JP2007140932A - 有価証券情報配信サーバ - Google Patents
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Abstract
【課題】有価証券にあまり知識の無い者であっても手軽に利用できるような有価証券情報の配信技術を提案する。
【解決手段】価格情報、ユーザ情報、そして所定のトリガ情報を少なくとも記憶するデータベースサーバ1の機能と、証券取引所7から価格情報を取得してデータベースサーバ1へ提供するリアルタイム価格サーバ2の機能と、少なくとも価格情報に基づいて、移動体通信網による双方向通信が可能な通信端末10の画面に銘柄選定指標を表示させると共にこれに応じるクリック信号を該通信端末から受けてユーザ情報を生成し、該ユーザ情報をデータベースサーバへ提供するWebサーバ3の機能と、ユーザ情報による選定銘柄の価格情報とトリガ情報とに基づいて通信端末へアラートを発信するアラート送信サーバ4の機能と、を含んで構成されることを特徴とする有価証券情報配信サーバを提供する。
【選択図】図1
【解決手段】価格情報、ユーザ情報、そして所定のトリガ情報を少なくとも記憶するデータベースサーバ1の機能と、証券取引所7から価格情報を取得してデータベースサーバ1へ提供するリアルタイム価格サーバ2の機能と、少なくとも価格情報に基づいて、移動体通信網による双方向通信が可能な通信端末10の画面に銘柄選定指標を表示させると共にこれに応じるクリック信号を該通信端末から受けてユーザ情報を生成し、該ユーザ情報をデータベースサーバへ提供するWebサーバ3の機能と、ユーザ情報による選定銘柄の価格情報とトリガ情報とに基づいて通信端末へアラートを発信するアラート送信サーバ4の機能と、を含んで構成されることを特徴とする有価証券情報配信サーバを提供する。
【選択図】図1
Description
本発明は、株に代表される有価証券の市況を通知する情報配信技術に関する。
インターネットの普及により、最近では個人投資家のネットトレードが活発化している。ネットトレードは、パーソナルコンピュータ(パソコン)等のクライアントから証券会社のWebサイトにアクセスし、有価証券の売買手続を実行する仕組みである。
個人投資家がネットトレードを行う場合、たとえばサラリーマンであれば証券市場の取引時間中は勤務時間であり、自分のパソコンで市況を常時観察していることができないため、売買の機会を逸失することが想定される。そこで、特許文献1〜3のように、携帯電話機などの移動体通信網の通信端末を利用して、有価証券の市況を証券会社から通知する有価証券情報の配信手法が提案されている。
特開2002−7708号公報
特開2003−352082号公報
特開2004−94404号公報
上記特許文献1〜3に開示された配信手法は、ユーザが指定する注目銘柄の値動きを監視して、上限値や下限値など所定の条件に達する時に、ユーザの携帯している通信端末にアラートを発信するものである。これにより、ユーザは通信端末を携帯していれば、出先でも市況に応じてリアルタイムでアラートを受け取ることができ、何らかの手法で証券会社と連絡を取れば売買の機会を逃さずに済むことになる。
しかしながら、そのアラートを発信する所定の条件についてはユーザ自身が決定しなければならず、ある程度以上の知識が要求される。また、アラートの対象とする注目銘柄も、専門的な値動きのチャートを参照するなどしてユーザ自身が判断して選定せねばならず、それ相応の知識が要求される。ネットトレードの広がりは、素人の個人投資家でも気軽に証券市場へ参入できるようにするが、最初からそのような判断を求められるのは酷である。
そこで本発明は、あまり有価証券に知識の無い者であっても手軽に利用できるような、有価証券情報の配信技術を提案するものである。
本発明によれば、価格情報、ユーザ情報、そして所定のトリガ情報を少なくとも記憶するデータベースサーバの機能と、証券取引所から価格情報を取得してデータベースサーバへ提供するリアルタイム価格サーバの機能と、少なくとも価格情報に基づいて、移動体通信網による双方向通信が可能な通信端末の画面に銘柄選定指標を表示させると共にこれに応じるクリック信号を該通信端末から受けてユーザ情報を生成し、該ユーザ情報をデータベースサーバへ提供するWebサーバの機能と、ユーザ情報による選定銘柄の価格情報とトリガ情報とに基づいて通信端末へアラートを発信するアラート送信サーバの機能と、を含んで構成されることを特徴とする有価証券情報配信サーバを提供する。
本発明の有価証券情報配信サーバによれば、携帯電話機に代表される移動体通信網の通信端末に、Webサーバにより銘柄選定指標を表示し、これを参照するユーザのクリックで有価証券の銘柄選定が行われる仕組みにしてある。すなわち、特にユーザが意識しなくとも、銘柄選定指標に従ってクリックを進めていくと、自然にそのユーザに適した銘柄が選定されるようになっている。したがって、ユーザに詳しい知識が無くとも、希望に即した資産運用を実施することが可能となる。
また、ユーザが選定した銘柄について、アラート送信サーバの判断で自動的にアラートが発せられるので、ユーザがアラートの条件を設定する必要はなく、詳しい知識が不要である。アラート送信サーバにおける判断には各社の独自性を含ませることができるので、他社との差別化を図ることもできる。そして、移動体通信の端末を利用しているので、該端末を携帯していることでユーザは、当該端末に発せられるアラートによりリアルタイムで有価証券の値動きを知ることができ、売買の機会を逸失する可能性を減らすことができる。
図1に、本発明に係る有価証券情報配信サーバの一実施形態につき、概略構成を示している。
本例の有価証券情報配信サーバは、データベース(DB)サーバ1と、リアルタイム価格サーバ2と、Webサーバ3と、アラートとしてメールを発信するメール送信サーバ(アラート送信サーバ)4と、銘柄情報受信サーバ5と、売買シグナルサーバ6と、を含んで構成されている。これら各サーバ機能は、それぞれ個別のコンピュータシステムにおいて実行されるものでも良いし、一つのコンピュータシステムにおいて実行されるものでも良い。すなわち、ハードウエアは適切な規模で設計すれば良い。
リアルタイム価格サーバ2は、証券取引所7の端末からインターネットもしくは専用回線等を通じて配信される価格情報を受信し、該取得した価格情報をデータベースサーバ1、Webサーバ3、及びメール送信サーバ4へ提供する。また、銘柄情報受信サーバ5は、情報ベンダー8からインターネットもしくは専用回線等を通じて銘柄情報を受信し、該取得した銘柄情報をデータベースサーバ1へ提供する。さらに、Webサーバ3及びメール送信サーバ4は、移動体通信網として本例では携帯電話キャリア9の通信網を通して、該通信網の通信端末である携帯端末10と通信することができるようになっている。メール送信サーバ4はまた、インターネットを介してパソコン11とも通信可能である。
データベースサーバ1は、リレーショナル等の方式で情報を記憶し、SQL言語等により管理される。このデータベースサーバ1には、リアルタイム価格サーバ2による価格情報、Webサーバ3によるユーザ情報、銘柄情報受信サーバ5による銘柄情報、売買シグナルサーバ6による売買シグナル、そして所定のトリガ情報が記憶される。トリガ情報は各社独自の値を設定可能で、値幅やトレーリングストップを設定し記憶させておくことができる。
Webサーバ3は、携帯端末10にインストールされたブラウザにより閲覧可能なページを有し、携帯端末10の画面に、後述の銘柄選定指標を表示させる。そして、ユーザが該指標にカーソルを合わせてクリックすることにより発生されるクリック信号を携帯端末10から受信し、これに基づいてユーザ情報を生成する。このユーザ情報は、選定銘柄とその買値等を含んだ情報で、ユーザIDと共にデータベースサーバ1へ提供されて記憶される。また、Webサーバ3は、ユーザのリクエストに応じて、データベースサーバ1に記憶されている価格情報と銘柄情報とに基づいてチャート画面を作成し、携帯端末10の画面に表示させることもできる。
メール送信サーバ4は、データベースサーバ1に記憶されているユーザ情報で選定されている銘柄の価格情報とトリガ情報とに基づいて、携帯端末10へアラートとしてメールを発信する。メールは、キャリア9を介して伝送可能なSMS(ショートメッセージサービス)等の方式が可能である。また、本例のメール送信サーバ4は、インターネットを介して、同内容の電子メールをコンファメーションとしてパソコン11へも送信する。
売買シグナルサーバ6は、データベースサーバ1に記憶された価格情報及び銘柄情報に基づいて各社独自の判定基準により、毎日1回売買シグナルを計算し、該売買シグナルをデータベース1へ提供する。売買シグナルは、価格情報、及びその時の市況や、銘柄情報から得られる各銘柄に関する情報、すなわち決算、財務、ファイナンスニュース等の情報を各社独自の判定基準で判断し、今が買いなのか売りなのかの評価やトレンド判定を施したものである。メール送信サーバ4は、ユーザ情報で選定されている銘柄に関する売買シグナルに基づいて、買い、売りの売買評価やトレンド判定を教示したメールを携帯端末10へ発信することができる。
以下、Webサーバ3により携帯端末10の画面に表示される銘柄選定指標につき、流れを追って説明する。
図2〜図5には、有望な銘柄を探し、ユーザ情報として登録する時のフローを説明してある。
まず、携帯端末10でWebサーバ3にアクセスし、会員登録することにより発行されるユーザIDを使用してログインを行うと、最初にメニュー画面20が表示される。このメニュー画面20により「有望銘柄探し」の指標をクリックすると、これに応じて有望銘柄探しの第1ページ画面21が表示される。この画面21は投資予算を設定する画面で、1銘柄あたりの投資予算指標が最低単価の市場平均値などを基に予め設定された複数の金額を含む選択肢として表示されるので、そのいずれかを選択しOKボタンをクリックすることで、投資予算が決定される。
投資予算を決定すると、継いで第2ページ画面22が表示される。この画面22は有価証券の売買を行う取引市場を設定する画面で、すべての市場を対象にするか、いずれかの市場を選択するかを決める市場選択指標が択一式で表示される。市場を個別に選択する指標とOKボタンをクリックした場合は、第2ページ続き画面23で市場を個別に選択できる市場選択指標が表示されるので、適当な市場を1以上とOKボタンをクリックする。
市場が決まると、続いて第3ページ画面24が表示される。この画面24は、テクニカル分析のタイプを決める画面で、特に指定しないか、逆張り、順張りのいずれかにするかを決める分析指標が表示される。これらの分析指標は市場動向などにより適宜設定されるもので、各社独自の分析指標を構築可能である。好みに応じた指標とOKボタンをクリックすると、現在までに決定した事項に基づいて銘柄の絞り込みが行われ、第4ページ画面25が表示される。
第4ページ画面25は、現在までの決定事項で絞り込んだ銘柄の件数と、必要ならばその銘柄一覧を表示させる銘柄一覧表示ボタンを表示する。また、その件数が多い場合に、更なる絞り込みを行うための指標も表示される。この絞り込み指標は適宜設定されるもので、各社独自のものを構築可能である。たとえば、銘柄情報に基づく売上増収、配当金有無、増配見通しなど、各種の指標とすることができる。これら絞り込み指標と絞り込みボタンをクリックすると、さらなる絞り込みが実行され、たとえば図3のような第4ページ続き画面26が表示される。
なお、絞り込みの処理は、データベースサーバ1の価格情報及び銘柄情報に基づいて、Webサーバ3において実行される。
画面26において銘柄一覧表示ボタンをクリックすると、有望銘柄リスト画面27が表示される。この画面27で銘柄名の部分をクリックすると、そのクリックした銘柄についての詳細情報画面28を表示させることもできる。画面28では、該当銘柄の現在までのチャートと現在の値動き等が表示される。チャートはWebサーバ3で作成されたものであり、現在の価格及び気配値はリアルタイム価格サーバ2から提供される価格情報に従ったもので、相場が動いていればリアルタイムに変化する。その他の銘柄名及び優先取引市場などは、銘柄情報から作成される。
画面27で銘柄毎のチェック欄と登録ボタンをクリックするか、あるいは、画面28で「マイ銘柄リストに登録」の部分をクリックすると、図4のマイ銘柄登録画面29が表示される。この画面29で「はい」をクリックすると、選択した銘柄を登録したことを確認する確認画面30が表示される。これにより、Webサーバ3は、当該選定銘柄をユーザ情報としてユーザIDに関連させてデータベースサーバ1に提供する。
この画面30で「マイ銘柄リスト」をクリックするか、あるいは、最初のメニュー画面20で「マイ銘柄リスト」をクリックすると、マイ銘柄リスト画面31が表示される。マイ銘柄リスト画面31は、現在までにユーザが選定した銘柄の一覧である。すなわち、ユーザ情報として登録されている今までに選定した銘柄が、現在の価格と一緒に注目リストとして表示される。このマイ銘柄リスト画面31で、銘柄毎に付属表示される「削除」をクリックすると当該銘柄がユーザ情報から削除され、また、銘柄毎に付属表示される「変更」をクリックすると、変更画面32が表示される。
この変更画面32はユーザ情報として登録されている当該選定銘柄の情報に変更を加える画面で、選定銘柄を実際に買った時にはその買値を入力したり、分析手法(逆張りや順張り等)の変更をすることができる。必要事項を入力もしくはチェックした後に保存ボタンをクリックすると、データベースサーバ1のユーザ情報が更新され、その変更を反映したマイ銘柄リスト画面33が表示される。
マイ銘柄リスト画面33では、すでに買値が入力されており、当該銘柄をユーザが購入したことになっているので、持ち株リストとして銘柄が表示される。この場合に「変更」をクリックすると、トレーディングサポート画面34が表示される。この画面34では、分析手法の変更、買値修正、売却が選べるようになっており、「分析手法変更」をクリックすると分析手法変更画面35が表示され、「買値修正」をクリックすると買値修正画面36が表示され、そして、「売却」をクリックすると売却画面37が表示され、それぞれの画面で該当する修正を行えるようになっている。売却画面37では、売却したのかどうか問われるので、「はい」をクリックすることでデータベースサーバ1のユーザ情報が更新され、該変更を反映したマイ銘柄リスト画面38が表示される。該マイ銘柄リスト画面38では、当該銘柄を売却したことになっているので、注目リストとして表示される。
以上のように、メニュー画面20から「有望銘柄探し」をクリックすることで順次表示される銘柄選定指標に従って選定された選定銘柄の管理は、メニュー画面20から「マイ銘柄リスト」をクリックすることで行うことができる。すなわち、図6に示すように、メニュー画面20で「マイ銘柄リスト」をクリックすると、マイ銘柄リスト画面39が表示され、注目リストや持ち株リストを参照することができる。この画面39において、銘柄名をクリックすればその時のチャートが表示されるし、「変更」「削除」をクリックすることで上記のユーザ情報に関する各種変更を施すことができる。さらに、「お好み銘柄の追加コード」の欄にコード番号(銘柄毎に付された識別番号)を入力してチャート確認ボタンをクリックすると、そのコード番号に対応する銘柄の詳細情報画面40が表示され、その時のチャートや価格、値動き等を確認することができる。そして、画面39における追加ボタン、又は、画面40における「マイ銘柄リストに登録」をクリックすると、当該銘柄をマイ銘柄に登録するマイ銘柄登録画面41が表示され、「はい」をクリックすることで、当該銘柄がユーザ情報として追加され、マイ銘柄リスト画面42の注目リストとして表示される。この注目リストにあげられている銘柄に、変更画面で買値を入力すると持ち株リストに入れられる。
メニュー画面20にはさらに、「リアルチャート株価」、「本日の注目点」、「市況」、「各種ランキング」の項目が設けられており、それぞれクリックすることで、図7〜図10に示す画面が表示される。
図7は「リアルチャート株価」をクリックする時の画面推移で、この場合は銘柄コードを入力する画面43が表示される。この画面43では、銘柄のコード番号入力欄、銘柄名入力欄、銘柄情報ボタン、株価ボタン、日足ボタン、週足ボタン、月足ボタンが表示される。コード番号入力欄又は銘柄名入力欄のいずれかに入力し、銘柄情報ボタンをクリックすると、データベースサーバ1に記憶されている銘柄情報に基づく銘柄情報画面44が表示される。また、株価ボタン、日足ボタン、週足ボタン、月足ボタンのいずれかをクリックすると、詳細情報画面45が表示され、クリックボタンに応じたチャートと値動き等が表示される。これら各画面44,45には互いの画面を行き来するためのボタンも表示されている。
図8は「本日の注目点」をクリックする時の画面推移で、この場合は、各市場又は情報ベンダーから配信されている速報等が、クリックした市場名に応じて市場毎に表示される。
図9は「市況」をクリックする時の画面推移で、この場合は、相場概況、本日の市況等、市況に関連した情報、各市場毎の現時点での注目証券等の情報が表示される。
図10は「各種ランキング」をクリックする時の画面推移で、この場合は、証券価格の上昇率、下落率、売買シグナルサーバ6により算出された売買シグナル等がランキング形式で表示される。
図11に示すように、メニュー画面20において、「ユーザ設定」をクリックすると、アラートの種類やアラート送信先アドレス等を設定するユーザ設定画面46が表示される。この画面46には、値幅に応じたアラート発信を設定する「値幅アラート」の設定欄、トレーリングストップに応じたアラート発信を設定する「トレーリングアラート」の設定欄、売買シグナルに応じた売り買い時期のアラート発信を設定する「売買アラート」の設定欄、トレンド判定のアラート発信を設定する「トレンドアラート」の設定欄、そして、携帯端末10のメールアドレス入力欄、パソコン11のメールアドレス入力欄(任意)が表示される。また、ネットトレード契約をしている証券会社のURL入力欄、マイ銘柄の分析手法を設定可能な「マイ銘柄の分析手法」の設定欄、解約ボタンが表示される。各アラートの設定欄は、アラートを携帯端末10に送信するのか、パソコン11に送信するのかをクリック選択するチェック欄が設けられている。必要なチェック欄にチェックを入れ、アラート送信先のメールアドレスなど必須項目を入力して、設定ボタンをクリックすると、Webサーバ3からユーザ情報としてデータベースサーバ1に提供される。
そのアラートに関するユーザ設定に従って、メール送信サーバ4が必要なときに携帯端末10にメールにてアラートを送信する。そのアラートメールは、たとえば図12に示すような、値幅アラート47、トレーリングストップアラート48、シグナルアラート49とすることができる。
上述のようにメール送信サーバ4は、データベースサーバ1に記憶されているユーザ情報で選定されている銘柄の価格情報とトリガ情報とに基づいて、携帯端末10へメールを発信する。選定銘柄の価格情報は、ユーザ情報に従いリアルタイム価格サーバ2が常時監視して収集し、データベースサーバ1に提供している。
トリガ情報には、価格情報を基に算出される選定銘柄の値幅及び最高値が含まれており、メール送信サーバ4は、選定銘柄の価格情報がその値幅以上に変動する時に値幅アラート47を、また、選定銘柄の価格情報が最高値から値幅以上下落する、つまりトレーリングストップの時にトレーリングストップアラート48を発信する。なお、これら値幅及びトレーリングストップの計算、監視は、所定間隔でメール送信サーバ4が実行しても良いし、リアルタイム価格サーバ2が価格情報を取得する時に実行し、アラートの条件を満たす時にデータベースサーバ1にフラグを立て、メール送信サーバ4がそのフラグに従いメールを発信するようにしても良い。
値幅は、銘柄のTRV(True Range Volatility)及び当日のTrue Rangeから算出され、TRV(20日、日率値幅)に対し当日のTrue Rangeが大きくなったときにアラートの条件が成立する。TRVは、日々のTrue Rangeの前日終値比について、一定日数分の平均をとり年率換算したものである。トレーリングストップは、買付けの後の最高値を基準にし、該銘柄の値幅以上価格が下落した時にアラートの条件が成立する。値幅アラート及びトレーリングストップアラートの判定に用いる値幅は、定数をかけることでアラートの感度を調整でき、ユーザ又は各社の方針により設定することができる。
TRVは次式1に基づくものである。これを日々の値動き判断に使う時は式2で日率換算する。そして比率から値幅を求めるには式3を使用する。
式1:TRV(年率)=√250×Σ(True Range÷前日終値)÷日数
式2:TRV(日率)=TRV(年率)÷√250
式3:TRV(日率値幅)=(TRV(日率)+1)×前日終値
式1:TRV(年率)=√250×Σ(True Range÷前日終値)÷日数
式2:TRV(日率)=TRV(年率)÷√250
式3:TRV(日率値幅)=(TRV(日率)+1)×前日終値
値幅のアラート条件で送信される値幅アラート47は、証券価格の大きな変動に注意するよう促すメールで、リアルタイム価格サーバ2の価格情報による値動きを含み、売り買いのタイミングを知ることができる。また、トレーシングストップのアラート条件で送信されるトレーリングストップアラート48は、価格がピークを過ぎて下落傾向にあることに注意を促し、売却のタイミングであることを知らせるメールである。これにも、リアルタイム価格サーバ2の価格情報による値動きが含まれている。
シグナルアラート49は、売買シグナルサーバ6の計算による売買シグナルに基づき発信されるメールで、メール送信サーバ4が所定間隔で売買シグナルを監視し、売買シグナルに変化があった時に発信される。この条件は、各社に独自の判断となる。シグナルアラート49では、買い時期にある銘柄名や売り時期にある銘柄名が提示され、また、銘柄のトレンドが含まれていても良い。
1 データベースサーバ
2 リアルタイム価格サーバ
3 Webサーバ
4 メール送信サーバ(アラート送信サーバ)
5 銘柄情報受信サーバ
6 売買シグナルサーバ
10 携帯端末(通信端末)
2 リアルタイム価格サーバ
3 Webサーバ
4 メール送信サーバ(アラート送信サーバ)
5 銘柄情報受信サーバ
6 売買シグナルサーバ
10 携帯端末(通信端末)
Claims (4)
- 価格情報、ユーザ情報、そして所定のトリガ情報を少なくとも記憶するデータベースサーバの機能と、
証券取引所から前記価格情報を取得して前記データベースサーバへ提供するリアルタイム価格サーバの機能と、
少なくとも前記価格情報に基づいて、移動体通信網による双方向通信が可能な通信端末の画面に銘柄選定指標を表示させると共にこれに応じるクリック信号を該通信端末から受けて前記ユーザ情報を生成し、該ユーザ情報を前記データベースサーバへ提供するWebサーバの機能と、
前記ユーザ情報による選定銘柄の前記価格情報と前記トリガ情報とに基づいて前記通信端末へアラートを発信するアラート送信サーバの機能と、
を含んで構成されることを特徴とする有価証券情報配信サーバ。 - 情報ベンダーから銘柄情報を取得して前記データベースサーバへ提供する銘柄情報受信サーバの機能と、
前記データベースサーバに記憶された前記価格情報及び前記銘柄情報に基づいて所定の判定基準により売買シグナルを計算し、該売買シグナルを前記データベースへ提供する売買シグナルサーバの機能と、をさらに含み、
前記アラート送信サーバが、前記ユーザ情報による選定銘柄に関する前記売買シグナルに基づいて前記通信端末へアラートを発信することを特徴とする請求項1記載の有価証券情報配信サーバ。 - 前記トリガ情報として、前記価格情報を基に算出される値幅を含み、
前記アラート送信サーバは、前記ユーザ情報による選定銘柄の前記価格情報が前記値幅以上に変動する時に前記通信端末へアラートを発信することを特徴とする請求項1記載の有価証券情報配信サーバ。 - 前記トリガ情報として、前記価格情報を基に算出される最高値と値幅とを含み、
前記アラート送信サーバは、前記ユーザ情報による選定銘柄の前記価格情報が前記最高値から前記値幅以上下落する時に前記通信端末へアラートを発信することを特徴とする請求項1記載の有価証券情報配信サーバ。
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