JP2007130819A - Composite sheet and its production method - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、複合シート及びその製造方法に関わり、特に、使い捨ておむつ等の吸収性物品の構成部材、清掃用シート等の各種機能を有するシートに好適な複合シート及びその製造方法に関する。 The present invention relates to a composite sheet and a method for producing the same, and more particularly, to a composite sheet suitable for a sheet having various functions such as a constituent member of an absorbent article such as a disposable diaper and a cleaning sheet, and a method for producing the same.
接合する二枚のシートの一方に凹凸形状を賦形し、形成された凹部に吸収性ポリマーや繊維を保持させた複合シートに関する従来技術として、例えば下記特許文献1及び2に記載の技術が知られている。
As a conventional technique related to a composite sheet in which an uneven shape is formed on one of two sheets to be joined and an absorbent polymer or fiber is held in the formed recess, for example, the techniques described in
ところで、このような複合シートは、適用する用途によっては、伸縮性を有していることが望まれる場合がある。 By the way, such a composite sheet may be desired to have elasticity depending on the application to which it is applied.
従って本発明は、伸縮性に優れ、保持している機能材に応じた機能が均一に発現される複合シートを提供することを目的とする。 Accordingly, an object of the present invention is to provide a composite sheet that is excellent in stretchability and that uniformly expresses a function corresponding to the functional material being held.
本発明は、通気性を有する第1のシートが第2のシートと部分的に接合されて多数の接合部が形成されているとともに、該接合部以外の部分に凸部が形成されている複合シートであって、伸縮性を有し、且つ前記凸部内に機能材が配されている複合シートを提供することにより前記目的を達成したものである。 The present invention provides a composite in which a first sheet having air permeability is partially bonded to a second sheet to form a large number of bonded portions, and convex portions are formed at portions other than the bonded portions. The object is achieved by providing a composite sheet that is stretchable and has a functional material in the convex portion.
また、本発明は、前記本発明の複合シートの好ましい製造方法として、周面部に互いに噛み合う凹凸形状を有する第1及び第2のロールを回転させ、前記ロールどうしの噛み合い部分に通気性を有する第1のシートを供給し、前記第1のシートに吸引力を作用させて前記第1のロールの周面に前記第1のシートを保持し、前記第1のシートを前記ロールどうしの噛み合い部分から移動させ、第1のロールに保持された前記第1のシートに向けて機能材を供給し、前記第1のシートを通して前記吸引力で該第1のシートに前記機能材を保持させ、前記第1のシートに第2のシートを合流させるとともに、これら両シートの間に前記弾性材を供給し、前記第1のシート及び前記第2のシートを部分的に接合するとともにこれら両シート間に前記弾性材を固定する複合シートの製造方法を提供するものである。 Further, in the present invention, as a preferred method for producing the composite sheet of the present invention, the first and second rolls having concave and convex shapes meshing with each other on the peripheral surface portion are rotated, and the meshing portion between the rolls has air permeability. 1 sheet is supplied, a suction force is applied to the first sheet to hold the first sheet on the peripheral surface of the first roll, and the first sheet is moved from the meshing portion of the rolls. Moving, supplying the functional material toward the first sheet held by the first roll, holding the functional material on the first sheet with the suction force through the first sheet, and The second sheet is joined to one sheet, the elastic material is supplied between the two sheets, the first sheet and the second sheet are partially joined, and the two sheets are Bullet There is provided a method of manufacturing a composite sheet for fixing the timber.
また、本発明は、周面部に互いに噛み合う凹凸形状を有する第1及び第2のロールを回転させ、前記ロールどうしの噛み合い部分に通気性を有する第1のシートを供給し、前記第1のシートに吸引力を作用させて前記第1のロールの周面に前記第1のシートを保持し、前記第1のシートを前記ロールどうしの噛み合い部分から移動させ、第1のロールに保持された前記第1のシートに向けて機能材を供給し、前記第1のシートを通して前記吸引力で該第1のシートに前記機能材を保持させ、前記第1のシートに伸縮性の弾性シートからなる第2のシートを重ね合わせるように合流させ、前記第1のシート及び前記第2のシートを部分的に接合する複合シートの製造方法を提供するものである。 In the present invention, the first and second rolls having concave and convex shapes meshing with each other on the peripheral surface portion are rotated, and the first sheet having air permeability is supplied to the meshing portion between the rolls. The first sheet is held on the peripheral surface of the first roll by applying a suction force to the first roll, the first sheet is moved from the meshing portion of the rolls, and the first roll is held by the first roll. A functional material is supplied toward the first sheet, the functional material is held on the first sheet by the suction force through the first sheet, and the first sheet is made of a stretchable elastic sheet. The present invention provides a composite sheet manufacturing method in which two sheets are merged so as to overlap each other and the first sheet and the second sheet are partially joined.
本発明の複合シートは、伸縮性に優れ、保持している機能材に応じた機能が均一に発現される。また、本発明の複合シートの製造方法によれば、前記効果を奏する本発明の複合シートを好適に製造することができる。 The composite sheet of the present invention is excellent in stretchability, and the function according to the functional material being held is uniformly expressed. Moreover, according to the manufacturing method of the composite sheet of this invention, the composite sheet of this invention which produces the said effect can be manufactured suitably.
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の複合シートの一実施形態を示すものである。 The present invention will be described below based on preferred embodiments with reference to the drawings. FIG. 1 shows one embodiment of the composite sheet of the present invention.
図1に示すように、複合シート1は、通気性を有する第1のシート2が第2のシート3と部分的に接合されて多数の接合部4が形成されているとともに、接合部4以外の部分に凸部5が形成されている。複合シート1は、第1のシート2と第2のシート3との間に紐状の弾性材6が所定間隔をおいて機械流れ方向(図1中MD方向)に沿って配設されているとともに、凸部5内に機能材7が配されている。
As shown in FIG. 1, the composite sheet 1 includes a breathable
第1のシート2は、後述するように、複合シート1の製造過程において、第1のシート2に吸引力を作用させて第1のロールで移動させながら、第1のシート2に機能材7を保持させることから、シートを通して機能材6を吸引でき、且つシートに保持された機能材7が貫通又は落下しない範囲で通気性を有していればよい。
As will be described later, the
第1のシート2は繊維材料のシート状物からなる。このシート状物は実質的に非伸縮性であることが好ましい。この様なシート状物を用いることによって、所望する寸法の凹凸形状を形成するにあたり、後述する第1及び第2のロール11、12の凹凸形状にほぼ即した複合シート1を安定的に且つ再現性良く製造できる。実質的に非伸縮性であるシート状物とは、例えば伸長限界が105%以下であり、それを超える伸長では材料破壊を起こすか又は永久歪みが発生するものをいう。
The
前記シート状物としては、従来公知の吸収性物品を構成する複合シートとして用いられる材料において、上述の通気性を有し、実質的に非伸縮性であるものであれば、特に制限無く使用することができる。例えばカード法により製造された不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンレース不織布及びニードルパンチ不織布等の種々の不織布が挙げられる。また、開口手段によって液透過可能とされたフィルム等も使用することができる。シート材物として不織布を用いる場合、その構成繊維の繊度は1〜20dtex、特に1.5〜4dtexであることが、複合シートの強度確保、肌触りの向上等の点から好ましい。第1のシート2には何れも界面活性剤等を用いた親水化処理を施しておくことが好ましい。
As the sheet-like material, any material used as a composite sheet constituting a conventionally known absorbent article can be used without particular limitation as long as it has the above-described air permeability and is substantially non-stretchable. be able to. For example, various nonwoven fabrics such as a nonwoven fabric, a spunbond nonwoven fabric, a meltblown nonwoven fabric, a spunlace nonwoven fabric, and a needle punched nonwoven fabric manufactured by the card method can be used. Moreover, the film etc. which enabled liquid permeation | transmission by the opening means can also be used. When using a nonwoven fabric as the sheet material, the fineness of the constituent fibers is preferably 1 to 20 dtex, particularly 1.5 to 4 dtex, from the viewpoints of ensuring the strength of the composite sheet and improving the touch. The
第2のシート3は、第1のシート2と同じシート状物で構成することができるし、第1のシート2に使用されるシート状物のうち、製法や材質の異なるシート状物で構成することもできる。第2のシートには、伸縮性を有する弾性シートを用いることができる。弾性シートとしては、エラストマー材料からなるシートの片面又は両面に伸縮性を有する繊維集合体を積層して一体化してなるシートを用いることもできる。エラストマー材料としては、天然ゴム、ブタジエン、イソプレン等の合成ゴム等が好ましく用いられる。エラストマー材料からなるシートとしては、エラストマー材料をフィルム化して得られる弾性フィルム、エラストマー材料からなる弾性繊維を、ネット状に成形したり不織布化したシート等が好ましく用いられる。前記繊維集合体としては、熱可塑性ポリウレタン繊維、高捲縮性のポリエチレン繊維、高捲縮性のポリエステル繊維等を用いることができる。エラストマー材料からなるシートに繊維集合体を固定する方法としては、シートに繊維集合体を熱融着により固定する方法等が挙げられる。
The
第1のシート2、第2シート3の坪量は、10〜100g/m2、特に10〜30g/m2であることが好ましい。一方、第2のシート3の坪量は、5〜50g/m2、特に10〜30g/m2であることが好ましい。第1のシート2及び第2のシート3を含めた複合シート1の全体の坪量は、15〜150g/m2、特に20〜60g/m2であることが好ましい。
The basis weight of the
弾性部材6は複合シートの端部において第1及び第2のシート2、3と接合されており、それ以外の部分ではこれらのシートと接合されておらずフリーな状態である。弾性材6には、従来から吸収性物品を構成する複合シートに弾性を付与するために使用されているものを用いることができる。弾性部材6としては、ポリオレフィン類及びポリウレタン類の発泡体、天然ゴムが好ましい。弾性材6は、第1及び第2のシート2、3の間で部分的に接合されて固定されており、常態においては、縮んだ状態となる。弾性材6を第1シート2や第2のシート3に接合する方法に特に制限はないが、ホットメルト接着剤等の接着剤、熱融着、超音波接合等の接合方法を用いることが好ましい。弾性材6の形態に特に制限はなく、本実施形態のような紐状の形態以外に、所定の幅を有する帯状等の形態のものを用いることができる。
The
機能材7としては、従来から吸収性物品に用いられている吸収性ポリマー、パルプ等の液保持材、活性炭、アモルファスシリカ、ベントナイトなどの制臭材又はこれらの二種以上の組み合わせが挙げられる。機能材7の保持量は、複合シート1を適用する構成部材、機能材の種類、発現させる機能(効能)の度合い等に応じて設定される。機能材7として吸収性ポリマー又は吸収性ポリマーとパルプとの混合物を用いる場合には、5〜100g/m2が好ましい
Examples of the
複合シート1においては、第1のシート2に形成された凸部5は、その底面(シートどうしの非接合部)が矩形である。また凸部5は、全体として稜線が丸みを帯びた扁平な直方体又は截頭四角錐体となっている。一方、接合部4も矩形となっている。
In the composite sheet 1, the
凸部5及び接合部4は、交互に且つ一方向に列をなすように配置されている。本実施形態においては図1に示すように、同図中X方向に沿って凸部5及び接合部4が交互に配置され列をなしている。この方向は、複合シート1の製造工程における機械流れ方向と一致し、また複合シート1が吸収性物品に組み込まれたときの該吸収性物品の長手方向又はそれと直交する方向と一致する。凸部5及び接合部4からなる列は、図1中Y方向(CD方向)に亘って多列に配置されている。
The
複合シート1においては、一つの列における任意の一つの凸部に着目したときに、該列に隣り合う左右の列においては、該一つの凸部と隣り合う位置に凸部が位置していない。ここで、「一つの凸部と隣り合う位置に凸部が位置していない」とは、一つの凸部に着目したときに、隣り合う列の完全に同位置に、凸部が位置していないことを意味している。つまり、図1におけるY方向に関して、隣り合う列間における凸部が完全に連なるように凸部が配置されていないことを意味する。従って、一つの凸部と隣り合う位置には、凸部の一部と接合部の一部の双方が存在していてもよいし、或いは接合部のみが存在していてもよい。 In the composite sheet 1, when paying attention to any one convex portion in one row, in the left and right rows adjacent to the row, no convex portion is located at a position adjacent to the one convex portion. . Here, “the convex part is not located at a position adjacent to one convex part” means that the convex part is located at the same position in the adjacent row when attention is paid to one convex part. It means not. That is, in the Y direction in FIG. 1, it means that the convex portions are not arranged so that the convex portions between adjacent rows are completely connected. Therefore, both a part of a convex part and a part of junction part may exist in the position adjacent to one convex part, or only a junction part may exist.
複合シート1においては、隣り合う2つの列において、接合部4は半ピッチずつずれて配置されている。従って、一つの列における任意の一つの接合部に着目したときに、該一つの接合部はその前後及び左右が凸部によって取り囲まれて形成された、閉じた凹部となっている。つまり、接合部は千鳥配列で配置されている。従って、凸部も同様に千鳥配列で配置されている。
In the composite sheet 1, the
凸部5及び接合部4がこのように配置されていることで、複合シートの全面に一定量毎の機能材を均一に保持させることができ、機能材の有する機能も複合シート全面において均一に発現させることができる。
By arranging the
機能材7を一定量保持してその機能を十分に発現させるには、凸部5はその高さH(図1参照)が、1〜10mm、特に3〜6mmであることが好ましい。また、X方向(列方向)に沿う凸部5の底部寸法Aは2〜30mm、特に2〜5mmであることが好ましく、Y方向(列方向と直交する方向)に沿う底部寸法Bは2〜30mm、特に2〜5mmであることが好ましい。また、凸部5の底面積は4〜900mm2、特に4〜25mm2であることが好ましい。
In order to maintain a certain amount of the
X方向(列方向)での接合部4の接合長さC(図1参照)は、0.1〜20mm、特に0.5〜5mmであることが、肌触りが良好でクッション感が高い複合シートが得られるので好ましい。
The joint length C (see FIG. 1) of the
このようにして構成される複合シート1は、伸縮性に優れている。複合シート1の有する伸縮性は、好ましくは、100%以上、より好ましくは200%以上である。ここで、複合シート1の伸縮性は例えば、テンシロン等の引っ張り試験機にて、該複合シート25mm幅、長さ50mmのサンプルを用意する。該サンプル50mmの間を1.0Nの荷重/25mm幅で引っ張り、伸長後のサンプル長さをAと測定する。そして、その時の伸長率は、該サンプル50mmの場合は次の通り定義される。(A−50)/50×100。つまり、(1.0Nで伸長後のサンプル長さ−伸長前のサンプル長さ)/(伸長前のサンプル長さ)×100である。伸長後のサンプル長さが100mmの場合の伸長率は100%、伸長後のサンプル長さが150mmの場合の伸長率は200%である。 The composite sheet 1 thus configured is excellent in stretchability. The stretchability of the composite sheet 1 is preferably 100% or more, more preferably 200% or more. Here, for the stretchability of the composite sheet 1, for example, a sample having a width of 25 mm and a length of 50 mm is prepared using a tensile tester such as Tensilon. The sample is pulled between 50 mm with a load of 1.0 N / 25 mm width, and the sample length after extension is measured as A. The elongation rate at that time is defined as follows in the case of the sample of 50 mm. (A-50) / 50 × 100. That is, (sample length after extension at 1.0 N−sample length before extension) / (sample length before extension) × 100. When the sample length after stretching is 100 mm, the stretching rate is 100%, and when the sample length after stretching is 150 mm, the stretching rate is 200%.
また、複合シート1は、最大伸度に達した状態においても、第1のシート3の凹凸形状が維持されるため、身体との接触圧が低くなり装着感が良好である。
Moreover, since the uneven | corrugated shape of the 1st sheet |
次に、本実施形態の複合シート1の好ましい製造方法を、図面を参照しながら説明する。本実施形態の複合シート1は、例えば図2に示す製造装置10を用いることによって製造することができる。製造装置10は、周面部に互いに噛み合う凹凸形状を有する第1のロール(以下、単にロールともいう。)11及び第2のロール(以下、単にロールともいう。)12と、重ね合わされた両シート2、3及びその間に配された弾性材6をロール12との間で挟持するアンビルロール13と、ロール11の周面に保持され移動する第1のシートに機能材7を供給する機能材の供給手段14とを備えている。
Next, the preferable manufacturing method of the composite sheet 1 of this embodiment is demonstrated, referring drawings. The composite sheet 1 of this embodiment can be manufactured by using, for example, a
図3に示すように、ロール11は、歯ピッチが半ピッチずれた二枚一組の平歯車(以下、この二枚一組の平歯車を組歯車という。)16A〜16Dがスペーサー17A〜17Dを介して回転軸15に同心状に取り付けられ、第1のシート2が保持されるときの凹凸形状に対応した凹凸形状が周面部に形成されている(図3に示すロール11では、便宜上4種類の組歯車16A〜16Dが隣り合うように回転軸15に取り付けられているが、実際のロールでは、後述する実施例におけるように、第1のシート2の幅に応じ、組歯車16Aどうし、組歯車16Bどうし、組歯車16Cどうし、或いは組歯車16Dどうしがそれぞれスペーサー17A〜17Dを介して左右対称となるように繰り返し配された後、種類の異なる組歯車が取り付けられる)。組歯車16A〜16Dは、ロール11の幅方向に左右対称に取り付けられている。ロール11には、スペーサー17A〜17Dの幅に応じた幅の隙間が組歯車どうしの間に形成されている。各組歯車を構成する各歯車には、その中心に開口部が形成されており、開口部に回転軸15が挿入される。各組歯車及び回転軸15にはそれぞれ切り欠き部(図示せず)が形成されており、該切り欠き部にキー(図示せず)が挿入される。これによって各歯車の空回りが防止される。
As shown in FIG. 3, the
ロール11においては、各組歯車を構成する各歯車(例えば、組歯車16Aでは、歯車161A及び162A)は歯先円直径が同径となっている。前述のように、ロール11においては、各組歯車を構成する歯車同士は歯ピッチが半ピッチずれているが、隣り合う組歯車どうしは、それらの間で隣り合う歯車(例えば、組歯車16Aと16Bの間で隣り合う歯車162Aと歯車161B)どうしの歯ピッチは同じピッチとなるように配設されている。各これによってロール11においては、第1のシート2が保持されるときの凹凸形状に対応し、その回転方向及び幅方向に沿って凸部と凹部とが交互に形成される。
In the
組歯車を構成する各歯車には、回転軸15が挿入される中心の開口部を取り囲むように複数の開口部20が形成されている(図3では、便宜上組歯車16Aについてのみ図示)。各開口部20は同径であり、各歯車の中心からそれぞれ等距離の位置に形成されている。隣り合う開口部20と歯車の中心とがなす角度は何れも等しくなっている。各歯車における開口部20の個数は同数になっている。各組歯車は、隣り合う歯車における各開口部20が同心となり、互いに連通するように取り付けられる。このように組歯車16A〜16Dを回転軸15に取り付けた状態においては、それぞれの歯車の開口部20が、回転軸15の方向に沿って連なり、該回転軸15の方向に延びる複数の吸引路21がロール11の内部に形成される。そして各吸引路21は、先に述べたスペーサー17A〜17Dにより形成された隙間に通じている。
A plurality of
スペーサー17A〜17Dの幅は、それにより形成される隙間が、ロール11の幅方向の中央に近いほど広くなるように設定されている。また、ロール11においては、各組歯車16A〜16Dを構成する歯車の歯幅とスペーサー17A〜17Dの幅との合計の幅が等しくなるように設定されている。よって、各組歯車16A〜16Dを構成する各歯車の歯幅の合計幅は、ロール11の幅方向の中央に近い程狭くなっている。
The widths of the spacers 17 </ b> A to 17 </ b> D are set so that the gap formed thereby becomes wider as the center of the
ロール11では、その両端の組歯車16Aにおいて開孔する吸引路21が、ブロワや真空ポンプなどの吸引源(図示せず)に通じている。従って、該吸引源を作動させて吸引操作を行うと、前記隙間の幅に応じて略均等に吸引力が作用し、ロール11の両端部から幅方向中央に亘って吸引路21を通じて空気が略均等に吸引される。
In the
図には示していないが、ロール12は、ロール11と噛み合うように、スペーサーとギヤが交互に組み込まれて構成されているが、ロール11のような吸引路21は備えていない。
Although not shown in the drawing, the
機能材7の供給手段14は、機能材7の貯留部(図示せず)と、貯留部から供給される機能材7を、凹凸形状で保持された第1のシート2の表面に導くダクト141とを備えている。機能材7は、その自重で落下させて前記吸引力を作用させてロール11の周面に供給してもよいし、エアーを吹き付けて供給してもよい。
The supply means 14 of the
アンビルロール13は、加熱手段(図示せず)を備えている。そしてこの加熱手段で加熱された状態のアンビルロール13とロール11との間で両シート2、3を挟持したときに、両シート2、3同士が熱融着されて接合され、接合部4が形成される。
The
次に、本実施形態の複合シート1の好ましい製造方法を、前記製造装置10による製造方法に基づいて図2を参照しながら説明する。
Next, the preferable manufacturing method of the composite sheet 1 of this embodiment is demonstrated, referring FIG. 2 based on the manufacturing method by the said
先ず、ロール11及び12を回転させながらそれらの噛み合い部分に第1のシート2を供給し、第1のシート2をロール11の周面に沿うように変形させる。
First, the
次いで、第1のシート2をロール11で吸引し、ロール11の周面にそのまま保持して前記噛み合い部分から移動させる。そしてこの移動の間に、供給手段14によって供給される機能材をロール11による吸引力で吸引し、凹凸形状で保持された第1のシート2の凹部に保持させる。ロール11では、スペーサー17A〜17Dによって形成される隙間がロール11の幅方向中央に近づく程広くなっているため、ロール11の幅方向に亘って吸引力が略均等に作用する。よって、機能材も第1のシート2の凹部に略均一に保持される。
Next, the
さらにロール11を回転させ、ロール11と所定温度に加熱されたアンビルロール13との間に第1のシート2に重ね合わせるように第2のシート3を供給するとともに、これらのシートの間に弾性材6を伸長状態で供給する。そして、これらロール11及びアンビルロール13で両シート2、3を挟持して熱融着により接合する。第1のシート2と第2のシート3を熱融着によって接合することに代えて、接着剤による接着や超音波接合によって接合してもよい。
Further, the
その後、複合シート1は、ロール11からの吸引力が解かれ、ロール11から離間される。このようにして、凸部5の内部に機能材7が保持されるとともにシート間に弾性材6が配された複合シート1が連続的に製造される。そして、複合シート1を切断する際に、当該切断部分において弾性材6を固定する。
Thereafter, the composite sheet 1 is separated from the
以上説明したように、本実施形態の複合シートの製造方法によれば、弾性材6によって伸縮性が付与され、さらに凸部5の内部に機能材7が均一に配された複合シート1を好適に製造することができる。
As described above, according to the composite sheet manufacturing method of the present embodiment, the composite sheet 1 in which stretchability is imparted by the
このようにして得られた複合シート1は、第1のシート2に形成された凸部5の内部の空洞に、それぞれ機能材7が均一に保持されているため、複合シート1全体として均一に機能材7の機能を発揮させることができる。
In the composite sheet 1 obtained in this way, the
本発明は前記実施形態に制限されない。例えば、前記実施形態においては、複合シート1における凸部5及び接合部4の列は、隣り合う列と半ピッチずつずれて配置されていたが、半ピッチ以外のピッチで配置されていてもよく、同ピッチ(同位相)でもよい。
The present invention is not limited to the embodiment. For example, in the above-described embodiment, the rows of the
また、前記実施形態においては、接合部4の前後及び左右が凸部5で取り囲まれて閉じた凹部となっていたが、この凹部は閉じておらず、その一部が他の凹部とつながっていてもよい。
Moreover, in the said embodiment, although it was the recessed part which was enclosed by the
また、前記実施形態においては、複合シート1は第1のシート2及び第2のシート3の2層構造であったが、第2のシート3の下側に、複合シート1に所定の機能を付与する一又は二以上の別のシートを更に積層・接合してもよい。
In the above embodiment, the composite sheet 1 has a two-layer structure of the
また図3に示す実施形態のロールにおいては、2枚の歯車で組歯車を二枚の歯車で構成したが、これらを一体的に設けることもできる。また、組歯車を3枚以上の歯車で構成することもできる。 Further, in the roll of the embodiment shown in FIG. 3, the assembled gear is configured by two gears with two gears, but these may be provided integrally. Further, the assembled gear can be constituted by three or more gears.
本発明の複合シートは、第1のシートの材質、その凸部の内部に保持させる機能材等を選択することによって、種々の用途に適用することができる。例えば、第1のシートとしてスパンボンド不織布、機能材として吸収性ポリマーを選択することによって、吸収性を有したレッグギャザーに適用することができる。 The composite sheet of the present invention can be applied to various applications by selecting the material of the first sheet, the functional material to be held inside the convex portion, and the like. For example, by selecting a spunbonded nonwoven fabric as the first sheet and an absorbent polymer as the functional material, it can be applied to leg gathers having absorbency.
1 複合シート
2 第1のシート
3 第2のシート
4 接合部
5 凸部
6 弾性材
7 機能材
10 複合シートの製造装置
11 第1のロール
12 第2のロール
15 回転軸
16A〜16D 組歯車
17A〜16D スペーサー
20 開口部
21 吸引路
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
Claims (6)
伸縮性を有し、且つ前記凸部内に機能材が配されている複合シート。 A composite sheet in which a first sheet having air permeability is partially joined to a second sheet to form a large number of joints, and convex portions are formed in parts other than the joints. ,
A composite sheet having elasticity and having a functional material disposed in the convex portion.
The first and second rolls having concave and convex shapes that mesh with each other on the peripheral surface portion are rotated, a first sheet having air permeability is supplied to the meshing portion of the rolls, and a suction force is applied to the first sheet. The first sheet is held on the peripheral surface of the first roll, the first sheet is moved from the meshing portion of the rolls, and directed toward the first sheet held by the first roll. Then, the functional material is supplied, the first sheet is held by the suction force through the first sheet, and the second sheet made of a stretchable elastic sheet is superposed on the first sheet. The composite sheet manufacturing method in which the first sheet and the second sheet are partially joined together.
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