JP2007186162A - 信号保安装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】閉そく区間の境界に設けた最小限の地上狭域通信手段と車上に設けた狭域通信手段との通信、及び無線による車上−地上間通信により、確実な隣接する閉そく区間への進出判定を実施する信号保安装置を提供する。
【解決手段】特定の範囲に近接することで通信可能な狭域無線通信子を地上の閉そく区間の境界に設置し、車上に狭域通信子を設け、また、地上−車上間で広域通信可能な無線装置を設け、これらを介して車上列車制御部と地上列車制御装置が通信を実施する。地上列車制御装置は無線装置を介して、閉そく区間の境界で車上−地上通信子間で通信後の列車の移動距離を受信し、受信した移動距離が設定以上である場合、該閉そく区間からの進出を判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、鉄道およびモノレール、LRT(Light Rail Transit)、AGT(Automated Guided Train)などの都市交通等、軌道上を車両が移動することで輸送を行う輸送システムの信号保安装置に関する。
地上、車上に取り付けられた小型の通信装置として使われるトランスポンダやバリスなどの狭域無線通信手段(以下、「トランスポンダ」を例に説明)を用いて列車を検知するで保安制御システムにおいては、軌道上に離散的に設けられたトランスポンダによって車両IDを地上、車上間で通信することで列車の在、不在を特定する。すなわち、別の領域に設けられたトランスポンダによって車両IDを受信することで、過去に同じ車両IDを受けたトランスポンダの設置された領域には列車がいないものとするチェックイン−チェックアウト方式によって実施していた。これはある場所における存在確認により他の場所の不在証明を行うものである。
1列車の存在のみを許容する区間(以下、閉そく区間と呼ぶ)単位で列車の在、不在を判定するが、隣接する閉そく区間のトランスポンダに到達するまで手前の閉そく区間の不在を判定できないため、速やかな不在判定を実施するため特許文献1に見られるように、トランスポンダを閉そく区間の境界手前に設置し、トランスポンダ通過時の列車速度を用いてこれが一定値以上の場合、十分隣接する閉そく区間に進出できると判断して手前の閉そく区間を不在判定していた。また、閉そく区間の境界手前にトランスポンダを設け、尚且つ隣接する閉そく区間において車両が完全に隣接閉そく区間に進出しきった際に車上のトランスポンダ車上子と通信可能な軌道上にトランスポンダ地上子を設置し、閉そく区間の境界出側に設けられた該地上子と車上子が通信することで、隣接閉そく区間への進出を検出して、手前の閉そく区間を不在判定する手法が用いられる。
特開2004−203258号公報
従来の閉そく区間の境界手前にトランスポンダを設置し、トランスポンダ通過時の速度を用いて隣接閉そく区間への進出を検知する方式においては、通過速度が異常停止によっても確実に隣接する閉そく区間に進出しきることが可能な値であるかを判断して進出中の閉そく区間の不在判定を行なうが、路線形状あるいは車両長などの関係により、閉そく区間を進出するために十分な通過速度が確保できない場合、不在判定ができない問題があった。一方、隣接閉そく区間に入口にトランスポンダ地上子を設置し、該地上子が列車のトランスポンダ車上子と通信することにより、隣接閉そく区間への進出を検出する方式においては、閉そく区間の出口と入口にそれぞれトランスポンダ地上子を設置する必要があり、閉そく区間の数に応じてコストが増加する。
本発明の目的は、最小限の狭域無線通信手段と広域で通信可能な無線通信手段を併用することで閉そく区間間での列車移動を速やかに検出する信号保安装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の信号保安装置は、特定の範囲に近接することで狭域で通信可能な地上無線通信子と車上無線通信子と、また、地上−車上間で広域無線通信が可能な地上無線装置と車上無線装置とを設け、前記地上無線通信子、前記車上無線通信子、前記地上無線装置、及び、前記車上無線装置を介して車上列車制御部と地上列車制御装置とが通信することで列車の在線検知を行ない、前記地上無線通信子と前記車上無線通信子を利用して制御情報を前記車上列車制御部に送信することで列車の速度制御を実施する信号保安装置において、
前記地上無線装置は、ある基準点からの前記列車の移動距離を受信することを特徴とする。
本発明によれば、閉そく区間の境界に設けた最小限の地上狭域通信手段と、車上に設けた狭域通信手段との通信および無線による車上−地上間通信により、確実な隣接する閉そく区間への進出判定が可能となる。
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施例1の信号保安装置の構成を示す。信号保安装置は車両100を制御対象として、地上側の中央処理部である地上列車制御装置104、車両内の情報を地上側へ送信するための車上通信手段110、軌道108に設置された車上通信手段110と通信可能な地上通信手段101および中継器102、地上列車制御装置104と地上通信手段101を繋ぐ、端末103および制御用LAN105、車両の移動距離情報を受信する(無線)基地局120、車上側のアンテナ121により構成される。
図1では、車上通信手段110が車両100の前方に取り付けられ、地上通信手段101がホーム106の前方に取り付けられた例が示されている。軌道108に設けられた地上通信手段101は通常ホーム106上に設置され、車両100がホーム106に停止した際、車上通信手段110と地上通信手段101間で通信可能となる位置に設置される。地上通信手段101はトランスポンダ、バリスなどの通信範囲が限定された通信手段であり、この狭域通信手段を用いた車両100と地上間の通信は車両100が地上通信手段101の設置された部位に移動し、車上通信手段110が通信可能な範囲内に入ってはじめて実施される。
地上列車制御装置104は、中継器102、端末103および制御用LAN105を介して地上通信手段101と接続され、車上通信手段110を介して車両100より送信された車両IDを受信する。
また、基地局120と車上側のアンテナ121間の広域で通信可能な空間波利用の無線通信は、軌道108上の全域において車上、地上間通信を可能とする。
地上列車制御装置104は、基地局120と接続され、アンテナ121を介して車両100より、列車の車両IDおよび基準点から移動距離を受信する。地上列車制御装置104は、地上通信手段101を介して受信した車両IDおよび基地局120、アンテナ121を介して受信した車両IDおよび移動距離を利用して車両100の在線位置を把握、管理する。
また、地上列車制御装置104は、車両100の速度を制限する情報を生成し、これを同様に車上通信手段110および地上通信手段101を介して車両100に与える。車両100は地上列車制御装置104より送られてくる車両100の速度を制限するための停止位置などの情報と軌道108の形状に応じて予め用意した安全な運行を実現するために必要な速度上限カーブの情報を用いて、次の停止位置に到達するまでの区間、車両100が守るべき速度上限カーブを生成し、これを超えないように車両100の速度を自動制御する。
列車位置の把握は一列車のみの存在を許す閉そく区間107毎にそこへ列車が存在するか否かを判定する。本実施例では一閉そく区間に一駅存在する仮定で話を進めるが、駅間が長い場合などでは駅間に複数の閉そく区間107を設けることも考えられる。この場合、ホームのない駅間の閉そく区間にも、一つの閉そく区間に対して地上通信手段101を設置する。
本発明の実施例1では、地上列車制御装置104は、車上通信手段110と地上通信手段101間で通信が実施された位置からの車両100の移動距離を基地局120、アンテナ121介した無線通信で受信し、受信した移動距離が一定距離以上である場合、隣接する閉そく区間に車両100が進出したと判断し、地上通信手段101を介して通信を行った閉そく区間は列車不在と判断する。
尚、閉そく区間とその列車の在線、不在の管理は地上列車制御装置が図4に記載のような在線テーブルにて管理されている。詳細は後述する。
図2に、車両100内の信号保安装置の構成を示す。図示のように、車両100には、車上制御部200、送受信部201、車上通信手段110、駆動部202、速度検出部203、無線送受信部204、及びアンテナ121が搭載される。
車上制御部200は、車上通信手段110、送受信部201を介して、地上列車制御装置104から受信した次の停止位置に基づいた速度制御、および自列車の移動距離算出等の主な機能が実施される。その自列車の移動距離算出では、駆動部202をモニタしている速度検出部203からは車軸回転数が得られているが、これが車上制御部200で積分されることで、自列車の移動距離が算出される。また、車上制御部200は自列車の移動距離情報を無線送受信部204とアンテナ121を介して地上列車制御装置104に送信する。更に、車上通信手段110は、地上通信手段101と通信を行うことで、現在位置情報、次の停止位置の受信や、車両識別情報、速度情報及び進行方向情報等の送信等、地上−車上間通信に使用される。
図3に、車上制御部200の内部構成例を示す。図示のように、車上制御部200は、移動距離算出部300、防護パターン生成部301、ブレーキ制御部302、車両ID生成部303および車上DB(DB:データベース)304から構成される。このうち、移動距離算出部300では、速度検出部203からの車軸回転数情報を基に、車軸回転数が積分されることで、車上通信手段110と地上通信手段101間での通信位置を基点として移動距離を算出する。移動距離は車両ID生成部304で生成された車両IDとともに無線送受信部204、基地局120、アンテナ121を介して、地上列車制御装置104に送信される。
防護パターン生成部301では、地上列車制御装置104から送受信部201を介し地上通信手段101より受信される現在位置と次の停止位置を基に、これを越えないように、停止し得る速度上限パターン(以下、「防護パターン」と称す。)が生成される。これには、勾配や速度制限情報等の線形情報を利用する必要があるため、車上DB304が参照されつつ、生成される。
ブレーキ制御部302では、防護パターン生成部301で生成された防護パターンを基に、移動距離算出部300で算出した自列車の位置情報と現在の速度情報を用い、現在の速度情報が、現在の位置に対応した防護パターン上の速度を超えているか否かが判定されており、超えている場合は、減速指令が駆動部202に発せられる。
車両ID生成部303では、車両IDが生成され、移動距離算出部300で算出された移動距離とともに、無線送受信部204、基地局120、アンテナ121を介して、地上列車制御装置104に送信される。また、車両IDは、移動距離算出部300において管理されている現在の速度情報や進行方向情報、ドア開閉情報等の情報とともに、送受信部201、車上通信手段110、地上通信手段101を介して、地上列車制御装置104に送信される。
図4に、地上列車制御装置104の有する在線テーブル400を示す。地上列車制御装置104は、車両100より地上通信手段101を介して車両IDを受信し、また、基地局120、アンテナ121を介して車両IDおよび移動距離を受信することで列車の在線位置を把握、管理するが、在線テーブル400はこのための管理テーブルである。閉そく区間107の数だけ列が用意され、それぞれの閉そく区間に列車が在線するか否かでそれぞれ“1”、“0”を割り当てる。図ではNo1と4の閉そく区間において列車が在線していることを示している。
図5に、地上列車制御装置104の有する進出判定距離テーブル500を示す。
地上列車制御装置104は車両100より基地局120、アンテナ121を介して車両IDおよび移動距離を受信し、車両100のある基準点からの移動距離が設定値以上である場合、隣接する閉そく区間に車両100が完全に進出したと判断し、該閉そく区間は列車不在と判断するが、進出判定距離テーブル500はこのための管理テーブルであり、地上列車制御装置104内の地上DB(DB:データベース)に登録される。進出元閉そく区間から進出可能な隣接する進出先閉そく区間に対して、それぞれの閉そく区間に列車が完全に進出するまでの基準点からの移動距離が進出判定距離として登録される。また、地上列車制御装置104は移動距離と同時に車両IDを受信するため、車両長に対応した進出判定距離を設定することも可能である。
続いて、地上列車制御装置104による列車在線把握手順について、図6に処理フローを示し詳細に述べる。また、このときの地上、列車間の動きを示す模式図を図7、図8に示し、これらを参照しつつ説明を行う。
処理S6−1において、地上列車制御装置104は車両ID(ここでは、#iとする)を車上通信手段110より受信したかどうか判定する。受信されない場合は、列車がホームに到着していないことを意味するため、処理S6−1を繰り返す。列車がホーム定位置に到着すると、車上通信手段110と地上通信手段101間で通信が実施されて車両ID(#i)を地上列車制御装置104が受信することで、処理をS6−2に移し、列車の駅到着を検知する。このときの様子は図7の状態1で示される。
図7では、a駅に対応する閉そく区間(#j‐1)を列車が移動した後a駅に到着した様子を示している。a駅の閉そく区間(#j‐1)では列車は在線であり、b駅の閉そく区間(#j)では不在である。
車両ID(#i)を受信すると、処理をS6−3に移し、地上列車制御装置104は、車上通信手段110と地上通信手段101間で通信が終了したかどうかを判定する。通信が終了している場合は処理をS6−4に移し、車両100の進出する閉そく区間(#j)を在線とする。このときの様子は図7の状態2に示され、車両100がa駅を出発することにより、車上通信手段110と地上通信手段101間の通信が終了していることを示している。また、車上制御部200は車上通信手段110と地上通信手段101間で通信した列車位置(この例では駅停車位置となる)を基準点として、移動距離を算出し、無線送受信部204、基地局120、アンテナ121を介して地上列車制御装置104に移動距離を送信する。
列車はa駅を出発することでb駅の閉そく区間(#j)に進入するため、車両100の進出する閉そく区間すなわちb駅の閉そく区間(#j)を在線とする。通信が終了していない場合は、a駅のホームに依然として停車していることを意味し、処理をS6−3へ戻す。処理S6−5では、地上列車制御装置104は、車上制御部200から基地局120およびアンテナ121を介して、車両100の車両ID(#i)および車上通信手段110と地上通信手段101間で通信した列車位置を基準点とした移動距離を受信する。地上列車制御装置104は、地上DBの進出判定距離テーブル500を参照し、受信した移動距離が予め設定した移動距離を超えているかどうか判定する。このときの設定値は車上通信手段110と地上通信手段101間で通信した列車位置から車両100が隣接閉そく区間(#j)に進入し、閉そく区間(#j−1)との閉そく境界を完全に進出するために必要な移動距離とする。図7の状態3がこの様子を示しており、車両100は閉そく境界を通過中であり、車上制御部200から無線送受信部204、基地局120、アンテナ121を介して、車両ID(#i)およびこのときの車両100の移動距離が地上列車制御装置104へ送信される。ここで送信される車両100の移動距離は移動距離算出検出部300によってリアルタイムに算出される列車の移動距離である。
移動距離が設定値を超えている場合は処理をS6−8に移し、車両100の出発した閉そく区間(#j−1)を不在とする。このときの様子は図7の状態4に示される。車両100はa駅の閉そく区間を完全に進出し、b駅の閉そく区間に移動しており、a駅の閉そく区間(#j−1)は不在、b駅の閉そく区間(#j)は在線と認識されている。
処理S6−5において移動距離が設定値を超過しない場合は、処理をS6−6に移す。S6−6では車両100の進出した閉そく区間(#j)において車上通信手段110と地上通信手段101間で通信が成立し、車両IDを受信したかどうか判定する。車両100の進出した閉そく区間(#j)の地上通信手段101において通信が成立しない場合は、処理をS6−5に戻す。通信が成立し、車両IDを受信した場合は処理をS6−7に移す。ここで、処理S6−6、S6−7は、車両100の車両ID(#i)および移動距離が地上列車制御装置104で受信できない場合に、車両100の隣の閉そく区間(#j)への進出を検出する代用手法を実施している。
図8に、この場合の処理の概念図を示す。車両100がa駅を出発後、無線送受信部204、基地局111、アンテナ112を介した空間波利用の無線通信が成立しなかった場合、状態2のようにb駅の閉そく区間(#j)に移動したにもかかわらずa駅閉そく区間(#j−1)において在線状態のままになっている。b駅閉そく区間(#j)への進出を検出するために、車両100のb駅への到着を待ってa駅閉そく区間(#j−1)を不在判定するものである。ここで車両100がb駅に到着したことを確認するために、b駅で受信された車両IDとa駅で受信された車両IDの一致を判定する。処理S6−7では、進出した閉そく区間(#j)において受信した車両IDが車両ID(#i)と一致するかどうかを判定し、一致する場合は、処理をS6−8に移し、一致しない場合は、a駅閉そく区間を進出した車両100がb駅閉そく区間(#j)に到着せず、別の列車が到着したものと見なし、a駅閉そく区間(#j−1)を在線のままとする。処理S6−8では車両100の進出した閉そく区間(#j−1)を不在とする。
続いて、車上制御部200において基準点からの移動距離による進出判定を実施し、地上列車制御装置104は、該閉そく区間からの進出情報を無線送受信部204、基地局120、アンテナ121を介して受信し、地上列車制御装置104で該閉そく区間を列車不在と判定する手法について説明する。
この場合、図5の進出判定距離テーブル500は、車上制御部200内の車上DB304に格納される。移動距離算出部200は、車上通信手段110と地上通信手段101を介して地上列車制御装置104から現在位置および次停止位置を受信し、また、車上通信手段110と地上通信手段101間で通信した位置からの車両100の移動距離を算出する。移動距離算出部200は、車上DB304内の進出判定距離テーブルを参照し、移動距離が閉そく区間を完全に進出する設定値以上である場合、該閉そく区間を進出したと判断し、進出情報を、無線送受信部204を介して無線通信により、地上列車制御装置104に送信する。地上列車制御装置104は、該閉そく区間からの進出情報を受信することで、隣接する閉そく区間に車両100が進出したと判断し、地上通信手段101を介して通信を行った閉そく区間は列車不在と判断する。
図9に、本手法における車上制御部の処理フローを、図10に地上列車制御装置の処理フローを示し詳細に述べる。処理S9−1では、現在位置および次の停止位置を地上通信手段101より受信したかどうか判定する。受信されない場合は、列車が移動距離の算出を開始する基準点(車上通信手段110と地上通信手段101間での通信位置であり、ここでは駅停止位置とする)に達していないことを意味するため、処理S9−1を繰り返す。車上通信手段110と地上通信手段101間で通信が実施されて現在位置および次の停止位置を車上制御部200が受信することで、処理をS9−2に移し、移動距離算出部300で車両100の基準点からの移動距離の算出を開始する。
処理S9−3では、移動距離算出部300は車上DB内の進出判定距離テーブル500を参照し、算出した移動距離が予め設定した移動距離を超えているかどうか判定する。移動距離が設定値を超えている場合は処理をS9−4に移し、車上制御部200は無線送受信部204を介して、車両IDおよび該閉そく区間からの進出情報を送信する。
処理S10−1において、地上列車制御装置104は、車両ID(ここでは、#iとする)を車上通信手段110より受信したかどうか判定し、受信されない場合は、処理S10−1を繰り返す。列車がホーム定位置に到着すると、車上通信手段110と地上通信手段101間で通信が実施されて車両ID(#i)を地上列車制御装置104が受信することで、処理をS10−2に移し、列車の駅到着を検知する。
車両ID(#i)を受信すると、処理をS10−3に移し、地上列車制御装置104は、車上通信手段110と地上通信手段101間で通信が終了したかどうかを判定し、通信が終了している場合は処理をS10−4に移し、車両100の進出する閉そく区間(#j)を在線とする。通信が終了していない場合は、a駅のホームに依然として停車していることを意味し、処理をS10−3へ戻す。
図10の処理フローには、本発明の実施例2である列車の閉そく区間からの進出情報を地上無線装置で受信する構成が含まれている。
処理S10−5では、地上列車制御装置104は、車上制御部200から無線送受信部204、基地局120、アンテナ121を介して、車両100の車両ID(#i)および該閉そく区間の進出情報を受信する。地上列車制御装置104は、受信した進出情報が該閉そく区間を進出済みである場合、処理をS10−8に移し、車両100は該閉そく区間(#j−1)を完全に進出し、隣接する閉そく区間に移動したとして、該閉そく区間(#j−1)を不在とする。
処理S10−5において閉そく区間からの進出情報が進出済みではない場合は、処理をS10−6に移す。S10−6では車両100の進出した閉そく区間(#j)において車上通信手段110と地上通信手段101間で通信が成立し、車両IDを受信したかどうか判定する。車両100の進出した閉そく区間(#j)の地上通信手段101において通信が成立しない場合は、処理をS10−5に戻す。通信が成立し、車両IDを受信した場合は処理をS10−7に移す。ここで、処理S10−6、S10−7は、車両100の車両ID(#i)および進出情報が地上列車制御装置104で受信できない場合に、車両100の隣の閉そく区間(#j)への進出を検出する代用手法を実施している。
処理S10−7では、進出した閉そく区間(#j)において受信した車両IDが車両ID(#i)と一致するかどうかを判定し、一致する場合は、処理をS10−8に移し、一致しない場合は、該閉そく区間を進出した車両100が閉そく区間(#j)に到着せず、別の列車が到着したものと見なし、該閉そく区間(#j−1)を在線のままとする。処理S10−8では車両100の進出した閉そく区間(#j−1)を不在とする。
本発明の実施例1の信号保安装置を示す図である。 本発明の車両内の信号保安装置の一機能構成図である。 本発明の車上制御部の一構成例を示す図である。 本発明の地上列車制御装置の在線テーブルの一構成例を示す図である。 本発明の地上列車制御装置あるいは車上列車制御部の進出判定距離テーブルの一構成例を示す図である。 本発明の地上列車制御装置における列車位置判定処理の処理フローを示す図である。 本発明の在線位置判定処理の一概念を示す図である。 本発明の在線位置判定処理の一概念を示す図である。 本発明の車上制御部における列車位置判定処理の処理フローを示す図である。 本発明の実施例2の地上列車制御装置における列車位置判定処理を含む処理フローを示す図である。
符号の説明
100 車両
101 地上通信手段
102 中継器
103 端末
104 地上列車制御装置
105 制御用LAN
106 ホーム
107 閉そく区間
108 軌道
110 車上通信手段
120 基地局
121 アンテナ
200 車上制御部
201 送受信部
202 駆動部
203 速度検出部
204 無線送受信部
300 移動距離算出部
301 防護パターン生成部
302 ブレーキ制御部
303 車両ID生成部
304 車上DB
400 在線テーブル
500 進出判定距離テーブル

Claims (8)

  1. 特定の範囲に近接することで狭域で通信可能な地上無線通信子と車上無線通信子と、また、地上−車上間で広域無線通信が可能な地上無線装置と車上無線装置とを設け、前記地上無線通信子、前記車上無線通信子、前記地上無線装置、及び、前記車上無線装置を介して車上列車制御部と地上列車制御装置とが通信することで列車の在線検知を行ない、前記地上無線通信子と前記車上無線通信子を利用して制御情報を前記車上列車制御部に送信することで列車の速度制御を実施する信号保安装置において、
    前記地上無線装置は、ある基準点からの前記列車の移動距離を受信することを特徴とする信号保安装置。
  2. 請求項1記載の信号保安装置において、
    前記地上無線通信子は、1台の列車のみの存在を許す閉そく区間の境界に設置され、前記広域無線通信において、前記地上無線装置は、前記地上無線通信子と車上無線通信子が通信した位置からの列車の移動距離および予め登録された列車の識別情報を、前記車上無線装置から受信することを特徴とする信号保安装置。
  3. 請求項2記載の信号保安装置において、
    前記地上列車制御装置は、前記広域無線通信を介して受信した列車の移動距離が予め定めた一定距離以上の場合、列車が前記閉そく区間を進出し、隣接する次の閉そく区間に進入したことを検知し、前記閉そく区間は列車不在と判断することを特徴とする信号保安装置。
  4. 特定の範囲に近接することで通信可能な地上無線通信子と車上無線通信子とを設け、また、地上−車上間で広域無線通信が可能な地上無線装置と車上無線装置とを設け、前記地上無線通信子、前記車上無線通信子、前記地上無線装置、及び、前記車上無線装置を介して車上列車制御部と地上列車制御装置が通信することで列車の在線検知を行ない、前記地上無線通信子と前記車上無線通信子を利用して制御情報を前記車上列車制御部に送信することで列車の速度制御を実施する信号保安装置において、
    予め決められた閉そく区間の境界を列車が進出したことを前記車上列車制御部で検知し、前記列車の前記閉そく区間からの進出情報を前記地上無線装置で受信することを特徴とする信号保安装置。
  5. 請求項4記載の信号保安装置において、
    前記地上無線通信子は、1台の列車のみの存在を許す前記閉そく区間の境界に設置され、前記車上列車制御部は、前記無線通信子と前記車上無線通信子とが通信した位置からの列車の移動距離が予め定めた一定距離以上の場合、列車が前記閉そく区間を進出し、隣接する次の閉そく区間に進入したことを判断することを特徴とする信号保安装置。
  6. 請求項5記載の信号保安装置において、
    前記広域無線通信において、前記地上無線装置は、前記閉そく区間からの列車の進出情報および予め登録された列車の識別情報を車上装置から受信することを特徴とする信号保安装置。
  7. 請求項6記載の信号保安装置において、
    前記地上列車制御装置は、前記広域無線通信を介して受信した前記閉そく区間からの列車の進出情報を受信した場合、列車が前記閉そく区間を進出し、隣接する次の閉そく区間に進入したことを検知し、前記閉そく区間は列車不在と判断することを特徴とする信号保安装置。
  8. 請求項3および請求項5記載の信号保安装置において、
    前記一定距離とは、前記地上無線通信子と前記車上無線通信子とが通信した位置から前記列車が隣接する次の閉そく区間との境界を完全に通過するまでの移動距離であることを特徴とする信号保安装置。
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