JP2007193555A - 編集装置および方法、プログラム、並びに記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】複製作業の利便性を向上させることができるようにする。
【解決手段】ユーザが複製編集画面51の複製先パス表示部63を操作し、パスを指定すると、複製先情報表示部64には、そのパスのディレクトリに属するファイルやディレクトリの一覧が、各ファイルや各ディレクトリのデータ量をユーザが目視だけで直感的に把握することができるように、そのデータ量に応じて長さが決定される棒グラフ状に表示される。ユーザは、複製元情報表示部62に表示された一覧の中から所望のファイルまたはディレクトリを選択し、ドラッグアンドドロップ操作等によって、その部分の表示を複製先情報表示部64にコピーして複製編集を計画する。本発明は、複製編集装置に適用することができる。
【選択図】図2
【解決手段】ユーザが複製編集画面51の複製先パス表示部63を操作し、パスを指定すると、複製先情報表示部64には、そのパスのディレクトリに属するファイルやディレクトリの一覧が、各ファイルや各ディレクトリのデータ量をユーザが目視だけで直感的に把握することができるように、そのデータ量に応じて長さが決定される棒グラフ状に表示される。ユーザは、複製元情報表示部62に表示された一覧の中から所望のファイルまたはディレクトリを選択し、ドラッグアンドドロップ操作等によって、その部分の表示を複製先情報表示部64にコピーして複製編集を計画する。本発明は、複製編集装置に適用することができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、編集装置および方法、プログラム、並びに記録媒体に関し、特に、データ複製時において、データ量の確認を容易に行うことができるようにした編集装置および方法、プログラム、並びに記録媒体に関する。
従来、パーソナルコンピュータ等において、ファイルを複製(コピー)する場合、ユーザは、CUI(Character-based User Interface)上において、コピーする記録媒体およびファイルのパス名を入力したり、GUI(Graphical User Interface)上において、例えばツリー状に配置されたファイルのアイコンを、所謂ドラッグアンドドロップ操作等によってコピー元とコピー先を指示したりするのが一般的である。
また、例えばファイルの複製作業を支援するアプリケーションであるコピーツールや、各ファイルのディレクトリ構造を表示する、ファイル管理ツール等において、記録媒体の総容量や空き容量、並びにファイルのデータ量を、ユーザが直感的に把握することが出来るように、例えば、棒グラフや円グラフ等によって図示する機能を有するものが存在する(例えば、特許文献1参照)。
例えば、特許文献1には、記録媒体のデータについて、簡単な操作で、データの属性ごとに、容量やファイル数を表示することができるパーソナルコンピュータが開示されている。
特開2001−306367号公報
しかしながら、以上のような方法においては、データ複製時に、ユーザが、複製先や複製元のディレクトリ下のデータ量を、ファイルのデータ量の場合と同様に、直感的に把握することが出来ない。従って、特にディレクトリを複製する場合に、ユーザは、容易に、複製するデータ量を確認し、複製に必要な空き容量を算出することが出来ず、容量不足による複製の失敗が発生したり、煩雑な確認作業のために長時間の作業時間を必要としたりする恐れがあった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、データ複製時において、ユーザがデータ量の確認を容易に行うことができるようにし、複製作業の利便性を向上させることができるようにするものである。
本発明の一側面は、データを複製編集する編集装置であって、前記データの複製先とする記録媒体のファイルおよびディレクトリのデータ量、並びに、前記記録媒体の空き容量を、複製先情報として、ユーザが直感的に把握することができるように図形表示させる複製先情報表示制御手段と、前記複製先情報表示制御手段により表示させられた前記複製先情報に基づいて計画された前記複製編集を実行する複製手段とを備える。
前記複製先情報表示制御手段は、前記複製先情報を、前記ファイル、前記ディレクトリ、および前記空き容量のそれぞれのデータ量を長さで表す棒グラフ状に表示させるようにすることができる。
前記ディレクトリの下に格納されるファイルのデータ量の合計を算出することにより、前記ディレクトリのデータ量を算出するデータ量算出手段をさらに備えるようにすることができる。
前記複製先情報表示制御手段により表示させられている前記ディレクトリ下に格納されるファイルおよびディレクトリを、前記ユーザがデータ量を直感的に把握することができるように図形表示するための子ウィンドウを作成し、表示させる子ウィンドウ作成手段をさらに備えるようにすることができる。
前記子ウィンドウ作成手段により作成されて表示された前記子ウィンドウと、前記子ウィンドウに対応する親ディレクトリとの関係を示すディレクトリ構造情報を作成し、表示させるディレクトリ構造情報作成手段をさらに備えるようにすることができる。
前記複製先情報表示制御手段により表示させられているファイルと、前記ファイルに関連する関連ファイルとの関係を示す関連ファイル関係情報を作成し、表示させる関連ファイル関係情報作成手段をさらに備えるようにすることができる。
前記ユーザが、複製対象とするファイルまたはディレクトリのアイコンや図形表示を、前記複製先情報表示制御手段により表示させられている前記複製先情報にドラッグアンドドロップ操作することにより入力される複製編集の指示入力を受け付ける入力受付手段をさらに備え、前記複製先情報表示制御手段は、前記入力受付手段により受け付けられた前記複製編集の指示入力において、前記ドラッグアンドドロップ操作された前記複製対象とするファイルまたはディレクトリを、前記ユーザがデータ量を直感的に把握することができるように図形表示させるようにすることができる。
前記データの複製元とする記録媒体のファイルおよびディレクトリのデータ量、並びに、前記記録媒体の空き容量を、複製元情報として、前記ユーザが直感的に把握することができるように図形表示させる複製元情報表示制御手段をさらに備えるようにすることができる。
本発明の一側面は、データを複製編集する編集装置の編集方法であって、前記データの複製先とする記録媒体のファイルおよびディレクトリのデータ量、並びに、前記記録媒体の空き容量を、複製先情報として、ユーザが直感的に把握することができるように、表示部に図形表示させ、前記表示部に表示された前記複製先情報に基づいて計画された前記複製編集を実行するステップを含む。
本発明の一側面は、データを複製編集する処理をコンピュータに行わせるプログラムであって、前記データの複製先とする記録媒体のファイルおよびディレクトリのデータ量、並びに、前記記録媒体の空き容量を、複製先情報として、ユーザが直感的に把握することができるように、表示部に図形表示させ、前記表示部に表示された前記複製先情報に基づいて計画された前記複製編集を実行するステップを含む。
本発明の一側面の記録媒体は、本発明の一側面のプログラムが記録されている。
本発明の一側面においては、データの複製先とする記録媒体のファイルおよびディレクトリのデータ量、並びに、記録媒体の空き容量が、複製先情報として、ユーザが直感的に把握することができるように図形表示され、その表示された複製先情報に基づいて計画された複製編集が実行される。
本発明の側面によれば、情報を複製することができる。特に、複製作業の利便性を向上させることができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、本明細書に記載されている発明の全てを意味するものではない。換言すれば、この記載は、本明細書に記載されている発明であって、この出願では請求されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により追加されたりする発明の存在を否定するものではない。
本発明の一側面は、データを複製編集する編集装置(例えば、図1の編集装置)であって、前記データの複製先とする記録媒体(例えば、図1の複製先記録媒体)のファイルおよびディレクトリのデータ量、並びに、前記記録媒体の空き容量を、複製先情報として、ユーザが直感的に把握することができるように図形表示させる複製先情報表示制御手段(例えば、図3のステップS7の処理を行い、図2の複製先情報表示部にファイルディレクトリ情報を表示させる図1のGUI画面処理部)と、前記複製先情報表示制御手段により表示させられた前記複製先情報に基づいて計画された前記複製編集を実行する複製手段(例えば、図1の複製実行部)とを備える。
前記複製先情報表示制御手段は、前記複製先情報を、前記ファイル、前記ディレクトリ、および前記空き容量のそれぞれのデータ量を長さで表す棒グラフ状(例えば、図2の複製先情報表示部に表示される複製先情報)に表示させるようにすることができる。
前記ディレクトリの下に格納されるファイルのデータ量の合計を算出することにより、前記ディレクトリのデータ量を算出するデータ量算出手段(例えば、図4のステップS22の処理を実行するファイルディレクトリ情報処理部)をさらに備えるようにすることができる。
前記複製先情報表示制御手段により表示させられている前記ディレクトリ下に格納されるファイルおよびディレクトリを、前記ユーザがデータ量を直感的に把握することができるように図形表示するための子ウィンドウ(例えば、図7の子ウィンドウ)を作成し、表示させる子ウィンドウ作成手段(例えば、図8のステップS43の処理を実行する図1のGUI画面処理部)をさらに備えるようにすることができる。
前記子ウィンドウ作成手段により作成されて表示された前記子ウィンドウと、前記子ウィンドウに対応する親ディレクトリとの関係を示すディレクトリ構造情報(例えば、図7のディレクトリ構造情報)を作成し、表示させるディレクトリ構造情報作成手段(例えば、図8のステップS45の処理を実行する図1のディレクトリ構造処理部)をさらに備えるようにすることができる。
前記複製先情報表示制御手段により表示させられているファイルと、前記ファイルに関連する関連ファイルとの関係を示す関連ファイル関係情報(例えば、図11の関連ファイル関係情報)を作成し、表示させる関連ファイル関係情報作成手段(例えば、図12のステップS63の処理を実行する図1の関連ファイル処理部)をさらに備えるようにすることができる。
前記ユーザが、複製対象とするファイルまたはディレクトリのアイコンや図形表示を、前記複製先情報表示制御手段により表示させられている前記複製先情報にドラッグアンドドロップ操作することにより入力される複製編集の指示入力を受け付ける入力受付手段(例えば、図1の入力受付部)をさらに備え、前記複製先情報表示手段制御は、前記入力受付手段により受け付けられた前記複製編集の指示入力において、前記ドラッグアンドドロップ操作された前記複製対象とするファイルまたはディレクトリを、前記ユーザがデータ量を直感的に把握することができるように図形表示させる(例えば、図16のステップS89)ようにすることができる。
前記データの複製元とする記録媒体のファイルおよびディレクトリのデータ量、並びに、前記記録媒体の空き容量を、複製元情報として、前記ユーザが直感的に把握することができるように図形表示させる複製元情報表示制御手段(例えば、図3のステップS4の処理を行い、図2の複製元情報表示部にファイルディレクトリ情報を表示させる図1のGUI画面処理部)をさらに備えるようにすることができる。
本発明の一側面は、データを複製編集する編集装置(例えば、図1の編集装置)の編集方法またはプログラムであって、前記データの複製先とする記録媒体(例えば、図1の複製先記録媒体)のファイルおよびディレクトリのデータ量、並びに、前記記録媒体の空き容量を、複製先情報として、ユーザが直感的に把握することができるように、表示部(例えば、図1の表示部)に図形表示させ(例えば、図3のステップS7)、前記表示部に表示された前記複製先情報に基づいて計画された前記複製編集を実行する(例えば、図16のステップS91)ステップを含む。
次に、本発明を適用した実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明を適用した編集装置の構成例を示すブロック図である。
図1において、編集装置10は、記録媒体に記録されたデータを複製する複製編集を行う情報処理装置であり、編集装置10の各部を制御する制御部11、ユーザ入力等を受け付ける入力部12、GUI(Graphical User Interface)等を表示する表示部13、情報の授受に利用されるバス20、並びに、バス20を介して制御部11と接続される複製元記録媒体21および複製先記録媒体22を有している。
入力部12は、例えば、キーボードやマウス等の入力デバイスや入力端子を有しており、ユーザや他の情報処理装置等からの指示入力を受け付け、その指示情報を制御部11に供給する。表示部13は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、LCD(Light Emitting Diode)、PDP(Plasma Display Panel)、有機ELディスプレイ(Organic ElectroLuminescence Display)、またはFED(Field Emission Display)等のモニタを有し、GUI画像や編集対象のデータに関する情報等を表示する。
バス20は、例えば、PCIバス(Peripheral Components Interconnect bus)やISAバス(Industry Standard Architecture bus)等により構成され、バス20に接続される制御部11、複製元記録媒体21、および複製先記録媒体22等の各部間で授受される情報が伝送される。複製元記録媒体21は、例えば、ハードディスク、半導体メモリ、またはドライブに装着されたCD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、またはMD(Mini-Disk)等のリムーバブルメディア等により構成される記録媒体を有しており、その記録媒体には、制御部11により複製されるデータが格納される。複製先記録媒体22は、複製元記録媒体21の場合と同様に、例えば、ハードディスク、半導体メモリ、またはドライブに装着されたリムーバブルメディア等により構成される記録媒体を有しており、その記録媒体には、制御部11により複製されたデータが格納される。
制御部11は、各部を制御し、複製編集に関する制御処理等を行う処理部であり、情報管理部31、入力受付部32、表示制御部33、および複製実行部34を有している。情報管理部31は、複製編集の、ユーザインタフェースに関する処理を行う処理部であり、GUI画面を作成したり、複製対称のデータ、複製元記録媒体21、または複製先記録媒体22等に関する情報を、バス20を介して、複製元記録媒体21や複製先記録媒体22より取得したりする。情報管理部31は、GUI画面処理部41、ファイルディレクトリ情報処理部42、ディレクトリ構造処理部43、および関連ファイル処理部44を有している。
GUI画面処理部41は、表示部13に表示させる、ユーザが複製編集に関する指示を入力するために参照するGUI画面に関する処理を行う。例えば、GUI画面処理部41は、GUI画面を作成したり、GUI画面に対して入力された指示に基づく変化をGUI画面に反映させたりする。
ファイルディレクトリ情報処理部42は、後述するようにGUI画面上に表示する、複製元や複製先のファイルやディレクトリに関する情報(例えばデータ量に関する情報)に関する処理を行う。例えば、ファイルディレクトリ情報処理部42は、ユーザに指定されたディレクトリ下のファイルやディレクトリに関する情報であるファイルディレクトリ情報を、複製元記録媒体21や複製先記録媒体22より取得し、その表示用データを作成する。
ディレクトリ構造処理部43は、後述するようにGUI画面上に表示する、複製元や複製先のファイルやディレクトリの従属関係を示すディレクトリ構造の情報に関する処理を行う。例えば、ファイルディレクトリ情報処理部42は、ユーザに指定されたディレクトリに属するファイルやディレクトリに関する情報を複製元記録媒体21や複製先記録媒体22より取得し、その従属関係を示す矢印等の画像情報を作成する。
関連ファイル処理部44は、後述するようにGUI画面上に表示する、複製元や複製先のファイルやディレクトリ間の参照関係を示す情報に関する処理を行う。例えば、関連ファイル処理部44は、ユーザに指定されたファイルが参照する関連ファイルに関する情報を複製元記録媒体21や複製先記録媒体22より取得し、その参照関係を示す矢印等の画像情報を作成する。
入力受付部32は、入力部12を介して入力されるユーザ指示等を受け付ける処理を行い、受け付けた情報を情報管理部31、表示制御部33、または複製実行部34等に供給する。表示制御部33は、情報管理部31や入力受付部32に制御され、GUI画面や複製対象のデータに関する情報を表示部13に表示させる処理を行う。複製実行部34は、入力受付部32より供給されるユーザ指示等に基づいて、情報処理部31において計画された複製処理を行い、バス20を介して複製元記録媒体21より複製対象のデータを読み出し、バス20を介して複製先記録媒体22にそのデータを書き込む。
編集装置10は、例えば、画像や音声等のコンテンツデータの編集作業を支援する情報処理装置であり、例えば、番組制作等において、撮影して得られたコンテンツデータより必要な部分を抽出してつなぎ合わせるような編集作業(複製編集作業)に用いられる。
例えば、編集装置10の情報管理部31は、表示制御部33を介して、図2に示されるような編集用のGUI画面を表示部13に表示させ、入力受付部32を介して入力部12を制御し、そのGUI画面に対するユーザ入力を受け付ける。情報管理部31は、そのユーザ指示に基づいて、ユーザに指定されたファイルやディレクトリの情報を複製元記録媒体21や複製先記録媒体22より取得し、複製元記録媒体21に記録されている、ユーザに指定されたデータを複製して、複製先記録媒体22の、ユーザに指定されたディレクトリに記録させる編集を計画する。
図2は、複製編集画面の表示例を示す図である。図2に示される複製編集画面51は、表示部13に表示されるマルチウィンドウ方式のGUI画面上に1つのウィンドウとして表示される、データを複製する編集(複製編集)用のGUI画面である。ユーザは、この複製編集画面51に対して入力操作を行い、複製編集を計画する。
複製編集画面51には、複製元パス表示部61、複製元情報表示部62、複製先パス表示部63、複製先情報表示部64、複製実行ボタン65、および中止ボタン66が設けられている。
複製元パス表示部61に表示されるパスのファイルやディレクトリの一覧が複製元情報表示部62に表示される。例えば、ユーザが、複製元パス表示部61を操作してパスを指定し複製元パス表示部61に表示させると、そのパスが複製元パス表示部61に表示され、そのパスで示されるディレクトリに属するファイルやディレクトリの一覧が複製元情報表示部62に表示される。
図2の例の場合、パス「D:」のディレクトリに、「ディレクトリ1」、「ディレクトリ2」、「ファイル1」、および「ファイル2」が格納されていることが示されている。このとき、複製元情報表示部62には、ファイルやディレクトリの一覧が、それらのデータ量をユーザが直感的に把握することができるように、そのデータ量に応じて長さが決定される棒グラフ状に図形表示される。つまり、各ファイルやディレクトリのデータ量が図形の長さによって示される。従って、ユーザは、例えば、図形の長さの絶対値、または、他の図形の長さとの比較(他のデータ量との比較)、すなわち、目視した情報のみに基づいて、ファイルやディレクトリのデータ量を容易に(直感的に)把握することができる。つまり、ユーザは、数値の計算や他の情報の参照等を行わずに、棒グラフ状に図形表示されたファイルやディレクトリの一覧を見るだけで、ファイルやディレクトリのデータ量を容易に(直感的に)把握することができる。なお、ディレクトリのデータ量とは、そのディレクトリ下に格納されるファイルのデータ量の合計、すなわち、そのディレクトリ下全てのデータを複製するのに必要な空き容量を示す。つまり、ファイルやディレクトリは、データ量が大きいほど長く表示される。図2の例の場合、「ディレクトリ2」のデータ量(ディレクトリ2以下の全てのデータ量)の方が、「ファイル1」のデータ量より大きい。
なお、複製元パス表示部61においてパスが指定された全てのファイルやディレクトリを、複製元情報表示部62に1度に表示することができない場合、図2に示されるように、複製元情報表示部62にスクロールバーが設けられるようにし、ファイルやディレクトリがユーザによってスクロール操作可能に表示されるようにしてもよい。
複製するファイルやディレクトリを選択する場合、ユーザは、例えば、以上のようにして複製元情報表示部62に表示された一覧の中から所望のファイルまたはディレクトリを選択し、ドラッグアンドドロップ操作等によって、その部分の表示を複製先情報表示部64にコピーする。
複製先パス表示部63は、複製元パス表示部61と同様のツールであり、複製先とするディレクトリのパスを指定する際にユーザが操作する。そのパス(ユーザが複製先として指定したパス)は、複製先パス表示部63表示され、複製先情報表示部64には、そのパスのディレクトリに属するファイルやディレクトリの一覧が表示される。
この複製先情報表示部64においても、複製元情報表示部62の場合と同様に、ファイルやディレクトリの長さが、それらのデータ量に応じて決定され、データ量が大きいほど長くなるように、棒グラフ状に図形表示される。なお、このとき、ファイルやディレクトリの長さとデータ量との関係は、複製元情報表示部62の場合と、複製先情報表示部64の場合とで統一されている。例えば、ユーザは、複製元情報表示部62に表示されるファイルやディレクトリの長さと、複製先情報表示部64に表示されるファイルやディレクトリの長さとを比較することにより、それらのデータ量を比較することができる。もちろん、複製先情報表示部64の場合も、一度に表示できない場合は、複製元情報表示部62の場合と同様にスクロールバーが設けられる。
ユーザは、以上のような複製編集画面51の複製元パス表示部61乃至複製先情報表示部64を操作して、複製対象のデータを特定し、どのディレクトリに複製するか等の複製方法を決定し、複製編集の計画をたてる。そして、ユーザは、以上のように計画した複製を実行する場合複製実行ボタン65を操作し、複製作業を中止する場合中止ボタン66を操作する。複製実行ボタン65が操作されると、複製実行部34は、以上のように計画された複製を実行する。
以上のように、編集装置10は、複製作業の際に、複製先に指定された記録媒体のファイル、ディレクトリ、および空き容量を、複製先情報として、それぞれのデータ量を長さで表す棒グラフ状に表示する。つまり、編集装置10は、ディレクトリや空き容量についても、ファイルの場合と同様に、そのデータ量をユーザが目視だけで直感的に把握することができるように表示する。従って、ユーザは、このような表示を参照しながら、編集(複製)を計画するので、複製対称とするファイルやディレクトリのデータ量を容易に把握し、複製先の空き容量との比較を容易に行うことができ、煩雑な作業無しに複製の失敗の発生を抑制し、より確実な複製作業を行うことができる。つまり、ユーザは、容易に正確な複製作業を行うことができる。
次に、以上のような複製編集において、情報管理部31が実行する複製編集画面表示処理の流れの例を図3のフローチャートを参照して説明する。
例えば、ユーザが入力部12を操作して入力したデータの複製編集の指示を、入力受付部32を介して取得すると、情報管理部31は、複製編集画面表示処理を開始する。複製編集画面表示処理が開始されると、GUI画面処理部41は、ステップS1において、複製編集用GUI画面である複製編集画面51(図2)を表示する。
複製編集画面51が表示されると、GUI画面処理部41は、ステップS2において、入力受付部32を介して入力部12を制御し、複製編集画面51の複製元パス表示部61に対する操作によって入力される複製元パス指定を受け付ける。複製元パス指定を受け付けると、ファイルディレクトリ情報処理部42は、ステップS3において、その複製元パス指定により指定されたディレクトリに属するファイルやディレクトリに関する情報であるファイルディレクトリ情報を、複製元情報として作成する。複製元情報作成処理の詳細については後述する。
ファイルディレクトリ情報処理部42が複製元情報を作成すると、GUI画面処理部41は、ステップS4において、その作成された複製元情報を複製編集画面51の複製元情報表示部62に表示させる。
ステップS5において、GUI画面処理部41は、入力受付部32を介して入力部12を制御し、複製編集画面51の複製先パス表示部63に対する操作によって入力される複製先パス指定を受け付ける。複製先パス指定を受け付けると、ファイルディレクトリ情報処理部42は、ステップS6において、その複製先パス指定により指定されたディレクトリに属するファイルやディレクトリに関する情報や空き容量等に関する情報を含むファイルディレクトリ情報を、複製先情報として作成する。複製先情報作成処理の詳細については後述する。
ファイルディレクトリ情報処理部42が複製先情報を作成すると、GUI画面処理部41は、ステップS7において、その作成された複製先情報を複製編集画面51の複製先情報表示部64に表示させ、複製編集画面表示処理を終了する。
なお、ユーザが複製元パスや複製先パスの変更を指示する場合、ステップS2乃至ステップS7の各処理が適宜実行される。
次に、図3のステップS3において実行される複製元情報作成処理の流れの例について図4のフローチャートを参照して説明する。複製元情報作成処理が開始されると、ファイルディレクトリ情報処理部42は、ステップS21において、バス20を介して複製元記録媒体21にアクセスし、複製元指定パスの各ファイルやディレクトリに関する情報を取得する。複製元指定パスの情報を取得すると、ファイルディレクトリ情報作成部42は、ステップS22において、取得した情報に基づいて、複製元指定パスのファイルやディレクトリのそれぞれのデータ量を算出し、ステップS23において、それらの情報に基づいて、複製元指定パスのファイルディレクトリ情報を、複製元情報として作成する。複製元情報を作成すると、ファイルディレクトリ情報処理部42は、複製元情報作成処理を終了し、処理を図3のステップS3に戻し、ステップS4以降の処理を実行させる。
なお、図3のステップS6において実行される複製先情報作成処理の場合、ファイルディレクトリ情報処理部42は、図4のフローチャートを参照して説明した複製元情報作成処理の場合と同様の処理(ステップS21乃至ステップS23)を、複製先指定パスに対して行うことにより、複製先情報を作成する。
以上のように編集装置10は、複製編集画面51を表示し、ユーザに、複製元パスや複製先パスを指定させ、それらのパスのファイルディレクトリ情報を複製元情報または複製先情報として表示するので、ユーザは、容易に複製編集の計画をたてることができる。
なお、この複製編集画面51の複製元情報表示部62や複製先情報表示部64には、ファイルとディレクトリが互いに同様の形式で(棒グラフの要素として)表示される。このとき、各ファイルディレクトリ情報は、ユーザが見やすいように、図2に示されるように、互いに区切られてデータ名が表記されている。さらにユーザが見やすくするために、GUI画面処理部41は、図5に示されるように、ファイルとディレクトリの区別をより強調するようにファイルディレクトリ情報を表示させるようにしてもよい。
例えば、図5Aの場合、GUI画面処理部41は、ファイルとディレクトリに形状や色等が互いに異なるアイコンを表示させている。このアイコンの違いにより、ユーザはファイルとディレクトリをさらに容易に識別することができる。また、図5Bの例の場合、GUI画面処理部41は、ディレクトリ名を「<」と「>」で囲むように表示させ、ファイル名はそのまま表示させる。この名称表示の違いにより、ユーザはファイルとディレクトリをさらに容易に識別することができる。さらに、図5Cの例の場合、GUI画面処理部41は、ディレクトリ名とファイル名を、フォントや文字の大きさ、太さ、または色等が互いに異なるように表示させる。この名称表示の違いにより、ユーザはファイルとディレクトリをさらに容易に識別することができる。もちろんこれ以外の方法であってもよい。
なお、以上においては、複製編集画面51の複製元情報表示部62や複製先情報表示部64において1度に表示しきれないファイルやディレクトリが存在する場合、GUI画面処理部41は、スクロールバーを設けるように説明したが、これに限らず、例えば、図6Aに示されるように、表示しきれないファイルまたはディレクトリのいずれか一方または両方をそれぞれ対応する方に重ねて表示するようにしてもよい。
また、図6Bに示されるように、ファイルやディレクトリのそれぞれが一定のデータ量(または全体)に対する割合として表示されるようにしてもよい。例えば、図6Bの例の場合、GUI画面処理部41は、複製元情報表示部62の表示範囲全体における横方向の長さ(図6Bの横矢印で示される範囲)を、ユーザに指定された複製元指定パスのディレクトリ下のデータ量とし(または、複製先情報表示部64の表示範囲全体における横方向の長さ(図6Bの横矢印で示される範囲)を、ユーザに指定された複製先指定パスのドライブの空き容量とし)、各ファイルディレクトリ情報の長さを、その全体に対する割合を示すものとして表示させている。なお、この場合、ファイルの密集度合いにより、ファイルディレクトリ情報の表示の長さが十分でなく、ファイル名やディレクトリ名が表記できないことが考えられる。その場合、図6Bに示されるように「ディ2」(ディレクトリ2)や「F3」(ファイル3)のようにファイル名やディレクトリ名を簡略化して表記するようにしてもよい。また、ファイル名やディレクトリ名の表記を省略するようにしてもよい。さらに、その場合、例えばユーザに指定されたファイル(またはディレクトリ)の名称がポップアップ表示されるようにしてもよい。
なお、複製編集画面51の複製元情報表示部62や複製先情報表示部64に表示されるファイルディレクトリ情報の長さの定義は、どのようなものであってもよく、上述した以外のものを示すようにしてももちろんよい。
図2に示されるような複製編集画面51において、ユーザが、複製元情報表示部62や複製先情報表示部64に表示されるファイルディレクトリ情報のディレクトリを操作(例えばポインタを合わせてクリック等)すると、GUI画面処理部41は、表示部13に複製編集画面51の従属画面となる子ウィンドウを表示させ、その子ウィンドウにユーザが操作したディレクトリ下のファイルディレクトリ情報を表示させる。
図7Aは、ユーザが複製元情報表示部62に表示されているディレクトリを操作したときに表示される子ウィンドウの表示例を示している。図7Aにおいて、子ウィンドウ101は、ユーザが複製元情報表示部62の「ディレクトリ2」を操作することにより表示されるサブウィンドウであり、「ディレクトリ2」の下の、「ディレクトリ3」、「ファイル3」、および「ファイル4」のファイルディレクトリ情報が表示されている。これらのファイルディレクトリ情報も、複製元情報表示部62の場合と同様に、その長さがデータ量を示すような棒グラフ状に表示される。
なお、子ウィンドウ101に表示されるファイルディレクトリ情報と、複製元情報表示部62に表示されるファイルディレクトリ情報とで、同じ長さが示すデータ量が互いに等しくてもよいし、互いに異なるようにしてもよい。
また、この子ウィンドウ101と「ディレクトリ2」との関係(つまり、ディレクトリ構造)を示すディレクトリ構造情報111が、「ディレクトリ2」から子ウィンドウ101に向かう矢印画像として表示されている。つまり、図7Aの矢印(ディレクトリ構造情報111)は、「ディレクトリ3」、「ファイル3」、および「ファイル4」が「ディレクトリ2」の下に設けられたファイルやディレクトリであることを示している。
このような表示により、ユーザは、ディレクトリ2の下のファイルやディレクトリを容易に把握することができるだけでなく、複製元パスを再指定しなくても、複製元情報表示部62のディレクトリ下のファイルやディレクトリを複製対象として指定することができる。つまり、ユーザは、子ウィンドウ101に表示されるファイルディレクトリ情報も複製対象として指定する(例えばドラッグアンドドロップ操作する)ことができる。
上述したように、この子ウィンドウ101は、複製編集画面51とは異なるウィンドウである。従って、GUI画面処理部41は、子ウィンドウ101を、複製編集画面51に対して任意の位置に表示させることができる。例えば、GUI画面処理部41は、複製編集画面51の位置に基づいて、複製編集画面51と重ならないように子ウィンドウ101の表示位置を決定することもできる。また、子ウィンドウ101は、例えばユーザのドラッグアンドドロップ操作等により、任意の位置に移動可能である。ただし、ディレクトリ構造情報111は、必ずディレクトリの従属関係を示すように(図7Aの場合、「ディレクトリ2」から子ウィンドウ101に向かうように)その向きや長さが更新される(追従する)。
また、ユーザが子ウィンドウのディレクトリを操作すると、図7Bに示されるように、同様の子ウィンドウがさらに表示される。図7Bの例においては、子ウィンドウ101の「ディレクトリ3」の下のファイルディレクトリ情報(「ファイル5」および「ファイル6」)が、複製編集画面51および子ウィンドウ101と異なる子ウィンドウ102に表示されている。この子ウィンドウ102においても、子ウィンドウ101の場合と同様に、ファイルディレクトリ情報は、その長さがデータ量を示すような棒グラフ状に表示される。また、ディレクトリ構造を示すディレクトリ構造情報112が、「ディレクトリ3」から子ウィンドウ102に向かう矢印として表示されている。
このような表示により、ユーザは、さらに下のファイルやディレクトリを容易に把握することができるだけでなく、複製元パスを再指定しなくても、さらに下のファイルやディレクトリを複製対象として指定することができる。つまり、ユーザは、子ウィンドウ102に表示されるファイルディレクトリ情報も複製対象として指定する(例えばドラッグアンドドロップ操作する)ことができる。
子ウィンドウ101の場合と同様に、GUI画面処理部41は、子ウィンドウ102を、複製編集画面51および子ウィンドウ101に対して任意の位置に表示させることができる。例えば、GUI画面処理部41は、複製編集画面51や子ウィンドウ101の位置に基づいて、複製編集画面51や子ウィンドウ101と重ならないように子ウィンドウ102の表示位置を決定することができる。また、子ウィンドウ102は、例えばユーザのドラッグアンドドロップ操作等により、任意の位置に移動可能である。ただし、ディレクトリ構造情報112の表示もその移動に追従する。
なお、このような表示は、図7Bに示されるように、複製先情報表示部64においても同様である。従って、ユーザは、図7Bに示されるように、複製先情報表示部64に表示される「ディレクトリ2」を操作することにより、「ディレクトリ2」の下のファイルディレクトリ情報を子ウィンドウ103に表示させることができる。この場合も、ディレクトリ構造を示すディレクトリ構造情報113が「ディレクトリ2」から子ウィンドウ103に向かう矢印として表示されている。
このような表示により、ユーザは、複製先のディレクトリのさらに下のファイルやディレクトリを容易に把握することができるだけでなく、複製先パスを再指定しなくても、複製先指定パスのディレクトリのさらに下のファイルやディレクトリを複製先として指定することができる。つまり、ユーザは、子ウィンドウ103に表示されるファイルディレクトリ情報も複製先として指定する(例えばドロップ先とする)ことができる。
子ウィンドウ103も子ウィンドウ101や子ウィンドウ102の場合と同様に、任意の位置に表示可能であり、ユーザ操作によって移動可能である。ただし、ディレクトリ構造情報113の表示もその移動に追従する。
また、図7Bの子ウィンドウ103に示されるように、スクロールバーを設けるようにしてもよい。このようにすることにより、ファイルやディレクトリの数に関係なく、子ウィンドウ103の表示を小さくする(長さを短くする)ことができる。
以上のような子ウィンドウの表示を制御する子ウィンドウ表示制御処理の流れの例を図8のフローチャートを参照して説明する。
子ウィンドウ表示制御処理が開始されると、GUI画面処理部41は、入力受付部32を制御し、入力部12を介して入力されたディレクトリ指定指示を受け付けたか否かを判定する。ユーザが入力部12を操作して、複製元情報表示部62、複製先情報表示部64、または子ウィンドウに表示されているディレクトリに対して所定の指定操作を行うと、入力受付部32は、その操作を、ディレクトリ指定指示として受け付ける。このようにディレクトリ指定指示を受け付けたと判定すると、GUI画面処理部41は、処理をステップS42に進める。ステップS42において、ファイルディレクトリ情報処理部42は、ディレクトリ指定指示により指定されたディレクトリ(親ディレクトリ)下のファイルディレクトリ情報を作成する。GUI画面処理部41は、ステップS43において、表示部13に表示されている表示画面において子ウィンドウを作成し、ステップS44において、ファイルディレクトリ情報処理部42が作成したファイルディレクトリ情報をその子ウィンドウ上に表示させる。ステップS45において、ディレクトリ構造情報処理部43が、その子ウィンドウと、その親ディレクトリ(ディレクトリ指定指示により指定されたディレクトリ)との関係を示すディレクトリ構造情報を作成すると、ステップS46において、GUI画面処理部41は、そのディレクトリ構造情報を、画像情報(例えば親ディレクトリと子ウィンドウを結ぶ矢印画像)として表示部13に表示されている表示画面に表示させる。
ステップS46の処理が終了すると、GUI画面処理部41は、処理をステップS47に進める。また、ステップS41において、ディレクトリ指定指示を受け付けていないと判定した場合、GUI画面処理部41は、処理をステップS47に進める。
ステップS47において、GUI画面処理部41は、入力受付部32を制御し、入力部12を介して入力された子ウィンドウ削除指示を受け付けたか否かを判定する。ユーザが入力部12を操作して、表示部13に表示されている子ウィンドウに対して所定の指定操作を行うと、入力受付部32は、その操作を、子ウィンドウ削除指示として受け付ける。このように子ウィンドウ削除指示を受け付けたと判定すると、GUI画面処理部41は、処理をステップS48に進め、指定された子ウィンドウと、子ウィンドウと親ディレクトリを結ぶディレクトリ構造情報を表示画面上から削除する。なお、指定された子ウィンドウに、さらに子ウィンドウがぶら下がっている(指定された子ウィンドウに表示されるディレクトリを親ディレクトリとする子ウィンドウが存在する)場合、そのぶら下がっている子ウィンドウやディレクトリ構造情報も削除する。その子ウィンドウより下位についても同様である。
子ウィンドウが削除されると、GUI画面処理部41は、処理をステップS49に進める。また、ステップS47において、子ウィンドウ削除指示を受け付けていないと判定した場合、GUI画面処理部41は、処理をステップS49に進める。
ステップS49において、GUI画面処理部41は、子ウィンドウ表示制御処理を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合、処理をステップS41に戻し、それ以降の処理を繰り返す。また、例えば子ウィンドウを表示させないモードに切り替えられる等して、ステップS49において、子ウィンドウ表示制御処理を終了すると判定した場合、GUI画面処理部41は、子ウィンドウ表示制御処理を終了する。
以上のような流れで子ウィンドウ表示制御処理が行われるので、ユーザは、子ウィンドウを表示させるディレクトリを指定したり、削除する子ウィンドウを指定したりするだけで、子ウィンドウ(下位のファイルディレクトリ情報)の表示・非表示を容易に制御することができる。これによりユーザは、容易に下位のファイルやディレクトリを把握することができ、容易に複製編集作業を行うことができる。
なお、ディレクトリ指定指示や子ウィンドウ削除指示を示す操作は、どのようなものであってもよい。
例えば、図9Aに示されるように、ユーザが、複製元情報表示部62に表示されているファイルディレクトリ情報の所望のディレクトリ(「ディレクトリ1」)上にポインタ121を位置させ、そのディレクトリにぶら下がる子ウィンドウ101が表示されていない状態でシングルクリック操作を行うと、子ウィンドウ101が開き(子ウィンドウ101およびディレクトリ構造情報111が表示され)、子ウィンドウ101が表示された状態でシングルクリック操作を行うと、その子ウィンドウ101が閉じる(子ウィンドウ101およびディレクトリ構造情報111が消去される)ようにしてもよい。このようにすることにより、ユーザが1種類の操作で子ウィンドウの開閉を容易に制御することができるようになる。
また、例えば、図9Bに示されるように、子ウィンドウ101を閉じる(子ウィンドウ101およびディレクトリ構造情報111が消去される)場合は、ユーザがダブルクリック操作を行うようにしてもよい。このように子ウィンドウを開く操作と子ウィンドウを閉じる操作を区別することにより、GUI画面処理部41は、子ウィンドウの開閉制御の誤操作の回数を低減させることができる。
さらに、例えば、図9Cに示されるように、ユーザが、所望のディレクトリ(「ディレクトリ1」)上にポインタ121を位置させて右クリックを行うと、メニュー画面131が開き、そして、ユーザが、そのメニュー画面131に表示されいてる「子ウィンドウを開く」のメニューを選択する操作(例えばポインタ121をメニュー上に位置させて左クリック)を行うと、最初に指定したディレクトリ(「ディレクトリ1」)にぶら下がる子ウィンドウ101が開き、メニュー画面131に表示されいてる「子ウィンドウを閉じる」のメニューを選択する操作(例えばポインタ121をメニュー上に位置させて左クリック)を行うと、最初に指定したディレクトリ(「ディレクトリ1」)にぶら下がる子ウィンドウ101が閉じるようにしてもよい。このようにメニュー画面131を用いて、子ウィンドウの開閉制御のためにより確かなユーザの意思が必要になるように、操作を比較的複雑にすることにより、GUI画面処理部41は、誤操作の回数をより低減させることができる。
なお、以上においては、ディレクトリ構造情報を矢印により表すように説明したが、これに限らず、例えば、図10Aに示されるように、子ウィンドウ101の所定の位置を親ディレクトリ(図10Aの例の場合、「ディレクトリ3」)に重複させて表示させるようにしてもよい。ただし、この場合、子ウィンドウ101の表示位置が制限されることになる。また、この場合、ディレクトリ構造情報は、子ウィンドウ101の表示位置により示されるため、直接ディレクトリ構造情報に対応する画像は表示されない。
また、例えば、図10Bに示されるように、子ウィンドウ101を親ディレクトリ(図10Bの例の場合、「ディレクトリ3」)からの吹き出しのように表示するようにしてもよい。この場合、吹き出し元を示す三角形の部分がディレクトリ構造情報となる。
さらに、例えば、図10Cに示されるように、親ディレクトリ(図10Cの例の場合「ディレクトリ3」)を他のファイルディレクトリ情報と異なる色や模様(図10Cの例の場合、他のファイルディレクトリ情報の無地に対して斜線)で表示し、その子ウィンドウ101を親ディレクトリと共通の色や模様で表示する(図10Cの例の場合、子ディレクトリ101のファイルディレクトリ情報の縁を、親ディレクトリと同じ模様により装飾している)ようにしてもよい。この場合、子ウィンドウ101と親ディレクトリとの間での共通の色や模様がディレクトリ構造情報となる。
また、例えば、図10Dに示されるように、親ディレクトリ(図10Dの例の場合「ディレクトリ3」)の名称を子ウィンドウ101に表示するようにしてもよい。図10Dの例の場合、子ウィンドウ101には、ファイルディレクトリ情報(「ファイル5」および「ファイル6」)の他に、親ディレクトリ名「ディレクトリ3」が表示されている。この場合、この親ディレクトリ名の表示がディレクトリ構造情報となる。
また、制御部11は、図2に示されるような複製編集画面51や子ウィンドウに表示されるファイルディレクトリ情報において、ユーザにより指定されたファイルと他のファイルの関係(例えば参照関係)を示す関連ファイル関係情報を表示させる。
図11Aは、ユーザが子ウィンドウ101に表示された「ファイル3」の関連ファイル関係情報を表示するように指定した場合の、表示例を示している。ユーザが指定した「ファイル3」に対して関連ファイル関係情報151が矢印画像により示されている。この関連ファイル関係情報151により「ファイル3」と結ばれる「ファイル1」が「ファイル3」の関連ファイルである。関連ファイルとは、「ファイル3」を処理(例えば再生処理)するのに必要なファイルを示す。
例えば、「ファイル3」が再生時に「ファイル1」を参照するような場合、「ファイル3」の再生処理に「ファイル1」が必要になる。また、例えば、「ファイル1」に「ファイル3」を管理する情報が含まれている場合、「ファイル3」の更新を「ファイル1」に反映させる必要がある場合がある。このような「ファイル3」を複製する場合、「ファイル1」も同時に複製する必要がある場合もある。
関連ファイル処理部44は、このような「ファイル1」を「ファイル3」の関連ファイルとし、「ファイル3」から「ファイル1」へ向かう矢印画像よりなる関連ファイル関係情報151により、その関係を示す。
なお、子ウィンドウ101が閉じられて、「ファイル3」が消去された場合、「ファイル3」の関連ファイル「ファイル1」は、図11Bに示されるように、関連ファイル関係情報152によって、「ファイル3」の親ディレクトリ「ディレクトリ2」と結ばれる。つまり、ディレクトリより伸びる場合、関連ファイル関係情報は、そのディレクトリの下位のファイルのいずれかと、他のファイルとの関係を示している。
このような関連ファイル関係情報の表示を制御する関連ファイル関係表示処理の流れの例を図12のフローチャートを参照して説明する。
関連ファイル関係表示処理が開始されると、GUI画面処理部41は、ステップS61において、例えば、入力受付部32を制御し、入力部12を介して入力されたユーザ指示等に基づいて関連ファイルの関係を表示するか否かを判定し、表示すると判定した場合、処理をステップS62に進める。関連ファイル処理部44は、ステップS62において、指定されたファイルを参照し、指定されたファイルの関連ファイルを検索し、ステップS63において、その検索結果に基づいて、指定されたファイルの関連ファイル関係情報を作成する。ステップS64において、GUI画面処理部41は、その作成された関連ファイル関係情報を表示部13の表示画面上に表示させる。
関連ファイル関係情報を表示させると、GUI画面処理部41は、処理をステップS65に進める。また、ステップS61において、例えば、入力受付部32を制御し、入力部12を介して入力されたユーザ指示等に基づいて関連ファイルの関係を表示しないと判定した場合、GUI画面処理部41は、処理をステップS65に進める。
ステップS65において、関連ファイル関係表示処理を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合、GUI画面処理部41は、処理をステップS61に戻し、それ以降の処理を実行させる。また、例えば関連ファイル関係を表示させないモードに切り替えられる等して、ステップS65において、関連ファイル関係表示処理を終了すると判定した場合、GUI画面処理部41は、関連ファイル関係表示処理を終了する。
以上のような流れで関連ファイル関係表示処理が行われるので、ユーザは、関連ファイル関係の表示・非表示を容易に制御することができる。これによりユーザは、各ファイルの関係を容易に把握することができ、容易に複製編集作業を行うことができる。
なお、関連ファイル関係情報の表示または非表示を指示する操作は、どのようなものであってもよい。
例えば、図13Aに示されるように、ユーザが、所望のファイル(「ファイル2」)上にポインタ121を位置させ、そのファイルの関連ファイル関係情報151が表示されていない状態でシングルクリック操作を行うと、関連ファイル関係情報151が表示され、関連ファイル関係情報151が表示された状態でシングルクリック操作を行うと、その関連ファイル関係情報151が消去されるようにしてもよい。このようにすることにより、ユーザが1種類の操作で関連ファイル関係情報の表示・非表示を容易に制御することができるようになる。
また、例えば、図13Bに示されるように、関連ファイル関係情報を消去する場合の操作をダブルクリック操作としてもよい。このように関連ファイル関係情報を表示させる操作と関連ファイル関係情報を消去する操作を区別することにより、GUI画面処理部41は、関連ファイル関係情報の表示・非表示の誤操作の回数を低減させることができる。
さらに、例えば、図13Cに示されるように、ユーザが、所望のファイル(「ファイル2」)上にポインタ121を位置させて右クリックを行うと、メニュー画面161が開き、そして、ユーザが、そのメニュー画面161に表示されいてる「関連ファイル関係を表示」のメニューを選択する操作(例えばポインタ121をメニュー上に位置させて左クリック)を行うと、最初に指定したファイル(「ファイル2」)の関連ファイル関係情報151が表示され、メニュー画面161に表示されいてる「関連ファイル関係を非表示」のメニューを選択する操作(例えばポインタ121をメニュー上に位置させて左クリック)を行うと、最初に指定したディレクトリファイル(「ファイル2」)の関連ファイル関係情報151が消去されるようにしてもよい。このようにメニュー画面161を用いて、関連ファイル関係情報の表示制御のためにより確かなユーザの意思が必要になるように、操作を比較的複雑にすることにより、GUI画面処理部41は、誤操作の回数をより低減させることができる。
なお、例えば、関連ファイルが、所定のディレクトリの下の全ファイルであるような場合、図14Aに示されるように、その関連部分を太枠等に囲んで表示するようにしてもよい。図14Aの場合、太枠で囲まれた「ファイル3」乃至「ファイル5」に対して「ファイル4」を結びつける関連ファイル関係情報152は、「ファイル4」の関連ファイルが「ファイル3」乃至「ファイル5」であることを示している。
また、太枠で囲む代わりに、図14Bに示されるように、「ファイル4」を上位ディレクトリである「ディレクトリ1−1」に対して結びつけるようにする関連ファイル関係情報152を表示するようにしてもよい。
以上のような、複製編集画面51において、複製編集を計画する場合、ユーザは、複製編集画面51の編集元情報表示部62に表示されるファイルディレクトリ情報(またはそのディレクトリより派生した子ウィンドウに表示されるファイルディレクトリ情報)の中から複製対象を特定し、それをドラッグアンドドロップ操作(D&D)等によって、複製先情報表示部64に複製し、複製編集を計画する。
なお、この複製編集の計画において、図15に示されるように、ユーザが、表示部13に表示される表示画面201に表示されている、例えばファイル管理ツール等の、複製編集画面51以外のウィンドウ211よりファイルやディレクトリを複製先情報表示部64にドラッグアンドドロップ(D&D)操作することができるようにしてもよい。
このように計画を立てた後、ユーザは、複製実行ボタン65を操作し、実際の複製処理を開始させる。
このような複製編集を制御する複製編集処理の流れの例を図16のフローチャートを参照して説明する。
複製編集処理が開始されると、ステップS81において、GUI画面処理部41は、入力受付部32を制御して、ユーザ等により複製編集が指示されたか否かを判定し、指示されたと判定した場合、処理をステップS82に進める。
ステップS82において、ファイルディレクトリ情報処理部42は、指定された複製対象(ファイルまたはディレクトリ)のファイルディレクトリ情報を作成する。関連ファイル処理部44は、ステップS83において、指定された複製対象の関連ファイルも複製するか否かを判定し、例えばモード設定等に基づいて複製すると判定した場合、ステップS84に処理を進め、指定された複製対象の関連ファイルを検索し、ステップS85において、指定された複製対象に関連ファイルが存在するか否かを判定する。
指定された複製対象に関連ファイルが存在すると判定した場合、関連ファイル処理部44は、処理をステップS86に進める。関連ファイル処理部44は、ステップS86において、関連ファイルの複製において関連ファイルの更新が必要であるか否かを判定し、必要であると判定した場合、ステップS87に処理を進め、関連ファイルを更新した後、処理をステップS88に進める。また、ステップS86において、関連ファイルの複製時に関連ファイルの更新が必要でないと判定した場合、関連ファイル処理部44は、処理をステップS88に進める。
ステップS88において、ファイルディレクトリ情報処理部42は、その関連ファイルのファイルディレクトリ情報を作成し、処理をステップS89に進める。また、ステップS83において関連ファイルを複製しないと判定した場合、若しくは、ステップS85において関連ファイルが存在しないと判定した場合、関連ファイル処理部44は、ステップS88の処理を行わずに、処理をステップS89に進める。
ステップS89において、GUI画面処理部41は、複製先情報表示部64に表示されるファイルディレクトリ情報(複製先情報)の表示を更新し、処理をステップS90に進める。また、ステップS81において、複製編集が指示されていないと判定した場合、GUI画面処理部41は、処理をステップS90に進める。
ステップS90において、GUI画面処理部41は、入力受付部32を制御し、ユーザが編集実行ボタン65を操作する等して、複製の実行が指示されたか否かを判定し、指示されたと判定した場合、ステップS91に処理を進める。ステップS91において、複製実行部34は、複製処理を実行し、複製元記録媒体21に記録されている情報を読み出し、複製先記録媒体22に書き込む。
複製処理が終了すると、複製実行部34は、処理をステップS92に進める。また、ステップS90において、複製の実行が指示されていないと判定した場合、GUI画面処理部41は、処理をステップS92に進める。
ステップS92において、GUI画面処理部41は、複製編集処理を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合、処理をステップS81に戻し、それ以降の処理を繰り返す。また、ステップS92において、複製編集処理を終了すると判定した場合、GUI画面処理部41は、複製編集処理を終了する。
このように、複製編集処理を行うことにより、ユーザは、ドラッグアンドドロップ操作を行い、複製実行ボタン65を操作するだけで、容易に、所望のファイルやディレクトリを所望のディレクトリに複製することができる。
なお、このドラッグアンドドロップ操作中に、複製対象となるファイルやディレクトリを表示するようにしてもよい。
例えば、図17に示されるように、ユーザが、ポインタ121を操作して、子ウィンドウの「ディレクトリ1−1」を指定してドラッグすると、図18に示されるように、「ディレクトリ1−1」とともに、ディレクトリ構造情報221により示される親ディレクトリ「ディレクトリ1」、および、ディレクトリ構造情報222により示される子ウィンドウのファイル「ファイル3」が、複製対象として、ポインタ121によりドラッグされる様子が表示される。なお、このとき、ドラッグ中の複製対象であることをより明確に示すために、図18に示されるように、これらの情報が点線(または半透明の薄い色)で表示されるようにしてもよい。
このようにドラッグされた複製対象が、図19に示されるように、複製先情報表示部64にドロップされると、ドロップされた複製対象は、必要に応じてディレクトリ構造を構築し、複製先情報表示部64上に表示される。なお、図19の例の場合、「ディレクトリ3」内にドロップされたので、新たに、ディレクトリ構造情報223が表示される。
また、例えば、図20に示されるように、複製対象の関連ファイルを複製対象とともに複製する場合、ユーザが、ポインタ121を操作して、子ウィンドウの「ディレクトリ1−1」を指定してドラッグすると、図21に示されるように、「ディレクトリ1−1」とともに、ディレクトリ構造情報221により示される親ディレクトリ「ディレクトリ1」、ディレクトリ構造情報222により示される子ウィンドウのファイル「ファイル3」、並びに、「ファイル3」の関連ファイルである「ファイル1」(関連ファイル関係情報231も)が、複製対象として、ポインタ121によりドラッグされる様子が表示される。なお、このとき、ドラッグ中の複製対象であることをより明確に示すために、図21に示されるように、これらの情報が点線(または半透明の薄い色)で表示されるようにしてもよい。
このようにドラッグされた複製対象が、図22に示されるように、複製先情報表示部64にドロップされると、ドロップされた複製対象は、必要に応じてディレクトリ構造を構築し、複製先情報表示部64上に表示される。なお、図22の例の場合、「ディレクトリ3」内にドロップされたが、ディレクトリ構造情報により他のファイルと結びついていない関連ファイル「ファイル1」は、「ディレクトリ3」の外に配置される。
以上のように、ユーザは、ユーザ自身が指定したファイルやディレクトリだけでなく、そのディレクトリ下のファイルや、関連ファイル等も容易に複製することができる。
なお、以上においては、情報管理部31が、ディレクトリ構造や関連ファイル関係を1つずつ調べるように説明したが、例えば、フォーマット等によっては、ディレクトリ構造や関連ファイル関係が予め定められていたり、ファイルに関する情報が特定のファイルにより管理されていたりする場合がある。そのような場合、編集装置10は、そのようなルールに従って処理を行うようにし、例えば、ディレクトリ構造の調査や、関連ファイルの検索等の処理を適宜省略するようにしてもよい。
例えば、図23は、映像製作・編集システムであるXDCAM(ソニー株式会社の登録商標)において使用されるファイルフォーマットにおいて定義されるディレクトリ構造およびファイルの定義を示している。
XDCAMのファイルフォーマットにおいては、全てのファイルはPROAVディレクトリ(PROAV)の下位に記録される。Generalディレクトリ(General)は、それ以外のファイルを格納する。PROAVディレクトリ(PROAV)には、クリップと呼ばれる単位(例えば撮影単位)で映像や音声等の素材データ(コンテンツデータ)を格納するクリップルートディレクトリ(CLPR)、クリップの素材データを用いた編集結果を示す編集情報であるエディットリストを、その編集単位で格納するエディットリストルートディレクトリ(EDTR)、PROAVディレクトリ(PROAV)以下の素材データを管理するインデックスファイル(INDEX.XML)およびそのバックアップファイル(INDEX.BUP)、クリップ等の素材データの再生位置情報等を保存するためのディスクインフォメーションファイル(DISCINFO.XML)およびそのバックアップファイル(DISCINFO.BUP)、並びに、PROAVディレクトリ(PROAV)以下の、素材データを代表するフレーム画像(代表画)やラベル情報等を格納するディスクメタデータファイル(DISCMETA.XML)が格納されている。
クリップルートディレクトリ(CLPR)には、「C0001」や「C0002」等のように、素材データやそのメタデータ等が、クリップ単位でクリップディレクトリにまとめられて格納されている。例えば、クリップディレクトリ「C0001」には、このクリップを管理するファイルであるクリップインフォメーションファイル(C0001C01.SMI)、このクリップの画像データを含むファイルである画像データファイル(C0001V01.MXF)、それぞれ、このクリップの各チャンネルの音声データを含む8つのファイルである音声データファイル(C0001A01.MXF乃至C0001A08.MXF)、このクリップのサブストリームデータ(プロキシデータ)を含むファイルであるローレゾデータファイル(C0001S01.MXF)、このクリップの素材データに対応する、リアルタイム性を要求されないメタデータであるクリップメタデータを含むファイルであるノンリアルタイムメタデータファイル(C0001M01.XML)、このクリップの素材データに対応する、リアルタイム性を要求されるメタデータであるフレームメタデータを含むファイルであるリアルタイムメタデータファイル(C0001R01.BIM)、並びに、画像データファイル(C0001V01.MXF)のフレーム構造(例えば、MPEG等におけるピクチャ毎の圧縮形式に関する情報や、ファイルの先頭からのオフセットアドレス等の情報)が記述されたファイルであるピクチャポインタファイル(C0001I01.PPF)等のファイルが設けられる。
「C0002」等の他のクリップファイルも同様のファイル構成である。
エディットリストルートディレクトリ(EDTR)には、「E0001」や「E0002」等のように、クリップの編集結果を示すエディットリストやそのメタデータが、編集単位でエディットリストディレクトリにまとめられて格納されている。例えば、エディットリストディレクトリ「E0001」には、この編集結果(エディットリスト)を管理するファイルであるエディットリストファイル(E0001E01.SMI)、この編集後の素材データ(編集に用いられた全クリップの素材データの内、編集後のデータとして抽出された部分)に対応するクリップメタデータ、または、そのクリップメタデータに基づいて新たに生成されたクリップメタデータを含むファイルであるエディットリスト用クリップメタデータファイル(E0001M01.XML)が設けられる。
「E0002」等の他のエディットリストファイルも同様のファイル構成である。
XDCAMのシステムにおいては、このようなディレクトリ構成が保たれる。つまり、以下のような特徴を有する。第1に、各クリップのデータは、クリップ毎に1つのディレクトリにまとめられている。換言すると、「CXXXX」以下の全ファイルで1クリップが構成される。第2に、各エディットリストのデータは、編集毎に1つのディレクトリにまとめられている。換言すると、「EXXXX」以下の全ファイルで1編集が構成される。
第3に、インデックスファイル(INDEX.XML)は、各クリップの全ファイル、および、各エディットリストの全ファイルの構成を示すリストを格納し、それらのファイルを管理する。つまり、インデックスファイル(INDEX.XML)は、各クリップの全ファイル、および、各エディットリストの全ファイルの関連ファイルとして構成される。第4に、各クリップの再生位置情報がディスクインフォメーションファイル(DISCINFO.XML)に格納される。つまり、ディスクインフォメーションファイル(DISCINFO.XML)は、各クリップディレクトリ(各クリップの全ファイル)の関連ファイルとして構成される。
第5に、エディットリストファイル(E0001E01.SMI)は、その編集に用いられるクリップの情報を格納する。つまり、編集に使用されたクリップのクリップディレクトリ(編集に使用されたクリップの全ファイル)は、エディットリストファイル(E0001E01.SMI)の関連ファイルとして構成される。
このようなファイルフォーマットであるので、複製時には、以下のような制約がある。
第1に、PROAVディレクトリ(PROAV)下のディレクトリ構造は、必ず保持する。第2に、クリップルートディレクトリ(CLPR)下のデータの複製は、必ずクリップディレクトリ単位で(「CXXXX」毎に)行う。同様に、エディットリストルートディレクトリ(EDTR)下のデータの複製も、必ずエディットリストディレクトリ単位で(「EXXXX」毎に)行う。
第3に、エディットリストルートディレクトリ(EDTR)下のデータ(エディットリストディレクトリ)の複製の際、その編集に用いられるクリップ(クリップディレクトリ)も複製する必要がある。第4に、クリップディレクトリやエディットリストディレクトリを複製する場合、複製先のインデックスファイル(INDEX.XML)を更新して、その複製を反映させる必要がある。
なお、インデックスファイル(INDEX.XML)の複製は禁止であり、仮に複製しても更新処理が行われるので、複製先のインデックスファイル(INDEX.XML)には、常に、複製先の現在のファイル構成(クリップやエディットリストのファイル構成)が反映される。また、ディスクインフォメーションファイル(DISCINFO.XML)を複製した場合、複製先に存在しないクリップの再生位置情報(不要な再生位置情報)が発生することも考えられるが、その再生位置情報は参照されず、また、参照されないので、その後のディスクインフォメーションファイル(DISCINFO.XML)の更新処理によって消去されることになる。従って、不要な再生位置情報が発生することの影響はほとんど無いので、整合させる必要はない。
以上のような、XDCAMのファイルフォーマットにおいて、複製編集画面表示処理や子ウィンドウ表示制御処理は、図3や図8のフローチャートを参照して上述した場合と同様に行われる。このXDCAMのファイルフォーマットにおける関連ファイル関係表示処理の流れの例を図24のフローチャートを参照して説明する。
ステップS111において、GUI画面処理部41は、入力受付部32を介して入力されたユーザ指示等に基づいて、関連ファイルの関係を表示するか否かを判定し、表示すると判定した場合、処理をステップS112に進める。関連ファイル処理部44は、ステップS112において、その指定ファイルのパスを参照し、指定ファイルがクリップディレクトリ「CXXXX」下のファイルであるか否かを判定し、指定ファイルがクリップディレクトリ「CXXXX」下のファイルであると判定した場合、処理をステップS113に進め、そのクリップディレクトリ「CXXXX」下の全ファイルを関連ファイルとし、さらに、ステップS114において、インデックスファイル(INDEX.XML)を関連ファイルとする。ステップS114の処理を終了すると、関連ファイル処理部44は、処理をステップS119に進める。
また、ステップS112において、指定ファイルがクリップディレクトリ「CXXXX」下のファイルでないと判定した場合、関連ファイル処理部44は、処理をステップS115に進め、指定ファイルのパスを参照し、指定ファイルがエディットリストディレクトリ「EXXXX」下のファイルであるか否かを判定する。指定ファイルがエディットリストディレクトリ「EXXXX」下のファイルであると判定した場合、関連ファイル処理部44は、処理をステップS116に進め、そのエディットリストディレクトリ「EXXXX」下の全ファイルを関連ファイルとし、ステップS117において、そのエディットリストディレクトリ「EXXXX」下のエディットリストファイル(E0001E01.SMI)に登録されているクリップディレクトリ「CXXXX」下の全ファイルを関連ファイルとし、さらに、ステップS118において、インデックスファイル(INDEX.XML)を関連ファイルとする。ステップS118の処理を終了すると、関連ファイル処理部44は、処理をステップS119に進める。
ステップS119において、GUI画面処理部41は、表示制御部33を制御して、それらの関連ファイル関係情報を、表示部13に表示されている表示画面上に表示させる。ステップS119の処理を終了すると、GUI画面処理部41は、処理をステップS120に進める。
また、ステップS111において、例えば指示を受け付けておらず、関連ファイルの関係を表示しないと判定した場合、GUI画面処理部41は、処理をステップS120に進める。さらに、ステップS115において、指定ファイルがエディットリストディレクトリ「EXXXX」下のファイルでないと判定した場合、関連ファイル処理部44は、処理をステップS120に進める。
ステップS120において、GUI画面処理部41は、関連ファイル関係表示処理を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合、処理をステップS111に戻し、それ以降の処理を繰り返し実行させる。また、ステップS120において、例えばモード設定の変更等に基づいて、関連ファイル関係処理を終了すると判定した場合、GUI画面処理部41は、関連ファイル関係表示処理を終了する。
以上のように、特定のファイルフォーマットにおいては、ファイル間の関係が予め決められている場合がある。このような場合、関連ファイル処理部44は、関連ファイルの検索を行わずに、その予め定められた関係を利用して関連ファイルを容易に定義することができる。
次に、XDCAMのファイルフォーマットにおける複製編集処理の流れの例を図25乃至図27のフローチャートを参照して説明する。
複製編集処理が開始されるとGUI画面処理部41は、ステップS141において、入力受付部32を制御し、入力部12を介してユーザより複製対象(ファイルやディレクトリ)が指定されたか否かを判定し、指定されたと判定するまで待機する。
複製対象が指定されたと判定すると、GUI画面処理部41は、処理をステップS142に進め、その複製対象はクリップルートディレクトリ(CLPR)下に存在するか否かを判定し、存在すると判定した場合、処理をステップS143に進める。ステップS143において、GUI画面処理部41は、複製対象がクリップルートディレクトリ(CLPR)そのものであるか否かを判定し、そのものであると判定した場合、ステップS144において、クリップルートディレクトリ(CLPR)以下の全ファイルおよび全ディレクトリ(つまり全クリップ)を複製対象とする。また、ステップS143において、複製対象がクリップルートディレクトリ(CLPR)そのものでないと判定した場合、GUI画面処理部41は、ステップS145において、指定されたクリップディレクトリ(CXXXX)以下の全ファイルおよび全ディレクトリ(つまりクリップ全体)を複製対象とする。ステップS144またはステップS145の処理を終了すると、GUI画面処理部41は、処理を図26のステップS161に進める。
また、図25のステップS142において、複製対象がクリップルートディレクトリ(CLPR)下に存在しないと判定した場合、GUI画面処理部41は、処理をステップS146に進め、その複製対象はエディットリストルートディレクトリ(EDTR)下に存在するか否かを判定し、存在すると判定した場合、処理をステップS147に進める。ステップS147において、GUI画面処理部41は、複製対象がエディットリストルートディレクトリ(EDTR)そのものであるか否かを判定し、そのものであると判定した場合、ステップS148において、エディットリストルートディレクトリ(EDTR)以下の全ファイルおよび全ディレクトリ(つまり全エディットリスト)を複製対象とし、ステップS149において、全エディットリストファイル(EXXXXE01.SMI)に登録されているクリップディレクトリ(CXXXX)以下の全ファイルおよび全ディレクトリ(つまり、全エディットリストファイル(EXXXXE01.SMI)に登録されているクリップ全体)を複製対象とする。
また、ステップS147において、複製対象がエディットリストルートディレクトリ(EDTR)そのものでないと判定した場合、GUI画面処理部41は、ステップS150において、指定されたエディットリストディレクトリ(EXXXX)以下の全ファイルおよび全ディレクトリ(つまりエディットリスト全体)を複製対象とし、ステップS151において、指定されたエディットリストディレクトリ(EXXXX)のエディットリストファイル(EXXXXE01.SMI)に登録されているクリップディレクトリ(CXXXX)以下の全ファイルおよび全ディレクトリ(つまり、指定されたエディットリストディレクトリ(EXXXX)のエディットリストファイル(EXXXXE01.SMI)に登録されているクリップ全体)を複製対象とする。
ステップS149またはステップS151の処理を終了すると、GUI画面処理部41は、処理を図26のステップS161に進める。
また、図25のステップS146において、複製対象がエディットリストルートディレクトリ(EDTR)下にも存在しないと判定した場合、GUI画面処理部41は、処理をステップS152に進め、指定されたファイルまたはディレクトリを複製対象とする。複製対象が決定すると、GUI画面処理部41は、処理を図26のステップS171に進める。
図25のステップS144、ステップS145、ステップS149、またはステップS151の処理が終了すると、ファイルディレクトリ情報処理部42は、図26のステップS161において、複製元記録媒体21より複製対象の情報を読み出し、複製対象のデータ量を算出する。
ステップS162において、GUI画面処理部41は、複製先が指定されたか否かを判定し、指定されたと判定するまで待機する。例えばユーザにより複製先が指定されたと判定すると、GUI画面処理部41は、処理をステップS163に進める。ステップS163において、ファイルディレクトリ情報処理部42は、複製先のインデックスファイル(INDEX.XML)に複製対象(ファイルやディレクトリ)の情報を追加したイメージファイル(つまり複製後の状態)を作成し、そのイメージファイルを複製対象に追加し、ステップS164において、複製先のインデックスファイルのデータ量と、イメージファイルのデータ量との差分を、複製対象のデータ量に追加する。
GUI画面処理部41は、ステップS165において、その複製対象の複製先ディレクトリを全て特定し、ステップS166において、複製先ディレクトリに同名データが存在するか否かを判定し、存在すると判定した場合、ステップS167に処理を進める。GUI画面処理部41は、ステップS157において、名前変更または上書きを行い、ステップS158において、必要に応じてデータ量を補正する。ステップS158の処理を終了すると、GUI画面処理部41は、処理をステップS169に進める。また、ステップS166において、複製先ディレクトリに同名データが存在しないと判定した場合、GUI画面処理部41は、処理をステップS169に進める。
ステップS169において、GUI画面処理部41は、複製対象のデータ量が複製先のドライブの空き容量より小さいか否かを判定し、小さいと判定した場合、処理をステップS170に進める。ステップS170において、ファイルディレクトリ情報処理部42は、複製先情報表示部64等に表示される複製先のファイルディレクトリ情報を更新し、処理を図27のステップS181に進める。
また、図25のステップS152が終了すると、ファイルディレクトリ情報処理部42は、図26のステップS171において、複製元記録媒体21より複製対象の情報を読み出し、複製対象のデータ量を算出する。
ステップS172において、GUI画面処理部41は、複製先が指定されたか否かを判定し、指定されたと判定するまで待機する。例えばユーザにより複製先が指定されたと判定すると、GUI画面処理部41は、処理をステップS173に進め、指定された複製先がPROAVディレクトリ(PROAV)下であるか否かを判定し、PROAVディレクトリ(PROAV)下であると判定した場合、処理をステップS165に戻し、指定された複製対象について、それ以降の処理を実行させる。
また、ステップS173において、複製先がPROAVディレクトリ(PROAV)下でないと判定した場合、GUI画面処理部41は、処理をステップS174に進める。また、ステップS169において、複製対象のデータ量が空き容量より大きいと判定した場合、GUI画面処理部41は、処理をステップS174に進める。
ステップS174において、GUI画面処理部41は、表示制御部33を制御し、表示部13に複製不可をユーザに通知するための複製不可メッセージを表示させる。ステップS174の処理が終了すると、GUI画面処理部41は、複製編集処理を終了する。
また、図27のステップS181において、GUI画面処理部41は、入力受付部32を制御し、複製の実行が指示されたか否かを判定し、ユーザが複製実行ボタン65を操作するなどして、複製の実行が指示されたと判定した場合、処理をステップS182に進める。
ステップS182において、複製実行部34は、複製先ディスクがフォーマット済みであるか否かを判定する。複製先ディスクがフォーマットされていないと判定した場合、複製実行部34は、処理をステップS183に進め、複製先ディスクのフォーマットを行い、図23に示されるようなディレクトリ構造を構築し、処理をステップS184に進める。
例えば、図28に示されるように、ユーザが、複製対象であるクリップファイル(C0002V01.MXF)を、空き領域にドラッグアンドドロップ操作する場合、複製実行部34は、図29に示されるように、フォーマット処理を行って所定のディレクトリ構造(PROAVディレクトリ以下)を構築し、複製対象であるクリップファイル(C0002V01.MXF)を、正しいディレクトリ(クリップディレクトリ「C0001」下)に複製させる。
また、ステップS182において、複製先ディスクが既にフォーマットされており、図23に示されるようなディレクトリ構造が構築されていると判定した場合、複製実行部34は、処理をステップS184に進める。
ステップS184において、複製実行部34は、複製対象を複製先に記録させ、処理をステップS185に進める。また、ステップS181において、複製の実行が指示されていないと判定した場合、GUI画面処理部41は、処理をステップS185に進める。
ステップS185において、GUI画面処理部41は、複製編集処理を終了するか否かを判定し、終了しないと判定した場合、図25のステップS141に処理を戻し、それ以降の処理を繰り返し実行させる。また、図27のステップS185において、複製編集処理を終了すると判定した場合、GUI画面処理部41は、複製編集処理を終了する。
以上のように編集装置10が複製編集処理を行うことにより、上述したようにファイルやディレクトリの複製に制限があるような場合であっても、ユーザは容易に編集作業を行うことができる。つまり、編集装置10は、複製作業の利便性を向上させることができる。
また、複製対象としたファイルが必要とする関連ファイルを検索して自動的に複製することができるので、ユーザは、ファイル間の関係を1つずつ確認し、必要なファイルを指定して複製するなどの煩雑な作業無しに、指定漏れの発生を抑制し、より確実な複製作業を行うことができる。
なお、以上においては、複製元記録媒体21と複製先記録媒体22とを物理的に異なる記録媒体(異なるドライブに装着されたリムーバブルメディア)として説明したが、これに限らず、編集装置10は、例えば、1つのドライブのみを用いて、所謂オンザフライ方式の読み出し書き込み処理によって、リムーバブルメディア間の複製を行うようにしてもよいし、同じ記録媒体上でファイルやディレクトリを複製するようにしてもよい。
また、複製元記録媒体21および複製先記録媒体22の数はそれぞれいくつであってもよく、例えば、1回の複製処理により、複数の複製元記録媒体からファイルやディレクトリを、1つの複製先記録媒体に複製させるようにしてもよいし、1つの複製元記録媒体からファイルやディレクトリを、複数の複製先記録媒体に複製させるようにしてもよい。さらに、1回の複製処理により、複数の複製元記録媒体からファイルやディレクトリを、複数の複製先記録媒体に複製させるようにしてももちろんよい。それらの場合も、個々の複製編集に関する各処理は、基本的に上述した場合と同様の処理が実行される。
また、以上においては、画像データや音声データ等の複製について説明したが、複製するデータの内容および種類はどのようなものであってもよい。
さらに、以上においては、編集装置10が、複製元情報や複製先情報等のファイルディレクトリ情報を棒グラフ状に図形表示するように説明したが、ユーザが、ディレクトリのデータ量を、ファイルのデータ量と同様に、目視だけで直感的に把握することができるような図形表示であれば、どのような表示方法であってもよく、例えば、大きさ、面積、高さ、色、濃度等、任意のパラメータによりデータ量を表現するようにしてもよい。例えば、円グラフ状であってもよい。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。この場合、例えば、編集装置10は、図30に示されるようなパーソナルコンピュータとして構成されるようにしてもよい。
図30において、パーソナルコンピュータ300のCPU(Central Processing Unit)301は、ROM(Read Only Memory)302に記憶されているプログラム、または記憶部313からRAM(Random Access Memory)303にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM303にはまた、CPU301が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU301、ROM302、およびRAM303は、バス304を介して相互に接続されている。このバス304にはまた、入出力インタフェース310も接続されている。
入出力インタフェース310には、キーボード、マウスなどよりなる入力部311、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD(Liquid Crystal Display)などよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力部312、ハードディスクなどより構成される記憶部313、モデムなどより構成される通信部314が接続されている。通信部314は、インターネットを含むネットワークを介しての通信処理を行う。
入出力インタフェース310にはまた、必要に応じてドライブ315が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア321が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部313にインストールされる。
上述した一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図30に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)(登録商標)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア321により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに配信される、プログラムが記録されているROM302や、記憶部313に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
なお、以上において、一つの装置として説明した構成を分割し、複数の装置として構成するようにしてもよい。逆に、以上において複数の装置として説明した構成をまとめて一つの装置として構成されるようにしてもよい。また、各装置の構成に上述した以外の構成を付加するようにしてももちろんよい。さらに、システム全体としての構成や動作が実質的に同じであれば、ある装置の構成の一部を他の装置の構成に含めるようにしてもよい。つまり、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
本発明は、複製編集装置に適用することが可能である。
10 編集装置, 11 制御部, 12 入力部, 13 表示部, 20 バス, 21 複製元記録媒体, 22 複製先記録媒体, 31 情報管理部, 32 入力受付部, 33 表示制御部, 34 複製実行部, 41 GUI画面処理部, 42 ファイルディレクトリ情報処理部, 43 ディレクトリ構造処理部, 44 関連ファイル処理部, 51 複製編集画面, 61 複製元パス表示部, 62 複製元情報表示部, 63 複製先パス表示部, 64 複製先情報表示部, 65 複製実行ボタン, 66 中止ボタン, 101 子ウィンドウ, 111 ディレクトリ構造情報, 151 関連ファイル関係情報
Claims (11)
- データを複製編集する編集装置であって、
前記データの複製先とする記録媒体のファイルおよびディレクトリのデータ量、並びに、前記記録媒体の空き容量を、複製先情報として、ユーザが直感的に把握することができるように図形表示させる複製先情報表示制御手段と、
前記複製先情報表示制御手段により表示させられた前記複製先情報に基づいて計画された前記複製編集を実行する複製手段と
を備える編集装置。 - 前記複製先情報表示制御手段は、前記複製先情報を、前記ファイル、前記ディレクトリ、および前記空き容量のそれぞれのデータ量を長さで表す棒グラフ状に表示させる
請求項1に記載の編集装置。 - 前記ディレクトリの下に格納されるファイルのデータ量の合計を算出することにより、前記ディレクトリのデータ量を算出するデータ量算出手段をさらに備える
請求項1に記載の編集装置。 - 前記複製先情報表示制御手段により表示させられている前記ディレクトリ下に格納されるファイルおよびディレクトリを、前記ユーザがデータ量を直感的に把握することができるように図形表示するための子ウィンドウを作成し、表示させる子ウィンドウ作成手段をさらに備える
請求項1に記載の編集装置。 - 前記子ウィンドウ作成手段により作成されて表示された前記子ウィンドウと、前記子ウィンドウに対応する親ディレクトリとの関係を示すディレクトリ構造情報を作成し、表示させるディレクトリ構造情報作成手段をさらに備える
請求項4に記載の編集装置。 - 前記複製先情報表示制御手段により表示させられているファイルと、前記ファイルに関連する関連ファイルとの関係を示す関連ファイル関係情報を作成し、表示させる関連ファイル関係情報作成手段をさらに備える
請求項1に記載の編集装置。 - 前記ユーザが、複製対象とするファイルまたはディレクトリのアイコンや図形表示を、前記複製先情報表示制御手段により表示させられている前記複製先情報にドラッグアンドドロップ操作することにより入力される複製編集の指示入力を受け付ける入力受付手段をさらに備え、
前記複製先情報表示制御手段は、前記入力受付手段により受け付けられた前記複製編集の指示入力において、前記ドラッグアンドドロップ操作された前記複製対象とするファイルまたはディレクトリを、前記ユーザがデータ量を直感的に把握することができるように図形表示させる
請求項1に記載の編集装置。 - 前記データの複製元とする記録媒体のファイルおよびディレクトリのデータ量、並びに、前記記録媒体の空き容量を、複製元情報として、前記ユーザが直感的に把握することができるように図形表示させる複製元情報表示制御手段をさらに備える
請求項1に記載の編集装置。 - データを複製編集する編集装置の編集方法であって、
前記データの複製先とする記録媒体のファイルおよびディレクトリのデータ量、並びに、前記記録媒体の空き容量を、複製先情報として、ユーザが直感的に把握することができるように、表示部に図形表示させ、
前記表示部に表示された前記複製先情報に基づいて計画された前記複製編集を実行する
ステップを含む編集方法。 - データを複製編集する処理をコンピュータに行わせるプログラムであって、
前記データの複製先とする記録媒体のファイルおよびディレクトリのデータ量、並びに、前記記録媒体の空き容量を、複製先情報として、ユーザが直感的に把握することができるように、表示部に図形表示させ、
前記表示部に表示された前記複製先情報に基づいて計画された前記複製編集を実行する
ステップを含むプログラム。 - 請求項10に記載のプログラムが記録されている記録媒体。
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