JP2007133224A - 現像ローラ及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シャフト2と、該シャフト2の外周に形成された弾性層3と、該弾性層3の外周面に形成された中間被覆層4と、該中間被覆層4の外周面に形成された表面被覆層5とを備えた現像ローラ1において、前記弾性層3にウレタン原料を機械撹拌発泡して得られる発泡ウレタンを用い、前記中間被覆層4をポリマー及び水溶媒を含む混合溶液から形成し、前記表面被覆層5にラクトン変性ポリオールをポリイソシアネートで架橋したウレタン樹脂を適用する。
【選択図】図1
Description
前記弾性層がウレタン原料を機械撹拌発泡して得られる発泡ウレタンからなり、
前記中間被覆層がポリマー及び水溶媒を含む混合溶液から形成されたものであり、
前記表面被覆層がラクトン変性ポリオールをポリイソシアネートで架橋したウレタン樹脂を含むことを特徴とする。
以下に、本発明の現像ローラを、図を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の現像ローラの一例の断面図である。図示例の現像ローラ1は、シャフト2と、該シャフト2の外周に形成された弾性層3と、該弾性層3の外周面に形成された中間被覆層4と、該中間被覆層4の外周面に形成された表面被覆層5とを備える。図中、中間被覆層4及び表面被覆層5はそれぞれ一層よりなるが、本発明の現像ローラの中間被覆層4及び表面被覆層5は、それぞれ二層以上から構成されていてもよい。本発明の現像ローラにおいては、弾性層3の外周面に中間被覆層4及び表面被覆層5が配設されているため、弾性層3から染み出した汚染物質が感光ドラムを汚染するのを十分に防止することができる。
本発明の画像形成装置は、感光ドラムを汚染することがなく、トナーを劣化させず、圧縮永久歪が小さい上述の現像ローラを備えることを特徴とし、かぶり等の画像不良を発生することがなく、良好な画像を安定して形成することができる。本発明の画像形成装置は、上記現像ローラを用いる以外、特に制限はなく、公知の方法で製造することができる。
トリレンジイソシアネート(TDI)とポリエーテルポリオールとから合成したウレタンプレポリマー100質量部と、アセチレンブラック2質量部とを混合して、アセチレンブラックが分散したウレタンプレポリマーを調製し、これをA成分とした。一方、ポリエーテルポリオール30質量部と、過塩素酸ナトリウム(NaClO4)0.1質量部とを70℃に加熱しながら混合し、更にポリエーテル変性シリコーンオイル(整泡剤)4.5質量部と、ジブチルスズジラウレート(触媒)0.2質量部とを混合して混合物を調製し、これをB成分とした。次に、上記A成分とB成分とをメカニカルフロス法により発泡させて、更に、芯金をセットした円筒形状の金型に注入し、RIM成形によって、発泡ポリウレタンからなる弾性層を有するローラ本体を作製した。
水系アクリル樹脂[ノガワケミカル社製]100質量部と、カーボンブラック5質量部とを分散させ、中間被覆層用塗料を調製した。また、カプロラクトン変性ポリオール[ダイセル化学工業製:PCL205、分子量500]100質量部と、カーボンブラック35質量部と、ヌレート変性HDI[日本ポリウレタン製:コロネートHX]50質量部とをメチルエチルケトン(MEK)300質量部に分散させ、表面被覆用の塗料を調製した。得られた中間被覆層用塗料を上記発泡ポリウレタンからなる弾性層を有するローラ本体の外周に塗布して中間被覆層を形成した後、更に表面被覆用塗料を塗布して表面被覆層を形成し、現像ローラを作製した。次に、得られた現像ローラのローラ抵抗、JIS 10点平均粗さ(Rz)、アスカーC硬度、トナー帯電性を公知の方法で評価し、更に該現像ローラをレーザープリンターに装着して印刷を行い、画像特性を評価した。また、得られた現像ローラをカートリッジに組み込み、50℃、90%RHの環境に1週間保存した後、感光ドラムの汚染の有無と、現像ローラ表面におけるブレード圧接痕の有無を調べた。結果を表1に示す。
水系ウレタン樹脂[第一工業製薬社製]100質量部と、カーボンブラック5質量部とを分散させ、中間被覆層用塗料を調製した。また、カプロラクトン変性ポリオール[ダイセル化学工業製:PCL210N、分子量1000]100質量部と、カーボンブラック35質量部と、ヌレート変性HDI[日本ポリウレタン製:コロネートHX]50質量部とをMEK 300質量部に分散させ、表面被覆用の塗料を調製した。このようにして得られた中間被覆層用塗料及び表面被覆用の塗料を実施例1で調製した塗料の代わりに用いて、現像ローラを作製し、評価した。結果を表1に示す。
水系ラテックス[高圧ガス工業製:NR]100質量部と、カーボンブラック5質量部とを分散させ、中間被覆層用塗料を調製した。また、カプロラクトン変性ポリオール[ダイセル化学工業製:PCL220、分子量2000]100質量部と、カーボンブラック35質量部と、ヌレート変性HDI[日本ポリウレタン製:コロネートHX]50質量部とをMEK 300質量部に分散させ、表面被覆用の塗料を調製した。このようにして得られた中間被覆層用塗料及び表面被覆用の塗料を実施例1で調製した塗料の代わりに用いて、現像ローラを作製し、評価した。結果を表1に示す。
水系アクリル樹脂[ノガワケミカル社製]100質量部と、カーボンブラック5質量部とを分散させ、中間被覆層用塗料を調製した。また、アクリル塗料[三菱レイヨン製:ダイヤナール]100質量部と、カーボンブラック35質量部と、ヌレート変性HDI[日本ポリウレタン製:コロネートHX]50質量部とをMEK 300質量部に分散させ、表面被覆用の塗料を調製した。このようにして得られた中間被覆層用塗料及び表面被覆用の塗料を実施例1で調製した塗料の代わりに用いて、現像ローラを作製し、評価した。結果を表1に示す。
水系ウレタン樹脂[第一工業製薬社製]100質量部と、カーボンブラック5質量部とを分散させ、中間被覆層用塗料を調製した。また、アクリル塗料[三菱レイヨン製:ダイヤナール]100質量部と、カーボンブラック35質量部と、ヌレート変性HDI[日本ポリウレタン製:コロネートHX]50質量部とをMEK 300質量部に分散させ、表面被覆用の塗料を調製した。このようにして得られた中間被覆層用塗料及び表面被覆用の塗料を実施例1で調製した塗料の代わりに用いて、現像ローラを作製し、評価した。結果を表1に示す。
2 シャフト
3 弾性層
4 中間被覆層
5 表面被覆層
6 トナー
7 トナー供給ローラ
8 感光ドラム
9 成層ブレード
10 帯電ローラ
11 転写ローラ
12 クリーニング部
13 クリーニングブレード
Claims (9)
- シャフトと、該シャフトの外周に形成された弾性層と、該弾性層の外周面に形成された中間被覆層と、該中間被覆層の外周面に形成された表面被覆層とを備えた現像ローラにおいて、
前記弾性層がウレタン原料を機械撹拌発泡して得られる発泡ウレタンからなり、
前記中間被覆層がポリマー及び水溶媒を含む混合溶液から形成されたものであり、
前記表面被覆層がラクトン変性ポリオールをポリイソシアネートで架橋したウレタン樹脂を含むことを特徴とする現像ローラ。 - 前記中間被覆層がアクリル樹脂からなることを特徴とする請求項1に記載の現像ローラ。
- 前記中間被覆層がウレタン樹脂からなることを特徴とする請求項1に記載の現像ローラ。
- 前記中間被覆層がゴムラテックスから形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の現像ローラ。
- 前記中間被覆層のガラス転移温度が10℃以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の現像ローラ。
- 前記中間被覆層が2層以上で構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の現像ローラ。
- 前記中間被覆層及び前記表面被覆層の少なくとも一方が更に導電剤を含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の現像ローラ。
- 前記中間被覆層及び前記表面被覆層の合計厚さが100μm以下であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の現像ローラ。
- 請求項1〜8のいずれかに記載の現像ローラを備えた画像形成装置。
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