JP2007199361A - 画像形成装置及びカートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】2つの異なる種類のカートリッジに対して互換性のある画像形成装置本体において、簡単な方法で異なるカートリッジの性能を十分に引き出す制御を行う画像形成装置及びカートリッジを提供する。
【解決手段】現行プロセスカートリッジ1にカートリッジメモリ23を、改良プロセスカートリッジ41にカートリッジメモリ43をそれぞれ具備し、カートリッジメモリ23には特定条件が無く、カートリッジメモリ43には特定条件が記憶されており、複数のプロセスカートリッジを有する画像形成装置100において、複数のプロセスカートリッジのカートリッジメモリから情報を読み取り、特定条件を有するカートリッジメモリ43がすべて揃うと、新たな別制御を実施する制御部60を備える構成とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、電子写真方式の複写機、レーザビームプリンタ等の画像形成装置及びカートリッジに関するものである。
近年、例えば電子写真方式を用いた画像形成装置は、高速化、高機能化、カラー化が進められてきており、各種方式の画像形成装置が提案されている。また、高速化という観点からは、異なる色の画像を形成する複数の画像形成部(画像形成ユニット)を直列に配置し、これらを同時に駆動することによって画像形成を行うインライン方式の画像形成装置の研究、開発が進んでいる。このような画像形成装置は高速でカラー画像の形成が可能であることから、例えば高速印字の要望の高いビジネスユースなどにおいて極めて有用であると考えられる。
図13は、このような従来の画像形成装置の要部概略断面を示す図である。画像形成装置200は、複数の画像形成手段として、例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色の画像を形成するための第1〜第4の画像形成部を有する。そして、各画像形成部が備える像担持体としてのドラム型の電子写真感光体(以下、「感光ドラム」という)10Y、10M、10C、10Bkに現像剤としてのトナーによりトナー像を形成する。その後このトナー像を、転写手段21Y、21M、21C、21Bkの作用によって、中間転写ベルト22を介して転写材S上に転写する。
図13の画像形成装置200に即して、各画像形成部の動作を更に説明する。なお、各画像形成部の構成は、形成する画像の色が異なる他は実質的に同一構成とされるので、以下、特に区別を要しない場合は、各画像形成部に属する要素であることを示す添え字Y、M、C、Bkは省略して総括的に説明する。
各画像形成部において、図示矢印方向に回転駆動される感光ドラム10は、最初に、帯電手段としての帯電ローラ11との接触部で表面が一様に帯電され、次いで、露光手段12によって表面に画像信号に応じた静電潜像が形成される。続いて、この静電潜像は、現像手段13によってトナーが付着されて現像され、感光ドラム10の表面に静電潜像に対応した可視画像が形成される。
帯電ローラ11は、その電極を介して高圧電源(図示せず)により電圧が印加されることにより、感光ドラム10の表面を一定の電位で一様に帯電させる。また、帯電ローラ11は、感光ドラム10の表面に所定の押圧力で圧接され、感光ドラム10の回転に伴い従動回転しながら感光ドラム10を帯電させる。
露光手段としての例えばレーザスキャナ12は、一様に帯電された感光ドラム10の表面に、画像信号源の画像信号により変調された光信号を供給し、画像信号に対応した静電潜像を形成する。
現像手段13としては、従来、現像剤を感光体に搬送する現像剤担持体としての現像ローラ16を感光ドラム10に接触させて現像を行うもの(以下、これを「接触現像方式」という)がある。斯かる現像方式においては、所定量のトナーを、感光ドラム10と現像ローラ16との接触部(現像部)において感光ドラム10上に形成された静電潜像側に移行付着させ、静電潜像に対応した可視画像を形成する。ここで、所定量のトナーとは、感光ドラム10上に形成された静電潜像による明暗部電位と現像ローラ16に印加されるバイアス電圧との関係に基づいたものである。
斯かる現像手段(現像装置)13は、感光ドラム10に接触する現像ローラ16、現像ローラ16にトナーを供給する現像剤供給部材としてのトナー供給ローラ18を現像容器(現像装置13本体)内に有する。また、現像ローラ16上に供給するトナーを規制する現像剤規制部材としての現像ブレード17も現像容器内に有する。
現像ローラ16は、感光ドラム10の表面に接触して感光ドラム10の回転に伴い回転するように構成され、現像容器から一部外部に露出するように配置されている。現像ブレード17は、現像ローラ16に当接するよう構成される。この現像ブレード17と現像ローラ16との当接部の間にトナーを通過させて規制することにより、現像ローラ16上にトナーの薄層を形成し、且つ、当接部での摩擦によりトナーに十分な摩擦帯電電荷(トリボ)を付与する。
従来、複数色のトナー像を形成するために直列に配置した各画像形成部が、画像形成装置本体に対して着脱可能なプロセスカートリッジを有しているものがある。以降、画像形成装置本体を4、画像形成装置本体4に対し着脱可能なプロセスカートリッジを1とする。なお、画像形成装置本体4と画像形成装置本体4に着脱可能なプロセスカートリッジ1とを全体として画像形成装置200とする。
画像形成部は、まず回転駆動される像担持体としての感光ドラム10、感光ドラム10の表面を一様に帯電する帯電手段としての帯電ローラ11から構成される。また、静電潜像を現像剤としてのトナーによって現像して可視画像を形成する現像手段としての現像装置13からも構成される。さらに、感光ドラム10をクリーニングするクリーニング手段としてのクリーニング装置14からも構成される。
プロセスカートリッジ1は、例えば、図13に示すレーザビームプリンタにあっては、感光ドラム10、帯電ローラ11、現像装置13、クリーニング装置14を枠体によって一体的に構成する。そして、これを画像形成装置本体4に対して着脱可能にした各色のプロセスカートリッジ1Y、1M、1C、1Bkが各画像形成部に配される。なお、プロセスカートリッジは、この態様に限定されない。すなわち、像担持体を帯電させる帯電手段、感光体に現像剤を供給する現像手段、像担持体をクリーニングするクリーニング手段のうち少なくとも1つと、像担持体とを一体的にカートリッジ化したものであればよい。そして、このカートリッジ化したものを画像形成装置本体に対して着脱可能としたものであればよい。
斯かるプロセスカートリッジ方式によれば、例えばトナーが無くなった際に操作者がプロセスカートリッジを交換することで、感光ドラムなど他の消耗品の交換をも行うことができ、飛躍的にメンテナンス性が向上する。
一方、プロセスカートリッジにおいて、現像装置中の現像剤であるトナーを改良することにより、低温定着性、耐オフセット性に優れ、高グロス値を得られることがある。高グロス値を安定して得るために、トナーの樹脂やワックスの吸熱ピークの改良等が開示されている(例えば、特許文献1参照)。つまり、トナーを変更することにより、高グロス対応のプロセスカートリッジを新たに作成することもできる。
また、プロセスカートリッジ内の現像装置において、規制部材(例えば、現像ブレード)を改良することによりトナーにかかる負荷を軽減し、高精細画像を得られることがある。高精細画像を可能とする微粒子トナーを使いこなすため、規制部材の先端ゴム部にフッ素系フィルムを被覆し、耐久を通じて微粒子トナーの薄層コートを安定化に成功している(例えば、特許文献2参照)。つまり、規制部材を変更し、微粒子トナーを使用することにより、高精細対応のプロセスカートリッジを新たに作成することもできる。
特開平9−34163号公報 特開2002−341647号公報
しかしながら、これら高グロス対応プロセスカートリッジや、高精細対応プロセスカートリッジが画像形成装置本体の発売後に完成した場合、次のようなことが起こり得る。すなわち、いままで使用していた現行プロセスカートリッジの制御と、改良プロセスカートリッジの制御において、その制御に係る最適値が異なることがある。
実際、カラーの画像形成装置においては、通常、4色のプロセスカートリッジが必要なため、現行プロセスカートリッジと改良プロセスカートリッジが、画像形成装置本体に混在することがある。この場合、許容範囲の狭い方のプロセスカートリッジに制御を統一する必要がある。
例えば、高グロス対応の改良プロセスカートリッジを1色のみ装着しても、残りの3色の現行プロセスカートリッジは許容定着温度範囲が狭いため、改良プロセスカートリッジの最適値である高温側に、定着温度を上げることができない。この改良プロセスカートリッジには、高温オフセット対応のトナーが充填されており、高温でも定着品質が安定するため、高グロスの性能を十分に引き出すには、高温で定着させる必要がある。
よって、従来は、改良されたプロセスカートリッジの性能を十分に引き出すために、改良プロセスカートリッジに対応できるよう定着温度等を変更した画像形成装置本体を新たに発売しなければならないといった問題点があった。
また、高精細対応の改良プロセスカートリッジを1色のみ装着しても、残りの3色の現行プロセスカートリッジはトナー粒径が大きく、改良プロセスカートリッジに最適な細かい画素を使うことができない。例えば、粒径が大きいと、解像度1200dpiの孤立ドットは小さすぎて再現できず、画像が消えてしまうことがある。現行プロセスカートリッジは画素として600dpiまでしか対応できないのに対し、改良プロセスカートリッジは細かいドットの1200dpiまで再現でき対応可能である。しかしながら、色の画像処理のバランスを考慮すると、4色すべて同じ画素数に揃える必要があり、600dpiか1200dpiか、どちらか一方しか選択できない。つまり、現行プロセスカートリッジに対応するよう発売された画像形成装置本体では600dpi設定となるため、1200dpi対応の改良プロセスカートリッジを開発しても、既に発売した600dpi対応の画像形成装置本体には投入できなかった。
そこで、従来は、改良プロセスカートリッジの性能を十分に引き出すために、改良プロセスカートリッジに対応できるよう1200dpiに変更した画像形成装置本体を新たに発売しなければならないといった問題点があった。
本発明は、以上の点に鑑みて成されたもので、2つの異なる種類のプロセスカートリッジに対して互換性のある画像形成装置において、簡単な方法で異なるプロセスカートリッジの性能に応じた制御を行う画像形成装置を提供することを目的とする。これにより高グロスや高画質の画像を出力できる。また、画像形成装置に着脱可能で、前記制御に必要な情報を記憶したメモリを備えるカートリッジを提供することを目的とする。
このため、本発明においては、下記の(1)項〜(4)項のいずれかに示す画像形成装置及びカートリッジを提供することにより、前記目的を達成しようとするものである。
(1)像担持体と、前記像担持体を帯電する帯電手段、前記像担持体を現像する現像手段、前記像担持体をクリーニングするクリーニング手段の少なくとも1つとを有する脱着可能な複数のカートリッジを備える画像形成装置において、前記複数のカートリッジは各々メモリを有し、前記メモリの情報を読み取るメモリ読み取り部と、前記メモリ読み取り部が前記メモリから読み取った前記情報をもとに制御を行う制御部とを備え、前記情報とは、前記カートリッジが特定条件を満たすカートリッジか否かを示す情報であって、前記画像形成装置に装着された前記複数のカートリッジのすべてが前記特定条件を満たすものである場合に、前記制御部は、前記特定条件に応じた制御を実施することを特徴とする画像形成装置。
(2)像担持体と、前記像担持体を帯電する帯電手段、前記像担持体を現像する現像手段、前記像担持体をクリーニングするクリーニング手段の少なくとも1つとを有し、画像形成装置に脱着可能なカートリッジにおいて、前記カートリッジはメモリを有し、前記メモリに、前記カートリッジが特定条件を満たすカートリッジか否かを示す情報を記憶し、前記情報とは、前記画像形成装置の制御部が画像形成条件を切り換えるか否かを決定するための情報であることを特徴とするカートリッジ。
(3)像担持体と、前記像担持体を帯電する帯電手段、前記像担持体を現像する現像手段、前記像担持体をクリーニングするクリーニング手段の少なくとも1つとを有する脱着可能な複数のカートリッジを備える画像形成装置において、前記複数のカートリッジは各々メモリを有し、前記メモリの情報を読み取るメモリ読み取り部と、前記メモリ読み取り部が前記メモリから読み取った前記情報をもとに制御を行う制御部とを備え、前記複数のカートリッジは、2種類以上のカートリッジであって、前記メモリにカートリッジの種類を識別するための識別情報を記憶し、前記画像形成装置に装着された前記複数のカートリッジのすべてが同じ種類のカートリッジである場合に、前記制御部は、前記識別情報に応じた制御を実施することを特徴とする画像形成装置。
(4)像担持体と、前記像担持体を帯電する帯電手段、前記像担持体を現像する現像手段、前記像担持体をクリーニングするクリーニング手段の少なくとも1つとを有し、画像形成装置に脱着可能なカートリッジにおいて、前記カートリッジはメモリを有し、前記メモリに、前記カートリッジの種類を識別するための識別情報を記憶し、前記情報とは、前記画像形成装置の制御部が画像形成条件を切り換えるか否かを決定するための情報であり、前記カートリッジは、2種類以上のカートリッジがあり、種類の識別情報を前記メモリに記憶することを特徴とするカートリッジ。
本発明によれば、2つの異なる種類のプロセスカートリッジに対して互換性のある画像形成装置本体において、プロセスカートリッジの性能に応じた高グロスや高精細の画像を得ることができる。
また、新規の画像形成装置本体を発売しなくても、改良プロセスカートリッジに対応でき、現行プロセスカートリッジと改良プロセスカートリッジが混在した場合においても、最適な制御を行って画像不具合を防止できる。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて詳細かつ具体的に、インライン方式のカラープリンタの実施例を用いて説明する。
なお、本発明は、画像形成装置の形に限らず、実施例の説明に裏付けられて、方法の形で実施することもできる。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
本実施例では、本発明は、接触現像方式を採用したインライン方式の画像形成装置にて具現化される。なお、本発明は、画像形成装置の形に限らず、本実施例の説明に裏付けられて、方法の形で実施することもできる。
図1は、本実施例の画像形成装置100の要部概略断面を示す図である。本実施例の画像形成装置100は、入力された画像情報信号に応じて、電子写真方式により、転写材、例えば記録用紙、OHPシート、布などに画像を形成し、出力することができる。なお、画像情報信号は、画像形成装置本体2と通信可能に接続された、例えばパーソナルコンピュータなどの外部ホスト機器から与えられる。
画像形成装置100は、画像形成手段として、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色の画像を形成する。これらは、転写体としての図中矢印方向に周回移動する中間転写ベルト22に沿って直列に配置される。つまり、図1中下から順に、縦一列に配置されたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックに対応して中間転写ベルト22によって転写画像が搬送され、2次転写ローラ26により転写材S上にトナー像を転写する。これにより、フルカラー画像を形成し得る構成とされている。
なお、本実施例では、各色用の画像形成部は、形成する画像の色が異なる他は、実質的に同一の構成を有するので、以下、特に区別を要しない場合は、各色用の画像形成部に属する要素であることを示す添え字Y、M、C、Bkを省略して総括的に説明する。
各画像形成部は、それぞれ像担持体としてのドラム型の電子写真感光体(感光ドラム)10を備えている。感光ドラム10の表面は、感光ドラム10に従動して回転する帯電手段としての帯電ローラ11によって一様に帯電される。次いで、露光手段としての露光装置12が画像情報信号に応じて光信号により走査露光することによって、感光ドラム10の表面に静電潜像が形成される。この静電潜像には、次いで現像手段としての現像装置13によって現像剤としてのトナーが付着され、現像剤像(トナー像)として可視像化される。
例えば、フルカラー画像は次のような順序で形成される。まず、各画像形成部において転写手段としての1次転写ローラ21に所定の転写バイアスが印加される。これにより、それぞれの画像形成部の感光ドラム10と1次転写ローラ21とが対向する転写部において、感光ドラム10上に形成された各色のトナー像が中間転写ベルト22に転写される。中間転写ベルト22上に転写された像は、2次転写ローラ26により転写材S上に多重転写され、転写材S上にフルカラー画像が形成される。
その後、トナー像が転写された転写材Sは定着装置30に搬送されて、転写材Sへの未定着画像の定着が行われる。
図2は定着装置の概略断面構成図である。定着装置30は、定着フィルム加熱方式の加熱装置であり、通常、次のように構成される。まず、簿肉の耐熱性樹脂(例えばポリイミド等)で構成された定着フィルム31と、定着フィルム31の一方面側に固定支持して配置されたヒーター33とからなる。また、定着フィルム31に当接しヒーター33を保持するヒーターホルダ32と、ヒーター33に対して定着フィルム31を介して被加熱部材である転写材Sを密着させる加圧ローラ34とからも構成される。そして、これを定着装置として用いる場合には、定着フィルム31を挟んでヒーター33と加圧ローラ34との圧接で形成される圧接ニップ部に、トナー像を形成担持させた転写材Sを導入して通過させる。これにより、転写材Sの顕画像担持体面が定着フィルム31を介してヒーター33で加熱され、未定着画像に熱エネルギーを付与し、トナーが軟化、溶融して画像の加熱定着がなされる。そして、画像が定着された転写材Sは、搬出されて画像形成は終了する。
以下、本実施例に係る画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジの構成を説明する。
転写時に転写されずに感光ドラム10上に残った転写残トナーは、クリーニング装置14によって、廃トナー容器に回収され、感光ドラム10上はクリーニングされる。クリーニング装置14は、像担持体のクリーニング手段であり、クリーニング部材であるクリーニングブレードと廃トナー容器とを有する。
本実施例では、感光ドラム10は直径30mmであり、周速度100mm/secで図中矢印方向に回転駆動される。この感光ドラム10表面は帯電ローラ11により一様に帯電される。
帯電ローラ11には、高圧電源である帯電バイアス電源(図示せず)より−1150Vの直流電圧が印加され、感光ドラム10の表面は、約−600Vの暗部電位で一様に帯電される。本実施例では、帯電バイアスとして、直流バイアスを用いたが、帯電バイアスとして、直流成分に交流成分を重畳したバイアスを用いてもよい。
この感光ドラム10の表面に静電潜像を形成するには、画像形成装置本体2に入力された画像データに応じて、露光装置12よりON/OFF制御されたレーザを用いる。なお、感光ドラム10の表面を走査露光することで、明部電位は約−80Vとなる。
現像装置13は、図13に示して前述した従来のものと概略同様の構成であり、接触現像方式により、感光ドラム10上の静電潜像を、感光ドラム10の帯電極性と同帯電極性(本実施例では負極性)のトナーを用いて反転現像する。
更に説明すると、現像装置13は、まず現像剤として1成分現像剤である負帯電性の非磁性トナー(1成分トナー)を収容した現像容器(現像装置13本体)に、現像剤担持体としての現像ローラ16を備える。また、現像剤規制部材としての現像ブレード17、現像剤供給部材としてのトナー供給ローラ18及び現像剤撹拌搬送手段としての攪拌羽根を備えて構成されている。
本実施例では、現像ローラ16は、アルミニウム、アルミニウム合金などの金属からなる芯金に、弾性層を設けて構成されており、外径16mmである。本実施例では、現像ローラ16は、周速度160mm/secで駆動手段(図示せず)により回転駆動される。
感光ドラム10に形成された静電潜像は、現像時に、感光ドラム10の表面に接触している現像ローラ16に担持されたトナーによって、その接触部(現像部)において可視像化されトナー像とされる。この時、現像ローラ16には、現像電圧印加手段としての不図示の高圧電源から−250V〜−400Vの直流電圧が印加され、負極性に帯電したトナーが、現像ローラ16から感光ドラム10上に形成された静電潜像に転移される。現像バイアスとして、直流成分に交流成分を重畳したバイアスを用いてもよい。
現像ローラ16の上方において、現像剤規制部材としての現像ブレード17が現像容器に支持されている。現像ブレード17は、その自由端側の先端近傍を現像ローラ16の外周面に面接触状態で当接するように設けられている。
本実施例では、現像ブレード17の当接方向は、当接部に対して先端側が現像ローラ16の回転方向上流側に位置する、所謂、カウンタ方向である。また、本実施例では、現像ブレード17は、バネ弾性を有する厚さ0.1mmのリン青銅板を、現像ローラ16の表面に対して所定の線圧で当接している。この現像ブレード17により、現像ローラ16に対する現像ブレード17の圧接力を維持し、摩擦帯電させることで、負帯電性のトナーに対する帯電性を持たせる。
本実施例においては、現像装置13とともに、回転駆動される感光ドラム10、感光ドラム10の表面を一様に帯電させる帯電ローラ11、及びクリーニング装置14を枠体によって一体的にまとめて現行プロセスカートリッジ1を構成する。各色用のプロセスカートリッジ1Y、1M、1C、1Bkは、画像形成装置本体2が備える装着手段を介して、画像形成装置本体2に対し着脱可能である。本実施例では、感光ドラム10、帯電ローラ11、クリーニング装置14、現像装置13を一体的に接続し、現行プロセスカートリッジ1を構成している。なお、クリーニング装置14はクリーニングブレードを支持しており、現像装置13は現像ローラ16、現像ブレード17、トナー供給ローラ18を支持している。
ただし、現行プロセスカートリッジ1の態様はこれに限定されるものではなく、例えば、現像装置13のみを画像形成装置本体2に固定設置したタイプとすることもできる。つまり、プロセスカートリッジは、像担持体と、帯電手段、現像手段、クリーニング手段のうち少なくとも1つとを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを画像形成装置本体に対して着脱可能にしたものであればよい。
一方、現像装置13のみを、画像形成装置本体2に対して着脱可能なカートリッジ(現像カートリッジ)とすることもできる。
さて、本実施例1では、高グロス対応の改良プロセスカートリッジを装着したとき、画像形成装置本体2の新たな別制御として、定着温度設定の切り替え方法について説明する。
なお、図3は現行プロセスカートリッジ1と改良プロセスカートリッジ41とが画像形成装置本体2に、どちらも装着可能であることを示している。
図5は、現行プロセスカートリッジ1のカートリッジメモリ23(メモリに相当)および改良プロセスカートリッジ41のカートリッジメモリ43(メモリに相当)と、画像形成装置本体2の制御部(CPU60)との関係を示すブロック図である。
まず、カートリッジメモリ23,43を説明する。カートリッジメモリ23,43には、データを記憶するための記憶素子Mと、記憶素子Mに対してデータを読み出し及び書き込みを制御するメモリ制御部(不図示)とを有している。記憶素子Mとしては不揮発性のメモリであればよく、例えばNVRAM、EEPROM、FeRAMなどを用いることが可能である。
この記憶素子Mには、現行プロセスカートリッジ1と改良プロセスカートリッジ41に対するそれぞれの識別情報や特定情報(特定条件を満たすか満たさないかの情報に相当)が記憶されている。識別情報や特定情報とは、0または1のようなビット情報でもよいし、特定の値を示す情報を書き込んでもよい。
次に、画像形成装置本体2の制御部(CPU60)について説明する。各現行プロセスカートリッジ1Y、1M、1C、1Bkにはそれぞれカートリッジメモリ23Y、23M、23C、23Bkが配置されている。一方、メモリ読み取り部24は、画像形成装置本体2内に取り付けられている。メモリ読み取り部24は、プロセスカートリッジ装着直後に、画像形成装置本体2のフロントドア(不図示)が閉められると、カートリッジメモリ23Y、23M、23C、23Bk、あるいは43Y、43M、43C、43Bkからの信号を読み取る。
このカートリッジメモリ23Y、23M、23C、23Bkには、現行プロセスカートリッジ1Y、1M、1C、1Bkであるという識別情報が記憶されている。画像形成装置本体2はこのカートリッジメモリ23Y、23M、23C、23Bkからの信号を得て、現在装着されているプロセスカートリッジが各現行プロセスカートリッジ1Y、1M、1C、1Bkであることを判別できる。
同様に、改良プロセスカートリッジ41Y、41M、41C、41Bkには、それぞれカートリッジメモリ43Y、43M、43C、43Bkが配置されている。このカートリッジメモリ43Y、43M、43C、43Bkには、改良プロセスカートリッジ41Y、41M、41C、41Bkであるという識別情報が記憶されている。画像形成装置本体2はこのカートリッジメモリ43Y、43M、43C、43Bkからの信号を得て、現在装着されているプロセスカートリッジが各現行プロセスカートリッジ41Y、41M、41C、41Bkであることを判別できる。
このように、画像形成装置本体2に各々のプロセスカートリッジが挿入されたとき、画像形成装置本体2はどの色に対し、どちらのプロセスカートリッジが挿入されたかを判別できる。
一方、制御部(CPU60)は、識別情報に加え、4色すべての特定情報を認識でき、特定情報を読み取り終わると、特定情報をもとに画像形成装置本体2に対して、画像形成に最適な制御を行うものである。具体的には、カートリッジメモリ23Y、23M、23C、23Bkには定着温度に関する特定情報が無く(「定着無」)、43Y、43M、43C、43Bkには定着温度許容範囲が広いという特定情報が有る(「定着有」)。
なお、予め、画像形成装置本体の制御プログラムと各プロセスカートリッジの識別情報をダイレクトにリンクさせ、これらの識別情報をもとに、定着温度等の最適な制御に切り替えることも可能である。これにより、カートリッジメモリの特定情報のメモリ容量を省くことができる。
この改良プロスカートリッジ41Y、41M、41C、41Bkには、耐オフセット性に優れ、高グロス値が得られる新トナーを投入した。新トナーはトナー自体の離型性を増すために、加熱時に十分溶融するような低分子量ポリエチレン、低分子ポリプロピレン等のワックスを添加している。トナーの粒子中に離型剤としてワックスを含有させ、これらのワックスは、トナーの低温時や高温時の耐オフセット性の向上や、低温定着時にも定着性の向上のために用いられている。よって、定着温度が高温から低温まで幅広い範囲使用でき、現行プロセスカートリッジ1のトナーの定着温度でも使用できる。具体的には、定着器30の定着温度は、現行プロセスカートリッジ1のトナーで160〜180℃、改良プロセスカートリッジ41の新トナーで160〜220℃である。
以下、本発明におけるプロセスカートリッジのカートリッジメモリに記憶された情報に応じた定着温度制御方法を、図6のフローチャートを用いて説明する。
まず、画像形成装置本体2において4色すべて各現行プロセスカートリッジ1Y、1M、1C、1Bkを使用している場合を説明する。このとき、画像形成装置本体2はカートリッジメモリ23Y、23M、23C、23Bkから識別情報を読み取り(ステップS601)、装着されているプロセスカートリッジがすべて現行プロセスカートリッジであると判別する(ステップS602)。この結果、定着温度を170℃に設定して制御する(ステップS604)。
次に、図3に示すように、ブラックの現行プロセスカートリッジ1Bkが寿命となり、新トナーが充填されている改良プロセスカートリッジ41Bkに交換する。画像形成装置本体2はカートリッジメモリ23Y、23M、23C、43Bkから識別情報を読み取って(ステップS601)、1本のプロセスカートリッジのみ改良品と判断する(ステップS602)。この結果、定着温度を170℃に設定して制御する(ステップS604)。更に、シアンの現行プロセスカートリッジ1Cが寿命となり、新トナーが充填されている改良プロセスカートリッジ43Cに交換する。画像形成装置本体2はカートリッジメモリ23Y、23M、43C、43Bkから識別情報を読み取って(ステップS601)、2本のプロセスカートリッジのみ改良品と判断する(ステップS602)。この結果、定着温度を170℃に設定して制御する(ステップS604)。
更に、マゼンタの現行プロセスカートリッジ1Mが寿命となり、新トナーが充填されている改良プロセスカートリッジ41Mに交換する。画像形成装置本体2はカートリッジメモリ23Y、43M、43C、43Bkから識別情報を読み取って(ステップS601)、3本のプロセスカートリッジが改良品と判断する(ステップS602)。しかし、残りの1本が現行プロセスカートリッジであるため、定着温度を170℃に設定して制御する(ステップS604)。
最後に、図4に示すように、イエローの現行プロセスカートリッジ1Yが寿命となり、新トナーが充填されている改良プロセスカートリッジ41Yに交換する。画像形成装置本体2はカートリッジメモリ43Y、43M、43C、43Bkから識別情報を読み取って(ステップS601)、4本のすべてのプロセスカートリッジが改良品と判断する(ステップS602)。ここで初めて、4本すべてのプロセスカートリッジが新トナー充填品に変更され、オフセットの許容される定着温度が160〜220℃まで広がる。この定着温度に関する情報は、カートリッジメモリ43Y、43M、43C、43Bkからさらに特定情報を読み取ることで得られる。この結果、定着温度を200℃に設定し制御することで(ステップS603)(新たな別制御に相当)、高グロス画像を得ることができるようになる。
以上のように、カートリッジメモリに記憶された識別情報や特定情報をもとに、現行プロセスカートリッジと改良プロセスカートリッジが混在したときは、許容範囲のせまい現行プロセスカートリッジに制御を合わせ、オフセット等の画像不具合を防止する。また、高グロス対応等の性能が十分に引き出せるプロセスカートリッジが全色揃ったときにのみ画像形成装置本体の制御を高温側に変更できるようにすることで、高グロス画像を得ることができる。このように、新規の画像形成装置本体を発売しなくても、高グロスといった高性能を見越した制御を予め本体に組み込んでおくことで、改良プロセスカートリッジに対応でき、現行と改良のプロセスカートリッジが混在しても、不具合が出ることがない。
本実施例2は、高精細対応の改良プロセスカートリッジを装着したとき、画像形成装置本体の新たな別制御として、解像度切り替え方法について説明する。
図7を用いて、高精細対応の改良プロセスカートリッジ51として、これに組み込まれた現像装置52を説明する。
現像ローラ56の上方において、現像剤規制部材としての現像ブレード57が現像容器54に支持されている。現像ブレード57は、その自由端側の先端近傍を現像ローラ56の外周面に面接触状態で当接するように設けられている。
現像ブレード57の当接方向は、当接部に対して先端側が現像ローラ56の回転方向上流側に位置する、所謂、カウンタ方向である。
本実施例2では、現像ブレード57は、バネ弾性を有する厚さ0.1mmのリン青銅板57bと、その表面に厚み50μmのナイロン(登録商標)樹脂57aを接着したものを使用している。表面にナイロン(登録商標)樹脂を被覆することで、微粒子トナーの鏡映力による静電付着を軽減し、ブレード表面へのトナー融着を防止している。従来のプロセスカートリッジにはリン青銅のみの現像ブレード17を使用しており、表層が金属面であるため、8μm未満の微粒子トナーは、鏡映力が高くなり、表面に付着すると滞留し、融着するといった不具合が発生していた。本実施例2では、このナイロン(登録商標)樹脂を被覆した現像ブレード57を用いることで、表面を絶縁し鏡映力を弱め、8μm未満の微粒子トナーでも使用可能となった。本実施例2では、高精細対応のトナーとして、6μmの微粒子トナーを現像装置52に充填した。
現像ブレード57は現像ローラ56の表面に対して所定の線圧で当接している。この現像ブレード57により、現像ローラ56に対する現像ブレード57の圧接力を維持し、摩擦帯電させることで、負帯電性のトナーに対する帯電性を持たせる。
トナー供給ローラ58は、スポンジ構造や芯金上にレーヨン、ナイロン(登録商標)などの繊維を植毛したファーブラシ構造とすることができる。ただし、本実施例では、現像ローラ56は、アルミニウム、アルミニウム合金などの金属からなる芯金56cに、基層56bとその上の表層56aとからなる弾性層を設けて構成されており、外径16mmである。これは、現像ローラ56に対するトナーの供給及び現像に供されずに現像ローラ56上に残ったトナーの剥ぎ取りの点を考慮したためである。この弾性層の基層56bは、シリコンなどのゴムからなり、表層56aはエーテルウレタンやナイロン(登録商標)などからなっている。もちろん、これらに限定されるものではなく、基層56bにスポンジなどの発泡体を用い、表層56aにゴム弾性層を形成した構造も可能である。また、抵抗値はφ30の金属円筒に対し、現像ローラ56を総圧1kg加重し、50V印加したときに、1MΩであった。また、本実施例では、現像ローラ56は、周速度160mm/secで駆動手段(図示せず)により回転駆動される。
弾性ローラからなるトナー供給ローラ58は、現像ローラ56に当接して、現像工程時においては、現像ローラ56との当接部において現像ローラ56と反対方向となるようにに周速度100mm/secで回転駆動される。また、トナー供給ローラ58の現像ローラ56に対する侵入量は1.5mmとした。
図8を用いて、解像度1200dpiまで対応できるレーザによる露光装置80を説明する。なお、1200dpiまで解像度を上げることで、粒径6μmの微粒子トナーの性能を十分に引き出し、高精細が可能となる。半導体レーザ81より発せられたレーザ光は、コリメータレンズ82及び絞り83によってほぼ平行光にされて、所定のビーム径で回転多面鏡84に入射する。回転多面鏡84は、矢印方向に等角速度の回転を行っており、この回転に伴って入射したレーザ光が連続的に角度を変える偏向ビームとなって反射される。偏向ビームとなったレーザ光は、f−θレンズ85により集光作用を受ける。f−θレンズ85は、同時に走査の時間的な直線性を保証するような歪曲収差の補正を行い、感光ドラム10の矢印方向に等速で走査され(このレーザ光による走査を主走査と呼ぶ)、レーザ光のON/OFFによって静電潜像が形成される。
ここで用いた半導体レーザ81は、2つのレーザダイオードを備えたチップであり、1度の主走査で2列の潜像形成が可能となる。この1対のレーザを、ビームAとビームBと定義する。条件は、ビームAとビームBのスポット径は等しく、主走査方向70μm、副走査方向70μmである。解像度1200dpiでは、1画素の大きさが約21μmである。また、解像度600dpiでは、1画素の大きさが約42μmである。例えば、解像度1200dpiではビームAとビームBを両方使用し、ビームAが書き出し位置の1行目なら、ビームBは2行目に対応する。一方、解像度600dpiではビームAのみ使用し、ビームAが書き出し位置の1行目なら、ビームBがOFFなので、2行目もビームAを使用する。つまり、副走査の間隔は2倍になる。また主走査は、点灯時間を解像度1200dpiの2倍として、解像度600dpiに切り替える。これらの解像度切り替えと画像処理は制御部(CPU61)(図9参照)にて行う。
なお、図9は現行プロセスカートリッジ1と改良プロセスカートリッジ51とが画像形成装置本体3に、どちらも装着可能であることを示している。また、上述した露光装置80と制御部(CPU61)は、画像形成装置本体3に設置されている。
図11は、現行プロセスカートリッジ1のカートリッジメモリ23(メモリに相当)および改良プロセスカートリッジ51のカートリッジメモリ53(メモリに相当)と、画像形成装置本体3の制御部(CPU61)との関係を示すブロック図である。
カートリッジメモリ23とカートリッジメモリ53の記憶素子Mには、現行プロセスカートリッジ1と改良プロセスカートリッジ51に対するそれぞれの識別情報や特定情報が記憶されている。
次に、画像形成装置本体3の制御部(CPU61)について説明する。各現行プロセスカートリッジ1Y、1M、1C、1Bkにはそれぞれカートリッジメモリ23Y、23M、23C、23Bkが配置されている。一方、メモリ読み取り部24は、画像形成装置本体3内に取り付けられている。メモリ読み取り部24は、プロセスカートリッジ装着直後に、画像形成装置本体3のフロントドア(不図示)が閉められると、カートリッジメモリ23Y、23M、23C、23Bk、あるいは53Y、53M、53C、53Bkからの信号を読み取る。
このカートリッジメモリ23Y、23M、23C、23Bkには、現行プロセスカートリッジ1Y、1M、1C、1Bkであるという識別情報が記憶されている。画像形成装置本体3はこのカートリッジメモリ23Y、23M、23C、23Bkからの信号を得て、現在装着されているプロセスカートリッジが各現行プロセスカートリッジ1Y、1M、1C、1Bkであることを判別できる。
同様に、改良プロセスカートリッジ51には、それぞれカートリッジメモリ53Y、53M、53C、53Bkが配置されている。このカートリッジメモリ53Y、53M、53C、53Bkには、改良プロセスカートリッジ51Y、51M、51C、51Bkであるという識別情報が記憶されている。画像形成装置本体3はこのカートリッジメモリ53Y、53M、53C、53Bkからの信号を得て、現在装着されているプロセスカートリッジが各現行プロセスカートリッジ51Y、51M、51C、51Bkであることを判別できる。
このように、画像形成装置本体3に各々のプロセスカートリッジが挿入されたとき、画像形成装置本体3はどの色に対し、どちらのプロセスカートリッジが挿入されたか判別できる。
また、制御部(CPU61)は、識別情報に加え、4色すべての特定情報を認識でき、特定情報を読み取り終わると、これらの情報をもとに画像形成装置本体3に対して、画像形成に最適な制御を行うものである。具体的には、カートリッジメモリ23Y、23M、23C、23Bkには解像度に関する特定情報が無く(「レーザ無」)、カートリッジメモリ53Y、53M、53C、53Bkには解像度の許容範囲が広いというレーザの特定情報が有る(「レーザ有」)。
なお、予め、画像形成装置本体の制御プログラムと各プロセスカートリッジの識別情報をダイレクトにリンクさせ、これらの識別情報をもとに、解像度に関する設定等の最適な制御に切り替えることも可能である。これにより、カートリッジメモリの特定情報のメモリ容量を省くことができる。
この改良プロセスカートリッジ51Y、51M、51C、51Bkには、粒径6μmの微粒子トナーを投入し、微粒子のトナー固着は、上述した現像ブレード57で対処している。粒径6μmの微粒子トナーは、解像度のより高い1200dpiの画素に対し、今までの粒径8μmのトナーより忠実に潜像を再現できる。なお、粒径6μmの微粒子トナーは、解像度600dpiでも使用可能である。よって、解像度が600dpiから1200dpiまで幅広い範囲使用でき、現行プロセスカートリッジ1の設定値である解像度600dpiでも使用できる。具体的には、現行プロセスカートリッジ1の粒径8μmトナーで解像度600dpi対応、改良プロセスカートリッジ51の粒径6μmトナーで解像度600〜1200dpi対応である。
以下、本発明におけるプロセスカートリッジのカートリッジメモリに記憶された情報に応じた解像度切り替え方法を、図12のフローチャートを用いて説明する。まず、画像形成装置本体3において4色すべて各現行プロセスカートリッジ1Y、1M、1C、1Bkを使用している場合を説明する。このとき、画像形成装置本体3はカートリッジメモリ23Y、23M、23C、23Bkから識別情報を読み取り(ステップS1201)、装着されているプロセスカートリッジがすべて現行プロセスカートリッジであると判別する(ステップS1202)。この結果、露光装置80は解像度600dpiで制御する(ステップS1204)。
次に、図9に示すように、ブラックの現行プロセスカートリッジ1Bkが寿命となり、微粒子トナーが充填されている改良プロセスカートリッジ51Bkに交換する。画像形成装置本体3はカートリッジメモリ23Y、23M、23C、53Bkから識別情報を読み取り(ステップS1201)、1本のプロセスカートリッジのみ改良品と判断する(ステップS1202)。この結果、露光装置80は解像度600dpiで制御する(ステップS1204)。更に、シアンの現行プロセスカートリッジ1Cが寿命となり、微粒子トナーが充填されている改良プロセスカートリッジ51Cに交換する。画像形成装置本体3はカートリッジメモリ23Y、23M、53C、53Bkから識別情報を読み取り(ステップS1201)、2本のプロセスカートリッジのみ改良品と判断する(ステップS1202)。この結果、露光装置80は解像度600dpiで制御する(ステップS1204)。
更に、マゼンタの現行プロセスカートリッジ1Mが寿命となり、微粒子トナーが充填されている改良プロセスカートリッジ51Mに交換する。画像形成装置本体3はカートリッジメモリ23Y、53M、53C、53Bkから識別情報を読み取って(ステップS1201)、3本のプロセスカートリッジが改良品と判断する(ステップS1202)。しかし、残りの1本が現行プロセスカートリッジであるため、露光装置80は解像度600dpiで制御する(ステップS1204)。
最後に、図10に示すように、イエローの現行プロセスカートリッジ1Yが寿命となり、微粒子トナーが充填されている改良プロセスカートリッジ51Yに交換する。画像形成装置本体3はカートリッジメモリ53Y、53M、53C、53Bkから識別情報を読み取って(ステップS1201)、4本のすべてのプロセスカートリッジが改良品と判断する(ステップS1202)。ここで初めて、4本すべてのプロセスカートリッジが微粒子トナー充填品に変更され、解像度が許容される範囲が600dpiから1200dpiまで広がる。この解像度に関する情報は、カートリッジメモリ53Y、53M、53C、53Bkからさらに特定情報を読み取ることで得られる。この結果、画像形成装置本体3は、ビームAとビームBを両方用いて、解像度1200dpiで制御し(ステップS1203)(新たな別制御に相当)、高精細画像を得ることができるようになった。
以上のように、カートリッジメモリに記憶された識別情報や特定情報をもとに、現行プロセスカートリッジと改良プロセスカートリッジが混在したときは、許容範囲のせまい現行プロセスカートリッジに解像度を合わせる。これにより、4色の画像処理の再現性を安定させつつ、孤立ドットが再現できるようにする。また、細かい画素も忠実に現像するといった性能が十分に引き出せるプロセスカートリッジが全色揃ったときにのみ、画像形成装置本体の制御を解像度1200dpiに変更できるようにする。これにより、孤立ドットが欠落することなく高精細画像を得ることができる。このように新規の画像形成装置本体を発売しなくても、高精細といった高性能を見越した制御を予め画像形成装置本体に組み込んでおくことで、改良プロセスカートリッジに対応でき、現行と改良プロセスカートリッジが混在しても、不具合が出ることがない。
なお、実施例2のカートリッジメモリ53には、図11に示すように、レーザの他、定着温度の特定情報も有りと記憶されている。従って、プロセスカートリッジ51が4色揃うと、解像度1200dpiの制御だけでなく、実施例1と同様に、定着温度を200℃で制御でき、高解像度と同時に高グロス画像を得ることもできる。このように、特定情報の種類の組み合わせにより、複数の新たな別制御を組み合わせて、作動させることもできる。
本発明の実施例1に係る画像形成装置の要部概略断面図 本発明に係る画像形成装置が備える定着装置の概略断面構成図 実施例1に係る現行プロセスカートリッジと改良プロセスカートリッジとが、どちらも画像形成装置本体へ装着可能であることを示す図 実施例1に係る画像形成装置本体の各画像形成部に改良プロセスカートリッジがすべて装着されたことを示す図 実施例1に係るプロセスカートリッジのカートリッジメモリと画像形成装置本体の制御部との関係を示すブロック図 実施例1に係るカートリッジメモリに記憶された特定情報に応じた定着温度の制御を説明するフローチャート 実施例2に係る高精細対応のプロセスカートリッジに組み込まれた現像装置の説明図 実施例2に係る画像形成装置が備える露光装置の説明図 実施例2に係る現行プロセスカートリッジと改良プロセスカートリッジとが、どちらも画像形成装置本体へ装着可能であることを示す図 実施例2に係る画像形成装置本体の各画像形成部に改良プロセスカートリッジがすべて装着されたことを示す図 実施例2に係るプロセスカートリッジのカートリッジメモリと画像形成装置本体の制御部との関係を示すブロック図 実施例2に係るカートリッジメモリに記憶された特定情報に応じた解像度の制御を説明するフローチャート 従来の画像形成装置の要部概略断面図
符号の説明
1、41、51 プロセスカートリッジ(カートリッジに相当)
2、3、4 画像形成装置本体
10 感光ドラム(像担持体に相当)
11 帯電ローラ(帯電手段に相当)
12、80 露光装置(露光手段に相当)
13、52 現像装置(現像手段に相当)
14 クリーニング装置(クリーニング手段に相当)
16 現像ローラ(現像剤担持体に相当)
17 現像ブレード(現像剤規制部材に相当)
18 トナー供給ローラ(現像剤供給部材に相当)
21 1次転写ローラ(1次転写手段に相当)
22 中間転写ベルト
23、43、53 カートリッジメモリ(メモリに相当)
24 メモリ読み取り部
26 2次転写ローラ(2次転写手段に相当)
30 定着装置
31 定着フィルム
32 ヒーターホルダ
33 ヒーター
34 加圧ローラ
60、61 CPU(制御部に相当)
81 半導体レーザ
82 コリメータレンズ
83 絞り
84 回転多面鏡
85 f−θレンズ
100、200 画像形成装置
S 転写材

Claims (4)

  1. 像担持体と、前記像担持体を帯電する帯電手段、前記像担持体を現像する現像手段、前記像担持体をクリーニングするクリーニング手段の少なくとも1つとを有する脱着可能な複数のカートリッジを備える画像形成装置において、
    前記複数のカートリッジは各々メモリを有し、
    前記メモリの情報を読み取るメモリ読み取り部と、
    前記メモリ読み取り部が前記メモリから読み取った前記情報をもとに制御を行う制御部とを備え、
    前記情報とは、前記カートリッジが特定条件を満たすカートリッジか否かを示す情報であって、前記画像形成装置に装着された前記複数のカートリッジのすべてが前記特定条件を満たすものである場合に、前記制御部は、前記特定条件に応じた制御を実施することを特徴とする画像形成装置。
  2. 像担持体と、前記像担持体を帯電する帯電手段、前記像担持体を現像する現像手段、前記像担持体をクリーニングするクリーニング手段の少なくとも1つとを有し、画像形成装置に脱着可能なカートリッジにおいて、
    前記カートリッジはメモリを有し、
    前記メモリに、前記カートリッジが特定条件を満たすカートリッジか否かを示す情報を記憶し、
    前記情報とは、前記画像形成装置の制御部が画像形成条件を切り換えるか否かを決定するための情報であることを特徴とするカートリッジ。
  3. 像担持体と、前記像担持体を帯電する帯電手段、前記像担持体を現像する現像手段、前記像担持体をクリーニングするクリーニング手段の少なくとも1つとを有する脱着可能な複数のカートリッジを備える画像形成装置において、
    前記複数のカートリッジは各々メモリを有し、
    前記メモリの情報を読み取るメモリ読み取り部と、
    前記メモリ読み取り部が前記メモリから読み取った前記情報をもとに制御を行う制御部とを備え、
    前記複数のカートリッジは、2種類以上のカートリッジであって、前記メモリにカートリッジの種類を識別するための識別情報を記憶し、前記画像形成装置に装着された前記複数のカートリッジのすべてが同じ種類のカートリッジである場合に、前記制御部は、前記識別情報に応じた制御を実施することを特徴とする画像形成装置。
  4. 像担持体と、前記像担持体を帯電する帯電手段、前記像担持体を現像する現像手段、前記像担持体をクリーニングするクリーニング手段の少なくとも1つとを有し、画像形成装置に脱着可能なカートリッジにおいて、
    前記カートリッジはメモリを有し、
    前記メモリに、前記カートリッジの種類を識別するための識別情報を記憶し、
    前記情報とは、前記画像形成装置の制御部が画像形成条件を切り換えるか否かを決定するための情報であり、
    前記カートリッジは、2種類以上のカートリッジがあり、種類の識別情報を前記メモリに記憶することを特徴とするカートリッジ。
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