JP2007194991A - パケット通信装置及びパケット通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】パケット化音声データの送受信を行う場合に、常時、最適な通話品質を提供できるパケット通信装置及びパケット通信方法を得ることを目的とする。
【解決手段】情報入力部107は、受信パケット数測定部101,受信バッファ測定部102,ジッタバッファ測定部103の各測定結果を収集する。ファジィ推論エンジン部105は、情報入力部107が収集した各測定結果に所定のファジィ推論ルールを適用してファジィ推論を実行する。そのファジィ推論結果に従って、変更手段110はパケット受信制御部502の受信制御動作を変更し、変更手段111は受信バッファ503のバッファ量の設定を変更し、変更手段112はジッタバッファ505のバッファ量の設定を変更し、パケット送信制御部506の送信制御動作を変更する。これにより、パケット受信機器507に対して適切な通話品質が提供できる。
【選択図】図1

Description

この発明は、パケット通信装置及びパケット通信方法に関し、特にいわゆるIP電話などパケット化音声データの送受信を行うパケット通信装置及びパケット通信方法に関するものである。
パケット化音声データの送受信を行うパケット通信装置は、受信バッファとジッタバッファとを備えている。受信バッファは、受信パケットの所定数を一時記憶するタイミングバッファである。この受信バッファでの制御量は受信パケット数であり、受信パケットの廃棄数をいかに低減するかが重要な課題となる。また、ジッタバッファは、一定時間内に到着した音声データ(パケット)をバッファリングして平準化し到着時刻の揺らぎによる音質低下を防止するための揺らぎ防止用のバッファである。このジッタバッファでの制御量は到着時刻の揺らぎを平準化し高品質を維持するのに必要なバッファサイズ(ジッタバッファ量)であるが、揺らぎの平準化と音声遅延とはトレードオフの関係にあるので、揺らぎの平準化と音声遅延とのバランスを考慮して双方を同時に満足できるバッファサイズを如何に定めるかが重要な課題となる。
以下、従来行われているこれらのバッファの制御量の制御方法について概略説明する。図5は、従来のパケット通信装置の構成例を示すブロック図である。図5に示す従来のパケット通信装置500は、パケットの送信元がネットワーク501を介してパケット通信プロトコルに基づいて送信してくるパケットの受信制御を行うパケット受信制御部502と、パケット受信制御部502から送られてくる受信パケットをバッファリングする上記した受信バッファ503と、受信バッファ503に格納された受信パケット数を測定しオーバーフロー有無を検知する受信バッファ量測定部504と、予め定めた一定時間内に受信バッファ503から到着する受信パケットをバッファリングして到着時間の揺らぎを平準化し高品質を維持する上記したジッタバッファ505と、ジッタバッファ505の出力パケットを外部のパケット受信機器507に送信する制御を行うパケット送信制御部506とを備えている。
そして、パケット受信制御部502が備える変更手段508は、受信バッファ量測定部504の出力(パケット受信停止要求)を受けて当該パケット受信制御部502の動作を変更させる機能を有している。また、受信バッファ503が備える変更手段509は、バッファリングする受信パケット数に対するしきい値を外部から変更操作可能にする機能を有している。また、ジッタバッファ505が備える変更手段510は、バッファサイズを外部から変更操作可能にする機能を有している。
以上の構成において、まず、図5、図6及び(表1)を参照して、受信バッファ503の制御量である受信パケット数の制御方法について説明する。なお、図6は、図5の受信バッファの構成及び制御動作原理を説明する図である。(表1)は、しきい値と受信バッファ503に格納可能なパケット数との関係を示す。
図5において、パケット受信制御部502は、ネットワーク501から送られてくるパケットを受信バッファ503に出力する。受信バッファ503は、図6に示すように、FIFO(先入れ先出し)形式のバッファである。すなわち、受信バッファ503では、パケット受信制御部502からの受信パケットが順番に受信口601から送出口602に向かってシフトされ、送出口602に到達したパケットは、ジッタバッファ505を経由してパケット送信制御部506の制御のもとでパケット受信機器507に送信される。
この場合、パケット受信制御部502から入力する受信パケットの速度がパケット受信機器507の取り込み速度よりも早い場合には、受信バッファ503では、受信パケットが滞留し蓄積されるので、オーバーフローの検知を行うために、蓄積されるパケット数603の限界値を与えるしきい値604が受信口601の近くに定められている。このしきい値604は、変更手段509を用いて外部から変更できるが、例えば(表1)に示すように、オーバーフローを検知するしきい値604は、蓄積されるパケット数603の限界値(受信可能パケット数)として900kバイトと定められる。
Figure 2007194991
受信バッファ量測定部504は、蓄積されるパケット数603を計測し、しきい値604を超えると、オーバーフローを検知する。図6に示す例で言えば、蓄積されるパケット数603がしきい値604と一致した状況下で送出口602に存するパケット605が送出される前にパケット606が受信口601から取り込まれると、オーバーフローを検知する。受信バッファ量測定部504は、オーバーフローを検知すると、通信相手(送信元)に送信停止を依頼する処理607をパケット受信制御部502に実行させる。
すなわち、受信バッファ量測定部504は、オーバーフローを検知すると、パケット受信制御部502が備える変更手段508に対してパケット受信停止要求を出力する。パケット受信制御部502では、変更手段508が受信バッファ量測定部504からパケット受信停止要求を受けてパケット送信停止メッセージを作成するので、その作成したパケット送信停止メッセージをネットワーク501経由でパケットの送信元に送信する。同時に変更手段508が作成する停止指示に従って受信バッファ503へのパケット送出を停止する。
その結果、当該パケット通信装置500では、通信相手であるパケットの送信元がパケット送信を停止している期間内に受信バッファ503に蓄積されているパケットをジッタバッファ505、パケット送信制御部506を経由して外部のパケット受信機器507に送信することができ、受信バッファ503のオーバーフローによるパケット廃棄量を少なくすることができる。
次に、図7、(表2)及び(表3)を参照して、図5に示すジッタバッファ505の制御量であるバッファサイズの制御方法について説明する。なお図7は、図5のジッタバッファの制御動作原理を説明する図であって、図7(a)はジッタバッファサイズが小さい場合、図7(b)はジッタバッファサイズが大きい場合をそれぞれ例示する。(表2)は、バッファサイズの設定例を示し、(表3)は、バッファサイズと各種品質との関係を示す。
図5に示すジッタバッファ505は、バッファリング時間だけパケットの到着を待ち、受信したパケットをバッファリングし、一定の間隔でパケットをバッファから送出するという動作を行うので、バッファサイズ(ジッタバッファ容量)は、バッファリング時間を設定することによって調整できる。これは、図1に示す変更手段510を用いて外部から変更できる。
さて、図7では、(a)ジッタバッファサイズが小さい場合と、(b)ジッタバッファサイズが大きい場合とが示されている。ここでは、(表2)に示すように、バッファサイズが小さい場合のバッファリング時間は5パケット時間であり、バッファサイズが大きい場合のバッファリング時間は10パケット時間であるとする。
Figure 2007194991
図7(a)において、ジッタバッファ(小)701がバッファリングできる時間は、最初のパケット702を受信してから、5パケット時間だけ受信口703からパケットが受信入力するのを待ち受ける。設定された5パケット時間だけの時間が経過した後、一定の間隔で受信パケットを送信口704からパケット送信制御部506を介してパケット受信機器507に送信する。
図7(b)において、ジッタバッファ(大)711がバッファリングできる時間は、最初のパケット712を受信してから、10パケット時間だけ受信口713からパケットが受信入力するのを待ち受ける。設定された10パケット時間だけの時間が経過した後、一定の間隔で受信パケットを送信口714からパケット送信制御部506を介してパケット受信機器507に送信する。
ここで、ジッタバッファ(小)701がバッファリングできるパケット数は最大5パケット時間分でありジッタバッファ(大)711に比べて小さいので、ジッタバッファ(小)701でのバッファリング遅延は比較的小さくて済む。しかしながら、ジッタバッファ容量が小さい場合は到着遅延が大きいパケットは欠損扱いとなるので、パケットを復号する際には、データの欠損を招くなど、通信品質に多大な影響を及ぼす。
これに対し、ジッタバッファの容量を大きくしたジッタバッファ(大)711がバッファリングできるパケット数は10パケット時間分と大きいので、ジッタバッファ(大)711でのバッファリング遅延はジッタバッファ(小)701の場合に比べて倍増する。しかしながら、ジッタバッファ容量が大きいので、到着遅延のパケットを待つだけの時間的余裕ができる。そのため、遅延によるデータの欠損がジッタバッファ(小)701に比べて起こりにくく、パケットを復号する際に、安定した通信品質を保つことができる。
このように、ジッタバッファの容量は、「通信品質」と「バッファリング遅延」とがトレードオフの関係となっている。特に、音声データをパケットでやり取りする場合は、音声として復号する際の「バッファリング遅延」は、音声通信の「通話品質」の重要なファクターとなるので、ジッタバッファ容量の設定については、「通信品質」と「バッファリング遅延」との両方の要素を要求する「通話品質」という難しい設定バランスが要求されている。この関係を(表3)に示す。
Figure 2007194991
以上の説明から理解できるように、音声をパケット化して通信を行う場合は、受信バッファのオーバーフロー制御とジッタバッファ量の調整とは、音声の通話品質を形成する上で非常に密接な関係を持っている。
特開2005−39719号公報
しかしながら、従来行われている受信バッファのオーバーフロー制御の仕組みは、曖昧さを持つファジイ論理ではなく、しきい値を超えたか否かでオーバーフロー制御を行うか否かを決定するクリスプ論理(crisp logic)を使用するので、オーバーフロー制御のしきい値を一旦超えてしまうと急激なオーバーフロー制御が行われる。つまり、音声をパケット化して通信を行う場合は、しきい値付近まで順調な音声品質を保つが、一旦オーバーフロー制御が行われると、オーバーフロー制御に伴うパケット送出、受信の停止が発生し、上位通信プロトコルによるデータ送信、再送の手続きが発生し、ジッタバッファに到着するパケットデータの遅延が急激に増大する結果、突然の通話品質の低下を引き起こしてしまうという問題があった。
具体的に説明する。クリスプ論理は、その値がある集合に属するか属さないかの明確な2値論理であり、境界の曖昧さが無いので、中間的な判断が困難であるという性質を持つ。このため、受信パケット数がオーバーフロー制御の実施しきい値付近で僅かに異なる場合でも、しきい値から大きく離れている場合でも、オーバーフロー制御実施のロジックの適用には変化が無い。すなわち、(表4)に示すケースが発生する。
Figure 2007194991
(表4)は、オーバーフロー制御を行うしきい値を単位時間当たりの受信パケット数=50と設定した場合の単位時間当たりの受信パケット数とオーバーフロー制御の実施有無と関係を示すが、従来では、単位時間当たりの受信パケット数が51のパターン#1と単位時間当たりの受信パケット数が49のパターン#3のように、単位時間当たりの受信パケット数がしきい値(=50)を挟んで僅かに2パケット異なるだけでも、単位時間当たりの受信パケット数が51のパターン#1では、しきい値(=50)からの差分が大きい単位時間当たりの受信パケット数が100のパターン#2と変わらないオーバーフロー制御ロジックが適用される。そのため、従来では、上記したように、音声をパケット化して通信を行う場合は、オーバーフロー制御のしきい値付近で通話品質が急変するなどの影響が発生する。
また、ジッタバッファの容量はパケット到着遅延の増大などの変化に対して動的に関連付けられていないので、急激なオーバーフロー制御の実施に伴い、ジッタバッファの容量がその急激なパケット到着遅延の増大に動的に対応することができず、好ましい通話品質を得るのが困難となるという問題もあった。以上に説明した従来のオーバーフロー制御は、以降、単に「フロー制御」と称することにする。
なお、通信基地局における通信チャネルを選択する仕組みに関し、ファジイ制御を適用して常時最適な通信チャネルの選択を可能にする例が提案された(例えば、特許文献1参照)。
本発明は、以上の例を鑑みてなされたものであり、パケット化音声データの送受信を行う場合に、ファジィ論理を用いて受信バッファ及びジッタバッファの制御量を適応的に制御できるようにすることにより、常時、最適な通話品質を提供できるパケット通信装置及びパケット通信方法を得ることを目的とする。
以上の目的を達成するため、この発明にかかるパケット通信装置は、送信元とパケットの授受を制御するパケット受信制御手段が受信するパケット数を測定する受信パケット数測定手段と、パケット受信制御手段から入力するパケットを一時的に格納する受信バッファの格納パケット数を測定する受信バッファ測定手段と、受信バッファから入力するパケットの遅延揺らぎを平準化するジッタバッファに該受信バッファから到着するパケットの到着ばらつき平均時間を測定するジッタバッファ測定手段と、受信元にジッタバッファの格納パケットを送信する制御を行うパケット送信制御手段が送信するパケット数を測定する送信パケット数測定手段と、受信パケット数測定手段、受信バッファ測定手段、ジッタバッファ測定手段及び送信パケット数測定手段の各測定結果を収集する測定情報収集手段と、測定情報収集手段が収集した各測定結果に所定のファジィ推論ルールを適用してファジィ推論を実行するファジィ推論エンジン部と、ファジィ推論エンジン部のファジィ推論結果に基づき、パケット受信制御手段の受信制御動作を変更し、受信バッファ及びジッタバッファの各バッファ量の設定を変更し、パケット送信制御手段の受信元への送信制御動作を変更する変更手段とを備えていることを特徴とする。
この発明によれば、従来のフロー制御の制御量を変更し、またはジッタバッファ量を変更するに際して用いられているしきい値判定をファジィ化し、フロー制御及びジッタバッファ量の制御を入力される複数の尺度が異なる情報を総合的に判断して最適な状態で行うことができ、対応して送信元及び受信元とのパケット送受の制御動作を変更するので、しきい値を跨いだ僅かな受信パケット量の変化に伴うフロー制御を頻繁に実施することなく、常時、適切な受信バッファ及びジッタバッファの制御量(バッファ量)を動的に関連づけて操作設定することができ、受信元での通話品質を最適に維持することができるようになる。
この発明によれば、パケット化音声データの送受信を行う場合に、常時、最適な通話品質を提供できるという効果を奏する。
以下に図面を参照して、この発明にかかるパケット通信装置及びパケット通信方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形態によるパケット通信装置のブロック図である。なお、図1では、図5に示した構成要素と同一ないしは同等である構成要素には同一の符号を付して、説明の重複を割愛する。以下の説明において、本実施の形態に関する部分を中心に説明する。以下、各図を参照して、ファジィ推論エンジン部105の構成と動作について説明する。
図1に示すパケット通信装置100は、図5に示した構成において、受信パケット数測定部101と、受信バッファ量測定部504に代えた受信バッファ測定部102と、ジッタバッファ測定部103と、送信パケット数測定部104と、ファジイ推論エンジン部105と、ファジイ推論ルール変更部106と、情報入力部107と、ユーザ設定インタフェース(ユーザ設定I/F)108とが追加されている。ユーザ設定I/F108には、ユーザ設定端末109が接続されている。
そして、パケット受信制御部502では、変更手段508に代えた変更手段110が設けられ、受信バッファ503では、変更手段509に代えた変更手段111が設けられ、ジッタバッファ505では、変更手段510に代えた変更手段112が設けられている。
受信パケット数測定部101は、パケット受信制御部502がネットワーク501から受信したパケット数を測定する。受信バッファ測定部102は、受信バッファ503に格納されているパケット数を測定する。ジッタバッファ測定部103は、受信バッファ503からジッタバッファ505に到着するパケットの到着ばらつき平均時間を測定する。具体的には、ジッタバッファ測定部103は、一定時間内に受信するパケットの受信間隔を測定し、その平均値を求める処理を行う。送信パケット数測定部104は、ジッタバッファ505からパケット受信機器507に向けて送信されるパケット数を測定する。
情報入力部107は、受信パケット数測定部101及び送信パケット数測定部104が測定した送受信のパケット数と、受信バッファ測定部102が測定したパケット数から導出したパケットの増加量・減少量と、ジッタバッファ測定部103が測定したパケット到着時間のばらつき平均値とを収集し、それらをファジィ推論エンジン部105に入力する。
ユーザ設定端末109は、ユーザが設定する各種の受信パラメータ(具体的には、受信バッファ量、送信バッファ量)をユーザ設定I/F108、情報入力部107を介してファジィ推論エンジン105に入力する。また、ユーザ設定端末109は、ユーザが設定するファジィ推論ルールの修正(追加、削除等を含む)指示をユーザ設定I/F108を介してファジィ推論ルール変更部106に入力する。ファジィ推論ルール変更部106は、ユーザ設定端末109からの指示に従ってファジィ推論エンジン部105が使用するファジィ推論ルールの修正(追加、削除等を含む)を行う。
図2は、図1のファジィ推論エンジン部の構成例を示すブロック図である。ファジィ推論エンジン部105は、例えば図2に示すように構成され、情報入力部107が収集した情報(パケット数、パケットの増加量・減少量、パケット到着時間のばらつき平均値、ユーザ設定端末109からのユーザ重視項目(具体的には、音質重視、遅延回避重視))に所定の多重ファジィ推論ルール(後述の図3参照)を適用して多重多段ファジィ推論(後述の図4参照)を実行し、得られたファジィ推論結果に基づき、変更手段110,111,112及びパケット送信制御部506に変更指示を与える。
すなわち、パケット受信制御部502の変更手段110はパケット受信制御部502のパケット受信制御動作を受信の開始や停止、再開などへ変更し、受信バッファ503の変更手段111は受信バッファ503のバッファ量の設定を変更し、ジッタバッファ505の変更手段112はジッタバッファ505のバッファ量の設定を変更し、パケット送信制御部506はパケット送信制御動作を送信の開始や停止、再開などへ変更する。これによって、受信バッファ503のフロー制御、ジッタバッファ505の容量の制御が動的に対応付けられて適切に実施される。図2に示すように、ファジィ推論エンジン部105は、多段に配置したファジィ推論エレメントA201,B202,C203,D204,E205,及びF206で構成されている。
なお、図3は、図2の各ファジィ推論エレメントの多重ファジィ推論ルールを示す図である。そして、これらのファジィ推論エレメントには、図3に示す多重ファジィ推論ルールA301,B302,C303,D304,E305,及びF306が適用される。このように、多重ファジィ推論ルールによって規定されたファジィ推論エレメントを多段に連ねて行う推論の形式を多重多段ファジィ推論という。
推論法は直接法を用い、多重ルールを多重ファジィ関係に変換するファジィ関係の合成規則には、当発明においては、多数のファジィ含意の中から、多重多段ファジィ推論においてあいまいさの広がりの抑制に効果を持っているGodel(ゲーデル)によるファジィ含意を採用する。前件、後件のファジィ集合をB、C、それぞれのメンバシップ関数μB(x)、μC(x)を、とする。ファジィ含意の定義式(数1)を、以下に示す。
Figure 2007194991
1段のn重ファジィ推論におけるルール全体のファジィ関係は、n個のファジィ関係の交わりとなる。つまり、i番目のルールのファジィ関係をRi、多重ファジィ関係をMRとすると、
Figure 2007194991
で与えられる。
以上に示したファジィ含意(数1)を用いて生成された多重ルールのファジィ関係(数2)は、2次元のファジィメンバシップとして表される。多重多段ファジィ推論の演算について示す。既知である入力を多重ファジィ関係とt-norm演算で2次元的に合成し、その結果をさらにt-conorm演算で1次元の結果へと投影する。このようにして得られた推論結果が、また次の段の多重ルールへの入力となる。代表的なt-norm、t-conorm演算は、t-norm演算にmin、t-conorm演算にmaxを用いるmin-max法が代表的である。
通常は、ファジィ推論をするごとに推論結果のファジィメンバシップの重心を取るなどのデファジィ作業をする多段ファジィ推論が従来の主流である。このようなファジィ推論では、推論過程で生じたあいまいさを否定するため、推論ごとの持つあいまいさの意味を消し去ってしまう恐れがある。本発明は上述したように、ファジィ関係の合成にGodel(ゲーデル)によるRgファジィ含意を用いた多重多段ファジィ推論において、デファジィ作業を行わなくても、各段の推論ごとのあいまいさを保ちつつ推論を行うことができる、という特徴を有する。よって、推論ごとのあいまいさが多段に推論を重ねるにつれてより有機的に作用し、推論過程において伝播する「あいまいさ」、という情報を損なわずにすむ。あいまいさの広がりを抑制しつつ、最終結論まであいまいさを引き渡すことは、より微妙なニュアンスを持つ推論結果をもたらすことが可能となる。
この多重多段ファジィ推論は、尺度の異なるものの関連について言語的につながりを持たせてルール付けし、モデル化できるという利点を有している。例えば、金融市場において、マネーサプライが上がると金融市場に出回るお金が増えるので、銀行が日銀から資金を借りる場合の金利が下がる。銀行は低金利で資金を調達できるので、低金利で企業に貸し出すことができるようになる。低金利で資金が借り入れられるようになった企業は、設備投資を増やし、雇用が増える、というモデル化も可能となる。
図4は、図1のファジィ推論エンジン部105における多重多段ファジィ推論動作を説明する図である。このような場合に、多重ファジィ推論結果を複数重ねることによって、つまり、図4に示すように、ある入力401に多重ファジィ推論ルール(1)402による1段目のファジィ推論を行い、その推論結果を次の多重ファジィ推論ルール(2)403に入力して2段目のファジィ推論を行うというように、前段の推論結果を次段の多重ファジィ推論ルールに入力することを多重ファジィ推論ルール(n)403によるn段目のファジィ推論まで行って結論405を得る多重多段ファジィ推論を行うことにより、比較的簡単に多重多段ファジィ推論としてモデル化を実現することができる。この多重多段ファジィ推論は、例えば前述のマネーサプライから雇用の増加までのように、直接関連づけするのが難しく、また、入力したものと尺度が異なる推論結果を求める場合などの例に有利である。
この実施の形態においても、図4において、入力401が、図2に示すようにパケット流入量によるパケットの混雑度合いや、ユーザ設定としての音質重視、遅延回避重視という言語的ルール設定などの異なる尺度の入力条件であっても、前段の推論結果を次段の多重ファジィ推論ルールに入力する多重多段ファジィ推論である多重ファジィ推論ルール(1)402,多重ファジィ推論ルール(2)403,・・・,多重ファジィ推論ルール(n)404を用いることにより、フロー制御やジッタバッファの制御量の結論405を得ることができる。以下、図2と図3を参照して、この実施の形態による多重多段ファジィ推論動作を具体的に説明する。
多重多段ファジィ推論の1つの段階のファジィ推論演算をファジィ推論エレメントとする。ファジィ推論エレメントは、直接法で作成した多重ファジィ推論ルールをGodel(ゲーデル)によるファジィ含意(数1)を用いてファジィ関係(数2)化し、t-norm、t-conorm計算としてのMin-Max法を採用したファジィ推論演算のブラックボックスとして示される。ファジィ推論エレメントA201には、パケット流入量207が第1段推論の入力として入力される。このパケット流入量207は、受信パケット数測定部101が測定した受信パケット数と送信パケット数測定部104が測定した送信パケット数との差値である。ファジィ推論エレメントA201では、このパケット流入量207に、直接法で示された図3に示す多重ファジィ推論ルールA301における<ルール1−a><ルール1−b><ルール1−c>のいずれかを適用する。すなわち、パケット流入量207が、「増加」であれば「フロー制御をかける」とし、「±0」であれば「フロー制御は現状維持」とし、「減少」であれば「フロー制御を解除」とする。これがファジィ推論エレメントA201にて得られるフロー制御に関するファジィ推論結果であるフロー制御量(1)208の内容である。
ファジィ推論エレメントB202には、ファジィ推論エレメントA201の並列ファジィ推論の第1段推論の入力として受信バッファ測定部102にて測定された受信バッファパケット量209が入力される。ファジィ推論エレメントB202では、このバッファパケット量209に、直接法で示された図3に示す多重ファジィ推論ルールB302における<ルール2−a><ルール2−b>のいずれかを適用する。すなわち、受信バッファパケット量209が、「多い」であれば「フロー制御をかける」とし、「少ない」であれば「フロー制御を解除」とする。これがファジィ推論エレメントB202にて得られるフロー制御に関するファジィ推論結果であるフロー制御量(2)210の内容である。
次段のファジィ推論エレメントに入力する際に、同一段数で、並列に推論を行っているファジィ推論エレメントの推論結果を合成する場合もある。ファジィ推論エレメントA201にて得られるフロー制御量(1)208とファジィ推論エレメントB202にて得られるフロー制御量(2)210とは、フロー制御量ファジィ合成処理部211にて合成され、一つ目の推論結果であるフロー制御量212が得られる。ファジィ推論結果としての出力において、出力のあいまいさを排するデファジィ処理は行わず、そのまま次段の多重ファジィ推論、つまり、ファジィ推論エレメントに入力する。これがファジィ推論エレメントC203の入力となる。
多重多段ファジィ推論の3段目であるファジィ推論エレメントC203では、第1段推論結果であり、デファジィを行わず、そのままの形で第2段推論入力として用いるこのフロー制御量212に、直接法で示された図3に示す多重ファジィ推論ルールC303における<ルール3−a><ルール3−b><ルール3−c>のいずれかを適用する。すなわち、フロー制御量212が、「フロー制御をかける」であれば「パケット欠損増加」とし、「フロー制御は現状維持」であれば「パケット欠損は現状維持」とし、「フロー制御を解除」であれば「パケット欠損減少」とする。これがファジィ推論エレメントC203にて得られた推論結果であるパケット欠損度合い213の内容である。ファジィ推論結果としての出力において、出力のあいまいさを排するデファジィ処理は行わず、そのまま次段の多重ファジィ推論、つまり、ファジィ推論エレメントに入力する。このようなパケット欠損度合い213がファジィ推論エレメントD204の入力となる。
多重多段ファジィ推論の3段目であるファジィ推論エレメントD204では、このパケット欠損度合い213に、直接法で示された図3に示す多重ファジィ推論ルールD304における<ルール4−a><ルール4−b><ルール4−c>のいずれかを適用する。すなわち、パケット欠損度合い213が、「パケット欠損増加」であれば「ジッタバッファ量増加」とし、「パケット欠損変化無し」であれば「ジッタバッファ量現状維持」とし、「パケット欠損減少」であれば「ジッタバッファ量減少」とする。これがファジィ推論エレメントD204にて得られるジッタバッファ制御に関するファジィ推論結果であるジッタバッファ制御量(1)214の内容である。
ファジィ推論エレメントD204の同一段数で行われている並列ファジィ推論として、ファジィ推論エレメントE205には、音質重視や遅延回避重視などのユーザ重視項目215が入力される。ファジィ推論エレメントE205では、このユーザ重視項目215に直接法で示された図3に示す多重ファジィ推論ルールE305における<ルール5−a><ルール5−b>のいずれかを適用する。すなわち、ユーザ重視項目215が、「音質重視」であれば「ジッタバッファ量増加」とし、「遅延回避重視」であれば「ジッタバッファ量減少」とする。これがファジィ推論エレメントE205にて得られるジッタバッファ制御に関するファジィ推論結果であるジッタバッファ制御量(2)216の内容である。
ファジィ推論エレメントD204の同一段数で行われている並列ファジィ推論として、ファジィ推論エレメントF206には、ジッタバッファ測定部103にて測定されたパケット到着ばらつき平均時間217が入力される。ファジィ推論エレメントF206では、このパケット到着ばらつき平均時間217に、直接法で示された図3に示す多重ファジィ推論ルールF306における<ルール6−a><ルール6−b><ルール6−c>のいずれかを適用する。すなわち、パケット到着ばらつき平均時間217が、「パケットばらつき増加」であれば「ジッタバッファ量増加」とし、「パケットばらつき変化無し」であれば「ジッタバッファ量現状」とし、「パケットばらつき減少」であれば「ジッタバッファ量減少」とする。これがファジィ推論エレメントF206にて得られるジッタバッファ制御に関するファジィ推論結果であるジッタバッファ制御量(3)218の内容である。
多重多段ファジィ推論の最終的な推論結果を導出する際に、第3段で、並列に推論を行っているファジィ推論エレメントD204、E205、F206の推論結果を合成する。ファジィ推論エレメントD204にて得られるジッタバッファ制御量(1)214とファジィ推論エレメントE205にて得られるジッタバッファ制御量(2)216とファジィ推論エレメントF206にて得られるジッタバッファ制御量(3)218とは、ジッタバッファ制御量ファジィ合成処理部219にて各ファジィ推論結果を正規化し、Min-Max法などでファジィメンバシップを合成、重心を取るなどして、二つ目の推論結果であるジッタバッファ制御量220が得られる。
このように、従来のフロー制御の制御量を変更し、またはジッタバッファ量を変更するに際して用いられているしきい値判定をファジィ化し、フロー制御、及びジッタバッファ量の制御を入力される複数の尺度が異なる情報を総合的に判断して最適な状態で行うことができるので、しきい値を跨いだ僅かな受信パケット量の変化に伴うフロー制御を頻繁に実施することなく、常時、適切な受信バッファ及びジッタバッファの制御量(バッファ量)を動的に関連づけて操作設定することができるようになる。
また、ファジィ推論エンジン部105は、所定のルールを有するファジィ推論によって得られたファジィ推論結果を更に異なるルールを有するファジィ推論に入力することにより、より精度の高いファジィ推論が可能となるので、適切なフロー制御、ジッタバッファ量の制御ができる。
そして、ファジィ推論ルール変更部106を設けてあるので、ファジィ推論エンジン部105の出力に必要な入力条件さえ確保できれば、基本的に自由にファジィ推論ルール変更部106を介してファジィ推論エレメント及び入力条件を削除することが可能である。例えば、ジッタバッファ制御量220を導出する条件として、ユーザ重視項目215を考慮に入れないのであれば、ファジィ推論エレメントE205、及び入力であるユーザ重視項目215は削除可能である。このような場合、結論を導出するのに必要な入力さえ確保できれば良いので、ファジィ推論ルール変更部106を介して、ファジィ推論エレメントE205を削除することができる。
このように、ファジィ推論エンジン部105のファジィ推論ルールを変更するファジィ推論ルール変更部106を備えるので、ファジィ推論エレメントの追加、削除が容易となり、ファジィ推論エンジンの機能を柔軟に変更することができ、常時、さらに適切なフロー制御、ジッタバッファ量の制御を行うことができる。
その結果、パケット送信制御部506は、パケット受信制御部502と連動して、ファジィ推論エンジン部105にて導出されたフロー制御、ジッタバッファ制御量に従って送信制御を行うので、パケット受信機器507に対してより安定した通話品質を持つパケットの送出を実施することができる。
以上説明したように、本発明によれば、パケット化音声データの送受信を行う場合に、ファジィ論理を用いて受信バッファ及びジッタバッファの制御量を適応的に制御することができるので、常時、最適な通話品質をパケット受信機器に対して提供できるパケット通信装置及びパケット通信方法を得ることができる。
以上のように、この発明にかかるパケット通信装置及びパケット通信方法は、パケット化音声データの送受信を、常時、最適な通話品質で行うのに有用である。
本発明の一実施の形態によるパケット通信装置のブロック図 図1のファジィ推論エンジン部の構成例を示すブロック図 図2の各ファジィ推論エレメントの多重ファジィ推論ルールを示す図 図1のファジィ推論エンジン部における多重多段ファジィ推論動作を説明する図 従来のパケット通信装置の構成例を示すブロック図 図5の受信バッファの構成及び制御動作原理を説明する図 図5のジッタバッファの制御動作原理を説明する図
符号の説明
100 パケット通信装置
101 受信パケット数測定部
102 受信バッファ測定部
103 ジッタバッファ測定部
104 送信パケット数測定部
105 ファジイ推論エンジン部
106 ファジイ推論ルール変更部
107 情報入力部
108 ユーザ設定インタフェース(ユーザ設定I/F)
109 ユーザ設定端末
110 パケット受信制御部変更手段
111 受信バッファ変更手段
112 ジッタバッファ変更手段
201 ファジィ推論エレメントA
202 ファジィ推論エレメントB
203 ファジィ推論エレメントC
204 ファジィ推論エレメントD
205 ファジィ推論エレメントE
206 ファジィ推論エレメントF
207 パケット流入量
208 フロー制御量(1)
209 受信バッファパケット量
210 フロー制御量(2)
211 フロー制御量ファジィ合成処理部
212 フロー制御量
213 パケット欠損度合い
214 ジッタバッファ制御量(1)
215 ユーザ重視項目
216 ジッタバッファ制御量(2)
217 パケット到着ばらつき平均時間
218 ジッタバッファ制御量(3)
219 ジッタバッファ制御量ファジィ合成処理部
220 ジッタバッファ制御量
301 多重ファジィ推論ルールA(ファジィ推論エレメントA用)
302 多重ファジィ推論ルールB(ファジィ推論エレメントB用)
303 多重ファジィ推論ルールC(ファジィ推論エレメントC用)
304 多重ファジィ推論ルールD(ファジィ推論エレメントD用)
305 多重ファジィ推論ルールE(ファジィ推論エレメントE用)
306 多重ファジィ推論ルールF(ファジィ推論エレメントF用)
401 多重多段ファジィ推論への入力
402 多重ファジィ推論ルール(1)
403 多重ファジィ推論ルール(2)
404 多重ファジィ推論ルール(n)
405 n段多重ファジィ推論の結果
501 ネットワーク
502 パケット受信制御部
503 受信バッファ
505 ジッタバッファ
504 受信バッファ量測定部
506 パケット送信制御部
507 パケット受信機器

Claims (6)

  1. 送信元とパケットの授受を制御するパケット受信制御手段が受信するパケット数を測定する受信パケット数測定手段と、
    前記パケット受信制御手段から入力するパケットを一時的に格納する受信バッファの格納パケット数を測定する受信バッファ測定手段と、
    前記受信バッファから入力するパケットの遅延揺らぎを平準化するジッタバッファに前記受信バッファから到着するパケットの到着ばらつき平均時間を測定するジッタバッファ測定手段と、
    受信元に前記ジッタバッファの格納パケットを送信する制御を行うパケット送信制御手段が送信するパケット数を測定する送信パケット数測定手段と、
    前記受信パケット数測定手段、前記受信バッファ測定手段、前記ジッタバッファ測定手段及び前記送信パケット数測定手段の各測定結果を収集する測定情報収集手段と、
    前記測定情報収集手段が収集した前記各測定結果に所定のファジィ推論ルールを適用してファジィ推論を実行するファジィ推論エンジン部と、
    前記ファジィ推論エンジン部のファジィ推論結果に基づき、前記パケット受信制御手段の受信制御動作を変更し、前記受信バッファ及び前記ジッタバッファの各バッファ量の設定を変更し、前記パケット送信制御手段の前記受信元への送信制御動作を変更する変更手段とを備えていることを特徴とするパケット通信装置。
  2. 前記ファジィ推論エンジン部が適用する前記ファジィ推論ルールを変更するファジィ推論ルール変更手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載のパケット通信装置。
  3. 前記ファジィ推論エンジン部は、所定のルールを有するファジィ推論によって得られたファジィ推論結果を更に異なるルールを有するファジィ推論に入力することを特徴とする請求項1に記載のパケット通信装置。
  4. 送信元とパケットの授受を制御するパケット受信制御手段が受信するパケット数を測定する第1のステップと、
    前記パケット受信制御手段から入力するパケットを一時的に格納する受信バッファの格納パケット数を測定する第2のステップと、
    前記受信バッファから入力するパケットの遅延揺らぎを平準化するジッタバッファに前記受信バッファから到着するパケットの到着ばらつき平均時間を測定する第3のステップと、
    受信元に前記ジッタバッファの格納パケットを送信する制御を行うパケット送信制御手段が送信するパケット数を測定する第4のステップと、
    前記第1から第4のステップの各ステップで得られる測定結果を収集する第5のステップと、
    ファジィ推論エンジン部において前記第5のステップにて収集された各測定結果に所定のファジィ推論ルールを適用してファジィ推論を実行する第6のステップと、
    前記ファジィ推論エンジン部のファジィ推論結果に従って前記パケット受信制御手段の受信制御動作を変更し、前記受信バッファ及び前記ジッタバッファの各バッファ量の設定を変更し、前記パケット送信制御手段の前記受信元への送信制御動作を変更する第7のステップと、
    を含むことを特徴とするパケット通信方法。
  5. 前記ファジィ推論エンジン部が適用する前記ファジィ推論ルールを変更する第8のステップを含むことを特徴とする請求項4に記載のパケット通信方法。
  6. 前記ファジィ推論エンジン部は、所定のルールを有するファジィ推論によって得られたファジィ推論結果を更に異なるルールを有するファジィ推論に入力することを特徴とする請求項4に記載のパケット通信方法。
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