JP2007132338A - リニア圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】リニアモーターの往復駆動力によりシリンダー内のピストンが往復動しながらシリンダー内の冷媒などの作動流体を圧縮するリニア圧縮機において、効率を一定に維持可能とする。
【解決手段】シリンダー70内で往復運動し、内部に吸入流路81が形成されたピストン80と、ピストン80の吸入流路81がシリンダー70の内部と選択的に通じるように開閉動作を行う吸入弁84と、吸入弁84の開度量を制限する吸入弁ストッパー100と、を備えることによって、吸入弁84が過度なストレスを受けるのを防止できるので、吸入弁84の変形及び破損と吸入弁84の開閉による振動及び騒音を最小化でき、かつ、効率を一定に維持できる。
【選択図】図4

Description

本発明は、リニア圧縮機に係り、特に、吸入弁の開放時に該吸入弁の開度量を制限させる吸入弁ストッパーを有するリニア圧縮機に関する。
一般に、リニア圧縮機は、リニアモーターの往復駆動力によりシリンダー内のピストンが往復動しながら該シリンダー内の冷媒などの作動流体を圧縮させる機器のことをいい、冷蔵庫などに主に使用される。
図1は、従来の技術に係るリニア圧縮機を示す断面図であり、図2は、図1のリニア圧縮機においてピストン前進時の要部構成を示す図であり、図3は、図1のリニア圧縮機においてピストン後進時の要部構成を示す図である。
図示の如く、従来の技術に係るリニア圧縮機は、外観をなすシェル2の内部にシリンダーブロック4及びバックカバー6が設けられ、これらシリンダーブロック4とバックカバー6との間に作動流体が所定圧力比に圧縮される圧縮部が配置される。
シェル2には、圧縮される作動流体が圧縮部に吸入されるようにする流体吸入パイプ8と、該圧縮部で圧縮された作動流体がシェル2の外部に吐出されるようにする流体吐出パイプ9とが設けられる。
該圧縮部は、流体吸入パイプ8からの作動流体が吸入されるシリンダー10と、シリンダー10内で往復運動しながらシリンダー10に吸入された作動流体を圧縮するピストン20と、ピストン20を往復運動させるリニアモーター30と、を備える。
シリンダー10には、シリンダー10で圧縮された作動流体が流体吐出パイプ9に吐出されるようにする吐出弁アセンブリー12が備えられる。
ピストン20には、流体吸入パイプ8から作動流体がシリンダー10に吸入される吸入流路21が形成され、また、この吸入流路21を開閉する吸入弁22が備えられる。
この吸入弁22は、ピストン20にボルトで固定された弾性体であり、ピストン20の吸入流路21とシリンダー10内部との間の圧力差によって弾性変形しながら開閉動作を行う。
リニアモーター30は、大きく、固定子32と、ピストン20と連結され、固定子32との電磁気的相互作用により往復運動する可動子34と、からなる。
一方、圧縮部には、ピストン20が往復運動する際に加振可能なように、ピストン20の往復運動方向にピストン20に弾性力を与えるメインスプリングアセンブリー40が備えられる。
メインスプリングアセンブリー40は、バックカバー6とピストン20との間に配置された第1メインスプリング42と、シリンダー10とリニアモーター30との間に配置されて、シリンダーブロック4及びピストン20に支持されている第2メインスプリング44と、で構成される。
次に、上記のように構成された従来の技術に係るリニア圧縮機の動作について説明する。
リニアモーター30が駆動すると、このリニアモーター30の駆動力によりピストン20がシリンダー10内で往復運動するようになる。また、このピストン20の往復運動と連動して第1及び第2メインスプリング42,44が繰返し圧縮及び引張されながらピストン20を加振させ、吐出弁アセンブリー12と吸入弁22が開閉動作を繰返し行う。
こうして作動流体が流体吸入パイプ8からシリンダー10内に吸入され、シリンダー10に吸入された作動流体が、ピストン20によって高圧に圧縮され、該シリンダー10で圧縮された作動流体が吐出弁アセンブリー12と流体吐出パイプ9を通ってシェル2の外部に吐出される。
このような作動流体の吸入、圧縮、吐出過程はリニアモーター30が作動する間に順番に連続して繰り返される。
しかしながら、上記の従来の技術に係るリニア圧縮機は、吸入弁22の開放時に、ピストン20の吸入流路21とシリンダー10内部との間の圧力差が大きい場合、図3に示すように、吸入弁22が過度に開放されてストレス増加につながり、塑性変形または破損し易くなるという問題点があった。
また、上記のように吸入弁22の開度量が大きすぎると、吸入弁22が閉じる際にピストン20に加えられる衝撃もそれだけ大きくなり、振動及び騒音の増加につながるという問題点があった。
また、吸入弁22の開度量はピストン20の吸入流路21とシリンダー10内部との間の圧力差によって変わるため、シリンダー10の圧縮室に吸入される作動流体量が一定にならず、効率が一定に維持されないという問題点があった。
特に、最近では作動流体として環境にやさしい二酸化炭素冷媒が多く使用されてきているが、この場合、その作動圧力が相対的に高いために吸入弁22のストレスがより深刻な問題を招くという不具合があった。
本発明は、上記の問題点を解決するためのもので、その目的は、吸入弁の開放時に該吸入弁の開度量を制限できる吸入弁ストッパーを備えることによって、吸入弁の過度な開度による吸入弁の変形及び破損を防ぐとともに、吸入弁の開閉時に発生する振動及び騒音を最小化でき、かつ、効率を一定に維持できるリニア圧縮機を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係るリニア圧縮機は、シリンダー内で往復運動し、内部に吸入流路が形成されたピストンと、前記ピストンの吸入流路が前記シリンダーの内部と選択的に通じるように開閉動作を行う吸入弁と、前記吸入弁の開度量を制限する吸入弁ストッパーと、を備えることを特徴とする。
前記吸入弁ストッパーは、前記ピストンに締付けられることを特徴とする。
前記吸入弁ストッパーは、前記吸入弁の開度を制限する部位が傾斜して形成されたことを特徴とする。
前記吸入弁ストッパーは、前記吸入弁の開度を制限する部位が、前記吸入弁と面接触するように曲面で形成されたことを特徴とする。
前記吸入弁ストッパーは、前記吸入弁ストッパーをピストンに締付ける締付部材が、前記吸入弁ストッパーに陥没されるようにストッパー締付穴が形成されたことを特徴とする。
前記吸入弁ストッパーは、前記吸入弁と接触しない外側の面が平らに形成されたことを特徴とする。
前記吸入弁ストッパーは、縁部の一部が削除された円板形状の断面を有することを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明に係るリニア圧縮機は、シリンダー内で往復運動し、内部に吸入流路が形成されたピストンと、前記ピストンの吸入流路が前記シリンダーの内部と選択的に通じるように開閉動作を行う吸入弁と、前記吸入弁と常に接触するストッパー支持部及び前記吸入弁の開放時に前記吸入弁と接触して前記吸入弁の開度量を制限するストッパー制限部から構成された吸入弁ストッパーと、を備えてなることを特徴とする。
前記ストッパー制限部は、傾斜した構造であることを特徴とする。
前記ストッパー制限部は、前記ストッパー支持部から末端に行くほどピストンの前面から次第に遠ざかる方向に傾斜した構造であることを特徴とする。
本発明によるリニア圧縮機は、ピストンに、ピストン内の吸入流路とシリンダーの圧縮室とが選択的に通じるように吸入弁が取り付けられ、該吸入弁の開放時に吸入弁の開度量が吸入弁ストッパーにより制限されるように構成したため、吸入弁が過度なストレスを受けることが防止でき、これにより、吸入弁の変形及び破損と吸入弁の開閉による振動及び騒音を最小化でき、且つ、効率が一定に維持できるという効果が得られる。
また、吸入弁ストッパーは、吸入弁と接しない外側の面を平らに形成したため、吸入弁ストッパーが備えられても作動流体がシリンダーの圧縮室で均一に圧縮されることが可能になる。
また、吸入弁ストッパーは、吸入弁の開放時に吸入弁の開度を制限する部位を、吸入弁と全体的に面接触できるように曲面としたため、吸入弁の開放時に吸入弁のストレスが最小化でき、かつ、死容積を最小限に抑えることが可能になる。
また、吸入弁ストッパーを、ピストンと連動可能なように、吸入弁をピストンに締付ける締付部材によりピストンに締付けるようにしたので、全体的な構造が簡素化するという利点が得られる。
また、締付部材が吸入弁ストッパーに陥没するように構成したため、死容積が最小化できるという利点が得られる。
以下、本発明の好適な実施形態について、添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。
図4は本発明によるリニア圧縮機を示す断面図であり、図5は図4のリニア圧縮機においてピストン前進時の要部構成を示す図であり、図6は図5のA−A線断面図であり、図7は図5のB−B線断面図であり、図8は本発明によるリニア圧縮機のピストン後進時の要部構成を示す図である。
本発明によるリニア圧縮機は、作動流体が吸入・吐出されるシェル50と、シェル50内に設けられたシリンダーブロック60及びバックカバー62と、シリンダーブロック60及びバックカバー62間に設けられ、シェル50内に吸入された作動流体が所定圧力比に圧縮後に吐出されるようにする圧縮部Pと、で構成される。
シェル50には、作動流体がシェル50の外部からシェル50の内部に吸入されるようにする流体吸入パイプ52が連結される。また、シェル50には、圧縮部で圧縮後に吐出された作動流体をシェル50の外部に導く流体吐出パイプ54が連結される。
また、シェル50の内部には、圧縮部Pを弾支するダンパー56が設置される。
また、シェル50の内部には、シェル50内の潤滑油Gを圧縮部Pにポンピングさせる潤滑油ポンピング装置58が設置される。
バックカバー62は、シリンダーブロック60よりも相対的に流体吸入パイプ52に近接して配置される。
そして、バックカバー62には、流体吸入パイプ52から吸入された作動流体の騒音を低減するためにマフラー64が設置される。
圧縮部Pは、往復駆動力を発生させるリニアモーター90と、シリンダーブロック60に固定され、作動流体が圧縮される圧縮室71を有するシリンダー70と、シールリーダ70の圧縮室71内の作動流体が圧縮されるように、リニアモーター90の往復駆動力によりシリンダー70内部で往復運動するピストン80と、ピストン80が往復運動する際にピストン80の往復運動方向にピストン80を加振させる第1及び第2共振スプリング110,112と、を備えている。
リニアモーター90は、シリンダー70の外周に配置され、シリンダーブロック60及びバックカバー62によって支持される。
また、リニアモーター90は、大きく、ピストン80と連動可能に連結された可動子と、この可動子が往復運動可能なように、該可動子と電磁気的に相互作用する固定子と、からなる。
なお、可動子は、固定子の内部に往復運動可能なように設置されたマグネット92と、マグネット92が固定され、ピストン80と連動するように連結されてピストン80にリニアモーター90の往復駆動力を伝達するマグネットフレーム94と、からなる。
また、固定子は、可動子の外周に設置されたアウターコア95と、アウターコア95に設けられて磁場を形成するコイル96と、可動子の内周に設置されたインナーコア97と、からなる。
シリンダー70は、前後方向が開口された円筒構造からなる。すなわち、シリンダー70の開口している後方からピストン80が挿入される。そして、シリンダー70の開口している前方からシリンダー70の圧縮室71で圧縮された作動流体が吐出される。
シリンダー70の開口している前方は、シリンダー70の圧縮室71で圧縮された作動流体が流体吐出パイプ54に吐出されるようにする吐出弁アセンブリー75により覆われる。
吐出弁アセンブリー75は、シリンダー70の開口している前方を覆うように設置され、流体吐出パイプ54と連結された吐出弁カバー76と、吐出弁カバー76内でシリンダー70の開口している前方に進退可能なように設置された吐出弁ボディー77と、吐出弁ボディー77を弾支する吐出弁スプリング78とからなる。
吐出弁カバー76は、二重構造とすることができる。すなわち、吐出弁カバー76は、内側に配置され、作動流体の流出が可能なように吐出口76aが形成されたインナーカバー76bと、インナーカバー76bの外側に配置され、流体吐出パイプ54と連結されたアウターカバー76cとからなる。
ピストン80は、内部に、ピストン80を前後に貫通するように形成されて流体吸入パイプ52及びシリンダー70の圧縮室71を連通させる吸入流路81が形成される。
ピストン80の吸入流路81は、開口している前方が相対的に他の部位よりも狭い構造とされて吸入ポート81’を形成する。
ピストン80の吸入流路81は、ピストン80の往復運動と連動しながら開閉動作を行う吸入弁84により、シリンダー70の圧縮室71と選択的に通じるようになる。
吸入弁84は、一側がピストン80の前面に固定された状態で、他側がピストン80の吸入流路81とシリンダー70の圧縮室71との間の圧力差によって弾性変形しながらピストン80の吸入流路81を開閉するように構成される。
すなわち、吸入弁84は、ピストン80の前面に固定された吸入弁固定部83と、吸入弁固定部83と連結されて弾性変形しながら開閉動作を行う吸入弁弁部85とからなる。このような吸入弁84は、ピストン80の前面と略同じ大きさを有し、吸入弁固定部83と吸入弁弁部85との境界の一部に吸入弁弁部85の弾性変形が可能なように切開線84’が形成された弾性材質のプレート構造からなる。
吸入弁固定部83には、吸入弁84がピストン84の前面にボルトなどの締付部材86にて固定されるように、締付部材86が貫通される吸入弁締結穴83’が形成される。
吸入弁固定部83に形成された吸入弁締結穴83’は、吸入弁84の中心から偏っている。
また、吸入弁固定部83に形成された吸入弁締結穴83’は、吸入弁84の中心に対してピストン80の吸入ポート81’と反対側に位置している。
このような吸入弁84は、ピストン80の吸入流路81を開く際に、吸入弁84の前方に配置されている吸入弁ストッパー100によりその開度量が制限される。
吸入弁ストッパー100は、吸入弁84と常に接触するストッパー支持部101と、吸入弁84の開放時に吸入弁84と接触して吸入弁84の開度量を制限するストッパー制限部103とからなる。
吸入弁ストッパー100のストッパー支持部101は、吸入弁ストッパー100がピストン80と連動可能なようにピストン80に締付けられる。
このような吸入弁ストッパー100のストッパー支持部101は、全体的な構造の簡素化のために、吸入弁84をピストン80に締付ける締付部材86によってピストン80に締付けると良い。
すなわち、吸入弁ストッパー100のストッパー支持部101には、締付部材86が締付けられるように吸入弁84の吸入弁締付穴83’と合致するストッパー締付穴100’が形成される。
特に、吸入弁ストッパー100のストッパー締付穴100’は、シリンダー70の圧縮室71の死容積を最小化するために、締付部材86が吸入弁ストッパー100に陥没する構造とすることが望ましい。
すなわち、吸入弁ストッパー100のストッパー締付穴100’は、その前方100aが、締付部材86の締付部材ヘッド86aが挿入可能なような大きさに形成され、その後方100bが、締付部材86の締付部材ヘッド86aよりも狭い締付部材86の締付部材スタッド86bが挿入可能なような大きさに形成される。
吸入弁ストッパー100のストッパー制限部103は、吸入弁84が締付部材86を中心に撓みながら開くので、吸入弁ストッパー100のストッパー支持部101から末端に行くほど次第にピストン80の前面から遠ざかるように傾斜した構造となる。
特に、吸入弁ストッパー100のストッパー制限部103は、吸入弁84の開放時に、吸入弁84と接する面103’が、吸入弁84の吸入弁弁部85と全体的に面接触可能なように曲面で形成される。
このような吸入弁ストッパー100は、おおよそ吸入弁84全体を覆うような大きさを有し、作動流体が通過できるように作動流体通過穴102が形成されたプレートとすることができる。
すなわち、吸入弁ストッパー100は、おおよそピストン80の直径と同じ大きさの円板であり、作動流体が通過できるようにその円板の縁部の一部が削除された断面形状を有する。
吸入弁ストッパー100の作動流体通過穴102は、吸入弁84の中心に対してピストン80の吸入ポート81’と同じ側に位置することが望ましい。
また、吸入弁ストッパー100は、シリンダー70の圧縮室71内の作動流体が均一に圧縮されるように、吸入弁84と対面しない外側の面100”が平らに形成されることが望ましい。
以下、上記のように構成された本発明によるリニア圧縮機の動作について述べる。
リニアモーター90が駆動すると、固定子と可動子との間の電磁気的相互作用によりマグネット92がマグネットフレーム94と共に往復運動し、リニアモーター90の往復運動力がマグネットフレーム94と連結されたピストン80に伝達される。これにより、ピストン80がシリンダー70の内部で往復運動し、第1及び第2メインスプリング110,112が交互に圧縮・引張されながら、作動流体の吸入、圧縮、吐出過程が順番に繰り返される。
すなわち、図5及び図7に示すように、ピストン80がシリンダー70の内部に向かって前進移動すれば、吸入弁84がピストン80の吸入流路81とシリンダー70との間の圧力差によりピストン80の吸入流路81を閉じ、シリンダー70の圧縮室71内の作動流体がシリンダー70内部に向かって移動するピストン80によって高圧に圧縮される。
そして、吐出弁ボディー77が、シリンダー70の圧縮室71内の圧力と吐出弁スプリング78との間の力の平衡関係によって移動し、シリンダー70の圧縮室71が開かれる。
こうなると、シリンダー70の圧縮室71で圧縮された作動流体が、吐出カバー76と、流体吐出パイプ54を順番に通ってシェル50の外部に吐出される。
一方、図8に示すように、ピストン80がシリンダー70の外部に向かって後進移動すれば、ピストン80の吸入流路81とシリンダー70の圧縮室71との間の圧力差により、吸入弁84の吸入弁弁部85が締付部材86を中心にシリンダー70の圧縮室71に向かって撓みながらピストン80の吸入流路81が開かれる。このときに、吐出弁アセンブリー75はシリンダー70の内部圧力と吐出弁スプリング78との間の力の平衡関係によってシリンダー70の圧縮室71を閉じる。
こうなると、作動流体は、流体吸入パイプ52、マフラー64と、ピストン80の吸入流路81とを順番に通ってシリンダー70の圧縮室71に吸入される。
このときに、吸入弁84が吸入弁ストッパー100により適正開度に開くので、該吸入弁84が過度なストレスを受けることがなく、吸入弁84が開いて閉じる際に吸入弁84とピストン80との衝撃がほとんどなく、かつ、シリンダー70の圧縮室71内への作動流体の吸入量が一定となる。
ちなみに、吸入弁ストッパー100の存在から死容積が従来よりは増加したが、この吸入弁ストッパー100が死容積を最小化するように構成されるとともに、二酸化炭素冷媒のように作動圧力の高い作動流体が使われたりして作動流体の吸入圧力と吐出圧力との差が大きい場合は、死容積増加による影響は微々たるものになり、吸入弁ストッパー100が圧縮機性能に及ぼす影響はほとんどないといえる。
従来の技術に係るリニア圧縮機を示す断面図である。 図1のリニア圧縮機においてピストン前進時の要部構成を示す図である。 図1のリニア圧縮機においてピストン後進時の要部構成を示す図である。 本発明によるリニア圧縮機を示す断面図である。 図4のリニア圧縮機においてピストン前進時の要部構成を示す図である。 図5のA−A線断面図である。 図5のB−B線断面図である。 図1のリニア圧縮機においてピストン後進時の要部構成を示す図である。
符号の説明
50 シェル
52 流体吸入パイプ
54 流体吐出パイプ
60 シリンダーブロック
62 バックカバー
64 マフラー
70 シリンダー
75 吐出弁アセンブリー
80 ピストン
81 吸入流路
81’ 吸入ポート
84 吸入弁
90 リニアモーター
92 マグネット
94 マグネットフレーム
95 アウターコア
96 コイル
98 インナーコア
100 吸入弁ストッパー
101 ストッパー支持部
103 ストッパー制限部
110 第1共振スプリング
112 第2共振スプリング

Claims (10)

  1. シリンダー内で往復運動し、内部に吸入流路が形成されたピストンと、
    前記ピストンの吸入流路が前記シリンダーの内部と選択的に通じるように開閉動作を行う吸入弁と、
    前記吸入弁の開度量を制限する吸入弁ストッパーと、
    を備えることを特徴とするリニア圧縮機。
  2. 前記吸入弁ストッパーは、前記ピストンに締付けられることを特徴とする請求項1に記載のリニア圧縮機。
  3. 前記吸入弁ストッパーは、前記吸入弁の開度を制限する部位が傾斜して形成されたことを特徴とする請求項1に記載のリニア圧縮機。
  4. 前記吸入弁ストッパーは、前記吸入弁の開度を制限する部位が、前記吸入弁と面接触するように曲面で形成されたことを特徴とする請求項1に記載のリニア圧縮機。
  5. 前記吸入弁ストッパーは、前記吸入弁ストッパーをピストンに締付ける締付部材が、前記吸入弁ストッパーに陥没されるようにストッパー締付穴が形成されたことを特徴とする請求項1に記載のリニア圧縮機。
  6. 前記吸入弁ストッパーは、前記吸入弁と接触しない外側の面が平らに形成されたことを特徴とする請求項1に記載のリニア圧縮機。
  7. 前記吸入弁ストッパーは、縁部の一部が削除された円板形状の断面を有することを特徴とする請求項1に記載のリニア圧縮機。
  8. シリンダー内で往復運動し、内部に吸入流路が形成されたピストンと、
    前記ピストンの吸入流路が前記シリンダーの内部と選択的に通じるように開閉動作を行う吸入弁と、
    前記吸入弁と常に接触するストッパー支持部及び前記吸入弁の開放時に前記吸入弁と接触して前記吸入弁の開度量を制限するストッパー制限部から構成された吸入弁ストッパーと、
    を備えてなることを特徴とするリニア圧縮機。
  9. 前記ストッパー制限部は、傾斜した構造であることを特徴とする請求項8に記載のリニア圧縮機。
  10. 前記ストッパー制限部は、前記ストッパー支持部から末端に行くほどピストンの前面から次第に遠ざかる方向に傾斜した構造であることを特徴とする請求項9に記載のリニア圧縮機。
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