JP2007153900A - 熱効果を有する溶解性の化粧用物品 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、従来技術の組成物の欠点を有さず、特に、必要とされる熱いまたは冷たい熱効果を提供しながら良好な化粧特性を示す、熱効果を有する組成物を提供する。
【解決手段】本発明は、
- 30℃以下の温度で水溶性の繊維の少なくとも1枚のシートの形態の支持体であって、密度が0.1g/cm3以下である支持体と、
- 支持体に担持され、熱効果を有する少なくとも1種の化合物を含有する組成物と
を含む化粧用または皮膚科用物品に関する。
この物品は、存在する熱効果を有する化合物に応じて熱いまたは冷たい効果を有することができる。
【選択図】なし
【解決手段】本発明は、
- 30℃以下の温度で水溶性の繊維の少なくとも1枚のシートの形態の支持体であって、密度が0.1g/cm3以下である支持体と、
- 支持体に担持され、熱効果を有する少なくとも1種の化合物を含有する組成物と
を含む化粧用または皮膚科用物品に関する。
この物品は、存在する熱効果を有する化合物に応じて熱いまたは冷たい効果を有することができる。
【選択図】なし
Description
本発明は、少なくとも1つの水溶性の支持体と、吸熱性または発熱性反応を有する少なくとも1種の化合物とを含む熱効果を有する化粧用物品に関する。
熱効果は一般に、スキンケアの分野で製品の有効性を補うおよび/または増幅するために使用される。
皮膚に作用する熱は毛穴を開かせて、皮膚に施用した化粧用組成物の有効性を向上させる。よって、温熱効果は特に、研磨粒子を含有する剥脱性製品などのディープクレンジング製品、またはリラックス用製品に使用できる。熱はディープクレンジング感またはリラックス感を強化する。これらの温熱効果はまた、熱の作用下でより活性になる活性成分または化粧剤と組み合わせて利用できる。
冷却効果は一般に、清涼感およびトーニング効果(toning effect)を強化したい場合にクレンジング製品において使用される。冷却効果はまた、ケア製品、特に水和感を強化するための保湿剤に使用できる。
一般に、これらの熱効果は、そのまま使用される、またはより一般的には発熱性もしくは吸熱性化合物を含有する無水組成物中に使用される発熱性もしくは吸熱性化合物によって得られる。殆どの場合、これらの無水組成物は多量の油またはポリオール、特にグリコールを含有する。
したがって、文献DE-A-10009252は、少なくとも40%のポリオールおよび水溶性塩を粒子として含有するクレンジングジェルを記載している。文献EP-A-1106164は、発泡ポリマーの固体粒子をベースとする粉末、ならびにポリオールおよびゼオライトなどの熱を放出することが可能な1種または複数の作用物質を含有するバインダーを含む固体の化粧用組成物を記載している。文献EP-A-966956は、発泡ポリマーの固体粒子をベースとする粉末、ならびにポリオールやゼオライトなどの熱を放出することが可能な1種または複数の作用物質を含有するバインダーを含有する粉末状無水組成物を記載している。
しかし、これらの組成物は、組成物を粘り気があり重くする高レベルのポリオール、または組成物を非常に脂っぽくする高レベルの油により化粧特性が劣っている。さらに、熱効果を生じるのに必要な塩またはゼオライトを懸濁させるために、これらの媒体の粘性を高めることは、非常に多くの場合有用である。しかし、ゲル化ポリマーがこれらの媒体中であまり膨潤しないので、この操作は難しい。
さらに、これらの組成物は、配合の範囲をグリコールまたは油に溶解性または分散性の成分に限定して配合に制約を課すことがある。これらの欠点は、温熱組成物を、組成物に使用されるが温熱組成物とは非相容性のその他の成分と分離することが可能な2コンパートメントパッケージ物品を使用することによって克服されることもある。この複雑なパッケージの使用を回避することが試みられている。
DE-A-10009252
EP-A-1106164
EP-A-966956
EP-A-0 636 716
RiedelのNonwoven Bonding Methods & Materials, Nonwoven World(1987)
EP-A-384070
EP-A-187912
WO-A-01/12133
FR-A-2727312
EP-A-O 938 892
EP-A-O 925 777
WO-A-93/18743
したがって、従来技術の組成物の欠点を有さず、特に、必要とされる熱いまたは冷たい熱効果を提供しながら良好な化粧特性を示す、熱効果を有する組成物が依然として求められている。
本出願はこの要求を満たしている。実際、驚くべきことに、本出願人は、溶解性の支持体中に熱効果を有する化合物を含めることが可能であり、使用時に水で湿らせるか水に溶解させると、良好な化粧特性を有したまま熱効果のある組成物を生じる物品が得られることを見出した。
このタイプの物品を使用すると配合の制約を取り除くことができ、それによりこれらの物品は、支持体に適用した熱効果を有する化合物を含有する組成物に応じて、種々の用途のゲルからクリームまでの広範囲の製品にすることができる。さらに、これらの物品は製造が容易である。
したがって、一態様によれば、本発明は、
- 30℃以下の温度で水溶性の繊維を含む少なくとも1枚のシートの形態の支持体であって、密度が0.1g/cm3以下である前記支持体と、
- 前記支持体に担持され、熱効果を有する少なくとも1種の化合物を含有する組成物と
を含む化粧用または皮膚科用物品に関する。
- 30℃以下の温度で水溶性の繊維を含む少なくとも1枚のシートの形態の支持体であって、密度が0.1g/cm3以下である前記支持体と、
- 前記支持体に担持され、熱効果を有する少なくとも1種の化合物を含有する組成物と
を含む化粧用または皮膚科用物品に関する。
熱効果を有する化合物(複数可)はそのまま支持体に組み入れることができるが、その他の成分との混合物で組み入れることもできる。したがって、支持体に担持された組成物は、単独で組成物を構成する熱効果を有する化合物(複数可)のみを含んでよく、またはその他の成分と混合された熱効果を有する化合物(複数可)を含有してもよい。この組成物は一般に無水であり、ここで「無水」とは、組成物の重量の1%以下、よって0から1%の範囲の量の水を含有する組成物を意味する。この組成物および熱効果を有する化合物(複数可)は有利には、粉末もしくは顆粒の形態、または場合によりペーストの形態であることができる。この組成物は化粧用または皮膚科用組成物を特に構成する。
本出願では、「支持体に担持された」とは、組成物が支持体上にあるか、支持体が繊維の少なくとも2枚のシートを有する場合に支持体によって形成されたキャビティに導入されることができることを意味する。
「30℃以下の温度」とは、30℃を超えず0℃以上の温度を意味し、例えば0℃超から30℃、より好ましくは5℃から30℃、さらに好ましくは10℃から30℃または10℃から20℃の範囲である。
用語「シート」と「層」は本出願では同義語とみなす。本発明の支持体は繊維の1枚または複数のシートの形態であり、これは繊維のシートの形態ではない水溶性の薄膜とは異なる。これらの水溶性の薄膜と比較すると、本発明による繊維の水溶性のシートをベースとする支持体は非相容性の成分を組み入れることを可能にするという利点を提供し、成分を予め混合または溶解したり、加熱して溶媒を蒸発させる必要がないので使用がより容易であり、手順はより速く、より安価である。さらに、本発明による支持体は、物品の形状および外観により多くの選択肢を提供するという利点を有する。なぜなら、繊維のシートは様々な厚さおよび密度を有することができ、特別な問題を生じることなく多くの形状およびサイズにすることができるからである。一方、薄膜は厚すぎると乾燥するのが難しく、サイズが大きすぎると脆く、操作が難しい。
本発明の好ましい実施形態によれば、物品は、それらの間にキャビティをもたらす少なくとも2枚のシートを有する支持体であって、そのシートの少なくとも1枚が30℃以下の温度で水溶性の繊維を含み、密度が0.1g/cm3以下である支持体の形態であり、そのキャビティは熱効果を有する少なくとも1種の化合物を含有する組成物を含有する。
シートはその周囲で接合されて、熱効果を有する化合物を含有する組成物を導入するためのキャビティを形成する。
シートは、水溶性の繊維だけで形成されていることができ、あるいはシートの一方が溶解性の繊維だけで構成され、他方のシートが不溶性の繊維、または水溶性の繊維と非水溶性の繊維の両方で構成されていることができ、あるいは2枚のシートが溶解性の繊維と不溶性の繊維の両方で構成されていることができる。
好ましい実施形態によれば、シートの少なくとも一方は水溶性の繊維のみで構成されている。
本発明による物品を水または水性組成物で湿らせるか水または水性組成物に溶解させることにより、熱効果を与える、局所、特に化粧または皮膚科用途の組成物を得る。
別の態様によれば、本発明はさらに、上記定義の物品を水に溶解させることにより得られた局所用途の組成物、即ち、30℃以下の温度で水溶性である繊維を含む少なくとも1枚のシートの形態であり、密度が0.1g/cm3以下であり、熱効果を有する少なくとも1種の化合物を含有する組成物を有する前記支持体を、水に溶解させることによって得られた組成物に関する。物品の溶解によって得られた組成物は、1層または複数層の繊維を含む支持体から得ることができる。物品を水に溶解させる温度は一般に室温(20から30℃)であるが、想定した使用に応じ、必要に応じて室温より高いことも可能である。
別の態様によれば、本発明はまた、皮膚、毛髪、粘膜および外皮などのケラチン物質の化粧処置、特に皮膚の化粧処置の方法に関し、この方法は、
- 30℃以下の温度で水溶性である繊維を含む少なくとも1枚のシートを含み、密度が0.1g/cm3以下であり、熱効果を有する少なくとも1種の化合物を有する前記支持体を、水に溶解させることによって化粧用組成物を形成すること、
- このように形成した組成物をケラチン物質に施用すること
を含む。
- 30℃以下の温度で水溶性である繊維を含む少なくとも1枚のシートを含み、密度が0.1g/cm3以下であり、熱効果を有する少なくとも1種の化合物を有する前記支持体を、水に溶解させることによって化粧用組成物を形成すること、
- このように形成した組成物をケラチン物質に施用すること
を含む。
この化粧処置はケアとメイクアップの両方を含む。
「30℃以下の温度で水に溶解」は、最高30℃の温度で状況に応じて支持体を手で撹拌および/または摩擦することにより、典型的には5分未満、好ましくは1分未満、好ましくは30秒未満の時間で水に溶解させることを意味すると理解される。本発明は支持体を溶解させるために30℃を超える温度の水を使用することを排除しない。
本発明による物品は局所施用を意図しているので、生理学的に許容される媒体を含む。「生理学的に許容される媒体」とは、皮膚、唇、爪、頭皮および/または毛髪などのケラチン物質と相容性の媒体を意味する。これは、支持体ならびに支持体に担持される組成物にあてはまる。
本発明による物品は接着剤を含有しないが、湿らせたときに皮膚に付着してもよい。
この物品は柔軟である。「柔軟」とは、破壊することなく圧縮できるまたは曲げることができ、人体の起伏している部分に適応することが可能な物品を意味するものと理解される。繊維質のシートの形態に作製された柔軟な物品は、ある用途例では破壊されることなく2つに少なくとも1回折り畳むことができる。
この物品は一般に1回使用することが意図されている。
さらに、この物品は使用前には手触りが一般に乾燥している。
製造後、物品は、例えば箱または個々のパケットにばら詰めされていることができる。適用可能な場合、物品は一列に詰められている。物品はまた、折り畳んで物品同士を重ね、1つの物品を引き出すと次の1つが出てきてつかみ易くすることができる。
したがって、別の態様によれば本発明はさらに、
- パケット、
- 上記定義の少なくとも1つの物品
を含むキットに関する。
- パケット、
- 上記定義の少なくとも1つの物品
を含むキットに関する。
着色した組成物の場合、物品は適用可能な場合、消費者に購入前に情報を与える目的で、物品を溶解した後に得られる組成物の色を代表する着色したサンプルを含有するパケット内に詰めることができる。
よって、本発明は、熱効果を有する化粧品のパッケージおよび配合物、ならびに例えば皮膚、粘膜、口もしくは毛髪の衛生用品もしくはケア用品としての、またはメイクアップ製品としてのそれらの使用の新たな可能性を提供する。
本発明の用途の一例では、支持体および熱効果を有する化合物を含有する組成物で形成された物品は使用前に水と接触させる。したがって支持体は最初に、物品が人体に施用される直前に溶解させる。支持体を溶解させるために物品に加えた水の量に応じて、得られた組成物の見掛けの粘度は容易に調整できる。
本発明の用途の別の変形では、支持体および熱効果を有する化合物を含有する組成物で形成された物品は、完全に溶解する前に、またはさらには濡れる前に、人体の領域、例えば皮膚または毛髪と接触させる。これは、例えば加えた水の量に応じて、所望の結果に関連する特性を変更することを可能にすることがある。処置する身体領域に物品が接触していない間に、物品に水を注ぐか噴霧することができ、あるいは身体の領域を濡らすことができ、あるいは処置する領域に物品が接触している間に、支持体に水を噴霧するか注ぐことができる。
水を使用する代わりに、物品を湿らせるのに水性組成物、即ち組成物の総重量に対して少なくとも50重量%の水を含有する組成物を使用することが可能である。この組成物は、ローション、ミルク、クリームまたはゲル、特にムース形成性ゲルの形態であることができる。
(支持体)
支持体は、水溶性繊維、即ち30℃以下の温度で水溶性、好ましくは20℃以下の温度で水溶性の、即ち水への溶解温度が0℃超から30℃、好ましくは0℃超から20℃、例えば5℃から30℃、さらに好ましくは5から20℃の範囲である繊維を含むシートの形態である。
支持体は、水溶性繊維、即ち30℃以下の温度で水溶性、好ましくは20℃以下の温度で水溶性の、即ち水への溶解温度が0℃超から30℃、好ましくは0℃超から20℃、例えば5℃から30℃、さらに好ましくは5から20℃の範囲である繊維を含むシートの形態である。
支持体は、濡れると実質的に非収縮性であることができる。
特徴として、支持体は、0.1g/cm3以下、より好ましくは0.01g/cm3から0.1g/cm3の範囲の密度を有し、それにより非常に軽量な支持体を提供することができ、したがってより容易に水に溶解する。
支持体は意図する使用に適合した任意の形状、例えば長方形、丸または楕円形状を有することができ、少なくとも2本の指の間でつかむことを可能にする寸法を好ましくは有する。したがって、支持体は、例えば長さ約2から10cm、幅約0.5から4cmの卵形の形状を有するか、直径約2から10cmの円形形状を有するか、辺が約5から15cmの正方形の形態である、または長さ約5から15cmの長方形の形状であることができ、要求された使用に適した任意のその他の形状およびサイズを有することができることは理解される。
支持体は、例えばパッド、マスク、パッチ、モブキャップ、手袋もしくは手袋の指、切り抜き用のシート、ティッシュ、円形、卵形または長方形を形成できる。さらに、支持体は、処置する身体の領域に応じた形状を有することができる。
支持体は、扁平形態または非扁平形態、例えば、熱効果を有する化合物を含有する組成物を組み込んだ圧縮した水溶性繊維の球形の塊から形成したブロックの外観を有することができる。
支持体の繊維は一般に交錯して繊維のシートを形成している。上記の通り、「水溶性の繊維を含むシート」とは、水溶性の繊維のみで構成されていることができるシート、または溶解性の繊維の方が不溶性の繊維よりも多い量で、水溶性の繊維および非水溶性の繊維の両方を含むことができるシートを意味する。繊維のシートは繊維の総重量に対して、溶解性の繊維を少なくとも60重量%、好ましくは少なくとも70重量%、より好ましくは少なくとも80重量%含まなくてはならない。したがって、支持体の繊維の総重量に対して、水溶性の繊維を、例えば95重量%超、さらには99重量%超、さらには100重量%含むことができる。よって、支持体は溶解性の繊維のシートのみで構成されていることができ、または溶解性の繊維と不溶性の繊維の混合物を含むシートで構成されていることができ、不溶性の繊維とは、本発明で定義した通り、30℃以下の温度で水溶性でない繊維である。不溶性の繊維の存在は、熱効果を有し、同時に穏やかな剥脱(皮膚剥離)用の製品であって、剥脱成分を構成する不溶性の繊維を有する製品をもたらすことを可能にする。
したがって、支持体は水溶性繊維で構成された2枚のシート、あるいは水溶性繊維で構成された1枚のシートと溶解性の繊維および不溶性の繊維の両方を含む1枚のシート、あるいは水溶性の繊維で構成されたシートと非水溶性の繊維で構成されたシート、あるいはさらには溶解性の繊維と不溶性の繊維の両方を含む2枚のシートから形成できる。シートは2枚を超えることもできる。
本発明の好ましい実施形態によれば、支持体は非水溶性繊維を全く有さず、水溶性繊維のみからなり、水に完全に溶解性である。
溶解性の繊維は、繊維に紡績することができる任意の溶解性材料であることができる。好ましくは、水溶性の繊維はポリビニルアルコール(PVA)から、必要とされる溶解性を与える方法により作製され、PVAは種々の重合度を有することができる。
30℃以下の温度で水溶性のPVA繊維は、日本のKURARAY社から商品名KURALON K-II WN2で市販されている。これらの繊維を製造する方法は、水溶性PVA系ポリマーを第1の有機溶媒に溶解し、その溶液を第2の有機溶媒中で紡績して凝固した糸を得、その糸を濡れたまま引き出し、そこから第1の溶媒を除去し、次いで糸を乾燥し、熱処理する。これらの繊維はほぼ円形の横断面であることができる。これらの繊維は少なくとも2.7g/dtex(3g/d)の引張強さを有する。出願EP-A-O 636 716はそのようなPVA系水溶性繊維およびそれらの製造方法を記載している。
本発明はPVAの使用に限定されない。その他の水溶性材料から作製された繊維を使用することも可能であるが、但し、これらの材料は必要とされる温度の水に溶解し、例えば名称LYSORBで会社LYSAC TECHNOLOGIES, INC.から市販されている多糖類繊維、またはグルコマンナンもしくは澱粉などのポリホロシドポリマーをベースとする繊維である。
繊維のシートは状況に応じて、様々な温度(最高30℃)で水溶性の種々の繊維の混合物を含むことができる。
繊維は複合材であることができ、例えばコア、および、例えば様々なグレードのPVAから形成された異なるシースを含むことができる。
繊維のシートが不溶性の繊維を含有する場合、不溶性の繊維は不溶性の繊維として通常使用される任意の材料であることができ、例えば、絹、綿、羊毛、亜麻、特に羊毛、野菜もしくは藻類から抽出されたセルロース、ポリアミド(Nylon(登録商標))、ポリ乳酸、修飾セルロース(レーヨン、ビスコース、アセテート、特にレーヨンアセテート)、ポリ-p-フェニレンテレフタルアミド、特にKevlar(登録商標)、アクリル、特にメチルポリメタクリレート、またはポリ-2-ヒドロキシルエチルメタクリレート、ポリオレフィン、特にポリエチレン、またはポリプロピレン、ガラス、シリカ、アラミド、特にグラファイトの形態の炭素、Teflon(登録商標)、不溶性のコラーゲン、ポリエステル、ポリ塩化ビニルまたはポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリアクリロニトリル、キトサン、ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレートの繊維、および上掲の化合物の混合物から形成された繊維、例えばポリアミド/ポリエステルまたはビスコース/ポリエステル繊維であってよい。不織布の一般的な記載は、参照により本明細書に援用するRiedelのNonwoven Bonding Methods & Materials, Nonwoven World(1987)にある。
本発明の用途の特別な例では、支持体のシートは、水溶性の繊維を単独でまたは上記の通りの不溶性の繊維と混合して、シートを構成する繊維の総重量に対して不溶性の繊維を最大40重量%含む不織布である。好ましくは、不織布は水溶性の繊維で構成され、即ち不溶性の繊維を全く含有しない。
支持体が繊維のシートを1枚有しているだけの場合、熱効果を有する化合物を含有する組成物は支持体の両面に付着していることができ、または片面のみに付着して、支持体の他方の面は、例えば物品を保持するのに使用できる。
本発明による支持体が2枚のシートを含む場合、そのシートは特に2枚の不織布であることでき、以下に記載した実施形態の全てを使用することが可能であり、シートは不溶性の繊維を含有してもしなくてもよく、1枚のシートは、他方のシートが溶解性の繊維を含有している限り不溶性の繊維のみから構成されていることさえできる。
本発明の特別な実施形態によれば、シートのそれぞれは30℃以下の温度で溶解性の繊維から構成された不織布であり、即ちシートは水溶性の繊維のみを含む。
別の実施形態によれば、1枚のシートは完全に水溶性であり、30℃以下の温度で溶解性の繊維から構成された不織布であり、他方のシートは不溶性であり、不溶性の繊維から構成された不織布である。
さらに別の実施形態によれば、支持体は溶解性もしくは最大40%の不溶性繊維を含む部分的に溶解性の繊維を含有する2枚のシート、さらに不溶性の基材を構成する不溶性の繊維で構成されたシートを含む。したがって、支持体は非水溶性の基材、即ち不溶性の繊維のみを含む基材の少なくとも1つの層を含むことができる。この実施形態の特別な例では、支持体は、30℃以下の温度で水溶性の繊維から構成された不織布の溶解性のシート、および非水溶性の繊維から構成された不織布の不溶性のシートを含む。
非水溶性の基材から形成された少なくとも1つの層を有する多層構造は、例えば、手袋の指の形状の支持体を含む物品を作製するのに使用できる。水溶性の繊維から形成された層は、物品の外部に配置され、濡らされた後、または身体の濡れた領域に接触すると、使用中に溶解することを意図する。
溶解性または不溶性に拘らず、不織布のシートの製造には、繊維から不織布材料を作製するための適切な技術全てを使用できる。例えば、繊維を押出しによって形成しコンベヤー上に置いて繊維のシートを形成し、次いでそれを従来の繊維結合技術、例えばニードリング、熱結合、カレンダリングまたは熱風のジェットによる結合(「エアスルー結合(air through bonding)」と呼ばれる)、熱風が吹くトンネル内をシートが通過する技術によって固める。この最後に言及した技術は、シートが2成分繊維、例えば、異なる融点または軟化点を有する少なくとも2つのグレードのポリビニルアルコール(PVA)を含む繊維で構成されている場合に有利に使用される。これらの繊維は例えば、繊維のコアに配置された少なくとも1つの第1のグレードと、シースの形態の繊維の周囲に配置された少なくとも1つの第2のグレードから構成されるように共押出しされる。繊維の結合は、シースがコアよりも低い融点を有する場合に、より容易であることがある。
繊維のシートは、長さ10から50mmに切断した繊維をカーディングし、次いでその繊維をコンベヤー上に置くことによっても形成でき、そこでシートは次いで上記の結合技術によって固めることができる。
支持体がいくつかの層を含む場合、それらの層が全て水溶性の繊維で作製されているか否かに拘らず、それらの種々の層は、例えば溶着、接着または縫合によって接合することができ、これらの層は状況により、1種または複数の化粧用または皮膚科用組成物、あるいは使用時に混合するための1種の同じ化粧用組成物のいくつかの成分を含有する1個または複数のキャビティを構成することができる。縫合によってまとめられる場合、必要に応じて、それ自体が水溶性の糸を使用できる。
支持体がいくつかの不織布シートを含む場合、これらはその周囲で特に熱溶着によって接合されてパッドを構成でき、その内部キャビティは熱効果を有する化合物を含有する組成物を保持できる。
本発明の別の態様によれば、支持体は接着剤、特に粘着剤を備えていない。
熱効果を有する少なくとも1種の化合物を含有する組成物は、支持体の重量に対して10から1000重量%、好ましくは支持体の重量に対して10から500重量%に相当する。ここで「支持体の重量」とは、熱効果を有する化合物を含有する組成物の重量を除いた支持体のみの重量を意味する。組成物が熱効果を有する化合物のみを含有する場合、熱効果を有する化合物は、支持体の重量に対して10から1000重量%、好ましくは支持体の重量に対して10から500重量%に相当することができる。
(熱効果を有する化合物)
本出願において、「熱効果を有する化合物」とは、水と接触したときに温度変化を起こす化合物を意味し、それは皮膚などのケラチン物質に施用した瞬間の水の添加の結果として、または予め濡れていたか否かに拘らず発熱もしくは吸熱反応に必要な水がケラチン物質そのものから直接供給されるか、施用後にケラチン物質に供給されて、ケラチン物質に単に施用することによって起こることができる。これらの化合物は特に発熱性もしくは吸熱性化合物である。
本出願において、「熱効果を有する化合物」とは、水と接触したときに温度変化を起こす化合物を意味し、それは皮膚などのケラチン物質に施用した瞬間の水の添加の結果として、または予め濡れていたか否かに拘らず発熱もしくは吸熱反応に必要な水がケラチン物質そのものから直接供給されるか、施用後にケラチン物質に供給されて、ケラチン物質に単に施用することによって起こることができる。これらの化合物は特に発熱性もしくは吸熱性化合物である。
本発明の物品は、水と接触すると温度変化を起こす、即ち熱または冷気を放出することが可能な1種または複数の化合物を含有する。熱効果を有する化合物の量は、使用者がその物品を使用している間に熱い効果または冷たい効果を有効に知覚できるものでなければならない。熱効果を有する化合物(複数可)は、支持体に担持された組成物の100%に相当することができる。それらは支持体に担持された組成物の総重量の例えば10から100%の範囲の量、好ましくは支持体に担持された組成物の総重量に対して20から100重量%であることができる。本出願において、「組成物の総重量に対する重量%」とは、支持体に担持された組成物の総重量に対する(支持体および組成物を含む物品の重量に対するではない)重量パーセントを意味する。
熱い効果を与える化合物、即ち発熱性化合物として、ゼオライト(活性化、不活化)、発熱性無機塩、少なくとも2個のヒドロキシル基および少なくとも3個の炭素原子を有するポリオール、バニリルアルコールのエーテル、ジンゲロール、カプサイシンおよびその誘導体、オイゲノール、桂皮油、ベンジルアルコール、レドックス系、ならびにこれらの混合物を特に挙げることができる。
ゼオライト(アルミノシリケート)の例として、Fluka and Union Carbide社から市販されているものなどのゼオライトA、ゼオライトX、文献EP-A-384070に記載のゼオライトMAP、文献EP-A-187912に記載の活性化ゼオライトAを挙げることができる。使用したゼオライトに存在するカチオンは、Na、K、Ca、Zn、Mg、Li、Cuおよびこれらの組合せを特に含む。
発熱性無機塩としてより具体的に、塩化カルシウム、塩化マグネシウムおよびそれらを含有する混合物を挙げることができる。
少なくとも2個のヒドロキシル基および少なくとも3個の炭素原子を有するポリオールとして、グリセロール、ジグリセロール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコールおよびPEG-8などの分子量が600未満のポリエチレングリコール、ソルビトールなどの糖、ならびにこれらの混合物を特に挙げることができる。
バニリルアルコールのエーテルの例として、バニリルアルコールのn-ブチルエーテル、バニリルアルコールのn-プロピルエーテル、バニリルアルコールのイソプロピルエーテル、バニリルアルコールのイソブチルエーテル、バニリルアルコールのイソアミルエーテル、バニリルアルコールのn-ヘキシルエーテル、バニリルアルコールのメチルエーテル、バニリルアルコールのエチルエーテルを挙げることができる。
レドックス系は、鉄粉と、高い比表面積を有する触媒、例えばアルミナ、アルミノシリケート、シリカまたは木炭とを、鉄粉対触媒の重量比、例えば1000:1から1:1000の範囲で組み合わせたものを特にベースとすることができる。そのような系は例えば文献WO-A-01/12133に記載されている。
冷たい効果を有する化合物(吸熱性化合物)としては、塩化カリウムなどの吸熱性無機塩、ミントおよびその誘導体、または尿素などの窒素含有化合物を挙げることができる。
ミントの誘導体の例として、メントール、ペパーミントオイル、ウィンターグリーン、メントン、乳酸メンチル、スペアミント、ミントオイル、メンタンの誘導体、例えばN置換メンタンカルボキサミド、3-(1-メントキシ)-プロパン-1,2-ジオール、p-メンタン-3,8-ジオール、コハク酸メンチルおよびそのアルカリ土類塩、ならびにこれらの混合物を挙げることができる。
本発明の好ましい実施形態によれば、熱効果を有する化合物は粉末またはペーストの形態、好ましくは粉末の形態である。しかし、支持体上に置かれるか、支持体上の組成物中の他の化合物と混合される前に、例えば粉末に吸収できるか、封入できる液体化合物を使用することが可能である。
上記の通り、本発明にしたがって使用した熱効果を有する化合物は、そのまま支持体上に置くことができるか、支持体上に置いた組成物に取り入れることができる。
(組成物)
熱効果を有する化合物(複数可)を含有する組成物は無水組成物である。それらは好ましくは粉末またはペーストの形態であり、より好ましくは粉末の形態である。それらは局所施用に適した組成物、特に化粧用または皮膚科用組成物である。
熱効果を有する化合物(複数可)を含有する組成物は無水組成物である。それらは好ましくは粉末またはペーストの形態であり、より好ましくは粉末の形態である。それらは局所施用に適した組成物、特に化粧用または皮膚科用組成物である。
したがって、本発明で使用できる組成物は、例えば以下のものであることができる:
- 凍結乾燥または霧化したエマルジョン、例えば文献FR-A-2727312に記載のもの、または文献EP-A-O 938 892に記載の変性澱粉をベースとするもの。これらのエマルジョンは粉末状相を含有するO/W型エマルジョンの凍結乾燥または霧化によって得られる。
- 粉末状界面活性剤を含有する粉末の形態の発泡性組成物、例えば文献EP-A-O 925 777に記載の澱粉をベースとするもの、
- 主にゲル化剤(ポリマー、クレイ)および/または界面活性剤を含有するオイルフリーの粉末状組成物、
- 成分を単純に混合することによって得た組成物、成分は好ましくは粉末の形態である。
- 凍結乾燥または霧化したエマルジョン、例えば文献FR-A-2727312に記載のもの、または文献EP-A-O 938 892に記載の変性澱粉をベースとするもの。これらのエマルジョンは粉末状相を含有するO/W型エマルジョンの凍結乾燥または霧化によって得られる。
- 粉末状界面活性剤を含有する粉末の形態の発泡性組成物、例えば文献EP-A-O 925 777に記載の澱粉をベースとするもの、
- 主にゲル化剤(ポリマー、クレイ)および/または界面活性剤を含有するオイルフリーの粉末状組成物、
- 成分を単純に混合することによって得た組成物、成分は好ましくは粉末の形態である。
組成物は、熱効果を有する化合物のみを含有してもよく、したがって、その場合、化合物は組成物の重量の100%に相当する。
使用した組成物の成分に応じて、物品は湿らせた後に、乳液、クリーム、ムース、ゲルまたはローションに変わる。
組成物は必要に応じて、支持体に含浸させた瞬間に一定量の水を含有できる。しかし、その早すぎる溶解を回避するために、その含浸中に支持体に導入した水は、水を含有する組成物の乾燥に通常使用される手段、例えば加熱によって除去されなければならない。しかし、組成物は、一般的に結合水であり、澱粉などの水を含有する吸湿性の原料から特に由来してもよい一定量の水を含有できる。物品に存在する組成物の水の最終量は、組成物の総重量に対して最大10重量%、好ましくは最大5重量%である。
使用者が組成物を支持体上に置かなければならない場合、組成物および支持体は、例えばキットの形態で一緒に供給できる。組成物は例えば、その複数の用量を、連続的に使用する一組の支持体上に分配するのに十分な量で供給される。
(その他の成分)
熱効果を有する化合物を含有する組成物のその他の成分は、物品の最終使用に依存する。その他の成分の例として、ムース形成性界面活性剤、ポリマー、親油性化合物、剥脱剤、ならびにこの特定の分野で通常使用されている活性剤および添加剤を挙げることができる。必要に応じて、添加剤は封入するか粉末に吸着させることができる。
熱効果を有する化合物を含有する組成物のその他の成分は、物品の最終使用に依存する。その他の成分の例として、ムース形成性界面活性剤、ポリマー、親油性化合物、剥脱剤、ならびにこの特定の分野で通常使用されている活性剤および添加剤を挙げることができる。必要に応じて、添加剤は封入するか粉末に吸着させることができる。
本発明の特別な実施形態によれば、支持体に担持された組成物は、ムース形成性界面活性剤、ポリマー、親油性化合物、剥脱剤、活性成分、ならびにこれらの混合物から選択された少なくとも1種の成分を追加的に含有する。
(ムース形成性界面活性剤)
本発明による物品がムース形成性またはクレンジング組成物を提供する場合、熱効果を有する化合物を含有する組成物はさらに、好ましくは粉末状形態(粉末)の少なくとも1種のムース形成性界面活性剤を含有する。使用できるムース形成性界面活性剤は、化粧品分野で通常使用される全てのものであり、これらの界面活性剤は、アニオン性、非イオン性、カチオン性、両性または双性であることができる。
本発明による物品がムース形成性またはクレンジング組成物を提供する場合、熱効果を有する化合物を含有する組成物はさらに、好ましくは粉末状形態(粉末)の少なくとも1種のムース形成性界面活性剤を含有する。使用できるムース形成性界面活性剤は、化粧品分野で通常使用される全てのものであり、これらの界面活性剤は、アニオン性、非イオン性、カチオン性、両性または双性であることができる。
ムース形成性界面活性剤の量は、組成物の総重量に対して、例えば2から80重量%、好ましくは10から70重量%の範囲であることができる。
アニオン性ムース形成性界面活性剤の例として、石鹸を構成し、炭素原子6から22個、好ましくは炭素原子8から18個のアルキル鎖を有する脂肪酸から誘導された脂肪酸の塩、特に脂肪酸を水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン、N-メチルグルカミン、リジンおよびアルギニンなどの有機または無機塩で中和することによって得られた塩を挙げることができる。脂肪酸の塩(石鹸)として、アルカリ塩、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸およびステアリン酸のカリウム塩またはナトリウム塩(ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸およびステアリン酸カリウムまたはナトリウム)を特に挙げることができる。
アニオン性界面活性剤として、アルキル硫酸塩およびアルキルエーテル硫酸塩;スルホン酸塩;N-アシルアミノ酸のアルカリ塩、例えばサルコシン酸塩、アラニン酸塩、グルタミン酸塩、アスパラギン酸塩、グリシン酸塩、ならびにこれらの混合物も挙げることができる。
非イオン性界面活性剤の例として、糖エステル、アルキルポリグルコシド(APG)などの糖エーテル、アルキレンオキシドとアルキルフェノールの縮合物、脂肪酸のエーテルおよびポリオール、ならびにこれらの混合物を挙げることができる。
挙げることができる両性または双性界面活性剤は、ベタインおよびそれらの誘導体、スルタインおよびそれらの誘導体、イミダゾリニウムの誘導体、ならびにこれらの混合物である。
好ましい界面活性剤は粉末形態のものであり、例えば、Empicol LZ Dの名称でAllbright & Wilson社から、またはTensopol USP97の名称でTensachem社から市販されている製品などのラウリル硫酸ナトリウム;Tegobetain CK Dの名称でDegussa社から市販されている製品などのコカミドプロピルベタイン;Amisoft LS 11の名称でAjinomoto社から市販されている製品などのラウロイルグルタミン酸ナトリウム;Acylglutamate MS 11の名称でAjinomoto社から市販されている製品などのミリストイルグルタミン酸一ナトリウム;Texapon KE 2713の名称でCognis社から市販されているラウレス硫酸ナトリウムとシリカの混合物;Mackanate CM 100の名称でMacIntyre社から市販されている製品などのコカミドMEAスルホコハク酸二ナトリウム;Tauranol WSPの名称でFinetex社から市販されている製品などのメチルココイルタウリン酸ナトリウム;Sodium decyl d-galactoside uronateの名称でArd-Soliance社から市販されている製品などのデシルd-ガラクトシドウロン酸ナトリウム;LMA-Hの名称でMitsui Toatsu社から市販されているラウロイルメチルβ-アラニン(酸形態);LHEAの名称でMitsui Toatsu社から市販されているn-ラウロイル-n-ヒドロキシエチル-β-アラニン;Amilite GCS-11(F)の名称でAjinomoto社から市販されているココイルグリシン酸ナトリウム;Jordapon CI Pの名称でBASF社から市販されている製品などのココイルイセチオン酸ナトリウム;Lathanol LAL powderの名称でStepan社から市販されている製品などのラウリルスルホ酢酸ナトリウム;Potassium myristate(DUB MK)の名称でStearineries Dubois社から市販されている製品などのミリスチン酸カリウム;Potassium laurate(DUB LK)の名称でStearineries Dubois社から市販されている製品などのラウリン酸カリウム、およびGrilloten LSE 87の名称でDegussa社から市販されている製品などのラウリン酸スクロースである。
本発明の好ましい実施形態によれば、本発明による物品がムース形成性またはクレンジング組成物を提供する場合、熱効果を有する化合物を含有する組成物は、少なくとも1種のアニオン性ムース形成性界面活性剤を含有する。
(ポリマー)
支持体に担持された組成物は、1種または複数のポリマー、特に水溶性ポリマーも含有することができる。本発明で使用できる水溶性ポリマーの例として、グアー、キサンタン、カラギーナン、セルロースおよびスクレロチウムガム、これらのガムの誘導体、ヒドロキシアルキルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリルアミドおよびアクリルアミドコポリマー、および特に2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸のホモポリマーおよびコポリマー、例えばHostacerin AMPSおよびAristoflexの名称でClariant社から市販されているもの、ゼラチン、寒天、カルボキシビニルポリマー、例えばCarbopolの名称でNoveon社から市販されている製品(INCI名:カルボマー)、変性カルボキシビニルポリマーおよび特にアクリレート/C10〜C30アルキルアクリレートコポリマー、例えばPemulen TR1もしくはTR2またはCARBOPOL 1382の名称でNoveon社から市販されている製品(INCI名:アクリレート/C10〜30アルキルアクリレートクロスポリマー)、モンモリロナイト、ならびにマグネシウムおよびアルミニウムの珪酸塩を挙げることができる。
支持体に担持された組成物は、1種または複数のポリマー、特に水溶性ポリマーも含有することができる。本発明で使用できる水溶性ポリマーの例として、グアー、キサンタン、カラギーナン、セルロースおよびスクレロチウムガム、これらのガムの誘導体、ヒドロキシアルキルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリルアミドおよびアクリルアミドコポリマー、および特に2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸のホモポリマーおよびコポリマー、例えばHostacerin AMPSおよびAristoflexの名称でClariant社から市販されているもの、ゼラチン、寒天、カルボキシビニルポリマー、例えばCarbopolの名称でNoveon社から市販されている製品(INCI名:カルボマー)、変性カルボキシビニルポリマーおよび特にアクリレート/C10〜C30アルキルアクリレートコポリマー、例えばPemulen TR1もしくはTR2またはCARBOPOL 1382の名称でNoveon社から市販されている製品(INCI名:アクリレート/C10〜30アルキルアクリレートクロスポリマー)、モンモリロナイト、ならびにマグネシウムおよびアルミニウムの珪酸塩を挙げることができる。
それらが存在する場合、本発明の組成物中のポリマー(複数可)の量は例えば、支持体に担持された組成物の総重量の0.1から80%、好ましくは0.5から70%の範囲であることができる。
(親油性化合物)
本発明による組成物はまた、1種または複数の親油性化合物、脂質および特に油、または油性活性成分を含有できる。親油性化合物の量は、支持体に担持された組成物の総重量に対して1から80重量%の範囲であることができる。
本発明による組成物はまた、1種または複数の親油性化合物、脂質および特に油、または油性活性成分を含有できる。親油性化合物の量は、支持体に担持された組成物の総重量に対して1から80重量%の範囲であることができる。
当業者によく知られている任意の種類の油および脂質、例えば植物由来の油(例えば、ホホバ油、アボカド油、胡麻油、ヒマワリ油、トウモロコシ油、大豆油、紅花油、グレープシード油)、鉱油(例えば、ワセリン、イソパラフィン、硬化されていてもよい)、合成油(例えば、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セテアリル、ポリイソブチレン、パルミチン酸またはミリスチン酸エチル-ヘキシル、安息香酸アルキル)、揮発性または不揮発性シリコーン油、およびフッ素化またはフルオロシリコン処理した油、ならびにこれらの油の混合物を使用することが可能である。
その他の脂質として、脂肪アルコール、例えばステアリルアルコール、セチルアルコールおよびそれらの混合物(セテアリルアルコール)、脂肪酸、ガム、例えばシリコーンガム、例えばDC1503の名称でDow Corning社から販売されている水酸化α-ω基/PDMS 5 cSt(12/88)からなるPDMS混合物、およびベントンなどの親油性ゲル化剤を挙げることができる。
(剥脱剤)
組成物はまた、顔または身体を剥脱または皮膚剥離する組成物を特に構成するために剥脱剤を含有することができる。剥脱剤の例として、鉱物、植物または有機物由来の剥脱性粒子を挙げることができる。したがって、例えば、ポリエチレンビーズまたは粉、ナイロン粉、塩化ポリビニル粉、軽石粉、粉末の杏仁またはくるみの殻、おがくず、ガラスビーズ、アルミナ、ならびにこれらの混合物を使用することが可能である。さらに、上掲の通り、剥脱剤は支持体の繊維のシートに含まれた不溶性の繊維で構成されていることができる。
組成物はまた、顔または身体を剥脱または皮膚剥離する組成物を特に構成するために剥脱剤を含有することができる。剥脱剤の例として、鉱物、植物または有機物由来の剥脱性粒子を挙げることができる。したがって、例えば、ポリエチレンビーズまたは粉、ナイロン粉、塩化ポリビニル粉、軽石粉、粉末の杏仁またはくるみの殻、おがくず、ガラスビーズ、アルミナ、ならびにこれらの混合物を使用することが可能である。さらに、上掲の通り、剥脱剤は支持体の繊維のシートに含まれた不溶性の繊維で構成されていることができる。
剥脱性粒子は、組成物の総重量に対して、例えば0.5から40重量%、好ましくは1から20重量%、さらに好ましくは1から10重量%の範囲の量で存在できる。組成物が剥脱性粒子を含有している場合、得られた物品は、顔または身体の皮膚を剥脱するのに特に使用できる。
(活性成分)
活性成分は、角質溶解剤、保湿剤、鎮静剤および抗菌剤から特に選択できる。必要に応じて、活性成分は封入するか粉末に吸着させることができる。
活性成分は、角質溶解剤、保湿剤、鎮静剤および抗菌剤から特に選択できる。必要に応じて、活性成分は封入するか粉末に吸着させることができる。
保湿剤として、グリセロールなどのポリオール;角質層の水和を維持するためにバリア機能に作用する化合物、または閉塞性化合物、特にセラミド、スフィンゴイドベースの化合物、レシチン、グリコスフィンゴ脂質、リン脂質、コレステロールおよびその誘導体、フィトステロール(スティグマステロール、β-シトステロール、カンペステロール)、必須脂肪酸、1,2-ジアシルグリセロール、4-クロマノン、ウルソール酸、ワセリンおよびラノリンなどの五環性トリテルペン;角質層の含水量を直接増大させる化合物、例えばスレアロースおよびその誘導体、ヒアルロン酸およびその誘導体、グリセロール、ペンタンジオール、ピドール酸ナトリウム(sodium pidolate)、セリン、キシリトール、乳酸ナトリウム、ポリアクリル酸グリセロール、エクトインおよびその誘導体、キトサン、オリゴ糖および多糖、環状炭酸エステル、N-ラウロイルピロリドンカルボン酸およびN-α-ベンゾイル-L-アルギニン、ならびにこれらの混合物を挙げることができる。
角質溶解剤として、β-ヒドロキシ酸、特にサリチル酸およびその誘導体 (n-オクタノイル-5-サリチル酸を含む);α-ヒドロキシ酸、例えばグリコール酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸またはマンデル酸、ならびにこれらの混合物を挙げることができる。
本発明による組成物に使用できる鎮静剤の例として、酸としてβ-グリシレチン酸およびその塩および/またはその誘導体(グリシレチン酸モノグルクロニド、グリシレチン酸ステアリル、3-ステアロイルオキシグリシレチン酸)、ウルソール酸およびその塩、オレアノール酸およびその塩、ベツリン酸およびその塩を含有する五環性トリテルペンおよび植物抽出物(例えば、甘草)、ボタン(Paeonia suffruticosa)および/またはシャクヤク(lactiflora)、カラフトコンブ(Laminaria saccharina)、ボスウェリアセラータ(Boswellia serrata)、ダンゴギク(Centipeda cunninghami)、ヒマワリ(Helianthus annuus)、フラックス(Linum usitatissimum)、コーラ(Cola nitida)、ヤナギラン(Epilobium angustifolium)、アロエベラ(Aloe vera)、バコパモンニエリ(Bacopa monieri)などの植物からの抽出物、サリチル酸の塩、特にサリチル酸亜鉛、菜種油、ビサボロールおよびカモミール抽出物、アラントイン、Seppic製のSepivital EPC(ビタミンEおよびCのリン酸ジエステル)、不飽和ω-3油、例えばムスクローズ油、ブラックカラント油、エキウム油または魚油、プランクトン抽出物、カプリロイルグリシン、Seppic製のSeppicalm VG(パルミトイルプロリンナトリウムおよびスイレン(nymphea alba))、トコトリエノール、ピペロナール、クローブの抽出物、フィトステロール、コルチゾン、ヒドロコルチゾン、インドメタシンおよびベータメタゾンを挙げることができる。
抗菌剤の例として、2,4,4'-トリクロロ-2'-ヒドロキシジフェニルエーテル(またはトリクロサン)、3,4,4'-トリクロロカルバニリド(またはトリクロカルバン)、フェノキシエタノール、フェノキシプロパノール、フェノキシイソプロパノール、イセチオン酸ヘキサミジン、メトロニダゾールおよびその塩、ミコナゾールおよびその塩、イトラコナゾール、テルコナゾール、エコナゾール、ケトコナゾール、サペルコナゾール、フルコナゾール、クロトリマゾール、ブトコナゾール、オキシコナゾール、スルファコナゾール(sulphaconazole)、スルコナゾール、テルビナフィン、シクロピロックス、シクロピロキソラミン(ciclopiroxolamine)、ウンデシレン酸およびその塩、過酸化ベンゾイル、3-ヒドロキシ安息香酸、4-ヒドロキシ安息香酸、フィチン酸、N-アセチル-L-システイン酸、リポ酸、アゼライン酸およびその塩、アラキドン酸、レゾルシノール、オクトピロックス、オクトキシグリセロール、オクタノイルグリシン、カプリリルグリコール、10-ヒドロキシ-2-デカン酸、特許WO-A-93/18743に記載のジクロロフェニルイミダゾールジオキソランおよびその誘導体、ファルネゾール、フィトスフィンゴシンおよびこれらの混合物を挙げることができる。
使用できるビタミンの例は、水溶性または脂溶性ビタミンまたはプロビタミン、例えばビタミンA(レチノール)、C(アスコルビン酸)、B3またはPP(ニコチンアミド)、B5(パンテノール)、B6またはピリドキシン、E(トコフェロール)、K1、β-カロテン、およびこれらのビタミンの誘導体および特にそれらのエステル、ならびにこれらの混合物である。
(添加剤)
本発明の組成物は、1種または複数の添加剤、特に化粧品および皮膚科分野で一般に使用されるもの、例えば金属イオン封鎖剤、香料、抗酸化剤、保存剤、着色物質(例えば、顔料および親水性染料)、ならびに無機フィラーおよび/または有機フィラー、例えば、Dry Floの名称でNational Starch社から市販されているものなどの変性澱粉から選択された無水または固体形態(粉末)のものを含有できる。必要に応じて、添加剤は封入するか粉末に吸着することができる。
本発明の組成物は、1種または複数の添加剤、特に化粧品および皮膚科分野で一般に使用されるもの、例えば金属イオン封鎖剤、香料、抗酸化剤、保存剤、着色物質(例えば、顔料および親水性染料)、ならびに無機フィラーおよび/または有機フィラー、例えば、Dry Floの名称でNational Starch社から市販されているものなどの変性澱粉から選択された無水または固体形態(粉末)のものを含有できる。必要に応じて、添加剤は封入するか粉末に吸着することができる。
当然のことながら当業者は、任意のこれらの添加剤および/またはそれらの量が、本発明による組成物に本来備わっている有利な性質に添加または想定した添加が悪影響を与えないまたは実質的に悪影響を与えないように選択されることを確認する。
スキンケアおよび/またはクレンジングの分野において、本発明による物品は、特に皮膚のクレンジング、メイクアップ除去、老化の兆候の処置、脂性肌の処置、水和、光保護、敏感肌または感作肌が過敏になった場合に鎮静化する処置のための種々の用途で使用できる。したがって、例えばスキンクレンジングまたはメイクアップ除去製品、エクスフォリエーター、スキンケア製品、および特に保湿剤、すすぎパッチまたはメイクアップ製品を構成できる。ヘアケアの分野でヘアケア製品として使用することもできる。
本発明による物品は、意図した使用に応じて、以下の異なる提示を有することができる:
- 2イン1アプリケーター、製品を濡らすことなく、および前記製品を施用した後のみに濡らして製品を施用するための物品。例えば、その熱効果がメイクアップ除去剤の施用後に物品を濡らすことによって得られる実質的に無水のメイクアップ除去剤のアプリケーターとして、または手の中で物品を再水和することによるムース形成性トーニング製品のアプリケーターとして使用できる;
- 再水和のための単回投与製品。例えば、その物品を手の中で湿らせ溶解させることによる加温剥脱性クリーム;
- すすぎパッチ、限定領域に施用することを意図したパッチ;例えば、処置する領域を湿らせ、そのパッチを施用し、そのパッチが皮膚上でゲルに変わり、次いでそれを単純にすすぐことによって除去することによる、脂性肌用の清涼パッチ/ゲル;
- 2イン1物品:限定領域の特定の処置(パッチを湿らせた領域に施用し、次いで待ち時間の後にすすぐ)のためのすすぎパッチ、または予め湿らせて大きな領域に施用する単回投与製品。
- 2イン1アプリケーター、製品を濡らすことなく、および前記製品を施用した後のみに濡らして製品を施用するための物品。例えば、その熱効果がメイクアップ除去剤の施用後に物品を濡らすことによって得られる実質的に無水のメイクアップ除去剤のアプリケーターとして、または手の中で物品を再水和することによるムース形成性トーニング製品のアプリケーターとして使用できる;
- 再水和のための単回投与製品。例えば、その物品を手の中で湿らせ溶解させることによる加温剥脱性クリーム;
- すすぎパッチ、限定領域に施用することを意図したパッチ;例えば、処置する領域を湿らせ、そのパッチを施用し、そのパッチが皮膚上でゲルに変わり、次いでそれを単純にすすぐことによって除去することによる、脂性肌用の清涼パッチ/ゲル;
- 2イン1物品:限定領域の特定の処置(パッチを湿らせた領域に施用し、次いで待ち時間の後にすすぐ)のためのすすぎパッチ、または予め湿らせて大きな領域に施用する単回投与製品。
物品がクレンジングもしくはメイクアップ除去製品、すすぎパッチまたはシャンプーである場合、製品の施用後および適用可能ならば待ち時間後にすすぐことが必要である。
以下の実施例は本発明を説明するものであるが、その範囲を限定することはない。記載した量は別段の記載がない限り重量パーセントであり、別段の記載がない限りそれらは原料の量に対応し、活性物質の量には対応していない。使用した化合物の名称はINCI名として、化学名として、または商品名として挙げられている。
実施例で使用した物品は、PVA系Kuralon K-II WN2繊維(20℃以下の温度で溶解性)の支持体を用いて作製した。支持体は、80g/m2の重量で、周囲で2つの層をヒートシールすることによって得た。この物品は、直径3cmの円形状を有しており、熱効果を有する化合物を含有する組成物が入っているキャビティを有していた。
実施例1および3では、物品は記載の組成物0.3gを含有していた。
実施例2および4では、物品は記載の組成物0.5gを含有していた。
これらの実施例で得た物品を使用するには、それを掌に置き、約2から4mlの水で濡らし、それを顔に施用するか、それを湿らせた皮膚に直接置く。次いで皮膚をすすぐ。
実施例1は、粉末を混合し、次いでその混合物を支持体のキャビティに置き、次いでそれをヒートシーリングで閉じることによって調製した。
実施例2は、MgCl2以外の化合物を約70%の水と混合してO/W型エマルジョンを作製し、次いでその水を霧化して除去し、MgCl2を加えることによって調製した。次に、得られた粉末状混合物を支持体のキャビティに置き、次いでそれをヒートシーリングで閉じた。
実施例1は物品の水和後に冷たい効果を与える尿素を含有し、他方、実施例2は物品の水和後に熱い効果を与える塩化マグネシウムを含有する。
実施例3および4は、粉末を混合し、次いでその混合物を支持体のキャビティに置き、次いでそれをヒートシーリングで閉じることによって調製した。
実施例3は水和後に熱い効果を与えるゼオライトを含有し、他方、実施例4は水和後に冷たい効果を与える尿素を含有する。
Claims (16)
- - 30℃以下の温度で水溶性の繊維を含む少なくとも1枚のシートの形態の支持体であって、密度が0.1g/cm3以下である前記支持体と、
- 前記支持体に担持され、熱効果を有する少なくとも1種の化合物を含有する組成物と
を含む化粧用または皮膚科用物品。 - 30℃以下の温度で水溶性の繊維がポリビニルアルコールを用いて作製されていることを特徴とする、請求項1に記載の物品。
- 繊維のシートが不織布であることを特徴とする、請求項1または2に記載の物品。
- 繊維のシートが非水溶性の繊維を含み、非水溶性の繊維の量が支持体の繊維の総重量に対して最大40重量%であることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の物品。
- 支持体が少なくとも2枚のシートを含み、その少なくとも1枚が30℃以下の温度で水溶性の繊維を含有することを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の物品。
- - それらの間にキャビティをもたらす少なくとも2枚のシートを有する支持体であって、それらのシートの少なくとも1枚が30℃以下の温度で水溶性の繊維を含み、密度が0.1g/cm3以下である前記支持体と、
- 熱効果を有する少なくとも1種の化合物を含有する組成物を含有するキャビティと
を含むことを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の物品。 - 繊維の2枚のシートが不織布であることを特徴とする、請求項6に記載の物品。
- シートの一方が30℃以下の温度で水溶性の繊維から構成された不織布であり、他方のシートが非水溶性の繊維で構成された不織布であることを特徴とする、請求項7に記載の物品。
- 2枚のシートがその周囲で接合されていることを特徴とする、請求項6から8のいずれか一項に記載の物品。
- 支持体が水に完全に溶解性であることを特徴とする、請求項1から3、5または6のいずれか一項に記載の物品。
- 熱効果を有する化合物の量が組成物の総重量に対して10から100重量%の範囲であることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の物品。
- 熱効果を有する化合物が、ゼオライト、発熱性無機塩、少なくとも2個のヒドロキシル基および少なくとも3個の炭素原子を有するポリオール、バニリルアルコールのエーテル、ジンゲロール、カプサイシンおよびその誘導体、オイゲノール、桂皮油、ベンジルアルコール、レドックス系、ならびにこれらの混合物から選択される発熱性化合物であることを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載の物品。
- 熱効果を有する化合物が、吸熱性無機塩、ミントおよびその誘導体、尿素、ならびにこれらの混合物から選択される吸熱性化合物であることを特徴とする、請求項1から12のいずれか一項に記載の物品。
- 支持体に担持される組成物が、支持体の重量に対して10から1000重量%に相当することを特徴とする、請求項1から13のいずれか一項に記載の物品。
- スキンクレンジングもしくはメイクアップ除去製品、エクスフォリエーター、スキンケア製品、すすぎパッチ、ヘアケア製品またはメイクアップ製品を構成することを特徴とする、請求項1から14のいずれか一項に記載の物品。
- - パケット、
- 請求項1から14のいずれか一項に記載の少なくとも1つの物品
を含むキット。
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