JP2007135228A - 測位システム、測位サーバ、無線基地局及びそれに用いる端末位置推定方法 - Google Patents

測位システム、測位サーバ、無線基地局及びそれに用いる端末位置推定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】無線通信システムにおいて端末に付加装置を追加せずに、端末位置に応じた情報サービスを容易かつ精度よく提供する際に、端末の位置を精度よく推定可能な端末位置推定方法を提供する。
【解決手段】測位サーバ1は端末4の位置を測定するために、位置測定プローブメッセージを端末4に送信する。複数の無線基地局3−1〜3−3は端末4からその応答として同報される応答メッセージを受信し、受信レベル、遅延分散を推定し、その結果を測位サーバ1に送信する。測位サーバ1は電波伝搬推定部とその推定結果を記憶するデータベースとを持ち、無線基地局3−1〜3−3の測定結果とデータベースにおける電波伝搬の推定結果とを照合することで、端末4の位置を推定する。
【選択図】図3

Description

本発明は測位システム、測位サーバ、無線基地局及びそれに用いる端末位置推定方法に関し、特に無線通信システムを利用する端末の位置を容易かつ高精度に検出する方法に関する。
近年、携帯電話に代表されるように、場所にとらわれない無線通信システムを利用して、ユーザが存在する位置に則したサービスが提供されるようになってきており、一般に、このサービスは位置情報サービスと呼ばれている。
位置情報サービスの例を図9及び図10を用いて説明する。図9は従来のシステム構成例を示すブロック図である。図9において、21は測位サーバ、200はインタネット、22はコンテンツサーバ、23−1〜23−3は無線基地局、C1〜C3は無線基地局23−1〜23−3が担当するセル、24は端末をそれぞれ示している。
端末24はセルC−2に存在し、基地局23−2を介してインタネット200上の測位サーバ21やコンテンツサーバ22との通信を行っている。端末24のユーザが、例えば付近にあるレストラン等といった端末24の存在位置に則した情報(位置関連情報)を入手する場合を考える。
この場合には、例えば、図10に示すような手順を適用することができる。端末24は、まず、測位サーバ21に対して位置検出要求メッセージ(図10のD1)を送信する。測位サーバ21はこのメッセージを受信すると、端末24の位置を測位し、端末24の位置を含む位置情報応答メッセージ(図10のD2)を端末24に送信する。
端末24の位置としては、例えば端末24が接続している基地局の位置、端末24が存在する緯度経度等がある。端末24はコンテンツサーバ22に対して、測位サーバ21から得られた位置を含む位置情報関連情報要求メッセージ(図10のD3)を送信する。コンテンツサーバ22はこの要求メッセージに基づいて、要求された情報(図10のD4)を端末24に提供する。
端末24の位置として、端末24が接続している無線基地局23−1〜23−3の位置を用いる場合、比較的に容易に実現することができるが、端末24の位置の精度として無線基地局23−1〜23−3単位の分解能しか得られない。
端末24の位置の精度を上げるための一つの方法としては、GPS(グローバルポジショニングシステム:Global Positioning System)に代表される測位専用システムを用いることが知られている。この方法では、端末位置の緯度・経度といった詳細情報を得ることができる。しかしながら、測位専用システムを用いるための設備が必要になる。
また、特許文献1(特開平11−275632号公報)には、GPSのようなシステムを用いずに、位置の分解能をあげる方法が示されている。この方法では、端末が複数の無線基地局から送信された電波の電界強度を測定し、その測定結果を電界強度データベース、無線基地局データベースを有する測位サーバに送信し、測位サーバが上述したデータベースの値と測定結果とを照合し、無線基地局単位よりも細かい分解能で端末の位置を出力している。
特開平11−275632号公報
上述した従来の端末位置推定方法では、端末の受信電界強度測定精度にも依存するが、図11に示すように、受信電界強度が等しい値として推定される領域が点ではなく、面となる場合が多い。図11において、41は無線基地局、40−1,40−2は受信電界強度が等しいと判断される領域をそれぞれ示している。
例えば、領域40−2が無線基地局41から送信された電波の受信電界強度=Xと測定される領域とすれば、無線基地局41からの電波の受信電界強度がXと測定される端末は領域40−2内に含まれることを判断することができる。
この端末が複数の無線基地局から送信される電波の受信電界強度を測定し、各無線基地局で端末が存在すると判断される存在領域の積をとることによって、端末位置をより高い分解能で推定することができる。しかしながら、無線基地局数が少ない場合には、端末位置の推定分解能が粗くなってしまうという問題がある。
また、端末が複数の無線基地局からの電波の電界強度を測定するため、端末が無線基地局からの電波の電界強度の測定装置を1つしかもたない場合、測定時間を要する可能性があり、測定中に端末の移動が生じる可能性もある。この測定時間は端末が複数の測定装置を持つことで解消することができるが、端末が複数の測定装置を持つことで、端末の大きさ、コスト、消費電力にインパクトを与える可能性がある。
そこで、本発明の目的は上記の問題点を解消し、無線通信システムにおいて端末に付加装置を追加せずに、端末位置に応じた情報サービスを容易かつ精度よく提供する際に、端末の位置を精度よく推定することができる測位システム、測位サーバ、無線基地局及びそれに用いる端末位置推定方法を提供することにある。
本発明による測位システムは、端末に無線リンクで接続可能な複数の無線基地局と、前記端末の位置を推定する測位サーバとがネットワークで接続され、予め設定された複数の領域からなるサービスエリア内における前記端末の位置を推定する測位システムであって、前記端末から送信された信号を受信信号として受信する受信機能と、前記受信機能で受信した受信信号から前記端末と前記無線基地局との間の電波伝搬環境を測定する測定機能と、前記測定機能による測定結果を前記測位サーバに送信する機能とを前記複数の無線基地局各々に備え、前記サービスエリアの複数の領域各々における電波伝搬環境の推定結果を記憶する記憶機能と、前記記憶機能に記憶された前記推定結果と前記複数の無線基地局各々からの前記測定結果とを照合して前記端末の位置を推定する推定機能とを前記測位サーバに備えている。
本発明による測位サーバは、端末に無線リンクで接続可能な複数の無線基地局にネットワークで接続され、予め設定された複数の領域からなるサービスエリア内における前記端末の位置を推定する測位サーバであって、前記サービスエリアの複数の領域各々における電波伝搬環境の推定結果を記憶する記憶機能と、前記記憶機能に記憶された前記推定結果と前記複数の無線基地局各々からの前記測定結果とを照合して前記端末の位置を推定する推定機能とを備えている。
本発明による無線基地局は、端末に無線リンクで接続可能な複数の無線基地局と、前記端末の位置を推定する測位サーバとがネットワークで接続され、予め設定された複数の領域からなるサービスエリア内における前記端末の位置を推定する測位システムを構成する無線基地局であって、前記端末との通信を行う送受信部から構成される第1の無線系と、前記測位サーバから得られる情報に基づいて前記位置を検出する端末から送信された信号を受信する受信部から構成される第2の無線系とを備えている。
本発明による端末位置推定方法は、端末に無線リンクで接続可能な複数の無線基地局と、前記端末の位置を推定する測位サーバとがネットワークで接続され、予め設定された複数の領域からなるサービスエリア内における前記端末の位置を推定する端末位置推定方法であって、前記端末からの要求に応じて前記端末から受信した受信信号を基に前記端末と前記無線基地局との間の電波伝搬環境を測定してその測定結果を前記測位サーバに送信するステップと前記複数の無線基地局各々に備え、前記サービスエリアの複数の領域各々における電波伝搬環境の推定結果を記憶する記憶機能の前記推定結果と前記複数の無線基地局各々からの前記測定結果とを照合して前記端末の位置を推定するステップとを前記測位サーバに備えている。
すなわち、本発明の端末位置推定方法は、端末と無線リンクで接続可能な複数の無線基地局と測位サーバとがネットワークで接続され、無線基地局が通信サービスを提供する複数の領域からなるサービスエリア内における端末の位置を推定する方法において、複数の無線基地局各々が、端末から送信された信号を受信信号として受信する機能と、受信信号から該端末と該無線基地局との間の電波伝搬環境を測定結果として推定する機能と、測定結果を測位サーバに送信する機能とを有し、測位サーバが、サービスエリアの複数の領域における電波伝搬を推定する機能と、サービスエリアの複数の領域における電波伝搬環境推定結果を記憶する機能と、複数の無線基地局からの測定結果と電波伝搬環境推定結果とを照合し、端末の位置を推定する機能とを有している。
本発明の端末位置推定方法では、電波伝搬環境推定結果が、複数の無線基地局から送信された電波のサービスエリア内の複数の領域における受信信号レベルとインパルス応答とからなる。
本発明の端末位置推定方法では、電波伝搬環境推定結果が、複数の無線基地局から送信された電波のサービスエリア内の複数の領域における受信信号レベルと遅延分散とからなる。
本発明の測位サーバは、端末と無線リンクで接続可能な複数の無線基地局とネットワークで接続され、端末の位置を推定する位置検出サーバにおいて、複数の無線基地局が無線通信サービスを提供する複数の領域からなるサービスエリアに対し、複数の無線基地局から送信される電波の伝搬環境を推定する電波伝搬推定部と、電波伝搬推定部の推定結果を記憶するデータベースと、端末から送信された信号に基づいて複数の無線基地局各々で測定された電波伝搬推定結果を入力し、電波伝搬推定部との照合をとって端末の位置を推定する位置推定部とを有している。
本発明の無線基地局は、端末と無線リンクで接続可能な複数の無線基地局と測位サーバとがネットワークで接続され、無線基地局が通信サービスを提供する複数の領域からなるサービスエリア内における端末の位置を検出するシステムを構成する無線基地局において、該無線基地局と接続している端末との通信を行う送受信部から構成される無線系と、測位サーバから得られる情報に基づいて位置を検出する端末から送信された信号を受信することができるように設定可能な受信部から構成される無線系とを有している。
無線回線で接続される送受信点間の無線伝搬環境は、線形フィルタでモデル化することが可能であり、その振幅特性と位相特性(遅延特性)とを求めることで完全に記述することができる。
特許文献1で用いている受信電界強度は、送信電力と受信点までの減衰を示す振幅特性とで与えられ、位相特性の情報は利用されていない。本発明は振幅特性を位相特性と併用することで、端末の存在する位置をより高精度で検出することが可能になる。つまり、受信電界強度がほぼ等しい受信点間を識別するためには、位相特性(遅延特性)がその有力な情報となる。
また、電波伝搬特性は送受信点間を入れ替えても同一なものであるから、端末が複数の無線基地局から送信された電波に基づいて無線伝搬環境を測定する結果と、複数の無線基地局が端末から送信された電波に基づいて無線伝搬環境を測定する結果とは等しい。したがって、複数の無線基地局が端末から送信された電波に基づいて無線伝搬環境を測定し、その結果に基づいて端末の位置を推定する方が、推定時間を短縮することが可能となり、端末移動の影響も抑圧することが可能となる。
以上説明したように本発明は、端末に無線リンクで接続可能な複数の無線基地局と、端末の位置を推定する測位サーバとがネットワークで接続され、予め設定された複数の領域からなるサービスエリア内における端末の位置を推定する測位システムにおいて、複数の無線基地局各々が、端末から受信した受信信号からその端末と無線基地局との間の電波伝搬環境を測定し、この測定結果を測位サーバに送信し、測位サーバが、サービスエリアの複数の領域各々における電波伝搬環境の推定結果を記憶し、その記憶された推定結果と複数の無線基地局各々からの測定結果とを照合して端末の位置を推定することによって、無線通信システムにおいて端末に付加装置を追加せずに、端末位置に応じた情報サービスを容易かつ精度よく提供する際に、端末の位置を精度よく推定することができるという効果が得られる。
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施例による測位システムの構成を示すブロック図である。図1において、Aはサービスエリア、1は測位サーバ、2はコンテンツサーバ、3−1〜3−3は無線基地局、4は端末、100はインタネットをそれぞれ示している。
測位サーバ1と、コンテンツサーバ2と、無線基地局3−1〜3−3とはそれぞれインタネット100に直接接続されており、相互に通信を行うことができる。また、端末4は無線基地局3−1〜3−3を介してコンテンツサーバ2に蓄積される情報を入手することができる。
サービスエリアAは無線基地局3−1〜3−3によって無線通信可能な範囲であり、端末4はサービスエリアA内でのみ通信を行うものとする。また、サービスエリアAは端末4の位置を推定する分解能に応じて細かい領域に分割される。この分割された領域を位置推定単位エリアとする。
図2は図1のサービスエリアAの分割例を示す図である。図2において、サービスエリアAは正方格子状に分割されている。この分割例では位置推定単位エリアがほぼ同型となるが、異なる形状の位置推定単位エリアに分割することも可能である。
また、図2に示す分割例では2次元の平面を分割しているが、高さ方向を考慮し、位置推定単位エリアを3次元の空間として定義することもできる。本実施例ではサービスエリアAを図2に示すような正方格子状に分割し、横方向、縦方向に番号をつけ、(横方向の番号、縦方向の番号)という形式で各位置推定単位エリアを識別するものとする。
ここで、位置推定単位エリアの大きさはサービスエリアA全体に対してどの程度の精度で端末4の位置を推定するかによって定まり、端末4の位置を高精度で推定する場合には各位置推定単位エリアの大きさを小さくし、粗い推定でかまわない場合には各位置推定単位エリアの大きさを大きくする。
一方、基地局3−1〜3−3(図2中ではアンテナで表示)は上記の位置推定単位エリアに関係なく、サービスエリアA全体をカバーできるように配置されている。基地局3−1〜3−3の配置にあたっては、建物の構造や什器の配置等によって制限されるが、基地局3−1〜3−3は位置推定単位エリアとは無関係に配置され、それぞれのセルa〜d内にある端末4と無線リンクで接続される。
これに対し、基地局3−1〜3−3がすでに配置されている場合には、それらの基地局3−1〜3−3によってカバー可能なようにサービスエリアAを設定し、そのサービスエリアAを各位置推定単位エリアに分割することも可能である。
図3は本発明の一実施例による測位システムの動作を示すシーケンスチャートである。これら図1〜図3を参照して図1に示すシステム構成において端末4がその位置に関連した情報をコンテンツサーバ2から入手する手順について説明する。
端末4のユーザがその位置に関連した情報が必要になると、端末4を操作し、端末識別子(以下、端末IDとする)を含む位置関連情報要求メッセージB1をコンテンツサーバ2へ送信する。コンテンツサーバ2は端末IDを含む位置要求メッセージB2を測位サーバ1に送信し、端末IDで識別される端末4の位置を要求する。
測位サーバ1はこのメッセージを受信すると、無線基地局3−1〜3−3に対して、端末IDを含む測定要求メッセージB3〜B5を送信する。このメッセージを受信した無線基地局3−1〜3−3は、端末IDで識別される端末4からの信号を受信することができるように、例えば、周波数の調整等の準備を行う。さらに、測位サーバ1は端末4に対して位置情報プローブメッセージB6を送信する。
端末4は位置情報プローブメッセージを受信すると、位置情報応答メッセージB7を同報メッセージとして送信する。無線基地局3−1〜3−3は端末4から送信された位置情報応答メッセージを受信する課程で、受信信号レベル及び通信路インパルスレスポンスを推定し、測定結果メッセージB8〜B10として端末IDとともに、測位サーバ1へ送信する。
測位サーバ1は無線基地局3−1〜3−3からの測定結果を基に位置推定単位エリア処理B11を行い、端末4が存在すると推定される位置推定単位エリアと端末IDとを含む位置応答メッセージB12を位置要求メッセージの応答として、コンテンツサーバ2に送信する。コンテンツサーバ2は端末4の存在する位置として、位置応答メッセージに含まれる位置推定単位エリアを得ると、位置関連情報要求メッセージの応答として、位置に応じた情報B13を端末4へ送信する。
尚、位置関連情報要求メッセージB1、位置情報プローブメッセージB6、情報提供メッセージB13は端末4が接続している無線基地局3−1〜3−3を介して転送されるが、情報の流れを明確化するために、図3では無線基地局3−1〜3−3による中継を省いている。
図4は図1の測位サーバ1の構成例を示すブロック図である。図4において、11は入力端子を、12はメッセージ制御部を、13は位置推定単位エリア情報データベースを、14は電波伝搬推定部を、15は推定結果データベースを、16は位置推定単位エリア推定部を、17は送信キューを、18は出力端子をそれぞれ示している。
入力端子11からは測位サーバ1に対する制御メッセージが入力される。制御メッセージはインタネット100を介して入力されるメッセージや図示せぬキーボードのように測位サーバ1に直接接続される装置から入力されるものもある。
制御メッセージとしては、例えば位置要求メッセージ、測定結果メッセージ、データベース更新メッセージ等がある。位置要求メッセージは端末IDを含み端末IDで識別される端末4の位置の測位要求であり、測定結果メッセージは端末IDと無線基地局3−1〜3−3で測定した端末位置を推定するために必要な該端末4の送信周波数等の情報であり、データベース更新メッセージは新たな無線基地局を設置した際の位置やサービスエリア内の建物、什器等の構造物情報からなる位置推定単位エリア情報の変化等、推定結果データベース15を更新するためのメッセージである。
入力端子11を介して入力されるメッセージに応じて、測位サーバ1の動作を制御する。つまり、メッセージ制御部12は位置要求メッセージの入力制御、測定結果メッセージの入力制御、位置推定単位エリア情報データベース13の更新制御、推定結果データベース15の更新制御を行う。
位置要求メッセージの入力制御は端末IDを含む測定要求メッセージを作成し、送信キュー17及び出力端子18を介して無線基地局3−1〜3−3に送信する制御である。測定結果メッセージの入力制御はメッセージに含まれる測定結果を位置推定単位エリア推定部16に転送し、端末IDで識別される端末4の位置を推定し、推定結果を送信キュー17及び出力端子18を介して位置要求メッセージの送信元に向けて送信する制御である。
位置推定単位エリア情報データベース13の更新制御は新規に設置された無線基地局の位置、サービスエリアA内の構造物の変化等の位置推定単位エリア情報の変化が生じた時に位置推定単位エリア情報データベース13を更新する制御である。推定結果データベース15の更新制御は位置推定単位エリア情報データベース13が更新された時にその情報を基に電波伝搬推定部14にて推定される電波伝搬状況で推定結果データベース15を更新する制御である。
電波伝搬推定部14はあるアルゴリズムにしたがって、位置推定単位エリア情報データベース13に蓄積された建物や什器といった伝搬環境を構成する構造物の情報や無線基地局3−1〜3−3の位置、あるいは新規に設置された無線基地局の位置とその新規に設置された無線基地局によるサービスエリアA内の構造物の変化等を基に、仮想的な面構成や空間構成において得られる受信信号レベル及び遅延分散等のパラメータを推定し、それら推定したパラメータを推定結果データベース15に出力する。
ここで、電波伝搬推定部14で用いられるアルゴリズムとしては、例えば、John W.McKown and R. Lee Hamiltion,Kr.,“Ray Tracing as a Design Tool forRadio Networks”(IEEE Network Magazine,pp.27−30,Nov.1991)に示されるレイトレーシング法がある。
レイトレーシング法では送信点から送信される電波を複数本の光線(レイ)に近似し、各レイの伝搬に対する反射や回折等を考慮して送信点からある受信地点までの伝搬損失、到達する遅延波の遅延時間を予測することができる。よって、電波伝搬推定部14はレイトレーシング法を用いて各無線基地局から送信された電波に対する建物や什器といった伝搬環境を構成する構造物の影響を考慮することで、図2に示すサービスエリアA内の各位置推定単位エリアにおける伝搬環境を示すパラメータである受信信号レベル及び遅延分散等を推定し、推定結果データベース15に出力する。
推定結果データベース15は図2に示すサービスエリアA内の各位置推定単位エリアにおける受信信号レベル及び遅延分散等の上記の電波伝搬推定部14で推定された推定結果を記憶している。
尚、本実施例では建物や什器といった伝搬環境を構成する構造物の情報や無線基地局3−1〜3−3の位置等からなる位置推定単位エリア情報を位置推定単位エリア情報データベース13に蓄積しているが、上記の位置推定単位エリア情報をメッセージ制御部12に入力されるメッセージ内に記述し、メッセージ制御部12から電波伝搬推定部14に直接入力するようにしてもよく、この場合には位置推定単位エリア情報データベース13が不要となる。
図5は図4の推定結果データベース15における記憶内容を示す図である。図5において、推定結果データベース15は図2に示すサービスエリアA内の各位置推定単位エリアを縦方向、横方向で示す表を管理し、各無線基地局から送信された電波の受信信号レベルや遅延分散等の推定結果を記憶する。尚、この表では無線基地局#1〜#3の3つの無線基地局の場合の例を示しているが、記憶する無線基地局数を増やすことも可能である。
図5において、(縦=2、横=2)で識別される位置推定単位エリアには基地局#1〜#3の推定結果、つまり基地局#1(受信レベル−50dBm,遅延分散10マイクロ秒)、基地局#2(受信レベル−60dBm,遅延分散15マイクロ秒)、基地局#3(受信レベル−70dBm,遅延分散25マイクロ秒)が記憶されている。
位置推定単位エリア推定部16では各無線基地局3−1〜3−3から送信されてきた測定結果メッセージに含まれる測定結果が入力されると、これら測定結果と上記の推定結果データベース15の表で管理される推定結果とを比較して端末4の位置を推定する。
図6は図4の位置推定単位エリア推定部16の動作例を示すフローチャートであり、図7は図4の位置推定単位エリア推定部16で用いる処理テーブルの構成例を示す図である。これら図1〜図7を参照して位置推定単位エリア推定部16による端末4の位置の推定動作について説明する。
まず、位置推定単位エリア推定部16は考慮する無線基地局数をN_APという変数に代入するとともに、端末4が存在すると判断する条件(存在条件)を設定する(初期設定ステップ)(図6ステップS1)。ここで、存在条件とは端末4がどの位置推定単位エリアに存在するかを推定するための条件であり、例えば推定結果データベース15に記憶されているデータと測定結果との差が用いられる。
具体的に説明すると、ある位置推定単位エリア(i,j)に端末4が存在する条件として、位置推定単位エリア(i,j)における図5中の受信レベルと測定結果の受信レベルとの差の絶対値が3dB以内、かつ位置推定単位エリア(i,j)における図5中の遅延分散と測定結果の遅延分散との差の絶対値が20マイクロ秒以内というように設定される。
続いて、位置推定単位エリア推定部16はN_APから1を減じ、評価する無線基地局を設定し(無線基地局更新ステップ)(図6ステップS2)、設定された無線基地局に対する各位置推定単位エリアに対する存在条件を評価する準備を行う(1無線基地局測定結果抽出ステップ)(図6ステップS3)。
その後に、位置推定単位エリア推定部16は存在条件を評価して、端末4が存在しうる位置推定単位エリアを抽出する(1無線基地局候補エリア導出ステップ)(図6ステップS4)。
位置推定単位エリア推定部16はN_APが「0」より大きければ、評価していない無線基地局が存在するため、無線基地局更新ステップ(図6ステップS2)に戻り、N_APが「0」であれば、全ての無線基地局を評価したことになるため、次のステップに進む(無線基地局評価完了判断ステップ)(図6ステップS5)。
位置推定単位エリア推定部16は無線基地局評価完了判断ステップ(図6ステップS5)において、次のステップに進む直前に、図7に示すような表を構成する。この表は、無線基地局数が3の場合を示しているが、無線基地局数が他の数の場合にも拡張することができる。
図7に示す表においては、縦、横で各位置推定単位エリアを規定している。各無線基地局#1〜#3から電波を送信した場合、位置推定単位エリア推定部15は各位置推定単位エリアにおける受信信号レベル、遅延分散を推定結果データベース15に記憶される図5に示す表から抽出し、各無線基地局#1〜#3での測定結果との差を求める(1無線基地局測定結果抽出ステップ)(図6ステップS3)。
また、位置推定単位エリア推定部16は得られた結果に基づき、各無線基地局#1〜#3から見て、各位置推定単位エリアに存在するか否かを存在条件に基づいて評価し、存在判定行に、存在しうる場合に“1”、存在しない場合に“0”を入れる(1無線基地局候補エリア導出ステップ)(図6ステップS4)。さらに、位置推定単位エリア推定部16はこの表において、例えば端末4がある無線基地局#3から遠方にあり、電波が届かない場合に測定不能という意味で“999”を代入している。
図7において、(縦=1、横=1)で識別される位置推定単位エリアには「基地局#1」(存在判定“1”,受信レベル差“2dB”,遅延分散差“10マイクロ秒”)、「基地局#2」(存在判定“0”,受信レベル差“−20dB”,遅延分散差“50マイクロ秒”)、「基地局#3」(存在判定“0”,受信レベル差“−1dB”,遅延分散差“100マイクロ秒”)が入っている。
(縦=1、横=2)で識別される位置推定単位エリアには「基地局#1」(存在判定“1”,受信レベル差“−2dB”,遅延分散差“−10マイクロ秒”)、「基地局#2」(存在判定“1”,受信レベル差“3dB”,遅延分散差“−20マイクロ秒”)、「基地局#3」(存在判定“0”,受信レベル差“−30dB”,遅延分散差“−2マイクロ秒”)が入っている。
(縦=2、横=1)で識別される位置推定単位エリアには「基地局#1」(存在判定“0”,受信レベル差“20dB”,遅延分散差“5マイクロ秒”)、「基地局#2」(存在判定“0”,受信レベル差“−30dB”,遅延分散差“−2マイクロ秒”)、「基地局#3」(存在判定“999”,受信レベル差“999”,遅延分散差“999”)が入っている。
(縦=2、横=2)で識別される位置推定単位エリアには「基地局#1」(存在判定“1”,受信レベル差“2dB”,遅延分散差“10マイクロ秒”)、「基地局#2」(存在判定“1”,受信レベル差“−2dB”,遅延分散差“−10マイクロ秒”)、「基地局#3」(存在判定“1”,受信レベル差“3dB”,遅延分散差“−20マイクロ秒”)が入っている。
位置推定単位エリア推定部16は図7に示す表の存在判定欄が全ての無線基地局#1〜#3に対して、存在しうると判定(図4では“1”が代入されている)された位置推定単位エリアを検出する[図4の場合には(縦=2、横=2)で識別される位置推定単位エリア](位置推定単位エリア検索ステップ)(図6ステップS6)。
さらに、位置推定単位エリア推定部16は検出された位置推定単位エリア数を考慮し、存在条件の変更を行うか否かを判断する(位置推定完了判断ステップ)(図6ステップS7)。存在条件の変更は、例えば存在しうる位置推定単位エリアが多数検出された場合に存在条件を厳しくする方向で変更、存在しうる位置推定単位エリアが検出されない場合に存在条件を緩める方向で変更とすることで実現する。端末が存在すると推定される位置推定単位エリアが必要十分であれば、このフローを修了し、端末が存在する位置推定単位エリアを出力する。
位置推定単位エリア推定部16は存在条件の変更を行うと判断されると、上記のような存在条件の変更を行い(存在判定条件更新ステップ)(図6ステップS8)、1無線基地局候補エリア導出ステップ(図6ステップS4)に戻る。
図8は図1の無線基地局3−1〜3−3の構成例を示すブロック図である。図8において、31は入出力端子を、32はメッセージ制御部を、33は主信号用無線部を、331は送受信制御部を、333は主信号用受信部を、334は送信部を、332はスイッチを、335は送受信アンテナを、34は位置測定用無線部を、341は位置推定受信部を、342は受信アンテナをそれぞれ示している。尚、図8においては無線基地局3−1〜3−3を無線基地局3としている。
入出力端子31はインタネット100に接続され、測位サーバ1、コンテンツサーバ2との間でパケットをやり取りする。メッセージ制御部32は無線通信系−有線通信系(インタネット100)を中継するためのフォーマット変換、入力端子31からのメッセージを分析し、主信号用無線部33、位置測定用無線部34を適切に起動するものである。また、送受信制御部331は送信部334の制御、無線通信系の再送制御を行うものである。さらに、無線系としては位置測定用無線部34と主信号用無線部33との2系統を持つ。
位置測定用無線部34は位置推定受信部341と受信アンテナ342とから構成され、メッセージ制御部32からの設定に基づいて端末4から送信される位置情報応答メッセージを受信し、測定結果として伝搬環境を示すパラメータである受信信号レベル及び遅延分散等を推定してメッセージ制御部32へ出力する。
一方、主信号用無線部33は送受信制御部331と、送信部334と、主信号系受信部333と、スイッチ332と、送受信アンテナ335とから構成され、この無線基地局3に接続している端末4とインタネット100との間のユーザデータを中心としたパケットを中継するものである。
接続している端末4宛てのパケットが入出力端子31から入力されると、メッセージ制御部32は送受信制御部331へ転送する。送受信制御部331は送信部334、スイッチ332に送信パケットがあることを通知して送信準備を行った後、このパケットを送信部334、スイッチ332、送受信アンテナ335を介して送信する。スイッチ332は、通常、主信号用受信部333と送受信アンテナ335とを接続している。
一方、端末4から送信されたパケットは送受信アンテナ335、スイッチ332、主信号用受信部333を介して、送受信制御部331で受信される。さらに、このパケットはメッセージ制御部32、入出力端子31を介してインタネット100に転送される。
図3に示すシーケンスを用いてこの無線基地局3の動作について説明する。端末4から送信される位置関連情報要求メッセージB1は、端末4が接続されている無線基地局3のみが受信する。このメッセージは送受信アンテナ335、スイッチ332、主信号用受信部333を介して送受信制御部331に供給される。
送受信制御部331では伝送誤りに対する再送制御を行い、正しく受信されたパケットをメッセージ制御部32へ転送する。メッセージ制御部32は無線通信フォーマットをインタネット100で用いられるフォーマットへ変換し、コンテンツサーバ2に向けて入出力端子31を介して送信する。
測位サーバ1から送信される測定要求メッセージB3〜B5は、入出力端子31を介してメッセージ制御部32で受信される。メッセージ制御部32はこのメッセージを分析し、位置測定用無線部34に対して、端末IDで識別される端末(この例では端末4)から送信される位置情報応答メッセージB7を受信することができるように周波数の設定を行う。
測位サーバ1から端末4に向けて送信される位置情報プローブメッセージB6は端末4が接続している無線基地局3のみに転送され、入力端子31、メッセージ制御部32、送受信制御部331、送信部334、スイッチ332、送受信アンテナ335を介して端末4へ転送される。
端末4から同報メッセージとして送信される位置情報応答メッセージB7は、位置推定受信部341で受信される。位置推定受信部341では位置を推定するための伝搬パラメータを抽出し、メッセージ制御部32へ転送する。メッセージ制御部32は入力された値を測定結果メッセージB8〜B10として測位サーバ1へ転送する。
コンテンツサーバ2から送信される情報提供メッセージB13は端末4が接続される無線基地局3のみに転送され、位置情報プローブメッセージB6の時と同様の経路を通って端末4へ転送される。
位置推定受信部341は端末4から送信される位置情報応答メッセージB7を用いて、受信信号レベルや通信路インパルスレスポンスから得られる遅延分散等の伝搬パラメータを推定する。この推定には、例えば無線パケットに付加されるプリアンブル信号を用いることができる。プリアンブル信号では送信されたデータを正しく復調するために、受信信号レベルの測定やマルチパスフェージングによる歪を等化する等化器の設定のために通信路インパルスレスポンス推定を行うものである。これらの結果に基づいて、位置を推定するための伝搬パラメータを抽出する。
このように、GPSのような外部装置を用いずに、端末4から送信された信号によって測定される電波伝搬環境に基づき、精度よく端末4の位置を推定し、端末4の位置に則した情報サービスを提供することができる。
また、位置を推定する測位サーバ1は電波伝搬推定部14を有しており、電波伝搬推定部14が構造物の変化等に応じて推定結果を推定結果データベース15に記憶するので、無線基地局の新規追加、構造物の変化等に迅速に対応することができる。
さらに、無線基地局3が位置検出用の無線系(位置測定用無線部34)を有することで、接続している端末4の通信に影響を及ぼすことなく、端末4の位置を精度よく推定することができる。
本発明の一実施例による測位システムの構成を示すブロック図である。 図1のサービスエリアの分割例を示す図である。 本発明の一実施例による測位システムの動作を示すシーケンスチャートである。 図1の測位サーバの構成例を示すブロック図である。 図4のデータベースにおける記憶内容を示す図である。 図4の位置推定単位エリア推定部の動作例を示すフローチャートである。 図4の位置推定単位エリア推定部で用いる処理テーブルの構成例を示す図である。 図1の無線基地局の構成例を示すブロック図である。 従来例のシステム構成例を示すブロック図である。 従来例の動作例を示すシーケンスチャートである。 受信レベルの違いに基づいた位置推定による同一位置と推定されるエリアの例を示す図である。
符号の説明
1 測位サーバ
2 コンテンツサーバ
3,3−1〜3−3 無線基地局
4 端末
11,31 入力端子
12,32 メッセージ制御部
13 位置推定単位エリア情報データベース
14 電波伝搬推定部、
15 推定結果データベース
16 位置推定単位エリア推定部
17 送信キュー
18 出力端子
33 主信号用無線部
34 位置測定用無線部
100 インタネット
331 送受信制御部
332 スイッチ
333 主信号受信部
334 送信部
335 送受信アンテナ
341 位置推定受信部
342 受信アンテナ
A サービスエリア

Claims (11)

  1. 端末に無線リンクで接続可能な複数の無線基地局と、前記端末の位置を推定する測位サーバとがネットワークで接続され、予め設定された複数の領域からなるサービスエリア内における前記端末の位置を推定する測位システムであって、
    前記端末からの位置情報応答を受信する位置測定受信機能を有し、該位置情報応答に対応した該端末の位置の測定結果を前記測位サーバに出力する位置測定用無線部と、当該無線基地局に接続している端末との信号の中継を行う主信号用無線部と、を有し、前記位置測定用無線部と前記主信号用無線部とがそれぞれ異なる系統の無線系で接続される無線基地局と、
    前記サービスエリアの複数の領域各々における電波伝搬環境の推定結果を記憶する記憶機能と、前記記憶機能に記憶された前記推定結果と前記測定結果とを照合して前記端末の位置を推定する推定機能とを有する前記測位サーバと、
    からなることを特徴とする測位システム。
  2. 前記電波伝搬環境の推定結果は、前記複数の無線基地局各々から送信された電波の前記サービスエリア内における受信信号レベル及びインパルス応答からなることを特徴とする請求項1記載の測位システム。
  3. 前記電波伝搬環境の推定結果は、前記複数の無線基地局各々から送信された電波の前記サービスエリア内における受信信号レベル及び遅延分散からなることを特徴とする請求項1記載の測位システム。
  4. 前記測位サーバは、少なくとも前記複数の無線基地局各々の位置と前記複数の領域各々の構造物の配置とを基に前記サービスエリアの複数の領域各々における電波伝搬環境を推定する推定機能を含むことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか記載の測位システム。
  5. 端末に無線リンクで接続可能な複数の無線基地局と、前記端末の位置を推定する測位サーバとがネットワークで接続され、予め設定された複数の領域からなるサービスエリア内における前記端末の位置を推定する端末位置推定方法であって、
    前記無線局は、
    当該無線基地局に接続している端末との信号の中継を行う主信号用無線とは異なる無線系を用いて、前記端末からの位置情報応答を受信する位置測定受信ステップと、該位置情報応答に対応した該端末の位置の測定結果を前記測位サーバに出力する位置測定用無線通信ステップと、を実行し、
    前記測位サーバは、
    前記サービスエリアの複数の領域各々における電波伝搬環境の推定結果を記憶する記憶ステップと、前記記憶ステップにより記憶された前記推定結果と前記測定結果とを照合して前記端末の位置を推定する推定ステップと、を実行することで前記端末の位置を推定することを特徴とする端末位置推定方法。
  6. 前記電波伝搬環境の推定結果は、前記複数の無線基地局各々から送信された電波の前記サービスエリア内における受信信号レベル及びインパルス応答からなることを特徴とする請求項5記載の端末位置推定方法。
  7. 前記電波伝搬環境の推定結果は、前記複数の無線基地局各々から送信された電波の前記サービスエリア内における受信信号レベル及び遅延分散からなることを特徴とする請求項5記載の端末位置推定方法。
  8. 前記測位サーバが、少なくとも前記複数の無線基地局各々の位置と前記複数の領域各々の構造物の配置とを基に前記サービスエリアの複数の領域各々における電波伝搬環境を推定するようにしたことを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか記載の端末位置推定方法。
  9. 前記推定ステップは、前記サービスエリアの複数の領域各々毎に前記複数の無線基地局各々の前記測定結果との照合結果を基に前記端末が前記複数の領域のいずれに存在するかを推定するようにしたことを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか記載の端末位置推定方法。
  10. 初期時に設定された存在条件を前記端末が前記複数の領域のいずれに存在するかを推定するようにしたことを特徴とする請求項9記載の端末位置推定方法。
  11. 前記存在条件として、前記記憶機能に記憶された前記推定結果と前記複数の無線基地局各々からの前記測定結果との差を用いるようにしたことを特徴とする請求項10記載の端末位置推定方法。
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