JP2007093114A - 燃焼装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】潜熱回収機能を備えた高効率の燃焼装置の潜熱回収用熱交換器の洗浄を効率よく行うようにする。
【解決手段】第2熱交換器7の近辺に洗浄水を噴射するための洗浄ノズル17を設けている。また、第2熱交換器7に噴射された洗浄水は中和装置10に流れ込んで中和処理される。さらに、中和装置10と洗浄ノズル17を循環管路20で接続して中和装置10を通過した洗浄水を洗浄ノズル17に戻して再度第2熱交換器7の洗浄に用いるようにしている。
【選択図】図3

Description

本発明は、燃焼装置に関し、特に潜熱回収機能を備えた高効率の燃焼装置に関する。
給湯器などの燃焼装置では、一般に、顕熱を利用して水を加熱するだけであるが、近年、省エネルギーや環境保護の観点から、燃焼装置にも従来より高い熱効率が求められている。このような燃焼装置には、例えば、燃焼によって発生した燃焼排気中の潜熱を回収することによって熱効率を向上させるようにした高効率の燃焼装置が知られている。このような潜熱回収機能を備えた燃焼装置では、潜熱回収に伴って強酸性のドレン水(凝結水)が発生するため、ドレン水の付着する部位には、腐食に強い高価な材料を使用する必要があった。
或いは、特許文献1(特開平6−229699号公報)のようにドレン水の付着する部位を洗浄するための洗浄手段を設けて、腐食しないようにしていた。具体的には、特許文献1に記載の洗浄手段は、ドレン水が付着する部位に洗浄水を噴射して、洗浄水とともにドレン水を洗い流し、腐食を防止している。また、ドレン水の混じった洗浄水は中和槽で中和して下水に排水している。
しかしながら、ドレン水の混じった水は中和槽を通って下水に排水しているので、充分な洗浄を行うためには大量の水が必要であった。また、ドレイン水の混じった洗浄水が中和槽に流れず、液滴となって付着していると、その液滴の付着した部分が腐食されてしまうという問題があった。
特開平6−229699号公報
本発明は上記のような技術的課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、洗浄水を大量に使用することなく潜熱回収用熱交換器に付着したドレイン水を充分に洗い流すことができる燃焼装置を提供することにある。
本発明の燃焼装置は、燃料を燃焼させた燃焼排気の潜熱を利用する潜熱回収用熱交換器を設けた燃焼装置において、前記潜熱回収用熱交換器に洗浄水を散布する散水部と、前記潜熱回収用熱交換器から流れ落ちた洗浄水を受ける排水受けと、排水受けに流れ落ちた洗浄水を中和するための中和装置と、前記中和装置を通過した洗浄水を前記散水部へ供給するための循環管路とを備えたことを特徴としている。
本発明の燃焼装置によれば、一度、潜熱回収用熱交換器に散布されてドレン水を洗い流した洗浄水を中和槽で中和した後に、再び散水部から潜熱回収用熱交換器に散布するようにしているので、洗浄水の使用量を少なくすることができる。さらに、中和槽を通過した洗浄水は中和剤によってアルカリ化されているので、潜熱回収用熱交換器に散布されると同時にその場でドレン水を中和させることができる。
本発明の燃焼装置の実施態様は、前記循環管路に前記中和装置を通過した洗浄水を貯めるタンクを設け、かつ該タンクと前記中和装置との中間に前記中和装置を通過した洗浄水を排出するための排出管路を設け、前記循環管路と前記排出管路の接続部に三方弁を設けて前記三方弁を前記タンク側と前記排出管路側とで切替可能としたことを特徴としている。
本発明の燃焼装置の実施態様によれば、中和装置を通過して中和剤を溶解した洗浄水をタンクに溜めておくことができるので、中和装置を通過した洗浄水を散水部へ安定して供給することができ、効率よく潜熱回収用熱交換器の洗浄をおこなうことができる。また、循環管路と排出管路の接続部に三方弁を設けて三方弁をタンク側と排出管路側とで切替可能としているので、中和装置を通過した洗浄水をタンク側へ送ってタンク内に溜めることができ、あるいは中和装置を通過した洗浄水がタンクへ流れないようにしてタンク内や循環管路に残っている洗浄水を排出管路から排水溝などに排出させることができる。
本発明の燃焼装置の別な実施態様は、前記排水受けの上面に、洗浄水が排水受けの上面に残りにくくするための凹凸パターンを設けたことを特徴としている。
本発明の燃焼装置の別な実施態様によれば、排水受けの上面に設けた凹凸パターンにより表面張力を減少させることができるので、洗浄水が排水受けの上で広がって残滴が残らず中和装置内に流れ込む。
本発明の燃焼装置のさらに別な実施態様は、前記潜熱回収用熱交換器の配管の断面形状が、鉛直方向に長軸を有する楕円形状であることを特徴としている。
本発明の燃焼装置のさらに別な実施態様によれば、潜熱回収用熱交換器の配管に付着したドレン水や洗浄水が流れ落ちやすくなるので、配管に残って配管を腐食したり痛めたりしにくくなる。
本発明の燃焼装置のさらに別な実施態様は、前記潜熱回収用熱交換器の配管にドレン水及び洗浄水を流れ落ちやすくするための誘導板を設けたことを特徴としている。また、本発明の燃焼装置のさらに別な実施態様は、前記潜熱回収用熱交換器に付着したドレン水及び洗浄水を流れ落ちやすくするために前記潜熱回収用熱交換器の配管を水平方向から傾けたことを特徴としている。
本発明の燃焼装置のさらに別な実施態様によれば、潜熱回収用熱交換器に付着したドレン水及び洗浄水は、誘導板を伝わって排水受けに流れ落ちることができる。また、潜熱回収用熱交換器に付着したドレン水及び洗浄水のそれぞれが重力だけでは、排水受けに落ちることができない程度の大きさであっても、配管を傾けておけば配管表面を流れている間にそれらが集まって大きくなるので、流れ落ちやすくなる。
以下、本発明の実施例を図面に従って詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施例に限定されるものでないことは勿論である。
図1は、本発明の実施例1にかかる燃焼装置(給湯器)1を示す正面図である。図2は、その内部構造を示す概略断面図である。図2に示すように、燃焼装置1の外装ケース2内には燃焼室3が設けられており、燃焼室3内の下部にはバーナー4が設けられ、燃焼室3の底面にはバーナー4に燃焼用空気を供給するための送風機5が設けられている。さらに燃焼室3内においては、バーナー4の上方空間に顕熱回収用の第1熱交換器6と潜熱回収用の第2熱交換器7とが配設されている。顕熱回収用の第1熱交換器6は、特に図示しないが熱交換用フィンを有する配管によって構成されており、潜熱回収用の第2熱交換器7はフィンのない配管を比較的緻密に配置することによって構成されている。また、第1熱交換器6と第2熱交換器7は、水の流れの上流側に第1熱交換器6、下流側に第2熱交換器7が配置されている。第2熱交換器7の下方には、第2熱交換器7で発生したドレン水を回収するドレン部8(排水受け)が設けられている。ドレン部8は、第2熱交換器7から落ちてきたドレン水を受けて排水口9から排出できるよう、排水口9に向けて下り傾斜している。
外装ケース2内には、中和装置10が納められている。外装ケース2の前面はフロントカバー12となっており、このフロントカバー12を固定しているネジを緩めフロントカバー12を外すことにより容易に中和装置10のメンテナンスを行うことができるように構成されている。前記外装ケース2には、給湯のための入水管路13と、熱交換加熱された温水の給湯管路14と、バーナー4への燃料供給管路15とが接続されている。また、入水管路13には、水量センサ39が設けられており、入水管路13への水の供給の有無により、給湯動作中か給湯動作が終了したかを判断できるようになっている。
図3は、上記第1熱交換器6と第2熱交換器7の構造を具体的に表した図である。図3により、本実施例1の燃焼装置1による給湯原理を簡単に説明する。外部の上水道から入水管路13に水が供給されると、この水は第1熱交換器6、第2熱交換器7を順番に通過し、両熱交換器6、7で加熱された湯は給湯管路14から外部へ出湯される。
一方、燃料供給管路15からは燃料、例えばガスが供給され、バーナー4で燃やされると燃焼排気は第1熱交換器6、第2熱交換器7を通過する間に自己が保有する顕熱、潜熱を熱交換器6、7に与え、これによって熱交換器6、7内を流れる水が加熱され、温水となって給湯管路14から出湯される。第2熱交換器7を経た燃焼排気は、排気口16から外部に排気される。この時、第2熱交換器7には、燃焼排気が潜熱を失うことによって凝縮してドレン水となり付着する。
このようにバーナー4で発生した燃焼排気は、第1熱交換器6を通過した後、矢符で示すように流れ、第2熱交換器7の管群の間をすり抜けて流れる時に第2熱交換器7と露点以下になるまで熱交換し、その潜熱を第2熱交換器7に与えると同時に、温度が低くなった燃焼排気は潜熱を放出して凝縮し、第2熱交換器7の付近でドレン水を発生させる。このドレン水はドレン部8に流れ落ち、ドレン部8を流れて排水口9から中和装置10内に流れ込む。
図4は、図2のX方向からみた第2熱交換器7の概略側面図である。第2熱交換器7は、ヘッダ49と複数の配管41で構成されている。ヘッダ49には、接続配管50と、熱交換された温水を使用者に供給するための給湯管路14が接続されており、接続配管50から第2熱交換器7に供給された温水は、ヘッダ49で各配管41に分配され、効率よく燃焼排気中の潜熱を回収して加熱される。また、熱交換された各配管41を流れる温水はヘッダ49で合流されて、給湯管路14へ流れこみ、シャワーなどへ供給される。また、特に図示しないが、接続配管50の他方端は第1熱交換器6に接続されている。
第2熱交換器7は、燃焼排気の潜熱を回収して第2熱交換器7内の温水を加熱するので、第2熱交換器7の配管41表面には、凝縮した酸性の燃焼排気(ドレン水)が付着する。第2熱交換器7の配管41は、断面が上下方向に長軸を有する楕円形になっており、付着したドレン水が速やかに配管41から流れ落ちやすいようになっている。さらに、第2熱交換器7の配管41には、図4に示すようにドレン誘導板42が取り付けられており、配管41の表面から流れてきたドレン水がドレン誘導板42を伝って下のドレン部8に流れ落ちやすくなっている。また、第2熱交換器7の配管41は、ドレン誘導板42に向かって下り傾斜となるように傾けられてややV字状に湾曲しており、ドレン水がドレン誘導板42に集まって大きな集合となって流れ落ちやすくなっている。ドレン誘導板42は、図5に示すように平板状の板に第2熱交換器7の配管41を挿通するための孔40が設けられるとともに、ドレン誘導板42はドレン水が流れ落ちやすくするために下方先端部48の大きさ(厚み及び幅)が他の部分と比べて小さくなっている。図3に示すように、第2熱交換器7の近傍には、洗浄水を噴射して第2熱交換器7で発生したドレン水を洗い流すため洗浄ノズル17(散水部)が設けられている。なお、特に図示しないが洗浄ノズル17は、第2熱交換器7の配管41の全体を洗浄できるように第2熱交換器7の周囲に複数個設置されている。洗浄ノズル17には、他端が上水道に接続された洗浄水供給配管18が接続されており、上水道から洗浄水水を洗浄ノズル17に供給できるようになっている。
さらに、ドレン部8の上面(洗浄水の流れる面)には、図6に示すように谷部43と台地部44からなる比較的細かな凹凸パターンが形成されており、谷部43と台地部44が形成されることにより洗浄水の表面張力が低くなり、洗浄水がドレン部8の全体に広がって残滴なく確実に排水される。
中和装置10は柔軟なパイプ11によって排水口9と接続されており、ドレン部8で回収されたドレン水を受け入れて中和処理を行う。また、中和装置10は、排出管路19が設けられており、排出管路19を通して中和した洗浄水を排水溝66から下水道などに排水することができる。また、洗浄水供給配管18と排出管路19を接続するようにして循環管路20が設けられている。洗浄水供給配管18と排出管路19の循環管路20が接続する箇所にはそれぞれ電動三方弁45、46が設けられており、中和した洗浄水を下水道などに排水せずに循環管路20を通して洗浄ノズル17に洗浄水として供給することができる。また、循環管路20にはポンプ47が設られており、ポンプ47を動作させて中和装置10で中和された洗浄水を洗浄ノズル17に送り込んで噴射し、第2熱交換器7に付着しているドレン水を洗い流せるようにしている。中和装置10で中和された洗浄水を循環させて第2熱交換器7の洗浄水として再利用することにより、常に上水道から水を供給する必要が無く、水の節約及び排水量を削減することができる。また、中和装置10で中和されて排出管路19に流れ出る洗浄水は、若干アルカリ性を示す。したがって、中和装置10を通過した洗浄水は、単にドレン水を洗い流すだけでなく、ドレン水をその場で中和して酸性度を下げることができるので、第2熱交換器7に洗浄水の残滴が残ってしまったとしても、第2熱交換器7の素材を腐食しにくい。
図7は、中和装置10の構造を示す断面図である。中和装置10は、中和槽21の内部に複数の中和剤ユニット31を納めたものである。中和槽21はプラスチック成型品であって、その内部には隔壁23a、23bによって仕切られた複数のユニット収納室22が設けられている。隔壁23aと隔壁23bは交互に配列されており、隔壁23bの下端は中和槽21の底面に達し、隔壁23aの上端は隔壁23bの上端よりも少し上に飛び出している。また、中和槽21の底部にはドレン水を転流させるための空間26が形成されており、該空間26とユニット収納室22の間は仕切り板24によって仕切られており、仕切り板24にはドレン水を通過させるための孔25が複数開口されている。中和槽21の一方側面にはドレン水導入口27が設けられ、他方側面は排出管路19と接続されており、中和槽21の上面は蓋29で覆われている。
中和剤ユニット31は、中和槽21の各ユニット収納室22内に納まる大きさのスティック状に形成されており、中和槽21の蓋29を開いて上方からユニット収納室22内に挿入され仕切り板24により支持される。中和剤ユニット31は、図8に示すように通水性を有する容器32内に粒子状ないし塊状の中和剤34を一定量納めたものである。中和剤34としては、炭酸カルシウムのように反応が遅く、定常状態では洗浄水が強アルカリまで呈しないようなものが好ましい。
中和槽21内には、このような中和剤ユニット31を複数納めてあり、ドレン水導入口27からドレン水が流入すると、ドレン水はユニット収納室22内に納められた中和剤ユニット31内を流れて中和処理される。また、図7に矢符で示すようにドレン水は、仕切り板24の孔25と空間26を通って隣接するユニット収納室22の中和剤ユニット31内を流れ、或いは隔壁23bの上端を越えて隣接するユニット収納室22の中和剤ユニット31内を流れる。こうして中和処理されたドレン水は排出管路19を流れて排水溝66などに排出される。或いは、電動三方弁45、46を切り替えてポンプ47を稼働することにより排出管路19から循環管路20に流入して、再び洗浄ノズル17から噴射され、第2熱交換器7の洗浄に再利用される。
中和処理が進むと、中和剤ユニット31内の中和剤34が消耗するので、中和剤34が消耗した場合には、燃焼装置1のフロントカバー12を開き、内部に納められた中和装置10の蓋29を開いて、中和剤34が消耗した中和剤ユニット31(容器32)を抜き出して、新しい中和剤ユニット31を中和装置10内に補填する。新しい中和剤ユニット31を中和槽21内に入れ終わったら、中和槽21の蓋29を取り付け、フロントカバー12を閉めてネジで止める。
燃焼装置1は、内蔵のコントローラ51(制御手段)によって運転制御される。リモコン52は、遠隔から燃焼装置1を操作するものであり、電源スイッチ53、カランからの出湯と停止を行うための給湯運転スイッチ54を備えている。また、リモコン52とコントローラ51は、信号線55を通じて接続されている。
図9は燃焼装置1における、コントローラ51を中心とする電気的な構成を示す機能ブロック図である。コントローラ51は、ROM、EEPROM等のメモリに格納されている運転処理のプログラムに従って燃焼装置1をマイコン制御するものである。すなわち、図9に示すように、コントローラ51は、リモコン52や水量センサ39からの信号を受け取り、それに応じて所定の手順で送風機5、バーナー4、ポンプ47、三方弁45、46を制御することにより、第2熱交換器7の洗浄を行う。
図10は燃焼装置1による第2熱交換器7の洗浄の動作を表わしたフロー図である。以下、図10に従って燃焼装置1による第2熱交換器7の洗浄運転の開始から終了までを説明する。なお、給湯運転の動作については省略し、第2熱交換器7の洗浄の動作を中心に説明する。また、洗浄運転開始前は上水道から洗浄水供給配管18には、水を供給していないものとする。
図示しない給湯カランを操作して給湯を停止することにより、第1熱交換器6及び第2熱交換器7に流れる水の供給を停止する(ステップS11)と、水量センサ39で入水管路13内の水の流量を検出し、流量が最低作動流量以下になっていれば(ステップS12でYesの場合)、バーナー4へのガスの供給が停止されてバーナー4の燃焼を終了し、第1熱交換器6及び第2熱交換器7の加熱を終了する(ステップS13)。バーナー4の燃焼を終了すると、電動三方弁46の上水道側と循環管路20側を半開状態に切り替え、上水道及び循環管路20の両方から洗浄ノズル17へ洗浄水を供給できるようにする(ステップS14)。また、電動三方弁45の排水溝66側と循環管路20側を半開状態に切り替え、中和装置10を通過した洗浄水の一部が循環管路20側へ流れ、他の一部が排水溝66へ排水されるようにする(ステップS15)。両電動三方弁45、46を前記のように切り替えるとともに、上水道から洗浄ノズル17に洗浄水の供給を開始する(ステップS16)。また、ポンプ47を動作させて、中和装置10を通過した洗浄水の一部を循環管路20へ循環させ洗浄ノズル17へ送る(ステップS17)。なお、上水道から洗浄ノズル17への洗浄水の供給により、循環管路20から洗浄ノズル17へ供給される洗浄水の不足を補うようにしている。この状態でしばらく第2熱交換器7の洗浄を行い、循環管路20内が洗浄水で満たされて洗浄ノズル17へ供給される洗浄水の水量が循環管路20だけで充分供給可能となるT1時間が経過する(ステップS18でYesの場合)と、上水道から洗浄水の供給を停止し(ステップS19)、電動三方弁46の上水道側を閉止し、循環管路20側を開成させる(ステップS20)とともに電動三方弁45の排水溝66側を閉止し、循環管路20側を開成させて(ステップS21)、洗浄ノズル17、第2熱交換器7、中和装置10、循環管路20の間で洗浄水を循環させながら第2熱交換器7の洗浄を行う。つまり、第2熱交換器7は、中和装置10を通過した洗浄水で洗浄される。また、中和装置10を通過した洗浄水は、中和剤により若干アルカリ性を示す。所定の洗浄時間(T2時間)が経過する(ステップS22でYesの場合)と、ポンプ47を停止(ステップS23)し、電動三方弁45を排水溝66側が開成し循環管路20側を閉止するように切り替え(ステップS24)て洗浄水を排水溝66に排水し、洗浄運転を終了する。
以上説明したように、中和装置10を通過した洗浄水をポンプ47で循環させて第2熱交換器7の洗浄を行うようにしているので、その分、上水道からの水の消費を節約することができ、かつ、中和装置10を通過した洗浄水は、中和剤34が溶解しているので、第2熱交換器7に付着したドレン水を洗い流すだけでなく、その場でドレン水を中和しながら洗い流すことができるので、ドレン水による第2熱交換器7の腐食を防止できる。また、第2熱交換器7の配管41は、ドレン誘導板42に向けて傾けてあるので、ドレン水及び洗浄水がドレン誘導板42を介して流れ落ちやすくなっている。さらに、ドレン部8の上面には、谷部43及び台地部44を形成することにより上面が平坦な場合に比べて表面張力が低く、洗浄水をドレン部8の上面で広げて残滴が残らず排水される。したがって、第2熱交換器7の配管41及びドレン部8にドレン水が付着して残留しにくく、配管41及びドレン部8のドレン水による腐食を防止できる。
なお、ステップS24の後に電動三方弁46を洗浄水供給配管18の上水道側と洗浄ノズル17側が接続されるように切り替えて、洗浄ノズル17に水を供給し、第2熱交換器7に付着した中和装置10を通過した洗浄水を洗い流すようにしてもよい。また、本実施例においては、第2熱交換器7の横側に洗浄ノズル17を設けて洗浄水を噴射するようにしたが、第2熱交換器7の横側に限らず上側から洗浄水が雨のように降り注ぐように散布して、第2熱交換器7を均一に洗浄できるようにしてもよい。
また、第2熱交換器7に設けたドレン誘導板42は、図11に示すようにドレン部8の排水口9の近傍に設けるようにしてもよい。そうすることにより、ドレン誘導板42から流れ落ちるドレン水及び洗浄水は排水口9の近傍に流れ落ちるので、速やかに排水口9から中和装置10内へ排水される。
また、第2熱交換器7の洗浄運転は、所定時間を経過すると終了するようにしたが、排水口9にpH計を取り付けて、排水口9を流れる洗浄水のpHが所定値以上になると洗浄を終了するようにしてもよい。さらに、本実施例においては、給湯運転を終了してから洗浄運転を開始するようにしたが、給湯運転中でも所定時間間隔で洗浄運転を並行して行うようにしてもよい。
変形例としては、第2熱交換器7の配管41の断面形状を楕円形にする代わりに、表面にドレン部8のような谷部及び台地部を設けた配管58を用いることによって、表面張力を低減させてドレン水が流れ落ちやすいようにしてもよい。また、配管41と配管58を組み合わせた形状、つまり断面形状が楕円形でかつ谷部及び台地部を有する形状にしてもよい。
本発明の実施例2に係る燃焼装置61は、実施例1に示した燃焼装置1よりも第2熱交換器7の洗浄を効率よくおこなうことができ、かつ使用する水道水の量を節約できるように提案されたものである。図12に燃焼装置61の第1熱交換器6と第2熱交換器7の構造を具体的に表した図を示す。燃焼装置61は、燃焼装置1の循環管路20のポンプ47よりも上流側にタンク62を設け、中和装置10を通過した洗浄水をタンク62に貯めておけるようにしたものである。すなわち、中和装置10の出口に接続された排出管路19に設けた電動三方弁45から循環管路20を分岐させてあり、この電動三方弁45とポンプ47との中間において循環管路20にタンク62を設けている。
従って、中和装置10側からタンク側62に連通するように電動三方弁45を切り替えて、中和装置10内の洗浄水を落差によりタンク62内に導くようになっている。タンク62には、水位センサ65を設けてタンク62内の洗浄水の水位を検出し、所定の水位に制御するようにしている。また、タンク62の底面には、他端が排出管路19に導かれたタンク排水管63が接続されており、タンク排水管63には開閉弁64が設けられている。よって、中和装置10を通過した洗浄水をタンク62に貯めておくことができ、また、タンク62内の洗浄水は、開閉弁64を開くことによってタンク排水管63から排水溝66に排水することができる。
図13に燃焼装置61による第2熱交換器7の洗浄の動作を表わしたフロー図を示す。以下、図13に従って燃焼装置61による第2熱交換器7の洗浄運転の開始から終了までを説明する。ただし、実施例1の燃焼装置1と同じ動作については省略し、燃焼装置1と異なる動作を中心に説明する。また、洗浄運転開始前は上水道から洗浄水供給配管18には、水を供給していないものとする。
ステップS11〜ステップS16及びステップS25においては、バーナーを消火してタンク排水管63の開閉弁64を閉じた(ステップS25)後、両三方弁45、46をいずれも半開状態に切り替えた(ステップS14、S15)後、上水道から洗浄水の供給する(ステップS16)。ただし、電動三方弁45の排水溝66側は若干開いておく程度であってもよい。この時には、上水道から供給された洗浄水によって第2熱交換器7の洗浄が行なわれると共に、洗浄水の一部がタンク62内に溜められる。こうして、タンク62に洗浄水をため、水位センサ65で検出しているタンク62内の水位が所定水位Hに達するまで待つ(ステップS26)。この水位Hは洗浄用に用いるのに充分な水量が得られる水位であり、かつ、タンク62から洗浄水が溢れる恐れのない水位である。
タンク62内の水位が所定水位Hに達したらポンプ47を動作させて(ステップS17)タンク62内の水を循環管路20へ送り出し、若干の所定時間T1の間、循環管路20内の空気抜きを行なう(ステップS18)。よって、このときには上水道及び循環管路20の両方からから洗浄ノズル17へ洗浄水を供給して第2熱交換器7の洗浄が行なわれる。
所定時間T1(ステップS18)が経過すると上水道からの洗浄水の供給を停止する(ステップS19)とともに、両三方弁を切り替えて電動三方弁46の上水道側と電動三方弁45の排水溝66側を閉止し(ステップS20〜S21)、タンク62内の洗浄水のみで第2熱交換器7の洗浄を行う。所定時間T2(洗浄時間)が経過する(ステップS22でYesの場合)と、ポンプ47を停止し(ステップS23)、電動三方弁45を排水溝66側が開成し循環管路20側が閉止するように切り替える(ステップS24)とともに開閉弁64を開成して(ステップS27)、洗浄水を排水溝66に排水し、洗浄運転を終了する。
したがって、実施例2によれば、タンク62に中和装置10を通過した洗浄水を貯めることによって、中和剤34が溶解した洗浄水を洗浄ノズル17へ安定して供給することができ、効率よく第2熱交換器7の洗浄をおこなうことができる。また、タンク62に洗浄水を溜める際には、水位センサ65によってタンク62内の水位を監視しているので、洗浄水が溢れることがない。また、実施例2では、洗浄運転が終了した後には、タンク62内の洗浄液を直ちに排水するようにしているので、中和剤34を含んだ洗浄液によってタンク62が傷むのを防ぐことができる。
なお、ステップS30において、開閉弁64を開成してタンク62内の洗浄水を排水してしまわず、次回以降の第2熱交換器7の洗浄に利用するようにすれば、第2熱交換器7の洗浄毎にタンク62内に洗浄水を貯める必要がなく水道水の使用量を節約できる。また、タンク62内の洗浄水を排水しない場合は、洗浄水がタンク62内に貯められた状態で所定時間以上使用したり或いは経過すると開閉弁64を開いて排水するようにしてもよい。
また、上記実施例1、2では、ステップS20で上水道側を閉止し、ステップS21で排水溝66側を閉止しているので、ステップS22における洗浄動作で使用される上水道の水量を最小にすることができる。このような動作状態では、洗浄水が繰り返し使用されるので、洗浄水が汚れたり、アルカリ性が強くなったりする恐れがある場合には、ステップS20で上水道側と循環管路20側をそれぞれ半開にし、ステップS21で排水溝66側とタンク62側をそれぞれ半開にしてもよい。こうすれば、洗浄水の半分を循環させて繰り返し使用し、洗浄水の半分を新しい水道水に入れ替えることができ、洗浄水が汚れにくくなる。
図1は、本発明の実施例1に係る燃焼装置の正面図である。 図2は、図1の燃焼装置の構成を示す概略図である。 図3は、燃焼装置内の第1及び第2熱交換器を示す図である。 図4は、第2熱交換器の概略側面図である。 図5は、第2熱交換器に用いられているドレン誘導板の正面図である。 図6は、第2熱交換器に用いられているドレン部の概略斜視図である。 図7は、中和装置の断面図である。 図8は、図7の中和装置内に納められている中和剤ユニットの断面図である。 図9は、図1の燃焼装置のコントローラの働きを説明するための機能ブロック図である。 図10は、図1の燃焼装置の動作を説明するフロー図である。 図11は、本発明の実施例1に係る燃焼装置の変形例の第2熱交換器の概略側面図である。 図12は、本発明の実施例2に係る燃焼装置の第1及び第2熱交換器を示す図である。 図13は、図12の燃焼装置の動作を説明するフロー図である。
符号の説明
1 燃焼装置
2 外装ケース
3 燃焼室
4 バーナー
5 送風機
6 第1熱交換器
7 第2熱交換器
8 ドレン部
9 排水口
10 中和装置
11 パイプ
12 フロントカバー
13 入水管路
14 給湯管路
15 燃料供給管路
17 洗浄ノズル
18 洗浄水供給配管
19 排出管路
20 循環管路
21 中和槽
27 ドレン水導入口
39 水量センサ
41 配管
42 ドレン誘導板
45、46 電動三方弁
47 ポンプ
49 ヘッダ
51 コントローラ
52 リモコン
62 タンク
63 タンク排水管
64 開閉弁

Claims (6)

  1. 燃料を燃焼させた燃焼排気の潜熱を利用する潜熱回収用熱交換器を設けた燃焼装置において、
    前記潜熱回収用熱交換器に洗浄水を散布する散水部と、
    前記潜熱回収用熱交換器から流れ落ちた洗浄水を受ける排水受けと、
    排水受けに流れ落ちた洗浄水を中和するための中和装置と、
    前記中和装置を通過した洗浄水を前記散水部へ供給するための循環管路と、
    を備えたことを特徴とする燃焼装置。
  2. 前記循環管路に前記中和装置を通過した洗浄水を貯めるタンクを設け、かつ該タンクと前記中和装置との中間に前記中和装置を通過した洗浄水を排出するための排出管路を設け、前記循環管路と前記排出管路の接続部に三方弁を設けて前記三方弁を前記タンク側と前記排出管路側とで切替可能としたことを特徴とする請求項1に記載の燃焼装置。
  3. 前記排水受けの上面に、洗浄水が排水受けの上面に残りにくくするための凹凸パターンを設けたことを特徴とする請求項1〜2のいずれか1項に記載の燃焼装置。
  4. 前記潜熱回収用熱交換器の配管の断面形状が、鉛直方向に長軸を有する楕円形状であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃焼装置。
  5. 前記潜熱回収用熱交換器の配管にドレン水及び洗浄水を流れ落ちやすくするための誘導板を設けたことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃焼装置。
  6. 前記潜熱回収用熱交換器に付着したドレン水及び洗浄水を流れ落ちやすくするために前記潜熱回収用熱交換器の配管を水平方向から傾けたことを特徴とする、請求項5に記載の燃焼装置。
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