JP2007129623A - 情報伝達システム及び音声可視化装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】受話側システム100の可視化装置120は、スピーカ113から出力される送話者の音声をマイク部121により集音し、集音した音声をもとに音量及び方向を検出する。処理部122では、上記検出された音声の音量及び方向に基づいて視覚パターンに可視化エフェクトを施し、プロジェクタ123は、可視化エフェクトが施された視覚パターンをもとに可視化エフェクト像を投影する。また、投影された可視化エフェクト像は、受話側システム100のカメラ112により撮影され、この撮影画像は、送話者側システム200に送られ、送話者側システム200のディスプレイ224に表示される。これにより、受話者は、送話者の発話の意図を把握することが可能となり、送話者は、受話者への音声の伝達具合を確認しながら発話を行うことができる。
【選択図】 図1
Description
このようにすると、受話者側には視覚パターンを提示することなく、送話者側のみに視覚パターンを提示することが可能となる。これにより、送話者は、可視化エフェクトに対する受話者の反応などを気にすることなく、発話することが可能となる。
上記構成による音声可視化装置によれば、集音された音声の音量が検出され、この音量に応じたエフェクトが施された視覚パターンが表示される。これにより、発話音声の伝達具合や受話者周辺の騒音状況を確認しながら会話等を行うことが可能となる。
第1の構成は、前記集音手段が複数方向に指向性を有し、各方向の音声をそれぞれ集音する場合に、前記検出手段は、前記集音された各方向の音声により音量と方向とを検出し、前記可視化エフェクト手段は、前記音量及び方向に基づいて前記視覚パターンを変化させる。
上記構成では、例えば、上記集音手段に複数のマイクロホンを用いて複数方向からの音声を集音し、集音された音声の音量と方向とを表す視覚パターンを表示するようにする。これにより、音声がどの方向からどの程度の音量で伝播してきたかを詳細に把握することができる。
このように構成すると、音源に近い位置に視覚パターンが表示されるため、より確実に音声の伝播を把握することができる。
上記構成では、受話側空間のノイズレベルを求め、求められたノイズレベルより大きい発話が検出された場合に視覚パターンが表示される。これにより、発話者は、受話側の騒音や周囲の会話などの状況に配慮して発話することが可能となる。
このようにすると、プロジェクタ等の投影装置により受話側空間の床や壁や天井などに視覚パターンを表示することができる。
第5の構成は、前記表示手段は、前記投影手段により前記視覚パターンが投影されるスクリーンをさらに備えるようにする。
このようにスクリーンを設けて提示する場所を制御することにより、例えば、視覚パターンを送話者のみに提示することが可能となる。
例えば、検出された音量が大きいときは、照明を明るくし、音量の小さいときは暗くするようにする。これにより、簡易な構成で可視化エフェクトを提示することができる。
図1は、この発明に係わる情報伝達システムの一実施形態を示す構成図である。
このシステムは、受話者側に配置される受話側システム100と送話者側に配置される送話側システム200との間を通信ネットワークNWを介して接続したものである。通信ネットワークNWは、例えば、LAN(Local Area Network)やインターネットを含むWAN(Wide Area Network)により構成される。また、本実施形態では、受話側システム100と送話側システム200は、同一構成であるため、ここでは、受話側システム100について説明し、送話側システム200については構成の説明を省略する。
先ず、ステップS1において、マイク部121により集音された音声の音量が、処理部122に入力される。例えば、4本の指向性マイクロホン121A,121B,121C,121Dが設置されている場合は、各マイクロホンで集音された音声の音量を検出し、処理部122にそれぞれ入力する。
ステップS5では、発話の可能性が高い入力があった場合に、その入力音声の到来方向の推定を行う。マイク部121の各マイクの指向性の方向と入力音量のデータを元に、推定を行う。到来方向の推定方法としては、一般的な音源推定方法である遅延和法(複数個のマイクロホンを用い、各々のマイクに到達した音の相互相関によって時間差を求める方法)や、MUSIC(multiple signal classification)、ESPRIT(Estimation of Signal Parameters via Rotational Invariance Techniques)、“菊間信良:「アダプティブアンテナ技術」、オーム社”、“菊間信艮、「アレーアンテナによる適応信号処理」、科学技術出版”を用いる方法と、音声の入力音量とマイクの指向性の方向により簡易に求める方法とがある。簡易に求める方法としては、例えば、最も大きな音量を入力された上位2つのマイクロホン、例えば、マイクロホン121A、マイクロホン121Bの音量の関係により、2つのマイクロホンの間のどの位置から音声が到来したかを決定し、推定する方法が考えられる。
図6は、発話等の入力のない場合の定常的な入力音量からノイズレベルを求め、そのノイズレベルに基づいて算出される可視化装置120の位置より音声の音源位置に近い地点D(最大音量となる方向)における、人の一般的な最小可聴閾を閾値とし、可視化装置120のマイク部121で集音された音量をもとに、地点Dにおける音量を音のパワーが距離の2乗に反比例して減衰するという原理を用いて推定する。そして、地点Dにおいて、最小可聴閥以上の音量が推定されたときに、地点Dから可視化装置120の方向に向けて閾値以上の音が届いていることを波紋を模した波の線によって示す可視化エフェクト像601を投影するものである。
上述したように、受話者側に、可視化エフェクト像を見せないように制御することよって、送話者は、受話者と可視化エフェクトの相互作用(例えば、可視化エフェクトに対する受話者の反応など)を気にせずに呼びかけることが可能になる。
その他に、受話側空間が高い天井を持つ場合に、部屋の天井面に可視化エフェクト像を投影することで、該可視化装置120の設置された空間にいる受話者全員に提示することも可能である。
Claims (9)
- 撮像装置とスピーカとが配置される受話側空間に設けられる受話側装置と、モニタ装置とマイクロホンとが配置される送話側空間に設けられる送話側装置とを通信ネットワークを介して接続し、前記撮像装置により撮像された受話側空間の映像情報を前記受話側装置から送話側装置へ伝送してモニタ装置に表示すると共に、前記マイクロホンにより集音された送話側空間の音声情報を前記送話側装置から受話側装置へ伝送してスピーカに出力することにより、前記受話側装置と送話側装置との間で情報を伝達する情報伝達システムであって、
前記受話側空間に配置される音声可視化装置を備え、
前記音声可視化装置は、
前記スピーカから出力される音声を集音する集音手段と、
前記集音された音声の音量を検出する検出手段と、
前記音量に基づいて任意の視覚パターンにエフェクトをかける可視化エフェクト手段と、
前記可視化エフェクト手段により可視化された視覚パターンを前記受話側空間に表示する表示手段と
を備え、
前記送話側装置は、前記撮像装置により撮像された視覚パターンを前記モニタ装置に表示することを特徴とする情報伝達システム。 - 前記表示手段は、前記視覚パターンを赤外線で前記受話側空間に投影する赤外線投影手段をさらに備え、
前記受話側空間に配置される撮像装置は、前記受話側空間に赤外線で投影された視覚パターンの赤外線画像を撮像することを特徴とする請求項1記載の情報伝達システム。 - 音声を集音する集音手段と、
前記集音された音声の音量を検出する検出手段と、
前記音量に基づいて任意の視覚パターンにエフェクトをかける可視化エフェクト手段と、
前記可視化エフェクト手段により可視化された視覚パターンを表示する表示手段と
を備えることを特徴とする音声可視化装置。 - 前記集音手段が複数方向に指向性を有し、各方向の音声をそれぞれ集音する場合に、前記検出手段は、前記集音された各方向の音声により音量と方向とを検出し、前記可視化エフェクト手段は、前記音量及び方向に基づいて前記視覚パターンを変化させることを特徴とする請求項3記載の音声可視化装置。
- 前記可視化エフェクト手段は、前記検出された音声の音量及び方向をもとに、最大音量となる方向を求め、その方向を示すように前記視覚パターンを変化させることを特徴とする請求項4記載の音声可視化装置。
- 前記検出手段は、前記音声が出力されない状態で、音声を一定時間集音してノイズレベルを算出し、
前記集音された音声の音量と前記ノイズレベルとを比較し、前記表示手段は、前記音量が前記ノイズレベルより大きいと判定される場合に、前記表示手段前記視覚パターンを表示することを特徴とする請求項3記載の音声可視化装置。 - 前記表示手段は、前記視覚パターンを投影する投影手段をさらに備えることを特徴とする請求項3記載の音声可視化装置。
- 前記表示手段は、前記投影手段により前記視覚パターンが投影されるスクリーンをさらに備えることを特徴とする請求項7記載の音声可視化装置。
- 前記可視化エフェクト手段は、前記視覚パターンとして照明装置の照度を変化させることを特徴とする請求項3記載の音声可視化装置。
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