JP2007124628A - スイッチトアンテナ及びパルスジェネレータ及び関連装置 - Google Patents

スイッチトアンテナ及びパルスジェネレータ及び関連装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007124628A
JP2007124628A JP2006231940A JP2006231940A JP2007124628A JP 2007124628 A JP2007124628 A JP 2007124628A JP 2006231940 A JP2006231940 A JP 2006231940A JP 2006231940 A JP2006231940 A JP 2006231940A JP 2007124628 A JP2007124628 A JP 2007124628A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transistor
monopulse
circuit
type
switch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006231940A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Fujishima
実 藤島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
University of Tokyo NUC
Original Assignee
University of Tokyo NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by University of Tokyo NUC filed Critical University of Tokyo NUC
Priority to JP2006231940A priority Critical patent/JP2007124628A/ja
Publication of JP2007124628A publication Critical patent/JP2007124628A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)

Abstract

【課題】低消費電力のアンテナシステムを提供する。
【解決手段】パルスを用いた無線通信方式に用いられるアンテナシステムを提供する。待機時には、第1のスイッチS1をON動作させ、第2のスイッチS2をOFF動作させ共振回路14及びアンテナ12を充電する。送信時には、第1のスイッチS1をOFF動作させ、第2のスイッチS2をON動作させる。共振回路14の共振周波数の信号は共振回路で反射し、アンテナ12に残留し、やがて電波として空中に放射される。このようにしてパルス状の電波を効率よく放射することができる。
【選択図】図3

Description

第1のグループの本発明は、無線通信に用いられるアンテナシステムに関する。特にミリ波帯の通信に用いるのが好適なアンテナシステムに関する。
また、第2のグループの本発明は、無線通信に用いられるパルスジェネレータに関する。特に、インパルス通信・インパルスレディオ通信に好適なパルスジェネレータに関する。
現在、電波を用いた無線通信は広く利用されている。一般に無線通信で使用されている周波数帯域は、10GHz以下の場合が多いが、近年ミリ波帯を用いた通信が近接通信の手段として注目を集めている。
ミリ波帯の通信
このミリ波帯の電波は、波長が短いので光のように直進する性質が強い。従って、ミリ波帯の電波同士は互いに干渉しにくく、隣接する通信機器同士で同一の周波数帯域を使用することも現実的に可能である。このようにミリ波帯の通信は、近接通信の用途には大変好ましい性質を有しており、その利用が種々提案されている。
特に、我が国の場合は、59GHz〜66GHzの帯域がこれから使用できる帯域として注目を集めており、この帯域の効率的な利用が考えられている。
インパルス方式
さて、近距離通信の用途の一つとして、ポータブル機器を用いた通信が挙げられよう。
このようなポータブル機器においては、電源に制限がある場合が多く、無線通信も低消費電力であることが望ましい。
比較的広い帯域を使用し、低消費電力を実現する手法としては、連続的な波形ではなく、パルスによる通信が従来から知られている。しかし、これまで技術上の問題等でパルスを用いた通信(本特許では、これをインパルス方式と呼ぶ)が実用化された例は少ない。ところが、近年、UWBの基本的な通信方式としてこのパルスを用いた通信が注目を集めるようになった。特に、UWBが基本的な通信方式として採用する手法は「インパルスレディオ方式」と呼ばれている。
UWB
さて、UWB(Ultra Wide Band)方式の近接無線通信技術は、超広帯域無線とも呼ばれ、その基本的な通信原理はインパルスレディオ方式と呼ばれるパルス信号列による通信である。このインパルスレディオ(Impulse Radio)方式によれば、パルス信号でデータを送信するので、アンテナ回路をスイッチでON−OFFするような構成も提案されている。このような単純な回路でデータ通信が行えるので、送信側は極めて装置構成が簡単になるといわれている。また、電力が効率よく使用できるので、低消費電力を達成できるといわれている。また、このUWBによれば、非常に高速の数100M〜1Gビット/秒の通信が行われるといわれている。
但し、このUWBの規格は、他の通信システムが既に使用している帯域を使用するので、利用する電波自体は基本的には、非常に微弱なものを用いている。
さて、このUWBの例にも示されているように、インパルス方式を採用する場合は、少なくとも送信側は非常に簡単になることが知られている。一方、UWBのように他の通信と重なった帯域を使用する場合は、受信側は信号の判別回路等が必要になり、回路構成も複雑になる傾向にある。
なお、近年では、UWBの種々の変形例が提案されており、使用する帯域も制限を設けることや、利用する電波の強度なども種々のものが提案されている。
先行特許文献の例
例えば、下記特許文献1には、高速データ伝送用のループアンテナの駆動回路が開示されている。特に、搬送波にしたがって、スイッチングするスイッチング素子をループアンテナに接続する構成が開示されている。
また、下記特許文献2には、ミリ波のパルス無線通信装置に用いるパルス発生回路において、安定したパルス発生を実行できるパルス発生回路が開示されている。
特開2002−135342号公報(特許登録第3611105号) 特開2005−244274号公報 I. Gresham, A. Jenkins, R. Egri, C. Eswarappa, N. Kinayman, N. Jain, R. Anderson, F. Kolak, R. Wohlert, S. Bawell, J. Bennett and J. Lanteri, "Ultra-wideband radar sensors for short-range vehicular applications," IEEE Transactions on Theory and Techniques, vol.52, no.9, 2004. H. Veenstra, E. Heijden and D. Goor, "15-27 GHz pseudo-noise UWB transmitter for short-range automotive radar in a production SiGe technology," Proceedings of ESSCIRC, Grenoble, France, p.275-278 2005. V. Cojocaru, "Low cost UWB Fornt Edn system for Pusle Radar Automotive Applications at 24GHz," WAMIC, pp.149-153, 2005. I. Gresham, A. JeAkins, R. Egri, C. Eswarappa, F. Kolak, R. Wohlert, J. Bennett and J-P Lanteri, "Ultra Wide Band 24GHz Automotive Radar Front-End," IEEE MTT-S Digest, pp.369-372, 2003. A. Kryshtopin, G. Sevskiy, K. Markov, P. Hcidc. M. Nalezinski, R. Roskosch and M. Vossiek, "Cost-Minimized 24. GHz. Pulse Oscillator for. Short-Range Automotive Radar Applications." 33rd European Microwave Conference, pp.1131-1134, 2003. R. Mende and A.Zander, "A multifunctional automotive short range radar system," Proceeding of German Radar Symposium, Berlin, Germany, pp.161-165, 2000. T. Terada, S. Yoshizumi, Y. Sanada and T. Kuroda, "A CMOS impulse radio ultra-wideband tranceiver for 1Mb/s data communication and ±2.5cm range findings", Symposium on VLSI Circuits Digest of Technical Papers, pp.30-33, 2005. T. Norimatsu, R. Fujiwara, M. Kokubo, M. Miyazaki, Y. Ookuma, M. Hayakawa, S. Kobayashi, N. Koshizuka and K. Sakamura, "A novel UWB impulse-radio transmitter with all-digitally-controlled pulse generator", Proceedings of ESSCIRC, Grenoble, France, pp.267-270, 2005. Y. Zheng, Y. Tong, C. Ang, Y. Xu, W. Yeoh, F. Lin and R. Singh, "A CMOS carrier-less UWB transceiver for WPAN applications", IEEE International Solid-State Circuits Conference, pp.206-205, 2005. H. Kim, D. Park, Y. Jool, "All-digital low-power CMOS pulse generator for UWB system", Electronics Letters-25 November 2004, Volume 40, Issue 24, p.1534-1535.
発明の課題1
このような状況の下、本願発明者は、我が国における59GHz〜66GHz帯域において、インパルス方式を採用する通信を提唱している。このような通信方式の特徴は、例えば以下のようなものが挙げられる。
(1)第1に、59GHz〜66GHz帯域は我が国においてまだ開いている帯域であるので、(UWBのように)他の既存の通信システムとの混信を防止するために微弱な電波を使用する必要がない。すなわち、UWBと異なり、比較的強い電波を使用することができる。
強い電波を使用することができれば、受信側の装置も簡易な構成とすることができる可能性がある。
(2)第2に、インパルス方式のメリットの一つである低消費電力の通信を近接通信において実現することができ、使用できる電力に一定の制限があるポータブル機器等に好適な通信システムを構築することが可能である。
しかしながら、このような無線通信システムを実現するには、種々の解決しなければならない技術的事項がある。その一つが、アンテナシステムである。特にこのミリ波帯を利用した無線通信システムの趣旨に鑑みれば、効率が高く低消費電力であるアンテナシステムの開発が急務である。
本発明は、係る課題に鑑みなされたものであり、その第1の目的は、効率が高く低消費電力のアンテナシステムを提供することである。
発明の課題2
さて、上述したUWBによる通信の応用の一つとして、22−29GHz帯を用いた近距離の車両用レーダにおけるこのUWBを利用することが提唱されている(非特許文献1)。
従来の車両用レーダ(パルスレーダ)の構成ブロック図が図20に示されている。この図に示すように、連続波(CW)をスイッチングすることによって、矩形のエンベロープを有するパルス列を作成している(非特許文献1〜6)。
この構成によれば、通信が行われている間、連続波を常に発振していなければならず電力消費が多くなってしまう。さらに、この連続波の発振回路は、シリコン−ゲルマニウムICで構成するか(非特許物件1〜2)、個別部品によって構成する(非特許文献3〜5)必要があり、一層消費電力を増大せしめる原因となっていた。CMOS系のICを用いることができれば消費電力の点からは有利であるが、22−29GHz帯の発振をCMOS回路で行うことは容易ではない。
本発明は、係る課題に鑑みなされたものであり、その目的は、消費電力の低減を図ることができるインパルス方式の通信装置に適したパルスジェネレータを提供することである。
第1グループの発明
(1)本発明は、上記課題を解決するために、アンテナと、前記アンテナに接続された共振回路と、前記共振回路と前記アンテナに電力を供給する回路との接続をON/OFFするスイッチと、を含むことを特徴とするアンテナシステムである。
共振回路とスイッチを含むことによって、パルス状の電波を効率よく放射することができる。このようにスイッチを含むアンテナシステムをスイッチトアンテナと呼ぶ。
(2)また、本発明は、(1)記載のアンテナシステムにおいて、前記共振回路は、キャパシタンスとインダクタンスとの並列回路であることを特徴とするアンテナシステムである。
(3)また、本発明は、(1)記載のアンテナシステムにおいて、前記共振回路は、キャパシタンスとインダクタンスとの直列回路であることを特徴とするアンテナシステムである。
(4)また、本発明は、(1)記載のアンテナシステムにおいて、前記共振回路は、伝送線路であることを特徴とするアンテナシステムである。
(5)また、本発明は、アンテナと、前記共振回路と前記アンテナに電力を供給する回路との接続をON/OFFするスイッチと、を含み、前記アンテナは、等価的に、共振回路を形成していることを特徴とするアンテナシステムである。
このような構成によって、(1)と同様に共振回路とスイッチを含むことによって、パルス状の電波を効率よく放射することができる。
(6)また、本発明は、上記(1)〜(5)のいずれかに記載のアンテナシステムにおいて、前記スイッチは、前記共振回路と電源回路との接続をON/OFFする第1のスイッチと、前記共振回路と接地との接続をON/OFFする第2のスイッチと、を含むことを特徴とするアンテナシステムである。
このように電源や接地とのスイッチを設けることによって、効率よく電力をアンテナに供給することができる。
(7)また、本発明は、上記(6)に記載のアンテナシステムにおいて、前記共振回路と前記電源回路との間に設けられた抵抗であって、前記第1のスイッチと直列に接続された前記抵抗、を含むことを特徴とするアンテナシステムである。
このような抵抗によって、第1のスイッチS1を介して流れる電流の値を調整することができる。
(8)また、本発明は、上記(6)又は(7)に記載のアンテナシステムと、送信の対象である信号データに基づき前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとのいずれか一方をON動作させるデータ送信回路、を含むことを特徴とする送信装置である。
(9)また、本発明は、上記(1)〜(5)のいずれかに記載のアンテナシステムにおいて、前記スイッチは、前記共振回路と電源回路とを接続する抵抗と、前記共振回路と接地との接続をON/OFFする第2のスイッチと、を含むことを特徴とするアンテナシステムである。
この(9)は、上記(6)の構成をより簡易にした構成であり、より簡単な装置構成を実現できる。
(10)また、本発明は、上記(9)記載のアンテナシステムと、送信の対象である信号データに基づき前記第2のスイッチをON/OFF動作させるデータ送信回路と、を含むことを特徴とする送信装置である。
第2のグループの発明
22−29GHz帯のUWB通信装置の消費電力を低減するためには、本願発明者は、
3.1−10.6GHz帯におけるインパルスレディオ(Impulse Radio)方式による通信で採用されている直接パルス生成(Direct Pulse Generation)方式(非特許文献7−10)を採用することが、電力消費の低減には好ましいと考えた。
この方法は、ディジタルCMOS回路を用いて構成することができるので回路作成上も有利であるという特徴がある。さらに、この方式は、電力消費はデータレートに比例するので、発振器をベースとしたUWB通信に比べて、平均的な消費電力を低減できる(非特許文献3)。
このような考えに基づき、本願発明者は、以下のようなミリ波帯の通信に好適なパルスジェネレータ及びその間連装置を発明するに至った。
(11)本発明は、上記課題を解決するために、入力信号に基づき、所定のパルス列を生成するパルスジェネレータにおいて、複数の遅延セルを縦続接続し、前記入力信号を遅延させる遅延ラインと、前記各遅延セル毎に設けられ、対応する遅延セルの出力信号に基づきモノパルスを生成するモノパルスジェネレータ群と、前記モノパルスジェネレータ群の出力信号を加算する加算器と、を含み、前記モノパルスジェネレータは、その出力するモノパルスの振幅が予め所定の値に設定されていることを特徴とするパルスジェネレータである。
このような構成によって、ディジタル回路で高周波を発生することができるので、消費電力の低減を図ることができる。さらに、上記振幅の値を設定すれば、種々のエンベロープのパルス列を生成することができる。
(12)また本発明は、上記(11)記載のパルスジェネレータにおいて、前記モノパルスジェネレータ群は、それらの出力するモノパルス群のエンベロープがraised−cosine形となるように、そのモノパルス群の振幅が設定されていることを特徴とするパルスジェネレータである。
このような構成によって、raised−cosine形のエンベロープのパルス列を得ることができる。
(13)また、本発明は、上記(11)記載のパルスジェネレータにおいて、前記モノパルスジェネレータ群は、それらの出力するモノパルス群のエンベロープがraised−cosine形に近似するエンベロープとなるように、そのモノパルス群の振幅は、ステップ状に離散した値の中から選択・設定されていることを特徴とするパルスジェネレータである。
このような構成によって、擬似raised−cosine形のエンベロープのパルス列を得ることができる。
(14)また、本発明は、上記課題を解決するために、入力信号に基づき、所定のパルス列を生成するパルスジェネレータにおいて、複数の遅延セルを縦続接続し、前記入力信号を遅延させる遅延ラインと、前記各遅延セル毎に設けられ、対応する遅延セルの出力信号に基づきモノパルスを生成するモノパルスジェネレータ群と、前記モノパルスジェネレータ群の出力信号を加算する加算器と、を含み、前記遅延セルは、前段のインバータと、前記前段のインバータと縦続接続する後段のインバータと、を備え、前記モノパルスジェネレータは、対応する遅延セルの前記前段のインバータの出力信号を入力する第1トランジスタと、前記第1トランジスタと直列に接続され、対応する遅延セルの前記後段のインバータの出力信号を入力する第2トランジスタと、を備え、前記加算器は、前記各モノパルスジェネレータの前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタの直列回路の出力信号を、全て結線し、電流加算によって各パルスを加算していることを特徴とするパルスジェネレータである。
このような構成によって、このような構成によって、ディジタル回路で高周波を発生することができるので、消費電力の低減を図ることができる。
(15)また、本発明は、上記(14)記載のパルスジェネレータにおいて、前記モノパルスジェネレータは、その前記第2トランジスタのゲート幅を調整することによって、出力するモノパルスの振幅が設定されており、この設定によって、前記モノパルスジェネレータ群が出力するモノパルス群のエンベロープがraised−cosine形となることを特徴とするパルスジェネレータである。
このような構成によって、raised−cosine形のエンベロープのパルス列を生成することができる。
(16)また、本発明は、上記(14)記載のパルスジェネレータにおいて、前記モノパルスジェネレータは、その前記第2トランジスタのゲートは複数本存在し、トリミングによって有効なゲート数を設定することによって、出力するモノパルスの振幅が設定されており、この設定によって、前記モノパルスジェネレータ群が出力するモノパルス群のエンベロープが、raised−cosine形に近似したエンベロープとなることを特徴とするパルスジェネレータである。
このような構成によって、raised−cosine形に近似したエンベロープのパルス列を生成することができる。
(17)また、本発明は、上記(14)記載のパルスジェネレータにおいて、前記前段のインバータは、P型の第3トランジスタと、このP型の第3トランジスタと直列接続するN型の第4トランジスタと、を備え、前記P型の第3トランジスタが前記N型の第4トランジスタより大きく、前記後段のインバータは、P型の第5トランジスタと、このP型の第5トランジスタと直列接続するN型の第6トランジスタと、を備え、前記N型の第6トランジスタが前記P型の第5トランジスタより大きいことを特徴とするパルスジェネレータである。
このような構成によって、より周波数の高いパルス列を生成することができる。
(18)また、本発明は、上記(14)記載のパルスジェネレータにおいて、前記前段のインバータは、P型の第3トランジスタと、このP型の第3トランジスタと直列接続するN型の第4トランジスタと、を備え、前記P型の第3トランジスタは、前記N型の第4トランジスタの個数より多い複数のトランジスタが並列に接続されており、前記後段のインバータは、P型の第5トランジスタと、このP型の第5トランジスタと直列接続するN型の第6トランジスタと、を備え、前記N型の第6トランジスタは、前記P型の第5トランジスタの個数より多い複数のトランジスタが並列に接続されていることを特徴とするパルスジェネレータである。
このような構成によって、より周波数の高いパルス列を生成することができる。
(19)また、本発明は、上記(11)〜(18)のいずれかのパルスジェネレータと、送信対象である信号を前記パルスジェネレータに供給する信号供給手段と、前記パルスジェネレータが発生するパルス列を、空中に放射する送信手段と、を含むことを特徴とする送信装置である。
このような構成によって、より消費電力を低減させた送信装置を提供することができる。
以上述べたように、本発明によれば、インパルス方式の無線通信方式において、より消費電力を削減したアンテナシステム及び送信装置が得られる。
また、本発明によれば、より低消費電力のパルスジェネレータが得られる。また、このパルスジェネレータを用いて、より消費電力の削減させた送信装置を得ることができる。
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づき説明する。
実施の形態1
1.基本構成
本実施の形態におけるアンテナシステム10の構成概念図が図1に示されている。このアンテナシステムは送信装置に用いられるアンテナシステムであり、外部からの制御信号によって送信データを表す送信電波を空中に放射する。
この図1に示すように、このアンテナシステム10は、電波を空中に放出するアンテナ12と、このアンテナ12に接続する共振回路14と、を備えている。
さらに図1に示すように、この共振回路14と電源VDDとの間に設けられて両者の接続をON/OFFする第1のスイッチS1と、この共振回路14と接地GNDとの間に設けられて両者の接続をON/OFFする第2のスイッチS2と、が備えられている。
第1のスイッチS1と、第2のスイッチS2とは、送信するデータの値に基づき交互にON/OFFし、アンテナ12に対する電力の供給をコントロールする。これによってアンテナ12からは、送信データに基づいて「変調」された電波が放射される。具体的な動作については後述する。
また、共振回路14は、所定の送信周波数に共振する回路であればどのようなものでもかまわない。図2に、この共振回路14の種々の構成例が示されている。図2の(a)には、共振回路の例としてLとCの並列回路を用いた例が示されている。また、図2の(b)には、共振回路の例としてLとCの並列回路を用いた例が示されている。また、図2の(c)には、共振回路の例として1/4波長伝送線路を用いた例が示されている。ここで、Lはインダクタンスを表し、Cはキャパシタンスを表す。
なお、共振回路14としては、アンテナ12自身を用いることも好ましい。このような例が図2の(d)に示されている。
本実施の形態において特徴的なことは、アンテナ12と、スイッチとの間にこの共振回路14を設けたことである。この共振回路の存在によって、スイッチのON/OFFによって電波をアンテナから放射することができ、簡易な構成で送信装置を構成することができ、ひいては装置の消費電力の低減に寄与する。ここで、スイッチとは、第1のスイッチS1及び第2のスイッチS2を意味する。このようにスイッチによって駆動されるアンテナをスイッチトアンテナと呼ぶ。
2.基本動作
2.1 充電と放電
図3には、本実施の形態におけるアンテナシステム10の基本動作を表す説明図が示されている。
まず、データを送信していない待機時には、第1のスイッチS1を閉じ、第2のスイッチS2を開放しておく(図3(1)参照)。この結果、予めアンテナ12と共振回路14とに電源電圧VDDまでいわば充電しておくことができる。
次に、データの送信時には、第1のスイッチS1を開放し、代わりに第2のスイッチS2を閉じる(図3(2)参照)。この結果、充電した電力を急速に放電させることができる。すなわち、アンテナ12と共振回路との間に反射が生じ、共振回路の共振周波数成分が、アンテナ12に供給され、共振回路には戻ってくることがない。供給された電力は電波放射によりその量が徐々に低下する。これによって、「1パルス」の送信が行われる。従って、共振回路の共振周波数を所望の周波数に合わせておけば、その周波数の電波を効率よくアンテナ12から放射することができる。
このように、本実施の形態によれば、効率を向上させることができるので、低消費電力のアンテナシステム10を実現することが可能である。
2.2 消費電力の検討
次に、本実施の形態のアンテナシステム10の消費電力について検討する。
まず、待機時(図3(1)参照)には、充電が完了すると当然電流は流れなくなる。一方、送信時には、電源からの電力供給はないので、各パルスのエネルギーは一定となる。このエネルギーは、共振回路14及びアンテナ12に蓄積されたエネルギーである。
特に、本実施の形態では、後述するように、1ビットを1パルスで送信している。従って、データの送信速度と通信に必要な消費電力とは比例の関係にある。このことは、データの送信速度を上げれば上げるほど消費電力が増加し、データの送信速度を下げれば、それに比例して消費電力も低減することを意味する。
従って、本実施の形態によれば利用可能な電力に応じて通信速度を変更することが極めて容易となる。また、高速の通信が要求されずに非常に低速な通信速度で良い場合は、消費電力を非常に小さく抑えることが可能となる。
さらに、送信出力パワーは、一般的に電源電圧VDDの2乗に比例するので、電源電圧VDDを変更することによって消費電力を容易に変更することが可能である。
2.3 待機時の電流の調整
上述したように、待機時(図3(1))においては、まず、所定の充電電流による充電が行われ、充電完了と共にその電流値は0になる。この充電電流は一般に所定の値に制限しておくことが望ましい。従って、図4に示すように、第1のスイッチS1と直列に所定の値の抵抗Rを設けておくことが一般的には好ましい。この部分に何ら抵抗がない場合は、過大な電流が瞬間的に流れてしまう恐れもあり、電源に対する負担が大きくなってしまう可能性もあるからである。
このような抵抗Rによって、図3に示すように、待機時に「ゆっくり充電」し、送信時に「急速に放電」することによって、消費電力を低く抑えつつ、送信時に十分に強い電波を放射することが可能となる。
さらに、第1のスイッチS1を省略し、この抵抗Rのみにしてしまう構成も好ましい構成である(図4(2)参照)。この構成によれば回路構成が非常に簡単になる。但し、この場合には、電源VDDから抵抗Rを介して電流が流れることになる。従って、第2のスイッチS2が閉じた場合に抵抗Rを通じて過大な電流が接地に向かって流れないような値にこの抵抗Rを設定する必要がある。
2.4 波形の一例
図3に示す回路を用いて共振回路14とアンテナ12との接続点の電位変化を表すグラフが図5に示されている。
このグラフにおいて縦軸は電圧(V)であり、横軸は時間(nsec)である。このグラフに示すように、待機時には所定の充電電流によって直線的に電位は上昇する。この例では電源電圧VDDとしては5Vを用いているので、待機時の充電によって電圧は5Vまで上昇する。その後、送信時には、共振回路14の一方端が接地(グランド)に急激に接続されるので、共振回路14の共振周波数による振動電圧が発生する(図5のグラフ「送信時」参照)。図5のグラフではこの振動の周期が2nsecとなり、0.5GHzの周波数の電波がアンテナ12からパルス状に放射される。
3. データの送信・受信
3.1 データの変調
さて、これまで述べたようなアンテナシステム10の第1のスイッチS1や第2のスイッチS2をON/OFFさせることによって、データを送信することが可能である。本実施の形態においては、送信電力が比較的大きいため、受信側としては簡単な検波回路で受信することができる。このような受信装置32の例が図6に示されている。この図6には、送信装置30と、受信装置32とが示されている。受信装置32は、アンテナ22と、共振回路24と、ダイオード26と、から構成される。また、送信装置30は、これまで述べたアンテナシステム10と、このアンテナシステム10のスイッチを送信データに基づき制御するデータ送信回路16と、から構成されている。
本実施の形態では、ディジタルデータすなわち、「1」、「0」のデータを送ることを想定している。本実施の形態の「変調」の動作は種々の手法が考えられる。
(1)所定の周期毎に1か0を常に送信する手法
この手法は、所定の周期毎に常にデータを送信ししていることを前提としたものである。送信側は、データが「1」であれば、パルスを出力し、「0」の場合はパルスを出力しないという簡単なルールでデータを送信している。受信側でも単純に、パルスが存在すれば「1」、パルスが存在しなければ「0」であるとして「復調」を行う。同期を取るために、一定の周期毎に必ずパルス(例えば、スタートビット)を送信する等の工夫がなされている。
(2)パルス位置変調の手法
この手法は、所定の周期毎に常にパルスを送信している。そして、送信データが「1」の場合は、その周期より少し早くパルスを出力し、送信データが「0」の場合は、その周期より少し遅くパルスを出力する。受信側では、想定されている周期より、所定時間以上早くパルスが受信できた場合にはデータは「1」であると判断し、所定に時間以上遅くパルスを受信できた場合にはデータは「0」であると判断するのである。
本実施の形態では、これら(1)や(2)の手法を用いているが、従来から知られている既存のパルスの変調技術であればどのようなものでも利用可能である。
3.2 データ送信回路、スイッチ
データ送信回路16は、送信データであるディジタルデータを受信し、その値に応じて第1のスイッチS1及び第2のスイッチS2をON動作、OFF動作させる。その動作は、上述した「変調」のルールにしたがって、パルス状の電波を所定のタイミングで放射することである。
既に述べたように、パルスを放射しない待機時には、第1のスイッチS1を閉じ(ON動作させ)、第2のスイッチS2を開放する(OFF動作させる)。なお、第1のスイッチS1が存在しない場合は、第2のスイッチS2のみを開放する(OFF動作させる)。そして、送信時には、第1のスイッチS1を開放し、第2のスイッチS2を閉じるように構成する。第1のスイッチS1が存在しない場合は、第2のスイッチS2のみを閉じる。
この第1のスイッチS1や、第2のスイッチS2は、従来からスイッチ素子として知られている種々の素子を用いることができる。例えば、MOS−FETスイッチ等が好適に用いられる。その他、種々のスイッチ素子を利用可能である。
また、データ送信回路16は、データに基づき、スイッチ素子を駆動する回路であればどのようなものでも良い。スイッチ素子より小型のFETを用いたゲート回路などが典型的な例であるが、その他種々の論理回路を用いることが可能である。
3.3 受信装置
図6に示す受信装置32は、ダイオード26を用いた簡易な検波回路を用いて、ディジタルデータを復号している。
実際には、上の「データの変調」で述べたように、ダイオード26の出力信号を監視し、所定の周期毎にパルスが受信できれば「1」、できなければ「0」であると判断することが好ましい。又は、ダイオード26の出力信号を監視し、パルスを受信する周期を検査する周期監視回路(不図示)を設け、検出した周期に基づき、受信できた信号が「1」か「0」かを判断することが好ましい。
本実施の形態によれば、UWBなどと異なり、比較的強い電波を利用することができるので、1個のダイオード26を用いた簡易な検波回路でも十分に信号を受信することが可能である。
4.0 アンテナ
アンテナ12は、所望の電波の周波数に基づいて妥当な形状を採用することができる。本実施の形態のようにミリ波帯の電波を用いた通信に利用する場合には、例えば棒状のアンテナ12を用いることが好ましい。もちろん、従来から知られている種々の形状のアンテナ12を利用することが可能である。
5.0 まとめ
以上述べたように、本実施の形態によれば、消費電力が低いアンテナシステム10を構成することができた。特に、送信速度と消費電力とが比例するため、高い送信速度が不要の場合は、消費電力をより低減することができる。
さらに、比較的強い電波を放射できるので、受信側の構成も比較的簡易なものとすることができ、受信側の消費電力の低減も図ることが可能となる。
実施の形態2
1.CMOS回路を用いた回路例
以下、消費電力の低減が可能な通信装置の好適な実施の形態2を図面に基づき説明する。本願発明者が発案したCMOS回路を用いた車両用レーダの構成ブロック図を図7に示す。この図7において、まず、送信側と受信側とは、同一の半導体チップ上に構成することが好ましい。そして、電力増幅器110をその半導体チップとは別体に設けることが電力の効率的な使用に寄与する。
DSP112が発生した送信データは、PNジェネレータ114において擬似乱数(PNと称する)で変調される。この変調の後、パルスジェネレータ116に供給される。PNで変調するのは他の通信との干渉を防止するためである。
この図7に示すように、本実施の形態では発振器を用いた通信装置(図10)の代わりに、パルスジェネレータ116を用いている。
パルスジェネレータ116の出力信号は電力増幅器110において電力増幅され、送信アンテナ102を介して放射される。
一方、受信側においては、受信アンテナ118を介して受信した電波は、フィルタ120を介してパルスレシーバ122に供給される。パルスレシーバ122はパルスを復元し、復元したパルスは相関器124において復調の対象となる。自己のPNで復調することによって、自己が受信すべき信号であることを識別することが可能である。この信号は、DSP112によって受信され、先に述べた「識別」もこのDSP112が実行する。
これらDSP112や、PNジェネレータ116、相関器124等の構成は基本的には従来の装置と同様であり、その詳細な説明は省略する。また、電力増幅器110、送信アンテナ102、受信アンテナ118、フィルタ120、パルスレシーバ122等も従来の装置と基本的には同様のものであり、その詳細な説明を省略する。
2. パルスジェネレータによる高速パルスの発生
本実施の形態2において特徴的なことは、CMOSで構成したパルスジェネレータ116を用いていることである。さらに、このパルスジェネレータ116はraised−cosine形のエンベロープを有するパルス列を生成する。この結果、矩形のエンベロープに比べてより効率的な出力スペクトルを得ることが可能である。以下、詳細に説明する。
パルスジェネレータ116の構成ブロック図が図8に示されている。入力信号の立ち上がりエッジが遅延セル130の列を順次伝播して行く。この伝播は、所定の遅延時間で順次行われる。従って、各遅延セル130からは所定の遅延時間ずつずれた立ち上がりエッジが出力される。この立ち上がりエッジは、モノパルスジェネレータ132において単パルスに変換される。これらを加算器134において加算すれば、単パルス群の集合波形が得られる(図8の出力参照)。このとき、各パルスの振幅を制御すれば任意のエンベロープを有するパルス群が得られる。
本実施の形態2で採用したモノパルスジェネレータ132の回路図が図9に示されている。この図9に示されているように、モノパルスジェネレータ132は、回路的に、遅延セル130とエッジコンバイナー144とを包含している。
エッジコンバイナー144は、遅延セル130からの信号を受信し、モノパルスを生成する。ここで生成するモノパルスは電流信号であるので、複数のエッジコンバイナー144の出力信号を全て結線し、電流加算を行っている(図9参照)。この加算動作が加算器134に相当する。
この図9に示すように、遅延セル130は2個のインバータ回路を縦続に接続して構成されている。また、この図に示すようにエッジコンバイナー134は2個のNMOSFETから構成されている。NMOS型の方が、一般的にPMOS型FETより高周波性能が優れているからである。
図10には、図9に示す回路図中の各部の波形を表すグラフが示されている。このグラフは横軸は時間(ps)を表し、縦軸は電圧値、又は電流値を表す。このグラフは、Vinのグラフと、VB−VAのグラフ、VD−VCのグラフ、Ioutのグラフ、の4種のグラフを時間軸を合わせて縦に並べたものであり、その縦軸のスケールは必ずしも同一ではない。
このグラフでは、時刻0において、Vinが立ち上がっている。これによって、遅延セル130を構成する前段のインバータの出力VAが立ち上がる。その後、数10ps経過してから遅延セル130を構成する後段のインバータの出力VBが立ち下がる。
さて、VA及びVBが共にHighレベルの場合にのみエッジコンバイナー134の2個のNMOSFETはON動作し、所定のIoutの電流値を吸い込む。その結果、図10に示すように、極めて幅の狭いパルスを簡易な構成で得ることができる。
以降、パルスが伝播して行くに従い、順次、VCが立ち上がり、また所定遅延時間後にVDが立ち上がる。その結果、上述したVB−VAの場合と同様に幅の狭いパルスを得ることが可能である(図10参照)。以下、同様の動作が順次行われる。
本実施の形態2における回路(図9)は、遅延セル130の出力信号が、エッジコンバイナー134のNMOSFETに接続しているので、その出力に接続するキャパシタ容量を全て等しくすることが容易である(変えても良い 変える場合については後に詳述する)。したがって、遅延時間を短く・且つ正確に設定することができる。
この回路(図9)は、幅の狭いパルスを低消費電力で得ることができるので、ミリ波帯の信号を得るのに非常に適した回路構成である。また、この遅延セル130を用いた回路は、複雑なディジタル回路に比べてより安定したパルス幅を得ることができる。
2.1 パルスの整形(エンベロープの調整)
さて、パルスを整形することは、利用できる周波数帯域の有効利用の観点から非常に好ましいことである。上述した単なる矩形のエンベロープに比べていわゆるraised−cosine形のエンベロープの方が、周波数スペクトルの規定上、より有効に帯域を利用することができる。
さて、図9の回路において、パルスの立ち下がりスロープは、エッジコンバイナー134に含まれるNMOSFETのゲート幅に依存する。すなわち、ゲートの入力容量に依存する。一方、パルスの立ち上がりのスロープは、線路インピーダンス(例えば50Ω)に依存する。したがって、パルスのエンベロープを整形するには、ゲート幅を変更することが好ましい。
本実施の形態2では、ゲート幅を変更することによって、パルスのエンベロープを整形している。
ところで、理論上は、確かにtaised−cosine形のエンベロープは周波数の有効利用を図れるが、正確にこのエンベロープを実現しようとすると、ゲート幅の調整が非常に煩雑な作業となる。そこで、本実施の形態では、擬似raised−cosine形のエンベロープを採用する例を説明する。
本実施の形態2においては、ゲート指の本数を制御することによって、ゲート幅の調整を簡易に実行している。本実施の形態2において採用したNMOSFETはゲート指(ゲート電極を構成する部分)を4本備えている。そして、この4本をトリミングすることによって、各FETのゲート幅を調整している。この結果、ゲート容量を4段階に調整することができるので、パルスの振幅をこの4段階に調整することができる。また、本実施の形態2では、送信の単位として14パルス群を採用した。14パルス群を採用した場合の、矩形、raised−cosine、擬似(Pseudo)raised−cosine、の各エンベロープの様子が図11に示されている。
この図11に示すように、本実施の形態2の擬似raised−cosine形は、
振幅1:1パルス
振幅2:1パルス
振幅3:2パルス
振幅4:6パルス
振幅3:2パルス
振幅2:1パルス
振幅1:1パルス
の計14パルスで、raised−cosineのエンベロープを近似している。このようなエンベロープを採用した場合の周波数スペクトルの様子が図12に示されている。この図12(1)は矩形エンベロープを採用した場合の周波数スペクトルであり、縦軸は強度(dB)、横軸は周波数である。図12(2)はraised−cosineエンベロープを採用した場合の周波数スペクトルであり、縦軸は強度(dB)、横軸は周波数である。図12(3)は擬似raised−cosineエンベロープを採用した場合の周波数スペクトルであり、縦軸は強度(dB)、横軸は周波数である。
この図12(3)から、擬似raised−cosine形のエンベロープを採用した場合は、22−29GHz帯の全UWB帯域を効率的に使用していることが理解されよう。
3. 半導体チップの製作
以上述べたような原理に基づき、本願発明者は実際に90nmCMOSプロセスを用いてパルスジェネレータを製作した。その顕微鏡写真が図13に示されている。また、このパルスジェネレータに0.91V、100MHzの信号を入力した場合の出力信号波形が図14に示されている。この図14のグラフは、縦軸は振幅を表し、横軸は時間を表す。また、14個の各パルスの周期は39.2psecである。14個のパルスを作成するために14個のモノパルスジェネレータが用いられている。
このパルス群の形状・エンベロープは、0.91Vの入力信号の場合1Gbpsまで維持することができた。
次に、消費電力を計測した。その結果が図15に示されている。図15のグラフは、縦軸は消費電力(mW)であり、横軸は入力信号のビットレート(Mbps)である。このグラフに示すように、ビットレートが1Gbpsの場合、消費電力は1.4mWであり、これは従来の非特許文献2の1/100程度の消費電力である。消費電力はビットレートに比例し、本実施の形態2では1ビットレート当たり、1.4pJである(OOK変調の場合)。
作成したパルスジェネレータの特性をまとめると、以下の通りである。
Technology :90nmCMOS
Frequncy Band :22−29GHz
Modulation :OOK
Supply Voltage :0.91V
Maximum Input Data Rate :1Gbps
Power Consumption :1.4mW@1Gbps
Core Size :90μm×15μm
以上述べたような特性は、近距離レーダの消費電力低減に大きく寄与するものである。
4. 速度の改良(高周波数化)
上で述べた例では22−29GHz帯の信号を生成するパルスジェネレータについて説明したが、より高速化・高周波数化を実現した改良例を以下説明する。
さて、より高速化を図るためには、上述した図9における遅延セル130の前段インバータの立ち上がり、後段インバータの立ち下がり、を高速化することが考えられる。そこで、前段のインバータは、PMOS側のFETを大きくし、NMOS側を小さく構成した。逆に後段のインバータは、PMOS側のFETを小さくし、NMOS側を大きく構成した。この様子が図16に示されている。
このようにPMOS側とNMOS側の大きさを変えた場合の半導体チップの表面写真(レイアウト例)が図17に示されている。
このように、PMOS側とNMOS側の大きさを変えた結果、パルスジェネレータは、より高い周波数の60GHz帯のパルスを生成することができた。このシミュレーション結果が図18、図19に示されている。
図18のグラフは、縦軸が出力電圧(V)であり、横軸は時間(ps)である。すなわち、時間軸出力波形である。ここでは29個のパルス群を、擬似raised−cosineエンベロープを構成するように振幅を調整している。この図18の波形の周波数スペクトルが図19に示されている。この図19においては、縦軸が強度(dBm)であり、横軸が周波数(GHz)である。図19に示すように、中心周波数は62.5GHzであり、信号強度−63.033dBmであった。また、隣接するピーク周波数は、59.06GHzと、66.5GHzであった。
59.06GHzの信号の強度は−86.912dBmであり、66.5GHzの信号の強度は−84.665dBmであった。
このように、遅延セル130を構成するインバータのトランジスタサイズをNMOS側とPMOS側とで変更することによって、より高い周波数のパルスを生成することが可能となった。
本実施の形態におけるアンテナシステムの構成概念図である。 本実施の形態における共振回路の例を示す説明図である。 本実施の形態におけるアンテナシステムの動作を表す説明図である。 本実施の形態におけるアンテナシステムの他の構成を表す構成概念図である。 本実施の形態における共振回路とアンテナの接続点の電位を表すグラフである。 送信回路と受信回路との間で通信が行われる様子を説明する説明図である。 CMOS回路を用いた車両用レーダの構成ブロック図である。 パルスジェネレータの構成ブロック図である。 モノパルスジェネレータの回路図である。 図9に示す回路図中の各部の波形を示すグラフである。 各エンベロープを採用した場合のパルス群の様子を示す説明図である。 各種エンベロープを使用した場合の周波数スペクトルを表すグラフである。 本実施の形態2で作成した半導体チップの顕微鏡写真である。 図13のパルスジェネレータの出力信号波形を示すグラフである。 図13のパルスジェネレータの消費電力を示すグラフである。 遅延セルを構成するインバータのトランジスタの大きさを調整した例を示す回路図である。 トランジスタの大きさを調整した場合の半導体チップのレイアウト例の説明図である。 図16に示す回路が発生するパルスの波形を示すグラフである。 図16に示す回路が発生するパルスの周波数スペクトルである。 従来の車両用レーダ(パルスレーダ)の構成ブロック図である。
符号の説明
10 アンテナシステム
12 アンテナ
14 共振回路
S1 第1のスイッチ
S2 第2のスイッチ
16 データ送信回路
24 共振回路
26 ダイオード
30 送信装置
32 受信装置
102 送信アンテナ
110 電力増幅器
112 DSP
114 PNジェネレータ
116 パルスジェネレータ
118 受信アンテナ
120 フィルタ
122 パルスレシーバ
124 相関器
130 遅延セル
132 モノパルスジェネレータ
134 加算器
144 エッジコンバイナー

Claims (19)

  1. アンテナと、
    前記アンテナに接続された共振回路と、
    前記共振回路と前記アンテナに電力を供給する回路との接続をON/OFFするスイッチと、
    を含むことを特徴とするアンテナシステム。
  2. 請求項1記載のアンテナシステムにおいて、
    前記共振回路は、キャパシタンスとインダクタンスとの並列回路であることを特徴とするアンテナシステム。
  3. 請求項1記載のアンテナシステムにおいて、
    前記共振回路は、キャパシタンスとインダクタンスとの直列回路であることを特徴とするアンテナシステム。
  4. 請求項1記載のアンテナシステムにおいて、
    前記共振回路は、伝送線路であることを特徴とするアンテナシステム。
  5. アンテナと、
    前記共振回路と前記アンテナに電力を供給する回路との接続をON/OFFするスイッチと、
    を含み、前記アンテナは、等価的に、共振回路を形成していることを特徴とするアンテナシステム。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のアンテナシステムにおいて、
    前記スイッチは、
    前記共振回路と電源回路との接続をON/OFFする第1のスイッチと、
    前記共振回路と接地との接続をON/OFFする第2のスイッチと、
    を含むことを特徴とするアンテナシステム。
  7. 請求項6に記載のアンテナシステムにおいて、
    前記共振回路と前記電源回路との間に設けられた抵抗であって、前記第1のスイッチと直列に接続された前記抵抗、
    を含むことを特徴とするアンテナシステム。
  8. 請求項6又は7記載のアンテナシステムと、
    送信の対象である信号データに基づき前記第1のスイッチと前記第2のスイッチとのいずれか一方をON動作させるデータ送信回路、
    を含むことを特徴とする送信装置。
  9. 請求項1〜5のいずれかに記載のアンテナシステムにおいて、
    前記スイッチは、
    前記共振回路と電源回路とを接続する抵抗と、
    前記共振回路と接地との接続をON/OFFする第2のスイッチと、
    を含むことを特徴とするアンテナシステム。
  10. 請求項9記載のアンテナシステムと、
    送信の対象である信号データに基づき前記第2のスイッチをON/OFF動作させるデータ送信回路、
    を含むことを特徴とする送信装置。
  11. 入力信号に基づき、所定のパルス列を生成するパルスジェネレータにおいて、
    複数の遅延セルを縦続接続し、前記入力信号を遅延させる遅延ラインと、
    前記各遅延セル毎に設けられ、対応する遅延セルの出力信号に基づきモノパルスを生成するモノパルスジェネレータ群と、
    前記モノパルスジェネレータ群の出力信号を加算する加算器と、
    を含み、
    前記モノパルスジェネレータは、その出力するモノパルスの振幅が予め所定の値に設定されていることを特徴とするパルスジェネレータ。
  12. 請求項11記載のパルスジェネレータにおいて、
    前記モノパルスジェネレータ群は、それらの出力するモノパルス群のエンベロープがraised−cosine形となるように、そのモノパルス群の振幅が設定されていることを特徴とするパルスジェネレータ。
  13. 請求項11記載のパルスジェネレータにおいて、
    前記モノパルスジェネレータ群は、それらの出力するモノパルス群のエンベロープがraised−cosine形に近似するエンベロープとなるように、そのモノパルス群の振幅は、ステップ状に離散した値の中から選択・設定されていることを特徴とするパルスジェネレータ。
  14. 入力信号に基づき、所定のパルス列を生成するパルスジェネレータにおいて、
    複数の遅延セルを縦続接続し、前記入力信号を遅延させる遅延ラインと、
    前記各遅延セル毎に設けられ、対応する遅延セルの出力信号に基づきモノパルスを生成するモノパルスジェネレータ群と、
    前記モノパルスジェネレータ群の出力信号を加算する加算器と、
    を含み、
    前記遅延セルは、前段のインバータと、前記前段のインバータと縦続接続する後段のインバータと、を備え、
    前記モノパルスジェネレータは、対応する遅延セルの前記前段のインバータの出力信号を入力する第1トランジスタと、前記第1トランジスタと直列に接続され、対応する遅延セルの前記後段のインバータの出力信号を入力する第2トランジスタと、を備え、
    前記加算器は、前記各モノパルスジェネレータの前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタの直列回路の出力信号を、全て結線し、電流加算によって各パルスを加算していることを特徴とするパルスジェネレータ。
  15. 請求項14記載のパルスジェネレータにおいて、
    前記モノパルスジェネレータは、その前記第2トランジスタのゲート幅を調整することによって、出力するモノパルスの振幅が設定されており、
    この設定によって、前記モノパルスジェネレータ群が出力するモノパルス群のエンベロープがraised−cosine形となることを特徴とするパルスジェネレータ。
  16. 請求項14記載のパルスジェネレータにおいて、
    前記モノパルスジェネレータは、その前記第2トランジスタのゲートは複数本存在し、トリミングによって有効なゲート数を設定することによって、出力するモノパルスの振幅が設定されており、
    この設定によって、前記モノパルスジェネレータ群が出力するモノパルス群のエンベロープが、raised−cosine形に近似したエンベロープとなることを特徴とするパルスジェネレータ。
  17. 請求項14記載のパルスジェネレータにおいて、
    前記前段のインバータは、P型の第3トランジスタと、このP型の第3トランジスタと直列接続するN型の第4トランジスタと、を備え、前記P型の第3トランジスタが前記N型の第4トランジスタより大きく、
    前記後段のインバータは、P型の第5トランジスタと、このP型の第5トランジスタと直列接続するN型の第6トランジスタと、を備え、前記N型の第6トランジスタが前記P型の第5トランジスタより大きいことを特徴とするパルスジェネレータ。
  18. 請求項14記載のパルスジェネレータにおいて、
    前記前段のインバータは、P型の第3トランジスタと、このP型の第3トランジスタと直列接続するN型の第4トランジスタと、を備え、前記P型の第3トランジスタは、前記N型の第4トランジスタの個数より多い複数のトランジスタが並列に接続されており、
    前記後段のインバータは、P型の第5トランジスタと、このP型の第5トランジスタと直列接続するN型の第6トランジスタと、を備え、前記N型の第6トランジスタは、前記P型の第5トランジスタの個数より多い複数のトランジスタが並列に接続されていることを特徴とするパルスジェネレータ。
  19. 請求項11〜請求項18のいずれかに記載のパルスジェネレータと、
    送信対象である信号を前記パルスジェネレータに供給する信号供給手段と、
    前記パルスジェネレータが発生するパルス列を、空中に放射する送信手段と、
    を含むことを特徴とする送信装置。

JP2006231940A 2005-09-29 2006-08-29 スイッチトアンテナ及びパルスジェネレータ及び関連装置 Pending JP2007124628A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006231940A JP2007124628A (ja) 2005-09-29 2006-08-29 スイッチトアンテナ及びパルスジェネレータ及び関連装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005283594 2005-09-29
JP2006231940A JP2007124628A (ja) 2005-09-29 2006-08-29 スイッチトアンテナ及びパルスジェネレータ及び関連装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007124628A true JP2007124628A (ja) 2007-05-17

Family

ID=38147903

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006231940A Pending JP2007124628A (ja) 2005-09-29 2006-08-29 スイッチトアンテナ及びパルスジェネレータ及び関連装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007124628A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009135859A (ja) * 2007-12-03 2009-06-18 Panasonic Corp アンテナ装置
WO2010041753A1 (ja) * 2008-10-08 2010-04-15 独立行政法人情報通信研究機構 パルス無線通信装置
WO2010041752A1 (ja) * 2008-10-07 2010-04-15 独立行政法人情報通信研究機構 パルス信号発生装置
JP2013070605A (ja) * 2011-09-21 2013-04-18 Samsung Electronics Co Ltd 無線電力送受信装置及び方法並びに無線電力伝送システム
JP2013074794A (ja) * 2011-09-27 2013-04-22 Samsung Electronics Co Ltd 無線電力を用いた通信装置及び方法並びに通信システム
JP2013143909A (ja) * 2012-01-06 2013-07-22 Samsung Electronics Co Ltd 近接場通信セキュリティ方法及びその装置
JP2013239856A (ja) * 2012-05-14 2013-11-28 Fujitsu Ltd インパルス発生装置及び送信装置
US9728997B2 (en) 2011-09-21 2017-08-08 Samsung Electronics Co., Ltd. Wireless power transmission system

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62151611U (ja) * 1986-03-17 1987-09-25
JPH09298500A (ja) * 1996-05-09 1997-11-18 Citizen Watch Co Ltd 無接点型メモリカードの通信回路
JPH09321652A (ja) * 1996-05-27 1997-12-12 Denso Corp 無線通信装置
JP2002135342A (ja) * 2000-10-26 2002-05-10 Mitsubishi Electric Corp 高速デ−タ伝送用ル−プアンテナ駆動装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62151611U (ja) * 1986-03-17 1987-09-25
JPH09298500A (ja) * 1996-05-09 1997-11-18 Citizen Watch Co Ltd 無接点型メモリカードの通信回路
JPH09321652A (ja) * 1996-05-27 1997-12-12 Denso Corp 無線通信装置
JP2002135342A (ja) * 2000-10-26 2002-05-10 Mitsubishi Electric Corp 高速デ−タ伝送用ル−プアンテナ駆動装置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009135859A (ja) * 2007-12-03 2009-06-18 Panasonic Corp アンテナ装置
WO2010041752A1 (ja) * 2008-10-07 2010-04-15 独立行政法人情報通信研究機構 パルス信号発生装置
US8847817B2 (en) 2008-10-07 2014-09-30 National Institute Of Information And Communication Technology Pulse signal generation device
WO2010041753A1 (ja) * 2008-10-08 2010-04-15 独立行政法人情報通信研究機構 パルス無線通信装置
JP2010093547A (ja) * 2008-10-08 2010-04-22 National Institute Of Information & Communication Technology パルス無線通信装置
US8705652B2 (en) 2008-10-08 2014-04-22 National Institute Of Information And Communications Technology Pulse wireless communication device
JP2013070605A (ja) * 2011-09-21 2013-04-18 Samsung Electronics Co Ltd 無線電力送受信装置及び方法並びに無線電力伝送システム
US9728997B2 (en) 2011-09-21 2017-08-08 Samsung Electronics Co., Ltd. Wireless power transmission system
JP2013074794A (ja) * 2011-09-27 2013-04-22 Samsung Electronics Co Ltd 無線電力を用いた通信装置及び方法並びに通信システム
JP2013143909A (ja) * 2012-01-06 2013-07-22 Samsung Electronics Co Ltd 近接場通信セキュリティ方法及びその装置
JP2013239856A (ja) * 2012-05-14 2013-11-28 Fujitsu Ltd インパルス発生装置及び送信装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Kulkarni et al. A 750 Mb/s, 12 pJ/b, 6-to-10 GHz CMOS IR-UWB transmitter with embedded on-chip antenna
JP2007124628A (ja) スイッチトアンテナ及びパルスジェネレータ及び関連装置
US20220149885A1 (en) Methods and systems relating to ultra wideband transmitters
Phan et al. A 18-pJ/pulse OOK CMOS transmitter for multiband UWB impulse radio
US20100177803A1 (en) Ultra wideband on-chip pulse generator
KR101744202B1 (ko) 펄스 생성기 및 펄스 생성 방법
US8355453B2 (en) UWB transmitter
Padovan et al. A 20Mb/s, 2.76 pJ/b UWB impulse radio TX with 11.7% efficiency in 130 nm CMOS
CN102098064B (zh) 超宽带发射机系统
KR101749719B1 (ko) Uwb 시스템에서의 펄스 발생 장치
Arafat et al. A novel 7 Gbps low-power CMOS ultra-wideband pulse generator
Hafiz et al. A 2 Gb/s 1.8 pJ/bit differential BPSK UWB-IR transmitter using 65 nm CMOS technology
Radic et al. Low power IR-UWB pulse generator in 0.18 μm CMOS technology
Novak et al. Low-power UWB pulse generators for biomedical implants
Lin et al. Si/SiGe HBT UWB impulse generator tunable to FCC, ECC and Japanese spectral masks
Radic et al. A low power 3.1–7.5 GHz tunable pulse generator for impulse radio UWB
Choi et al. A switched VCO-based CMOS UWB transmitter for 3-5 GHz radar and communication systems
Jazairli et al. An ultra-low-power frequency-tunable UWB pulse generator using 65nm CMOS technology
Kulkarni et al. A 750Mb/s 12pJ/b 6-to-10GHz Digital UWB Transmitter
Nguyen et al. A 90 nm CMOS high order derivative Gaussian pulse generator using LC-Tank oscillator for 6–10 GHz UWB transceiver
CN103036590A (zh) 高摆幅冲激无线电超宽带发射机
Toccafondi et al. Low-power UWB transmitter for RFID transponder applications
Badalawa et al. 60 GHz CMOS pulse generator
Schoulten et al. Low power ultra-wide band pulse generator based on a duty-cycled 2-ask emitter
Wang et al. Ultra wide-band high-order pulse digital transmitter IC in 90nm CMOS for biomedical radar sensing

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090728

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100811

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100910

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110107