JP2007199508A - 表面フィルム及びカラーディスプレイ - Google Patents
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Abstract
【課題】隣接画素間の混色を防ぎつつ、同一画素内の色分離を防いで画像を目視した際の画質を向上させることができる表面フィルム及びカラーディスプレイを提供すること。
【解決手段】複数のサブピクセル2bにより1画素が形成されるカラーディスプレイの表面に配置される表面フィルム4であって、光の入射側表面にサブピクセル2b毎に各サブピクセル2bから発する光が画素内に拡散される凹面部5が形成されるとともに、凹面部の形成面と反対側表面に光拡散層8を形成する。
【選択図】図1
【解決手段】複数のサブピクセル2bにより1画素が形成されるカラーディスプレイの表面に配置される表面フィルム4であって、光の入射側表面にサブピクセル2b毎に各サブピクセル2bから発する光が画素内に拡散される凹面部5が形成されるとともに、凹面部の形成面と反対側表面に光拡散層8を形成する。
【選択図】図1
Description
本発明は表面フィルム及びカラーディスプレイに関し、特に光の屈折を利用した表面フィルム及びカラーディスプレイに関する。
CRTディスプレイに代わり、液晶ディスプレイの需要が近年益々高まっている。かかるカラー液晶ディスプレイの一例として、バックライトの前方に、TFTなどのスイッチング素子を含むTFT側基板モジュールを備え、この基板モジュールと、カラーフィルタを含み、かつ、該基板モジュールの対電極となる対向電極側基板モジュールとの間に液晶層を設ける構成が挙げられる。この液晶ディスプレイでは、スイッチング素子の作動により各画素毎に光透過状態と光遮断状態が作り出されて、電気エネルギーから変換された光がカラーフィルタを透過することで前方にてカラー画像が視認される。
そして、カラーフィルタでは、色の3原色となる青(B)、緑(G)、赤(R)の着色層が各画素内に一つずつ配置されており、各着色層への光の照射を調整してこれらを混色させることで様々な色の発色を可能としている。また、これら着色層間の境界部分には、表示コントラストや発色効果を高めるなど視認性を向上させるために黒色層が設けられていた。
しかしながら、このようなカラーモニタである液晶ディスプレイにおいて、モノクロ表示をさせると、至近距離で画面を見た場合、隣接画素を構成する光の混色や、同一画素内での色分離を生じさせたり、黒色層を目立たせてしまうなど、画像ノイズを生じさせていた。
これに対し、特許文献1では、液晶表示画面を形成する画素毎に、各画素を形成する3つの原色光出射部からの各光線束を収斂するように形成されたフィルタパネル、例えば、各画素毎に両面が凹レンズ状に形成されたメニスカス凹レンズを液晶表示画面の前面に設ける技術が開示されている。
或いは、特許文献2では、1画素を形成する3色のLEDのうち、2色のLEDの各ペレットを樹脂レンズの光軸の外側に設け、各色のLEDから放射される主光線をシリンドリカル凹レンズで屈折させて平行にさせた後ディスプレイ表面で拡散させるように構成させたり、あるいは、1画素を形成する3色のLEDから平行に放射された主光線を凸レンズで収斂させてから拡散レンズで平行にさせ、ディスプレイ表面で拡散させるように構成させている技術が開示されている。
特開平5−11243号公報
特開平8−202292号公報
しかしながら、何れの技術を用いたとしても、原色光出射部あるいはLEDから放射された3色の光線は、これら各光源の実際のピッチより収束されてディスプレイ表面に投影される構成となっているので、視認した際、画素間の隙間が大きくなり、画素格子が逆に目立ってしまう構成となっていた。
そこで、本発明は、隣接画素間の混色を防ぎつつ、同一画素内の色分離を防いで画像を目視した際の画質を向上させることができる表面フィルム及びカラーディスプレイを提供することを目的とする。
前述の問題を解決するために、請求項1に記載の表面フィルムは、
複数のサブピクセルにより1画素が形成されるカラーディスプレイの表面に配置される表面フィルムであって、
光の入射側表面にサブピクセル毎に各サブピクセルから発する光が画素内に拡散される凹面部が形成されるとともに、
前記凹面部の形成面と反対側表面に光拡散層が形成されることを特徴とする。
複数のサブピクセルにより1画素が形成されるカラーディスプレイの表面に配置される表面フィルムであって、
光の入射側表面にサブピクセル毎に各サブピクセルから発する光が画素内に拡散される凹面部が形成されるとともに、
前記凹面部の形成面と反対側表面に光拡散層が形成されることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、かかる表面フィルムをカラーディスプレイに適用させた場合、カラーディスプレイのバックライトから出射された光は、カラーフィルタを透過した後、凹面部を介して表面フィルムに入射する。その際、この入射光はサブピクセル毎にその形状に従って屈折され、光の出射側表面となる光拡散層に向けて拡散されており、光拡散層では、さらに光が拡散されるとともに、光拡散層で出射される光の範囲を画素内とすることができる。
請求項2に記載の発明は、カラーディスプレイであって、
請求項1に記載の表面フィルムが表面に配置されることを特徴とする。
請求項1に記載の表面フィルムが表面に配置されることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1と同様の作用を得ることができ、カラーディスプレイのバックライトから出射された光は、カラーフィルタを透過した後、凹面部を介して表面フィルムに入射する。その際、この入射光はサブピクセル毎にその形状に従って屈折され、光の出射側表面となる光拡散層に向けて拡散されており、光拡散層では、さらに光が拡散されるとともに、光拡散層で出射される光の範囲を画素内とすることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のカラーディスプレイにおいて、
前記表面フィルムへの出射光が略平行光であるバックライトを備えることを特徴とする。
前記表面フィルムへの出射光が略平行光であるバックライトを備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、バックライトの表面フィルムへの出射光を略平行光とすることができるので、カラーフィルタから表面フィルムまでの間にガラス基板などの構成物を配置させた市販の液晶パネルであっても、表面フィルムへの出射光を略平行光にすることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載のカラーディスプレイにおいて、
前記表面フィルムは、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイのいずれかに適用されることを特徴とする。
前記表面フィルムは、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイのいずれかに適用されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、表面フィルムは、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイのいずれかに適用される。
請求項1に記載の発明によれば、バックライトから出射された光を表面フィルムに入射させた際、サブピクセル毎に形成された凹面部による光の屈折により、光拡散層に同一画素の範囲内となるように当該光を拡散させることができ、光拡散層でさらに光を拡散させ、表面フィルムの出射側表面においても同一画素の範囲内となるように光を拡散させることができる。これより、表面フィルムでは、光を混合させて同一画素内の色分離を防ぎつつ、隣接画素に対応する表面フィルム内への光の入射を防ぐことができ、隣接画素間の混色を防いで画像を目視した際の画質を向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、
請求項1に記載の表面フィルムがカラーフィルタの表面に配置されることで、請求項1と同様の作用を得ることができ、隣接画素間の混色を防いで画像を目視した際の画質を向上させることができる。
請求項1に記載の表面フィルムがカラーフィルタの表面に配置されることで、請求項1と同様の作用を得ることができ、隣接画素間の混色を防いで画像を目視した際の画質を向上させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、カラーフィルタと、表面フィルムとが近接しない場合であっても、隣接画素間の混色を防ぎつつ、同一画素内の色分離を防いで画像を目視した際の画質を向上させることができる。隣接画素間の混色を防いで画像を目視した際の画質を向上させることができる。
請求項4に記載の発明によれば、カラーディスプレイとして液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイを使用した場合においても、同一画素内における色分離を防止するとともに、隣接画素内への光漏れによる変色を防止して、カラー表示を適切に行うことができる。
以下、本発明の実施形態について、図1を参照して説明する。
図1は、本発明に係る表面フィルムが適用された本発明に係るカラー液晶ディスプレイの一実施形態を示したものである。
図1は、本発明に係る表面フィルムが適用された本発明に係るカラー液晶ディスプレイの一実施形態を示したものである。
図1に示すように本実施形態におけるカラー液晶ディスプレイ100は、液晶パネル1を備えており、液晶パネル1には、偏光板、ガラス基板、透明電極、配向膜、液晶層、配向膜、透明電極が順に層状に形成されたパネル層1aが備えられている。パネル層1aの表面のうち、透明電極が形成されている側の表面には、カラーフィルタ2が備えられている。
カラーフィルタ2には、支持部材2aを介して青(B)、緑(G)、赤(R)の各色のサブピクセル2b,2b,2bが順に配列されており、これら3色のサブピクセル2bを一組として一画素が構成されている。支持部材2aには、各画素を囲うように格子状の黒色境界線が形成されている。
カラーフィルタ2のパネル層1aが形成されていない側の表面には、ガラス基板、偏光板が順に層状に形成されたパネル層1bが備えられている。
液晶パネル1をこのように形成させることにより、液晶パネル1の内部にガラス基板により挟持されたカラーフィルタ2を配置させる構成となっている。
カラーフィルタ2には、支持部材2aを介して青(B)、緑(G)、赤(R)の各色のサブピクセル2b,2b,2bが順に配列されており、これら3色のサブピクセル2bを一組として一画素が構成されている。支持部材2aには、各画素を囲うように格子状の黒色境界線が形成されている。
カラーフィルタ2のパネル層1aが形成されていない側の表面には、ガラス基板、偏光板が順に層状に形成されたパネル層1bが備えられている。
液晶パネル1をこのように形成させることにより、液晶パネル1の内部にガラス基板により挟持されたカラーフィルタ2を配置させる構成となっている。
液晶パネル1のパネル層1aと対向する表面には、液晶パネル1に向かって光を出射するバックライト3が配設されており、バックライト3は、液晶パネル1を透過した光が略平行光となるように出射可能に構成されている。これは、画像表示に際して、バックライト3から出射された光は、カラーフィルタ2を透過した後、液晶パネル1を透過して結像されたものを視認されるが、その際、カラーフィルタ2の特定の画素に対応する領域を透過した光が、後述する表面フィルム4の入射面側において画素ピッチ以上に広がって隣接画素を構成する光と混合することを防止するためであり、表面フィルム4への入射段階における隣接画素内への光漏れを防止している。
このようなバックライト3の具体的な構成としては、例えば、サーキュラープリズムシート3aを使用したベクター放射結合方式のバックライト構成が挙げられる。
サーキュラープリズムシート3aは、プリズムが同心円状に配置されたシートであり、このシートをそのプリズム面が下面となるように導光板3bの上面に配置した上で導光板3bの下面に反射シート3cを配置する。なお、導光板3bの下面には凹凸パターンが形成されており、この導光板3bの端部のうち、プリズムの中心となる位置にLEDを配置して、LEDから光を放射させることで、導光板3bの端面から入射された光は導光板3bの上下面で全反射されながら、LEDを中心に放射状かつ直線的に導光され、凹凸パターンにより入射光の角度を変化させる。そして、導光板3bへの入射角が、その臨界角よりも小さくなると、導光板3bの上面から斜め方向に光が出射され、この出射光が下面プリズムで屈折して一定方向に指向されることにより、略平行光が出射される。これより、バックライト3は、略平行光を出射することが可能なバックライトとして機能して解析的な光学設計が可能となり、出射光の均一性や出射効率など出射光の指向性プロファイルの最適化を容易に検討することができ、出射光の指向性を狭めた平行光を出射させることが可能になる。
サーキュラープリズムシート3aは、プリズムが同心円状に配置されたシートであり、このシートをそのプリズム面が下面となるように導光板3bの上面に配置した上で導光板3bの下面に反射シート3cを配置する。なお、導光板3bの下面には凹凸パターンが形成されており、この導光板3bの端部のうち、プリズムの中心となる位置にLEDを配置して、LEDから光を放射させることで、導光板3bの端面から入射された光は導光板3bの上下面で全反射されながら、LEDを中心に放射状かつ直線的に導光され、凹凸パターンにより入射光の角度を変化させる。そして、導光板3bへの入射角が、その臨界角よりも小さくなると、導光板3bの上面から斜め方向に光が出射され、この出射光が下面プリズムで屈折して一定方向に指向されることにより、略平行光が出射される。これより、バックライト3は、略平行光を出射することが可能なバックライトとして機能して解析的な光学設計が可能となり、出射光の均一性や出射効率など出射光の指向性プロファイルの最適化を容易に検討することができ、出射光の指向性を狭めた平行光を出射させることが可能になる。
ここで、バックライト3の略平行性について定義すると、バックライト3の出射光の略平行性の条件としては、出射光の拡がり半値角をαとすると、α<θの拡がり角をもつ出射光を略平行光とする。
ここで、θは、tanθ=L/Hを満たすものである。
(H:1画素の端部に直近するサブピクセル2bにおいて、この1画素の端部に対して直近する位置から表面フィルム4に垂線をおろして凹面部5にぶつかる位置までの距離の大きさであり、L:1画素の端部から直近のサブピクセル2bまでの距離の大きさである。)
ここで、θは、tanθ=L/Hを満たすものである。
(H:1画素の端部に直近するサブピクセル2bにおいて、この1画素の端部に対して直近する位置から表面フィルム4に垂線をおろして凹面部5にぶつかる位置までの距離の大きさであり、L:1画素の端部から直近のサブピクセル2bまでの距離の大きさである。)
例えば、サーキュラープリズムシートを使用しない従来のベクター結合型LEDバックライトでは、拡がり半値角が約±40度であるのに対し、このバックライト構成では約±20〜25度にまで減らすことができ、従来と比べて略平行光を出射させることができる。
液晶パネル1のパネル層1bと対向する表面には、透明板やガラス、PET、アクリル樹脂などにより構成されたシート状の表面フィルム4が配設されている。
表面フィルム4の液晶パネル1との対向面には、拡散レンズ6が備えられており、拡散レンズ6には、液晶パネル1との対向面に対して凹んでいる凹面部5が各サブピクセル2b毎に形成されている。
凹面部5では、表面フィルム4の幅方向における凹面部5の形状が、各凹面部5から出射された光が表面フィルム4の出射側表面で画素範囲内に拡散させるように形成されている。本実施形態においては、表面フィルム4の幅方向における凹面部5の形状が、1画素を構成する3つのサブピクセル2bに対応する凹面部5のうち、中心に位置する凹面部5の形状は1つの凹レンズにより形成される一方、隣接画素との境界に位置する2つの凹面部5の形状は凹レンズの一部で形成されている。また、表面フィルム4の幅方向における凹面部5の形状は、1画素を構成するサブピクセル2bのうち、中心に位置するサブピクセル2bに対応する凹面部5を中心として左右対称となるように形成されており、かかる構成とすることで、各凹面部5から出射される光が、その両端に位置する凹面部5から出射される光の範囲を超えて隣接画素に出射されないようになっている。
凹面部5では、表面フィルム4の幅方向における凹面部5の形状が、各凹面部5から出射された光が表面フィルム4の出射側表面で画素範囲内に拡散させるように形成されている。本実施形態においては、表面フィルム4の幅方向における凹面部5の形状が、1画素を構成する3つのサブピクセル2bに対応する凹面部5のうち、中心に位置する凹面部5の形状は1つの凹レンズにより形成される一方、隣接画素との境界に位置する2つの凹面部5の形状は凹レンズの一部で形成されている。また、表面フィルム4の幅方向における凹面部5の形状は、1画素を構成するサブピクセル2bのうち、中心に位置するサブピクセル2bに対応する凹面部5を中心として左右対称となるように形成されており、かかる構成とすることで、各凹面部5から出射される光が、その両端に位置する凹面部5から出射される光の範囲を超えて隣接画素に出射されないようになっている。
また、表面フィルム4の拡散レンズ6が形成されている面と反対側表面には、光拡散層8が形成されており、光拡散層8では、表面フィルム4内を透過した光を画素範囲内において拡散させるように構成されている。なお、光拡散層8としては、画像のちらつきや色分離を防止するための従来公知の表面シートの適用が可能であり、かかる表面フィルム4としては、拡散レンズ6に光拡散層8を張り合わせることで形成可能である。
なお、本実施形態においては、表面フィルム4側からバックライト3側に向かって目視するようになっている。
次にカラー液晶ディスプレイ100の作用について説明する。
外部装置等から入力されるなどして、カラー液晶ディスプレイ100に画像表示を行う旨の信号が出力されると、バックライト3から出射された光は、液晶パネル1内のパネル層1aを透過した後、カラーフィルタ2内を透過して、カラーフィルタ2内の各サブピクセル2bに対応した色の光に変換されてパネル層1bに入射する。
外部装置等から入力されるなどして、カラー液晶ディスプレイ100に画像表示を行う旨の信号が出力されると、バックライト3から出射された光は、液晶パネル1内のパネル層1aを透過した後、カラーフィルタ2内を透過して、カラーフィルタ2内の各サブピクセル2bに対応した色の光に変換されてパネル層1bに入射する。
すると、パネル層1bに入射された光は、各サブピクセル2b毎に略平行光になっており、この状態を維持したままパネル層1bを透過する。次いで、パネル層1bから出射された光は、凹面部5を介して表面フィルム4に入射し、その形状に応じて屈折して光拡散層8に向かって表面フィルム4の内部を進行する。
このとき、1画素を構成するサブピクセル2bに対応する凹面部5から出射される光は、その両端に位置する凹面部5から出射される光の範囲を超えて隣接画素が発する光の範囲に出射されないようになっており、各凹面部5から出射された光は、同一画素が発する光の範囲内となるように拡散される。
その後、光拡散層8では、光拡散層8に入射された光がさらに拡散され、同一画素を構成するサブピクセル2bを透過した光同士を均一に混合させた状態でカラー画像を表示させており、シャープな画像が視認される。
したがって、本実施形態のカラー液晶ディスプレイ100によれば、バックライト3から出射された光が、カラーフィルタ2を介して表面フィルム4を透過させる間に隣接画素が発する光と混合することがなく、かつ、同一画素を構成する光同士を混合させることができ、隣接画素間の混色を防ぎつつ、同一画素内の色分離を防いで画像を目視した際の画質を向上させることができる。
なお、本実施形態において、略平行光を出射することが可能なバックライト3として、サーキュラープリズムシート3aを使用したベクター放射結合方式のバックライト構成を説明したが、バックライト3で適用されるLEDの代わりにレーザを用いることで、さらに略平行光を出射することが可能にすることができる。
あるいは、さらに略平行光を出射することが可能な構成としては、拡散光をさらにカットする為のルーパー、すなわち光吸収柱を画素毎に光の進行方向に沿って配置してもよい。ルーパーを使用する例としては、導光板3b内の拡散シートの中にルーパーを挿入すればよい。
この他、バックライト3の構成として、サーキュラープリズムシート3aを使用する代わりに、バックライト3を構成する導光板3bと拡散フィルムとをマイクロレンズ構造を介して一体化させてなる機能複合型導光体を使用することもできる。この導光体にLEDをLED1灯式で配置して、当該LEDから光を放射させることで、出射光の拡がり半値角を約±上下6度、約左右±3度にまで減らすことができ、従来と比べて略平行光を出射させることができる。
また、本実施形態においては、液晶パネル1がカラーフィルタ2と表面フィルム4との間に配置される構造のため、表面フィルムへの入射光が略平行光であることが必須の構成要素であったが、カラーフィルタ2と表面フィルム4との距離が近接している場合には、かかる構成要素がなくても、前述と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態においては、カラーディスプレイの一例として、液晶ディスプレイについて説明したが、複数のサブピクセル2bを用いて1画素を表示する構成のディスプレイであればよく、自発光タイプのプラズマディスプレイや有機ELディスプレイなどにおいても適用可能である。
また、拡散レンズ6は、比較的入手しやすい部材であり、表面フィルムにスリットを形成させるなど、従来の表面フィルムに新たな加工を施して同様の効果を得る場合に比べ、安価とすることができる。
100 カラー液晶ディスプレイ
1 液晶パネル
1a,1b パネル層
2 カラーフィルタ
2a 支持部材
2b サブピクセル
3 バックライト
3a サーキュラープリズムシート
3b 導光板
3c 反射シート
4 表面フィルム
5 凹面部
6 拡散レンズ
8 光拡散層
1 液晶パネル
1a,1b パネル層
2 カラーフィルタ
2a 支持部材
2b サブピクセル
3 バックライト
3a サーキュラープリズムシート
3b 導光板
3c 反射シート
4 表面フィルム
5 凹面部
6 拡散レンズ
8 光拡散層
Claims (4)
- 複数のサブピクセルにより1画素が形成されるカラーディスプレイの表面に配置される表面フィルムであって、
光の入射側表面にサブピクセル毎に各サブピクセルから発する光が画素内に拡散される凹面部が形成されるとともに、
前記凹面部の形成面と反対側表面に光拡散層が形成されることを特徴とする表面フィルム。 - 請求項1に記載の表面フィルムが表面に配置されることを特徴とするカラーディスプレイ。
- 前記表面フィルムへの出射光が略平行光であるバックライトを備えることを特徴とする請求項2に記載のカラーディスプレイ。
- 前記表面フィルムは、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイのいずれかに適用されることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のカラーディスプレイ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006019206A JP2007199508A (ja) | 2006-01-27 | 2006-01-27 | 表面フィルム及びカラーディスプレイ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104637455A (zh) * | 2013-11-15 | 2015-05-20 | 徐赤豪 | 利用局部变暗背光对lcd的图像数据的调整 |
JP2018045165A (ja) * | 2016-09-16 | 2018-03-22 | 大日本印刷株式会社 | 光学シート、表示装置及び配列型表示装置 |
WO2018187492A1 (en) * | 2017-04-05 | 2018-10-11 | Facebook Technologies, Llc | Corrective optics for reducing fixed pattern noise in head mounted displays |
-
2006
- 2006-01-27 JP JP2006019206A patent/JP2007199508A/ja active Pending
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