JP2007155506A - 液中張力測定装置および液中張力測定方法 - Google Patents

液中張力測定装置および液中張力測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】水圧の影響を排除して張力を正確に測定する。
【解決手段】液1中の2部材2,3間に作用する張力を測定する液中張力測定装置であって、2部材2,3間に設けられ、周囲の圧力の変化と2部材2,3の間隔の変化とに応じて容積が変化される圧力室4を有するケース5と、圧力室4内の圧力を計測する第1の圧力計6と、圧力室4の周囲の圧力を計測する第2の圧力計7と、第1及び第2の圧力計6,7の計測データに基づいて圧力室4の内外の圧力差を求めると共に、求めた圧力差に基づいて2部材2,3間に作用した張力を求める演算部8とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、液中の2部材間に作用する張力を測定する液中張力測定装置および液中張力測定方法に関する。
2つの部材間に作用する張力を測定する測定器として張力センサがある。例えば磁歪式の張力センサを図4に示す。張力伝達軸101の両端には連結部102が設けられており、図示しない2つの部材の間に張力伝達軸101を連結することができる。張力伝達軸101の外周部には磁歪膜103が形成されており、この磁歪膜103を囲むようにしてコイル104が配置されている。
2部材の間隔が変化して張力伝達軸101に張力が伝わると、磁歪膜103の磁気特性(透磁率)が変化するので、コイル104のインピーダンスも変化する。インピーダンスの変化は張力伝達軸101に伝えられた張力に比例するので、インピーダンスの値に基づいて張力を求めることができる。
なお、このような張力センサを使用した技術として、例えば特開平6−72191号公報に開示された架空電線の張力測定装置がある。
特開平6−72191号
しかしながら、上述の張力センサでは、水中、特に大きな水圧が作用する深海等では2部材間に作用する張力を正確に測定することがでなかった。つまり、水中の2部材には張力の他に水圧も作用するので、張力のみを正確に測定することがでなかった。
本発明は、水圧の影響を排除して張力を正確に測定することができる液中張力測定装置および液中張力測定方法を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために請求項1記載の発明は、液中の2部材間に作用する張力を測定する液中張力測定装置において、2部材間に設けられ、周囲の圧力の変化と2部材の間隔の変化とに応じて容積が変化される圧力室を有するケースと、圧力室内の圧力を計測する第1の圧力計と、圧力室の周囲の圧力を計測する第2の圧力計と、第1及び第2の圧力計の計測データに基づいて圧力室の内外の圧力差を求めると共に、求めた圧力差に基づいて2部材間に作用した張力を求める演算部とを備えるものである。
ケース内の圧力室の容積は、液中の2部材の間隔によって変化する。この液中の2部材の間隔は、2部材間に作用する張力(以下、部材間張力という)と、圧力室の周囲の圧力即ち液中の深度に応じた圧力(以下、深度圧力という)とによって変化する。このため、圧力室の容積の変化によって決定される圧力室内の圧力は部材間張力と深度圧力とを反映した圧力となる。一方、2部材の間隔が変化しても圧力室の外の圧力は変化しない。このため、圧力室の外の圧力は深度圧力を反映し、部材間張力を反映しない圧力となる。したがって、圧力室の内外の圧力差は部材間張力のみを反映し、深度圧力をキャンセルしたデータとなる。また、圧力室内の圧力を決定する圧力室の容積即ち2部材の間隔は、深度圧力の大きさや部材間張力の大きさに応じて変化する。このため、圧力室の内外の圧力差は部材間張力の値に応じた値となる。本発明では、第1の圧力計によって圧力室内の圧力を計測し、第2の圧力計によって圧力室外の圧力(深度圧力)を計測する。そして、演算部が2つの圧力計の計測データに基づいて圧力室内外の圧力差を求めると共に、この圧力差に基づいて部材間張力を求める。
また、請求項2記載の液中張力測定装置は、第1及び第2の圧力計が自記式圧力計である。したがって、各圧力計による計測データは圧力計自身に記憶され、液中から回収された後にまとめて演算部に供給される。このため、測定中にデータ通信を行う機能が不要になる。
さらに、請求項3記載の発明は、液中の2部材間に作用する張力を測定する液中張力測定方法において、周囲の圧力の変化と2部材間の間隔の変化とに応じて容積が変化される圧力室を有するケースを2部材間に設けると共に、圧力室の内外の圧力差を求め、求めた圧力差に基づいて2部材間に作用した張力を求めるものである。
ケース内の圧力室の容積は、液中の2部材の間隔によって変化する。この液中の2部材の間隔は、2部材間に作用する張力(部材間張力)と、周囲の圧力即ち液中の深度に応じた圧力(深度圧力)とによって変化する。このため、圧力室の容積の変化によって決定される圧力室内の圧力は部材間張力と深度圧力とを反映した圧力となる。一方、2部材の間隔が変化しても圧力室の外の圧力は変化しない。このため、圧力室の外の圧力は深度圧力を反映し、部材間張力を反映しない圧力となる。したがって、圧力室の内外の圧力差は部材間張力のみを反映し、深度圧力をキャンセルしたデータとなる。また、圧力室内の圧力を決定する圧力室の容積即ち2部材の間隔は、深度圧力の大きさや部材間張力の大きさに応じて変化する。このため、圧力室の内外の圧力差は部材間張力の値に応じた値となり、この圧力差に基づいて部材間張力を求めることができる。
また、請求項4記載の液中張力測定方法は、圧力室の内外の圧力を自記式圧力計によって測定し、液中から引き上げた後、自記式圧力計に記憶されている計測データを取り込んで圧力差を求めるものである。したがって、各圧力計による計測データは圧力計自身に記憶され、液中から回収された後にまとめて圧力差が求められる。このため、測定中にデータ通信を行う必要がなくなる。
請求項1記載の液中張力測定装置では、2部材間に設けられ、周囲の圧力の変化と2部材の間隔の変化とに応じて容積が変化される圧力室を有するケースと、圧力室内の圧力を計測する第1の圧力計と、圧力室の周囲の圧力を計測する第2の圧力計と、第1及び第2の圧力計の計測データに基づいて圧力室の内外の圧力差を求めると共に、求めた圧力差に基づいて2部材間に作用した張力を求める演算部とを備えているので、深度圧力による影響を除去して2部材間に作用する張力を正確に測定することができる。
また、請求項2記載の液中張力測定装置では、第1及び第2の圧力計が自記式圧力計であるので、測定中にデータ通信を行う必要がなくなり、圧力室を密閉するのに適したものとなる。また、測定中にデータ通信を行うのが困難な場所、例えば深海等で使用するのに適したものとなる。さらに、液中張力測定装置の構造が簡単になり、安価で、取り扱いやすくて使い勝手が良く、耐久性に優れたものとなる。
さらに、請求項3記載の液中張力測定方法では、周囲の圧力の変化と2部材間の間隔の変化とに応じて容積が変化される圧力室を有するケースを2部材間に設けると共に、圧力室の内外の圧力差を求め、求めた圧力差に基づいて2部材間に作用した張力を求めるので、深度圧力による影響をキャンセルして2部材間に作用する張力を測定することができる。
また、請求項4記載の液中張力測定方法では、圧力室の内外の圧力を自記式圧力計によって測定し、液中から引き上げた後、自記式圧力計に記憶されている計測データを取り込んで圧力差を求めるので、測定中にデータ通信を行う必要がなくなり、圧力室を密閉するのに適したものとなる。また、測定中にデータ通信を行うのが困難な場所、例えば深海等で使用するのに適したものとなる。
以下、本発明の構成を図面に示す最良の形態に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態では海中で使用する液中張力測定装置を例に説明する。
図1に、本発明の液中張力測定装置の実施形態の一例を示す。液中張力測定装置は、液(海)1中の2部材2,3間に作用する張力を測定するもので、2部材2,3間に設けられ、周囲の圧力の変化と2部材2,3の間隔の変化とに応じて容積が変化される圧力室4を有するケース5と、圧力室4内の圧力を計測する第1の圧力計6と、圧力室4の周囲の圧力を計測する第2の圧力計7と、第1及び第2の圧力計6,7の計測データに基づいて圧力室4の内外の圧力差を求めると共に、求めた圧力差に基づいて2部材2,3間に作用した張力を求める演算部8とを備えている。本実施形態の液中張力測定装置は、ケース5及び各圧力計6,7より主に構成された測定部9と前記演算部8とに分かれており、測定部9を2部材2,3間に連結して液1中に降ろし測定が行われる。
測定部9のケース5は例えばシリンダ機構であり、シリンダ5aとピストン5bとによって圧力室4が形成されている。ピストン5bの周囲はOリング10によって液密にシールされている。圧力室4内は例えば水によって満たされている。圧力室4内には第1の圧力計6が収容されている。第1の圧力計6は圧力室4内の水圧を計測する水圧計である。また、ピストン5bには、ピストン5b着脱時に圧力を逃がす圧力逃がし孔11が設けられており、圧力逃がし孔11は栓12によって塞がれている。
シリンダ5aの外周には例えば水圧計格納籠13が取り付けられており、水圧計格納籠13内には第2の圧力計7が格納されている。第2の圧力計7は海水の圧力を計測する水圧計である。水圧計格納籠13には多数の編み目があるので、水圧計格納籠13内の圧力は外の圧力と等しくなる。シリンダ5aとピストン5bには連結部材14が取り付けられており、連結部材14に張力を測定する2部材2,3が連結されている。
本実施形態では、第1及び第2の圧力計6,7として、例えば計測データを記憶するメモリを備える自記式圧力計(自記式水圧計)を使用している。第1及び第2の圧力計6,7は例えば時計を有しており、記憶したデータが計測された時間又はスイッチオンからの経過時間等を同時記憶しておき、第1の圧力計6と第2の圧力計7との計測データに基づいて、同じ計測時間又は経過時間における圧力差を求めることができる。自記式圧力計としては、例えば魚類に取り付けてその生息域の調査等に使用される小型の水圧計(深度計)の使用が可能であり、例えばDSTシリーズのDST−Milli(スターオッディー社製、日本総代理店:ケー・エンジニアリング株式会社)の使用が可能である。ただし、DST−Milli以外の自記式水圧計を使用しても良いことは勿論である。
演算部8は、例えばコンピュータによって構成されている。即ち、少なくとも1つのCPUやMPUなどの中央演算装置と、データの入出力を行うインターフェースと、プログラムやデータを記憶する記憶装置等を備えるコンピュータと所定の制御ないし演算プログラムによって、演算部8を実現している。即ち、中央演算装置は、記憶装置に記憶されたOS等の制御プログラム、第1及び第2の圧力計6,7の計測データに基づいて圧力差を求めて張力を求める方法などの手順を規定したプログラム及び所要データ等により、演算部8を実現している。また、コンピュータには、第1及び第2の圧力計6,7との間でデータ通信を行うコミュニケーションボックス16が接続されている。
次に、本発明の液中張力測定方法について説明する。液中張力測定方法は、液1中の2部材2,3間に作用する張力を測定するもので、周囲の圧力の変化と2部材2,3間の間隔の変化とに応じて容積が変化される圧力室4を有するケース5を2部材2,3間に設けると共に、圧力室4の内外の圧力差を求め、求めた圧力差に基づいて2部材2,3間に作用した張力を求めるものである。
図2(a)に示すように、圧力室4内の圧力は圧力室4の容積によって決定され、その容積はシリンダ5aに対するピストン5bの位置即ち2部材2,3の間隔によって決定される。また、2部材2,3の間隔は、2部材2,3間に作用する張力(部材間張力)と海中の深さに応じた水圧(深度圧力)とによって決定される。つまり、圧力室4内の圧力は部材間張力と深度圧力によって決定される。一方、図2(b)に示すように、圧力室4の外の圧力は深度圧力である。したがって、圧力室4内外の圧力の差を求めることで、深度圧力をキャンセルすることができ、部材間張力によって決定される圧力を求めることができる(図2(c))。つまり、2つの圧力計6,7を備え、第2の圧力計7を校正用の圧力計として使用することで、部材間張力によって決定される圧力を正確に測定することができる。
部材間張力の大きさに応じて2部材2,3の間隔は変化するので、結局、圧力室4内外の圧力差も部材間張力の大きさに応じて変化する。このため、圧力室4内外の圧力差に基づいて部材間張力を算出することができる。例えば、圧力室4内外の圧力差:ΔP、ピストン5bの受圧面積(圧力を受ける面積):S、部材間張力:Tとすると、数式1により部材間張力Tを求めることができる。
<数1>
T=ΔP×S
測定を行う2部材2,3間に測定部9を接続し、海(液)1中に沈める(図1(a))。圧力室4内の圧力は第1の圧力計6によって計測され、圧力室4外の圧力(=深度圧力)は第2の圧力計7によって計測される。計測後、海1中から2部材2,3を引き上げて測定部9を回収し、第1及び第2の圧力計6,7を取り出す。そして、コミュニケーションボックス16を通じて各圧力計6,7と演算部8との間でデータ通信を行い、演算部8の記憶装置に計測データを取り込む。
演算部8は各圧力計6,7の計測データに基づいて圧力室4内外の圧力差ΔPを算出し、予め記憶装置に記憶されているピストン5bの受圧面積Sを用いて部材間張力Tを算出する。そして、算出した部材間張力Tをディスプレイ等の出力装置に表示すると共に、記憶装置に記憶する。このようにして、2部材2,3間に作用する張力Tを正確に求めることができる。
本発明では、2つの圧力計6,7を使用し、第2の圧力計7を校正用の圧力計として使用するので、深度圧力による影響をキャンセルして2部材2,3間に作用する張力を正確に測定することができる。
また、第1及び第2の圧力計6,7として自記式圧力計を使用している。このため、圧力計測中にデータ通信を行う必要がなくなり、計測中にデータ通信を行うのが困難な場所、例えば深海等で使用するのに適した液中張力測定装置・方法を実現することができる。また、自記式圧力計を使用しているので圧力室4を密閉するのが容易であり、このことからも深海等の大きな圧力が作用する場所で使用するのに適した液中張力測定装置・方法を実現することができる。さらに、液中張力測定装置の構造を簡単なものにすることができ、安価で、取り扱いやすくて使い勝手が良く、耐久性に優れた液中張力測定装置を実現することができる。
また、圧力室4内に水等の液体を満たしているので、深度圧力や部材間張力が大きくてもピストン5bの移動距離を小さくすることができる。このため、深海等の大きな圧力が作用する場所で使用するのに適した液中張力測定装置・方法や、大きな張力を測定するのに適した液中張力測定装置・方法を実現することができる。なお、圧力室4内に封入する液体は水に限るものではなく、オイル、その他の液体を使用することもできる。ただし、万一漏れた場合のことを考慮すると、海、川、湖等で使用する場合には水の使用が好ましく、オイル中で使用する場合にはオイルの使用が好ましい。
本発明は、例えば海水中金属の捕集装置の捕集材係留索の張力測定に使用することができる。なお、海水中金属の捕集装置としては、例えば特開2002−119801号公報に開示されたものがある。海水中金属の捕集装置17の一例を図3に示す。この捕集装置17は、錘を内蔵した着底部18と浮きを内蔵した浮遊部19とを交互に配置すると共に、少なくとも浮遊部19に、表面に海水中の金属を吸着する金属吸着材を備える捕集部材20を多数設け、海底15に降ろした着底部18から浮遊部19を浮き上がらせて捕集部材20を海水中に漂わせるものである。
浮遊部19には捕集部材20がモール(シェニール)のパイル状に多数設けられている。捕集部材20は、例えばポリエチレン製であり、一本一本の表面には金属吸着材が設けられている。金属吸着材の種類は、海水中から吸着させる金属の種類に応じて選択する。例えば、海水中のバナジウムやウランを選択的に吸着させたい場合には、金属吸着材としてアミドキシム基を採用する。即ち、ポリエチレンを基材とし、これに例えば公知の放射線グラフト重合法を使用してアミドキシム基をグラフト重合させる。
端部となる着底部18は接続金具21によってアンカー22に接続されている。このアンカー22には耐圧ブイ23が接続されており、耐圧ブイ23には位置を示す信号を発する発信機24が接続されている。この発信機24は、例えば通常時には待機状態となっており、探知信号を受信した場合にのみ位置を示す信号を発する。
このような海水中金属の捕集装置17の開発において、捕集部材20に浮力を持たせて海底15から立ち上げ係留するための錘、即ち着底部18に設ける錘は、できるだけ軽いものにすることがコストダウンのために重要である。1本の捕集部材係留索には複数の着底部18が設けられるため、1箇所の着底部18については錘の無駄が僅かであったとしても、捕集部材係留索全体としてはその無駄が大きくなる。そのため、使用時に捕集部材係留索に作用する張力を測定して、たとえ台風等が来たとしても浮遊部19が流されることのない必要最小限の錘の重さを決定する。この張力の測定に、本発明の液中張力測定装置・方法を使用することができる。
例えば、浮遊部19の両端又は一端に液中張力測定装置を介してアンカーを接続した試験体を製作し、この試験体を実際に海中に係留して試験を行う。この場合、液中張力測定装置には一方の連結部材14に浮遊部19の端部を、もう一方の連結部材14にアンカーを接続することになる。即ち、2部材2,3は浮遊部19とアンカーである。
この試験体を試験期間にわたって海中に係留しておき、圧力室4内外の圧力を計測する。各圧力計6,7は、例えば一定時間毎に繰り返し水圧を計測する。そして、試験期間の経過後、試験体を海中から引き上げて液中張力測定装置を回収し、浮遊部19とアンカーの間に作用する部材間張力、換言するとアンカーに対する浮遊部19の張力を算出する。各圧力計6,7は所定時間毎に繰り返し水圧を計測するので、浮遊部19の張力の変化を測定することができる。そして、張力の測定結果に基づいて捕集装置17で使用する錘の重さ、即ち捕集部材係留索の係留に必要な錘の重さを決定する。試験は実際の使用に即して行われるので、例えば台風などの気象条件、変動する潮流の速度等を考慮して錘の重さを決定することができる。
各圧力計6,7として自記式圧力計を使用しているので、例えば水深100m〜200mの海底15等の遠隔地でのデータ取得や、台風などの異常気象条件下でのデータ取得であっても容易である。
なお、上述の形態は本発明の好適な形態の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば上述の説明では、液中張力測定装置・方法を海中で使用していたが、海中での使用に限るものではない。例えば、湖中,川中,池中,水槽中,プール中、その他の液体中で使用しても良い。
また、上述の説明では、第1及び第2の圧力計6,7として自記式圧力計を使用し、計測データを圧力計自身に記憶させていたが、必ずしもこの構成に限るものではなく、データ通信手段を備えた圧力計を使用し、圧力を計測しながらその計測データを逐次又は一定時間経過後まとめて演算部8に送信するようにしても良い。この場合のデータ通信の手段としては、各圧力計6,7と演算部8との間をケーブルで接続して有線データ通信を行うことも考えられるが、各圧力計6,7に無線通信機能を持たせて演算部8との間で無線通信を行うことも考えられる。無線通信を行う場合には、深海等の遠隔地での計測が容易になると共に、圧力室4の密閉が容易となる。
また、上述の説明では、シリンダ5aとピストン5bによって圧力室4を形成し、ピストン5bの移動によって圧力室4の容積を変化させていたが、必ずしもこの構成に限るものではなく、例えばピストン5bに変えて弾性変形可能な膜状部材又は板状部材等(以下、膜板状部材という)を設け、この膜板状部材の周縁をシリンダ5aに固着させ、膜板状部材が弾性変形することで圧力室4の容積を変化させるようにしても良い。
また、上述の説明では、第2の圧力計7を水圧計格納籠13内に格納することで第2の圧力計7をケース5に取り付けていたが、第2の圧力計7を取り付ける手段はこれに限るものではない。例えばケース5にネットを取り付け、このネット内に第2の圧力計7を収容することで第2の圧力計7をケース5に取り付けるようにしても良い。また、その他の方法でも良い。
また、上述の説明では、圧力室4内を水等の液体で満たしていたが、液体の変わりに気体で満たすようにしても良い。この場合には、液体で満たした場合に比べてピストン5bが移動し易くなるので、測定する張力が比較的小さい場合や、例えば水深が浅く深度圧力が比較的小さな場所で使用する場合等の使用に適している。この場合には、万一圧力室4内の気体が漏れたとしても、液体が漏れた場合に比べて周囲に与える影響を小さくすることができる。
また、上述の説明では、海水中金属の捕集装置17に使用する錘の重さを決定するために浮遊部19に作用する張力を測定するのに本発明の液中張力測定装置・方法を使用した場合を例示したが、本発明の液中張力測定装置・方法の使用はこれに限るものではなく、液1中の2部材2,3間に作用する張力を測定する場合であれば使用可能である。
本発明の液中張力測定装置を示し、(a)は測定部の概略構成を示す断面図、(b)は演算部の概略構成図である。 本発明の原理を説明するための図で、(a)は圧力室内の圧力についての図、(b)は圧力室外の圧力についての図、(c)は圧力室の内外の圧力差についての図である。 本発明の液中張力測定装置・方法を使用可能な海水中金属の捕集装置を示す概略構成図である。 従来の張力センサを示す概略構成図である。
符号の説明
1 液
2,3 液中の2部材
4 圧力室
5 ケース
6 第1の圧力計
7 第2の圧力計
8 演算部

Claims (4)

  1. 液中の2部材間に作用する張力を測定する液中張力測定装置において、前記2部材間に設けられ、周囲の圧力の変化と前記2部材の間隔の変化とに応じて容積が変化される圧力室を有するケースと、前記圧力室内の圧力を計測する第1の圧力計と、前記圧力室の周囲の圧力を計測する第2の圧力計と、前記第1及び第2の圧力計の計測データに基づいて前記圧力室の内外の圧力差を求めると共に、求めた圧力差に基づいて前記2部材間に作用した張力を求める演算部とを備えることを特徴とする液中張力測定装置。
  2. 前記第1及び第2の圧力計は自記式圧力計であることを特徴とする請求項1記載の液中張力測定装置。
  3. 液中の2部材間に作用する張力を測定する液中張力測定方法において、周囲の圧力の変化と前記2部材間の間隔の変化とに応じて容積が変化される圧力室を有するケースを前記2部材間に設けると共に、前記圧力室の内外の圧力差を求め、求めた圧力差に基づいて前記2部材間に作用した張力を求めることを特徴とする液中張力測定方法。
  4. 前記圧力室の内外の圧力を自記式圧力計によって測定し、液中から引き上げた後、前記自記式圧力計に記憶されている計測データを取り込んで前記圧力差を求めることを特徴とする請求項3記載の液中張力測定方法。
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