JP2007096435A - Damper - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、スピーカに用いられるダンパーに関するものである。 The present invention relates to a damper used for a speaker.
一般にスピーカは、図2に示されるように磁気回路1に可動可能に配置されたボイスコイル体2を振動板3の内周端に接続し、振動板3の外周端をエッジ4を介してフレーム5に接続し、さらに、このボイスコイル体2とフレーム5をダンパー6で接続した構造となっている。従来のダンパー6はウレタン、発泡ゴム、SBRゴムや布などの材料を波板状のコルゲート構造としたものであり、このコルゲート構造とすることで所定の弾性率を確保し、ボイスコイル体2の駆動時におけるローリングを抑制するものである。
As shown in FIG. 2, a speaker generally has a
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1(特に図8)が知られている。
しかしながら、ダンパー6を波板状のコルゲート構造とした場合、ボイスコイル体2の幅がある振幅量より大きくなると急激に負荷が大きくなって、スピーカのパワーリニアリティが非直線性を示すようになり、結果としてスピーカの歪みの原因となっていた。
However, when the damper 6 has a corrugated structure in the form of a corrugated plate, when the width of the
そこで、本発明は、スピーカの歪みを抑制することを目的とする。 Therefore, an object of the present invention is to suppress speaker distortion.
そして、この目的を達成するために本発明のダンパーは、コルゲート構造部の外周に平板状の板バネを設けた構成としたのである。 In order to achieve this object, the damper of the present invention has a configuration in which a flat plate spring is provided on the outer periphery of the corrugated structure.
この構成により、スピーカの歪みを低減できるのである。 With this configuration, distortion of the speaker can be reduced.
以下、本発明の一実施形態について図を用いて説明する。なお、背景技術として上述した構成と同様の構成については同じ符号を付して説明する。 Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. In addition, the same code | symbol is attached | subjected and demonstrated about the structure similar to the structure mentioned above as background art.
図1は本発明のスピーカを示す断面図であり、すり鉢状のフレーム5の底部中央に配置された磁気回路1は、円板状マグネット1a、円板状プレート1b、円筒状のヨーク1cを組み合わせて接着することにより形成され、ヨーク1cの側壁部分の内周側面とプレート1bの外周側面間により、磁気回路1における上面側に向けて開口した磁気ギャップ8が形成されている。
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a speaker of the present invention. A
また、ボイスコイル体2は円筒状の本体2aの外周部にコイル2bが巻き付けられた構造であり、磁気ギャップ8に対して上下方向に可動可能に配置されたもので、ボイスコイル体2の上部外周部分に接続された振動板3を振動させる構造となっている。なお、ボイスコイル体2の上端部分には防塵対策としてのダストキャップ9が設けられている。
The
振動板3はスピーカの発音源となる部分であり、高い剛性と内部損失を両立したパルプおよび樹脂を主な材料としたもので、その外周端部分が上方に突出したエッジ4を介してフレーム5の開口端部分に接続され、内周端部分がボイスコイル体2に固定されている。なお、エッジ4は振動板3に可動負荷をできるだけ加えないようにウレタン、発泡ゴム、SBRゴムや布などの材料で形成されている。
The
ダンパー12は、その内周のコルゲート構造部10と外周の板バネ11により構成されている。そしてコルゲート構造部10の内周端部分がボイスコイル体2の振動板3固定部よりも磁気回路1側に接続され、またコルゲート構造部10外周端部分に、別体の板状の板バネ11が固定され、この板バネ11の外周がフレーム5に接続されている。なお、このコルゲート構造部10は波板状のリング構造となっており、ボイスコイル体2の可動に対応して伸縮する構造とするとともに、振動板3に設けられたエッジ4と同様に振動板3に可動負荷を出来るだけ加えないようにウレタン、発泡ゴム、SBRゴムや布などの材料で形成されている。
The
ボイスコイル体2のコイル2bに音声信号を印加することで磁気ギャップ8の磁界と反応しボイスコイル体2が上下方向に可動し、この可動により振動板3が振動してスピーカから音が発信されるものであり、特に、コルゲート構造部10の外周端部分に板バネ11を設けたことによりスピーカの歪みが抑制され、さらにスピーカの駆動効率が高められたものとなっている。
When a voice signal is applied to the
ダンパー12は、本来、その両端がフレーム5とボイスコイル体2に接続されて、ボイスコイル体2の可動時におけるローリングを抑制するものであり、ボイスコイル体2の可動に追従し易くするため、波板状のコルゲート構造部10を設けて弾性をもたせている。
The
しかし、波板状のコルゲート構造部10を設けた場合、ボイスコイル体2の振幅量が小さい時は、ボイスコイル体2の可動に大きな負荷となることは少ないが、ボイスコイル体2の振幅量が所定の状況以上に大きくなると急激に負荷が大きくなってしまう。
However, when the
そこで、本実施形態では、コルゲート構造部10の外周部を板バネ11を介してフレーム5に接続したものであり、この様にすればボイスコイル体2の可動幅が大きくなり、コルゲート構造部10が負荷となってきた時に板バネ11に応力が加わるようになり、この応力に応じて板バネ11が弾性変形することになる。
Therefore, in the present embodiment, the outer peripheral portion of the
このためこの様にボイスコイル体2の振幅量が大きくなってきた時にもダンパー12によりその振幅が阻害されにくくなり、駆動効率の低下が抑制されることになる。
For this reason, even when the amount of amplitude of the
なお、このようにコルゲート構造部10を、板バネ11を介してフレーム5に接続する構成においては、先にも述べたようにボイスコイル体2の可動幅がある程度大きくなるまでは波板状のコルゲート構造部10によりパワーリニアリティの直線性が確保でき、ボイスコイル体2の可動幅が所定以上となりその直線性が確保しにくくなった場合に板バネ11の弾性によりその直線性を補なうものであることから、板バネ11の弾性率はコルゲート構造部10の弾性率より大きく(硬く)設定することが望ましい。
In the configuration in which the
また、コルゲート構造部10と板バネ11とはそれぞれ異なる弾性率を有し、ボイスコイル体2の可動幅に応じて両者が独立して機能するように設定することが望ましく、コルゲート構造部10と板バネ11との間、より具体的にはコルゲート構造部10と板バネ11との接続領域においてその領域の弾性率をコルゲート構造部10と板バネ11の弾性率より大きく(硬く)設定することで両者の独立性を確保できる。
Further, it is desirable that the
なおコルゲート構造部10と板バネ11との接続領域の弾性率をコルゲート構造部10と板バネ11との弾性率より大きく設定するにあたっては、例えばコルゲート構造部10と板バネ11とを接着する接着剤の種類をアクリル系などの硬質接着剤を用いたり、コルゲート構造部10と板バネ11とをインサートモールドにより一体化しその部分の厚みを大きく(硬く)したり、接続領域に補強材料を貼り付けたりする。
In setting the elastic modulus of the connection region between the
また、スピーカの発音領域となる振動板3のパワーリニアリティの直線性を確保しようとした場合、先に述べたコルゲート構造部10と板バネ11との複合体を最適化するだけではなく、さらに、コルゲート構造部10と板バネ11との複合体と振動板3に設けられたエッジ4との関係を規定することが望ましい。
Further, when trying to ensure the linearity of the power linearity of the
すなわち、この関係において重要となるのはスピーカの実質的な発音源となる振動板3が如何に自由に上下に均等に振動できるかという点であり、この点を考慮した場合には振動板3における直線性を最大限活用するためにコルゲート構造部10と板バネ11との複合体の弾性率を振動板3に設けられたエッジ4の弾性率に比べ同等に設定することが望ましい。
In other words, what is important in this relationship is how the
また、エッジ4と板バネ11間に囲まれた領域に位置する振動板3、ボイスコイル体2およびコルゲート構造部10は一体化された剛体と見なせることから、エッジ4、板バネ11の間隔を大きくすればボイスコイル体2のローリングを抑制し、歪みを低減できる。
Further, since the
本発明は、スピーカにおいて、スピーカの歪みを低減させることができるとともに、駆動効率を改善することができ、特に小型のスピーカに有用である。 INDUSTRIAL APPLICABILITY The present invention can reduce distortion of a speaker and improve driving efficiency, and is particularly useful for a small speaker.
1 磁気回路
2 ボイスコイル体
3 振動板
4 エッジ
5 フレーム
8 磁気ギャップ
10 コルゲート構造部
11 板バネ
12 ダンパー
DESCRIPTION OF
Claims (3)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005279702A JP2007096435A (en) | 2005-09-27 | 2005-09-27 | Damper |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005279702A JP2007096435A (en) | 2005-09-27 | 2005-09-27 | Damper |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007096435A true JP2007096435A (en) | 2007-04-12 |
Family
ID=37981650
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005279702A Pending JP2007096435A (en) | 2005-09-27 | 2005-09-27 | Damper |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007096435A (en) |
-
2005
- 2005-09-27 JP JP2005279702A patent/JP2007096435A/en active Pending
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