JP2007142324A - 薄膜トランジスタおよび画像表示装置 - Google Patents

薄膜トランジスタおよび画像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】チャネル材料のエッチング残りに起因したソース電極およびドレイン電極間の短絡が効果的に防止された信頼性に優れた薄膜トランジスタを提供すること。
【解決手段】ゲート電極と、前記ゲート電極上に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成されたチャネル層と、前記チャネル層上に相対して形成されたソース電極およびドレイン電極と、前記ソース電極およびドレイン電極にそれぞれ接続される一対の配線と、を備え、前記一対の配線間に位置する前記チャネル層の端辺は、平面的な凹部および/または平面的な凸部を有する。
【選択図】 図1−1

Description

本発明は、スイッチング素子、駆動素子等に用いられる薄膜トランジスタおよびこれを用いた画像表示装置に関する。
従来、有機発光ダイオード(OLED)を用いた有機EL表示装置などの画像表示装置においては、有機発光ダイオード(OLED)の駆動に、シリコン基板上に形成した電界効果型の薄膜トランジスタを用いている。
ここで、従来のチャネルエッチ型の薄膜トランジスタについて説明する。図7および図8に従来のチャネルエッチ型の薄膜トランジスタの構成例を示す。図7は、従来のチャネルエッチ型の薄膜トランジスタの上面図であり、図8は、該薄膜トランジスタのチャネル長方向の要部断面図である。
図7および図8に示した薄膜トランジスタは、基板200と、ゲート層201と、ゲート絶縁膜202と、チャネル層203と、相対する一対のソース・ドレイン層204とを備えて構成されている。ゲート層201は任意の材料からなる導体層であり、ゲート電極とこれにつながる配線とを構成する。ゲート絶縁膜202は、任意の材料からなる絶縁層であり、ゲート層201とチャネル層203との間の絶縁を行う。
チャネル層203は半導体層であり、一般にアモルファスシリコン(非晶質ケイ素、以下a−Siと称する)またはポリシリコン(多結晶ケイ素)により形成する。ここでは、チャネル層203としてa−Siにより形成する場合について説明する。また、チャネル層203は、a−Siからなる第1チャネル層(真性半導体層)203aと、n+a−Siからなる第2チャネル層(ドープ半導体層)203bとの積層構造により構成されている。
ソース・ドレイン層204は任意の材料からなる導体層であり、ソース電極、ドレイン電極、およびこれらにつながる配線を構成する。チャネル層203のうち、ソース・ドレイン層204と接する部分は、n+a−Siからなる第2チャネル層203bである。なお、ゲート層201とチャネル層203との間にはゲート絶縁膜202が存在するが、薄膜トランジスタが形成された基板200上に一様に形成されているので図7においては図示していない。
以上のように構成された従来の薄膜トランジスタにおいて電流は半導体層であるチャネル層203をチャネル長方向に流れる。
特開2004−72135号公報(図2、図3)
ところで、このような従来の薄膜トランジスタを作製するには、基板200上にゲート層201、ゲート絶縁膜202を形成した後、図9に示すようにチャネル層203として第1チャネル層(真性半導体層)203aと第2チャネル層(ドープ半導体層)203bとを島状に形成する。そして、図10に示すようにソース・ドレイン層204を形成した後、図11に示すように第2チャネル層(ドープ半導体層)203bをエッチングするのが一般的である(たとえば、特許文献1参照)。
ここで、a−Siからなる第1チャネル層(真性半導体層)203aのパターン端は、ソース・ドレイン層204の形成前に一般的に行われるレジスト・アッシング工程などで他の箇所より酸化されやすく、パターン端に沿って他の箇所よりも厚みが大きな酸化膜が形成されることがある。この場合、図11に示すエッチング工程において、パターン端に位置するn+a−Siからなる第2チャネル層(ドープ半導体層)203bは酸化膜の厚みが大きいために完全にエッチングされないことがある。その結果、図12に示すように第1チャネル層(真性半導体層)203aのパターン端の酸化膜上に残存部Rが発生する場合がある。この残存部Rは、n+a−Siからなるドープ半導体層であるため、抵抗が低い。
そして、図13に示すように、残存部Rがチャネル層203の端辺に沿って連続的に存在する場合には、抵抗が低い残存部Rを介して相対するソース・ドレイン電極204間の短絡が生じる場合がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、チャネル材料のエッチング残りに起因したソース電極およびドレイン電極間の短絡が効果的に防止された信頼性に優れた薄膜トランジスタを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる薄膜トランジスタは、ゲート電極と、ゲート電極上に形成されたゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜上に形成されたチャネル層と、チャネル層上に相対して形成されたソース電極およびドレイン電極と、ソース電極およびドレイン電極にそれぞれ接続される一対の配線と、を備え、一対の配線間に位置する前記チャネル層の端辺は、平面的な凹部および/または平面的な凸部を有することを特徴とする。
この発明によれば、チャネル材料のエッチング残りに起因したソース電極およびドレイン電極間の短絡が効果的に防止された信頼性に優れた薄膜トランジスタおよび画像表示装置を提供することができる、という効果を奏する。
以下に、本発明にかかる薄膜トランジスタおよび画像表示装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は以下の記述により限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
実施の形態1.
図1−1および図2は、本発明の実施の形態にかかる薄膜トランジスタの構成を示す図であり、図1−1は本実施の形態にかかる薄膜トランジスタの上面図であり、図2は図1−1の線分A−Aにおける断面図であり、本実施の形態にかかる薄膜トランジスタのチャネル長方向における要部断面図である。
本実施の形態にかかる薄膜トランジスタは、図1−1および図2に示すように基板10と、該基板上に形成されたゲート層11と、基板10およびゲート層11上に一様に形成されたゲート絶縁膜12と、絶縁膜12上におけるゲート層11上およびその周囲の領域に形成されたチャネル層13と、チャネル層13上に形成されたソース・ドレイン層14とを備えて構成されている。
ゲート層11は任意の材料からなる導体層であり、ゲート電極とこれにつながる配線とを構成する。ゲート絶縁膜12は、任意の材料からなる絶縁層であり、ゲート層11とチャネル層13との間の絶縁を行う。チャネル層13は半導体層であり、一般にアモルファスシリコン(非晶質ケイ素、以下a−Siと称する)またはポリシリコン(多結晶ケイ素)により形成する。本実施の形態においては、チャネル層13はa−Siにより形成されているものとする。また、チャネル層13は、a−Siからなる第1チャネル層(真性半導体層)13aと、n+a−Siからなる第2チャネル層(ドープ半導体層)13bとがゲート絶縁膜12側から積層された積層構造により構成されている。また、チャネル層13は、略四角形状の形状を呈している。
ソース・ドレイン層14は任意の材料からなる導体層であり、ソース・ドレイン電極141a、142a、およびこれらにつながる配線141b、142bを構成する。チャネル層13のうち、ソース・ドレイン層14と接する部分は、n+a−Siからなる第2チャネル層(ドープ半導体層)13bである。なお、図1−1に示すようにゲート層11とチャネル層13との間にはゲート絶縁膜12が形成されているが、該ゲート絶縁膜12は薄膜トランジスタが形成された基板10上に一様に形成されているので図1−1においては図示していない。
つぎに、本実施の形態にかかる薄膜トランジスタの特徴について説明する。本実施の形態にかかる薄膜トランジスタにおいては、チャネル層13が略四角形状を呈しており、またチャネル層13の一方の短辺(図1−1においては右側の端辺)の略中央部には、凸部13cが設けられている。
また、本実施の形態にかかる薄膜トランジスタにおいては、ソース・ドレイン電極141a、142aがチャネル層13の領域内においてチャネル層13の長辺と略平行方向に略長方形状に設けられている。そして、ソース・ドレイン電極141a、142aにつながる配線141b、142bが、チャネル層13の一方の短辺(図1−1においては右側の端辺)を跨ぐように、チャネル層13の領域内からチャネル層13の領域外にかけて略同一方向に引き出されている。また、配線141b、142bは、チャネル領域13の短辺方向において前記の凸部13cを挟むような形態で、それぞれチャネル層13の長辺側に寄って設けられている。
以上のように構成されることにより、本実施の形態にかかる薄膜トランジスタでは、チャネル層13の端辺のうち、配線141b、142bが引き出される側の端辺の略中央部に凸部13cを設けることにより、配線141b、142bに挟まれた領域内におけるチャネル層13の端辺Aの経路長が長くなるように構成している。
薄膜トランジスタにおいては、a−Siからなる第1チャネル層(真性半導体層)13aのパターン端が酸化されて酸化膜が形成されることがある。この場合には、図3に示すようにn+a−Siからなる第2チャネル層(ドープ半導体層)13bが適正にエッチングされずに、第1チャネル層(真性半導体層)13aのパターン端の酸化膜上にエッチング残りの残存部Rが発生する場合がある。この残存部Rは、n+a−Siからなるドープ半導体層であるため、抵抗が低い。
そして、図1−1に示すように相対するソース・ドレイン電極141a、142a間に、チャネル層13の端辺が位置する場合には、抵抗が低い残存部Rにより、該ソース・ドレイン電極141a、142a間の短絡が生じる場合がある。
しかしながら、本実施の形態にかかる薄膜トランジスタにおいては、配線141b、142b間に位置するチャネル層13の端辺Aが凸部13cを有しており、端辺Aは、従来よりも経路長が長い。これにより、n+a−Siからなる残存部Rがチャネル層13の端辺に沿って連続的に繋がる可能性を低下させるとともに、残存部Rが連続的に繋がったとしてもチャネル層13の端辺Aの抵抗が十分に高く構成されている。その結果、n+a−Siからなる残存部Rが発生している場合においても、相対するソース・ドレイン電極141a、142a間の残存部Rに起因した短絡を抑制することができる。そして、このような効果は、本実施の形態にかかる薄膜トランジスタ場合のように、配線141b、142bが一対のソース・ドレイン電極141a、142aのそれぞれから略同方向に引き出されている場合に特に効果的である。
したがって、本実施の形態にかかる薄膜トランジスタによれば、チャネル層13のパターン変更という簡便な手段により、チャネル材料のエッチング残りに起因した、ソース電極およびドレイン電極間の短絡が効果的に防止された信頼性に優れた薄膜トランジスタを提供することができる。
なお、本発明においては、チャネル層13の端辺Aに凸部13cを設けるようにしたが、凸部13cに代えて、図1−2に示すように凹部13dを設けるようにしてもよいし、凹部と凸部を組み合わせてもよい。
また、図1−1および図1−2においては、凸部13cおよび凹部13dの形状を略四角形状に構成した場合について示しているが、これらの形状は略四角形状に限定されるものではなく、曲線形状や四角形以外の多角形状であってもよい。すなわち、配線141b、142bに挟まれた領域におけるチャネル層13の端辺Aの経路長を一本の直線のみで構成する場合に比べて長くすることにより該配線141b、142bに挟まれた領域と重なるチャネル層13の端辺の抵抗を高くすることができれば、これらの形状は問わない。
また、上記においては、配線141b、142bが、チャネル層13の一方の短辺を跨いで、チャネル層13の領域内からチャネル層13の領域外に引き出された場合について説明したが、本発明は、ソース・ドレイン電極141a、142aがそのままチャネル層13の領域内からチャネル層13の領域外に引き出され、チャネル層13の領域外で配線141b、142bに接続されている場合においても同様の効果を得ることができる。ただし、この場合はチャネル長にもよるが上記のように配線がチャネル層13内の領域から引き出されている場合よりも経路長をより長くすることが必要である。
そして、上記においては、チャネル層13の形状を略四角形状とした場合について説明したが、チャネル層13の形状も略四角形状に限定されるものではない。なお、図1−3に示すように、配線141b、142bが異なる方向に引き出されている場合、配線141bと配線142bとの間の領域は、両配線141b,142b間の距離が短い右側の領域(Cに示す矢印に沿った領域)を示すものとする。
以上のような本実施の形態にかかる薄膜トランジスタは、各部材の形状パターンの変更により実現できるため、既存の製造工程や部材に与える影響を小さく抑えた形で実現することができる。
つぎに、上述した本実施の形態にかかる薄膜トランジスタの製造方法について説明する。まず、図4−1に示すように、ガラス等の基板10上にゲート層11を形成するための金属層11′を形成する。金属層11′は、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、クロム(Cr)、銅(Cu)などの単層または多層の金属をスパッタリング法などにより堆積して形成される。つぎに、図4−1に示すようにレジスト21を塗布し、図4−2に示すようにパターニングする。
つぎに、パターニングしたレジスト21をマスクに用いて金属層11′のエッチングを行って図4−3に示すようにゲート層11を形成し、レジスト21を除去する。図4−4にレジスト除去後の状態を示す。つぎに、図4−5に示すようにゲート絶縁膜12としてシリコン窒化膜12、第1チャネル層13a用のアモルファスシリコン膜(真性半導体膜)13a′、第2チャネル層13b用のn+a−Siからなるドープアモルファスシリコン膜(ドープ半導体層)13b′をこの順で基板10上およびゲート層11上に形成する。
このシリコン窒化膜12′は、たとえばプラズマCVD法またはスパッタリング法などによって単層または多層に形成することができる。また、アモルファスシリコン膜(真性半導体膜)13a′およびドープアモルファスシリコン膜(ドープ半導体膜)13b′はたとえばプラズマCVD法によって形成することができる。
つぎに、図4−5に示すようにレジスト22を塗布し、図4−6に示すようにチャネル層の形状にパターニングする。そして、パターニングしたレジスト22をマスクに用いて第2チャネル層13b用のドープアモルファスシリコン膜(ドープ半導体層)13b′および第1チャネル層13a用のアモルファスシリコン膜(真性半導体膜)13a′のエッチングを行って図4−7に示すように第1チャネル層(真性半導体層)13aと第2チャネル層(ドープ半導体層)13bとを形成し、レジスト22を除去する。ここで、第1チャネル層(真性半導体層)13aと第2チャネル層(ドープ半導体層)13bとは、図4−8に示すようにチャネル層13の一方の短辺(図4−8においては右側の端辺)の略中央部に凸部13cが設けた形状とする。図4−9にレジスト除去後の状態を示す。
つぎに、図4−10に示すようにソース・ドレイン層14用の金属層14′を堆積し、レジスト23を塗布し、図4−11に示すようにチャネルの形状の開口部を有するようにレジスト23をパターニングする。この金属層は、たとえばスパッタリング法などによって形成することができ、アルミニウム、チタン、珪化モリブデン、ITO等を単層または多層に堆積して形成することができる。
そして、パターニングしたレジスト23をマスクに用いて図4−12に示すように金属層14′のエッチングを行ってソース・ドレイン層14を形成する。このとき、ソース・ドレイン層14とチャネル層13の凸部13cとが重ならないようにする。さらに図4−13に示すように第2チャネル層(ドープ半導体層)13bのエッチングを行ってパターニングをし、レジスト23を除去する。図4−14および図4−15にレジスト除去後の状態を示す。以上により、図1−1および図2に示した本実施の形態にかかる薄膜トランジスタが完成する。
実施の形態2.
実施の形態2では、上述した本発明にかかる薄膜トランジスタを適用した画像表示装置について説明する。図5は、上述した本発明を適用した薄膜トランジスタ(n−MISFET)を用いて構成した有機EL表示装置の1画素に対応する画素回路の構成を示す図である。同図において、画素回路は、注入電流に応じた輝度で発光する発光手段として有機EL素子OLEDを、発光手段である有機EL素子OLEDへの注入電流を制御する制御手段として、駆動トランジスタTd、閾値電圧検出用トランジスタTth、補助容量Cs、スイッチングトランジスタT1およびスイッチングトランジスタT2を、備えて構成されている。なお、有機EL素子OLED自体が有している容量をColedとする。
有機EL素子OLEDは、閾値電圧以上の電位差(アノード−カソード間電位差)が生じることにより、電流が流れ、発光する特性を有する素子である。具体的には、有機EL素子OLEDは、Al、Cu、ITO(Indium Tin Oxide)等によって形成されたアノード層およびカソード層と、アノード層とカソード層との間にフタルシアニン、トリスアルミニウム錯体、ベンゾキノリノラト、ベリリウム錯体等の有機系の材料によって形成された発光層とを少なくとも備えた構造を有し、発光層に注入された正孔と電子とが発光再結合することによって光を生じる機能を有する。有機EL素子容量Coledは、有機EL素子OLEDの容量を等価的に表したものである。
駆動トランジスタTdは、ソース電極に対するゲート電極の電位に応じて有機EL素子OLEDに流れる電流量を制御するためのものである。また閾値電圧検出用トランジスタTthは、オン状態となった時に、駆動トランジスタTdのゲート電極とドレイン電極とを電気的に接続する。その結果、駆動トランジスタTdのソース電極に対するゲート電極の電位が実質的に駆動トランジスタTdの閾値電圧Vthとなるまで駆動トランジスタTdのゲート電極からドレイン電極に向かって電流が流れ、駆動トランジスタTdの閾値電圧Vthが検出される。
駆動トランジスタTd、閾値電圧検出用トランジスタTth、スイッチングトランジスタT1およびスイッチングトランジスタT2は、薄膜トランジスタである。そして、トランジスタに関しては、上述した本発明にかかる薄膜トランジスタを用いている。
電源線110は、駆動トランジスタTdおよびスイッチングトランジスタT2に電源電圧を供給する。Tth制御線111は、閾値電圧検出用トランジスタTthを制御するための信号を該トランジスタTthに供給する。マージ線112は、スイッチングトランジスタT2を制御するための信号を該トランジスタT2に供給する。走査線113は、スイッチングトランジスタT1を制御するための信号を該トランジスタT1に供給する。画像信号線114は、画像信号を補助容量Csに供給する。
上記構成において、画素回路は、準備期間、閾値電圧検出期間、書き込み期間および発光期間という4つの期間を経て動作する。すなわち、準備期間では、電源線110には所定の正電位(Vp、Vp>0)が印加され、閾値電圧検出用トランジスタTthがオフ、スイッチングトランジスタT1がオフ、駆動トランジスタTdがオン、スイッチングトランジスタT2がオンとなるように制御される。その結果、電源線110→駆動トランジスタTd→有機EL素子容量Coledという経路で電流が流れ、有機EL素子容量Coledに電荷が蓄積される。
つぎの閾値電圧検出期間では、電源線110にはゼロ電位が印加され、閾値電圧検出用トランジスタTthがオンとなるように制御され、駆動トランジスタTdのゲートとドレインとが接続される。これにより、補助容量Csおよび有機EL素子容量Coledに蓄積された電荷が放電され、駆動トランジスタTd→電源線110という経路で電流が流れる。そして、駆動トランジスタTdのソース電極に対するゲート電極の電位が、駆動トランジスタTdの駆動閾値に対応する閾値電圧Vthに達すると、駆動トランジスタTdが実質的にオフとされる。
つぎの書き込み期間では、電源線110の電位はゼロ電位を維持し、スイッチングトランジスタT1がオン、スイッチングトランジスタT2がオフとなり、有機EL素子容量Coledに蓄積された電荷が放電される。その結果、有機EL素子容量Coled→閾値電圧検出用トランジスタTth→補助容量Csという経路で電流が流れ、補助容量Csに電荷が蓄積される。すなわち、有機EL素子容量Coledに蓄積された電荷は、補助容量Csに移動する。
つぎの発光期間では、電源線110には所定の負電位(−VDD、VDD>0)が印加され、駆動トランジスタTdがオン、閾値電圧検出用トランジスタTthがオフ、スイッチングトランジスタT1がオフとなるように制御される。その結果、有機EL素子OLED→駆動トランジスタTd→電源線110という経路で電流が流れ、有機EL素子OLEDが発光する。
以上のような本実施の形態にかかる有機EL表示装置においては、駆動トランジスタTd、閾値電圧検出用トランジスタTth、スイッチングトランジスタT1,T2に本発明にかかる薄膜トランジスタを用いており、各画素内に存在する全てのトランジスタに対して本発明を適用しており、信頼性に極めて優れた有機EL表示装置を実現できる。また本実施形態に代えて、最も大きな電流が流れる駆動トランジスタTdに対してのみ本発明を適用しても良い。この場合、本発明を適用することによる薄膜トランジスタのパターンの複雑化を抑制することができる。
また本実施形態においては、ゲート電極がソース・ドレイン電極よりも基板側に位置する‘ボトムゲート型トランジスタ’に対して本発明を適用した場合について説明したが、これに代えて、図6に示す如く、ソース・ドレイン電極がゲート電極よりも基板側に位置する‘トップゲート型トランジスタ’に対して本発明を適用しても良い。
以上のように、本発明にかかる薄膜トランジスタは、信頼性が要求されるスイッチング素子、駆動素子等に有用である。
本発明の実施の形態1にかかる薄膜トランジスタの上面図である。 本発明の実施の形態1にかかる他の薄膜トランジスタの上面図である。 本発明の実施形態1にかかる他の薄膜トランジスタの上面図である。 図1−1の線分A−Aにおける断面図であり、本発明の実施の形態1にかかる薄膜トランジスタのチャネル長方向における要部断面図である。 第1チャネル層(真性半導体層)のパターン端の酸化膜上にエッチング残りの残存部Rが発生した場合を示す薄膜トランジスタの上面図である。 本発明の実施の形態1にかかる薄膜トランジスタの製造工程を説明する要部断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる薄膜トランジスタの製造工程を説明する要部断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる薄膜トランジスタの製造工程を説明する要部断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる薄膜トランジスタの製造工程を説明する要部断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる薄膜トランジスタの製造工程を説明する要部断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる薄膜トランジスタの製造工程を説明する要部断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる薄膜トランジスタの製造工程を説明する要部断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる薄膜トランジスタの製造工程を説明する上面図である。 本発明の実施の形態1にかかる薄膜トランジスタの製造工程を説明する要部断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる薄膜トランジスタの製造工程を説明する要部断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる薄膜トランジスタの製造工程を説明する要部断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる薄膜トランジスタの製造工程を説明する要部断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる薄膜トランジスタの製造工程を説明する要部断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる薄膜トランジスタの製造工程を説明する要部断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる薄膜トランジスタの製造工程を説明する上面図である。 本発明の実施の形態2にかかる有機EL表示装置の1画素に対応する画素回路の構成を示す図である。 本発明の他の実施形態にかかる薄膜トランジスタの断面図である。 従来の薄膜トランジスタの上面図である。 従来の薄膜トランジスタの要部断面図である。 従来の薄膜トランジスタの製造工程を説明する要部断面図である。 従来の薄膜トランジスタの製造工程を説明する要部断面図である。 従来の薄膜トランジスタの製造工程を説明する要部断面図である。 従来の薄膜トランジスタの製造工程を説明する要部断面図である。 従来の薄膜トランジスタにおける相対するソース・ドレイン電極間の短絡を説明するための上面図である。
符号の説明
10 基板
11 ゲート層
12 ゲート絶縁膜
13 チャネル層
13a 第1チャネル層(真性半導体層)
13b 第2チャネル層(ドープ半導体層)
13c 凸部
13d 凹部
14 ソース・ドレイン層
110 電源線
111 制御線
112 マージ線
113 走査線
114 画像信号線
141a ソース・ドレイン電極
141b 配線
142b ソース・ドレイン電極
142b 配線
200 基板
201 ゲート層
202 絶縁膜
203 チャネル層
203a チャネル層
203b チャネル層
204 ソース・ドレイン層
Coled 素子容量
Cs 補助容量
EL 有機
OLED 素子
Td 駆動トランジスタ
T2 スイッチングトランジスタ
T1 スイッチングトランジスタ
Tth 閾値電圧検出用トランジスタ
Vth 閾値電圧

Claims (3)

  1. ゲート電極と、
    前記ゲート電極上に形成されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上に形成されたチャネル層と、
    前記チャネル層上に相対して形成されたソース電極およびドレイン電極と、
    前記ソース電極およびドレイン電極にそれぞれ接続される一対の配線と、
    を備え、
    前記一対の配線間に位置する前記チャネル層の端辺は、平面的な凹部および/または平面的な凸部を有すること
    を特徴とする薄膜トランジスタ。
  2. 前記配線が、前記ソース電極およびドレイン電極のそれぞれから略同方向に引き出されていること
    を特徴とする請求項1に記載の薄膜トランジスタ。
  3. 注入電流に応じた輝度で発光する発光手段と、
    前記発光手段への注入電流を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段として、請求項1または2に記載の薄膜トランジスタを備えること
    を特徴とする画像表示装置。
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