JP2007110489A - コンテンツ処理装置及びコンテンツ処理方法、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】コンテンツ・ストリームの伝送に遅延を生じさせることなく、ストリームに含まれるコピー制御情報の処理を行なう。
【解決手段】MPEGトランスポート・ストリームからコピー制御情報を検出する処理と、その内容を精査する処理を分離し、ストリーム転送を止めることなく後者の処理を実行し、ストリーム転送に遅延を生じさせないようにする。ストリームの途中でコピー制御情報の構成に変化があった場合でも、転送されるストリームの内容に不整合を生じないようにする。ストリーム転送中に精査処理を終了できない場合であっても、ストリームの内容に不整合を生じないようにする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、映像や音声などの著作権保護の目的で暗号化された伝送コンテンツを処理するコンテンツ処理装置及びコンテンツ処理方法、並びにコンピュータ・プログラムに係り、例えばDTCP(Digital Transmission Content Protection)に準拠した情報機器同士で暗号化伝送されるコンテンツを処理するコンテンツ処理装置及びコンテンツ処理方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
さらに詳しくは、本発明は、コンテンツに関するコピー制御情報を挿入して伝送されるコンテンツを処理するコンテンツ処理装置及びコンテンツ処理方法、並びにコンピュータ・プログラムに係り、特に、コンテンツ・ストリームの伝送に遅延を生じさせることなく、ストリームに含まれるコピー制御情報の処理を行なうコンテンツ処理装置及びコンテンツ処理方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
情報技術の普及に伴い、AVコンテンツのほとんどがデジタル化されており、CDやDVDなどのデジタル・コンテンツを記録再生するメディアが広く利用されている。また、最近では、HDDレコーダやHDD搭載DVDレコーダなど、コンテンツをデジタル記録する機器が家庭内にも浸透してきている。さらには、ネットワークを経由した映像や音楽などのコンテンツの流通・配信サービスが盛んとなり、CDやDVDなどのメディアの移動なしに、ネットワークを経由して遠隔端末間でコンテンツ配信が行なわれている。
勿論、これらAVコンテンツは、著作物の1つとして、著作権法の下で無断の複製や改竄などの不正使用から保護を受けることができる。著作権法では、同法第30条において、個人的に又は家庭内などを使用目的とした場合の使用者本人の複製を許容する一方、同法第49条第1項においては、私的使用以外での複製物の使用を禁止している。
しかしながら、デジタル化されたコンテンツはコピーや改竄などの不正な操作が比較的容易であることから、法的な整備だけでなく技術的な側面からも、個人的又は家庭的なコンテンツの使用を許容しながら不正使用に対する防御が必要である。とりわけ、国内では2011年の地上アナログ放送停波に向けてアナログ放送受信機からデジタル放送受信機への置き換えが急速に進んでおり、家庭内のAVコンテンツのデジタル化に対してコンテンツの保護を技術的に実現することが必須と考えられている。
日本国内では、ARIB(Association of Radio Industries and Businesses:電波産業会)が中心となってデジタル放送に関する標準化が進められ、デジタル衛星放送、デジタル地上波放送、並びにデジタルCATVにおいてMPEG2システム(例えば、非特許文献1を参照のこと)を採用するとともに、「1世代のみコピー可」(コピーワンス)といったコピー制御機能の導入を義務付け、厳しいコンテンツ保護規定を設けている(例えば、非特許文献2を参照のこと)。
また、デジタル伝送コンテンツの保護に関する業界標準的な技術として、DTLA(Digital Transmission Licensing Administrator)が開発したDTCP(Digital Transmission Content Protection)が挙げられ、コピー制御を始め著作権が保護された形でコンテンツを伝送させるための仕組みについて規定されている(例えば、非特許文献3を参照のこと)。
この種の著作権保護に対応したコンテンツ伝送システムでは、コンテンツの暗号モードやコピーの制約を規定するコピー制御情報など、コンテンツ保護に関するコンテンツ属性を伝送するストリームの中で指定し、コンテンツ受信装置側ではコピー制御情報に従ってコンテンツの暗号モードの設定やコピーや記録の制限を行なうという機構が採り入れられている。
例えば、管理データが付加されたデジタル・データが供給されると、管理データに基づくコピー制限の内容に応じて複数の出力系統のうち指定された1の出力系統のみからデジタル・データを出力するようにして、複数の出力系統を介してデジタル・データが出力されるのを未然に回避するデータ処理装置について提案がなされている(例えば、特許文献1を参照のこと)。
コンテンツに埋め込むコピー制御情報として、ARIBでは、デジタル放送に使用するMPEGトランスポート・ストリーム(MPEG2−TS)内でコンテンツの著作権情報を挿入して伝送するためのデジタル・コピー制御記述子(digital_copy_control_descriptor)を定義している(例えば、非特許文献4を参照のこと)。また、DTCPでは、MPEGトランスポート・ストリームに関して、Embedded CCI(Copy Control Information)に相当するDTCPディスクリプタを規定している(例えば、非特許文献5を参照のこと)。
ここで、コピー制御情報が埋め込まれたコンテンツを処理する機器は、ストリーム・データの中からコピー制御情報を検出すると、その内容を精査するとともに、規定されているコピー制御情報に従った適切な著作権制御(例えば、ストリームの暗号化、コピー制御情報の通知、書き換えなどの保護処理)をストリーム・データに対して実行しなければならない。具体的には、MPEGトランスポート・ストリームの受信装置は、コピー制御情報が「Copy One Generation」であれば「Copy Never」に変更する、あるいはストリームにDTCPディスクリプタが含まれてない場合はDTCPディスクリプタを挿入するという処理を行なう。
図9には、コピー制御情報を含んだコンテンツを処理するコンテンツ処理装置の構成例(従来例)を模式的に示している。図示の装置構成によれば、通常は、コンテンツ・ストリームからコピー制御情報を検出する処理と、コピー制御情報を精査する処理、並びにコピー制御情報をコンテンツに適用する処理は逐次的に行なわれる。この装置がMPEGトランスポート・ストリームを処理する手順の概略について、以下で簡単に説明する。
ステップ1)MPEGストリームを構成するパケットにコピー制御情報が含まれているかどうかを判別する。
ステップ2)コピー制御情報が含まれている場合、これを精査する。
ステップ3)コピー制御情報を精査した結果、必要に応じてコピー制御情報の書き換えや追加などの処理を行なう。
ステップ4)検出したコピー制御情報に従って、ストリーム全体の暗号化やストリーム暗号化状態のチェックを行なう。
ステップ5)コピー制御情報が含まれていないパケットについては、既に検出している最新のコピー制御情報に従ってストリームの暗号化などの処理を行なう。
図9に示した装置構成では、入力されるコンテンツ・ストリームに対してコピー制御情報を処理する間はストリームの出力は停止した状態となる。すなわち、コピー制御情報の有無確認、コピー制御情報の精査、コピー制御情報の書き換え・追加の処理過程ではストリーム転送が停止した状態となることから、遅延が生じる。
MPEGトランスポート・ストリームのような映像や音声のコンテンツ伝送時には、データのリアルタイム性を保ちながら、すなわちコピー制御情報の検出やこれに基づく著作権制御などの処理を遅延なく実行する必要がある。
ところが、ストリームから検出したコピー制御情報を精査した結果、コピー制御情報の構成に変化が生じてストリームの内容に不整合が生じた場合など、必要に応じてコピー制御情報の書き換えや追加などを行なわなければならない。この結果、コンテンツ処理装置からコンテンツ・ストリームの出力が停止され、リアルタイム性が失われるという問題がある。
WO00/44170 ISO/IEC 13818−1GENERIC CODING OF MOVING PICTURES AND ASSOCIATEDAUDIO:SYSTEMS Recommendation H.222.0 ARIB TR−B14 ARIB TR−B15 DTCP Specification Volume 1 Version 1.4 (Informational Version)http://www.dtcp.com/ ARIB STD−B10 DTCP Specification Volume1 Version1.4(Informational Version) Appendix B DTCP_Descriptor for MPEG Transport Streams
本発明の目的は、例えばDTCPに準拠した情報機器間で、映像や音声などの著作権保護の目的で暗号化されたコンテンツを好適に処理することができる、優れたコンテンツ処理装置及びコンテンツ処理方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、コンテンツに関するコピー制御情報を挿入して伝送されるコンテンツを好適な処理することができる、優れたコンテンツ処理装置及びコンテンツ処理方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明のさらなる目的は、コンテンツ・ストリームの伝送に遅延を生じさせることなく、ストリームに含まれるコピー制御情報の処理を行なうことができる、優れたコンテンツ処理装置及びコンテンツ処理方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明は、上記課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面は、コピー制御情報を含んだコンテンツを処理するコンテンツ処理装置であって、
コンテンツを入力するコンテンツ入力手段と、
該入力したコンテンツ中に含まれるコピー制御情報を抽出するコピー制御情報抽出手段と、
コンテンツから抽出されたコピー制御情報を処理するコピー制御情報処理手段と、
前記コピー制御情報処理手段による処理後のコピー制御情報をコンテンツに挿入するコピー制御情報挿入手段と、
前記コピー制御情報挿入手段によりコピー制御情報を挿入した後のコンテンツを外部に出力するコンテンツ出力手段と、
を具備することを特徴とするコンテンツ処理装置である。
デジタル化されたコンテンツはコピーや改竄などの不正な操作が比較的容易であることから、個人的又は家庭的なコンテンツの使用を許容しながら不正使用に対するための技術的な防御方法が必要である。そこで、著作権保護に対応したコンテンツ伝送システムでは、コンテンツの暗号モードやコピーの制約を規定するコピー制御情報など、コンテンツ保護に関するコンテンツ属性を伝送ストリーム内で指定し、コンテンツ受信装置側ではコピー制御情報に従ってコンテンツの暗号モードの設定やコピーや記録の制限を行なうという機構が採り入れられている。
このような場合、受信機などコンテンツを処理する機器側では、ストリーム・データの中からコピー制御情報を検出すると、その内容を精査するとともに、規定されているコピー制御情報に従った適切な著作権制御を入力したストリーム・データに対して実行する。
他方、MPEGトランスポート・ストリームのような映像や音声のコンテンツ伝送時には、データのリアルタイム性を保ちながら、すなわちコピー制御情報の検出やこれに基づく著作権制御などの処理を遅延なく実行する必要がある。ところが、従来のコンテンツ受信装置では、コンテンツ・ストリームからコピー制御情報を検出する処理と、コピー制御情報を精査する処理、並びにコピー制御情報をコンテンツに適用する処理は逐次的に行なわれるため、コピー制御情報を処理する間はストリームが停止した状態となるため、データのリアルタイム性が著しく損なわれるという問題がある。
そこで、本発明に係るコンテンツ処理装置では、コンテンツ中に含まれるコピー制御情報をコンテンツ・ストリームから取り出して、コピー制御情報の整合性の精査、コピー制御情報の書き換え、コンテンツ処理に必要な情報の決定、コピー制御情報を含まないコンテンツに対するコピー制御情報の追加といった処理をストリームの出力とは独立して行ない、これらの処理を終えるとコピー制御情報を再びコンテンツ中に埋め込むようにした。
したがって、コピー制御情報を検出する処理と、その内容を精査する処理を分離することにより、後者の処理をコンテンツ出力手段からのストリーム転送を止めることなく実行することができるので、ストリーム転送に遅延を生じさせないで済む。また、遅延が小さいので、受信したストリームのバッファリングの対策を行なわずに済むという副次的効果もある。
デジタル放送コンテンツを始め、伝送路における不正使用から保護する目的で、入力されるコンテンツが暗号化されている場合が多い。このような場合に備えて、本発明に係るコンテンツ処理装置は、適当な暗号モードに従って入力される暗号化コンテンツを復号するコンテンツ復号手段をさらに備えている。
また、本発明に係るコンテンツ処理装置は、コピー制御情報に応じたコンテンツの処理を行なうコンテンツ処理手段をさらに備えている。このコンテンツ処理手段は、具体的には、コピー制御情報に従って、コンテンツ・ストリームの出力形態に応じた暗号モードでコンテンツを暗号化する。あるいは、コピー制御情報により指定された暗号モードでコンテンツを暗号化する。また、コンテンツ出力手段よりコンテンツを出力する際には、コピー制御情報に従って、コンテンツのコピー回数の制限又はコピー禁止のための制御を行なう。
また、コピー制御情報処理手段は、コンテンツから抽出されたコピー制御情報についての処理を行なうが、具体的には、コピー制御情報の整合性の精査、コピー制御情報の書き換え、前記コンテンツ処理手段において適用するコンテンツ処理に必要な情報の決定、又はコピー制御情報を含まないコンテンツに対するコピー制御情報の追加などを行なう。
本発明に係るコンテンツ処理装置には、基本的には、時系列的な複数の固定長パケットの繰り返しという形態で、コンテンツ・ストリームが供給される。そして、伝送順を持った時系列的な複数のパケット中には、コピー制御情報付きのパケットが間欠的に(若しくは所定の間隔で)挿入されている。
このような場合、前記コピー制御情報抽出手段は、該時系列的な複数のパケットからコピー制御情報付きのパケットを取り出して前記コピー制御情報処理手段に渡す。そして、前記コピー制御情報挿入手段は、前記コピー制御情報処理手段による処理を終えたコピー制御情報付きパケットを元のコンテンツ・ストリーム中に挿入する。したがって、コピー制御情報抽出手段によりコピー制御情報を検出する処理と、コピー制御情報処理手段によりコピー制御情報の内容を精査する処理を分離して、後者の処理をコンテンツ出力手段からのストリーム転送を止めることなく実行することができるので、ストリーム転送に遅延を生じさせないで済む。
ここで、前記コピー制御情報挿入手段は、前記コピー制御情報処理手段による処理を終えたコピー制御情報付きパケットを、前記コピー制御情報抽出手段によりコンテンツ・ストリーム中から次にコピー制御情報付きのパケットが取り出された位置に挿入することにより、コピー制御情報の精査に伴う遅延時間を吸収するようにする。このとき、コピー制御情報付きパケットは、本来のパケット伝送順に対し置き換えが行なわれることになるが、これに伴って発生する誤差は許容の範囲内である。
また、パケットのヘッダには、パケットの伝送順を示す連続性カウント情報が含まれている。このような場合、前記コピー制御情報挿入手段によりコピー制御情報付きパケットの挿入位置の置き換えが行なわれると、連続性カウント情報の値と伝送順とが整合しなくなる。そこで、コピー制御情報処理手段は、コピー制限処理の中で、ヘッダ内の連続性カウント情報に対して、整合性を保つように書き換えを行なうようにすればよい。
また、1回当たりのコピー制御情報の伝送に使用するパケット数は一定とは限らず、変化することがある。例えば、使用パケット数が増加したときには、コピー制御情報挿入手段により置き換えるパケット数が該変化した時点の前後で合わなくなる。そこで、使用パケット数の変化点におけるコピー制御情報付きパケットの置き換えを一時的に停止し、パケットの伝送順に従ってコピー制御情報付きパケットをそのまま前記コンテンツ出力手段から出力し、その後に改めて新たな使用パケット数に合わせてコピー制御情報付きパケットの置き換え操作を行なうようにしてもよい。
また、次のコピー制御情報付きパケットが到来するまでの間にコピー制御情報の処理が間に合わないことがあるが、このような場合、前記コピー制御情報処理手段は、次のコピー制御情報付きパケットが到来するまでの間に処理が間に合わなかったコピー制御情報付きパケットを廃棄することにより、ストリーム出力の遅延を回避して、データのリアルタイム性を維持することができる。このような場合、前記コピー制御情報挿入手段は、コピー制御情報付きパケットの置き換えを一時的に停止し、パケットの伝送順に従って当該次のコピー制御情報付きパケットをそのまま前記コンテンツ出力手段から出力し、その後に改めてコピー制御情報付きパケットの置き換え操作を行なうようにすればよい。
また、本発明の第2の側面は、コピー制御情報を含んだコンテンツの処理をコンピュータ・システム上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、前記コンピュータ・システムに対し、
コンテンツ中に含まれるコピー制御情報を抽出するコピー制御情報抽出手順と、
コンテンツから抽出されたコピー制御情報を処理するコピー制御情報処理手順と、
前記コピー制御情報処理手順による処理後のコピー制御情報をコンテンツに挿入するコピー制御情報挿入手順と、
前記コピー制御情報挿入手順によりコピー制御情報を挿入した後のコンテンツを外部に出力するコンテンツ出力手順と、
を実行させることを特徴とするコンピュータ・プログラムである。
本発明の第2の側面に係るコンピュータ・プログラムは、コンピュータ・システム上で所定の処理を実現するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムを定義したものである。換言すれば、本発明の第2の側面に係るコンピュータ・プログラムをコンピュータ・システムにインストールすることによって、コンピュータ・システム上では協働的作用が発揮され、本発明の第1の側面に係るコンテンツ処理装置と同様の作用効果を得ることができる。
本発明によれば、コンテンツに関するコピー制御情報を挿入して伝送されるコンテンツを好適な処理することができる、優れたコンテンツ処理装置及びコンテンツ処理方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
また、本発明によれば、コンテンツ・ストリームの伝送に遅延を生じさせることなく、ストリームに含まれるコピー制御情報の処理を行なうことができる、優れたコンテンツ処理装置及びコンテンツ処理方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。遅延が小さいので、受信したストリームのバッファリングの対策を行なわずに済むという副次的効果もある。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳解する。
本発明は、著作権保護に対応したコンテンツ伝送システムに関するものであり、具体的には、コンテンツの暗号モードやコピーの制約を規定するコピー制御情報など、コンテンツ保護に関するコンテンツ属性を伝送ストリームの中で指定し、コンテンツ受信装置側ではコピー制御情報に従ってコンテンツの暗号モードの設定やコピーや記録の制限を行なう仕組みを導入したコンテンツ伝送システムに関する。
デジタル放送を始めとしたAVコンテンツの伝送並びに蓄積用のデータ・フォーマットとしてMPEG2システムが広く採用されている。本発明は、コンテンツに挿入されているコピー制御情報を遅延なく処理することを目的とするが、本題に入る前に、まず、本発明の主な適用対象であるMPEG2のデータ・フォーマットについて説明する。
MPEG2システムは、符号化されたビデオやオーディオ、付加データなど個別のストリームを多重化し、それぞれの同期をとりながら再生するための方式を規定したもので、MPEG2−PS(ProgramStream)と、MPEG2−TS(Transport Stream)の2種類の方式がある。このうち、MPEG2−TSは、放送や通信ネットワークなどデータの伝送誤りが発生する環境に適用されることを想定しており、1本のストリームの中に複数のプログラムを構成することができることから、デジタル放送などに使用されている。
MPEG2−TSでは、188バイトの固定長のTS(Transport Stream)パケットが複数個集まって、トランスポート・ストリームが構成される。この188バイトのTSパケットの長さは、ATM(AsynchronousTransfer Mode)セル長との整合性を考慮して決定されている。
図1には、TSパケットの構造を模式的に示している。1つのTSパケットは、4バイトの固定長のパケット・ヘッダと、可変長のアダプテーション・フィールド、ペイロードで構成される。パケット・ヘッダには、PID(パケット識別子)や各種のフラグが定義されている。PIDにより、TSパケットのペイロード部分の種類が識別される。
ビデオやオーディオなどの個別ストリームが収められたPES(Packetized Elementary Stream)パケットは、同じPID番号を持つ複数のTSパケットに分割されて伝送される。ビデオの符号化には、例えばMPEG2方式が用いられる。また、オーディオの符号化には、例えばBS(BroadcastSatellite )デジタル放送ではMPEG2−AAC(MPEG2 Advanced Audio Coding )方式が採用されている。
さらに、トランスポート・ストリームには、PSI(Program Specific Information)やSI(ServiceInformation)のセクション形式のテーブルで記述された情報をペイロードに乗せたパケットが含まれている。
PSIは、所望の放送のチャンネルを選択して受信するシステムで必要な情報(選局のための制御情報)であり、これには、PAT(ProgramAssociation Table)、PMT(Program Map Table)、NIT(Network Information Table)、CAT(ConditionAccess Table)などのデータ構造を持つセクションがある。
PATには、プログラム番号に対応するPMTのPIDなどが記述されている。PMTには、対応するプログラムに含まれる映像、音声、付加データ及びPCRのPIDが記述される。NITには、放送システム全体に関する詳細情報が記述され、例えばネットワークに含まれるすべてのプログラムの情報や、目的のプログラムがどの搬送波周波数で送られているかが記述されている。CATには、限定受信方式の識別と契約情報などの個別情報に関する情報が記述される。
一方、SIは、放送事業者のサービスに用いるセクションである。SIとしては、EIT(Event InformationTable)やSDT(Service Description Table)などのセクションがある。EITは、番組の詳細情報及び放送時間などが記述されている。
MPEG2システムでは、各セクションに詳細な情報を入れるために、ディスクリプタ(descriptor:記述子)を定義し、これをセクションに挿入することにより、きめの細かい情報を伝送することを可能にしている。
ARIB STD−B10では、コンテンツの著作権保護に関わるコピー制御情報を伝送するために、digital_copy_control_descriptor(デジタル・コピー制御記述子)及びcontent_availability_descriptor(コンテンツ利用記述子)を定義し、これをPMTに挿入してコンテンツのコピー制御情報を定義している。
デジタル・コピー制御記述子におけるdigital_recording_control_data(ディジタル記録制御データ)の2ビットがコピー制御(コピーの世代管理)のためのものである。この2ビットが「00」ならコピー・フリー、「11」ならコピー禁止、「10」なら一世代のみコピーが許可される。すなわち、この2ビットはCGMS(Copy Generation Management System)のコピー制御を行なうものである。なお、CGMSによるコピー制御は、例えば特開2000−123480号公報に記載されている。
また、コピー利用記述子は、デジタル・コピー制御記述子(例えば、DTLAが規定するDTCPディスクリプタ)とともに、コンテンツのコピー制御情報を記述して、保存された画像を出力する場合に解像度を制限したり、コピーが禁止されている画像をビデオ記録再生装置に一時的に記録したときの記録時間を制限したりすることができる。例えば、暗号モードが0で制約条件なしにコピー可の場合においても高速デジタル出力は暗号出力をする必要がある、保存された画像をアナログ出力するときの解像度を制限する、コピーが禁止されている画像を一時的に記録したときの記録時間を制限する、コピーが禁止されている画像を一時的に記録したときの記録制限時間、コンテンツのデータを高速デジタル端子から暗号化して出力可能かどうかといった事柄をコンテンツ利用記述子で記述することができる。
要するに、コンテンツのコピー制御情報は、コンテンツを伝送するストリームを構成するTSパケットのペイロードとして含まれるデータの1種類であり、PMTと呼ばれるデータ構造を持っている。PMTの詳細な構造を図2に示しておく。
MPEG TSストリームは、上述したような固定長のTSパケットの繰り返しで構成されるが、すべてのTSパケットにコピー制御情報が含まれる訳ではなく、特定のTSパケットにのみ含まれる。例えば、ARIBでは、MPEG TSストリーム中で100ミリ秒の間隔で、コピー制御情報を記載したPMTを伝送するパケットが含まれるように決められている。図3には、MPEG TSストリーム中に所定間隔でPMTを含んだTSパケットが挿入されている様子を示している。
図3に示したようなコピー制御情報が埋め込まれたコンテンツ・ストリームの構成によれば、コンテンツの供給装置側ではコンテンツ保護に関するコピー制御情報などのコンテンツ属性を伝送ストリームの中で指定することができる。そして、コンテンツを受信するコンテンツ処理装置側では、コピー制御情報に従ってコンテンツの暗号モードの設定やコピーや記録の制限を行なうことができる。
ここで、コピー制御情報が埋め込まれたコンテンツを処理する機器は、ストリーム・データの中からコピー制御情報を検出すると、その内容を精査するとともに、規定されているコピー制御情報に従った適切な著作権制御(例えば、ストリームの暗号化、コピー制御情報の通知、)をストリーム・データに対して実行しなければならない。また、ストリームから検出したコピー制御情報を精査した結果、コピー制御情報の構成に変化が生じてストリームの内容に不整合が生じた場合など、必要に応じてコピー制御情報の書き換えや追加などを行なわなければならない。具体的には、MPEGトランスポート・ストリームの受信装置は、コピー制御情報が「Copy One Generation」であれば「Copy Never」に変更する、あるいはストリームにDTCPディスクリプタが含まれてない場合はDTCPディスクリプタをTSパケットに挿入するという処理を行なう。
一方、MPEGトランスポート・ストリームのような映像や音声のコンテンツ伝送時には、データのリアルタイム性を保ちながら、すなわちコピー制御情報の検出やこれに基づく著作権制御などの処理を遅延なく実行する必要がある。ところが、コンテンツを受信するコンテンツ処理装置側では、ストリームから検出したコピー制御情報の精査や、その結果として実施するコピー制限処理のために、ストリームの伝送が停止し、リアルタイム性が失われるという問題がある。
そこで、本発明では、コンテンツ処理装置は、コピー制御情報を検出する処理と、その内容を精査する処理をストリームの出力とは分離することにより、後者の処理をストリーム転送を止めることなく実行することを可能とし、ストリーム転送に遅延を生じさせないようにした。すなわち、PMTを含むTSパケットをMPEG TSストリームから取り出して、コピー制御情報の整合性の精査、コピー制御情報の書き換え、コンテンツ処理に必要な情報の決定、コピー制御情報を含まないコンテンツに対するコピー制御情報の追加といった処理をストリーム転送とは独立して行ない、これらの処理を終えたPMTを含むTSパケットを再びMPEG TSストリーム中に埋め込む。処理済みのPMTを含むTSパケットを、MPEG TSストリーム中で次にPMTを含むTSパケットが取り出された位置に挿入することにより、コピー制御情報の精査やコピー制限処理に伴う遅延時間を吸収することができる。このとき、TSパケットは、本来のパケット伝送順に対し置き換えが行なわれることになるが、これに伴って発生するPMTの誤差は許容の範囲内である。
図4には、本発明の一実施形態に係るコンテンツ処理装置の機能的構成を模式的に示している。図示のコンテンツ処理装置は、例えばデジタル放送波を受信するTVチューナ、ネットワーク経由でコンテンツ・ストリームを受信するネットワーク・インターフェース・モジュール、あるいは外部の映像機器からMPEG TSストリームを受信する外部入力インターフェースとして構成することができる。
本実施形態に係るコンテンツ処理装置10は、入力部11と、復号処理部12と、PMT分離部13と、PMT処理部14と、PMT挿入部15と、暗号化処理部16と、出力部17で構成される。
入力部11は、デジタル放送波、ネットワーク、あるいは外部入力端子を介して、コンテンツ供給元(図示しない)からMPEG TSストリームを受信する。
入力部11によって受信されたMPEG TSストリームは、暗号化が施されている場合がある。この場合、次段の復号処理部12によって適当な暗号モードで復号処理が施される、平文のMPEGTSストリームが取り出される。
PMT分離部12は、固定長のTSパケットの繰り返しで構成される平文のMPEG TSストリームから、PMTを含んだTSパケットを検出し、これをMPEG TSストリームから分離して、PMT処理部14に送る。また、PMTでないTSパケットは、そのまま後段のPMT挿入部15に送る。
PMT処理部14では、送られてきたTSパケットのペイロードに含まれているPMTを精査し、コピー制限処理を行なう。ここで言うコピー制限処理として、具体的には以下の事柄が挙げられる。
(1)PMTに含まれているコピー制御情報に矛盾や不整合がないかチェックする。
(2)PMTに含まれているコピー制御情報を必要に応じて書き換える。
(3)PMTに含まれているコピー制御情報から、MPEG TSストリームの暗号化に必要な情報を決定する。
(4)PMTに必要なコピー制御情報が含まれていない場合にはコピー制御情報を追加する。
PMT処理部14は上記の処理を行なった後、処理されたTSパケットをPMT挿入部15に戻す。
PMT挿入部15では、処理されたPMTを含んだTSパケットを、適切なタイミングで元のMPEG TSストリームの中に戻す。そして、処理済みのMPEG TSストリームは、後段の暗号化処理部16に渡される。
暗号化処理部16では、暗号化が必要な場合にストリームに暗号化を行なってから、MPEG TSストリームを出力部17に渡す。暗号化の有無や暗号モードは、出力部15からのMPEG TSストリームの出力形態や、コピー制御情報の内容から決定される。
最後に、出力部17は、記録装置や表示装置、あるいはネットワーク・インターフェースや外部の映像機器(いずれも図示しない)などに対して、MPEGTSストリームの出力を行なう。
図5には、コンテンツ処理装置10におけるMPEG TSストリームの受信処理の手順をフローチャートの形式で示している。
まず、入力部11において、デジタル放送波を受信したMPEG TSストリームを取り出す、あるいは、他の映像機器からMPEG TSストリームを受信するなどしてMPEG TSストリームを入力すると(ステップS1)、復号処理部12にて適宜入力ストリームの復号処理を行なった後、PMT検出部にてこのストリームがPMTを含んでいるかどうかをチェックする(ステップS2)。
入力したMPEG TSストリームがPMTを含まない場合には(ステップS2のNo)、当該ストリームに対し特にコピー制限処理を行なわず、出力部17から記録装置や表示装置、ネットワーク・インターフェースや外部の映像機器に対してそのまま出力する。
一方、入力したMPEG TSストリームがPMTを含む場合には(ステップS2のYes)、PMT分離部13は、PMTを含むTSパケットをMPEG TSストリームから分離して、PMT処理部14に渡す(ステップS3)。
PMT処理部14では、PMT中のコピー制御情報を精査し(ステップS4)、コピー制御情報の更新を行なう(ステップS5)。例えば、コピー制御情報が「Copy One Generation」であれば「Copy Never」に変更する。あるいはストリームにDTCPディスクリプタが含まれてない場合はDTCPディスクリプタを挿入するという処理を行なう。そして、PMT処理部14は、PMTの処理を終えたTSパケットをPMT挿入部15に渡す。
PMT挿入部15では、処理されたPMTを含んだTSパケットを、適切なタイミングで元のMPEG TSストリームの中に挿入する(ステップS6)。その後、処理済みのMPEG TSストリームは、後段の暗号化処理部16に渡される。
暗号化処理部16では、暗号化が必要な場合にストリームに暗号化を行なってから、MPEG TSストリームを出力部17に渡す。暗号化の有無や暗号モードは、出力部15からのMPEG TSストリームの出力形態や、コピー制御情報の内容から決定される。そして、出力部17は、記録装置や表示装置、あるいはネットワーク・インターフェースや外部の映像機器などに対して、MPEGTSストリームの出力を行なう(ステップS7)。
ここで、上記のステップS6では、PMT挿入部15は、PMT処理部14でコピー制御情報の処理が行なわれたTSパケットを、適切なタイミングで元のMPEG TSストリームの中に挿入する。ここで言う「適切なタイミング」とは、PMT処理部14にてコピー制御情報の処理を行なう間、出力部17からのストリームの出力が停止する必要がないようにストリームを制御すことを意味する。
図6には、MPEG TSストリームからPMTを含んだTSパケットを取り出し、PMT処理を行なってからTSパケットを再びMPEG TSストリームに挿入する様子を模式的に示している。以下では、同図を参照しながら、コンテンツ処理装置10に入力されるMPEG TSストリームと、コンテンツ処理装置10から外部に出力されるMPEG TSストリームとの関係について説明する。
ステップ11)PMT分離部13は、TSパケットからPMT0を検出すると、これをMPEG TSストリームから分離して、PMT処理部14へ転送する。また、PMTを含まないTSパケットは、PMT処理を待たずにそのまま後段のPMT挿入部15へ転送される。
ステップ12)PMT処理部14は PMT0を受け取る。ここで、PMT0はPMTを含んだ最初のTSパケットなので、コピー制御処理を行なうと、その遅延により、PMTを含まないTSパケットの出力に間に合わず、分離前の元のTSパケットの位置からPMTが欠落し、PMTとPMT以外のTSパケットとの位置関係が崩れてしまうことになる。そこで、PMT処理部14は、PMTを含んだ最初のTSパケットであるPMT0をそのままPMT挿入部15に転送する。PMT挿入部15では、PMT0を受け取ると、そのまま(すなわち、MPEG TSストリーム中で分離前と同じ位置にPMT0を挿入して)出力する。
ステップ13)また、PMT処理部14は、PMT0をPMT挿入部15に転送すると同時に、PMT0の複製を持ち、これのコピー制御情報の処理(前述)を実行して、処理後のPMT0’を得て、一時的に保持する。
ステップ14)PMT分離部13は、MPEG TSストリームからさらに後続のTSパケットTS1、TS2を検出すると、PMTを含まないので、これらをそのままPMT挿入部15へ転送する。そして、PMT挿入部15は、PMT0に続いてTS1、TS2を出力する。
ステップ15)PMT分離部13は、MPEG TSストリームから、次にPMTを含むTSパケットPMT1を検出すると、これをストリームから分離してPMT処理部14へ転送する。
ステップ16)PMT処理部14は、PMT1を受け取ると、これについてコピー制御情報の処理を開始するとともに、その引き換えに、PMT0にコピー制御処理を加えたPMT0’をPMT挿入部15に渡す。また、PMT1についてコピー制御情報を処理した後のPMT1’を得て、一時的に保持する。
ステップ17)PMT挿入部15はPMT0’を受け取りストリームとして出力する。したがって、MPEG TSストリーム中で元はPMT1が存在していた位置に、PMT処理後のPMT0’が挿入されることになり、PMTとPMT以外のTSパケットとの位置関係が維持される。
ステップ18)PMT分離部13は、MPEG TSストリームからさらに後続のTSパケットTS3、TS4を検出すると、PMTを含まないので、これらをそのままPMT挿入部15へ転送する。そして、PMT挿入部15はTS3、TS4を出力する。
ステップ19)その後、PMT分離部13は、MPEG TSストリームから、次にPMTを含むTSパケットPMT2を検出すると、これをストリームから分離してPMT処理部14へ転送する。そして、PMT処理部14は、PMT2を受け取ると、これについてコピー制御情報の処理を開始するとともに、その引き換えに、PMT1にコピー制御処理を加えたPMT1’をPMT挿入部15に渡す。
ステップ20)PMT挿入部15はPMT1’を受け取りストリームとして出力する。MPEG TSストリーム中で元はPMT2が存在していた位置に、PMT処理後のPMT1’が挿入されることになり、PMTとPMT以外のTSパケットとの位置関係が維持される。以後も同様に、PMT3がPMT2’に置き換えられ、コピー制御処理がMPEG TSストリームに加えられていく。
図6からも分るように、PMT分離部13がMPEG TSストリームからPMTを含むTSパケットとそれ以外のTSパケットに分離し、PMTを含まないTSパケットに関しては、PMT処理の完了を待つことなく出力部17に転送されることになるので、ストリームに遅延が生じない。
一方、PMTを含むTSパケットに関しては、PMT処理部14によりコピー制御情報の処理が実施されるが、その処理を終えたTSパケットは、PMT挿入部15によって、分離された元のMPEG TSストリームに適切なタイミングで挿入される。ここで、PMTを含んだTSパケットは、PMT処理に要する時間の分だけ、分離された後のPMTを含まないTSパケットよりも遅延を生じているので、PMT挿入部15は、分離する前のMPEG TSストリーム中の元の位置ではなく、その次にPMTを含んだTSパケットが取り出された位置に挿入する。すなわち、PMT処理が済んだ時点で処理されたPMTをそのまま出力するのではなく、MPEG TSストリーム中でのPMTの位置を入力ストリームと出力ストリームで同一にし、PMTとPMT以外のTSパケットとの位置関係を維持するようにする。
このように、PMTを含んだTSパケットの置き換えを行なうことにより、コピー制御情報の精査に伴う遅延時間が吸収され、PMT処理を行なう間、出力ストリームを停止する必要がないようにストリームの制御が行なわれる。本来のTSパケット伝送順に対し置き換えが行なわれるとコピー制御情報に誤差が生じるが、これは許容の範囲内である。
図1にはTSパケットの構造を示した。同図に示すように、TSパケットはヘッダ部分とペイロード部分からなる。PMTはペイロード部分に含まれ、そのデータ構造は図2に示した通りである。また、図1には、ヘッダ部分の詳細が図示されているが、continuitycounterと呼ばれる、パケットの連続性を示すカウント値の情報が含まれている。
上述したように、本実施形態では、PMT分離部13でMPEG TSストリーム中からPMTを含むTSパケットを分離し、PMT処理部14でコピー制限処理などPMTに対する処理を実施した後、PMT挿入部15で分離したパケットを再びMPEG TSストリームに挿入される。このとき、PMTの精査やコピー制限処理で生ずる遅延のためにストリームを停止させず、且つ、PMTとPMT以外のTSパケットとの位置関係を維持するために、PMT挿入部15では、分離する前のMPEG TSストリーム中の元の位置ではなく、その次にPMTを含んだTSパケットが取り出された位置にPMTを挿入するという、TSパケットの置き換えを行なう。この置き換え操作をそのまま行なうと、MPEG TSストリーム内でのcontinuity counterの連続性若しくは整合性が失われ、エラーの原因になる。
そこで、PMT処理部14では、PMTを処理する際に、PMT0を処理しPMT0’を生成するにあたって、そのTSパケットのヘッダ内のcontinuity counterに対して、整合性を保つように書き換えを行なうようにすればよい。例えば、PMT0が0というcontinuitycounterの値を持っていたとき、PMT0’ではcontinuitycounterを 1に更新する。すなわち、PMT処理部14は、TSパケットの繰り返しからなるMPEG TSストリームにおいて、前後のPMTが持つ continuitycounterの値が不連続になることがないように、新たに挿入するPMTのcontinuity counterの値を更新する。
また、図6に示した動作シーケンスでは、PMTは1つのTSパケットで構成されることを前提にしている。しかしながら、PMTが可変長であるのに対しTSパケットは固定長であることから、コンテンツ・ストリーム内で、PMTの伝送に使用するTSパケット数は動的に変化し、1つのPMTを複数のTSパケットで伝送することもある。
例えば、1つのPMTの伝送に使用するTSパケット数が増加したときには、PMT挿入部15により置き換えるパケット数は、該変化した時点の前後で合わなくなり、図6で示したようなPMTの置き換え操作を続行できなくなる。そこで、このような場合には、使用パケット数の変化点におけるPMT処理並びにこれに伴うPMTを含んだTSパケットの置き換えを一時的に停止し、パケットの伝送順に従ってPMTを含んだTSパケットをそのまま出力するようにする。その後に改めて新たな使用パケット数に合わせてPMTを含んだTSパケットの置き換え操作を行なうようにすればよい。
図7には、MPEG TSストリームから1つのPMTを伝送する複数(同図では2個とする)のTSパケットを取り出し、PMT処理を行なってからTSパケットを再びMPEG TSストリームに挿入する様子を示している。同図において、PMT00とPMT01は、1つのPMTを構成する2つのTSパケットを示している。同様に、PMT10とPMT11は1つのPMTを構成する2つのTSパケットを示している。以下では、同図を参照しながら、コンテンツ処理装置10に入力されるMPEG TSストリームと、コンテンツ処理装置10から外部に出力されるMPEG TSストリームとの関係について説明する。
ステップ21)PMT分離部13は、TSパケットからPMT00を検出すると、これをMPEG TSストリームから分離して、PMT処理部14へ転送する。また、PMTを含まないTS1は、PMT処理を待たずにそのまま後段のPMT挿入部15へ転送される。これに続くTSパケットからPMT01を検出し、PMT処理部14へ転送する。
ステップ22)PMT処理部14は PMT00並びにPMT01を順次受け取る。PMT00及びPMT01はPMTを伝送するパケット数が増加した最初のTSパケットである。ここでコピー制御処理を行なうと、その遅延により、PMTを含まないTSパケットの出力に間に合わず、分離前の元のTSパケットの位置からPMTが欠落し、PMTとPMT以外のTSパケットとの位置関係が崩れてしまうことになる。そこで、PMT処理部14は、PMT00及びPMT01をそのままPMT挿入部15に転送する。PMT挿入部15では、PMT00及びPMT01を順次受け取ると、そのまま(すなわち、MPEG TSストリーム中で分離前と同じ位置にPMT00及びPMT01をそれぞれ挿入して)出力する。
ステップ23)また、PMT処理部14は、PMT0をPMT挿入部15に転送すると同時に、PMT00及びPMT01の複製を持ち、これらのコピー制御情報の処理(前述)を実行して、処理後のPMT00’及びPMT01’を得て、一時的に保持する。
ステップ24)PMT分離部13は、MPEG TSストリームからさらに後続のTSパケットTS2、TS3を検出すると、PMTを含まないので、これらをそのままPMT挿入部15へ転送する。そして、PMT挿入部15はTS2、TS3を出力する。
ステップ25)PMT分離部13は、MPEG TSストリームから、次にPMTを含むTSパケットPMT10を検出すると、これをストリームから分離してPMT処理部14へ転送する。また、PMTを含まないTS4は、PMT処理を待たずにそのまま後段のPMT挿入部15へ転送される。これに続くTSパケットからPMT11を検出し、PMT処理部14へ転送する。
ステップ26)PMT処理部14は、PMT10及びPMT11を順次受け取ると、これらについてコピー制御情報の処理を開始するとともに、その引き換えに、PMT0にコピー制御処理を加えたPMT00’及びPMT01’をPMT挿入部15に渡す。この置き換え操作をそのまま行なうと、MPEG TSストリーム内でのcontinuity counterの連続性若しくは整合性が失われてしまう。そこで、PMT処理部14では、例えば、PMT00及びPMT01がそれぞれcontinuitycounter値として0及び1を持つ場合、PMT00’とPMT01’のcontinuity counter値がそれぞれ2及び3となるようにPMT00’、PMT01’を生成する。
ステップ27)PMT挿入部15はPMT00’及びPMT01’を受け取りストリームとして出力する。したがって、MPEG TSストリーム中で元はPMT10及びPMT11がそれぞれ存在していた位置に、PMT処理後のPMT00’及びPMT01’が挿入されることになり、PMTとPMT以外のTSパケットとの位置関係が維持される。以後も同様に、PMTを含むTSパケットが、PMT処理済みの先行するTSパケットに順次置き換えられ、コピー制御処理がMPEG TSストリームに加えられていく。
図6及び図7に示したように、本実施形態では、PMTを含むTSパケットに関しては、PMT処理部14によりコピー制御情報の処理が実施され、その処理を終えたTSパケットをPMT挿入部15が後続のPMTを含むTSパケットが存在した場所に挿入するというパケットの置き換え操作を行なうことにより、PMT処理の遅延によるストリームの停止を回避するとともに、PMTとPMT以外のパケットとの本来の位置関係を維持するようにしている。
ところが、PMT処理部14におけるPMT処理が停滞して、後続のPMTが送られるまでの間に終了しないと、PMT挿入部15では適切なタイミングでPMTを挿入できなくなる。
この場合の1つの対処方法として、PMT処理部14は、次のPMTが到来するまでの間にPMT処理が間に合わなかったPMTを廃棄し、PMTの置き換えを一時的に行なわないようにすることにより、ストリーム出力の遅延を回避して、データのリアルタイム性を維持することができる。すなわち、PMT挿入部15では、次に到来するPMT付きのTSパケットとの置き換えを一時的に停止し、パケットの伝送順に従って当該次のコピー制御情報付きパケットをそのまま出力部17から出力する。そして、その後に改めて処理済のPMTの置き換え操作を行なうようにすればよい。
図8には、MPEG TSストリームからPMTを含んだTSパケットを取り出し、PMT処理を行なっている最中に処理が間に合わずパケットを廃棄するときの動作を模式的に示している。以下では、同図を参照しながら、PMTの廃棄が行なわれた場合の、コンテンツ処理装置10に入力されるMPEG TSストリームと、コンテンツ処理装置10から外部に出力されるMPEG TSストリームとの関係について説明する。
ステップ31)PMT分離部13は、TSパケットからPMT0を検出すると、これをMPEG TSストリームから分離して、PMT処理部14へ転送する。また、PMTを含まないTSパケットは、PMT処理を待たずにそのまま後段のPMT挿入部15へ転送される。
ステップ32)PMT処理部14は PMT0を受け取るが、PMT0はPMTを含んだ最初のTSパケットなので、PMT0をそのままPMT挿入部15に転送する。PMT挿入部15では、PMT0を受け取ると、そのまま(すなわち、MPEG TSストリーム中で分離前と同じ位置にPMT0を挿入して)出力する。また、PMT処理部14は、PMT0をPMT挿入部15に転送すると同時に、PMT0の複製を持ち、これのコピー制御情報の処理を開始する。
ステップ33)PMT分離部13は、MPEG TSストリームからさらに後続のTSパケットTS1、TS2を検出すると、PMTを含まないので、これらをそのままPMT挿入部15へ転送する。そして、PMT挿入部15は、PMT0に続いてTS1、TS2を出力する。
ステップ34)PMT分離部13は、MPEG TSストリームから、次にPMTを含むTSパケットPMT1を検出すると、これをストリームから分離してPMT処理部14へ転送する。
ステップ35)PMT処理部14は、PMT1を受け取ったとき、PMT0について未だ処理を終えていないので、PMT0’をPMT挿入部15に渡すことができない。この状況を放置すると、出力部17からのストリームの出力が停止するか、又はコンテンツ・ストリーム中のPMT1の存在した位置からPMTが欠落し、PMTとPMT以外のTSパケットの位置関係が崩れてしまう。そこで、PMT処理部14は、処理が完結していないPMT0’を廃棄し、代わりにPMT1をそのままPMT挿入部15に転送する。
ステップ36)PMT挿入部15では、PMT1を受け取ると、そのまま(すなわち、MPEG TSストリーム中で分離前と同じ位置にPMT1を挿入して)出力する。これによって、PMT処理の遅延にも拘らず、ストリームの停止を回避するとともに、PMTとPMT以外のTSパケットの位置関係を維持することができる。また、PMT処理部14は、PMT1をPMT挿入部15に転送すると同時に、PMT1の複製を持ち、これのコピー制御情報の処理を開始する。
ステップ37)PMT分離部13は、MPEG TSストリームからさらに後続のTSパケットTS3、TS4を検出すると、PMTを含まないので、これらをそのままPMT挿入部15へ転送する。そして、PMT挿入部15はTS3、TS4を出力する。
ステップ38)その後、PMT分離部13は、MPEG TSストリームから、次にPMTを含むTSパケットPMT2を検出すると、これをストリームから分離してPMT処理部14へ転送する。そして、PMT処理部14は、PMT2を受け取ると、これについてコピー制御情報の処理を開始するとともに、その引き換えに、PMT1にコピー制御処理を加えたPMT1’をPMT挿入部15に渡す。
ステップ39)PMT挿入部はPMT1’を受け取りストリームとして出力する。MPEG TSストリーム中で元はPMT2が存在していた位置に、PMT処理後のPMT1’が挿入されることになり、PMTとPMT以外のTSパケットとの位置関係が維持される。以後も同様に、PMT3がPMT2’に置き換えられ、コピー制御処理がMPEG TSストリームに加えられていく。
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
本明細書では、ARIB並びにDTCPに準拠してMPEG TSストリームのTSパケットにPMTとしてコピー制御情報が挿入される場合に適用した実施形態を中心にして説明してきたが、本発明の要旨はこれに限定されるものではない。他の標準化仕様に基づいてMPEG TSストリームにコピー制御情報が埋め込まれる場合や、あるいはMPEG TSストリーム以外のデータ・フォーマットからなるコンテンツ・ストリームにコピー制御情報が埋め込まれる場合であっても、同様に本発明を適用することができる。
要するに、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
図1は、TSパケットの構造を模式的に示した図である。 図2は、PMTの詳細な構造を示した図である。 図3は、MPEG TSストリーム中に所定間隔でPMTを含んだTSパケットが挿入されている様子を示した図である。 図4は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ処理装置の機能的構成を模式的に示した図である。 図5は、コンテンツ処理装置10におけるMPEG TSストリームの受信処理の手順を示したフローチャートである。 図6は、MPEG TSストリームからPMTを含んだTSパケットを取り出し、PMT処理を行なってからTSパケットを再びMPEG TSストリームに挿入する様子を模式的に示した図である。 図7は、MPEG TSストリームから1つのPMTを伝送する複数(同図では2個とする)のTSパケットを取り出し、PMT処理を行なってからTSパケットを再びMPEG TSストリームに挿入する様子を示した図である。 図8は、MPEG TSストリームからPMTを含んだTSパケットを取り出し、PMT処理を行なっている最中に処理が間に合わずパケットを廃棄するときの動作を模式的に示した図である。 図9は、コピー制御情報を含んだコンテンツを処理するコンテンツ処理装置の構成例(従来例)を模式的に示した図である。
符号の説明
10…コンテンツ処理装置
11…入力部
12…復号処理部
13…PMT分離部
14…PMT処理部
15…PMT挿入部
16…暗号化部
17…出力部

Claims (25)

  1. コピー制御情報を含んだコンテンツを処理するコンテンツ処理装置であって、
    コンテンツを入力するコンテンツ入力手段と、
    該入力したコンテンツ中に含まれるコピー制御情報を抽出するコピー制御情報抽出手段と、
    コンテンツから抽出されたコピー制御情報を処理するコピー制御情報処理手段と、
    前記コピー制御情報処理手段による処理後のコピー制御情報をコンテンツに挿入するコピー制御情報挿入手段と、
    前記コピー制御情報挿入手段によりコピー制御情報を挿入した後のコンテンツを外部に出力するコンテンツ出力手段と、
    を具備することを特徴とするコンテンツ処理装置。
  2. 前記コンテンツ入力手段により入力したコンテンツが暗号化されている場合に、適当な暗号モードに従い復号するコンテンツ復号手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ処理装置。
  3. コピー制御情報に応じたコンテンツの処理を行なうコンテンツ処理手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ処理装置。
  4. 前記コンテンツ処理手段は、コピー制御情報に従い、前記コンテンツ出力手段におけるコンテンツ・ストリームの出力形態に応じた暗号モードでコンテンツを暗号化する、
    ことを特徴とする請求項3に記載のコンテンツ処理装置。
  5. 前記コンテンツ処理手段は、コピー制御情報により指定された暗号モードでコンテンツを暗号化する、
    ことを特徴とする請求項3に記載のコンテンツ処理装置。
  6. 前記コンテンツ出力手段は、コピー制御情報に従って、コンテンツのコピー回数の制限又はコピー禁止のための制御を行なう、
    ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ処理装置。
  7. 前記コピー制御情報処理手段は、コピー制御情報の整合性の精査、コピー制御情報の書き換え、前記コンテンツ処理手段において適用するコンテンツ処理に必要な情報の決定、又はコピー制御情報を含まないコンテンツに対するコピー制御情報の追加のうち少なくとも1つを実行する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ処理装置。
  8. 前記コンテンツ入力手段は、コンテンツ・ストリームを時系列的な複数のパケットとして入力し、且つ該時系列的な複数のパケット中にはコピー制御情報付きのパケットが間欠的に挿入されており、
    前記コピー制御情報抽出手段は、コンテンツ・ストリームからコピー制御情報付きのパケットを取り出して前記コピー制御情報処理手段に渡し、
    前記コピー制御情報挿入手段は、前記コピー制御情報処理手段による処理を終えたコピー制御情報付きパケットを元のコンテンツ・ストリーム中に挿入する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ処理装置。
  9. 前記コピー制御情報挿入手段は、前記コピー制御情報処理手段による処理を終えたコピー制御情報付きパケットを、前記コピー制御情報抽出手段によりコンテンツ・ストリーム中から次にコピー制御情報付きのパケットが取り出された位置に挿入してコピー制御情報付きパケットの置き換えを行なう、
    ことを特徴とする請求項8に記載のコンテンツ処理装置。
  10. パケットのヘッダにはパケットの伝送順を示す連続性カウント情報が含まれ、
    前記コピー制御情報処理手段は、前記コピー制御情報挿入手段によりコピー制御情報付きパケットの挿入位置の置き換えが行なわれるのに伴い、ヘッダ内の連続性カウント情報の書き換えを行なう、
    ことを特徴とする請求項9に記載のコンテンツ処理装置。
  11. 1回当たりのコピー制御情報の伝送に使用するパケット数が変化したときには、該変化した時点におけるコピー制御情報付きパケットの置き換えを一時的に停止し、パケットの伝送順に従ってコピー制御情報付きパケットをそのまま前記コンテンツ出力手段から出力する、
    ことを特徴とする請求項9に記載のコンテンツ処理装置。
  12. 前記コピー制御情報処理手段は、次のコピー制御情報付きパケットが到来するまでの間にコピー制御情報の処理が間に合わなかったコピー制御情報付きパケットを廃棄し、
    前記コピー制御情報処理手段によりコピー制御情報付きパケットが廃棄されたしたときには、前記コピー制御情報挿入手段は、コピー制御情報付きパケットの置き換えを一時的に停止し、パケットの伝送順に従って当該次のコピー制御情報付きパケットをそのまま前記コンテンツ出力手段から出力する、
    ことを特徴とする請求項9に記載のコンテンツ処理装置。
  13. コピー制御情報を含んだコンテンツを処理するコンテンツ処理方法であって、
    コンテンツを入力するコンテンツ入力ステップと、
    該入力したコンテンツ中に含まれるコピー制御情報を抽出するコピー制御情報抽出ステップと、
    コンテンツから抽出されたコピー制御情報を処理するコピー制御情報処理ステップと、
    前記コピー制御情報処理ステップにおける処理後のコピー制御情報をコンテンツに挿入するコピー制御情報挿入ステップと、
    前記コピー制御情報挿入ステップにおいてコピー制御情報を挿入した後のコンテンツを外部に出力するコンテンツ出力ステップと、
    を具備することを特徴とするコンテンツ処理方法。
  14. 前記コンテンツ入力ステップにおいて入力したコンテンツが暗号化されている場合に、適当な暗号モードに従い復号するコンテンツ復号ステップをさらに備える、
    ことを特徴とする請求項13に記載のコンテンツ処理方法。
  15. コピー制御情報に応じたコンテンツの処理を行なうコンテンツ処理ステップをさらに備える、
    ことを特徴とする請求項13に記載のコンテンツ処理方法。
  16. 前記コンテンツ処理ステップでは、コピー制御情報に従い、前記コンテンツ出力ステップにおけるコンテンツ・ストリームの出力形態に応じた暗号モードでコンテンツを暗号化する、
    ことを特徴とする請求項15に記載のコンテンツ処理方法。
  17. 前記コンテンツ処理ステップでは、コピー制御情報により指定された暗号モードでコンテンツを暗号化する、
    ことを特徴とする請求項15に記載のコンテンツ処理方法。
  18. 前記コンテンツ出力ステップでは、コピー制御情報に従って、コンテンツのコピー回数の制限又はコピー禁止のための制御を行なう、
    ことを特徴とする請求項13に記載のコンテンツ処理方法。
  19. 前記コピー制御情報処理ステップでは、コピー制御情報の整合性の精査、コピー制御情報の書き換え、前記コンテンツ処理手段において適用するコンテンツ処理に必要な情報の決定、又はコピー制御情報を含まないコンテンツに対するコピー制御情報の追加のうち少なくとも1つを実行する、
    ことを特徴とする請求項13に記載のコンテンツ処理方法。
  20. 前記コンテンツ入力ステップでは、コンテンツ・ストリームを時系列的な複数のパケットとして入力し、且つ該時系列的な複数のパケット中にはコピー制御情報付きのパケットが間欠的に挿入されており、
    前記コピー制御情報抽出ステップでは、コンテンツ・ストリームからコピー制御情報付きのパケットを取り出して前記コピー制御情報処理ステップへの入力とし、
    前記コピー制御情報挿入ステップは、前記コピー制御情報処理ステップにおける処理を終えたコピー制御情報付きパケットを元のコンテンツ・ストリーム中に挿入する、
    ことを特徴とする請求項13に記載のコンテンツ処理方法。
  21. 前記コピー制御情報挿入ステップでは、前記コピー制御情報処理ステップにおける処理を終えたコピー制御情報付きパケットを、前記コピー制御情報抽出ステップにおいてコンテンツ・ストリーム中から次にコピー制御情報付きのパケットが取り出された位置に挿入してコピー制御情報付きパケットの置き換えを行なう、
    ことを特徴とする請求項20に記載のコンテンツ処理方法。
  22. パケットのヘッダにはパケットの伝送順を示す連続性カウント情報が含まれ、
    前記コピー制御情報処理ステップでは、前記コピー制御情報挿入ステップにおいてコピー制御情報付きパケットの挿入位置の置き換えが行なわれるのに伴い、ヘッダ内の連続性カウント情報の書き換えを行なう、
    ことを特徴とする請求項21に記載のコンテンツ処理方法。
  23. 1回当たりのコピー制御情報の伝送に使用するパケット数が変化したときには、該変化した時点におけるコピー制御情報付きパケットの置き換えを一時的に停止し、パケットの伝送順に従ってコピー制御情報付きパケットをそのまま前記コンテンツ出力ステップにおいて出力する、
    ことを特徴とする請求項21に記載のコンテンツ処理方法。
  24. 前記コピー制御情報処理ステップでは、次のコピー制御情報付きパケットが到来するまでの間にコピー制御情報の処理が間に合わなかったコピー制御情報付きパケットを廃棄し、
    前記コピー制御情報処理ステップにおいてコピー制御情報付きパケットが廃棄されたしたときには、前記コピー制御情報挿入ステップでは、コピー制御情報付きパケットの置き換えを一時的に停止し、パケットの伝送順に従って当該次のコピー制御情報付きパケットをそのまま前記コンテンツ出力ステップにおいて出力する、
    ことを特徴とする請求項21に記載のコンテンツ処理方法。
  25. コピー制御情報を含んだコンテンツの処理をコンピュータ・システム上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、前記コンピュータ・システムに対し、
    コンテンツ中に含まれるコピー制御情報を抽出するコピー制御情報抽出手順と、
    コンテンツから抽出されたコピー制御情報を処理するコピー制御情報処理手順と、
    前記コピー制御情報処理手順による処理後のコピー制御情報をコンテンツに挿入するコピー制御情報挿入手順と、
    前記コピー制御情報挿入手順によりコピー制御情報を挿入した後のコンテンツを外部に出力するコンテンツ出力手順と、
    を実行させることを特徴とするコンピュータ・プログラム。
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