JP2007183422A - 点字表示装置、及び該点字表示装置を備えた自動取引装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装着する場所の広さに制限がある装置であっても、利用者に情報の伝達を行うことができる点字表示装置、及び該点字表示装置を備えた自動取引装置を提供する。
【解決手段】複数のピンをそれぞれ独立して出没自在に備えた点字表示ブロック2と、点字表示ブロック2を移動させるラック3と、シャフト4と、モータ5とを備え、ピンを選択的に突出させて点字を形成した状態の点字表示ブロック2を、ラック3と、シャフト4と、モータ5により利用者の指がピンをなぞる方向と反対方向に移動させることで、点字の流動表示を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ピンを選択的に突出させて点字を形成する点字表示装置、及び該点字表示装置を備えた自動取引装置に関する。
従来、視覚障害者に対して情報を知らせる手段として点字表示装置があり、この点字表示装置は仮名、もしくは数字一文字分の点字が形成された点字表示ブロックを必要文字数分並べることにより情報を表示する。従って、例えばこの点字表示装置が金融機関等に設置される自動取引装置に装着されていて、「お取引」を点字として表示する場合、自動取引装置に「お取引」の文字を仮名で表す5個の点字表示ブロックを並べることにより情報の表示を行っている。
また、点字表示器として、複数の点字ピンをパネルの表面の複数の貫通孔から選択的に突出させ、その組み合わせで所定の点字を表示するものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開平1−319784号公報
上記従来の点字表示装置においては、仮名、もしくは数字一文字分の点字が形成された点字表示ブロックを、情報を伝達するために必要な文字数分並べるので文字数が多い場合、あるいは数字の桁数が多い場合には点字表示ブロックを多数並べる必要があった。従って、点字表示装置を自動取引装置のように点字表示ブロックを並べる場所の広さに制限がある装置に具備する場合には、伝達する情報が多く、文字、あるいは数字の数が多くなってしまうと、伝えたい情報を表現するための全ての点字表示ブロックを並べることが困難となってしまう場合があるという問題点があった。
上記課題を解決するために本発明で設けた解決手段は、複数のピンをそれぞれ独立して出没自在に備えた点字表示ブロックと、前記点字表示ブロックを移動させる移動手段とを備え、前記ピンを選択的に突出させて点字を形成した状態の前記点字表示ブロックを、前記移動手段により移動させることで、点字の流動表示を行うものである。
本発明によれば、ピンを選択的に突出させて点字を形成した状態の点字表示ブロックを、移動手段により利用者の指がピンをなぞる方向と反対方向に移動させることで、点字の流動表示を行うことにより、1個の点字表示ブロックで複数の文字を表現し、情報の伝達を行うことができる。その結果、複数個の点字表示ブロックを、利用者に情報を伝達するために必要な文字数分並べる必要がない。従って、自動取引装置のように点字表示ブロックを並べる場所の広さに制限がある装置であっても、点字表示装置を装着することができ、利用者に情報の伝達を行うことができる。
また、点字の流動表示を行うことにより、利用者は指を動かすことなく、定点に指を置いていれば、点字で表現された文字、数字等を認識することができる。
以下、本発明の実施例を図面に従って説明する。なお、各図面に共通する要素には同一の符号を付す。
図1は実施例1の点字表示装置の構成を示す説明図、図2は実施例1の点字表示装置のピンの配置を示す説明図、図3は実施例1の点字表示装置の突出するピンを示す説明図である。なお、図3において黒く塗り潰されたピンが突出した状態のピン、すなわち利用者が触れるピンを示している。
図1において、点字表示装置1は、点字を表示する点字表示ブロック2と、該点字表示ブロック2の一端部が取付けられたラック3と、点字表示ブロック2の他端部が取付けられたシャフト4と、ラック3を移動させるためのモータ5と、点字表示ブロック2の一方の移動端部に設けられた検知センサ6を備えている。なお、ラック3と、シャフト4と、モータ5により移動手段が構成されている。
点字表示ブロック2内部にはピン7が図2に示すように縦2列横3行にそれぞれ整列した状態で設けられており、点字表示ブロック2の点字表示面2aに形成された穴2bからそれぞれ独立して外部へと突出し、また内部へと戻る、出没自在となっている。なお、点字表示面2aは面積が広く形成されている。また点字表示ブロック2の上方には点字表示器1が装着されている装置のテーブル面11が配設されており、該テーブル面11には点字表示ブロック2が通過する上方に窓11aが形成されている。
そして例えば、仮名の「た」という文字を点字で表示する場合、図3に示すように左列は上端部のピン7bと下端部のピン7cが突出し、右列は中央部のピン7aが点字表示ブロック2内部から突出する。
次に本実施例1の点字表示装置1の制御系について説明する。図4は実施例1の点字表示装置の制御系を示すブロック図である。
図4において、点字表示装置1には、該点字表示装置1全体を制御する主制御部8が設けられており、該主制御部8には検知センサ6と、点字駆動回路部9と、モータ駆動回路部10が接続されている。そして更に点字駆動回路部9は点字表示ブロック2に接続されており、モータ駆動回路部10はモータ5に接続されている。そしてモータ駆動回路部10は、主制御部8からの指示を受けるとモータ5を駆動させてラック3を矢印A−B方向に移動させる。
点字駆動回路部9は主制御部8からの指示を受けると点字表示ブロック2内部に設けられた図示せぬモータ、及び図示せぬピン突出手段を駆動させてピン7を突出させる。従って、点字で文字を形成する際には、主制御部8が文字に応じたピンを選択し、該選択されたピンが突出するように点字駆動回路部9に指示を送信する。
以上により、モータ駆動回路部10がモータ5を駆動させてラック3を移動させることで点字表示ブロック2を矢印A−B方向に移動させ、且つ主制御部8からの指示に基づき点字駆動回路部9が突出させるピンに応じた駆動制御を行うことで、ピン7を突出させた状態で点字ブロック2を待機位置と所定位置との間を移動させることができる。
また検知センサ6は発光素子と受光素子から構成され、点字表示ブロック2の待機位置に設けられている。そして受光素子は受光量に応じた値を主制御部8に対して送信する。主制御部8は受光素子から受光量として受信した数値を予め決められた規定値と比較し、該受光量として受信した数値が規定値以上あれば「明」状態である、すなわち待機位置に点字表示ブロック2は存在していないと判断し、一方主制御部8は受光素子から受光量として受信した数値を予め決められた規定値と比較した際に、該受光量として受信した数値が規定値未満であれば点字表示ブロック2により発光素子からの光が遮られて「暗」状態となっている、すなわち待機位置に点字表示ブロック2が存在していると判断する。
次に上記構成における点字表示装置1が点字を表示する際の動作について図1、図2、図4を参照し、図5に示すフローチャートに従って説明する。図5は実施例1の点字表示装置の動作を示すフローチャートである。
点字表示装置1が点字を表示する動作に入る前の待機状態においては、点字表示ブロック2は点字表示面2aが図1に示す検知センサ6に検知される位置、すなわち待機位置に位置付けられている。主制御部8は図示せぬ上位装置から点字として表示すべき文字等を受信すると、一旦図示せぬ記憶部に記憶し、続けて図5に示すフローチャートの処理を開始する。
ステップS1で主制御部8は検知センサ6の検知状態を受光素子から受信した受光量に基づき確認する。そして受光素子から受光量として受信した数値が予め決められた規定値以上であれば受光センサ7が受光している、すなわち点字表示ブロック2は存在していないと判断してステップS10へと進む。一方主制御部8は受光素子から受光量として受信した数値が予め決められた規定値未満であれば発光センサが受光していない、すなわち待機位置に点字表示ブロック2が存在していると判断し、そしてステップS2へと進む。
ステップS1からステップS10へと進んだ場合、ステップS10で主制御部8はモータ駆動回路部10を介してモータ5を逆方向に駆動させる。このモータ5の駆動によりラック3が矢印B方向に移動し、それと共に点字表示ブロック2もまた矢印B方向に移動する。そしてステップS11へと進み、主制御部8は受光素子から受光量として受信した数値が予め決められた規定値未満となると、発光センサが受光していない、すなわち待機位置に点字表示ブロック2が到達したと判断し、ステップS12へと進む。そしてステップS12で主制御部8はモータ駆動回路部10を介してモータ5の駆動を停止し、点字表示ブロック2の移動を停止させる。そしてステップS2へと進む。
ステップS2で主制御部8は上位装置から受信した表示文字を第1文字目から点字として表示させる処理を実行する。すなわち主制御部8は表示させる文字に応じたピン7を突出させるための指示を点字駆動回路部9に送信する。点字駆動回路部9はこの指示を受信すると、指示に応じたピン7を突出させるように点字表示ブロック2内部に設けられた図示せぬモータ、及びピン突出手段を駆動させ、該当するピン7を突出させる。
続いてステップS3で主制御部8はモータ駆動回路部10を介してモータ5を正方向に所定量駆動させる。このモータ5の駆動によりラック3が矢印A方向に移動し、それと共に点字表示ブロック2もまた矢印A方向に移動する。ここで、利用者がテーブル面11の窓11aから少し指をテーブル面11の中に入れた状態でいると、点字表示ブロック2から突出したピン7が両者の指に当接しながらピン7をなぞる方向と反対方向に移動する。従って利用者は指を動かすことなく、テーブル面11の窓11aの位置、すなわち定点に指を置いていれば、点字で表現された文字、あるいは数字等を認識することができる。
モータ5の駆動が所定量に達すると、所定位置に到達したとしてステップS3からステップS4へと進み、主制御部8はモータ駆動回路部10を介してモータ5の駆動を停止し、点字表示ブロック2の移動を停止させる。続けてステップS5へと進み、主制御部8は点字駆動回路部9に対して点字の表示を終了する指示を送信する。この指示を受けて点字駆動回路部9は点字表示ブロック2内部に設けられた図示せぬモータ、及びピン突出手段を駆動させて、突出しているピン7を点字表示ブロック2内部、すなわち突出しない位置まで戻し、表示をクリアする。
次にステップS6で主制御部8はモータ駆動回路部10を介してモータ5を逆方向に駆動させる。このモータ5の駆動によりラック3が矢印B方向に移動し、それと共に点字表示ブロック2もまた矢印B方向に移動する。そしてステップS7へと進み、主制御部8は受光素子から受光量として受信した数値が予め決められた規定値未満となると、発光センサが受光していない、すなわち待機位置に点字表示ブロック2が到達したと判断し、ステップS8へと進む。そしてステップS8で主制御部8はモータ駆動回路部10を介してモータ5の駆動を停止し、点字表示ブロック2の移動を停止させる。次にステップS9で主制御部8は図示せぬ記憶部にまだ表示する文字等が存在するか否かを判断する。そしてまだ記憶部に表示する文字等が記憶されていると判断するとステップS2へと戻り、一方「否」、すなわち記憶部に表示する文字等が記憶されていないと判断すると本フローチャートの処理を終了とする。
このように本実施例の点字表示装置1は上記処理を繰り返し、点字表示ブロック2を往復動作させながら点字を流動表示させて利用者に情報を伝達する。
以上本発明の実施例1においては、ピン7を選択的に突出させて点字を形成した状態の点字表示ブロック2を、利用者の指がピン7をなぞる方向と反対方向に移動させることで、点字の流動表示を行うことにより、1個の点字表示ブロックで複数の文字を表現し、情報の伝達を行うことができる。その結果、複数個の点字表示ブロックを、利用者に情報を伝達するために必要な文字数分並べる必要がない。従って、自動取引装置のように点字表示ブロックを並べる場所の広さに制限がある装置であっても、点字表示装置を装着することができ、利用者に情報の伝達を行うことができる。
また、点字の流動表示を行うことにより、利用者は指を動かすことなく、テーブル面11の窓11aの位置、すなわち定点に指を置いていれば、点字で表現された文字、数字等を認識することができる。
次に本発明の実施例2について説明する。図6は実施例2の点字表示装置の点字表示ブロックを示す斜視図、図7は実施例2の点字表示装置のピンの配置を示す説明図である。
本実施例2の点字表示装置において上記実施例1の点字表示装置1と異なる点は、図6、図7に示すように点字表示ブロック22に設けられたピン27の数である。詳しくは、点字表示ブロック22内部にはピン27がそれぞれ縦5列横3行に整列した状態で設けられており、点字表示ブロック22の点字表示面22aに形成された穴22bから外部へと突出可能となっている。なお、ピン27は、利用者の指がピン27をなぞる方向に隣接するピンとピンとの間隙が、点字で1文字分の文字を表現するために必要な縦2列横3行として配置されたピンにおける、隣接するピンとピンとの間隙よりも密接した状態で配置されている。このように本実施例2の点字表示ブロック22においては、ピンの27数は、点字で1文字分の文字を表現するために必要な縦2列横3行よりも多い。
次に本実施例2の点字表示装置の制御系について説明する。図8は実施例2の点字表示装置の制御系を示すブロック図である。
図8において、点字表示装置21には、該点字表示装置21全体を制御する主制御部28が設けられており、該主制御部28には点字駆動回路部29が接続されている。そして更に点字駆動回路部29は点字表示ブロック22に接続されている。点字駆動回路部29は主制御部28からの指示を受けると点字表示ブロック22内部に設けられた図示せぬモータ、及びピン突出手段を駆動させてピン27を突出させる。従って点字で文字を形成する際には、主制御部28が文字に応じたピンを選択し、該選択されたピン27が突出するように点字駆動回路部29に指示を送信する。そしてこの主制御部28からの指示に基づき点字駆動回路部29が図示せぬモータ、及び突出させるピン27に応じた図示せぬピン突出手段への駆動制御を行うことで、図示せぬテーブル面の窓からピン27を突出させることができる。
次に上記構成における点字表示装置21が点字を表示する際の動作について説明する。図9は実施例2の点字表示装置の突出するピンを示す説明図である。なお、ここでは仮名の「た」という文字を点字で表示する場合の動作について説明する。また図9において黒く塗り潰されたピンが突出した状態のピン、すなわち利用者が触れるピンを示している。
主制御部28は図示せぬ上位装置から点字として表示すべき文字等を受信すると、一旦図示せぬ記憶部に記憶し、続けて主制御部28は上位装置から受信した表示文字を第1文字目から点字として表示させる処理を実行する。すなわち主制御部28は表示させる文字に応じたピン27を突出させるための指示を点字駆動回路部29に送信する。点字駆動回路部29はこの指示を受信すると、指示に応じたピン27を突出させるように点字表示ブロック22内部に設けられた図示せぬモータ、及びピン突出手段を駆動させ、該当するピン27を突出させる。
このとき、図9に示すように主制御部28は表示させる文字に応じたピン27を同時に全て突出させて点字を形成するのではなく、突出させるピンを、右端部の列から点字を読むために利用者の指がピンをなぞる方向と反対方向(矢印C方向)に順次1列毎に移動させる制御を行う。なお、右端部の列を第1列目とし、該第1列目から左方向に順次第2列目、第3列目とする。
従って、図3に示す仮名の「た」を本実施例2の点字表示装置21により点字で表現する場合、主制御部28は始めに、点字駆動回路部29を介して点字表示ブロック22内部に設けられた図示せぬモータ、及びピン突出手段を駆動させ、右端部の第1列目のピン27の内、図9(a)に示すように上端部のピン27aと下端部のピン27bを突出させて、「た」を表現する左列の点字を形成する。
続けて、主制御部28は点字駆動回路部29を介して点字表示ブロック22内部に設けられた図示せぬモータ、及びピン突出手段を駆動させ、第1列目のピン27aとピン27bを点字表示ブロック22内部、すなわち突出しない位置まで戻し、表示をクリアする。それと同時に主制御部28は2列目のピン27の内、図9(b)に示すように上端部のピン27cと下端部のピン27dを突出させて、「た」を表現する図3に示す左列の点字を形成する。これにより、「た」を表現する左列の点字が、点字を読むために利用者の指がピン27をなぞる方向と反対方向に1列ずれたことになる。なお、第1列目のピン27aとピン27bを点字表示ブロック22内部に戻すことで、密接した状態で配置されているピン27の点間を確保することができる。
続けて、主制御部28は点字駆動回路部29を介して点字表示ブロック22内部に設けられた図示せぬモータ、及びピン突出手段を駆動させ、図9(c)に示すように第2列目のピン27cとピン27dを点字表示ブロック22内部に戻す。それと同時に主制御部28は点字駆動回路部29を介して点字表示ブロック22内部に設けられた図示せぬモータ、及びピン突出手段を駆動させ、第3列目のピン27の内、上端部のピン27eと下端部のピン27fを突出させて、「た」を表現する図3に示す左列の点字を形成すると共に、右端部の第1列目のピン27の内、中央部のピン27gを突出させる。これにより、第1列目と第3列目で「た」が形成される。
続けて、主制御部28は点字駆動回路部29を介して点字表示ブロック22内部に設けられた図示せぬモータ、及びピン突出手段を駆動させ、図9(d)に示すように第3列目のピン27eとピン27f、及び第1列目のピン27gを点字表示ブロック22内部に戻す。それと同時に主制御部28は点字駆動回路部29を介して点字表示ブロック22内部に設けられた図示せぬモータ、及びピン突出手段を駆動させ、第4列目のピン27の内、上端部のピン27hと下端部のピン27jを突出させて、「た」を表現する左列の点字を形成すると共に、第2列目のピン27の内、中央部のピン27kを突出させる。これにより、第2列目と第4列目で「た」が形成される。
続けて、主制御部28は点字駆動回路部29を介して点字表示ブロック22内部に設けられた図示せぬモータ、及びピン突出手段を駆動させ、図9(e)に示すように第4列目のピン27hとピン27j、及び第2列目のピン27kを点字表示ブロック22内部に戻す。それと同時に主制御部28は点字駆動回路部29を介して点字表示ブロック22内部に設けられた図示せぬモータ、及びピン突出手段を駆動させ、第5列目のピン27の内、上端部のピン27mと下端部のピン27nを突出させて、「た」を表現する左列の点字を形成すると共に、第3列目のピン27の内、中央部のピン27pを突出させる。これにより、第3列目と第5列目で「た」が形成される。
このように、右端部の列からピン27の突出を開始させ、突出させるピンを、点字を読むために利用者の指がピンをなぞる方向と反対方向に順次1列毎に移動させることにより、点字を移動させながら表示する流動表示を行うことができる。
以上本発明の実施例2においては、点字表示ブロック22を、点字を形成する複数のピン27をそれぞれ独立して出没自在に備えると共に、点字を読むために利用者が指でなぞる方向に隣接して配置されたピン27の間隔が、1文字の点字を形成するために配置されたピン27の間隔よりも密接した状態とし、点字を形成するために点字表示ブロック22から突出させるピン27を、点字を読むために利用者の指がピン27をなぞる方向と反対方向に順次1列毎に移動させながら突出させることで、点字の流動表示を行うことにより、実施例1と同様の効果を奏すると共に、点字の流動表示を行うために点字表示ブロック22を移動させる必要が無いので、実施例1に比べて点字表示装置の機構、及び構造を簡素化することができる。
次に本発明の実施例3について説明する。図10は実施例3の点字表示装置の点字表示ブロックを示す斜視図、図11は実施例3の点字表示装置のピンの配置を示す説明図である。
本実施例3の点字表示装置において上記実施例1の点字表示装置1、及び実施例2の点字表示装置21と異なる点は、図10、図11に示すように点字表示ブロック42に設けられたピン47の形状との数である。詳しくは、実施例1、及び実施例2においては、ピンの形状は丸型であるが、本実施例3のピン47の形状は四角形となっている。そして点字を形成する1個の点を、複数に細分化されたピン47、本実施例では縦3列横3行に細分化されたピン47で表現する。従って、点字表示ブロック42内部にはピン47が縦11列横10行にそれぞれ整列した状態で設けられており、点字表示ブロック42の点字表示面42aに形成された穴42bから外部へと突出可能となっている。
このように点字を形成する複数のピンの各々(以下1個の点とする)を、更に縦3列横3行で構成される9個のピンで表現することにより、1個の点を形成する際に、複数のピンが、点字を読むために利用者の指がピンをなぞる方向と反対方向に順次1列毎に移動していく。従って、指がピン47に触れるときに、1個のピンが指に触れるよりもより円形に近い感触を利用者が感じることができる。
次に実施例3の点字表示装置の制御系について説明する。図12は実施例3の点字表示装置の制御系を示すブロック図である。
図12において、点字表示装置41には、該点字表示装置41全体を制御する主制御部48が設けられており、該主制御部48には点字駆動回路部49が接続されている。そして更に点字駆動回路部49は点字表示ブロック42に接続されている。点字駆動回路部29は主制御部28からの指示を受けると点字表示ブロック42内部に設けられた図示せぬモータ、及びピン突出手段を駆動させてピン47を突出させる。従って点字で文字を形成する際には、主制御部48が文字に応じたピンを選択し、該選択されたピン47が突出するように点字駆動回路部49に指示を送信する。そしてこの主制御部48からの指示に基づき点字駆動回路部49が図示せぬモータ、及び突出させるピン47に応じた図示せぬピン突出手段への駆動制御を行うことで、図示せぬテーブル面の窓からピン47を突出させることができる。
次に上記構成における点字表示装置41が点字を表示する際の動作について説明する。図13は実施例3の点字表示装置の突出するピンを示す説明図である。なお、ここでは仮名の「た」という文字を点字で表示する場合の動作について説明する。また図13において黒く塗り潰されたピンが突出した状態のピン、すなわち利用者が触れるピンを示している。
主制御部48は図示せぬ上位装置から点字として表示すべき文字等を受信すると、一旦図示せぬ記憶部に記憶し、続けて主制御部48は上位装置から受信した表示文字を第1文字目から点字として表示させる処理を実行する。すなわち主制御部48は表示させる文字に応じたピン47を突出させるための指示を点字駆動回路部49に送信する。点字駆動回路部49はこの指示を受信すると、指示に応じたピン47を突出させるように点字表示ブロック42内部に設けられた図示せぬモータ、及びピン突出手段を駆動させ、該当するピン47を突出させる。
このとき、図13に示すように主制御部28は表示させる文字に応じたピン47を同時に全て突出させて点字を形成するのではなく、突出させるピンを、右端部の列から点字を読むために利用者の指がピンをなぞる方向と反対方向(矢印C方向)に順次1列毎に移動させる制御を行う。なお、右端部の列を第1列目とし、該第1列目から左方向に順次第2列目、第3列目とする。
従って、図3に示す仮名の「た」を本実施例3の点字表示装置41により点字で表現する場合、主制御部48は始めに、点字駆動回路部49を介して点字表示ブロック42内部に設けられた図示せぬモータ、及びピン突出手段を駆動させ、右端部の第1列目のピン47の内、図13(a)に示すように第2行目のピン47aと第10行目のピン47bを突出させる。
続けて、主制御部48は点字駆動回路部49を介して点字表示ブロック42内部に設けられた図示せぬモータ、及びピン突出手段を駆動させ、第1列目のピン47の内、図13(b)に示すように第1行目のピン47c、第2行目のピン47a、第3行目のピン47d、第9行目のピン47e、第10行目のピン47b、第11行目のピン47fを突出させると共に、第2列目のピン47の内、第2行目のピン47gと第10行目のピン47hを突出させる。
続けて、主制御部28は点字駆動回路部49を介して点字表示ブロック42内部に設けられた図示せぬモータ、及びピン突出手段を駆動させ、図13(c)に示すように第1列目のピン47の内、第1行目のピン47cと第3行目ピン47d、及び第9行目のピン47eと第11行目のピン47fを点字表示ブロック42内部、すなわち突出しない位置まで戻し、表示をクリアする。それと同時に主制御部48は点字駆動回路部49を介して点字表示ブロック42内部に設けられた図示せぬモータ、及びピン突出手段を駆動させ、第1列目のピン47の内、第2行目のピン47a、及び第10行目の47bを突出させると共に、第2列目のピン47の内、第1行目のピン47j、第2行目のピン47g、第3行目のピン47k、第9行目のピン47m、第10行目のピン47h、第11行目のピン47nを突出させ、更に第3列目のピン47の内、第2行目のピン47p、及び第10行目のピン47qを突出させる。これにより「た」を表現する左列の点字を形成する。
このように「た」を表現する左列の点字が表現されると、主制御部48は図13(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)に示すように、「た」を表現する左列の点字を形成するために突出させるピン47を、点字を読むために利用者の指がピンをなぞる方向と反対方向に順次1列毎に同時に移動させる制御を行う。
なお、図13(f)に示すように、左列の点字を形成するピン47が所定の位置まで移動した時点で、主制御部48は「た」を表現する右列の点字を形成するために、点字駆動回路部49を介して点字表示ブロック42内部に設けられた図示せぬモータ、及びピン突出手段を駆動させ、左列の点字を形成するピン47を突出させるのと同時に、右端部の第1列目のピン47の内、第6行目のピン47rを突出させる。
続けて、主制御部48は点字駆動回路部49を介して点字表示ブロック42内部に設けられた図示せぬモータ、及びピン突出手段を駆動させ、図13(g)に示すように第1列目のピン47の内、第5行目のピン47s、第6行目のピン47r、第7行目のピン47tを突出させると共に、第2列目のピン47の内、第6目のピン47vを突出させる。
続けて、主制御部48は点字駆動回路部49を介して点字表示ブロック42内部に設けられた図示せぬモータ、及びピン突出手段を駆動させ、図13(h)に示すように第1列目のピン47の内、第5行目のピン47sと第7行目ピン47tを点字表示ブロック42内に戻す。それと同時に主制御部48は点字駆動回路部49を介して点字表示ブロック42内部に設けられた図示せぬモータ、及びピン突出手段を駆動させ、第1列目のピン47の内、第6行目のピン47rを突出させると共に、第2列目のピン47の内、第5行目のピン47w、第6行目のピン47v、第7行目のピン47xを突出させ、更に第3列目のピン47の内、第6行目のピン47yを突出させる。これにより「た」を表現する右列の点字も表現される。従って、図13(h)において、「た」を表現する左列の点字と右列の点字が表現される。
このように「た」を表現する左列の点字と右列の点字が表現されると、主制御部48は図13(i)、(j)、(k)、(l)に示すように、「た」を表現する左列の点字と、右列の点字を形成するために突出させるピン47を、点字を読むために利用者の指がピンをなぞる方向と反対方向に順次1列毎に同時に移動させる制御を行う。これにより、「た」を表現する左列の点字と右列の点字を、それぞれの点字を構成するピンの配列を変えることなく点字を読むために利用者の指がピンをなぞる方向と反対方向に順次1列毎に移動させることができる。すなわち、点字を移動させながら表示する流動表示を行うことができる。
以上本発明の実施例3においては、点字を形成する1個の点を、複数に細分化されたピン47で構成することにより、実施例1、及び実施例2と同様の効果を奏すると共に、実施例2の点字の表示と比べ、利用者はより点字が流動している感覚を得ることができる。
なお、本実施例においては、点字を形成する1個の点を9個のピンで表現する例を示したが、更に細分化しても良い。また、本実施例では細分化したピンの平面形状は四角形としたが、他の形状(例えば、円形や六角形等)でも良い。更に、細分化したピンの突出させる高さを変え、点字を形成する1個の点の突出部を例えば、半球状となるようにしても良い。
また、上記実施例1から実施例3に示す点字表示装置は例えば自動取引装置の顧客操作部に設けることができる。
実施例1の点字表示装置の構成を示す説明図である。 実施例1の点字表示装置のピンの配置を示す説明図である。 実施例1の点字表示装置の突出するピンを示す説明図である。 実施例1の点字表示装置の制御系を示すブロック図である。 実施例1の点字表示装置の動作を示すフローチャートである。 実施例2の点字表示装置の点字表示ブロックを示す斜視図である。 実施例2の点字表示装置のピンの配置を示す説明図である。 実施例2の点字表示装置の制御系を示すブロック図である。 実施例2の点字表示装置の突出するピンを示す説明図である。 実施例3の点字表示装置の点字表示ブロックを示す斜視図である。 実施例3の点字表示装置のピンの配置を示す説明図である。 実施例3の点字表示装置の制御系を示すブロック図である。 実施例3の点字表示装置の突出するピンを示す説明図である。
符号の説明
1 点字表示装置
2 点字表示ブロック
3 ラック
4 シャフト
5 モータ
7 ピン
21 点字表示装置
22 点字表示ブロック
27 ピン
41 点字表示装置
42 点字表示ブロック
47 ピン

Claims (5)

  1. 複数のピンをそれぞれ独立して出没自在に備えた点字表示ブロックと、
    前記点字表示ブロックを移動させる移動手段とを備え、
    前記ピンを選択的に突出させて点字を形成した状態の前記点字表示ブロックを前記移動手段により移動させることで、点字の流動表示を行うことを特徴とする点字表示装置。
  2. 前記点字表示ブロックが、所定位置まで移動すると、突出した状態の前記ピンを非突出状態に戻した後、前記移動手段により移動を行う前の待機位置に戻す請求項1記載の点字表示装置。
  3. 点字を形成する複数のピンをそれぞれ独立して出没自在に備えると共に、隣接して配置されたピンの間隔が、1文字の点字を形成するために配置されたピンの間隔よりも密接した状態となっている点字表示ブロックと、
    点字を形成するために前記点字表示ブロックから突出させるピンを、順次1列毎に移動させながら突出させることで、点字の流動表示を行うことを特徴とする点字表示装置。
  4. 前記点字を形成する複数のピンを、各々更に複数に細分化されたピンで構成する請求項3記載の点字表示装置。
  5. 前記請求項1乃至請求項4記載の点字表示装置を備えた自動取引装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023234657A1 (ko) * 2022-05-30 2023-12-07 서울대학교산학협력단 촉각 매체 제공 장치, 방법 및 시스템

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