JP2007108877A - 情報管理システムおよび情報表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】下位クラスが一瞥してどのようなクラスであるかを把握することができるようにする。
【解決手段】上位クラスから下位クラスへプロパティの継承を持ち、クラスを象徴するシンボルが定義されている階層型辞書を入力する手段と、選択した所定のクラスの下位のクラスを一覧表示する際には、下位のクラスに定義したシンボルを前記階層型辞書から得て、当該シンボルを一覧表示する一覧表示制御情報を生成する手段と、生成された前記一覧表示制御情報を基に生成したパレットを表示する手段と、を備え、階層型辞書で定められているクラスを象徴する図やアイコンであるシンボル43を用いて選択した所定のクラスの下位のクラスを一覧表示する。これにより、下位クラスが一瞥してどのようなクラスであるかを把握することができる。また、一覧表示されたシンボル43を選択することによって、階層間の移動を可能とすることができる。
【選択図】 図15

Description

本発明は、XMLスキーマ、RDF、ISO13584/IEC61360、もしくはISO15926規格等に準拠する上位クラスから下位クラスへプロパティを継承する機能を持つ階層型辞書の管理や表示に用いられる情報管理システムおよび情報表示装置に関する。
オブジェクト指向データベース(OODB)やオブジェクト・リレーショナル型データベース(ORDB)を代表とする階層型データベースでは、下位が上位分類のプロパティを継承する階層構造を持つ。この階層型データベースにおいては、継承に従って下位の分類ではプロパティが累増する。この上位分類のプロパティを下位に継承することは、通常「インヘリタンス」と呼ばれており、このような技術は多くの文献に記載されている。
また、オブジェクト指向データベースにおいては、階層中の分類は「クラス」と呼ばれることが多い。一方、オブジェクト・リレーショナル型データベース(ORDB)においては、継承を許したテーブルがこれに相当し、上下関係を持つテーブル間において、上位のテーブルから下位のテーブルへ属性(プロパティ)、すなわち上位テーブルを構成するコラムのヘッダ情報が下位テーブルへ継承される。各階層の分類に属する同じ属性種を持つデータを「インスタンス」と呼び、その集合をデータの「ポピュレーション」と呼ぶ。データのポピュレーションは、関係データベース(RDB)あるいはORDBにおいては、テーブルと呼ばれる構造に格納されるのが普通である。テーブルにおいてそれを構成する属性の並びをテーブルのヘッダと呼ぶ。
階層型データベースの1つとしては、製品情報を電子的に提供する電子カタログシステムを実装するための国際規格であるISO13584 Parts Library規格(以下、PLIB規格という)がある。このPLIB規格は、複数の“Part”(通常、「分冊」と訳される)からなる製品あるいは部品ライブラリデータに関するオブジェクト指向的な記述の方法とその交換ファイル形式のセマンティックス、すなわち、どのような用語や記述方式およびデータ型を用いるかを定める国際規格である。PLIB規格のPart42(分冊第42)はIEC61360-2(分冊第2)と内容が共通している。この規格は、オブジェクト指向的に製品を分類し、個々の分類を特徴付ける属性群を明らかにし、分類に対するコンテンツをファイル交換する仕組みであるので、勿論、属性の継承の概念はこの中に含まれている。また、この規格はISO6523"Structure for Identification of organizations and organization parts"を引用して作られており、特に、ISO6523の定めるICD(International Code Designator)を活用して属性に対して世界的に一意な識別子を割り振ることが可能である。
近年においては、PLIB規格に準拠したシステムがいくつか提案されている(特許文献1,2)。
特開2005−177996号公報 特開2005−178015号公報
ところで、上述したようなPLIB規格では、分類や属性は、それらを特徴付ける名称(Preferred Name)や定義(Definition)などのほかに、分類や属性の特徴を表す図(Simplified Drawing)や、名称に付随するアイコン(Named Icon)を定義することができる。これらは名称や定義と同様に、分類や属性を特徴づけるが、多言語環境で利用されることが多い標準辞書等においては、翻訳された名称や定義を見なくても、視覚的に、その分類や属性が何を指しているのかおおまかに判別することができる。
しかしながら、これまでのPLIB型データベースでは、階層を表現した図のようなツリー構成をたどり、該当する分類や属性を選択して、詳細情報としてシンボル(図やアイコン)を表示する方式をとっていた。これでは一覧で下位分類を見渡すことができず、階層を下にたどっていくための補助にはならなかった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、辞書で定められているクラスを象徴するシンボルを用いて選択した所定のクラスの下位のクラスを一覧表示することにより、下位クラスが一瞥してどのようなクラスであるかを把握することができるようにするとともに、一覧表示されたシンボルを選択することによって、階層間の移動を可能とすることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の情報管理システムは、上位クラスから下位クラスへプロパティの継承を持ち、クラスを象徴するシンボルが定義されている階層型辞書を入力する手段と、選択した所定のクラスの下位のクラスを一覧表示する際には、下位のクラスに定義したシンボルを前記階層型辞書から得て、当該シンボルを一覧表示する一覧表示制御情報を生成する手段と、生成された前記一覧表示制御情報を基に生成したパレットを表示する手段と、を備える。
また、本発明の情報表示装置は、上位クラスから下位クラスへプロパティの継承を持ち、クラスを象徴するシンボルを定義した階層型辞書を入力する入力手段と、選択した所定のクラスの下位のクラスを一覧表示する際には、下位のクラスに定義したシンボルを前記階層型辞書から得て、当該シンボルを一覧表示する一覧表示制御情報を生成する手段と、生成された前記一覧表示制御情報を基に生成したパレットを表示する手段と、を備える。
本発明によれば、辞書で定められているクラスを象徴するシンボルを用いて選択した所定のクラスの下位のクラスを一覧表示することにより、下位クラスが一瞥してどのようなクラスであるかを把握することができるようにするとともに、一覧表示されたシンボルを選択することによって、階層間の移動を可能とするという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる情報管理システムおよび情報表示装置の最良な実施の形態を詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
[1.階層型辞書について]
最初に、本実施の形態の前提となる、製品情報を電子的に提供する電子カタログシステムに用いられる階層型辞書について説明する。
図1は、階層型辞書の構成の一例を示す説明図である。図1に示す階層型データベースである階層型辞書は、複数の階層に分かれている。そして、各階層は、1又は2以上の分類項目を有しており、下位が上位の属性(プロパティ)を継承する性質を持つ。したがって、下位の階層の分類項目の属性は、上位の階層の分類項目の属性を継承する。ここで、階層型の分類項目はクラスと呼ばれ、各クラスは属性を持つ。図1に示す階層型辞書は、多重継承を含む一般的なクラス間の属性継承関係を示している。クラスはA0、B0、B1、C0、C1、C2、C3、D1で示され、属性はP0〜P7で示される。クラスC3においては、その親クラスB1から属性P0とP4を継承し、別の親クラスD1から属性P7を継承する。属性P6は、クラスC3において独自に定義された属性である。クラスA0とクラスD1は、独立したクラスである。ユニバーサルルート(Universal Root)は、全てのルートクラスを仮想的に含む全体クラスである。これは通常数学で言う「全体集合」に相当するものと考えられる。すなわち、全体クラスでは、継承すべき属性を特に含んでおらず、属性を持たないため、全てのルートクラスの親クラスとして扱うことが可能になる。
製品情報を電子的に提供する電子カタログシステムを実装するための国際規格であるPLIB規格(ISO13584 parts Library)は、製品分類やその属性に用いる階層構造は単純木構造である。したがって、上位クラス(親クラス)は1つしか存在しない。親クラス以外の属性を継承する場合には、Case Of(「ケースオブ」)という属性の輸入(引用)のための特別な構造が用いられる。この構造は、図1の多重継承を、例えば番号の一番若い親クラスを主系列とするなどにより主系列と副系列に適宜分け、副系列に対してCase Ofという別名を与えた例とみなすことができる。また、ORDBや一般的なオブジェクト指向データベースにおいては、全てのテーブルやクラスに親テーブル及び親クラスがあるわけではない。しかし、独立に存在するテーブルやクラスについても、図1に示すように、仮想的な「ユニバーサルルート」を設定することにより、全てのクラスをただ1つのルートからたどることが可能になり、単純木と変わらなくなる。
図2は、単純木を用いたPLIB規格の階層型辞書の構成の一例を示す説明図である。図2に示すPLIB規格の階層型辞書は、ユニバーサルルートを持たない。図2において、A0、B0、B1、C0、C1、C2の木構造の部分は、分類階層を含む情報を表現する。本実施の形態では木は単純木であり、クラスには1つの上位クラスしかない。
図2において、クラスA0は下位クラスB0とB1を持つ。クラスB0は、下位クラスC0及びC1を持ち、クラスB1は下位クラスC2およびC3を持つ。それぞれの製品クラスは属性項目を持ち、上位クラスの属性は下位クラスに継承される。図2中、コンテンツ121、122、123及び124は実際の製品データである。例えば、コンテンツ121は、C0という種類の製品データである。このコンテンツ121は、3種類分のコンテンツデータである。すなわち、コンテンツ121は、属性項目P0の属性値としてx1、x2と、属性項目P1の属性値としてy1、y2と、属性項目P2の属性値としてz1、z2とを持つ。
なお、図1のコンテンツ111〜114は、図2のコンテンツ121〜124と同様の性質を持つ。
辞書のクラスと属性は、それぞれのアトリビュートによって定義されている。ここで、「アトリビュート」とは、クラスや属性に詳細情報を規定するための情報フィールドである。クラスに所属する「属性」との混同を避けるために、クラスや属性の詳細情報フィールドを「アトリビュート」と呼んで本明細書の記述では区別する。クラスには、図3に示すように、クラスタイプ(class type)、クラス名(code)、親クラス(superclass)、標準名称(preferred name)、分類や属性の特徴を表す図(Simplified Drawing)や図示しない名称に付随するアイコン(Named Icon)などのアトリビュートが定義されている。属性には、図4に示すように、属性コード(code)、定義クラス(definition class)、データ型(data type)、標準名称(preferred name)などのアトリビュートが定義されている。
クラス及び属性を定義するアトリビュートは、PLIB定義に従って、内容のフォーマット、内容に対して編集可・不可(図3、図4に示すAdd、Modify、Delete)、内容の必須・オプショナル(図3、図4に示すObligation)などを決める。
すなわち、本実施の形態においては、図5に示すように、クラスには、クラス名称、クラス定義、クラスIDの他、分類や属性の特徴を表す図(Simplified Drawing)や名称に付随するアイコン(Named Icon)などのアトリビュートを定義することができる。一方、属性(プロパティ)にも、図5に示すように、クラス名称、クラス定義、クラスID、データ型、単位の他、分類や属性の特徴を表す図(Simplified Drawing)や名称に付随するアイコン(Named Icon)などのアトリビュートを定義することができる。なお、本実施の形態においては、アトリビュートとして定義された図やアイコンを、階層型辞書でクラスを象徴するシンボルという。
[2.システムの構成]
本発明の実施の一形態について詳細に説明する。図6は、本実施の形態の情報管理システムのシステム構築例を示す模式図である。本システムは、図6に示すように、情報管理装置であるサーバコンピュータ(以下、サーバという)1にLAN(Local Area Network)等のネットワーク2を介して情報表示装置であるクライアントコンピュータ(以下、クライアント端末という)3が複数台接続されたサーバクライアントシステムを想定する。
図7は、サーバ1およびクライアント端末3のモジュール構成図である。サーバ1およびクライアント端末3は、例えば、一般的なパーソナルコンピュータである。
サーバ1およびクライアント端末3は、情報処理を行うCPU(Central Processing Unit)101、BIOSなどを記憶した読出し専用メモリであるROM(Read Only Memory)102、各種データを書換え可能に記憶するRAM(Random Access Memory)103、各種データベースとして機能するとともに各種のプログラムを格納するHDD(Hard Disk Drive)104、記憶媒体110を用いて情報を保管したり外部に情報を配布したり外部から情報を入手するためのCD−ROMドライブ等の媒体駆動装置105、ネットワーク2を介して外部の他のコンピュータと通信により情報を伝達するための通信制御装置106、処理経過や結果等を操作者に表示するCRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等の表示部107、並びに操作者がCPU101に命令や情報等を入力するためのキーボードやマウス等の入力部108等から構成されており、これらの各部間で送受信されるデータをバスコントローラ109が調停して動作する。
このようなサーバ1およびクライアント端末3では、ユーザが電源を投入するとCPU101がROM102内のローダーというプログラムを起動させ、HDD104よりOS(Operating System)というコンピュータのハードウェアとソフトウェアとを管理するプログラムをRAM103に読み込み、このOSを起動させる。このようなOSは、ユーザの操作に応じてプログラムを起動したり、情報を読み込んだり、保存を行ったりする。OSのうち代表的なものとしては、Windows(登録商標)、UNIX(登録商標)等が知られている。これらのOS上で走る動作プログラムをアプリケーションプログラムと呼んでいる。なお、アプリケーションプログラムは、所定のOS上で動作するものに限らず、後述の各種処理の一部の実行をOSに肩代わりさせるものであってもよいし、所定のアプリケーションソフトやOSなどを構成する一群のプログラムファイルの一部として含まれているものであってもよい。
ここで、サーバ1は、アプリケーションプログラムとして、情報管理プログラムをHDD104に記憶している。この意味で、HDD104は、情報管理プログラムを記憶する記憶媒体として機能する。
一方、クライアント端末3は、アプリケーションプログラムとして、情報表示プログラムをHDD104に記憶している。この意味で、HDD104は、情報表示プログラムを記憶する記憶媒体として機能する。
また、一般的には、サーバ1およびクライアント端末3のHDD104にインストールされるアプリケーションプログラムは、CD−ROMやDVDなどの各種の光ディスク、各種光磁気ディスク、フレキシブルディスクなどの各種磁気ディスク、半導体メモリ等の各種方式のメディア等の記憶媒体110に記録され、この記憶媒体110に記録された動作プログラムがHDD104にインストールされる。このため、CD−ROM等の光情報記録メディアやFD等の磁気メディア等の可搬性を有する記憶媒体110も、アプリケーションプログラムを記憶する記憶媒体となり得る。さらには、アプリケーションプログラムは、例えば通信制御装置106を介して外部から取り込まれ、HDD104にインストールされても良い。
サーバ1は、OS上で動作する情報管理プログラムが起動すると、この情報管理プログラムに従い、CPU101が各種の演算処理を実行して各部を集中的に制御する。一方、クライアント端末3は、OS上で動作する情報表示プログラムが起動すると、この情報表示プログラムに従い、CPU101が各種の演算処理を実行して各部を集中的に制御する。サーバ1およびクライアント端末3のCPU101が実行する各種の演算処理のうち、本実施の形態の特長的な処理について以下に説明する。
図8は、サーバ1およびクライアント端末3の概略構成を示すブロック図である。図8に示すように、サーバ1は、情報管理プログラムに従うことにより、辞書入力処理部11と、辞書データベース12と、辞書表示部13と、設定部14と、設定情報データベース15と、制御部16とを備える。なお、辞書データベース12および設定情報データベース15は、記憶部であるRAM103またはHDD104に格納されている。一方、クライアント端末3は、情報表示プログラムに従うことにより、辞書データベース31と、辞書表示部32と、設定部33と、設定情報データベース34と、制御部35とを備える。以下、サーバ1およびクライアント端末3における各機能について説明する。
サーバ1の辞書入力処理部11では、図9のフローチャートに示すように、辞書情報が投入されると、辞書情報内の図やアイコン情報を読み込み(ステップS1)、その情報を、分類の名称や定義などの辞書情報と共に辞書データベース12に格納する(ステップS2)。
辞書データベース12に格納される辞書情報には、階層の構成、各製品部類の情報、属性の情報と共に、製品分類や属性で定義されている図やアイコンの情報が記述されている。図やアイコンは辞書から画像ファイルを参照してもよいし、辞書内にバイナリ等で記述されていてもよい。図やアイコンの情報は、外部URL(Uniform Resource Locator)で記述されている場合や、サーバ1に図やアイコン画像ファイルを置く場合には、ファイルの名称やタイプ、MIMEのタイプ、アクセスプロトコルなどが記述されている。
図10は、階層構造に従った辞書の例を示したものである。実線四角はクラスを、破線で囲まれた楕円には、そのクラスで定義されているプロパティが列挙されている。例えば、クラス「C001:製品」には、「P001:製造者」「P002:製品名」「P003:製造番号」の三つのプロパティが定義されている。プロパティは、下位クラスにも継承されるため、下位クラスの一つである「C002:電気製品」では、C002で定義されているプロパティ「P004:電源電圧」のほかに、前述した3つのプロパティを継承するため、計4つのプロパティを利用することができる。
図11は、クラスに定義されている図を例示的に示したものである。PLIBでは、クラスの概略図を表すクラス図と、名称を象徴的に書いたアイコンの2種類の図やアイコンが定義されている。図11は、クラス「C004:ノートPC」に、2種類の図やアイコン、「D0041:ノートPCアイコン」「D0042:ノートPCクラス図」が定義されている例である。同様に、他のクラスについても、それぞれ2種類の図やアイコンが定義されているものとする。ただし、これらはオプションで定義されるものであるため、実際に図やアイコンが割り当てられていない場合もある。
クライアント端末3の入力部108と制御部35を通じてユーザから辞書表示の要求がサーバ1の制御部16に入力されると、サーバ1の制御部16は、その要求を辞書表示部13に伝達する。
辞書表示の要求を受信したサーバ1の辞書表示部13では、図12のフローチャートに示すように、辞書データベース12から辞書情報を読み込み(ステップS11)、クラスに図やアイコンが定義されている場合には(ステップS12のYes)、設定されている種類の図やアイコンをクラス選択用アイコンとし(ステップS13)、クラス選択用アイコンを使った辞書表示データ(一覧表示制御情報)を生成して(ステップS14)、サーバ1の制御部16に送信する(ステップS15)。一方、クラスに図やアイコンが定義されていない場合には(ステップS12のNo)、デフォルトの図やアイコンをクラス選択用アイコンとし(ステップS16)、クラス選択用アイコンを使った辞書表示データ(一覧表示制御情報)を生成する(ステップS14)。すなわち、辞書表示部13は、辞書情報の全ての取り扱いを行う。
サーバ1の制御部16は、辞書表示部13から辞書表示データ(一覧表示制御情報)を受け取ると、クライアント端末3へと送信する。クライアント端末3の制御部35は、サーバ1から辞書表示データ(一覧表示制御情報)を受け取ると、この辞書表示データ(一覧表示制御情報)を表示部107にパレットとして表示してユーザに提示する(後述する図15等を参照)。
また、サーバ1の設定部14(クライアント端末3の設定部33)は、製品分類に対して、図やアイコンが辞書に複数種類存在する場合、あるいは辞書に存在しない場合に、どのような処理を行うかを設定情報データベース15に設定する機能である。より具体的には、図13のフローチャートに示すように、クラス選択用アイコンの種類が入力部108と制御部35を通じてユーザから選択されると(ステップS21)、選択された種類を設定情報データベース15に書き込んだ後(ステップS22)、選択された種類の図やアイコンがなかった場合のデフォルトを設定するか否かを判断する(ステップS23)。
選択された種類の図やアイコンがなかった場合のデフォルトを設定すると判断した場合には(ステップS23のYes)、デフォルトを設定し(ステップS24)、選択された種類の図やアイコンがなかった場合のデフォルトを設定しないと判断した場合には(ステップS23のNo)、そのまま処理を終了する。
なお、本実施の形態においては、クライアント端末3により、サーバ1の辞書データベース12の一部あるいは全てをローカル(辞書データベース31)に保存することによって、処理の高速化を図ることが可能である。具体的には、クライアント端末3の辞書表示部32は、図14のフローチャートに示すように、入力部108を介してユーザから辞書の表示要求が起こると、クライアント端末3の辞書データベース31に保存されている辞書のバージョン(あるいはクラスのバージョン)をサーバ1側の制御部16を通じて辞書表示部13に問い合わせ、辞書データベースのバージョンを比較し(ステップS31)、クライアント端末3の辞書データベース31が古ければ(ステップS32のYes)、1つまたは複数の辞書を纏めたプロジェクト単位、辞書単位、もしくは分類単位で、サーバ1から辞書データをダウンロードして、辞書データベース31を更新する(ステップS33)。比較基準には、PLIBの場合、例えば、辞書の更新日付、クラスのバージョンアップ日付などが利用できる。そして、辞書表示の要求を受信したクライアント端末3の辞書表示部32は、辞書データベース31から辞書情報を読み込む(ステップS34)。これにより、処理の高速化を図ることができる。
ここで、図15はクライアント端末3の表示部107に表示される辞書データ中のクラス「C003:コンピュータ」のパレット例である。パレットとは、下位分類を図やアイコンで一覧表示したものである。上段41に表示されている「C003:コンピュータ」のクラス情報のほか、下段42には「C003:コンピュータ」の下位クラスが、それぞれを表すクラス選択用アイコン43で記述されている。クラス選択用アイコン43は、予め辞書の中で定められているクラスの図やアイコンのうち、サーバ1の設定部14(または、クライアント端末3の設定部33)でユーザ、辞書あるいはシステムによって、辞書ごとあるいはクラス単位で指定されている。このような表示により、下位クラスが一瞥してどのようなクラスであるかを把握することができる。パレット上の下位クラスを、例えばマウス等の入力部108を用いてダブルクリックすることにより、下位クラスのパレットへの移動が可能である。さらに、このパレットは、マウス等の入力部108を用いて切り替えボタン44を押すことにより、従来のツリー表示画面(特許文献2参照)に切り替えることも可能である。
ここで、図16に示すように、例えば、パレット上の下位クラスのクラス選択用アイコン43をマウス等の入力部108を用いて右クリックすると、そのクラスに対する操作、すなわち、情報の表示、コンテンツの作成、コンテンツの表示が行えるメニューM1が表示される。なお、これらクラスに対する操作の一部は、メニューM1から選ぶのではなく、選択手段として機能するキーボードやマウス等の入力部108の操作によって直接起動することができてもよい。例えば、クラス選択用アイコン43をマウス等の入力部108を用いて右クリックすることにより、そのクラス選択用アイコン43が表すクラスのコンテンツの表示が行える、などである。
例えば、メニューM1中の「コンテンツ表示」が選択された場合には、図17に示すようなコンテンツ表示画面が表示される。メニューM1中の「コンテンツ/ビューの作成」が選択された場合には、図18に示すようなコンテンツやビューの作成画面が表示される。メニューM1中の「クラス情報」が選択された場合には、図19に示すようなクラス情報が表示される。メニューM1中の「サプライヤ情報」が選択された場合には、図20に示すようなサプライヤ情報が表示される。メニューM1中の「辞書情報」が選択された場合には、図21に示すような辞書情報が表示される。
また、図22に示すように、下位クラスの名称や識別子を一覧させるツリー表示メニューM2と組み合わせることも可能である。例えば、マウス等の入力部108によりポインタを下位クラスフレーム内の下位クラスのクラス選択用アイコン43付近を指し示した場合に、下位クラスを名称、識別子、或いは、クラス図などを羅列して表示する。これにより、クラス選択用アイコン43を実際にクリックして表示しなくても、どんなクラスが下位に存在するかを把握することができる。
さらに、図23に示すように、クラス選択用アイコン43(C020:ディスプレイつきPC)をマウス等の入力部108を用いて右クリックすると、プロパティを輸入してきたクラス(C011:ディスプレイ)へジャンプして、その内容を表示することができるようにしてもよい。
このようにパレットでは、階層構造だけを記述し、そのクラスが持っているコンテンツテーブルに関しては、階層構造とは別に表現する。ところで、クラス「C004:ノートPC」のような最下位クラスのように下位クラスフレームに表示すべき下位クラスが存在しない場合、すなわちリーフクラスの場合には、例えば図24に示すように「下位クラスがありません」などのメッセージmにより、下位クラスが存在しないことを下段42に明示してもよい。また、これに限るものではなく、何も下段42に表示しない、すなわち空のままにしてもよい。
ところで、PLIBには、数種類のクラスが存在する。具体的には、通常のクラスを表す「ITEM_CLASS」、条件や機能を記述するためのクラス「FEATURE_CLASS」、他のクラスを参照してプロパティを輸入するタイプのクラス「ITEM_CLASS_CASE_OF」などである。このようなクラスの種類によって扱いが異なる場合があるため、種類を明示することには意味がある。
そこで、本実施の形態においては、辞書表示部13(辞書表示部32)は、クラス選択用アイコン43にクラス種類別表示を行うようにしている。図25は、クラス選択用アイコン43に対するクラス種類別表示の例を示したものである。図25の例において、51はクラスの種類をパレット上のクラス選択用アイコン43に記号で示したものである。ICマークXが表示されているクラス選択用アイコン43は通常のクラスを「ITEM_CLASS」、FマークYが表示されているクラス選択用アイコン43は条件や機能を記述するためのクラス「FEATURE_CLASS」、IマークZが表示されているクラス選択用アイコン43は他のクラスを参照してプロパティを輸入するタイプのクラス「ITEM_CLASS_CASE_OF」である。
前述したように、PLIBには、直接の親クラスからのプロパティの継承の他に、他のクラスからプロパティを輸入して自分のクラスで用いることができる機能がある。これをCASE OFと呼ぶ。このようなCASE OFの関係を持つクラスには、ITEM_CLASS_CASE_OFであることを示すICマークXがつけられている。これにより、CASE OFの関係を持つことを表している。また、本実施の形態においては、図25中の紙飛行機のようなアイコン52をクラス選択用アイコン43に付けることにより、当該クラスが他から参照されているクラスであることがわかるようになっている。このような表示は、CASE OFの関係も合わせて表示を行うような要求(例えば、図25中のボタン60がマウス等の入力部108を用いて押されるなど)に応じて行われる。このように紙飛行機のようなアイコン52を表示することにより、仮想クラスであり、実態は別にあることを明示的に示すことができる。また、仮想的に表示されている紙飛行機のようなアイコン52がマウス等の入力部108を用いて選択されると、実態クラスへジャンプして、その内容を表示するようにしてもよい。実態クラスの表示は、別ブラウザを立ち上げるなどして、仮想クラスと同時に見ることができてもよい。なお、CASE OF表示の要求は、明示的にボタンを押す方法でなくても、システムの設定により、デフォルトで表示する方式でも構わない。
さらに、本実施の形態においては、図25中の鞄のようなアイコン53をクラス選択用アイコン43に付けることにより、当該クラスにコンテンツデータが登録されていることがわかるようになっている。
このように本実施の形態によれば、辞書で定められているクラスを象徴するシンボルを用いて選択した所定のクラスの下位のクラスを一覧表示することにより、下位クラスが一瞥してどのようなクラスであるかを把握することができるようにするとともに、一覧表示されたシンボルを選択することによって、階層間の移動を可能とすることができる。
なお、本実施の形態においては、下位クラスをクラス選択用アイコン43で記述するようにしたが、図26に示すように、現在パレット表示しているクラスのクラス選択用アイコン45を、クラス情報として表示するようにしても良い。
また、本実施の形態においては、クライアント端末3においてサーバ1の辞書データベース12の一部あるいは全てをローカル(辞書データベース31)に保存することによって、処理の高速化を図るようにしているが、図27に示すように、クライアント端末3においてサーバ1の辞書データベース12の一部あるいは全てをローカル(辞書データベース31)に保存することができないシステムであっても良い。
本実施の形態の前提となる階層型辞書の構成の一例を示す説明図である。 単純木を用いたPLIB規格の階層型辞書の構成の一例を示す説明図である。 クラスの構成およびその辞書修正ルールの一例を示す説明図である。 属性の構成およびその辞書修正ルールの一例を示す説明図である。 クラスおよび属性のアトリビュート構成の一例を示す説明図である。 本発明の実施の一形態に係る情報管理システムのシステム構築例を示す模式図である。 サーバおよびクライアント端末のモジュール構成図である。 情報管理システムの概略構成を示すブロック図である。 サーバの辞書入力処理部における処理の流れを概略的に示すフローチャートである。 階層構造に従った辞書を例示的に示す説明図である。 クラスに定義されている図を例示的に示す説明図である。 サーバの辞書表示部における処理の流れを概略的に示すフローチャートである。 設定部における処理の流れを概略的に示すフローチャートである。 クライアント端末の辞書表示部における処理の流れを概略的に示すフローチャートである。 クライアント端末の表示部に表示される辞書データ中のクラス「C003:コンピュータ」のパレット例を示す正面図である。 クライアント端末の表示部に表示される分類情報の確認例を示す正面図である。 クライアント端末の表示部に表示されるコンテンツ表示画面の一例を示す正面図である。 クライアント端末の表示部に表示されるコンテンツやビューの作成画面の一例を示す正面図である。 クライアント端末の表示部に表示されるクラス情報の一例を示す正面図である。 クライアント端末の表示部に表示されるサプライヤ情報の一例を示す正面図である。 クライアント端末の表示部に表示される辞書情報の一例を示す正面図である。 クライアント端末の表示部に表示される下位分類の確認例を示す正面図である。 クライアント端末の表示部に表示される参照クラスの確認例を示す正面図である。 クライアント端末の表示部に表示される最下位分類の表示例を示す正面図である。 クラス選択用アイコンに対するクラス種類別表示の例を示す正面図である。 クライアント端末の表示部に表示される辞書データ中のクラス「C003:コンピュータ」のパレットの変形例を示す正面図である。 情報管理システムの概略構成の変形例を示すブロック図である。
符号の説明
1 情報管理装置
3 情報表示装置
12,31 階層型辞書
51 クラスの種類を示す記号
52 クラスが他から参照されていることを示す記号
53 クラスにコンテンツデータが登録されていることを示す記号
108 選択手段

Claims (13)

  1. 上位クラスから下位クラスへプロパティの継承を持ち、クラスを象徴するシンボルが定義されている階層型辞書を入力する手段と、
    選択した所定のクラスの下位のクラスを一覧表示する際には、下位のクラスに定義したシンボルを前記階層型辞書から得て、当該シンボルを一覧表示する一覧表示制御情報を生成する手段と、
    生成された前記一覧表示制御情報を基に生成したパレットを表示する手段と、
    を備えることを特徴とする情報管理システム。
  2. 選択手段を介して前記パレット上の所望のシンボルが選択された場合、当該シンボルが定義されているクラスの選択と看做し、当該クラスに対する操作を一覧表示する手段を更に備える、
    ことを特徴とする請求項1記載の情報管理システム。
  3. 選択手段を介して前記パレット上の所望のシンボルが選択された場合、当該シンボルが定義されているクラスの選択と看做し、当該クラスの下位クラスを一覧表示する手段を更に備える、
    ことを特徴とする請求項1記載の情報管理システム。
  4. 選択手段を介して前記パレット上の所望のシンボルが選択された場合、当該シンボルが定義されているクラスの選択と看做し、当該クラスの参照クラスを一覧表示する手段を更に備える、
    ことを特徴とする請求項1記載の情報管理システム。
  5. 選択された所定のクラスの下位クラスが存在しない場合には、前記パレット上に下位クラスが存在しない旨のメッセージを明示的に表示する手段を更に備える、
    ことを特徴とする請求項1記載の情報管理システム。
  6. 下位のクラスに定義したシンボルを前記階層型辞書から得て一覧表示したパレットには、上位のクラスに定義したシンボルも併せて表示する、
    ことを特徴とする請求項1記載の情報管理システム。
  7. 一のクラスに定義したシンボルが数種類ある場合、何れのシンボルを表示するかを、前記階層辞書ごとあるいはクラス単位で指定する手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1記載の情報管理システム。
  8. 前記階層辞書中でクラスを象徴するシンボルが定義されていない場合には、予め決められたシンボルを用いてクラスを表示する手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1記載の情報管理システム。
  9. クラスの種類を示す記号を前記パレット上のシンボルに付加して表示する手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1記載の情報管理システム。
  10. 当該クラスが他から参照されていることを示す記号を前記パレット上のシンボルに付加して表示する手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1記載の情報管理システム。
  11. 当該クラスにコンテンツデータが登録されていることを示す記号を前記パレット上のシンボルに付加して表示する手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1記載の情報管理システム。
  12. 上位クラスから下位クラスへプロパティの継承を持ち、クラスを象徴するシンボルを定義した階層型辞書を入力する入力手段と、
    選択した所定のクラスの下位のクラスを一覧表示する際には、下位のクラスに定義したシンボルを前記階層型辞書から得て、当該シンボルを一覧表示する一覧表示制御情報を生成する手段と、
    生成された前記一覧表示制御情報を基に生成したパレットを表示する手段と、
    を備えることを特徴とする情報表示装置。
  13. 前記入力手段によって入力された前記階層型辞書は、ネットワーク接続された情報管理装置側の階層型辞書の一部あるいは全てであり、前記情報管理装置側の階層型辞書に変更があった場合にのみ更新される、
    ことを特徴とする請求項12記載の情報表示装置。
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