JP2007174812A - 給電システム、給電装置及び終端装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】自動的に各給電装置が極性を揃えて所定の電圧を2線式の導体線間に印加するようにした給電システムを提供する。
【解決手段】終端装置の各端子と接続された2線式の導体線に対して、各給電装置は、起動すると試験信号をいずれか一方の導体線に送信し(S1)、その導体線から検出された電圧が、予め記憶している閾値である極性決定電圧より大きいか小さいかによって、極性を決定する(S2)。そして、各給電装置は、規定時間後に、決定された極性で動作電圧の印加を開始する(S3)。
【選択図】図6
【解決手段】終端装置の各端子と接続された2線式の導体線に対して、各給電装置は、起動すると試験信号をいずれか一方の導体線に送信し(S1)、その導体線から検出された電圧が、予め記憶している閾値である極性決定電圧より大きいか小さいかによって、極性を決定する(S2)。そして、各給電装置は、規定時間後に、決定された極性で動作電圧の印加を開始する(S3)。
【選択図】図6
Description
本発明は、2線式の導体線間に所定の直流電圧を印加して、当該導体線間に接続された受電装置に電圧供給する給電技術に関する。
2線式の導体線間に、少なくとも1つの受電装置と、導体線を介して受電装置に所定の直流電圧を供給する給電装置とが複数、並列に接続された給電システムが、下記の特許文献1に開示されている。
上述の各給電装置は、導体線間に所定の直流電圧がかかるように出力電圧を自動的に調整するので、電圧供給を受けて動作する受電装置が新たに増設されることによって、システム全体における負荷が高くなって電流容量に不足が生じるような場合でも、給電装置を新たに並列接続するだけで電流容量不足を解消することができる。
上述の各給電装置は、導体線間に所定の直流電圧がかかるように出力電圧を自動的に調整するので、電圧供給を受けて動作する受電装置が新たに増設されることによって、システム全体における負荷が高くなって電流容量に不足が生じるような場合でも、給電装置を新たに並列接続するだけで電流容量不足を解消することができる。
また、必要な電流容量を上回るように給電装置を複数並列接続しておけば、いずれかの給電装置が故障したとしても他の給電装置の給電能力でカバーすることができるので、システムの信頼性を高めることができる。
特許第3498646号公報
ところで、上述の給電システムを動作させるためには、各給電装置によって2線式の導体線間に印加される直流電圧の極性を揃える必要がある。従来では、給電システムを構築する者が、2線ある導体線のうちどちらをプラスの極性とし他方をマイナスの極性とするかを考慮して各給電装置を導体線に接続している。
しかし、給電装置と導体線とを接続する作業は人が行うため、誤接続することがある。
しかし、給電装置と導体線とを接続する作業は人が行うため、誤接続することがある。
また、スムーズに給電システムを構築することを考えると、まず、受電装置、給電装置を所定の場所に設置し、各受電装置及び給電装置と導体線とを接続し、各給電装置を商用交流電源のコンセントに接続してから、各コンセントに商用交流電源を配電する配電盤のブレーカー(配線用遮断器)をOFFからON状態にして、一斉に電源投入するといった工程が考えられる。
この場合、各給電装置は、接続された2線式の導体線間に一斉に直流電圧の印加を開始するが、もし、接続ミスによって各給電装置が導体線間に印加する直流電圧の極性が揃っていなければ、短絡状態となり過電流が流れることになる。
通常、給電装置には過電流保護機能が備わっているので、過電流による破壊の恐れはないが、どの給電装置の印加電圧の極性が反対だったのかを見直す作業を行わなければならない。
通常、給電装置には過電流保護機能が備わっているので、過電流による破壊の恐れはないが、どの給電装置の印加電圧の極性が反対だったのかを見直す作業を行わなければならない。
そこで、本発明は、誰でもスムーズに給電システムの構築を行うことができるように、自動的に各給電装置が極性を揃えて所定の電圧を導体線間に印加するようにした給電システム、給電装置及び終端装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明に係る給電システムは、2線式の導線間に、少なくとも1つの受電装置と、当該導線間に所定の直流電圧を印加して当該受電装置に電圧を供給する複数の給電装置とが並列に接続され、終端装置が各導線に接続されてなる給電システムであって、前記終端装置は、前記各導線と接続された第1の端子及び第2の端子と、
第1の端子とアースとの間に接続された第1インピーダンス値を有する第1のインピーダンス部と、
第2の端子とアースとの間に接続された前記第1インピーダンス値とは異なる第2インピーダンス値を有する第2のインピーダンス部とを備え、前記各給電装置は、起動すると、前記受電装置が動作しない前記所定の電圧よりも低い電圧の試験信号を前記導線のいずれか一方に送信する信号送信手段と、前記試験信号が送信された導線から電圧の検出を行う検出手段と、前記検出結果に基づいて、前記導線間に印加する直流電圧の極性を切り替える極性切替手段とを備えることを特徴とする。
第1の端子とアースとの間に接続された第1インピーダンス値を有する第1のインピーダンス部と、
第2の端子とアースとの間に接続された前記第1インピーダンス値とは異なる第2インピーダンス値を有する第2のインピーダンス部とを備え、前記各給電装置は、起動すると、前記受電装置が動作しない前記所定の電圧よりも低い電圧の試験信号を前記導線のいずれか一方に送信する信号送信手段と、前記試験信号が送信された導線から電圧の検出を行う検出手段と、前記検出結果に基づいて、前記導線間に印加する直流電圧の極性を切り替える極性切替手段とを備えることを特徴とする。
上記構成の給電システムでは、2線式の導線の端部に終端装置が接続されており、終端装置には、インピーダンスがそれぞれ異なる第1及び第2のインピーダンス部が、第1の端子とアースとの間、第2の端子とアースとの間にそれぞれ接続されているため、第1の端子と接続した導線と第2の端子と接続した導線のそれぞれに同じ試験信号を送信した場合、各導線から検出される電圧は異なることになる。
よって、検出された電圧の大きさによって、終端装置の第1及び第2の端子と接続された2線式の導線のうち、どちらをプラス若しくはマイナスの極性で電圧印加するかを、各給電装置共通で予め決めておくことで、各給電装置は、極性を揃えることができる。
また、前記給電装置は、更に、起動中に、印加している直流電圧の極性を記憶する記憶手段を備え、起動を一旦停止した後、再起動したときに、前記切替手段は、前記記憶手段に記憶している極性に切り替えるとしてもよい。
また、前記給電装置は、更に、起動中に、印加している直流電圧の極性を記憶する記憶手段を備え、起動を一旦停止した後、再起動したときに、前記切替手段は、前記記憶手段に記憶している極性に切り替えるとしてもよい。
この構成により、前回起動していた時の極性の記憶が残っていれば、電圧の検出をすることなく、正しい極性に切り替えることができる。
また、前記給電装置は、更に、起動すると、前記導線間に直流電圧が印加されているかどうかの検出を行う検出手段を備え、前記信号送信手段は、前記記憶手段に極性の記憶がない場合に、起動してから所定時間待機し、その間に前記検出手段によって直流電圧の印加を検出することができなければ、前記試験信号を前記導線のいずれか一方に送信するとしてもよい。
また、前記給電装置は、更に、起動すると、前記導線間に直流電圧が印加されているかどうかの検出を行う検出手段を備え、前記信号送信手段は、前記記憶手段に極性の記憶がない場合に、起動してから所定時間待機し、その間に前記検出手段によって直流電圧の印加を検出することができなければ、前記試験信号を前記導線のいずれか一方に送信するとしてもよい。
この構成により、導線に給電されている状態で更に試験信号を送信することを抑制し、導線を用いて行われている可能性がある通信の阻害を防止することができる。
また、前記終端装置は、前記2線式の導線のいずれか一方に所定の直流電圧が印加されたときに、前記第1のインピーダンス部とアース間、及び前記第2のインピーダンス部とアース間の接続を切り離すスイッチング手段を更に備えるとしてもよい。
また、前記終端装置は、前記2線式の導線のいずれか一方に所定の直流電圧が印加されたときに、前記第1のインピーダンス部とアース間、及び前記第2のインピーダンス部とアース間の接続を切り離すスイッチング手段を更に備えるとしてもよい。
この構成により、導線間に所定の直流電圧が印加されると、各端子と接続されている第1及び第2のインピーダンス部と、アースとの接続が自動的に切断されるため、試験信号による極性の判定後、所定の直流電圧を印加することで電圧供給を開始することができる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を用いて説明する。
<構成>
図1は、給電システム100の構成を示す図である。
同図に示すように給電システム100は、給電装置1〜3、受電装置4〜6、終端装置7、導体線10、20、配電盤30から成る。
<構成>
図1は、給電システム100の構成を示す図である。
同図に示すように給電システム100は、給電装置1〜3、受電装置4〜6、終端装置7、導体線10、20、配電盤30から成る。
給電装置1〜3は、商用交流電圧を分配する配電盤30と接続されており、導体線10及び20間に並列接続されている。
受電装置4〜6は、導体線10及び20間に並列接続されている。
終端装置7は、導体線10、20と接続されている。
配電盤30には、ブレーカーが備わっており、ブレーカーをオフ状態からオン状態に人が切り替えることで、各給電装置1〜3に一斉に商用交流電圧を供給することができる。
受電装置4〜6は、導体線10及び20間に並列接続されている。
終端装置7は、導体線10、20と接続されている。
配電盤30には、ブレーカーが備わっており、ブレーカーをオフ状態からオン状態に人が切り替えることで、各給電装置1〜3に一斉に商用交流電圧を供給することができる。
給電装置1〜3は、受電装置4〜6に直流電圧を供給するための装置である。
給電装置1〜3は、配電盤30から商用交流電圧の供給を受けると、まず、試験信号を導体線10、20のいずれか一方に送信し、その送信した導体線の電圧を検出することで印加する直流電圧の極性を決定し、その後、受電装置4〜6が動作する直流電圧を、導体線10及び20間に印加する。詳細な構成及び動作については後述する。
給電装置1〜3は、配電盤30から商用交流電圧の供給を受けると、まず、試験信号を導体線10、20のいずれか一方に送信し、その送信した導体線の電圧を検出することで印加する直流電圧の極性を決定し、その後、受電装置4〜6が動作する直流電圧を、導体線10及び20間に印加する。詳細な構成及び動作については後述する。
受電装置4〜6は、導体線10及び20を介して直流電圧の供給を受けることで動作する装置であり、例えば、照明器具、インターホン、リモコン等の端末である。これらの端末には通信回路を併せ持ち、導体線10及び20に印加されている電圧に信号を重畳させることで、端末同士の通信が可能となる。
終端装置7は、導体線10、20それぞれの末端のインピーダンスの不整合に伴う信号の反射、 そしてそれによる波形の歪みを防ぐ機能を有すると共に、各給電装置が印加する直流電圧の極性を揃えるための機能を有する。詳細な構成については後述する。
終端装置7は、導体線10、20それぞれの末端のインピーダンスの不整合に伴う信号の反射、 そしてそれによる波形の歪みを防ぐ機能を有すると共に、各給電装置が印加する直流電圧の極性を揃えるための機能を有する。詳細な構成については後述する。
図2は、給電装置1の詳細な構成を示す図である。
なお、給電装置2、3については、給電装置1と同じ構成であるので、説明を省略する。
給電装置1は、電源部11、極性切替部12、制御部13、試験信号送信部16、試験信号検出部17を備える。
なお、給電装置2、3については、給電装置1と同じ構成であるので、説明を省略する。
給電装置1は、電源部11、極性切替部12、制御部13、試験信号送信部16、試験信号検出部17を備える。
電源部11は、制御部13からの制御に基づいて、商用交流電圧を直流電圧に変換するAC/DC変換する機能と、得られた直流電圧を所望の電圧に変換するDC/DC変換する機能、また、導体線10、20間に過電流が発生するとこれを遮断する過電流保護機能を有している。
極性切替部12は、制御部13からの制御に基づいて、電源部11から出力された直流電圧の極性を切り替える機能を有する。
極性切替部12は、制御部13からの制御に基づいて、電源部11から出力された直流電圧の極性を切り替える機能を有する。
試験信号送信部16は、制御部13からの制御に基づいて、各受電装置4〜6が動作する動作電圧より低い電圧の交流信号を生成して、導体線10、20のうちのいずれか一方に送信する機能を有する。図2に示す接続状況によれば、試験信号送信部16は、導体線10に試験信号を送信する。
試験信号検出部17は、試験信号送信部16によって試験信号が送信された導体線から、電圧の検出を行う機能を有する。検出結果は、制御部13に出力される。
試験信号検出部17は、試験信号送信部16によって試験信号が送信された導体線から、電圧の検出を行う機能を有する。検出結果は、制御部13に出力される。
制御部13は、電源部11、極性切替部12及び試験信号送信部16を制御する機能を有し、記憶部14、極性判断部15を有する。
記憶部14は、不揮発性メモリであり、各種制御プログラム、極性フラグ、極性決定電圧を記憶している。
極性フラグは、電圧の極性を切り替えるための情報であり、給電装置1の出荷時にはデフォルトの極性フラグが設定されている。
記憶部14は、不揮発性メモリであり、各種制御プログラム、極性フラグ、極性決定電圧を記憶している。
極性フラグは、電圧の極性を切り替えるための情報であり、給電装置1の出荷時にはデフォルトの極性フラグが設定されている。
例えば、極性フラグが1であれば、図2に示す接続状況において、導体線10にプラス、導体線20にマイナスの電圧を印加するように極性を切り替えることを意味するものとし、極性フラグが0であれば、導体線10にマイナス、導体線20にプラスの電圧を印加するように極性を切り替えることを意味するものとする。
極性決定電圧は、閾値であり、試験信号検出部17が検出した電圧が極性決定電圧より高いか若しくは低いかを判断するのに用いる。
極性決定電圧は、閾値であり、試験信号検出部17が検出した電圧が極性決定電圧より高いか若しくは低いかを判断するのに用いる。
極性判断部15は、試験信号検出部17が検出した電圧と、極性決定電圧とに基づいて極性を判断し、記憶部18に記憶されている極性フラグの書き換えを行う。
例えば、検出した電圧が極性決定電圧より高い値である場合、極性判断部15は、極性フラグを1に書き換え、検出した電圧が極性決定電圧より低い値である場合、極性フラグを0に書き換える。
例えば、検出した電圧が極性決定電圧より高い値である場合、極性判断部15は、極性フラグを1に書き換え、検出した電圧が極性決定電圧より低い値である場合、極性フラグを0に書き換える。
制御部13は、記憶部14に記憶されている極性フラグに基づいて、極性切替部12に導体線間10、20に印加する直流電圧の極性を切り替えさせる極性切替信号を送る。
図3は、極性切替部12の回路構成を示す図である。
極性切替部12は、npn型トランジスタ121、123、pnp型トランジスタ122、124を有し、制御部13からの極性切替信号により、各トランジスタをオン、オフ制御することで、導体線10、20間に印加する電圧の極性を切り替える。
図3は、極性切替部12の回路構成を示す図である。
極性切替部12は、npn型トランジスタ121、123、pnp型トランジスタ122、124を有し、制御部13からの極性切替信号により、各トランジスタをオン、オフ制御することで、導体線10、20間に印加する電圧の極性を切り替える。
例えば、図3に示すように、極性切替部12が、制御部13から、npn型トランジスタ121とpnp型トランジスタ122のベース端子にプラスの電圧Hをかけ、npn型トランジスタ123とpnp型トランジスタ124のベース端子にマイナスの電圧Lをかける極性切替信号を受けることで、npn型トランジスタ121をオン、 npn型トランジスタ123をオフ、pnp型トランジスタ122をオフ、pnp型トランジスタ124をオンの状態にし、電源部11からの直流電圧を、導体線10にプラス、導体線20にマイナスの極性で印加する。
また反対に、npn型トランジスタ121とpnp型トランジスタ122のベース端子にマイナスの電圧Lをかけ、npn型トランジスタ123とpnp型トランジスタ124のベース端子にプラスの電圧Hをかける極性切替信号を制御部13から受けることで、極性切替部12は、上述の極性と正反対の極性、すなわち、導体線10にマイナス、導体線20にプラスの極性で直流電圧を印加する。
図4は、終端装置7の回路構成を示す図である。
端子71と端子72の間には、抵抗R1とコンデンサC1が直列に接続され、抵抗R1とコンデンサC1とを接続する配線の中点から、コンデンサC2と抵抗R2とが並列に接続され、コンデンサC2及び抵抗R2とアースとの間に、スイッチ素子70が接続されている。抵抗R2は、コンデンサC1、C2のインピーダンスに比べて十分大きい抵抗値を有しており、例えば、100KΩである。
端子71と端子72の間には、抵抗R1とコンデンサC1が直列に接続され、抵抗R1とコンデンサC1とを接続する配線の中点から、コンデンサC2と抵抗R2とが並列に接続され、コンデンサC2及び抵抗R2とアースとの間に、スイッチ素子70が接続されている。抵抗R2は、コンデンサC1、C2のインピーダンスに比べて十分大きい抵抗値を有しており、例えば、100KΩである。
スイッチ70は、動作電圧がかかるとアースとの接続を切断する機能を有するデプレッション型P−MOS素子である。規定の電圧以上が印加されると機械的にアースから切り離す、コンパレータと機械式のリレーから成る機構等を用いてもよい。
端子71とスイッチ素子70との間のインピーダンスZ1は、等価的にZ1=R1+1/(jωC2)で求まる。
端子71とスイッチ素子70との間のインピーダンスZ1は、等価的にZ1=R1+1/(jωC2)で求まる。
また、端子72とスイッチ素子70との間のインピーダンスZ2は、等価的にZ2=1/(jωC1)+1/(jωC2)で求まる。
図5の(a)は、終端装置7の端子71と接続された導体線10に対して、給電装置1の試験信号送信部16が試験信号を送信する接続状況における等価回路図を示す。
図5の(b)は、終端装置7の端子72と接続された導体線20に対して、給電装置2の試験信号送信部26が試験信号を送信する接続状況における等価回路図を示す。
図5の(a)は、終端装置7の端子71と接続された導体線10に対して、給電装置1の試験信号送信部16が試験信号を送信する接続状況における等価回路図を示す。
図5の(b)は、終端装置7の端子72と接続された導体線20に対して、給電装置2の試験信号送信部26が試験信号を送信する接続状況における等価回路図を示す。
試験信号送信部16及び26はいずれも、同じ周波数、同じ電圧の試験信号を送信する。
また、試験信号の電圧が動作電圧以下であることから、スイッチ素子70は、アースとの接続を維持する。
インピーダンスZ1のインピーダンス値は、図5の(a)に示す接続状況で給電装置1が試験信号を送信した場合に、試験信号検出部17が検出する電圧が極性決定電圧より大きくなるように設定されている。
また、試験信号の電圧が動作電圧以下であることから、スイッチ素子70は、アースとの接続を維持する。
インピーダンスZ1のインピーダンス値は、図5の(a)に示す接続状況で給電装置1が試験信号を送信した場合に、試験信号検出部17が検出する電圧が極性決定電圧より大きくなるように設定されている。
よって、図5の(a)の接続状況で試験信号を送信して、導体線10から電圧の検出を行うと、極性決定電圧より大きい電圧が検出されるので、極性判断部15は、極性フラグを1とする書き込みを行い、制御部13は、導体線10にプラス、導体線20にマイナスの電圧を印加するように極性切替部12に極性切替信号を送信する。
一方、インピーダンスZ2のインピーダンス値は、 図5の(b)に示す接続状況で給電装置2が試験信号を送信した場合に、試験信号検出部27が検出する電圧が極性決定電圧より小さくなるように設定されている。
一方、インピーダンスZ2のインピーダンス値は、 図5の(b)に示す接続状況で給電装置2が試験信号を送信した場合に、試験信号検出部27が検出する電圧が極性決定電圧より小さくなるように設定されている。
よって、図5の(b)の接続状況で試験信号を送信して、導体線20から電圧の検出を行うと、極性決定電圧より小さい電圧が検出されるので、給電装置2は極性フラグを1とする書き込みを行って、導体線10にプラス、導体線20にマイナスの電圧を印加するように極性を切り替える。
<動作>
次に、給電装置1の動作について説明する。
<動作>
次に、給電装置1の動作について説明する。
図6は、給電装置1の動作を説明するために用いるフローチャート図である。給電装置2、3は、給電装置1と同様の動作を行うので、説明を省略する。
まず、配電盤30から商用交流電圧が供給されることで給電装置1が起動すると、給電装置1の制御部13は、試験信号送信部16に対して試験信号を送信させる指示を行い、その指示に基づいて試験信号送信部16は、試験信号を送信する(ステップS1)。
まず、配電盤30から商用交流電圧が供給されることで給電装置1が起動すると、給電装置1の制御部13は、試験信号送信部16に対して試験信号を送信させる指示を行い、その指示に基づいて試験信号送信部16は、試験信号を送信する(ステップS1)。
試験信号検出部17は、試験信号が送信された導体線から電圧の検出を行い、極性判断部15は、検出された電圧が極性決定電圧より大きいか小さいかによって、極性を決定する(ステプS2)。
規定時間後、給電装置1は、決定された極性で動作電圧の印加を開始する(ステップS3)。
規定時間後、給電装置1は、決定された極性で動作電圧の印加を開始する(ステップS3)。
各給電装置1〜3が、起動開始から規定時間後に、極性が揃った状態で一斉に動作電圧の印加を行うことで、受電装置の過負荷による過電流が発生することを防ぐことができる。
<変形例>
変形例である給電装置1Aについて説明する。
<変形例>
変形例である給電装置1Aについて説明する。
図7は、変形例である給電装置1Aの構成を示す図である。
給電装置1と異なる点は、極性検出部18が新たに備わっている点である。
極性切替部12Aは、極性検出部18からの入力を受け付ける点が、上述の極性切替部12と異なる。
極性検出部18は、給電装置1Aが起動すると直ちに導体線10、20間に直流電圧が印加されているかどうかについて検出を行う。
給電装置1と異なる点は、極性検出部18が新たに備わっている点である。
極性切替部12Aは、極性検出部18からの入力を受け付ける点が、上述の極性切替部12と異なる。
極性検出部18は、給電装置1Aが起動すると直ちに導体線10、20間に直流電圧が印加されているかどうかについて検出を行う。
図8は、極性検出部18の回路構成を示す図である。
OPアンプ181、182を用いて、導体線10、20間に直流電圧が印加されているか
どうかを検出する。OPアンプ181、182の出力は、極性切替部12Aに入力され、極性の切り替えに用いられる。
OPアンプ181、182を用いて、導体線10、20間に直流電圧が印加されているか
どうかを検出する。OPアンプ181、182の出力は、極性切替部12Aに入力され、極性の切り替えに用いられる。
この給電装置1Aを用いることで、導体線10、20間に既に動作電圧が印加されていることが検出されれば、その極性に合わせて、動作電圧の極性決定を行う。
図9は、給電装置1Aの動作を示すフロー図である。
まず、配電盤30から商用交流電圧が供給されることで給電装置1Aが起動すると、給電装置1の制御部13は、記憶部14に極性の記憶が残っているかどうか確認する(ステップS11)。記憶されていれば(ステップS11:YES)、その極性で動作電圧を印加することを極性判断部15は決定すし(ステップS16)、規定時間後、給電装置1Aは、決定された極性で動作電圧の印加を開始する(ステップS18)。
図9は、給電装置1Aの動作を示すフロー図である。
まず、配電盤30から商用交流電圧が供給されることで給電装置1Aが起動すると、給電装置1の制御部13は、記憶部14に極性の記憶が残っているかどうか確認する(ステップS11)。記憶されていれば(ステップS11:YES)、その極性で動作電圧を印加することを極性判断部15は決定すし(ステップS16)、規定時間後、給電装置1Aは、決定された極性で動作電圧の印加を開始する(ステップS18)。
極性が記憶されていない場合(ステップS11:NO)、制御部13は、所定時間、極性検出部18が導体線10、20間から直流電圧を検出するかどうかを待つ待機状態となる(ステップS12)。
所定時間内に導体線10、20間から電圧が検出された場合(ステップS13:YES)、極性判断部15は、導体線10、20間に印加されている電圧の極性に合わせて、極性を決定し(ステップS17)、規定時間後、給電装置1Aは、決定された極性で動作電圧の印加を開始する(ステップS18)。
所定時間内に導体線10、20間から電圧が検出された場合(ステップS13:YES)、極性判断部15は、導体線10、20間に印加されている電圧の極性に合わせて、極性を決定し(ステップS17)、規定時間後、給電装置1Aは、決定された極性で動作電圧の印加を開始する(ステップS18)。
所定時間内に導体線10、20間から電圧が検出されなかった場合(ステップS13:NO)、制御部13は、試験信号送信部16に対して試験信号を送信させる指示を行い、その指示に基づいて試験信号送信部16は、試験信号を送信する(ステップS14)。
試験信号検出部17は、試験信号が送信された導体線から電圧の検出を行い、極性判断部15は、検出された電圧が極性決定電圧より大きいか小さいかによって、極性を決定する(ステプS15)。
試験信号検出部17は、試験信号が送信された導体線から電圧の検出を行い、極性判断部15は、検出された電圧が極性決定電圧より大きいか小さいかによって、極性を決定する(ステプS15)。
規定時間後、給電装置1Aは、決定された極性で動作電圧の印加を開始する(ステップS18)。
<補足>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものでないことは、勿論である。すなわち、
(1)給電装置1が起動を一旦停止した後、再起動した場合、前回起動していた時の極性フラグが記憶として残っていれば、その極性フラグが示す極性で電圧を印加するとしてもよい。
(2)終端装置7の回路構成は上述の回路構成に限定されず、導体線10、20と接続するための終端装置の各端子に、それぞれインピーダンス値が異なるインピーダンス部がアースとの間に接続されている構成のものであればよい。
(3)各給電装置1〜3が送信する試験信号は、交流信号に限らず、直流信号であってもよい。
(4)上述の実施の形態では、終端装置7を、導体線10、20の端部に接続していたが、導体線10、20のどの部分に接続してもよい。
(5)本発明をEMIT(Embedded Micro Internetworking Technology)と称する機器組み込み型のネットワーク技術に適用することもできる。
<補足>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものでないことは、勿論である。すなわち、
(1)給電装置1が起動を一旦停止した後、再起動した場合、前回起動していた時の極性フラグが記憶として残っていれば、その極性フラグが示す極性で電圧を印加するとしてもよい。
(2)終端装置7の回路構成は上述の回路構成に限定されず、導体線10、20と接続するための終端装置の各端子に、それぞれインピーダンス値が異なるインピーダンス部がアースとの間に接続されている構成のものであればよい。
(3)各給電装置1〜3が送信する試験信号は、交流信号に限らず、直流信号であってもよい。
(4)上述の実施の形態では、終端装置7を、導体線10、20の端部に接続していたが、導体線10、20のどの部分に接続してもよい。
(5)本発明をEMIT(Embedded Micro Internetworking Technology)と称する機器組み込み型のネットワーク技術に適用することもできる。
例えば、他の端末がインターネット上に設けられたセンターサーバ経由でマイコン搭載の組み込み機器であるEMIT端末を遠隔制御・監視するシステムや、或いは、センターサーバを介することなく、例えば、EMITソフトウェアがインストールされた端末が、直接EMIT端末にアクセスして遠隔制御・監視するシステム等に適用することができる。
1〜3 給電装置
4〜6 受電装置
7 終端装置
10、20 導体線
11 電源部
12 極性切替部
13 制御部
14 記憶部
15 極性判断部
16 試験信号送信部
17 試験信号検出部
30 配電盤
70 スイッチ
100 給電システム
4〜6 受電装置
7 終端装置
10、20 導体線
11 電源部
12 極性切替部
13 制御部
14 記憶部
15 極性判断部
16 試験信号送信部
17 試験信号検出部
30 配電盤
70 スイッチ
100 給電システム
Claims (6)
- 2線式の導線間に、少なくとも1つの受電装置と、当該導線間に所定の直流電圧を印加して当該受電装置に電圧を供給する複数の給電装置とが並列に接続され、終端装置が各導線に接続されてなる給電システムであって、
前記終端装置は、
前記各導線と接続された第1の端子及び第2の端子と、
第1の端子とアースとの間に接続された第1インピーダンス値を有する第1のインピーダンス部と、
第2の端子とアースとの間に接続された前記第1インピーダンス値とは異なる第2インピーダンス値を有する第2のインピーダンス部とを備え、
前記各給電装置は、
起動すると、前記受電装置が動作しない前記所定の電圧よりも低い電圧の試験信号を前記導線のいずれか一方に送信する信号送信手段と、
前記試験信号が送信された導線から電圧の検出を行う検出手段と、
前記検出結果に基づいて、前記導線間に印加する直流電圧の極性を切り替える極性切替手段とを備える
ことを特徴とする給電システム。 - 終端装置が接続された2線式の導線間に所定の直流電圧を印加して、当該導線間に接続された受電装置に電圧を供給する給電装置であって、
起動すると、前記受電装置が動作しない前記所定の電圧よりも低い電圧の試験信号を前記導線のいずれか一方に送信する信号送信手段と、
前記試験信号が送信された導線から電圧の検出を行う検出手段と、
前記検出結果に基づいて、前記導線間に印加する直流電圧の極性を切り替える極性切替手段とを備える
ことを特徴とする給電装置。 - 前記給電装置は、更に、
起動中に、印加している直流電圧の極性を記憶する記憶手段を備え、
起動を一旦停止した後、再起動したときに、前記切替手段は、前記記憶手段に記憶している極性に切り替える
ことを特徴とする請求項2記載の給電装置。 - 前記給電装置は、更に、
起動すると、前記導線間に直流電圧が印加されているかどうかの検出を行う検出手段を備え、
前記信号送信手段は、前記記憶手段に極性の記憶がない場合に、起動してから所定時間待機し、その間に前記検出手段によって直流電圧の印加を検出することができなければ、前記試験信号を前記導線のいずれか一方に送信することを特徴とする請求項3記載の給電装置。 - 2線式の導線間に、少なくとも1つの受電装置と、当該導線間に所定の直流電圧を印加して当該受電装置に電圧を供給する複数の給電装置とが並列に接続された給電システムに用いられる終端装置であって、
前記各導線と接続する第1の端子及び第2の端子と、
第1の端子とアースとの間に接続された第1インピーダンス値を有する第1のインピーダンス部と、
第2の端子とアースとの間に接続された前記第1インピーダンス値とは異なる第2インピーダンス値を有する第2のインピーダンス部とを備える
ことを特徴とする終端装置。 - 前記2線式の導線のいずれか一方に所定の直流電圧が印加されたときに、前記第1のインピーダンス部とアース間、及び前記第2のインピーダンス部とアース間の接続を切り離すスイッチング手段を更に備えることを特徴とする請求項4記載の終端装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005369387A JP2007174812A (ja) | 2005-12-22 | 2005-12-22 | 給電システム、給電装置及び終端装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005369387A JP2007174812A (ja) | 2005-12-22 | 2005-12-22 | 給電システム、給電装置及び終端装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007174812A true JP2007174812A (ja) | 2007-07-05 |
Family
ID=38300653
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005369387A Pending JP2007174812A (ja) | 2005-12-22 | 2005-12-22 | 給電システム、給電装置及び終端装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007174812A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008001644A1 (fr) * | 2006-06-27 | 2008-01-03 | Panasonic Electric Works Co., Ltd. | Circuit de commutation de polarité et unité d'alimentation |
JP2014168165A (ja) * | 2013-02-28 | 2014-09-11 | Fujitsu General Ltd | 電力供給型システムの電子機器 |
JP2016538751A (ja) * | 2013-10-28 | 2016-12-08 | フィリップス ライティング ホールディング ビー ヴィ | Dcトラック照明システム制御 |
-
2005
- 2005-12-22 JP JP2005369387A patent/JP2007174812A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2008001644A1 (fr) * | 2006-06-27 | 2008-01-03 | Panasonic Electric Works Co., Ltd. | Circuit de commutation de polarité et unité d'alimentation |
JP2014168165A (ja) * | 2013-02-28 | 2014-09-11 | Fujitsu General Ltd | 電力供給型システムの電子機器 |
JP2016538751A (ja) * | 2013-10-28 | 2016-12-08 | フィリップス ライティング ホールディング ビー ヴィ | Dcトラック照明システム制御 |
US9591731B2 (en) | 2013-10-28 | 2017-03-07 | Philips Lighting Holding B.V. | DC track lighting systems control |
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