JP2007129454A - アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 支持構造における変形を、精密に測定することができる測定系を有するアンテナ装置を得ることを目的とする。
【解決手段】 アンテナベース部1内に第1フレーム構造体7を、アンテナ架台部2の底部4に第2フレーム構造体8を、アンテナ架台部2の支柱部3に第3のフレーム構造体9を設ける。第1フレーム構造体7に設けた第1の測定装置によりアンテナ架台部2の基準部材の姿勢を、第2フレーム構造体8に設けた第2の測定装置により第3フレーム構造体9の姿勢を、第3フレーム構造体9に設けた第3の測定装置により主反射鏡5の支持基準部材の変位を測定し、これらの測定結果に基づいてアンテナ指向誤差を算出する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、指向方向の補正をするために、指向方向に影響する支持構造の変位又は傾斜の測定を行うことができるアンテナ装置に関するものである。
電波天文学の分野では、近年になってミリ波からサブミリ波へとより高い周波数の電波を観測するという要求が高まってきている。高い周波数の電波天体の観測を行う場合、アンテナの反射鏡面とビームの指向追尾はより高い精度が必要となる。一方では、観測効率を高めるために、アンテナの大口径化が進み、また、昼夜のあらゆる天候で観測を実施できることが望まれている。口径が大きくなることによって、アンテナの自重変形が大きくなったり、また、日射による熱変形や風圧による変形が大きくなるため、高い指向追尾精度を得ることが困難となる。このような高い指向追尾精度の要求を満足するためには、アンテナの反射鏡の指向誤差をリアルタイムに測定し、補正する技術が必要となる。アンテナの指向誤差に影響する要因として主反射鏡を支える構造部分の変形があり、この変形を測定する手段として、レーザ及びその光検出器を用いた光学的計測手段と、機械的手法による計測手段とが考えられる。しかし、前者については光学系内の大気揺らぎによる測定誤差の発生が大きく、また光検出画像の処理遅延のため高速な測定が困難であった。一方、機械的手法による計測手段として、構造物の傾斜角又は高低差を計測する手段が特開平6−117854号公報に開示されている。
特開平6−117854号公報
特開平6−117854号公報に開示された装置は、一つのパラレルリンク機構の変形を測定することによって構造物の傾斜角又は高低差を測定するものである。しかし、この装置によっては、測定対象の構造物の水平変位、垂直変位を測定することができず、アンテナの指向誤差を補正するために反射鏡支持構造の変形を測定する手段としては適さないという問題があった。
この発明は、上記のような問題を解決するためになされたもので、支持構造における変形を、精密に測定することができる測定系を有するアンテナ装置を得ることを目的とする。
請求項1の発明に係るアンテナ装置は、アンテナベース部と、このアンテナベースに支持されて方位軸まわりに回転し、2つの支柱を有して主反射鏡を支持するアンテナ架台部と、上記アンテナベース部に設けられ、弾性部材によって支持された第1のフレーム構造体体と、この第1のフレーム構造体に対する上記アンテナ架台部の基準部材の姿勢を測定する第1の測定装置と、上記アンテナ架台部の基準部材上の3点にZ軸変位を拘束して設けられ、6自由度拘束された第2のフレーム構造体と、上記アンテナ架台部の上記支柱に設けられ、6自由度拘束された第3のフレーム構造体と、上記第2のフレーム構造体に対する上記第3のフレーム構造体の姿勢を測定する第2の測定装置と、上記第3のフレーム構造体に対する上記主反射鏡の支持基準部材の変位を測定する第3の測定装置とを備えたものである。
請求項2の発明に係るアンテナ装置は、請求項1の発明に係るアンテナ装置において、さらに、上記第1乃至第3の測定装置による測定結果に基づいて、上記主反射鏡の指向誤差を算出する指向誤差算出装置を備えたものである。
請求項3の発明に係るアンテナ装置は、請求項1又は請求項2の発明に係るアンテナ装置において、上記第1の測定装置は、上記第1のフレーム構造体上の3点に設けられ、上記アンテナ架台部の基準部材の3点のZ軸方向変位を測定する3つの変位測定器を有するものである。
請求項4の発明に係るアンテナ装置は、請求項1又は請求項2の発明に係るアンテナ装置において、上記第2の測定装置は、上記第2のフレーム構造体上の2点に設けられ、上記第3のフレーム構造体の2点のZ軸方向変位を測定する2つの変位測定器、上記第2のフレーム構造体の1点に設けられ、上記第3のフレーム構造体の1点のY軸方向変位を測定する1つの変位測定器を有するものである。
請求項5の発明に係るアンテナ装置は、請求項1又は請求項2の発明に係るアンテナ装置において、上記第3の測定装置は、上記第3のフレーム構造体上の1点に設けられ、上記主反射鏡の支持基準部材の1点のZ軸方向変位を測定する1つの変位測定器を有するものである。
この発明によれば、アンテナベース部に第1のフレーム構造体を、アンテナ架台部に6自由度拘束した第2のフレーム構造体及び第3のフレーム構造体を設け、第1の測定装置により第1のフレーム構造体に対するアンテナ架台部の基準部材の姿勢を、第2の測定装置により第2のフレーム構造体に対する第3のフレーム構造体の姿勢を、第3の測定装置により第3のフレーム構造体に対する主反射鏡の支持基準部材の変位を測定するので、各フレーム構造体に流れる荷重を抑制して変形を防ぎ、各測定装置による測定を高精度化することができる。
実施の形態1
この発明の実施の形態1に係るアンテナ装置を図1から図7に基づき説明する。図1は実施の形態1に係るアンテナ装置の断面図であり、図2は図1におけるAA断面図(主反射鏡部分を除く)である。図1において、1は地面に固定設置されたアンテナベース部であり、2はアンテナベース部1により方位軸まわりに回転可能に支持されたアンテナ架台部である。アンテナ架台部2において、3は左右に設けた2つの支柱部であり、4は底部である。5はアンテナの主反射鏡であり、左右の支柱部3により仰角軸まわりに回転可能に支持されている。6は支柱部3上に設けられ、主反射鏡5の仰角軸を支持するハウジング部である。
7はアンテナベース部1内に設けた第1フレーム構造体であり、8はアンテナ架台部2の底部4に設けた第2フレーム構造体であり、9はアンテナ架台部2の支柱部3に設けた第3フレーム構造体である。これらの第1フレーム構造体7、第2フレーム構造体8、及び第3フレーム構造体はトラス構造を有しており、これらへの荷重の流れを抑制することにより剛体として扱えるものとする。即ち、これらのフレーム構造体はアンテナベース部1、アンテナ架台部2に設けられて支持されているが、この支持構造として、過拘束しない支持(キネマティックサポート:kinemateic support)構造とする。また、インバー材料やCFRP材料などの熱膨張率の低い部材を使用することにより、各フレーム構造体の内部熱変形を抑制する。
次に実施の形態1に係るアンテナ装置の動作について説明する。アンテナ架台部2は方位軸まわりに回転し、主反射鏡5はアンテナ架台部2により仰角軸まわりに回転可能に支持されているので、主反射鏡5を方位角及び仰角をそれぞれの駆動範囲内で駆動し位置決めしてアンテナの指向方向を設定することができる。なお、アンテナベース部1にはアンテナ架台部2を方位軸まわりに回転し位置決めする方位角駆動機構が、アンテナ架台部2のハウジング部6には、主反射鏡5を仰角軸まわりに回転し位置決めする仰角駆動機構を設けている。
第1フレーム構造体7は、図3に示すように、リング状部材10とトラス部材11とにより構成されたフレーム構造体である。このフレーム構造体は、図3中の点線で示すトラス部材によって剛性を増すように補強することもできる。第1フレーム構造体7はアンテナベース部1の地面への設置部分に近い位置に設置するものであり、具体的には、弾性部材である板ばね12を3箇所に配置して設置する。板ばね12は、それぞれ長手方向がZ方向、短手方向がZ軸を中心とする円周方向(この円周上に板ばねが配置される)になるように設けるものであり、3つの板ばね12によって第1フレーム構造体7を6自由度のみ拘束する。リング状部材10上には、第1測定装置13を設ける。第1測定装置13は、3つの接触式又は非接触式の変位測定器により構成し、各々の測定器はZ軸方向の変位を測定するものである。
図4は、第1測定装置13による変位測定部分を拡大した断面図であり、14はアンテナベース部1のフランジ、15はフランジ14に固定された軸受外輪、16は可動側であるアンテナ架台部2に連結する軸受内輪である。軸受外輪15と軸受内輪16との間にはローラーが配置されており、軸受内輪16は軸受外輪15に対して滑らかに方位軸まわりに回転できる。第1測定装置13は軸受内輪16の下面のZ軸変位を3箇所で測定することにより、軸受内輪16のZ軸方向変位、X軸まわりの回転変位θx、Y軸回りの回転変位θyを測定することができる。この軸受内輪16はアンテナ架台部2の基準部材となり、第1測定装置13によって、この基準部材の姿勢を計測することができ、軸受のうねりやアンテナ架台部2の底部4の変位や傾きを測定することができる。なお、第1測定装置13の測定機器を増やすことにより、その他の変位(X軸方向変位、Y軸方向変位、Z軸まわりの回転変位)を測定することができる。
図5は、アンテナ架台部2内のフレーム構造体の模式図である。アンテナ架台部2の底部4には第2フレーム構造体8が、アンテナ架台部2の支柱部3には第3フレーム構造体9が収納されている。17はアンテナ架台部2の基準部材である軸受内輪15に設けられ、第2フレーム構造体8をリンク結合して、Z方向変位を拘束する3つの支持部材である。この支持部材17は、理想的には軸受内輪16に設けるのが良いが、軸受内輪16に剛性の高いフランジを固定してその上に設ける構成でも良く、このときには、軸受内輪16とフランジが基準部材となると考えれば良い。18はアンテナ架台部2の底部4の枠体に設けられ、第2フレーム構造体8をリンク結合して、Y方向変位を拘束する2つの支持部材であり、19はアンテナ架台部2の底部4の枠体に設けられ、第2フレーム構造体8をリンク結合して、X方向変位を拘束する1つの支持部材である。これらの支持部材17、18、19により、第2フレーム構造体は、アンテナ架台部2の基準部材および底部4の枠体に対して、6自由度のみ拘束して支持されている。
この第2フレーム構造体8の拘束方法によれば、アンテナ架台部2の底部4の枠体の変形を受けて、Z軸まわりの回転変位θzが発生するので、これを測定する必要がある。図5において、20は地面又はアンテナベース部1に固定され、Z軸方向に伸びる方位軸ポールであり、21は方位軸ポール20に対するアンテナ架台部2の回転角度を検出する角度検出器(例えばロータリエンコーダやレゾルバなど)である。角度検出器21はアンテナ架台部2の底部4の中央部において、上記基準部材に固定して設けられており、アンテナ架台部2の底部4の枠体の変形による影響を受けにくい。したがって、第2フレーム構造体に接触式又は非接触式の変位測定器22を設け、角度検出器21の外周部分に設けたフランジ23の変位を測定して角度換算すれば、第2フレーム構造体8のZ軸まわりの回転変位θzを測定することができる。
図5において、24は主反射鏡5を支持するハウジング6の座部であり、主反射鏡5の支持基準部材である。また、25はアンテナ架台部2の支柱部3に設けられ、第3フレーム構造体9をリンク結合して、X方向変位を拘束する3つの支持部材であり、26はアンテナ架台部2の支柱部3の枠体に設けられ、第3フレーム構造体9をリンク結合して、Y方向変位を拘束する1つの支持部材であり、27は座部24に設けられ、第2フレーム構造体8をリンク結合して、Z方向変位を拘束する1つの支持部材である。また、28は座部24に設けられ、YZ平面内で斜めに第3フレーム構造体をリンク結合して、X軸まわりの回転変位を拘束する1つの支持部材である。これらの支持部材25、26、27,28により、第3フレーム構造体9は、アンテナ架台部2の支柱部3およびハウジング6の座部24に対して、6自由度のみ拘束して支持されている。
この第3フレーム構造体9の支持方法によれば、第3フレーム構造体9は支柱部3のX軸方向の変位の影響を受けるが、この変位はアンテナ指向方向にほとんど寄与しないので、この変位成分は測定する必要がない。29は第3フレーム構造体9の第2フレーム構造体8に対する姿勢を検出する第2測定装置である。第2測定装置29は、第2フレーム構造体8上に設けられ、第3フレーム構造体9の底部におけるY軸方向の両端部のZ軸方向変位をそれぞれ測定する2つの接触式又は非接触式の変位測定器と、第2フレーム構造体8上に設けられ、第3フレーム構造体9の底部のY軸方向変位を測定する1つの接触式又は非接触式の変位測定器とから構成し、これらの構成を左右の支柱部3に設ける。ここで、これらの第2測定装置29によっては、完全な意味での第3フレーム構造体9の姿勢、即ち、X、Y、Z軸まわりの回転変位のすべてを求めることができないが、後述のように第2測定装置29により、アンテナ指向誤差に影響する第3フレーム構造体の姿勢を測定することが可能である。
また、図5において、30は主反射鏡5の支持基準部材であるハウジング6の座部24の変位を測定する第3測定装置である。第3測定装置30は、第3フレーム構造体9の上部におけるY軸上の端部に設けられ、座部24のZ軸方向変位を測定する1つの接触式又は非接触式の変位測定器により構成し、左右の支柱部3内に設ける。なお、第3測定装置は、第3フレーム構造体9に対する座部24の相対的な変位を測定するものである。また配置については、支持部材27と支持部材28による第3フレーム構造体9上の支持点が、第3フレーム構造体9の上部におけるY軸方向の一端部にあたり、他の一端部に第3測定装置を設ける。
上記の第1測定装置13、変位測定器22、第2測定装置29、及び第3測定装置30による測定結果に基づいて、アンテナ指向誤差であるアンテナ光軸方向のX、Y、Z軸まわりの回転変位を算出する原理を図6によって説明する。地面に固定された座標系として、地面と方位軸の交点を原点とし、鉛直上向きをZ方向とする座標系(X、Y、Z)を用いる。また、アンテナ架台部2における左右の支柱部3の上部(厳密にはハウジング6)と仮想的に剛結合する線分上の中点(方位軸と仰角軸との交点ともいえる)を原点とし、鉛直上向きをZ方向とし、この線分とともに変位する座標系(X、Y、Z)を用いる。なお、左右の支柱部3上部を結ぶ仰角軸方向をX方向とし、X方向はX方向と平行であるとする。Y方向、Y方向はそれぞれ座標系内の他の2方向と直交する。また、アンテナ架台部2は方位軸まわりに回転するものであり、この方位角をθAZとする。図7は、座標系(X、Y、Z)を座標系(X、Y、Z)に投影した模式図であり、方位角θAZは、図7に示すように、Z軸正方向から座標系(X、Y、Z)の原点を見て、時計回りの向きを正の回転として定義するものとする。また、主反射鏡5の仰角θELを天頂方向90度、水平方向0度として定義する。
図5において、各変位測定器は丸印により記載され、丸印中の識別番号により識別されているもとし、測定した変位dは、添え字に識別番号を付してd、d、・・・、d13と表現する。第1測定装置13において、識別番号1と3の変位測定器は、Y方向と平行な線上にあって、X軸に対象な位置関係にある。また識別番号2の変位測定器は、Z面内にある。識別番号1,2、3の変位測定器は、方位軸を中心とする半径Rの円周上に等間隔に配置しているものとする。変位測定器22は識別番号4と5の変位測定器により構成し、第2測定装置29は識別番号6、7、8、10、11、12の変位測定器により構成し、第3測定装置30は識別番号9及び13の変位測定器により構成する。また、A乃至Dは演算に必要な箇所の寸法を表しており、Aは第2フレーム構造体8のX方向の寸法を、Bは識別番号4と5の変位測定器間の寸法、Cは識別番号6と7の変位測定器間、識別番号10と11の変位測定器間の寸法を、Dは第3フレーム構造体9のZ方向の寸法を表している。
本発明に係る測定原理によれば、アンテナ架台部2等の変形により生じる座標系(X、Y、Z)のX軸の回転変位成分α、Y軸の回転変位成分β、Z軸の回転変位成分γを算出することができ、さらに、これを方位角変位ΔAZ、仰角変位ΔELに変換することができるものである。
まず、アンテナ架台部2の基準部材(図4、図5に示す軸受内輪16)の傾きを算出する。X軸まわりの傾きをRotX、Y軸まわりの傾きをRotYと表記すると、これらの傾きは、識別番号1乃至3の変位測定器により測定したd、d、dから次式のように求められる。
Figure 2007129454
このRotX、RotYによる回転変位成分α、β、γへの寄与α、β、γは、次式により求めることができる。
Figure 2007129454
次に、アンテナ架台部2の底部4と支柱部3の変形について考える。識別番号4と5の変位測定器により測定したd、dから、アンテナ架台部2の底部4の枠体の変形による回転変位成分γへの寄与γY1を次の式により求めることができる。
Figure 2007129454
識別番号6、7、9、10、11、13の変位測定器により測定したd、d、d、d10、d11、d13から、左右の支柱部3の高さの差が求められ、回転変位成分βに寄与し、その寄与量βは次式により求められる。
Figure 2007129454
また、識別番号6、7、8、10、11、12の変位測定器により測定したd、d、d、d10、d11、d12から、左右の支柱部3それぞれのY方向への変位を求めることができ、これらの差分に基づいて、回転変位成分γへの寄与γY2を次式により求めることができる。
Figure 2007129454
また、識別番号9及び識別番号13の変位測定器により測定したd及びd13から、仰角軸を支持するハウジング6の座部24の傾き(回転変位成分αに寄与)が求められる。ここで、左右のハウジング6については、通常は一方に駆動位置決め装置を設け、他方は回転フリーとすることから、駆動位置決め装置側でのハウジング6の傾きのみが、回転変位成分αに寄与する。いま、駆動位置決め装置を識別番号9の変位測定器により測定されるハウジング6側に設けたとして、そのハウジング6の傾きから回転変位成分αへの寄与αを次の式により求める。
Figure 2007129454
以上により算出されるα、β、γ、α、β、γY1、γY2に基づく単純和により、回転変位成分α、β、γを次式により求めることができる。
Figure 2007129454
次に回転変位成分α、β、γから、アンテナ指向誤差ΔAZ及びΔELを求める。回転変位成分αはΔELに直接付加され、βは主反射鏡5の仰角θELに応じてΔAZに付加され、γは符号が逆になりΔAZに付加されるので、ΔAZ、ΔELは次の式により求めることができる。
Figure 2007129454
以上のとおり、本発明によって、各変位測定器によって測定した変位に基づいて、アンテナ指向誤差を算出することができる。第1フレーム構造体7を弾性部材により支持し、第2フレーム構造体8、第3フレーム構造体9はそれぞれ6自由度拘束し過拘束とならず、これらの構造体に流れる荷重を抑制して各構造体が内部変形するのを防ぐことができ、各変位測定器による変位測定の精度を高めることができる。また、アンテナベース部1内に収納した第1フレーム構造体7の上部のリング状部材10から軸受内輪16の下面のZ軸変位を3箇所で測定することにより、第1測定装置13の各変位測定器の間隔を大きくとることができ、アンテナ架台部2の基準部分の姿勢をより高精度に測定することができる。
この発明の実施の形態1に係るアンテナ装置の断面図である。 図1におけるAA断面図(主反射鏡部分を除く)である。 第1測定装置による変位測定部分を拡大した断面図である。 図3に示すAA面から見た構成図である。 アンテナ架台部内のフレーム構造体の模式図である。 測定の原理を説明する模式図である。 座標系を説明する模式図である。
符号の説明
1 アンテナベース部
2 アンテナ架台部
3 支柱部
4 底部
5 主反射鏡
7 第1のフレーム構造体
8 第2のフレーム構造体
9 第3のフレーム構造体
13 第1の測定装置
16 軸受内輪(アンテナ架台部の基準部材)
12 支持部材
24 座部(主反射鏡の支持基準部材)
29 第2の測定装置
30 第3の測定装置

Claims (5)

  1. アンテナベース部と、このアンテナベースに支持されて方位軸まわりに回転し、2つの支柱を有して主反射鏡を支持するアンテナ架台部と、上記アンテナベース部に設けられ、弾性部材によって支持された第1のフレーム構造体と、この第1のフレーム構造体に対する上記アンテナ架台部の基準部材の姿勢を測定する第1の測定装置と、上記アンテナ架台部の基準部材上の3点にZ軸変位を拘束して設けられ、6自由度拘束された第2のフレーム構造体と、上記アンテナ架台部の上記支柱に設けられ、6自由度拘束された第3のフレーム構造体と、上記第2のフレーム構造体に対する上記第3のフレーム構造体の姿勢を測定する第2の測定装置と、上記第3のフレーム構造体に対する上記主反射鏡の支持基準部材の変位を測定する第3の測定装置とを備えたことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 請求項1に記載のアンテナ装置において、さらに、上記第1乃至第3の測定装置による測定結果に基づいて、上記主反射鏡の指向誤差を算出する指向誤差算出装置を備えたことを特徴とするアンテナ装置。
  3. 上記第1の測定装置は、上記第1のフレーム構造体上の3点に設けられ、上記アンテナ架台部の基準部材の3点のZ軸方向変位を測定する3つの変位測定器を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 上記第2の測定装置は、上記第2のフレーム構造体上の2点に設けられ、上記第3のフレーム構造体の2点のZ軸方向変位を測定する2つの変位測定器、上記第2のフレーム構造体の1点に設けられ、上記第3のフレーム構造体の1点のY軸方向変位を測定する1つの変位測定器を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のアンテナ装置。
  5. 上記第3の測定装置は、上記第3のフレーム構造体上の1点に設けられ、上記主反射鏡の支持基準部材の1点のZ軸方向変位を測定する1つの変位測定器を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のアンテナ装置。
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