JP2007104453A - 局側終端装置並びに光送信機及び光受信機 - Google Patents

局側終端装置並びに光送信機及び光受信機 Download PDF

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Abstract

【課題】FBGを用いないOCDM−PONを実現する。
【解決手段】本発明による受動型光ネットワークシステムでは、通信下り送信機(11)において各加入者毎に割り当てた固有のパターンの拡散符号系列を用いて光BPSK変調を行い(33)、スペクトル拡散した信号光を伝送し、加入者側の受信機(16)においては入力した信号光に対して当該加入者に固有のパターンの加入者符号系列を用いて光BPSK変調を行い(40)、当該加入者宛ての信号光だけを再生しているので、FBGを用いることなくOCDM符号化及び復号化を実現することができる。この結果、放送用の信号光と通信用の信号光とを多重して伝送するのに好適な光ネットワークシステムを構築することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、光符号分割多重を利用した受動型光ネットワークシステム(PON:Passive Optical Network)、特に放送用の信号光と通信用の信号光とを多重して送信するのに好適な受動型光ネットワークシステムに関するものである。
また、本発明は、受動型光ネットワークシステムに用いられるOCDM光送信機及び光受信機に関するものである。
多チャンネルの放送サービスを提供可能なFTTH(Fiber To The Home)型のケーブルテレビが実用化され、放送と通信を一芯の光ファイバで伝送する加入者系光ネットワークシステムの提供が始まっている。放送と通信の信号光の波長配置は国際電気通信連合においてITU-T勧告G.983.3として規格化されており、現在市販されている放送用の光送受信機、通信用の局側終端装置、加入者側終端装置の多くはこの波長配置に準拠している。
一方、ブロードバンド環境の進展により、音楽や映像といったマルチメディアコンテンツが加入者系光ネットワークに流通している。IEEE(Institute of Electric and Electronic Engineering)においてIEEE 802.3ah規格として標準化されたGE-PON(Gigabit Ethernet(登録商標) -PON)は上り/下り共に最大1Gbpsのベストエフォート型高速アクセスネットワークを実現するが、将来の大容量コンテンツのダウンロードや高精細映像のストリーミング配信のために、ギガビット級の帯域保証型加入者系光ネットワークの実現が期待されている。
加入者毎に波長を割り当て、波長多重技術をベースに加入者系ネットワークシステムを構築する波長分割多重加入者系光ネットワークシステム(WDM-PON:Wavelength Division Multiplexing−PON)は、ギガビット級以上の帯域保証が可能なことから、次世代の加入者系光ネットワーク技術として検討されている(例えば、「非特許文献1」及び「特許文献1」参照)。また、WDM-PONの加入者相互の信号は波長により完全に分離されているため、強健なセキュリティーを実現する方式としても注目されている。
ところで、従来の時間分割多重(TDM:Time division Multiplexing)や波長分割多重と異なる方式として、光符号分割多重(OCDM:Optical Code Division Multiplexing)による信号光の多重化技術が研究されており、幹線系ネットワークで用いられるシステムが試作されている。OCDMでPONを実現するためには、加入者毎に疑似雑音符号(拡散符号)を設定し、送信側で疑似雑音符号による拡散変調が行われる。受信側では、送信側と同一の拡散符号による逆拡散装置を有する加入者のみが相関受信によって信号を選択することができる。このOCDM技術として、FBG(Fiber Bragg Grating)を拡散符号器・復号器に用いた幹線系ネットワークの構成法が提案されている(例えば、「非特許文献2」参照)。
特開2004−222304号公報 「スペクトルスライス技術を適用したギガビットWDM-PONシステム」秋本他:信学技報CS2003-13,OCS2003-20,PS2003-20(2003-05) 「511チップ超構造ファイバブラッグ回折格子光符合・復号器を用いた10チャンネル完全非同期光符号分割多重伝送実験」濱中他:信学技報OCS2005-12(2003-05)
WDM-PONにおいて、1芯のファイバで放送サービスも提供するためには、放送と通信の信号光の波長配置が課題になる。この点に関し、非特許文献1では、WDM-PONの構成方法として、通信の下り信号をCWDM(Coarse WDM)配置し、未使用のCWDMチャンネルに上り信号をDWDM(Dense WDM)配置する方法が提案されている。しかしながら、放送波の伝送方法についてはなんら考慮されていない。
特許文献1では、放送信号光をWDM-PONで伝送するためのシステムが提案されている。しかし、各加入者が同一信号を受ける放送の信号光を、加入者数分だけ個別の波長で生成しなければならず、送信側のシステムが複雑化する欠点がある。
さらに、WDM-PONでは、既に広く普及している受動型分岐システムに設置されている分配装置の全てを分波(WDM)装置に置き換える必要があり、現実的にはシステムのアップグレードが非常に困難である。
このように、波長分割多重方式のPONは、放送用の信号光と通信用の信号光とを多重化して送信するネットワークには不向きなネットワークである。
一方、OCDM−PONは同一波長により加入者ごとの信号光の多重が可能なことから、既存の伝送路の分配システムをそのまま利用することができ、放送用の信号光と通信用の信号光とを多重化して送信するネットワークを構築する際、システムのアップグレードを一層容易に行うことが可能である。しかしながら、非特許文献2に記載のネットワーク構成方法では、各加入者ごとに固有のFBGを製作する必要があるため、システムの柔軟性に欠ける欠点がある。さらに、符号器と復号器が共にハードウェアで実現されているため、加入者ごとに固有のハードウェアを製作する必要があり、電気的に設定の変更ができない欠点がある。さらに、CDM−PONで多数の加入者を収容するためには、符号長を長くする必要がある。しかし、FBGを用いた時間軸方向に拡散するシステムでは、多数の光波長で反射するFBGを精度よく作る必要があり、実現が困難である。
本発明の目的は、放送用の信号光と通信用の信号光とを多重化して送信するのに好適な受動型光ネットワークシステムを実現することにある。
本発明の別の目的は、受動型光ネットワークシステムにおいて、FBGを用いないOCDM-PONを実現することにある。
また、本発明の別の目的は、従来の加入者系システムで用いられている分配装置をそのまま用いて通信サービスの高速化を実現できるOCDM−PONを実現することにある。
さらに、本発明の別の目的は、OCDM-PONに用いられる加入者終端装置、光送信機及び光受信機を提供することにある。
本発明による受動型光ネットワークシステムは、局側終端装置とN個の加入者側終端装置との間において、光伝送路及び分配装置を介して、放送用の信号光と通信下り信号光及び通信上り信号光とを多重して伝送する受動型光ネットワークシステムにおいて、
前記局側終端装置は、放送用の信号光を発生する放送用送信機と、通信下り信号光を発生する通信下り送信機と、上り信号光を受信する通信上り受信機と、放送用信号光、通信下り信号光及び通信上り信号光を多重分離する多重分離手段とを有し、
各加入者側終端装置は、放送用の信号光を受信する放送用受信機と、通信下り信号光を受信する通信下り受信機と、通信上り信号光を発生する通信上り送信機と、放送用信号光、通信下り信号光及び通信上り信号光を多重分離する多重分離手段とを有し、
前記通信下り送信機は、光キャリアを各加入者側終端装置宛ての通信下りデータ信号によりそれぞれ位相変調するN個の変調器と、N個の変調器から出射した信号光を合成する合成器とを具え、
前記各変調器は、光キャリア又はスペクトル拡散した光キャリアを通信下りデータ信号により位相変調してデータ変調された信号光を出力する第1の位相変調手段と、光キャリア又はデータ変調された信号光を、各加入者側終端装置毎に規定され互いに異なる固有のパターンの拡散符号系列により位相変調する第2の変調手段とを有し、
前記各加入者側終端装置に配置した各通信下り受信機は、当該通信下り受信機に固有のパターンの拡散符号系列を発生する拡散符号発生手段と、入力した信号光を当該拡散符号系列で逆拡散変調する逆拡散変調手段と、逆拡散変調された信号光について相関処理を行って当該受信機宛てのデータ系列で変調された信号光を出力する相関手段と、相関手段から出力される信号光を復調して通信下りデータ信号を発生する復調手段とを具えることを特徴とする。
本発明による受動型光ネットワークシステムでは、送信側において各加入者毎に割り当てた固有のパターンの拡散符号系列を用いて光BPSK変調を行い、スペクトル拡散した信号光を伝送し、加入者側においては入力した信号光に対して当該加入者に固有のパターンの加入者符号系列を用いて光BPSK変調を行い、当該加入者宛ての信号光だけを再生しているので、FBGを用いることなくOCDM符号化及び復号化を実現することができる。この結果、放送信号光と通信下り信号光とを多重して伝送するのに好適な光ネットワークシステムを構築することができる。さらに、分配器を含む既存の光ネットワークを利用して通信サービスの高速化を図ることが可能になる。
本発明による局側終端装置は、局側終端装置とN個の加入者側終端装置との間において、光伝送路及び分配装置を介して、放送用の信号光と通信下り信号光及び通信上り信号光とを多重して伝送する受動型光ネットワークシステムに用いられる局側終端装置であって、
放送用の信号光を発生する放送用光送信機と、通信下り用の信号光を発生する通信下り用光送信機と、加入者終端装置から送られてくる通信上り信号光を受信する通信上り用受信機と、放送用の信号光、通信下り用の信号光及び通信上り用の信号光を多重分離する多重分離器とを具え、
前記通信下り用の光送信機は、無変調キャリア光を発生する光源と、
光源から出射したキャリア光をN系統に分配して少なくともN個の光キャリアを出力する分岐器と、
光キャリア及び下りデータ信号を受け取り、下りデータ信号により変調された信号光をそれぞれ出力するN個の変調器と、
N個の変調器から出射した信号光を合成する合成器とを具え、
前記各変調器は、下りデータ信号を受け取ってデータ系列を発生する符号化手段と、各変調器毎に規定され、それぞれ異なる固有のパターンの拡散符号系列を発生する拡散符号発生手段と、前記光キャリア又はスペクトル拡散した光キャリアを前記データ系列で変調してデータ変調された信号光を発生する第1の変調手段と、前記拡散符号系列を受け取り、光キャリア又は前記データ変調された信号光を拡散変調してスペクトル拡散した光キャリア又はスペクトル拡散した信号光を出力する第2の変調手段とをそれぞれ有することを特徴とする。
本発明による光送信機は、受動型光ネットワークシステムに用いられ、通信下り信号光を生成する光送信機であって、
無変調キャリア光を発生する光源と、
光源から出射したキャリア光をN系統に分配してN個の光キャリアを出力する分岐器と、
光キャリア及び下りデータ信号を受け取り、下りデータ信号により変調された信号光をそれぞれ出力するN個の変調器と、
N個の変調器から出射した信号光を合成する合成器とを具え、
前記各変調器は、下りデータ信号を受け取ってデータ系列を発生する符号化手段と、各変調器毎に規定され、それぞれ異なる固有のパターンの拡散符号系列を発生する拡散符号発生手段と、前記光キャリア又はスペクトル拡散した光キャリアを前記データ系列で変調してデータ変調された信号光を発生する第1の変調手段と、前記拡散符号系列を受け取り、光キャリア又は前記データ変調された信号光を拡散変調してスペクトル拡散した光キャリア又はスペクトル拡散した信号光を出力する第2の変調手段とをそれぞれ有し、
前記合成器は、N個の変調器から出力されるスペクトル拡散した信号光を合成して符号分割多重信号を出力することを特徴とする。
本発明による光受信機は、受動型光ネットワークシステムに用いられ、局側終端装置から送信されてくる下りデータ信号を再生する光受信機であって、
固有のパターンの拡散符号系列を発生する拡散符号発生手段と、
拡散符号系列を受信し、送られて来る信号光を拡散符号系列で逆拡散変調する逆拡散変調手段と、
前記逆拡散変調された信号光について相関処理を行い、当該受信機宛てのデータ系列で変調された信号光を出力する相関手段と
前記相関手段から出力される信号光を復調して通信下りデータ信号を出力する復調手段とを具えることを特徴とする。
本発明では、光符号分割多重技術を利用して各加入者宛ての通信下り信号光を生成しているので、放送用の信号光と通信用の信号光とを多重して伝送するのに好適な受動型光ネットワークシステムを構築することができる。
さらに、FBGを用いることなく拡散符号化及び復号化が実現されるので、多重化に対して制約されず、ネットワークの柔軟性を一層向上させることができる。
さらに、既存の分配システムを利用することができるので、既存の光ネットワークを利用して通信サービスの高速化を実現できる。
図1は本発明による加入者系光ネットワークシステムの全体構成を示す線図である。局側終端装置1は、n個の加入者側終端装置2a〜2nを収容する。本例では、例えば16個の加入者側終端装置を収容する。局側終端装置1と加入者側終端装置2a〜2nとは、幹線光ファイバ3、分配器4及び分岐光ファイバ5a〜5nを介して相互接続する。尚、分配器4は、一筐体である必要はなく、光ファイバ伝送路をはさんで多段に分離することも可能である。
局側終端装置1は、放送用の光信号を発生する放送用送信機10、通信下り用の光信号を生成する通信下り用送信機11、及び加入者側終端装置から送られてくる上り光信号を受信する通信上り用受信機12を有する。放送用の信号光、通信下り信号光及び通信上り信号光の各波長は、それぞれ1.55μm、1.49μm及び1.31μmとし、これらの信号光は多重分離器13により多重分離する。
放送用送信機10及び通信下り送信機11から発生した信号光は、多重分離器13により多重され、幹線光ファイバ3を経て分配器4に入力し、加入者数である16系統に分配され、分岐光ファイバ5a〜5nを介してそれぞれ加入者側終端装置2a〜2nに入力する。放送用の信号光、通信下り信号光及び通信上り信号光の波長配置をITU-T勧告G.983.3に規定されている波長配置としているので、従来用いられている分配器をそのまま用いることができ、システムのアップグレードに対して高い柔軟性が得られる。
各加入者側終端装置2a〜2nは、放送用信号光及び通信下り信号光と通信上り信号光とを多重分離する波長多重分離器14a〜14nをそれぞれ有し、放送用信号光は放送用受信機15a〜15nに入力し、通信下り信号光は通信下り用受信機16a〜16nに入力する。また、通信上り信号は、通信上り送信機17a〜17nから発生し、多重分離器14a〜14nを経て局側終端装置に送信される。通信上り信号光は、TDM等の既存の方式の変調光を利用することができ、或いは下り信号光と同様に構成配置してOCDM光として伝送することができる。
図2は局側終端装置に配置される本発明の光送信機の一例を示す線図である。光送信機は光源20を有し、この光源20から無変調のキャリア光C1を発生する。キャリア光は、1×n分岐器21に入射し、n系統の光キャリアC2-a〜C2-nに分配する。各光キャリアはn個の変調器22a〜22nにそれぞれ入射する。これらn個の変調器22a〜22nは、n個の加入者側終端装置にそれぞれ対応し、対応する加入者側終端装置宛ての通信下り信号光を生成する。すなわち、変調器22iは、対応する加入者系終端装置2i宛ての信号光を生成する。上位網を介して送られてくる通信下りデータ信号D1−a〜D1−nはそれぞれ対応する変調器22a〜22nに入力し、各変調器は入力した下りデータ信号を用いて光キャリアC2−a〜C2−nをそれぞれ変調し、下りデータ信号により変調された信号光C3−a〜C3−nをそれぞれ出力する。これらの信号光は、n×1合成器23により合成され、当該合成器から光符号分割多重信号C4として出力する。
次に、変調器の構成について説明する。本発明では、信号光の作成に際しスペクトル拡散方式を利用する。尚、変調器22a〜22nは、後述する拡散符号発生器から出力される拡散符号のパターンだけがそれぞれ相違するだけであるため、i番目の変調器を例にして説明する。上位網から入力する下りデータ信号D1−iは差動信号プリコーダ30に入力し、差動信号の下りデータ系列D2−iに変換される。光キャリアC2−iは送信一次二値位相変調器31に入力する。光キャリアC2−iの位相は、下りデータ系列D2−iにより変調され、差動二値位相変調光C5−iとなる。この差動二値位相変調光C5−iは送信二次二値位相変調器33iに入力する。
本発明では、各変調器毎に割り当てられそれぞれ異なるパターンの拡散符号系列を発生する拡散符号発生器32を設ける。拡散符号発生器32から発生した拡散符号系列S1−iは送信二次二値位相変調器33に供給する。送信二次二値位相変調器33は、データ系列により位相変調された差動二値位相変調光C5−iを拡散符号系列S1−iを用いて再度位相変調し、スペクトル拡散した信号光C3−iを出力する。尚、拡散符号系列の速度は、通信下りデータ系列D2−iに比べて十分に大きくなるように設定し、例えば送信一次二値位相変調器31により1Gbpsで位相変調し、送信二次二値位相変調器33において加入者数倍の信号で位相変調する。
尚、データ系列による位相変調と拡散符号系列による位相変調との順番を入れ替えても、同様にスペクトル拡散された信号光C3−iを生成することが可能である。すなわち、光キャリアを拡散符号系列により位相変調してスペクトル拡散した光キャリアを生成し、その後データ系列によりデータ変調してスペクトル拡散した信号光を出力することも可能である。
次に、加入者終端装置に配置される通信下り用の光受信機の構成について説明する。図3は光受信機の一例を示す線図である。尚、光受信機16a〜16nは、後述する拡散符号発生器から出力される拡散符号のパターンだけがそれぞれ相違するだけであるため、i番目の光受信機を例にして説明する。各光受信機は拡散符号発生器40を有し、各加入者に対して割り当てられた拡散符号系列S2−iを発生する。この拡散符号系列は、光送信機側の変調器22iの拡散符号発生器32に対応する。すなわち、対応する光送信機側の拡散符号発生器と同一パターンの拡散符号を同一の速度で発生する。入力した通信下り信号光C6−iは、受信二値位相変調器40に入力し、拡散符号系列S2−iにより二値位相変調、すなわち逆拡散変調される。この逆拡散変調により拡散符号系列S1−iの速度の位相変調成分が除去され、下り信号成分が生成される。尚、下り信号光C6−iと拡散符号系列S2−iとが同期する必要があるため、同期回路(図示せず)を配置する。この同期補足方式は、種々のOCDM 用の同期方式を利用することができる。
受信二値位相変調器40からの出力は相関器42に供給し、他の加入者の信号光による雑音成分を除去する。この相関器42は、積分器により構成することができる。
相関器42からの出力を差動二値位相復調器43に供給して通信下りデータD1−iを出力する。差動二値位相復調器は、例えば2つの受光素子を含む平衡受信機と遅延器とを組み合わせた差動型の位相復調器を用いることができる。この差動型の位相復調器を用いることにより、光同期検波方式と比較して光局部発振器が不要となり、光送信機側において差動信号プリコーダを用いることと関連して、光受信機の構成を一層簡単なものとすることができる。
図4は相関器の一例を示す線図である。本例では、相関器42をトランスバーサルフィルタで構成する。入力光は、1×K分岐器50によりK系統に分岐される。ここで、Kは拡散率(拡散符号系列S1−iと通信下りデータD1−iとの速度比)である。例えば、拡散符号系列が20Gbpsであり、通信下りデータが1Gbpsの場合、K=20となる。
分岐器50によりK分岐された信号は、それぞれ異なる伝送遅延を有するK個の遅延線路を経由して、K×1合成器51で合成されて出力光を形成する。拡散符号系列のビット長(時間T)を考慮すると、各遅延線路は0ビット(遅延なし)からK−1(遅延時間T×(K−1))ビットまで1ビットずつ遅延量が異なるように構成する。このような構成により、拡散符号系列で変動する雑音が相殺され、当該加入者宛ての通信下りデータの速度の位相変化のみを出力することができる。
本発明による加入者系光ネットワークシステムの一例を示す線図である。 光送信機の一例を示す線図である。 光受信機の一例を示す線図である。 相関器の一例を示す線図である。
符号の説明
1 局側終端装置
2a〜2n 加入者側終端装置
3 幹線光ファイバ
4 分配器
5a〜5n 分岐光ファイバ
10 放送用送信機
11 通信下り用送信機
12 通信上り用受信機
13 多重分離器
14 多重分離器
15a〜15n 放送用受信機
16a〜16n 通信下り用受信機
17a〜17n 通信上り送信機
21 1×n分岐器
22a〜22n 変調器
23 n×1合成器
30 差動信号プリコーダ
31 送信一次二値位相変調器
32 拡散符号発生器
33 送信二次二値位相変調器
40 受信二値位相変調器
41 拡散符号発生器
42 相関器
43 差動二値位相復調器
50 1×K分岐器
51 K×1合成器

Claims (4)

  1. 局側終端装置とN個の加入者側終端装置との間において、光伝送路及び分配装置を介して、放送用の信号光と通信下り信号光及び通信上り信号光とを多重して伝送する受動型光ネットワークシステムに用いられる局側終端装置であって、
    放送用の信号光を発生する放送用光送信機と、通信下り用の信号光を発生する通信下り用光送信機と、加入者終端装置から送られてくる通信上り信号光を受信する通信上り用受信機と、放送用の信号光、通信下り用の信号光及び通信上り用の信号光を多重分離する多重分離器とを具え、
    前記通信下り用の光送信機は、無変調キャリア光を発生する光源と、
    光源から出射したキャリア光をN系統に分配して少なくともN個の光キャリアを出力する分岐器と、
    光キャリア及び下りデータ信号を受け取り、下りデータ信号により変調された信号光をそれぞれ出力するN個の変調器と、
    N個の変調器から出射した信号光を合成する合成器とを具え、
    前記各変調器は、下りデータ信号を受け取ってデータ系列を発生する符号化手段と、各変調器毎に規定され、それぞれ異なる固有のパターンの拡散符号系列を発生する拡散符号発生手段と、前記光キャリア又はスペクトル拡散した光キャリアを前記データ系列で変調してデータ変調された信号光を発生する第1の変調手段と、前記拡散符号系列を受け取り、光キャリア又は前記データ変調された信号光を拡散変調してスペクトル拡散した光キャリア又はスペクトル拡散した信号光を出力する第2の変調手段とをそれぞれ有することを特徴とする局側終端装置。
  2. 受動型光ネットワークシステムに用いられ、通信下り信号光を生成する光送信機であって、
    無変調キャリア光を発生する光源と、
    光源から出射したキャリア光をN系統に分配して少なくともN個の光キャリアを出力する分岐器と、
    光キャリア及び下りデータ信号を受け取り、下りデータ信号により変調された信号光をそれぞれ出力するN個の変調器と、
    N個の変調器から出射した信号光を合成する合成器とを具え、
    前記各変調器は、下りデータ信号を受け取ってデータ系列を発生する符号化手段と、各変調器毎に規定され、それぞれ異なる固有のパターンの拡散符号系列を発生する拡散符号発生手段と、前記光キャリア又はスペクトル拡散した光キャリアを前記データ系列で変調してデータ変調された信号光を発生する第1の変調手段と、前記拡散符号系列を受け取り、光キャリア又は前記データ変調された信号光を拡散変調してスペクトル拡散した光キャリア又はスペクトル拡散した信号光を出力する第2の変調手段とをそれぞれ有し、
    前記合成器は、N個の変調器から出力されるスペクトル拡散した信号光を合成して符号分割多重信号を出力することを特徴とする光送信機。
  3. 受動型光ネットワークシステムに用いられ、局側終端装置から送信されてくる下りデータ信号を再生する光受信機であって、
    固有のパターンの拡散符号系列を発生する拡散符号発生手段と、
    拡散符号系列を受信し、送られて来る信号光を拡散符号系列で逆拡散変調する逆拡散変調手段と、
    前記逆拡散変調された信号光について相関処理を行い、当該受信機宛てのデータ系列で変調された信号光を出力する相関手段と
    前記相関手段から出力される信号光を復調して通信下りデータ信号を出力する復調手段とを具えることを特徴とする光受信機。
  4. 請求項3に記載の光受信機において、前記拡散符号系列の速度と下りデータ信号との速度比である拡散率をKとした場合に、前記相関器を、伝送遅延量が1ビットずつ異なるK個の遅延線路を有するトランスバーサルフィルタで構成したことを特徴とする光受信機。
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