JP2007164401A - 立体物登録装置、立体物認証装置、立体物認証システムおよび立体物認証方法 - Google Patents

立体物登録装置、立体物認証装置、立体物認証システムおよび立体物認証方法 Download PDF

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Abstract

【課題】被写体を撮影するときの撮影条件が被写体ごとに異なっていても誤認証が抑えられる立体物認証システムを提供する。
【解決手段】設定部90は被写体に付与された識別情報を取得する。撮影部20は設定された撮影条件で被写体を撮影する。登録部40は取得された識別情報と、設定された撮影条件と、その撮影条件で撮影して得た被写体の認証情報とを関連付けて登録情報57として登録情報記憶部50に格納する。設定部90は登録情報57より登録時の撮影条件を抽出し、抽出した撮影条件を撮影部20に設定する。認証部60は撮影部20で撮影して得た被写体の認証情報と登録情報に登録されている認証情報との類似度を求め、この類似度から被写体の認証を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、立体形状をもつ被写体を認証するための立体物登録装置、立体物認証装置、立体物認証システムおよび立体物認証方法に関し、特に、複数の互いに異なる撮影条件のそれぞれの下で被写体を撮影して得た認証情報から被写体を認証する立体物登録装置、立体物認証装置、立体物認証システムおよび立体物認証方法に関する。
従来、立体物を撮影して得た撮影画像を用いて認証作業を行う立体物認証装置として、顔認証装置があった。この顔認証装置では、カメラで被認証者の顔を撮影して得た登録用の顔情報(以下、「登録顔画像」という)をデータベース(以下、「DB」という)に記憶していた。そして、顔認証装置は、カメラで撮影して得た被認証者の顔の認証用の顔情報(以下、「認証顔画像」という)とDBに記憶されている登録顔画像とを比較し、この被認証者が登録したものであるか否かを認証していた。
一般に人間の顔は凹凸をもった立体形状である。そのため、カメラで撮影される被認証者の顔は照明方向の違いにより陰影が変化し、異なった輪郭や濃淡情報をもつ。これにより、顔認証装置では異なる照明方向のもとで同一の被認証者同士の登録顔画像と認証顔画像とを比較した類似度よりも、同じ照明方向のもとで異なる被認証者同士の登録顔画像と認証顔画像とを比較した類似度の方が高くなることもあった。
この照明方向の違いによって生じる照合精度への影響を回避するため、従来の顔認証装置は、1人の被認証者の顔を複数の照明方向それぞれで撮影し、撮影された照明方向それぞれの登録顔画像をDBに記憶していた。そして、顔認証装置は、カメラで撮影して得た被認証者の顔の認証顔画像とDBに記憶されている照明方向それぞれの登録顔画像とを照合し、照明方向ごとの類似度を合算した結果を判断することで、被写体が登録したものであるか否かを認証していた(例えば特許文献1)。
一方、人名などが不明な問い合わせ顔画像があると、その性別、年齢などの特徴から対象のDBを絞り込み、その写真または顔画像(以下、「検索顔画像」という)を画面に表示したものと問い合わせ顔画像とを、人が見比べて、同一人物かどうかを人が判断していた。問い合わせ顔画像はコピーでもしない限り検索顔画像と全く同じにならないので、人が撮影された照明環境を予測しながら入念に問い合わせ顔画像と検索顔画像とを比較して判断していた。この照合のための作業を補助する試みとして、検索顔画像に照明環境を加味した擬似的な比較用の顔画像(以下、「比較用顔画像」という)を生成するようにした顔認証装置があった。この顔認証装置では、登録する被認証者の顔の3次元形状とその表面画像とをDBに登録しておき、この登録された顔の3次元形状とその表面画像からグラフィックス手法を使って照明条件が異なったときの推定画像を比較用顔画像として生成していた。そして、顔認証装置は、擬似的に生成した複数の比較用顔画像をモニタに表示し、モニタに表示した比較用顔画像の中から問い合わせ顔画像に近いものを利用者に選択させ、選択された比較用顔画像と問い合わせ顔画像とを照合し、問い合わせ顔画像が登録したものであるか否かを認証していた(例えば特許文献2)。
特開2005−56004号公報 特開2001−283224号公報
しかしながら、従来の顔認証装置では、登録されている被写体の登録顔画像の中には照合するときに撮影された認証顔画像と照明の向きが違うものが多く含まれているため、登録顔画像と認証顔画像の一致度は低く、照合時に照合する対象から排除されてしまう率が高くなるといった問題があった。
一方、モニタに表示された複数の比較用顔画像の中から問い合わせ顔画像に近いものを利用者に選択させる方法では、誤った比較用顔画像が利用者によって選択されると照合時の類似度が低下するといった問題があった。
本発明は、このような課題を解決するものであり、被写体を撮影するときの撮影条件が被写体ごとに異なっていても誤認証が抑えられる立体物登録装置、立体物認証装置、立体物認証システムおよび立体物認証方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の立体物登録装置は、複数の互いに異なる撮影条件から選択された条件で被写体を撮影し、被写体情報を得る撮影部と、撮影して得た前記被写体情報と前記被写体情報に対応する撮影条件とを関連付けた、少なくとも前記被写体についての登録情報を作成する登録情報作成部と、前記登録情報を登録する登録部と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、登録情報から登録時の撮影条件を検出することが可能となる。これにより、登録情報を用いて認証作業を行えば、登録時と同じ撮影条件に合わせた被写体の認証情報を得ることができる。これにより、撮影条件の違いによって生じる認証情報の誤差要因を照合時に排除でき、認証精度を向上させることができる。
また、前記撮影条件を前記撮影部に設定するための設定部をさらに備え、前記設定部は前記複数の互いに異なる撮影条件から選択する条件の偏りを抑えるように前記撮影条件を前記撮影部に設定してもよい。
これにより、さらに、複数の互いに異なる撮影条件から選択する条件の集中を抑え、被写体ごとに設定される撮影条件の違いをより有効に利用することが可能となる。
また、前記撮影部は、複数の光源を有し、前記複数の互いに異なる撮影条件に対応した前記光源によって被写体を照明するようにしてもよい。
この構成によれば、さらに、撮影部は異なる照明方向から被写体に照明して被写体に固有な陰影を与えて撮影することも、複数の照明方向から同時に照明して被写体の凹凸部の陰影を抑えて撮影することもできる。
また、被写体に付与された固有の識別情報を前記登録情報にさらに付加してもよい。
これにより、さらに、認証部は、識別情報で登録情報を管理することが可能となり、認証時に登録情報を絞ることで認証に必要な時間を短縮できる。また、撮影部は、被写体の撮影作業も回数を減らすことができるので、被写体の疲労が少ない。
また、撮影して得た被写体情報と前記被写体情報に対応する撮影条件と前記被写体に付与された識別情報のうち、少なくとも2つを関連付けた前記登録情報を情報記憶媒体に記憶するようにしてもよい。
これにより、さらに、登録情報を利用する装置が解読できる暗号処理を登録情報に施すことができ、セキュリティ性能をさらに高くすることができる。また、情報記憶媒体を認証時に利用することで、被写体は認証時に識別情報を入力する必要がなくなる。さらに、被写体は識別情報を覚えておく必要がない。
また、前記被写体は、被認証者の顔であってもよい。
これにより、さらに、認証時に被認証者の顔から被認証者を認証できる。
また、本発明の立体物認証装置は、被写体を撮影して得た登録被写体情報と前記登録被写体情報に対応する撮影条件とが関連付けられている登録情報が記憶されている登録情報記憶部から前記登録情報を取得し、取得した前記登録情報に基づいて被写体の認証を行う立体物認証装置において、複数の互いに異なる撮影条件から選択された条件で被写体を撮影し、前記被写体を認証するための認証被写体情報を得る撮影部と、取得した前記登録情報から抽出した撮影条件と一致する条件を前記複数の互いに異なる撮影条件から選択して前記撮影部に設定する設定部と、取得した前記登録情報に記録されている登録被写体情報と前記認証被写体情報とを照合し、前記被写体があらかじめ登録された被写体であるか否かを判断する認証部と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、認証部は作成された登録情報から登録時の撮影条件を検出し、照合時に登録時の撮影条件と一致させて被写体を撮影することができる。これにより、撮影条件の違いによって生じる照合誤差を排除でき、認証精度を向上させることができる。
また、前記登録情報は、被写体に付与された固有の識別情報をさらに有し、被写体の識別情報が記録されている登録情報に基づいて前記被写体の認証を行うようにしてもよい。
これにより、さらに、認証部は、識別情報で登録情報を管理することが可能となり、認証時に登録情報を絞ることで認証に必要な時間を短縮できる。また、撮影部は、被写体の撮影作業も回数を減らすことができるので、被写体の疲労が少ない。
また、前記被写体は、被認証者の顔であってもよい。
これにより、さらに、被認証者の顔から被認証者を認証できる。
また、本発明の立体物認証システムは、複数の互いに異なる撮影条件から選択された条件で被写体を撮影し、被写体情報を得る撮影部と、登録される被写体を撮影して得た登録被写体情報と前記登録被写体情報に対応する撮影条件とを関連付けた、少なくとも前記登録される被写体についての登録情報を作成する登録情報作成部と、登録情報を記憶する登録情報記憶部と、前記登録情報作成部で作成された前記登録情報を前記登録情報記憶部に登録する登録部と、前記登録情報記憶部から前記登録情報を取得し、取得した前記登録情報から抽出した撮影条件と一致する条件を前記複数の互いに異なる撮影条件から選択して前記撮影部に設定する設定部と、前記設定部が抽出した撮影条件で撮影して得た被写体の認証被写体情報と前記登録情報に記録されている登録被写体情報とを照合し、前記被写体があらかじめ登録された被写体であるか否かを判断する認証部と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、認証部は作成された登録情報から登録時の撮影条件を検出し、照合時に登録時の撮影条件と一致させて被写体を撮影することができる。これにより、撮影条件の違いによって生じる照合誤差を排除でき、認証精度を向上させることができる。
また、前記複数の互いに異なる撮影条件のそれぞれの下で複数の被写体を撮影して得られた複数の被写体情報から統計的な特徴量を抽出するための統計情報を前記撮影条件ごとに記憶している統計情報記憶部と、選択された撮影条件で前記撮影部が撮影して得た1次登録被写体情報を、前記選択された撮影条件と一致する撮影条件で作成された前記統計情報を用いて統計的な特徴量である2次登録被写体情報に変換する登録特徴量変換部と、選択された撮影条件で前記撮影部が撮影して得た1次認証被写体情報を、前記選択された撮影条件と一致する撮影条件で作成された前記統計情報を用いて統計的な特徴量である2次認証被写体情報に変換する認証特徴量変換部とをさらに備え、前記認証部は変換された2次登録被写体情報と2次認証被写体情報とを照合するようにしてもよい。
この構成によれば、さらに、立体物認証システムは、撮影して得た1次登録被写体情報、1次認証被写体情報と一致する撮影条件で作成された統計情報を用いて登録特徴量、認証特徴量のそれぞれを変換できるので、撮影条件に固有な統計量に基づく学習結果を利用できる。また、この変換によって得た2次登録被写体情報と2次認証被写体情報を照合することで、被写体の統計的な特徴量を照合することができ、認証精度を高めることができる。
また、前記被写体は、被認証者の顔であってもよい。
これにより、さらに、立体物認証システムは、被認証者の顔から被認証者を認証できる。
また、本発明の立体物認証方法は、複数の互いに異なる撮影条件から選択された条件で被写体を撮影し、前記被写体を認証するための認証被写体情報を得る撮影ステップと、被写体を撮影して得た登録被写体情報と前記登録被写体情報に対応する撮影条件とが関連付けられている登録情報が記憶されている登録情報記憶部から前記選択された撮影条件と一致する条件を記録した前記登録情報を取得する取得ステップと、取得した前記登録情報に記録されている登録被写体情報と前記認証被写体情報とを照合し、前記被写体があらかじめ登録された被写体であるか否かを判断する認証ステップと、を備えたことを特徴とする。
この方法によれば、取得ステップは、撮影ステップで撮影して得た認証被写体情報と撮影条件が一致する条件が記録された登録情報を取得し、認証ステップは取得された登録情報に記録されている登録被写体情報と認証被写体情報とを比較照合できる。これにより、撮影条件の違いによって生じる照合誤差を排除でき、認証精度を向上させることができる。
本発明によれば、被写体を撮影するときの撮影条件が被写体ごとに異なっていても誤認証が抑えられる立体物登録装置、立体物認証装置、立体物認証システムおよび立体物認証方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態の立体物認証システムは、複数の互いに異なる撮影条件(例えば照明方向)から選択された条件で被写体を撮影し、撮影された被写体の被写体情報と、その被写体情報に対応する撮影条件とを関連付けて被写体ごとに登録用の情報(以下、「登録情報」という)を作成し、登録情報を記憶する記憶部(以下、「登録情報記憶部」という)に記憶する。そして、立体物認証システムは、登録情報記憶部に記憶されている登録情報から撮影条件を抽出し、抽出した撮影条件で被写体を撮影し、撮影して得た被写体情報から被写体が登録してあるものか否かの認証を行うものである。なお、立体物認証システムは、立体形状をもつ被写体に付与されている固有の識別情報(以下、「ID」という)をさらに用いて登録情報を管理することで、認証時間を短縮している。
なお、登録と認証を行う前に、あらかじめ多数の被写体の被写体情報の統計的な特徴量を学習し、学習した結果に基づいて被写体情報を統計的な特徴量に変換し、この変換された被写体情報を登録処理、認証処理に用いることで認証精度を高めている。この学習については後述する。
ここで、被写体は凹凸のある立体物であり、光源から照射された光により陰影を生じるものである。被写体は、例えば、人、顔、手、指、指の指紋、目、手または眼の血管のパターンなどである。
なお、被写体情報とは認証に利用できる被写体の情報であり、撮影して得られる情報である。例えば、被写体情報は、被写体の形状、表面の濃淡、表面の粗さ、表面の色、表面の光沢などを撮影して得た被写体の撮影画像またはその撮影画像から抽出した特徴量をいう。
以下、実施の形態の中では、被写体を被認証者の顔として、被認証者の顔を撮影して得られる顔情報を被写体情報の一例として説明する。また、登録情報をIDで管理する一例を説明する。
本発明の実施の形態1の立体物認証システムについて詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態1の立体物認証システム3の構成を示すブロック図であり、図2は同実施の形態における立体物認証システム3の各部の機能を説明する説明図である。
立体物認証システム3は、撮影部20であらかじめ撮影して得られた多数の人の顔情報(以下、「学習用顔画像」という)から統計的な特徴量を抽出するための情報(以下、「統計情報」という)を作成して統計情報記憶部30に記憶する学習部10と、統計情報31を記憶する統計情報記憶部30と、被写体に付与されているIDと撮影条件とを取得する設定部90と、IDを保有する被写体を設定部90から設定された撮影条件で撮影する撮影部20と、撮影して得た顔情報(以下、「登録用顔画像」という)から統計情報31を用いて登録用の顔情報(以下、「2次登録顔情報」という)に変換し、この2次登録顔情報と撮影条件とIDとを関連付けて登録情報57を作成して登録情報記憶部50に登録する登録部40と、登録情報57を記憶する登録情報記憶部50と、撮影部20が被写体を撮影して得た顔情報(以下、「認証用顔画像」という)を統計情報31を用いて認証用の顔情報(以下、「2次認証顔情報」という)に変換し、この2次認証顔情報と2次登録顔情報とを照合し、照合したときの類似度から被写体が登録されたものか否かの認証を行い、認証結果を出力する認証部60とを備える。
まず、学習部10について図2を用いて説明する。
立体物認証システム3は、登録動作と認証動作に先立って、学習動作を行う。この学習動作とは、立体物認証システム3であらかじめ多くの被写体(学習用)を撮影し、撮影して得た顔情報を学習することで統計的な特徴量を抽出するための統計情報31を作成し、あらかじめ立体物認証システム3に登録する動作である。なお、学習動作の対象は、立体物認証システム3で認証を行う被写体である。立体物認証システム3は、登録動作と認証動作でこの統計情報31を用いる。
図2において、学習部10は、学習用顔画像から特徴量を抽出し学習用顔情報を生成する特徴量生成部11と、学習用顔情報の統計的な特徴量を分析する主成分分析部12と、分析結果に基づいて顔情報を統計的な特徴量に変換するための統計情報31を作成する統計情報作成部13とを備える。
特徴量生成部11は、学習用顔画像から濃淡情報、空間周波数情報などの特徴量を抽出し、学習用顔情報を生成する。主成分分析部12は、この学習用顔情報に対して主成分分析を行い、その統計的な特徴量をあらかじめ求める。なお、この主成分分析の方法として、学習用顔画像の濃淡情報を用いる場合は、固有顔法(M. TURK AND A. PENTLAND, ”EIGENFACES FOR RECOGNITION”, JOURNAL OF COGNITIVE NEUROSCIENCE, MARCH 1991.)などの一般に知られた技術を用いてもよい。統計情報作成部13は、分析結果に基づいて統計情報31を作成する。この統計情報31は登録時と照合時に用いられる。また、主成分分析部12で固有顔法を用いた場合は、統計情報31は固有ベクトルと、固有値となる。
つぎに、撮影部20について図3を用いて説明する。図3は撮影部20を正面から見たときの構成を示す正面図である。
図3において、撮影部20は、中央にCCD撮像素子を有するカメラ21と、その周囲に複数の異なる位置に配置された光源22a〜22hを有する照明部22とを備える。照明部22は、設定部90から設定される撮影条件に対応させて光源22a〜22hを選択的に点灯させることによって照明方向を切り替えて照明することができる。また、カメラ21は、照明方向が切り替わったときに被写体に発生する陰影の変化を撮影できる。
例えば、照明部22は、撮影条件として「左斜め上」の照明方向が設定部90から設定されると光源22aを点灯する。同様に、照明部22は設定部90から「上」が設定されると光源22b、「右斜め上」が設定されると光源22c、「左」が設定されると光源22d、「右」が設定されると光源22e、「左斜め下」が設定されると光源22f、「下」が設定されると光源22g、「右斜め下」が設定されると光源22hをそれぞれ点灯する。また、照明部22は設定部90から「正面」が設定されると光源22aから光源22hをすべて点灯する。ここで、「正面」とは光源22aから光源22hからの照明を意味している。カメラ21は、光源の選択的な点灯によって照明方向がそれぞれ異なった顔を撮影する。このように、照明部22は、設定部90から設定される撮影条件に対応させて光源22a〜22hを選択的に点灯させることによって照明方向を切り替えて被写体を照明し、被写体の凹凸部分に異なる陰影を与える。
なお、点灯する光源を組み合わせることで、さらに、擬似的に照明方向を増やすこともできる。例えば、光源22aと光源22bとを組み合わせて点灯することで、擬似的に、凹凸部分に異なる陰影を与える。この組み合わされた光源の点灯によって生じた陰影は被写体に固有であるので、認証に用いることができる。また。光源の点灯のON/OFFだけでなく、光源が点灯したときの明るさも組み合わせの条件にさらに加えてもよい。
つぎに、設定部90について図4を用いて説明する。図4は、設定部90の構成を示す説明図である。
図4において、設定部90は、撮影部20で撮影して得た顔情報、被認証者に対する指示などを表示する表示部91と、ID、撮影条件、処理モードの設定などを入力する情報入力部92とを有している。
表示部91は、CRT、液晶ディスプレイなどを使って顔情報や、被認証者に対する操作指示などを表示する。
情報入力部92は、ID、撮影条件などを入力する入力キー921と、処理モードを設定するための登録ボタン922と、認証ボタン923とを有している。
具体的には、表示部91は、図4に示すように、撮影部20で撮影して得た撮影条件(照明方向)が異なる顔情報を表示する。ここで、「正面」の5番の画像は、照明部22の光源22a〜22hをすべて点灯し、カメラ21が撮影して得た画像である。同様に、「左斜め上」1番の画像は顔を左斜め上の照明方向から撮影して得た画像である。表示部91は、「上」、「右斜め上」、「左」、「右」、「左斜め下」、「下」、「右斜め下」など照明方向と連動しながら撮影して得た顔情報をそれぞれ表示する。ここで、被認証者は表示された顔情報の画像からどれか1つの番号を選択し、入力キー921で入力する。設定部90は、番号に対応する撮影条件を登録情報として登録部40に伝達する。
また、設定部90は、情報入力部92に設定された処理モードに応じて、登録部40、認証部60に必要な情報を出力する。
設定部90は、登録ボタン922、認証ボタン923を検出し、押されたボタンに対応して登録処理、認証処理を実行する。また、設定部90は、取得したID、撮影条件を登録部40、認証部60に出力する。登録処理、認証処理については後述する。
つぎに、登録部40について図2を用いて説明する。
図2において、登録部40は、撮影部20で撮影して得た被写体(IDの保有者)の登録用顔画像から特徴量を抽出して得た1次登録顔情報を生成する特徴量生成部41と、生成された1次登録顔情報から統計情報31を使って統計的な特徴量である2次登録顔情報に変換する登録特徴量変換部42と、設定部90から取得したIDと、登録用顔画像を撮影したときに設定部90により設定された撮影条件と、2次登録顔情報とから登録情報57を作成し、作成した登録情報57を登録情報記憶部50に登録する登録情報作成部43とを備える。
特徴量生成部41は、被認証者が選択した登録用顔画像から濃淡情報、空間周波数情報などの特徴量を抽出して1次登録顔情報を生成する。
登録特徴量変換部42は、統計情報31(例えば固有ベクトル、固有値)を用いて1次登録顔情報の特徴量の主成分の抽出と統計的な重み付けを行い統計的な特徴量である2次登録顔情報に変換する。
登録情報作成部43は、取得したIDと、設定された撮影条件と、2次登録顔情報とから登録情報57を作成し、登録情報記憶部50に登録する。
登録情報記憶部50は、IDごとに作成された登録情報57を記憶する。
つぎに、認証部60について図2を用いて説明する。
図2において、認証部60は、撮影部20で撮影して得た被認証者(IDの保有者)の認証用顔画像から特徴量を抽出して得た1次認証顔情報を生成する特徴量生成部61と、生成された1次認証顔情報から統計情報31を使って統計的な特徴量である2次認証顔情報に変換する認証特徴量変換部62と、登録情報57から取得した2次登録顔情報と2次認証顔情報とを比較して類似度を算出する照合部63と、類似度から照合する被写体があらかじめ登録されているものか否かの判定を行い認証結果を出力する判定部64とを備える。
特徴量生成部61は、認証用顔画像から特徴量を抽出して1次認証顔情報を生成する。この特徴量は、例えば、認証用顔画像の濃淡情報、認証用顔画像の空間周波数情報である。
認証特徴量変換部62は、1次認証顔情報から統計情報31を使って統計的な特徴量をもつ2次認証顔情報に変換する。
照合部63は、設定部90から取得したIDに対応する登録情報57を登録情報記憶部50から取得し、登録情報57にある2次登録顔情報を抽出し、2次認証顔情報と2次登録顔情報とを比較し、類似度を算出する。
判定部64は、算出された類似度から検出し、照合する被写体があらかじめ登録されているものか否かの判定を行い、認証結果を出力する。
なお、設定部90は、取得した登録情報57から撮影条件を抽出し、抽出した撮影条件を撮影部20に設定する。これにより、撮影部20は、登録時と一致した撮影条件で被認証者を撮影して認証用顔画像を得ている。
このように、認証部60は、登録情報57から登録時の撮影条件を抽出することができる。これにより、登録時の撮影条件が被写体ごとに異なっていても、登録時と一致した撮影条件で認証用顔画像を得ることができる。よって、認証部60は、被写体ごとに撮影条件が異なっていても、同じ撮影条件の顔情報を比較するので、照明方向の違いにより立体物の凹凸にできる陰影の変化の影響を排除できる。なお、認証部60は、撮影部20に設定された撮影条件と一致する登録情報57を登録情報記憶部50から取得し、取得した登録情報57に記録されている登録顔画像と認証顔画像とに基づいて比較照合するようにしてもよい。この方法によっても、登録顔画像と認証顔画像とで撮影条件を一致させることができる。
つぎに、本発明の実施の形態1における立体物認証装置2の動作について図5〜図10を用いて説明する。
まず、学習部10が実施する学習処理について図5を用いて説明する。図5は、学習部10の学習処理の流れを示すフローチャートである。
学習処理とは、あらかじめ学習用の多数の顔を撮影し、撮影して得た多数の顔情報の特徴量を分析し、その統計的な特徴量を抽出するための統計情報を生成する処理である。
図5において、学習部10は学習するため多数の被写体に対して、立体物認証システム3が備える複数の互いに異なる撮影条件で被写体を撮影するように設定部90に指示する(S400からS407までのステップを実施)。そして、学習部10は、複数の撮影条件のすべてで撮影して得た被認証者の顔情報から統計情報31を作成する(S408からS410までのステップを実施)。
このように、複数の互いに異なる撮影条件で被認証者の顔の撮影を行うことで、照明方向の違いにより立体物の凹凸にできる陰影の変化も含めた学習用顔画像を得ることができる。これにより、立体物の凹凸にできる陰影の変化も含め、統計的な分析が可能となる。
以下、各ステップについて詳しく説明する。学習部10は設定部90より取得した学習用の被写体の数Mの値を変数Mとして内部の一時記憶部(図示せず)に記憶する(S400)。また、学習部10は設定部90より取得した撮影条件数Nの値を変数Nとして内部の一時記憶部に記憶する(S401)。例えば、上下左右、斜めの8個の照明方向と、全方向の照明方向とを撮影条件とすると、変数Nは「9」となる。ここで、被写体の数Mと撮影条件数Nとを情報入力部92より入力する。また、あらかじめ被写体の数Mと撮影条件数Nとを内部の記憶部に格納しておいてもよい。
つぎに、学習部10は、変数Nの値に対応して撮影部20に互いに異なる撮影条件を設定するように設定部90に指示する(S402)。
撮影部20は、設定部90により設定された撮影条件で被写体を撮影する(S403)。また、学習部10は、撮影して得た顔情報を学習用顔画像として内部の一時記憶部に記憶する。
学習部14は、設定部90により設定された撮影条件で顔の撮影が完了すると、内部の一時記憶部に記憶した変数Nの値から「1」を減じるように更新する(S404)。つぎに、学習部10は、この更新された変数Nの値「0」で、すべての撮影条件での被写体の撮影が完了したことを判断する(S405)。
学習部10は、変数NがN>0ならS402に戻りつぎの撮影条件を設定し(S402)、N=0なら被写体の撮影を完了し、S406のステップに進む。学習部10は、1人からすべての撮影条件で撮影して得た顔情報の取得が完了するまでS402からS405までのステップを繰り返し実施する。
学習部10は、1人からすべての撮影条件での撮影が完了すると、内部の一時記憶部に記憶した変数Mの値から「1」を減じるように更新する(S406)。そして、学習部10は、変数Mの値「0」で、対象とする多数の被写体の撮影がすべて完了したことを判断する(S407)。
ここで、学習部10は、M>0ならつぎの異なる被写体に入れ替えを行い、S401に戻る。また、M=0ならば被写体の撮影を完了してS408のステップに進む。学習部10は、すべての撮影条件で撮影部20が被写体の撮影を完了するまではS401からS407までのステップを繰り返し実施する。
つぎに、図2に示すように、学習部10は、各被写体の互いに異なる撮影条件のそれぞれの下で撮影して得た学習用顔画像を、すべての被写体から集め、統計情報31の作成と格納を行う。
特徴量生成部11は、撮影部20が撮影して得たすべての学習用顔画像について濃淡情報、または空間周波数情報などの特徴量を抽出する(S408)。主成分分析部12は、抽出された被写体の特徴量の分布から主成分を抽出する(S409)。そして、統計情報作成部13は抽出された特徴の主成分か統計情報31を作成し、統計情報記憶部30に格納する(S410)。例えば、特徴量が濃淡情報であれば、固有顔法などを用いて統計情報31を得る。
この統計情報31を用いて、登録部40の登録特徴量変換部42は1次登録顔情報を2次登録顔情報に変換する。また、同様に、認証部60の認証特徴量変換部62は、1次認証顔情報を2次認証顔情報に変換する。この統計情報31には、統計的手法に応じた特徴量を記憶する。例えば、固有顔法を用いたときは固有ベクトルと固有値である。
つぎに、立体物認証システム3の全体処理について図6を用いて説明する。図6は、立体物認証システム3の全体処理の流れを示すフローチャートである。
図6において、立体物認証システム3は、被写体が処理モードを設定することで、被写体に対して登録動作、認証動作を行う。なお、被写体が立体物認証システム3を操作することができない場合、例えば、被写体が果物などの静止物の場合は利用者が操作してもよい。
設定部90は、認証ボタン923、登録ボタン922を検出し、被認証者から処理モードが設定されたかを検出する(S100)。なお、設定部90は、被認証者に対してモード設定動作を誘導する。このため、表示部91にモード設定の方法を表示し、被認証者を誘導する。なお、誘導方法は音声を併用してもよい。
つぎに、設定部90は、被認証者によって処理モードが設定されると、認証ボタン923、登録ボタン922のいずれのボタンが押されたかを検出する(S101)。そして、設定部90は、認証ボタン923が押されたのを検出すれば、被写体のIDを取得し(S102)、認証部60に認証処理を実施するように指示する。これにより、認証部60は認証動作を行う(S103)。また、設定部90は、登録ボタン922が押されたのを検出すれば、被写体のIDを取得し(S104)、登録部40に登録処理を実施させるように指示する。これにより、登録部40は登録動作を行う(S105)。ここで、設定部90で取得されるIDは、例えば「1111」とする。各処理動作が終了したら、S100に戻り、つぎの処理モードの設定を待つ。
つぎに、登録部40が実施する登録処理について図7〜図9を用いて説明する。
図7を用いて登録部40の登録処理の流れを説明する。図7は、登録部40の登録処理の流れを示すフローチャートである。
図7において、登録部40は、設定部90から取得した撮影条件数Nの値を変数Nとして内部の一時記憶部(図示せず)に記憶する(S200)。撮影部20で選択できる照明方向を、例えば図3に示すように、上下左右、斜めの8個の方向と、全方向の1個とすると、変数Nの初期値は「9」となる。ここで、撮影条件数Nは情報入力部92より入力する。また、あらかじめ、撮影条件数Nの値を内部の一時記憶部(図示せず)に格納しておいてもよい。
つぎに、登録部40は、変数Nの値に対応して互いに異なる撮影条件を撮影部20に設定するように設定部90に指示する(S201)。撮影部20は設定された撮影条件で被写体を撮影する(S202)。
ここで、撮影部20の動作について図8(a)、図8(b)を用いて説明する。図8(a)は、「左斜め上」から光源により照明された顔の陰影を説明する説明図、図8(b)は、「下」から光源により照明された顔の陰影を説明する説明図である。
図8(a)に示すように、撮影部20は、設定部90から「左斜め上」の撮影条件が設定されると、光源22aを撮影時に点灯する。これにより、顔24には左斜め下側よりの陰影が生じる。同様に、図8(b)に示すように、撮影部20は設定部90から「下」の撮影条件が設定されると光源22gを撮影時に点灯する。これにより、顔24には上側よりの陰影が生じる。このように、撮影部20は、設定される撮影条件に対応して被認証者の顔24を異なる位置にある光源より照明して、撮影する。これにより、顔24の凹凸部分には光源からの光によって固有の陰影を生じる。カメラ21は、その顔に生じた固有の陰影を撮影する。
つぎに、図7に戻り、撮影された顔画像は、内部の一時記憶部に記憶される。被写体の撮影が完了すると、登録部40は一時記憶部に記憶した変数Nの値から「1」を減じるように更新する(S203)。
登録部40はこの更新された変数Nの「0」で、すべての撮影条件での被写体の撮影が完了したことを判断する(S204)。登録部40は変数NがN>0ならS201に戻りつぎの撮影条件を設定し(S201)、N=0なら被写体の撮影を完了し、内部の一時記憶部に記憶した顔情報を表示部91(図4)に送る。表示部91は、送られた9個の顔情報を顔画像で表示する(S205)。
このように、登録部40は、すべての撮影条件で撮影部20が撮影して得た顔情報の取得が完了するまでS201からS204までのステップを繰り返し実施する。
被写体は、表示部91に表示された顔画像を確認し、情報入力部921を使って撮影条件に対応する番号を選択し、設定する(S206)。これにより、設定部90は、撮影部20に設定した撮影条件と、その撮影条件に対応する登録用顔画像と、取得したIDとを登録部40に渡す。
つぎに、登録部40は、登録用顔画像から登録情報57として格納する顔情報を生成する。登録部40は、特徴量生成部41を使って、被写体が選択した登録用顔画像から濃淡情報、空間周波数情報などの特徴量を抽出し1次登録顔情報を生成する(S207)。そして、登録部40は、登録特徴量変換部42を使って、統計情報31を用いて1次登録顔情報の主成分の抽出と統計的な重み付けを行い、統計的な特徴量である2次登録顔情報に変換する(S208)。
登録部40は、登録情報作成部43を使って、取得したIDと、撮影部20に設定された撮影条件と、2次登録顔情報とを関連付けて登録情報57を作成し(S209)、登録情報記憶部50に登録する(S210)。
ここで、登録情報57について図9を用いて詳細に説明する。図9は、登録情報を説明する説明図である。
図9に示すように、登録部40は、登録情報作成部43を使って、例えば、被写体に付与されたIDごとに登録情報51、52、53、54を登録情報57として作成する。このように、登録情報57には立体物認証システム3に登録した被写体の数分の登録情報が記録されている。
ここで、登録部40が設定部90から取得した被写体のIDが「1111」であり、その被写体が選択した撮影条件が「左斜め上」であった場合を例に説明する。
まず、登録情報作成部43は、IDに対応した登録情報51を作成する。登録情報作成部43は、登録情報51に「1111」という識別情報511と、このIDを付与された被写体が選択した撮影条件512である「左斜め上」と、撮影部20が撮影条件512で撮影して得た顔情報513とを関連付けて記録する。もし、取得したIDが「2222」であれば、登録情報作成部43は登録情報57を検索することで新規なIDと判断し、あらたに登録情報52を作成する。そして、登録情報作成部43は、登録情報52に「2222」という識別情報521と、撮影条件522である「下」と、撮影部20が撮影条件522で撮影して得た顔情報523とを記録する。また、同様に、登録情報作成部43はIDが「3333」の被写体に対しては登録情報53をあらたに作成し、「3333」という識別情報531と、撮影条件532である「左斜め上」と、撮影部20が撮影条件532で撮影して得た顔情報533とを記録する。また、登録情報作成部43はIDが「4444」の被写体に対しては登録情報54をあらたに作成し、「4444」という識別情報541と、撮影条件542である「下」と、撮影部20が撮影条件542で撮影して得た顔情報543とを記録する。
このように、登録部40は、被写体に付与された固有のIDと、撮影部20に設定された撮影条件と、撮影部20がその設定された撮影条件で撮影して得た顔情報とを関連付け、登録情報57として登録情報記憶部50に登録する。設定部90は、認証時に、登録情報57から登録時に撮影部20に設定された撮影条件を抽出し、撮影部20に同じ撮影条件を選択して設定することが可能となる。
また、識別情報511と、識別情報531である被写体の撮影条件が両者で同じことがこの登録情報57から検出できる。同様に、識別情報521と識別情報541である被写体の照明方向が両者で同じであることが分かる。認証するときのパラメータとして、この被写体ごとに固有の撮影条件を付加することで、被写体が設定部90に設定するIDを忘れても、認証の対象となる登録情報57を設定された撮影条件で絞り、絞られた登録情報57の中より認証作業を進めることが可能となる。これにより、照合する被写体の数を減らすことができるので、認証する時間を短縮することが可能となる。
つぎに、認証部60が実施する認証処理について図10を用いて説明する。図10は認証部60の認証処理の流れを示すフローチャートである。
認証部60は、設定部90より取得したIDに対応する登録情報57を登録情報記憶部50から取得する(S300)。ここで、認証部60は設定部90より取得したIDが「1111」なので、認証部60は登録情報57から登録情報51(図9)を取得する。さらに、認証部60はこの取得した登録情報51から撮影条件512である「左斜め上」を検出する。
認証部60は、登録情報51に記述された撮影条件512から撮影条件数Nの値を検出し、変数Nとして内部の一時記憶部(図示せず)に記憶する(S301)。この例では登録情報51に記録されている撮影条件512は「左斜め上」の1つであることから、認証部60はN=1を設定する。また、認証部60は、変数Nの値に対応した撮影条件を撮影部20に設定するように設定部90に指示する(S302)。ここでは、N=1なら設定部90は、撮影条件である「左斜め上」を撮影部20に設定する。
撮影部20は、設定部90から設定された撮影条件で被写体を撮影する(S303)。また、認証部60は、撮影部20で撮影して得た顔情報を内部の一時記憶部(図示せず)に認証用顔画像として記憶する。
認証部60は、撮影部20で被写体の撮影が完了すると内部の一時記憶部(図示せず)に記憶した変数Nの値から「1」を減じるように更新する(S304)。
認証部60は、この更新された変数Nの値が「0」で、撮影部20において登録情報51に記述されたすべての撮影条件での被写体の撮影が完了したことを判断する(S305)。認証部60は変数NがN>0ならS302に戻りつぎの異なる撮影条件を設定し(S302)、N=0なら被写体の撮影を完了し、認証用顔画像から特徴量を抽出するS306に進む。認証部60は、撮影部20において、すべての撮影条件で撮影して得た顔情報の取得が完了するまでS302からS305までのステップを繰り返し実施する。ここでは、認証部60は、検出した撮影条件数Nは「1」であるので、「左斜め上」の撮影条件で撮影部20が撮影して得た認証用顔画像を取得したらS306のステップに進む。
つぎに、認証部60は、認証用顔画像から照合に用いる顔情報を生成する。特徴量生成部61は、認証用顔画像から濃淡情報、空間周波数情報などの特徴量を抽出し1次認証顔情報を生成する(S306)。そして、認証特徴量変換部62は、統計情報31を用いて1次認証顔情報の特徴量の主成分抽出と統計的な重み付けを行い、統計的な特徴量である2次認証顔情報に変換する(S307)。例えば、1次認証顔情報の特徴量が濃淡情報であれば、登録時と同様に、固有顔法を用いて2次認証顔情報に変換する。この特徴量の変換は、認証の精度を高めるために、登録と認証で一致させる必要がある。
照合部63は、登録情報記憶部50の登録情報57からID(ここでは「1111」)が同じ登録情報51を取得し、その中に記録されている2次登録顔情報513と2次認証顔情報とを照合し、その類似度を算出する(S308)。この類似度は、統計的な特徴量に変換された顔情報空間での距離や相関係数の比較により算出される。
判定部64は、認証部60で得られた類似度に対して所定のしきい値と比較し、「しきい値未満」「しきい値以上」を検出し、認証の対象となる被写体があらかじめ登録されているものか否かを判定し、認証結果を出力する(S309)。
以上のように、本発明の実施の形態1によれば、立体物認証システム3は、登録情報57に記録されている登録時の撮影条件を検出することで、被写体ごとに撮影条件が異なっていても、認証時に登録時と一致した撮影条件を撮影部20に設定することができる。よって、立体物認証システム3は、必ず、登録時と認証時とで、一致した撮影条件で撮影して得た顔情報を比較できる。これにより、立体物認証システム3は、照明方向の違いにより立体物の凹凸にできる陰影の変化の影響を排除して、被写体の認証を行うことができる。
また、立体物認証システム3は、被写体に固有な撮影条件をさらに付加した認証を行うことで、被写体情報だけの認証方法に比較して、認証する一致条件をさらに厳しくでき、セキュリティ性能を高くできる。
また、登録情報に撮影条件を記録することで、記録された撮影条件で撮影して得た顔情報のみを登録情報に登録するようにすればよいため、すべての撮影条件で撮影して得た顔情報を記憶する必要がなくなる。よって、DBに記憶するデータ量を抑えることができる。
なお、撮影条件を照明方向としたが、照明の明るさでもよいし、照明の色としてもよい。撮影条件は照合に使用する被写体の特徴量に差を与えるもので、認証に必要な特徴量が得られるものであればよい。また、撮影条件は1つでもよく、複数でもよい。例えば、照明方向と照明の色を組み合わせてもよい。撮影条件の組み合わせ要素が多くなるほど、認証時に照合されるパラメータが多くなり、セキュリティ性能が高くなる。
また、登録部40、認証部60で統計情報31を用いて特徴量変換を行わないとき、登録特徴量変換部42、認証特徴量変換部62、学習部10、統計情報記憶部30、統計情報31はなくてもよい。このときには、照合部63は登録情報57に格納された1次登録顔情報と1次認証顔情報を直接に比較する。また、登録用顔画像を直接に登録情報としてもよい。このときは、照合部63は登録情報57に格納された登録用顔画像と認証用画像を直接に比較することになる。
また、統計情報31を立体物認証システム3の外部であらかじめ作成するようにすれば、学習部10はなくてもよい。
また、登録部40が登録情報記憶部50に登録する前に1次登録顔情報に対して特徴量変換を実施するようにしたが、認証部60が1次登録顔情報に対して特徴量変換を実施してから照合部63で類似度を算出するようにしてもよい。これにより、登録特徴量変換部42と認証特徴量変換部62とを共用できる。
また、IDは入力キー921から取得するようにしたが、登録部40が登録する被写体ごとに自動でIDを生成し、付与するようにしてもよい。
また、複数の互いに異なる撮影条件ごとに撮影して得た候補顔画像を表示部91で表示せずに、最初から被写体が入力キー921で撮影条件を入力するようにしてもよい。この場合、入力キー921で入力された撮影条件を撮影部20に設定し、被認証者の顔を撮影すればよい。また、撮影条件数Nは1つでも、複数でもよい。
(実施の形態2)
つぎに、本発明の実施の形態2の立体物認証システムについて図11、図12を用いて説明する。
図11は、本発明の実施の形態2の立体物認証システム4の構成を示すブロック図である。図12は、同実施の形態2の立体物認証システム4の各部の機能を説明する説明図である。
以下、実施の形態1と同様の部分については、同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
実施の形態2の立体物認証システム4が実施の形態1の立体物認証システム3と異なる点は、設定部90の内部に乱数発生部93をさらに設け、撮影部20に設定する撮影条件の偏りを抑えるようにした点である。
また、学習部10(図1)は、互いに異なる撮影条件を含めて1つの統計情報31を作成するようにした。これに対して、学習部14は、互いに異なる撮影条件ごとに学習した別々の学習結果を統計情報31の中にさらに追加して設けた点である。このように、異なる撮影条件ごとに撮影して得た顔情報を別々に学習することで、立体物の凹凸にできる撮影条件ごとの陰影の変化に対応した統計情報31を作成することができる。
また、統計情報記憶部30に別々の学習結果を選ぶための情報選択部32をさらに追加した点である。情報選択部32は、撮影部20に設定された撮影条件に対応して統計情報31の中から撮影条件が一致する学習結果を選択して出力するようにしている。これにより、登録部40は、設定部90から設定された撮影条件と同じ撮影条件を情報選択部32に設定した後、登録特徴量変換部42を使って、1次登録顔情報の特徴量を統計情報31の中から選択された情報(学習結果)を用いて変換する。また、認証部60は、登録情報57から抽出した撮影条件を情報選択部32に設定した後、認証特徴量変換部62を使って、1次認証顔情報の特徴量を統計情報31の中から選択された情報を使って変換する。
まず、乱数発生部93について図11を用いて説明する。設定部90は、内部の乱数発生部93で発生したランダムな照明パターン信号に基づいて複数の互いに異なる撮影条件から条件を選択し、選択した条件を撮影部20に設定する。
図11において、設定部90の内部にある情報入力部92は、乱数発生部93からのランダムな照明パターン信号を検出して撮影部20の照明部22に設定する。照明部22は、設定されたパターン信号に対応した光源22a〜22h(図3)を点灯する。これにより、設定部90は、撮影部20にランダムな撮影条件を設定でき、撮影条件の偏りを抑える。
乱数発生部93は、例えば、M系列による巡回符号を用いて照明パターン信号を生成する。照明パターン信号は、例えば原始多項式をX+X+1とし、X/(X+X+1)の除算演算により得られるパターンを使って生成する。この原始多項式に基づく除算演算により、繰り返し周期が15の擬似ランダムパターンが得られる。
設定部90は、この擬似ランダムパターンを検出し、パターンに応じて照明部22で点灯させる光源を切り替える。例えば、照明パターン信号の値が「1」のときは光源22a(図3)を点灯し、同様に、照明パターン信号の値が「2」のときは光源22b(図3)を点灯する。以下、同様に、「0」を除く照明パターン信号の値15個に対して点灯させる光源をあらかじめ割り振る。
また、設定部90は、立体物認証システム4が備えている撮影条件の数(光源の数、複数の光源の組み合わせ数など)よりパターンの繰り返し周期が長い原始多項式をあらかじめ設定しておく。これは、原始多項式のパターンの繰り返し周期の数まで、撮影条件の数に対応できるためである。例えば、原始多項式を他のX+X+1とし、除算演算をX/(X+X+1)とすれば、パターンの繰り返し周期を「127」にできる。これにより、「0」を除く126個までの撮影条件の数に応じることができる。
このように、原始多項式の次数を増やすことにより、実質的にランダムとみなせるパターンの繰り返し周期を長くでき、この繰り返し周期の値だけ撮影条件の数(光源の数、複数の光源の組み合わせ数など)に対応できる。
また、設定部90は、この次数の異なる原始多項式をあらかじめアルゴリズムとしてソフトウェアに組み込み、光源の数に応じて後で除算演算のアルゴリズムを変更してもよい。設定部90は、情報入力部92を使って光源の数を入力し、必要な照明パターン数に応じた繰り返し周期を算出し、最適な原始多項式による除算演算を実施する。
このように、設定部90は、ランダムに発生する照明パターン信号Pを検出して、あらかじめ対応付けした撮影条件を撮影部20に設定する。これにより、撮影部20にはランダムな撮影条件が選択されて設定される。よって、設定部90で選択される撮影条件の分布の偏りが抑えられる。
つぎに、学習部14について説明する。図11において、学習部14は、多数の被写体を撮影部20で撮影し、撮影して得た学習用顔画像を取得する。撮影部20は、1人について照明部22(図3)の8個の光源を順次点灯させ、照射される照明の方向が異なる8個の被写体(顔)を撮影する。また、撮影部20は照明部22の8個の光源を同時点灯させ、「全方向」の照明による被写体(顔)を撮影する。このように撮影部20では、1人に対してそれぞれ撮影条件を異ならせて撮影して得た9個の学習用顔画像を取得する。そして、この作業を被写体の全数に対して、同様に繰り返す。
学習部14は、図12に示すように、学習対象に多数の被写体より収集した顔情報を撮影条件ごとに別々の群としてまとめ、それぞれの撮影条件ごとの顔情報群を用いて統計的な特徴量を抽出し、撮影条件ごとに統計情報31を作成し、学習結果A〜H、学習結果ALLとして統計情報記憶部30(学習結果のDB)に記憶する。ここで、学習結果Aは照明部22の光源22aで照明された多数の被写体(顔)を撮影して得た顔情報を学習した結果の情報である。同様に、学習結果Bは光源22b、学習結果Cは光源22c、学習結果Dは光源22d、学習結果Eは光源22e、学習結果Fは光源22f、学習結果Gは光源22g、学習結果Hは光源22h、学習結果ALLは光源22aから光源22hの照明による多数の被写体(顔)を撮影して得た顔情報を学習した結果の情報である。
また、情報選択部32は、情報選択部32に設定された撮影条件に応じて対応して、学習結果A〜H、学習結果ALLの中から選択して出力する。登録部40の登録特徴量変換部42、認証部60の認証特徴量変換部62は、情報選択部32で選択された統計情報31を使用する。
このように、登録時と認証時に同じ撮影条件で学習した学習結果を利用できることで、学習効果をより期待することができ、認証精度を向上させることができる。
つぎに、学習部14の学習処理について図13を用いて説明する。図13は学習部14の学習処理の流れを示すフローチャートである。
図13において、学習部14は、多数の被写体に対して、すべての撮影条件で撮影部20が撮影して得た学習用顔画像を取得する(S500からS507までのステップを実施)。つぎに、学習部14は、取得したすべての学習用顔画像から撮影条件ごとに別々に分けた学習用顔画像に対してそれぞれ統計情報31を作成する(S508からS513までのステップを実施)。
以下、各ステップについて詳しく説明する。学習部14は設定部90から取得した学習用の被写体の数Mの値を変数Mとして内部の一時記憶部(図示せず)に記憶する(S500)。また、学習部14は、設定部90から取得した撮影条件数Nの値を変数Nとして内部の一時記憶部に記憶する(S501)。ここで、照明部22における点灯パターンの組み合わせ数は、光源が8個あるので、各光源を点灯するときのパターン数(8通り)と全光源を点灯するときのパターン数(1通り)の和の「9」となる。よって、変数Nは「9」となる。ここで、被写体の数Mと撮影条件数Nは、情報入力部92より入力してもよいし、あらかじめ、被写体の数Mと撮影条件数Nを設定部90に格納してもよい。また、学習部14が直接に設定部90に設定するようにしてもよい。
つぎに、学習部14は、変数Nの値に対応して異なる撮影条件を撮影部20に設定する(S502)。撮影部20は設定部90から設定された撮影条件で被写体(人の顔)を撮影する(S503)。学習部14は、撮影部20による被写体の撮影が完了すると内部の一時記憶部に記憶した変数Nの値から「1」を減じるように更新する(S504)。なお、学習する被写体は登録する被写体を対象とする。
学習部14は、この更新された変数Nの値の「0」で、すべての撮影条件で被写体が撮影されたことを判断する(S505)。
学習部14は、変数NがN>0ならS502に戻りつぎの撮影条件を設定し(S502)、N=0なら被写体の撮影を完了し、S506に進む。学習部14は、各被写体に対してすべての撮影条件で撮影した顔情報の取得が完了するまでS502からS505までのステップを繰り返し実施する。
このように、各被写体に対して、最初にすべての異なる撮影条件で撮影するようにしたことで、被写体の入れ替え回数を減らすことができる。
学習部14は、各被写体に対してすべての撮影条件での撮影が完了すると、内部の一時記憶部に記憶した変数Mの値から「1」を減じるように更新する(S506)。また、学習部14は、変数Mの値の「0」で、各被写体に対してすべての撮影条件での撮影が完了したことを判断する(S507)。ここで、学習部14は、M>0ならつぎの異なる被写体に入れ替えてS501に戻り、M=0なら被写体の撮影をすべて完了してS508に進む。学習部14は、多数の被写体に対して、すべての撮影条件で撮影部20が撮影して得た学習用顔画像の取得が完了するまでS501からS507までのステップを繰り返し実施する。
つぎに、学習部14は、撮影部20で撮影して取得されたすべての学習用顔画像を撮影条件ごとに別々に分けて統計情報31の作成を行う。
まず、学習部14は撮影条件数Nの値を変数Nとして内部の一時記憶部に記憶する(S508)。そして、特徴量生成部11は、変数Nの値に対応する撮影条件で撮影した学習用顔画像をすべて選択し、選択された学習用顔画像群に対して濃淡情報、または空間周波数情報などの特徴量を抽出する(S509)。主成分分析部12は、抽出された被写体の特徴量の分布から主成分を抽出する(S510)。そして、統計情報作成部13は抽出された特徴の主成分から統計情報31を作成し、撮影条件Nでの学習結果として統計情報記憶部30に格納する(S511)。例えば、特徴量が濃淡情報であれば、固有顔法などを用いて統計情報31を得る。
この統計情報31を用いて、登録部40の登録特徴量変換部42は1次登録顔情報を2次登録顔情報に変換する。また、同様に、認証部60の認証特徴量変換部62は、1次認証顔情報を2次認証顔情報に変換する。この統計情報31には、統計的手法に応じた特徴量を記録する。例えば、固有顔法を用いたときは固有ベクトルと固有値である。
学習部14は、撮影条件Nでの統計情報31の作成が完了すると、内部の一時記憶部に記憶した変数Nの値から「1」を減じるように更新する(S512)。そして、学習部14は、変数Nの値の「0」で、すべての撮影条件に対応する統計情報31の作成が完了したことを判断する(S513)。ここで、学習部14は、N>0ならつぎの異なる撮影条件での統計情報31を作成するためにS509に戻り、N=0なら学習処理を終了する。このように、学習部14はすべての撮影条件での統計情報31の作成が完了するまでS509からS513までのステップを繰り返し実施する。
なお、統計情報31を立体物認証システム4の外部であらかじめ作成するようにすれば、学習部14はなくてもよい。
また、登録情報に記録する撮影条件として「全方向」がなければ、学習結果ALLはなくてもよい。
以上のように、本発明の実施の形態2によれば、設定部90に照明パターン信号をランダムに発生する乱数発生部93を設け、この照明パターン信号を検出して撮影条件を撮影部20に設定するようにしたので、撮影条件が特定の条件に集中するのを抑えることができる。
また、学習部14は、互いに異なる撮影条件ごとに統計情報31を作成するようにした。そして、登録部40と認証部60は、設定された撮影条件と一致する撮影条件で作成された被写体の特徴量の学習結果の統計情報31を選択して使用し、顔情報の特徴量を変換するようにした。これにより、認証部60は、撮影条件ごとの被写体の特徴量を統計分析した学習結果を利用して認証作業ができ、認証精度を高めることができる。
なお、認証情報について、本発明の実施の形態1または実施の形態2では、被写体は人の顔を実施例として説明したが、人の顔以外でもよい。異なる撮影条件により被写体の凹凸部分に固有の陰影を生じる被写体であれば実施の形態1または実施の形態2と同様の効果を奏する。また、被写体は立体形状をもつものであればよく、例えば、人、手、指、指の指紋、目、果物、魚でもよい。なお、魚などは向きにより凹凸にできる陰影が異なるので、頭と尾の向きといった被写体の向きを撮影条件としてさらに追加してもよい。
また、登録情報について、登録情報57に記録する撮影条件は複数でもよい。例えば、図14に示すように、登録情報55、56には複数の撮影条件と、撮影条件に対応する複数の顔情報が記録される。登録情報55には、識別情報551が「5555」、撮影条件552として「左斜め上」からの照明方向と「全方向」からの照明方向が記録されている。また、登録情報55には撮影条件が「左斜め上」に対応する顔情報553aと「全方向」に対応する顔情報553bが記録されている。また、同様に、登録情報56には、識別情報561が「6666」、撮影条件562として「下」からの照明方向と「全方向」からの照明方向とが記録されている。また、登録情報56には撮影条件が「下」の照明方向に対応する顔情報563aと「全方向」に対応した顔情報563bが記録されている。このように、被写体に付与されたIDごとの登録情報57として複数の撮影条件とそれぞれの撮影条件に対応した顔情報とを関連付けて記録できるようにしたことで、被写体ごとに固有な撮影条件をいくつか組み合わせることが可能となる。これにより、認証時に一致すべき顔情報の数が追加されたことになるので、さらに、被写体を認証するときの認証パラメータが多くなり、セキュリティ性能を高くすることができる。
さらに、認証部は、複数の異なる撮影条件で撮影して得たそれぞれの被写体情報を照合するときは、いずれか1つの撮影条件の被写体情報を優先させて照合してもよいし、それぞれ照合した複数の被写体情報との類似度を合算して、その結果を判断してもよい。いずれも、認証部では登録時と同じ撮影条件で撮影して得た被写体情報を比較することができる。これにより、立体物認証システムは、照明方向の違いにより立体物の凹凸にできる陰影の変化の影響を排除して、被写体の認証を行うことができる。なお、撮影条件を同じにし、被写体の凹凸にできる陰影の影響を除くだけであれば、登録情報にIDを記録しなくてもよい。
なお、実施の形態1、実施の形態2の登録処理、認証処理は、集積回路などを用いたハードウェアにより実施してもよいし、CPU、DSPなどを用いたソフトウェアにより実施してもよい。
立体物認証処理をハードウェアで実施する場合は、上記実施の形態の各機能部を個別に1チップ化されたLSIとしてもよいし、一部またはすべてを含むように1チップ化されたLSIとしてもよい。また、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサーで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(FIELD PROGRAMMABLE GATE ARRAY)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適応などが可能性としてありえる。
なお、立体物認証処理をソフトウェアで実施する場合について、図15を用いて説明する。図15はコンピュータ5の構成を示すブロック図である。以下、実施の形態1、または実施の形態2と同様の部分については、同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図15において、コンピュータ5は、複数の互いに異なる撮影条件から選択した条件で被写体を撮影する撮影部20と、統計情報31を登録する統計情報記憶部30と、撮影して得た被写体情報を登録する登録情報記憶部50と、情報記憶媒体を適宜接続して記録情報の入出力を行うドライブ80と、撮影条件を設定する設定部90と、立体物認証処理のプログラムを記憶する記憶部120と、立体物認証処理のプログラムに従ってバス140に接続された各機能部を制御する制御部110とを備える。
制御部110は、各種プログラムの命令を処理する中央演算ユニット111(以下、「CPU111」という)と、立体物認証処理のプログラムなどが格納されているリードオンリーメモリ112(以下、「ROM112」という)と、一時記憶のデータを格納するランダムアクセスメモリ113(以下、「RAM113」という)とを備える。
CPU111は、ROM112に記憶されているプログラム、または、記憶部120に記憶されているプログラムか、RAM113に記憶されたプログラムに従って各種の処理を実施する。また、CPU111は、RAM113に各部の処理に必要なデータを一時記憶する。
ドライブ80は、情報記憶媒体を適宜接続し、情報記憶媒体に記憶されている記憶情報を取得する。情報記憶媒体は、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスクなどのディスク81、または半導体メモリなどのメモリカード82などである。また、ドライブ80はコンピュータ5で作成された記憶情報の書き込を情報記憶媒体に対して行う。この記憶情報として、被写体に付与された固有のID、被写体を撮影部20で撮影したときの撮影条件、撮影部20で撮影して得た被写体の被写体情報などを記憶するようにしてもよい。
記憶部120は、ハードディスクなどの磁気メモリ、半導体メモリなどで構成され、立体物認証処理に必要なプログラム群であるソフトウェアを記憶している。なお、立体物認証処理のソフトウェアを構成するプログラムは、あらかじめコンピュータに専用のハードウェアで組み込んでもよいし、立体物認証装置本体のROM112、記憶部120にあらかじめ組み込んで提供してもよい。また、立体物認証装置本体とは別に、プログラムが記憶されている情報記憶媒体より取得するようにしてもよい。例えば、ドライブ80にディスク81、或いは、メモリカード82が適宜接続され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部120にインストールされようにしてもよい。また、バス140に通信部を備え、ネットワークに接続することで、ネットワークを経由してプログラムを取得し、必要に応じて記憶部120にインストールしてもよい。
また、立体物認証システムに情報記憶媒体を利用するようにしてもよい。
統計情報記憶部30と登録情報記憶部50は、統計情報31と登録情報57を記憶し、読み出しができる記録部であればよく、ディスク81、メモリカード82などの情報記憶媒体に格納するようにしてもよい。なお、記憶部120に格納するようにしてもよい。
登録部40で作成した登録情報57を情報記憶媒体に記憶することで、被写体が情報記憶媒体を立体物認証装置に読み込ませれば、IDと撮影条件とを自動的に立体物認証装置に入力できる。また、記憶情報に立体物認証装置が解読できる暗号処理を施すことができ、セキュリティ性能をさらに高くすることができる。また、被写体は認証時にIDを入力する必要がなくなる。さらに、被写体はIDを覚えておく必要がない。なお、情報記憶媒体に記憶する情報として、IDと撮影条件と被写体情報、またはIDと撮影条件、または撮影条件と被写体情報としてもよい。いずれの情報を使っても、登録時と認証時で撮影条件を一致させることができる。
また、登録候補の表示を以下のようにしてもよい。
設定部90は、撮影部20で撮影された被写体の画像がぼけて特徴量が生成できないものは表示部91に表示させないようにしてもよい。これにより確実に認証可能な被写体情報のみを被写体に選択させることができる。また、表示する被写体情報の解像度は、操作者が照明方向を認識できる程度の精度でよく、サムネイルでもよい。また、登録候補の被写体情報を表示せずに、最初から被写体(操作者)が撮影条件を入力キーで入力するようにしてもよい。この場合は、表示部91に被写体情報を表示しなくてよい。入力キーはテンキーで構成されるので、機構、回路を容易に実現できる。
なお、被写体の被写体情報を登録する機能のみを利用する場合は、図1の破線で示すように、立体物登録装置1を用いてもよい。
立体物登録装置1は、学習部10と撮影部20と統計情報記憶部30と登録部40と設定部90とを備える。統計情報31があらかじめ装置外で作成され、外部の記憶部に記憶される場合は、学習部10と統計情報記憶部30はなくてもよい。また、統計情報31を用いない場合も同様に、学習部10と統計情報記憶部30はなくてもよい。
また、登録されている被写体の被写体情報から認証する機能のみを利用する場合は、図1の破線で示すように、立体物認証装置2を用いてもよい。
立体物認証装置2は、学習部10と撮影部20と統計情報記憶部30と認証部60と設定部90とを備える。統計情報31があらかじめ装置外で作成され、外部の記憶部に記憶される場合は、学習部10と統計情報記憶部30はなくてもよい。また、統計情報31を用いない場合も同様に、学習部10と統計情報記憶部30はなくてもよい。
本発明に係る立体物登録装置、立体物認証装置、立体物認証システムおよび立体物認証方法によれば、被写体ごとに被写体を撮影する撮影条件が異なっていても誤認証が抑えられるので、カメラで被写体を撮影して得た被写体情報から被写体を認証する立体物登録装置、立体物認証装置、立体物認証システムおよび立体物認証方法などに有用である。
本発明の実施の形態1の立体物認証システムの構成を示すブロック図 同実施の形態における各部の機能の説明図 同実施の形態における撮影部を正面から見た正面図 同実施の形態における設定部の説明図 同実施の形態における学習部の学習処理の流れを示すフローチャート 同実施の形態における立体物認証システムの全体処理の流れを示すフローチャート 同実施の形態における登録部の登録処理の流れを示すフローチャート (a)は同実施の形態における「左斜め上」照明による顔の陰影の説明図(b)は「下」照明による顔の陰影の説明図 同実施の形態における登録情報の説明図 同実施の形態における認証部の認証処理の流れを示すフローチャート 本発明の実施の形態2の立体物認証システムの構成を示すブロック図 同実施の形態における各部の機能の説明図 同実施の形態における学習部の学習処理の流れを示すフローチャート 同実施の形態における登録情報の説明図 本発明の実施の形態におけるコンピュータの構成を示すブロック図
符号の説明
1 立体物登録装置
2 立体物認証装置
3,4 立体物認証システム
5 コンピュータ
10,14 学習部
11,41,61 特徴量生成部
12 主成分分析部
13 統計情報作成部
20 撮影部
21 カメラ
22 照明部
30 統計情報記憶部
31 統計情報
32 情報選択部
40 登録部
42 登録特徴量変換部
43 登録情報作成部
50 登録情報記憶部
57 登録情報
60 認証部
62 認証特徴量変換部
63 照合部
64 判定部
80 ドライブ
81 ディスク
82 メモリカード
90 設定部
91 表示部
92 情報入力部
93 乱数発生部
110 制御部
111 CPU
112 ROM
113 RAM
120 記憶部
140 バス

Claims (13)

  1. 複数の互いに異なる撮影条件から選択された条件で被写体を撮影し、被写体情報を得る撮影部と、
    撮影して得た前記被写体情報と前記被写体情報に対応する撮影条件とを関連付けた、少なくとも前記被写体についての登録情報を作成する登録情報作成部と、
    前記登録情報を登録する登録部と、
    を備えた立体物登録装置。
  2. 前記撮影条件を前記撮影部に設定するための設定部をさらに備え、
    前記設定部は前記複数の互いに異なる撮影条件から選択する条件の偏りを抑えるように前記撮影条件を前記撮影部に設定することを特徴とする請求項1記載の立体物登録装置。
  3. 前記撮影部は、複数の光源を有し、前記複数の互いに異なる撮影条件に対応した前記光源によって被写体を照明することを特徴とする請求項1または請求項2記載の立体物登録装置。
  4. 被写体に付与された固有の識別情報を前記登録情報にさらに付加したことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の立体物登録装置。
  5. 撮影して得た被写体情報と前記被写体情報に対応する撮影条件と前記被写体に付与された識別情報のうち、少なくとも2つを関連付けた前記登録情報を情報記憶媒体に記憶することを特徴とする請求項4記載の立体物登録装置。
  6. 前記被写体は、被認証者の顔であることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の立体物登録装置。
  7. 被写体を撮影して得た登録被写体情報と前記登録被写体情報に対応する撮影条件とが関連付けられている登録情報が記憶されている登録情報記憶部から前記登録情報を取得し、取得した前記登録情報に基づいて被写体の認証を行う立体物認証装置において、
    複数の互いに異なる撮影条件から選択された条件で被写体を撮影し、前記被写体を認証するための認証被写体情報を得る撮影部と、
    取得した前記登録情報から抽出した撮影条件と一致する条件を前記複数の互いに異なる撮影条件から選択して前記撮影部に設定する設定部と、
    取得した前記登録情報に記録されている登録被写体情報と前記認証被写体情報とを照合し、前記被写体があらかじめ登録された被写体であるか否かを判断する認証部と、
    を備えた立体物認証装置。
  8. 前記登録情報は、被写体に付与された固有の識別情報をさらに有し、
    被写体の識別情報が記録されている登録情報に基づいて前記被写体の認証を行うことを特徴とする請求項7記載の立体物認証装置。
  9. 前記被写体は、被認証者の顔であることを特徴とする請求項7または請求項8記載の立体物認証装置。
  10. 複数の互いに異なる撮影条件から選択された条件で被写体を撮影し、被写体情報を得る撮影部と、
    登録される被写体を撮影して得た登録被写体情報と前記登録被写体情報に対応する撮影条件とを関連付けた、少なくとも前記登録される被写体についての登録情報を作成する登録情報作成部と、
    登録情報を記憶する登録情報記憶部と、
    前記登録情報作成部で作成された前記登録情報を前記登録情報記憶部に登録する登録部と、
    前記登録情報記憶部から前記登録情報を取得し、取得した前記登録情報から抽出した撮影条件と一致する条件を前記複数の互いに異なる撮影条件から選択して前記撮影部に設定する設定部と、
    前記設定部が抽出した撮影条件で撮影して得た被写体の認証被写体情報と前記登録情報に記録されている登録被写体情報とを照合し、前記被写体があらかじめ登録された被写体であるか否かを判断する認証部と、
    を備えた立体物認証システム。
  11. 前記複数の互いに異なる撮影条件のそれぞれの下で複数の被写体を撮影して得られた複数の被写体情報から統計的な特徴量を抽出するための統計情報を前記撮影条件ごとに記憶している統計情報記憶部と、
    選択された撮影条件で前記撮影部が撮影して得た1次登録被写体情報を、前記選択された撮影条件と一致する撮影条件で作成された前記統計情報を用いて統計的な特徴量である2次登録被写体情報に変換する登録特徴量変換部と、
    選択された撮影条件で前記撮影部が撮影して得た1次認証被写体情報を、前記選択された撮影条件と一致する撮影条件で作成された前記統計情報を用いて統計的な特徴量である2次認証被写体情報に変換する認証特徴量変換部とをさらに備え、
    前記認証部は変換された2次登録被写体情報と2次認証被写体情報とを照合することを特徴とする請求項10記載の立体物認証システム。
  12. 前記被写体は、被認証者の顔であることを特徴とする請求項11記載の立体物認証システム。
  13. 複数の互いに異なる撮影条件から選択された条件で被写体を撮影し、前記被写体を認証するための認証被写体情報を得る撮影ステップと、
    被写体を撮影して得た登録被写体情報と前記登録被写体情報に対応する撮影条件とが関連付けられている登録情報が記憶されている登録情報記憶部から前記選択された撮影条件と一致する条件を記録した前記登録情報を取得する取得ステップと、
    取得した前記登録情報に記録されている登録被写体情報と前記認証被写体情報とを照合し、前記被写体があらかじめ登録された被写体であるか否かを判断する認証ステップと、
    を備えた立体物認証方法。
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