JP2007142883A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数ブロックにわたってデータの欠損が発生した場合にブロックの境界の違和感を低減し、動画像の高画質化を図ることを目的とする。
【解決手段】通信路を介して受信するブロックごとの動きベクトルを有する画像データを復号して表示する画像処理装置であって、受信した画像データの誤りを検出する誤り検出手段と、前記誤り検出手段が検出した誤りにより復号が不可能な画像領域の動きベクトルを推定する動きベクトル推定手段と、前記動きベクトル推定手段が推定した複数の動きベクトルのばらつきを判定するばらつき判定手段と、前記ばらつき判定手段が判定したばらつきから複数の領域をグルーピングするグルーピング手段と、前記グルーピング手段がグルーピングした領域の動きベクトルの代表値を決定する代表値決定手段とを有し、前記代表値決定手段が決定した代表値を用いて誤りを補間することを特徴とする画像処理装置等、を提供する。
【選択図】図1
【解決手段】通信路を介して受信するブロックごとの動きベクトルを有する画像データを復号して表示する画像処理装置であって、受信した画像データの誤りを検出する誤り検出手段と、前記誤り検出手段が検出した誤りにより復号が不可能な画像領域の動きベクトルを推定する動きベクトル推定手段と、前記動きベクトル推定手段が推定した複数の動きベクトルのばらつきを判定するばらつき判定手段と、前記ばらつき判定手段が判定したばらつきから複数の領域をグルーピングするグルーピング手段と、前記グルーピング手段がグルーピングした領域の動きベクトルの代表値を決定する代表値決定手段とを有し、前記代表値決定手段が決定した代表値を用いて誤りを補間することを特徴とする画像処理装置等、を提供する。
【選択図】図1
Description
本発明は画像処理装置、画像処理方法及びコンピュータプログラムに関し、例えば画像データの損失に起因した画像品質の低下を改善する際に用いて好適な技術に関する。
近年、テレビ電話システム、テレビ会議システムまたは、ビデオオンデマンド(Video On Demand)システムといった、ネットワークを介して動画像信号を伝送するシステムが普及しつつある。
画像データ、特に圧縮されたビデオビットストリームは、誤りに対して非常に敏感である。例えば、符号化ビデオビットストリームの単一ビット誤りによって、表示画質に深刻な劣化がもたらされる可能性がある。誤り訂正方式は既知であり広く使用されているが、必ずしもうまくいくとは限らない。誤り、例えば伝送中に発生する誤りを、誤り訂正方式によって完全に訂正することができない場合、誤りによってもたらされるイメージ破損を隠蔽するために、誤り検出及び補間を使用することが既知である。
既知のタイプの誤り補間アルゴリズムは、概して2つの種類、すなわち空間的補間と時間的補間とに分類される。空間的補間では、欠損データは隣接する空間情報を使用して復元されるが、時間的補間では、現在のフレームとは異なるフレームのデータを使用して復元される。
ビデオ信号における時間的相関を利用することによって時間的補間を実行する1つの既知の方法は、動きベクトルを用いて損傷したマクロブロック(MB)を先のフレームからの動き補償済みブロックと置換することである。しかしながら、マクロブロックデータが破損された場合、動きベクトルは取得できない場合がある。
動きベクトルが取得できない場合に欠損領域を補間する技術として以下の(1)〜(3)に示すものが提案されている。また、動きベクトルを推定する技術として以下の(4)に示すものが提案されている。
(1)動きベクトルが欠損した場合に、周囲ブロックの動きベクトルの平均値を用いて欠損ブロックの補間を行う技術が知られている(特許文献1参照)。(2)動きベクトルが欠損した1つのマクロブロックに対して、周囲のブロックの動きベクトルをグループ分けして、最大数のグループの平均値を欠損したマクロブロックの動きベクトルとする技術が知られている(特許文献2参照)。(3)データエラーがあった場合に、エラー領域を汚染領域として登録し、平滑化処理を行う技術が知られている(特許文献3参照)。(4)符号化のための動きベクトル推定において移動物体に属するゼロベクトルの除去、ランダム動きベクトルの除去、周囲ブロックの動きベクトルと比較して大きく異なる場合の周辺動きベクトルからの均一化を行う技術が知られている(特許文献4参照)。
しかしながら、ネットワークを介して動画像信号を伝送するシステムにおいてはパケットごとにデータを伝送する。ここで通信路が混雑していたり、何か別の理由により通信状態が悪い場合には、パケットが全て欠落してしまい、複数のマクロブロックにわたってデータの欠損が発生することとなる。
従来の方法では、これについて特化して言及したものはない。前記特許文献1、2の場合は1つのマクロブロックごとに動きベクトルの推定を行っており、複数ブロックにわたってデータの欠損が発生した場合には1ブロックずつ順次動きベクトルを推定して補間処理を行う。そのためマクロブロックの境界部分においてずれが発生するなど違和感の生じるものとなってしまう。
前記特許文献3の場合は、平滑化処理を行うことによってぼやけた画像となってしまう。また、前記特許文献4の場合は、違和感のない画像とするための符号化処理における動きベクトルの推定について述べている。符号化時の動きベクトル推定は、圧縮率を高めることを目的として推定するため必ずしも高画質なものとはならない。
本発明は前述の問題点に鑑み、複数ブロックにわたってデータの欠損が発生した場合にもブロックの境界の違和感を低減し、動画像の高画質化を図ることができるようにすることを目的としている。
前記目的を解決するために本発明は、通信路を介して受信するブロックごとの動きベクトルを有する画像データを復号して表示する画像処理装置であって、受信した画像データの誤りを検出する誤り検出手段と、前記誤り検出手段が検出した誤りにより復号が不可能な画像領域の動きベクトルを推定する動きベクトル推定手段と、前記動きベクトル推定手段が推定した複数の動きベクトルのばらつきを判定するばらつき判定手段と、前記ばらつき判定手段が判定したばらつきから複数の領域をグルーピングするグルーピング手段と、前記グルーピング手段がグルーピングした領域の動きベクトルの代表値を決定する代表値決定手段とを有し、前記代表値決定手段が決定した代表値を用いて誤りを補間することを特徴とする画像処理装置等、を提供する。
本発明によれば、複数ブロックにわたってデータの欠損が発生した場合にもブロックの境界の違和感を低減し、動画像の高画質化を図ることができる。
(第1の実施形態)
以下、添付図面を参照して、本発明に係る好適な実施例を詳細に説明する。本実施の形態を、伝送路を介して受信した画像データを復号し、表示を行う画像受信装置において受信したデータに欠損があった場合を例にとって説明する。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る好適な実施例を詳細に説明する。本実施の形態を、伝送路を介して受信した画像データを復号し、表示を行う画像受信装置において受信したデータに欠損があった場合を例にとって説明する。
<画像処理装置の構成>
図2のブロック図を用いて、本実施形態の画像処理装置の構成を説明する。図2において、本実施形態の画像処理装置は、データ受信部201、バッファ202、誤り検出部203、復号部204、動きベクトルメモリ205、参照画像メモリ206、補間部207、フレームメモリ208、出力部209から構成される。
図2のブロック図を用いて、本実施形態の画像処理装置の構成を説明する。図2において、本実施形態の画像処理装置は、データ受信部201、バッファ202、誤り検出部203、復号部204、動きベクトルメモリ205、参照画像メモリ206、補間部207、フレームメモリ208、出力部209から構成される。
データ受信部201は、無線LANあるいは、有線LANあるいは公衆回線用の通信モジュールであり、符号化された動画像データを符号化器からRTP(Realtime Transport Protocol)などのプロトコルを用いて受信する。受信した符号化データをバッファ202に渡す。バッファ202には通信時にデータの順序が入れ替わったとしても受信したデータを正しい順序に再構築されて保存される。
誤り検出部203は、バッファ202内の受信した画像データに含まれる誤り、本実施形態ではデータの欠損を検出する。データの欠損を検出した場合にはどのマクロブロックが欠損しているかを示すデータ欠損領域情報を補間部207に渡す。データの欠損検出については、受信したデータのヘッダ情報を用いて検出する。
通信用のプロトコルにRTPを用い、通信の1パケットに収まる頻度でリスタートマーカを挿入する。RTP部のヘッダにリスタートマーカ後のマクロブロックがフレーム内の何番目のマクロブロックであるかが記述されており、この情報を利用して欠損したデータの画像に対する位置がわかる。復号部204での復号不可能なデータ誤りに関しても検出を行う。
復号部204は、動きベクトルの情報を含むある特定のフォーマット、例えばMPEG−4などで符号化されたデータを参照画像メモリ206の画像を参照して復号するものであり、復号データをフレームメモリ208へ渡す。同時に再生画像データから動きベクトルデータを抽出して動きベクトルメモリ205へ渡す。
補間部207は、誤り検出部203で検出したデータの欠損領域の補間処理を後述するように行い、復号部204の渡すフレームメモリ208内のデータを補正するものである。出力部209は、フレームメモリ208に記憶されたデータを出力画像のタイミング制御など表示装置の処理可能な状態にして表示装置に出力する。
<補間部の説明>
図1は、本実施形態の特徴的部分となる補間部207の内部構成を示すブロック図である。
図1に示すように補間部207は、動きベクトル推定部101、連続誤り判定部102、切り替え回路103、処理領域判定部104、代表ベクトル決定部105、データ抽出部106から構成されている。
図1は、本実施形態の特徴的部分となる補間部207の内部構成を示すブロック図である。
図1に示すように補間部207は、動きベクトル推定部101、連続誤り判定部102、切り替え回路103、処理領域判定部104、代表ベクトル決定部105、データ抽出部106から構成されている。
動きベクトル推定部101は、データが欠損したマクロブロックの動きベクトルを周囲の欠損していないマクロブロックの動きベクトルから推定する。推定方法については、時間的あるいは空間的に隣接するマクロブロックの動きベクトルの平均値を計算して推定値とする。隣接するマクロブロックの動きベクトルは類似している可能性が高いため、損傷した動きベクトルをこのように推定することは一般的に妥当である。
平均値だけでなく、隣接ブロックの欠損していない動きベクトルを用いる方法としては、まず隣接ブロックの動きベクトルを並べ替えて中央の値を推定値とする中央値、最大のベクトルと最小のベクトルを記憶しておく。そして、その中間の値を推定値とする中間値、隣接ブロックの欠損していない動きベクトルで最も多かったものを推定値とする最頻値などを欠損ブロックの動きベクトルとしてもよい。
また、先頭あるいは最後のブロックの動きベクトルなど特定値を推定値とするとバッファ容量を削減することができる。ここで、MPEG−4のIフレームなどデータは欠損していないが動きベクトルを持たないマクロブロックが存在する。この場合は動きベクトルメモリ205に保存された前フレームの同位置の動きベクトルを使用するものとする。
連続誤り判定部102は、内部に図3に示すような2マクロブロック分の欠損領域情報と連続フラグを保存するバッファを持ち、バッファに保存した欠損領域1と欠損領域2とが連続しているかどうかを判定して連続欠損信号を切り替え回路103に渡す。欠損領域情報を受信してから次の欠損領域情報を所定の時間以上受信しない場合は連続フラグが1であれば連続欠損信号を切り替え回路103に渡す。
切り替え回路103では、連続誤り判定部102からの連続欠損信号を受信して、欠損が連続している場合は動きベクトル推定部101で推定した動きベクトルを処理領域判定部104へ、欠損が連続していない場合にはデータ抽出部106へ渡す。
処理領域判定部104は、切り替え回路を介して受信した2つの動きベクトルの差分を計算し、所定の閾値より小さい場合にはまとめて補間処理を行うため内部のバッファに保存する。ここで、所定の閾値は動きベクトルの大きさ、方向の2つのパラメータで持つものとする。
動きベクトルの差分計算を行うときには欠損領域の先頭ブロックの動きベクトルとの差分を順次計算する。まとめて処理する領域を決定することができれば良いので、連続して欠損している領域全てのブロックの判定が行われるのであればどのような順序で計算を行っても良い。欠損領域の先頭から順次隣接するマクロブロックの動きベクトルの差分を用いても良い。この場合は、図4(a)に示すように隣接するマクロブロックの動きベクトルの差分は小さいのだが、欠損領域全体では閾値よりも大きくなる場合があるので、バッファ内の動きベクトルの最大値、最小値との差分と所定の閾値との比較も必要となる。
所定の閾値よりも差分の大きい推定動きベクトルを受け取るとそれまで内部のバッファに保存していた推定動きベクトルを代表ベクトル決定部105へ渡す。所定の閾値よりも差分の小さい推定動きベクトルがフレーム内の最後のマクロブロックまで連続した場合にも同様にそれまで内部のバッファに保存していた推定動きベクトルを代表ベクトル決定部105へ渡す。
代表ベクトル決定部105では、複数の類似性の高い動きベクトルから代表値を求める。そのため、動きベクトル推定部101で説明したような欠損した動きベクトルを推定するのと同様の方法を用いることにより、欠損領域のマクロブロックごとに推定した動きベクトルから代表ベクトルを決定することができる。代表ベクトルを決定するとデータ抽出部106へ渡す。
データ抽出部106は、処理領域判定部104で決定した一括処理領域について、参照画像メモリ208内の代表ベクトル決定部105で決定した代表ベクトルの示す位置のデータを抽出してフレームメモリに渡すことにより補間処理を行う。
<画像処理装置の動作>
図5に示すような欠損が発生した場合を例にとって本実施形態の画像処理装置の動作を説明する。A〜Xはそれぞれがマクロブロックであり、マクロブロックK〜Pにおいて推定した動きベクトルのばらつきが図4(b)に示すように所定の閾値よりも小さいものとする。
図5に示すような欠損が発生した場合を例にとって本実施形態の画像処理装置の動作を説明する。A〜Xはそれぞれがマクロブロックであり、マクロブロックK〜Pにおいて推定した動きベクトルのばらつきが図4(b)に示すように所定の閾値よりも小さいものとする。
図5において、白い部分が正常受信部、斜線部がデータ欠損部である。マクロブロックA〜JおよびマクロブロックQ〜Xはデータを正常に受信しているので通常時の処理を行う。データ受信部201でデータを受信すると、バッファ202を介して誤り検出部203でデータの欠損検出を行う。データの欠損は検出されないため復号部204で受信データを復号し、動きベクトルを動きベクトルメモリ205へ渡し、復号データを参照画像メモリ206およびフレームメモリ208へ渡す。フレームメモリ208のデータは出力部209により表示装置に出力する。
マクロブロックK〜Pはデータの欠損が発生しているため以下に説明する処理を行う。データ受信部201でデータを受信すると、バッファ202を介して誤り検出部203はデータ欠損検出を行う。復号部204で受信データを復号すると、動きベクトルを動きベクトルメモリ205へ渡し、復号データを参照画像メモリ206およびフレームメモリ208へ渡す。ここまでは通常時の処理と同様である。
誤り検出部203でデータの欠損が検出されると、補間部207内の動きベクトル推定部101、連続誤り判定部102へ欠損領域情報を渡す。動きベクトル推定部101では欠損領域情報よりマクロブロックKが欠損していることがわかると、マクロブロックKの周囲のマクロブロックB〜D、J、R〜Tの動きベクトルより動きベクトルを推定する。
連続誤り判定部102では、受信した欠損領域情報よりマクロブロックKの位置情報を図3に示す内部バッファの欠損領域情報1に入れる。マクロブロックLの欠損領域情報を受信すると、図3に示す位置情報を内部バッファの欠損領域情報2に入れる。欠損領域が連続しているため切り替え回路103を介して動きベクトル推定部101で推定した動きベクトルを処理領域判定部104へ渡す。同時にバッファの欠損領域情報2の連続フラグを1にする。処理領域判定部104では、いったん推定動きベクトルを内部バッファに保存する。
次に、マクロブロックKと同様の処理を行ってマクロブロックLの推定動きベクトルを受信すると欠損領域の先頭のマクロブロック、ここではマクロブロックKの推定動きベクトルと差分演算を行う。差分値と所定の閾値との比較を行い、所定の閾値よりも小さいので内部バッファに保存される。同様の処理がマクロブロックM〜Oまで行われ、処理領域判定部104の内部バッファに保存される。
マクロブロックPの推定動きベクトルを連続誤り判定部102で受信すると、連続フラグを「1」として次の欠損領域情報を待つ。所定の時間以上欠損領域情報を受信しないため推定動きベクトルを処理領域判定部104へ渡す。同時に欠損領域終了信号を処理領域判定部104へ渡す。
処理領域判定部104は欠損領域終了信号を受信すると、欠損領域の先頭のマクロブロックKとマクロブロックPとの推定動きベクトルの差分演算を行う。そして、差分値が所定の閾値より小さいので内部バッファに保存していたマクロブロックK〜OとマクロブロックPをグルーピングして、推定動きベクトルを代表ベクトル決定部105へ渡す。
代表ベクトル決定部105は、マクロブロックK〜Pの推定動きベクトルの平均値を求めて代表動きベクトルを決定し、データ抽出部106に渡す。データ抽出部106は、受信した欠損領域と代表動きベクトルより参照画像メモリ内の該当する領域のデータを抽出してフレームメモリ208のデータを補間する。フレームメモリ208のデータは出力部209により表示装置に出力する。
図5に示すような欠損が発生し、マクロブロックK〜Pの推定動きベクトルのばらつきが図4(c)に示すようにマクロブロックNのみ所定の閾値よりも大きい場合を例にとって本実施形態の画像処理装置の動作を説明する。マクロブロックA〜JおよびQ〜Xのデータを正常に受信した場合の処理は前述したとおりであるので説明は省略する。
マクロブロックK〜Mの欠損ブロックにおいては差分が所定の閾値より小さいため前述の推定動きベクトルを処理領域判定部104の内部バッファに保存するまでの処理を行う。次に、マクロブロックNについて前述のように連続欠損判定までを行う。推定した動きベクトルを処理領域判定部104で受信すると、マクロブロックKの推定動きベクトルと差分演算を行い、差分値と所定の閾値との比較する。所定の閾値よりも大きいのでマクロブロックK〜Mを1つのグループとし、マクロブロックK〜Mの推定動きベクトルを代表ベクトル決定部105に渡す。代表ベクトルを決定して欠損部の補間を行う処理については前述の説明の通りである。
マクロブロックNの推定動きベクトルを処理領域判定部104の内部バッファに保存し、マクロブロックOの推定した動きベクトルを処理領域判定部104へ渡すまでの処理を前述のように行う。推定した動きベクトルを処理領域判定部104で受信すると、マクロブロックNの推定動きベクトルと差分演算を行い、差分値と所定の閾値との比較を行う。差分値が所定の閾値よりも大きいのでマクロブロックNを1つのグループとし、マクロブロックNの推定動きベクトルを代表ベクトル決定部105に渡す。代表ベクトルを決定して欠損部の補間を行う処理については前述の説明の通りである。
その後、マクロブロックO、Pについては前述の推定動きベクトルの差分値が所定の閾値よりも小さい場合の処理を行うことによりマクロブロックO、Pを1つのグループとして欠損部の補間を行うことができる。
以上説明した処理を行うことで、複数ブロックにわたってデータの欠損が発生した場合にもブロックの境界の違和感を低減し、動画像の高画質化を図ることが可能となる。本実施形態では欠損ブロックの動きベクトルを推定するブロックと代表ベクトルを決定するブロックをわけて説明した。ところが、どちらも複数のベクトルから1つのベクトルを決定するように動作し、時間的に切替えて共用することによって実現しても同様の効果を得ることができる。
また本実施形態では推定動きベクトルのばらつきによる処理領域の判定と代表ベクトル決定をわけて説明したが、処理領域判定時に順次平均していき代表ベクトルを決定して実現することもでき、1つのブロックで代用して行っても同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施形態では、処理領域判定部104において推定動きベクトルのバッファリングをして処理を行ったが、代表ベクトル決定部に推定動きベクトルのバッファを持つ構成としても良い。また、推定動きベクトルのばらつきが小さくても順次代表ベクトルの計算を繰り返し、代表ベクトルをバッファリングする構成としても同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、処理領域判定部104において所定の閾値よりも差分の小さい推定動きベクトルが連続した場合にフレームの最後のマクロブロックまででグルーピングした。ところが、データの欠損を検出した際に欠損したマクロブロックの位置がわかっているので、マクロブロックラインごとでグルーピングして補間処理を行っても良い。また、処理領域判定部104で所定の値を持つことにより所定の個数ごとでグルーピングして補間処理を行っても良い。
さらに、本実施形態では、動きベクトル推定部201において欠損していないが動きベクトルを持たないマクロブロックは前フレームの同位置の動きベクトルを用いたが、マクロブロックごとに前フレームの画像を用いて新たに動きベクトルを生成しても良い。これにより処理負荷は大きくなるがより正確な補間を行うことが可能となる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態においては、ハードウェアで実装する方法について説明したが、本実施形態においては、本発明の特徴的部分となる補間部をソフトウェアにより実装する方法について説明する。
第1の実施形態においては、ハードウェアで実装する方法について説明したが、本実施形態においては、本発明の特徴的部分となる補間部をソフトウェアにより実装する方法について説明する。
本実施形態の画像処理装置の構成は図1に示した第1の実施形態と同一である。補間部207について本実施形態ではCPUで実装する。本実施形態における補間部207の処理の流れについて図6のフローチャートを用いて説明する。
ステップS600で欠損領域情報を受信すると、ステップS601で欠損したブロックに隣接するブロックの動きベクトルを動きベクトルメモリより取得する。ステップS602では、取得した動きベクトルを用いて欠損したブロックの動きベクトルを推定する。動きベクトル推定の方法については第1の実施形態の動きベクトル推定部で説明したいずれかの方法で推定することができる。
ステップS603で欠損領域情報から欠損ブロックが連続であるかの判定を行う。欠損ブロックが連続でない場合にはステップS610へ進み、バッファ内の推定動きベクトルをグルーピングする。ステップS611でグルーピングした動きベクトルから代表ベクトルを決定し、ステップS612で代表ベクトルの示す参照フレームデータを取得してステップS613で補間処理を行う。
一方、ステップS603で欠損ブロックが連続の場合にはステップS604へ進み、連続欠損領域の先頭ブロックか判定し、先頭ブロックであればステップS600へ戻り今までのステップを繰り返す。先頭ブロックでなければステップS605へ進み、後述する推定動きベクトルのばらつきを判定し、ステップS606で推定動きベクトルのばらつきが小さいかどうかを判定する。
この判定の結果、ばらつきが大きい場合はステップS610へ進み、バッファ内の推定動きベクトルをグルーピングする。ステップS611でグルーピングした動きベクトルから代表ベクトルを決定し、ステップS612で代表ベクトルの示す参照フレームデータを取得してステップS613で補間処理を行う。
一方、ステップS606の判定の結果、ばらつきが小さい場合にはステップS607で推定動きベクトルをバッファへ保存する。ステップS608で処理しているブロックがフレーム内最後のマクロブロックであれば、ステップS610へ進み、バッファ内の推定動きベクトルをグルーピングする。ステップS611でグルーピングした動きベクトルから代表ベクトルを決定し、ステップS612で代表ベクトルの示す参照フレームデータを取得してステップS613で補間処理を行う。
ステップS608でフレーム内最後のマクロブロックでない場合にはステップS609へ進み、連続欠損領域が終了であれば、ステップS610でバッファ内の推定動きベクトルから代表ベクトルを決定する。ステップS610でバッファ内の推定動きベクトルをグルーピングする。ステップS611でグルーピングした動きベクトルから代表ベクトルを決定し、ステップS612で代表ベクトルの示す参照フレームデータを取得してステップS613で補間処理を行う。
一方、ステップS609で連続欠損領域が終了でなければ、ステップS600に戻り今までのステップを繰り返す。ステップS613で欠損領域全ての補間が終了であれば処理を終了する。
図7、8にステップS605の推定動きベクトルのばらつき判定について2通りのフローチャートを示す。
図7において、ステップS701で受信した動きベクトルをバッファへ保存する。ステップS702でバッファ内の先頭ブロックの動きベクトルとの差分値を求める。ステップS703で求めた差分値と所定の閾値との比較を行い終了する。
図7において、ステップS701で受信した動きベクトルをバッファへ保存する。ステップS702でバッファ内の先頭ブロックの動きベクトルとの差分値を求める。ステップS703で求めた差分値と所定の閾値との比較を行い終了する。
図8において、ステップS801で受信した動きベクトルをバッファへ保存する。ステップS802でバッファ内に保存された左隣ブロックの動きベクトルとの差分値を求める。ステップS803で求めた差分値が所定の閾値よりも大きい場合には終了する。
一方、ステップS803で所定の閾値より小さい場合にはステップS804でバッファ内の最大動きベクトルとの差分を求める。ステップS805で求めた差分値が所定の閾値よりも大きい場合には終了する。一方、ステップS805で所定の閾値より小さい場合にはステップS806でバッファ内の最小動きベクトルとの差分を求める。ステップS807で求めた差分値と所定の閾値との比較を行い終了する。
図9、10ではグルーピング処理について図6とは異なる方法のフローチャートを示す。図9において、ステップS900〜ステップS907およびステップS909〜ステップS914は図6のステップS600〜ステップS607およびステップS609〜ステップS614と同様の処理であるため、説明は省略する。
ステップS908では、ステップS907までの処理でバッファに保存した動きベクトルがマクロブロックラインの最後のブロックであるかを判定する。マクロブロックラインの最後のブロックであればステップS910でバッファ内の推定動きベクトルをグルーピングして図6にて説明した処理と同様の処理を行う。マクロブロックラインの最後のブロックでなければステップS909で連続欠損領域が終了か判定して図6にて説明した処理と同様の処理を行う。
次に、図10において、ステップS1000〜ステップS1007およびステップS1009〜ステップS1014は図6のステップS600〜ステップS607およびステップS609〜ステップS614と同様の処理であるため、説明は省略する。
ステップS1008では、ステップS1007までの処理でバッファに保存した動きベクトルが所定の個数以上であるかを判定する。所定の個数以上であればステップS1010でバッファ内の推定動きベクトルをグルーピングして図6にて説明した処理と同様の処理を行う。所定の個数未満であればステップS1009で連続欠損領域が終了か判定して図6にて説明した処理と同様の処理を行う。これにより、ソフトウェアによる実装においても前述の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
前述の実施形態では、連続する複数ブロックのデータが欠損した場合に動きベクトルのばらつきが少ない場合には同一の動きベクトルでまとめて補間する処理について説明した。本実施形態では縦方向に連続した領域の欠損が発生した場合も動きベクトルのばらつきが少ない場合には同一の動きベクトルでまとめて補間する処理について説明する。
前述の実施形態では、連続する複数ブロックのデータが欠損した場合に動きベクトルのばらつきが少ない場合には同一の動きベクトルでまとめて補間する処理について説明した。本実施形態では縦方向に連続した領域の欠損が発生した場合も動きベクトルのばらつきが少ない場合には同一の動きベクトルでまとめて補間する処理について説明する。
本実施形態の画像処理装置の構成は図1に示した第1の実施形態と同様である。補間部についても図2に示した第1の実施形態と同様である。ただし、本実施形態においては連続誤り判定部102の内部バッファの容量およびシーケンスが第1の実施形態と異なる。
第1の実施形態においては誤り検出部203からの欠損領域情報を2マクロブロック分バッファリングして連続しているかを判定し、連続欠損信号を切り替え回路103に渡していた。本実施形態では、縦方向に連続したマクロブロックの欠損を判定するために、1ライン前のマクロブロックの欠損領域情報が必要となる。縦方向の欠損連続判定後順次不要となった欠損領域情報を破棄していく。そのため1ラインと1マクロブロック分の欠損領域情報と連続フラグを保存するバッファが必要となる。
図11に1ラインにマクロブロックがn個含まれる場合のバッファの図を示す。また、第1の実施形態と同様に欠損領域が連続しているかを判定した後、1ライン後のマクロブロックすなわち上下に隣接するマクロブロックにおいて欠損領域が連続しているかを判定して連続欠損信号を切り替え回路103に渡す。
図12に示すように欠損が発生した場合を例にとって説明する。ここでは8マクロブロックで1ラインが構成されているため連続誤り判定部102の内部バッファは9マクロブロック分必要となる。
図12において白い部分が正常受信部、斜線部がデータ欠損部である。マクロブロックA'、B'、D'〜J'、L'〜X'は第1の実施形態における通常時の処理を行う。誤り検出部203でマクロブロックC'の欠損が検出されると、第1の実施形態と同様に動きベクトル推定を行い、連続誤り判定部102では、受信した欠損領域情報よりマクロブロックC'の位置情報を内部バッファの欠損領域情報1に入れる。
第1の実施形態では、マクロブロックD'〜J'が欠損していないため所定時間が経過して連続欠損領域終了信号を処理領域判定部104に渡す。ところが、本実施形態ではマクロブロックD'は欠損していないがマクロブロックC'の1ライン後のマクロブロックK'が欠損しているか判定するまで連続欠損領域終了信号は渡さない。マクロブロックK'の欠損領域情報を受信すると、欠損領域情報を内部バッファの欠損領域情報2に入れる。欠損領域が縦方向に連続しているので切り替え回路103を介してマクロブロックC'の推定した動きベクトルを処理領域判定部104へ渡す。同時にバッファの欠損領域情報2の連続フラグを1にする。
次にマクロブロックK'の動きベクトルを同様に推定し、連続欠損判定を行う。マクロブロックL'〜X'が欠損していないため、第1の実施形態よりも長く設定した所定の時間を経過して連続誤り判定部102は、連続欠損領域終了信号を処理領域判定部に渡す。そして、前述の実施形態と同様に処理領域判定、代表ベクトル決定、欠損部の補間処理を行う。
これにより、前述の実施形態で説明した複数ブロックにわたってデータの欠損が発生した場合だけでなく縦方向に複数ブロックにわたってデータの欠損が発生した場合にも同様の効果を得ることができる。
(第4の実施形態)
前述の実施形態では、横方向あるいは縦方向に連続する複数ブロックのデータが欠損して動きベクトルのばらつきが少ない場合には同一の動きベクトルでまとめて補間する処理について説明した。本実施形態では、複数ブロックにわたってデータが欠損し、ランダムで異なる動きベクトルが入っていた場合には除去してまとめて補間する処理について説明する。
前述の実施形態では、横方向あるいは縦方向に連続する複数ブロックのデータが欠損して動きベクトルのばらつきが少ない場合には同一の動きベクトルでまとめて補間する処理について説明した。本実施形態では、複数ブロックにわたってデータが欠損し、ランダムで異なる動きベクトルが入っていた場合には除去してまとめて補間する処理について説明する。
本実施形態の画像処理装置の構成は図1に示した第1の実施形態と同様である。補間部についても図2に示した第1の実施形態と同様である。ただし、処理領域判定部104において第1の閾値、第2の閾値、第3の閾値と複数の閾値を持つものとする。
前述の実施形態では、処理領域判定部104において所定の閾値よりも大きいばらつきであった場合に内部のバッファに保存していた推定動きベクトルを代表ベクトル決定部105に渡していた。ところが、本実施形態ではデータの欠損部でグルーピングを行う部分が第1の閾値の数以上にマクロブロックが連続した場合は、前述の実施形態での所定の閾値より大きいばらつきであってもすぐには代表ベクトル決定部105へ渡さない。グルーピングできないマクロブロックが第2の閾値の個数以上続いた場合に内部のバッファに保存していた推定動きベクトルを代表ベクトル決定部105に渡すものとする。グルーピングできないマクロブロックの数が第2の閾値以内の連続であり、続いて第1の閾値の数以上連続したマクロブロックの推定動きベクトルとの差分が小さい推定動きベクトルを持つマクロブロックを受信した場合にグルーピングできないマクロブロックの推定動きベクトルを除いて受信したマクロブロックの推定動きベクトルをグルーピングするものとする。
草原や海といった画像は類似した動きベクトルを持つマクロブロックが多数あるため、符号化時における動きベクトルの推定では画像内のオブジェクトの動きとは異なる動きベクトルとなる場合がある。これにより実際のオブジェクトの動きでは類似した動きベクトルを持つマクロブロックが連続している部分でも動きベクトルにばらつきが生じてしまう。このとき、データの欠損が発生すると本来まとめて補間処理できる部分も前述の実施形態ではわけて補間処理を行う場合が発生してしまう。
そこで、図13のようにデータ欠損が発生した場合に推定動きベクトルが図14に示すようであった場合を例にとって説明する。例えば第1の閾値は3、第2の閾値は1である場合を説明する。即ちデータの欠損部でグルーピングした部分がマクロブロック3個以上連続し、グルーピングできないマクロブロックは1個以内であった後に再びグルーピングできるマクロブロックを受信した場合にはグルーピングする例を説明する。
マクロブロックA"〜H"およびマクロブロックQ"〜X"は第1の実施形態での通常時の処理であるため説明を省略する。マクロブロックI"〜K"の欠損ブロックにおいては第1の実施形態での差分が所定の閾値より小さい場合の処理における処理領域判定部104の内部バッファに保存するまでの処理を行う。
次に、マクロブロックL"について第1の実施形態での連続欠損判定までの処理を行い、マクロブロックI"の推定動きベクトルとの差分が所定の閾値より大きいためマクロブロックI"〜K"の推定動きベクトルとは別で内部のバッファに保存する。マクロブロックM"について同様にマクロブロックL"の推定動きベクトルとの差分が所定の閾値より大きいため、次にマクロブロックI"の推定動きベクトルとの差分と所定の閾値との比較を行う。
マクロブロックI"の推定動きベクトルとの差分は所定の閾値より小さいためグルーピングできないマクロブロックは1個以下となる。そして、マクロブロックL"の推定動きベクトルはバッファから消去してマクロブロックM"の推定動きベクトルをマクロブロックI"〜K"の推定動きベクトルと共に保存する。
マクロブロックN"の推定動きベクトルはばらつきが小さいためマクロブロックI"〜K"、M"の推定動きベクトルと共に内部のバッファに保存する。マクロブロックO"の推定動きベクトルはマクロブロックI"の推定動きベクトルとの差分が所定の閾値より大きいためマクロブロックL"と同様にマクロブロックI"〜K"、M"、N"の推定動きベクトルとは別で内部のバッファに保存する。
マクロブロックP"ではマクロブロックO"とのばらつきが小さいためグルーピングできないマクロブロックは1個以下ではなくなり、マクロブロックI"〜K"、M"、N"の推定動きベクトルを代表ベクトル決定部105へ渡す。その後前述の実施形態と同様に代表ベクトルを決定、欠損部の補間処理を行う。マクロブロックP"で欠損領域が終了するため、前述の実施形態で説明したようにマクロブロックO"、P"で代表ベクトルを決定、欠損部の補間処理を行う。
これにより、前述の実施形態で説明した横方向あるいは縦方向に複数ブロックにわたってデータの欠損が発生した場合だけでなくランダムで異なる動きベクトルが入っていた場合にも同様の効果を得ることができる。
(本発明に係る他の実施形態)
前述した本発明の実施形態における画像処理装置を構成する各手段、並びに画像処理方法の各ステップは、コンピュータのRAMやROMなどに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
前述した本発明の実施形態における画像処理装置を構成する各手段、並びに画像処理方法の各ステップは、コンピュータのRAMやROMなどに記憶されたプログラムが動作することによって実現できる。このプログラム及び前記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明に含まれる。
また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システムまたは装置に直接、または遠隔から供給する。そして、そのシステムまたは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスクなどがある。さらに、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM、DVD−R)などもある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する方法がある。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、その他の方法として、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記録媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。さらに、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、その他の方法として、まず記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。そして、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
101 動きベクトル推定部
102 連続誤り判定部
103 切り替え回路
104 処理領域判定部
105 代表ベクトル決定部
106 データ抽出部
201 データ受信部
202 バッファ
203 誤り検出部
204 復号部
205 動きベクトルメモリ
206 参照画像メモリ
207 補間部
208 フレームメモリ
209 出力部
102 連続誤り判定部
103 切り替え回路
104 処理領域判定部
105 代表ベクトル決定部
106 データ抽出部
201 データ受信部
202 バッファ
203 誤り検出部
204 復号部
205 動きベクトルメモリ
206 参照画像メモリ
207 補間部
208 フレームメモリ
209 出力部
Claims (25)
- 通信路を介して受信するブロックごとの動きベクトルを有する画像データを復号して表示する画像処理装置であって、
受信した画像データの誤りを検出する誤り検出手段と、
前記誤り検出手段が検出した誤りにより復号が不可能な画像領域の動きベクトルを推定する動きベクトル推定手段と、
前記動きベクトル推定手段が推定した複数の動きベクトルのばらつきを判定するばらつき判定手段と、
前記ばらつき判定手段が判定したばらつきから複数の領域をグルーピングするグルーピング手段と、
前記グルーピング手段がグルーピングした領域の動きベクトルの代表値を決定する代表値決定手段とを有し、
前記代表値決定手段が決定した代表値を用いて誤りを補間することを特徴とする画像処理装置。 - 前記誤り検出手段は、水平方向に連続するブロックの誤りを検出し、
前記グルーピング手段は、前記連続するブロックについてグルーピングすることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記誤り検出手段は、垂直方向に連続するブロックの誤りを検出し、
前記グルーピング手段は、前記垂直方向に連続するブロックについてグルーピングすることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記ばらつき判定手段は、前記動きベクトル推定手段が推定した複数の動きベクトルの差分と閾値との比較で判定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記ばらつき判定手段は、第1の閾値以上連続したブロックでばらつきが小さく、ばらつきが大きいブロックが第2の閾値以内で続いた後、前記第1の閾値以上連続したブロックの動きベクトルとばらつきが小さいと判定される動きベクトルを持つブロックを受信した場合には、ばらつきが大きいと判定したブロックの動きベクトルを除去し、ばらつきが小さいと判定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記グルーピング手段は、フレームの最後のブロックでグルーピングを終了することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記グルーピング手段は、水平方向単位でグルーピングを実行することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記グルーピング手段は、前記ばらつき判定手段で前記動きベクトルのばらつきが小さいと判定されたブロックが連続する場合に、所定のブロック数でグルーピングすることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記動きベクトル推定手段は、前記復号が不可能な画像領域のあるブロックに時間的、空間的に隣接するブロックの動きベクトルから推定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記動きベクトル推定手段は、前記復号が不可能な画像領域のあるブロックが隣接ブロックに動きベクトルを持たない場合は、前フレームの同位置の動きベクトルを用いることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記動きベクトル推定手段は、前記復号が不可能な画像領域のあるブロックが隣接ブロックに動きベクトルを持たない場合は、ブロックごとに前フレームの画像を用いて動きベクトルを生成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記動きベクトル推定手段と前記代表値決定手段とが複数のベクトルから1つのベクトルを決定するように動作し、時間的に切替えて共用することを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載の画像処理装置。
- 通信路を介して受信するブロックごとの動きベクトルを有する画像データを復号して表示する画像処理方法であって、
受信した画像データの誤りを検出する誤り検出ステップと、
前記誤り検出ステップにより検出された誤りにより復号が不可能な画像領域の動きベクトルを推定する動きベクトル推定ステップと、
前記動きベクトル推定ステップにより推定された複数の動きベクトルのばらつきを判定するばらつき判定ステップと、
前記ばらつき判定ステップにより判定されたばらつきから複数の領域をグルーピングするグルーピングステップと、
前記グルーピングステップによりグルーピングされた領域の動きベクトルの代表値を決定する代表値決定ステップとを有し、
前記代表値決定ステップにより決定された代表値を用いて誤りを補間することを特徴とする画像処理方法。 - 前記誤り検出ステップは、水平方向に連続するブロックの誤りを検出し、
前記グルーピングステップは、前記連続するブロックについてグルーピングすることを特徴とする請求項13に記載の画像処理方法。 - 前記誤り検出ステップは、垂直方向に連続するブロックの誤りを検出し、
前記グルーピングステップは、前記垂直方向に連続するブロックについてグルーピングすることを特徴とする請求項13に記載の画像処理方法。 - 前記ばらつき判定ステップは、前記動きベクトル推定ステップにより推定された複数の動きベクトルの差分と閾値との比較で判定することを特徴とする請求項13に記載の画像処理方法。
- 前記ばらつき判定ステップは、第1の閾値以上連続したブロックでばらつきが小さく、ばらつきが大きいブロックが第2の閾値以内で続いた後、前記第1の閾値以上連続した動きベクトルとばらつきが小さいと判定される動きベクトルを持つブロックを受信した場合には、ばらつきが大きいと判定したブロックの動きベクトルを除去し、ばらつきが小さいと判定することを特徴とする請求項13に記載の画像処理方法。
- 前記グルーピングステップは、フレームの最後のブロックでグルーピングを終了することを特徴とする請求項13に記載の画像処理方法。
- 前記グルーピングステップは、水平方向単位でグルーピングを実行することを特徴とする請求項13に記載の画像処理方法。
- 前記グルーピングステップは、前記ばらつき判定ステップにより前記動きベクトルのばらつきが小さいと判定されたブロックが連続する場合に、所定のブロック数でグルーピングすることを特徴とする請求項13に記載の画像処理方法。
- 前記動きベクトル推定ステップは、前記復号が不可能な画像領域のあるブロックに時間的、空間的に隣接するブロックの動きベクトルから推定することを特徴とする請求項13に記載の画像処理方法。
- 前記動きベクトル推定ステップは、前記復号が不可能な画像領域のあるブロックが隣接ブロックに動きベクトルを持たない場合は、前フレームの同位置の動きベクトルを用いることを特徴とする請求項13に記載の画像処理方法。
- 前記動きベクトル推定ステップは、前記復号が不可能な画像領域のあるブロックが隣接ブロックに動きベクトルを持たない場合は、ブロックごとに前フレームの画像を用いて動きベクトルを生成することを特徴とする請求項13に記載の画像処理方法。
- 前記動きベクトル推定ステップと前記代表値決定ステップとが複数のベクトルから1つのベクトルを決定するように動作し、時間的に切替えて共用することを特徴とする請求項13〜23の何れか1項に記載の画像処理方法。
- 前記請求項13に記載の方法の各工程をコンピュータにて実施させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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- 2005-11-18 JP JP2005334811A patent/JP2007142883A/ja active Pending
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