JP2007149257A - 磁気ディスク装置におけるサーボライト装置 - Google Patents

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正英 谷津
Hideo Sado
秀夫 佐渡
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雅文 岩代
Shoji Nakajima
彰治 中島
Seiji Mizukoshi
聖二 水越
Shinichiro Takahara
真一郎 高原
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Abstract

【課題】 自立サーボライト方法で、精度の良い新たなサーボパターンを記録することが可能となる磁気ディスク装置におけるサーボライト装置を提供する。
【解決手段】 アクチュエータに入力された操作量からスピンドルモータの回転に同期した成分を抽出するし、操作量のDC成分を求めて、同期操作量抽出手段の結果から取り除くとともに、スピンドルモータの回転に同期した成分が低減するようにフィードバック制御器の入力端に加える補正量を求め、この出力値を位置誤差信号に加算して制御を実施しながら新しいサーボパターンを磁気ディスク装置のディスク面上に書き込む。
【選択図】 図1

Description

本発明は、一般的にはディスクドライブの技術分野に関し、特に、ディスク媒体上にサーボ情報(サーボパターン)を記録するための磁気ディスク装置におけるサーボライト装置に関する。
一般的に、磁気ディスク装置を代表とするディスクドライブは、記録媒体として円盤状のディスクを使用し、ヘッド(磁気ヘッド)により当該ディスク上にデータを記録し、又はディスク上からデータを再生するように構成されている。
データの記録再生を行なうためには、ヘッドをディスク上の目標位置(データをリード/ライトするトラック位置)に移動して位置決めすることが必要である。ディスクドライブには、当該ヘッド位置決め制御を実行するためのサーボシステム(CPUをメイン要素)が組み込まれている。サーボシステムは、ディスク上に予め記録されているサーボ情報(サーボパターン)を使用して、ヘッド位置決め制御を実行する。
ディスクドライブでは、サーボパターンは、ディスク上に磁気的なサーボ信号として、所定の間隔毎(セクタ)に配置されるエリア(サーボエリア)に記録されている。
ディスクドライブの製造工程には、当該サーボパターンをディスク上に記録するサーボライト工程が含まれている。サーボライト方法としては、通常では、専用のサーボライタ装置(サーボトラックライタ:STWとも呼ばれている)が使用されている。
STWは、概略的には、ディスクドライブに組み込まれたヘッドを操作して、ディスク上の目標位置に位置決めするためのポジショナと呼ぶ外部位置決め機構、クロックヘッド、及びサーボパターン書込み回路を有する。クロックヘッドは
、サーボパターンの書き込みタイミングを決定するために使用される。
サーボライト工程では、このようなSTWを使用して、ディスクドライブのトップカバーを取り外した状態で、サーボパターンの書き込み動作が実行される。このため、通常では、サーボライト工程の作業は、クリーンルーム内で行なわれる。
サーボライト工程により、全てのサーボパターンがディスク上に記録された後に、ディスクドライブは、STWから取り外される。さらに、ディスクドライブは、トップカバーや、回路基板などの取り付け工程を経て、機能検証の工程へ移行される。
このようなSTWを使用したサーボライト方法では、特に、近年において下記のような問題が顕著になっている。
第1の問題として、ディスクドライブの記録密度の向上に伴って、ディスク上の高トラック密度化が推進されて、サーボパターンが記録されるトラック本数が増加している。このため、ディスクドライブの1台当りのサーボパターンの書き込み動作に要する時間が増大化している。
1台のSTWは、サーボパターンが全て書き込まれるまで、1台のディスクド
ライブにより専有されている。このため、当然ながら、サーボパターンの書き込み時間の増大化に伴って、サーボライト工程の効率を向上させるためには、STWの台数を増大化させる必要がある。特に、ディスクドライブの生産台数を増大化させるためには、更に、STWの台数を増大化させる必要がある。
また、前述したように、サーボライト工程の作業はクリーンルーム内で行なわれるため、ディスクドライブの生産台数の増加に伴って、当該クリーンルームも増大させる必要がある。要するに、STW及びクリーンルームの増大化は、ディスクドライブの製造コストの増大化を招く要因となる。
第2として、サーボパターンの書き込み精度に関する問題がある。
STWは、ポジショナにより、ディスクドライブに組み込まれたアクチュエータを駆動制御して、当該アクチュエータに搭載されているヘッドの位置決め制御を実行している。即ち、STWのサーボシステムは、ポジショナの位置と、ディスク上の目標位置との相対誤差を制御量として、位置決め制御機構にフィードバックしている。位置決め制御機構は、相対誤差を低減するように操作量を求めるために、ポジショナの位置を目標位置に対して高精度に維持している。
しかし、ディスク上にサーボパターンを高精度で書き込むためには、ディスクドライブに組み込まれているヘッドとディスクとの相対位置を観測する必要がある。現行のSTWは、そのような機能を備えていない。また、ポジショナの位置を高精度に制御しても、ヘッドとディスクとの相対位置の誤差を必ずしも低減できるとは限らない。
また、ディスクドライブでは、ディスクはスピンドルモータに取り付けられた回転体であり、常に位置変動を起こしている。この位置変動にヘッド位置を正確に追従させなければ、サーボパターンの書き込み精度を向上させることはできない。
このような問題を解消するために、ポジショナなどの外部位置決め機構を使用せずに、また、ディスクドライブのトップカバーを装着させた状態でサーボパターンを書き込むサーボライト方法が提案されている。要するに、基本的に、ディスクドライブ自体で、自立的にディスク上にサーボパターンを記録する自立型サーボライト方法(セルフサーボライト方法)、または、追記型サーボライト方法と呼ばれるものである。
具体的には、以下のような先行技術が提案されている。
第1の先行技術(特開平8−212733号公報を参照)としては、ディスクドライブに組み込まれたヘッドを利用して、ディスクの回転方向のタイミングとディスク半径方向のヘッド位置とを決定して、自立的にサーボパターンをディスク上に記録する方法である。
このような方法は、外部のポジショナやクロックヘッドを使用する必要がないため、コスト的に優れている。また、ディスクとヘッドの半径方向の相対位置を常に観測しながら、サーボパターンを書き込むことができる方法であるため、高い書き込み精度を得ることができる。
しかしながら、当該方法は、ディスク回転方向の書き込みタイミングを自立的に決定するため、ディスク回転によるジッタの影響を受け易い。更に、サーボパターンの周波数が高くなると、各トラックの繋ぎ目にて、サーボパターンが繋がらなくなる可能性がある。要するに、クロッキング精度の問題がある。
第2の先行技術(特開2001−143416号公報を参照)としては、ディスクドライブに結合したサーボライタ装置によりサーボバーストパターンを書き込むステップと、当該バーストパターンを利用して、ディスクドライブのヘッドにより最終のサーボバーストパターンをセルフライトするステップとを含む方法である。この方法は、一部プリライト追記型サーボライト方法とも呼ばれる。
このような方法は、プリライト(予備ライト)動作を実行するステップが余分にかかる追記方法であるが、プリライトパターンを使用するため、トラック送りピッチなどのキャリブレーションを実行できるという利点を有している。従って、ディスク上に記録するサーボパターンに基づいて、トラック間隔を正しく保持できる可能性がある。
しかしながら、この方法においても、ディスク回転方向の書き込みタイミングを自立的に決定するため、ディスク回転によるジッタの影響を受け易い。更に、サーボパターンの周波数が高くなると、各トラックの繋ぎ目にて、サーボパターンが繋がらなくなる可能性がある。要するに、クロッキング精度の問題がある。
以上のような先行技術以外に、第3の先行技術(特開2001−243733号公報を参照)として、磁気転写方法と呼ばれる自立型サーボライト方法が提案されている。この方法は、サーボ基準パターンを磁気プリンティングによりディスク上に転写し、当該ディスクをディスクドライブに取り付ける。更に、磁気プリンティングに基づいて、ヘッドのトラッキング動作及びクロッキング動作を実行しながら、サーボパターンをディスクの全面に書き込む方法である。
このような方法であれば、ディスク回転のジッタの影響を受けにくく、クロッキング精度は相対的に良好である。しかしながら、磁気プリンティングという工程を必要とするため、製造コスト的には難点がある。また、ヘッドのトラッキング動作(位置決め動作)については、原盤記録を使用するという磁気プリンティング技術の性質上、高い精度を望むことができない。この方式は原盤を加工する工程を含み、この加工精度によって磁気プリンティングによるサーボ基準パターンの書き込み精度が決定される。要するに、今後の高トラック密度のサーボパターンに適用するのは困難である。
第4の先行技術(特開平1−208777号公報を参照)として、セクタサーボパターンを書き込んだディスクを使用する転写型の自立型サーボライト方法が提案されている。ここでは、セクタパターン型転写サーボライト方法と呼ぶ。
この方法は、サーボ基準パターンを他の装置によってディスク上に記録し、当該ディスクをディスクドライブに取り付ける。更に、サーボ基準パターンに基づいて、ヘッドのトラッキング動作及びクロッキング動作を実行しながら、サーボパターンをディスクの全面に書き込む方法である。
このような方法であれば、磁気転写型方法と同様に、クロッキング動作については基準サーボパターンを使用することから、正しいタイミングととることができる。しかしながら、セクタサーボパターンを使用している性質上、記録密度が向上するにつれて、基準サーボパターンを書き込む時間が増大化する。このため、製造コストの面で難点がある。
特開平8−212733号公報 特開2001−143416号公報 特開2001−243733号公報 特開平1−208777号公報
以上要するに、従来の自立型サーボライト方法は、専用のSTWとクリーンルームとを使用する方法と比較して、製造コストの低減化を図ることができる。しかしながら、制御対象の入力である操作量を観測して、ヘッド位置のぶれを低減することはできていない。
本願は、同期成分によるヘッド位置ぶれを低減するために、制御対象の入力量である操作量から同期成分を検出して、これを低減するように補正量と追加しながら、サーボパターンの書き込み、および、ビット情報の書き込みを行なう磁気ディスク装置におけるサーボライト装置に関するもので、その目的は、自立サーボライト方法による新たなサーボパターンを書き込む際に、操作量から同期成分を取り除くことにより、基パターンによるヘッドの位置ぶれを低減することができ、精度の良い新たなサーボパターンを記録することが可能となる磁気ディスク装置におけるサーボライト装置を提供することにある。
本発明の観点は、アクチュエータに搭載されたヘッドの位置をフィードバック制御器によって制御する機能を有する磁気ディスク装置におけるサーボライト装置において、アクチュエータに入力された操作量から、スピンドルモータの回転に同期した成分を抽出する同期操作量抽出手段と、操作量のDC成分を求めて、同期操作量抽出手段の結果から取り除くことと、前記スピンドルモータの回転に同期した成分が低減するように、フィードバック制御器の入力端に加える補正量を求める補正量導出手段と、前記補正量導出手段の出力値を位置誤差信号に加算して制御を実施しながら、新しいサーボパターンを磁気ディスク装置のディスク面上に書き込むヘッド位置決め制御システムとを有するサーボライト装置である。
本発明によれば、自立サーボライト方法による新たなサーボパターンを書き込む際に、操作量から同期成分を取り除くことにより、基パターンによるヘッドの位置ぶれを低減することができ、精度の良い新たなサーボパターンを記録することが可能となる磁気ディスク装置におけるサーボライト装置を提供することを可能とする。
以下図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
(システムの構成)
図1は、本実施形態に関するディスクドライブ1、及びサーボライタ装置2から構成される自立型サーボライトシステムを示す。
図1に示すように、ディスクドライブ機構1と、サーボライタ機能を実現する回路群を実装したプリント回路基板(PCB)2とを有する。即ち、本実施形態のディスクドライブは、セルフサーボライト機能を含むディスク記憶装置である。
ディスクドライブ機構1は、スピンドルモータ(SPM)11に取り付けられて回転されるディスク10と、アクチュエータ13に搭載されているヘッド12とが組み込まれている。アクチュエータ13は、ボイスコイルモータ(VCM)14により駆動し、ヘッド12をディスク10上の半径方向に移動させる機構である。
ディスク10の一面には、通常の専用サーボライタ(サーボトラックライタ:STW)により、基礎サーボパターン(ベースサーボパターンまたはBSPと表記する場合がある)100が、周方向に所定の間隔を以って記録されている。この基礎サーボパターン100は、通常のサーボパターンと同一内容であり、シリンダアドレス(トラックアドレスコード)及びサーボバースト信号を有する。
また、ディスク10は、1枚または2枚以上のディスク板からなり、2以上のディスク面を有する。基礎サーボパターン100は、ディスク板の枚数に関係なく、1つのディスク面にのみ記録されている。
ヘッド12は、リード動作を行なうためのリードヘッド素子と、ライト動作を行なうためのライトヘッド素子とがスライダ上に実装された構造である。ヘッド12では、リードヘッド素子によりディスク10上から基礎サーボパターン100を読出す。また、ライトヘッド素子により、後述する新サーボパターンをディスク10上に書き込む。
本実施形態においては、PCB及びサーボライタ機能を実現する回路群を含めて、便宜的にサーボライタ2と表現する。サーボライタ2は、マイクロプロセッサ(CPU)、サーボライタ機能を実現するプログラムを格納したメモリ、VCM14を駆動するためのVCMドライバ、及びヘッド12のリード/ライト信号を処理するリード/ライトチャネルなどから構成される。
サーボライタ2は、大別して各種のクロックを生成するためのクロック処理部20、サーボパターン書込み部21、及びヘッド位置決め制御部22の各機能を実現する。
クロック処理部20は、要する新サーボパターンを書き込むときの書き込みタイミングを決定するクロッキング機能を実現する。具体的には、クロック処理部20は、ヘッド12(リードヘッド素子)により読出した基礎サーボパターンに基づいて、ディスク回転方向の当該書き込みタイミングを決定する。サーボパターン書込み部21は、ヘッド12(ライトヘッド素子)により、新サーボパターンをディスク10上に書き込むためのサーボ信号を供給する。
自立ヘッド位置決め制御部22は、ヘッド12(リードヘッド素子)により読出される基礎サーボパターン100に基づいて、アクチュエータ13(実際にはVCM14)を制御して、ヘッド12の位置決め制御を実行する。即ち、ヘッド位置決め制御部22は、ディスク10の半径方向に対するヘッド位置決め動作を実行する。
なお、本実施形態のディスクドライブでは、外部位置決め機構であるポジショナや、クロックヘッドは不要である。また、ディスクドライブは、サーボライタ2を含み密閉状態であるため、クリーンルームも不要である。さらに、サーボライタ2は、新サーボパターンの書き込み終了後に、PCB上に実装されたメモリに格納されているプログラムを消去することにより、製品化されたディスクドライブから除去されてもよい。
(ヘッド位置決め制御システム)
サーボライタ2に含まれる自立ヘッド位置決め制御部22は、概念的には、図2に示すようなフィードバック制御システムからなる。
当該システムは、大別してコントローラ(制御器)30(伝達関数C(z))と、広義の制御対象31と、位置センサ32(伝達関数E(s))とから構成されている。
制御対象31は、狭義のプラント300(伝達関数V(s))、プラント310(伝達関数R(s)),及びプラント320(伝達関数H(s))を含む。プラント300,310,320はそれぞれ、ディスクドライブ11のVCM14、アクチュエータ13、及びヘッド12を搭載しているスライダに相当する。
位置センサ32は、コントローラ30からの制御操作量に応じて駆動制御される制御対象31に含まれるヘッド12(実際にはスライダ)の位置を検出してフィードバックする。コントローラ30は、ヘッド12の目標位置(r)と位置センサ32により観測された相対位置(実際にはノイズが含まれる)との位置誤差を解消するように制御操作量を算出する。
このようなシステムにより位置決めされたヘッド12により、ディスク10上に新サーボパターン200が書き込まれる。ここで、ヘッド12の位置は、ディスク10上に記録されている基礎サーボパターンに基づいて検出されるが、当該基礎サーボパターン100の形状歪み(210)が影響している。
(サーボ書き込み方法)
基礎サーボパターン100は、図3に示すように、シリンダアドレス等の前段部100Aと、バーストサーボパターン等の後段部100Bに大別される。シリンダアドレスは、ディスク面上のトラック位置を識別するための情報である。また、サーボバーストパターンは、各トラック内の細部位置を求めるための情報である。
なお、図3は、基礎サーボパターン100、新サーボパターン200、及びヘッド12の位置関係を示すものである。ここでは、ヘッド12はスライダを意味し、リード/ライトヘッド素子120(実際には分離している)を実装している。
本実施形態のサーボライタ2は、図3に示すように、ヘッド12により読出された基礎サーボパターン100に基づいてヘッド12の位置決め動作を実行し、新サーボパターン200を書き込む。新サーボパターン200は、基本的に基礎サーボパターン100と同様に、シリンダアドレス等の前段部200Aと、バーストサーボパターン等の後段部200Bに大別される。
このようなサーボライタ2の書き込み動作により、図4(A)に示すように、基礎サーボパターン100が放射状に記録されているディスク面10には、同図(B)に示すように、そのパターンの近傍に(隣接して)、新サーボパターン200が記録されることになる。
ここで、本実施形態のディスクドライブ機構1のスピンドルモータ(SPM)には、複数枚のディスク10として、便宜的に、2枚の第1のディスクと第2のディスクとが設けられている。
図5及び図6(側面方向から見た概念図)に示すように、第1のディスクは、基礎サーボパターン100が記録されているディスク面10Aと、その裏面であるディスク面10Bを有する。また、基礎サーボパターン100が記録されていない第2のディスク(生ディスク)は、各ディスク面10Cと10Dを有する。
ディスクドライブ機構1では、各ディスク面10A〜10Dに対応する第1から第4のヘッド12が、同一のアクチュエータ13上に搭載されて、同時に半径方向に移動するように構成されている。
具体的には、図5に示すように、第1のヘッド12により基礎サーボパターン100を読出すことにより、サーボライタ2は、第1から第4の各ヘッド12を同時に、目標位置(新サーボパターン200を記録する位置)に位置決めする。サーボライタ2は、第1から第4の各ヘッド12に対してサーボ信号を供給して、図6に示すように、全てのディスク面10A〜10Dに新サーボパターン200を書き込む。
ここで、サーボライタ2は、記録した新サーボパターン200を使用して、各ヘッド12の位置決め制御を行なうことができる。また、各ディスク面10A〜10Dに新サーボパターン200の書き込みが終了すると、基礎サーボパターン100は不要となるため、サーボライタ2が、当該基礎サーボパターン100を消去してもよい。
但し、基礎サーボパターン100の消去工程を省略するために、当該基礎サーボパターン100をそのまま残してもよい。この場合、ディスクドライブが製品として出荷された後に、当該基礎サーボパターン100は、ユーザデータを記録するときに、オーバーライトにより消去される。ユーザデータのリード/ライト動作では、当然ながら、新サーボパターン100に基づいてヘッド12が位置決め制御される。
(サーボライタの書き込み補正機能)
本実施形態におけるサーボライタ2は、基本的には、前述したようにディスク10上に予め記録された基礎サーボパターン100を使用して、ヘッド12の位置決め制御を実行し、新サーボパターン200を書き込む。
ここで、図7(A)に示すように、基礎サーボパターン100は、外部の専用サーボライタにより書き込まれるときに、外乱などの影響により、パターン形状歪みが発生していることが多い。このため、本実施形態におけるサーボライタ2では、基礎サーボパターン100を使用して、新サーボパターン200を書き込むときに、パターン形状歪みの影響により書き込み精度が低減する。
本実施形態におけるサーボライタ2は、以下のような書き込み補正機能を使用して、図7(B)に示すように、基礎サーボパターン100の形状歪みを補正して、ほぼ真円形状の新サーボパターン200を書き込む。
図8は、本実施形態におけるサーボライタ2に含まれるヘッド位置決め制御部において、サーボパターン書き込み補正機能80を実現するヘッド位置決め制御システムを示すブロック図である。
図8に示すように、当該システムには、ヘッド位置決め動作時に、複数種の外乱成分が加わる。具体的には、コントローラには、目標位置との位置誤差e81aに対しては観測ノイズ82が加わる。また、アクチュエータを含む制御対象92には、加速度外乱に代表される外乱要素86aや、ゲイン変動や摩擦変化などの外乱要素86bも加わる。
ここで、サーボライタ2は、ディスク10上に記録された基礎サーボパターン100のパターン形状を直接に観測することができない。サーボライタ2は、位置センサにより観測されるヘッド位置との相対位置(基礎サーボパターン100の位置)にノイズが加わった成分である観測情報を検知することができる。
本実施形態では、新サーボパターン200の精度を向上させるために、制御対象92の操作量85に含まれる同期成分を低減して、結果としてヘッド位置に含まれる同期成分を低減する方法を提示している。
サーボパターン書き込み補正機能80は、制御対象92の操作量85を入力して、操作量から操作量同期成分抽出手段87により同期成分88を抽出する。さらに、抽出された操作量の同期成分88から補正量導出手段89によって、補正量90が算出される。
算出された補正量90を、位置誤差信号81bから差分を行い、フィードバック制御器の入力信号として利用され、フィードバック制御器からは再び操作量85が求められる。
一連の動作を繰り返し実施することによって、制御対象92の操作量85に含まれる同期成分をゼロに近づけることによって、制御対象92であるアクチュエータ13のヘッド12の位置ぶれを低減して、新サーボパターン200の書き込み精度を向上させる。
また、アクチュエータ13にはフレキ外力によるDC成分が加わっているので、操作量にもDC成分が含まれている。トラック形状の補正量を求めるためには、このDC成分をキャンセルする必要がある。そこで、本実施形態では、DC成分の検出手段91を設けている。
これにより、DC成分をキャンセルし、トラック形状の補正量導出手段89による導出結果の精度を高める工夫を加えている。
操作量同期成分抽出手段87は、図9に示すように、サーボセクタ単位で平均化を行なう。ここで、Nは平均化回数を示している。
補正量導出手段89は、操作量88に含まれる同期成分を低減するために、以下の式によって示される。
補正量efを加える前の関係式は以下である。
・関係式1:r→e
Figure 2007149257
・関係式2:e→u
Figure 2007149257
・関係式3:r→u(関係式1,2より)
Figure 2007149257
すなわち、図9に示す操作量同期成分抽出手段87によって、操作量85の同期成分を抽出した値をuxとすれば、
Figure 2007149257
よりフィードフォワード操作量efを
Figure 2007149257
にて求めれば、操作量uの同期成分を低減でき、ヘッド位置yのぶれ量を低減できる。
さらに、本願では、(5)式を2次もしくは4次の近似式(IIRフィルタ)で表すことを提案している。これにより、演算を簡素化にすることができる。
2次式の定式化:G2(z)
Figure 2007149257
4次式の定式化:G4(z)
Figure 2007149257
以上詳述したように本発明によれば、自立サーボライト方法による新たなサーボパターンを書き込む際に、操作量から同期成分を取り除くことにより、基パターンによるヘッドの位置ぶれを低減することができ、精度の良い新たなサーボパターンを記録することが可能となる磁気ディスク装置におけるサーボライト装置を提供することを可能となる。
本発明の実施形態に関する自立型サーボライトシステムを示すブロック図。 同実施形態に関する自立型サーボライトシステムの制御ブロック図。 同実施形態に関するサーボライト装置の初期動作を説明するための図。 同実施形態に関する基準サーボパターンのサーボライト工程を説明するための図。 図4の部分的拡大図であり、同実施形態に関するリード/ライトヘッド素子の位置関係を説明するための図。 同実施形態に関するサーボパターンの追記動作を説明するための図。 同実施形態に関するディスクドライブにおいて、歪みの補正状況を模式的に表した図。 同実施形態に関するサーボライト装置のヘッド位置決め制御システムを説明するための詳細な制御ブロック図。 同実施形態に関するサーボライト装置のサーボパターン書込み補正機能の詳細を説明するための制御ブロック図。
符号の説明
1…ディスクドライブ
2…サーボライト装置
10…ディスク
11…ディスクドライブ
12…ヘッド
13…アクチュエータ
14…ボイスコイルモータ(VCM)
20…自立クロック回路
21…サーボパターン書込み回路
22…自立ヘッド位置決め回路
30…制御器
31…制御対象
32…位置検出器
80…サーボパターン書込み補正機能
81a,b…位置誤差
82…ノイズ
84…制御器
85…制御量
86a,b…外乱,NRRO
87…操作量同期成分抽出手段
89…補正量導出手段
90…補正量
91…DC成分検出手段
92…制御対象
100…基礎サーボパターン
200…新サーボパターン
210…基礎サーボパターンの歪み
300…VCM
310…アクチュエータ
320…スライダ

Claims (4)

  1. アクチュエータに搭載されたヘッドの位置をフィードバック制御器によって制御する機能を有する磁気ディスク装置におけるサーボライト装置において、
    アクチュエータに入力された操作量から、スピンドルモータの回転に同期した成分を抽出する同期操作量抽出手段と、
    操作量のDC成分を求めて、同期操作量抽出手段の結果から取り除くことと、
    前記スピンドルモータの回転に同期した成分が低減するように、フィードバック制御器の入力端に加える補正量を求める補正量導出手段と、
    前記補正量導出手段の出力値を位置誤差信号に加算して制御を実施しながら、新しいサーボパターンを磁気ディスク装置のディスク面上に書き込むヘッド位置決め制御システムと
    を有するサーボライト装置。
  2. 前記同期操作量抽出手段は、前記操作量をセクタ単位で平均化して求めること特徴とする請求項1に記載のサーボライト装置。
  3. 前記同期操作量抽出手段は、前記操作量を2次もしくは4次の低次元の安定化したIIRフィルタで求める同期成分を抽出することを特徴とする請求項1に記載のサーボライト装置。
  4. 前記補正量導出手段は、前記アクチュエータをP、前記フィードバック制御器をCとした場合に、補正量導出手段=(1+C×P)/Cの伝達関数式で表され、且つ、IIR型フィルタの近似式であることを特徴とする請求項1に記載のサーボライト装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009110621A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Hitachi Maxell Ltd 磁気テープ
US8873183B2 (en) 2009-12-12 2014-10-28 HGST Netherlands B.V. Disk drive and method of writing servo write tracks to a disk

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009110621A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Hitachi Maxell Ltd 磁気テープ
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