JP2007120128A - コンクリートブロック及びその製造方法 - Google Patents

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利文 大久保
Masaru Shinoda
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Abstract

【課題】経年変化に対しても安定した植生が可能であり、かつ多用途に使用可能であり、地球温暖化の要因にもなり難いこと。
【解決手段】木材を裁断してなるウッドチップをバインダによって略板状に成形してなるウッドチップボード10に対し、ブロック本体20がウッドチップボード10の側面にまでコンクリートが回り込みをし、かつウッドチップボード10の裏面に対してウッドチップ相互間の凹凸に流動して接合一体化し、ウッドチップボード10の周囲の少なくとも一部にはコンクリート面が露出する所定の形状に成形したものである。したがって、ウッドチップボード10の全周またはその少なくとも一部に対してコンクリートの回り込みを行わせ、ウッドチップボード10の側面及び裏面の空洞にコンクリートを侵入させ、堅固に一体化するものであるから、両者間の接合力が強靭なものとなり容易にウッドチップボード10がブロック本体20から離れることがない。
【選択図】図1

Description

本発明は、コンクリート製の擁壁、河川壁、砂防ダム、橋脚、家屋、ビル、塀等の構造物を施工する際に使用するコンクリートブロック及びその製造方法に関するものである。
従来のコンクリート製の擁壁等に使用するコンクリートブロックとして、特許文献1に記載された打設コンクリート一体形型枠パネルの技術がある。
即ち、打設コンクリート一体形型枠パネルは、打設コンクリートの型枠として使用できる所定の面積を有し、かつ、打設コンクリートの打設圧力に対しても十分耐える機械的強度を有し、打設コンクリートと一体化するコンクリート製のパネル基体と、ウッドチップをバインダで接合してパネル基体の一方の面に対して接合した装飾パネルとを具備するものである。
したがって、構造物の表面として露出した装飾パネルのウッドチップが、劣化或いは腐敗等により朽ちる間に、植物の種子が装飾パネルに付着して成長することにより、構造物の表面を自然に被うことになり自然景観を損なうことがなくなる。数ヵ月後には、装飾パネルの表面が腐敗し、土色となるから、自然界に存在する色彩となり、違和感がなくなる。そればかりか、太陽光線や風雨等により装飾パネル中のウッドチップやバインダが劣化または腐敗等して朽ちていく間に、ウッドチップ、即ち、装飾パネルに周囲の草木から落下または風で運ばれてきた植物の種子が付着し、自然に草木等の植物が生育する。
特開2001−220760
しかしながら、特許文献1の技術は、打設コンクリートの型枠として使用するものであるから、コンクリート製のパネル基体が板状となり、その表面に露出した装飾パネルのウッドチップは、劣化または腐敗等して朽ちることが前提となっており、パネル基体との一体化は必ずしも要求されるものではなく、機械的強度が高くなかった。また、コンクリート製のパネル基体の表面に露出した装飾パネルのウッドチップは、劣化または腐敗等して朽ちることが前提となっているから、植物はコンクリート製のパネル基体の表面に根を張る以外に術がなく、根付く植物は背丈の低いものに限られ、背丈のあるものは根付くことができなかった。そして、河川壁の場合には、コンクリート製のパネル基体が板状であり、魚礁ブロックを兼ねる施行を行うことができなかった。
一方、公知のコンクリートのみからなるブロックは、太陽光が熱となり地球温暖化の1要因となっており、その対策が取れなかった。
そこで、本発明は、経年変化に対しても安定した植生が可能であり、かつ、多用途に使用可能であり、地球温暖化の要因にもなり難いコンクリートブロック及びその製造方法の提供を課題とするものである。
請求項1のコンクリートブロックは、間伐材、古材等の木材を裁断してなる木材を裁断してなるウッドチップをバインダによって略板状に成形してなる平均厚みを約15mm乃至100mmの範囲としたウッドチップボードと、前記ウッドチップボードを積載基準となる正面基準部の意匠面側に配設し、当該配設した前記ウッドチップボードに対して前記ウッドチップボードの側面にまでコンクリートが回り込みし、かつ、前記ウッドチップボードの裏面に対してウッドチップ相互間の凹凸に流動し、その意匠面側まで前記コンクリートが浸透することなく接合一体化し、また、前記ウッドチップボードの周囲の少なくとも一部はコンクリート面が露出する所定の形状に成形したブロック本体を具備するものである。
ここで、ウッドチップボードは、その厚みを約15mm乃至100mmの範囲としたものであり、ウッドチップボードの厚みが厚く、しかも、そこに発生している空洞にコンクリートが侵入含浸し、固化されるので、堅固に一体化がなされる。このときウッドチップボードの厚みの約15mm乃至100mmは、ウッドチップ相互間を接合するバインダの量が少ないときにもウッドチップボードの表面にまでコンクリートが侵入しない厚みとしたものであり、ウッドチップのサイズ並びにコンクリートの流動性及びブロック本体の成形圧力等によって決定される。ウッドチップボードの厚みが15mm乃至100mmの範囲とは、厳格に15mmと100mmに境界が存在するものではなく、一般的ブロック本体の正面基準部に加わる圧力から決定されたものである。
ウッドチップを一体化するバインダは、植物資源を原料とする微生物または光で分解自在な生分解性合成樹脂の使用が望ましいが、本発明を実施する場合には、生分解性合成樹脂の使用に限定されるものではなく、通常の合成樹脂の使用も可能である。
また、ウッドチップボードの略板状とは、露出面が長方形または正方形のものに特定されるものではなく、任意の形状とすることができる。その厚みは、略指定された厚みであればよく、全体が均一の厚みを意味するものではなく、全体で板状の概念に入るものであればよい。当然、前記ブロック本体側に接合一体化する面側に凹凸の存在を否定するものでもない。
そして、本発明を実施する場合のブロック本体は、略四角枠状、略断面T字状、略断面L字状、略四角筒状等の形状とすることができ、単なる板状を除き、その形状を特定するものではない。但し、形状は問わないが、露出面となる意匠面及び積載基準となる正面基準部を有するものである。
更に、前記ウッドチップボードに対して前記ウッドチップボードの側面にまで行うコンクリートの回り込みによる含浸は、前記ウッドチップボードの周辺の全周またはその少なくとも一部に対して、前記ウッドチップボードの側面からその空洞にコンクリートを侵入させ、固化させて、堅固に一体化するものであるが、必ずしも、ウッドチップボードの全周にコンクリートの回り込み含浸を起こさせる必要はなく、所定の機械的強度が得られる全外周の1/6外周程度以上がコンクリートの回り込み含浸を起こさせる構造であればよい。また、前記ウッドチップボードの周囲の少なくとも一部にはコンクリート面が露出する所定の形状とは、平面として露出してもよいし、または傾斜面として露出してもよい。
なお、ここで云う回り込みによる含浸等の含浸とは、ウッドチップ自体に含まれるもののみを意味するものではなく、その多くが、ウッドチップボードのバインダで接合されたチップ相互間で形成される空間に入り込むことを意味するものである。
請求項2のコンクリートブロックの前記ウッドチップボードは、前記ブロック本体側に接合一体化する面側に凹凸を形成したものである。この凹凸は略格子状、略半球状、略円柱状等の任意の凸または凹とすることができる。
請求項3のコンクリートブロックの前記ブロック本体側に接合一体化する面側に凹凸は、略格子状の凹凸としたものである。この略格子状とは、略5mm程度の幅の溝が交差した前記ウッドチップボードから、略30mm程度の幅の溝が交差した前記ウッドチップボードにおいても、前記ブロック本体側に接合一体化する前記ウッドチップボードの接合強度を挙げることができる。したがって、本発明を実施する場合には、据歯状のジグザグ状を含み略格子状となればよい。
請求項4のコンクリートブロックの前記バインダは、植物資源を原料とする微生物または光で分解自在な生分解性合成樹脂としたものである。ここで、バインダとしては、環境汚染の問題から、植物資源を原料とする微生物または光で分解自在な生分解性合成樹脂とした原料も特定したものである。したがって、環境汚染に対する影響力が少ないものであればよい。
請求項5のコンクリートブロックの前記バインダは、木材自体が有するリグニンとするものである。ここで、木材自体が有するリグニンは、高温高圧で圧縮することにより、ウッドチップを一体化するものである。
請求項6のコンクリートブロックの前記ウッドチップボードは、一部の表面乃至全体を炭化させたものである。このウッドチップボードの一部の表面乃至全体の炭化は、木炭の使用とすることもできる。また、生木のチップまたは乾燥済みのチップでウッドチップボードを形成し、前記ブロック本体側に接合一体化した後にウッドチップボードの一部の表面乃至全体をバーナ等で焼いて炭化してもよい。
請求項7のコンクリートブロックの前記ウッドチップボードと前記ブロック本体とは、両者に連通する開口を有し、かつ、前記ブロック本体内に空洞を設けている。前記ウッドチップボードと前記ブロック本体との間に通路ができ、植物の根が張ったり、小動物や魚が出入りしたりする通路とすることができる。したがって、その用途によって、連通する開口の面積及び形状が決定される。
請求項8のコンクリートブロックの前記ウッドチップボードと前記ブロック本体とは、前記ブロック本体に開口を有する空洞を有し、かつ、前記ブロック本体の開口は前記ウッドチップボードで閉じられているものである。したがって、前記ウッドチップボードに植物の根が張った後に、前記ウッドチップボードが朽ちると前記ブロック本体の開口から根を張るものであり、植物に応じて前記ブロック本体の開口及び空洞を形成すればよい。
請求項9のコンクリートブロックの前記ウッドチップボードは、一方の面積よりも、他方の面積が小さく、前記ウッドチップボードの周囲を傾斜面としたものである。ここで、前記ウッドチップボードの周囲の傾斜面は、四角形であれば1辺乃至4辺とすることができる。また、他の形状であれば、全周が傾斜面となっていても、その一部がなっていてもよい。そして、前記ウッドチップボードの面積が小さい方は、露出側とすることも、その反対の埋設側とすることもできる。
請求項10のコンクリートブロックの製造方法は、木材を裁断してなるウッドチップをバインダによって略板状に成形してなる平均厚みを15mm乃至100mmの範囲としたウッドチップボード成形工程と、前記ウッドチップボードをブロック本体の積載基準となる正面基準部の意匠面側に配設し、当該配設した前記ウッドチップボードに対して前記ウッドチップボードの側面にまでコンクリートが回り込みし、かつ、前記ウッドチップボードの裏面に対してウッドチップ相互間の凹凸に流動し、その意匠面側まで前記コンクリートが浸透することなく接合一体化し、また、前記ウッドチップボードの周囲の少なくとも一部にはコンクリート面が露出する所定の形状に成形したブロック本体の形成工程を具備するものである。
ここで、ウッドチップボードは、その厚みを約15mm乃至100mmの範囲としたものであり、ウッドチップボードの厚みが厚く、しかも、そこに発生している空洞にコンクリートが侵入含浸し、固化されるので、堅固にコンクリートとの一体化がなされる。このときウッドチップボードの厚みの約15mm乃至100mmは、ウッドチップ相互間を接合するバインダの量が少ないときにもウッドチップボードの表面にまでコンクリートが侵入しない厚みとしたものであり、ウッドチップのサイズ並びにコンクリートの流動性及びブロック本体の成形圧力等によって決定される。
ウッドチップを一体化するバインダは、植物資源を原料とする微生物または光で分解自在な生分解性合成樹脂の使用が望ましいが、本発明を実施する場合には、生分解性合成樹脂の使用に限定されるものではなく、通常の合成樹脂の使用も可能である。
また、ウッドチップボードの略板状とは、露出面が長方形または正方形のものに特定されるものではなく、任意の形状とすることができる。その厚みは、略指定された厚みであればよく、全体が均一の厚みを意味するものではなく、全体で板状の概念に入るものであればよい。当然、前記ブロック本体側に接合一体化する面側に凹凸の存在を否定するものでもない。
そして、本発明を実施する場合のブロック本体は、略四角枠状、略断面T字状、略断面L字状、略四角筒状等の形状とすることができ、単なる板状を除き、その形状を特定するものではない。
更に、前記ウッドチップボードに対して前記ウッドチップボードの側面にまで行うコンクリートの回り込みは、前記ウッドチップボードの周辺の全周またはその少なくとも一部に対して、前記ウッドチップボードの側面からその空洞にコンクリートを侵入させ、固化させて、堅固に一体化するものであるが、必ずしも、ウッドチップボードの全周にコンクリートの回り込みを起こさせる必要はなく、所定の機械的強度が得られる全外周の1/6外周程度以上がコンクリートの回り込みを起こさせる構造であればよい。また、前記ウッドチップボードの周囲の少なくとも一部にはコンクリート面が露出する所定の形状とは、平面として露出してもよいし、または傾斜面として露出してもよい。
請求項11のコンクリートブロックの製造方法の前記ブロック本体の形成工程では、前記ブロック本体の流し込みを行い、所定時間振動を付与するものである。この振動は、コンクリート自体を振動させてもよいし、型を振動させることにより、コンクリートとの間に相対振動を与えてもよい。
請求項12のコンクリートブロックの製造方法の前記ウッドチップボードは、前記ブロック本体側の接合一体化する面側に凹凸を形成して略板状にしたものである。この凹凸は略格子状、略半球状、略円柱状等の任意の凸または凹とすることができる。
請求項13のコンクリートブロックの製造方法の前記ウッドチップボードは、前記ブロック本体側の接合一体化する面にコンクリートミルクを表面に附けた後、コンクリートによって前記ウッドチップボードの裏面に対してウッドチップ相互間の凹凸に流動して接合一体化したものである。ここで、前記ブロック本体側の接合一体化する表面に附けるコンクリートミルクは、コンクリートのみを混練したものでもよいし、モルタル状のものでもよい。何れにせよ、ウッドチップ相互間の凹凸に流動して前記ブロック本体と接合一体化する強度を高める機能を有しておればよい。
請求項14のコンクリートブロックの製造方法の前記バインダは、植物資源を原料とし、微生物または光でそれを分解する生分解性合成樹脂としたものである。ここで、バインダとしては、環境汚染の問題から、植物資源を原料とする微生物または光で分解自在な生分解性合成樹脂とした原料も特定したものである。したがって、環境汚染に対する影響力が少ないものであればよい。
請求項15のコンクリートブロックの製造方法の前記ウッドチップボードは、前記ブロック本体側に接合一体化した後に一部の表面乃至全体を炭化させたものである。このウッドチップボードの一部の表面乃至全体の炭化は、木炭の使用とすることもできる。また、生木のチップまたは乾燥済みのチップでウッドチップボードを形成し、前記ブロック本体側に接合一体化した後にウッドチップボードの一部の表面乃至全体を焼いて炭化してもよい。
請求項16のコンクリートブロックの製造方法の前記ウッドチップボードと前記ブロック本体とは、両者に連通する開口を有し、かつ、前記ブロック本体内に空洞を設けているものである。前記ウッドチップボードと前記ブロック本体との間に通路ができ、植物の根が張ったり、小動物や魚が出入りしたりする通路とすることができる。したがって、その用途によって、連通する開口の面積及び形状が決定される。
請求項17のコンクリートブロックの製造方法の前記ウッドチップボードと前記ブロック本体とは、前記ブロック本体に開口を有する空洞を有し、かつ、前記ブロック本体の開口は前記ウッドチップボードで閉じられているものである。したがって、前記ウッドチップボードに植物の根が張った後に、前記ウッドチップボードが朽ちると前記ブロック本体の開口から根を張るものであり、植物に応じて前記ブロック本体の開口及び空洞を形成すればよい。
請求項18のコンクリートブロックの製造方法の前記ウッドチップボードは、一方の面積よりも、他方の面積が小さく、前記ウッドチップボードの周囲を傾斜面としたものである。ここで、前記ウッドチップボードの周囲の傾斜面は、四角形であれば1辺乃至4辺とすることができる。また、他の形状であれば、全周が傾斜面となっていても、その一部がなっていてもよい。そして、前記ウッドチップボードの面積が小さい方は、露出側とすることも、その反対の埋設側とすることもできる。
請求項1にかかるコンクリートブロックは、木材を裁断してなるウッドチップをバインダによって略板状に成形してなる厚みを約15mm乃至100mmの範囲としたウッドチップボードに対し、ブロック本体が前記ウッドチップボードの側面にまでコンクリートが回り込みをし、かつ、前記ウッドチップボードの裏面に対してウッドチップ相互間の凹凸に流動して接合一体化し、また、前記ウッドチップボードの周囲の少なくとも一部にはコンクリート面が露出する所定の形状に成形したものである。
したがって、ウッドチップボードの厚みが15mm乃至100mmの範囲であるから、そこに発生している空洞にコンクリートが侵入し、固化されるので、堅固に一体化がなされる。また、前記ウッドチップボードの全周またはその少なくとも一部に対して、コンクリートの回り込みを行わせ、前記ウッドチップボードの側面の空洞にコンクリートを侵入させ、固化させて、堅固に一体化するものであるから、両者間の接合力が強靭なものとなり、容易に前記ウッドチップボードが前記ブロック本体から離れることがない。
また、前記ウッドチップボードが前記ブロック本体から離れ難くなるから経年変化に対しても安定した植生が可能となり、かつ、前記ブロック本体の構造によって植物が根を下ろし易くなり、また、小動物、魚等の棲みかとしても使用でき、多用途に使用可能である。そして、経年変化に対しても安定した植生が可能であるから地球温暖化の要因にもなり難くなる。更に、道路壁面の施工に使用した場合、常に表面が前記ウッドチップボードとなり、仮にそのまま朽ちて前記ブロック本体の接合面が露出したとしても、その表面が凹凸に形成されているから、ヘッドライトの反射が乱反射となり、対向車等のドライバーの眼を眩惑するようなことがない。
請求項2にかかるコンクリートブロックの前記ウッドチップボードは、前記ブロック本体側に接合一体化する面側に凹凸を形成したものであるから、請求項1の効果に加えて、ブロック本体と前記ウッドチップボードの接合強度が増加し、安定した機械的強度が得られる。
請求項3にかかるコンクリートブロックの前記ブロック本体側に接合一体化する面側に凹凸は、略格子状の凹凸としたものであるから、請求項1または請求項2の効果に加えて、広い接合面積が得られ、全方向に対するブロック本体と前記ウッドチップボードの接合強度が増加し、安定した機械的強度が得られる。
請求項4にかかるコンクリートブロックの前記バインダは、植物資源を原料とする微生物または光で分解自在な生分解性合成樹脂としたものであるから、請求項1乃至請求頃3のいずれか1つに記載の効果に加えて、植物資源を原料とし、しかも、微生物または光で分解自在な生分解性合成樹脂であるから、環境汚染に対する影響力が少なくなる。
請求項5にかかるコンクリートブロックの前記バインダは、木材自体が有するリグニンとするものであるから、請求項1乃至請求頃3のいずれか1つに記載の効果に加えて、天然資源のみでウッドチップボードが形成でき、環境汚染に対する影響力がなくなり、循環型社会を形成できる。
請求項6にかかるコンクリートブロックの前記ウッドチップボードは、一部の表面乃至全体を炭化させたものであるから、請求項1乃至請求頃5のいずれか1つに記載の効果に加えて、表面の一部乃至全体が炭化しているから、含水効果により冷却効果があるだけでなく、植物の生育に適し、また、浄水効果により魚礁として使用しても、魚が住み着く時期を短縮できる。
請求項7にかかるコンクリートブロックの前記ウッドチップボードと前記ブロック本体は、両者に連通する開口を有し、かつ、前記ブロック本体内に空洞を設けているから、請求項1乃至請求頃6のいずれか1つに記載の効果に加えて、前記ウッドチップボードと前記ブロック本体との間に通路ができ、植物の根が張ったり、小動物や魚が出入りしたりする通路とすることができる。したがって、その用途に適した構造とすることができる。
請求項8にかかるコンクリートブロックの前記ウッドチップボードと前記ブロック本体は、前記ブロック本体に開口を有する空洞を有し、かつ、前記ブロック本体の開口は前記ウッドチップボードで閉じられているものであるから、請求項1乃至請求頃6のいずれか1つに記載の効果に加えて、前記ウッドチップボードに植物の根が張った後に、前記ウッドチップボードが朽ちると前記ブロック本体の開口から根を張るものであり、特に、植生に適した構造となる。
請求項9のコンクリートブロックの前記ウッドチップボードは、一方の面積よりも、他方の面積が小さく、前記ウッドチップボードの周囲を傾斜面としたものであるから、請求項10乃至請求頃17のいずれか1つに記載の効果に加えて、前記ウッドチップボードの全周またはその少なくとも一部に対して、コンクリートの回り込みを行わせ易くし、前記ウッドチップボードの側面の空洞にコンクリートを侵入させ、固化させて、その周辺を堅固に一体化するものであるから、両者間の接合力が強靭なものとなり、容易に前記ウッドチップボードが前記ブロック本体から離れることがなくなる。特に、面積が小さい側を露出面としたものは、面積が広い方が埋設され容易に離脱できなくなる強靭な構造となる。また、面積が広い側を露出面としたものは、面積が狭い方が埋設され雨水等が前記ウッドチップボードを通過し、保水性を良くすることができる。
請求項10にかかるコンクリートブロックの製造方法は、木材を裁断してなるウッドチップをバインダによって略板状に成形してなる厚みを15mm乃至100mmの範囲としたウッドチップボード成形工程と、前記ウッドチップボードに対して前記ウッドチップボードの側面にまでコンクリートが回り込みをし、かつ、前記ウッドチップボードの裏面に対してウッドチップ相互間の凹凸に流動して接合一体化し、所定の形状に成形したブロック本体の形成工程とからなるものである。
したがって、ウッドチップボードの厚みが15mm乃至100mmの範囲であるから、そこに発生している空洞にコンクリートが侵入し、固化されるので、堅固に一体化がなされる。また、前記ウッドチップボードの全周またはその少なくとも一部に対して、コンクリートの回り込みを行わせ、前記ウッドチップボードの側面の空洞にコンクリートを侵入させ、固化させて、堅固に一体化するものであるから、両者間の接合力が強靭なものとなり、容易に前記ウッドチップボードが前記ブロック本体から離れることがない。
また、前記ウッドチップボードが前記ブロック本体から離れ難くなるから経年変化に対しても安定した植生が可能となり、かつ、前記ブロック本体の構造によって植物が根を下ろし易くなり、また、小動物、魚等の棲みかとしても使用でき、多用途に使用可能なコンクリートブロックが製造できる。そして、経年変化に対しても安定した植生が可能であるから地球温暖化の要因にもなり難くなる。加えて、道路壁面の施工に使用した場合、常に表面が前記ウッドチップボードとなり、仮にそのまま朽ちて前記ブロック本体の接合面が露出したとしても、その表面が凹凸に形成されているから、ヘッドライトの反射が乱反射となり、対向車等のドライバーの眼を眩惑するようなことがないコンクリートブロックが製造できる。
請求項11にかかるコンクリートブロックの製造方法の前記ブロック本体の形成工程では、前記ブロック本体の流し込みを行い、所定時間振動を付与するものであるから、請求項10の効果に加えて、振動によって前記ブロック本体の密度が上がることは勿論、前記ウッドチップボードに対する侵入も強制され、狭い開口から大きい空洞まで侵入することができるから、前記ウッドチップボードが前記ブロック本体から離れ難くなり、堅固に一体化され、製造歩留まりがよい。
請求項12にかかるコンクリートブロックの製造方法の前記ウッドチップボードは、前記ブロック本体側の接合一体化する面側に凹凸を形成して略板状にしたものであるから、請求項10または請求項11の効果に加えて、ブロック本体と前記ウッドチップボードの接合強度が増加し、安定した機械的強度が得られ、製造歩留まりがよい。
請求項13にかかるコンクリートブロックの製造方法の前記ウッドチップボードは、前記ブロック本体側の接合一体化する面にコンクリートミルクを表面に附けた後、コンクリートによって前記ウッドチップボードの裏面に対してウッドチップ相互間の凹凸に流動して接合一体化したものであるから、請求項10乃至請求頃12のいずれか1つに記載の効果に加えて、ウッドチップボードと前記ブロック本体と接合一体化する強度を高めることができる。
請求項14にかかるコンクリートブロックの製造方法の前記バインダは、植物資源を原料とし、微生物または光でそれを分解する生分解性合成樹脂としたものであるから、請求項10乃至請求頃13のいずれか1つに記載の効果に加えて、環境汚染に対する影響力が少なくなる。
請求項15にかかるコンクリートブロックの製造方法の前記ウッドチップボードは、前記ブロック本体側に接合一体化した後に一部の表面乃至全体を炭化させたものであるから、請求項10乃至請求頃14のいずれか1つに記載の効果に加えて、表面の一部乃至全体が炭化しているから、含水効果により冷却効果があるだけでなく、植物の生育に適し、また、浄水効果により魚礁として使用しても、魚が住み着く時期を短縮できる。
請求項16にかかるコンクリートブロックの製造方法の前記ウッドチップボードと前記ブロック本体とは、両者に連通する開口を有し、かつ、前記ブロック本体内に空洞を設けているものであるから、請求項10乃至請求頃15のいずれか1つに記載の効果に加えて、前記ウッドチップボードと前記ブロック本体との間に通路ができ、植物の根が張ったり、小動物や魚が出入りしたりする通路とすることができる。したがって、その用途に適した構造とすることができる。
請求項17にかかるコンクリートブロックの製造方法の前記ウッドチップボードと前記ブロック本体とは、前記ブロック本体に開口を有する空洞を有し、かつ、前記ブロック本体の開口は前記ウッドチップボードで閉じられているものであるから、請求項10乃至請求項16のいずれか1つに記載の効果に加えて、前記ウッドチップボードに植物の根が張った後に、前記ウッドチップボードが朽ちると前記ブロック本体の開口から根を張るものであり、特に、植生に適した構造となる。
請求項18のコンクリートブロックの製造方法の前記ウッドチップボードは、一方の面積よりも、他方の面積が小さく、前記ウッドチップボードの周囲を傾斜面としたものであるから、請求項10乃至請求頃17のいずれか1つに記載の効果に加えて、前記ウッドチップボードの全周またはその少なくとも一部に対して、コンクリートの回り込みを行わせ易くし、前記ウッドチップボードの側面の空洞にコンクリートを侵入させ、固化させて、その周辺を堅固に一体化するものであるから、両者間の接合力が強靭なものとなり、容易に前記ウッドチップボードが前記ブロック本体から離れることがなくなる。特に、面積が小さい側を露出面としたものは、面積が広い方が埋設され容易に離脱できなくなる強靭な構造となる。また、面積が広い側を露出面としたものは、面積が狭い方が埋設され雨水等が前記ウッドチップボードを通過し、保水性を良くすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、本実施の形態において、実施の形態1と同一記号または同一符号は、上記実施の形態1と同一または相当する構成部分を示すものであるから、実施の形態2以降では重複する説明は省略する。
[実施の形態1]
図1は本発明の実施の形態1のコンクリートブロックの斜視図であり、図2はその中央断面図で、(a)は図1の対応断面図、(b)は図1の対応断面図に相当するウッドチップボードの変形例1、(c)は図1の対応断面図に相当するウッドチップボードの変形例2、(d)は図1の対応断面図に相当するウッドチップボードの変形例3である。図3は本発明の実施の形態1のコンクリートブロックの剥離試験試料の説明図で、(a)はウッドチップボード10の裏面に縦横溝の桟状を形成したもの、(b)はウッドチップボード10の裏面にφ20の皿状孔を形成したもの、(c)はウッドチップボード10の裏面にφ50の皿状孔を形成したものの正面図である。
図において、本実施の形態1のコンクリートブロック1は、ウッドチップボード10とブロック本体20から構成される。
ウッドチップボード10は、発明者らの実験によれば、全体の平均が約15〜100mmの範囲の厚みの使用ができ、通常、ウッドチップボード10の強度からすれば、全体の平均厚みを約25〜40mm程度としたものの使用が好ましい。これは、ウッドチップボード10自体の機械的強度、ブロック本体20の裏面を形成するコンクリートの侵入含浸状況、ウッドチップボード10の周囲に対するコンクリートの侵入含浸状況、ウッドチップボード10自体の寿命等によって決定されるものである。
約15〜100mmの範囲の厚みのウッドチップボード10とは、平均を意味し、その最大厚みが約200mmで、長方形または正方形正面の周囲の厚みが約10〜30mm程度のピラミット形のものも含むものである。勿論、最大厚みが約300mmで、長方形または正方形正面の周囲の厚みが約10〜20mm程度のピラミット形のものでも製造可能である。
また、ウッドチップボード10は、その露出面の表面積よりも、その裏面の面積が小さく、ウッドチップボード10の周囲を傾斜面とすることができる。ここで、ウッドチップボード10の周囲の傾斜面は、四角形であれば1辺乃至4辺とすることができる。また、他の形状であれば、全周が傾斜面となっていても、その一部がなっていてもよい。
ブロック本体20は、機能・用途によって種々の形態が採用され、本実施の形態1のコンクリートブロック1の形態はその一例に過ぎない。例えば、ブロック本体20としては、略四角枠状、略断面T字状、略断面L字状、略四角筒状等の形状とすることができ、単なる板状を除き、その形状を特定するものではない。
本実施の形態のブロック本体20は、露出面側に位置し、ブロック積載基準となる略直方体形状の正面基準部21と、後ろ側を拘束し、その積載を可能とする正面基準部21よりも小形の略直方体形状の後部積載部22と、その間を弧状に断面積を小さくするように形成し、ブロック本体20の移動を打設コンクリートによっては拘束する拘束部23とを具備している。
正面基準部21の前面露出側には、ウッドチップボード10が中央に配設されている。正面基準部21の前面露出側には、ウッドチップボード10の厚みに対して略1/3乃至2/3を埋設した形態となっている。通常の埋設深さは、略1/2程度に設定される。この埋設深さは、ウッドチップボード10の厚みの面側に発生している空洞に、その製造途中に、コンクリートが侵入含浸され、固化されることによって、ウッドチップボード10とブロック本体20とが堅固に一体化された境界部分10Aが形成され、ウッドチップボード10の周囲がブロック本体20から剥離され難くしている。
また、同時に、ブロック本体20の正面基準部21とウッドチップボード10の裏面との間は、ウッドチップ相互間の凹凸に流動して接合一体化する境界部分10Aを形成している。このように、ウッドチップボード10の厚みの裏面側に発生している空洞に、その製造途中に、コンクリートが侵入し、固化されることによって、ウッドチップボード10の裏面とブロック本体20とが境界部分10Aで堅固に一体化され、ウッドチップボード10の裏面がブロック本体20から剥離され難くしている。
この剥離され難くする方法としては、具体的には、図2の中央断面図で示すように、ウッドチップボード10の厚みが図3(a)に示すように、一方の面積と他方の面積が均一なもの、即ち、略直方体形状のものとすることができる。また、ウッドチップボード10の厚みが図3(b)に示すように、一方の露出側の面積が他方の裏側の面積よりも狭いものとすることもできるし、図3(c)に示すように、一方の露出側の面積が他方の裏側の面積よりも広いものとすることもできる。そして、図3(d)に示すように、一方の露出側の面積が他方の裏側の面積よりも狭いものとすることができるうち、段上にその面積を変化させることもできる。
ここで、特に、図3(b)及び図3(d)の場合には、一方の露出側の面積が他方の裏側の面積よりも狭いものとなるから、機械的にブロック本体20からウッドチップボード10が外れ難くなる。また、図3(a)及び図3(c)の場合には、ブロック本体20の荷重がかかりやすくなり、それによってブロック本体20からウッドチップボード10が外れ難くなる。
特に、図3(b)及び図3(d)の本実施の形態1のコンクリートブロック1は、ウッドチップボード10の露出側の面積を、埋設側の面積よりも狭くし、ウッドチップボード10の側面の空洞にコンクリートを侵入させ、固化させて、その周辺を堅固に一体化したものであるから、両者間の機械的強度、接合力が強靭なものとなり、容易にウッドチップボード10がブロック本体20から離脱できなくなる強靭な構造となる。また、図3(a)及び図3(c)の本実施の形態1のコンクリートブロック1は、露出側の面積を埋設側よりも広くしたものであるから、埋設された面積が狭い方に雨水等が流れ、ウッドチップボード10に吸収されるから、その保水性を良くすることができる。
即ち、ウッドチップボード10の周囲は、境界部分10Aの存在により、ウッドチップボード10の裏面と共に、ブロック本体20から剥離され難くなっている。
ウッドチップボード10の正面基準部21の周囲には、コンクリート面が露出する露出面24を形成している。ブロック本体20のコンクリート面が意匠面として露出する露出面24は、ウッドチップボード10の4辺の周囲に30〜200mm程度の幅を取っている。この幅は、通常、目地等として壁面のアクセントに使用される。したがって、ウッドチップボード10の正面基準部21の正面の片側の一辺にウッドチップボード10を近づけたり、または、2辺側に近づけたりする(角隅に近づけたりする)こともできる。また、コンクリート面の露出面24は、上下または左右の2箇所または上または下、左または右の1箇所とすることもできる。即ち、ウッドチップボード10の全周またはその少なくとも一部に対して、ブロック本体20の成形時にコンクリートの回り込みを行わせ、ウッドチップボード10の側面の空洞にコンクリートを侵入含浸させ、境界部分10Aを固化させて、堅固に一体化するものであるから、両者間の接合力が強靭となり、容易にウッドチップボード10がブロック本体20から離れることがない。
更に、発明者らは、ウッドチップボード10とブロック本体20との接合強度について究明した。
資料は、次の表で表すものである。
ここで、形状寸法は直方体形状を示し、容積(m3)はその体積を計算したものである。質量(kg)はその重さを表し、見掛比重は質量(kg)/容積(m3)として計算したものである。材質比重は全国森林組合連合会の一般的データとして使用している数値である。空隙率は(容積−質量/材質比重)/容積で求めた。
Figure 2007120128
上記種類の材料のうち、杉板は空隙率が0.173であり、本発明においては、板材を直接使用することを前提としていないから、空隙率が0.173よりも大きいものを使用することとなる。また、樹皮Aは0.0であるが、樹皮Bが0.205であることからすれば、正常ではないと思われる。いずれかの工程で吸湿されたもの(脱水不充分なもの)と推定される。他の試験においても、樹皮については、計算が正常値とならなかった。
杉板とブロック本体20との接合強度は、コンクリートブロック1の製造後、5日間経過で300kgの荷重に耐えることができた。しかし、杉板の自然乾燥により、10日間後には、剥離が開始され実用化にならないことが確認された。
また、チップ細粒、ウッドチップ、樹皮チップを用いたウッドチップボード10とブロック本体20との接合強度は、コンクリートブロック1の製造後、3日間経過で300kgの荷重に耐えることができ、かつ、その機械的強度を低下させる要件は存在しなかった。また、バスターボードを用いたウッドチップボード10とブロック本体20との接合強度は、コンクリートブロック1の製造後、3日間経過で90kgの荷重に耐えることができなかった。即ち、コンクリートがバスターボード内部に含浸されていないために、もろく、実用化に不向きであることが判明した。
そこで、図3(a)に示すように、ウッドチップボード10の裏面に縦横溝(5mm)の桟状31を形成したもの、図3(b)に示すように、ウッドチップボード10の裏面にφ20の皿状孔32を形成したもの、図3(c)に示すように、ウッドチップボード10の裏面にφ50の皿状孔33を形成したものを、ウッドチップボード10とブロック本体20との間に張力を加えて、その剥離試験を行った。
剥離試験は、ウッドチップボード10として、細粒のウッドチップをバインダで固めたもの、細粒より大きいが粗いともいえない程度の細かいウッドチップをバインダで固めたもの、粗いウッドチップをバインダで固めたもの。細かい樹皮チップをバインダで固め桟状31を形成したもの、粗い樹皮をバインダで固めたもの。細かい炭チップ板をバインダで固めたもの、粗い炭チップ板をバインダで固めたもの。及びそれらの種類にφ20の皿状孔32、φ50の皿状孔33を形成したものとした。
Figure 2007120128





その結果は、細粒のウッドチップをバインダで固めたものと、細かいウッドチップをバインダで固めたものと、粗いウッドチップをバインダで固めたもの、並びに、細かい炭チップ板をバインダで固めたものと、粗い炭チップ板をバインダで固めたものは、何れも、500kg以上の引張強度が出ていることが判明した。細かい樹皮をバインダで固めたものと、粗い樹皮をバインダで固めたものは、何れも、300kg以上の引張強度が出ているが、樹皮は何れもバラツキが大きいことが確認された。
但し、最も引っ張り荷重が上昇したものは、ウッドチップボード10の裏面に縦横溝(5mm)の桟状31を形成したものであり、次いで、図3(c)に示すように、ウッドチップボード10の裏面にφ50の皿状孔33を形成したもの、図3(b)に示すように、ウッドチップボード10の裏面にφ20の皿状孔32を形成したものであった。
これらの実験から、樹皮の特性を除いて、ウッドチップボード10の空隙率が0.2以上であれば実用化でき、特に、強度を上げるには、ウッドチップボード10の裏面にブロック本体20との接合面積を大きくする凹凸形状によって対応できることが確認された。特に、ウッドチップボード10の裏面の縦横溝による桟状31が機械的に良好であることが確認された。
このように、コンクリートブロック1のブロック本体20側に接合一体化する面側の凹凸は、略格子状の凹凸としたものが好ましい。この略格子状とは、略5mm程度の幅の溝が交差したウッドチップボード10から、略30mm程度の幅の溝が交差したウッドチップボード10においても、ブロック本体20側に接合一体化するウッドチップボード10の接合強度を挙げることができる。勿論、本発明を実施する場合には、据歯状のジグザグ状を含む略格子状となればよい。
なお、樹皮については、発明者らの実験によって、使用樹皮チップ重量、使用バインダ重量、成形容積の個別計算からは、空隙率が0.2以上であることが確認されたが、ウッドチップボード10の強度としては相当バラツキが存在する。したがって、ウッドチップボード10を形成するときには、樹皮チップのみで形成するよりも、ウッドチップ等を混在させて使用する方が、安定した機械的強度を出せることが明らかとなった。
更に、ウッドチップボード10の正面の露出面の表面積よりも、その裏面のブロック本体20との接合面積が小さく、前記ウッドチップボードの周囲を傾斜面としたものにおいても、ウッドチップボード10の全周またはその少なくとも一部に対して、コンクリートの回り込み含浸を行わせ易くすることにより、ウッドチップボード10の側面の空洞にコンクリートを侵入含浸させ、固化させて、その周辺を堅固に一体化することができるから、両者間の接合力が強靭なものとなり、容易にウッドチップボード10が前記ブロック本体20から離れることがなくなることも、発明者らによって確認されている。
更にまた、剥離試験では、炭チップ板をバインダで固めたウッドチップボード10を使用したが、本発明を実施する場合には、一部の表面乃至全体を炭化させたものを使用することもできる。このウッドチップボード10の一部の表面乃至全体の炭化は、生木のチップまたは乾燥済みのチップでウッドチップボード10を形成し、ブロック本体20側に接合一体化した後にウッドチップボードの一部の表面乃至全体をバーナ等で焼いて炭化したもので、このようにすると、保水性がよく、植物の養育状態がよく、かつ、コンクリートブロック1の温度上昇を抑えることができる。また、シックでその見栄えをよくすることができる。
ウッドチップボード10を形成するウッドチップのバインダとしては、一般の合成樹脂系接着剤の使用が可能であるが、植物資源を原料とする微生物または光で分解自在な生分解性合成樹脂とすることもできる。このバインダとしては、環境汚染の問題から、植物資源を原料とする微生物または光で分解自在な生分解性合成樹脂とした原料の使用が望ましい。
また、ウッドチップのバインダとしては、木材自体が有するリグニンとすることもできる。木材自体が有するリグニンは、合成樹脂としての特性を持つので、ウッドチップを型に入れて高温高圧で成形すると、ウッドチップのリグニンが排出され、それによってウッドチップ相互間を接合するからウッドチップボード10のバインダとして機能する。したがって、ウッドチップ自身のリグニンをバインダとしてウッドチップボード10を形成したものは、天然資源のみでウッドチップボード10が形成でき、環境汚染に対する影響力がなくなり、循環型社会を形成できる。
[実施の形態2]
図4は本発明の実施の形態2のコンクリートブロックの斜視図であり、図5はその中央断面図である。図6は本発明の実施の形態3のコンクリートブロックの図5に相当する中央断面図で、図7は本発明の実施の形態4のコンクリートブロックの図5に相当する中央断面図である。
図4及び図5において、本実施の形態2及び実施の形態3のコンクリートブロック1は、ウッドチップボード10とブロック本体200から構成される。
ウッドチップボード10は、全体平均が約15〜100mmの範囲の厚みで、通常、ウッドチップボード10の強度からすれば、厚みを約25〜40mm程度としたものの使用が好ましい。これは、ウッドチップボード10自体の機械的強度、ブロック本体200の裏面を形成するコンクリートの侵入含浸状況、ウッドチップボード10の周囲に対するコンクリートの侵入含浸状況、ウッドチップボード10自体の寿命等によって決定されるものである。
ブロック本体200の形態は略四角筒状である。本実施の形態のブロック本体200は、露出面側に位置し、ブロック積載基準となる略直方体形状の正面基準部201と、後ろ側を拘束し、その積載を可能とする略直方体形状の後部積載部202と、その両側には、正面基準部201と後部積載部202を連結する連結部203,204を有し、正面基準部201、後部積載部202、連結部203,204によって、上下に開口する空間30を形成している。
正面基準部201の前面露出側には、ウッドチップボード10が中央に配設されている。正面基準部201の前面露出側には、ウッドチップボード10の厚みに対して略1/3〜2/3を埋設した形態となっている。この埋設深さは、ウッドチップボード10の厚みの面側に発生している空洞に、その製造途中に、コンクリートが侵入含浸し、固化され境界部分10Aが形成されることによって、ウッドチップボード10とブロック本体20とが堅固に一体化され、ウッドチップボード10の周囲がブロック本体200から剥離され難くなる厚みである。
正面基準部201とウッドチップボード10の裏面との間は、ウッドチップボード10の厚みの裏面側に発生している空洞に、コンクリートが侵入含浸し、固化されることによって、ウッドチップボード10の裏面とブロック本体200とが堅固に一体化され、境界部分10Aが形成され、ウッドチップボード10の裏面がブロック本体200から剥離され難くなっている。
また、ウッドチップボード10の周囲についても、ウッドチップボード10の裏面と共に、コンクリートが侵入して、その間隙に含浸され、固化された境界部分10Aによって、ウッドチップボード10とブロック本体200とが堅固に一体化され、ウッドチップボード10がブロック本体200から剥離され難くしている。
正面基準部201、後部積載部202、連結部203,204によって形成された上下に開口する空間30は、土、砂または栗石を必要に応じて詰め込む容積として使用される。特に、ウッドチップボード10の表面に植物を植えたり、種をまく場合には、土を詰め込む容積として使用される。勿論、機械的強度を得るためには、空間30に鉄筋を配設し、そこにコンクリートを流し込んでもよい。
[実施の形態3]
図6において、図4及び図5に示す実施の形態2との相違点は、コンクリートブロック1の正面基準部201に貫通孔210が形成されている。しかし、当該貫通孔210はウッドチップボード10によって封止されている構造にある。
本実施の形態のコンクリートブロック1の施工については、実施の形態2の施工と相違するものではない。
本実施の形態3のコンクリートブロック1においては、ウッドチップボード10とブロック本体200とは、ブロック本体200に貫通孔210からなる開口を有する空洞30を有し、かつ、ブロック本体200の貫通孔210からなる開口はウッドチップボード10で閉じられているものである。したがって、ウッドチップボード10に植物の根が張った後に、ウッドチップボード10が朽ちるとブロック本体200の貫通孔210からなる開口から根を張るものである。
また、正面基準部201、後部積載部202、連結部203,204によって形成された上下に開口する空間30に、土、砂または栗石を必要に応じて詰め込む容積として使用したときには、排水溝として使用することもできる。
このように、実施の形態3のコンクリートブロック1のウッドチップボード10とブロック本体200とは、ブロック本体200に貫通孔210による開口を有する空間30からなる空洞を有し、かつ、ブロック本体200の貫通孔210による開口はウッドチップボード10で閉じられているものである。したがって、ウッドチップボード10に植物の根が張った後に、ウッドチップボード10が朽ちるとブロック本体200の貫通孔210から根を張るものであり、植物に応じてブロック本体200の貫通孔210による開口及び空間30からなる空洞を形成すればよい。
[実施の形態4]
図7において、図6に示す実施の形態3との相違点は、コンクリートブロック1の正面基準部201に貫通孔210が形成され、かつ、当該貫通孔210はウッドチップボード10にも連続して貫通孔11が形成されている構造にある。
本実施の形態のコンクリートブロック1の施工については、実施の形態3の施工と相違するものではない。
本実施の形態4のコンクリートブロック1においては、ウッドチップボード10とブロック本体200とは、ブロック本体200に貫通孔210からなる開口を有する空洞30を有し、かつ、当該貫通孔210はウッドチップボード10にも連続して貫通孔11が形成されている。したがって、ウッドチップボード10に植物の根が張った直後、ウッドチップボード10が朽ちる前にウッドチップボード10の貫通孔11及びブロック本体200の貫通孔210から根を張ることができる。
また、正面基準部201、後部積載部202、連結部203,204によって形成された上下に開口する空間30に、土、砂または栗石を必要に応じて詰め込む容積として使用したときには、排水溝として使用することにもなる。
そして、河川の壁面に使用する場合には、正面基準部201、後部積載部202、連結部203,204によって形成された空間30を魚礁とすることもできる。
このように、実施の形態4のコンクリートブロック1のウッドチップボード10とブロック本体200とは、両者に連通するウッドチップボード10の貫通孔11及びブロック本体200の貫通孔210による開口を有し、かつ、ブロック本体200内に空間30からなる空洞を設けている。したがって、ウッドチップボード10とブロック本体200との間に通路ができ、植物の根が張ったり、小動物や魚が出入りしたりする通路とすることができる。よって、その用途によって、連通する開口の面積及び形状が決定できる。
上記各実施の形態のコンクリートブロック1は、木材を裁断してなるウッドチップをバインダによって略板状に成形してなる平均厚みを約15mm乃至100mmの範囲としたウッドチップボード10と、ウッドチップボード10を積載基準となる正面基準部21,201の意匠面側に配設し、当該配設したウッドチップボード10に対してウッドチップボード10の側面にまでコンクリートが回り込みし、かつ、ウッドチップボード10の裏面に対してウッドチップ相互間の凹凸に流動し、その意匠面側まで前記コンクリートが浸透することなく接合一体化し、また、ウッドチップボード10の周囲の少なくとも一部はコンクリート面が露出する所定の形状に成形したブロック本体20,200を具備するものである。
このように構成されたウッドチップボード10は、その厚みが約15mm乃至100mmの範囲であるから、そこに発生しているチップ間の空洞にコンクリートが侵入し、固化されるので、堅固に一体化がなされる。また、ウッドチップボード10の全周またはその少なくとも一部に対して、コンクリートの回り込みを行わせ、ウッドチップボード10の側面の空洞にコンクリートを侵入させ、固化させて、堅固に一体化するものであるから、両者間の接合力が強靭なものとなり、容易にウッドチップボード10がブロック本体20,200から離れることがない。また、ウッドチップボード10がブロック本体20,200から離れ難くなるから経年変化に対しても安定した植生が可能となり、かつ、ブロック本体20,200の構造によって植物が根を下ろし易くなり、また、小動物、魚等の棲みかとしても使用でき、多用途に使用可能である。そして、経年変化に対しても安定した植生が可能であるから地球温暖化の要因にもなり難くなる。更に、道路壁面の施工に使用した場合、常に表面が前記ウッドチップボード10となり、仮にそのまま朽ちてブロック本体20,200の接合面が露出したとしても、その表面が凹凸に形成されているから、ヘッドライトの反射が乱反射となり、対向車等のドライバーの眼を眩惑するようなことがない。
[使用の形態]
図8は本発明の実施の形態2のコンクリートブロックを他の植栽用として使用する場合の断面説明図であり、図9は本発明の実施の形態3のコンクリートブロックを植栽用として使用する場合の断面説明図である。また、図10は本発明の実施の形態4のコンクリートブロックを魚礁用として使用する場合の断面説明図である。
図8において、基礎砕石50の上に基礎コンクリートで形成した基礎51に必要数の鉄筋を埋設し、その鉄筋を使用してコンクリートブロック1を並べ、そして、下段のコンクリートブロック1に対して積載するコンクリートブロック1を1/3程度後退させ、そして、鉄筋に基づき積載し、当該鉄筋とコンクリートブロック1との間には、モルタル、コンクリート等によって一体化される。また、後部積載部202側には、裏込コンクリート52及びその裏側に裏込砕石53が埋設施工される。下段のコンクリートブロック1とそこに積載するコンクリートブロック1との段差には、下段のコンクリートブロック1の空間30には、土が入れられ、そこには植物が植えられる。
勿論、使用環境によっては、コンクリートブロック1の後部積載部202側には、裏込コンクリート52を省略し、直接その裏側に裏込砕石53が埋められたり、土砂が埋め戻されたりする場合もある。
この施工は、裏込コンクリート52及び裏込砕石53によって、擁壁、河川壁、砂防ダム、橋脚、家屋、ビル、塀等の構造物を堅固に固定するものに使用される。勿論、意匠性を追及される使用環境に多用される。コンクリートブロック1の後部積載部202側には、裏込コンクリート52を省略し、直接その裏側に裏込砕石53が埋められたり、土砂が埋め戻されたりする場合もあるが、本使用の形態では機械的強度が若干弱いので、それをたで補う必要がある。
図9において、基礎砕石50の上に基礎コンクリートで形成した基礎51に必要数の鉄筋を埋設し、その鉄筋を使用してコンクリートブロック1を並べ、そして、鉄筋に基づき上段のコンクリートブロック1を斜めに積載し、当該鉄筋とコンクリートブロック1との間には、モルタル、コンクリート等によって連結部203,204相互間で一体化される。また、後部積載部202側には、裏込コンクリート52及びその裏側に裏込砕石53が埋設施工される。
勿論、使用環境によっては、コンクリートブロック1の後部積載部202側には、裏込コンクリート52を省略し、直接その裏側に裏込砕石53が埋められたり、土砂が埋め戻されたりする場合もある。この使用の形態は、鉄筋が下段から上段まで貫くので機械的強度を上げることができる。更に、機械的強度を上げるためには、連結部203,204相互間の鉄筋との一体化のみではなく、空間30に鉄筋を配設し、そこにコンクリートを流し込んでもよい。
図10において、図9に示すように、基礎砕石50の上に基礎コンクリートで形成した基礎51に必要数の鉄筋を埋設し、その鉄筋を使用してコンクリートブロック1を並べ、そして、下段のコンクリートブロック1に対して上段のコンクリートブロック1を、鉄筋に基づき積載し、当該鉄筋とコンクリートブロック1との間には、モルタル、コンクリート等によって一体化される。このとき、下から所定の高さのコンクリートブロック1の空間30には大きめの栗石等が入れられる。そして、それ以上の位置にあるコンクリートブロック1の空間30には土が入れられ、そこには植物が植えられる。また、後部積載部202側には、裏込コンクリート52及びその裏側に裏込砕石53が埋設施工される。
勿論、本実施の形態においても、使用環境によっては、コンクリートブロック1の後部積載部202側には、裏込コンクリート52を省略し、直接その裏側に裏込砕石53が埋められたり、土砂が埋め戻されたりする場合もある。
このように、実施の形態3のコンクリートブロック1のウッドチップボード10とブロック本体200とは、ブロック本体200に貫通孔210による開口を有する空間30からなる空洞を有し、かつ、ブロック本体200の貫通孔210による開口はウッドチップボード10で閉じられているものである。したがって、ウッドチップボード10に植物の根が張った後に、ウッドチップボード10が朽ちるとブロック本体200の貫通孔210から根を張るものであり、植物に応じてブロック本体200の貫通孔210による開口及び空間30からなる空洞を形成すればよい。
[製造方法]
図1及び図2に示す実施の形態1のコンクリートブロックを用いてその製造方法を説明するが、他の実施の形態と同様である。
まず、木材を裁断してなるウッドチップをバインダによって略板状に成形してなる全体の平均厚みを約15mm乃至100mmの範囲としたウッドチップボード成形工程によって、ウッドチップボード10を形成する。
このように形成したウッドチップボード10に対してウッドチップボード10の側面にまでコンクリートが回り込んでチップ相互間の隙間にも含浸するように、かつ、ウッドチップボード10の裏面に対してウッドチップ相互間の凹凸に流動し、チップ相互間の隙間に含浸して、そして、一体化し、また、ウッドチップボード10の意匠面側周囲の少なくとも一部にはコンクリート面が露出するように成形したブロック本体20の形成工程によって、ウッドチップボード10の裏面にブロック本体20の正面基準部21とを一体化する。
ブロック本体20は、機能・用途によって種々の形態とすることができる。正面基準部21の前面露出側には、ウッドチップボード10が中央に配設され、正面基準部21の前面露出側には、ウッドチップボード10の厚みに対して略1/3乃至2/3を埋設した形態とする。この埋設深さは、ウッドチップボード10の厚みの裏面側に発生しているチップ相互間の空洞に、コンクリートが侵入して、その間隙に含浸し、固化されることによって、ウッドチップボード10とブロック本体20とが堅固に一体化される境界部分10Aを形成し、これによって、ウッドチップボード10の周囲がブロック本体20から剥離され難くしている。
また、ブロック本体20の正面基準部21とウッドチップボード10の裏面との間についても、ウッドチップ相互間の凹凸間にコンクリートが流動し、そこに含浸され、境界部分10Aを形成して接合し、ブロック本体20の正面基準部21とウッドチップボード10が一体化している。このように、ウッドチップボード10の厚みの裏面側に発生している空洞に、コンクリートが侵入し、そこに含浸され、固化されることによって、ウッドチップボード10の裏面とブロック本体20とが堅固に一体化され、ウッドチップボード10の裏面がブロック本体20から剥離され難くしている。
そして、ウッドチップボード10の正面基準部21の周囲には、コンクリート面が露出する露出面24を形成している。ブロック本体20のコンクリート面が露出する露出面24は、ウッドチップボード10の4辺の周囲に約30〜200mm程度の幅を取っている。この幅は、通常、目地等としてアクセントに使用される。ウッドチップボード10の全周またはその少なくとも一部に対して、ブロック本体20の成形時にコンクリートの回り込み含浸を行わせ、ウッドチップボード10の側面の空洞にコンクリートを侵入させ、固化させて、堅固に一体化された境界部分10Aを形成することによって、両者間の接合力が強靭となり、容易にウッドチップボード10がブロック本体20から離れることがなくなる。
上記実施の形態4で説明したコンクリートブロックの製造方法によって、図7の実施の形態4のウッドチップボード10とブロック本体200とは、両者に連通するウッドチップボード10の貫通孔11及びブロック本体200の貫通孔210による開口を有し、かつ、ブロック本体200内に空間30からなる空洞を設けているものであるから、ウッドチップボード10とブロック本体200との間に通路ができ、植物の根が張ったり、小動物や魚が出入りしたりする通路とすることができる。したがって、その用途に適した構造とすることができる。
上記実施の形態3で説明したコンクリートブロックの製造方法によって、図6の実施の形態3のウッドチップボード10とブロック本体200とは、ブロック本体200の貫通孔210による開口を有する空間30からなる空洞を有し、かつ、ブロック本体200の貫通孔210による開口はウッドチップボード10で閉じられているものであるから、ウッドチップボード10に植物の根が張った後に、ウッドチップボード10が朽ちるとブロック本体200の貫通孔210による開口から根を張るものであり、特に、植生に適した構造となる。
上記説明したコンクリートブロックの製造方法によって、実施の形態1乃至4のウッドチップボード10は、その露出面の表面積よりも、その裏面の面積が小さく、ウッドチップボード10の周囲を傾斜面としたものであれば、ウッドチップボード10の全周またはその少なくとも一部に対して、コンクリートの回り込みを行わせ易くし、ウッドチップボード10の側面の空間30からなる空洞にコンクリートを侵入させ、固化させて、その周辺を堅固に一体化するものであるから、両者間の接合力が強靭なものとなり、容易に前記ウッドチップボード10が前記ブロック本体200から離れることがなくなる。
前記ウッドチップボード10は、一方の面積よりも、他方の面積が小さく、ウッドチップボード10の周囲を傾斜面としたものであるから、ウッドチップボード10の全周またはその少なくとも一部に対して、コンクリートの回り込みを行わせ易くし、ウッドチップボード10の側面の空洞にコンクリートを侵入させ、固化させて、その周辺を堅固に一体化するものであるから、両者間の機械的強度、接合力が強靭なものとなり、容易にウッドチップボード10がブロック本体200から離れることがなくなる。特に、面積が小さい側を露出面としたものは、面積が広い方が埋設され容易に離脱できなくなる強靭な構造となる。また、面積が広い側を露出面としたものは、面積が狭い方が埋設され雨水等が前記ウッドチップボードを通過し、保水性を良くすることができる。
このように、上記実施の形態1乃至実施の形態4のコンクリートブロックの製造方法は、木材を裁断してなるウッドチップをバインダによって略板状に成形してなる平均厚みを約15mm乃至100mmの範囲としたウッドチップボード10のウッドチップボード成形工程と、ウッドチップボード10をブロック本体20,200の積載基準となる正面基準部21,201の意匠面側に配設し、当該配設したウッドチップボード10に対してウッドチップボード10の側面にまでコンクリートが回り込みし、かつ、ウッドチップボード10の裏面に対してウッドチップ相互間の凹凸に流動し、その意匠面側まで前記コンクリートが浸透することなく接合一体化し、また、ウッドチップボード10の周囲の少なくとも一部にはコンクリート面が露出する所定の形状に成形したブロック本体20,200の形成工程を具備するものである。
したがって、ウッドチップボード10の厚みが約15mm乃至100mmの範囲であるから、そこに発生している空洞にコンクリートが侵入含浸し、固化されるので、ウッドチップボード10とブロック本体20,200が堅固に一体化なされる。また、ウッドチップボード10の全周またはその少なくとも一部に対して、コンクリートの回り込み含浸を行わせ、ウッドチップボード10の側面の空洞にコンクリートを侵入含浸させ、固化させて、堅固に一体化するものであるから、両者間の接合力が強靭なものとなり、容易に前記ウッドチップボード10がブロック本体20,200から離れることがなくなる。
ウッドチップボード10がブロック本体20,200から離れ難くなるから経年変化に対しても安定した植生が可能となり、かつ、ブロック本体20,200の構造によって植物が根を下ろし易くなり、また、小動物、魚等の棲みかとしても使用でき、多用途に使用可能なコンクリートブロック1が製造できる。そして、経年変化に対しても安定した植生が可能であるから地球温暖化の要因にもなり難くなる。加えて、道路壁面の施工に使用した場合、常に表面がウッドチップボード10となり、仮にそのまま朽ちて前記ブロック本体の接合面が露出したとしても、その表面が凹凸に形成されているから、ヘッドライトの反射が乱反射となり、対向車等のドライバーを眩惑するようなことがないコンクリートブロック1が製造できる。
また、上記実施の形態1乃至実施の形態4のコンクリートブロックの製造方法のブロック本体20,200の形成工程では、ブロック本体20,200のコンクリートの流し込みを行い、同時に、所定時間振動を付与することによって、ブロック本体20,200の密度が上がることは勿論、ウッドチップボード10に対する侵入も強制され、狭い開口から大きい空洞まで侵入することができ、ウッドチップボード10がブロック本体20,200から離れ難くなり、堅固に一体化され、製造歩留まりがよくなる。
そして、上記実施の形態1乃至実施の形態4のコンクリートブロックの製造方法のウッドチップボード10は、ブロック本体20,200側の接合し、一体化する面側に凹凸を形成して略板状にしたものであるから、ブロック本体20,200とウッドチップボード10の接合強度が増加し、安定した機械的強度が得られ、製造歩留まりがよくなる。
更に、コンクリートブロックの製造方法のウッドチップボード10は、ブロック本体20,200側の接合し、一体化する面にコンクリートミルクを表面に附けた後、コンクリートによってウッドチップボード10の裏面に対してウッドチップ相互間の隙間にコンクリートを流動して接合し、一体化することもできる。この場合には、ウッドチップボード10とブロック本体20と接合し、一体化する強度を高めることができる。
加えて、上記実施の形態1乃至実施の形態4のコンクリートブロックの製造方法のバインダは、植物資源を原料とし、微生物または光でそれを分解する生分解性合成樹脂とすることによって、環境汚染に対する影響力が少なくなる。
また、上記実施の形態1乃至実施の形態4のコンクリートブロックの製造方法のウッドチップボード10は、ブロック本体20,200側に接合し、一体化した後に一部の表面乃至全体をバーナ等で焼いて、炭化させたものとすることができる。これにより、表面の一部乃至全体が炭化しているから、含水効果により冷却効果があるだけでなく、植物の生育に適し、また、浄水効果により魚礁として使用しても、魚が住み着く時期を短縮できる。
なお、上記コンクリートブロックの製造方法においては、ウッドチップボード10の意匠面に行き届かない程度にコンクリートが適当に巻き込まれ、必要に応じて、意匠面にまで浸透しないような振動を調査し、経験則でバイブレータを使用したが、今回の発明者等の実験では、振動をかけなくても充分にウッドチップボード10とブロック本体20,200が接着することが判明した。
ウッドチップボード10とブロック本体20,200側との引張試験については、製品寸法(0.42×0.28=0.1176m2)に対して300kg以上の引張強度が出ているので、施工現場において作業員の取り扱い中や、製品に乗ったりしても、剥がれる心配がない。ウッドチップボード10が意匠面となるので、現場の景観向上や、吸音効果の向上、そして、自動車や人への衝突時の衝撃カの削減に効果がある。製造方法において、ウッドチップボード10の後張りと比較すると、ウッドチップを予め製造しておき、コンクリートを製造する時点でウッドチップボード10とコンクリートを一体化できるので、製造能力が大幅に向上することになり、製造原価の低減に繋がる。
更に、ウッドチップボード10として間伐材、古材を使用しているため、循環型社会を推進する現在の流れにも沿った処理となる。
図1は本発明の実施の形態1のコンクリートブロックの斜視図である。 図2は本発明の実施の形態1のコンクリートブロックの中央断面図である。 図3は本発明の実施の形態1のコンクリートブロックの剥離試験試料の説明図で、(a)は裏面に縦横溝の桟状を形成したもの、(b)は裏面にφ20の皿状孔を形成したもの、(c)は裏面にφ50の皿状孔33を形成したものの正面図である。 図4は本発明の実施の形態2のコンクリートブロックの斜視図であり、図5はその中央断面図である。 図5は本発明の実施の形態2のコンクリートブロックの中央断面図である。 図6は本発明の実施の形態3のコンクリートブロックの図5に相当する中央断面図である。 図7は本発明の実施の形態4のコンクリートブロックの図5に相当する中央断面図である。 図8は本発明の実施の形態2のコンクリートブロックを植栽用として使用する場合の断面説明図である。 図9は本発明の実施の形態3のコンクリートブロックを他の植栽用として使用する場合の断面説明図である。 図10は本発明の実施の形態4のコンクリートブロックを植栽用として使用する場合の断面説明図である。
符号の説明
1 コンクリートブロック
10 ウッドチップボード
11 貫通孔
20,200 ブロック本体
21,201 正面基準部
210 貫通孔
30 空間

Claims (18)

  1. 木材を裁断してなるウッドチップをバインダによって略板状に成形してなる平均厚みを15mm乃至100mmの範囲としたウッドチップボードと、
    前記ウッドチップボードを積載基準となる正面基準部の意匠面側に配設し、当該配設した前記ウッドチップボードに対して前記ウッドチップボードの側面にまでコンクリートが回り込みし、かつ、前記ウッドチップボードの裏面に対してウッドチップ相互間の凹凸に流動し、その意匠面側まで前記コンクリートが浸透することなく接合一体化し、また、前記ウッドチップボードの周囲の少なくとも一部はコンクリート面が露出する所定の形状に成形したブロック本体と
    を具備することを特徴とするコンクリートブロック。
  2. 前記略板状のウッドチップボードは、前記ブロック本体側に接合一体化する面側の略板状に凹凸を形成したことを特徴とする請求項1に記載のコンクリートブロック。
  3. 前記略板状のウッドチップボードの凹凸は、略格子状の凹凸としたことを特徴とする請求項2に記載のコンクリートブロック。
  4. 前記バインダは、植物資源を原料とする微生物または光で分解自在な生分解性合成樹脂としたことを特徴とする請求項1乃至請求頃3のいずれか1つに記載のコンクリートブロック。
  5. 前記バインダは、木材自体が有するリグニンとすることを特徴とする請求項1乃至請求頃3のいずれか1つに記載のコンクリートブロック。
  6. 前記ウッドチップボードは、一部の表面乃至全体が炭化していることを特徴とする請求項1乃至請求頃5のいずれか1つに記載のコンクリートブロック。
  7. 前記ウッドチップボードと前記ブロック本体は、両者に連通する開口を有し、かつ、前記ブロック本体内に空洞を設けていることを特徴とする請求項1乃至請求頃6のいずれか1つに記載のコンクリートブロック。
  8. 前記ウッドチップボードと前記ブロック本体は、前記ブロック本体に開口を有する空洞を有し、かつ、前記ブロック本体の開口は前記ウッドチップボードで閉じられていることを特徴とする請求項1乃至請求頃6のいずれか1つに記載のコンクリートブロック。
  9. 前記ウッドチップボードは、一方の面積よりも、他方の面積が小さく、前記ウッドチップボードの周囲を傾斜面としたことを特徴とする請求項1乃至請求頃8のいずれか1つに記載のコンクリートブロック。
  10. 木材を裁断してなるウッドチップをバインダによって略板状に成形してなる平均厚みを15mm乃至100mmの範囲としたウッドチップボード成形工程と、
    前記ウッドチップボードをブロック本体の積載基準となる正面基準部の意匠面側に配設し、当該配設した前記ウッドチップボードに対して前記ウッドチップボードの側面にまでコンクリートが回り込みし、かつ、前記ウッドチップボードの裏面に対してウッドチップ相互間の凹凸に流動し、その意匠面側まで前記コンクリートが浸透することなく接合一体化し、また、前記ウッドチップボードの周囲の少なくとも一部にはコンクリート面が露出する所定の形状に成形したブロック本体の形成工程と
    を具備することを特徴とするコンクリートブロックの製造方法。
  11. 前記ブロック本体の形成工程では、前記ブロック本体の流し込みを行い、所定時間振動を付与することで、前記ウッドチップボードにも含浸させることを特徴とする請求項10に記載のコンクリートブロックの製造方法。
  12. 前記ウッドチップボードは、前記ブロック本体側の接合一体化する面側に凹凸を形成して略板状にしたことを特徴とする請求項10または請求項11に記載のコンクリートブロックの製造方法。
  13. 前記ウッドチップボードは、前記ブロック本体側の接合一体化する面にコンクリートミルクを表面に附けた後、コンクリートによって前記ウッドチップボードの裏面に対してウッドチップ相互間の凹凸に流動して接合一体化したことを特徴とする請求項10乃至請求項12の何れか1つに記載のコンクリートブロックの製造方法。
  14. 前記バインダは、植物資源を原料とし、微生物または光でそれを分解する生分解性合成樹脂としたことを特徴とする請求項10乃至請求頃13のいずれか1つに記載のコンクリートブロックの製造方法。
  15. 前記ウッドチップボードは、前記ブロック本体側に接合一体化した後に一部の表面乃至全体を炭化させたことを特徴とする請求項10乃至請求頃14のいずれか1つに記載のコンクリートブロックの製造方法。
  16. 前記ウッドチップボードと前記ブロック本体とは、両者に連通する開口を有し、かつ、前記ブロック本体内に空洞を設けていることを特徴とする請求項10乃至請求頃15のいずれか1つに記載のコンクリートブロックの製造方法。
  17. 前記ウッドチップボードと前記ブロック本体とは、前記ブロック本体に開口を有する空洞を有し、かつ、前記ブロック本体の開口は前記ウッドチップボードで閉じられていることを特徴とする請求項10乃至請求頃16のいずれか1つに記載のコンクリートブロックの製造方法。
  18. 前記ウッドチップボードは、その露出面の表面積よりも、その裏面の面積が小さく、前記ウッドチップボードの周囲を傾斜面としたことを特徴とする請求項10乃至請求頃17のいずれか1つに記載のコンクリートブロックの製造方法。

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