JP2007185889A - ハニカム構造体成形用金型の再生方法及び再生金型 - Google Patents

ハニカム構造体成形用金型の再生方法及び再生金型 Download PDF

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Abstract

【課題】金型を精度よく、容易に再生することができ、かつ、優れた耐久性・耐摩耗性を得ることができるハニカム構造体成形用金型の再生方法及び再生金型を提供すること。
【解決手段】材料を供給するための供給穴12と、供給穴12に連通して格子状に設けられ、材料をハニカム形状に成形するためのスリット溝13とを有し、使用により摩耗した部分を有するハニカム構造体成形用金型1の再生方法は、スリット溝13を形成した金型本体11の押出方向の先端面である溝形成表面130と、溝形成表面130とスリット溝13の内側面131とが交わって形成される角部14の摩耗部分19との上に、溝形成表面130側から成膜材料を供給して、PVD処理を行うことによって再生膜2を形成する。
【選択図】図6

Description

本発明は、ハニカム構造体を押出成形するためのハニカム構造体成形用金型を再生する方法、及びその再生方法を用いて再生した再生金型に関する。
例えば、自動車の排ガス浄化フィルター等として用いられるセラミック製のハニカム構造体は、ハニカム構造体成形用金型(以下、適宜、単に金型という)を用いて、セラミックス原料を含む材料を押出成形することにより製造される。
上記金型としては、金型本体に、材料を供給するための供給穴と、その供給穴に連通して格子状に設けられ、材料をハニカム形状に成形するためのスリット溝とが形成されたものを用いる。
上記金型を用いて材料を押出成形すると、供給穴及びスリット溝を流通する材料と金型本体とが接触して摩擦が生じる。この材料との摩擦により、金型本体に摩耗が生じる。特に、金型本体の押出方向の先端面である溝形成表面とスリット溝の内側面とが交わって形成される角部は、摩耗が生じ易い。そして、押出成形を繰り返し行うことにより、摩耗部分が大きくなり、成形したハニカム構造体の寸法精度が低下する。このようにして、金型の使用が困難となり、寿命となる。
従来から、寿命となった金型を再び使用できる状態に再生する方法が提案されている。例えば、金型本体の摩耗した部分に、無電解ニッケルめっきや硬質クロムめっき等の処理を行い、金型を再生する方法がある。しかしながら、この場合には、めっき処理を施した部分の耐摩耗性が不充分となるおそれがある。
また、充分な耐摩耗性を得るため、金型本体の表面全体に、CVD処理によって耐摩耗材を成膜する方法がある(特許文献1参照)。しかしながら、CVD処理を用いて、金型本体の表面全体に均一に成膜することは困難である。そのため、再生した金型(以下、適宜、再生金型という)の寸法精度が不充分となり、所望の寸法のハニカム構造体を成形することができないおそれがある。
このように、従来における金型の再生方法では、金型を精度よく、容易に再生することが困難であった。また、再生した金型は、耐久性・耐摩耗性を充分に有しているとはいえなかった。
特開平5−269719号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、金型を精度よく、容易に再生することができ、かつ、優れた耐久性・耐摩耗性を得ることができるハニカム構造体成形用金型の再生方法、及びその再生方法によって再生した再生金型を提供しようとするものである。
第1の発明は、材料を供給するための供給穴と、該供給穴に連通して格子状に設けられ、材料をハニカム形状に成形するためのスリット溝とを有し、使用により摩耗した部分を有するハニカム構造体成形用金型を再生する方法において、
上記スリット溝を形成した金型本体の押出方向の先端面である溝形成表面と、該溝形成表面と上記スリット溝の内側面とが交わって形成される角部の摩耗した部分との上に、上記溝形成表面側から成膜材料を供給して、PVD処理を行うことによって再生膜を形成することを特徴とするハニカム構造体成形用金型の再生方法にある(請求項1)。
本発明のハニカム構造体成形用金型の再生方法は、上記溝形成表面と上記角部の摩耗した部分との上に、PVD処理によって上記再生膜を形成する。すなわち、材料が押し出される面であり、ハニカム構造体の成形性・寸法精度を左右する最も重要な部分である上記溝形成表面側のみに、PVD処理によって上記再生膜を形成する。そのため、従来のように、金型全体に再生処理を行う場合に比べて、効率よく容易に再生処理を行うことができると共に、上記再生膜を精度よく形成することができる。
また、PVD処理は、成膜精度が高いため、上記再生膜をより一層精度高く形成することができる。また、PVD処理は、厚く成膜することができるため、上記金型の再生処理をさらに効率よく行うことができる。
これにより、上記金型の摩耗した部分を精度よく容易に修復することができる。そして、寿命となっていた上記金型を、初期金型を用いた場合と同様のハニカム構造体を成形することができる状態に再生することができる。なお、ここでいう初期金型とは、未使用の金型のことである。
また、PVD処理によって形成された上記再生膜は、緻密で高い硬度を有するものとなる。そして、このような再生膜を、材料が押し出される面である上記溝形成表面と、摩耗が生じ易い上記角部の摩耗した部分との上に形成することにより、再生した金型は、効果的に優れた耐久性・耐摩耗性を得ることができる。
このように、本発明のハニカム構造体成形用金型の再生方法によれば、金型を精度よく、容易に再生することができる。そして、再生した金型は、優れた耐久性・耐摩耗性を得ることができる。
第2の発明は、材料を供給するための供給穴と、該供給穴に連通して格子状に設けられ、材料をハニカム形状に成形するためのスリット溝とを有し、使用により摩耗した部分を有するハニカム構造体成形用金型を再生する方法において、
上記供給穴を形成した金型本体の材料供給面である穴形成表面を、上記供給穴を塞ぐようにマスキングした後、
上記スリット溝を形成した上記金型本体の押出方向の先端面である溝形成表面と、該溝形成表面と上記スリット溝の内側面とが交わって形成される角部の摩耗した部分との上に、上記溝形成表面側から成膜材料を供給して、CVD処理を行うことによって再生膜を形成することを特徴とするハニカム構造体成形用金型の再生方法にある(請求項3)。
本発明のハニカム構造体成形用金型の再生方法は、上記供給穴を塞ぐように上記穴形成表面をマスキングした後、上記溝形成表面と上記角部の摩耗した部分との上に、CVD処理によって上記再生膜を形成する。すなわち、上記穴形成表面側をマスキングした状態で、材料が押し出される面であり、ハニカム構造体の成形性・寸法精度を左右する最も重要な部分である上記溝形成表面側のみに、CVD処理によって上記再生膜を形成する。そのため、従来のように、金型全体に再生処理を行う場合に比べて、上記金型の再生を効率よく容易に行うことができると共に、上記再生膜を精度よく形成することができる。
これにより、上記金型の摩耗した部分を精度よく容易に修復することができる。そして、寿命となっていた上記金型を、初期金型を用いた場合と同様のハニカム構造体を成形することができる状態に再生することができる。
また、CVD処理によって形成された上記再生膜は、緻密で高い硬度を有するものとなる。そして、このような再生膜を、材料が押し出される面である上記溝形成表面と、摩耗が生じ易い上記角部の摩耗した部分との上に形成することにより、再生した金型は、効果的に優れた耐久性・耐摩耗性を得ることができる。また、CVD処理は、基材(本発明では、金型本体に当たる)との密着性を高める効果が大きいことから、より一層耐久性に優れたものとなる。
このように、本発明のハニカム構造体成形用金型の再生方法によれば、金型を精度よく、容易に再生することができる。そして、再生した金型は、優れた耐久性・耐摩耗性を得ることができる。
第3の発明は、材料を供給するための供給穴と、該供給穴に連通して格子状に設けられ、材料をハニカム形状に成形するためのスリット溝とを有し、使用により摩耗した部分を有するハニカム構造体成形用金型を再生してなるハニカム構造体成形用再生金型において、
上記スリット溝を形成した金型本体の押出方向の先端面である溝形成表面と、該溝形成表面と上記スリット溝の内側面とが交わって形成される角部の摩耗した部分との上に、PVD処理またはCVD処理を行うことによって形成した再生膜が設けてあることを特徴とするハニカム構造体成形用再生金型にある(請求項8)。
本発明のハニカム構造体成形用再生金型は、上記溝形成表面と上記角部の摩耗した部分との上に、PVD処理またはCVD処理によって形成した再生膜が設けてある。すなわち、材料が押し出される面である上記溝形成表面と、摩耗が生じ易い上記角部の摩耗した部分との上に、上記のPVD処理またはCVD処理によって形成した、緻密で高い硬度を有する上記再生膜が設けてある。そのため、上記再生金型は、優れた耐久性・耐摩耗性を有している。
このように、本発明によれば、耐久性・耐摩耗性に優れたハニカム構造体成形用再生金型を提供することができる。
上記第1及び第3の発明においては、PVD処理を行って形成した上記再生膜は、TiN、CrNの単層または複層により構成されていることが好ましい(請求項2、9)。
この場合には、上記再生膜は、高い硬度を有するものとなる。これにより、上記再生金型は、耐久性・耐摩耗性を充分に得ることができる。
上記第2及び第3の発明においては、CVD処理を行って形成した上記再生膜は、TiC、TiCN、TiNの単層または複層により構成されていることが好ましい(請求項4、9)。
この場合には、上記再生膜は、高い硬度を有するものとなる。これにより、上記再生金型は、耐久性・耐摩耗性を充分に得ることができる。
また、上記第1、第2、及び第3の発明においては、上記再生膜は、上記スリット溝の深さ方向において、上記溝形成表面から上記スリット溝の深さの1/10以下の領域に形成されていることが好ましい(請求項5、10)。
上記再生膜を上記スリット溝の深さの1/10を超える領域に形成した場合には、上記再生金型において、上記スリット溝の溝幅にばらつきが生じるおそれがある。そのため、上記再生金型を用いて成形した上記ハニカム構造体の寸法精度が低下するおそれがある。
なお、上記再生膜の形成領域とは、上記溝形成表面から上記スリット溝の深さ方向の距離のことである。
また、上記再生膜の硬度は、上記金型本体の1.5倍以上であることが好ましい(請求項6、11)。
上記再生膜の硬度が上記金型本体の1.5倍未満の場合には、上記再生金型は、耐久性・耐摩耗性を充分に得ることができないおそれがある。
また、上記再生膜の硬度は、750HV以上であることが好ましい(請求項7、12)。
上記再生膜の硬度が750HV未満の場合には、上記再生金型は、耐久性・耐摩耗性を充分に得ることができないおそれがある。
(実施例1)
上記第1の発明の実施例にかかるハニカム構造体成形用金型の再生方法、及びその再生方法によって再生した再生金型について、図1〜図6を用いて説明する。
ハニカム構造体成形用金型1は、図1〜図3に示すごとく、材料を供給するための供給穴12と、供給穴12に連通して格子状に設けられ、材料をハニカム形状に成形するためのスリット溝13とを有し、使用により摩耗した部分を有する。
そして、本例の金型1の再生方法は、図4〜図6に示すごとく、スリット溝13を形成した金型本体11の押出方向の先端面である溝形成表面130と、溝形成表面130とスリット溝13の内側面131とが交わって形成される角部14の摩耗した部分(摩耗部分19)との上に、溝形成表面130側から成膜材料を供給して、PVD処理を行うことによって再生膜2を形成する。
以下、これを詳説する。
本例の再生方法を用いて再生する金型1は、セラミックス原料等を含む材料を押出成形して、ハニカム構造体を成形するためのものである。そして、金型1は、材料を繰り返し押出成形したことより、摩耗した部分を有する。そのため、所望の寸法のハニカム構造体を成形することが困難となり、寿命となったものである。
金型1は、図1、図2に示すごとく、金型本体11に供給穴12とスリット溝13とを形成したものである。金型本体11は、供給穴12を形成した穴形成表面120と、スリット溝13を形成した溝形成表面130とを有している。穴形成表面120は、金型本体11に材料を供給する面である。また、溝形成表面130は、金型本体11から材料が押し出される方向の先端面である。
なお、金型本体11は、SKD材で構成されている。また、図2は、一般的な金型1の一部を表した斜視断面図である。
また、図3に示すごとく、金型本体11は、材料の押出成形を繰り返し行ったことにより、摩耗した部分を有している。特に、溝形成表面130とスリット溝13の内側面131とが交わって形成される角部14は、材料との接触による摩耗が大きい部分である。同図では、初期の角部14の位置を点線で示してある。すなわち、図中の点線と実線との間の領域が、角部14の摩耗した部分である摩耗部分19に当たる。
また、同図に示すごとく、本例のスリット溝13の溝深さDは、5mmである。また、スリット溝13の溝幅は、初期の溝幅w1が140μm、寿命時の溝幅w2が150μmである。なお、本例におけるスリット溝13の溝幅とは、溝形成表面130におけるスリット溝13の最大寸法のことである。
次に、PVD処理に用いるPVD装置5について説明する。
PVD装置5は、図5に示すごとく、円筒形状の反応器51を有している。反応器51のサイズは、直径600mm、高さ600mmである。反応器51の内側面511には、複数の金属ターゲット52が設けられている。また、金属ターゲット52の表面521に隣接する位置には、一対の陽極プレート53が設けられている。陽極プレート53はアーク電源のプラス(+)側に、金属ターゲット52はアーク電源のマイナス(−)側に、それぞれ接続されている。なお、本例では、金属ターゲット52を構成する材料としては、Cr又はTiを用いた。
また、同図に示すごとく、反応器51の底部512には、水平方向に回転可能な回転台54が設けられている。この回転台54は、バイアス電源に接続されている。また、反応器51の天井部513には、反応器51内に反応ガスを供給するためのガス供給口551と、反応器51内のガスを排気する排気口552とが設けられている。また、反応器51には、真空ポンプが配設されている(図示略)。
次に、本例の再生方法について具体的に説明する。
まず、PVD処理を行う前に、金型1のマスキングを行う。
図4に示すごとく、供給穴12を塞ぐように、穴形成表面120上にグラファイトよりなるマスキングプレート31を被せる。そして、金型1とマスキングプレート31をPVD用治具321によって締結し、固定する。これにより、金型1の穴形成表面120側をマスキングする。
次に、マスキングした金型1に対して、PVD処理を行う。
図5に示すごとく、金型1を固定したPVD用治具321を、回転台54の上にセットする。このとき、金型1の溝形成表面130と金属ターゲット52とが対向する向きとなるようにセットする。そして、反応器51内を真空状態にした後、加熱する。なお、反応器51内の真空度は1×10-6Torrであり、加熱温度は500℃である。そして、ガス供給口551から、反応ガスとしてのN2を反応器51内に供給する。
そして、同図に示すごとく、金属ターゲット52を陰極として、金属ターゲット52の表面521にアーク放電を発生させる。このとき発生したアーク電流(70〜200A)のエネルギーにより、金属ターゲット52を構成する材料は、瞬時に蒸発すると同時に金属イオン529となり、反応器51内に飛び出す。一方、バイアス電源から回転台54を介してPVD用治具321にバイアス電圧を印加することにより、飛び出した金属イオン529は加速する。そして、反応ガス(N2)粒子と共に、成膜材料(本例では、CrN、TiN)となって金型1の溝形成表面130に衝突し、堆積成膜する。なお、本例では、回転台54を回転させながらPVD処理を行うため、均一に成膜することができる。
最後に、反応器51内を冷却後、大気状態に戻し、反応器51内からPVD用治具321を取り出す。そして、PVD用治具321の締結を解除し、再生した金型1(ハニカム構造体成形用再生金型10)を得る。
これにより、図6に示すごとく、溝形成表面130と角部14の摩耗部分19との上に、再生膜2が形成される。なお、本例では、金属ターゲット52にCrを用いてPVD処理を行った後、金属ターゲット52をTiに変更して、再びPVD処理を行った。そのため、再生膜2は、CrN層及びTiN層の2層で構成されている(図示略)。
次に、本例の再生方法により得られた再生金型10について説明する。
本例のハニカム構造体成形用再生金型10には、図6に示すごとく、溝形成表面130とスリット溝13の内側面131とが交わって形成される角部14の摩耗部分19との上に、PVD処理を行うことによって形成した再生膜2が設けてある。
再生膜2は、上述したとおり、CrN層及びTiN層の2層からなる。また、再生膜2の硬度は、2000HVである。金型本体11を構成するSKD材の硬度が500HVであるから、再生膜2の硬度は、金型本体11の4倍である。また、再生金型10におけるスリット溝13の溝幅w3は、140μmである。
また、図7には、溝形成表面130からの深さdと再生膜2の膜厚tとの関係が示されている。図6に示すごとく、深さdは、溝形成表面130からスリット溝13の深さ方向への距離であり、膜厚tは、溝形成表面130に平行な方向における再生膜2の膜厚である。
図7からわかるように、深さd=0.5mmの位置では、膜厚tはほぼ0に近い。このことから、再生膜2が形成されている領域である形成領域d1(図6参照)は、0.5mmである。すなわち、再生膜2は、スリット溝13の深さD(=5mm)の1/10以下の領域に形成されている。なお、再生膜2の形成領域d1は、溝形成表面130から再生膜2の膜厚tが0である位置までの距離とする。
また、図8には、スリット溝13の内側面131からの距離Lと再生膜2の膜厚sとの関係が示されている。図6に示すごとく、距離Lは、スリット溝13の内側面131から遠ざかる方向への距離であり、膜厚sは、スリット溝13の深さ方向の反対方向における再生膜2の膜厚である。
図8からわかるように、再生膜2の膜厚sは、3〜4μmの範囲である。
次に、本例の再生方法における作用効果について説明する。
本例のハニカム構造体成形用金型1の再生方法は、溝形成表面130と角部14の摩耗部分19との上に、PVD処理によって再生膜2を形成する。すなわち、材料が押し出される面であり、ハニカム構造体の成形性・寸法精度を左右する最も重要な部分である溝形成表面130側のみに、PVD処理によって再生膜2を形成する。そのため、従来のように、金型全体に再生処理を行う場合に比べて、効率よく容易に再生処理を行うことができると共に、再生膜2を精度よく形成することができる。
また、PVD処理は、成膜精度が高いため、再生膜2をより一層精度高く形成することができる。また、PVD処理は、厚く成膜することができるため、金型1の再生処理をさらに効率よく行うことができる。
これにより、角部14の摩耗部分19を精度よく容易に修復することができる。そして、寿命となっていた金型1を、初期状態の金型1を用いた場合と同様のハニカム構造体を成形可能な再生金型10に再生することができる。
また、PVD処理によって形成された再生膜2は、緻密で高い硬度を有するものとなる。そして、このような再生膜2を、材料が押し出される面である溝形成表面130と、摩耗が生じ易い角部14の摩耗部分19との上に形成することにより、再生金型10は、効果的に、優れた耐久性・耐摩耗性を得ることができる。
また、本例において、再生膜2は、TiN、CrNの複層により構成されている。そのため、再生膜2は、高い硬度を有するものとなる。これにより、再生金型10は、耐久性・耐摩耗性を充分に得ることができる。なお、再生膜2は、上記材料の単層としてもよい。
また、再生膜2は、スリット溝13の深さ方向において、溝形成表面130からスリット溝13の深さDの1/10以下の領域に形成されている。これにより、再生金型10において、スリット溝13の溝幅のばらつきを抑えることができる。それ故、再生金型10を用いて成形したハニカム構造体の寸法精度を向上させることができる。
また、再生膜2の硬度は、金型本体11の4倍で、2000HVである。そのため、再生膜2は、高い硬度を有するものとなる。これにより、再生金型10は、耐久性・耐摩耗性を充分に得ることができる。
このように、本例の金型の再生方法によれば、ハニカム構造体成形用金型を精度よく、容易に再生することができ、かつ、優れた耐久性・耐摩耗性を有するハニカム構造体成形用再生金型を得ることができる。
なお、本例では、PVD装置5に複数の金属ターゲット52を設けたため、金型本体11の穴形成表面120側をマスキングした。例えば、金属ターゲット52を1つだけ設け、その金属ターゲット52と金型1の溝形成表面130とが対向するように金型1をセットし、両者の位置を固定してPVD処理を行えば、金型1にマスキングをしなくてもよい。
また、金属ターゲット52としてCr、Tiを用いたが、これ以外の金属を用いて再生膜2を形成することもできる。
(実施例2)
上記第2の発明の実施例にかかるハニカム構造体成形用金型の再生方法、及びその再生方法によって再生した再生金型について、図1〜図3、図6〜図8、図9、図10を用いて説明する。
本例の金型1の再生方法は、図6、図9、図10に示すごとく、供給穴12を形成した金型本体11に材料を供給する面である穴形成表面120を、供給穴12を塞ぐようにマスキングする。
その後、スリット溝13を形成した金型本体11の押出方向の先端面である溝形成表面130と、溝形成表面130とスリット溝13の内側面131とが交わって形成される角部14の摩耗した部分(摩耗部分19)との上に、溝形成表面130側から成膜材料を供給して、CVD処理を行うことによって再生膜2を形成する。
以下、これを詳説する。
本例の再生方法を用いて再生する金型1は、実施例1と同様の材質、形状のものである(図1〜図3参照)。
次に、CVD処理に用いるCVD装置4について説明する。
CVD装置4は、図10に示すごとく、底部が開放された円筒形状の反応炉41を有している。反応炉41のサイズは、直径450mm、高さ700mmである。また、反応炉41内には、箱型の反応器42が設けられている。反応器42内には、複数の部屋に区画された、CVD処理を行う金型1を載置するための載置台43が設けられている。
また、同図に示すごとく、反応器42の底部422には、反応器42内に反応ガスを供給するためのガス供給口441が設けられている。ガス供給口441は、ガス供給管442を介して、外部に設けられたガス供給装置46に接続されている。そして、CVD装置4は、ガス供給装置46から反応ガスを反応器42内に供給することができるように構成されている。なお、本例では、ガス供給装置46から供給する反応ガスとしては、TiCl4、H2、Ar、CH4、N2を用いる。
また、同図に示すごとく、反応器42の底部422には、反応器42内のガスを外部に排気するための排気口451が設けられている。また、排気口451は、反応器42の天井部423付近から底部422にかけて設けられた排気管452に接続されている。そして、CVD装置4は、反応器42内のガスを排気管452の吸気口453から吸気し、排気口451から外部に排気することができるように構成されている。
次に、本例の再生方法について、具体的に説明する。
まず、CVD処理を行う前に金型1のマスキングを行う。
図9に示すごとく、供給穴12を塞ぐように、穴形成表面120上にグラファイトよりなるマスキングプレート31を被せる。そして、金型1とマスキングプレート31をCVD用治具322によって締結し、固定する。これにより、金型1の穴形成表面120側をマスキングする。
次に、マスキングした金型1に対して、CVD処理を行う。
まず、図10に示すごとく、金型1を固定したCVD用治具322を、載置台43の上にセットする。このとき、金型1の溝形成表面130に反応ガスが接触しやすいように、金型1の溝形成表面130と反応器42の天井部423とが対向する向きとなるようにセットする。そして、反応器42内を900〜1000℃に加熱する。そして、ガス供給装置46から、反応ガスとしてのTiCl4、H2、Ar、CH4、N2を反応器42内に供給する。
そして、同図に示すごとく、高温に加熱された金型本体11と反応器42内を循環する反応ガスとが接触し、金型本体11の溝形成表面130上で化学反応が生じる。そして、合成された成膜材料(本例では、TiC、TiCN、TiN)は、溝形成表面130上に成膜される。
最後に、反応器42内を冷却し、反応器42内からCVD用治具322を取り出す。そして、CVD用治具322の締結を解除し、再生した金型(ハニカム構造体成形用再生金型10)を得る。
これにより、図6に示すごとく、実施例1と同様に、溝形成表面130と角部14の摩耗部分19との上に、再生膜2が形成される。なお、本例の再生膜2は、TiC層、TiCN層、及びTiN層の3層で構成されている(図示略)。
次に、本例の再生方法により得られた再生金型10について説明する。
本例のハニカム構造体成形用再生金型10には、図6に示すごとく、溝形成表面130と角部14の摩耗部分19との上に、CVD処理を行うことによって形成した再生膜2が設けてある。
また、再生膜2は、上述したとおり、TiC層、TiCN層、及びTiN層の3層からなる。また、再生膜2の硬度は、2000HVであり、金型本体11の4倍である。また、スリット溝13の溝幅w3は、140μmである。
その他は、実施例1の再生金型10と同様の構成である(図6〜図8参照)。
次に、本例の再生方法における作用効果について説明する。
本例のハニカム構造体成形用金型1の再生方法は、供給穴12を塞ぐように穴形成表面120をマスキングした後、溝形成表面130と角部14の摩耗部分19との上に、CVD処理によって再生膜2を形成する。すなわち、穴形成表面120側をマスキングした状態で、材料が押し出される面であり、ハニカム構造体の成形性・寸法精度を左右する最も重要な部分である溝形成表面130側のみに、CVD処理によって再生膜2を形成する。そのため、従来のように、金型全体に再生処理を行う場合に比べて、金型1の再生を効率よく行うことができると共に、再生膜2を精度よく形成することができる。
これにより、角部14の摩耗部分19を精度よく容易に修復することができる。そして、寿命となっていた金型1を、初期金型を用いた場合と同様のハニカム構造体を成形可能な再生金型10に再生することができる。
また、CVD処理によって形成された再生膜2は、緻密で高い硬度を有するものとなる。そして、このような再生膜を、材料が押し出される面である溝形成表面130と、摩耗が生じ易い角部14の摩耗部分19との上に形成することにより、再生金型10は、効果的に、優れた耐久性・耐摩耗性を得ることができる。また、CVD処理は、基材(本例では、金型本体11に当たる)との密着性を高める効果が大きいことから、より一層耐久性に優れたものとなる。
また、再生膜2は、TiC、TiCN、TiNの複層により構成されている。そのため、再生膜2は、より高い硬度を有するものとなる。これにより、再生金型10は、より一層優れた耐久性・耐摩耗性を有するものとなる。なお、再生膜2は、上記材料の単層としてもよい。
その他は、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例3)
本例では、実施例1及び実施例2で得られた再生金型10を用いてハニカム構造体を繰り返し成形し、金型の寿命を評価した。
本発明品としては、PVD処理によって再生した実施例1の再生金型10(本発明品E1)と、CVD処理によって再生した実施例2の再生金型10(本発明品E2)とを準備した。また、比較品としては、何の処理も行っていない未使用の初期金型(比較品C1)を準備した。いずれの金型も、スリット溝13の溝幅は140μmである。
次に、評価の方法を説明する。
本発明品E1、E2の再生金型10を用いて、コージェライト用セラミック原料を含む材料を押出成形し、ハニカム構造体を成形する。なお、成形するハニカム構造体は、直径100mm、長さ90mmの円筒形状のものである。この作業を繰り返し行い、溝形成表面130におけるスリット溝13の溝幅が150μm以上となった時点で金型の寿命とする。比較品C1についても、同様に行う。そして、金型の寿命となるまでのハニカム構造体の生産数を測定する。なお、本例では、比較品C1の生産数を生産比率1として、本発明品E1、E2の生産比率を算出した。
次に、評価の結果を図11に示す。
この図からわかるように、PVD処理によって再生した本発明品E1は、未処理の比較品C1に比べて生産比率が2倍となっている。また、CVD処理によって再生した本発明品E2は、同じく生産比率が3倍となっている。すなわち、本発明品E1、E2は、非常に優れた耐久性・耐摩耗性を有しており、金型の寿命が長いことがわかる。
実施例1における、金型の構造を示す断面図。 実施例1における、金型の構造を示す断面斜視図。 実施例1における、金型のスリット溝周辺を示す断面図。 実施例1における、金型をPVD用治具によって固定した状態を示す説明図。 実施例1における、PVD装置の構成を示す説明図。 実施例1における、再生した金型のスリット溝周辺を示す断面図。 実施例1における、溝形成表面からの深さdとCVD再生膜及びPVD再生膜の膜厚tとの関係を示す説明図。 実施例1における、スリット溝の内側面からの距離LとCVD再生膜及びPVD再生膜の膜厚sとの関係を示す説明図。 実施例2における、金型をCVD用治具によって固定した状態を示す説明図。 実施例2における、CVD装置の構成を示す説明図。 実施例3における、金型の生産比率を示す説明図。
符号の説明
1 ハニカム構造体成形用金型
10 ハニカム構造体成形用再生金型
11 金型本体
12 供給穴
120 穴形成表面
13 スリット溝
130 溝形成表面
131 内側面(スリット溝の内側面)
14 角部
19 摩耗部分
2 再生膜

Claims (12)

  1. 材料を供給するための供給穴と、該供給穴に連通して格子状に設けられ、材料をハニカム形状に成形するためのスリット溝とを有し、使用により摩耗した部分を有するハニカム構造体成形用金型を再生する方法において、
    上記スリット溝を形成した金型本体の押出方向の先端面である溝形成表面と、該溝形成表面と上記スリット溝の内側面とが交わって形成される角部の摩耗した部分との上に、上記溝形成表面側から成膜材料を供給して、PVD処理を行うことによって再生膜を形成することを特徴とするハニカム構造体成形用金型の再生方法。
  2. 請求項1において、上記再生膜は、CrN、TiNの単層または複層により構成されていることを特徴とするハニカム構造体成形用金型の再生方法。
  3. 材料を供給するための供給穴と、該供給穴に連通して格子状に設けられ、材料をハニカム形状に成形するためのスリット溝とを有し、使用により摩耗した部分を有するハニカム構造体成形用金型を再生する方法において、
    上記供給穴を形成した金型本体の材料供給面である穴形成表面を、上記供給穴を塞ぐようにマスキングした後、
    上記スリット溝を形成した上記金型本体の押出方向の先端面である溝形成表面と、該溝形成表面と上記スリット溝の内側面とが交わって形成される角部の摩耗した部分との上に、上記溝形成表面側から成膜材料を供給して、CVD処理を行うことによって再生膜を形成することを特徴とするハニカム構造体成形用金型の再生方法。
  4. 請求項3において、上記再生膜は、TiC、TiCN、TiNの単層または複層により構成されていることを特徴とするハニカム構造体成形用金型の再生方法。
  5. 請求項1〜4において、上記再生膜は、上記スリット溝の深さ方向において、上記溝形成表面から上記スリット溝の深さの1/10以下の領域に形成されていることを特徴とするハニカム構造体成形用金型の再生方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項において、上記再生膜の硬度は、上記金型本体の1.5倍以上であることを特徴とするハニカム構造体成形用金型の再生方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項において、上記再生膜の硬度は、750HV以上であることを特徴とするハニカム構造体成形用金型の再生方法。
  8. 材料を供給するための供給穴と、該供給穴に連通して格子状に設けられ、材料をハニカム形状に成形するためのスリット溝とを有し、使用により摩耗した部分を有するハニカム構造体成形用金型を再生してなるハニカム構造体成形用再生金型において、
    上記スリット溝を形成した金型本体の押出方向の先端面である溝形成表面と、該溝形成表面と上記スリット溝の内側面とが交わって形成される角部の摩耗した部分との上に、PVD処理またはCVD処理を行うことによって形成した再生膜が設けてあることを特徴とするハニカム構造体成形用再生金型。
  9. 請求項8において、上記再生膜は、TiN、CrNの単層または複層により構成されている、もしくはTiC、TiCN、TiNの単層または複層により構成されていることを特徴とするハニカム構造体成形用再生金型。
  10. 請求項8又は9において、上記再生膜は、上記スリット溝の深さ方向において、上記溝形成表面から上記スリット溝の深さの1/10以下の領域に設けられていることを特徴とするハニカム構造体成形用金型の再生方法。
  11. 請求項8〜10のいずれか1項において、上記再生膜の硬度は、上記金型本体の1.5倍以上であることを特徴とするハニカム構造体成形用再生金型。
  12. 請求項8〜11のいずれか1項において、上記再生膜の硬度は、750HV以上であることを特徴とするハニカム構造体成形用再生金型。
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