JP2007134748A - 隣接デバイスの共同作業による無線ネットワークにおけるパフォーマンスの問題の検出および診断 - Google Patents

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Abstract

【課題】 無線通信ネットワークにおけるパフォーマンスの問題を検出し診断するシステムおよび方法を提供する。
【解決手段】 ネットワーク問題を共同で診断するための診断プログラムが、無線デバイス、隣接デバイス、および無線アクセスポイント上で実行される。隣接デバイスは、デバイス、アクセスポイント、および無線媒体における問題を判定するために、デバイスとアクセスポイントの間の診断セッションを傍受する。傍受デバイスからのデータは、要約し、後続のアクションのためにネットワーク管理者に送信することができる。診断プログラムは、問題を検出する受動コンポーネントと、診断技術を実行する能動コンポーネントとを含むように記述される。
【選択図】 図2

Description

本発明は概して、ネットワークのオペレーションに関し、より詳細には、無線ネットワークにおけるパフォーマンスの問題の診断に関する。
無線ネットワーク接続の便宜性は、無線ネットワーク(例えば、IEEE802.11ネットワーク)の大規模な採用につながった。企業、大学、家庭、および公共の場所は、驚く程の割合でこうしたネットワークを展開している。しかし、エンドユーザおよびネットワーク管理者にとって、かなりの数の「苦悩(pain point)」が残っている。ユーザは、時々とぎれる接続、低パフォーマンス、受信可能範囲の不足、および認証の失敗など、いくつかの問題を経験する。こうした問題は、アクセスポイントの配置不足、デバイスの設定ミス、ハードウェアおよびソフトウェアのエラー、無線媒体の性質(例えば、干渉、伝播)、ならびにトラフィックの輻輳など、様々な理由に起因して起こる。ユーザは、接続性およびパフォーマンスの問題について頻繁に不満をもち、ネットワーク管理者は、会社のセキュリティおよび受信可能範囲を管理する際、こうした問題を診断することを期待される。管理者のタスクは、無線媒体の信頼できない性質およびこうした問題の原因を判定するインテリジェントな診断ツールの欠如により、特に難しい。
IEEE802.11ネットワークを大規模に展開している企業には、多くの建物にまたがる数千のアクセスポイント(AP)が存在し得る。こうしたネットワークに伴う問題は、エンドユーザのフラストレーションおよび会社にとっての生産性の損失を生じさせる。さらに、各エンドユーザの不満の解消は、会社のIT部門に対して追加のサポート用人件費を生じさせる。この費用は、数十ドルになる場合もあり、エンドユーザの生産性の損失に起因する費用は含まない。
Zhang et al., "On the Characteristics and Origins of Internet Flow Rates", Proceedings of ACM SIGCOMM, August 2002 Floyd et al., "Equation-Based Congestion Control for Unicast Applications", Proceedings of ACM SIGCOMM, August 2000 Allman et al., "Estimating Loss Rates with TCP", ACM Perf. Evaluation Review 31(3), December 2003 W. Richard Stevens, "The Protocols (TCP/IP Illustrated ,Vol. I) ", Addison Wesley, 1994
IEEE802.11インフラストラクチャネットワークにおける障害診断は、無線ネットワーク接続における、注目度が比較的高い他の研究分野に比べて、研究団体から注目されていなかった。いくつかの企業は、診断ツールの提供を試みているが、こうした製品には、望ましいいくつかの機能(feature)が欠けている。例えば、こうした製品は、問題の考えられる原因を確認するために、データを集め、分析するという包括的な作業を行わない。さらに、ほとんどの製品が通常、APからデータを集めるだけであり、ネットワークをクライアント側から見ることを無視している。ネットワークをクライアントの観点から監視する一部の製品は、ハードウェアセンサを必要とするが、このセンサは、展開し維持するのにコストがかかり得る。また、現在のソリューションは通常、切断されたクライアントに対しては、最も助けを必要とするクライアントではあっても、いかなるサポートも提供しない。
上で概説した問題は、本明細書において記載する、無線ネットワーク内の障害を検出し診断するシステムおよび方法によって、少なくとも部分的に対処することができる。
以下は、読者に対して本開示のいくつかの態様の基本的な理解をもたらすために、本開示の簡略な要約を提示する。この要約は、本開示の網羅的な概要でも限定的な概要でもない。この要約は、本発明の主要な、かつ/または重大な要素を明らかにし、本発明の範囲を詳述し、あるいは本発明の範囲を限定するために与えられるものではまったくない。この要約の唯一の目的は、後で提示されるより詳細な説明の導入として、開示される概念の一部を簡略な形で提示することである。
一実施形態では、本明細書において記載するシステムおよび方法は、無線LANの展開において直面するパフォーマンスの問題の分析に利用することができる。インフラストラクチャ無線ネットワーク内の障害を検出し診断する柔軟なアーキテクチャも記載される。無線クライアント(および、可能な場合はアクセスポイント)に、近くにある無線媒体およびデバイスを監視するための手段(instrumentation)を適用することによって、このアーキテクチャは、プロアクティブ型およびリアクティブ型障害診断を両方ともサポートすることができる。この監視のフレームワークは、無線ユーザを悩ませている問題の一部に対処するのに利用することができる。
一実施形態では、無線ネットワーク内の第1の無線コンピューティングデバイスにおいて起こる通信問題の診断を促進するコンピュータ実行可能命令を含むコンピュータ可読媒体が提供され、無線ネットワークは、第1の無線コンピューティングデバイスおよび無線アクセスポイントを備え、コンピュータ実行可能命令は、第1の無線コンピューティングデバイス上で実行され、無線ネットワーク内に通信問題が存在するかどうか判定するステップと、通信問題の診断を補助させるための要求を、1つまたは複数の隣接無線コンピューティングデバイスにブロードキャストするステップと、診断セッションにおいて無線アクセスポイントによって送信されるスヌープ要求に応答するステップと、隣接無線コンピューティングデバイスの少なくとも1つから、診断セッションについての情報を受信するステップとを実施する。
別の実施形態では、第1の無線コンピューティングデバイスと無線アクセスポイントとの間の無線部分およびアクセスポイントとインフラストラクチャネットワークとの間の有線部分の両方を含むコンピュータネットワーク上の問題を診断する診断システムが提供され、診断システムは、第1の無線コンピューティングデバイス上で実行されるクライアント診断プログラムと、無線アクセスポイント上で実行されるアクセスポイント診断プログラムとを備え、アクセスポイント診断プログラムは、クライアント診断プログラムと通信して、ネットワーク接続問題が、ネットワークの有線部分で起こったのか、それとも無線部分で起こったのか判定する。
さらに別の実施形態では、無線ネットワーク内の第1の無線コンピューティングデバイスにおいて起こる通信問題の診断を促進するコンピュータ実行可能命令を含むコンピュータ可読媒体が提供され、コンピュータ実行可能命令は、第2の無線コンピューティングデバイス上で実行され、第1の無線コンピューティングデバイスから、診断ヘルプを求める要求を受信するステップと、無線環境および第1の無線コンピューティングデバイスと1つまたは複数の無線アクセスポイントの間のトラフィックフローを監視することによって、パフォーマンスデータを蓄積するステップと、蓄積されたパフォーマンスデータの要約を伝送するステップとを実施する。
添付の特許請求の範囲は本発明の特徴を具体的に定義するが、本発明およびその利点は、以下の詳細な説明を添付の図面と併せ読むことによって最もよく理解することができよう。
無線ネットワークのパフォーマンスの問題を検出し診断するための方法およびシステムが、特定の実施形態を参照して説明されるが、本発明の方法およびシステムはそのように限定されるわけではない。さらに、本明細書に記載する方法およびシステムは例示に過ぎず、本発明の要旨および範囲から逸脱することなく変形形態も可能であることを、当業者は容易に理解するであろう。この説明を吟味した後で、上記の内容は例示に過ぎず、限定ではなく、例示の目的でのみ提示されていることが当業者には明らかであろう。多数の変更形態および他の例示的な実施形態は、当業者の理解の範囲内であり、本発明の範囲内であると企図される。具体的には、本明細書において提示する例の多くは、方法の操作またはシステム要素の具体的な組合せを伴うが、そうした操作および要素は、同じ目的を達成するために、他のやり方で組み合わせることもできることが理解されるべきである。一実施形態にのみ関連して論じる操作、要素、および特徴は、他の実施形態における同様の役割から除外されることを意図していない。さらに、特許請求の範囲において、「第1」および「第2」など、順序を示す用語を、請求項の要素を修飾するために使用しているが、それ自体では、ある請求項の要素の、別の要素に対するいかなる優先度、優位性、または順序も、方法の操作が実施される時間的順序も暗示しているわけではなく、ある名称をもつある請求項の要素を、同じ名称をもつ別の要素と区別するための単なるラベルとして(順序を示す用語の使用は除く)、こうした複数の請求項要素を区別するのに使われている。
企業の無線ネットワークを使用し維持する際に、ユーザおよびネットワーク管理者が直面する問題の多くを以下に列挙する。
接続性の問題:エンドユーザは、建物の特定のエリアでの一貫性のないネットワーク接続性、またはネットワーク接続性の欠如について不満をもつ。このような「デッドスポット」または「RFホール」は、弱いRF信号、信号の欠如、環境条件の変化、または障害物に起因して起こり得る。RFホールの自動発見は、無線管理者にとって重要である。管理者は次いで、この問題を、問題のあるエリア内でAPを配置し直すか、またはAPの密集度を増やすことによって、あるいは受信可能範囲の改善のために近くのAP上のパワー設定を調節することによって解決することができる。
パフォーマンスの問題:このカテゴリは、クライアントが、パフォーマンスの低下、例えば、低スループットや長い待ち時間を認識する状況をすべて含む。例えば、輻輳に起因するトラフィックの速度低下、電子レンジまたはコードレス電話に起因するRF干渉、マルチパス干渉、不十分なネットワーク計画または構成が不十分なクライアント/APに起因する大規模同一チャネル干渉など、パフォーマンスの問題が存在するいくつかの理由があり得る。パフォーマンスの問題は、ネットワークの非無線パートにおける問題の結果として、例えば、遅いサーバやプロキシに起因して起こる場合もある。したがって、診断ツールは、問題が、無線ネットワーク内部にあるのか、それとも他の場所にあるのか判定することができると有用である。さらに、無線パートにおける原因の識別は、ネットワーク管理者が、エンドユーザのためにより適切にシステムを提供し、経験(experience)を向上させることを可能にするのに重要である。
ネットワークセキュリティ:大企業はしばしば、IEEE802.1xなどのソリューションを使用して、企業のネットワークを保護する。しかし、ITマネージャにとって最悪のシナリオが起こるのは、従業員が、そうとは気づかずに、無許可APを会社のネットワークのイーサネット(登録商標)タップに接続することによって、ネットワークのセキュリティを危うくさせるときである。この問題は一般に、「無認可AP問題(Rogue AP Problem)」と呼ばれる。こうした無認可APは、無線ネットワークセキュリティの最も一般的であり深刻な欠陥の1つである。このようなAPが存在するせいで、外部のユーザが、会社のネットワーク上のリソースへのアクセスを許可される。こうしたユーザは、情報を漏らす場合も、他の損害を引き起こす場合もある。さらに、無認可APは、周辺にある他のアクセスポイントとの干渉を引き起こし得る。大規模ネットワークにおける、手動プロセスによる無認可APの検出は、コストも時間もかかる。したがって、このようなAPをプロアクティブに検出することが重要である。
認証問題:ITサポートグループのログによると、いくつかの不満は、ユーザが、ネットワークに対して自分を認証させることができないことに関連する。IEEE802.1xなどの技術によって保護された無線ネットワークにおいて、認証の失敗は通常、証明書の紛失または失効に起因する。したがって、このような認証問題を検出し、クライアントが、有効な証明書を用いてブートするのを助けることが重要である。
本発明は、以下の詳細な説明を添付の図面と併せ読むと、より完全に理解されよう。本説明では、同じ番号は、本発明の様々な実施形態において同様の要素を指す。
本発明の態様は、適切なコンピューティング環境において実装されるものとして示される。そうすることが必要なわけではないが、パーソナルコンピュータによって実行される、プロシージャなどのコンピュータ実行可能命令という一般的なコンテキストにおいて、本発明が説明される。概して、プロシージャは、特定のタスクを実施しまたは特定の抽象データタイプを実装するプログラムモジュール、ルーチン、関数、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含む。さらに、本発明は、ハンドヘルドデバイス、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースのまたはプログラム可能な家電製品、ネットワークPC、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータなどを含む他のコンピュータシステム構成を用いて実施できることを当業者は理解するであろう。本発明は、通信ネットワークを介してリンクされるリモート処理デバイスによってタスクを実施する分散型コンピューティング環境でも実施することができる。分散型コンピューティング環境では、プログラムモジュールは、ローカルおよびリモートメモリ記憶デバイス両方に配置することができる。コンピュータシステムという用語は、分散型コンピューティング環境において見ることができるような、コンピュータからなるシステムを指すのに使うことができる。
図1は、本発明の態様を実施することができる、適切なコンピューティングシステム環境の例100を示す。コンピューティングシステム環境100は、適切なコンピューティング環境の一例に過ぎず、本発明の使用または機能の範囲に対するどのような限定を示唆することも意図していない。コンピューティング環境100は、例示的な動作環境100に示すどのコンポーネントまたはその組合せに関するどのような依存も要件も有していると解釈されるべきではない。少なくとも本発明の一実施形態は、例示的な動作環境100に示す各コンポーネントを含むが、本発明の、より典型的な別の実施形態では、必須でない一部または全部のコンポーネント、例えば、ネットワーク通信に必要とされるもの以外の入力/出力デバイスは含まない。
図1を参照すると、本発明を実施する例示的なシステムは、汎用コンピューティングデバイスを、コンピュータ110の形で含む。コンピュータ110のコンポーネントは、処理ユニット120と、システムメモリ130と、システムメモリなど様々なシステムコンポーネントを処理ユニット120に結合するシステムバス121とを含み得るが、それに限定されない。システムバス121は、様々なバスアーキテクチャのいずれかを使用するメモリバスまたはメモリコントローラ、周辺バス、およびローカルバスなどいくつかのタイプのバス構造のいずれでもよい。限定ではなく例として、このようなアーキテクチャは、ISA(業界標準アーキテクチャ)バス、MCA(マイクロチャネルアーキテクチャ)バス、EISA(拡張ISA)バス、VESA(米国ビデオ電子装置規格化協会)ローカルバス、メザニンバスとしても知られるPCI(周辺装置相互接続)バスを含む。
コンピュータ110は通常、様々なコンピュータ可読媒体を含む。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ110によってアクセスすることができるとともに揮発性媒体および不揮発性媒体、取外し可能媒体および固定式媒体両方を含む、市販されているどの媒体でもよい。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体および通信媒体を含み得る。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータなどの情報を格納するためのどの方法でも技術でも実施される揮発性媒体および不揮発性媒体、取外し可能媒体および固定式媒体を含む。コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリまたは他のメモリ技術、CD−ROM、DVD(デジタル多用途ディスク)または他の光学ディスク記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶装置、あるいは、所望の情報を格納するのに使うことができるとともにコンピュータ110によってアクセスすることができる他のどの媒体も含むが、それに限定されない。通信媒体は一般に、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータを、変調データ信号、例えば搬送波や他の移送機構として具体化し、どの情報配信媒体も含む。「変調データ信号」という用語は、信号中の情報を符号化するように設定されまたは変更される信号特性の1つまたは複数を有する信号を意味する。限定ではなく例として、通信媒体は、有線ネットワークや直接有線接続などの有線媒体、ならびに音響、RF、赤外線、および他の無線媒体などの無線媒体を含む。上記のどの組合せも、やはりコンピュータ可読媒体の範囲に含まれるべきである。
システムメモリ130は、コンピュータ記憶媒体を、ROM(読出し専用メモリ)131およびRAM(ランダムアクセスメモリ)132など、揮発性および/または不揮発性メモリの形で含む。BIOS(基本入出力システム)133は、例えば起動中にコンピュータ110内部の要素間での情報の転送を助ける基本ルーチンを含み、通常はROM131に格納される。RAM132は一般に、処理ユニット120に対してただちにアクセス可能な、かつ/または処理ユニット120によって現在操作されているデータおよび/またはプログラムモジュールを含む。限定ではなく例として、図1は、オペレーティングシステム134、アプリケーションプログラム135、他のプログラムモジュール136、およびプログラムデータ137を示す。
コンピュータ110は、他の取外し可能/固定式、揮発性/不揮発性コンピュータ記憶媒体も含み得る。単なる例として、図1は、固定式不揮発性磁気媒体からの読出しまたはそこへの書込みを行うハードディスクドライブ141、取外し可能な不揮発性磁気ディスク152からの読出しまたはそこへの書込みを行う磁気ディスクドライブ151、および、CD ROMや他の光学媒体など取外し可能な不揮発性光ディスク156からの読出しまたはそこへの書込みを行う光ディスクドライブ155を示す。例示的な動作環境で使うことができる、他の取外し可能/固定式、揮発性/不揮発性コンピュータ記憶媒体は、磁気テープカセット、フラッシュメモリカード、デジタル多用途ディスク、デジタルビデオテープ、固体状態RAM、固体状態ROMなどを含むが、それに限定されない。ハードディスクドライブ141は通常、インターフェース140などの固定式メモリインターフェースによって、システムバス121に接続され、磁気ディスクドライブ151および光ディスクドライブ155は通常、インターフェース150などの取外し可能メモリインターフェースによって、システムバス121に接続される。
上述し、かつ図1に示すディスクドライブおよびそれに関連するコンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、およびコンピュータ110のための他のデータの格納を可能にする。図1では、例えば、ハードディスクドライブ141を、オペレーティングシステム144、アプリケーションプログラム145、他のプログラムモジュール146、およびプログラムデータ147を格納するものとして示してある。こうしたコンポーネントは、オペレーティングシステム134、アプリケーションプログラム135、他のプログラムモジュール136、およびプログラムデータ137と同じでも、異なってもよいことに留意されたい。オペレーティングシステム144、アプリケーションプログラム145、他のプログラムモジュール146、およびプログラムデータ147は、少なくとも異なるものであることを示すために、ここでは異なる番号が与えられている。ユーザは、タブレット、あるいは電子デジタイザ、マイクロホン、キーボード162、一般にマウス、トラックボール、またはタッチパッドと呼ばれるポインティングデバイス161を介して、コマンドおよび情報をコンピュータ110に入力することができる。他の入力デバイス(図示せず)は、ジョイスティック、ゲーム用パッド、衛星パラボラアンテナ、スキャナなどを含み得る。こうしたおよび他の入力デバイスはしばしば、システムバスに結合されるユーザ入力インターフェース160を介して処理ユニット120に接続されるが、パラレルポート、ゲームポート、USB(ユニバーサルシリアルバス)など、他のインターフェースおよびバス構造によって接続することもできる。モニタ191または他のタイプの表示デバイスも、ビデオインターフェース190などのインターフェースを介してシステムバス121に接続される。モニタ191は、タッチスクリーンパネルなどと統合することもできる。モニタおよび/またはタッチスクリーンパネルは、タブレットタイプのパーソナルコンピュータでのように、コンピューティングデバイス110が組み込まれているハウジングに物理的に結合できることに留意されたい。さらに、コンピューティングデバイス110などのコンピュータは、出力周辺インターフェース195などを介して接続することができるスピーカ197およびプリンタ196など、他の周辺出力デバイスも含み得る。
コンピュータ110は、リモートコンピュータ180など、1つまたは複数のリモートコンピュータへの論理接続を用いて、ネットワーク接続された環境において動作することができる。リモートコンピュータ180は、パーソナルコンピュータ、サーバ、ルータ、ネットワークPC、ピアデバイス、または他の共通ネットワークノードでよく、通常、コンピュータ110に関連して上述された要素の多くまたはすべてを含むが、図1にはメモリ記憶デバイス181のみが示されている。図1に示される論理接続は、LAN(ローカルエリアネットワーク)171およびWAN(ワイドエリアネットワーク)173を含むが、他のネットワークも含み得る。このようなネットワーク環境は、会社、企業規模のコンピュータネットワーク、イントラネットおよびインターネットにおいて一般的である。
LANネットワーク環境において使われる場合、コンピュータ110は、ネットワークインターフェースまたはアダプタ170を介してLAN171に接続される。WANネットワーク環境において使われる場合、コンピュータ110は通常、モデム172、または、例えばインターネットなどのWAN173を介して通信を確立する他の手段を含む。モデム172は、内部にあっても外部にあってもよく、ユーザ入力インターフェース160または他の適切な機構を介してシステムバス121に接続することができる。ネットワーク接続された環境では、コンピュータ110に関連して図示されるプログラムモジュールまたはその一部は、リモートメモリ記憶デバイスに格納することができる。限定ではなく例として、図1は、リモートアプリケーションプログラム185を、メモリデバイス181に常駐するものとして示す。図示したネットワーク接続は例示的なものであり、コンピュータ間の通信リンクを確立する他の手段も使うことができることが理解されよう。具体的には、コンピュータ110は好ましくは、IEEE802.11プロトコルに従って動作する無線ネットワーク用インターフェースまたは無線カードを含む。
本発明の実施形態では、システムは、図2に示すように、いくつかのコンポーネントからなる。クライアント診断(DC)202は、無線クライアントマシン204上で実行されるソフトウェアである。AP診断(DAP)206は、アクセスポイント208上で実行される。サーバ診断(DS)210は、組織のバックエンドサーバ212上で実行される。
本発明のいくつかの実施形態では、クライアント診断モジュール202は、RF環境と、隣接クライアント214およびAP216からのトラフィックフローとを監視する。正常に活動する間、クライアントの無線カードは、無差別モード(promiscuous mode)には置かれない。DC202は、収集したデータを使って、ローカルな障害診断を実施する。個々の障害検出機構に応じて、このデータの要約が、好ましくは一定の間隔でDAP206またはDS210に伝送される。さらに、DC202は、オンデマンドなデータ収集を実施するための、DAP206またはDS210からのコマンドを受入するようにプログラミングされ、例えば、無差別モードに切り換わり、近くのクライアントのパフォーマンス問題を分析する。無線クライアント204が切断された場合、DC202は、データのログをローカルデータベース/ファイルに記録する。このデータは、将来、ネットワーク接続が復旧したとき、DAP206またはDS210によって分析することができる。
AP診断206は、DC202からの診断メッセージを受入し、こうしたメッセージを独自の測定結果とマージし、DS210に要約レポートを送信する。本発明のいくつかの実施形態は、AP診断206を含まない。DAP206は、DS210の作業負荷を軽減する。本発明のいくつかの実施形態は、レガシーAP220およびDAP206の混合を含む。APが、レガシーAP220(例えば、AP診断を実行しないAP)である場合、APの監視機能は、DC202によって実施され、APの要約機能および調査は、DS210で実施される。
サーバ診断210は、DC202およびDAP206からのデータを受入し、様々な障害を検出し診断するための適切な分析を実施する。DS210は、各AP208の場所を格納するデータベース221へのアクセス権も有する。ネットワーク管理者は、負荷のバランスをとるために、例えば、各APのMACアドレスをある特定のDS210にハッシュすることによって、システム内に複数のDS210を展開することができる。いくつかの実施形態では、サーバ診断210は、RADIUS230およびKerberos232サーバなど、他のネットワークサーバと対話して、クライアント許可およびユーザ情報を得る。
図2を参照して記載する例示的なシステムは、リアクティブ型監視およびプロアクティブ型監視の両方をサポートする。プロアクティブ型監視において、DCおよびDAPは、システムを絶えず監視する。DC、DAP、またはDSによって異常が検出された場合、ネットワーク管理者が調査を行うための警告が発せられる。リアクティブ型監視モードは、サポート担当者がユーザの不満を診断したいときに用いられる。担当者は、DSの1つから、ある特定のDCに、問題を診断するためのデータを収集し分析させる指示を発行することができる。
例示的なシステムは、電源管理に関して、わずかなオーバーヘッドしか課さない。後で記載するプロアクティブ型技術およびリアクティブ型技術は両方とも、非常に小さい帯域幅、CPU、またはディスクリソースを消費する。その結果、こうした技術は、バッテリ消費にわずかな衝撃しか与えない。図2に示す例示的なシステムアーキテクチャは、DC、DAP、およびDSを使うことによって、本発明の実施形態におけるいくつかの機能をサポートする。サポートされる機能の一部は、切断されたクライアントの発見、切断されたクライアントの補助、パフォーマンスの問題の分離、および非認識アクセスポイントの検出を含む。
本発明のいくつかの実施形態では、DAP206は、AP208に対するソフトウェア変更であり、より優れたスケーラビリティおよびAPのパフォーマンス分析を可能にする。ハードウェアを変更する必要がないので、本実施形態を展開する際の障害は比較的低い。
クライアントマシン204およびアクセスポイント208は好ましくは、ビーコンおよびプローブを制御する機能を有する。さらに、クライアントマシン204は好ましくは、独自にインフラストラクチャネットワークを開始する(すなわち、APになる)能力、またはアドホック(すなわち、コンピュータ−コンピュータ間)ネットワークを開始する能力を有する。この機能は、現在市場に流通している多くの無線カードによってサポートされる。本発明のいくつかの実施形態は、近くのクライアントまたはアクセスポイントの存在を利用する。ソフトウェア「センサ」を備えた近くのクライアントまたはアクセスポイントを利用することによって、展開コストが低くなる可能性がある。
バックエンドサーバ212は好ましくは、データベースを使って、ネットワーク内のアクセスポイントすべての場所を維持する。このような場所データベースは好ましくは、ネットワーク管理者によって維持される。
図2に示す例示的なシステムは、システム内のクライアントおよびAPの数に対応することができる。システムは、DSおよびDAPという2つの共有リソースを含む。単一のサーバ診断が潜在的ボトルネックにならないようにするために、好ましくは、システム負荷が増すと追加DSが追加される。さらに、いくつかの実施形態は、個々の各DSが、DCおよびDAPと診断の負担を共有することによって、作業負荷を軽減することを可能にする。DSは、DCおよびDAPが問題を診断することができず、かつ分析がグローバルな視点および追加データを必要とする(例えば、複数のDAPから入手される信号強度情報が、切断されたクライアントの発見のために必要となり得る)場合のみ使われる。
同様に、DAPは共有リソースなので、DAPに余分な作業をさせることは、おそらくDAPに関連するすべてのクライアントのパフォーマンスを損ない得る。DAPに対する負荷を削減するために、本発明のいくつかの実施形態は、最適化技術を利用し、この技術によって、APは、どのクライアントがAPに関連づけられている場合も、アクティブスキャンを実施せず、関連づけられたクライアントが、こうした操作を必要に応じて実施する。APは、APのパフォーマンスにごくわずかな影響しか与えない受動監視活動を実施し続ける。どのクライアントも関連づけられていない場合、APはアイドル状態であり、こうした監視操作を実施することができる。この手法は、AP周辺の物理的エリアのほとんどが、APのパフォーマンスを損なうことなく監視されることを保証する。
一実施形態では、DC、DAP、およびDSの間の対話は、IEEE802.1xによって発行されるEAP−TLS証明書を用いて保護される。公認の認証機関(CA)が、DC、DAP、およびDSに証明書を発行する。こうした証明書は、こうしたエンティティの間のすべての通信が相互に認証されることを保証するのに使われる。一実施形態は、正当なユーザによる悪意のある振舞いを検出する既知の技術を含む。
図3に注意を向けると、ここで、IEEE802.11無線ネットワークにおけるパフォーマンスの問題を検出し診断する技術が、本発明の実施形態に従って記載される。クライアント診断302、アクセスポイント診断304、およびサーバ診断306の様々な組合せによって実施される別個の3つのフェーズ、すなわち問題検出フェーズ308、問題分離フェーズ310、および問題診断フェーズ312がある。検出フェーズ308は好ましくは、クライアント診断302によって実施され、クライアント診断302は、2つの軽いコンポーネント、すなわちプロアクティブ型/受動監視コンポーネント314およびリアクティブ型診断コンポーネント316を備える。監視コンポーネント314は、クライアントにおいてバックグラウンドで実行され、診断コンポーネント316に、パフォーマンスが低下した接続を検出したときを知らせる。この時点で、診断コンポーネント316は、接続を分析し、遅延の分析、すなわち、有線および無線パートにおける遅延の程度、さらに無線パートに関しては、クライアント318での遅延、AP320での遅延、ならびに媒体322および324での遅延の詳細な報告を出力する。ネットワーク問題が起こっていると宣言することについて、監視コンポーネント314は保守的であることが望ましい。というのは、間違った警告は、診断コンポーネント316を呼び出すからである。このコンポーネントは、オーバーヘッドが小さいので、このコンポーネントの呼出しは、クライアント318およびAP320のパフォーマンスに些細な衝撃しか与えない。
一実施形態では、TCPがインターネットにおいて最も広く利用されているトランスポートプロトコルなので、パフォーマンスの問題は、TCP接続のために診断される。TCP接続ついて、接続のデータおよび肯定応答(ACK)パケットを活用することによって、受動診断が遂行される。他のトランスポートプロトコルついて、アクティブプローブまたはパフォーマンスレポート(例えば、RTCPレポート)のどちらかを用いて、エンドツーエンドの損失レートおよびラウンドトリップ時間が計算される。
より詳細には、検出フェーズ308に移ると、本発明の実施形態は、ネットワークのパフォーマンス問題が、低スループット、高い損失レート、および高遅延など、様々な形で現れ得ると認識している。いくつかの実施形態では、スループットは、問題を検出する基準値として使われない。というのは、スループットは、作業負荷に依存し(すなわち、クライアントのアプリケーションが、高スループットを要求としないかもしれない)、かつトランスポートプロトコルの特定のパラメータ(例えば、TCPにおける初期ウィンドウサイズ、送信側および受信側のウィンドウサイズ)に依存するからである。代わりに、本発明の実施形態では、パケット紛失レートおよびラウンドトリップ時間が、パフォーマンス問題の検出に用いられる。
TCP接続におけるラウンドトリップ時間(RTT)を推定するために、本発明の実施形態は、クライアントが送信側であるかどうか調べる。クライアントが送信側の場合、クライアントは、既にRTTを追跡している。クライアントが受信側(receiver)の場合、クライアントは、ヒューリスティックを適用して、ラウンドトリップ時間を推定することができる(例えば、非特許文献1参照)。
損失レートを推定するために、本発明の実施形態におけるクライアント診断302は、ヒューリスティックを利用する(例えば、非特許文献2、非特許文献3参照)。クライアント318によって送信され受信されるパケットに対して、様々な損失レートが計算される。クライアント318によって送信されるデータパケットに対して、損失レートは、最後のL個のRTTにおける、送信されるパケットに対する、再伝送されるパケットの比として推定される。この推定機構は、損失レートが不必要に多めに見積もられないように、TCP実装が、Selective ACK(SACK)を用いることを前提とする。これは、いくつかのオペレーティングシステム、例えば、Windows(登録商標)、Linux、Solarisが現在、このオプションをデフォルトでサポートしているので、妥当な前提である。この推定値は、タイムアウトがTCP接続において起こる場合、実際の損失レートより高い場合があるが、この不正確さは、2つの理由により許容可能である。第1に、TCP接続においてタイムアウトが起きた場合、TCP接続には、問題が起きており、診断を行うのに値する。第2に、誤りの結果、小さなオーバーヘッドを被る本発明の診断コンポーネントをトリガするだけである。より正確な分析が必要とされる場合、好ましくは、Allmanらによって提案されたLEAST手法が用いられる。
クライアント318によって受信されるデータパケットに対して、本発明の実施形態は、以下の手法を用いて、損失の数を推定する。すなわち、開始シーケンス番号が、予期される次のシーケンス番号でないようなパケットが受信された場合、欠けているセグメントは、失われたと見なされる。損失レートは、最後のL個のRTTにおいて予期されるパケットの総数に対する損失パケットの比と推定される。予期されるバイト数は、最後のL個のRTTの間での最大観測シーケンス番号から最小の番号を引いたものと計算されることに留意されたい。最大セグメントサイズ(MSS)は、Zhangらによって教示されている方法などを用いて推定され、パケット数は、バイト数をMSSで割ることによって推定される。
接続に損失が非常に多いか、または高遅延が起きている場合、監視コンポーネント314は、診断コンポーネント316をトリガする。ある特定のパケットのRTTが所与の閾値(例えば、250msec)より多いか、または現在のTCP RTTの何らかの倍数(例えば、2倍)より高い場合、接続は、高遅延が起きていると検出される。一時的に起こる高遅延に対して診断アルゴリズムを呼び出さないようにするために、何らかの変数D以上のパケットが高遅延を経験している場合のみ、接続はフラグを立てられる。接続は、(伝送され、または受信されたパケットに対する)その損失レートが、ある程度の閾値L(例えば、5%)より高い場合、損失が多いと分類される。DおよびLは両方とも、書換え可能なパラメータであり、それぞれ、検出コンポーネントの応答性と診断コンポーネントの不必要な呼出しの間の妥協点を表す。つまり、小さな値のDまたはLを使うと、遅延/損失のどの変化もすぐに検出されるが、診断コンポーネントを不必要に呼び出す結果にもなり得る。高い値のDまたはLを使う場合、応答の遅さの他に、別の問題が起こる。すなわち、十分な数のサンプルが集められる前に、TCP接続が終了し得る。このような状況は、短いウェブの転送(short Web transfer)の場合に起こり得る。本発明の実施形態は、TCP接続全体に渡って、クライアント318とリモートホスト326の間の損失レートおよび遅延情報を集約することによって、この問題を緩和する。
ネットワークのパフォーマンス問題が、問題検出フェーズ308において検出されると、クライアント318にあるDC302は、問題分離フェーズ310で、それに関連づけられたDAP304と通信して、パスの有線パート322における遅延と無線パート324における遅延とを区別する。本発明の実施形態によって用いられる、有線パフォーマンス問題と無線パフォーマンス問題を分離するための方法を、図4を参照して説明する。DCが、ステップ402で、パフォーマンスの問題をDAPに通知すると、DAPは次いで、そのクライアントの接続のために、ステップ404で、TCPデータおよびACKパケットの監視を開始する。DAPは、ステップ406で、TCP接続において、クライアントが送信側であるか、それとも受信側であるか判定する。クライアントが送信側の場合、DAPは、ステップ408で、クライアントからリモートホストまでのデータパケットと、対応するTCP ACKパケットの受信時間との差を計算する。この時間差は、有線ネットワークにおいて被る遅延の推定値である。ラウンドトリップ時間の推定値が妥当な値となることを保証するために、好ましくは、TCPによって利用される様々なヒューリスティック、例えば、Karnのアルゴリズムが、こうしたラウンドトリップ測定値にも適用される(例えば、非特許文献4参照)。ステップ410で、DAPは、この推定値をDCに送信し、ステップ412で、DCは、TCPラウンドトリップ時間から、この推定値を差し引いて、遅延の無線パートを判定することができる。クライアントが受信側の場合、一実施形態では、この分析を計算するのに同様の手法が用いられる。すなわち、DAPは、ステップ414で、リモートホストからクライアントへのデータパケットおよび対応するACKパケットを監視することによって、無線遅延を判定する。DAPで維持される状態の量は、応答されなかったTCPパケットの数に対応するので、少ないことに留意されたい。この量は、サンプリングによってさらに削減することができる。
図3に戻ると、AP320またはクライアントのプロセッサの過負荷、無線媒体324における問題、AP320またはクライアント318のドライバまたは他のカーネルの問題など、いくつかの理由による無線パフォーマンスの低下が、クライアント318で起こり得る。本発明の実施形態は、問題が無線ネットワークパスにおけるパケット遅延に与える衝撃を観察することによって、こうした問題の影響を定量化する。こうしたパフォーマンスの問題は、クライアント318でのパケット遅延、AP320でのパケット遅延、および無線媒体324におけるパケット遅延という3つのカテゴリに分かれる。実施形態は、傍受隣接デバイスを用いた遅延推定(Estimating Delay using Eavesdropping Neighbors:EDEN)と称する協働方式を用いる。EDENは、他のクライアントの存在を利用して、上記カテゴリのそれぞれの範囲内で経験される遅延を定量化する。電磁波は、光の速度で進むので、RF伝播遅延は、クライアントまたはAPの遅延と比較してわずかであると仮定して差し支えない。クライアント318のパフォーマンス診断コンポーネント316は、その問題検出コンポーネント314によってトリガされると、近くのクライアントに診断ヘルプを依頼するパケットのブロードキャストを開始する。こうしたパケットを聞いた(受信した)すべてのクライアントは、無差別モード(または「傍受」モード)に切り換わり、DAP304に、診断を開始するよう依頼する。2005年1月31日に出願した整理番号231441の係属中の米国特許出願「USING A CONNECTED WIRELESS COMPUTER AS A CONDUIT FOR A DISCONNECTED WIRELESS COMPUTER」で論じられている機構などのセキュリティ機構が、こうしたクライアントに対する攻撃を防止するのに利用することができる。EDENでの複数のスヌープクライアントの使用は、以下の頑強性をもたらすことに留意されたい。すなわち、後で論じるEDENプロトコル要求および応答を少なくとも1つのクライアントが聞く見込みを、複数のクライアントが高める。
EDENは、ここで図5を参照して説明する2つのフェーズで進行する。第1のフェーズにおいて、クライアント504が関連づけられているDAP502が、クライアント504での遅延を推定する。DAP502は、ステップ506で、周期的(例えば2秒おき)にクライアント504にスヌープ要求パケットを送信する。クライアント504は、スヌープ要求パケットを受信すると、ステップ508で、スヌープ応答メッセージを使って直ちに返答する。傍受クライアント510は、ステップ512で、スヌープ要求を聞いた(傍受した)時間をログに記録し、ステップ514での、クライアント504による、対応するスヌープ応答パケットを送信しようとする第1の試み、すなわち、再伝送ビットがクリアである応答パケットの時間のみが記録される。傍受クライアント510は、こうしたパケットのいずれかを入手し損なうと、その要求/応答ペアに対するタイミング値を無視する。記録時間の間の差は、クライアント遅延、すなわち、要求パケットを受信した後の、クライアントにおいて起こるアプリケーションおよびOSの遅延である。頑強性のために、スヌープ要求は、好ましくは何度か(例えば20回)送信される。クライアントおよびAPの遅延は、こうしたすべての事例を対象として平均をとられる。
第2のフェーズにおいて、AP遅延を測定するのに、同様の技術が用いられる。すなわち、クライアント504が、ステップ520で、スヌープ要求パケットを送信し、AP502が、ステップ522で、応答を送信する。傍受クライアント510は、ステップ521および523で、要求および応答時間をログに記録する。クライアント504も、ステップ524で、こうしたスヌープ要求および応答に対するAPまでのラウンドトリップ時間とともに、クライアント504が応答を受信しなかった、例えば要求または応答が失われた要求パケットの数を記録する。
クライアントおよびAPの遅延は、無線媒体において起こる競合に起因する遅延を含み得る。このような競合に起因する遅延は、妥当な正確さでEDENが遅延を推定することを阻止しないことを、実証的研究が示している。
プロトコルの最後で、好ましくは傍受クライアント510すべてが、クライアント診断504にAPおよびクライアントの遅延時間を送信する。クライアントによって報告されるラウンドトリップ時間と、クライアントおよびAPでの遅延の合計との間の差は、送信および受信無線リンクにおいてパケットが直面する遅延の合計に近い。クライアント診断504は次いで、ネットワーク管理者に、クライアント/AP/媒体という分類を報告することができる。クライアント診断504は、応答されなかった要求パケットのパーセンテージを、無線リンクでのネットワークレベルの損失レートのインジケータとして報告することもできる。
本発明の代替実施形態では、無線アクセスポイントは、上述したEDENのステップを実行することによって、ネットワークのパフォーマンス問題を検出する。このような実施形態において、無線アクセスポイントは、損失パケットおよびパケット遅延に対するネットワークトラフィックを監視することができ、さらに、クライアントまたは別のアクセスポイントとのスヌーププロトコルに関与することもできる。アクセスポイントは、隣接クライアントに、プロトコルを傍受するよう通知し、収集された情報を受信して、問題の性質を判定する。
図6に注意を向けると、実装の一実施形態の詳細が示されている。基本アーキテクチャは、クライアント、アクセスポイント、およびサーバ上でそれぞれ実行される、DC、DAP、およびDSデーモンからなる。システムは、例えば、標準的な市販の802.11bカードとともに、Microsoft Windows(登録商標)オペレーティングシステム上に実装することができる。DSにおいて、デーモンプロセスは、DAPからの情報を受入する。DSは、ファイルまたはデータベースから、正当なAPの一覧を読み出す。DCまたはDAPにおけるコードの構造は好ましくは、ユーザレベルのデーモン602ならびにカーネルレベルのドライバ604および606を備える。こうした部分は、ユーザレベルのデーモン602で機能が実現できない場合、またはパフォーマンス上の不利益があまりにも多い場合のみ、カーネルドライバ604および606にコードが追加されるように構築される。
例示的なシステムには、Microsoft Windows(登録商標)オペレーティングシステムにおけるNative WiFiドライバのような、ミニポートドライバ604および中間ドライバ(IMドライバ)606という2つのカーネルドライバがある。ミニポートドライバ604は、ハードウェアと直接通信し、例えばパケットの送信/受信、チャネルの設定などの基本機能を提供する。ドライバ604は、関連づけ、認証などのような機能がIMドライバ606において扱うことができるように、十分なインターフェースを公開する。IMドライバ606は、現在のチャネル、伝送レベル、電源管理モード、SSIDなど、様々なパラメータを照会する、(ロードにより公開される)いくつかのインターフェースをサポートする。パラメータの設定を可能にするだけでなく、この照会は、ユーザレベルのコードが、アクティブスキャンを要求し、具体的なSSIDと関連づけ、パケットを取り込むことなども可能にする。概して、この照会は、ユーザレベルのコードにかなりの柔軟性および制御をもたらす。
多くの操作がIMドライバ606に既に存在するにも関わらず、本発明の実施形態は、特定の機能を公開し特定のプロトコルのパフォーマンスを向上させるための変更を用いる。ミニポートドライバ604は好ましくは、ある特定のタイプのパケットをIMドライバ606に公開するように最小限変更される。IMドライバ606において、好ましくは以下のサポートが追加される。すなわち、パケットヘッダおよびパケットの取込み、受信されたパケットからのRSSI(Received Signal Strength Indicator:受信信号強度表示信号)値の格納、AP情報の追跡、ならびにプロトコル効率のためのカーネルイベントのサポートである。こうした変更が、次にさらに詳しく論じられる。
パケットヘッダおよびパケットの取込み:本発明の実施形態は、特定のパケットまたはパケットヘッダのみが取り込まれるようなフィルタ、例えば、特定のMACアドレス、パケットタイプ、パケットサブタイプ(例えば、管理パケットおよびビーコンパケット)などに基づくフィルタが設定されることを可能にする。
受信されたパケットからのRSSI値の格納:本発明の実施形態は、受信されたすべてのパケットのRSSI値を入手し、(MACアドレス上で索引づけされる)各隣接デバイスからのRSSI値を追跡する、NeighborInfoテーブルと呼ばれるテーブルを維持する。指数関数的に重みづけされた平均が、例えば、0.25というある程度の重み係数を与えられた新しい値とともに維持される。
AP情報の追跡:NeighborInfoテーブルにおいて、いくつかの実施形態は、ある特定のMACアドレスからパケットが聞かれた(受信された)チャネル、(ビーコンからの)SSID情報、およびデバイスがAPであるか、それともステーションであるかを追跡する。
プロトコル効率のためのカーネルイベントサポート:好ましくは、カーネルとユーザレベルのコードの間で共有されるイベントが追加される。カーネルは、「興味のある」イベントが起こると、このイベントをトリガする。このことは、プロトコルのいくつかを、ポーリングベースではなく中断駆動型にさせる。
さらに、好ましくは、上で論じた情報を入手しクリアするためにいくつかのioctlが追加される。
本発明の実施形態において、診断デーモン602は、デバイス上で実行され、情報を集め、かつ、上で論じた様々な機構を実装する。このデバイスは、APである場合、診断情報を、DSおよびDCと伝達し合う。デバイスは、DCに過ぎない場合、デバイスに関連づけられたAPと通信して、診断情報を伝える。DC上の診断デーモンは、定期的な間隔、例えば30秒おきに、カーネル608から、現在のNeighborInfoテーブルを入手する。新しいノードが見つかった場合、または既存のデータが大幅に変化した(例えば、クライアントのRSSI値が、2という係数より大きく変化した)場合、こうした情報は、DAPに送信される。DAPは好ましくは、MACアドレスにおいて索引づけされた同様のテーブルも維持する。ただし、DAPは、切断されたクライアントおよびAPについての情報をDSに送信するだけである。あるいは、DSが、システム内のすべてのクライアント用のアップデートの入手を中止し、クライアントのスケーラビリティを低下させる。DAPは、APについての新しいまたは変更された情報をDSに周期的に(例えば、30秒)送信する。さらに、DAPは、切断されたクライアントDについての何らかの保留情報をもっている場合、切断されたクライアントが適切なときにサービスを受けることができるように、DSに直ちに知らせる。DCからDAPへの、およびDAPからDSへのすべてのメッセージは好ましくは、XMLメッセージとして送信される。DCからのサンプルメッセージ形式が、以下に示される(タイムスタンプは消去してある)。
Figure 2007134748
このサンプルメッセージが示すように、DCは、接続された他のクライアント、AP、および切断されたクライアントについての情報を送信する。このような各クラスのエンティティごとに、DCは、マシンのMACアドレスを、RSSI、SSID、および特定のデバイスがオーバーヒアーされたチャネルを示すチャネルビットマップとともに送信する。
本発明の原理を適用することができる多くの可能な実施形態を検討したが、図面に関連して本明細書において説明した実施形態は、例示のみを意図しており、本発明の範囲を限定するものととられるべきではないことが理解されるべきである。例えば、本発明の精神から逸脱することなく、例示された実施形態は、構成および細部において変更できることを当業者は理解するであろう。本発明は、ソフトウェアモジュールまたはコンポーネントによって説明したが、ハードウェアコンポーネントで等価に置き換えることができることを当業者は理解するであろう。したがって、本明細書に記載した本発明は、このようなすべての実施形態が添付の請求項およびその等価物の範囲内であり得ることを企図している。
本発明の実施形態に従って使われる、コンピューティングデバイスの例示的なアーキテクチャを示す簡略化した概略図である。 本発明の実施形態による、ネットワークのパフォーマンス問題を検出し診断する例示的な無線ネットワークを示す図である。 本発明の実施形態による、ネットワークのパフォーマンス問題を検出し診断する例示的なアーキテクチャを示す図である。 本発明の実施形態による、無線ネットワークにおける遅延を計算する方法を示すフロー図である。 本発明の実施形態による、隣接無線デバイスを用いて無線ネットワーク通信の問題を共同で診断する方法を示すフロー図である。 本発明の実施形態による、無線通信問題の診断に使われるソフトウェアコンポーネントを示す概略図である。
符号の説明
202,302 クライアント診断
204 無線クライアントマシン
206,304 アクセスポイント診断
208,320 アクセスポイント
210,306 サーバ診断
212 バックエンドサーバ
220 レガシーアクセスポイント
221 データベース
230 RADIUS
232 Kerberos
314 プロアクティブ型/受動監視コンポーネント
316 リアクティブ型診断コンポーネント
318 クライアント
322,324 媒体
326 リモートホスト

Claims (20)

  1. 無線ネットワーク内の無線コンピューティングデバイスまたは無線アクセスポイントのいずれかである第1の無線デバイスにおいて起こる通信問題の診断を促進する、前記第1の無線デバイス上で実行されるコンピュータ実行可能命令を含むコンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ実行可能命令は、
    前記無線ネットワーク内に通信の問題が存在するかどうか判定するステップと、
    前記通信問題の診断を補助させるための要求を、1つまたは複数の隣接無線デバイスにブロードキャストするステップと、
    診断セッションにおいて第2の無線デバイスによって送信されるスヌープ要求に応答するステップと、
    前記隣接無線デバイスの少なくとも1つから、前記診断セッションについての情報を受信するステップと
    を含むことを特徴とするコンピュータ可読媒体。
  2. 前記コンピュータ実行可能命令は、
    前記診断セッションにおいて前記第2の無線デバイスにスヌープ要求を送信するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のコンピュータ可読媒体。
  3. 前記診断セッションについての前記情報は、パケット遅延レートまたはパケット紛失レートのうち1つまたは複数のレートの推定値を含むことを特徴とする請求項1に記載のコンピュータ可読媒体。
  4. 前記第1の無線デバイスは無線コンピューティングデバイスであり、前記第2の無線デバイスは無線アクセスポイントであることを特徴とする請求項1に記載のコンピュータ可読媒体。
  5. 前記コンピュータ実行可能命令は、前記診断セッションについての前記情報を使って、前記通信問題が、前記第1の無線デバイス、前記第2の無線デバイス、あるいは前記第1の無線デバイスと前記第2の無線デバイスの間の無線媒体の1つまたは複数によって引き起こされる程度を判定するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のコンピュータ可読媒体。
  6. 前記コンピュータ実行可能命令は、前記診断セッションの結果をネットワーク管理者に報告するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のコンピュータ可読媒体。
  7. 第1の無線コンピューティングデバイスと無線アクセスポイントとの間の無線部分および前記アクセスポイントとインフラストラクチャネットワークとの間の有線部分の両方を含むコンピュータネットワーク上の問題を診断する診断システムであって、
    前記第1の無線コンピューティングデバイス上で実行されるクライアント診断プログラムと、
    前記クライアント診断プログラムと通信して、ネットワーク接続問題が前記ネットワークの前記有線部分で起こったか、あるいは前記無線部分で起こったのかを判定する、前記無線アクセスポイント上で実行されるアクセスポイント診断プログラムと
    を備えたことを特徴とする診断システム。
  8. 前記クライアント診断プログラムは、
    ネットワーク接続問題を検出する監視コンポーネントと、
    前記ネットワークの前記無線部分で起こるネットワーク接続問題を診断する診断コンポーネントとを備え、
    前記診断コンポーネントは、前記監視コンポーネントがネットワーク接続問題を検出したときのみアクティベートされることを特徴とする請求項7に記載の診断システム。
  9. 前記監視コンポーネントは、前記第1の無線コンピューティングデバイスによって送受信されるデータパケットの損失レートを推定し、前記推定損失レートが閾値のパーセント値を上回る場合、前記診断コンポーネントをアクティベートすることを特徴とする請求項8に記載の診断システム。
  10. 前記監視コンポーネントは、
    前記第1の無線コンピューティングデバイスによって送信されるデータパケットの遅延時間を計算し、
    前記第1の無線コンピューティングデバイスによって受信されるデータパケットの遅延時間を推定し、かつ
    少なくとも閾値数のデータパケットに対する、前記計算または推定した遅延時間が十分に高い場合、前記診断コンポーネントをアクティベートすることを特徴とする請求項8に記載の診断システム。
  11. 前記アクセスポイント診断プログラムは、
    前記第1の無線コンピューティングデバイスによって、前記インフラストラクチャネットワーク上の1つまたは複数のリモートホストに送信される1つまたは複数のパケットに関して、前記ネットワークの前記有線部分における遅延時間を推定し、かつ
    前記推定遅延時間を前記クライアント診断プログラムに伝送し、
    前記クライアント診断プログラムは、前記伝送された推定遅延時間を用いて、前記ネットワークの前記無線部分における遅延時間を推定することを特徴とする請求項7に記載の診断システム。
  12. 前記第1の無線コンピューティングデバイスと前記無線アクセスポイントとの間の無線ネットワークトラフィックを監視することによって、前記ネットワークの前記無線部分に関してパフォーマンスデータを蓄積するクライアント診断プログラムを各々実行する1つまたは複数の追加無線コンピューティングデバイスをさらに備え、前記1つまたは複数の追加無線コンピューティングデバイスは、蓄積したパフォーマンスデータの要約を前記第1の無線コンピューティングデバイスに伝送することを特徴とする請求項7に記載の診断システム。
  13. 前記第1の無線コンピューティングデバイスは、前記蓄積されたパフォーマンスデータを用いて、前記第1の無線コンピューティングデバイス、前記無線アクセスポイント、または前記第1の無線コンピューティングデバイスと前記無線アクセスポイントの間の無線媒体の1つまたは複数によって前記通信問題が引き起こされる程度を判定することを特徴とする請求項13に記載の診断システム。
  14. 無線ネットワーク内の第1の無線コンピューティングデバイスにおいて起こる通信問題の診断を促進する、第2の無線コンピューティングデバイス上で実行される、コンピュータ実行可能命令を含むコンピュータ可読媒体であって、
    前記第1の無線コンピューティングデバイスから、診断ヘルプを求める要求を受信するステップと、
    無線環境および前記第1の無線コンピューティングデバイスと1つまたは複数の無線アクセスポイントの間のトラフィックフローを監視することによって、パフォーマンスデータを蓄積するステップと、
    前記蓄積されたパフォーマンスデータの要約を伝送するステップと
    を含むことを特徴とするコンピュータ可読媒体。
  15. 要約を伝送するステップは、前記第1の無線コンピューティングデバイスに伝送するステップを含むことを特徴とする請求項14に記載のコンピュータ可読媒体。
  16. 前記コンピュータ実行可能命令は、前記第2の無線コンピューティングデバイスを、無差別モードに入るように構成するステップをさらに含むことを特徴とする請求項14に記載のコンピュータ可読媒体。
  17. 前記コンピュータ実行可能命令は、無線アクセスポイント上で実行されるアクセスポイント診断プログラムに、前記第1の無線コンピューティングデバイスと共同で診断プロトコルを開始するよう要求するステップをさらに含むことを特徴とする請求項14に記載のコンピュータ可読媒体。
  18. パフォーマンスデータを蓄積するステップは、前記第1の無線コンピューティングデバイスによって引き起こされる通信遅延を推定するステップを含むことを特徴とする請求項14に記載のコンピュータ可読媒体。
  19. 前記トラフィックフローは、前記無線アクセスポイントによって送信されるスヌープ要求と、前記第1の無線コンピューティングデバイスによって送信される、対応するスヌープ応答とを含み、前記通信遅延は、前記スヌープ要求と前記対応するスヌープ応答を聞く間の時間の長さであると推定されることを特徴とする請求項18に記載のコンピュータ可読媒体。
  20. パフォーマンスデータを蓄積するステップは、前記無線アクセスポイントによって引き起こされる通信遅延を推定するステップを含むことを特徴とする請求項14に記載のコンピュータ可読媒体。
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