JP2007150779A - 通信路選択方法及び通信路選択制御システム並びにプログラム - Google Patents

通信路選択方法及び通信路選択制御システム並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】信頼性の高い接続サービスを提供すると共に、ネットワークの負荷分散を図ること。
【解決手段】基地局を介して無線通信を行う通信端末にて通信経路を選択する方法であって、基地局から受信した報知情報を基づいて当該基地局の位置情報を通信路情報登録テーブルに記憶する位置情報登録工程を有し、その後、基地局から受信した報知情報に含まれる位置情報に基づいて通信路情報テーブルから通信路の選択を行う通信路選択工程と、当該選択された通信路に対して位置登録を行う位置登録工程と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信路選択方法にかかり、特に、通信端末における発呼時に使用する通信路を選択する方法に関する。また、通信端末に装備される通信路選択制御システム及びプログラムに関する。
従来の携帯電話などの通信端末(以下、「MS」(Mobile Station)と示す)の動作を説明する。まず、MSは、起動後の報知情報受信時と同時に、ネットワーク選択順位(3GPP標準定義)に従って通信路情報テーブルの検索を行い、通信路選択(位置登録)を行い、RAN(Radio Access Network)との間の通信路を確保するよう作動する。そして、MSユーザが発呼を行う場合、RAN−MS間で位置登録された通信路に対して、発呼メッセージを送信する。このとき、位置登録をしているRANとの間の選択された経路に輻輳が発生している場合(RAN側のリソース等が足りない場合)は、発呼ビジーとなる。
ところが、上記従来技術においては、ネットワーク選択順位で選択された経路にリソースが足りない場合、常に発呼メッセージがエラー(発呼ビジー等)になってしまう、という問題があった。その理由は、ネットワーク選択順位で選択された経路より電波強度/ネットワーク負荷状況等の条件が良い別の経路が存在しても、ネットワーク選択順位に従った通信路情報テーブル上に存在する経路情報(選択される経路)が障害等の要因で削除されない限り常にこの経路を選択することから、当該選択された経路にリソースが足りない場合、発呼メッセージがNGになってしまうためである。従って、NGの発生した呼を救済できないという問題が生じていた。
これに対し、上記問題点の解決策としての技術が下記の特許文献1,2に開示されている。まず、特許文献1には、通信路がビジーであるとき、空き経路を選択して発呼信号を送出する方法が開示されている。また、特許文献2には、優先順位や再発呼回数に対応して経路選択を行い、呼設定に失敗した経路を選択することなく、再発呼を行う、という方法が開示されている。
特開昭64−81443号公報 特開2001−53876号公報
しかしながら、上記従来例に開示された通信路選択方法では、予め設定されている経路の中から通信可能な経路を選択するのみであって、通信端末の位置に応じた適切な経路を選択することができない。例えば、通信端末が移動した場合には、適切な経路選択を維持することが困難になる、という問題が生じる。
このため、本発明では、上記従来例の有する不都合を改善し、特に、通信端末の位置に応じた適切な経路選択を実現することにより、信頼性の高い接続サービスを提供すると共に、ネットワークの負荷分散を図る、ことをその目的とする。
そこで、本発明の一形態である通信路選択方法は、
基地局を介して無線通信を行う通信端末にて通信経路を選択する方法であって、
基地局から受信した報知情報を基づいて当該基地局の位置情報を通信路情報登録テーブルに記憶する位置情報登録工程を有し、
その後、基地局から受信した報知情報に含まれる位置情報に基づいて通信路情報テーブルから通信路の選択を行う通信路選択工程と、
当該選択された通信路に対して位置登録を行う位置登録工程と、
を有する、ことを特徴としている。
また、上記通信路選択工程の前に、予め設定されたネットワーク選択順位に基づく通信路情報を記憶した通信路情報テーブルから通信路を選択する標準通信路選択工程を有すると共に、
通信路選択工程は、標準通信路選択工程にて通信路が選択できなかった場合に作動する、
ことを特徴としている。
上記発明によると、まず、通信端末が起動時などに報知情報を受信すると、通信端末内に報知情報に対応する位置情報が記憶される。そして、その後、受信した報知情報の位置情報に基づいて位置登録が行われる。特に、携帯電話の標準機能として行われるネットワーク選択順位に基づく通信路情報にて通信路の選択が失敗した場合に、受信した位置情報に基づいて位置登録が行われることで、現在位置に応じた位置登録を行うことができる。従って、より信頼性の高い位置登録を実現でき、通信路確立の確実性を高めることができ、接続性の高い通信サービスを提供することが可能となる。
また、通信路選択工程の前に、発呼を行う発呼工程と、当該発呼工程にて発呼が失敗したときに通信路情報登録テーブルから他の通信路を選択する通信路再選択工程と、を有する、ことを特徴としている。あるいは、位置登録工程に続いて、発呼を行う発呼工程と、当該発呼工程にて発呼が失敗したときに通信路情報登録テーブルから他の通信路を選択する通信路再選択工程と、その後に作動する位置登録工程と、を有する、ことを特徴としている。そして、上記通信路再選択工程は、発呼に失敗した通信路を通信路情報登録テーブルに記憶されている通信路から除外して当該通信路情報登録テーブルから通信路の選択を行う、ことを特徴としている。
これにより、通信できない通信路を除外して他の通信路を新たに選択することができ、また、このとき、通信できない通信路が再度選択されることを防止することができるため、最適な通信路の確立でき、ネットワークの負荷分散を実現することができる。
また、本発明の他の形態である通信路選択制御システムは、
通信端末に装備され、基地局を介して所定の通信路から発呼を行う発呼手段を備えた通信路選択制御システムであって、
基地局からの位置情報が記憶される通信路情報登録テーブルを備えると共に、
基地局から報知情報を受信したときに当該報知情報に含まれる位置情報を通信路情報登録テーブルに記憶する位置情報登録手段と、
報知情報に含まれる位置情報に基づいて通信路情報登録テーブルから通信路の選択を行い位置登録を行う通信路選択手段と、
を備えたことを特徴としている。
そして、予め設定されたネットワーク選択順位に基づく通信路情報が記憶された通信路情報テーブルを備え、
通信路選択手段は、通信路情報テーブルから通信路を選択すると共に、これにより通信路が選択できなかった場合に通信路情報登録テーブルから通信路の選択を行う、
ことを特徴としている。
また、通信路選択手段は、発呼手段にて発呼が失敗したときに、通信路情報登録テーブルから他の通信路を選択する、ことを特徴としている。このとき、通信路選択手段は、発呼に失敗した通信路を除外して通信路情報登録テーブルから通信路の選択を行う、ことを特徴としている。
さらに、通信路情報登録テーブルは、通信路選択時の除外対象を表す情報を記憶する選択除外情報領域を有すると共に、通信路選択手段は、除外する通信路に対して通信路選択の除外対象である情報を選択除外情報領域に記憶する、ことを特徴としている。そして、選択除外情報領域内の情報を任意のタイミングにて初期化する選択除外情報初期化手段を備えた、ことを特徴としている。
これにより、選択除外情報領域内の情報を調べることで容易に選択可能な通信路を認識することができ、より確実に利用可能な通信路の選択が可能となる。また、選択除外情報を任意のタイミングにて初期化することで、ネットワークの状況の変化によって利用可能となっている通信路を選択することが可能となる。
また、本発明の他の形態であるプログラムは、
基地局を介して無線通信を行う通信端末に、
基地局を介して所定の通信路から発呼を行う発呼手段と、
基地局から報知情報を受信したときに当該報知情報に含まれる位置情報を通信路情報登録テーブルに記憶する位置情報登録手段と、
報知情報に含まれる位置情報に基づいて通信路情報登録テーブルから通信路の選択を行い位置登録を行う通信路選択手段と、
を実現する、ことを特徴としている。
そして、上記プログラムによって実現される通信路選択手段は、予め設定されたネットワーク選択順位に基づく通信路情報が記憶された通信路情報テーブルから通信路を選択すると共に、これにより通信路が選択できなかった場合に通信路情報登録テーブルから通信路の選択を行う、ことを特徴としている。また、通信路選択手段は、発呼手段にて発呼が失敗したときに、通信路情報登録テーブルから他の通信路を選択する、ことを特徴としている。また、通信路選択手段は、発呼に失敗した通信路を除外して通信路情報登録テーブルから通信路の選択を行う、ことを特徴としている。
このように、上述した通信路選択制御システムやプログラムであっても、上記通信路選択方法と同様に作動するため、上述した本発明の目的を達成することができる。
本発明は、以上のように構成され機能するので、これによると、受信した報知情報に基づく位置情報が登録されると共に、この位置情報に基づいて位置登録が行われるため、現在位置に応じた位置登録を行うことができる。従って、より信頼性の高い位置登録、つまり、通信路確立の確実性を高めることができ、接続性の高い通信サービスを提供できる、という従来にない優れた効果を有する。
本発明は、通信端末にて取得した基地局からの報知情報に基づいて当該基地局の位置情報を通信路情報として登録し、かかる通信路情報から通信路を選択する、という点に特徴を有する。また、選択した通信路を用いて発呼に失敗した場合には、それらの通信路を除外して再度通信路を選択する、という点にも特徴を有する。これにより、より確実性の高い通信を実現し、さらに、ネットワークトラフィックの負荷分散を実現しうる。以下、実施例では、通信端末として携帯電話を一例に挙げて説明する。特に、W−CDMA通信方式を用いた第3世代携帯電話を例に挙げる。但し、本発明は、PHSなどの他の方式による無線通信システムに利用することも可能である。
本発明の第1の実施例を、図1乃至図7を参照して説明する。図1は、携帯電話の通信状態を示す概要図である。図2乃至図4は、携帯電話の構成を示す図である。図5は、携帯電話の動作を示す説明図であり、図6は、フローチャートである。また、図7は、携帯電話の他の動作を示す説明図である。
[構成]
本発明における携帯電話1は、図1に示すように、基地局を中心とした基幹ネットワークである複数のRadio access Network(RAN)10,20,30に接続可能である。そして、各RAN10,20,30は、それぞれ回線11,21,31を介してコアネットワーク100に接続されている。
携帯電話1は、図2に示すように、当該携帯電話1を構成する各装置からなるUser Equipment(UE)2と、ユーザ識別用SIMカードなどのUser Identity Module(UIM)3と、を備えており、UE2は、無線部/制御部4と、プログラム制御により動作するCPU(演算装置)5と、所定の情報を記憶するメモリ6と、アンテナ7と、により構成されている。
ここで、CPU5とメモリ6の構成を、図3の機能ブロック図に示す。この図に示すように、CPU5には、予め所定のプログラムが組み込まれることにより、報知情報受信処理部51と、通信路選択処理部52と、発呼処理部53と、が構築される。また、メモリ6には、通信路情報登録テーブル61と、ネットワーク選択順位通信路情報テーブル62と、が形成されている。これらについてさらに詳述する。
まず、メモリ6に形成されているネットワーク選択順位通信路情報テーブル62(通信路情報テーブル)には、第3世代携帯電話においては標準定義されているネットワーク選択順位に基づく通信路情報が記憶されている。そして、このネットワーク選択順位通信路情報テーブル62は、後述するようにCPU5にて通信路選択時に検索されて、この中から通信路の選択が行われる。
また、通信路情報登録テーブル61は、基地局つまり各RAN10,20,30から受信した報知情報に含まれる位置情報、さらには、各報知情報の電波強度やRANごとのルートプライオリティが記憶されるテーブルである。この通信路情報登録テーブル61については、後に図4を参照して説明する。
そして、CPU5に構築される報知情報受信処理部51(位置情報登録手段)は、各RAN10,20,30から報知情報を受信したときに当該報知情報に含まれる位置情報(エリア)を通信路情報登録テーブル61に記憶する。例えば、携帯電話1自体の起動時に作動して、報知情報受信時に、当該報知情報に含まれる位置情報(エリア)、その電波強度、さらには、予め設定されているルートプライオリティの組み合わせを、各位置情報ごとに区別して記憶する。具体的には、図4に示すように、登録テーブル1に、「各位置情報(エリア)」を記憶し、各位置情報にポインタ(P1,P2,・・・,Pn)にて関連付けて、それぞれの「電波強度」と「ルートプライオリティ」を登録テーブル2に記憶する。さらに、登録テーブル2には、各位置情報(エリア)に対して発呼が成功したか否かを表す「発呼NGフラグ」(選択除外情報領域)を格納する領域を形成しておく。なお、この「発呼NGフラグ」格納領域には、初期値として「OFF」が記憶されており、後述するように、発呼が失敗した位置情報(エリア)に対しては、「ON」が設定され記憶される。なお、ルートプライオリティは、例えば、各RANの帯域やリソースなどに応じてRANごとに設定され、報知情報に含まれる優先度情報である。
次に、通信路選択処理部52(通信路選択手段)は、携帯電話1の起動時などに、第3世代携帯電話において定義されているネットワーク優先順位に従ってネットワーク選択順位通信路情報テーブル62の検索を行い、通信路を選択して、位置登録を行う。また、通信路選択処理部52は、通信路情報登録テーブルの検索を行い、通信路の選択、そして、位置登録を行う。つまり、実際に過去に受信した報知情報に応じて登録された位置情報(エリア)に基づいて位置登録を行う機能を有する。例えば、上述したネットワーク選択順位通信路情報テーブル62にてユーザ契約/ユーザ設定情報に依存するネットワークを選択できなかった場合、受信した報知情報に含まれる位置情報(エリア)をキー情報として、通信路情報登録テーブル61から通信路の選択を行い位置登録を行う。
さらに、通信路選択処理部52は、発呼処理部53(発呼手段)による発呼がビジーであったなどNG(失敗)となった場合に、通信路情報登録テーブル61から他の通信路を選択するという機能をも有する。このとき、通信路選択処理部52は、発呼処理部53にて発呼が失敗した通信路、つまり、位置登録されている位置情報(エリア)に関連付けられている通信路情報登録テーブル61内の発呼NGフラグを「ON」に設定する。そして、発呼NGフラグが「ON」である位置情報(エリア)は除外して、通信路情報登録テーブル61内の残りの位置情報(エリア)の中から通信路の選択を行う。そして、通信路選択処理部52は、失敗した位置情報に対しては発呼NGフラグを「ON」にし、その他の位置情報から通信路を選択するといった上記処理を繰り返すことにより、発呼がビジーである通信路が再度選択されることを防止しつつ、発呼が成功する通信路を見つけることができる。
また、通信路選択処理部52は、上記のように通信路情報登録テーブル61から通信路の検索を行った場合に、複数の通信路が検索された場合には、各位置情報(エリア)のルートプライオリティ(優先度)の比較を行い、優先度の高い通信路を候補として抽出する。
そして、通信路選択処理部52は、選択された通信路における電波強度の確認を行い、選択した通信路に対してソフトハンドオーバを行い位置登録を行う。
なお、CPU5には、図示しないが、通信路情報登録テーブル61内の発呼NGフラグを、任意のタイミング、例えば、一定の時間間隔ごとに初期化する機能(選択除外情報初期化手段)も、所定のプログラムが組み込まれることにより構築される。これは、時間が経過することによりネットワークの状況が変化し、一度、発呼NGとなった通信路の中にも利用可能となっている通信路もあるためである。これにより、より現在の状況に応じた適切な通信路の選択を実現することができる。
[動作]
次に、上記構成における通信路選択時の動作を、主に図5と図6を参照して説明する。
まず、図5の矢印(1)に示すように、各RAN10,20,30からは、常時、各RAN10,20,30の位置を表す報知情報が発せられている。そして、携帯電話1の電源が入れられ起動すると、各報知情報を受信する(図6のステップS1)。このとき、報知情報に含まれる位置情報(エリア)を、図4の登録テーブル1に示すように通信路情報登録テーブル61に記憶し、さらに、その電波強度とルートプライオリティを関連付けて登録テーブル2に記憶する(位置情報登録工程)。また、この登録テーブル2には、発呼NGフラグを設定する領域を形成し、初期値である「OFF」の値を格納しておく(図6のステップS2)。なお、発呼NGフラグの記憶領域は、一定の周期でクリア(更新を含む)、つまり、初期値に戻され、クリアされることで通信路検索の対象に復帰しうる。
そして、上述した通信路情報登録テーブルへの登録と同時に、携帯電話1は、第3世代携帯電話にて標準定義されているネットワーク選択順位に従ってネットワーク選択順位通信情報テーブル62の検索を行い、通信路選択(位置登録)を行う(図6のステップS3、図5の矢印(2)参照、標準通信路選択工程)。なお、仮に、上記通信路選択処理にて、ユーザ契約/ユーザ設定情報に依存するネットワークを選択できなかった場合には、報知情報中の位置情報(エリア)をキー情報として、通信路情報登録テーブル61を検索し、通信路選択(位置登録)を行うと共に位置登録を行う(図6には図示せず、通信路選択工程、位置登録工程)。
その後、携帯電話1にて、ユーザが発呼を対象とする事象、例えば、ダイヤル入力、発信などを発生させると、CPU5が発呼を検出し、発呼を行う(図6のステップS4にて肯定判断、発呼工程)。なお、ここでは、携帯電話1はRAN20に位置登録されており、図5の矢印(3)に示すように発呼することとする。このとき、CPU5がRAN輻輳等により発呼NG(ビジーなど)を検出したとする(図6のステップS5にて否定判断、図5の矢印(4)参照)。すると、発呼NG(ビジーなど)が発生した通信路を記憶すべく、通信路情報登録テーブル61内に登録されている該当する位置情報(エリア)の発呼NGフラグを「ON」に設定する(図6のステップS6)。その後、発呼NGフラグが「ON」の通信路である位置情報(エリア)を除外して、再度、通信路情報登録テーブルを検索し、通信路の選択を行う(図6のステップS7、通信路選択工程、通信路再選択工程)。
なお、通信路情報登録テーブル61から検索された通信路が複数存在する場合は、各情報のルートプライオリティの比較を行い、優先度の高い通信経路を候補として抽出する。そして、抽出された選択候補の通信路における電波強度の確認を行い、選択した通信路に対して、ソフトハンドオーバを行う(図6のステップ8にて肯定判断、ステップS9)(図5の矢印(5)参照)。
その後、CPU5がソフトハンドオーバにて選択した通信路に対し位置登録が完了したことを検出し、新たに選択され通信経路に発呼を行う。例えば、図5に示すように、RAN10に対してソフトハンドオーバにて位置登録し(矢印(5))、発呼を行う(矢印(6)、ステップS10)。そして、新たに確立された通信路における通話チャネルの電力対干渉比が十分高くなったことをCPU5が検出した後、発呼NGが発生した通信路の切断を行う(図6のステップS11,S12)。
なお、ステップS11において、発呼が失敗した場合には、かかる通信路に対応する位置情報(エリア)の発呼NGフラグを「ON」に設定し(ステップS6)、その後、発呼NGフラグが「ON」の通信路である位置情報(エリア)を除外して、再度、通信路情報登録テーブルを検索し、通信路の選択を行う(ステップS7、通信路再選択工程)。これにより、発呼が成功する通信路が確率されるまで、通信路の選択が行われる。
このようにすることにより、受信した位置情報に基づいて位置登録が行われることで、携帯電話1の現在位置に応じた信頼性の高い呼の確立を実現できる。そして、発呼NGが発生した呼を救済し、当該発呼NGとなる通信路を回避することで、最適な通信路を確立できるため、通信の信頼性が向上しうる。さらに言うと、End-to-Endにおけるトラフィックにおける接続性の高いサービスを提供することができる。また、上述したように常に同じ通信路を使用することなく最適な通信路を確立できることから、ネットワークの負荷分散を行うことができ、伝送効率の向上を図ることができる。
[変形例]
次に、図7を参照して、変形例を説明する。なお、この図に示す矢印(1)〜(6)は、上述した図6の場合と同様の動作を示す。
図7の矢印Aに示すように、携帯電話1が移動し、かかる移動中にハードハンドオーバした場合には、位置登録情報がハードハンドオーバ先のRANに引き継がれる。従って、図7では、RAN10に対してソフトハンドオーバによって位置登録が行われ(矢印(5))、その後、かかるRAN10に対して発呼が行われる(矢印(6))。その他の動作は、上述同様である。
本発明は、例えば、携帯電話に組み込まれ、その通信路の選択に利用することができるため、産業上の利用可能性を有する。
本発明における携帯電話の通信状態を示す概要図である。 図1に開示した携帯電話の構成を示すブロック図である。 図2に開示した携帯電話のCPUとメモリの構成を示す機能ブロック図である。 図3に開示した通信路情報登録テーブル内の情報の一例を示す図である。 携帯電話の動作を示す説明図である。 携帯電話の動作を示すフローチャートである。 携帯電話の他の動作を示す説明図である。
符号の説明
1 携帯電話(通信端末)
2 UE
3 UIM
4 無線部/制御部
5 CPU
6 メモリ
51 報知情報受信処理部
52 通信路選択処理部
53 発呼処理部
61 通信路情報登録テーブル
62 ネットワーク選択順位通信路情報テーブル

Claims (15)

  1. 基地局を介して無線通信を行う通信端末にて通信経路を選択する方法であって、
    前記基地局から受信した報知情報を基づいて当該基地局の位置情報を通信路情報登録テーブルに記憶する位置情報登録工程を有し、
    その後、前記基地局から受信した報知情報に含まれる位置情報に基づいて前記通信路情報テーブルから通信路の選択を行う通信路選択工程と、
    当該選択された通信路に対して位置登録を行う位置登録工程と、
    を有することを特徴とする通信路選択方法。
  2. 前記通信路選択工程の前に、予め設定されたネットワーク選択順位に基づく通信路情報を記憶した通信路情報テーブルから通信路を選択する標準通信路選択工程を有すると共に、
    前記通信路選択工程は、前記標準通信路選択工程にて通信路が選択できなかった場合に作動する、
    ことを特徴とする請求項1記載の通信路選択方法。
  3. 前記通信路選択工程の前に、発呼を行う発呼工程と、当該発呼工程にて発呼が失敗したときに前記通信路情報登録テーブルから他の通信路を選択する通信路再選択工程と、を有する、ことを特徴とする請求項1又は2記載の通信路選択方法。
  4. 前記位置登録工程に続いて、発呼を行う発呼工程と、当該発呼工程にて発呼が失敗したときに前記通信路情報登録テーブルから他の通信路を選択する通信路再選択工程と、その後に作動する前記位置登録工程と、を有する、ことを特徴とする請求項1又は2記載の通信路選択方法。
  5. 前記通信路再選択工程は、発呼に失敗した通信路を前記通信路情報登録テーブルに記憶されている通信路から除外して当該通信路情報登録テーブルから通信路の選択を行う、ことを特徴とする請求項3又は4記載の通信路選択方法。
  6. 通信端末に装備され、基地局を介して所定の通信路から発呼を行う発呼手段を備えた通信路選択制御システムであって、
    前記基地局からの位置情報が記憶される通信路情報登録テーブルを備えると共に、
    前記基地局から報知情報を受信したときに当該報知情報に含まれる位置情報を前記通信路情報登録テーブルに記憶する位置情報登録手段と、
    前記報知情報に含まれる位置情報に基づいて前記通信路情報登録テーブルから通信路の選択を行い位置登録を行う通信路選択手段と、
    を備えたことを特徴とする通信路選択制御システム。
  7. 予め設定されたネットワーク選択順位に基づく通信路情報が記憶された通信路情報テーブルを備え、
    前記通信路選択手段は、前記通信路情報テーブルから通信路を選択すると共に、これにより通信路が選択できなかった場合に前記通信路情報登録テーブルから通信路の選択を行う、
    ことを特徴とする請求項6記載の通信路選択制御システム。
  8. 前記通信路選択手段は、前記発呼手段にて発呼が失敗したときに、前記通信路情報登録テーブルから他の通信路を選択する、ことを特徴とする請求項6又は7記載の通信路選択制御システム。
  9. 前記通信路選択手段は、発呼に失敗した通信路を除外して前記通信路情報登録テーブルから通信路の選択を行う、ことを特徴とする請求項8記載の通信路選択制御システム。
  10. 前記通信路情報登録テーブルは、通信路選択時の除外対象を表す情報を記憶する選択除外情報領域を有すると共に、
    前記通信路選択手段は、前記除外する通信路に対して通信路選択の除外対象である情報を前記選択除外情報領域に記憶する、
    ことを特徴とする請求項9記載の通信路選択制御システム。
  11. 前記選択除外情報領域内の情報を任意のタイミングにて初期化する選択除外情報初期化手段を備えた、ことを特徴とする請求項10記載の通信路選択制御システム。
  12. 基地局を介して無線通信を行う通信端末に、
    前記基地局を介して所定の通信路から発呼を行う発呼手段と、
    前記基地局から報知情報を受信したときに当該報知情報に含まれる位置情報を通信路情報登録テーブルに記憶する位置情報登録手段と、
    前記報知情報に含まれる位置情報に基づいて前記通信路情報登録テーブルから通信路の選択を行い位置登録を行う通信路選択手段と、
    を実現するためのプログラム。
  13. 前記通信路選択手段は、予め設定されたネットワーク選択順位に基づく通信路情報が記憶された通信路情報テーブルから通信路を選択すると共に、これにより通信路が選択できなかった場合に前記通信路情報登録テーブルから通信路の選択を行う、
    ことを特徴とする請求項12記載のプログラム。
  14. 前記通信路選択手段は、前記発呼手段にて発呼が失敗したときに、前記通信路情報登録テーブルから他の通信路を選択する、ことを特徴とする請求項12又は13記載のプログラム。
  15. 前記通信路選択手段は、発呼に失敗した通信路を除外して前記通信路情報登録テーブルから通信路の選択を行う、ことを特徴とする請求項14記載のプログラム。

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