JP2007180916A - 空間解像度変換装置 - Google Patents

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智 坂爪
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Abstract

【課題】従来のクロッピング処理によるHD解像度からSD解像度への解像度変換では、クロッピング領域外のHD解像度の画素領域に関する画像情報が欠落する。レターボックス処理等による解像度変換では、必ずしも十分な画像情報を残すことができない。
【解決手段】HD解像度からSD解像度へ変換する際に、HD解像度の画像フレームにおいて、SD解像度の画像フレームとなるクロッピング領域を、HD画像のアスペクト比をそのまま保持するオリジナル領域と、クロッピング領域内でオリジナル領域以外の歪み領域とに分割し、SD解像度への変換の際に、オリジナル領域以外のHD解像度の画像フレームの画像情報を歪み領域に収まるように縮小して格納する。歪み領域は二次関数f(x)で縮小する部分歪み領域41と、線形関数g(x)で縮小する部分歪み領域42とに分割し、オリジナル領域と歪み領域との境界の連続性を保ち、画像の端のつぶれを抑制する。
【選択図】図5

Description

本発明は空間解像度変換装置に係り、特に動画像に対してスケーラブル符号化を行う際に利用する空間解像度変換装置に関する。
従来のスケーラブル符号化においては、図22(A)〜(C)に示すように、ある解像度から縦、横共に半分ずつ縮小するような空間解像度を設定し、これらの空間解像度を自由に切り替えることができるように構成することで空間方向のスケーラビリティを実現することが一般的である。
また、このような縦、横とも半分ずつ縮小することで得られる空間解像度では対応できない空間解像度、例えば、横1920画素、縦1080画素のHD解像度から、横720画素、縦480画素への空間解像度変換に対しては、図23の画像102,105が示すようなクロッピング処理、図23の縮小画像108,109,110が示すようなレターボックス処理、図27の画像502,503が示すようなスクイーズ処理を行うことにより、HD(High Definition)解像度からSD(Standard Definition)解像度への空間解像度変換を伴ったスケーラブル符号化及び復号化を実現している(例えば、特許文献1参照)。
また、16:9や4:3のアスペクト比をもつディスプレイ装置において、より柔軟な空間解像度変換を利用して多様な表示を実現しているものも多く存在する(例えば、特許文献2、特許文献3、特許文献4参照)。
特許第3374989号公報 特開平6−6634号公報 特許第2888268号公報 特開平9−121293号公報
従来は、画像信号に対してスケーラブル符号化及び復号化を行う場合、高解像度の画像信号に対して所定の空間フィルタリング処理を施した後に2:1の割合でダウンサンプリングして、低解像度の画像信号を生成する。例えば、HD解像度の画像信号を所定の空間フィルタリング処理を行った後に2:1の割合でダウンサンプリングした低解像度の画像信号を符号化して伝送すると、その画像のアスペクト比は元のHD解像度の画像信号のそれの16:9のままである。よって、4:3のアスペクト比であるNTSC方式のテレビジョン受像機において、HD解像度の画像信号からダウンサンプリングして得られた、1/4の解像度の画像信号をモニタすることができないという問題があり、その問題に関しては多くの検討が行われていることで改善が進んでいる。
しかしながら、従来のHD解像度からSD解像度への空間解像度変換を利用した空間解像度スケーラブル符号化においては、いくつかの問題点が生じる。
図23の101から107は、HD解像度からSD解像度へ空間解像度変換を行う際にクロッピング処理を用いた例である。ここで説明を簡単にするために、特に断らない限り、以後、水平方向1920画素、垂直方向1080画素(1920×1080画素)をもつ解像度はHD解像度とする。また、水平方向720画素、垂直方向480画素(720×480画素)をもつ解像度はSD解像度とする。
図23において、まず同図(A)に示すHD解像度の動画像の画像フレーム101からより重要な領域を特定して、同図(C)に102で示す領域にクロッピング処理を行う。領域102は、同図(E)の領域105が示すSD解像度を縦、横ともに2.25倍することで、縦の画素をHD解像度の縦の画素と同じ画素領域とし、HD解像度内に収まり、かつ、SD解像度のアスペクト比で表現できる最大の画素領域を用いてHD解像度からクロッピングされた領域である。
その後、図23(E)に105で示すような本来のSD解像度である720x480画素の画像フレームとするために、画像フレーム102に対して縦、横共に1/2.25倍に縮小するための所定のフィルタリング処理を行うことで、同図(E)に示すSD解像度に縮小する。このようにして得られたSD解像度の動画像フレーム105は、HD解像度の動画像フレームからクロッピングした領域102内のテクスチャ情報を最大限利用することができる代わりに、図23(C)に103、104で示すようなSD解像度内では表現できない領域が生じてしまう。
図24は、図23が示すようなクロッピング処理を利用して空間スケーラビリティをもつ動画像符号化において、それぞれの空間解像度間の符号化処理を示している。一般に、空間解像度変換を伴う空間スケーラブル符号化では、基本となる空間解像度を持つベースレイヤと、このベースレイヤに対して空間解像度を向上させるための付加情報を持つエンハンスレイヤを設定して符号化を行う。
このエンハンスレイヤは、少なくとも1つのレイヤによって構成される。複数のエンハンスレイヤを用いることで、より細かな解像度のスケーラビリティを実現することができるが、その分複数のエンハンスレイヤを構成するためのオーバヘッド情報が必要となり、符号化効率に影響を与えるため注意が必要である。図24では、同図(A)の201がベースレイヤ、同図(D)の206,207,208がエンハンスレイヤとなる。
図24に示すように、ベースレイヤ201が元のHD解像度からクロッピング処理によって生成したSD解像度に基づいて符号化されるため、ベースレイヤ201を符号化した後に復号化して得られるローカルデコード画像に対して縦、横ともに2.25倍すると、同図(B)に示す画像202を得る。この画像202は、空間スケーラブル符号化においては各レイヤ(図24ではレイヤを階層と表現している)間での予測符号化を行う。
しかし、図24(C)に示すHD解像度のレイヤのローカルデコード画像において、画像202と相関が高い領域は同図(C)の領域203のみであることから、204、205の領域はレイヤ間の相関を利用することができずに面内符号化であるイントラ符号化の対象領域となる。レイヤ間の予測符号化を行うことで、図24(D)に示すように、領域202と領域203との予測符号化の結果生じるレイヤ間の予測符号情報206と、領域204をイントラ符号化した結果生じるイントラ符号情報207と、領域205をイントラ符号化した結果生じるイントラ符号情報208とを得る。
また、予測符号化においては、動きベクトル情報や符号化時の状態を表す情報などを含む各種付加情報であるレイヤ間予測符号化付加情報を得る。これらの符号情報206,207,208およびレイヤ間予測符号化付加情報が、エンハンスレイヤを構成するための情報となる。
このように、空間スケーラブル符号化において解像度変換にクロッピング処理を利用した場合には、イントラ符号情報207,208を得るイントラ符号化を伴うため、符号化効率を低下させると共に、符号化並びに復号化時の演算量を増大させる要因となる。
また、図24(D)に示すレイヤ間予測符号情報206を得るレイヤ間予測符号化と、イントラ符号情報207,208を得るイントラ符号化といった別々の符号化を行うことから、復号結果の画像品質にばらつきが生じる。その結果、復号結果の主観的な画像品質に影響を与えるだけでなく、画像品質が均一でないことが更に上位のエンハンスレイヤを構成しようとした際に符号化効率を低下させる要因となる。
図25は、図24と同様に図23が示すようなクロッピング処理を利用して空間スケーラビリティをもつ動画像符号化において、それぞれの空間解像度間の符号化処理を示す。ここで、図25は、ベースレイヤに関しては図24と同様である。エンハンスレイヤに関しては、まず第1のエンハンスレイヤとして図25(A)に示す301のクロッピング領域外の領域に対するイントラ符号化結果により構成し、この第1のエンハンスレイヤから再度復号化することで得られるローカルデコード画像302,303を用いる。
また、第2のエンハンスレイヤを構成するために、301,302,303に対して所定の拡大処理を行うことで、図25(B)に示すような画像304,305,306を得る。その後、画像304,305,306と、図25(C)に示すHD解像度のローカルデコード画像307との間でレイヤ間予測符号化を行い、同図(D)に示すように得られた符号情報308〜310を第2のエンハンスレイヤとすることで、空間スケーラビリティをもつ動画像符号化を行うことができる。しかし、このような構成であっても、図24の構成で起こりうる要因は根本的には改善することが難しい。
図23の画像フレーム101、縮小画像108および画像フレーム101,画像109,画像110は、HD解像度からSD解像度へ空間解像度変換を行う際にレターボックス処理を用いた例である。図23(B)に示す縮小画像108は、同図(A)に示すHD解像度の画像フレーム101に対して、直接縦横比固定で所定の空間フィルタリング処理及び縮小処理を行うことで縦、横共に3/8倍し、かつ、SD解像度に収めるために上下の領域を所定の画素値、通常は黒を表現するための画素値で補填することで生成する。
画像109,110を生成する場合は、まず、HD解像度の画像フレーム101の横サイズを縦横比固定でSD解像度の2.25倍の横サイズに合わせるために、図23(A)に示す画像フレーム101に対して所定の空間フィルタリング処理及び所定の縮小処理により縦、横ともに27/32倍すると共に、上下の領域を所定の画素値、通常は黒を表現するための画素値で補填することで同図(D)に示す画像109を生成する。その後、画像109に対して所定の空間フィルタリング処理及び所定の縮小処理を行うことで、縦、横共に1/2.25倍することで図23(F)に示すSD解像度の縮小画像110を生成する。
このようにして得られた縮小画像108,110が示すSD解像度の動画像フレームは、HD解像度の動画像フレームからレターボックス処理によりSD解像度に内接するように所定の空間フィルタリング及び縮小処理を行うため、動画像フレーム全体の特徴を利用することができる代わりに、図23(E)に示した縮小画像105よりも更に縮小処理を行うため、縮小画像108,110に含まれる領域内のテクスチャ情報、つまり画像の細部を表現するための高周波数成分情報が縮小画像105に比べて少ない状態となってしまう。
図26は、図23が示すようなレターボックス処理を利用して空間スケーラビリティをもつ動画像符号化において、それぞれの空間解像度間の符号化処理を示している。図26では、401がベースレイヤ、405がエンハンスレイヤとなる。まず、図26(A)に示すベースレイヤであるSD解像度の画像401に対して、上下に充填した画素の除去を行うと共に、所定の空間フィルタリング処理による拡大処理により縦、横ともに8/3倍することで直接に画像401から同図(C)に示す画像403を得る。
もしくは、画像401に対して所定の空間フィルタリング処理による拡大処理により縦、横ともに2.25倍することで図26(B)に示す画像402を得る。その後、画像402に対して上下に充填した画素の除去を行うと共に、所定の空間フィルタリング処理による拡大処理により縦、横ともに32/27倍することで画像403を得る。
次に、図26(E)に示す画像405のエンハンスレイヤを構成するために、上記の画像403と、図26(D)に示すHD解像度のローカルデコード画像404との間でレイヤ間予測符号化を行い、得られた同図(E)に示すレイヤ間予測符号化情報405をエンハンスレイヤとすることで、空間スケーラビリティをもつ動画像符号化を行うことができる。
このような空間スケーラブル符号化において、解像度変換にレターボックス処理を利用した場合には、図24や図25のような解像度変換にクロッピング処理を用いた場合と比べて、図26(A)に示す画像401に含まれるテクスチャ情報、つまり画像の細部を表現するための高周波数成分情報が少ないため、拡大処理によって得られた同図(C)に示す画像403は、仮にベースレイヤの符号化の影響が出ないように可逆符号化を適用して符号化及び復号化を行った場合であっても、図24に示した画像202,204,205や図25に示した画像304,305,306と比較して精細感の乏しいボケた画像となる。
従って、解像度変換にレターボックス処理を利用することは、図24や図25のベースレイヤの復号画像の画像品質と比較して、復号化時に得られるベースレイヤの復号画像の画像品質を劣化させる要因となる。また、エンハンスレイヤを利用して図24や図25と同等の画像品質を維持しようとした場合には、より多くの符号量をエンハンスレイヤに割く必要が生じる。
図27(A)、(B)、(D)に示す画像501,502,503、および図27(A)、(C)、(D)に示す画像501,504,503は、HD解像度からSD解像度へ空間解像度変換を行う際にスクイーズ処理を用いた例を説明する画像である。図27(B)に示す画像502は、同図(A)に示すHD解像度の画像501の横方向に対して所定の空間フィルタリング処理及び所定の縮小処理により27/32倍するスクイーズ処理を行うことで生成する。その後、生成した画像502に対して所定の空間フィルタリング処理及び所定の縮小処理を行うことで、縦、横共に1/2.25倍することで、図27(D)に示すSD解像度の画像503を生成する。
また、別の方法として、HD解像度の画像501に対して所定の空間フィルタリング処理及び所定の縮小処理を行うことで、縦、横共に4/9倍した図27(C)に示す画像504を生成する。その後、生成した画像504の横方向に所定の空間フィルタリング処理及び所定の縮小処理により27/32倍してスクイーズ処理を行うことで、図27(D)に示すSD解像度の画像503を生成する。
このようにして生成された画像503が示すSD解像度の動画像フレームは、HD解像度の動画像フレームからスクイーズ処理により、画像の横方向に対して所定の空間フィルタリング及び縮小処理を行うため、動画像フレーム全体の特徴を利用することができる代わりに、図23に示した縮小画像105よりも横方向に対して更に縮小処理を行うため、画像503に含まれる領域内の横方向のテクスチャ情報、つまり画像の細部を表現するための高周波数成分情報が縮小画像105に比べて少ない状態となってしまう。
また、前記縮小画像105はより重要とされた領域に対してクロッピング処理を行った結果得られた画像であり、このクロッピング処理を行った領域に対しては画像の縦横比を保っているが、スクイーズ処理を行って生成された画像503の場合には、画像全体に渡って横方向の縮小処理を行うことから本来の画像の縦横比を保つことができずに、画像全体として歪んだ画像となってしまう。
図28は、図27が示すようなスクイーズ処理を利用して空間スケーラビリティをもつ動画像符号化において、それぞれの空間解像度間の符号化処理を示している。図28では、(A)に示す画像601がベースレイヤ、(E)に示す画像606がエンハンスレイヤとなる。この場合の符号化処理では、まず、ベースレイヤの画像601に対して所定の空間フィルタリング処理による拡大処理により縦、横共に2.25倍することで、図28(B)に示す画像603を得る。その後、上記の画像603に対して、スクイーズを解除するために横方向に所定の空間フィルタリング処理による拡大処理により32/27倍することで、図28(D)に示す画像604を得る。もしくは、ベースレイヤの画像601に対して先にスクイーズを解除することで、図28(C)に示す画像602を生成し、その後、この画像602に対して所定の空間フィルタリング処理による拡大処理により縦、横ともに2.25倍することで、同図(D)に示す画像604を得る。
次に、図28(E)に示す606のエンハンスレイヤを構成するために、上記のようにして生成した画像604と、同図(F)に示すHD解像度のローカルデコード画像605との間でレイヤ間予測符号化を行い、得られた同図(E)に示すレイヤ間予測符号化情報606をエンハンスレイヤとすることで、空間スケーラビリティをもつ動画像符号化を行うことができる。
図29は従来のスクイーズ処理を利用した空間スケーラビリティをもつ動画像符号化装置の一例のブロック図を示す。同図に示すように、従来の動画像符号化装置は、エンハンス符号化部701、スクイーズ部702、画像縮小部703、ベースレイヤ符号化部704、逆スクイーズ部705、画像拡大部706、多重化(MUX)部707から構成される。
エンハンス符号化部701は、符号化すべきHD解像度の動画像信号と、後述するエンハンス予測画像信号とを入力として受け、所定の符号化を行い、ビットストリームを出力する。スクイーズ部702は、入力されたHD解像度の動画像信号(以下、SD画像ともいう)に対し、水平方向の縮小処理を行う。画像縮小部703は、入力されたスクイーズ処理された動画像信号を、所定のフィルタリング処理によりSD解像度の動画像信号(以下、SD画像ともいう)に縮小する機能を有する。
ベースレイヤ符号化部704は、画像縮小部703で得られたSD画像を入力として受け、所定の符号化を行い、ベースレイヤビットストリームと、SD局所復号画像信号を生成する。逆スクイーズ部705は、ベースレイヤ符号化部704から送られたSD局所復号画像に対し、水平方向の拡大処理を行う。画像拡大部706は、逆スクイーズ部705から取得した画像信号を入力として受け、所定のフィルタリング処理によりHD解像度のエンハンス予測画像信号に拡大する。多重化(MUX)部707は、エンハンスレイヤビットストリームと、ベースレイヤビットストリームとを多重化し、一つのビットストリームを生成して外部へ出力する。
次に、図29の符号化装置の動作を図30のフローチャートと共に説明する。まず、スクイーズ部702において入力HD画像を水平方向に縮小し、その結果を画像縮小部703でSDサイズに縮小することで、ベースレイヤで符号化するためのスクイーズSD画像を作成する(ステップS501)。
次に、上記のスクイーズSD画像に対して、ベースレイヤ符号化部704がベースレイヤ符号化を行い、局所復号画像信号とベースレイヤビットストリームをそれぞれ作成する(ステップS502)。なお、ベースレイヤ符号化部704の符号化方式に関しては、特に限定されるものではない。例えば、MPEG−2であってもよいし、MPEG−4であってもよい。
続いて、逆スクイーズ部705により、ベースレイヤ符号化部704からのSD局所復号画像信号を取得し、水平方向の拡大処理を施し、HD画像とアスペクト比が同じで、SD画像と垂直方向サイズが同じ画像を作成した後、その作成画像を画像拡大部706に供給して、ここで所定の拡大処理を行い、HDサイズのエンハンス予測画像を作成させる(ステップS503)。
続いて、エンハンス符号化部701は、取得したHD画像に対し所定のエンハンスレイヤ符号化を行ってエンハンスレイヤビットストリームを生成する(ステップS504)。エンハンス符号化部701での符号化方式については、ベースレイヤ符号化部704と同様何を用いてもよいが、エンハンス予測画像からの予測を行うことができる符号化方式が用いられる。これにより、エンハンス予測画像からの予測を用いることにより、多くの符号量を削減することができる。
続いて、MUX部707は、エンハンス符号化部701からのエンハンスレイヤビットストリームと、ベースレイヤ符号化部704からのベースレイヤビットストリームとに対し、所定の多重化を行い、一つのビットストリームを作成し、出力する(ステップS505)。
次に、図29の符号化装置により符号化されたビットストリームの復号について説明する。図31は図29の符号化装置により符号化されたビットストリームを復号する従来の復号装置の一例のブロック図を示す。図31に示すように、この従来の復号装置は、分離化(DEMUX)部801、エンハンス復号部802、ベースレイヤ復号部803、逆スクイーズ部804、画像拡大部805、出力画像切り替え器806からなる。
DEMUX部801は、図29の符号化装置により符号化されたビットストリームを入力として受け、エンハンスレイヤビットストリームとベースレイヤビットストリームとに分割し、それぞれエンハンス復号部802、ベースレイヤ復号部803に送る。エンハンス復号部802は、エンハンスレイヤビットストリームを復号し、HD画像を生成する。復号には所定の復号方式を用い、また画像拡大部805の出力であるエンハンス予測画像を復号のための予測に用いる。
ベースレイヤ復号部803は、ベースレイヤビットストリームを復号し、SD画像を生成する。復号には所定の復号方式を用いる。逆スクイーズ部804は、ベースレイヤ復号部803で復号されたSD画像に対し、水平方向の拡大処理を施し、アスペクト比がHD画像と同じで、垂直方向サイズがSD画像と同じ逆スクイーズ画像を生成する。
画像拡大部805は、逆スクイーズ部804より送られたアスペクト比がHD画像と同じで、垂直方向サイズがSD画像と同じ逆スクイーズ画像に対して、所定の拡大処理を施し、エンハンス予測画像を生成する。出力画像切り替え器806は、出力画像制御信号を基に、HD画像、又はSD画像どちらかの画像を出力する機能を有する。出力画像制御信号は、ユーザが任意に与えてもよいし、復号状況に応じ、システムが制御してもよい。
次に、図31の復号装置の動作を図32のフローチャートと共に説明する。まず、図31のDEMUX部801が、入力ビットストリームをエンハンスレイヤビットストリームとベースレイヤビットストリームにそれぞれ分割(DEMUX)する(ステップS601)。筒井で、ベースレイヤ復号部803が、DEMUX部801で分割されたベースレイヤに対して所定の復号を行い、SD画像を作成する(ステップS602)。
続いて、図31の逆スクイーズ部804が、ベースレイヤ復号部803で復号されたSD画像に対し、水平方向の拡大処理を施し、アスペクト比がHD画像と同じで、垂直方向サイズがSD画像と同じ逆スクイーズ画像を生成し、更にその逆スクイーズ画像を画像拡大部805により、所定の拡大処理を施し、エンハンス予測画像を作成する(ステップS603)。
続いて、図31のエンハンス復号部802が、入力されたエンハンスレイヤビットストリームに対して、ステップS603で作成したエンハンス予測画像を予測画像として用いて所定の復号を行い、HD画像を生成する(ステップS604)。最後に、出力画像切り替え器806は、ユーザまたはシステムにより送られた出力画像制御信号を基に、出力画像を決定して、エンハンス復号部802からのHD画像又はベースレイヤ復号部803からのSD画像を出力する(ステップS605)。
このような空間スケーラブル符号化において、解像度変換にスクイーズ処理を利用した場合には、図24や図25のような解像度変換にクロッピング処理を用いた場合と比べて、図28(A)の画像601に含まれる横方向のテクスチャ情報、つまり画像の細部を表現するための高周波数成分情報が少ないため、図28(D)に示したスクイーズ解除及び拡大処理によって得られた画像604は、仮にベースレイヤの符号化の影響が出ないように可逆符号化を適用して符号化及び復号化を行った場合であっても、図24の画像202,204,205や図25の画像304,305,306と比較して横方向に対して精細感の乏しいボケた画像となる。
従って、解像度変換にスクイーズ処理を利用することは、図24や図25のベースレイヤの復号画像の画像品質と比較して、復号化時に得られるベースレイヤの復号画像の画像品質を劣化させる要因となる。また、エンハンスレイヤを利用して図24や図25と同等の画像品質を維持しようとした場合には、より多くの符号量をエンハンスレイヤに割く必要が生じる。更に、スケーラブル復号化時にベースレイヤの復号画像を表示しようとした場合には、スクイーズ処理が施されていることから画像全体が歪んでいるため、正しく表示しようとした場合には画像全体に対して再度スクイーズを解除し、表示対象がSD解像度のアスペクト比である場合には、表示領域に対してクロッピング処理を行わなければならないという問題が生じる。
本発明は、以上の点に鑑みなされたもので、空間解像度変換前の画像情報を欠落させることなく、しかも歪み領域を複数の部分歪み領域に分割してそれぞれにおいて所定の縮小処理を行うことにより、領域の境界が視認できず、かつ、画像の端がつぶれない変換画像の作成を可能とする空間解像度変換装置を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、スケーラブル符号化及び復号化を行う際に、より効率良く符号化できるようにするための空間解像度変換装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、第1の発明は、高精細な第1の空間解像度を持つ第1の画像フレームを、第1の空間解像度より低い第2の空間解像度で、かつ、第1の画像フレームとは縦横比の異なる第2の画像フレームに変換するための空間解像度変換装置であって、第1の空間解像度をもつ第1の画像フレームの画像領域中、縮小処理により第2の画像フレームとなる画像領域をクロッピング領域としたとき、そのクロッピング領域を第1の画像フレームと同じ縦横比とする第1の領域と、第1の領域の外側の第2の領域とに分割し、更に第2の領域を複数の部分歪み領域に分割する領域分割手段と、第1の画像フレームに基づいて、第1の画像フレームの画像領域中、クロッピング領域の外側の画像領域の画像情報が、領域分割手段で分割された第2の領域を構成する複数の部分歪み領域に収まるように、その部分歪み領域に予め任意に設定された互いに異なる関数に従って縮小して歪み画像情報として格納され、かつ、第1の画像フレームの第1の領域の画像情報を有する合成画像全体が縮小された、第2の空間解像度の第2の画像フレームを生成する画像フレーム生成手段とを有することを特徴とする。
この発明では、高精細な第1の空間解像度をもつ第1の画像フレームの画像領域中、縮小処理により第2の空間解像度の第2の画像フレームとなる画像領域をクロッピング領域としたとき、そのクロッピング領域内で第1の画像フレームと同じ縦横比とする第1の領域と、クロッピング領域内で、かつ、第1の領域の外側の第2の領域とに分割し、更に第2の領域は複数の部分歪み領域に分割し、第1の画像フレームの画像領域中、クロッピング領域の外側の画像領域の画像情報を、上記の複数の部分歪み領域に、その部分歪み領域に予め任意に設定された互いに異なる関数に従って縮小して歪み画像情報として格納する。
また、上記の目的を達成するため、第2の発明は、上記の画像フレーム生成手段を、少なくとも複数の部分歪み領域のうち、第1の領域と第2の領域との境界に接する部分歪み領域では、非線形関数を用いて縮小した画像情報を格納し、第2の領域とクロッピング領域との境界に接する部分歪み領域では、線形関数を用いて縮小した画像情報を格納することを特徴とする。
この発明では、第1の領域と第2の領域との境界に接する部分歪み領域では非線形関数を用いて縮小された画像が表示されるため、第1の領域と第2の領域との接続部分を連続的な表示とすることができ、また、第2の領域とクロッピング領域との境界に接する部分歪み領域では線形関数を用いて縮小した画像が表示されるため、急激な変化による画像歪み(画像のつぶれ)を抑制できる。
更に、上記の目的を達成するため、第3の発明は、第1の発明の空間解像度変換装置により生成された第2の空間解像度の第2の画像フレームを、第1の空間解像度の第1の画像フレームに変換する空間解像度変換装置であって、第2の画像フレーム全体を拡大処理して縦横比が第1の画像フレームと同じ画像を生成する第1の画像拡大手段と、画像拡大手段により拡大された画像フレームの画像領域中、クロッピング領域内で、かつ、第1の領域の外側の複数の部分歪み領域からなる第2の領域の歪み画像情報を、その部分歪み領域の縮小率に対応した拡大率で拡大して歪みのない画像を生成する第2の画像拡大手段とを有し、第1の画像拡大手段により拡大された第1の領域の画像情報と、第2の画像拡大手段により拡大された第2の領域の画像情報との合成画像を第1の空間解像度の第1の画像フレームとして生成することを特徴とする。
また、上記の目的を達成するため、第4の発明は、第1の発明の空間解像度変換装置により生成された第2の空間解像度の第2の画像フレームを、第1の空間解像度の第1の画像フレームに変換する空間解像度変換装置であって、第2の画像フレームの画像領域中、クロッピング領域内で、かつ、第1の領域の外側の複数の部分歪み領域からなる第2の領域の歪み画像情報を、その部分歪み領域の縮小率に対応し、かつ、縦横比が第1の画像フレームと同じ拡大率で拡大して歪みのない画像を生成する第1の画像拡大手段と、第1の画像拡大手段により拡大された拡大画像情報と、第2の画像フレームの画像領域中、第1の領域の画像情報とからなる合成画像を拡大して、第1の空間解像度の第1の画像フレームを生成する第2の画像拡大手段とを有することを特徴とする。
上記の第3及び第4の発明では、第1の発明で空間解像度変換された第2の空間解像度の第2の画像フレームから、元の第1の空間解像度の第1の画像フレームを生成することができる。
本発明によれば、高精細の第1の空間解像度からそれよりも低い第2の空間解像度へ解像度変換するに際しては、クロッピング領域内の第1の画像フレームと同じ縦横比とする第1の領域は、変換後の第2の空間解像度の第2の画像フレームでも第1の画像フレームと同じ画像品質となるので、従来のクロッピング処理と同等の画像品質を維持でき、また、従来のスクイーズ処理による第1の空間解像度から第2の空間解像度への変換で生じていた画像全体の歪みは視覚上重要な第1の領域では発生せず、視覚的な影響を軽減できる。
また、本発明によれば、第1の画像フレームの画像領域中、クロッピング領域の外側の画像領域の画像情報がクロッピング領域内で、かつ、第1の領域の外側の複数の部分歪み領域からなる第2の領域に縮小されて歪み画像として格納されるので、従来のクロッピング処理では欠落していたクロッピング領域外の画像情報をクロッピング領域内に反映することができる。
また、本発明によれば、第1の領域を必要に応じて自由に設定することができるため、画質を維持したい領域を自由に設定できることである。
また、本発明によれば、上記の第2の領域は複数の部分歪み領域に分割してそれぞれにおいて互いに異なる関数による縮小処理を行うことにより、第1の領域と第2の領域との境界が視認できず、かつ、第2の領域の画像の端がつぶれない変換画像を生成することができる。
更に、本発明によれば、第2の領域を構成する複数の部分歪み領域へ格納する画像情報の縮小のための関数を任意に設定できるため、必要に応じて画像情報として重要な部分の周波数成分情報をできるだけ維持しつつ複数の部分歪み領域へ格納できることである。
また、更に本発明によれば、部分歪み領域の数、それぞれの部分歪み領域の縮小率を任意に切り替えることができるため、解像度変換を施した第2の空間解像度の画像を歪んだまま視聴する場合においても、主観的に違和感のない画像を得ることができる。
次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。本発明は、HD解像度からSD解像度へ空間解像度変換を行う際に、変換対象となるSD解像度の画像領域内に、HD解像度内においてできるだけ本来の画像情報を維持するための領域であるオリジナル領域と、HD解像度内の本来の画像情報を多少犠牲にしつつも、可能な限りSD解像度内にHD解像度内の画像情報の特徴を取り込むための領域である歪み領域をオリジナル領域の外側かつSD解像度の領域内に設ける。本発明による歪み領域は、それぞれ歪み率の異なる1つ以上の部分歪領域の集合により形成される領域である。
図1は本発明になる空間解像度変換装置で空間解像度変換を行う画像領域の一例の構成説明図を示す。ここで、HD解像度の画像領域は、エンハンス領域であるものとする。図1では、エンハンス領域を定義するために、領域11の左上の座標をE(X,Y)、横方向の大きさをW、縦方向の大きさをHとする。
また、SD解像度の画像領域はクロッピング領域であるものとし、クロッピング領域を定義するために、領域12の左上の座標をC(X,Y)、横方向の大きさをW、縦方向の大きさをHとする。換言すると、領域12は、SD解像度の画像領域であり、クロッピング領域である。更に、オリジナル領域を定義するために、領域13の左上の座標をO(X,Y)、横方向の大きさをW、縦方向の大きさをHとする。このオリジナル領域13は、クロッピング領域12内にある。
このオリジナル領域13は、エンハンス領域11のHD解像度の画像を歪ませずに元のままの縦横比で画像が格納される領域である。これに対し、クロッピング領域12内で、かつ、オリジナル領域13の外側の領域は、オリジナル領域13の外側にあるエンハンス領域11のHD解像度の画像情報を所定のフィルタリング処理及び縮小処理して歪ませて取り込んだ画像情報の領域(歪み領域)である。すなわち、クロッピング領域12内で、かつ、オリジナル領域13の外側の領域は、HD解像度の本来の画像情報を多少犠牲にしつつも、可能な限りSD解像度のクロッピング領域12内にHD解像度内の画像情報の特徴を取り込むための歪み領域である。
図2は、本発明になる空間解像度変換装置により、一般的な横1920画素、縦1080画素のHD解像度から、横720画素、縦480画素のSD解像度へ空間解像度変換を行う処理過程を示す。また、図3は本発明による空間解像度変換を行う処理過程の一実施の形態を示すフローチャートである。この図2と図3を用いて本発明の一実施の形態の処理過程を以下に説明する。
まず、HD解像度の画像フレームを取得し(図3のステップS101)、図2(A)に21で示すHD解像度の全画像領域をエンハンス領域(図1の11に相当)とする。続いて、このエンハンス領域21内のクロッピング領域(図1の12に相当)を特定する(図3のステップS102)。このステップS102では、図2(A)に点線で示されるように、SD解像度の画像領域を2.25倍することで、クロッピング領域の縦の大きさをHD解像度の縦の大きさに合わせる。また、クロッピング領域の横方向に対しては所定の位置とすることで、エンハンス領域21内に図2(A)に点線の四角形で示されるクロッピング領域22を設定する。
ここでは、図2(A)に点線の四角形で示すように、クロッピング領域22をクロッピング領域の外側の領域が均等になるように配置している。これは、一般に画面内の中央付近に映像としてより重要な内容が含まれることを想定した場合に相当する。ただし、クロッピング領域の配置は、エンハンス領域21内であれば特に限定されるものではなく、SD解像度に変換した際に、より映像の特徴を残すことができる位置に配置することが望ましい。
次に、画像情報を維持するためのオリジナル領域(図1の13に相当)の形状を特定する(図3のステップS103)と共に、オリジナル領域を設定する(図3のステップS104)。ここでは、オリジナル領域の形状は矩形とし、オリジナル領域を図2(B)に23で示す位置に設定している。なお、オリジナル領域の形状は、図4に示されるような形状モードIDが与えられることにより特定することができるようにするとよい。このオリジナル領域23の配置は、クロッピング領域22内であれば特に限定されるものではない。
次に、歪み領域を設定する(図3のステップS105)。ここでは、クロッピング領域外に存在する、通常であれば情報が欠落してしまう領域の分だけクロッピング領域側に折り返した分の領域を歪み領域とする。すなわち、オリジナル領域23の外側の2つの領域が歪み領域(後述の図2(D)の26、27に相当)に設定される。これにより、図2(B)に示すように、オリジナル領域23の外の左側の領域24の画像情報と、オリジナル領域23の外の右側の領域25の画像情報とが、それぞれの歪み領域に格納される縮小処理対象となる。
続いて、この縮小処理対象となる領域24,25の画像情報に対して、縮小方法を特定し(図3のステップS106)、横方向に対する所定の空間フィルタリング処理及び縮小処理を行い(図3のステップS107)、その結果を、オリジナル領域23の外側で、かつ、クロッピング領域22内の歪み領域に格納する(図3のステップS108)。このような処理を行うことで、図2(D)に示すように、オリジナル領域23と、歪み領域26及び27とからなるクロッピング領域22を生成する。
このクロッピング領域22は最終目標であるSD解像度の縦・横ともに2.25倍した領域であることから、このオリジナル領域23と、歪み領域26及び27とからなるクロッピング領域22の画像情報に対して所定の空間フィルタリング及び縮小処理により1/2.25倍に縮小することで、図2(E)に示すように、オリジナル領域28と歪み領域31及び32とで構成される最終目標である、空間解像度変換後のSD解像度の大きさの画像を得ることができる(図3のステップS109)。
なお、上記の説明では、図2(B)に示したオリジナル領域23の外側の領域24、25の画像情報に対して縮小処理を行うものとして説明したが、図2(B)に示した画像領域全体の画像情報に対して所定の空間フィルタリング及び縮小処理により1/2.25倍に縮小して、図2(C)に示すような領域28、29、30からなる縮小画像を得た後、その縮小画像のオリジナル領域28の外側の領域29及び30の画像情報に対して、所定の空間フィルタリング及び縮小処理を行い、その結果を歪み領域31、32に格納することで、図2(E)に示した、オリジナル領域28と歪み領域31及び32とで構成される最終目標である、空間解像度変換後のSD解像度の大きさの画像を得るようにしてもよい。
更に、以上の実施の形態では、いずれも歪み領域については2段階の縮小処理を行っているが、図2(B)に示す全領域の画像情報のうち、オリジナル領域23の外の領域24、25の各画像情報に対しては、横方向及び縦方向に対して同時に1段階の所定の空間フィルタリング及び縮小処理を行い、その結果を同図(E)に示す歪み領域31、32に格納すると共に、オリジナル領域23に対しても1段階の所定の空間フィルタリング及び縮小処理により、1/2.25倍に縮小して同図(E)に示すオリジナル領域28を得るようにしてもよい。
このような処理を行うことで、オリジナル領域28に対しては従来のクロッピング処理と同等の画像品質を維持し、従来のスクイーズ処理によるHD解像度からSD解像度への変換で生じていた画像全体の歪みは視覚上重要なオリジナル領域28では発生せず、視覚的な影響を軽減できる。更に、上記の実施の形態では、歪み領域31、32には、クロッピング領域以外のエンハンス領域に含まれる画像情報を最も少ない劣化で格納することができ、従来のクロッピング処理では欠落していたクロッピング領域外の画像情報をクロッピング領域内に反映することができる。更に、本発明では、以下説明するように、歪み領域を複数の部分歪み領域に分割してそれぞれにおいて所定の縮小処理を行うことにより、領域の境界が視覚できず、かつ、画像の端がつぶれない変換画像の作成を可能とする点に特徴がある。
次に、本発明の空間解像度変換装置による歪み領域を作成するための縮小方法について説明する。図5は本発明装置による歪み領域を作成するための縮小方法の一実施の形態の説明図を示す。図5は、所定の空間フィルタリングを行った後の縮小処理、つまり画素の再配置の様子を示したものである。本発明の歪み領域は1つ以上の部分歪み領域に分けられるが、図5は歪み領域が2つの部分歪み領域、すなわち、二次曲線歪み領域41と、線形歪み領域42の二つの部分歪み領域に分割する場合の例を示す。
ここでは説明を簡単にするため、図2のように画像を3分割し、中央部をオリジナル画像、両端部を歪み領域となるような空間解像度変換を行うものとする。また、図5では、図2(B)のクロッピング領域22以外のエンハンス領域21に含まれる領域24、25の横方向の長さをY、図2(D)に示した歪み領域26、27の横方向の長さをXと定める。すなわち、Xは原点からクロッピング領域の境界までの距離、Yは原点からエンハンス領域の境界までの距離でもある。点Cは、部分歪み領域切り替え点である。点Cはユーザからの入力により与えられる。また、一般的には、図1のように、オリジナル領域13と歪み領域との境界を基準として、DEO1,DEO2,DEO3,DEO4は上記のYに対応し、DCO1,DCO2,DCO3,DCO4は上記のXに対応する。
図5(A)において、原点と(a,0)、(a,b)、(0,b)を頂点とする矩形の領域41は1つ目の部分歪み領域であり、ここでは画素の再配置に二次関数y=f(x)を用いている。また、(a,b)、(X,0)、(X,Y)、(0,Y)を頂点とする矩形の領域42は2つ目の部分歪み領域であり、ここでは画素の再配置に一次関数g(x)を用いている。
図5において、オリジナル画像の縦横縮小比を”1”とすると、オリジナル領域と部分歪み領域との境界が視覚的に滑らかに見えるためには、二次関数f(x)は原点において傾きが「1」である必要がある。同様の理由により、二次関数f(x)の座標(a,b)の点Cにおける傾きは、(Y−b)/(X−a)である必要がある。なお、図5において、y=h(x)は傾き1の原点を通る一次関数を示す。また、図5(B)、(C)のそれぞれにおいて、上側の矢印はHD画像の歪み領域、下側の矢印は歪み変換画像の歪み領域を示す。
第1の部分歪み領域41では、図5(B)に示すように、原点付近のXに対するYの増加率と、X軸方向の距離がa付近のXに対するYの増加率を比較すると、二次関数f(x)の特性からa付近の方の増加率が大きいため、原点からのX軸方向の距離に応じて縮小率が変化する(原点から距離が離れるにつれ、歪み率が強くなる)ように画素を再配置することができる。一方、第2の部分歪み領域42では、図5(C)に示すように、X軸の座標aの位置からXの位置まで、一次関数g(x)の特性からX軸方向の距離に関係なく、Yの増加率が一定であるため、X軸方向の距離に拘らず縮小率が一定となる(aの位置からの距離に関係なく歪み率が一定である)ように画素を再配置することができる。
部分歪み領域切り替え点Cはユーザが自由に設定することができるため、例えば、部分歪み領域切り替え点Cを原点にとった場合は、一次関数g(x)のみを用いて画素の再配置を行う歪み領域を作成することができ、部分歪み領域切り替え点Cをエンハンス領域の境界の(X,Y)にとった場合は、二次関数f(x)のみを用いて画素の再配置を行う歪み領域を作成することができる。
また、所定の空間フィルタリングで用いられる手法としては、一般に公知のLanczos2,Lanczos3などを用いるが、これに限らず、その他の周波数変換に基づく縮小方法、ローパスフィルタを利用した手法であっても構わず、本発明において特に限定されるものではないことに注意を要する。
このように、歪み領域を第1の部分歪み領域41、第2の部分歪み領域42等の複数の部分歪み領域に分割する利点は以下の通りである。歪み領域が一つ(部分歪み領域に分割されない)であった場合、例えば縮小に線形関数を用いると、オリジナル領域と歪み領域との境界において、画素の再配置間隔が不連続となるため、オリジナル領域と歪み領域との境界がはっきりと視認できてしまう。そのため、線形関数は違和感の少ない歪み変換画像の作成には向かない。
一方、歪み領域が一つ(部分歪み領域に分割されない)であった場合、縮小に二次関数などを用いると、オリジナル領域と歪み領域との境界において、画素の再配置間隔が連続となるため、上記の問題は解決するが、関数の傾きが指数的に増加し、画像の両端付近では画素の再配置間隔が極めて狭くなるため、特にパンのように横方向の移動を伴う画像では、画像の端でつぶれるように見えてしまう。この場合も視覚的違和感が強くなってしまう。
それに対し、図5に示したように歪み領域を例えば第1及び第2の部分歪み領域の2つに分割し、二次関数と線形関数を組み合せ、オリジナル領域と歪み領域との境界から歪み領域内のある歪み領域切り替え点までの第1の部分歪み領域を二次関数により縮小した画像を配置し、その歪み領域切り替え点から画像の端までの第2の部分歪み領域を線形関数を用い縮小した画像を配置することにより、オリジナル領域と歪み領域との境界が視認できず、かつ、画像の端がつぶれない変換画像の作成が可能である。
歪み領域が1種類の場合は、このような効果を得ることができない、または、実現できたとしても縮小のための関数が複雑なものになりすぎ、演算量が飛躍的に増加するため、本実施の形態のように、歪み領域を複数の部分歪み領域に分割することには大きな利点がある。
また、本実施の形態では、歪み領域へ格納する際の縮小率を変化させることができるため、必要に応じて画像情報として重要な部分の周波数成分情報をできるだけ維持しつつ歪み領域へ格納でき、更に、歪み領域の部分歪み領域の数、それぞれの部分歪み領域の歪み率を任意に切り替えることができるため、歪み変換を施したSD解像度画像を歪んだまま視聴する場合においても、主観的に違和感のない画像を得ることができる。
なお、本実施の形態によれば、上記の利点に加えて、オリジナル領域内の画像情報に対しては歪ませることなく領域内の画像情報を保護しつつ、オリジナル領域外の画像に対しては各方向に対して縮小処理を行って歪み領域に格納することで、従来のクロッピング処理では欠落していたクロッピング領域外の画像情報をクロッピング領域内に反映できる。また、従来のスクイーズ処理によるHD解像度からSD解像度への変換では変換した画像全体が歪んでしまうため、SD解像度をそのまま表示することは視覚的に問題を生じていたが、本実施の形態では視覚上重要な部分を歪ませることなくSD解像度内に格納することができるため、SD解像度をそのまま表示した場合であっても視覚的な影響を軽減できることである。
更に、従来のスクイーズ処理によるHD解像度からSD解像度への変換では変換した画像全体が歪んでしまうため、SD解像度を表示するためには再度スクイーズを解除するために拡大処理を行った後に表示領域に対し再度クロッピング処理を行った上で表示する必要があったが、本実施の形態によれば、表示したい領域に含まれる歪み領域部に対してのみ拡大処理を行えばよいため、表示に至るまでの処理を削減できる。
次に、オリジナル領域に隣接する領域に対する解像度変換処理の様子について説明する。図6(A)、(B)、(C)、(D)は、オリジナル領域の上側、下側、左側、右側の領域に対する解像度変換処理の様子を示す。図6(A)に示すオリジナル領域13の上側に存在する領域52が歪み領域であり、領域51,52に含まれる画像に対して、所定の空間フィルタリング及び縮小処理を行うことで、歪み領域52に格納する。すなわち、図6(A)に51,52で示すようにオリジナル領域13の外の上側の画素領域に対して、歪み領域52に収まるように所定のフィルタリングによる縮小処理を行い、複数の部分歪み領域からなる歪み領域52に格納する。
また、図6(B)に示すオリジナル領域13の下側の領域53及び54、同図(C)に示すオリジナル領域13の左側の領域55及び56、同図(D)に示すオリジナル領域13の右側の領域57及び58に対しても所定の空間フィルタリング及び縮小処理を行うことで、同様に複数の部分歪み領域からなる歪み領域54、56、58にそれらの領域の画像情報を格納する。その後、本来のSD解像度を得るために所定のフィルタリングによる縮小処理を行うことで、HD解像度からSD解像度への変換を行う。
また、図7(A)、(B)、(C)、(D)は、オリジナル領域の左上側、左下側、右上側、右下側の領域に対する解像度変換処理の様子を示す。図7(A)に示すオリジナル領域13の左上側に存在する領域62が歪み領域であり、領域61,62に含まれる画像に対して、所定の空間フィルタリング及び縮小処理を行うことで、複数の部分歪み領域からなる歪み領域62に格納する。
また、図7(B)に示すオリジナル領域13の左下側の領域63及び64、同図(C)に示すオリジナル領域13の右上側の領域65及び66、同図(D)に示すオリジナル領域13の右下側の領域67及び68に対しても所定の空間フィルタリング及び縮小処理を行うことで、同様に複数の部分歪み領域からなる歪み領域64、66、68にそれらの領域の画像情報を格納する。
また、図8(A)、(B)、(C)、(D)は、オリジナル領域の上側、下側、左側、右側の領域に対する解像度変換処理の様子を示す。図8(A)に示すオリジナル領域13の上側に存在する領域72が歪み領域であり、領域71,72に含まれる画像に対して、所定の空間フィルタリング及び縮小処理を行うことで、複数の部分歪み領域からなる歪み領域72に格納する。
また、図8(B)に示すオリジナル領域13の下側の領域73及び74、同図(C)に示すオリジナル領域13の左側の領域75及び76、同図(D)に示すオリジナル領域13の右側の領域77及び78に対しても所定の空間フィルタリング及び縮小処理を行うことで、同様に複数の部分歪み領域からなる歪み領域74、76、78にそれらの領域の画像情報を格納する。
ここで、図6のような処理では縦方向及び横方向の処理が別々に行われるため、図7に示した左上側、右上側、左下側、右下側の領域61〜68に対しては空間的なフィルタリング及び縮小処理を行うことで図8で示す領域とは別の処理を行っても構わない。図8で示す領域71〜78に対しては、図6で示したような横方向、縦方向のフィルタリング及び縮小処理を行う。このように、図6のフィルタリング及び縮小処理にてオリジナル領域に隣接する領域に対する解像度変換処理を行うか、図7と図8のフィルタリング及び縮小処理を組み合わせてオリジナル領域に隣接する領域に対する解像度変換処理を行う。
次に、本発明の空間解像度変換装置を用いた空間スケーラブル符号化方法について図9の画像変換の過程を示す図を用いて説明する。まず、空間スケーラブル符号化を行うにあたり、元のHD解像度をもつ画像フレームを利用して、本発明の空間解像度変換処理を図2に示すように行うことで、図2(E)に示すオリジナル領域28及び歪み領域31と32で構成されるSD解像度の大きさの画像フレームを得る。
このオリジナル領域と歪み領域を含むSD解像度の画像フレームをベースレイヤとし、このベースレイヤに対して所定の符号化を行う。エンハンスレイヤは、図9(F)の元のHD解像度を持つ画像フレーム91とする。その後、所定の復号化を行うことで、図9(A)に示すように、オリジナル領域81及び歪み領域82,83で構成されるSD解像度の大きさの復号画像フレームを得る。領域81,82,83は、図2(E)の領域28,31,32に相当する。なお、図9(A)及び(B)にハッチングを付して示す領域は、本来のHD解像度では画像が存在していたが、前述した歪み処理によって必要なくなった存在しない領域を仮想的に示したものである。
このオリジナル領域81及び歪み領域82,83からなる復号画像フレームのクロッピング領域の全体に対して所定の空間フィルタリング及び拡大処理により2.25倍に拡大することで、図9(B)に示すように、拡大されたオリジナル領域84と複数の部分歪み領域からなる歪み領域85,86からなる画像フレームのクロッピング領域を得る。その後、複数の部分歪み領域からなる歪み領域85,86に対して所定の空間フィルタリング及び拡大処理を行い、その処理結果をオリジナル領域84の外側に格納することで、図9(D)に示すオリジナル領域84と横方向の歪みが解消された領域89,90とからなるHD解像度の画像フレームを得る。
なお、上記の処理の替わりに、図9(A)の歪み領域82,83に対して先に所定の空間フィルタリング及び拡大処理を行い、その処理結果をオリジナル領域の外側に格納することで、同図(C)に示すようなオリジナル領域81と横方向の歪みが解消された領域87,88からなるクリッピング領域の画像フレームを取得し、この画像フレーム全体に対して所定の空間フィルタリング及び2.25倍の拡大処理を行うことにより、同様に図9(D)に示すオリジナル領域84と歪みが解消された領域89,90からなるHD解像度の拡大画像フレームを得るようにしてもよい。
あるいは、以上の歪み領域の2段階の拡大処理に替えて、図9(A)の歪み領域82,83に対して先に所定の空間フィルタリング及び拡大処理を行うと共に、オリジナル領域81に対しては所定の空間フィルタリング及び2.25倍の拡大処理を行うことにより、直接に図9(D)に示したオリジナル領域84と歪みが解消された領域89,90からなるHD解像度の拡大画像フレームを得るようにしてもよい。
その後、ベースレイヤから得られた図9(D)に示す画像フレームと、図9(F)に示すエンハンスレイヤの画像91との間で階層間の予測符号化を行う。なお、図9(F)中、点線で囲んだ領域は、クロッピング領域を示す。この階層間の予測符号化によって得られた図9(E)に示すレイヤ間の予測符号情報92に対して所定の符号化を行うことで、エンハンスレイヤの符号化出力を得る。このような処理を行うことで、空間スケーラブル符号化方法を実現することができる。
また、空間スケーラブル復号化方法の一例としては、符号化方法で行ったベースレイヤの復号処理と同様の処理を行うことで、図9(D)に示したオリジナル領域84と歪みが解消された領域89,90からなるHD解像度の拡大画像フレームを得ると共に、エンハンスレイヤの復号処理を行うことで図9(E)に示すレイヤ間の予測符号情報92を得る。その後、ベースレイヤとエンハンスレイヤとの間で階層間の予測復号化を行い、図9(F)に示すSD解像度の画像フレーム91を復号する。これにより、空間スケーラブル復号化方法を実現することができる。
次に、本発明の空間解像度変換装置を用いた空間スケーラブル符号化装置について説明する。図10は本発明の空間解像度変換装置を用いた空間スケーラブル符号化装置の一実施の形態のブロック図を示す。同図中、図29と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。この実施の形態の空間スケーラブル符号化装置は、領域分割部711及び714、歪み変換部712、画像合成部713及び716、歪み逆変換部715、エンハンス符号化部701、画像縮小部703、ベースレイヤ符号化部704、画像拡大部706、MUX部707からなる。
領域分割部711及び714は、入力画像信号をオリジナル領域と、歪み領域に分割する。歪み変換部712は、領域分割部711から送られた歪み領域画像に対し本発明で示した歪み変換を施し、歪み画像を作成し、画像合成部713に送る。画像合成部713、716は、オリジナル領域画像と歪み領域画像を合成し、一つの画像を生成する。歪み逆変換部715は、入力された歪み画像に対し、本発明で示した歪み逆変換を施し、歪み領域画像を作成し、画像合成部716に送る。
次に、図10の符号化装置の動作について、図11〜図13のフローチャートと共に説明する。まず、入力されたHD解像度の動画像信号に基づいて、空間解像度変換しようとするSD解像度の歪み領域の画像(歪み変換画像)を作成する(図11のステップS101)。このステップS101の詳細な処理動作について図12のフローチャートと共に説明する。すなわち、図10の領域分割部711は、入力されたHD画像の画像領域(図1のエンハンス領域11、図2(A)のエンハンス領域21に相当)を、オリジナル領域(図1のオリジナル領域13、図2(B)のオリジナル領域23に相当)と、オリジナル領域を除いた残りの領域である歪み領域(図2(B)の歪み領域24、25に相当)とに分割する(図12のステップS1011)。
次に、図10の歪み変換部712は、図5と共に説明したように、歪み領域の画像信号を、複数の部分歪み領域に分割する(図12のステップS1012)。続いて、歪み変換部712は、複数の部分歪み領域のそれぞれに対して、図5と共に説明したような所定の歪み変換を行う(図12のステップS1013)。
次に、図10の画像合成器713は、領域分割部711で分割されたオリジナル領域の画像信号と、歪み変換部712で所定の歪み変換が施された複数の部分歪み領域の画像信号とを合成する(図12のステップS1014)。
次に、図10の画像縮小部703は、画像合成器713で合成されたHD解像度の合成画像信号を入力として受け、その入力合成画像信号に対して、所定の空間フィルタリング及び縮小処理により1/2.25倍に縮小して、図2(C)に示すような領域28、29、30からなるSD解像度の縮小画像を得た後、その縮小画像のオリジナル領域28の外側の領域29及び30の画像情報に対して、所定の空間フィルタリング及び縮小処理を行い、その結果を歪み領域31、32に格納することで、図2(E)に示した、オリジナル領域28と歪み領域31及び32とで構成される最終目標である、空間解像度変換後のSD解像度の大きさの画像を作成する(図12のステップS1015)。
次に、図10のベースレイヤ符号化部704が、上記の画像縮小部703から出力されたSD解像度の歪み変換画像を符号化してSD局所復号画像信号とベースレイヤビットストリームとを生成する(図11のステップS102)。ベースレイヤ符号化部704により生成されたベースレイヤビットストリームはMUX部707へ出力され、SD局所復号画像信号は領域分割部714へ出力される。
続いて、領域分割部714、歪み逆変換部715、画像合成部716及び画像拡大部706により、SD局所復号画像信号に基づいて、図13のフローチャートに従ってエンハンス予測画像が作成される(図11のステップS103)。すなわち、領域分割部714は、SD局所復号画像信号をオリジナル領域と歪み領域とに分割し(図13のステップS1031)、更に歪み領域を複数の部分歪み領域に分割する(図13のステップS1032)。
領域分割部714によりSD局所復号画像信号から分割されたオリジナル領域の画像信号は、オリジナル領域局所復号画像として画像合成器716に供給される。また、領域分割部714によりSD局所復号画像信号から分割された複数の部分歪み領域の画像信号は、歪み領域局所復号画像として歪み逆変換部715に供給される。
歪み逆変換部715は、入力された複数の部分歪み領域の画像信号の各部分歪み領域に対して所定の歪み逆変換を行う(図13のステップS1033)。この歪み逆変換では、複数の部分歪み領域からなる全体の歪み領域の横方向の歪みも解消する処理が行われる。続いて、図10の画像合成部716により、オリジナル領域局所復号画像と歪み逆変換部715からの横方向の歪み等が解消された歪み領域復号画像とが合成される(図13のステップS1034)。これにより、例えば、図9(C)に示したような、オリジナル領域81と横方向の歪みが解消された領域87,88からなるクリッピング領域の画像フレームを示す合成画像信号が生成される。
続いて、図10の画像拡大部706により、画像合成部716からのSD解像度の合成画像信号に対して、所定の空間フィルタリング及び2.25倍の拡大処理を行うことにより、図9(D)に示したような、オリジナル領域84と歪みが解消された領域89,90からなるHD解像度の拡大画像フレームがエンハンス予測画像として生成される(図13のステップS1035)。
上記のようにしてエンハンス予測画像が生成されると、続いて図10のエンハンス符号化部701において、入力されたHD解像度の画像信号の、生成されたエンハンス予測画像を用いたエンハンスレイヤ符号化が行われ、エンハンスレイヤビットストリームが生成される(図11のステップS104)。そして、最後に、エンハンス符号化部701からのエンハンスレイヤビットストリームと、ベースレイヤ符号化部704からのベースレイヤビットストリームとが、図10のMUX部707で多重化されて一つのビットストリームとされて出力される(図11のステップS105)。
次に、図10の符号化装置により符号化されたビットストリームの復号装置について説明する。図14は本発明の空間解像度変換装置を用いた解像度変換空間スケーラブル復号装置の一実施の形態のブロック図を示す。同図中、図31と同一構成部分には同一符号を付してある。図14に示す解像度変換空間スケーラブル復号装置は、図31と同様にDEMUX部801、エンハンス復号部802、画像拡大部805、ベースレイヤ復号部803、画像切り替え器806を有すると共に、領域分割部811、歪み逆変換部812、画像合成部813が新たに追加された構成とされている。
領域分割部811は、SD画像をオリジナル領域画像と、歪み領域画像に分割する機能を有する。歪み逆変換部812は、入力された歪み画像に対し、本発明で示した歪み逆変換を施し、歪み領域画像を作成し、画像合成部813に送る機能を有する。画像合成部813は、オリジナル領域画像と、歪み逆変換部812の出力画像とを合成し、HD画像とアスペクト比が同じで、SD画像と垂直方向サイズが同じ画像を作成する機能を有する。
次に、図14に示す復号装置の動作を図15のフローチャートを用いて説明する。図10の符号化装置により符号化されたビットストリームがDEMUX部801に供給されてエンハンスレイヤビットストリームとベースレイヤビットストリームにそれぞれ分割され(図15のステップS201)、分割されたベースレイヤビットストリームはベースレイヤ復号部803により所定の復号処理が施されて、SD画像に復号される(図15のステップS202)。
続いて、ベースレイヤ復号部803から出力されたSD画像は、領域分割部811によりオリジナル領域画像と歪み領域画像とに分割される(図15のステップS203)。歪み逆変換部812は、領域分割部811で分割された、例えば図9(A)に82、83で示したような歪み領域画像を取得し、その歪み領域画像に対して歪み逆変換を施して、例えば図9(C)に87、88で示した歪み画像を作成する(図15のステップS204)。画像合成部813は、領域分割部811で分割されたオリジナル領域画像と、歪み逆変換部812で歪み逆変換処理されて得られた歪み領域画像とを合成し、HD画像とアスペクト比が同じで、SD画像と垂直方向サイズが同じ画像を作成する(図15のステップS205)。
画像拡大部805は、画像合成部813で画像合成して得られた、例えば図9(C)に81、87、88で示したような合成画像を取得し、その合成画像に対して所定の拡大処理を施し、例えば図9(D)に示したようなHD解像度の画像フレームであるエンハンス予測画像を作成する(図15のステップS206)。続いて、エンハンス復号部802は、DEMUX部801で分割されたエンハンスレイヤビットストリームに対して、画像拡大部805で作成されたHD解像度のエンハンス予測画像を用いた所定の復号を行い、HD画像を作成する(図15のステップS207)。そして、出力画像切り替え器806により、ユーザまたはシステムにより送られた出力画像制御信号を基に、エンハンス復号部802からのHD画像又はベースレイヤ復号部803からSD画像が選択されて出力画像として出力される(図15のステップS208)。
ところで、以上の実施の形態では、説明を簡単にするために図1を用いて本発明で利用する各領域について説明している。この説明において、オリジナル領域は矩形であるものとして話を進めているが、必ずしもオリジナル領域は矩形である必要はない。図16から図21は、オリジナル領域の形状について示した概念図である。
図16は本発明になる空間解像度変換装置で空間解像度変換を行う画像領域の第1の例の説明図を示す。この例は、オリジナル領域1603として回転を許容した長方形を採用した場合の例である。図1で示されたオリジナル領域13の長方形では、長方形を定義するために左上の座標O(Xo,Yo)と、長方形の横の大きさW,縦の大きさHを採用していたため、オリジナル領域13に対して長方形を回転させた領域を定義することが難しかった。
そこで、図16の例では、長方形のオリジナル領域1603の中心座標O(Xo,Yo)と長方形の左上の座標S1(Xs1,Ys1)を腕の長さとした極座標形式で定義する。ここでは、中心座標をO、補助座標をS1としている。なお、図16ではエンハンス領域を定義するために、領域1601の左上の座標をE(X,Y)、横方向の大きさをW、縦方向の大きさをHとする。SD解像度の画像領域はクロッピング領域1602であり、これは左上の座標をC(X,Y)、横方向の大きさをW、縦方向の大きさをHとする。
図17は本発明になる空間解像度変換装置で空間解像度変換を行う画像領域の第2の例の説明図を示す。この例は、オリジナル領域1703として円形を採用した場合の例である。この場合も同様に、中心座標をO、補助座標をS1としている。なお、1701はエンハンス領域、1702はクロッピング領域である。
図18は本発明になる空間解像度変換装置で空間解像度変換を行う画像領域の第3の例の説明図を示す。この例は、オリジナル領域1803として回転を許容した菱形を採用した場合の例である。菱形の場合、対角線の長さが縦方向と横方向で異なることから、中心座標O(Xo、Yo)、補助座標S1(Xs1,Ys1)、補助座標S2(Xs2,Ys2)を定義する。なお、1801はエンハンス領域、1802はクロッピング領域である。
図19は本発明になる空間解像度変換装置で空間解像度変換を行う画像領域の第4の例の説明図を示す。この例は、オリジナル領域1903として回転を許容した楕円形を採用した場合の例である。楕円形は2つの焦点が必要となるが、他の形状との整合性を保つためオリジナル領域1903の中心座標Oを採用し、1つ目の焦点座標を補助座標S1として中心座標Oと補助座標S1からもう一つの焦点を計算することで2つの焦点を特定する。また、楕円上に補助座標S2を定義することで、回転を許容した楕円形を定義することができる。なお、1901はエンハンス領域、1902はクロッピング領域である。
図20は本発明になる空間解像度変換装置で空間解像度変換を行う画像領域の第5の例の説明図を示す。この例は、オリジナル領域2003として転を許容した多角形を採用した場合の例である。オリジナル領域2003の中心座標O、補助座標S1を定義することで、まず円形を想定し、円周を等分する距離に補助座標S2を定義することで、回転を許容した多角形を定義することができる。なお、2001はエンハンス領域、2002はクロッピング領域である。
図21は本発明になる空間解像度変換装置で空間解像度変換を行う画像領域の第6の例の説明図を示す。この例は、オリジナル領域2103として任意形状を採用した場合の例である。オリジナル領域2103の形状を任意形状とするために、中心座標Oと、複数の補助座標S1〜Snを用意することで任意形状を特定する。なお、2101はエンハンス領域、2102はクロッピング領域である。
ただし、以上のような各種のオリジナル領域の形状は、単に中心座標と補助座標の位置や数からでは判断することが難しい。そこで、オリジナル領域の形状を特定するために、図4のような対応表によって管理するとよい。この対応表は、形状を形状モードIDで番号付けする。また、各形状を表現するために必要な中心座標、補助座標の数を特定するための情報との関連付けが行われている。
このような形状モードIDと、中心座標、補助座標の情報を本発明により解像度変換された画像フレームと共に伝送することで、歪み領域を元に戻す際に、オリジナル領域や歪み領域などを特定することができ、正しく元の大きさの画像フレームに戻すことが可能となる。また、歪み領域へ格納する際の空間フィルタリング及び縮小処理は、図17に示すようなオリジナル領域1703の法線方向に対して行うとよい。
なお、本発明は以上の実施の形態に限定されるものではなく、上記の本発明の空間解像度変換装置の実施の形態を、コンピュータによるソフトウェア処理により実現させるコンピュータプログラムも包含する。ここで、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体から読み取られてコンピュータに取り込まれてもよいし、ネットワークを介して配信されてコンピュータに取り込まれてもよい。
本発明の空間解像度変換装置で空間解像度変換を行う画像領域の一例の構成説明図である。 本発明の空間解像度変換装置により、HD解像度からSD解像度へ空間解像度変換を行う処理過程を示すための概念図である。 本発明の空間解像度変換を行う処理過程の一実施の形態を示すフローチャートである。 本発明の歪み領域の形状の種類および形状を表現するために必要な座標数を示すための図である。 本発明装置による歪み領域を作成するための縮小方法の一実施の形態の説明図である。 本発明の解像度変換のオリジナル領域の上側、下側、左側、右側の領域に対する解像度変換処理の様子を示すための概念図である。 本発明の解像度変換のオリジナル領域の左上側、左下側、右上側、右下側の領域に対する解像度変換処理の様子を示すための概念図である。 本発明の解像度変換において、オリジナル領域の左上側、右上側、左下側、右下側の領域を除いた上側、下側、左側、右側の領域に対する解像度変換処理の様子を示すための概念図である。 本発明の空間解像度変換装置を用いた空間スケーラブル符号化方法における画像変換の過程を示す図である。 本発明の空間解像度変換装置を用いた空間スケーラブル符号化装置の一実施の形態のブロック図である。 図10の動作説明用フローチャートである。 図11中の歪み変換画像作成ステップの詳細説明用フローチャートである。 図11中のエンハンス予測画像作成ステップの詳細説明用フローチャートである。 本発明の空間解像度変換装置を用いた空間スケーラブル復号装置の一実施の形態のブロック図である。 図14の動作説明用フローチャートである。 本発明の解像度変換処理を行う画像領域の第1の例の説明図である。 本発明の解像度変換処理を行う画像領域の第2の例の説明図である。 本発明の解像度変換処理を行う画像領域の第3の例の説明図である。 本発明の解像度変換処理を行う画像領域の第4の例の説明図である。 本発明の解像度変換処理を行う画像領域の第5の例の説明図である。 本発明の解像度変換処理を行う画像領域の第6の例の説明図である。 従来のスケーラブル符号化で行われる解像度変換の様子を示すための概念図である。 従来のクロッピング処理及びレターボックス処理の様子を示すための概念図である。 従来のクロッピング処理を用いた空間スケーラブル符号化の処理過程を示すための概念図(その1)である。 従来のクロッピング処理を用いた空間スケーラブル符号化の処理過程を示すための概念図(その2)である。 従来のレターボックス処理を用いた空間スケーラブル符号化の処理過程を示すための概念図である。 従来のスクイーズ処理の様子を示すための概念図である。 従来のスクイーズ処理を用いた空間スケーラブル符号化の処理過程を示すための概念図である。 従来のスクイーズ処理を利用した空間スケーラビリティをもつ動画像符号化装置の一例のブロック図である。 従来のスクイーズを用いた解像度変換空間スケーラブル符号化装置の動作を説明するためのフローチャートである。 従来のスクイーズを用いた解像度変換空間スケーラブル復号装置の一例のブロック図である。 空間スケーラブル復号装置の動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
11、21 エンハンス領域
12、22、91 クロッピング領域
13、23、28、81、84 オリジナル領域
26、27、31、32、82、83、85、86 歪み領域
41 二次曲線歪み領域
42 線形歪み領域
701 エンハンス符号化部
703 画像縮小部
704 ベースレイヤ符号化部
706、805 画像拡大部
707 多重化(MUX)部
711、714、811 領域分割部
712 歪み変換部
713、716、813 画像合成部
715、812 歪み逆変換部
801 分離化(DEMUX)部
802 エンハンス復号部
803 ベースレイヤ復号部
806 出力画像切り替え器


Claims (4)

  1. 高精細な第1の空間解像度を持つ第1の画像フレームを、前記第1の空間解像度より低い第2の空間解像度で、かつ、前記第1の画像フレームとは縦横比の異なる第2の画像フレームに変換するための空間解像度変換装置であって、
    前記第1の空間解像度をもつ第1の画像フレームの画像領域中、縮小処理により前記第2の画像フレームとなる画像領域をクロッピング領域としたとき、そのクロッピング領域を前記第1の画像フレームと同じ縦横比とする第1の領域と、前記第1の領域の外側の第2の領域とに分割し、更に該第2の領域を複数の部分歪み領域に分割する領域分割手段と、
    前記第1の画像フレームに基づいて、前記第1の画像フレームの画像領域中、前記クロッピング領域の外側の画像領域の画像情報が、前記領域分割手段で分割された前記第2の領域を構成する前記複数の部分歪み領域に収まるように、その部分歪み領域に予め任意に設定された互いに異なる関数に従って縮小して歪み画像情報として格納され、かつ、前記第1の画像フレームの前記第1の領域の画像情報を有する合成画像全体が縮小された、前記第2の空間解像度の前記第2の画像フレームを生成する画像フレーム生成手段と
    を有することを特徴とする空間解像度変換装置。
  2. 前記画像フレーム生成手段は、少なくとも前記複数の部分歪み領域のうち、前記第1の領域と前記第2の領域との境界に接する部分歪み領域では、非線形関数を用いて縮小した画像情報を格納し、前記第2の領域と前記クロッピング領域との境界に接する部分歪み領域では、線形関数を用いて縮小した画像情報を格納することを特徴とする請求項1記載の空間解像度変換装置。
  3. 請求項1記載の空間解像度変換装置により生成された前記第2の空間解像度の前記第2の画像フレームを、前記第1の空間解像度の前記第1の画像フレームに変換する空間解像度変換装置であって、
    前記第2の画像フレーム全体を拡大処理して縦横比が前記第1の画像フレームと同じ画像を生成する第1の画像拡大手段と、
    前記画像拡大手段により拡大された画像フレームの画像領域中、前記クロッピング領域内で、かつ、前記第1の領域の外側の複数の部分歪み領域からなる前記第2の領域の歪み画像情報を、その部分歪み領域の縮小率に対応した拡大率で拡大して歪みのない画像を生成する第2の画像拡大手段と、
    前記第1の画像拡大手段により拡大された前記第1の領域の画像情報と、前記第2の画像拡大手段により拡大された前記第2の領域の画像情報との合成画像を前記第1の空間解像度の第1の画像フレームとして生成する画像合成手段と
    を有することを特徴とする空間解像度変換装置。
  4. 請求項1記載の空間解像度変換装置により生成された前記第2の空間解像度の前記第2の画像フレームを、前記第1の空間解像度の前記第1の画像フレームに変換する空間解像度変換装置であって、
    前記第2の画像フレームの画像領域中、前記クロッピング領域内で、かつ、前記第1の領域の外側の複数の部分歪み領域からなる前記第2の領域の歪み画像情報を、その部分歪み領域の縮小率に対応し、かつ、縦横比が前記第1の画像フレームと同じ拡大率で拡大して歪みのない画像を生成する第1の画像拡大手段と、
    前記第1の画像拡大手段により拡大された拡大画像情報と、前記第2の画像フレームの画像領域中、前記第1の領域の画像情報とからなる合成画像を拡大して、前記第1の空間解像度の前記第1の画像フレームを生成する第2の画像拡大手段と
    を有することを特徴とする空間解像度変換装置。
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