JP2007120128A - コンクリートブロック及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】木材を裁断してなるウッドチップをバインダによって略板状に成形してなるウッドチップボード10に対し、ブロック本体20がウッドチップボード10の側面にまでコンクリートが回り込みをし、かつウッドチップボード10の裏面に対してウッドチップ相互間の凹凸に流動して接合一体化し、ウッドチップボード10の周囲の少なくとも一部にはコンクリート面が露出する所定の形状に成形したものである。したがって、ウッドチップボード10の全周またはその少なくとも一部に対してコンクリートの回り込みを行わせ、ウッドチップボード10の側面及び裏面の空洞にコンクリートを侵入させ、堅固に一体化するものであるから、両者間の接合力が強靭なものとなり容易にウッドチップボード10がブロック本体20から離れることがない。
【選択図】図1
Description
即ち、打設コンクリート一体形型枠パネルは、打設コンクリートの型枠として使用できる所定の面積を有し、かつ、打設コンクリートの打設圧力に対しても十分耐える機械的強度を有し、打設コンクリートと一体化するコンクリート製のパネル基体と、ウッドチップをバインダで接合してパネル基体の一方の面に対して接合した装飾パネルとを具備するものである。
一方、公知のコンクリートのみからなるブロックは、太陽光が熱となり地球温暖化の1要因となっており、その対策が取れなかった。
ここで、ウッドチップボードは、その厚みを約15mm乃至100mmの範囲としたものであり、ウッドチップボードの厚みが厚く、しかも、そこに発生している空洞にコンクリートが侵入含浸し、固化されるので、堅固に一体化がなされる。このときウッドチップボードの厚みの約15mm乃至100mmは、ウッドチップ相互間を接合するバインダの量が少ないときにもウッドチップボードの表面にまでコンクリートが侵入しない厚みとしたものであり、ウッドチップのサイズ並びにコンクリートの流動性及びブロック本体の成形圧力等によって決定される。ウッドチップボードの厚みが15mm乃至100mmの範囲とは、厳格に15mmと100mmに境界が存在するものではなく、一般的ブロック本体の正面基準部に加わる圧力から決定されたものである。
ウッドチップを一体化するバインダは、植物資源を原料とする微生物または光で分解自在な生分解性合成樹脂の使用が望ましいが、本発明を実施する場合には、生分解性合成樹脂の使用に限定されるものではなく、通常の合成樹脂の使用も可能である。
また、ウッドチップボードの略板状とは、露出面が長方形または正方形のものに特定されるものではなく、任意の形状とすることができる。その厚みは、略指定された厚みであればよく、全体が均一の厚みを意味するものではなく、全体で板状の概念に入るものであればよい。当然、前記ブロック本体側に接合一体化する面側に凹凸の存在を否定するものでもない。
そして、本発明を実施する場合のブロック本体は、略四角枠状、略断面T字状、略断面L字状、略四角筒状等の形状とすることができ、単なる板状を除き、その形状を特定するものではない。但し、形状は問わないが、露出面となる意匠面及び積載基準となる正面基準部を有するものである。
更に、前記ウッドチップボードに対して前記ウッドチップボードの側面にまで行うコンクリートの回り込みによる含浸は、前記ウッドチップボードの周辺の全周またはその少なくとも一部に対して、前記ウッドチップボードの側面からその空洞にコンクリートを侵入させ、固化させて、堅固に一体化するものであるが、必ずしも、ウッドチップボードの全周にコンクリートの回り込み含浸を起こさせる必要はなく、所定の機械的強度が得られる全外周の1/6外周程度以上がコンクリートの回り込み含浸を起こさせる構造であればよい。また、前記ウッドチップボードの周囲の少なくとも一部にはコンクリート面が露出する所定の形状とは、平面として露出してもよいし、または傾斜面として露出してもよい。
なお、ここで云う回り込みによる含浸等の含浸とは、ウッドチップ自体に含まれるもののみを意味するものではなく、その多くが、ウッドチップボードのバインダで接合されたチップ相互間で形成される空間に入り込むことを意味するものである。
ここで、ウッドチップボードは、その厚みを約15mm乃至100mmの範囲としたものであり、ウッドチップボードの厚みが厚く、しかも、そこに発生している空洞にコンクリートが侵入含浸し、固化されるので、堅固にコンクリートとの一体化がなされる。このときウッドチップボードの厚みの約15mm乃至100mmは、ウッドチップ相互間を接合するバインダの量が少ないときにもウッドチップボードの表面にまでコンクリートが侵入しない厚みとしたものであり、ウッドチップのサイズ並びにコンクリートの流動性及びブロック本体の成形圧力等によって決定される。
ウッドチップを一体化するバインダは、植物資源を原料とする微生物または光で分解自在な生分解性合成樹脂の使用が望ましいが、本発明を実施する場合には、生分解性合成樹脂の使用に限定されるものではなく、通常の合成樹脂の使用も可能である。
また、ウッドチップボードの略板状とは、露出面が長方形または正方形のものに特定されるものではなく、任意の形状とすることができる。その厚みは、略指定された厚みであればよく、全体が均一の厚みを意味するものではなく、全体で板状の概念に入るものであればよい。当然、前記ブロック本体側に接合一体化する面側に凹凸の存在を否定するものでもない。
そして、本発明を実施する場合のブロック本体は、略四角枠状、略断面T字状、略断面L字状、略四角筒状等の形状とすることができ、単なる板状を除き、その形状を特定するものではない。
更に、前記ウッドチップボードに対して前記ウッドチップボードの側面にまで行うコンクリートの回り込みは、前記ウッドチップボードの周辺の全周またはその少なくとも一部に対して、前記ウッドチップボードの側面からその空洞にコンクリートを侵入させ、固化させて、堅固に一体化するものであるが、必ずしも、ウッドチップボードの全周にコンクリートの回り込みを起こさせる必要はなく、所定の機械的強度が得られる全外周の1/6外周程度以上がコンクリートの回り込みを起こさせる構造であればよい。また、前記ウッドチップボードの周囲の少なくとも一部にはコンクリート面が露出する所定の形状とは、平面として露出してもよいし、または傾斜面として露出してもよい。
したがって、ウッドチップボードの厚みが15mm乃至100mmの範囲であるから、そこに発生している空洞にコンクリートが侵入し、固化されるので、堅固に一体化がなされる。また、前記ウッドチップボードの全周またはその少なくとも一部に対して、コンクリートの回り込みを行わせ、前記ウッドチップボードの側面の空洞にコンクリートを侵入させ、固化させて、堅固に一体化するものであるから、両者間の接合力が強靭なものとなり、容易に前記ウッドチップボードが前記ブロック本体から離れることがない。
また、前記ウッドチップボードが前記ブロック本体から離れ難くなるから経年変化に対しても安定した植生が可能となり、かつ、前記ブロック本体の構造によって植物が根を下ろし易くなり、また、小動物、魚等の棲みかとしても使用でき、多用途に使用可能である。そして、経年変化に対しても安定した植生が可能であるから地球温暖化の要因にもなり難くなる。更に、道路壁面の施工に使用した場合、常に表面が前記ウッドチップボードとなり、仮にそのまま朽ちて前記ブロック本体の接合面が露出したとしても、その表面が凹凸に形成されているから、ヘッドライトの反射が乱反射となり、対向車等のドライバーの眼を眩惑するようなことがない。
したがって、ウッドチップボードの厚みが15mm乃至100mmの範囲であるから、そこに発生している空洞にコンクリートが侵入し、固化されるので、堅固に一体化がなされる。また、前記ウッドチップボードの全周またはその少なくとも一部に対して、コンクリートの回り込みを行わせ、前記ウッドチップボードの側面の空洞にコンクリートを侵入させ、固化させて、堅固に一体化するものであるから、両者間の接合力が強靭なものとなり、容易に前記ウッドチップボードが前記ブロック本体から離れることがない。
また、前記ウッドチップボードが前記ブロック本体から離れ難くなるから経年変化に対しても安定した植生が可能となり、かつ、前記ブロック本体の構造によって植物が根を下ろし易くなり、また、小動物、魚等の棲みかとしても使用でき、多用途に使用可能なコンクリートブロックが製造できる。そして、経年変化に対しても安定した植生が可能であるから地球温暖化の要因にもなり難くなる。加えて、道路壁面の施工に使用した場合、常に表面が前記ウッドチップボードとなり、仮にそのまま朽ちて前記ブロック本体の接合面が露出したとしても、その表面が凹凸に形成されているから、ヘッドライトの反射が乱反射となり、対向車等のドライバーの眼を眩惑するようなことがないコンクリートブロックが製造できる。
[実施の形態1]
図において、本実施の形態1のコンクリートブロック1は、ウッドチップボード10とブロック本体20から構成される。
ウッドチップボード10は、発明者らの実験によれば、全体の平均が約15〜100mmの範囲の厚みの使用ができ、通常、ウッドチップボード10の強度からすれば、全体の平均厚みを約25〜40mm程度としたものの使用が好ましい。これは、ウッドチップボード10自体の機械的強度、ブロック本体20の裏面を形成するコンクリートの侵入含浸状況、ウッドチップボード10の周囲に対するコンクリートの侵入含浸状況、ウッドチップボード10自体の寿命等によって決定されるものである。
約15〜100mmの範囲の厚みのウッドチップボード10とは、平均を意味し、その最大厚みが約200mmで、長方形または正方形正面の周囲の厚みが約10〜30mm程度のピラミット形のものも含むものである。勿論、最大厚みが約300mmで、長方形または正方形正面の周囲の厚みが約10〜20mm程度のピラミット形のものでも製造可能である。
本実施の形態のブロック本体20は、露出面側に位置し、ブロック積載基準となる略直方体形状の正面基準部21と、後ろ側を拘束し、その積載を可能とする正面基準部21よりも小形の略直方体形状の後部積載部22と、その間を弧状に断面積を小さくするように形成し、ブロック本体20の移動を打設コンクリートによっては拘束する拘束部23とを具備している。
この剥離され難くする方法としては、具体的には、図2の中央断面図で示すように、ウッドチップボード10の厚みが図3(a)に示すように、一方の面積と他方の面積が均一なもの、即ち、略直方体形状のものとすることができる。また、ウッドチップボード10の厚みが図3(b)に示すように、一方の露出側の面積が他方の裏側の面積よりも狭いものとすることもできるし、図3(c)に示すように、一方の露出側の面積が他方の裏側の面積よりも広いものとすることもできる。そして、図3(d)に示すように、一方の露出側の面積が他方の裏側の面積よりも狭いものとすることができるうち、段上にその面積を変化させることもできる。
ここで、特に、図3(b)及び図3(d)の場合には、一方の露出側の面積が他方の裏側の面積よりも狭いものとなるから、機械的にブロック本体20からウッドチップボード10が外れ難くなる。また、図3(a)及び図3(c)の場合には、ブロック本体20の荷重がかかりやすくなり、それによってブロック本体20からウッドチップボード10が外れ難くなる。
特に、図3(b)及び図3(d)の本実施の形態1のコンクリートブロック1は、ウッドチップボード10の露出側の面積を、埋設側の面積よりも狭くし、ウッドチップボード10の側面の空洞にコンクリートを侵入させ、固化させて、その周辺を堅固に一体化したものであるから、両者間の機械的強度、接合力が強靭なものとなり、容易にウッドチップボード10がブロック本体20から離脱できなくなる強靭な構造となる。また、図3(a)及び図3(c)の本実施の形態1のコンクリートブロック1は、露出側の面積を埋設側よりも広くしたものであるから、埋設された面積が狭い方に雨水等が流れ、ウッドチップボード10に吸収されるから、その保水性を良くすることができる。
ウッドチップボード10の正面基準部21の周囲には、コンクリート面が露出する露出面24を形成している。ブロック本体20のコンクリート面が意匠面として露出する露出面24は、ウッドチップボード10の4辺の周囲に30〜200mm程度の幅を取っている。この幅は、通常、目地等として壁面のアクセントに使用される。したがって、ウッドチップボード10の正面基準部21の正面の片側の一辺にウッドチップボード10を近づけたり、または、2辺側に近づけたりする(角隅に近づけたりする)こともできる。また、コンクリート面の露出面24は、上下または左右の2箇所または上または下、左または右の1箇所とすることもできる。即ち、ウッドチップボード10の全周またはその少なくとも一部に対して、ブロック本体20の成形時にコンクリートの回り込みを行わせ、ウッドチップボード10の側面の空洞にコンクリートを侵入含浸させ、境界部分10Aを固化させて、堅固に一体化するものであるから、両者間の接合力が強靭となり、容易にウッドチップボード10がブロック本体20から離れることがない。
資料は、次の表で表すものである。
ここで、形状寸法は直方体形状を示し、容積(m3)はその体積を計算したものである。質量(kg)はその重さを表し、見掛比重は質量(kg)/容積(m3)として計算したものである。材質比重は全国森林組合連合会の一般的データとして使用している数値である。空隙率は(容積−質量/材質比重)/容積で求めた。
杉板とブロック本体20との接合強度は、コンクリートブロック1の製造後、5日間経過で300kgの荷重に耐えることができた。しかし、杉板の自然乾燥により、10日間後には、剥離が開始され実用化にならないことが確認された。
剥離試験は、ウッドチップボード10として、細粒のウッドチップをバインダで固めたもの、細粒より大きいが粗いともいえない程度の細かいウッドチップをバインダで固めたもの、粗いウッドチップをバインダで固めたもの。細かい樹皮チップをバインダで固め桟状31を形成したもの、粗い樹皮をバインダで固めたもの。細かい炭チップ板をバインダで固めたもの、粗い炭チップ板をバインダで固めたもの。及びそれらの種類にφ20の皿状孔32、φ50の皿状孔33を形成したものとした。
但し、最も引っ張り荷重が上昇したものは、ウッドチップボード10の裏面に縦横溝(5mm)の桟状31を形成したものであり、次いで、図3(c)に示すように、ウッドチップボード10の裏面にφ50の皿状孔33を形成したもの、図3(b)に示すように、ウッドチップボード10の裏面にφ20の皿状孔32を形成したものであった。
これらの実験から、樹皮の特性を除いて、ウッドチップボード10の空隙率が0.2以上であれば実用化でき、特に、強度を上げるには、ウッドチップボード10の裏面にブロック本体20との接合面積を大きくする凹凸形状によって対応できることが確認された。特に、ウッドチップボード10の裏面の縦横溝による桟状31が機械的に良好であることが確認された。
なお、樹皮については、発明者らの実験によって、使用樹皮チップ重量、使用バインダ重量、成形容積の個別計算からは、空隙率が0.2以上であることが確認されたが、ウッドチップボード10の強度としては相当バラツキが存在する。したがって、ウッドチップボード10を形成するときには、樹皮チップのみで形成するよりも、ウッドチップ等を混在させて使用する方が、安定した機械的強度を出せることが明らかとなった。
[実施の形態2]
図4及び図5において、本実施の形態2及び実施の形態3のコンクリートブロック1は、ウッドチップボード10とブロック本体200から構成される。
ウッドチップボード10は、全体平均が約15〜100mmの範囲の厚みで、通常、ウッドチップボード10の強度からすれば、厚みを約25〜40mm程度としたものの使用が好ましい。これは、ウッドチップボード10自体の機械的強度、ブロック本体200の裏面を形成するコンクリートの侵入含浸状況、ウッドチップボード10の周囲に対するコンクリートの侵入含浸状況、ウッドチップボード10自体の寿命等によって決定されるものである。
また、ウッドチップボード10の周囲についても、ウッドチップボード10の裏面と共に、コンクリートが侵入して、その間隙に含浸され、固化された境界部分10Aによって、ウッドチップボード10とブロック本体200とが堅固に一体化され、ウッドチップボード10がブロック本体200から剥離され難くしている。
[実施の形態3]
本実施の形態のコンクリートブロック1の施工については、実施の形態2の施工と相違するものではない。
本実施の形態3のコンクリートブロック1においては、ウッドチップボード10とブロック本体200とは、ブロック本体200に貫通孔210からなる開口を有する空洞30を有し、かつ、ブロック本体200の貫通孔210からなる開口はウッドチップボード10で閉じられているものである。したがって、ウッドチップボード10に植物の根が張った後に、ウッドチップボード10が朽ちるとブロック本体200の貫通孔210からなる開口から根を張るものである。
また、正面基準部201、後部積載部202、連結部203,204によって形成された上下に開口する空間30に、土、砂または栗石を必要に応じて詰め込む容積として使用したときには、排水溝として使用することもできる。
[実施の形態4]
本実施の形態のコンクリートブロック1の施工については、実施の形態3の施工と相違するものではない。
本実施の形態4のコンクリートブロック1においては、ウッドチップボード10とブロック本体200とは、ブロック本体200に貫通孔210からなる開口を有する空洞30を有し、かつ、当該貫通孔210はウッドチップボード10にも連続して貫通孔11が形成されている。したがって、ウッドチップボード10に植物の根が張った直後、ウッドチップボード10が朽ちる前にウッドチップボード10の貫通孔11及びブロック本体200の貫通孔210から根を張ることができる。
また、正面基準部201、後部積載部202、連結部203,204によって形成された上下に開口する空間30に、土、砂または栗石を必要に応じて詰め込む容積として使用したときには、排水溝として使用することにもなる。
そして、河川の壁面に使用する場合には、正面基準部201、後部積載部202、連結部203,204によって形成された空間30を魚礁とすることもできる。
[使用の形態]
勿論、使用環境によっては、コンクリートブロック1の後部積載部202側には、裏込コンクリート52を省略し、直接その裏側に裏込砕石53が埋められたり、土砂が埋め戻されたりする場合もある。
勿論、使用環境によっては、コンクリートブロック1の後部積載部202側には、裏込コンクリート52を省略し、直接その裏側に裏込砕石53が埋められたり、土砂が埋め戻されたりする場合もある。この使用の形態は、鉄筋が下段から上段まで貫くので機械的強度を上げることができる。更に、機械的強度を上げるためには、連結部203,204相互間の鉄筋との一体化のみではなく、空間30に鉄筋を配設し、そこにコンクリートを流し込んでもよい。
勿論、本実施の形態においても、使用環境によっては、コンクリートブロック1の後部積載部202側には、裏込コンクリート52を省略し、直接その裏側に裏込砕石53が埋められたり、土砂が埋め戻されたりする場合もある。
[製造方法]
まず、木材を裁断してなるウッドチップをバインダによって略板状に成形してなる全体の平均厚みを約15mm乃至100mmの範囲としたウッドチップボード成形工程によって、ウッドチップボード10を形成する。
このように形成したウッドチップボード10に対してウッドチップボード10の側面にまでコンクリートが回り込んでチップ相互間の隙間にも含浸するように、かつ、ウッドチップボード10の裏面に対してウッドチップ相互間の凹凸に流動し、チップ相互間の隙間に含浸して、そして、一体化し、また、ウッドチップボード10の意匠面側周囲の少なくとも一部にはコンクリート面が露出するように成形したブロック本体20の形成工程によって、ウッドチップボード10の裏面にブロック本体20の正面基準部21とを一体化する。
更に、コンクリートブロックの製造方法のウッドチップボード10は、ブロック本体20,200側の接合し、一体化する面にコンクリートミルクを表面に附けた後、コンクリートによってウッドチップボード10の裏面に対してウッドチップ相互間の隙間にコンクリートを流動して接合し、一体化することもできる。この場合には、ウッドチップボード10とブロック本体20と接合し、一体化する強度を高めることができる。
また、上記実施の形態1乃至実施の形態4のコンクリートブロックの製造方法のウッドチップボード10は、ブロック本体20,200側に接合し、一体化した後に一部の表面乃至全体をバーナ等で焼いて、炭化させたものとすることができる。これにより、表面の一部乃至全体が炭化しているから、含水効果により冷却効果があるだけでなく、植物の生育に適し、また、浄水効果により魚礁として使用しても、魚が住み着く時期を短縮できる。
更に、ウッドチップボード10として間伐材、古材を使用しているため、循環型社会を推進する現在の流れにも沿った処理となる。
10 ウッドチップボード
11 貫通孔
20,200 ブロック本体
21,201 正面基準部
210 貫通孔
30 空間
Claims (18)
- 木材を裁断してなるウッドチップをバインダによって略板状に成形してなる平均厚みを15mm乃至100mmの範囲としたウッドチップボードと、
前記ウッドチップボードを積載基準となる正面基準部の意匠面側に配設し、当該配設した前記ウッドチップボードに対して前記ウッドチップボードの側面にまでコンクリートが回り込みし、かつ、前記ウッドチップボードの裏面に対してウッドチップ相互間の凹凸に流動し、その意匠面側まで前記コンクリートが浸透することなく接合一体化し、また、前記ウッドチップボードの周囲の少なくとも一部はコンクリート面が露出する所定の形状に成形したブロック本体と
を具備することを特徴とするコンクリートブロック。 - 前記略板状のウッドチップボードは、前記ブロック本体側に接合一体化する面側の略板状に凹凸を形成したことを特徴とする請求項1に記載のコンクリートブロック。
- 前記略板状のウッドチップボードの凹凸は、略格子状の凹凸としたことを特徴とする請求項2に記載のコンクリートブロック。
- 前記バインダは、植物資源を原料とする微生物または光で分解自在な生分解性合成樹脂としたことを特徴とする請求項1乃至請求頃3のいずれか1つに記載のコンクリートブロック。
- 前記バインダは、木材自体が有するリグニンとすることを特徴とする請求項1乃至請求頃3のいずれか1つに記載のコンクリートブロック。
- 前記ウッドチップボードは、一部の表面乃至全体が炭化していることを特徴とする請求項1乃至請求頃5のいずれか1つに記載のコンクリートブロック。
- 前記ウッドチップボードと前記ブロック本体は、両者に連通する開口を有し、かつ、前記ブロック本体内に空洞を設けていることを特徴とする請求項1乃至請求頃6のいずれか1つに記載のコンクリートブロック。
- 前記ウッドチップボードと前記ブロック本体は、前記ブロック本体に開口を有する空洞を有し、かつ、前記ブロック本体の開口は前記ウッドチップボードで閉じられていることを特徴とする請求項1乃至請求頃6のいずれか1つに記載のコンクリートブロック。
- 前記ウッドチップボードは、一方の面積よりも、他方の面積が小さく、前記ウッドチップボードの周囲を傾斜面としたことを特徴とする請求項1乃至請求頃8のいずれか1つに記載のコンクリートブロック。
- 木材を裁断してなるウッドチップをバインダによって略板状に成形してなる平均厚みを15mm乃至100mmの範囲としたウッドチップボード成形工程と、
前記ウッドチップボードをブロック本体の積載基準となる正面基準部の意匠面側に配設し、当該配設した前記ウッドチップボードに対して前記ウッドチップボードの側面にまでコンクリートが回り込みし、かつ、前記ウッドチップボードの裏面に対してウッドチップ相互間の凹凸に流動し、その意匠面側まで前記コンクリートが浸透することなく接合一体化し、また、前記ウッドチップボードの周囲の少なくとも一部にはコンクリート面が露出する所定の形状に成形したブロック本体の形成工程と
を具備することを特徴とするコンクリートブロックの製造方法。 - 前記ブロック本体の形成工程では、前記ブロック本体の流し込みを行い、所定時間振動を付与することで、前記ウッドチップボードにも含浸させることを特徴とする請求項10に記載のコンクリートブロックの製造方法。
- 前記ウッドチップボードは、前記ブロック本体側の接合一体化する面側に凹凸を形成して略板状にしたことを特徴とする請求項10または請求項11に記載のコンクリートブロックの製造方法。
- 前記ウッドチップボードは、前記ブロック本体側の接合一体化する面にコンクリートミルクを表面に附けた後、コンクリートによって前記ウッドチップボードの裏面に対してウッドチップ相互間の凹凸に流動して接合一体化したことを特徴とする請求項10乃至請求項12の何れか1つに記載のコンクリートブロックの製造方法。
- 前記バインダは、植物資源を原料とし、微生物または光でそれを分解する生分解性合成樹脂としたことを特徴とする請求項10乃至請求頃13のいずれか1つに記載のコンクリートブロックの製造方法。
- 前記ウッドチップボードは、前記ブロック本体側に接合一体化した後に一部の表面乃至全体を炭化させたことを特徴とする請求項10乃至請求頃14のいずれか1つに記載のコンクリートブロックの製造方法。
- 前記ウッドチップボードと前記ブロック本体とは、両者に連通する開口を有し、かつ、前記ブロック本体内に空洞を設けていることを特徴とする請求項10乃至請求頃15のいずれか1つに記載のコンクリートブロックの製造方法。
- 前記ウッドチップボードと前記ブロック本体とは、前記ブロック本体に開口を有する空洞を有し、かつ、前記ブロック本体の開口は前記ウッドチップボードで閉じられていることを特徴とする請求項10乃至請求頃16のいずれか1つに記載のコンクリートブロックの製造方法。
- 前記ウッドチップボードは、その露出面の表面積よりも、その裏面の面積が小さく、前記ウッドチップボードの周囲を傾斜面としたことを特徴とする請求項10乃至請求頃17のいずれか1つに記載のコンクリートブロックの製造方法。
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