JP2007104191A - Plc結合器を用いた電力監視システム - Google Patents
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Abstract
【課題】通信異常が生じた場合でも、その間の計測データや、その間に発生した異常を事後的に伝達でき、かつ、安価に構成できる電力監視システムを構築可能にすること。
【解決手段】PLC結合器に接続され、電圧値、電流値または電力量の処理を行うメイン処理端末と、メイン処理端末に接続された第1無線通信手段と、メイン処理端末と第1無線通信手段との間でデータ変換を行う第1データ変換手段と、第1無線通信手段と無線通信によるデータ通信を行う第2無線通信手段と、電圧値、電流値または電力量を検出するセンサと、センサに接続され、電圧値、電流値または電力量の計測処理を行うスレーブ処理端末と、第2無線通信手段とスレーブ処理端末との間でデータ変換を行う第2データ変換手段とを備え、スレーブ処理端末または第2データ変換手段は、電圧値、電流値または電力量、またはこれらの値を処理して得られるデータを格納するデータ格納手段を備える。
【選択図】図1
【解決手段】PLC結合器に接続され、電圧値、電流値または電力量の処理を行うメイン処理端末と、メイン処理端末に接続された第1無線通信手段と、メイン処理端末と第1無線通信手段との間でデータ変換を行う第1データ変換手段と、第1無線通信手段と無線通信によるデータ通信を行う第2無線通信手段と、電圧値、電流値または電力量を検出するセンサと、センサに接続され、電圧値、電流値または電力量の計測処理を行うスレーブ処理端末と、第2無線通信手段とスレーブ処理端末との間でデータ変換を行う第2データ変換手段とを備え、スレーブ処理端末または第2データ変換手段は、電圧値、電流値または電力量、またはこれらの値を処理して得られるデータを格納するデータ格納手段を備える。
【選択図】図1
Description
この発明は、PLC結合器を利用した電力監視システムにおいて、無線を使用し、安価で監視性の高いPLC結合器を用いた電力監視システムに関する。
従来の電力監視システムとしては、電力監視の警報の通信網を無線化したものがあるが、電力量や電力瞬時値等のデータ伝送網には、有線ネットワークを用いていた(例えば、特許文献1参照)。
従来の電力監視システムは、上述のように構成されていたため、次のような課題があった。
無線通信の電波状況が一時的に悪化した場合に、通信異常が発生すると、警報情報が監視装置に伝達されない場合があった。
無線通信の電波状況が一時的に悪化した場合に、通信異常が発生すると、警報情報が監視装置に伝達されない場合があった。
また、警報通信網は無線化されていたが、電力消費機器の瞬時値や電力量等の計測データは膨大なデータ量があるため、その伝送には、別途有線のネットワークを使用する必要が発生し、完全に無線化できなかった。このため、レイアウト変更等を行う際に配線工事が必要となり、多大な配線コストを生じさせていた。
また、電力量や瞬時値を無線経由で通信する場合において、異常を報知するための警報信号の通信中に電波状況の悪化によって通信異常が発生すると、通信異常が発生している間の警報信号の積算値が欠落するという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、通信異常が生じた場合でも、その間の計測データや、その間に発生した異常を事後的に伝達でき、かつ、安価に構成できる電力監視システムを構築可能にすることを目的とする。
この発明のPLC結合器を用いた電力監視システムは、PLC結合器と、このPLC結合器に接続され、電圧値、電流値または電力量に関するデータ処理を行うメイン処理端末と、前記メイン処理端末に接続された第1無線通信手段と、前記メイン処理端末と前記第1無線通信手段との間でデータ変換を行う第1データ変換手段と、前記第1無線通信手段と無線通信によるデータ通信を行う第2無線通信手段と、電圧値、電流値または電力量を検出するセンサと、
前記センサに接続され、電圧値、電流値または電力量の計測処理を行うスレーブ処理端末と、前記第2無線通信手段と前記スレーブ処理端末との間でデータ変換を行う第2データ変換手段とを備え、前記スレーブ処理端末または前記第2データ変換手段は、電圧値、電流値または電力量、またはこれらの値を処理して得られるデータを格納するデータ格納手段を備える。
前記センサに接続され、電圧値、電流値または電力量の計測処理を行うスレーブ処理端末と、前記第2無線通信手段と前記スレーブ処理端末との間でデータ変換を行う第2データ変換手段とを備え、前記スレーブ処理端末または前記第2データ変換手段は、電圧値、電流値または電力量、またはこれらの値を処理して得られるデータを格納するデータ格納手段を備える。
一時的に無線通信の異常が発生した場合でも、無線通信が復旧した後に最新の瞬時値をPLC結合器1に送信することができる。このため、無線通信の断絶している間のデータの欠落を抑制することができる。
以下、この発明の各実施の形態に係るPLC(Power Line Communicationの略)結合器を用いた電力監視システムについて説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るPLC結合器を用いた電力監視システムの構成を概略的に示す図である。
図1に示すように、PLC結合器1は、電力監視用PC(Personal Computerの略)300が接続されたPLCネットワーク130に結合されている。
マスタ側に配設されるPLC結合器1には、電力計測用ネットワークインターフェイスカード2が格納されている。この電力計測用ネットワークインターフェイスカード2には、電力計測用ネットワーク100を介してマスタ処理端末である電力計測処理端末10及び第1変換手段であるマスタ変換器20が接続されている。電力計測処理端末10は、電圧値、電流値または電力量に関するデータ処理を行う。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るPLC結合器を用いた電力監視システムの構成を概略的に示す図である。
図1に示すように、PLC結合器1は、電力監視用PC(Personal Computerの略)300が接続されたPLCネットワーク130に結合されている。
マスタ側に配設されるPLC結合器1には、電力計測用ネットワークインターフェイスカード2が格納されている。この電力計測用ネットワークインターフェイスカード2には、電力計測用ネットワーク100を介してマスタ処理端末である電力計測処理端末10及び第1変換手段であるマスタ変換器20が接続されている。電力計測処理端末10は、電圧値、電流値または電力量に関するデータ処理を行う。
マスタ変換器20には、ネットワーク110を介して第1無線通信手段である無線機30が接続されている。この無線機30は、無線通信用のアンテナ40を備える。
なお、PLC結合器1は、電力値や後述する電力値等の異常の有無を表示する表示部(図1には図示せず)を備える。この表示部は、PLC結合器1の外部から視認可能に配設されており、電力値を表示する表示部と、電圧値や電力量の積算値の異常の有無を表示する表示部とから構成される。後者については、表示色を切り替えることにより、異常を報知するように構成されている。その役割については、図3を用いて説明する。
なお、PLC結合器1は、電力値や後述する電力値等の異常の有無を表示する表示部(図1には図示せず)を備える。この表示部は、PLC結合器1の外部から視認可能に配設されており、電力値を表示する表示部と、電圧値や電力量の積算値の異常の有無を表示する表示部とから構成される。後者については、表示色を切り替えることにより、異常を報知するように構成されている。その役割については、図3を用いて説明する。
第2無線通信手段であるスレーブ側の無線機31は、無線通信用のアンテナ41を備え、無線電波(計測データ搬送波)200による計測データをマスタ側の無線機30から受信する。
無線機31には、ネットワーク111を介して第2変換手段であるスレーブ変換器21が接続され、このスレーブ変換器21には、電力計測用ネットワーク101を介してスレーブ処理端末である電力計測処理端末11、12及び13が接続されている。
また、電力計測処理端末11、12及び13には、センサ50、51及び52がケーブル60、61及び62を介してそれぞれ図1に示すように接続されている。
無線機31には、ネットワーク111を介して第2変換手段であるスレーブ変換器21が接続され、このスレーブ変換器21には、電力計測用ネットワーク101を介してスレーブ処理端末である電力計測処理端末11、12及び13が接続されている。
また、電力計測処理端末11、12及び13には、センサ50、51及び52がケーブル60、61及び62を介してそれぞれ図1に示すように接続されている。
これら電力計測処理端末11、12及び13は、センサ50、51及び52によって検出される電圧値、電流値または電力量の計測処理を行うデータ処理部と、センサ50、51及び52によって検出される電圧値、電流値または電力量が前記所定の閾値を超えた場合に異常と判定する異常判定部と、電圧値、電流値または電力量が異常判定部によって異常と判定された場合に、異常フラグを格納する異常状態格納部とを備える。
また、電力計測処理端末11、12及び13は、電圧値、電流値または電力量、またはこれらの値を処理して得られるデータ(例えば、以下で説明する電圧値の瞬時値や電力量の積算値)を格納するデータ格納手段を備えるように構成してもよく、また、このデータ格納手段がスレーブ変換器21に含まれるように構成してもよい。この点については、図2(a)ないし(c)を用いて後述する。
次に、この発明の実施の形態1に係るPLC結合器を用いた電力監視システムにおけるデータ通信動作について説明する。
PLC結合器1は、電力計測用ネットワークインターフェイスカード2、電力計測用ネットワーク100、マスタ変換器20、無線機30、スレーブ側無線機31、スレーブ変換器21、電力計測用ネットワーク111を経由して、計測したいデータを収集するコマンドを電力計測処理端末11、12及び13に発行する。
PLC結合器1は、電力計測用ネットワークインターフェイスカード2、電力計測用ネットワーク100、マスタ変換器20、無線機30、スレーブ側無線機31、スレーブ変換器21、電力計測用ネットワーク111を経由して、計測したいデータを収集するコマンドを電力計測処理端末11、12及び13に発行する。
電力計測処理端末11、12及び13は、電圧値、電流値、及び、電力量の瞬時値及び積算値を計測すると共に、これらの計測値を所定の閾値と比較しながら監視し、いずれかの値に異常がある場合には、異常をスレーブ変換器21に報知する機能を有する。
具体的には、電力計測処理端末11、12及び13は、ケーブル60、61及び62を介してセンサ50、51及び52から電力量や電流の瞬時値等の計測データを予め収集して格納しておき、マスタ側からコマンドを受けると、ネットワーク101を通じて計測データをスレーブ変換器21に伝達する。
具体的には、電力計測処理端末11、12及び13は、ケーブル60、61及び62を介してセンサ50、51及び52から電力量や電流の瞬時値等の計測データを予め収集して格納しておき、マスタ側からコマンドを受けると、ネットワーク101を通じて計測データをスレーブ変換器21に伝達する。
スレーブ変換器21は、電力計測処理端末11、12または13から計測データを受信すると、これらの計測データを、電力計測用ネットワーク111、無線機31、マスタ側無線機30、マスタ変換器20、電力計測用ネットワーク100及び電力計測用ネットワークインターフェイスカード2を介して、PLC結合器1によって指定されたコマンドに対する計測データをPLC結合器1に伝送する。
PLC結合器1は、上述のようにして各端末11、12または13から計測データを収集し、PLCネットワーク130を介して、収集した計測データを電力監視パソコン300に伝送する。
また、スレーブ側の端末11、12及び13は、上述したように電圧値、電流値、及び、電力量等の計測データの積算値処理機能、及び、瞬時値処理機能を有すると共に、計測データに異常がないかを監視する異常監視機能を有する。
以下、それぞれの機能について説明する。
また、スレーブ側の端末11、12及び13は、上述したように電圧値、電流値、及び、電力量等の計測データの積算値処理機能、及び、瞬時値処理機能を有すると共に、計測データに異常がないかを監視する異常監視機能を有する。
以下、それぞれの機能について説明する。
図2は、この発明の実施の形態1に係るPLC結合器を用いた電力監視システムにおける積算値処理と瞬時値処理の処理内容を示す図である。
なお、ここでは、説明の都合上、端末11のみがデータ処理部の機能に基づく処理を行う場合について説明するが、端末12または13のいずれが異常監視を行っても同様の処理が行われる。
なお、ここでは、説明の都合上、端末11のみがデータ処理部の機能に基づく処理を行う場合について説明するが、端末12または13のいずれが異常監視を行っても同様の処理が行われる。
まず、図2(a)に示すように、スレーブ変換器21にパルス積算機能を有する端末11Aを接続し、電力量を積算する場合について説明する。
端末11Aは、電力量を表すパルスを繰り返し計測しており、現在のカウント値(以下、現カウント値と記す)、前回のカウント値(以下、前カウント値と記す)、及び、カウント値の積算値(以下、積算値と記す)を計測・積算する機能を有し、また、各値を格納するエリアを有する。このエリアは、メモリで構成されるものであり、データ格納手段としての役割を担う。
また、図2に示すように、スレーブ変換器21は、現カウント値、前カウント値、及び、積算値を格納するスレーブ変換器データエリアを有する。このスレーブ変換器データエリアも、メモリで構成されるものであり、データ格納手段としての役割を担う。
端末11Aは、電力量を表すパルスを繰り返し計測しており、現在のカウント値(以下、現カウント値と記す)、前回のカウント値(以下、前カウント値と記す)、及び、カウント値の積算値(以下、積算値と記す)を計測・積算する機能を有し、また、各値を格納するエリアを有する。このエリアは、メモリで構成されるものであり、データ格納手段としての役割を担う。
また、図2に示すように、スレーブ変換器21は、現カウント値、前カウント値、及び、積算値を格納するスレーブ変換器データエリアを有する。このスレーブ変換器データエリアも、メモリで構成されるものであり、データ格納手段としての役割を担う。
端末11Aにパルスが印加されると、端末11Aは、端末11A内の現カウント値のエリアにカウント値が格納される。さらに、端末11Aは、前カウント値と現カウント値を合計し、積算(累積)カウント値を自動的に算出して積算値のエリアに書き込む。
PLC結合器1は、マスタ変換器20から無線200を経由してスレーブ変換器21及び端末11Aに積算値を要求する。この要求を受け取った端末11Aは、パルスの積算値をスレーブ変換器21に返答データとして伝送する。
スレーブ変換器データエリア21bは、相手端末が端末11Aであれば、積算値のみを有効に設定し、データを積算値エリアに直接格納する。このようにしてスレーブ変換器データエリアに格納した積算値のデータを無線200経由にてマスタ変換器20に送信する。マスタ変換器20は、PLC結合器1に積算値を伝送し、PLC結合器1はアプリケーションにて電力量の積算値を表示する。
スレーブ変換器データエリア21bは、相手端末が端末11Aであれば、積算値のみを有効に設定し、データを積算値エリアに直接格納する。このようにしてスレーブ変換器データエリアに格納した積算値のデータを無線200経由にてマスタ変換器20に送信する。マスタ変換器20は、PLC結合器1に積算値を伝送し、PLC結合器1はアプリケーションにて電力量の積算値を表示する。
次に、図2(b)に示すように、パルス積算機能を有しない端末11Bをスレーブ変換器21に接続する場合について説明する。
端末11Bは、電力量を表すパルスを繰り返し計測しており、電力量の現カウント値を格納するエリアを有する。
端末11Bは、電力量を表すパルスを繰り返し計測しており、電力量の現カウント値を格納するエリアを有する。
端末11Bにパルスが印加されると、端末11B内の現カウント値のエリアにカウント値が格納される。PLC結合器1は、マスタ変換器20から無線200を経由してスレーブ変換器21及び端末11Bに電力量の積算値を要求する。
この要求を受け取った端末11Bは、電力量のパルスの積算値をスレーブ変換器21に返答データとして伝送する。
この要求を受け取った端末11Bは、電力量のパルスの積算値をスレーブ変換器21に返答データとして伝送する。
スレーブ変換器データエリア21bでは、相手端末が端末11Bであれば、電力量の現カウント値、電力量の前カウント値、及び、電力量の積算値を全て有効に設定し、まずスレーブ変換器データエリア21b内の現カウント値にパルスデータを格納する。
スレーブ変換器21では、前カウント値と積算値が有効になっているため、現カウント値+前カウント値=積算値を算出し、その算出結果である積算値を無線200経由でマスタ変換器20に伝送する。積算値を受け取ったマスタ変換器20は、積算値をマスタ変換器データエリア20bに格納する。
マスタ変換器20は、PLC結合器1に積算値を伝送し、PLC結合器1はアプリケーションによって電力量の積算値を表示する。
スレーブ変換器21では、前カウント値と積算値が有効になっているため、現カウント値+前カウント値=積算値を算出し、その算出結果である積算値を無線200経由でマスタ変換器20に伝送する。積算値を受け取ったマスタ変換器20は、積算値をマスタ変換器データエリア20bに格納する。
マスタ変換器20は、PLC結合器1に積算値を伝送し、PLC結合器1はアプリケーションによって電力量の積算値を表示する。
次に、図2(c)を用いて瞬時値処理について説明する。
端末11Cは、電圧値の瞬時値を繰り返し計測しており、電圧値の現在値を格納するエリアを有する。
端末11Cに電圧値が印加されると、端末11Cのデータ格納エリアに電圧の瞬時値が現在値として格納される。
PLC結合器1は、マスタ変換器20から無線200を経由してスレーブ変換器21及び端末11Cに電圧の瞬時値を要求する。この要求を受け取った端末11Cは、データ格納エリアに電圧の瞬時値を格納してある電圧の瞬時値をスレーブ変換器21に返答データとして伝送する。
端末11Cは、電圧値の瞬時値を繰り返し計測しており、電圧値の現在値を格納するエリアを有する。
端末11Cに電圧値が印加されると、端末11Cのデータ格納エリアに電圧の瞬時値が現在値として格納される。
PLC結合器1は、マスタ変換器20から無線200を経由してスレーブ変換器21及び端末11Cに電圧の瞬時値を要求する。この要求を受け取った端末11Cは、データ格納エリアに電圧の瞬時値を格納してある電圧の瞬時値をスレーブ変換器21に返答データとして伝送する。
スレーブ変換器21は、スレーブ変換器データエリア21bの現在値のエリアのみを有効に設定しておき、端末11Cから伝送された現在値をエリアに格納し、格納した電圧の現在値を無線200経由でマスタ変換器20に送信する。
マスタ変換器20は、PLC結合器1に瞬時値を返信データとして伝送し、PLC結合器1はアプリケーションにて表示等の処理を実行する。
マスタ変換器20は、PLC結合器1に瞬時値を返信データとして伝送し、PLC結合器1はアプリケーションにて表示等の処理を実行する。
以上のように、この発明の実施の形態1に係るPLC結合器を用いた電力計測システムによれば、電圧値、電流値または電力量、あるいはこれらを処理して得られるデータ(例えば、上述した電圧値の瞬時値や電力量の積算値、その他のデータでもよい)をスレーブ側の端末11ないし13またはスレーブ変換器21に格納するので、一時的に無線通信の異常が発生した場合でも、無線通信が復旧した後に最新の瞬時値をPLC結合器1に送信することができる。このため、無線通信の断絶している間のデータの欠落を抑制することができる。
次に、この発明の実施の形態1に係るPLC結合器を用いた電力監視システムにおける異常監視処理について説明する。
図3は、この発明の実施の形態1に係るPLC結合器を用いた電力監視システムにおける異常監視処理の流れとマスタ側及びスレーブ側でのフラグの状況を示す処理状況説明図である。
図3は、この発明の実施の形態1に係るPLC結合器を用いた電力監視システムにおける異常監視処理の流れとマスタ側及びスレーブ側でのフラグの状況を示す処理状況説明図である。
具体的には、この図3は、PLC結合器1の異常報知表示部の表示状態と、マスタ側の変換器20及びスレーブ側の変換器21にそれぞれ設けられたマスタ変換器警報状態エリア20a及びスレーブ変換器警報状態エリア21aのフラグの状態と、異常監視を行う端末11によって検知される異常発生の有無の状態とを時系列的に示す。
マスタ変換器警報状態エリア20aには、スレーブ警報状態フラグ及びマスタ警報状態フラグが格納される。
スレーブ変換器警報状態エリア21aには、端末警報状態フラグ、スレーブ警報状態フラグ及びマスタ警報状態フラグが格納される。
これらのフラグは警報1点毎に設けられており、複数点の警報を取り込むことが可能である。
スレーブ変換器警報状態エリア21aには、端末警報状態フラグ、スレーブ警報状態フラグ及びマスタ警報状態フラグが格納される。
これらのフラグは警報1点毎に設けられており、複数点の警報を取り込むことが可能である。
ここで、端末11が異常を検知したときの処理について図3を用いて説明する。
図3に示す状態1は、異常要因が発生した状態である。
この異常要因は例えば、電圧値の瞬時値や電力量の異常である。
電圧値の瞬時値や電力量の異常を検出可能な端末11によって瞬時値や電力量の異常が検出されると、マスタ変換器20は、スレーブ変換器警報状態エリア21a内の端末警報状態フラグをONにする(0(オフ)から1(オン)になる)。
図3に示す状態1は、異常要因が発生した状態である。
この異常要因は例えば、電圧値の瞬時値や電力量の異常である。
電圧値の瞬時値や電力量の異常を検出可能な端末11によって瞬時値や電力量の異常が検出されると、マスタ変換器20は、スレーブ変換器警報状態エリア21a内の端末警報状態フラグをONにする(0(オフ)から1(オン)になる)。
このように端末警報状態フラグがONになると、スレーブ変換器21は、状態2に示すようにスレーブ警報状態フラグをONにする。マスタ変換器20とスレーブ変換器21は、無線200経由にて一定周期で通信しているため、無線経由にてマスタ変換器警報状態エリア20a内のスレーブ警報状態フラグに書き込みが行われ、マスタ変換器警報状態エリア20a内のスレーブ警報状態フラグがONになる。すなわち、異常フラグに基づく異常情報がマスタ処理端末である電力計測処理端末10に伝達される。
このようにスレーブ警報状態フラグがONになると、マスタ変換器20は、状態3に示すようにPLC結合器1に異常発生通知を伝達する。
PLC結合器1は、異常発生通知を受けると、アプリケーションにより、表示部を異常発生表示に切り替える。
更に、マスタ変換器20は、PLC結合器1に警報を通知した後に、マスタ警報状態フラグをONにする。
マスタ変換器20とスレーブ変換器21の間では、無線経由にて一定周期で通信している為、無線経由にてスレーブ変換器警報状態エリア21a内のマスタ警報状態フラグをONにする。
PLC結合器1は、異常発生通知を受けると、アプリケーションにより、表示部を異常発生表示に切り替える。
更に、マスタ変換器20は、PLC結合器1に警報を通知した後に、マスタ警報状態フラグをONにする。
マスタ変換器20とスレーブ変換器21の間では、無線経由にて一定周期で通信している為、無線経由にてスレーブ変換器警報状態エリア21a内のマスタ警報状態フラグをONにする。
ここで、スレーブ変換器警報状態エリア21a内のスレーブ警報状態フラグがOFFされる条件は、マスタ警報状態フラグがONで、かつ、端末警報状態フラグがOFFになったことである。
従って、状態4では、マスタ警報状態フラグ及び端末警報状態フラグが共にONであり、スレーブ警報状態フラグはONのまま保持される。
従って、状態4では、マスタ警報状態フラグ及び端末警報状態フラグが共にONであり、スレーブ警報状態フラグはONのまま保持される。
次に示す状態5は、異常要因が無くなった状態である。
この状態では、端末11から異常発生通知が通知されなくなるため、スレーブ変換器警報状態エリア21a内の端末警報状態フラグがOFFとなり、スレーブ警報状態フラグのOFF条件が成立する。
続いて、マスタ変換器20とスレーブ変換器21との間の無線通信により、マスタ変換器警報状態エリア20a内のスレーブ警報状態フラグがOFFにされる。
この状態では、端末11から異常発生通知が通知されなくなるため、スレーブ変換器警報状態エリア21a内の端末警報状態フラグがOFFとなり、スレーブ警報状態フラグのOFF条件が成立する。
続いて、マスタ変換器20とスレーブ変換器21との間の無線通信により、マスタ変換器警報状態エリア20a内のスレーブ警報状態フラグがOFFにされる。
次に、状態6では、マスタ変換器20がPLC結合器1に異常要因がなくなったことを通知すると共に、マスタ変換器警報状態エリア20a内のマスタ警報状態フラグをOFFする。
PLC結合器1は、異常要因がなくなった通知を受けると、異常表示を解除する。また、スレーブ変換器21内のマスタ警報状態フラグは無線経由にてOFFされる。
PLC結合器1は、異常要因がなくなった通知を受けると、異常表示を解除する。また、スレーブ変換器21内のマスタ警報状態フラグは無線経由にてOFFされる。
以上、この発明の実施の形態1に係るPLC結合器を用いた電力監視システムによれば、スレーブ側で異常状態を示すフラグを格納するので、無線通信に一時的な通信異常が発生した場合においても、無線通信の復旧後に異常発生通知を行うことが可能である。
なお、以上では、電圧値の瞬時値または電力量の積算値を計測する場合について説明したが、電流値の瞬時値を計測するように構成してもよい。
なお、以上では、電圧値の瞬時値または電力量の積算値を計測する場合について説明したが、電流値の瞬時値を計測するように構成してもよい。
実施の形態2.
図4は、この発明の実施の形態2に係るPLC結合器を用いた電力監視システムのシステム構成を示す図である。
無線電波(計測データ搬送波)200および201を介してマスタ側無線機30に複数のスレーブ側無線機31、32等を接続している。すなわち、実施の形態1に係るPLC結合器を用いた電力監視システムにスレーブ側無線機32を付加した構成である。
スレーブ側無線機31については、実施の形態1におけるスレーブ側無線機31と同様の構成であり、その説明は省略する。
図4は、この発明の実施の形態2に係るPLC結合器を用いた電力監視システムのシステム構成を示す図である。
無線電波(計測データ搬送波)200および201を介してマスタ側無線機30に複数のスレーブ側無線機31、32等を接続している。すなわち、実施の形態1に係るPLC結合器を用いた電力監視システムにスレーブ側無線機32を付加した構成である。
スレーブ側無線機31については、実施の形態1におけるスレーブ側無線機31と同様の構成であり、その説明は省略する。
スレーブ側無線機32は、無線電波(計測データ搬送波)201による計測データを受信するためのアンテナ42を備え、ネットワーク112を介して変換器22をスレーブ側無線機31、32と接続している。
また、変換器22と電力計測用の端末14、15及び16を電力計測用ネットワーク102で接続している。端末14、15及び16には、電力計測用のセンサ53、54及び55がケーブル63、64及び65を介してそれぞれ接続されている。
このように、この発明の実施の形態2に係るPLC結合器を用いた電力監視システムによれば、マスタ側とスレーブ側を無線電波で接続しているので、電力計測用ネットワークの系統数や電力計測処理端末の数を増やすことが可能である。
また、変換器22と電力計測用の端末14、15及び16を電力計測用ネットワーク102で接続している。端末14、15及び16には、電力計測用のセンサ53、54及び55がケーブル63、64及び65を介してそれぞれ接続されている。
このように、この発明の実施の形態2に係るPLC結合器を用いた電力監視システムによれば、マスタ側とスレーブ側を無線電波で接続しているので、電力計測用ネットワークの系統数や電力計測処理端末の数を増やすことが可能である。
実施の形態3.
図5は、この発明の実施の形態3に係るPLC結合器を用いた電力監視システムのシステム構成を示す図である。
この発明の実施の形態3に係るPLC結合器を用いた電力監視システムは、マスタ側無線機30とスレーブ側無線機31の間に、無線電波(計測データ搬送波)200および202によって搬送される計測データを中継するための中継アンテナ43を備える。
その他の構成は実施の形態1に係るPLC結合器を用いた電力監視システムの構成に準じる。
図5は、この発明の実施の形態3に係るPLC結合器を用いた電力監視システムのシステム構成を示す図である。
この発明の実施の形態3に係るPLC結合器を用いた電力監視システムは、マスタ側無線機30とスレーブ側無線機31の間に、無線電波(計測データ搬送波)200および202によって搬送される計測データを中継するための中継アンテナ43を備える。
その他の構成は実施の形態1に係るPLC結合器を用いた電力監視システムの構成に準じる。
このように、この発明の実施の形態3に係るPLC結合器を用いた電力監視システムは、中継アンテナ43を備えることにより、無線通信距離を増大させているので、異常の発生をより確実にメイン側に伝達することが可能となり、無線ネットワークの信頼性を向上させることができる。
また、この発明によれば、データ欠けを生じさせることなく電力監視する為の積算値や瞬時値のデータ通信を行なうことができるため、無線ネットワークの信頼性を向上させることができる。
また、電力監視する為の積算値や瞬時値のデータ通信と異常を伝達する通信を全て無線にて確実に行うことができるため、無線を適用することによりレイアウト変更時等における配線工事が不要となり、ケーブル配線配管工事費の削減や工事期間の短縮を図ることができる。
また、電力監視する為の積算値や瞬時値のデータ通信と異常を伝達する通信を全て無線にて確実に行うことができるため、無線を適用することによりレイアウト変更時等における配線工事が不要となり、ケーブル配線配管工事費の削減や工事期間の短縮を図ることができる。
また、無線による通信を行うため、1つのマスタ側無線機30に複数のスレーブ側無線機を接続することができ、従来は一系統の電力計測用ネットワークしか繋がらなかったシステムでも、無線通信を行うことにより1:n(nは整数)の複数の系統の既存電力計測用ネットワークを接続でき、電力計測用ネットワークの系統数や電力計測処理端末の数を増やすことができる。
また、無線部にリピータを接続すれば、無線部分の到達距離を増やすことができる。
また、無線部にリピータを接続すれば、無線部分の到達距離を増やすことができる。
1 PLC結合器、2 電力計測用ネットワークインターフェイスカード、10 電力計測処理端末、11、11A、11B、11C、12、13、14、15、16 端末、20 マスタ変換器、20a マスタ変換器警報状態エリア、20b マスタ変換器データエリア、21、22 スレーブ変換器、21a スレーブ変換器警報状態エリア、21b スレーブ変換器データエリア、30 マスタ側無線機、31、32 スレーブ側無線機、40、41、42 アンテナ、43 中継アンテナ、50、51、52、53、54、55 センサ、60、61、62、63、64、65 ケーブル、81 表示部、100、101、102 電力計測用ネットワーク、110、111、112 ネットワーク、130 ネットワーク、200 無線、300 電力監視パソコンPC 電力監視用。
Claims (4)
- PLC結合器と、
このPLC結合器に接続され、電圧値、電流値または電力量に関するデータ処理を行うメイン処理端末と、
前記メイン処理端末に接続された第1無線通信手段と、
前記メイン処理端末と前記第1無線通信手段との間でデータ変換を行う第1データ変換手段と、
前記第1無線通信手段と無線通信によるデータ通信を行う第2無線通信手段と、
電圧値、電流値または電力量を検出するセンサと、
前記センサに接続され、電圧値、電流値または電力量の計測処理を行うスレーブ処理端末と、
前記第2無線通信手段と前記スレーブ処理端末との間でデータ変換を行う第2データ変換手段と
を備え、前記スレーブ処理端末または前記第2データ変換手段は、電圧値、電流値または電力量、またはこれらの値を処理して得られるデータを格納するデータ格納手段を備えることを特徴とするPLC結合器を用いた電力監視システム。 - 前記スレーブ処理端末は、電圧値、電流値または電力量の所定の閾値を記憶保持しており、
前記センサによって検出される電圧値、電流値または電力量が前記所定の閾値を超えた場合に異常と判定する異常判定部と、
電圧値、電流値または電力量が異常判定部によって異常と判定された場合に、異常フラグを格納する異常状態格納部と
を備え、前記第2無線通信手段を通じて、前記異常フラグに基づく異常情報を前記マスタ処理端末に伝達することを特徴とする請求項1記載のPLC結合器を用いた電力監視システム。 - 前記マスタ処理端末には、無線通信によって複数のスレーブ処理端末が接続されていることを特徴とする請求項1または2記載のPLC結合器を用いた電力監視システム。
- 前記第1無線通信手段と前記第2無線通信手段との間に、無線通信を中継する無線通信中継手段を備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項記載のPLC結合器を用いた電力監視システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005290067A JP2007104191A (ja) | 2005-10-03 | 2005-10-03 | Plc結合器を用いた電力監視システム |
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ID=38030704
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JP (1) | JP2007104191A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009123404A1 (ko) * | 2008-04-04 | 2009-10-08 | 주) 한국통신 | 전력선 통신을 이용한 옥내 통신 중계 시스템 및 방법 |
CN101819712A (zh) * | 2010-05-05 | 2010-09-01 | 无锡科尔华电子有限公司 | 输电线路无线综合数据采集、监测方法及系统 |
-
2005
- 2005-10-03 JP JP2005290067A patent/JP2007104191A/ja active Pending
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