JP2007183019A - 蓄熱式脱臭装置 - Google Patents

蓄熱式脱臭装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007183019A
JP2007183019A JP2006000211A JP2006000211A JP2007183019A JP 2007183019 A JP2007183019 A JP 2007183019A JP 2006000211 A JP2006000211 A JP 2006000211A JP 2006000211 A JP2006000211 A JP 2006000211A JP 2007183019 A JP2007183019 A JP 2007183019A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
chamber
face plate
rotor
heat storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006000211A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Nakahara
伸一 中原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takuma Co Ltd
Original Assignee
Takuma Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takuma Co Ltd filed Critical Takuma Co Ltd
Priority to JP2006000211A priority Critical patent/JP2007183019A/ja
Publication of JP2007183019A publication Critical patent/JP2007183019A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Incineration Of Waste (AREA)

Abstract

【課題】回転切換弁でのシール効果を高めるとともに、熱交換を効果的に実施できる蓄熱式脱臭装置を提供する。
【解決手段】被処理ガスの燃焼室に連通する複数の蓄熱室を備え、それら蓄熱室に被処理ガス・処理済みガス・パージガスを、順次切換え供給・排出する回転切換弁を設けた蓄熱式脱臭装置において、前記回転切換弁は、各蓄熱室に繋がる分配室、被処理ガス流入室、処理済みガス排出室およびシールガス流路とパージガス流路を備えるケーシング内で、回転軸に固着して切換通路所有のロータが配置され、このロータの上部面板と各分配室に付設の弁座、ロータの下部面板と前記排出室仕切壁内縁部に可動的に支持される弁座とが摺接配置され、各弁座には各面板との接触側にシール溝を設け、それら弁座がケーシング内の仕切内縁に基端を固着の金属板ばね構造により面板との摺接力を高められて、前記弁座のシール溝に回転軸中空内部を通じシールガスが供給される構成である。
【選択図】図2

Description

本発明は、揮発性有機化合物含有の排ガスを燃焼処理して脱臭処理するとともに、その燃焼熱を再生する回転分配式の蓄熱式脱臭装置に関するものである。
環境汚染物質として規制されつつある揮発性有機化合物(VOC)含有の排ガスは、その固定発生源となる洗浄剤や溶剤(例えばトルエン、キシレン、スチレンなど)が多く取扱われる工場などで、そのVOCの分解処理するのに蓄熱式脱臭装置が使用されている。
この蓄熱式脱臭装置では、蓄熱体で熱交換することにより燃焼部での補助燃料を少なくしてVOC処理の効率化を図っている。この蓄熱式の熱交換に必要なガスの切換装置には、複数の切換弁を用いる方式と回転切換弁による方式とが挙げられる。とりわけ、回転切換弁はコンパクトにまとめられて連続してガスの切換ができるので有利である。
この回転切換弁によるガスの切換方式では、ガス分配室間のシールが重要であり、シールが不十分であると分配室間で隙間を通じてガスが導通し、被処理ガスが処理済みガス中にリークしてしまうという問題がある。そのために、仕切られた蓄熱体ごとに連通するチューブ状の固定弁には、その内外周にシール溝が形成された弁座を設け、ロータには被処理ガス供給用開口と処理ガス排出用開口とシールガス供給用開口とを周方向に設けて、このロータに対して前記固定弁の弁座を、その固定弁の周囲に設けられた金属ベローズによって押し付けてシール溝内にシールエアを供給してシールする構成のものがある(特許文献1参照)。
また、従来の回転式切換弁においては、被処理ガスと処理済みガスとのリークを防ぐためのシールガスと、切換時蓄熱室内に残留する被処理ガスをパージするためのパージガスの供給が同一ノズルから供給されていた。例えば回転切換弁のロータを支持して回転させる中空回転軸内からパージガスを供給し、このパージガスの一部を中空回転軸に設けられた別の出口からシールガスとして供給するようにされている(例えば特許文献2参照)。
特許第3317937号公報 特開2004−85135号公報
前記先行技術にあっては、回転式切換弁におけるシール手段として金属ベローズが用いられているが、変形が生じ易く、一旦変形すると復元機能が失われて追従性の低下になり、エアシールが十分機能しないという問題点がある。
また、パージガスとシールガスが同一の供給経路をとることにより、被処理ガスのパージを十分に行わないと処理済みガス中に未処理成分が混在して不具合が生じるおそれがある。このような事態を招くことなく有効な処理を行うには適正なガスパージが行え、かつ切換時のガスリークを防止して最適化するために、最小のシールガス量と最適のパージガス量とを設定することが好ましい。しかしながら、従来のものにあっては、単独で調整することができないという問題点がある。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、回転切換弁でのシール効果を高めるとともに、熱交換を効果的に実施できる蓄熱式脱臭装置を提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために、本発明の蓄熱式脱臭装置は、
被処理ガスの熱分解操作を行う燃焼室と、この燃焼室に連通して内部に蓄熱体を配置する複数の蓄熱室とを備え、それら蓄熱室に被処理ガスと含有成分の熱分解処理された処理済みガスおよび前記被処理ガスを前記燃焼室に押し込むためのパージガスとを、順次切換えて供給および排出をする回転切換弁が設けられた蓄熱式脱臭装置において、
前記回転切換弁は、前記各蓄熱室と繋がりそれぞれ独立する分配室、被処理ガスの流入室、処理済みガスの排出室およびシールガス流路とパージガス流路とを備えるケーシング内に、回転軸に固着支持されて内部に切換通路を備えるロータが配置され、前記ロータの上部面板と前記各分配室の下端付設の弁座と、前記ロータの下部面板と前記排出室の仕切部材内縁部に可動的に支持される弁座とが、それぞれ摺接するように配され、前記各弁座には各面板との接触側にシール溝が形成され、それら弁座がケーシング内壁に付設の仕切部材内縁に基端を取付けられた金属板ばね機構による付勢力で前記各面板との摺接力が高まるようにして、前記弁座のシール溝に前記回転軸の中空内部を通じてシールガスが供給されるように構成されていることを特徴とするものである(第1発明)。
前記発明において、前記ロータは、上下に所要の間隔をおいて上部面板と下部面板が中央を貫通する回転軸に直交して固着され、内部に仕切板にて周方向に被処理ガス受入れ室と処理済みガス排出室とを区分され、かつその中間にパージ室が設けられ、前記上部面板には所定の回転角で前記分配室と同数のガス流通口が設けられ、下部面板には処理済みガスの排出口が設けられ、前記被処理ガス受入れ室の外側面にガス流入口が設けられているのがよい(第2発明)。
前記第1発明において、前記ロータの上部面板と摺接する分配室側弁座は、ケーシング側に基端を支持される弾性板と中間を屈曲形成された板ばねとを積層した状態に組み合わせて弾性仕切構造にされた金属板ばね機構で、摺接力が付与される構成であるのがよい(第3発明)。
前記第1発明において、前記ロータの下部面板と摺接する下部弁座は、ケーシング側仕切部材に基端を支持される弾性板と中間を屈曲形成された板ばねとを積層した状態に組み合わせて弾性仕切構造にされた金属板ばね機構により、その先端部にて面板に摺接支持されているのがよい(第4発明)。
前記第1発明において、前記ロータの上部面板および下部面板に摺接する弁座のシール溝には、ケーシング上部に設けたシールガス流入口から上部空間を経て前記上側の弁座形成部材に穿設の通孔からシール溝に、また中空の回転軸上部の開口から軸内部を経て下部面板の背面に形成されるガス溜め室を介しその面板に穿設の小孔を通じ対向する下部弁座のシール溝に、それぞれシールガスが供給される構成とされているのが好ましい(第5発明)。
また、前記第1発明または2発明において、前記ロータのパージ室には、ケーシング下部に設けたパージガス流入口からケーシング内下部のガス溜め室を介し前記中空の回転軸内を経て、その回転軸内中間に形成される仕切と軸外部とを繋ぐ流路で、ロータ内のパージ室にパージガスが流入できる構成とされるのがよい(第6発明)。
本発明によれば、複数の蓄熱室で熱交換して廃熱の回収利用をするためのガスの切換を行う回転切換弁が、固定側となる部分に設けられた弁座と回転するロータの面板とをそれら弁座に対して弾性板と屈曲板ばねとの組合わせによる金属板ばね機構でもって付勢力を与えるようにし、切換時はもちろん、常時弾性力を発揮させてガスのリークが生じないで長期間にわたりエアシールの効果を維持することができるのである。なお、ロータの上下端に設けられる面板に対して一方の弁座(上側の弁座)は固定的に設けられるのに対して、他方の弁座(下側の弁座)は軸方向に可動的に設けられているので軸方向の変動に対して前記他方の弁座が追従し、リークの発生を未然に防止することができる。
また、弁座におけるシールガスの供給と蓄熱室でのパージ位置に供給するパージガスとはロータの回転軸内中空部を利用してそれぞれ供給するが、両方のガスを分離して供給できるように構成されているので、最小のシールガス量と最適のパージガス量をそれぞれ単独で調整可能になり、被処理ガスの含有する臭気成分に対応して前記供給ガス量を設定できるから、処理ガス量の増加など無駄をなくして経済的な運転を行うことができるという効果を奏する。
次に、本発明による蓄熱式脱臭装置の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1には本実施形態に係る蓄熱式脱臭装置の概要図が示されている。図2には回転切換弁周りの構成を表わす断面図(a)とそのA−A断面図(b)が、図3には図2のP部の拡大断面図が、図4には図2のQ部の拡大断面図が、それぞれ示されている。
本実施形態の蓄熱式脱臭装置1は、複数の蓄熱室2と、それら蓄熱室2の上部で相互に連通する連絡路となってバーナを備える燃焼室3と、前記蓄熱室2の下部で送込まれる被処理ガス(VOCを含有するガス)の供給路と臭気成分を熱分解された処理済みガスの排出路とを切換える回転切換弁10とを備えている。そして、前記燃焼室3での処理済みガスは、排出流路6を通って排気筒6Aより大気に放出される。
処理されるガスの流れは、前記蓄熱室2(説明の都合上、蓄熱室を予熱側の蓄熱室2Aと放熱側の蓄熱室2Bとする)へプロセスラインから被処理ガスを排風機4によって吸引されて回転切換弁10を経て供給管から一方の蓄熱室2Aに送込まれ、その蓄熱室2A内の蓄熱体内を上昇して予熱される。予熱された被処理ガスは燃焼室3に流入してバーナ3aによって所定の燃焼温度まで加熱されて燃焼され、含有臭気成分が熱分解されて後、他方の蓄熱室2Bに移動してその蓄熱室2B内の蓄熱体内を下降しながら、その所持する熱の大部分を蓄熱体に与えて低温状態になり、排出管を通って回転切換弁10の排出口17から排出流路6に放出される。そして、処理済みガスの一部は、排出流路6から分岐されたガス供給ダクト7を通じてパージファン5により前記回転切換弁10におけるシールガスとして、シールガスダンパー7aによって供給量を調整されて回転切換弁10のシール箇所(後述)に供給される。また、前記分岐したガス供給ダクト7からさらに分岐されたダクト7Aにて途中ガスダンパー8によりガス量を調整されて、回転切換弁10による切換で蓄熱体の中に残存する未処理ガスをパージするためのパージガスがパージガス流入口18から送込まれるように構成されている。
次に、前記回転切換弁10の構成は、図2(a)に示されるように、前記複数配列される蓄熱室2の下部と前記供給管および排出管(説明の便宜上区別しているが、いずれも切換によって順次その役目が変更される。以下、「接続通路12」という)により接続され、それら各接続通路12を上部に配した所要寸法形状のケーシング11と、このケーシング11内で中央に下部から貫通直立して基台28上に設けられた駆動機構により駆動される回転軸20と、この回転軸20に固着されるロータ30と、ロータ30に対して前記ケーシング11内を上下方向に三区分してシールするシール機構部60,70とを備えている。
前記ケーシング11は、前述のように上下方向に三区分され、前記ロータ30とのシール機構部60,70によって分離されている。そして、ケーシング11内の上部11Aでは、前記蓄熱室2との接続通路12に対応する分配室13が独立して周方向に前記蓄熱室2の数に対応するようにして設けられている。そして、前記分配室13以外の空間部14は、外側部に設けられたシールガス流入口15を通じて後述するロータ30とのシール機構部60,70に供給されるシールガスの流通路を形成している。
前記ケーシング11内の中間部11Bは、図2(a)に示されるように、外側部に被処理ガス入口16aが設けられ、ロータ30の周りが被処理ガスの流入室16となるように形成されている。また、ケーシング11内の下部11Cは、外側部に処理済みガスの排出口17が設けられ、内底部11aに前記回転軸20のシールボックス55が設けられ、このシールボックス55を中心にしてパージガスのガス溜め室50が付設され、かつ底部に設けたパージガス流入口18を前記ガス溜め室50に接続するように構成されている。なお、前記シールガス流入口15、被処理ガス入口16a、処理済みガスの排出口17およびパージガス流入口18は、設置現場の状況に応じて取付けの向きが任意に設定される。
前記回転軸20はケーシング11の底部11aから軸線に沿って直立して位置され、ケーシング底部11aに付設されたブラケット25に取付く軸受26にて基端部軸頸21を支持され、上端部をケーシング11内の上部11A内に設けられた複数のローラ27によって回転自在に支持されている。そして、基台28上に設置された減速電動機29により巻掛け伝導機構29aにて低速で回転するようにされている。またこの回転軸20は軸頸部21を除いて中空体で形成され、内部をガスの通路にされている。
前記ロータ30は、図2に示されるように、上下に面板31,32が配置されて前記回転軸20に固着され、それら上下面板31,32の外周よりやや内径寄りで逆截頭円錐型の胴板33が取り付けられて一体に形成されている。そして、胴板33で囲われた内部は、図2(b)で示されるように、中間に仕切板34を配置して平面視左右に被処理ガス流入室35と処理済みガスの排出室36とが形成され、中間にパージ室37が形成されている。なお、前記仕切板34は、前記蓄熱室2の数に応じて周方向に分割した回転角位置に配置されている。また、前記胴板33の被処理ガス流入室35に面する一部を切欠いてケーシング11内の被処理ガスの流入室(中間部11B)と連通する開口部35aが設けられている。
また、前記上部面板31には前記蓄熱室2の数に対応して、前記各分配室13の下端開口部に対応するようにして全蓄熱室2の区分数の少なくとも二個分少ない数でその1/2の範囲に跨る円弧状の流通口38が被処理ガス流入室35と連通するようにし、また円弧状の流通口38′が処理済みガスの排出室36と連通するようにして、さらに前記円弧状の流通口38,38′の中間位置でパージ室37に連通するようにして小型の流通口39が、それぞれ設けられ(図2(b)に二点鎖線で一部を表わす。)、下部面板32には前記処理済みガスの排出室(11C)側で排出通口40が設けられている。なお、下部面板32の背面(上側)には偏平なガス溜め室41が一体に形成されている。
前記回転軸20の中空部分(主体部)には、その中間位置に仕切45が設けられ、この仕切45に設けた開口部からベンド管46にて外側のロータ30内に形成されるパージ室37に向かって開口するように連通されている。また、この回転軸20の上部には前記上部空間部14に連通するシールガス流入孔47が設けられ、前記仕切45より上側の位置で、ガス溜め室41に連通する小孔48が横向き放射状に複数個設けられ、前記空間部14からシールガス流入孔47を通じて回転軸20の中空上半部に流入したシールガスが前記小孔48を通じてガス溜め室41に流入するように流路が形成されている。
また、回転軸20の下半部には、前記シールボックス55の中間位置に対応する部分に周方向に複数の小孔49が放射状に穿設されており、前記ケーシング11の内底部11aに設けられたパージガスのガス溜め室50と通じるようにシールボックス55側面に通孔51が設けられ、前記回転軸20内の中空下半部と連通するようにされている。なお、前記シールボックス55内にはグランドパッキン56が途中にランタンリング57(スペーサ)を介在されて上下に充填されており、このグランドパッキン56によって回転軸20とケーシング11内および外部へのガスのリークを防止している。また、前記ランタンリング57の中間位置で前記ガス溜め室50と回転軸20に設けられた小孔49,51を介して中空下半部に連通するようにして、パージガスが前記回転軸20の中空下半部を通じて中間部の仕切45に繋がるベンド管46を介しパージ室37に供給されるようになっている。
一方、ロータ30とケーシング11内とのシール機構部60は、ロータ30上部では、図3に示されるように、上部面板31の上面に対して前記各分配室13の下方に開口する部分には、管部61aの下端にその周囲を取巻いてそれぞれ弁座61が設けられ、前記弁座61が上部面板31の上面に摺接するようにされている。前記弁座61には上部面板31と接する側に開口するシール溝62が形成され、かつその上側からシール溝62に通じる小孔63が複数箇所で設けられている。前記シール溝62には分配室13の外側に形成されている空間部14から前記小孔63を通じてシールガスが供給されてガスシールするように形成されている。なお、前記弁座61と管部61aは一体に形成されて分配室13の下部に弾性板64に支持されて付設されている。このような弁座61に対してケーシング11の内側で軸線に直交するようにして突設された環状の支持部材65にて基端部を支持された弾性板片66が前記弁座61の肩部61c上面に先端を接触させて配置され、その弾性板片66の上側に、基端部を前記支持部材65に支持される上向き屈曲されて弾発力を高めた形状の押え板ばね67の先端部が当接され、前記弾性板片66とその押え板ばね67とによって前記弁座61の摺接力を高めるように構成されている。なお、前記弾性板片66はケーシング11内の最上部区分と中間区分との仕切りを兼ねている。また、その弾性板片66と上側に配される押え板ばね67は適宜幅のものが所要間隔で配されてスペーサ68を介し弾性板片66と支持部材65に、ともにボルト69締着されている。
ロータ30の下部では、図4に示されるように、下部面板32に対して環状に形成された弁座71が接触面を上向きにして摺接されており、この弁座71は前記上部面板31と摺接する弁座61と同様に、摺接面側に開口する環状のシール溝72が設けてある。そして、下部面板32には前記弁座71のシール溝72に対して複数箇所で小孔74が設けられ、面板32の背面(上面側)に付設されるシールガスのガス溜め室41からシールガスが前記シール溝72に流入してガスシールができるようにされている。このようにされる前記弁座71(弁座リング)は、ケーシング11内に形成された中間区分と下部区分との仕切部材75の内周縁部に、前記上部のシール機構部60と同様に弾性板片76,76′と中間部で屈曲形成される押え板ばね77,77′との組合せを二段に積層して基端部をボルト78締結し、それら押えばね構造体80の先端部で弁座71を下部面板32に対し下側から上向きに押し上げて摺接力を高めるようにすると同時に、弁座71を支持する構成とされている。なお、前記押えばね構造体80は、その先端部で弁座71の下面に設けられた段部71aに当接してロータ30と同心円上に弁座71が位置するようにされている。
このように構成される回転切換弁10は、別途設置される図示されない制御手段の制御部でインバータにより回転速度を制御される前記減速電動機29を操作して、所定の速度で回転軸20を回転させ、ケーシング11内でロータ30により蓄熱室2Aに送込む被処理ガスと燃焼して熱分解処理された処理済みガスの蓄熱室2Bへの排出および被処理ガスの予熱後の追い出し処理とを、所要時間の経過とともに順次切換える操作を行わせるのである。
回転切換弁10は、これらの蓄熱室2A,2Bの切換操作に際し、ロータ30に対する上部のシール機構部60では、シールガス流入口15から流入するシールガスが、ケーシング11内の上部空間部14にて弁座61に設けられた複数の小孔63を通じてシール溝62に流入し、ロータ30の上部面板31と摺接する弁座61の摺接面をシールする。一方、下部のシール機構部70には、シールガスが前記ケーシング11内上部空間部14から回転軸20の上部に設けられたシールガス流入孔47を通じて中空上半部に流入して、その中空上半部の下部に設けられる小孔48を通りロータ30内下部のガス溜め室41に送られ、このガス溜め室41を介して下部面板32に穿設の小孔74から下部の弁座71におけるシール溝72にシールガスが流入して当該位置でのガスシールがなされる。
前記ロータ30の上下両シール機構部60,70においては、前述のように押え板ばね67,77(77′)と弾性板片66,76(76′)とによる弁座61,71への摺接力が付勢されて、かつガスシールによって弁座摺接箇所が有効に機能し、被処理ガスの流入室(中間部11B)から被処理ガスが処理済みガス側にリークするのを確実に防止することができる。
一方、蓄熱室2Aにおける被処理ガスへの予熱後、処理済みガスの排出による熱交換操作に切換えられる前に予熱後の被処理ガスを蓄熱体から追い出すためのパージ操作位置では、ケーシング底部に設けられるパージガス流入口18から送入されるパージガスがケーシング内底部11aのガス溜め室50を経て、回転軸20の下部をシールするシールボックス55中間位置に設けられた小孔49からランタンリング57に設けられた小孔を経由して回転軸20の周面に設けられる通気小孔49から中空下半部内に流入し、その回転軸20中間の仕切45に繋がるベンド管46を経てロータ30内のパージ室37に供給される。したがって、ロータ30のパージ室37に対応する通孔39から分配室13内を経て接続通路12を通り、上側の対応する位置で被処理ガスが残留する蓄熱室2内にパージガスが送込まれ、蓄熱体内に残留する被処理ガスを燃焼室3内に送り出すことができる。
こうして、ロータ30が回転するに従ってケーシング11内の中間部11B(被処理ガスの流入室)に被処理ガス入口16から送込まれる被処理ガスは、ロータ30の胴板33の開口部35aから被処理ガス流入室35に入り、流通口38を経て対応する分配室13から接続経路12を通って蓄熱室2A内に送込まれ予熱されて燃焼室3に流動する。燃焼室3で処理された処理済みガスが蓄熱室2Bを経て対応する分配室13に送られると、この分配室13から対応する流通口38′を経てロータ30内の排出室36に流入し、下部面板32に設けられる流通口40を経てケーシング11内の下部11Cに流動し、排出口17から排出流路6に送り出される。
このように、本実施形態では回転切換弁10におけるロータ30と被処理ガスならびに処理済みガスの流通口38,38′に対するシール機構部60,70が、固定側の弁座61,71と回転するロータ30の面板31,32との単なる摺接によることなく、平面的に機能する押え板ばねを組合わせて摺接面で接触効果を高め、ガスシールをより有効に作用させ得る構成としたことにより、回転切換弁10におけるガス流路の切換時におけるガスのリークによる処理済みガスへの未処理ガスの混入を確実に防止することができ、分解性能を高めることができるのである。
また、本実施形態では、パージガスとシールガスとを分離して供給できる構成であるので、運転中における被処理ガス含有の脱臭成分に対応してシールガス量とパージガス量とを供給するダクト中の各ダンパー7a,8により最適にそれぞれ単独で調整でき、蓄熱式脱臭装置の最適点を設定することができるという利点を有するものである。
本発明の趣旨に則すれば、上述の実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて任意変更を加えることができる。
本実施形態に係る蓄熱式脱臭装置の概要図 回転切換弁周りの構成を表わす断面図(a)とそのA−A断面図(b) 図2のP部の拡大断面図 図2のQ部の拡大断面図
符号の説明
1 蓄熱式脱臭装置
2 蓄熱室
3 燃焼室
10 回転切換弁
11 ケーシング
13 分配室
14 上部空間部
15 シールガス流入口
16a 被処理ガス入口
17 排出口
18 パージガス流入口
20 回転軸
30 ロータ
31 上部面板
32 下部面板
33 胴板
35 被処理ガス流入室
36 処理済みガス排出室
37 パージ室
38,38′,39 流通口
40 排出通口
41 シールガスのガス溜め室
50 パージガスのガス溜め室
60,70 シール機構部
61,71 弁座
62,72 シール溝
66,76,76′ 弾性板片
67,77,77′ 押え板ばね

Claims (6)

  1. 被処理ガスの熱分解操作を行う燃焼室と、この燃焼室に連通して内部に蓄熱体を配置する複数の蓄熱室とを備え、それら蓄熱室に被処理ガスと含有成分の熱分解処理された処理済みガスおよび前記被処理ガスを前記燃焼室に押し込むためのパージガスとを、順次切換えて供給および排出をする回転切換弁が設けられた蓄熱式脱臭装置において、
    前記回転切換弁は、前記各蓄熱室と繋がりそれぞれ独立する分配室、被処理ガスの流入室、処理済みガスの排出室およびシールガス流路とパージガス流路とを備えるケーシング内に、回転軸に固着支持されて内部に切換通路を備えるロータが配置され、前記ロータの上部面板と前記各分配室の下端付設の弁座と、前記ロータの下部面板と前記排出室の仕切部材内縁部に可動的に支持される弁座とが、それぞれ摺接するように配され、前記各弁座には各面板との接触側にシール溝が形成され、それら弁座がケーシング内壁に付設の仕切部材内縁に基端を取付けられた金属板ばね機構による付勢力で前記各面板との摺接力が高まるようにして、前記弁座のシール溝に前記回転軸の中空内部を通じてシールガスが供給されるように構成されていることを特徴とする蓄熱式脱臭装置。
  2. 前記ロータは、上下に所要の間隔をおいて上部面板と下部面板が中央を貫通する回転軸に直交して固着され、内部に仕切板にて周方向に被処理ガス受入れ室と処理済みガス排出室とを区分され、かつその中間にパージ室が設けられ、前記上部面板には所定の回転角で前記分配室と同数のガス流通口が設けられ、下部面板には処理済みガスの排出口が設けられ、前記被処理ガス受入れ室の外側面にガス流入口が設けられている請求項1に記載の蓄熱式脱臭装置。
  3. 前記ロータの上部面板と摺接する分配室側弁座は、ケーシング側に基端を支持される弾性板と中間を屈曲形成された板ばねとを積層した状態に組み合わせて弾性仕切構造にされた金属板ばね機構で、摺接力が付与される構成である請求項1に記載の蓄熱式脱臭装置。
  4. 前記ロータの下部面板と摺接する下部弁座は、ケーシング側仕切部材に基端を支持される弾性板と中間を屈曲形成された板ばねとを積層した状態に組み合わせて弾性仕切構造にされた金属板ばね機構により、その先端部にて面板に摺接支持されている請求項1に記載の蓄熱式脱臭装置。
  5. 前記ロータの上部面板および下部面板に摺接する弁座のシール溝には、ケーシング上部に設けたシールガス流入口から上部空間を経て前記上側の弁座形成部材に穿設の通孔からシール溝に、また中空の回転軸上部の開口から軸内部を経て下部面板の背面に形成されるガス溜め室を介しその面板に穿設の小孔を通じ対向する下部弁座のシール溝に、それぞれシールガスが供給される構成とされている請求項1に記載の蓄熱式脱臭装置。
  6. 前記ロータのパージ室には、ケーシング下部に設けたパージガス流入口からケーシング内下部のガス溜め室を介し前記中空の回転軸内を経て、その回転軸内中間に形成される仕切と軸外部とを繋ぐ流路で、ロータ内のパージ室にパージガスが流入できる構成とされる請求項1または2に記載の蓄熱式脱臭装置。
JP2006000211A 2006-01-04 2006-01-04 蓄熱式脱臭装置 Withdrawn JP2007183019A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006000211A JP2007183019A (ja) 2006-01-04 2006-01-04 蓄熱式脱臭装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006000211A JP2007183019A (ja) 2006-01-04 2006-01-04 蓄熱式脱臭装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007183019A true JP2007183019A (ja) 2007-07-19

Family

ID=38339270

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006000211A Withdrawn JP2007183019A (ja) 2006-01-04 2006-01-04 蓄熱式脱臭装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007183019A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009210259A (ja) * 2008-02-29 2009-09-17 Schedler Johannes 排ガス処理装置及び処理方法
CN107631054A (zh) * 2017-10-18 2018-01-26 西安昱昌环境科技有限公司 一种自密封rto旋转阀
CN115654515A (zh) * 2022-10-28 2023-01-31 江苏天祺环保科技有限公司 一种环保节能性蓄热式氧化炉

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009210259A (ja) * 2008-02-29 2009-09-17 Schedler Johannes 排ガス処理装置及び処理方法
CN107631054A (zh) * 2017-10-18 2018-01-26 西安昱昌环境科技有限公司 一种自密封rto旋转阀
CN115654515A (zh) * 2022-10-28 2023-01-31 江苏天祺环保科技有限公司 一种环保节能性蓄热式氧化炉
CN115654515B (zh) * 2022-10-28 2023-12-08 江苏天祺环保科技有限公司 一种环保节能性蓄热式氧化炉

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5529758A (en) Three-bed rotary valve and fume incineration system
KR100969828B1 (ko) 축열식 연소장치의 풍향전환용 분리식 로타리 밸브 조립체 및 이를 구비한 축열식 연소 시스템
KR101252236B1 (ko) 순환 작동형 밸브를 구비한 급배기 분배실과 이를 구비한 축열식 연소산화장치
KR101011361B1 (ko) 연소산화 시스템용 듀얼 디스크 분배기 및 이를 이용한 듀얼 디스크 축열식 연소산화 시스템
JP2010078317A (ja) 弁を備えた再生式熱酸化装置用の高温シールエア
JP2007183019A (ja) 蓄熱式脱臭装置
KR100927547B1 (ko) 미세 퍼지수단을 구비한 축열식연소장치의 풍향전환용 분리식 로타리밸브
JP3798360B2 (ja) 分離組立型の風向転換装置を有する四角形の蓄熱式燃焼装置、及びその風向転換方法
JP4150596B2 (ja) 切換弁シール
JP5629220B2 (ja) 切換弁及びガス処理システム
KR20030011036A (ko) 축열 연소산화장치
KR101102931B1 (ko) 모듈형 회전식 저농도 voc 가스 농축장치
US6116264A (en) Dual damper diverter
KR101754215B1 (ko) 하나의 개폐유닛으로 유해가스관 및 청정가스관을 개폐하는 축열 연소산화장치
JP4526912B2 (ja) 蓄熱式ガス処理装置の運転方法、及び、その運転方法に用いる蓄熱式ガス処理装置
KR101772566B1 (ko) 축열연소 산화처리장치용 급배기 밸브유닛
KR100936692B1 (ko) 열팽창에 의한 분리조립형 로터리 밸브와의 간극 변형량을 조절하는 디퓨저플레이트를 구비한 축열식연소장치
CN107940479A (zh) 具有双阀板旋转阀的蓄热燃烧装置
KR100704639B1 (ko) 축열식 연소 설비
KR101431189B1 (ko) 축열식 연소장치의 로터리밸브
JP3932382B2 (ja) 揮発性有機化合物の蓄熱燃焼式処理装置
TWM542718U (zh) 揮發性有機物處理系統的連續式旋轉閥
CN207702489U (zh) 具有双阀板旋转阀的蓄热燃烧装置
KR102559998B1 (ko) 밸브 개폐식 가스 분배 장치
KR200306996Y1 (ko) 축열 연소산화장치

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20090407