JP2007187573A - Pll回路のテスト装置およびそのテスト方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】PLL回路の開ループテストおよびロックアップタイムを含めた閉ループテストを同一の検査工程で実施できるようにすること。
【解決手段】この発明は、位相比較器1、ループフィルタ2、VCO3、およびプリスケーラ4を有するPLL回路のテスト装置であって、第1スイッチ11と、第2スイッチ12とを備えている。第1スイッチ11は、VCO3とプリスケーラ4との間に設け、VCO3とプリスケーラ4との接続、またはプリスケーラ4と第2スイッチ12との接続を、外部からの制御によって選択的に行うようになっている。第2スイッチ12は、第1スイッチ11とテスト時に使用される高周波信号発生装置21との間に設け、高周波信号発生装置21と第1スイッチ11との接続、または高周波信号発生装置21と開放端子との接続を、外部からの制御によって選択的に行うようになっている。
【選択図】 図1
【解決手段】この発明は、位相比較器1、ループフィルタ2、VCO3、およびプリスケーラ4を有するPLL回路のテスト装置であって、第1スイッチ11と、第2スイッチ12とを備えている。第1スイッチ11は、VCO3とプリスケーラ4との間に設け、VCO3とプリスケーラ4との接続、またはプリスケーラ4と第2スイッチ12との接続を、外部からの制御によって選択的に行うようになっている。第2スイッチ12は、第1スイッチ11とテスト時に使用される高周波信号発生装置21との間に設け、高周波信号発生装置21と第1スイッチ11との接続、または高周波信号発生装置21と開放端子との接続を、外部からの制御によって選択的に行うようになっている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、PLL回路を有する高周波システムおよび高周波集積回路の検査工程の効率化を図ることができる、PLL回路のテスト装置およびそのテスト方法に関するものである。
PLL回路を有する高周波システムおよび高周波集積回路のテストには、開ループテストと閉ループテストとがある。
開ループテストでは、PLL回路内の分周器の動作限界を保証するカウンターテストを実施する。閉ループテストでは、PLL回路のロックアップタイムや位相ノイズ、スプリアス、高調波のACテストを実施する。故障検出率を考えると、閉ループテストおよび開ループテストの両方を実施する必要がある。
開ループテストでは、PLL回路内の分周器の動作限界を保証するカウンターテストを実施する。閉ループテストでは、PLL回路のロックアップタイムや位相ノイズ、スプリアス、高調波のACテストを実施する。故障検出率を考えると、閉ループテストおよび開ループテストの両方を実施する必要がある。
そこで、従来は、PLL回路を有する高周波集積回路のテストは、開ループテストと閉ループテストを2つの別検査工程で実施されていた。
図2は、従来の開ループテストを行う場合のテスト方法を示す図である。
この場合には、PLL回路の構成要素のうち位相比較器1とプリスケーラ(分周器)4がテストの対象となり、これらは高周波集積回路5で構成されている。
図2は、従来の開ループテストを行う場合のテスト方法を示す図である。
この場合には、PLL回路の構成要素のうち位相比較器1とプリスケーラ(分周器)4がテストの対象となり、これらは高周波集積回路5で構成されている。
テスト時には、高周波信号発生装置21を用いて、高周波信号入力端子6にプリスケーラ4の分周動作限界近傍の周波数および振幅を有する高周波信号を入力し、かつ、基準信号発生装置22を用いて位相比較器1に基準信号を入力する。そして、分周信号測定装置23を用いて、所望の分周された周波数がプリスケーラ4から出力されているか検査を実施する。
図3は、従来の閉ループテストを行う場合のテスト方法を示す図である。
この場合には、PLL回路の構成要素のである位相比較器1、ループフィルタ2、電圧制御発振器(VCO)3、およびプリスケーラ4は、図示のようにPLLループを形成した状態にする。
テスト時には、基準信号発生装置22を用いて位相比較器1に基準信号を入力する。そして、VCO3から高周波信号入力端子6への経路の途中で高周波信号を取り出し、この取り出した高周波信号を用いて、PLL回路のロックアップタイム、位相ノイズ、周波数およびレベルについて、レベル及び周波数測定装置24を用いて検査を実施する。
この場合には、PLL回路の構成要素のである位相比較器1、ループフィルタ2、電圧制御発振器(VCO)3、およびプリスケーラ4は、図示のようにPLLループを形成した状態にする。
テスト時には、基準信号発生装置22を用いて位相比較器1に基準信号を入力する。そして、VCO3から高周波信号入力端子6への経路の途中で高周波信号を取り出し、この取り出した高周波信号を用いて、PLL回路のロックアップタイム、位相ノイズ、周波数およびレベルについて、レベル及び周波数測定装置24を用いて検査を実施する。
このため、従来のテストでは最低2種類のテストボードが必要であり、1つのデバイスを最低2回の工程で検査する必要が発生し、換言すると、1つのデバイスを最低2回搬送して検査する必要が発生し、1つのデバイスに対する検査コストを削減することが難しかった。
このような不具合を解消するために、PLLを有する集積回路の検査において、PLL閉ループでのロック検査と、PLL開ループでの検査を、それぞれの検査に影響を及ぼすことなく同一の基板上で実現できる集積回路の検査回路が知られている(例えば特許文献1参照)。
このような不具合を解消するために、PLLを有する集積回路の検査において、PLL閉ループでのロック検査と、PLL開ループでの検査を、それぞれの検査に影響を及ぼすことなく同一の基板上で実現できる集積回路の検査回路が知られている(例えば特許文献1参照)。
この検査回路は、以下のような第1の回路と第2の回路とを備えている。
第1の回路は、PLL回路ループ内に信号混合回路を構成するインピーダンス変換トランスを設け、PLL回路ループ内の電圧制御発振器の出力をインピーダンス変換トランスの第1の入力端に入力し、その出力端から位相比較器に伝えるものである。
第2の回路は、インピーダンス変換トランスの第2の入力端に外部から信号を入力し、第1の入力端に入力する信号とは逆位相で結合させてインピーダンス変換トランスの出力端を共通にして、位相比較器に伝えるものである。
特開2003−185714号公報
第1の回路は、PLL回路ループ内に信号混合回路を構成するインピーダンス変換トランスを設け、PLL回路ループ内の電圧制御発振器の出力をインピーダンス変換トランスの第1の入力端に入力し、その出力端から位相比較器に伝えるものである。
第2の回路は、インピーダンス変換トランスの第2の入力端に外部から信号を入力し、第1の入力端に入力する信号とは逆位相で結合させてインピーダンス変換トランスの出力端を共通にして、位相比較器に伝えるものである。
このように従来の検査回路では、インピーダンス変換トランスを使用するが、図4に示すように、一般的にトランスの1次側の端子31と2次側の端子32との間のアイソレーションは10dB程度である。
このため、従来の検査回路では、閉ループテストでのPLL回路のロック状態、すなわち定常状態での波形及び周波数の測定が可能といった記述に止まり、PLL回路がロックするまでの時間(ロックアップタイム)、すなわち過渡状態の周波数測定にまで至っていない。
本発明の目的は、上記の点に鑑み、PLL回路の開ループテストおよびロックアップタイムを含めた閉ループテストを同一の検査工程で実施できる、PLL回路のテスト装置、およびそのテスト方法を提供することにある。
このため、従来の検査回路では、閉ループテストでのPLL回路のロック状態、すなわち定常状態での波形及び周波数の測定が可能といった記述に止まり、PLL回路がロックするまでの時間(ロックアップタイム)、すなわち過渡状態の周波数測定にまで至っていない。
本発明の目的は、上記の点に鑑み、PLL回路の開ループテストおよびロックアップタイムを含めた閉ループテストを同一の検査工程で実施できる、PLL回路のテスト装置、およびそのテスト方法を提供することにある。
上記の課題を解決し本発明の目的を達成するために、本発明は以下のような構成からなる。
すなわち、請求項1に係る発明は、位相比較器、ループフィルタ、電圧制御発振器、およびプリスケーラを有するPLL回路のテスト装置であって、前記PLL回路のPLLループ内の前記電圧制御発振器と前記プリスケーラとの間に設けた第1の選択手段と、前記第1の選択手段とテスト時に使用される高周波信号発生装置との間に設けた第2の選択手段と、を備え、前記第1の選択手段は、前記電圧制御発振器と前記プリスケーラとの接続、あるいは前記プリスケーラと前記第2の選択手段との接続を選択するようになっており、前記第2の選択手段は、前記高周波信号発生装置と前記第1の選択手段との接続、あるいは前記高周波信号発生装置と開放端子との接続を選択するようになっている。
すなわち、請求項1に係る発明は、位相比較器、ループフィルタ、電圧制御発振器、およびプリスケーラを有するPLL回路のテスト装置であって、前記PLL回路のPLLループ内の前記電圧制御発振器と前記プリスケーラとの間に設けた第1の選択手段と、前記第1の選択手段とテスト時に使用される高周波信号発生装置との間に設けた第2の選択手段と、を備え、前記第1の選択手段は、前記電圧制御発振器と前記プリスケーラとの接続、あるいは前記プリスケーラと前記第2の選択手段との接続を選択するようになっており、前記第2の選択手段は、前記高周波信号発生装置と前記第1の選択手段との接続、あるいは前記高周波信号発生装置と開放端子との接続を選択するようになっている。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のPLL回路のテスト装置において、前記PLL回路の開ループテスト時は、前記第1の選択手段は前記プリスケーラと前記第2の選択手段とを接続し、かつ前記第2の選択手段は前記高周波信号発生装置と前記第1の選択手段とを接続し、これにより前記高周波信号発生装置からの信号を前記プリスケーラに供給するようになっている。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載のPLL回路のテスト装置において、前記PLL回路の閉ループテスト時は、前記第1の選択手段は前記電圧制御発振器と前記プリスケーラとを接続し、かつ前記第2の選択手段は前記高周波信号発生装置と開放端子とを接続し、これによりPLL閉ループを形成するようになっている。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のうちの何れかに記載のPLL回路のテスト装置において、前記第1および第2の選択手段は、高周波リレーまたは高周波スイッチからなる。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のうちの何れかに記載のPLL回路のテスト装置において、前記第1および第2の選択手段は、高周波リレーまたは高周波スイッチからなる。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のうちの何れかに記載のPLL回路のテスト装置において、前記位相比較器および前記プリスケーラは集積回路で構成するようにした。
請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のうちの何れかに記載のPLL回路のテスト装置において、前記第1および第2の選択手段は、同じテストボード上に搭載されるようにした。
請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5のうちの何れかに記載のPLL回路のテスト装置において、前記第1および第2の選択手段は、同じテストボード上に搭載されるようにした。
請求項7に係る発明は、位相比較器、ループフィルタ、電圧制御発振器、およびプリスケーラを有するPLL回路のテスト方法であって、前記PLL回路のPLLループ内の前記電圧制御発振器と前記プリスケーラとの間に設けた第1の選択手段と、前記第1の選択手段とテスト時に使用される高周波信号発生装置との間に設けた第2の選択手段とを連係動作させてテストを行うようにし、前記PLL回路の開ループテスト時には、前記第1の選択手段は前記プリスケーラと前記第2の選択手段とを接続し、かつ前記第2の選択手段は前記高周波信号発生装置と前記第1の選択手段とを接続して、前記高周波信号発生装置からの信号を前記プリスケーラに供給し、これと同時に前記位相比較器に基準信号を供給し、この状態で前記プリスケーラから出力される分周信号について所定のテストを行い、前記PLL回路の閉ループテスト時には、前記第1の選択手段は前記電圧制御発振器と前記プリスケーラとを接続し、かつ前記第2の選択手段は前記高周波信号発生装置と開放端子とを接続して、PLL閉ループを形成し、これと同時に前記位相比較器に基準信号を供給し、この状態で前記電圧制御発振器から出力される信号について所定のテストを行うようにした。
請求項8に係る発明は、請求項7に記載のPLL回路のテスト方法において、前記第1および第2の選択手段を同一のテストボードに搭載し、前記開ループテストおよび閉ループテストを前記同一のテストボードを用いて続けて実施するようにした。
請求項8に係る発明は、請求項7に記載のPLL回路のテスト方法において、前記第1および第2の選択手段を同一のテストボードに搭載し、前記開ループテストおよび閉ループテストを前記同一のテストボードを用いて続けて実施するようにした。
本発明によれば、PLL回路を有する高周波システムや高周波集積回路の検査工程において、開ループテストとロックアップタイムを含めた閉ループテストとを、同一のテスト装置で行うことが可能となり、同一の検査工程で実施できるので、PLL回路を含む高周波システムや高周波集積回路の検査を今まで以上に効率的に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明のPLL回路のテスト装置、およびそのテスト方法の実施形態を説明する図である。
この実施形態に係るテスト装置は、図1に示すように、位相比較器1、ループフィルタ2、電圧制御発振器(VCO)3、およびプリスケーラ(分周器)4からなるPLL回路のテストを行うものであり、GHz帯の高周波システムに適用されるPLL回路のテスト装置の例である
ここで、このテストの対象であるPLL回路の構成要素のうち、位相比較器1とプリスケーラ4は、例えば高周波信号を取り扱う高周波集積回路5で構成される。また、高周波集積回路5は、高周波信号入力端子6、基準信号入力端子7、および分周信号出力端子8などを備えている。
図1は、本発明のPLL回路のテスト装置、およびそのテスト方法の実施形態を説明する図である。
この実施形態に係るテスト装置は、図1に示すように、位相比較器1、ループフィルタ2、電圧制御発振器(VCO)3、およびプリスケーラ(分周器)4からなるPLL回路のテストを行うものであり、GHz帯の高周波システムに適用されるPLL回路のテスト装置の例である
ここで、このテストの対象であるPLL回路の構成要素のうち、位相比較器1とプリスケーラ4は、例えば高周波信号を取り扱う高周波集積回路5で構成される。また、高周波集積回路5は、高周波信号入力端子6、基準信号入力端子7、および分周信号出力端子8などを備えている。
この実施形態に係るテスト装置は、テスト(検査)を行うために、図1に示すように、第1の選択手段である第1スイッチ11と、この第1スイッチ11と連係動作する第2の選択手段である第2スイッチ12とを備えている。
また、この実施形態に係るテスト装置では、第1スイッチ11、第2スイッチ12が図示しない同一のテストボード上に予め搭載または具備され、さらにループフィルタ2およびVCO3もそのテストボード上に予め搭載または具備されている。そして、テスト時に、そのテストボード上に検査対象である高周波集積回路5が搭載されるようになっている。
また、この実施形態に係るテスト装置では、第1スイッチ11、第2スイッチ12が図示しない同一のテストボード上に予め搭載または具備され、さらにループフィルタ2およびVCO3もそのテストボード上に予め搭載または具備されている。そして、テスト時に、そのテストボード上に検査対象である高周波集積回路5が搭載されるようになっている。
第1スイッチ11は、PLL回路のPLLループ内のVCO3とプリスケーラ4との間に設け、VCO3とプリスケーラ4との電気的な接続、あるいはプリスケーラ4と第2スイッチ12との電気的な接続を、外部からの制御によって選択的に行うようになっている。
第2スイッチ12は、第1スイッチ11とテスト時に使用される高周波信号発生装置21との間に設け、高周波信号発生装置21と第1スイッチ11との電気的な接続、あるいは高周波信号発生装置21と開放端子との電気的な接続を、外部からの制御によって選択的に行うようになっている。
第2スイッチ12は、第1スイッチ11とテスト時に使用される高周波信号発生装置21との間に設け、高周波信号発生装置21と第1スイッチ11との電気的な接続、あるいは高周波信号発生装置21と開放端子との電気的な接続を、外部からの制御によって選択的に行うようになっている。
さらに具体的には、第1スイッチ11は、図示のように、可動接点11a、端子11b、および端子11cを有している。可動接点11aは高周波信号入力端子6を介してプリスケーラ4の入力側に接続され、端子11bは信号線13を介してVCO3の出力端子と接続され、端子11cは第2スイッチ12の端子12bと接続されている。
また、第2スイッチ12は、図示のように、可動接点12a、端子12b、および端子12cを有している。可動接点12aは信号線14を介して高周波信号発生装置21の出力端子に接続され、端子12bは第1スイッチ11の端子11cと接続され、端子12cは開放端子として機能するようになっている。そして、信号線14とアースとの間に、高周波信号発生装置21の出力インピーダンスとの整合を行う終端抵抗15が接続されている。
また、第2スイッチ12は、図示のように、可動接点12a、端子12b、および端子12cを有している。可動接点12aは信号線14を介して高周波信号発生装置21の出力端子に接続され、端子12bは第1スイッチ11の端子11cと接続され、端子12cは開放端子として機能するようになっている。そして、信号線14とアースとの間に、高周波信号発生装置21の出力インピーダンスとの整合を行う終端抵抗15が接続されている。
第1スイッチ11および第2スイッチ12は、上記のような機能を有する高周波リレーまたは高周波スイッチからなることが好ましい。これは、テストの際にアイソレーションをできるだけ大きくして、回路相互間などの干渉をできるだけ小さくするためである。すなわち、閉ループテスト時には信号線14の負荷容量、開ループテスト時には信号線13の負荷容量がそれぞれのテストに影響を及ぼすので、これらをできるだけ小さくするためである。
ここで、高周波リレーとは、高周波信号を扱うことができるリレーであり、外部からの制御によりその可動接点およびそれに相当するものを制御して上記の機能を実現できるものである。
また、高周波スイッチとは、高周波信号を扱うことができるアナログスイッチなどであり、外部からの制御によりMOSトランジスタやバイポーラトランジスタをオンオフ制御して上記の機能を実現できるものである。
なお、スイッチ11、12として高周波リレーを使用した場合には、所望の周波数帯においてアイソレーションが60dB以上となるテスト装置を構成可能である。
また、高周波スイッチとは、高周波信号を扱うことができるアナログスイッチなどであり、外部からの制御によりMOSトランジスタやバイポーラトランジスタをオンオフ制御して上記の機能を実現できるものである。
なお、スイッチ11、12として高周波リレーを使用した場合には、所望の周波数帯においてアイソレーションが60dB以上となるテスト装置を構成可能である。
次に、この実施形態に係るテスト装置を使用して行うPLL回路のテスト方法の一例について、図1を参照して説明する。
この例では、図1に示すテスト装置のスイッチ11、12として高周波リレーを使用して、所望の周波数帯においてアイソレーションが60dB以上となるテスト装置を構成し、これにより、信号線14の負荷容量の影響を受けず、PLL回路自体が有するロックアップタイムを測定する場合について説明する。
この例では、図1に示すテスト装置のスイッチ11、12として高周波リレーを使用して、所望の周波数帯においてアイソレーションが60dB以上となるテスト装置を構成し、これにより、信号線14の負荷容量の影響を受けず、PLL回路自体が有するロックアップタイムを測定する場合について説明する。
まず、PLL回路の開ループテストを実施する場合について説明する。
この場合には、第1スイッチ11の可動接点11aを図示のように接点11c側に接続された状態にし、これと同時に第2スイッチ12の可動接点12aを図示の位置から接点12b側に切り換える。これにより、高周波信号発生装置21からの高周波信号が第2スイッチ12、第1スイッチ11、および高周波信号入力端子6を経由してプリスケーラ4に供給可能となる。
この場合には、第1スイッチ11の可動接点11aを図示のように接点11c側に接続された状態にし、これと同時に第2スイッチ12の可動接点12aを図示の位置から接点12b側に切り換える。これにより、高周波信号発生装置21からの高周波信号が第2スイッチ12、第1スイッチ11、および高周波信号入力端子6を経由してプリスケーラ4に供給可能となる。
そして、高周波信号発生装置21には、プリスケーラ4の分周動作限界近傍の周波数および振幅を有する高周波信号を発生させるので、その高周波信号がプリスケーラ4に入力される。これと同時に、基準信号発生装置22を動作させて基準信号を発生させ、その基準信号を位相比較器1に入力させる。
また、このときには、分周信号測定装置23の測定プローブを分周信号出力端子8に接続させ、プリスケーラ4から出力される分周信号を分周信号測定装置23で測定し、その分周信号が所望の分周された周波数であるか否かを検査する。
また、このときには、分周信号測定装置23の測定プローブを分周信号出力端子8に接続させ、プリスケーラ4から出力される分周信号を分周信号測定装置23で測定し、その分周信号が所望の分周された周波数であるか否かを検査する。
次に、PLL回路の閉ループテストを実施する場合について説明する。
この場合には、第1スイッチ11の可動接点11aを接点11c側から接点11b側に切り換え、これと同時に第2スイッチ12の可動接点12aを接点12b側から接点12c側に切り換える。これにより、VCO3とプリスケーラ4とが接続され、PLL回路は閉ループを形成する。
この場合には、第1スイッチ11の可動接点11aを接点11c側から接点11b側に切り換え、これと同時に第2スイッチ12の可動接点12aを接点12b側から接点12c側に切り換える。これにより、VCO3とプリスケーラ4とが接続され、PLL回路は閉ループを形成する。
そして、基準信号発生装置22を動作させて基準信号を発生させ、その基準信号を位相比較器1に入力させる。また、このときには、レベル及び周波数測定装置24の測定プローブを信号線13に接続させる。
これにより、レベル及び周波数測定装置24にはVCO3からの出力信号が入力されるので、その入力された信号を用いて、PLL回路のロックアップタイム、位相ノイズ、周波数およびレベルについて、レベル及び周波数測定装置24で検査する。
これにより、レベル及び周波数測定装置24にはVCO3からの出力信号が入力されるので、その入力された信号を用いて、PLL回路のロックアップタイム、位相ノイズ、周波数およびレベルについて、レベル及び周波数測定装置24で検査する。
ところで、PLL回路の閉ループテストは、以下の2つに分類できる。
第1は、PLL回路のロック状態、すなわち定常状態での波形(位相ノイズ、周波数およびレベル)および周波数の測定である。
第2は、PLL回路をONしてから発振周波数が所望の周波数範囲以内に安定するまでの時間、または発振周波数を変化させた場合の所望の周波数範囲以内に安定するまでの時間(ロックアップタイム)、すなわち過渡状態の周波数測定である。
第1は、PLL回路のロック状態、すなわち定常状態での波形(位相ノイズ、周波数およびレベル)および周波数の測定である。
第2は、PLL回路をONしてから発振周波数が所望の周波数範囲以内に安定するまでの時間、または発振周波数を変化させた場合の所望の周波数範囲以内に安定するまでの時間(ロックアップタイム)、すなわち過渡状態の周波数測定である。
ここで、ロックアップタイムとは、PLL回路をONしてから発振周波数が所望の周波数範囲以内に安定するまでの時間、もしくは発振周波数を変化させた場合の所望の周波数範囲以内に安定するまでに要する時間である。
このため、ロックアップタイムは、モジュレーションドメインアナライザ等の時系列で少なくとも10-6秒間隔に周波数測定が可能な計測器を用いて、PLL回路の発振周波数の周波数変化をモニタして測定する。また、ロックアップタイムは、測定経路に想定以上の負荷容量が存在すると、その測定結果はPLL回路自体が有する本来のロックアップタイムより非常に遅くなる。このため、測定経路である信号線14に負荷容量が存在するとロックアップタイムの測定には致命的である。しかし、この実施形態では、スイッチ11、12として高周波リレーを使用することで、その負荷容量の影響を排除できるようにした。
このため、ロックアップタイムは、モジュレーションドメインアナライザ等の時系列で少なくとも10-6秒間隔に周波数測定が可能な計測器を用いて、PLL回路の発振周波数の周波数変化をモニタして測定する。また、ロックアップタイムは、測定経路に想定以上の負荷容量が存在すると、その測定結果はPLL回路自体が有する本来のロックアップタイムより非常に遅くなる。このため、測定経路である信号線14に負荷容量が存在するとロックアップタイムの測定には致命的である。しかし、この実施形態では、スイッチ11、12として高周波リレーを使用することで、その負荷容量の影響を排除できるようにした。
以上のように、この実施形態では、高周波リレーなどからなる2つのスイッチ11、12を同一のテストボード上に設け、これらを連係動作させることにより、PLL回路の開ループおよび閉ループを形成できるようにした。
このため、この実施形態によれば、PLL回路を有する高周波集積回路の開ループテスト、および過渡特性であるロックアップタイム、PLL回路のロック状態、すなわち定常状態での波形及び周波数の測定を含む閉ループテストを、同一の検査工程で実現することができる。
このため、この実施形態によれば、PLL回路を有する高周波集積回路の開ループテスト、および過渡特性であるロックアップタイム、PLL回路のロック状態、すなわち定常状態での波形及び周波数の測定を含む閉ループテストを、同一の検査工程で実現することができる。
1 位相比較器
2 ループフィルタ
3 電圧制御発振器(VCO)
4 プリスケーラ(分周器)
5 高周波集積回路
6 高周波信号入力端子
11 第1スイッチ
12 第2スイッチ
21 高周波信号発生装置
22 基準信号発生装置
23 分周信号測定装置
24 レベル及び周波数測定装置
2 ループフィルタ
3 電圧制御発振器(VCO)
4 プリスケーラ(分周器)
5 高周波集積回路
6 高周波信号入力端子
11 第1スイッチ
12 第2スイッチ
21 高周波信号発生装置
22 基準信号発生装置
23 分周信号測定装置
24 レベル及び周波数測定装置
Claims (8)
- 位相比較器、ループフィルタ、電圧制御発振器、およびプリスケーラを有するPLL回路のテスト装置であって、
前記PLL回路のPLLループ内の前記電圧制御発振器と前記プリスケーラとの間に設けた第1の選択手段と、
前記第1の選択手段とテスト時に使用される高周波信号発生装置との間に設けた第2の選択手段と、を備え、
前記第1の選択手段は、前記電圧制御発振器と前記プリスケーラとの接続、あるいは前記プリスケーラと前記第2の選択手段との接続を選択するようになっており、
前記第2の選択手段は、前記高周波信号発生装置と前記第1の選択手段との接続、あるいは前記高周波信号発生装置と開放端子との接続を選択するようになっていることを特徴とするPLL回路のテスト装置。 - 前記PLL回路の開ループテスト時は、
前記第1の選択手段は前記プリスケーラと前記第2の選択手段とを接続し、かつ前記第2の選択手段は前記高周波信号発生装置と前記第1の選択手段とを接続し、これにより前記高周波信号発生装置からの信号を前記プリスケーラに供給するようになっていることを特徴とする請求項1に記載のPLL回路のテスト装置。 - 前記PLL回路の閉ループテスト時は、
前記第1の選択手段は前記電圧制御発振器と前記プリスケーラとを接続し、かつ前記第2の選択手段は前記高周波信号発生装置と開放端子とを接続し、これによりPLL閉ループを形成するようになっていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のPLL回路のテスト装置。 - 前記第1および第2の選択手段は、高周波リレーまたは高周波スイッチからなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちの何れかに記載のPLL回路のテスト装置。
- 前記位相比較器および前記プリスケーラは集積回路で構成することを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちの何れかに記載のPLL回路のテスト装置。
- 前記第1および第2の選択手段は、同じテストボード上に搭載されることを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちの何れかに記載のPLL回路のテスト装置。
- 位相比較器、ループフィルタ、電圧制御発振器、およびプリスケーラを有するPLL回路のテスト方法であって、
前記PLL回路のPLLループ内の前記電圧制御発振器と前記プリスケーラとの間に設けた第1の選択手段と、前記第1の選択手段とテスト時に使用される高周波信号発生装置との間に設けた第2の選択手段とを連係動作させてテストを行うようにし、
前記PLL回路の開ループテスト時には、前記第1の選択手段は前記プリスケーラと前記第2の選択手段とを接続し、かつ前記第2の選択手段は前記高周波信号発生装置と前記第1の選択手段とを接続して、前記高周波信号発生装置からの信号を前記プリスケーラに供給し、これと同時に前記位相比較器に基準信号を供給し、この状態で前記プリスケーラから出力される分周信号について所定のテストを行い、
前記PLL回路の閉ループテスト時には、前記第1の選択手段は前記電圧制御発振器と前記プリスケーラとを接続し、かつ前記第2の選択手段は前記高周波信号発生装置と開放端子とを接続して、PLL閉ループを形成し、これと同時に前記位相比較器に基準信号を供給し、この状態で前記電圧制御発振器から出力される信号について所定のテストを行うことを特徴とするPLL回路のテスト方法。 - 前記第1および第2の選択手段を同一のテストボードに搭載し、前記開ループテストおよび閉ループテストを前記同一のテストボードを用いて続けて実施することを特徴とする請求項7に記載のPLL回路のテスト方法。
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JP2003124790A (ja) * | 2001-10-19 | 2003-04-25 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | スイッチ回路とこれを用いた発振器 |
JP2003185714A (ja) * | 2001-12-19 | 2003-07-03 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 集積回路の検査回路 |
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