JP2007150602A - 電子カメラ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 電子カメラは、撮像素子と、顔検出部と、記録部と、制御部と、顔認識部とを備える。撮像素子は、撮影光学系による被写体像を光電変換して画像信号を生成する。顔検出部は、画像信号に基づいて撮影画面の顔領域を検出し、該顔領域の部分から撮影人物の顔の特徴点を抽出する。記録部は、登録人物の顔の特徴点に基づいて予め生成された顔認識データを記録する。制御部は、顔認識対象の登録人物に関する顔認識データ群に含まれる顔認識データの数に基づいて、顔認識データ群から判定用顔認識データを選択する。顔認識部は、顔検出部の抽出した特徴点および判定用顔認識データに基づいて、撮影人物が顔認識対象の登録人物か否かを判定する。
【選択図】 図1
Description
本発明は上記従来技術の課題を解決するためのものであって、その目的は、顔認識処理の演算量を状況に応じて適切に調整できる電子カメラを提供することである。
第3の発明は、第1または第2の発明において、制御部は、顔認識対象の登録人物が複数の場合に、各登録人物に設定された優先順位に基づいて判定用顔認識データを重み付けして選択することを特徴とする。
第5の発明は、第1から第4のいずれかの発明において、制御部は、同一の登録人物に関して複数の顔認識データが記録されている場合に、取得時期が新しい顔認識データを優先して判定用顔認識データを選択することを特徴とする。
第7の発明は、第1から第6のいずれかの発明において、制御部は、同一の登録人物に関して顔の向きが異なる複数の顔認識データが記録されている場合に、顔正面に対応する顔認識データを優先して判定用顔認識データを選択することを特徴とする。
ここで、上記発明に関する構成を方法、記録媒体、コンピュータプログラムなどに変換して表現したものも本発明の具体的態様として有効である。
電子カメラは、撮影光学系11と、第1レンズ駆動部12と、揺動センサ部13と、像ぶれ補正レンズ14と、第2レンズ駆動部15と、撮像素子16と、アナログ信号処理部17と、A/D変換部18と、内蔵メモリ19と、画像処理部20と、カードI/F21と、入出力I/F22と、操作部材23および液晶モニタ24と、閃光発光部25と、CPU26と、顔登録メモリ27およびデータバス28とを有している。なお、内蔵メモリ19、画像処理部20、カードI/F21、入出力I/F22およびCPU26は、データバス28を介して接続されている。
揺動センサ部13は、電子カメラの縦揺れを検出する縦方向角速度センサと、電子カメラの横揺れを検出する横方向角速度センサとを備えている。揺動センサ部13は電子カメラの揺れを示すカメラ揺動データをCPU26に出力する。このカメラ揺動データは、像ぶれ補正レンズ14の移動量の演算に使用される。
カードI/F21には、記録媒体29を接続するためのコネクタが形成されている。記録媒体29は公知の半導体メモリなどで構成される。そして、カードI/F21は、記録媒体29に対する撮影画像データの書き込み/読み込みを制御する。
CPU26は、不図示のROMに格納されたシーケンスプログラムに従って電子カメラの各部動作を制御する。例えば、CPU26はスルー画像信号に基づいて公知のコントラスト方式のAF(オートフォーカス)演算や、公知のAE(自動露出)演算などを実行する。また、CPU26は、上記のカメラ揺動データに基づいて像ぶれ補正レンズ14の移動量を演算する。
また、顔認識部32は、「顔認識撮影モード」では、撮影画面内の人物の顔が顔認識データの登録人物の顔か否かを判定する顔認識処理を行う。具体的には、まず顔認識部32は検出された顔の特徴点に基づいて、撮影人物の顔の特徴点の位置、各顔パーツの大きさ、各特徴点の相対距離などを演算する。次に顔認識部32は、上記の演算結果と顔認識データとを比較して所定の登録人物の顔と撮影人物の顔との相似度を求める。そして、顔認識部32は上記の相似度が閾値を上回る場合に撮影人物が所定の登録人物に合致すると判定する。
顔登録メモリ27には、CPU26の顔認識部32が生成した顔認識データが記録される。この顔登録メモリ27には登録人物ごとにグループフォルダが生成されている。グループフォルダには、各登録人物の顔認識データがそれぞれ記録されている。すなわち、顔登録メモリ27の顔認識データは、グループフォルダによって登録人物ごとにグループ化されている。例えば、グループフォルダには、同一の登録人物に関して顔の向き、眼鏡の有無および撮影条件などが異なる複数の顔認識データを記録することが可能である。そして、登録人物を指定することで、CPU26はグループフォルダ内の顔認識データを顔登録メモリ27から一括して読み出すことが可能となっている。
ここで、「顔認識時の処理設定」には、登録人物が認識された場合に適用される電子カメラの各種制御の設定が記録されている。例えば、「顔認識時の処理設定」には、(1)撮影時の撮影条件の設定、(2)撮影画像データの画像処理の設定、(3)撮影画像データの記録先の設定、(4)撮影画像データの印刷指定の設定、(5)撮影画像データの送信設定、などが含まれる。
上記(3)の記録先の設定では、撮影画像データの記録先となる記録媒体29内の記録フォルダのディレクトリパスを各登録人物ごとに指定できる。すなわち、CPU26は顔登録メモリ27のデータを参照し、各登録人物ごとに異なる記録フォルダに撮影画像データを記録することが可能となる。
また、顔登録メモリ27には、「顔登録画像」、「顔認識データの登録時期」および「顔認識データの取得時の撮影条件」のデータが記録されている。上記の「顔登録画像」、「顔認識データの登録時期」および「顔認識データの取得時の撮影条件」のデータは、グループフォルダ内の個々の顔認識データにそれぞれ対応付けされている。
以下、本実施形態の電子カメラの「顔認識撮影モード」の動作を説明する。
ステップ101:まず、ユーザーは操作部材23により電子カメラの撮影モードを「顔認識撮影モード」に設定する。
ここで、「登録人物の選択画面」では、CPU26は1または2以上の登録人物の指定を受け付けることができる。例えば、CPU26は顔登録メモリ27の登録人物の全指定を受け付けることもできる。また、グループフォルダを所定のカテゴリ(例えば、家族、サークルなど)で予めリンクするとともに、ユーザーが選択画面でカテゴリを指定入力することで、CPU26にリンクされた登録人物の一括指定を入力することもできる。
ステップ104:一方、CPU26の顔検出部31は、スルー画像データに公知の顔検出処理を施して撮影画面内の顔領域を検出する。
ステップ106:CPU26は、検出した顔領域の位置を基準としてAF演算を実行する。なお、顔領域を複数検出した場合には、CPU26は、撮影画面の中央に位置する顔領域または最も至近側に位置する顔領域を優先してAF演算を実行する。
ステップ108:CPU26は、撮影画面内で検出された顔領域の数(S104)と、顔認識データ群に含まれる顔認識データの数(S107)とを乗じて、今回の顔認識処理の最大演算量を示す評価値を求める。上記の評価値は、今回検出された全ての顔領域に、顔認識データ群に含まれる顔認識データをすべて適用して顔認識処理を行なう場合の演算量に対応する。
ステップ110:CPU26は、差の値(S109)が負であるか否かを判定する。差の値が負である場合(YES側)にはS111に移行する。一方、差の値が0以上である場合(NO側)にはS112に移行する。なお、S110でNO側の場合には、顔認識部32は、顔認識データ群の顔認識データがすべて判定用顔認識データとなる。
具体的には、まず、CPU26は、上記の差の値(S109)に基づいて判定用顔認識データの上限値を演算する。次に、CPU26は、以下の(1)および(2)のアルゴリズムによって、顔認識データ群のうちから判定用顔認識データを上限値未満となるように選択する。
もっとも、CPU26は各登録人物に設定された優先順位に基づいて分配数の重み付けを行い、優先順位の高さに比例して判定用顔認識データの数が多くなるようにしてもよい。この場合には、優先順位の高い登録人物ほど多くの顔認識データに基づいて顔認識処理が行われるので、優先順位の高い登録人物については高い精度で顔認識を行うことができる。例えば、CPU26は、顔登録メモリ27の撮影回数データに基づいて、撮影回数がより多い登録人物の優先順位を高く設定することもできる。
(2)CPU26は、上記(1)で設定した分配数の範囲内で、顔認識対象の登録人物ごとにグループフォルダの顔認識データから判定用顔認識データを選択する。ここで、グループフォルダの顔認識データが分配数以下の場合には、CPU26はグループフォルダ内のすべての顔認識データを判定用顔認識データとして選択する。なお、この場合においてCPU26は余剰分の分配数を他の登録人物に再配分してもよい。
第1に、CPU26は、グループフォルダの「顔認識データの登録時期」のデータを参照し、登録時期が新しい順に判定用顔認識データを選択する。登録時期が古い顔認識データほど、今回の撮影における信頼性は低くなると考えられるからである。
ここで、認識対象の顔が撮影画面内に複数検出されている場合には、CPU26は所定のアルゴリズムで登録人物の優先順位を決定する。そして、CPU26は、優先順位が最も高い登録人物に対応する「顔認識時の処理設定」に基づいて電子カメラの各種設定を変更する。なお、「顔認識時の処理設定」で登録人物の自動撮影が設定されている場合には、CPU26はS116に移行して登録人物を自動的に撮影する。
ステップ115:CPU26はレリーズ釦が全押しされたか否かを判定する。レリーズ釦が全押しされた場合(YES側)にはS116に移行する。一方、レリーズ釦に入力がない場合(NO側)にはCPU26はレリーズ釦の全押し操作を待機する。
ステップ117:CPU26は撮影画像データを記録媒体29に記録する。また、顔認識対象の登録人物が撮影されている場合、CPU26は顔登録メモリ27で指定されているディレクトリパスに基づいて、所定の記録フォルダに撮影画像データを分類して記録することもできる。
(実施形態の補足事項)
以上、本発明を上記の実施形態によって説明してきたが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような形態であってもよい。
(2)「顔認識撮影モード」の顔認識処理(S112)では、顔認識部32は撮影光学系11の焦点距離のデータから演算したディストーションの度合いに応じて、顔認識データを補正するようにしてもよい。
(5)上記実施形態では、顔認識データの数と顔領域の数とに基づいて顔認識データ群から判定用顔認識データを選択する。しかし、本発明では、検出された顔領域の数を考慮することなく、選択された登録人物に関する顔認識データの数のみに基づいて顔認識データ群から判定用顔認識データを取捨選択するようにしてもよい。
Claims (8)
- 撮影光学系による被写体像を光電変換して画像信号を生成する撮像素子と、
前記画像信号に基づいて撮影画面の顔領域を検出し、該顔領域の部分から撮影人物の顔の特徴点を抽出する顔検出部と、
登録人物の顔の特徴点に基づいて予め生成された顔認識データを記録する記録部と、
顔認識対象の登録人物に関する顔認識データ群に含まれる前記顔認識データの数に基づいて、前記顔認識データ群から判定用顔認識データを選択する制御部と、
前記顔検出部の抽出した特徴点および前記判定用顔認識データに基づいて、前記撮影人物が顔認識対象の登録人物か否かを判定する顔認識部と、
を備えることを特徴とする電子カメラ。 - 前記制御部は、前記顔認識データの数および前記顔領域の数の積に対応する評価値が前記顔認識部の処理能力で規定される閾値を下回るように前記判定用顔認識データを選択することを特徴とする請求項1に記載の電子カメラ。
- 前記制御部は、顔認識対象の登録人物が複数の場合に、各登録人物に設定された優先順位に基づいて前記判定用顔認識データを重み付けして選択することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子カメラ。
- 前記制御部は、顔認識対象の登録人物が複数の場合に、前記顔認識データの記録数が多い登録人物を優先して前記判定用顔認識データを選択することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電子カメラ。
- 前記制御部は、同一の登録人物に関して複数の前記顔認識データが記録されている場合に、取得時期が新しい顔認識データを優先して前記判定用顔認識データを選択することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電子カメラ。
- 前記制御部は、同一の登録人物に関して取得時の撮影条件が異なる複数の前記顔認識データが記録されている場合に、前記取得時の撮影条件が現在の撮影条件に近似する顔認識データを優先して前記判定用顔認識データを選択することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電子カメラ。
- 前記制御部は、同一の登録人物に関して顔の向きが異なる複数の前記顔認識データが記録されている場合に、顔正面に対応する顔認識データを優先して前記判定用顔認識データを選択することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電子カメラ。
- 前記記録部は、前記登録人物ごとの撮影回数を示す撮影回数データをさらに記録し、
前記制御部は、前記撮影回数データに基づいて、前記撮影回数が多い登録人物を優先して前記判定用顔認識データを選択することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の電子カメラ。
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