JP2007197133A - 建設機械の荷重計測装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブームシリンダのシリンダチューブとピストンロッドとの間に生じる静止摩擦力の偏りを低減し、荷重を精度よく計測することができる建設機械の荷重計測装置の提供。
【解決手段】ブームシリンダ5を駆動する圧油の流れを制御する方向制御弁22と、この方向制御弁を操作するパイロット圧の油圧源であるパイロットポンプとの間に介在する比例電磁弁34,35が設けられている。そして、コントローラ40は、計測指令スイッチ41の手動操作により荷60の重量の計測を指令されると、保持力を算出するための演算を行う前に、ブームシリンダ5のボトム側油室5c及びロッド側油室5dに交互にブームシリンダ5が伸縮しない程度の圧油が供給されてブームシリンダ5が微小振動するように、比例電磁弁34,35の制御を行うように設定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ブームを含む作業装置を備える油圧ショベル等の建設機械に設けられ、ブームシリンダに作用する保持力と作業装置の姿勢とを検出・演算し、作業装置の先端部に作用する荷の重量を算出する建設機械の荷重計測装置に関する。
従来の建設機械の荷重計測装置としては特許文献1に示されるものがある。この従来技術は、バックホウショベルに設けられていて、ブームシリンダに作用する保持力と作業装置の姿勢とを検出・演算し、算出された保持力と姿勢とに基づいて、作業装置の先端部に保持、または吊り下げられた荷の重量を算出するようになっている。
ブームシリンダに作用している力は、ブームシリンダのボトム側油室内の圧力と、この圧力を受けるピストンロッドの受圧面積とに基づいて算出される。
特開平5−321305号公報
ところで、作業装置が停止した状態のブームシリンダでは、シリンダチューブとピストンロッドとの間に静止摩擦力が発生している。この静止摩擦力は、作業装置が同じ重量の荷を保持して同じ姿勢をとったとしても、動いていた際のブームシリンダの速度によって異なるものとなる。つまり、ゆっくり動いていたブームシリンダがゆっくり停止すると静止摩擦力は小さいが、速く動いていたブームシリンダが急に停止すると静止摩擦力が大きくなる、というように偏りを生じる。このように静止摩擦力が偏ると、ブームシリンダ内の圧力は、作業装置が同じ重量の荷を保持して同じ姿勢をとったとしても、異なる値となり、その結果、荷の重量を計測するときの作業装置の姿勢を同じにしても、計測精度が安定しなくなるという問題があった。
本発明は、前述の従来技術の実状を考慮してなされたものであり、その目的は、ブームシリンダのシリンダチューブとピストンロッドとの間に生じる静止摩擦力の偏りを低減し、荷重を精度よく計測することができる建設機械の荷重計測装置を提供することにある。
〔1〕本発明は、前述の目的を達成するために、ブームを含む作業装置を備える建設機械に設けられ、ブームシリンダに作用する保持力と作業装置の姿勢とを検出・演算し、算出された力と姿勢とに基づいて前記作業装置の先端部に作用する荷の重量を算出する建設機械の荷重計測装置において、手動操作に応じて、前記荷の重量の計測を行うことを指令する計測指令信号を出力する計測指令手段と、前記計測指令手段からの前記計測指令信号に連動し、前記ブームに作用する保持力を算出するための演算が行われる前に、前記ブームシリンダのボトム側油室及びロッド側油室に対して交互に、前記ブームシリンダを伸縮させない程度の油圧を供給し、前記ブームシリンダを微小振動させるブームシリンダ微小振動手段とを備えることを特徴とする。
このように構成される本発明では、計測指令手段が手動操作に応じて、荷の重量の計測を行うことを指令する計測指令信号を出力すると、ブームシリンダに作用する保持力を算出するための演算が行われる前に、ブームシリンダ微小振動手段が、ブームシリンダのボトム側油室及びロッド側油室に対して交互に、ブームシリンダを伸縮させない油圧を供給し、ブームシリンダを微小振動させる。これにより、ブームシリンダのシリンダチューブとピストンロッドとの間に生じる静止摩擦力の偏りを低減し、荷重を精度よく計測することができる。
〔2〕本発明は、「〔1〕」記載の発明において、前記ブームシリンダを伸縮させない程度に供給させる油圧が、前記作業装置の姿勢の変化に連動して変化するように設定されることを特徴とする。
〔3〕本発明は、「〔1〕または〔2〕」に記載の発明において、前記ブームシリンダ微小振動手段が、メインポンプからブームシリンダに供給される圧油の流れを制御する方向制御弁とこの方向制御弁を操作するパイロット圧の油圧源であるパイロットポンプとの間に介在する電磁弁と、前記計測指令手段による指令に応じて、前記電磁弁を制御する電磁弁制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明では、前述したように、ブームシリンダのシリンダチューブとピストンロッドとの間に生じる静止摩擦力の偏りを低減し、荷の重量を精度よく計測することができる。
本発明の建設機械の荷重計測装置の最良の実施形態について図を用いて説明する。
図1は本発明の建設機械の荷重計測装置の最良の実施形態の概略図、図2は図1に示すコントローラの機能を示すブロック図、図3は図1に示す実施形態が適用されるバックホウショベルの作業装置の側面図である。
本実施形態は、ブームを含む作業装置を備える建設機械、例えば図3に示す作業装置1を備えるバックホウショベルに適用されている。作業装置1は、一端を旋回体50に回動可能に結合されるブーム2と、このブーム2の他端に一端を回動可能に結合されるアーム3と、このアーム3の他端に回動可能に結合されるバケット4とを備えている。
ブーム2を駆動するブームシリンダ5において、シリンダチューブ5aは旋回体50に回動可能に結合されていて、ピストンロッド5bはブーム2に回動可能に結合されている。
バケット4とバケットシリンダ6は、リンク部材7を介して結合されている。このリンク部材7とバケット4とを結合するピン結合部13は、荷60を吊下げるためのフック装置8を作業装置1に回動可能に結合するピン結合部も兼ねている。
また図1に示すように、ブームシリンダ5を制御する油圧回路20は、メインポンプ21からブームシリンダ5に供給される圧油の流れを制御する方向制御弁22と、この方向制御弁22を操作するパイロット圧をパイロットポンプ23を油圧源として生成するパイロット弁24とを備えている。
本実施形態は、同図1に示すように、ブームシリンダ5のボトム側油室5cの圧力(以下「ボトム圧」という)を検出して、その検出された圧力に相応するボトム圧信号PbS(電気信号)を出力するボトム圧センサ30と、ブームシリンダ5のロッド側油室5dの圧力(以下「ロッド圧」という)を検出して、検出された圧力に相応するロッド圧信号PlS(電気信号)を出力するロッド圧センサ31とを備えている。
本実施形態は、旋回体50とブーム2とを回動可能に結合するピン結合部10に設けられ、旋回体50に対するブーム2の回動角度α(以下「ブーム角度α」という)、すなわちブーム2の回動中心S1とアーム3の回動中心S2とに直交する直線S1S2と、回動中心S1に直交する水平線HLとがなす角度を検出し、検出された角度に相応するブーム角度信号AbS(電気信号)を出力するブーム角度センサ32を備えている。また、ブーム2とアーム3とを回動可能に結合するピン結合部11に設けられ、ブーム2に対するアーム3の回動角度β(以下「アーム角度β」という)、すなわちアーム3の回動中心S2とバケット4の回動中心S3とに直交する直線S2S3、直線S1S2とがなす角度を検出し、検出された角度に相応するアーム角度信号AaS(電気信号)を出力するアーム角度センサ33を備えている。
本実施形態は、コントローラ40を備えている。このコントローラ40は、押ボタン41aの手動操作に応じて、荷重の計測を行うことを指令する計測指令信号MISを出力する計測指令手段、すなわち計測指令スイッチ41と、計測値を表示する表示パネル47aを含む表示装置47とを備えている。このコントローラ40は、図示しないがバックホウショベルのキャブ内に設けられている。
図2に示すように、コントローラ40は、計測指令スイッチ41からの計測指令信号MISに応じて荷重Wの演算を行うコンピュータ42(図2に示す)を備えている。このコンピュータ42は、ブームシリンダ5に作用する保持力Fを算出する保持力演算手段42b、作業装置1の姿勢を算出する姿勢演算手段42a、算出された力と姿勢に基づいて作業装置1の先端部にかかっている荷重Wを算出する荷重演算手段42c、及び、表示装置47を制御する荷重表示制御手段42dとして機能するようにプログラムされている。
なお、本実施形態は、作業装置1の先端部に設けられたフック装置8に吊り下げられる荷60の重量Wを計測する装置であるが、ここでは説明を簡単にするために、荷60がアーム3とバケット4とを回動可能に結合するピン結合部12に直接吊り下げられているものとして説明してある。また、バックホウショベルは水平な状態で停止しているものとする。
姿勢演算手段42aは、ブーム2の回動中心S1とアーム3の回動中心S2との距離L1、アーム3の回動中心S2とバケット4の回動中心S3との距離L2、回動中心S1とブーム2の重心G1との距離L3、回動中心S1に直交し重心G1を通過する直線S1G1と直線S1S2とがなす角度γ、回動中心S2とアーム3の重心G2との距離L4、回動中心S2に直交し重心G2を通過する直線S2G2と直線S2S3とがなす角度θ、回動中心S1とブームシリンダ5のシリンダチューブ5aの回動中心S4との距離L5、及び、回動中心S1とブームシリンダ5のピストンロッド5bの回動中心S5との距離L6を予め記憶している。そして、これら距離L1〜L6及び角度γ,θと、ブーム角度信号AbSから得られるブーム角度α及びアーム角度信号AaSから得られるアーム角度βとに基づいて、作業装置1の姿勢を算出するようになっている。
作業装置1の姿勢を示す情報には、距離l、水平距離x1,x2,x3が含まれている。距離lは回動中心S4,S5に直交する直線S4S5と回動中心S1との距離であり、距離L5,L6及びブーム角度αに基づいて算出される。また、水平距離x1は重心G1と回動中心S1との水平距離であり、ブーム角度α、角度γ及び距離L3に基づいて算出される。また、水平距離x2は重心G2と回動中心S1との水平距離であり、ブーム角度α、アーム角度β、距離L1、距離L4及び角度θに基づいて算出される。また、水平距離x3は回動中心S3と回動中心S1との水平距離であり、距離L1,L2、ブーム角度α及びアーム角度βに基づいて算出される。
保持力演算手段42bは、ボトム圧に対するピストンロッド5bの受圧面積APb、及び、ロッド圧に対するピストンロッド5bの受圧面積APlを予め記憶している。そして、これらの受圧面積APb,APlと、ボトム圧信号PbSから得られるボトム圧Pb、及びロッド圧信号PlSから得られるロッド圧Plとに基づいて保持力Fを算出するようになっている。保持力Fは「F=Pb×Ab−Pl×Al」を演算することにより求められる。
荷重演算手段42cは、ブーム2の重量W1及びアーム3の重量W2を予め記憶している。そして、これら重量W1,W2と、保持力演算手段42bにより算出された保持力Fと、姿勢演算手段42aにより算出された作業装置1の姿勢、すなわち距離lと水平距離x1,x2,x3とに基づいて、アーム3とバケット4とのピン結合部12にかかっている荷60の重量Wを算出するようになっている。つまり、「W=1/x3×{F×l−(W2×x2)−(W1×x1)}」を演算して荷60の重量Wが求められる。
荷重表示制御手段42dは、荷重演算手段42cにより算出された荷60の重量Wに対応する制御値を算出し、この制御値に対応する表示制御信号を表示装置47に出力するようになっている。表示装置47は、表示制御信号に対応する数値を表示パネル47aに表示するようになっている。
図1に戻り、本実施形態は、方向制御弁22とパイロットポンプ23との間に介在し、初期位置が閉位置の比例電磁弁34,35を備えている。さらに、図2に示すように、コンピュータ42は、比例電磁弁34,35を制御する電磁弁制御手段42eとして機能するようにプログラムされている。
電磁弁制御手段42eは、作業装置1の姿勢に対応する比例電磁弁34,35のそれぞれの制御値を定めたマップ(図示しない)を予め記憶している。そして、姿勢演算手段42aにより算出された姿勢と前記マップとに基づいて比例電磁弁34,35のそれぞれの制御値を決定し、決定された制御値のそれぞれに対応する弁制御信号BS1,BS2のそれぞれを、予め設定された時間だけ、予め設定された時間差をつけて、比例電磁弁34,35のそれぞれに対して出力するようになっている。弁制御信号BS1,BS2を出力する順番は、例えば弁制御信号BS1,BS2の順となっている。
なお、前記マップにおける比例電磁弁34,35のそれぞれの制御値は、比例電磁弁34,35のそれぞれの作動により方向制御弁22を介してメインポンプ21からブームシリンダ5に供給される油圧が、ブームシリンダ5を伸縮させない供給量および供給時間となるように、経験的、実験的に定められたものである。
また、コンピュータ42は、計測指令スイッチ41からの計測指令信号MISを入力した後、はじめに姿勢演算手段42aとして機能し、次に電磁弁制御手段42eとして機能し、次に保持力演算手段42bとして機能し、次に荷重演算手段42cとして機能するようにプログラムされている。
つまり、本実施形態は、計測指令スイッチ41からの計測指令信号MISに連動し、保持力Fを算出するための演算が行われる前に、ブームシリンダ5のボトム側油室5c及びロッド側油室5dに対して交互に、ブームシリンダ5を伸縮させない程度の油圧を供給し、ブームシリンダ5を微小振動させるブームシリンダ微小振動手段として、方向制御弁22と、比例電磁弁34,35と、電磁弁制御手段42eとを備えている。
このように構成された本実施形態は次のように動作する。
作業装置1の先端部に保持、または吊り下げられた荷60の重量を計測する際、バックホウショベルのオペレータは、作業装置1を停止させた後、コントローラ40の押ボタン41aを押圧操作し、計測指令スイッチ41から計測指令信号MISを出力させる。この計測指令信号MISはコンピュータ42に入力される。
計測指令信号MISを入力したコンピュータ42は、姿勢演算手段42aとして機能する。つまり、ブーム角度センサ32から出力されたブーム角度信号AbSと、アーム角度センサ33から出力されたアーム角度信号AaSとを入力した後、ブーム角度信号AbSから得られたブーム角度α、及びアーム角度信号AaSから得られたアーム角度βと、予め記憶された距離L1〜L6及び角度γ,θとに基づいて、作業装置1の姿勢、すなわち距離l、水平距離x1,x2,x3等を算出する。
作業装置1の姿勢を算出し終えたコンピュータ42は、電磁弁制御手段42eとして機能する。つまり、姿勢演算手段42aより算出された作業装置1の姿勢と、予め記憶されたマップとに基づいて、比例電磁弁34,35のそれぞれの制御値を決定し、決定された制御値のそれぞれに相応する弁制御信号BS1,BS2のそれぞれを、この順番で、予め設定された時間差をつけて、比例電磁弁34,35のそれぞれに対して、予め設定された時間出力する。
比例電磁弁34が弁制御信号BS1を与えられて作動し、これに伴って方向制御弁22が切換わると、メインポンプ21とブームシリンダ5のボトム側油室5cが方向制御弁22を介して連通し、ロッド側油室5dが方向制御弁22を介して作動油タンク25に連通する。これにより、ブームシリンダ5を伸長させない圧油がボトム側油室5cに供給される。比例電磁弁35が弁制御信号BS2を与えられて作動し、これに伴って方向制御弁22が切換わると、メインポンプ21とブームシリンダ5のロッド側油室5dが方向制御弁22を介して連通し、ボトム側油室5cが方向制御弁22を介して作動油タンク25と連通する。これにより、ブームシリンダ5を収縮させない圧油がロッド側油室5dに供給される。
このようにしてブームシリンダ5のボトム側油室5c及びロッド側油室5dのそれぞれに交互に油圧が供給されるとブームシリンダ5が微小振動し、ブームシリンダ5のシリンダチューブ5aとピストンロッド5bとの間に生じる静止摩擦力の偏りが低減される。
弁制御信号BS1,BS2を出力し終えたコンピュータ42は、保持力演算手段42bとして機能する。つまり、ボトム圧センサ30が出力したボトム圧信号PbSと、ロッド圧センサ31が出力したロッド圧信号PlSとを入力した後、ボトム圧信号PbSから得られたボトム圧Pb、及びロッド圧信号PlSから得られたロッド圧Plと、予め記憶された受圧面積APb,APlとに基づいて、保持力F(=Pb×Ab−Pl×Al)を算出する。
保持力Fを算出し終えたコンピュータ42は、荷重演算手段42cとして機能する。つまり、予め記憶されたブーム2の重量W1及びアーム3の重量W2と、保持力演算手段42bにより算出された保持力Fと、姿勢演算手段42aにより算出された距離l及び水平距離x1,x2,x3とに基づいて、アーム3とバケット4とのピン結合部12にかかっている荷60の重量W(=1/x3×{F×l−(W2×x2)−(W1×x1)})を算出する。
荷60の重量Wを算出し終えたコンピュータ42は、荷重表示制御手段42dとして機能する。つまり、荷重演算手段42cにより算出された荷60の重量Wに対応する表示装置47の制御値を算出し、この制御値に対応する表示制御信号を表示装置47に出力する。これにより、表示装置47が、荷重演算手段42cにより算出された荷60の重量Wを示す数値を、計測値として表示パネル47aに表示する。
本実施形態によれば次の効果を得られる。
本実施形態では、押ボタン41aの手動操作に応じて計測指令スイッチ41が計測指令信号MISを出力すると、保持力Fを算出するための演算が保持力演算手段42bによって行われる前に、ブームシリンダ微小振動手段、すなわち方向制御弁22、比例電磁弁34,35及び電磁弁制御手段42eによって、ブームシリンダ5のボトム側油室5c及びロッド側油室5dに対して交互に、ブームシリンダ5を伸縮させない程度の油圧が供給されてブームシリンダ5が微小振動する。これにより、ブームシリンダ5のシリンダチューブ5aとピストンロッド5bとの間に生じる静止摩擦力の偏りを低減し、荷重を精度よく計測することができる。
なお、本実施形態では、前述したように、作業装置1の姿勢に対応する比例電磁弁34,35のそれぞれの制御値を定めたマップと、姿勢演算手段42aにより算出された姿勢とに基づいて、比例電磁弁34,35のそれぞれの制御値を決定する。つまり、比例電磁弁34,35のそれぞれの作動により方向制御弁22を介してメインポンプ21からブームシリンダ5に与えられる油圧が、作業装置1の姿勢の変化に連動して変化するように設定されている。本発明はこれに限るものではなく、比例電磁弁34,35のそれぞれの作動により方向制御弁22を介してメインポンプ21からブームシリンダ5に与えられる油圧が、作業装置1の姿勢に関係なく一定に設定されているものでもよい。
本発明の建設機械の荷重計測装置の最良の実施形態の概略図である。 図1に示すコントローラの機能を示すブロック図である。 図1に示す実施形態が適用されるバックホウショベルの作業装置の側面図である。
符号の説明
1 作業装置
2 ブーム
3 アーム
4 バケット
5 ブームシリンダ
5a シリンダチューブ
5b ピストンロッド
5c ボトム側油室
5d ロッド側油室
6 バケットシリンダ
7 リンク部材
8 フック装置
10 ピン結合部
11 ピン結合部
12 ピン結合部
13 ピン結合部
20 油圧回路
21 メインポンプ
22 方向制御弁
23 パイロットポンプ
24 パイロット弁
25 作動油タンク
30 ボトム圧センサ
31 ロッド圧センサ
32 ブーム角センサ
33 アーム角度センサ
34 比例電磁弁
35 比例電磁弁
40 コントローラ
41 計測指令スイッチ
41a 押ボタン
42 コンピュータ
42a 姿勢演算手段
42b 保持力演算手段
42c 荷重演算手段
42d 荷重表示制御手段
42e 電磁弁制御手段
47 表示装置
47a 表示パネル
50 旋回体
60 荷

Claims (3)

  1. ブームを含む作業装置を備える建設機械に設けられ、ブームシリンダに作用する保持力と作業装置の姿勢とを検出・演算し、算出された力と姿勢とに基づいて前記作業装置の先端部に作用する荷の重量を算出する建設機械の荷重計測装置において、
    手動操作に応じて、前記荷の重量の計測を行うことを指令する計測指令信号を出力する計測指令手段と、
    前記計測指令手段からの前記計測指令信号に連動し、前記ブームに作用する保持力を算出するための演算が行われる前に、前記ブームシリンダのボトム側油室及びロッド側油室に対して交互に、前記ブームシリンダを伸縮させない程度の油圧を供給し、前記ブームシリンダを微小振動させるブームシリンダ微小振動手段とを備えることを特徴とする建設機械の荷重計測装置。
  2. 請求項1記載の発明において、
    前記ブームシリンダを伸縮させない程度に供給させる油圧が、前記作業装置の姿勢の変化に連動して変化するように設定されることを特徴とする建設機械の荷重計測装置。
  3. 請求項1または2記載の発明において、
    前記ブームシリンダ微小振動手段が、
    メインポンプからブームシリンダに供給される圧油の流れを制御する方向制御弁とこの方向制御弁を操作するパイロット圧の油圧源であるパイロットポンプとの間に介在する電磁弁と、
    前記計測指令手段による指令に応じて、前記電磁弁を制御する電磁弁制御手段とを備えることを特徴とする建設機械の荷重計測装置。
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