JP2007140532A - ディスプレイ装置用フィルタ及びそれを利用したプラズマディスプレイ装置 - Google Patents

Abstract

【課題】本発明はコントラストを向上させるディスプレイ用フィルタ及びそれを利用したプラズマディスプレイ装置を提供する。
【解決手段】本発明のディスプレイ装置用フィルタによれば、フィルタの前面側から前記フィルタの後面側へ行くほど開口面積が広くなる複数のホールが配列された投光部と、前記フィルタの前面に前記複数のホールを除いた部分に形成される光吸収部とを備える。
【選択図】図１

Description

本発明は、ディスプレイ装置用フィルタ及びそれを利用したプラズマディスプレイ装置に関する。

一般に、プラズマディスプレイ装置は、プラズマ放電を利用して映像を表示するプラズマディスプレイパネル、及びプラズマディスプレイパネルの前面に配置されるディスプレイ用フィルタを備える。

一般に、プラズマディスプレイパネルは、前面パネルと後面パネルとを備え、前記前面パネルと後面パネルとの間の隔壁が単位放電セルを区画するものであって、各セル内には、ネオン（Ｎｅ）、ヘリウム（Ｈｅ）又はネオン及びヘリウムの混合気体（Ｎｅ＋Ｈｅ）のような主放電気体と少量のキセノンとを含有する不活性ガスが充填されている。上述した単位放電セルは、複数個が集まって１つの画素をなす。例えば、赤色（Ｒｅｄ、Ｒ）セル、緑色（Ｇｒｅｅｎ、Ｇ）セル、青色（Ｂｌｕｅ、Ｂ）セルが集まって、１つのピクセルをなす。

このような単位放電セルに高周波電圧が印加されて放電される際、不活性ガスは、真空紫外線（Ｖａｃｕｕｍ Ｕｌｔｒａ Ｖｉｏｌｅｔ ｒａｙｓ）を発生し、隔壁の間に形成された蛍光体を発光させて画像を具現する。

ここで、プラズマディスプレイパネルの前面には画像の品質をさらに向上させるために、所定の機能を有するフィルタが配置されるが、このようなフィルタに対する研究は進められつつある。

本発明の目的は、コントラスト特性を改善するディスプレイ装置用フィルタ及びそれを利用したプラズマディスプレイ装置を提供することにある。

上記の目的を達成すべく、本発明の一実施の形態に係るディスプレイ装置用フィルタは、フィルタの前面側から前記フィルタの後面側へ行くほど開口面積が広くなる複数のホールが配列された投光部と、前記フィルタの前面に前記複数のホールを除いた部分に形成される光吸収部とを備える。

また、上記の目的を達成すべく、本発明の他の実施の形態に係るディスプレイ装置用フィルタは、フィルタの前面側の開口面積より前記フィルタの後面側の開口面積がさらに広くなるように、円錐台又は多角錐台形状を有する複数のホールが配列された投光部と、前記フィルタの前面に前記複数のホールを除いた部分に形成される光吸収部と、前記ホールの内部を充填するように形成される透明樹脂とを備える。

また、上記の目的を達成すべく、本発明の一実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置は、プラズマディスプレイパネルと、前記プラズマディスプレイパネルの前面部に形成され、フィルタの前面側から前記フィルタの後面側へ行くほど開口面積が広くなる複数のホールが配列された投光部と、前記フィルタの前面に前記複数のホールを除いた部分に形成される光吸収部とを備えることを特徴とするディスプレイ装置用フィルタとを備える。

本発明のディスプレイ装置用フィルタ及びそれを利用したプラズマディスプレイ装置は、外部光の反射を防止し、ディスプレイから放射される光の透過率を向上させてコントラスト特性を向上させるという効果がある。

以下、本発明の好ましい実施の形態を、添付図面に基づき詳細に説明する。

本発明の一実施の形態に係るディスプレイ装置用フィルタは、フィルタの前面側から前記フィルタの後面側へ行くほど開口面積が広くなる複数のホールが配列された投光部と、前記フィルタの前面に前記複数のホールを除いた部分に形成される光吸収部とを備える。

前記複数のホールの内部面には反射膜が形成されることを特徴とする。

前記反射膜は、金属薄膜であることを特徴とする。

前記反射膜は、銅、銀又はアルミニウムのうちのいずれか１つであることを特徴とする。

前記光吸収部の面積は、前記フィルタの後面へ行くほど小さくなることを特徴とする。
る。

前記複数のホールの外部面と前記光吸収部との間に形成される樹脂部をさらに備える。

前記ホールの内部を充填するように形成される透明樹脂をさらに備える。

前記透明樹脂の屈折率は、前記光吸収部の屈折率より大きいことを特徴とする。

前記ホールの断面形状は、円形状であることを特徴とする。

前記ホールの断面形状は、長方形状であることを特徴とする。

前記フィルタの前面又は後面に近赤外線遮蔽フィルム、色補正フィルム、反射防止フィルム又は電磁波干渉遮蔽フィルムのうちの少なくとも１つ以上が形成されることを特徴とする。

前記ホールの境界面が、前記フィルタの基準面から傾いた角度が６５度以上８５度以下であることを特徴とする。

前記フィルタの前面の開口面積は、前記フィルタの後面の開口面積の１／３０以上１／５以下であることを特徴とする。

前記光吸収部は、黒色ペイント、黒色樹脂、カーボンブラック（Ｃａｒｂｏｎ ｂｌａｃｋ）、導電性黒色多重体又は黒化金属のうちのいずれか１つであることを特徴とする。

前記複数のホールの幅は、１μｍ以上９００μｍ以下であることを特徴とする。

本発明の一実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置は、プラズマディスプレイパネルと、前記プラズマディスプレイパネルの前面部に形成され、フィルタの前面側から前記フィルタの後面側に行くほど開口面積が広くなる複数のホールが配列された投光部と、前記フィルタの前面に前記複数のホールを除いた部分に形成される光吸収部を備えるディスプレイ装置用フィルタとを備える。

前記複数のホールの内部面には反射膜が形成されることを特徴とする。

本発明の他の実施の形態に係るディスプレイ装置用フィルタは、フィルタの前面側の開口面積より前記フィルタの後面側の開口面積がさらに広くなるように、円錐台又は多角錐台形状を有する複数のホールが配列された投光部と、前記フィルタの前面に前記複数のホールを除いた部分に形成される光吸収部と、前記ホールの内部を充填するように形成される透明樹脂とを備える。

前記複数のホールの内部面には反射膜が形成されることを特徴とする。

前記フィルタの前面の開口面積が、前記フィルタの後面の開口面積の１／３０以上１／５以下であることを特徴とする。

以下、添付した図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。

図１は、本発明の一実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置の構成を示した図である。

図１に示すように、本発明の一実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置は、プラズマディスプレイパネル２００及びディスプレイ装置用フィルタ１００を備えることができる。

プラズマディスプレイパネル２００は、複数の電極、例えばスキャン電極（Ｙ）、サステイン電極（Ｚ）、アドレス電極（Ｘ）を備え、駆動回路基板（図示せず）に形成された駆動部がこのような電極に駆動電圧を供給して放電を発生させることにより画像を具現するが、詳細な構造は、図４で後述する。

ディスプレイ装置用フィルタ１００は、プラズマディスプレイパネル２００の前面に配置され、フィルタ１００の前面側からフィルタ１００の後面側へ行くほど開口面積が広くなる複数のホールが配列された投光部と、フィルタ１００の前面に複数のホールを除いた部分に形成される光吸収部とを備えるが、図１の一実施の形態に係るフィルタの投光部は、プラズマディスプレイパネル２００の横方向、すなわちＸ軸上にストライプ形態で配列された長方形状のホールを備えることができる。このようなディスプレイ装置用フィルタ１００の詳細な構造は、図４で後述する。

図２ａ〜図２ｂは、本発明の他の実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置の構成を示した図である。

図２ａに示すように、本発明の他の実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置は、プラズマディスプレイパネル２００及びディスプレイ装置用フィルタ１００を備えることができる。

プラズマディスプレイパネル２００は、上述したように、複数の電極及び駆動部を備え、駆動部が複数の電極に駆動電圧を供給して放電を発生させることにより、画像を具現する。

ディスプレイ装置用フィルタ１００は、プラズマディスプレイパネル２００の前面に配置され、フィルタ１００の前面側からフィルタ１００の後面側へ行くほど開口面積が広くなる複数のホールが配列された投光部と、フィルタ１００の前面に複数のホールを除いた部分に形成される光吸収部とを備えるが、図２ａの他の実施の形態に係るフィルタの投光部は、プラズマディスプレイパネル２００の横方向、すなわち、Ｘ軸上に断面形状が長方形状に複数配列されたホールを備えることができる。このようなホールが形成された単位投光部を説明すれば、図２ｂの通りである。

すなわち、図２ｂの（１）のように、ディスプレイ装置用フィルタ１００は、複数の単位投光部が所定距離が離隔されて配列され、単位投光部は、フィルタ１００の後面側に行くほど、開口面積が広くなる複数のホールが形成される。このようなホールは、透明な物質、例えば透明樹脂１０３で充填されることもできる。フィルタ１００の前面には、ホールを除いた部分に光吸収部１０１が形成されて外部光が反射されるのを防止することができる。ちなみに、ホールの内部面には反射膜１０２がさらに形成されることができるが、このような反射膜１０２は、ディスプレイ装置が具現する画像の透過率を向上させることができる。反射膜１０２は、金属薄膜で形成できるが、一例として、銅、銀又はアルミニウムのうちのいずれかで形成することができる。

図３は、本発明のさらに他の実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置の構成を示した図である。

図３に示すように、本発明のさらに他の実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置は、プラズマディスプレイパネル２００及びディスプレイ装置用フィルタ１００を備えることができる。

プラズマディスプレイパネル２００は、上述したように、複数の電極及び駆動部を備え、駆動部が複数の電極に駆動電圧を供給して放電を発生させることにより、画像を具現する。

ディスプレイ装置用フィルタ１００は、プラズマディスプレイパネル２００の前面に配置され、フィルタ１００の前面側からフィルタ１００の後面側へ行くほど開口面積が広くなる複数のホールが配列された投光部と、フィルタ１００の前面に複数のホールを除いた部分に形成される光吸収部とを備えるが、図３のさらに他の実施の形態に係るフィルタの投光部は、断面形状が円状であり、複数配列されたホールを備えることができる。このようなディスプレイ装置用フィルタ１００の詳細な構造は、図４で後述する。

図４は、本発明の一実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置の立体図である。

図４に示すように、本発明のさらに他の実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置は、プラズマディスプレイパネル２００及びディスプレイ装置用フィルタ１００を備えることができる。

まず、プラズマディスプレイパネル２００は、一例として画像がディスプレイされる表示面である前面基板２１１にスキャン電極２１２とサステイン電極２１３が対をなして形成された複数の維持電極対が配列された前面パネル２１０と、背面をなす後面基板２２１上に上述した複数の維持電極対と交差するように複数のデータ電極２２３、Ｘが配列された後面パネル２２０とが一定の距離を隔てて平行に結合される。

前面パネル２１０は、一例として、１つの放電セルから相互放電させ、セルの発光を維持するためのスキャン電極２１２（Ｙ）及びサステイン電極２１３（Ｚ）、すなわち透明なＩＴＯ物質で形成された透明電極ａと金属材質で製作されたバス電極ｂとで備えられたスキャン電極２１２及びサステイン電極２１３が対をなして備えられることができる。また、透明電極ａのみ又はバス電極ｂのみで形成することも可能である。スキャン電極２１２（Ｙ）及びサステイン電極２１３（Ｚ）は、放電電流を制限し、電極対間を絶縁させる１つ以上の上部誘電体層２１４により覆われ、上部誘電体層２１４の上面には、放電条件を容易にするために、例えば酸化マグネシウム（ＭｇＯ）を蒸着した保護層２１５が形成される。

後面パネル２２０は、一例として複数の放電空間、すなわち、放電セルを形成させるためのストライプタイプ又はウェルタイプの隔壁２２２が平行を維持して配列される。また、アドレス放電を行って真空紫外線を発生させる複数のデータ電極２２３（Ｘ）が隔壁２２２に対して平行に配置される。後面パネル２２０の上側面には、アドレス放電時に画像表示をするための可視光線を放出するＲ、Ｇ、Ｂ型光体２２４が塗布される。データ電極２２３（Ｘ）と蛍光体２１４との間には、データ電極２２３（Ｘ）を保護するための下部誘電体層２２５が形成される。

このように形成された前面パネル２１０と後面パネル２２０とがシール工程により合着されて、プラズマディスプレイパネルが形成される。そして、このようなプラズマディスプレイパネルには、複数の電極、例えばスキャン電極２１２（Ｙ）、サステイン電極２１３（Ｚ）及びデータ電極２２３（Ｘ）の電極を駆動するための駆動部（図示せず）が取り付けられ、プラズマディスプレイパネル２００の前面上にフィルタ１００が配置されて、プラズマディスプレイ装置をなす。

ディスプレイ装置用フィルタ１００は、プラズマディスプレイパネル２００の前面に配置され、フィルタ１００の前面側からフィルタ１００の後面側へ行くほど開口面積が広くなる複数のホールが配列された投光部１０３と、フィルタ１００の前面に複数のホールを除いた部分に形成される光吸収部１０１とを備えることができる。

投光部１０３は、フィルタ１００の前面側からフィルタ１００の後面側へ行くほど開口面積が広くなるホールを備えるが、このようなホールのフィルタの前面１００の開口面積をフィルタ１００の後面の開口面積の１／３０以上１／５以下に調節することにより、画像の透過率を最適化することができる。また、このようなホールの幅は、１μｍ以上９００μｍ以下に調節されて、コントラストの特性を最適化させることができる。また、投光部１０３は、ホールの内部を充填する透明樹脂１０３を備えることができるが、透明樹脂１０３の屈折率は、光吸収部１０１の屈折率より大きくして、ディスプレイパネル２００が具現する画像、すなわち内部光の透過率を向上させることができる。

光吸収部１０１は、フィルタ１００の後面側に行くほど面積が小さくなるようにし、外部光の反射を防止することにより、コントラスト特性を向上させ、内部光の透過率は上げて輝度を向上させることができる。このような光吸収部１０１は、黒色ペイント、黒色樹脂、カーボンブラック、導電性黒色多重体又は黒化金属のうちのいずれかで形成して、外部光が反射されないように効果的に吸収し得る。

また、ディスプレイ装置用フィルタ１００の前面又は後面側には、近赤外線廃フィルム、色補正フィルム、反射防止フィルム又は電磁波干渉遮蔽フィルムのうちの少なくとも１つ以上の機能性フィルム１１０が形成されることができる。図４では、フィルタ１００の前面側に配置されているが、複数の機能性フィルム１１０がフィルタ１００の前面又は後面の全てに配置されることもできる。

上述したディスプレイ装置用フィルタ１００の多様な実施の形態を説明すると、次の図５ａ〜図５ｃの通りである。

図５ａ〜図５ｃは、本発明のディスプレイ装置用フィルタの断面構造の第１の実施の形態〜第３の実施の形態を説明するための図である。

図５ａに示すように、本発明のディスプレイ装置用フィルタ１００の第１の実施の形態は、フィルタ１００の前面側の開口面積よりフィルタ１００の後面側の開口面積がさらに広くなるように、円錐台又は多角錐台形状を有する複数のホールが配列された投光部１０３と、フィルタ１００の前面に複数のホールを除いた部分に形成される光吸収部１０１とを備えることができる。

フィルタの前面を透明コーティング層１２０でコーティングしてユニフォーミティを向上させ、外部露出による変性を防止することができる。このような透明コーティング層１２０は、アクリル系樹脂、シリコン系樹脂、メラミン系樹脂、ウレタン系樹脂、フッ素系樹脂などの熱硬化型又は光硬化型樹脂が用いられることができる。

ホールの内部面には、反射膜１０２がさらに形成されることができるが、このような反射膜１０２は、ディスプレイ装置が放射する光をフィルタ１００の前面側のホールを介して最大に透過させることによって、画像の輝度を向上させ、コントラスト特性を改善することができる。反射膜１０２は、金属薄膜で形成できるが、一例に、銅、銀又はアルミニウムのうちのいずれかで形成して、反射率を高めることができる。また、金属薄膜は、光が通過できるようにホールが２次元に配列されたメッシュ（Ｍｅｓｈ）形態であるから、電磁波遮蔽フィルタとしての機能を兼ねることができる。

ホールの内部を充填する透明樹脂１０３がさらに形成されることができる。透明樹脂は、ディスプレイ装置から放出された可視光が過ぎる通路であり、かつ、反射膜１０２を支持する機能もする。したがって、光の吸水率が低く投光度の高い合成樹脂が用いられることができ、可視光線領域において透明なものであれば制限無しで用いられることができる。具体的には、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルスルホン、ポリスチレン、ポリエチレンナフタレート、ポリアリレート、ポリエーテルケトン、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロフィレン、ポリアミド、ポリイミド、トリアセチルセルロースなどのセルロース系樹脂、ポリウレタン、ポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素系樹脂、ポリ塩化ビニールなどのビニール化合物、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸又はこれらの共重合体などが用いられることができる。また、透光性及び熱的性質などを考慮したときに、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）が用いられることができる。

ホールによるフィルタ１００の前面の開口面積はフィルタ１００の後面の開口面積の１／３０以上１／５以下に調節して、ディスプレイ装置が具現する光の透過率を最大化することができる。開口面積が過度に小さな場合には、光が透過し難く、ディスプレイ装置の鮮明度が低下し、開口面積が過度に広い場合には、外部可視光の吸収が充分ではない。

ホールの境界面がフィルタ１００の基準面から傾いた角度は６５度以上８５度以下にして、画像の透過率を最適化させることができる。ホールの内部に進む光は、多様な角度で進むが、ホールの側面と下面とがなす角が６５度以下である場合、ディスプレイ装置の内部に反射される光が多くなって輝度が減少でき、透明構造物の側面と下面とがなす角が８５度以上である場合、透明構造物の形成に難しさがある。

光吸収部１０１は、フィルタ１００の後面側に行くほど面積が小さくなるようにして外部光を遮断することによって、コントラスト特性を向上させ、内部光の透過率は上げて輝度を向上させることができる。このような光吸収部１０１は、黒色ペイント、黒色樹脂、カーボンブラック、導電性黒色多重体又は黒化金属のうちのいずれか１つで形成して、外部光が反射されないように効果的に吸収することができる。本実施の形態の光吸収部は、カーボンブラックを主成分として、バインダー樹脂と混合されてなる。この他にも、前記光吸収部は、可視光吸水率が高いクロム、酸化クロム、黒鉛などを主成分としてなることができる。

前記光吸収部１０１は、上述したカーボンブラックなどを含む液状の組成物を金属薄膜上に塗布した後に硬化して形成することができる。

図５ｂに示すように、本発明のディスプレイ装置用フィルタ１００の第２の実施の形態は、フィルタ１００の前面側の開口面積よりフィルタ１００の後面側の開口面積がさらに広くなるように、円錐台又は多角錐台形状を有する複数のホールが配列された投光部１０３と、フィルタ１００の前面に複数のホールを除いた部分に形成される光吸収部１０１とを備えることができる。

第１の実施の形態とは異なり、透明コーティング層１２０無しで形成して製作を容易にすることができる。残りの構成は、第１の実施の形態と同様なので、省略する。

図５ｃに示すように、本発明のディスプレイ装置用フィルタ１００の第３の実施の形態は、フィルタ１００の前面側の開口面積よりフィルタ１００の後面側の開口面積がさらに広くなるように、円錐台又は多角錐台形状を有する複数のホールが配列された投光部１０３と、フィルタ１００の前面に複数のホールを除いた部分に形成される光吸収部１０１とを備えることができる。

ホールの内部面には、反射膜１０２がさらに形成されることができ、ホールの内部を充填する透明樹脂１０３がさらに形成されることができる。また、第３の実施の形態では、複数のホールの外部面と前記光吸収部１０１との間に形成される樹脂部１０４がさらに形成されることができる。すなわち、光吸収部１０１は、フィルタ１００の前面に薄膜で形成して、外部光を遮断する機能を果たすことができる。残りの構成は、第１の実施の形態と同様なので、省略する。

図６ａ〜図６ｂは、本発明のディスプレイ装置用フィルタの実施の形態の平面図である。

図６ａ〜図６ｂのように、ディスプレイ装置用フィルタ１００を上から見た平面図を見れば、投光部１０３のホールＨの形状と光吸収部１０１の構造とが分かる。すなわち、図６ａでは、投光部１０３が四角錐台の形状のホールＨ構造であることが分かる。ここで、平面図のホールＨは、正四角形状又は図２ａのように長方形状であり得る。

図６ｂの（１）では、投光部１０３が円錐台形状のホールＨ構造であることが分かる。図６ｂの（２）は、（１）の投光部１０３の形状を示したが、このような投光部１０３の構造は、図３のディスプレイ装置用フィルタ１００と相応する構造である。

図７は、本発明のディスプレイ装置用フィルタの機能を説明するための図である。

図７の示すように、本発明のディスプレイ装置用フィルタ１００は、プラズマディスプレイパネル２００の前面に配置され、フィルタ１００の前面側からフィルタ１００の後面側へ行くほど開口面積が広くなる複数のホールが配列された投光部と、フィルタ１００の前面に複数のホールを除いた部分に形成される光吸収部とを備える。投光部の境界面には、反射膜がさらに形成されることができる。

また、ディスプレイ装置用フィルタ１００の前面又は後面側には、近赤外線廃フィルム、色補正フィルム、反射防止フィルム又は電磁波干渉遮蔽フィルムのうちの少なくとも１つ以上の機能性フィルム１１０が形成されることができる。図７では、フィルタ１００の前面側に配置されているが、複数の機能性フィルム１１０がフィルタ１００の前面又は後面の全てに配置されることもできる。

ディスプレイパネル２００から放出される光は、ディスプレイ装置用フィルタ１００の投光部の内部に進み、反射膜から反射して外部に進んで投光部のホールを介して外部に抜けて、画像の輝度を向上させることができる。一方、ディスプレイパネル２００に入射する外部光は、ほとんど光吸収部で吸収されて、ディスプレイパネル２００の外部光反射による眩しさを防止し、コントラスト特性を向上させるようになる。

このように本発明に係るディスプレイ装置用フィルタ１００は、ディスプレイ装置が放出する光の透過率を改善し、かつ、外部光が反射されてコントラストを低下させることを効果的に防止することができる。

上述した本発明の好ましい実施の形態は、例示の目的のために開示されたものであり、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で、様々な置換、変形、及び変更が可能であり、このような置換、変更などは、特許請求の範囲に属するものである。

本発明の一実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置の構成を示した図である。 本発明の他の実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置の構成を示した図である。 本発明の他の実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置の構成を示した図である。 本発明のさらに他の実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置の構成を示した図である。 本発明の一実施の形態に係るプラズマディスプレイ装置の立体図である。 本発明のディスプレイ装置用フィルタの断面構造の第１の実施の形態を説明するための図である。 本発明のディスプレイ装置用フィルタの断面構造の第２の実施の形態を説明するための図である。 本発明のディスプレイ装置用フィルタの断面構造の第３の実施の形態を説明するための図である。 本発明のディスプレイ装置用フィルタの実施の形態の平面図である。 本発明のディスプレイ装置用フィルタの実施の形態の平面図である。 本発明のディスプレイ装置用フィルタの機能を説明するための図である。

Claims (20)

1. フィルタの前面側から前記フィルタの後面側へ行くほど開口面積が広くなる複数のホールが配列された投光部と、
   前記フィルタの前面に前記複数のホールを除いた部分に形成される光吸収部と
   を備えるディスプレイ装置用フィルタ。
2. 前記複数のホールの内部面には反射膜が形成されることを特徴とする請求項１に記載のディスプレイ装置用フィルタ。
3. 前記反射膜は、金属薄膜であることを特徴とする請求項２に記載のディスプレイ装置用フィルタ。
4. 前記反射膜は、銅、銀又はアルミニウムのうちのいずれか１つであることを特徴とする請求項３に記載のディスプレイ装置用フィルタ。
5. 前記光吸収部の面積は、前記フィルタの後面へ行くほど小さくなることを特徴とする請求項１に記載のディスプレイ装置用フィルタ。
6. 前記複数のホールの外部面と前記光吸収部との間に形成される樹脂部をさらに備えることを特徴とする請求項１に記載のディスプレイ装置用フィルタ。
7. 前記ホールの内部を充填するように形成される透明樹脂をさらに備える請求項１に記載のディスプレイ装置用フィルタ。
8. 前記透明樹脂の屈折率は、前記光吸収部の屈折率より大きいことを特徴とする請求項７に記載のディスプレイ装置用フィルタ。
9. 前記ホールの断面形状は、円形状であることを特徴とする請求項１に記載のディスプレイ装置用フィルタ。
10. 前記ホールの断面形状は、長方形状であることを特徴とする請求項１に記載のディスプレイ装置用フィルタ。
11. 前記フィルタの前面又は後面に
    近赤外線遮蔽フィルム、色補正フィルム、反射防止フィルム又は電磁波干渉遮蔽フィルムのうちの少なくとも１つ以上が形成されることを特徴とする請求項１に記載のディスプレイ装置用フィルタ。
12. 前記ホールの境界面が前記フィルタの基準面から傾いた角度は６５度以上８５度以下であることを特徴とする請求項１に記載のディスプレイ装置用フィルタ。
13. 前記フィルタの前面の開口面積は、前記フィルタの後面の開口面積の１／３０以上１／５以下であることを特徴とする請求項１に記載のディスプレイ装置用フィルタ。
14. 前記光吸収部は、
    黒色ペイント、黒色樹脂、カーボンブラック（Ｃａｒｂｏｎ ｂｌａｃｋ）、導電性黒色多重体又は黒化金属のうちのいずれか１つであることを特徴とする請求項１に記載のディスプレイ装置用フィルタ。
15. 前記複数のホールの幅は、１μｍ以上９００μｍ以下であることを特徴とする請求項１に記載のディスプレイ装置用フィルタ。
16. プラズマディスプレイパネルと、
    前記プラズマディスプレイパネルの前面部に形成される請求項１に記載のディスプレイ装置用フィルタと
    を備えるプラズマディスプレイ装置。
17. 前記複数のホールの内部面には反射膜が形成されることを特徴とする請求項１６に記載のプラズマディスプレイ装置。
18. フィルタの前面側の開口面積より前記フィルタの後面側の開口面積がさらに広くなるように、円錐台又は多角錐台形状を有する複数のホールが配列された投光部と、
    前記フィルタの前面に前記複数のホールを除いた部分に形成される光吸収部と、
    前記ホールの内部を充填するように形成される透明樹脂と
    を備えるディスプレイ装置用フィルタ。
19. 前記複数のホールの内部面には反射膜が形成されることを特徴とする請求項１８に記載のディスプレイ装置用フィルタ。
20. 前記フィルタの前面の開口面積は、前記フィルタの後面の開口面積の１／３０以上１／５以下であることを特徴とする請求項１８に記載のディスプレイ装置用フィルタ。

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