JP2007133084A - 液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】垂直配向方式の半透過型液晶表示装置において、押圧による配向の乱れを抑制する。
【解決手段】互いに対向して配置されたアクティブマトリクス基板20a及び対向基板30aと、両基板20a及び30aの間に設けられ、液晶分子6を含む液晶層40と、反射モードの表示を行う反射領域R、及び透過モードの表示を行う透過領域Tをそれぞれ有し、マトリクス状に設けられた複数の画素と、対向基板30aの反射領域Rに設けられた透明層17aと、各画素の反射領域R及び透過領域Tにそれぞれ設けられ、電圧印加時に、液晶分子6の配向中心となるリベット19とを備え、電圧無印加時に、液晶分子6が基板面に対して実質的に垂直に配向する垂直配向方式の液晶表示装置50aであって、透明層17aには、液晶分子6の配向を分割するための切り欠き部4aが設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶表示装置に関し、特に、反射モード及び透過モードの双方の表示が可能であり、且つ、電圧無印加時に液晶層が垂直配向状態となる垂直配向方式の半透過型液晶表示装置に関するものである。
半透過型液晶表示装置は、画像の最小単位であると共にマトリクス状に配置される画素毎に、透過領域及び反射領域を備えている。そして、半透過型液晶表示装置は、外光が十分明るいときに、反射領域において外光を反射して反射モードの表示を行うと共に、外光が暗いときに、透過領域においてバックライトからの光を透過して透過モードの表示を行うように構成されている。そのため、半透過型液晶表示装置は、外光の明るさに影響されることなく、十分なコントラストを維持し、高い視認性を得ることができる。
また、垂直配向方式の液晶表示装置は、液晶層に電圧が印加されていないときに、液晶層を構成する液晶分子が基板面に対して実質的に垂直に配向するように構成されているので、黒表示での視角特性に優れている。
例えば、特許文献1には、ハニカム状に配列された複数の島状部を有する画素電極を備えた垂直配向方式の半透過型液晶表示装置が開示されている。そして、この液晶表示装置によれば、広視野角、高コントラスト表示が可能であり、且つ、液晶の応答速度にも優れた反射モード及び透過モードの双方の表示を得ることができると記載されている。
ここで、従来の垂直配向方式の半透過型液晶表示装置を図12及び図13を用いて説明する。図12は、従来の垂直配向方式の半透過型液晶表示装置を構成するアクティブマトリクス基板120の平面図であり、図13は、図12のXIII−XIII断面における半透過型液晶表示装置150の断面図である。
この半透過型液晶表示装置150は、図13に示すように、アクティブマトリクス基板120と、そのアクティブマトリクス基板120に対向して配置された対向基板130と、それら両基板120及び130の間に設けられ、液晶分子106を含む液晶層140とを備えている。
アクティブマトリクス基板120では、図12に示すように、複数のゲート線101と、複数のソース線102とが互いに直交するように設けられ、その各交差部分に薄膜トランジスタ(以下、「TFT」と省略する)105が配設されている。そして、各ゲート線101の間に容量線101bが設けられ、隣り合う一対のゲート線101及びソース線102に囲まれた領域に画素電極103が設けられている。ここで、画素電極103は、透明電極103aと、透明電極103aの図12中の下側(TFT側)の約半分を覆うように設けられた反射電極103bとにより構成されている。そして、反射電極103bが形成された領域が反射領域Rを、反射電極103bから露出した透明電極103aが透過領域Tをそれぞれ構成している。さらに、画素電極103を覆うように、液晶分子106を配向させるための配向膜(不図示)が設けられている。
TFT105は、ガラス基板110上に設けられたゲート線101の突出部であるゲート電極101aと、そのゲート電極101aを覆うように設けられたゲート絶縁膜111と、そのゲート絶縁膜111上に設けられた半導体層(不図示)と、その半導体層上で互いに対峙するように設けられたソース電極102a及びドレイン電極102bとにより構成されている。ここで、ソース電極102aは、ソース線102の突出部である。また、ドレイン電極102bは、容量線101bの延びる領域まで延設され、保護絶縁膜112及び層間絶縁膜113に形成されたコンタクトホール114を介して、透明電極103aに接続されている。
一方、対向基板130では、図13に示すように、ガラス基板110上にカラーフィルタ層116、共通電極118、及び配向膜(不図示)が順に設けられている。そして、反射領域Rにおいてカラーフィルタ層116と共通電極118との層間には、透明樹脂層117が設けられている。さらに、共通電極118と配向膜との層間には、液晶層140に電圧が印加されたときの液晶分子106の配向中心を形成するためのリベット119が設けられている。ここで、透明樹脂層117は、反射領域Rと透過領域Tとの間の位相差を補償するために設けられている。
このような構成の半透過型液晶表示装置150では、反射領域Rにおいて対向基板130側から入射する外光を反射電極103bで反射すると共に、透過領域Tにおいてアクティブマトリクス基板120側から入射するバックライトからの光を透過し、同時に、液晶層140に印加される電圧によって液晶分子106の配向状態を変えることにより、光の透過率を調整して画像が表示される。
また、この半透過型液晶表示装置150では、液晶分子106の誘電率異方性を負にすることによって、液晶層140に電圧が印加されていないとき(以下、「電圧無印加時」と省略する)に液晶分子106が基板面に対して実質的に垂直に配向し、液晶層140に電圧が印加されているとき(以下、「電圧印加時」と省略する)に液晶分子106が図14に示すようにリベット119を中心に基板面に対して平行に配向する。ここで、図14は、電圧印加時における透明樹脂層117の近傍の液晶分子106a及び106bの配向状態を示す平面図である。なお、液晶分子106aは、反射領域R、すなわち、透明樹脂層117上に位置する液晶分子を、液晶分子106bは、透明樹脂層117によって形成された矩形状の段差付近に位置する液晶分子をそれぞれ示している。このように、電圧印加時には、図14に示すように、透明樹脂層117上に位置する液晶分子106aがリベット119を中心に捩れながら放射状(風車形状)に配向し、透明樹脂層117の周囲の液晶分子106bがリベット119の配向規制力に影響されることなく透明樹脂層117によって形成された段差の延びる方向に対して平行に配向することになる。
特開2005−62629号公報
しかしながら、上記半透過型液晶表示装置150では、指押しなどの押圧によって液晶分子の配向が変形してしまい、その液晶分子の配向の変形が自然に戻らない虞れがある。
以下に、上記液晶分子の配向の変形の問題について、詳細に説明する。
図15及び図16は、図14に示すような液晶分子の正常な配向状態を示す平面図に対応し、液晶分子の正常でない配向状態を示す平面図である。なお、図14において、液晶分子106aが捩れて配向しているが、捩れる方向は、液晶層140に混合させるカイラル剤の旋光方向で決定している。このカイラル剤は、透過領域及び反射領域での液晶分子106の配向を安定させると共に、応答速度を向上させるための添加剤である。
具体的に、図15は、液晶分子106aの風車形状の連続した配向が切れ、領域Xにおいて、特定の方向に配向する液晶分子106aが増えてしまった例である。また、図16は、液晶分子106aの風車形状の連続した配向の捩れ方向が領域Yにおいて逆転してしまった例である。ここで、図15の領域X及び図16の領域Yでは、液晶分子106aの配向の変形によって配向が乱れ、コントラスト比が局所的にばらつくことにより表示がざらついてしまう。また、この液晶分子106aの配向の変形による配向の乱れは、透明樹脂層117の周囲の液晶分子106bの配向によって安定化されるので、自然に戻りにくい。さらに、上記液晶分子の配向の乱れを元に戻すには、液晶表示装置の本体の電源を入れ直すなどして、液晶分子を一旦基板面に対して垂直に配向させればよいものの、利便性を欠くなどの問題が予想される。また、カーナビゲーション用途などのように、使用途中で電源を消すことにより液晶分子を基板面に対して垂直に配向させて黒表示を行うことが危険であったり、操作不可能であったりする場合もある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、垂直配向方式の半透過型液晶表示装置において、押圧による配向の乱れを抑制することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、反射領域に設けられた透明層に、液晶分子の配向を分割するための切り欠き部を設けるようにしたものである。
具体的に本発明に係る液晶表示装置は、アクティブマトリクス基板と、上記アクティブマトリクス基板に対向して配置された対向基板と、上記アクティブマトリクス基板及び対向基板の間に設けられ、液晶分子を含む液晶層と、反射モードの表示を行う反射領域、及び透過モードの表示を行う透過領域をそれぞれ有し、マトリクス状に設けられた複数の画素と、上記反射領域に設けられ、該反射領域における液晶層の厚さを上記透過領域における液晶層の厚さよりも薄くするための透明層と、上記各画素の反射領域及び透過領域にそれぞれ設けられ、上記液晶層に電圧が印加されているときに、上記液晶分子の配向中心となる配向中心部とを備え、上記液晶層に電圧が印加されていないときに、上記液晶分子が基板面に対して実質的に垂直に配向する垂直配向方式の液晶表示装置であって、上記透明層には、上記液晶分子の配向を分割するための切り欠き部が設けられていることを特徴とする。
上記の構成によれば、液晶層に電圧が印加されているとき(電圧印加時)には、反射領域に設けられた透明層の切り欠き部によって、その透明層上に位置する液晶分子の配向が分割される。そのため、透明層上に位置する液晶分子は、配向中心部を中心に、捩れながら放射状(風車形状)に配向するのではなく、花びら状に対称性が高く配向することになる。これにより、透明層上に位置する液晶分子は、切り欠き部によって配向方向が規制されるので、押圧に対して配向が乱れにくくなり、仮に、配向乱れが発生しても、対称性の高い配向状態がより安定的であるので、配向乱れが戻り易くなる。したがって、垂直配向方式の半透過型液晶表示装置において、押圧による配向の乱れが抑制される。
上記透明層は、上記対向基板の反射領域に設けられていてもよい。
上記の構成によれば、対向基板は、一般的に複雑な構造を有するアクティブマトリクス基板よりも、切り欠き部を有する透明層を形成し易いので、本発明の作用効果が具体的に奏される。
上記透明層は、上記各画素毎に矩形状に形成され、上記切り欠き部は、上記透明層の各辺に設けられていてもよい。
上記の構成によれば、矩形状の透明層の各辺に設けられた切り欠き部によって、液晶分子の配向が分割されるので、液晶層に電圧が印加されているとき(電圧印加時)に、各画素の反射領域の液晶分子の配向は、配向中心部の周りに4つに分割される。
上記切り欠き部は、上記透明層の各辺の中央部に設けられていてもよい。
上記の構成によれば、矩形状の透明層の各辺の中央部に設けられた切り欠き部によって、液晶分子の配向が分割されるので、液晶層に電圧が印加されているとき(電圧印加時)に、各画素の反射領域の液晶分子の配向は、配向中心部の周りに4つに均等に分割される。
上記各画素には、上記反射領域を構成する反射電極、及び上記透過領域を構成する透明電極を備えた矩形状の画素電極が設けられ、上記透明層は、上記隣り合う各画素の反射領域に対して一体で矩形状に形成され、上記切り欠き部は、上記透明層の各辺において、上記各画素毎に設けられていてもよい。
上記の構成によれば、液晶層に電圧が印加されているとき(電圧印加時)に、矩形状の画素電極の周端部分では、液晶分子が画素電極の各辺に沿って垂直に配向するので、隣り合う各画素の反射領域に対して一体で矩形状に形成された透明層上の液晶分子は、その透明層の各辺において各画素毎に設けられた切り欠き部、及び画素電極の一対の辺によって配向が規制される。そのため、電圧印加時に、各画素の反射領域の液晶分子の配向は、配向中心部の周りに4つに分割される。
上記切り欠き部は、くさび状に形成されていてもよい。
上記構成によれば、透明層に設けられたくさび状の切り欠き部によって、その透明層上に位置する液晶分子の配向が分割され、本発明の作用効果が具体的に奏される。
本発明によれば、反射領域に設けられた透明層の切り欠き部によって、液晶分子の配向が分割されるので、垂直配向方式の半透過型液晶表示装置において、押圧による配向の乱れを抑制することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
《発明の実施形態1》
図1〜図7は、本発明に係る液晶表示装置の実施形態1を示している。ここで、図1は、本実施形態1の液晶表示装置50aを構成するアクティブマトリクス基板20aの平面図であり、図2は、図1中のII−II断面における液晶表示装置50aの断面図である。
液晶表示装置50aは、図2に示すように、互いに対向して配置されたアクティブマトリクス基板20a及び対向基板30aと、それら両基板20a及び30aの間に設けられた液晶層40とを備えている。
アクティブマトリクス基板20aは、絶縁基板10上に、図1に示すように、互いに平行に延びるように設けられたゲート線1と、各ゲート線1と直交する方向に互いに平行に延びるように設けられたソース線2と、各ゲート線1の間に互いに平行に延びるように設けられた容量線1bと、ゲート線1及びソース線2の各交差部分に設けられたTFT5と、隣り合う一対のゲート線1及びソース線2に囲まれる表示領域毎に設けられた画素電極3とを備えている。
TFT5は、図1に示すように、ゲート線1の突出部であるゲート電極1aと、ゲート電極1aを覆うように設けられたゲート絶縁膜11と、ゲート絶縁膜11上でゲート電極1aに対応する位置に島状に設けられた半導体層(不図示)と、その半導体層上で互いに対峙するように設けられ、ソース線2の突出部であるソース電極2a、及びドレイン電極2bとを備えている。このドレイン電極2bは、容量線1bの延びる領域まで延設され、容量線1bとの間に補助容量を形成するように構成されている。
画素電極3は、図1に示すように、連結部3cを介して縦方向に連結された2つの矩形状の透明電極3aと、図中下側(TFT5側)の透明電極3aを覆うように設けられた矩形状の反射電極3bとにより矩形状に形成されている。そして、反射電極3bが形成された領域が反射領域Rを、反射電極3bから露出した透明電極3aが透過領域Tをそれぞれ構成している。
また、アクティブマトリクス基板20aでは、上記構成のTFT5を覆うように保護絶縁膜12及び層間絶縁膜13が順に積層して設けられている。この保護絶縁膜12及び層間絶縁膜13には、ドレイン電極2bの容量線1bと重なる位置でコンタクトホール14が形成されている。そして、層間絶縁膜13上に設けられた画素電極3(透明電極3a)は、コンタクトホール14を介して、ドレイン電極2bに接続されている。さらに、画素電極3を覆うように、後述する液晶分子6を配向させるための配向膜(不図示)が設けられている。
対向基板30aは、絶縁基板10上に、カラーフィルタ層16、共通電極18及び配向膜(不図示)が順に積層されて構成されている。そして、反射領域Rにおいて、カラーフィルタ層16と共通電極18との層間には、矩形状の透明層17aが設けられている。さらに、反射領域R及び透過領域Tのそれぞれにおいて、共通電極18と配向膜との層間には、島状に突出したリベット19が設けられている。ここで、リベット19は、液晶層40に電圧が印加されたとき(電圧印加時)に、後述する液晶分子6の配向中心となる配向中心部である。また、透明層17aは、反射領域Rと透過領域Tとの間の位相差を補償するために、反射領域Rにおける液晶層40の厚さが透過領域Tにおける液晶層40の厚さよりも薄くなるように、すなわち、反射領域Rにおける液晶層40の厚さが透過領域Tにおける液晶層40の厚さの1/2程度になるように設けられている。
さらに、透明層17aは、本発明の特徴として、図3に示すように、各辺の中央部にくさび状の切り欠き部4aを有している。ここで、図3は、透明層17aの平面図であり、図4は、図3中のIV−IV断面における透明層17aの断面図である。例えば、ゲート線1の間隔が220μm、ソース線2の間隔が110μmであり、透過領域Tの液晶層40の厚さ(セルギャップ)が4.0μm、反射領域Rのセルギャップが2.0μmである場合、透明層17は、縦90μm、横90μm、高さ2.0μmの略直方体であり、その縦及び横の各辺の中央部に、幅15μm、奥行き15μmのくさび状の切り欠き部4aが形成されている。なお、リベット19は、直径15μm、高さ1.0μmの略円筒状である。ここで、図3及び図4では、傾斜面を有する切り欠き部4aを例示したが、図6及び図7に示すように、傾斜面を有さない切り欠き部4bであってもよい。また、本実施形態では、くさび状の切り欠き部4a及び4bを例示したが、本発明の切り欠き部は、液晶分子6の配向が分割できれば、多角形など他の形状であってもよい。
液晶層40は、ネマチック液晶からなる液晶分子6を含んでいる。この液晶分子6は、電気光学特性を有し、その誘電異方性が負(Δε<0)である。
このような構成の液晶表示装置50aは、反射領域Rにおいて対向基板30a側から入射する外光を反射電極3bで反射すると共に、透過領域Tにおいてアクティブマトリクス基板20a側から入射するバックライトからの光を透過するように構成されている。そして、液晶表示装置50aでは、各画素電極3毎に1つの画素が構成されており、各画素において、ゲート線1からゲート信号がゲート電極1aに送られて、TFT5がオン状態になったときに、ソース線2からソース信号がソース電極2aに送られて、半導体層及びドレイン電極2bを介して、画素電極3に所定の電荷を書き込まれる。このとき、画素電極3と共通電極18との間で電位差が生じ、液晶層40に所定の電圧が印加される。そして、液晶層40に印加された電圧によって液晶分子6の配向状態を変えることにより、液晶層40の光透過率を調整して画像が表示される。
また、液晶表示装置50aは、液晶層40に電圧が印加されていないとき(電圧無印加時)に、液晶分子6が基板面に対して実質的に垂直に配向すると共に、電圧印加時に、液晶分子6がリベット19を中心に基板面に対して実質的に平行に配向するという垂直配向方式に構成されている。そして、液晶表示装置50aでは、透明層17aが切り欠き部4aを有しているので、電圧印加時に、透明層17a上に位置する液晶分子6の配向が分割される。そのため、透明層17上に位置する液晶分子6の配向は、4つに分割され、図5に示すように、リベット19を中心に花びら状に対称性が高く配向することになる。これにより、透明層17a上に位置する液晶分子6は、切り欠き部4aによって配向方向が規制されるので、押圧に対して配向が乱れにくくなり、仮に、配向乱れが発生しても、対称性が高く配向するので、配向乱れが戻り易くなる。
次に、本発明の実施形態に係る液晶表示装置50aの製造方法について、詳細に説明する。
液晶表示装置50aは、以下に示すアクティブマトリクス基板作製工程、対向基板作製工程、及び液晶表示装置作製工程を順次行うことによって製造される。
<アクティブマトリクス基板作製工程>
まず、ガラス基板などの絶縁基板10上の基板全体に、チタンなどからなる金属膜をスパッタリング法により成膜し、その後、フォトリソグラフィー技術(Photo Engraving Process、以下、「PEP技術」と称する)によりパターン形成して、ゲート線1、ゲート電極1a及び容量線1bを形成する。
続いて、ゲート線1、ゲート電極1a及び容量線1b上の基板全体に、CVD(Chemical Vapor Deposition)法により窒化シリコン膜などを成膜し、ゲート絶縁膜11を形成する。
さらに、ゲート絶縁膜11上の基板全体に、CVD法により真性アモルファスシリコン膜と、リンがドープされたn+アモルファスシリコン膜とを連続して成膜し、その後、PEP技術によりゲート電極1a上に島状にパターン形成して、真性アモルファスシリコン層とn+アモルファスシリコン層とにより構成された半導体層を形成する。
次いで、半導体層が形成されたゲート絶縁膜11上の基板全体に、チタンなどからなる金属膜をスパッタリング法により成膜し、その後、PEP技術によりパターン形成して、ソース線2、ソース電極2a及びドレイン電極2bを形成する。
続いて、ソース電極2a及びドレイン電極2bをマスクとして半導体層のn+アモルファスシリコン層をエッチング除去することにより、チャネル部(不図示)を形成する。
さらに、ソース電極2a及びドレイン電極2b上の基板全体に、CVD法を用いて窒化シリコン膜などを成膜して、保護絶縁膜12を形成する。
その後、保護絶縁膜12上の基板全体に、感光性アクリル樹脂などを塗布して、層間絶縁膜13を形成する。
次いで、保護絶縁膜12及び層間絶縁膜13のドレイン電極2bに対応する部分をエッチング除去して、コンタクトホール14を形成する。さらに、層間絶縁膜13の表面形状をPEP技術によって、表面形状を凹凸状にする。これによって、層間絶縁膜13上の反射電極3bの表面形状が凹凸状になり、反射電極3bに入射する光を適度に拡散させることができる。
続いて、層間絶縁膜13上の基板全体に、ITO(Indium Tin Oxide)膜などからなる透明導電膜をスパッタリング法により成膜し、その後、PEP技術によりパターン形成して、透明電極3a(及び連結部3c)を形成する。
さらに、透明電極3a上の基板全体に、モリブデン膜及びアルミニウム膜をスパッタリング法により順に成膜し、その後、PEP技術によりパターン形成して、反射電極3b及び透明電極3aからなる画素電極3を形成する。
ここで、反射電極3bを構成するアルミニウム膜と透明電極3aを構成するITO膜との間にモリブデン膜が挟持されているので、アルミニウム膜をPEP技術によりパターン形成する際に、アルミニウム膜とITO膜との間で局部電池が形成されることなく、アルミニウム膜の電気的な腐食するのを防ぐことができる。
最後に、画素電極3上の基板全体に、印刷法によりポリイミド系樹脂をオフセット印刷により塗布して、配向膜(不図示)を形成する。
以上のようにして、アクティブマトリクス基板20aを作製することができる。
なお、上述のアクティブマトリクス基板20aの作製工程では、半導体層を、アモルファスシリコン膜により形成させる方法を例示したが、ポリシリコン膜により形成させてもよく、さらには、それらアモルファスシリコン膜及びポリシリコン膜にレーザーアニール処理を行うことにより結晶性を向上させてもよい。
<対向基板作製工程>
まず、ガラス基板などの絶縁基板10上に、クロム薄膜を成膜した後、PEP技術によりパターン形成してブラックマトリクス(不図示)を形成する。
続いて、ブラックマトリクスのパターン間のそれぞれに、赤、緑及び青の何れか1つの着色層をパターン形成してカラーフィルタ層16を形成する。
さらに、カラーフィルタ層16上の基板全体に、感光性アクリル樹脂などを塗布し、その後、PEP技術により、反射領域Rに、上記構成の切り欠き部4aを有する透明層17aを形成する。
次いで、透明層17a上の基板全体に、ITO膜などからなる透明導電膜をスパッタリング法により成膜して共通電極18を形成する。
続いて、共通電極18上の基板全体に、感光性アクリル樹脂などを塗布し、その後、PEP技術により、反射領域R及び透過領域Tの中心位置に対応するようにパターン形成して、リベット19を形成する。
ここで、共通電極18上にリベット19を形成する代わりに、リベット19に対応する位置の共通電極18の表面に穴を形成したり、対向するアクティブマトリクス基板20a上の画素電極3の表面に穴を形成してもよい。
最後に、リベット19上の基板全体に、ポリイミド樹脂をオフセット印刷により塗布して、配向膜(不図示)を形成する。
以上のようにして、対向基板30aを作製することができる。
<液晶表示装置作製工程>
まず、アクティブマトリクス基板20a及び対向基板30aのうちの一方の基板にスクリーン印刷により、熱硬化性エポキシ樹脂などからなるシール材料を、液晶注入口の部分を欠いた枠状パターンで塗布し、他方の基板に液晶層40の厚さに相当する直径を持ち、樹脂又はシリカなどからなる球状のスペーサを散布する。
続いて、アクティブマトリクス基板20aと対向基板30aとを貼り合わせ、シール材料を硬化させ、空セルを形成する。
さらに、空セルを構成するアクティブマトリクス基板20a及び対向基板30aの基板間に、減圧法により液晶分子6を含む液晶材料を注入し液晶層40を形成する。ここで、液晶層40には、カイラル剤が添加されていてもよい。具体的には、ピッチ60μm、左旋性のカイラル剤を数%添加する。
最後に、上記液晶注入口にUV硬化樹脂を塗布し、UV照射によりUV硬化樹脂を硬化し、注入口を封止する。
以上のようにして、本発明の液晶表示装置50aを製造することができる。
以上説明したように、本実施形態の液晶表示装置50aによれば、電圧印加時には、反射領域Rに設けられた透明層17aのくさび状の切り欠き部4aによって、その透明層17上に位置する液晶分子6の配向が分割される。そのため、透明層17上に位置する液晶分子の配向は、リベット19を中心に、図14に示すように捩れながら放射状(風車形状)ではなく、図5に示すように花びら状に4つに均等に分割され、対称性が高くなる。この対称性の高い配向状態は、カイラル剤の有無に依存しない。これにより、透明層17a上に位置する液晶分子6は、切り欠き部4aによって配向方向が規制されるので、押圧に対して配向が乱れにくくなり、仮に、配向乱れが発生しても、対称性の高い配向状態がより安定的であるので、配向乱れが戻り易くなる。したがって、垂直配向方式の半透過型液晶表示装置において、押圧による配向の乱れを抑制することができる。
《発明の実施形態2》
図8及び図9は、本発明に係る液晶表示装置の実施形態2を示している。ここで、図8は、本実施形態2の液晶表示装置を構成するアクティブマトリクス基板20bの平面図である。なお、以下の各実施形態では図1〜図7と同じ部分については同じ符号を付して、その詳細な説明を省略する。
上記実施形態1では、対向基板30a上の反射領域Rに設けられた透明層17a及び17bが、各画素毎に独立していたが、本実施形態では、透明層17cが、対向基板上において隣り合う各画素の反射領域に対して、一体で矩形状に設けられている。そして、それ以外の構成については、実施形態1と実質的に同じである。
具体的に、透明層17cは、図8に示すように、ゲート線1の図中上側の側端、及び容量線1bの図中上側の側端に沿って、延びるように設けられている。そして、透明層17cは、その図中上側及び下側の各側端(辺)において、各画素毎に切り欠き部4cを有している。そして、この透明層17cは、実施形態1の対向基板作製工程において、カラーフィルタ層16上の基板全体に、感光性アクリル樹脂などを塗布した後、PEP技術により、透明層17aを形成する際のパターン形状を変えるだけで形成することができる。
本実施形態の液晶表示装置によれば、矩形状の画素電極3の周端部分において、液晶分子6が画素電極3の各辺に沿って垂直に配向するので、隣り合う各画素の反射領域Rに対して一体で矩形状に形成された透明層17c上に位置する液晶分子6は、その透明層17cの各辺において各画素毎に設けられた切り欠き部4c、及び画素電極3の一対の辺(図中左辺及び右辺)によって配向が規制される。そのため、電圧印加時に、各画素の反射領域Rの液晶分子6の配向は、4つに分割され、そして、液晶分子6は、図9に示すように、リベット19を中心に花びら状に対称性が高く配向することになる。この対称性の高い配向状態は、カイラル剤の有無に依存しない。これにより、透明層17c上に位置する液晶分子6は、切り欠き部4c及び画素電極3の一対の辺によって配向方向が規制されるので、押圧に対して配向が乱れにくくなり、仮に、配向乱れが発生しても、対称性の高い配向状態がより安定的であるので、配向乱れが戻り易くなる。したがって、垂直配向方式の半透過型液晶表示装置において、押圧による配向の乱れを抑制することができる。
《発明の実施形態3》
図10及び図11は、本発明に係る液晶表示装置の実施形態3を示している。ここで、図10は、本実施形態3の液晶表示装置50cを構成するアクティブマトリクス基板20cの平面図であり、図11は、図10中のXI−XI断面における液晶表示装置50cの断面図である。
上記各実施形態では、透明層17a、17b及び17cが対向基板30aの反射領域Rに設けられていたが、本実施形態では、透明層13aが、対向基板30cに対向して配置されるアクティブマトリクス基板20cの反射領域Rに設けられている。
具体的に、アクティブマトリクス基板20cは、図10に示すように、ドレイン電極2bが透明導電膜により構成されていると共に、容量線1bの延びる領域、及び図中上側のゲート線1が延びる領域まで延設され、透過領域Tにおいて透明電極3aとなっている。
そして、画素電極3は、図11に示すように、ドレイン電極2bが延設された矩形状の透明電極3aと、ドレイン電極2b上に保護絶縁膜12及び透明層13aを介して設けられ、透明電極3aに接続された矩形状の反射電極3bとにより矩形状に形成されている。
透明層13aは、反射領域Rと透過領域Tとの間の位相差を補償するために、反射領域Rにおける液晶層40の厚さが透過領域Tにおける液晶層40の厚さよりも薄くなるように、すなわち、反射領域Rにおける液晶層40の厚さが透過領域Tにおける液晶層40の厚さの1/2程度になるように設けられている。
さらに、透明層13aは、本発明の特徴として、矩形状であると共に、各辺の中央部にくさび状の切り欠き部4dを有している。
ここで、アクティブマトリクス基板20cの作製方法について説明する。
まず、ガラス基板などの絶縁基板10上の基板全体に、チタンなどからなる金属膜をスパッタリング法により成膜し、その後、PEP技術によりパターン形成して、ゲート線1、ゲート電極1a及び容量線1bを形成する。
続いて、ゲート線1、ゲート電極1a及び容量線1b上の基板全体に、CVD法により窒化シリコン膜などを成膜し、ゲート絶縁膜11を形成する。
さらに、ゲート絶縁膜11上の基板全体に、CVD法により真性アモルファスシリコン膜と、リンがドープされたn+アモルファスシリコン膜とを連続して成膜し、その後、PEP技術によりゲート電極1a上に島状にパターン形成して、真性アモルファスシリコン層とn+アモルファスシリコン層とにより構成された半導体層を形成する。
次いで、半導体層が形成されたゲート絶縁膜11上の基板全体に、ITO膜からなる透明導電膜をスパッタリング法により成膜し、その後、PEP技術によりパターン形成して、ドレイン電極2b(透明電極3a)を形成する。
続いて、ドレイン電極2bが形成されたゲート絶縁膜11上の基板全体に、チタンなどからなる金属膜をスパッタリング法により成膜し、その後、PEP技術によりパターン形成して、ソース線2及びソース電極2aを形成する。
さらに、ソース電極2a及びドレイン電極2bをマスクとして半導体層のn+アモルファスシリコン層をエッチング除去することにより、チャネル部を形成して、TFT5を形成する。
その後、ソース電極2a及びドレイン電極2b上の基板全体に、CVD法を用いて窒化シリコン膜などを成膜し、PEP技術によりパターン形成して、保護絶縁膜12を形成する。
続いて、保護絶縁膜12上の基板全体に、感光性アクリル樹脂などを塗布し、その後、PEP技術により保護絶縁膜12を覆い、透過領域Tとなる領域が矩形状に開口すると共に切り欠き部4dを有するようにパターン形成して、透明層13aを形成する。さらに、透明層13aの表面形状をPEP技術によって凹凸状にする。これによって、透明層13a上の反射電極3bの表面形状が凹凸状になり、反射電極3bに入射する光を適度に拡散させることができる。
次いで、透明層13a上の基板全体に、モリブデン膜及びアルミニウム膜をスパッタリング法により順に成膜し、その後、PEP技術によりパターン形成して、反射電極3bを形成する。これによって、反射領域Rを構成する反射電極3bが透明層13aの傾斜面(4dなど)を介してドレイン電極2bに接続され、ドレイン電極2bのうち、反射電極3bから露出した部分が透過領域Tを構成する透過電極3aとなる。
最後に、反射電極3b及び透明電極3a上の基板全体に、ポリイミド樹脂をオフセット印刷により塗布して、配向膜を形成する。
上述のようにしてアクティブマトリクス基板20cが作製される。
一方、対向基板30cは、上記実施形態1で説明した対向基板30aにおいて、透明層17aが設けられていない構成になっているだけなので、その構成及び作製方法についての詳細な説明を省略する。
本実施形態の液晶表示装置50cによれば、透明層13aが切り欠き部4dを有しているので、電圧印加時に、透明層13a上に位置する液晶分子6の配向が分割される。そのため、透明層13a上に位置する液晶分子6の配向は、4つに分割され、リベット19を中心に、花びら状に対称性が高く配向することになる。この対称性の高い配向状態は、カイラル剤の有無に依存しない。これにより、透明層13a上に位置する液晶分子6は、切り欠き部4dによって配向方向が規制されるので、押圧に対して配向が乱れにくくなり、仮に、配向乱れが発生しても、対称性の高い配向状態がより安定的であるので、配向乱れが戻り易くなる。したがって、垂直配向方式の半透過型液晶表示装置において、押圧による配向の乱れを抑制することができる。
以上説明したように、本発明は、垂直配向方式の半透過型液晶表示装置において、押圧による配向の乱れを抑制することができるので、デジタルカメラ、携帯電話、カーナビなどのモバイル用途のディスプレイについて有用である。
実施形態1の液晶表示装置50aを構成するアクティブマトリクス基板20aの平面図である。 図1中のII−II断面における液晶表示装置50aの断面図である。 実施形態1の透明層17aの平面図である。 図3中のIV−IV断面における透明層17aの断面図である。 実施形態1の透明層17a上に位置する液晶分子6の配向状態を示す平面図である。 実施形態1の透明層17bの平面図である。 図6中のVII−VII断面における透明層17bの断面図である。 実施形態2の液晶表示装置を構成するアクティブマトリクス基板20bの平面図である。 実施形態2の透明層17c上に位置する液晶分子6の配向状態を示す平面図である。 実施形態3の液晶表示装置50cを構成するアクティブマトリクス基板20cの平面図である。 図10中のXI−XI断面における液晶表示装置50cの断面図である。 従来の液晶表示装置150を構成するアクティブマトリクス基板120の平面図である。 図12中のXIII−XIII断面における液晶表示装置150の断面図である。 従来の透明樹脂層117上に位置する液晶分子106a及び106bの正常な配向状態を示す平面図である。 従来の透明樹脂層117上に位置する液晶分子106a及び106bの押圧された際における配向状態の第1の例を示す平面図である。 従来の透明樹脂層117上に位置する液晶分子106a及び106bの押圧された際における配向状態の第2の例を示す平面図である。
符号の説明
R 反射領域
T 透過領域
3 画素電極
3a 透明電極
3b 反射電極
4a,4b,4c,4d 切り欠き部
6 液晶分子
13a,17 透明層
19 リベット(配向中心部)
20a,20b,20c アクティブマトリクス基板
30a,30c 対向基板
40 液晶層
50a,50c 液晶表示装置

Claims (6)

  1. アクティブマトリクス基板と、
    上記アクティブマトリクス基板に対向して配置された対向基板と、
    上記アクティブマトリクス基板及び対向基板の間に設けられ、液晶分子を含む液晶層と、
    反射モードの表示を行う反射領域、及び透過モードの表示を行う透過領域をそれぞれ有し、マトリクス状に設けられた複数の画素と、
    上記反射領域に設けられ、該反射領域における液晶層の厚さを上記透過領域における液晶層の厚さよりも薄くするための透明層と、
    上記各画素の反射領域及び透過領域にそれぞれ設けられ、上記液晶層に電圧が印加されているときに、上記液晶分子の配向中心となる配向中心部とを備え、
    上記液晶層に電圧が印加されていないときに、上記液晶分子が基板面に対して実質的に垂直に配向する垂直配向方式の液晶表示装置であって、
    上記透明層には、上記液晶分子の配向を分割するための切り欠き部が設けられていることを特徴とする液晶表示装置。
  2. 請求項1に記載された液晶表示装置において、
    上記透明層は、上記対向基板の反射領域に設けられていることを特徴とする液晶表示装置。
  3. 請求項1に記載された液晶表示装置において、
    上記透明層は、上記各画素毎に矩形状に形成され、
    上記切り欠き部は、上記透明層の各辺に設けられていることを特徴とする液晶表示装置。
  4. 請求項3に記載された液晶表示装置において、
    上記切り欠き部は、上記透明層の各辺の中央部に設けられていることを特徴とする液晶表示装置。
  5. 請求項1に記載された液晶表示装置において、
    上記各画素には、上記反射領域を構成する反射電極、及び上記透過領域を構成する透明電極を備えた矩形状の画素電極が設けられ、
    上記透明層は、上記隣り合う各画素の反射領域に対して一体で矩形状に形成され、
    上記切り欠き部は、上記透明層の各辺において、上記各画素毎に設けられていることを特徴とする液晶表示装置。
  6. 請求項1に記載された液晶表示装置において、
    上記切り欠き部は、くさび状に形成されていることを特徴とする液晶表示装置。
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