである。
メモリ524には、各種データが記憶される。入力部525は、キーボードやマウス等であり、各種データの入力に用いられる。表示部526は、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)であり、主制御部522の制御の下で各種画面やデータを表示する。
つぎに、実施の形態1の動作について、図3〜図6を参照しつつ説明する。図3は、図1に示した主制御部515の動作を説明するフローチャートである。図4は、図2に示した起動処理を説明するフローチャートである。
図1に示したゲートウェイパーソナルコンピュータ500の電源が投入されると、電源ユニット530から各部へ電力が供給される。これにより、図3に示したステップSA1では、主制御部515のCPU515aは、各部を起動するための起動処理を実行する。
具体的には、図4に示したステップSB1では、CPU515aは、メモリ516からオペレーティングシステムのカーネルを読み込む。ステップSB2では、CPU515aは、上記カーネルを実行して、オペレーティングシステムを起動する。
ステップSB3では、CPU515aは、メモリ516から起動ファイルを読み込む。ステップSB4では、CPU515aは、起動ファイルを実行して、ネットワーク(LAN630、LAN400)やDHCPを起動する。ステップSB5では、CPU515aは、疑似IDEドライバ515dを初期化する。
ステップSB6では、CPU515aは、パーソナルコンピュータ部520の電源がオンであるか否かを判断し、この場合、判断結果を「Yes」とする。ステップSB7では、CPU515aは、切替部517をパーソナルコンピュータ部520側に切り替える。
ステップSB8では、CPU515aは、パーソナルコンピュータ部520経由、すなわち、疑似IDEドライバ515d、通信制御部515e、LAN630、通信制御部522d、標準IDEドライバ522cおよびIDEバス527を経由して切替部517を初期化する。
ステップSB9では、CPU515aは、疑似IDEドライバ515d、通信制御部515e、LAN630、通信制御部522d、標準IDEドライバ522c、IDEバス527および切替部517を経由して、共用HDD540へアクセスする。
一方、ステップSB6の判断結果が「No」である場合、ステップSB10では、CPU515aは、切替部517をゲートウェイカード510側に切り替える。
ステップSB11では、CPU515aは、直接、すなわち、疑似IDEドライバ515d、標準IDEドライバ515cおよびIDEバス518を経由して切替部517を初期化する。ステップSB12では、CPU515aは、標準IDEドライバ515cを初期化する。
ステップSB9では、CPU515aは、疑似IDEドライバ515d、標準IDEドライバ515c、IDEバス518および切替部517を経由して、共用HDD540へアクセスする。
図3に戻り、ステップSA2では、CPU515aは、パーソナルコンピュータ部520から、通常電力モードから省電力モードへの移行通知があるか否かを判断し、この場合、判断結果を「No」とする。
ステップSA3では、CPU515aは、パーソナルコンピュータ部520より、省電力モードから通常電力モードへの復帰通知があるか否かを判断し、この場合、判断結果を「No」とする。以後、ステップSA2またはステップSA3の判断結果が「Yes」になるまで、ステップSA2およびステップSA3の判断が繰り返される。
そして、パーソナルコンピュータ部520からゲートウェイカード510に対して、通常電力モードから省電力モードへの移行通知があると、CPU515aは、ステップSA2の判断結果を「Yes」とする。
ステップSA4では、CPU515aは、切替部517をゲートウェイカード510側に切り替える。ステップSA5では、疑似IDEドライバ515dは、CPU515aから共用HDD540へのアクセスの振り分け先を標準IDEドライバ515cに切り替える。
そして、ゲートウェイカード510から共用HDD540へのアクセス要求(例えば、データの書き込み)が発生すると、CPU515aは、疑似IDEドライバ515d、標準IDEドライバ515c、IDEバス518および切替部517を経由して、共用HDD540へアクセスし、データを共用HDD540に書き込む。
そして、パーソナルコンピュータ部520からゲートウェイカード510に対して、省電力モードから通常電力モードへの復帰通知があると、CPU515aは、ステップSA3の判断結果を「Yes」とする。
ステップSA6では、CPU515aは、切替部517をパーソナルコンピュータ部520側に切り替える。ステップSA7では、疑似IDEドライバ515dは、CPU515aから共用HDD540へのアクセスの振り分け先を通信制御部515eに切り替える。
そして、ゲートウェイカード510から共用HDD540へのアクセス要求(例えば、データの書き込み)が発生すると、CPU515aは、疑似IDEドライバ515d、通信制御部515e、LAN630、通信制御部522d、標準IDEドライバ522c、IDEバス527および切替部517を経由して、共用HDD540へアクセスし、データを共用HDD540に書き込む。
具体的には、一つのアクセス要求は、図5(a)に示した複数のリクエストキューQ1〜Q3から構成されている。これらのリクエストキューQ1〜Q3のそれぞれは、コマンド(ライトコマンド等)、データ等のまとまりである。
アクセス要求が発生すると、通信制御部515eは、CPU515aからのリクエストキューQ1〜Q3の処理を疑似IDEドライバ515dを経由して受け付ける。つぎに、通信制御部515eは、図5(b)に示したように、リクエストキューQ1から順番にキャッシュメモリ515f(図1参照)にリクエストキューQ1〜Q3を順次格納する。
そして、図5(c)に示したように、リクエストキューQ1〜Q3の全てをキャッシュメモリ515fに格納し終わると、通信制御部515eは、図5(a)の場合と同様にして、つぎのアクセス要求に対応する複数のリクエストキューの処理を受け付けるとともに、図5(d)に示した通信処理、アクセス処理等を実行する。
すなわち通信制御部515eは、図5(d)に示したように、リクエストキューQ1から順番にリクエストキューQ1〜Q3を順次実行し、LAN630を介して、通信制御部522dとの間で通信を行う。
通信制御部522dは、リクエストキューQ1〜Q3に対応するデータ等をキャッシュメモリ522eに一時的に格納する。この間にも、つぎのアクセス要求に対応するリクエストキューがキャッシュメモリ515fに格納された後、LAN630を介して、通信制御部522dに受信され、キャッシュメモリ522eに格納される。
また、通信制御部522dは、LAN630を介しての通信とは独立して、キャッシュメモリ522eに格納されたデータを標準IDEドライバ522cに渡す。これにより、標準IDEドライバ522cは、IDEバス527および切替部517を介して、共用HDD540にデータを書き込む。
このように、ゲートウェイパーソナルコンピュータ500においては、キャッシュメモリ515fおよびキャッシュメモリ522eを設けたことにより、ゲートウェイカード510とパーソナルコンピュータ部520との間の通信処理と、共用HDD540へのアクセス処理とを独立させて、並列的に実行させることが可能となり、パフォーマンスが向上する。
ここで、キャッシュメモリ515fおよびキャッシュメモリ522eが設けられていない場合には、通信処理とアクセス処理とをシリアルに実行しなければならないため、パフォーマンスが低下する。
すなわち、上記の場合には、一つのアクセス要求が発生すると、通信制御部515eは、図6(a)に示したように、CPU515aからのリクエストキューQ1〜Q3の処理を疑似IDEドライバ515dを経由して受け付ける。つぎに、通信制御部515eは、図6(b)に示したように、リクエストキューQ1から順番にリクエストキューQ1〜Q3のそれぞれに関する通信処理およびアクセス処理を実行する。
ここで、全てのリクエストキューQ1〜Q3に関する通信処理およびアクセス処理が終了するまでの間、通信制御部515eは、つぎのアクセス要求に対応するリクエストキューの処理を受け付けない。従って、つぎのリクエストキューの処理を受け付けない間、タイムロスが生じ、パフォーマンスが低下するのである。
以上説明したように、実施の形態1によれば、パーソナルコンピュータ部520およびゲートウェイカード510とで共用HDD540を共用させ、パーソナルコンピュータ部520の稼動状態が通常電力モード(第1の稼動状態)である場合、パーソナルコンピュータ部520および切替部517経由で共用HDD540へアクセスを振り分け、パーソナルコンピュータ部520との間で通信されるデータをキャッシングし、該データの通信処理と共用HDD540へのアクセス処理とを並列的に実行させることとしたので、省スペース化および省電力化を図ることができるとともに、並列的な実行によりパフォーマンス向上も図ることができる。
(実施の形態2)
さて、実施の形態1では、ゲートウェイカード510がLAN630およびパーソナルコンピュータ部520を経由して共用HDD540にアクセスする構成について説明したが、パーソナルコンピュータ部520に代えて、NAS(Network Attached Storage)を用いた構成としてもよい。NASは、ネットワークに直接接続する形式のストレージデバイスであり、ファイルサーバである。
図7は、本発明にかかる実施の形態2の構成を示すブロック図である。同図には、パーソナルコンピュータ600およびNAS700から構成されたコンピュータシステムが図示されている。
パーソナルコンピュータ600は、LAN800を介してNAS700のNAS側HDD703にアクセス可能とされている。このように、パーソナルコンピュータ600は、NAS側HDD703をあたかもローカルハードディスクのように使用する。
パーソナルコンピュータ600において、主制御部601は、NAS700との間での通信制御、PC側HDD603やNAS側HDD703へのアクセス制御等を行う。この主制御部601において、CPU601aは、各種コンピュータプログラム(オペレーティングシステム、起動プログラム、アプリケーションプログラム等)の実行によりアクセスの切り替え制御、通信制御等を行う。この主制御部601は、主制御部515(図1参照)に対応している。
アプリケーションプログラム601bは、CPU601aで実行され、特定の機能を提供するためのプログラムである。標準IDEドライバ601cは、パーソナルコンピュータ600に標準実装されるハードディスクインタフェース用のドライバであり、IDEバス602を経由してPC側HDD603へのアクセスを制御する。
疑似IDEドライバ601dは、標準IDEドライバ601cと似たようなドライバ機能と、CPU601aからPC側HDD603またはNAS側HDD703へのアクセスを標準IDEドライバ601dまたは通信制御部601eのいずれかへ振り分ける機能とを備えている。
具体的には、PC側HDD603の空き容量が十分にある場合、疑似IDEドライバ601dは、CPU601aからのアクセスを標準IDEドライバ601cへ振り分ける。この場合、CPU601aは、疑似IDEドライバ601d、標準IDEドライバ601c、IDEバス602を経由して、PC側HDD603にアクセスする。
一方、PC側HDD603の空き容量が不足している場合、疑似IDEドライバ601dは、CPU601aからのアクセスを通信制御部601eへ振り分ける。この場合、CPU601aは、疑似IDEドライバ601d、通信制御部601e、LAN800、後述する通信制御部701d、標準IDEドライバ701cおよびIDEバス702を経由して、NAS側HDD703にアクセスする。
通信制御部601eは、LAN800を経由して、通信制御部701dとの間での通信を制御する。キャッシュメモリ601fは、通信制御部601eに対応して設けられており、キャッシュメモリ515f(図1参照)と同様にして、LAN800およびNAS700を経由してNAS側HDD703にアクセスする場合のリクエストキュー(コマンド、データ等)をバッファリングするためのメモリである。
IDEバス602は、標準IDEドライバ601cとPC側HDD603との間を接続している。PC側HDD603は、大容量記憶装置であり、パーソナルコンピュータ600で用いられるオペレーティングシステムや各種アプリケーションプログラムを記憶している。
NAS700は、LAN800を経由してパーソナルコンピュータ600にアクセスされるファイルサーバ(データ記憶装置)である。このNAS700において、主制御部701は、NAS700の各部を制御する。
この主制御部701において、CPU701aは、各種コンピュータプログラム(オペレーティングシステム、起動プログラム、アプリケーションプログラム等)の実行により切り替え制御、通信制御等を行う。
アプリケーションプログラム701bは、CPU701aで実行され、特定の機能を提供するためのプログラムである。標準IDEドライバ701cは、パーソナルコンピュータ600に標準実装されるハードディスクインタフェース用のドライバであり、IDEバス702を経由して、NAS側HDD703へのアクセスを制御する。通信制御部701dは、LAN800を経由して、通信制御部601eとの間での通信を制御する。
IDEバス702は、標準IDEドライバ701cとNAS側HDD703との間を接続している。NAS側HDD703は、大容量記憶装置であり、NAS700で用いられるオペレーティングシステムや各種アプリケーションプログラムを記憶している。また、NAS側HDD703には、PC側HDD603の空き容量が不足している場合にパーソナルコンピュータ600のデータ等が記憶される。
つぎに、実施の形態2の動作について、図8を参照しつつ説明する。図8は、実施の形態2の動作を説明するフローチャートである。同図に示したステップSC1では、パーソナルコンピュータ600のCPU601aは、PC側HDD603へのアクセス要求が発生したか否かを判断し、この場合、判断結果を「No」として、同判断を繰り返す。
そして、PC側HDD603へのアクセス要求(例えば、データの書き込み)が発生すると、CPU601aは、ステップSC1の判断結果を「Yes」とする。ステップSC2では、CPU601aは、メモリ(図示略)に予め格納されているPC側HDD603の空き容量データをチェックし、空き容量が不足しているか否かを判断する。
PC側HDD603の空き容量が十分(閾値以上)にある場合、CPU601aは、ステップSC2の判断結果を「No」とする。ステップSC5では、疑似IDEドライバ601dは、CPU601aからのアクセスの振り分け先を標準IDEドライバ601cに切り替える。
ステップSC4では、CPU601aは、疑似IDEドライバ601d、標準IDEドライバ601cおよびIDEバス602を経由して、PC側HDD603にアクセスし、データを書き込む。
一方、PC側HDD603の空き容量が不足(閾値未満)している場合、CPU601aは、ステップSC2の判断結果を「Yes」とする。ステップSC3では、疑似IDEドライバ601dは、CPU601aからのアクセスの振り分け先を通信制御部601eに切り替える。
ステップSC4では、CPU601aは、疑似IDEドライバ601d、通信制御部601e、LAN800、通信制御部701d、標準IDEドライバ701cおよびIDEバス702を経由して、NAS側HDD703にアクセスし、データを書き込む。
具体的には、アクセス要求が発生すると、通信制御部601eは、CPU601aからのリクエストキューQ1〜Q3(図5(a)参照)の処理を疑似IDEドライバ601dを経由して受け付ける。つぎに、通信制御部601eは、図5(b)に示したように、リクエストキューQ1から順番にキャッシュメモリ601f(図7参照)にリクエストキューQ1〜Q3を順次格納する。
そして、図5(c)に示したように、リクエストキューQ1〜Q3の全てをキャッシュメモリ601fに格納し終わると、通信制御部601eは、図5(a)の場合と同様にして、つぎのアクセス要求に対応する複数のリクエストキューの処理を受け付けるとともに、図5(d)に示した通信処理、アクセス処理を実行する。
すなわち通信制御部601eは、図5(d)に示したように、リクエストキューQ1から順番にリクエストキューQ1〜Q3を順次実行し、LAN800を介して、通信制御部701dとの間で通信を行う。
通信制御部701dは、リクエストキューQ1〜Q3に対応するデータ等をキャッシュメモリ701eに一時的に格納する。この間にも、つぎのアクセス要求に対応するリクエストキューがキャッシュメモリ601fに格納された後、LAN800を介して、通信制御部701dに受信され、キャッシュメモリ701eに格納される。
また、通信制御部701dは、LAN800を介しての通信とは独立して、キャッシュメモリ701eに格納されたデータを標準IDEドライバ701cに渡す。これにより、標準IDEドライバ701cは、IDEバス702を介して、NAS側HDD703にデータを書き込む。
このように、パーソナルコンピュータ600およびNAS700においては、キャッシュメモリ601fおよびキャッシュメモリ701eを設けたことにより、実施の形態1と同様にして、パーソナルコンピュータ600とNAS700との間の通信処理と、NAS側HDD703へのアクセス処理とを独立させて、並列的に実行させることが可能となり、パフォーマンスが向上する。
以上説明したように、実施の形態2によれば、PC側HDD603の空き容量が閾値以上(十分)である場合、PC側HDD603へアクセスを振り分け、PC側HDD603の空き容量が閾値未満(不足)である場合、NAS700(NAS側HDD703)へアクセスを振り分け、NAS700との間で通信されるデータをキャッシングし、該データの通信処理とNAS側HDD703へのアクセス処理とを並列的に実行させることとしたので、並列的な実行によりパフォーマンス向上を図ることができる。
なお、実施の形態2においては、PC側HDD603の空き容量が不足している場合にNAS側HDD703へアクセスする例について説明したが、この例に代えて、疑似IDEドライバ601dで、アクセス要求の種類(PC側HDD603へのアクセス、またはNAS側HDD703へのアクセス)を判定し、PC側HDD603へのアクセス要求が発生した場合、PC側HDD603へアクセスを振り分け、NAS側HDD703へのアクセス要求が発生した場合、NAS側HDD703へアクセスを振り分けてもよい。
この構成によれば、PC側HDD603へのアクセス要求が発生した場合、PC側HDD603へアクセスを振り分け、NAS側HDD703へのアクセス要求が発生した場合、NAS700(NAS側HDD703)へアクセスを振り分け、NAS700との間で通信されるデータをキャッシングし、該データの通信処理とNAS側HDD703へのアクセス処理とを並列的に実行させることとしたので、並列的な実行によりパフォーマンス向上を図ることができる。
以上本発明にかかる実施の形態1および2について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成例はこれらの実施の形態1および2に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、前述した実施の形態1および2においては、変形例として、図1に示したゲートウェイパーソナルコンピュータ500(ゲートウェイカード510、パーソナルコンピュータ部520)や、図7に示したパーソナルコンピュータ600、NAS700の機能を実現するためのプログラムを図9に示したコンピュータ読み取り可能な記録媒体900に記録して、この記録媒体900に記録されたプログラムを同図に示したコンピュータ800に読み込ませ、実行することにより各機能を実現してもよい。
同図に示したコンピュータ800は、上記プログラムを実行するCPU810と、キーボード、マウス等の入力装置820と、各種データを記憶するROM(Read Only Memory)830と、演算パラメータ等を記憶するRAM(Random Access Memory)840と、記録媒体900からプログラムを読み取る読取装置850と、ディスプレイ、プリンタ等の出力装置860と、装置各部を接続するバス870とから構成されている。
CPU810は、読取装置850を経由して記録媒体900に記録されているプログラムを読み込んだ後、プログラムを実行することにより、前述した機能を実現する。なお、記録媒体900としては、光ディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク等が挙げられる。
以上説明したように、本発明によれば、記憶手段とデータ記憶装置との間でアクセスを振り分け、データ記憶装置との間で通信される情報を記憶することとしたので、情報の通信処理とデータ記憶装置へのアクセス処理とを並列的に実行させ、パフォーマンス向上を図ることができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、記憶手段の空き容量が閾値以上である場合に記憶手段へアクセスを振り分け、記憶手段の空き容量が閾値未満である場合にデータ記憶装置へアクセスを振り分けることとしたので、データ記憶装置をローカルな記憶装置として使用することができ、パフォーマンス向上を図ることができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、情報処理部およびゲートウェイカードとで記憶手段を共用させ、情報処理部の稼動状態が第1の稼動状態である場合、情報処理部および切替手段経由で記憶手段へアクセスを振り分け、情報処理部との間で通信される情報を記憶することとしたので、省スペース化を図ることができるとともに、該情報の通信処理と記憶手段へのアクセス処理とを並列的に実行させ、パフォーマンス向上も図ることができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、第1の稼動状態を情報処理部が通常電力モードの状態とし、第2の稼動状態を情報処理部が省電力モードの状態としたので、省電力化を図ることができるという効果を奏する。
以上のように、本発明にかかるゲートウェイカード、ゲートウェイ装置およびゲートウェイ制御プログラムは、特に、情報の通信処理とデータ記憶装置へのアクセス処理とを並列的に実行させ、パフォーマンス向上を図ることに適している。
本発明にかかる実施の形態1の構成を示すブロック図である。 図1に示した切替部517の構成を示すブロック図である。 図1に示した主制御部515の動作を説明するフローチャートである。 図2に示した起動処理を説明するフローチャートである。 同実施の形態1および2におけるアクセス処理を説明する図である。 同実施の形態1の効果を比較説明する図である。 本発明にかかる実施の形態2の構成を示すブロック図である。 同実施の形態2の動作を説明するフローチャートである。 本発明にかかる実施の形態1および2の変形例の構成を示すブロック図である。
符号の説明
500 ゲートウェイパーソナルコンピュータ
510 ゲートウェイカード
515 主制御部
515a CPU
515d 疑似IDEドライバ
515c 標準IDEドライバ
515f キャッシュメモリ
520 パーソナルコンピュータ部
522 主制御部
522e キャッシュメモリ
540 共用HDD
600 パーソナルコンピュータ
601 主制御部
601a CPU
601d 疑似IDEドライバ
601e 通信制御部
601f キャッシュメモリ
603 PC側HDD
700 NAS
701 主制御部
701e キャッシュメモリ

Claims (4)

  1. 情報処理部に接続され、異なるネットワーク間でデータの受け渡しを行うゲートウェイカードであって、
    前記情報処理部および前記ゲートウェイカードと記憶手段との間に設けられた切替手段と、
    前記情報処理部の稼動状態が第1の稼動状態である場合に前記切替手段を前記情報処理部と前記記憶手段とを結合する状態に制御し、前記情報処理部の稼動状態が前記第1の稼動状態から第2の稼動状態に移行された場合に前記切替手段を前記ゲートウェイカードと前記記憶手段とを結合する状態に制御する切替制御手段と、
    前記記憶手段へのアクセス制御を行い、前記情報処理部の稼動状態が前記第2の稼動状態である場合、前記切替手段経由で前記記憶手段へアクセスを振り分け、前記情報処理部の稼動状態が前記第1の稼動状態である場合、前記情報処理部および前記切替手段経由で前記記憶手段へアクセスを振り分けるアクセス制御手段と、
    前記アクセス制御手段と前記情報処理部との間で通信される情報を記憶する情報記憶手段と、
    を備えたことを特徴とするゲートウェイカード。
  2. 前記第1の稼動状態は、前記情報処理部が通常電力モードとされている状態であり、前記第2の稼動状態は、前記情報処理部が省電力モードとされている状態であること、を特徴とする請求項1に記載のゲートウェイカード。
  3. 情報処理部と、該情報処理部に接続され、異なるネットワーク間でデータの受け渡しを行うゲートウェイカードとを備えたゲートウェイ装置であって、
    前記ゲートウェイカードは、
    前記情報処理部および前記ゲートウェイカードと記憶手段との間に設けられた切替手段と、
    前記情報処理部の稼動状態が第1の稼動状態である場合に前記切替手段を前記情報処理部と前記記憶手段とを結合する状態に制御し、前記情報処理部の稼動状態が前記第1の稼動状態から第2の稼動状態に移行された場合に前記切替手段を前記ゲートウェイカードと前記記憶手段とを結合する状態に制御する切替制御手段と、
    前記記憶手段へのアクセス制御を行い、前記情報処理部の稼動状態が前記第2の稼動状態である場合、前記切替手段経由で前記記憶手段へアクセスを振り分け、前記情報処理部の稼動状態が前記第1の稼動状態である場合、前記情報処理部および前記切替手段経由で前記記憶手段へアクセスを振り分けるアクセス制御手段と、
    前記アクセス制御手段と前記情報処理部との間で通信される情報を記憶する情報記憶手段と、
    を備え、
    前記情報処理部は、
    所定の移行要因が発生した場合に、前記稼動状態を前記第1の稼動状態から第2の稼動状態に移行させる稼動状態移行手段、
    を備えたことを特徴とするゲートウェイ装置。
  4. 情報処理部に接続され、異なるネットワーク間でデータの受け渡しを行うゲートウェイカードに適用されるゲートウェイ制御プログラムであって、
    コンピュータを、
    前記情報処理部の稼動状態が第1の稼動状態である場合に、前記情報処理部および前記ゲートウェイカードと記憶手段との間に設けられた切替手段を前記情報処理部と前記記憶手段とを結合する状態に制御し、前記情報処理部の稼動状態が前記第1の稼動状態から第2の稼動状態に移行された場合に前記切替手段を前記ゲートウェイカードと前記記憶手段とを結合する状態に制御する切替制御手段、
    前記記憶手段へのアクセス制御を行い、前記情報処理部の稼動状態が前記第2の稼動状態である場合、前記切替手段経由で前記記憶手段へアクセスを振り分け、前記情報処理部の稼動状態が前記第1の稼動状態である場合、前記情報処理部および前記切替手段経由で前記記憶手段へアクセスを振り分けるアクセス制御手段、
    前記アクセス制御手段と前記情報処理部との間で通信される情報を記憶する情報記憶手段、
    として機能させるためのゲートウェイ制御プログラム。
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