JP2007207139A - 情報処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】バックアップシステムを簡易に構築できるようにする。
【解決手段】第1のストレージ(例えばHDD201)に格納されている第1のオペレーティングシステムを起動させる処理と第2のストレージ(例えばフラッシュディスク205a)に格納されている第2のオペレーティングシステムを起動させる処理とを実行可能な構成の下、第1のストレージ(例えばHDD201)の状態が正常か異常かを判定する判定処理と、異常であるとの判定結果を得た場合には第2のオペレーティングシステムと当該第2のオペレーティングシステム上で動作するバックアッププログラムとを起動させる処理とを実行し、起動したバックアッププログラムに従い第1のストレージ(例えばHDD201)に記憶されている所定の情報を第2のストレージ(例えばフラッシュディスク205a)に記憶させるバックアップ処理を実行させるようにした。
【選択図】図2
【解決手段】第1のストレージ(例えばHDD201)に格納されている第1のオペレーティングシステムを起動させる処理と第2のストレージ(例えばフラッシュディスク205a)に格納されている第2のオペレーティングシステムを起動させる処理とを実行可能な構成の下、第1のストレージ(例えばHDD201)の状態が正常か異常かを判定する判定処理と、異常であるとの判定結果を得た場合には第2のオペレーティングシステムと当該第2のオペレーティングシステム上で動作するバックアッププログラムとを起動させる処理とを実行し、起動したバックアッププログラムに従い第1のストレージ(例えばHDD201)に記憶されている所定の情報を第2のストレージ(例えばフラッシュディスク205a)に記憶させるバックアップ処理を実行させるようにした。
【選択図】図2
Description
本発明は、オペレーティングシステムを格納するストレージを2つ以上備える情報処理装置に関する。
サーバコンピュータ等のような情報処理装置では、HDD等のようなストレージに記憶している情報を保護するための各種の措置が採用されている。例えば、RAID(Redundant Arrays of Independent Disks)によるバックアップシステム、磁気テープへのバックアップシステム等はその典型である。これらのバックアップシステムは、ストレージに異常があると否とに拘らず、ストレージに記憶されている情報を設定されたタイミングで自動的にバックアップする。
これに対して、ストレージの異常を検出するようにした各種のシステムが従来から知られている。HDDにおけるSMART(Self-Monitoring Analysis and Reporting Technology)機能は、その典型である。特許文献1には、SMART機能も含めた異常検出手法が開示されている。
前述したRAIDや磁気テープへのバックアップシステムは、例えばサーバコンピュータ等のようなある程度の規模を有する情報処理装置への適用に適している。これに対して、クライアントコンピュータやスタンドアロンのパーソナルコンピュータ、更にはコンピュータ機能を有するECRやPOS端末等のような情報処理装置では、RAIDや磁気テープへのバックアップシステムを構築するような例は稀である。
これに対して、HDDを有する情報処理装置では、その規模の大小に拘らず、前述したSMART機能を搭載するものもある。しかしながら、SMART機能によってHDDの異常を発見したとしても、そのバックアップを取ることはできない。
本発明の目的は、バックアップシステムを簡易に構築できるようにすることである。
本発明は、情報処理を実行する情報処理部と、第1のストレージに格納されている第1のオペレーティングシステムを前記情報処理部によって起動させる手段と、第2のストレージに格納されている第2のオペレーティングシステムを前記情報処理部によって起動させる手段と、前記情報処理部に、前記第1のストレージの状態が正常か異常かを判定する判定処理を実行させる手段と、前記情報処理部に、前記第1のストレージの状態が異常であるとの判定結果を得た場合、前記第2のオペレーティングシステムを起動させ、当該第2のオペレーティングシステム上で動作して前記情報処理部に前記第1のストレージに記憶されている所定の情報を前記第2のストレージに記憶させるバックアップ処理を実行させるバックアッププログラムを起動させる処理を実行する手段と、前記情報処理部に、前記起動したバックアッププログラムに従い前記バックアップ処理を実行させる手段と、を具備する。
本発明によれば、オペレーティングシステムを格納するストレージを2つ備えるだけの構成でバックアップシステムを簡易に構築することができる。
本発明の実施の一形態を図1ないし図10に基づいて説明する。本実施の形態は、POS端末への適用例である。
図1は、POS端末101を示す斜視図である。POS端末101は、ドロワ102の上に載置されており、ドロワ102の引出し103の開放動作を制御することができる。POS端末101の上面右側にはキーボード104とオペレータ用表示器105とが配列され、上面左側にはレシートプリンタ106が配列されている。POS端末101の上面後方には、客用表示器107が立設されている。図1中、POS端末101の右側面近傍に設けられている溝は、カードリーダライタ108(図2参照)によるカード情報の読み取り等をするためにカードをスキャンするためのカード読取溝109である。POS端末101での各種情報の入力は、入力部として機能するテンキー110を備えたキーボード104及びポインティングデバイス111によって可能である。
POS端末101は、ストレージデバイスとして、HDD201、磁気ディスクドライブ202、CD−ROMドライブ203、USB204、フラッシュディスク用I/F205を備えている(図2参照)。そこで、オペレータから見てPOS端末101の右側面には、磁気ディスク202aを装着するための磁気ディスクスロット112、CD−ROM203aを装着するためのCD−ROMトレイ113、USBメモリ204aを装着するためのUSB端子114、フラッシュディスク205aを装着するためのフラッシュディスクスロット115がそれぞれ設けられている。
図2は、POS端末101のハードウェア構成を示すブロック図である。POS端末101は、各種演算処理を実行し各部を制御する情報処理部としてのCPU206を備えている。本実施の形態では、一例として、CPU206にインテル(登録商標)のプロセッサ(以下、インテルプロセッサと略称する)が用いられている。このようなCPU206には、固定データを固定的に記憶保存するROM207と、可変データを書き換え自在に記憶してワークエリアとして使用されるRAM208とがバスライン209を介して接続されている。前述したHDD201、磁気ディスクドライブ202、CD−ROMドライブ203及びUSB204もバスライン209を介してCPU206に接続されている。また、前述したドロワ102、キーボード104、オペレータ用表示器105、レシートプリンタ106、客用表示器107、カードリーダライタ108、ポインティングデバイス111は、いずれも各種の入出力回路(全て図示せず)とバスライン209とを介してCPU206に接続され、CPU206によって動作制御される。さらに、POS端末101は、当該POS端末101が設置される店舗に設けられる構内回線網(図示せず)等に接続するための通信インターフェース210を備えており、この通信インターフェース210も、バスライン209を介してCPU206に接続されている。
ここで、HDD201には、オペレーティングシステムOSと商品販売データ処理用プログラムとがインストールされている(図4参照)。商品販売データ処理プログラムは、POS端末101の起動時、その全部又は一部がRAM208にコピーされる。CPU206は、RAM208にコピーされた商品販売データ処理プログラムに従い、POS端末101による商品販売データ処理の実行を支援する。更に、HDD201は、SMART(Self-Monitoring Analysis and Reporting Technology)機能を実行する。
図3は、ROM207内のBIOS(Basic Input/Output System)構成を示す模式図である。図3に示すように、ROM207はBIOS207aを格納している。BIOS207aは、そのプログラム領域207a−1中に起動テーブル207a−2を有している。起動テーブル207a−2は、デバイスの優先順位を定義している。この場合の優先順位というのは、後述するブートセクタ(図5参照)をチェックする順番である。図3に示す例では、優先順位が、HDD201、磁気ディスクドライブ202、CD−ROMドライブ203、USB204、フラッシュディスク用I/F205の順に定義されている。
図4(a)はHDD201の記憶領域に記憶保存されているデータの一例を示す模式図、図4(b)は磁気ディスク202a、CD−ROM203a及びUSBメモリ204aの記憶領域に記憶保存されているデータの一例を示す模式図、図4(c)はフラッシュディスク205aの記憶領域に記憶保存されているデータの別の一例を示す模式図である。
図4(a)に示すように、HDD201は、一例として、Cドライブ201aとDドライブ201bとに分割されている。したがって、二つの論理ドライブを有している。そして、Cドライブ201aの記憶領域MAには、オペレーティングシステムOSとこのオペレーティングシステムOS上で動作する商品販売データ処理用プログラム及び自己診断プログラムとがインストールされている。また、Dドライブ201bの記憶領域MAには、オペレーティングシステムOSとこのオペレーティングシステムOS上で動作する各種のアプリケーションプログラムAPとがインストールされている。各種のアプリケーションプログラムAPは、商品販売データ処理用プログラムではない、例えば汎用のコンピュータプログラムである。ここで、Cドライブ201aの記憶領域MAにインストールされているオペレーティングシステムOSとDドライブ201bの記憶領域MAにインストールされているオペレーティングシステムOSとは、同一のオペレーティングシステムでも、互いに相違するオペレーティングシステムでも、いずれでも良い。オペレーティングシステムOSは、一例として、ウィンドウズ(登録商標)である。
本実施の形態では、HDD201は第1のストレージとなり、HDD201の記憶領域MAにインストールされているオペレーティングシステムOSは第1のオペレーティングシステムとなる。
もっとも、別の実施の形態として、HDD201は、論理ドライブの分割がなされておらずにCドライブ201aのみとなっていても、あるいは三つ以上の論理ドライブに分割されていても良い。
図4(b)に示すように、磁気ディスク202a、CD−ROM203a及びUSBメモリ204aのそれぞれの記憶領域MAには、オペレーティングシステムOSとこのオペレーティングシステムOS上で動作する各種のアプリケーションプログラムAPとがインストールされている。オペレーティングシステムOSは、例えば、MS−DOS(登録商標)やリナックス(登録商標)である。
図4(c)に示すように、フラッシュディスク205aの記憶領域MAには、オペレーティングシステムOSとこのオペレーティングシステムOS上で動作する各種のアプリケーションプログラムAPとがインストールされている。アプリケーションプログラムAPには、バックアッププログラムBPが含まれている。オペレーティングシステムOSは、例えば、MS−DOS(登録商標)やリナックス(登録商標)である。
本実施の形態では、フラッシュディスク205aは第2のストレージとなり、フラッシュディスク205aの記憶領域MAにインストールされているオペレーティングシステムOSは第2のオペレーティングシステムとなる。また、バックアッププログラムBPは、CPU206に、第1のストレージであるHDD201に記憶されている所定の情報を第2のストレージであるフラッシュディスク205aに記憶させるバックアップ処理を実行させる。所定の情報は、HDD201に記憶されているPOS端末101にとっての重要情報、例えば売上ファイル等であり、どの情報を所定の情報とするかは、バックアッププログラムBPのプログラム設計により適宜決定することができる。
図5(a)はHDD201の起動プログラム構成を示す模式図、図5(b)は磁気ディスク202a、CD−ROM203a、USBメモリ204a、フラッシュディスク205aの起動プログラム構成を示す模式図である。
図5(a)に示すように、HDD201の起動プログラム構成として、その記憶領域MAには、MBR(マスターブートレコード)301が設けられ、Cドライブ201aとDドライブ201bとのそれぞれにブートセクタ302が設けられ、更にOSローダが記憶保存されている。
MBR301は、HDD201の物理的な先頭アドレスに配置されている。このMBR301には、ドライブ認識用プログラム301aが記述されている。ドライブ認識用プログラム301aは、Cドライブ201aとDドライブ201bとのいずれのブートセクタ302を優先的にチェックするかの順番を定義しており、この順番に従ったブートセクタ302のチェック処理をCPU206に実行させる処理手順を記述している。また、ドライブ認識用プログラム301aは、Cドライブ201aとDドライブ201bとのそれぞれの開始位置及び終了位置等の管理情報をも記憶保存している。
ブートセクタ302は、Cドライブ201aとDドライブ201bとのそれぞれの記憶領域MAの論理的な先頭アドレスに配置されている。Cドライブ201aとDドライブ201bとのそれぞれのブートセクタ302は、ブートローダを記憶保存している。ブートローダは、自らが記憶保存されているCドライブ201a又はDドライブ201bに記憶保存されているOSローダを起動させる処理をCPU206に実行させる処理手順を記述している。
OSローダは、Cドライブ201aとDドライブ201bとのそれぞれの記憶領域MAの何処かに記憶保存されている。OSローダがどこのアドレスに配置されていようとも、そのアドレス位置はブートローダによって認識可能である。OSローダは、自らが記憶保存されているCドライブ201a又はDドライブ201bにインストールされているオペレーティングシステムOSを起動させる処理をCPU206に実行させる処理手順を記述している。
図5(b)に示すように、磁気ディスク202a、CD−ROM203a、USBメモリ204a、フラッシュディスク205aの起動プログラム構成として、その記憶領域MAにはブートセクタ302が設けられ、ブートセクタ302にはOSローダが記憶保存されている。
ブートセクタ302は、磁気ディスク202a、CD−ROM203a、USBメモリ204a、フラッシュディスク205aのそれぞれの記憶領域MAの物理的な先頭アドレスに配置されている。ブートセクタ302は、ブートローダを記憶保存している。ブートローダは、自らが記憶保存されている記憶領域MAに記憶保存されているOSローダを起動させる処理をCPU206に実行させる処理手順を記述している。
OSローダは、磁気ディスク202a、CD−ROM203a、USBメモリ204a、フラッシュディスク205aのそれぞれの記憶領域MAの何処かに記憶保存されている。OSローダがどこのアドレスに配置されていようとも、そのアドレス位置はブートローダによって認識可能である。OSローダは、自らが記憶保存されている記憶領域MAにインストールされているオペレーティングシステムOSを起動させる処理をCPU206に実行させる処理手順を記述している。
図6は、電源投入後のCPU206が自ら実行する処理内容を示すフローチャートである。電源投入後、CPU206は、自分自身を初期化した後、自己診断、つまりBIST(Built In Self Test)を実行する(ステップS11)。この処理は、CPU206それ自体が備えているプログラムコードに従い実行される。CPU206は、自己診断の結果、正常であることを確認すると、ROM207に格納されているBIOS207aを起動させる(ステップS12)。
図7は、BIOS207aに従いCPU206が実行する処理内容を示すフローチャートである。本実施の形態では、BIOS207aがカスタマイズされ、カスタマイズされたBIOS207aに従いCPU206が特有の処理を実行する。
CPU206は、BIOS207a中の起動テーブル207a−2の優先順位定義に従った順番で各ストレージのブートセクタ302(図5(b)参照)又はMBR301(図5(a)参照)をチェックする(ステップS101)。この際、BIOS207aによる処理では、各ストレージの論理的なアドレスを参照することはできず、物理的なアドレスしか参照することができない。そこで、BIOS207aによる処理では、各ストレージの物理的な先頭アドレスをチェックすることになる。これにより、結果的に、HDD201の場合には物理的な先頭アドレスに格納されているMBR301(図5(a)参照)がチェックされ、その他のストレージ、つまり、磁気ディスク202a、CD−ROM203a、USBメモリ204a、フラッシュディスク205aの場合にはブートセクタ302(図5(b)参照)がチェックされることになる。
カスタマイズされたBIOS207aに従いCPU206が実行する特有の処理として、CPU206は、チェックの結果、読み出し可能なブートセクタ302又はMBR301を発見した場合には(ステップS102のY)、それがMBR301であるかどうかを判定する(ステップS103)。この際、このステップS103の判定は、通常はMBR301の判定となる(ステップS103のY)。図3に示すように、BIOS207a中の起動テーブル207a−2の優先順位として、HDD201が優先順位第1位だからである。そこで、CPU206は、ステップS103の判定がMBR301の判定である場合には(ステップS103のY)、HDD201のSMART情報を取り込み(ステップS104)、HDD201の状態が正常であるかどうかを判定する処理を実行する(ステップS105)。ここに、情報処理部であるCPU206に第1のストレージであるHDD201の状態が正常か異常かを判定する判定処理を実行させる手段の機能が実行される。
判定の結果、正常であるとの判定結果を得た場合(ステップS105のY)、CPU206は、MBR301をRAM208に転送する(ステップS106)。そして、処理を終了する。ここに、第1のストレージであるHDD201の記憶領域MAにインストールされている第1のオペレーティングシステムであるオペレーティングシステムOSを情報処理部であるCPU206によって起動させる手段の一部の機能が実行される。「一部の機能」といっているのは、MBR301をRAM208に転送しただけではオペレーティングシステムOSが起動しないからである。HDD201の記憶領域MAにインストールされているオペレーティングシステムOSの起動については、図8〜図10に基づいて後述する。
これに対して、判定の結果、異常であるとの判定結果を得た場合(ステップS105のN)、CPU206は、フラッシュディスク用I/F205にアクセスし、フラッシュディスク205aの記憶領域MAからブートセクタ302(図5(b)参照)を読み出してこのブートセクタ302に記憶保存されているブートローダをRAM208に転送する(ステップS107)。続いて、RAM208にバックアップステータス=1を転送し、RAM208中の予め定められたアドレスのワークエリアに記憶させる(ステップS108)。そして、処理を終了する。ここに、第1のストレージであるHDD201の状態が異常であるとの判定結果を得た場合、第2のオペレーティングシステムであるフラッシュディスク205aの記憶領域MAに記憶されているオペレーティングシステムOSを起動させる手段の一部の機能が実行される。「一部の機能」といっているのは、ブートセクタ302をRAM208に転送しただけではオペレーティングシステムOSが起動しないからである。フラッシュディスク205aの記憶領域MAにインストールされているオペレーティングシステムOSの起動については、図9及び図10に基づいて後述する。
これに対して、ステップS103でのMBR301であるかどうかの判定の結果、MBRではないとの判定結果を得た場合(ステップS103のN)、各ストレージの物理的な先頭アドレスのチェックの結果として得た読み出し可能なブートセクタ302、つまりが移動するデバイスのブートセクタ302を(図5(b)参照)を読み出してこのブートセクタ302に記憶保存されているブートローダをRAM208に転送する(ステップS109)。このような現象は、例えばインテルプロセッサが用いられる場合、ステップS101でのチェック処理が実行される前にキーボード上の「F2」キーが押下されると、BIOSに設定されているブートセクタをチェックするデバイスの優先順位を任意に変更可能とする画面が出現するので、この画面上でBIOSに設定されているデバイスの優先順位が変更されることによって発生する。
なお、ステップS102の処理において、各ストレージの物理的な先頭アドレスのチェックの結果、読み出し可能なブートセクタ302又はMBR301が発見できなかった場合には(ステップS102のN)、エラー処理が実行される(ステップS110)。
図8は、MRB301に記憶保存されているドライブ認識用プログラム301aに従いCPU206が実行する処理内容を示すフローチャートである。ドライブ認識用プログラム301aは、前述したように、Cドライブ201aとDドライブ201bとのいずれのブートセクタ302を優先的にチェックするかの順番を定義しており、この順番に従ったブートセクタ302のチェック処理をCPU206に実行させる処理手順を記述している。本実施の形態では、Cドライブ201aのブートセクタ302を優先的にチェックするようにデフォルト設定されている。そこで、ドライブ認識用プログラム301aは、Cドライブ201aの開始位置に位置するブートセクタ302を読み出し、このブートセクタ302に記憶保存されているブートローダをRAM208に転送したら(ステップS201)、処理を終了する。
図9は、ブートローダに従いCPU206が実行する処理内容を示すフローチャートである。CPU206は、ブートローダが起動すると、ブートローダに記述された処理手順に従い、当該ブートローダが記憶保存されているストレージ(HDD201、磁気ディスク202a、CD−ROM203a、USBメモリ204a、フラッシュディスク205a)の記憶領域MA中に記憶保存されているOSローダを読み出してRAM208に転送し、処理を終了する(ステップS301)。
図10は、OSローダに従いCPU206が実行する処理内容を示すフローチャートである。CPU206は、OSローダが起動すると、OSローダに記述された処理手順に従い、当該OSローダが記憶保存されているストレージ(HDD201、磁気ディスク202a、CD−ROM203a、USBメモリ204a、フラッシュディスク205a)の記憶領域MA中に記憶保存されているオペレーティングシステムOSを読み出してRAM208に転送する(ステップS401)。そして、RAM208に転送したオペレーティングシステムOSを起動し、処理を終了する(ステップS402)。
図11は、フラッシュディスク205aにインストールされているオペレーティングシステムOSに従いCPU206が実行する処理内容を示すフローチャートである。本実施の形態では、フラッシュディスク205aにインストールされているオペレーティングシステムOSはカスタマイズされ、特有の処理を実行する。つまり、そのオペレーティングシステムOSは、その起動に際して、RAM208のワークエリアにバックアップステータス=1が設定されているかどうかをCPU206に参照させる(ステップS501)。このような参照を実行するRAM208のアドレスは、図7中のステップS108の処理によってバックアップステータス=1が設定されるアドレスである。つまり、図7中のステップS108の処理はBIOS207aに従った処理であり、RAM208のワークエリアにバックアップステータス=1を設定するアドレスはBIOS207aが予め決められたアドレスとして決定している。そこで、フラッシュディスク205aにインストールされているオペレーティングシステムOSは、そのようなBIOS207aが予め決めているアドレスと同一のアドレスをCPU206に参照させる。これにより、図11のステップS501の処理により、RAM208のワークエリアにバックアップステータス=1が設定されているかどうかを参照することができる。
参照の結果、RAM208のワークエリアにバックアップステータス=1が設定されている場合には(ステップS101のY)、フラッシュディスク205aにインストールされているバックアッププログラムBPが起動させ、処理を終了する。これに対して、RAM208のワークエリアにバックアップステータス=1が設定されていない場合には(ステップS101のN)、そのまま処理を終了する。
図12は、フラッシュディスク205aにインストールされているバックアッププログラムBPに従いCPU206が実行する処理内容を示すフローチャートである。CPU206は、バックアッププログラムBPが起動すると、このバックアッププログラムBPに従い、バックアップ定義ファイル(図示せず)を参照し(ステップS551)、このバックアップ定義ファイル中にバックアップ対象として定義されたHDD201上の情報をフラッシュディスク205aに取り込み、バックアップを実行する(ステップS552)。
ここで、バックアップ定義ファイルは、バックアッププログラムBPに組み込まれ、バックアップするHDD201上の情報を定義するファイルである。一例として、この情報は、HDD201に記憶されているPOS端末101にとっての重要情報、例えば売上ファイル等である。バックアップ定義ファイルは、バックアップする情報を記録しているHDD201のアドレスを記憶している。ここに、第1のストレージであるHDD201の状態が異常であるとの判定結果を得た場合、第2のオペレーティングシステムであるフラッシュディスク205aにインストールされているオペレーティングシステムOS上で動作してCPU206に第1のストレージであるHDD201の記憶領域MAに記憶されている所定の情報を第2のストレージであるフラッシュディスク205aの記憶領域MAに記憶させるバックアップ処理を実行させるバックアッププログラムBPを起動させる処理を実行する手段の機能が実行される。
図13は、HDD201のCドライブ201aにインストールされているオペレーティングシステムOSに従いCPU206が実行する処理内容を示すフローチャートである。本実施の形態では、HDD201のCドライブ201aにインストールされているオペレーティングシステムOSはカスタマイズされ、特有の処理を実行する。つまり、そのオペレーティングシステムOSは、その起動に際して、商品販売データ処理用プログラムを起動させ(ステップS601)、自己診断プログラムを起動させる(ステップS602)。
図14は、HDD201にインストールされている自己診断プログラムに従いCPU206が実行する処理内容を示すフローチャートである。HDD201は、SMART機能を有している。そこで、自己診断プログラムは、定期的にSMART機能を実行させてそのログを取り込み、ログ情報に基づいてHDD201の状態を判定する(ステップS651)。判定の結果、HDD201の状態が正常である場合(ステップS652のY)にはそのまま処理を終了するが、異常である場合には(ステップS652のN)、CPU206にシステムリブートを実行させる(ステップS653)。その結果、CPU206は、図6に示す処理を再度実行することになる。この場合、BIOS207aが起動して図7に示す処理を実行するに際して、BIOS207aに従い処理を実行するCPUは、ステップS105で異常判定をするはずである(ステップS105のN)。その結果、CPU206は、フラッシュディスク用I/F205にアクセスし、フラッシュディスク205aの記憶領域MAからブートセクタ302(図5(b)参照)を読み出してこのブートセクタ302に記憶保存されているブートローダをRAM208に転送する処理を実行し(ステップS107)、続いて、RAM208にバックアップステータス=1を転送し、RAM208中の予め定められたアドレスのワークエリアに記憶させる処理を実行させることになる(ステップS108)。したがって、図9及び図10の処理を経てフラッシュディスク205aの記憶領域MAにインストールされているオペレーティングシステムOSが起動し(図10のステップS402)、これに伴いフラッシュディスク205aの記憶領域MAにインストールされているバックアッププログラムBPが起動し(図11のステップS502)、前述したバックアップ処理が実行されることになる(図12のステップS552)。これにより、バックアッププログラムBPが参照するバックアップ定義ファイル中にバックアップ対象として定義されたHDD201上の情報がフラッシュディスク205aに取り込まれてバックアップされる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、第1のストレージであるHDD201の記憶領域MAにインストールされているオペレーティングシステムOSの起動の前(図7のステップS104〜ステップS105参照)及び起動中(図14参照)において、HDD201の状態が正常か異常かを判定する判定処理が実行される。そして、異常があれば(図7のステップS105のN、図14のステップS652のN)、HDD201上の情報がフラッシュディスク205aに取り込まれてバックアップされる。したがって、RAIDや磁気テープへのバックアップシステム等のような大掛かりなシステムを設けずとも、オペレーティングシステムOSを格納するストレージを2つ備えるだけの構成で、バックアップシステムが簡易に構築される。
201:HDD(第1のストレージ)、205a:フラッシュディスク(第2のストレージ)、206:CPU、207a:BIOS、OS:オペレーティングシステム(第1のオペレーティングシステム、第2のオペレーティングシステム)、BP:バックアッププログラム
Claims (4)
- 情報処理を実行する情報処理部と、
第1のストレージに格納されている第1のオペレーティングシステムを前記情報処理部によって起動させる手段と、
第2のストレージに格納されている第2のオペレーティングシステムを前記情報処理部によって起動させる手段と、
前記情報処理部に、前記第1のストレージの状態が正常か異常かを判定する判定処理を実行させる手段と、
前記情報処理部に、前記第1のストレージの状態が異常であるとの判定結果を得た場合、前記第2のオペレーティングシステムを起動させ、当該第2のオペレーティングシステム上で動作して前記情報処理部に前記第1のストレージに記憶されている所定の情報を前記第2のストレージに記憶させるバックアップ処理を実行させるバックアッププログラムを起動させる処理を実行する手段と、
前記情報処理部に、前記起動したバックアッププログラムに従い前記バックアップ処理を実行させる手段と、
を具備する情報処理装置。 - 前記判定処理は、前記第1のオペレーティングシステムの起動前に実行される、請求項1記載の情報処理装置。
- 前記情報処理部に前記判定処理を実行させるプログラムは、BIOSに格納されている、請求項2記載の情報処理装置。
- 前記判定処理は、前記第1のオペレーティングシステムの起動中に当該第1のオペレーティングシステム上で動作するプログラムに従い実行される、請求項1記載の情報処理装置。
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