JP2007163959A - 回転式現像装置 - Google Patents
回転式現像装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007163959A JP2007163959A JP2005361868A JP2005361868A JP2007163959A JP 2007163959 A JP2007163959 A JP 2007163959A JP 2005361868 A JP2005361868 A JP 2005361868A JP 2005361868 A JP2005361868 A JP 2005361868A JP 2007163959 A JP2007163959 A JP 2007163959A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- developer
- developing device
- developing
- developer cartridge
- rotary
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Dry Development In Electrophotography (AREA)
Abstract
【課題】現像器が不等間隔に配置された場合でも、生産性を低下させることなく、効率よく余剰現像剤の回収ができるようにした回転式現像装置の提供を課題とする。
【解決手段】現像剤カートリッジ48を備えた現像器42を不等間隔で複数搭載する回転体38と、現像器42に設けられ、現像剤カートリッジ48から現像剤が補給されることによって発生した余剰現像剤Tを一時的に貯留する貯留部51と、貯留部51に貯留された余剰現像剤Tを重力の作用で現像剤カートリッジ48へ排出するために、回転体38の停止時間を制御する制御部36と、を有する回転式現像装置40とする。
【選択図】図4
【解決手段】現像剤カートリッジ48を備えた現像器42を不等間隔で複数搭載する回転体38と、現像器42に設けられ、現像剤カートリッジ48から現像剤が補給されることによって発生した余剰現像剤Tを一時的に貯留する貯留部51と、貯留部51に貯留された余剰現像剤Tを重力の作用で現像剤カートリッジ48へ排出するために、回転体38の停止時間を制御する制御部36と、を有する回転式現像装置40とする。
【選択図】図4
Description
本発明は、電子写真フルカラー画像形成装置に設けられる回転式現像装置に関する。
電子写真フルカラー画像形成装置の回転式現像装置は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色の現像剤がそれぞれ充填された4つの現像器を搭載する回転体を備えている。この回転体が回転し、それぞれの現像器が順次感光体ドラム等の像担持体に当接し、その表面に形成されている静電潜像を4色の現像剤で可視化することで、フルカラーの画像が形成される。
このような画像形成装置では、現像剤としてトナーとキャリアを含む2成分現像剤を使用しているが、2成分現像剤は、画像形成を繰り返し行うと、帯電特性が低下するので、少量のキャリアを混合した新しい現像剤を補給する必要がある。特に、フルカラー画像形成装置では、現像剤の補給時期が各色毎に異なるため、煩雑となる。したがって、現像器には、交換可能な現像剤カートリッジが備えられており、現像剤の補給が容易にできるようになっている。
ところで、現像剤カートリッジから現像器内に補給・充填された現像剤は現像器内を循環するが、現像器内を循環した現像剤のうち、余剰現像剤(以下「トリクル」という場合がある)は僅かずつ現像剤カートリッジへ排出される。これにより、現像器内の現像剤の帯電特性が維持される。現像器内の余剰現像剤(トリクル)は、現像器内に設けられた貯留部に一時的に貯留され、現像剤カートリッジに排出される。
すなわち、図9で示すように、例えばイエロー(Y)の現像器102Yが像担持体110に形成された潜像を現像しているときには、その現像器102Yと180度反対側に位置するシアン(C)の現像器102Cの貯留部104Cは、丁度逆さまの状態になっている。したがって、このときに、その貯留部104C内のトリクルTが重力の作用で現像剤カートリッジ106Cに排出される。このように、回転体特有の動きを利用することで、トリクルTを効率よく回収することが可能となっている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、近年では生産性の向上が要望されていることから、図8で示すように、ブラック(K)の現像剤カートリッジ106Kの容量が大型化される傾向にある。この場合、現像器は不等間隔で配置されることになるため、例えばイエロー(Y)の現像器102Yが像担持体110に形成された潜像を現像しているときには、シアン(C)の現像器102Cの貯留部104Cは丁度逆さまの状態にはならない。したがって、重力の作用を利用してトリクルTを現像剤カートリッジ106Cに回収しようとする場合には、各色毎に異なる筐体形状を採らざるを得ない問題が起きる。
つまり、4色の現像器102Y〜102Kが等間隔で配置されている図9で示す回転式現像装置の場合には、1つの現像器が現像しているときには、必ず180度反対側に位置する現像器の貯留部が逆さまになるので、確実にトリクルTを回収できる。しかしながら、4色の現像器102Y〜102Kが不等間隔で配置されている図8で示す回転式現像装置の場合には、1つの現像器が現像しているときに、必ずしも他の1つの現像器の貯留部が適正な排出姿勢になるとは限らないため、トリクルTの回収不良が生じる。
特開平9−218575号公報
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、現像器が不等間隔に配置された場合でも、生産性を低下させることなく、効率よく余剰現像剤の回収ができるようにした回転式現像装置を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の回転式現像装置は、現像剤カートリッジを備えた現像器を不等間隔で複数搭載する回転体と、前記現像器に設けられ、前記現像剤カートリッジから現像剤が補給されることによって発生した余剰現像剤を一時的に貯留する貯留部と、前記貯留部に貯留された余剰現像剤を重力の作用で前記現像剤カートリッジへ排出するために、前記回転体の停止時間を制御する制御部と、を有することを特徴としている。
また、本発明に係る請求項2に記載の回転式現像装置は、現像剤カートリッジを備えた現像器を不等間隔で複数搭載する回転体と、前記現像器に設けられ、前記現像剤カートリッジから現像剤が補給されることによって発生した余剰現像剤を一時的に貯留する貯留部と、前記貯留部に貯留された余剰現像剤を重力の作用で前記現像剤カートリッジへ排出するために、前記回転体の減速時間を制御する制御部と、を有することを特徴としている。
また、本発明に係る請求項3に記載の回転式現像装置は、現像剤カートリッジを備えた現像器を不等間隔で複数搭載する回転体と、前記現像器に設けられ、前記現像剤カートリッジから現像剤が補給されることによって発生した余剰現像剤を一時的に貯留する貯留部と、前記貯留部に貯留された余剰現像剤を重力の作用で前記現像剤カートリッジへ排出するために、前記回転体の速度変動時間を制御する制御部と、を有することを特徴としている。
請求項1乃至請求項3に記載の発明によれば、現像器が不等間隔に配置された場合でも、回転体特有の動きを利用することにより、現像器に設けられた貯留部内の余剰現像剤を、重力の作用によって効率よく現像剤カートリッジへ排出することができる。
また、請求項4に記載の回転式現像装置は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の回転式現像装置において、前記現像器の1つが余剰現像剤を排出するときの他の現像器の位置が、現像待機位置であることを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、例えば余剰現像剤を現像剤カートリッジへ排出するときに振動が起きても、像担持体には悪影響を与えることがないので、画質が劣化するような不具合は起きない。
また、請求項5に記載の回転式現像装置は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の回転式現像装置において、前記余剰現像剤の排出が、画像形成後に行われることを特徴としている。
また、請求項6に記載の回転式現像装置は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の回転式現像装置において、前記余剰現像剤の排出が、前記現像器の動作時間が所定の閾値を超えたときに行われることを特徴としている。
また、請求項7に記載の回転式現像装置は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の回転式現像装置において、前記余剰現像剤の排出が、前記現像剤カートリッジの補給動作時間が所定の閾値を超えたときに行われることを特徴としている。
また、請求項8に記載の回転式現像装置は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の回転式現像装置において、前記余剰現像剤の排出が、入力された画像画素数が所定の閾値を超えたときに行われることを特徴としている。
請求項5乃至請求項8に記載の発明によれば、貯留部に貯留された余剰現像剤を効率よく回収することができる。
また、請求項9に記載の回転式現像装置は、請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の回転式現像装置において、前記現像剤カートリッジと連通する前記貯留部側の連通路の開口縁部を、該現像剤カートリッジ側が小径となる略漏斗状に形成したことを特徴としている。
請求項9に記載の発明によれば、貯留部から現像剤カートリッジへ余剰現像剤を排出するときに、その余剰現像剤が外部へ漏れることがない。
また、請求項10に記載の回転式現像装置は、請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載の回転式現像装置において、前記複数の現像器のうち、少なくとも1つの現像器の現像剤カートリッジ及び貯留部が、他の現像器の現像剤カートリッジ及び貯留部よりも大きく形成されていることを特徴としている。
請求項10に記載の発明によれば、例えばブラック色の現像剤カートリッジの容量を増大させることができるため、生産性を向上させることができる。
以上のように、本発明によれば、現像器が不等間隔に配置された場合でも、生産性を低下させることなく、また、各色毎に異なる筐体形状としてコストアップを招くことなく、効率よく余剰現像剤の回収ができる回転式現像装置を提供することができる。
以下、本発明の最良な実施の形態について、図面に示す実施例を基に詳細に説明する。図1で示すように、画像形成装置10は画像形成装置本体12を有しており、この画像形成装置本体12の上部に、回動支点14を中心に回動自在の開閉カバー16が設けられている。そして、この画像形成装置本体12の下部に、例えば1段の給紙ユニット18が配置されている。
給紙ユニット18は、給紙ユニット本体20と、記録媒体としての記録用紙Pが収納される給紙カセット22とを有している。給紙カセット22の奥側(画像形成装置本体12の裏側)には、給紙カセット22から記録用紙Pを供給するフィードロール24が配置され、フィードロール24の下流側には、供給された記録用紙Pを、タイミングを採って二次転写位置A(後述)へ送出するレジストロール26が配置されている。
搬送路28は、フィードロール24から、後述する二次転写位置A、定着装置90等を経て排出口30まで達する記録用紙Pの通路であり、画像形成装置本体12の裏側(図1の右側面)近傍にあって、給紙ユニット18から定着装置90まで略垂直に形成されている。そして、定着装置90よりも上流側の搬送路28に、後述する二次転写ロール80と二次転写バックアップロール72とが配置されており、排出口30の近傍には排出ロール32が配置されている。
したがって、給紙ユニット18の給紙カセット22からフィードロール24によって搬送路28へ送出された記録用紙Pは、レジストロール26により一時停止され、タイミングを採って二次転写ロール80と二次転写バックアップロール72へ送出される。そして、この二次転写ロール80と二次転写バックアップロール72との間を記録用紙Pが通過することにより、現像剤像がその記録用紙Pに転写される。その後、この転写された現像剤像が定着装置90によって定着され、排出ロール32によって排出口30から開閉カバー16の上部に設けられた排出部34へ排出される。
また、画像形成装置本体12には、例えば略中央部に回転式現像装置としてのロータリー現像装置40が配置され、このロータリー現像装置40の正面側(図1において左側)には、画像形成装置10を構成する各部(ロータリー現像装置40を含む)を制御する制御部36が配置されている。
ロータリー現像装置40は、回転体38内にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色の現像剤像をそれぞれ形成する現像器42Y、42M、42C、42Kを備え、回転軸41を中心として、左回り(図1において反時計回り)に回転するように構成されている。現像器42Y〜42Kは、それぞれ現像ロール46Y、46M、46C、46Kを有しており、例えばコイルスプリング等の弾性体(図示省略)により、回転体38の法線方向に押圧されている。
また、現像器42Y〜42Kは、それぞれ現像剤カートリッジ48Y、48M、48C、48Kを有しており、生産性向上(使用頻度)の観点から、ブラック(K)の現像剤カートリッジ48Kのみ、他の現像剤カートリッジ48Y、48M、48Cよりも容量が大きく形成されている。現像剤カートリッジ48Y、48M、48Cは容量が同じである。
また、ロータリー現像装置40には、例えば感光体ドラムからなる像担持体50が、各色の現像ロール46Y〜46Kに当接するように配置されており、現像ロール46Y〜46Kは、像担持体50に当接していない状態で、それぞれの外周の一部が回転体38の外周から半径方向に、例えば2mm突出している。
また、現像ロール46Y〜46Kのそれぞれの両端には、現像ロール46Y〜46Kの直径よりも僅かに大きい直径のトラッキングロール(図示省略)が、現像ロール46Y〜46Kと同軸で回転するように設けられている。
つまり、現像器42Y〜42Kの現像ロール46Y〜46Kは、回転軸41を中心として、所定の間隔(不等間隔)で回転体38の外周に配置され、現像ロール46Y〜46Kのトラッキングロールが像担持体50の両端に設けられたフランジ(図示省略)に当接して、現像ロール46Y〜46Kと像担持体50との間に所定の隙間を形成しつつ、像担持体50上の潜像をそれぞれの色の現像剤で現像するようになっている。
また、像担持体50の下方には、その像担持体50を一様に帯電する、例えば帯電ロールからなる帯電装置52が設けられている。そして、像担持体50には、帯電装置52よりも回転方向上流側に像担持体用クリーナー54が当接している。
像担持体用クリーナー54は、例えば一次転写後に像担持体50に残留する現像剤を掻き取るクリーニングブレード56と、クリーニングブレード56が掻き取った現像剤を回収する現像剤回収ボトル58とから構成されている。なお、現像剤回収ボトル58の背面側(図1において右側)には、例えばリブ等が形成され、案内部材29と共に搬送路28の一部を形成するようになっている。
ロータリー現像装置40の下方には、帯電装置52により帯電された像担持体50の表面に、レーザービーム等の光線により潜像を書き込む露光装置60が配置されている。また、ロータリー現像装置40の上方には、ロータリー現像装置40によって可視化された現像剤像を、後述する一次転写部から二次転写位置Aまで搬送する中間転写装置62が設けられている。
中間転写装置62は、例えば中間転写ベルト等の中間転写体64、一次転写ロール66、ラップインロール68、ラップアウトロール70、二次転写バックアップロール72、スクレーパーバックアップロール74及びブラシバックアップロール76から構成されている。
中間転写体64は、一次転写ロール66の上流に配置されたラップインロール68と、一次転写ロール66の下流に配置されたラップアウトロール70との間で像担持体50にラップ状に当接する一次転写部(像担持体ラップ領域)を有しており、像担持体50に所定の範囲だけ巻きついて、像担持体50の回転に従動するようになっている。
これにより、中間転写体64は、一次転写ロール66によって像担持体50上の現像剤像が、例えばイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の順に重ねられて一次転写された後、この一次転写された現像剤像を、後述する二次転写ロール80に向けて搬送する。なお、このとき、ラップインロール68及びラップアウトロール70は、像担持体50から離隔している。
更に、中間転写体64の裏側(図1の右側面)には、ラップアウトロール70及び二次転写バックアップロール72により、平面部が形成されており、この平面部が二次転写面となって搬送路28に臨むように構成されている。なお、二次転写面において、中間転写体64と搬送路28との間が、例えば12度の角度になるように、ラップアウトロール70は配置されている。
スクレーパーバックアップロール74は、二次転写後に中間転写体64に残留する現像剤を、後述するスクレーパー84が掻き取ることを補助し、ブラシバックアップロール76は、二次転写後に中間転写体64に残留する現像剤を、後述するブラシロール86が掻き取ることを補助する。
中間転写装置62の二次転写バックアップロール72には、搬送路28を挟んで二次転写ロール80が対峙している。つまり、二次転写ロール80と二次転写バックアップロール72との間が二次転写面、即ち二次転写位置Aとなっており、二次転写ロール80は、二次転写バックアップロール72の補助により、中間転写体64に一次転写された現像剤像を二次転写位置Aで記録用紙Pに二次転写する。
ここで、二次転写ロール80は、中間転写体64が3回転する間、即ちイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の3色の現像剤像を搬送する間は中間転写体64から離隔しており、ブラック(K)の現像剤像が転写されると、中間転写体64に当接するように構成されている。なお、二次転写ロール80と二次転写バックアップロール72との間には、所定の現像バイアス電圧が生じるように構成されており、例えば二次転写ロール80を高電圧にした場合には、二次転写バックアップロール72はグランド(GND)等に接続される。
更に、二次転写ロール80と案内部材29との間には、例えば反射型フォトセンサー等の検知装置78が中間転写体64の二次転写面に対向するように配設されている。検知装置78は、中間転写体64に向けて照射光を照射し、中間転写体64に形成された、例えば現像剤濃度検知用の基準現像剤像に応じて変化する反射光を受光することにより、中間転写体64上に形成された基準現像剤像の濃度を検知する。
検知装置78により基準現像剤像の濃度が検知されると、制御部36が、検知された現像剤濃度に応じて帯電装置52の帯電電圧、露光装置60の露光光量及び現像バイアス電圧等を制御し、中間転写体64上の現像剤濃度を調整する。また、検知装置78は、案内部材29の案内により搬送された記録用紙Pが摺接し、記録用紙Pを二次転写位置Aに向けて案内する。このように、検知装置78は、搬送路28の一部を形成している。
また、中間転写体64には、中間転写体用クリーナー82が当接している。中間転写体用クリーナー82は、例えば二次転写後に中間転写体64に残留する現像剤を掻き取ってクリーニングするスクレーパー84、スクレーパー84によるクリーニング後に残った現像剤を更に掻き取るブラシロール86、スクレーパー84及びブラシロール86によって掻き取られた現像剤を回収する現像剤回収ボトル88から構成されている。
スクレーパー84は、例えばステンレスの薄板からなり、現像剤とは逆極性の電圧がかけられている。ブラシロール86は、例えば導電性の処理がなされたアクリル等のブラシからなる。また、中間転写体64が現像剤像を搬送する間、スクレーパー84及びブラシロール86は、中間転写体64から離隔しており、所定のタイミングで、これらが一体となって中間転写体64に当接するように構成されている。
また、二次転写位置Aの下流側には、定着装置90が配置されている。定着装置90は、加熱ロール92と加圧ロール94とを有し、二次転写ロール80及び二次転写バックアップロール72により記録用紙Pに二次転写された現像剤像を記録用紙Pに定着させ、排出ロール32に向けて搬送するようになっている。
以上のような構成の画像形成装置10において、次にロータリー現像装置40に備えられた現像器42Y〜42Kについて詳細に説明する。図2には、ブラック(K)の現像剤カートリッジ48Kを備えた現像器42Kの側面図が示されており、図3には現像剤カートリッジ48Kを除いた現像器42Kの正面図が示されている。
ここで、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の現像器42Y〜42Cは、現像剤カートリッジ48Y、48M、48Cの大きさが現像剤カートリッジ48Kより小さいだけで、基本的な構成は現像器42Kと同様である。したがって、現像器42Kを例に採って説明する。なお、これら複数の現像器42Y〜42Kは、コストダウンのため、極力共通の部品を用いることが望ましい。
図2、図3で示すように、現像器42Kには、現像ロール46Kが回転可能に軸支されており、トナーとキャリアがプレミックスされた現像剤が充填されている。現像ロール46Kは、現像剤に含まれるキャリアを磁力によって吸着して磁気ブラシを形成し、キャリアに吸着したトナーを像担持体50に供給するようになっている。これにより、像担持体50に形成された静電潜像が顕像化される。
また、現像ロール46Kと平行に3本のスパイラルオーガー43、45、47(現像剤搬送手段)が軸支されている。これらスパイラルオーガー43、45、47のシャフト43A、45A、47Aの端部には、図示しないギア機構が設けられており、現像ロール46と同方向又は逆方向へ回転するようになっている。なお、図3においては、矢印B方向を右方向として説明する。
シャフト43Aの外周に設けられたスパイラル部43Bは螺旋形状とされており、シャフト45A、47Aの外周に設けられたスパイラル部45B、47Bは、スパイラル部43Bとは反対の螺旋形状とされている。したがって、現像ロール46が回転すると、スパイラルオーガー43は、例えば矢印B方向に現像剤を搬送しながら撹拌し、スパイラルオーガー45は、矢印B方向と反対方向に現像剤を搬送しながら撹拌し、スパイラルオーガー47は、矢印B方向に現像剤を搬送しながら撹拌して、現像ロール46に現像剤を供給する構成である。
また、スパイラルオーガー43、45、47の間には、それらを長手方向に仕切るように、仕切板44、49が設けられている。そして、スパイラルオーガー43には、仕切板44の右端部付近で、スパイラル部43Bとは逆巻のスパイラル部43Dが設けられ、スパイラルオーガー45には、仕切板44の左端部付近で、スパイラル部45Bとは逆巻のスパイラル部45Dが設けられている。
更に、仕切板44の右端部付近には、スパイラルオーガー43の収容部とスパイラルオーガー45の収容部とを連通させる切欠部44Aが形成され、仕切板44の左端部付近には、スパイラルオーガー43の収容部とスパイラルオーガー45の収容部とを連通させる切欠部44Bが形成されている。同様に、仕切板49の右端部付近には、スパイラルオーガー45の収容部とスパイラルオーガー47の収容部とを連通させる切欠部49Aが形成されている。
したがって、スパイラルオーガー47で撹拌搬送された現像剤は、右端部付近に形成された切欠部49Aを介してスパイラルオーガー45へ送られ、スパイラルオーガー45で撹拌搬送された現像剤は、左端部付近に形成された逆巻のスパイラル部45Dにより、切欠部44Bを介してスパイラルオーガー43側へ搬送され、スパイラルオーガー43で撹拌搬送された現像剤は、右端部付近に形成された逆巻のスパイラル部43Dにより、切欠部44Aを介してスパイラルオーガー45側へ搬送される。
つまり、スパイラルオーガー47によってスパイラルオーガー45へ搬送された現像剤は、仕切板44を境にして、スパイラルオーガー43とスパイラルオーガー45の間をスムーズに循環する構成である。なお、スパイラル部43B、45Bは、スパイラルオーガー43、45が停止しているときには、回転体38の回転によって、現像剤がスパイラルオーガー43から切欠部44Aを介してスパイラルオーガー45へ供給される構成になっている。
また、現像器42Kには、スパイラルオーガー43とスパイラルオーガー45の間を循環する現像剤が補給されて増加した場合、その余剰現像剤(トリクル)T(図4参照)を一時的に貯留する貯留部51Kが設けられている。そして、この貯留部51Kには、現像剤カートリッジ48Kと連通する連通路53Kが接続されている。
ここで、図4で示すように、ブラック(K)の現像器42Kにおける現像剤カートリッジ48Kは、他の現像器42Y、42M、42Cの現像剤カートリッジ48Y、48M、48Cよりも容量が大型化されている。したがって、回転体38に対し、現像器42Y〜42Kは不等間隔で配置される。
そのため、例えば、イエロー(Y)の現像器42Yで像担持体50の潜像を現像しているときに、シアン(C)の現像器42Cの貯留部51Cは丁度逆さまにはならない。よって、現像器42Cの貯留部51C内に貯留されているトリクルTを重力の作用で回収することができない。
そこで、シアン(C)の現像器42Cの貯留部51Cから重力の作用でトリクルTを回収できるようにするため、その貯留部51Cが適正な排出姿勢になる時点で、回転体38を一時停止させるようにしている。つまり、他の現像器42Y、42M、42Kが現像していないときで(現像待機位置にあるときで)、かつ現像器42Cの貯留部51Cが丁度逆さまになるときに、回転体38が所定時間停止するように、回転体38の駆動モーター(図示省略)を制御部36によって制御している。
図5にその回転体38を回転動作させるための駆動モーターのクロック数プロファイルを示す。図5(A)には比較のため、現像器42が等間隔で配置されている(図9で示す)回転体38の駆動モーターのクロック数プロファイルが示されている。そして、図5(B)には現像器42が不等間隔で配置されている(図4、図8で示す)回転体38の駆動モーターのクロック数プロファイルが示されている。
図5(B)で示すように、現像器42からトリクルTを回収するときには、トリクルTの回収可能状態となる(貯留部51が逆さまになる)所定時間、回転体38の回転を停止させている。これにより、現像器42が不等間隔で配置されていても、トリクルTを確実に回収することができる。
なお、図5(C)で示すように、回転体38の回転を所定時間停止させるのではなく、トリクルTの回収可能状態となる(貯留部51が逆さまになる)所定時間、回転体38の速度を、例えば通常の1/3に減速するようにしてもよい。
また、図5(D)で示すように、トリクルTの回収可能状態となる(貯留部51が逆さまになる)所定時間、回転体38の速度を複数回変動させるようにしてもよい。回転体38の速度を所定時間内に複数回変動させると、回転体38に振動を与えることができるので、トリクルTを貯留部51から更に効率よく排出することが可能となる。
また、このようなトリクルTの排出動作は、制御部36により、画像形成後(ジョブ終了後)に自動的に行われるが、例えば現像器42の動作時間、即ちスパイラルオーガー43、45のモーター駆動時間や、現像剤カートリッジ48の補給動作時間が、所定の閾値を超えたときに、自動的に行われるようにしてもよい。
また更に、入力されたデータの画像画素数が所定の閾値を超えたときに、自動的に行われるようにしてもよい。入力されたデータの画像画素数が多いと、スパイラルオーガー43、45のモーター駆動時間が必然的に多くなるので、上記と同様に、自動的に行われるようになる。
これを具体的に説明すると、例えば図6で示すように、ステップS1にて現像剤搬送手段であるスパイラルオーガー43、45を駆動させる。そして、ステップS2にてスパイラルオーガー43、45のモーター駆動時間を図示しないカウンターでカウントする。その後、そのカウンターでカウントした値と、予め決められた閾値とを比較して、そのカウント値が閾値を超えていたら、ステップS3にてトリクルTの排出可能域(貯留部51が逆さまになる位置)まで、図示しない駆動モーターを駆動して回転体38を回転させる。
これにより、貯留部51内から重力の作用によってトリクルTを現像剤カートリッジ48へ排出することができる。なお、トリクルTを貯留部51内から排出した後は、ステップS4にてカウンターをリセットする。
また、図7で示すように、貯留部51に接続する連通路53の開口縁部53Aを、現像剤カートリッジ48側が小径となる略漏斗状に形成することが好ましい。このような構成にすると、トリクルTが重力の作用で現像剤カートリッジ48へ排出されるときに、外部へ漏れないようにできる。
次に、以上のようなロータリー現像装置40の作用について説明する。像担持体50は、帯電装置52によって帯電され、露光装置60から出射されるレーザービームで露光されて、その表面に静電潜像が形成される。この静電潜像は、各色の現像器42Y〜42Kの現像ロール46Y〜46Kが、回転体38の回転によって順次像担持体50と当接することにより、フルカラーで顕像化される。そして、現像器42Y〜42Kで現像された像担持体50の現像剤像は、中間転写装置62に一次転写され、その中間転写装置62から二次転写位置Aにて記録用紙Pに転写される。
ここで、スパイラルオーガー43、45は、図示しないギア機構によって回転し、現像剤をスパイラルオーガー45からスパイラルオーガー43に向けて搬送しながら撹拌して、現像ロール46へ供給する。そして、現像器42Y〜42K内の現像剤の帯電特性の低下を防ぐために、新しい現像剤が現像剤カートリッジ48Y〜48Kから現像器42Y〜42K内へ補給される。
すると、現像器42Y〜42K内には、余剰現像剤(トリクル)Tが発生するが、その余剰現像剤(トリクル)Tは、現像器42Y〜42K内に設けられた貯留部51Y〜51K内に一時的に貯留される。そして、画像形成後(ジョブ終了後)、回転体38は各貯留部51Y〜51Kが逆さまになる位置で順次一時停止し、貯留部51Y〜51K内に貯留されているトリクルTを重力の作用によって現像剤カートリッジ48Y〜48Kへそれぞれ排出する。
なお、回転体38を一時停止させるのではなく、貯留部51Y〜51Kが逆さまになる間、通常時よりも回転体38の速度を減速したり、複数回、その速度を変動させてもよい。また、トリクルTの排出時期は、画像形成後(ジョブ終了後)に限らず、例えば現像器42Y〜42Kの動作時間や、現像剤カートリッジ48Y〜48Kの補給動作時間、入力された画像画素数(スパイラルオーガー43、45のモーター駆動時間)等が、予め決められた閾値を超えた場合としてもよい。
何れにしても、回転体38が回転することによって生じる加速度の作用方向の変化を上手く利用することにより、現像器42に設けられた貯留部51内の余剰現像剤(トリクル)Tを効率よく現像剤カートリッジ48へ排出することができる。しかも、そのトリクルTを排出する状態のときには、他の現像器42の位置が、現像待機位置(像担持体50に当接していない位置)とされているので、例えば回転体38の速度を複数回変動させることにより、現像器42に振動が起きても、像担持体50に悪影響を与えることがない。したがって、画質が劣化するような不具合は起きない。
また、現像剤カートリッジ48と連通する貯留部51側の連通路53の開口縁部53Aが、現像剤カートリッジ48側が小径となる略漏斗状に形成されているので、重力の作用によって、貯留部51から現像剤カートリッジ48へトリクルTが排出されるときに、そのトリクルTが外部へ漏れることがない。
また、ブラック(K)色の現像剤カートリッジ48の容量が増大化されても、上記のように、トリクルTの排出・回収は好適にできるため、生産性を向上させることができる。つまり、現像器42が回転体38に不等間隔に配置された場合でも、生産性を低下させることなく、効率よくトリクルTを回収することができる。
以上、説明したように、従来技術のフルカラー画像形成装置では、回転体38に現像器42を等間隔で配置することによる生産性の低下や、トリクルTを回収しないことによる画質の低下、更には各色毎にトリクルTの回収経路を作製する(異なる筐体形状とする)ことによる製造コストの増加を招いていたが、本発明では、これらの課題を全て解決することができる。したがって、高度な市場の要求に応えることができる。
10 画像形成装置
36 制御部
38 回転体
40 ロータリー現像装置(回転式現像装置)
42 現像器
43 スパイラルオーガー
45 スパイラルオーガー
46 現像ロール
48 現像剤カートリッジ
50 像担持体
51 貯留部
53 連通路
36 制御部
38 回転体
40 ロータリー現像装置(回転式現像装置)
42 現像器
43 スパイラルオーガー
45 スパイラルオーガー
46 現像ロール
48 現像剤カートリッジ
50 像担持体
51 貯留部
53 連通路
Claims (10)
- 現像剤カートリッジを備えた現像器を不等間隔で複数搭載する回転体と、
前記現像器に設けられ、前記現像剤カートリッジから現像剤が補給されることによって発生した余剰現像剤を一時的に貯留する貯留部と、
前記貯留部に貯留された余剰現像剤を重力の作用で前記現像剤カートリッジへ排出するために、前記回転体の停止時間を制御する制御部と、
を有することを特徴とする回転式現像装置。 - 現像剤カートリッジを備えた現像器を不等間隔で複数搭載する回転体と、
前記現像器に設けられ、前記現像剤カートリッジから現像剤が補給されることによって発生した余剰現像剤を一時的に貯留する貯留部と、
前記貯留部に貯留された余剰現像剤を重力の作用で前記現像剤カートリッジへ排出するために、前記回転体の減速時間を制御する制御部と、
を有することを特徴とする回転式現像装置。 - 現像剤カートリッジを備えた現像器を不等間隔で複数搭載する回転体と、
前記現像器に設けられ、前記現像剤カートリッジから現像剤が補給されることによって発生した余剰現像剤を一時的に貯留する貯留部と、
前記貯留部に貯留された余剰現像剤を重力の作用で前記現像剤カートリッジへ排出するために、前記回転体の速度変動時間を制御する制御部と、
を有することを特徴とする回転式現像装置。 - 前記現像器の1つが余剰現像剤を排出するときの他の現像器の位置は、現像待機位置であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の回転式現像装置。
- 前記余剰現像剤の排出は、画像形成後に行われることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の回転式現像装置。
- 前記余剰現像剤の排出は、前記現像器の動作時間が所定の閾値を超えたときに行われることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の回転式現像装置。
- 前記余剰現像剤の排出は、前記現像剤カートリッジの補給動作時間が所定の閾値を超えたときに行われることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の回転式現像装置。
- 前記余剰現像剤の排出は、入力された画像画素数が所定の閾値を超えたときに行われることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の回転式現像装置。
- 前記現像剤カートリッジと連通する前記貯留部側の連通路の開口縁部を、該現像剤カートリッジ側が小径となる略漏斗状に形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の回転式現像装置。
- 前記複数の現像器のうち、少なくとも1つの現像器の現像剤カートリッジ及び貯留部が、他の現像器の現像剤カートリッジ及び貯留部よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載の回転式現像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005361868A JP2007163959A (ja) | 2005-12-15 | 2005-12-15 | 回転式現像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005361868A JP2007163959A (ja) | 2005-12-15 | 2005-12-15 | 回転式現像装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007163959A true JP2007163959A (ja) | 2007-06-28 |
Family
ID=38246893
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005361868A Pending JP2007163959A (ja) | 2005-12-15 | 2005-12-15 | 回転式現像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007163959A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012103325A (ja) * | 2010-11-08 | 2012-05-31 | Fuji Xerox Co Ltd | 現像装置および画像形成装置 |
-
2005
- 2005-12-15 JP JP2005361868A patent/JP2007163959A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012103325A (ja) * | 2010-11-08 | 2012-05-31 | Fuji Xerox Co Ltd | 現像装置および画像形成装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5332336B2 (ja) | トナー補給装置及び画像形成装置 | |
JP4755867B2 (ja) | 現像装置、及びこれを備えたプロセスカートリッジ、画像形成装置 | |
JP4437476B2 (ja) | トナー補給装置、画像形成装置及びトナー補給方法 | |
JP4402066B2 (ja) | トナー補給装置、現像装置および画像形成装置 | |
JP4988614B2 (ja) | トナー補給装置及び画像形成装置 | |
JP2011064827A (ja) | トナーカートリッジおよびこれを用いる画像形成装置 | |
JP5824954B2 (ja) | シャッター開閉機構及び現像剤収容容器、画像形成装置 | |
JP4828620B2 (ja) | トナーカートリッジ及びこれを用いる画像形成装置 | |
KR20070080225A (ko) | 현상기 | |
JP2009098160A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2013160945A (ja) | 現像装置および画像形成装置 | |
JP4081367B2 (ja) | 現像装置 | |
JP5534339B2 (ja) | トナー補給装置、及び、画像形成装置 | |
JP2007163959A (ja) | 回転式現像装置 | |
JP4534581B2 (ja) | 現像装置 | |
JP5852897B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP4890273B2 (ja) | 現像装置 | |
JP4525158B2 (ja) | 現像装置 | |
JP2006338029A (ja) | 現像カートリッジ及びこれを採用した電子写真方式の画像形成装置 | |
JP6618740B2 (ja) | 搬送装置、現像装置および画像形成装置 | |
JP5985274B2 (ja) | 現像装置および画像形成装置 | |
JP5723252B2 (ja) | 画像形成ユニット及び画像形成装置 | |
JP6033596B2 (ja) | 画像形成装置およびトナー補給装置 | |
JP2010204566A (ja) | 画像形成装置 | |
JP6025417B2 (ja) | 画像形成装置およびトナー補給装置 |