JP2007165713A - 固体撮像素子及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 固体撮像素子の各画素における入射光の入射率を高める。
【解決手段】 複数の光電変換素子が表面部に形成された半導体基板10と、半導体基板10の前記光電変換素子の夫々の受光領域(開口部)の上に設けられ該受光領域に近い層ほど屈折率が大きい材料で形成された多層(少なくとも2層以上)構造のマイクロレンズ12とを備える。マイクロレンズ12に入射した光は、光電変換素子に近づくほど大きな屈折率層で受光領域側に屈折される。
【選択図】 図1
【解決手段】 複数の光電変換素子が表面部に形成された半導体基板10と、半導体基板10の前記光電変換素子の夫々の受光領域(開口部)の上に設けられ該受光領域に近い層ほど屈折率が大きい材料で形成された多層(少なくとも2層以上)構造のマイクロレンズ12とを備える。マイクロレンズ12に入射した光は、光電変換素子に近づくほど大きな屈折率層で受光領域側に屈折される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、画素毎にマイクロレンズを有する固体撮像素子及びその製造方法に係り、特に、斜め入射光でも良好に受光することができる固体撮像素子及びその製造方法に関する。
CMOS型固体撮像素子やCCD型固体撮像素子は、下記特許文献1,2,3等に記載されている様に、画素毎にマイクロレンズを備え、入射光をマイクロレンズで集光し、光電変換素子(フォトダイオード)の受光領域に入射させる構成になっている。これを図7で説明する。
図7は、CCD型固体撮像素子の1画素分の概略断面図である。半導体基板1の表面部にはフォトダイオード(図示せず)が形成され、その上に、開口部を有する遮光膜2、平坦化層3、カラーフィルタ層4、マイクロレンズ5が順に積層される。
デジタルカメラ等に搭載される固体撮像素子の受光面の前面には、図示しないカメラレンズが配置され、このカメラレンズを通した被写体からの入射光が固体撮像素子の受光面に入射することになる。
固体撮像素子の受光面中央に在る画素に対する入射光は、図8に示す様に、略垂直に入射するため、入射光はマイクロレンズ5で更に集光されて遮光膜開口部に入射される。これに対し、受光面周辺部に在る画素に対する入射光は、図9に示す様に、斜め入射となり、マイクロレンズ5で集光されても、集光点が遮光膜開口部から外れ、フォトダイオードには入射光の一部しか入射しなくなることがある。
近年の固体撮像素子は多画素化が進み、数百万画素を搭載するのが普通になってきている。このため、各画素の横方向(半導体基板表面に平行な方向)の寸法は小さくなる一方であるが、縦方向(光入射方向)の寸法は、横方向に比較して小さくなっていない。このため、図9に示す不具合、すなわち斜め入射光の開口部への入射率が低下し、また、垂直入射(図8)の場合でもマイクロレンズによる集光点位置が前ピンとなり、入射光の開口部への入射率が低下する傾向にある。
本発明の目的は、マイクロレンズによって集光した入射光の開口部への入射率を高めることが可能な構造を持つ固体撮像素子及びその製造方法を提供することにある。
本発明の固体撮像素子は、複数の光電変換素子が表面部に形成された半導体基板と、該半導体基板の前記複数の光電変換素子の夫々の受光領域の上に設けられ該受光領域に近い層ほど屈折率が大きい材料で形成された多層(少なくとも2層以上)構造のマイクロレンズとを備えることを特徴とする。
本発明の固体撮像素子は、前記半導体基板の表面に積層され各光電変換素子の受光領域に開口部が設けられた遮光膜を備えることを特徴とする。
本発明の固体撮像素子は、前記マイクロレンズの上に平坦化層を介して積層されたカラーフィルタ層を備えることを特徴とする。
本発明の固体撮像素子は、前記半導体基板の受光面周辺部における画素の前記マイクロレンズが、前記半導体基板の受光面中央側にずらして設けられることを特徴とする。
本発明の固体撮像素子の製造方法は、前記半導体基板の上に第1層の材料を積層し、該第1層のうち前記各受光領域の上にだけ前記材料を残して該第1層を除去し、前記各受光領域の上に残された前記材料を加熱溶融することで上凸形状のマイクロレンズ第1層を形成し、該マイクロレンズ第1層の上に該マイクロレンズ第1層の材料より屈折率が小さいマイクロレンズ第2層の材料を積層することで、前記マイクロレンズを形成することを特徴とする。
本発明によれば、マイクロレンズに入射した光が光電変換素子の受光領域に近づくほど屈折率の大きい層によって受光領域方向に屈折されるため、光入射率が高くなり、明るい画像を撮像することが可能となる。また、斜め入射光の受光領域への入射率も高くなるため、シェーディングの発生も抑制可能となる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るCCD型固体撮像素子の1画素分の概略断面図である。この固体撮像素子の半導体基板10には、その表面部に図示しないフォトダイオードが形成され、その上に遮光膜11が積層されている。遮光膜11には、フォトダイオードの受光領域上に開口部11aが穿設されている。
本実施形態の固体撮像素子では、各画素の開口部11aの上に、光入射方向に上凸のマイクロレンズ12が形成されている。このマイクロレンズ12は、多層構造でなり、開口部11aに一番近いマイクロレンズ第1層(屈折率N1)12aと、その上に積層されたマイクロレンズ第2層(屈折率N2)12bと、…、開口部11aから一番遠いマイクロレンズ第n層(屈折率Nn)12nとでなる。各マイクロレンズ層は、開口部11aに近いものほど、その屈折率が高くなる材料で形成される(即ち、N1>N2>…>Nn)。
マイクロレンズ12の上には、平坦化層13が積層されて平坦化され、その上に、カラーフィルタ層14が積層される。本実施形態の固体撮像素子は、図7で説明したマイクロレンズ5すなわちトップレンズと称されるマイクロレンズは設けていない。
この様に、本実施形態の固体撮像素子では、積層構造のマイクロレンズ12を、カラーフィルタ層14と開口部11aとの間に設けたため、各画素の縦方向の寸法をトップレンズの分だけ小さくすることができる。また、積層構造のマイクロレンズ12を開口部11a近傍に設け、開口部11aに近いほど光の屈折率を大きくしたため、入射光を効率的に開口部11a内に集光でき、光入射率を高めることができる。
図2は、垂直入射光の光路を示す図である。入射光がカラーフィルタ層14,平坦化層13を通ってマイクロレンズ12に入射し、マイクロレンズ12内を進み開口部11aに近づくほど、開口部11a側に屈折して開口部11a内に入る。
図3は、斜め入射光の光路を示す図である。斜め入射の場合も垂直入射と同様に、入射光がカラーフィルタ層14,平坦化層13を通ってマイクロレンズ12に入射し、マイクロレンズ12内を進み開口部11aに近づくほど、開口部11a側に屈折して開口部11a内に入る。
これにより、本実施形態の固体撮像素子では、入射光の開口部への入射率が高くなるため明るい画像を撮像することが可能となり、また、斜め入射であっても入射光の開口部11a内への入射率が高いためシェーディングの発生も抑制可能となる。
図4,図5は、上述した積層構造のマイクロレンズ12の製造手順を示す図である。先ず図4(a)に示す様に、フォトダイオード等が表面部に形成された半導体基板10の上に、開口部11aを有する遮光膜11を積層する。次に、図4(b)に示す様に、屈折率N1の感光性材料12aを半導体基板10の上に積層する。
そして、露光(光硬化),光硬化部分の除去を順次行い、図4(c)に示す様に、開口部11a内に材料12aの円柱状(側面視が矩形)の島が残るようにする。次に、固体撮像素子を加熱することで、材料12aの島が溶融し、図4(d)に示す様に、上凸のレンズ形状となる。
次に、図4(e)に示す様に、屈折率N2(<N1)の材料12bを表面に積層し、図4(f)に示す様に、材料層12bの画素周辺部を、材料層12aの周辺部除去と同様の手順によって取り除く。
以下、同様の手順を繰り返すことで(図5(a),(b),(c),(d))、所望の積層数のマイクロレンズ12を形成する。その後、表面に平坦化層13を積層して表面を平坦化し、その上にカラーフィルタ層14を積層する。
以上により、開口部11aに近いほど屈折率が高くなる多層構造のマイクロレンズ12を製造することができる。
図6は、本発明の別実施形態に係る固体撮像素子の1画素の概略断面図である。図9で説明した様に、斜め入射光をマイクロレンズ5で集光した場合、集光点が遮光膜開口部中央からずれるが、これを解決するために、従来から、受光面周辺部の画素に設けるマイクロレンズ5の位置を光入射方向(受光面中央側)にずらし、マイクロレンズ5の集光点が開口部中央に来るようにしている。
本実施形態の固体固体撮像素子でもこの考え方を採用し、受光面周辺部に設ける画素のマイクロレンズ12を受光面中央側にずらしている。但し、本実施形態の固体撮像素子のマイクロレンズ12は多層構造であるため、一番屈折率の高いマイクロレンズ第1層12aの位置は受光面中央部の画素と同様に開口部11aの中央に設け、上層のマイクロレンズ層ほど受光面中央側にずれる様にしている。これにより、斜め入射光の開口部11aへの入射率を更に高めることが可能となる。
本発明に係る固体撮像素子は、入射光のフォトダイオードへの入射率が高いため明るい画像を撮像でき、また、斜め入射光であっても各画素の受光領域への入射率を高めることができるためシェーディングの発生も抑制でき、デジタルカメラ等に搭載する固体撮像素子として有用である。
10 半導体基板
11 遮光膜
11a 開口部
12 積層構造のマイクロレンズ
12a マイクロレンズ第1層(屈折率N1)
12b マイクロレンズ第2層(屈折率N2<N1)
12c マイクロレンズ第3層(屈折率N3<N2)
12n マイクロレンズ第n層(屈折率Nn<Nn−1<…<N3)
13 平坦化層
14 カラーフィルタ層
11 遮光膜
11a 開口部
12 積層構造のマイクロレンズ
12a マイクロレンズ第1層(屈折率N1)
12b マイクロレンズ第2層(屈折率N2<N1)
12c マイクロレンズ第3層(屈折率N3<N2)
12n マイクロレンズ第n層(屈折率Nn<Nn−1<…<N3)
13 平坦化層
14 カラーフィルタ層
Claims (5)
- 複数の光電変換素子が表面部に形成された半導体基板と、該半導体基板の前記複数の光電変換素子の夫々の受光領域の上に設けられ該受光領域に近い層ほど屈折率が大きい材料で形成された多層(少なくとも2層以上)構造のマイクロレンズとを備えることを特徴とする固体撮像素子。
- 前記半導体基板の表面に積層され各光電変換素子の受光領域に開口部が設けられた遮光膜を備えることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像素子。
- 前記マイクロレンズの上に平坦化層を介して積層されたカラーフィルタ層を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の固体撮像素子。
- 前記半導体基板の受光面周辺部における画素の前記マイクロレンズが、前記半導体基板の受光面中央側にずらして設けられることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の固体撮像素子。
- 前記半導体基板の上に第1層の材料を積層し、該第1層のうち前記各受光領域の上にだけ前記材料を残して該第1層を除去し、前記各受光領域の上に残された前記材料を加熱溶融することで上凸形状のマイクロレンズ第1層を形成し、該マイクロレンズ第1層の上に該マイクロレンズ第1層の材料より屈折率が小さいマイクロレンズ第2層の材料を積層することで、前記マイクロレンズを形成することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の固体撮像素子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005362039A JP2007165713A (ja) | 2005-12-15 | 2005-12-15 | 固体撮像素子及びその製造方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013140330A (ja) * | 2011-12-29 | 2013-07-18 | Visera Technologies Co Ltd | マイクロレンズ構造およびその製造方法 |
JP2016225392A (ja) * | 2015-05-28 | 2016-12-28 | 凸版印刷株式会社 | 固体撮像素子用マイクロレンズおよび固体撮像素子用マイクロレンズの形成方法 |
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2005
- 2005-12-15 JP JP2005362039A patent/JP2007165713A/ja active Pending
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JP2016225392A (ja) * | 2015-05-28 | 2016-12-28 | 凸版印刷株式会社 | 固体撮像素子用マイクロレンズおよび固体撮像素子用マイクロレンズの形成方法 |
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