JP2007175252A - Earthquake-resistant latch for drawer - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、地震が発生したときの大きな揺れにて引出が飛び出そうとすることを防止することができると共に、その構造を極めて簡単にすることができる引出用耐震ラッチに関する。 The present invention relates to a drawer earthquake-resistant latch that can prevent a drawer from popping out due to a large shake when an earthquake occurs and can greatly simplify its structure.
近年の家具では、種々の機構が装着され、引出がより一層,滑らかで引き出し易くなっているものが多い。その多くは軽く引くだけで、引出が滑り出すようにして引き出されるものである。このような引出であるがゆえに、地震が発生したときには、揺れが大きいと、引出が勢いよく飛び出してしまい、最悪の場合には家具本体から飛び抜けてしまい、収納物が飛散し、ひいては周囲にいる人々に怪我を負わせるおそれも充分にあり得るものである。
上記のように、地震の発生によって、家具本体から引出が飛び出ることを防止する対策を講ずるために特許文献1等に開示された発明が存在する。この発明では、構成する部品が比較的多く、複雑な構造となっている。したがって、高価なものとなり、また、家具本体及び引出に装着することにおいては、複雑な作業となり、その装着にも極めて高い精度が要求される。本発明が解決しようとする課題(技術的課題又は目的)は、家具本体や引出に対してその装着が簡単であり、且つ装置の構造が簡単であり、このようなことに加えて地震発生時に良好に反応して確実な動作を行なえることを実現することである。
As described above, there is an invention disclosed in
そこで、発明者は、上記課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明は、ケーシングと、振子状部材と、裏面側に被当接部が形成されたフック部材とからなり、前記振子状部材は前記ケーシングの内部に揺動自在で且つ重心位置よりも上方の位置が枢支連結され、前記フック部材は、前記振子状部材の揺動する面に対して略直交する垂直面上を揺動自在となるように上端が前記ケーシングの開口に枢支連結され、前記振子状部材は傾動にて前記被当接部に当接することにより前記フック部材の下部側が前記ケーシング開口から外方に突出してなる引出用耐震ラッチとしたことにより、上記課題を解決した。
In view of this, the inventor has intensively studied to solve the above problems, and as a result, the invention of
次に、請求項2の発明は、ケーシングと、上端に作動突起部が形成された振子状部材と、裏面側に被当接部が形成されたフック部材とからなり、前記振子状部材は前記ケーシングの内部に揺動自在で且つ重心位置よりも上方の位置が枢支連結され、前記フック部材は、前記振子状部材の揺動する面に対して略直交する垂直面上を揺動自在となるように上端が前記ケーシングの開口に枢支連結され、前記振子状部材の突起部は、前記振子状部材の傾動時のみ前記フック部材の被当接部に当接してなる引出用耐震ラッチとしたことにより、上記課題を解決した。
Next, the invention of
請求項3の発明は、前述の構成において、前記被当接部は、前記フック部材の上部に略水平状に形成され、前記作動突起部は、前記振子状部材の上端に適宜の間隔をおいて2つ形成され、常時は、前記2つの作動突起部の間に前記被当接部が位置してなる引出用耐震ラッチとしたことにより、上記課題を解決した。 According to a third aspect of the present invention, in the above-described configuration, the abutted portion is formed in a substantially horizontal shape on an upper portion of the hook member, and the operation projection portion has an appropriate interval on an upper end of the pendulum-like member. The above-mentioned problem is solved by providing a pullout seismic latch in which the abutted portion is located between the two operating projections.
請求項4の発明は、前述の構成において、前記被当接部の長手方向両端は略曲面形状に形成されてなる引出用耐震ラッチとしたことにより、上記課題を解決した。次に、請求項5の発明は、前述の構成において、前記作動突起部の前記被当接部に最初に当接する部分は傾斜面としてなる引出用耐震ラッチとしたことにより、上記課題を解決した。
According to a fourth aspect of the present invention, in the above-described configuration, the pull-out seismic latch in which both ends in the longitudinal direction of the contacted portion are formed in a substantially curved shape is solved. Next, the invention according to
請求項6の発明は、前述の構成において、前記振子状部材は揺動中心部よりも下部側に重量部が形成されてなる引出用耐震ラッチとしたことにより、上記課題を解決した。次に、請求項7の発明は、前述の構成において、前記重量部は、収納室部と、該収納室部に収納される錘材とからなる引出用耐震ラッチとしたことにより、上記課題を解決した。次に、請求項8の発明は、前述の構成において、前記錘材は、適宜の枚数の薄板片から構成されてなる引出用耐震ラッチとしたことにより、上記課題を解決した。
According to a sixth aspect of the present invention, in the above-described configuration, the pendulum-like member is a pull-out seismic latch in which a weight portion is formed on the lower side of the swing center portion, thereby solving the above-described problem. Next, the invention according to
請求項1の発明によって、振子状部材は前記ケーシングの開口内部に重心位置より上部位置が枢支連結されることにより、常時は、揺動中心と重心位置とを結ぶ線が鉛直方向となるように静止している。また、前記フック部材は上部側が前記ケーシングの開口に枢支連結されたものであり、地震発生時において、前記振子状部材が揺動して傾動するときのみ前記被当接部に当接して、前記フック部材をその下部側が前記ケーシング開口から外方に突出させることができる。さらに前記フック部材は、前記振子状部材の揺動方向と略直交する垂直面上を揺動自在となるように上端が前記ケーシングの開口に枢支連結された構造であり、非作動時は、振子状部材とフック部材とはケーシング内に収まるようにすることができ、極めてコンパクトな構造とすることができる。 According to the first aspect of the present invention, the pendulum-like member is pivotally connected to the inside of the opening of the casing from the position of the center of gravity, so that the line connecting the center of swing and the position of the center of gravity is always in the vertical direction. Is stationary. In addition, the hook member is pivotally connected to the opening of the casing on the upper side, and when an earthquake occurs, the hook member is in contact with the contacted portion only when the pendulum-like member swings and tilts, The lower side of the hook member can protrude outward from the casing opening. Further, the hook member has a structure in which the upper end is pivotally connected to the opening of the casing so as to be swingable on a vertical plane substantially orthogonal to the swinging direction of the pendulum-like member. The pendulum-like member and the hook member can be accommodated in the casing, and an extremely compact structure can be obtained.
そして、前記フック部材の係止部が家具本体側に装着され、引出側には本発明におけるフック部材が係止可能なストッパ体が装着されるのみで、地震時における引出の家具本体からの飛び出し及び脱落を防止できるものである。この装置は、部品点数が少なく、その構成も極めて簡単であり、低価格にて提供でき、その家具本体及び引出への装着も簡単にできる。しかも、地震発生時における引出の家具本体からの飛び出し及び脱落を防止する動作は、確実に行なわれるものである。 Then, the hook member locking portion is mounted on the furniture body side, and the drawer side is only mounted with a stopper body that can lock the hook member according to the present invention. And can be prevented from falling off. This device has a small number of parts, is extremely simple in construction, can be provided at a low price, and can be easily mounted on the furniture body and drawer. And the operation | movement which prevents the drawer | drawing-out and dropping-out from the furniture main body at the time of an earthquake occurrence is performed reliably.
次に、請求項2の発明によれば、振子状部材は前記ケーシングの開口内部に重心位置より上部位置が枢支連結されていることにより、常時は、揺動中心と重心位置とを結ぶ線が鉛直方向となるように静止している。また、前記フック部材は、前記被当接部の位置よりも上方側が前記ケーシングの開口部に枢支連結されており、前記振子状部材が傾動時のみその突起部がフック部材の裏面側より前記被当接部に当接する構成としたものである。
Next, according to the invention of
そのために、前記被当接部が振子状部材の突起部によって、開口部より外方に押し出される状態となり、前記フック部材は、ケーシングとの枢支連結箇所を回動中心として、フック部材の下部側がケーシングの開口部より外方に確実に突出することができるものである。そして、前記フック部材の係止部が家具本体側に装着され、引出側には本発明におけるフック部材が係止可能なストッパ体が装着されるのみで、地震時における引出の家具本体からの飛び出し及び脱落を防止できるものである。その他は請求項1と同等の効果を奏するものである。 For this reason, the contacted portion is pushed outward from the opening by the protrusion of the pendulum-like member, and the hook member is located at the lower part of the hook member with the pivot connection point with the casing as the center of rotation. The side can reliably protrude outward from the opening of the casing. Then, the hook member locking portion is mounted on the furniture body side, and the drawer side is only mounted with a stopper body that can lock the hook member according to the present invention. And can be prevented from falling off. The other effects are the same as those of the first aspect.
次に、請求項3の発明は、前記被当接部は、前記フック部材の上部に略水平状に形成され、前記作動突起部は、前記振子状部材の上端に適宜の間隔をおいて2つ形成され、常時は、前記2つの作動突起部の間に前記被当接部が位置するようにしたことで、振子状部材の揺動が左右いずれの方向に傾動しても、前記フック部材の被当接部に当接することができ、フック部材を作動させることができる。よって、本発明の耐震ラッチは、その地震時の揺れによる引出の飛び出し方向に拘束されずに装着することができるものである。 According to a third aspect of the present invention, the abutted portion is formed in a substantially horizontal shape on the upper portion of the hook member, and the operating projection portion is arranged at an appropriate interval at the upper end of the pendulum-like member. The hook member is normally formed so that the abutted portion is positioned between the two operating projections so that the pendulum-like member can be tilted in either the left or right direction. The hook member can be actuated. Therefore, the seismic latch according to the present invention can be mounted without being restrained in the pull-out direction of the drawer due to the shaking at the time of the earthquake.
次に、請求項4の発明は、地震発生によって、傾動する振子状部材の突起部が前記被当接部に当接を開始したときに、前記被当接部の長手方向両端は略曲面形状に形成されたことにより、前記振子状部材の突起部が、前記被当接部に当接を開始して、その被当接部を円滑に押し退けるようにして移動させることができる。よって、該被当接部と共に前記フック部材も地震発生に即座に反応して、前記ケーシングの開口より外部に突出することができる。
Next, the invention according to
次に、請求項5の発明は、前記作動突起部の前記被当接部に最初に当接する部分は傾斜面とすることにより、その突起部によって、前記被当接部に当接してから、該被当接部を押し退ける動作が容易に行われることになる。次に、請求項6の発明は、前記振子状部材は揺動中心部よりも下部側に重量部が形成されることにより、振子状部材をケーシングに装着する際に、揺動中心部の下部側に重心が設定することが容易にできるものである。
Next, in the invention according to
次に、請求項7の発明は、前記重量部は、収納室部と、該収納室部に収納される錘材とから構成することにより、前記錘材の重さにおいて種々のものを備えておくことで、その錘材を適宜交換することにより、振子状部材の重量部の重量を変化させることができる。これによって、前記振子状部材が揺動を開始し、フック部材が動作するときの揺れの大きさを、どの程度の大きさの地震からにするのかを錘材の重量によって、設定することができる。このような構成とした耐震ラッチは、小さな力で引き出される引出を備えた家具や、大きな力で引き出される引出を備えた家具のいずれに対しても、使用することができるものである。次に、請求項8の発明は、前記錘材は、適宜の枚数の薄板片から構成されたことにより、その薄板片の数を適宜増減させることで重量の調整が簡単にできる。
Next, in the invention of
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、本発明において、第1実施形態では、主に、図1に示すように、ケーシングA ,振子状部材B,フック部材Cとから構成される。そのケーシングAは、図1(A),図3に示すように、収納筺部1及びフランジ部4とから構成されている。その収納筺部1は、略直方体状の空間として形成され、内室側は、正面奥内壁1a、両側内壁1b,1b、上内壁1c、下内壁1dとから構成されている。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. First, in the present invention, the first embodiment is mainly composed of a casing A, a pendulum member B, and a hook member C as shown in FIG. As shown in FIGS. 1 (A) and 3, the casing A is composed of a
具体的には、その正面奥内壁1aの外周に略直角状に側内壁1b、上内壁1c及び下内壁1dが形成され、筐体を形成するものである。該下内壁1dは、後述する振子状部材Bの重量部の下面側と略同等の円弧状側面として形成されている〔図2(A)参照〕。その収納筺部1の外部に開放された部位は開口1eである〔図1(A),図3参照〕。さらに、前記側内壁1bと下内壁1dとのなす隅角部には、後述するフック部材Cのフック主板が当接する規制段部1fが形成されている〔図1(A),図3参照〕。該規制段部1fは、前記収納筺部1の幅方向両側箇所に形成され、該収納筺部1に開口1e箇所に枢支連結されたフック部材Cのフック主板11の下端箇所が当接し、そのフック主板11が略垂直状となって、前記開口1eを塞ぐように維持する役目をなすものである〔図2(B)参照〕。
Specifically, a side inner wall 1b, an upper
その収納筺部1の外周には、略方形状の鍔状部3が形成され、該鍔状部3の対向する両辺部より、フランジ部4が形成されている〔図1(A),図3参照〕。該フランジ部4は、ビス等の固着具用の貫通孔4a,4aが形成されている。また、前記フランジ部4の肉厚は、前記鍔状部3の肉厚よりも厚く形成されており、家具の引出収納部の側板に強固に装着することができるようになっている。
A substantially square bowl-shaped
前記収納筺部1の正面奥内壁1aには、図1(A),図3に示すように、揺動支持部2が形成されている。該揺動支持部2は、円筒形状をなし、前記正面奥内壁1aに対して直角に膨出形成されたものである。その揺動支持部2は、後述する振子状部材Bを揺動自在に枢支連結する役目をなすものである。その揺動支持部2の先端2aには、枢支連結孔2bが形成されている。該枢支連結孔2bは、前記振子状部材Bを枢支連結するためのピン部材9が遊挿される〔図2(B),(C)参照〕。また、前記収納筺部1は、略直方体形状としたが、円筒形状とすることもある。
As shown in FIGS. 1 (A) and 3, a
次に、振子状部材Bは、図1(B),図4に示すように、揺動基部5,重量部6及び作動突起部7とから構成される。前記揺動基部5は、揺動中心孔5aが形成されている。該揺動中心孔5aよりも下方に重量部6が形成される。その重量部6は、略逆台形状で、下面側は円弧状面であり、その円弧の中心は、前記揺動中心孔5aの中心点である。その重量部6は、収納室6aが形成され、内部に錘材8が収納される構成である〔図1(B)参照〕。
Next, as shown in FIGS. 1B and 4, the pendulum member B is composed of a
前記収納室6aの形状は、前記重量部6の正面外形に略等しい空隙として形成されたものである。その収納室6aに前記錘材8が収納されることにより、振子状部材Bの揺動中心孔5aの中心点位置よりも下部に位置する重量部6が最も重い部分となり、振子状部材Bの重心Gの位置は、前記揺動中心孔5aの位置よりも下方となる〔図2(A)参照〕。錘材8は、金属材から形成され、前記、収納室6aに収納することができるように、略逆扇形状に形成されている。この錘材8は、単一のブロックで、前記収納室6aを一つで満たすものや〔図1(B)参照〕、複数枚の薄板片8a,8a,…から構成されるタイプが存在する〔図1(A)参照〕。前記錘材8を複数の薄板片8aから構成するものでは、その収納室6aへの収納枚数により、重量部6の重さを適宜設定することができる。
The shape of the
次に、作動突起部7は、図1(B)及び図4(A),(D),(E)に示すように、前記揺動基部5の上端に左右対称となる位置に2つ形成されている。該作動突起部7は、後述するフック部材Cの被当接部12に当接して、その被当接部12を押し退けるようにして、フック部材Cを作動させる役目をなす部位である。その作動突起部7は、略半円形状をなしている。さらに、その作動突起部7には、振子状部材Bが揺動動作で傾動したときに、前記被当接部12と最初に当接する箇所が傾斜面7aとして形成されることもある。該傾斜面7aの存在により、作動突起部7が被当接部12に当接し、さらにその被当接部12を押し退ける一連の動作が円滑に行われる。その振子状部材Bは、前記ケーシングAの揺動支持部2にピン部材9によって、揺動自在に装着される(図2参照)。この振子状部材Bの揺動方向すなわち揺動面は、前記ケーシングAの収納筺部1の幅方向(略幅方向も含む)で且つ垂直面上(略垂直面上も含む)となる。その振子状部材Bの前記ケーシングAの収納筺部1への装着については、その振子状部材Bの重心Gの位置よりも上方の位置が枢支連結される。これによって、振子状部材Bの枢支連結箇所と重心Gとを結ぶ線は、常時垂直方向に向いている。すなわち、振子状部材Bは、非地震時では、鉛直方向に静止している。
Next, as shown in FIGS. 1 (B) and 4 (A), 4 (D), (E), two
次に、フック部材Cは、図1(A),(B)及び図5に示すように、枢支基部10,フック主板11及び被当接部12とから構成されている。その枢支基部10には、軸支孔10aが形成されている。そして、フック部材Cは、その軸支孔10aと前記ケーシングAの枢支連結孔1gに枢支軸14が挿通されて、前記ケーシングAの開口1e箇所に枢支連結され、ケーシングAの収納筺部1に、そのフック主板11の下方を自由端として揺動することができるようになっている〔図2(B),図6(B)参照〕。そのフック部材Cの揺動方向は、前記振子状部材Bの揺動方向に直交(略直交も含む)する垂直面上(略垂直面上も含む)である。すなわち、該フック部材Cの揺動する方向の垂直面と、前記振子状部材Bの揺動する方向の垂直面とは直交(略直交も含む)することになる〔図6(A),(B)参照〕。
Next, as shown in FIGS. 1A, 1B, and 5, the hook member C is composed of a
その枢支基部10は、図1(D),図5(B)に示すように、板片状をなし、前記フック主板11の裏面側より突出するようにして形成されたものである。その枢支基部10とフック主板11とのなす内角の角度は鈍角であり、100度乃至110度の範囲であり、好適には約105度程度である。このように、枢支基部10が前記フック主板11の裏面側から突出形成さることにより、フック部材CがケーシングAの収納筺部1に枢支連結された状態で、常時は、そのフック主板11が略垂直となって、前記収納筺部1の開口1eを塞ぐ状態が維持されることになる〔図2(B)参照〕。すなわち、常時は、フック主板11は、前記収納筺部1の開口1eからケーシングAの外方に突出しない状態に維持されるものである。前記フック主板11は、板状をなし、その下方且つ幅方向の一辺が係止部11aとして使用され、後述するストッパ体Dと係止する部位となる〔図1(D),図5(B)参照〕。
As shown in FIGS. 1 (D) and 5 (B), the
その枢支基部10には、図1(D),図5(A)に示すように、その長手方向(フック主板11の幅方向に相当する)の中心から適宜の範囲に亘って凹部10bが形成されている。図5(D),(E)及び(F)は、その凹部10bが形成されている位置の断面形状を示している。
As shown in FIGS. 1 (D) and 5 (A), the
該被当接部12は、前記フック主板11の裏面側に形成される。さらに、具体的には、前記枢支基部10とフック主板11との隅角箇所で且つ前記凹部10bの形成範囲内に、前記被当接部12が形成されている〔図1(D),図5(A)参照〕。その被当接部12は、フック部材Cの幅方向において、その端部付近で膨出量が小さく、長手方向の中心に向って次第に膨出量が大きくなる。またその被当接部12の位置は、フック主板11が垂直にした状態で、前記枢支基部10の軸支孔10aの中心位置よりも僅かに下方に位置することになる〔図5(B)参照〕。その被当接部12は、断面略三角形状に形成され、その全長は、前記フック主板11の幅方向の寸法より短く形成されている。前記被当接部12の断面形状は、上記に限定されるものではなく、作動突起部7が当接しやすい形状であれば、円弧又は方形状等のように、どのような形状であってもかまわない。
The contacted
前記被当接部12は、前記振子状部材Bが揺動動作によって、図6(A),図8(A)に示すように、傾動した状態で、該振子状部材Bの作動突起部7が当接する。そして、その作動突起部7の当接によって、図8(B),(C)に示すように、前記被当接部12が前記開口1eから外方に押し退けられる状態となり、フック部材Cのフック主板11を揺動させて、その下部の係止部11aを前記ケーシングAの開口1eから突出させる役目をなす部位である。また、前記被当接部12の長手方向の端部箇所は、球面状部12aとして形成されている。該球面状部12aは、前記被当接部12の長手方向端部が球面形状となるように形成された部位であり、前記振子状部材Bの作動突起部7との当接したときに、被当接部12が押し退けられる動作が円滑となる。
The contacted
次に、ストッパ体Dは、図10に示すように、ベース部15,被係止部16,固定フック17,ロック部18及び操作部19とから構成されている。前記ベース部15は、略長方形板状に形成されている。そのベース部15の表面側に被係止部16が形成されている。該被係止部16は、前記フック部材Cの係止部11aと係止する部位である。具体的にはベース部15の長手方向の一端側で且つ表面側から突出するようにして形成されたものである。その被係止部16の被係止面は、前記ベース部15の長手方向及び表面に対して直角状面として形成されたものである。
Next, as shown in FIG. 10, the stopper body D includes a
そのベース部15の裏面側で且つその長手方向一端側に前記固定フック17が形成され、長手方向の他端側にロック部18が設けられている。その固定フック17は、前記ベース部15の長手方向に対して略直角方向に突出条となるように形成されたものであり、その突出する先端には鉤形状片が形成されている。また、前記ロック部18は、前記ベース部15の裏面側で回動自在とし、その回動操作は、ベース部15の表面側で操作部19によって行なわれる。
The fixing
前記ロック部18は、略長方形板状に形成されたもので、前記操作部19と連結している。該操作部19は、撮み部19aと連結軸19bとから構成され、該連結軸19bが前記ベース部15を貫通して前記ロック部18に連結している。前記ベース部15には、略切欠形状の貫通部15aが形成されており、その貫通部15aに前記操作部19の連結軸19bが貫通するようになっている。このとき、前記ベース部15の裏面側とロック部18との間には隙間が設けられている。その隙間は、ストッパ体Dが装着される引出を構成する金属板の厚さに略等しく設定されている。前記撮み部19aの表面には、プラス又はマイナスドライバが使用できるドライバ用溝が形成されている。
The
次に、本発明における引出用耐震ラッチ体の第2実施形態を説明する。第2実施形態では、図9に示すように、前記振子状部材Bの作動突起部7を一つとし、前記被当接部12はその長手方向の中央箇所で、該被当接部12の非形成領域としたものである。そして振子状部材Bの作動突起部7は、常時は、その非成形領域に位置している。
Next, a second embodiment of the drawer earthquake-resistant latch body according to the present invention will be described. In the second embodiment, as shown in FIG. 9, there is one
本発明における引出用耐震ラッチと、ストッパ体Dは、食器棚,箪笥,キャビネット等の引出付き家具に装着されるものである〔図11(A)参照〕。まず引出用耐震ラッチ体は、家具本体20側に装着され、前記ストッパ体Dは、引出21側に装着される。具体的には、本発明の引出用耐震ラッチのケーシングAは、家具本体20の両本体側板21a,21aの内面側で、且つ前記引出21の両側板21a,21aに対応する位置に装着される〔図11(B)参照〕。
The drawer-use earthquake-resistant latch and the stopper body D in the present invention are mounted on furniture with drawers such as a cupboard, a basket, and a cabinet (see FIG. 11A). First, the drawer earthquake-resistant latch body is mounted on the
その引出用耐震ラッチのケーシングAの装着では、該ケーシングA を埋め込む窪みが前記本体側板20aに形成される。また、前記ストッパ体Dは、前記固定フック10が引出21の側板21aに形成された貫通孔に挿入され、他方側のロック部18が別の貫通孔に挿入され、ベース部15の表面側に位置する操作部19を回転させることによって、ロック部18が側板21aに係止される〔図11(B)参照〕。
When the casing A of the pullout seismic latch is mounted, a recess for embedding the casing A is formed in the main
次に、本発明の地震発生時における作動状態を説明する。まず、地震発生直前では、引出用耐震ラッチの振子状部材Bは、揺動中心部と重心Gとを結ぶ線が鉛直方向に向いている〔図2(A),図7(A)等参照〕。この状態で、前記振子状部材Bの作動突起部7と、前記フック部材Cの被当接部12とは、当接していない状態である〔図7(B),(C)参照〕。次に、地震が発生すると、家具本体20が揺れて、振子状部材Bが揺動中心部を中心にして、前記重量部6に揺れがかかり、その重量部6の揺れによって、振子状部材Bが揺動を開始し、傾動する〔図6(A),図8(A)参照〕。そして、揺動基部5と共に作動突起部7が移動して、前記フック部材Cの被当接部12に当接する。
Next, the operation state at the time of occurrence of the earthquake of the present invention will be described. First, immediately before the occurrence of the earthquake, the pendulum-like member B of the pullout seismic latch has a line that connects the center of swing and the center of gravity G in the vertical direction [see FIG. 2 (A), FIG. 7 (A), etc. ]. In this state, the operating
そして、前記作動突起部7の当接によって、前記被当接部12は、押し退けられ〔図8(B),(C)参照〕、前記フック部材Cのフック主板11は、枢支連結部を中心にして、ケーシングAの収納筺部1の開口1eから外方に移動させられ、このためにフック主板11の下部の係止部11aがケーシングAの収納筺部1より外方に突出する〔図6(B),(C)参照〕。
Then, the contacted
一方、引出21は、静止の状態〔図12(A)参照〕から地震発生の揺れによって飛び出しを開始する〔図12(B)参照〕。その引出21がさらに飛び出すと、該引出21側に装着されたストッパ体Dの被係止部16が前記フック主板11の係止部11aと係止し、引出21がそれ以上、飛び出すことを防止できるものである〔図12(C)参照〕。また、地震が終了すると、前記振子状部材Bは、静止し、前記フック主板11は収納筺部1内に納まり、前記ストッパ体Dの被係止部16と、前記フック部材Cとの係止部11aとの係止が解除され、前記引出21は、通常の動作を行うことができる。
On the other hand, the
A…ケーシング、B…振子状部材、C…フック部材、1e…開口、6…重量部、
6a…収納室部、7…作動突起部、7a…傾斜面、8…錘材、8a…薄板片、
12…被当接部。
A ... casing, B ... pendulum member, C ... hook member, 1e ... opening, 6 ... weight part,
6a ... storage chamber, 7 ... operating projection, 7a ... inclined surface, 8 ... weight material, 8a ... thin plate piece,
12: Abutted part.
Claims (8)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005376726A JP2007175252A (en) | 2005-12-27 | 2005-12-27 | Earthquake-resistant latch for drawer |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005376726A JP2007175252A (en) | 2005-12-27 | 2005-12-27 | Earthquake-resistant latch for drawer |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007175252A true JP2007175252A (en) | 2007-07-12 |
Family
ID=38301027
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005376726A Pending JP2007175252A (en) | 2005-12-27 | 2005-12-27 | Earthquake-resistant latch for drawer |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007175252A (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013002215A (en) * | 2011-06-20 | 2013-01-07 | Systec Kyowa:Kk | Oscillation sensing lock device and locked device |
-
2005
- 2005-12-27 JP JP2005376726A patent/JP2007175252A/en active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013002215A (en) * | 2011-06-20 | 2013-01-07 | Systec Kyowa:Kk | Oscillation sensing lock device and locked device |
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