JP2007088776A - 位相情報発生装置、位相情報発生方法、送信機および受信機 - Google Patents

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Abstract

【課題】n値の多値信号を、ノイズの影響が少なく、また複雑な同期回路を必要とせずに、送信可能とする。
【解決手段】光源101から出力される位相連続の光信号Sopを、位相変調器102に入射する。信号位相変換器104に、入力端子105から入力シリアルデータDinを供給し、入力端子106からデータDinの各ビットに同期したクロックCLを入力する。信号位相変換器104は、データDinをmビット毎に区切って得られたmビットのデータM(n値の多値信号)を変換した、1クロック毎に値が変化したm+1ビットのデータAに対応した位相変調信号を得るための位相情報Ipmを生成し、この位相情報Ipmをさらに変換した制御電圧Vctを出力する。位相変調器102は制御電圧Vctに基づいて光信号Sopを位相変調する。この位相変調器102から出力される位相変調信号Spmを光ファイバ103を通じて受信側に送信する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、光通信システム等に適用して好適な位相情報発生装置、位相情報発生方法、送信機および受信機に関する。
詳しくは、この発明は、位相変調信号を生成するための位相情報を得る際に、n値の多値信号の次のレベル段階、今の位相および前の位相に基づいて、今の位相との位相差が、1クロック毎にレベル段階が変化するn+1値の多値信号の次のレベル段階に対応した値となるように次の位相を決定することによって、n値の多値信号をノイズの影響が少なく、また複雑な同期回路を必要とせずに送信できるようにした位相情報発生装置等に係るものである。
社会の発展に伴って、通信量は増大の一途をたどっている。それに伴い、1本の通信路では通信速度の高速化、つまり帯域幅の増大の要求が益々高まっている。高速化を実現するためには種々の障害がある。
例えば、高速化を実現するための障害は、S/Nである。光通信では、信号光量は発光デバイスの能力や、アイセーフティで決まり、帯域に依存しない。しかし、ノイズパワーは帯域に正比例していく。つまり、帯域を10Gbpsから100Gbpsに10倍に上げる際に、信号出力はアイセーフティを考慮して1mWのままだと、ノイズ成分は10倍のエネルギーを持つことになり、S/Nは10dBだけ劣化してしまうことになる。また、通常のNRZ(non-return-to-zero)変調のように低域まで信号成分が延びているような変調方式だと、帯域制限をかけ低域をカットすることが難しく、ノイズが大きくなり、S/Nが悪くなる。
また例えば、高速化を実現するための障害は、同期である。正確な信号伝送には、情報ビットの同期のために、クロックを送らねばならないが、この送り方が問題である。現状よく用いられているものには、2つの方法がある。
一つは、外部クロックと呼ばれるもので、データラインの他にクロックの専用のラインを設けるものである。これにより正確なクロックの伝送が可能になるが、クロックラインが1本余分に必要になる。また、データラインの本数が多くなったときに、送受信のデバイスの応答性のばらつき、伝送線路の長さのばらつき等のために、ビットスキューと呼ばれる、到達時間の差がでるため、長い距離の高速伝送には適していない。
もう一つは、内部クロックと呼ばれるもので、4B/5B、8B/10B等の変調をデータに施して、同じデータが続かないようにし、クロック成分を確実に伝送するものである。この方法は、距離を伸ばせるために、PCI-Expressやギガビットイーサネット(GbE)などに用いられている。なお、イーサネットは登録商標である。
しかし、クロック成分を入れるため、冗長性が必要になり、4B/5B、8B/10Bの場合には、もとのデータの1.25倍のデータを送らなければならない。また、クロックの抽出のためにPLL(Phase-Locked Loop)回路が各ライン毎に必要になる。10Gbpsを越えるような高速通信路では、このPLL回路の実装がきわめて困難である。
特許文献1には、0,1の2値信号に基づいて、クロック毎に必ず振幅レベルが変化する3値信号を得る技術が記載されている。ここでは、0,1にそれぞれ対応した低レベル信号、高レベル信号の他に、これらとは異なる第3のレベル信号を設定し、0あるいは1が続く場合に、その偶数次のものに第3のレベル信号を充当させるようになっている。
このように、クロック毎に必ず振幅レベルが変化する3値信号によれば、外部クロックのように、クロックの専用ラインを設ける必要もなく、多値信号とクロックとの到達時間が問題となることもなく、また内部クロックのように、PLL回路などの高価なクロック再生回路を使う必要がなく、例えば安価な微分回路等でクロック再生回路を構成でき、さらに4B/5B、8B/10Bのように、クロック成分を発生させるために、25%の冗長性を加える必要もない。
なお、振幅変調と位相変調では、AMラジオとFMラジオではFMの方が音がいいように、一般に位相変調の方が、S/Nがよくなる。コヒーレント光通信の分野ではπ/2の位相変調でも0,1の振幅変調より誤判別が少ないのは知られている(例えば、非特許文献1参照)。
特開昭55−10256号公報 菊池和郎,「光ファイバー通信の基礎」,昭晃堂,1997/5/8,(7.4章 "コヒーレント方式における符号誤り率")
上述した特許文献1に記載される技術では、0あるいは1が続く場合にその偶数次のものに第3のレベル信号を充当させるものである。そのため、2値信号に基づいて3値信号を得る多値変調装置では、2値信号の1クロック前が0であるのか1であるのか、そしてそれが0,1の奇数番目、偶数番目のいずれであるのかを、記憶しておく必要がある。従って、特許文献1には記載されていないが、多値変調装置の回路構成は複雑となると思われる。なお、この特許文献1には、位相変調信号については何ら言及されておらず、従って2値信号に基づき、3値信号との関連において、変調位相をどのように制御するかについては全く開示されていない。
この発明の目的は、n値の多値信号をノイズの影響が少なく、また複雑な同期回路を必要とせずに送信可能とすることにある。
この発明の概念は、
n個(nは2以上の整数)のレベル段階を持つn値の多値信号に基づいて、1クロック毎にレベル段階が変化するn+1個のレベル段階を持つn+1値の多値信号に対応した位相変調信号を生成する際に、位相情報を発生する位相情報発生装置であって、
上記n値の多値信号の次のレベル段階、今の位相および前の位相に基づいて、今の位相との位相差が上記n+1値の多値信号の次のレベル段階に対応した値となるように次の位相を決定し、該次の位相の情報を発生する位相情報発生部を備える
ことを特徴とする位相情報発生装置にある。
また、この発明の概念は、
n個(nは2以上の整数)のレベル段階を持つn値の多値信号に基づいて生成され、1クロック毎にレベル段階が変化するn+1のレベル段階を持つn+1値の多値信号に対応し、所定クロック位置の位相が、1クロック前の位相との位相差が上記n+1値の多値信号の所定クロック位置のレベル段階に対応した値となるように変調されている、受信位相変調信号から、上記n+1値の多値信号を得る位相検出器と、
上記位相検出器で得られた上記n+1値の多値信号に基づいて、上記n個のレベル段階を持つn値の多値信号を生成するデコーダと
を備えることを特徴とする受信機にある。
この発明においては、n個(nは2以上の整数)のレベル段階を持つn値の多値信号にに基づいて、位相変調信号を生成する際の位相情報が発生される。つまり、この場合の位相変調信号は、n値の多値信号に係るものである。また、この位相変調信号は、1クロック毎にレベル段階が変化するn+1個のレベル段階を持つn+1値の多値信号に対応したものとされる。結局、この位相変調信号は、n値の多値信号をn+1値の多値信号に変換し、この変換されたn+1値の多値信号を位相変調したものと同じものとなる。
n値の多値信号のレベル段階における幅とn+1値の多値信号のレベル段階における幅とは、同じであっても異なっていてもよい。例えば、n値の多値信号は、2m値(mは1以上の整数)の多値信号であって、mビットのデータで構成され、n+1値の多値信号は、2m+1値の多値信号であって、m+1ビットのデータで構成される。mビットのデータは、例えば入力シリアルデータをmビット毎に取り出すことで得られる。
例えば、n+1値の多値信号の所定クロック位置のレベル段階は、n値の多値信号の所定クロック位置のレベル段階を第1のレベル段階とし、n+1値の多値信号の所定クロック位置より1クロック前のレベル段階を第2のレベル段階とするとき、第1のレベル段階が第2のレベル段階より小さいとき第1のレベル段階とされ、第1のレベル段階が第2のレベル段階と同じあるいはそれ第2のレベル段階より大きいとき第1のレベル段階より1つ大きいレベル段階とされている。これにより、n+1値の多値信号は、1クロック毎にレベル段階が変化したものとなる。
この発明においては、n値の多値信号の次のレベル段階、今の位相および前の位相に基づいて、今の位相との位相差がn+1値の多値信号の次のレベル段階に対応した値となるように次の位相が決定される。このように次の位相が決定されることで、n値の多値信号から、これをn+1値の多値信号に変換することなく、直接n+1値の多値信号に対応した位相変調信号を得るための位相情報が得られる。
例えば、位相情報は、位相変調信号を得るための位相変調器における変調位相を制御する制御電圧に変換される。この場合、今の位相との位相差がn+1値の多値信号の次のレベル段階に対応した値となる位相が複数存在するときは、制御電圧の変化が少ないか、あるいは制御電圧の値が小さくなる位相が次の位相とされる。これにより、動作の高速化、消費電力の抑制が可能となる。
送信機にあっては、例えば信号源から出力される位相が連続した信号が位相変調器で位相変調されることで、送信位相変調信号が得られる。この場合、信号源が光源であるときは、位相変調信号は光信号となる。この位相変調器における変調位相を制御するための位相情報として、上述した位相情報が使用される。これにより、n値の多値信号に係る、1クロック毎にレベル段階が変化するn+1値の多値信号に対応した位相変調信号を、送信することが可能となる。
このように送信される位相変調信号を受信する受信機にあっては、この受信位相変調信号から位相検出器により、n+1値の多値信号が得られる。例えば、この位相変調信号が光信号であるときは、ホモダイン検波が行われる。そして、このn+1値の多値信号が、デコーダによって、n値の多値信号に変換される。
例えば、n+1値の多値信号は、2m+1値の多値信号であって、m+1ビットのデータで構成され、n値の多値信号は、2m値の多値信号であって、mビットのデータで構成される。mビットのデータは、例えば出力シリアルデータに変換される。
デコーダでは、n+1値の多値信号の所定クロック位置のレベル段階が、上述したように、n値の多値信号の所定クロック位置のレベル段階を第1のレベル段階とし、n+1値の多値信号の所定クロック位置より1クロック前のレベル段階を第2のレベル段階とするとき、第1のレベル段階が第2のレベル段階より小さいとき第1のレベル段階とされ、第1のレベル段階が第2のレベル段階と同じあるいはそれ第2のレベル段階より大きいとき第1のレベル段階より1つ大きいレベル段階とされている場合、例えば、以下の(1)、(2)の処理でn値の多値信号が得られる。
(1)n+1値の多値信号の現在のレベル段階である第1のレベル段階とn値の多値信号の1クロック前のレベル段階である第2のレベル段階とが比較される。n+1値の多値信号がm+1ビットのデータで構成され、n値の多値信号がmビットのデータで構成される場合、m+1ビットのデータの現在の値である第1の値とmビットのデータの1クロック前の値である第2の値とが比較される。
そして、第1のレベル段階と第2のレベル段階との比較結果に基づいて、n値の多値信号の現在のレベル段階が決定される。ここで、第1のレベル段階が第2のレベル段階より大きいとき、第1のレベル段階より1つ小さいレベル段階がn値の多値信号の現在のレベル段階とされる。また、第1のレベル段階が第2のレベル段階と同じあるいは第2のレベル段階より小さいとき、第1のレベル段階がn値の多値信号の現在のレベル段階とされる。
n+1値の多値信号がm+1ビットのデータで構成され、n値の多値信号がmビットのデータで構成される場合、第1の値と第2の値との比較結果に基づいて、mビットのデータの現在の値が決定される。ここで、第1の値が第2の値より大きいとき、第1の値より1が減算されてmビットのデータの現在の値とされる。また、第1の値が第2の値と同じあるいは第2の値より小さいとき、第1の値がそのままmビットのデータの現在の値とされる。
(2)n+1値の多値信号が、n+1個のレベル段階を識別するための、順次大きくなる第1〜第nのしきい値のうち、第1〜第n−1のしきい値と比較されて、n+1値の多値信号に係るmビットのデータが得られる。また、n+1値の多値信号が、第nのしきい値と比較されて、n+1値の多値信号が第nのしきい値以上であるとき第1のレベルとなり、n+1値の多値信号が第nのしきい値未満であるとき第2のレベルとなる制御信号が得られる。
上述したn+1値の多値信号に係るmビットのデータの現在の値である第1の値とn値の多値信号を構成するmビットのデータの1クロック前の値である第2の値とが比較される。そして、第1の値と第2の値との比較結果および制御信号に基づいて、n値の多値信号を構成するmビットのデータの現在の値が決定される。ここで、第1の値が第2の値より大きく、かつ制御信号が第2のレベルであるとき、第1の値より1が減算されてn値の多値信号を構成するmビットのデータの現在の値とされる。また、第1の値が第2の値より大きく、かつ制御信号が第1のレベルであるとき、または第1の値が第2の値と同じあるいは第2の値より小さいとき、第1の値がそのままn値の多値信号を構成するmビットのデータの現在の値とされる。
この(2)の処理では、n+1値の多値信号の最大のレベル段階とその次のレベル段階とをひとまとめにして扱うものであり、処理に必要なビット数をm+1ビットではなくmビットとでき、1ビットの節約が可能となる。
このように、n値の多値信号に基づいて、1クロック毎にレベル段階が変化するn+1値の多値信号に対応した位相変調信号を生成する際の位相情報を発生できる。そのため、この位相情報を用いて、n値の多値信号をn+1値の多値信号に変換し、さらにこの変換されたn+1値の多値信号を位相変調したものと同等の位相変調信号を得ることができ、送信機ではこの位相変調信号を送信できる。そして、この位相変調信号を受信した受信機では、この位相変調信号から1クロック毎にレベル段階が変化するn+1値の多値信号を得、さらにこのn+1値の多値信号を処理してn値の多値信号を得ることができる。
この場合、位相変調信号の形式で送信されてくるので、受信機ではn+1値の位相変調信号をノイズ少なく得ることができる。また、n+1値の多値信号は1クロック毎にレベル段階が変化するものであり、複雑な同期回路を必要とせずに、n値の多値信号を生成できる。
この発明によれば、位相変調信号を生成するための位相情報を得る際に、n値の多値信号の次のレベル段階、今の位相および前の位相に基づいて、今の位相との位相差が、1クロック毎にレベル段階が変化するn+1値の多値信号の次のレベル段階に対応した値となるように次の位相を決定するものであり、n値の多値信号をノイズの影響が少なく、また複雑な同期回路を必要とせずに送信できる。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態について説明する。
まず、送信機100について説明する。図1は、この送信機100の構成を示している。この送信機100は、光源101と、位相変調器102と、光ファイバ103と、信号位相変換器104とを有している。光源101は、位相が連続した光信号(連続光)Sopを出力する。この光信号Sopとしては、例えば、1.5μmまたは1.3μm、あるいは800nm等の波長のものを使用できる。
位相変調器102は、光源101からの光信号Sopを位相変調して、光ファイバ103で送信する位相変調信号Spmを得る。この位相変調器102は、従来周知の、例えばリチウムナイオベート(LN)等の非線形光学結晶を用いた構成とされている。この場合、非線形光学結晶に信号位相変換器104からの位相情報に対応した制御電圧Vctが印加されることで、この非線形光学結晶の屈折率が変化し、この非線形光学結晶の出射時点での位相が位相情報に対応した位相となり、位相変調信号Spmを得ることができる。
信号位相変換器104は、データ入力端子105に入力される入力シリアルデータDin、およびクロック入力端子106に入力される、上述した入力シリアルデータDinの各ビットに同期したクロックCLに基づき、位相変調器102における変調位相を制御するための位相情報を発生し、さらにこの位相情報を制御電圧Vctに変換して出力する。
図2は、この信号位相変換器104の詳細構成を示している。
この信号位相変換器104は、シフトレジスタ141と、1/m分周器142とを有している。シフトレジスタ141は、データ変換部を構成し、入力端子105に入力される入力シリアルデータDinを、クロックCLで順次シフトし、mビット(mは1以上の整数)のデータを出力する。この場合、mが1であるとき、mビットのデータは入力シリアルデータDinと同じくシリアルデータであり、mが2以上であるとき、mビットのデータはパラレルデータである。1/m分周器142は、クロック入力端子106に入力されるクロックCLを1/m分周し、入力シリアルデータDinのmビット毎に対応した、クロックCLmを取得する。
また、信号位相変換器104は、位相情報発生部を構成する、ラッチ回路143と、コード発生器144と、ラッチ回路145とを有している。この位相情報発生部は、n値の多値信号を構成するmビットのデータMを、1クロック毎に値が変化するn+1値の多値信号を構成するm+1ビットのデータAに変換し、さらにこのデータAを位相変調したときと同様の位相変調信号を得るための、位相情報Ipmを発生する。なお、n=2mの関係にある。
ここで、データMからデータAへの変換は、以下のように行われる。
例えば、m=1であるとき、図3に示す変換マップ(エンコード)に従って、m+1ビット(2ビット)のデータの次の値At+1を得る処理が行われる。この図3で、V-,V0,V+はm+1ビットのデータの値を示し、0,1はmビットのデータの値を示し、「pre」はm+1ビットのデータの今の値Atを示している。
At=V-である場合、Mt+1=0であるときはAt+1=V0とし、Mt+1=1であるときはAt+1=V+とする。また、At=V0である場合、Mt+1=0であるときはAt+1=V-とし、Mt+1=1であるときはAt+1=V+とする。さらに、At=V+である場合、Mt+1=0であるときはAt+1=V-とし、Mt+1=1であるときはAt+1=V0とする。
また例えば、m=2であるとき、図4に示す変換マップ(エンコード)に従って、m+1ビット(3ビット)のデータの次の値At+1を得る処理を行っている。この図4で、V-2,V-1,V0,V1,V2はm+1ビットのデータの値を示し、0,1,2,3はmビットのデータの値を示し、「pre」はm+1ビットのデータの今の値Atを示している。
At=V-2である場合、Mt+1=0であるときはAt+1=V-1とし、Mt+1=1であるときはAt+1=V0とし、Mt+1=2であるときはAt+1=V1とし、Mt+1=3であるときはAt+1=V2とする。また、At=V-1である場合、Mt+1=0であるときはAt+1=V-2とし、Mt+1=1であるときはAt+1=V0とし、Mt+1=2であるときはAt+1=V1とし、Mt+1=3であるときはAt+1=V2とする。また、At=V0である場合、Mt+1=0であるときはAt+1=V-2とし、Mt+1=1であるときはAt+1=V-1とし、Mt+1=2であるときはAt+1=V1とし、Mt+1=3であるときはAt+1=V2とする。また、At=V1である場合、Mt+1=0であるときはAt+1=V-2とし、Mt+1=1であるときはAt+1=V-1とし、Mt+1=2であるときはAt+1=V0とし、Mt+1=3であるときはAt+1=V2とする。さらに、At=V2である場合、Mt+1=0であるときはAt+1=V-2とし、Mt+1=1であるときはAt+1=V-1とし、Mt+1=2であるときはAt+1=V0とし、Mt+1=3であるときはAt+1=V1とする。
また、受信機側で位相検出器の出力が上述のデータAの遷移を行えるように、送信機側で位相の遷移が必要になる。ここで、受信機側では、位相変調信号を復調して、M+1ビットのデータを得る位相復調器として、例えば、図5に示す位相検出器202が使用される。この位相検出器202は、ホモダイン検波により、位相差を電圧値に変換している。
すなわち、位相変調信号Spmはビームスプリッタ221で2つの光路(アーム)に分岐される。一方の光信号Spm1はミラー222で反射されてビームスプリッタ223に入射される。他方の光信号Spm2はミラー224,225,226で順次反射され、1クロック時間だけ遅延されてビームスプリッタ223に入射される。
このビームスプリッタ223では、光信号Spm1の波と1クロック時間だけ遅延した光信号Spm2の波とが干渉する。なお、図5では、ビームスプリッタ221,223は、反射でπ位相ずれる側を黒点で表している。ここで、ビームスプリッタ221,223における分岐比が50:50で、光信号Spm1,Spm2の複素振幅がaであり、その位相差がθであるとき、光検出器227の出力IAは(1)式で表され、光検出器228の出力IBは(2)式で表され、結局、減算器229の出力、つまり位相検出器202の出力V(IA−IB)は、(3)式で表される。
Figure 2007088776
このように位相検出器202の出力Vは、位相差がθに対して、V∝cosθの関係がある。そのため、例えば、m=1であるとき、上述のV-,V0,V+の3つの値を出力するには、図6に示すように、0度、90度(π/2)、180度(π)、−90度(−π/2)の4種類の位相差を用意しておけば充分である。
ここで、各位相の値に対して、図7A,Bに示すような、2ビットのコードを割り振る。これは、位相差発生のためのコード化を分かりやすくするために導入する。このコードのハミング距離(各ビット位置での0,1の異なる数)は、4種の位相を出す場合、90度の整数倍となる。ここでは、0度には「00」が、90度には「01」が、180度には「11」が、−90度には「10」が割り振られる。
また例えば、m=2であるとき、上述のV-2,V-1,V0,V1,V2の5つの値を出力するには、図8に示すように、0度、45度(π/4)、90度(π/2)、135度(3π/4)、180度(π)、−45度(−π/4)、−90度(−π/2)、−135度(−3π/4)の位相差を用意しておけば充分である。
ここで、各位相の値に対して、図9A,Bに示すような、4ビットのコードを割り振る。このコードのハミング距離(各ビット位置での0,1の異なる数)は、8種の位相を出す場合、45度の整数倍となる。ここでは、0度には「0000」が、45度には「0001」が、90度には「0011」が、135度には「0111」が、180度には「1111」が、−45度には「1000」が、−90度には「1100」が、−135度には「1110」が割り振られる。
一般に、n種(nは2の倍数)の位相を出す場合、このコードのビット数はn/2になり、このコードのハミング距離は180/n度となる。
上述したように、ラッチ回路143、コード発生器144およびラッチ回路145で構成される位相情報発生部は、mビットのデータMを変換したm+1ビットのデータAに対応した位相変調信号を得るための位相情報Ipmを発生する。ここで、位相情報発生部は、mビットのデータMをm+1ビットのデータAに変換することなく、mビットのデータMから、直接、位相情報Ipmを発生する。
ラッチ回路143は、シフトレジスタ141で得られるmビットのデータを、1/m分周器142で得られるクロックCLmでラッチし、mビットのデータMを取得する。このmビットのデータMは、入力シリアルデータDinをmビット毎に区切って得られた各mビットのデータからなるものである。
ラッチ回路145は、コード発生器144から出力される位相を示すコードCDaを、1/m分周器142で得られるクロックCLmに基づいてラッチする。この場合、コード発生器144で発生されるコードCDaが今の位相を示すとき、ラッチ回路145の出力コードCDbは1クロック前の位相を示すものとなる。
コード発生器144は、例えばROMテーブルで構成されており、ラッチ回路143から出力されるmビットのデータM、コード発生器144の発生コードCDaおよびラッチ回路145の出力コードCDbに基づき、1/m分周器142で得られるクロックCLmに同期して、コードCDaとして新たなコードを発生する。すなわち、このコード発生器144は、mビットのデータMの次の値、今の位相および前の位相に基づいて、次の位相を示すコードCDaを発生する。
図10のコード表は、m=1の場合であって、コード発生器144で発生される次の位相と、mビットのデータMの次の値、今の位相および前の位相との関係を示している。このコード表で、1列目は前の位相に当たり、2列目は今の位相に当たり、データMの次の値が1あるいは0のいずれかであるかに応じて、5列目あるいは7列目の次の位相を発生する。なお、このコード表で必要な項目は、1,2,5,7の各列である。しかし、コード表には、理解しやすいように、そのときの受信機の位相検出出力(受信電圧)を3,4,6の各列に示している。
この図10のコード表において、例えば、前の位相が「00」で、今の位相が「00」である場合を見てみる。このときの受信電圧はV+になることから、データMの次の値が1,0のとき、それぞれ、受信電圧はV0,V-にならなければならない(図3参照)。V0の出力を与えるのは、今との位相差が90度あるいは−90度である(図6参照)。そのため、データMの次の値が1のとき、次の位相は、今の位相が「00」であることから、ハミング距離が1の場合で「01」あるいは「10」となる。また、V-の出力を与えるのは、今との位相差が180度である(図6参照)。そのため、データMの次の値が0のとき、次の位相は、今の位相が「00」であることから、ハミング距離が2の場合で「11」となる。以下の各場合においても同様である。
また、図11、図12のコード表は、m=2の場合であって、コード発生器144で発生される次の位相と、mビットのデータMの次の値、今の位相および前の位相との関係を示している。このコード表で、1列目は前の位相に当たり、2列目は今の位相に当たり、データMの次の値が00,01,10あるいは11のいずれかであるかに応じて、5列目、7列目、9列目あるいは11列目の次の位相を発生する。なお、このコード表で必要な項目は、1,2,5,7,9,11の各列である。しかし、コード表には、理解しやすいように、そのときの受信機の位相検出出力(受信電圧)を3,4,6,8,10の各列に示している。
この図11、図12のコード表において、例えば、前の位相が「0000」で、今の位相が「0000」である場合を見てみる。このときの受信電圧はV2になることから、データMの次の値が00,01,10,11のとき、それぞれ、受信電圧はV-2,V-1,V0,V1にならなければならない(図4参照)。
V-2の出力を与えるのは、今との位相差が180度である(図8参照)。そのため、データMの次の値が00のとき、次の位相は、今の位相が「0000」であることから、ハミング距離が4の場合で「1111」となる。また、V-1の出力を与えるのは、今との位相差が135度あるいは−135度である(図8参照)。そのため、データMの次の値が01のとき、次の位相は、今の位相が「0000」であることから、ハミング距離が3の場合で「0111」あるいは「1110」となる。
V0の出力を与えるのは、今との位相差が90度あるいは−90度である(図8参照)。そのため、データMの次の値が10のとき、次の位相は、今の位相が「0000」であることから、ハミング距離が2の場合で「0011」あるいは「1100」となる。また、V1の出力を与えるのは、今との位相差が45度あるいは−45度である(図8参照)。そのため、データMの次の値が11のとき、次の位相は、今の位相が「0000」であることから、ハミング距離が1の場合で「0001」あるいは「1000」となる。
以下の各場合においても同様である。
なお、上述したように、m=1の場合には4種の位相を2ビットのコードで表し、m=2の場合には8種の位相を4ビットのコードで表している。一般に、mビットのデータMを取り扱う場合、2(m+1)種の位相を2mビットのコードで表すことを意味している。これは、ハミング距離を使って分かり易くしたからである。しかし、冗長であり、コードの遷移表があれば、それをm+1ビットに圧縮することが可能である。例えば、図13は、m=2の場合における4ビットのコードと3ビットの圧縮コードとの遷移の一例を示している。
また、上述したm=1の場合のコード表、m=2の場合のコード表には、次の位相として、遷移し得る全ての場合を示している。しかし、位相変調器102での高速動作を考えると、今の位相と次の位相の差は少ない方がよい。この場合、上述の制御電圧Vctの変化量が少なくて済むことになる。
例えば、図10に示すm=1の場合のコード表において、今の位相「00」から次の位相「01」、「10」への遷移を考える。後述するコード/電圧変換器146は、「00」、「01」、「11」、「10」のコードに対応して、図14に示すように、それぞれ、0,Va,Vb,Vcを制御電圧Vctとして出力する。この場合、−90度(−π/2)に対応したコード「10」に対応しては、実際には270度(3π/2)の位相とするための制御電圧Vcが出力される。これは、制御電圧Vctは、回路構成を簡単とするため、全て正の電圧の範囲で変化させたいという要請があるからである。そのため、今の位相「00」から次の位相「01」あるいは「10」へ遷移する場合には、制御電圧Vctの変化量が少なくて済む、「01」への遷移が望ましいことになる。
また、平均電力を下げたいという要請もある。例えば、図10に示すm=1の場合のコード表において、今の位相「11」から次の位相「01」、「10」への遷移を考える。この場合、制御電圧Vctの変化量は同じであるが、制御電圧Vct自体の大きさは、位相「01」の方が、位相「10」よりも小さくなる。そのため、今の位相「11」から次の位相「01」あるいは「10」へ遷移する場合には、制御電圧Vctの大きさが小さく、平均電力が少なくて済む、「01」への遷移が望ましいことになる。
図15は、上述したように、選択肢が複数ある場合に、制御電圧Vctの変化量が少ない方を選択し、また制御電圧Vctの変化量が同じであるときは制御電圧Vctの大きさの小さい方を選択することで得られた、改良コード表を示している。なお、m=2における図11、図12のコード表に対する改良も同様にして行うことができる。このような改良コード表を使用することで、制御電圧Vctの変化量を少なくして動作を高速化でき、また消費電力を抑制できる。
また、図2に戻って、信号位相変換器104は、制御電圧変換部を構成するコード/電圧変換器146を有している。このコード/電圧変換器146は、ラッチ回路145の出力コードCDbである位相情報Ipmに基づいて、この位相情報Ipmを、位相変調器102(図1参照)における変調位相を制御するための制御電圧Vctに変換する。例えば、m=1の場合、図14に示すように、位相情報Ipmを構成するコード「00」、「01」、「11」、「10」は、それぞれ、電圧0、Va,Vb,Vcに変換される。また例えば、m=2の場合、図16に示すように、位相情報Ipmを構成するコード「0000」、「0001」、「0011」、「0111」、「1111」、「1110」、「1100」、「1000」は、それぞれ、電圧0、Va′、Va、Vb′、Vb、Vc′、Vc、Vd′に変換される。
次に、図2に示す信号位相変換器104の動作を説明する。
データ入力端子105には入力シリアルデータDinが入力され、クロック入力端子106には入力シリアルデータDinの各ビットに同期したクロックCLが入力される。これら入力シリアルデータDinおよびクロックCLは、シフトレジスタ141に供給される。このシフトレジスタ141では、入力シリアルデータDinがクロックCLで順次シフトされ、mビット(mは1以上の整数)のデータが出力される。このmビットのデータはラッチ回路143に供給される。
また、クロック入力端子106に入力されるクロックCLは、1/m分周器142に供給される。この1/m分周器142では、クロックCLが1/m分周され、入力シリアルデータDinのmビット毎に対応した、クロックCLmが得られる。このクロックCLmはラッチ回路143,145、コード発生器144およびコード/電圧変換器146に供給される。
ラッチ回路143では、シフトレジスタ141から供給されるmビットのデータが、クロックCLmでラッチされ、入力シリアルデータDinをmビット毎に区切って得られた各mビットのデータからなる、mビットのデータMが得られる。このmビットのデータMは、コード発生器144に入力される。
コード発生器144で発生されるコードCDaは、ラッチ回路145に供給され、クロックCLmでラッチされる。この場合、コードCDaが今の位相を示すとき、ラッチ回路145でラッチされて出力されるコードCDbは、1クロック前の位相を示すものとなる。コード発生器144で発生されるコードCDaおよびラッチ回路145から出力されるコードCDbは、コード発生器144に入力される。
コード発生器144では、mビットのデータM、コードCDa,CDbに基づいて、クロックCLmに同期して、コードCDaとして新たなコードが発生される。すなわち、このコード発生器144では、mビットのデータMの次の値、今の位相および前の位相に基づいて、次の位相を示すコードCDaが発生される。
ラッチ回路145から出力されるコードCDbは、位相情報発生部で発生される位相情報Ipmとして、コード/電圧変換器146に供給される。この位相情報Ipmは、mビットのデータMを変換した、1クロック毎に値が変化するm+1ビットのデータAに対応した位相変調信号を得るための位相情報Ipmである。コード/電圧変換器146では、位相情報Ipmが、位相変調器102(図1参照)における変調位相を制御するための制御電圧Vctに変換される。
図17は、m=1の場合における、mビットのデータMの現在の値Mt、m+1ビットのデータAの現在の値At、位相情報Ipmを構成する位相(コード)、および制御電圧Vctの推移の一例を示している。なお、t=0におけるデータAの値A0は2m=2とされている。図18は、m=2の場合における、mビットのデータMの現在の値Mt、およびm+1ビットのデータAの現在の値At、位相情報Ipmを構成する位相(コード)、および制御電圧Vctの推移の一例を示している。なお、t=0におけるデータAの値A0は2m=4とされている。詳細説明は省略するが、m=3以上の場合であっても、m=1の場合、m=2の場合と同様に、m+1ビットのデータAに対応した位相情報Ipmが発生され、それに対応した制御電圧Vctが得られる。
次に、図1に示す送信機100の動作を説明する。
光源101から出力される光信号Sopは、位相変調器102に入射される。また、信号位相変換器104に、データ入力端子105から入力シリアルデータDinが供給されると共に、クロック入力端子106から入力シリアルデータDinの各ビットに同期したクロックCLが入力される。
この信号位相変換器104では、入力シリアルデータDinをmビット毎に区切って得られたmビットのデータMを変換した、1クロック毎に値が変化するm+1ビットのデータAに対応した位相変調信号を得るための位相情報Ipmが生成され、この位相情報Ipmがさらに変換された制御電圧Vctが得られる。この制御電圧Vctは位相変調器102に、変調位相の制御信号として供給される。
位相変調器102では制御電圧Vctに基づいて光信号Sopが位相変調される。そして、この位相変調器102から出力される位相変調信号Spmは光ファイバ103を通じて受信側に送信される。
上述したように、図1に示す送信機100では、n値の多値信号を構成するmビットのデータMを、1クロック毎に値(レベル段階)が変化するn+1値の多値信号を構成するm+1ビットのデータAに変換して送信するものである。そのため、受信側では複雑な同期回路を必要とせずにmビットのデータMを得ることができる。この場合、外部クロックのように、クロックの専用ラインを設ける必要もなく、多値信号とクロックとの到達時間が問題となることもなく、また内部クロックのように、PLL回路などの高価なクロック再生回路を使う必要がなく、例えば安価な微分回路等でクロック再生回路を構成でき、さらに4B/5B、8B/10Bのように、クロック成分を発生させるために、25%の冗長性を加える必要もない。
また図1に示す送信機100では、m+1ビットのデータAを位相変調して送信するものであり、受信側ではその位相変調信号から1クロック毎にレベル段階が変化するm+1ビットのデータAをノイズ少なく得ることができ、従ってmビットのデータMを良好に得ることができる。
また、図1に示す送信機100では、信号位相変換器104で、mビットのデータMの次の値(レベル段階)、今の位相および前の位相に基づいて、今の位相との位相差がm+1ビットのデータAの次の値(レベル段階)に対応した値となるように次の位相が決定される。つまり、mビットのデータMから、これをm+1ビットのデータAに変換することなく、直接このm+1ビットのデータAに対応した位相変調信号を得るための位相情報Ipmを得る構成とされているので、信号位相変換器104を簡単な構成で実現できる。
次に、実施の形態としての受信機200について説明する。図19は、この受信機200の構成を示している。
この受信機200は、光ファイバ201と、位相検出器202と、デコーダ203と、クロック再生器204と、m逓倍器205とを有している。
位相検出器202は、上述した送信機100から光ファイバ201を介して送られてくる位相変調信号Spmから、n+1値(2m+1値)の多値信号Vを得る。この位相変調器202は、例えば、上述した図5に示すように構成されており、ホモダイン検波により、光信号である位相変調信号Spmから、1クロック毎にレベル段階が変化するn+1値の多値信号Vを得る。
デコーダ203は、位相検出器202で得られるn+1値の多値信号Vに基づいて、n値(2m値)の多値信号を構成するmビットのデータMを生成し、そのデータMに係る出力シリアルデータDoutをデータ出力端子206に出力する。
クロック再生器204は、位相検出器202で得られるm+1値の多値信号からクロックCLmを再生する。データAは、上述したように1クロック毎に必ずレベル段階が変化したものであることから、このクロック再生器204を、例えば安価な微分回路で構成できる。
m逓倍器205は、クロック再生器204で再生されるクロックCLmをm逓倍して、上述の出力シリアルデータDoutに同期したクロックCLを取得し、このクロックCLをクロック出力端子207に出力する。
なお、クロック再生器204で得られるクロックCLmおよびm逓倍器205で得られるクロックCLは、それぞれデコーダ203に供給され、デコード処理のために使用される。
図20は、デコーダ203の詳細構成を示している。
このデコーダ203は、A/Dコンバータ231を有している。このA/Dコンバータ231は、n+1値(2m+1値)の多値信号Vの、各クロックにおけるレベル段階を検出し、それぞれそのレベル段階を示すm+1ビットのデータに変換する。すなわち、A/Dコンバータ231は、クロックCLmで、n+1値の多値信号Vの各クロックにおける信号をサンプリングすると共に、その各クロックにおける信号を、n+1値の多値信号におけるn+1個のレベル段階を識別するための、順次大きくなる第1〜第nのしきい値と比較し、上述したm+1ビットのデータを取得する。
また、デコーダ203は、多値復調手段を構成する、ラッチ回路232と、減算器233と、ラッチ回路234と、比較器235とを有している。この多値復調手段は、n+1値の多値信号を構成するm+1ビットのデータAに基づいて、n値の多値信号を構成するmビットのデータMを取得する。このmビットのデータMは、上述した信号位相変換器104のラッチ回路143(図2参照)から出力されるmビットのデータMに対応したものである。
ラッチ回路232は、A/Dコンバータ231で得られるm+1ビットのデータを、クロック再生器204(図19参照)で再生されるクロックCLmに基づいてラッチし、n+1値の多値信号を構成するm+1ビットのデータAを取得する。ラッチ回路234は、減算器233で得られるmビットのデータMを、クロックCLmに基づいて、ラッチする。
比較器235は、データ値比較手段(レベル段階比較手段)を構成しており、ラッチ回路232でラッチされているm+1ビットのデータAの現在の値Atを第1の値とし、ラッチ回路234でラッチされているmビットのデータMの1クロック前の値Mt-1を第2の値とし、これら第1の値と第2の値とを比較する。この場合、上述したように、m+1ビットのデータAはn+1値の多値信号を構成し、mビットのデータMはn値の多値信号を構成していることから、第1の値と第2の値とを比較するということは、n+1値の多値信号の現在のレベル段階である第1のレベル段階とn値の多値信号の1クロック前のレベル段階である第2のレベル段階とを比較することと等価である。
比較器235は、さらに、第1の値と第2の値との比較結果に基づいて、0または1のデータを出力する。この場合、比較器235は、第1の値が第2の値より大きいとき(At>Mt-1)、1のデータを出力し、第1の値が第2の値と同じあるいは第2の値より小さいとき(At≦Mt-1)、0のデータを出力する。
減算器233は、演算手段(レベル段階決定手段)を構成しており、ラッチ回路232でラッチされているm+1ビットのデータAの現在の値Atより、比較器235から出力される0または1のデータを減算して、mビットのデータの現在の値Mtとする。この場合、比較器235から0のデータが出力されるとき、m+1ビットのデータAの現在の値AtがそのままmビットのデータMの現在の値Mtとなる。
上述したラッチ回路232、減算器233、ラッチ回路234および比較器235からなる多値復調手段は、m=1であるときは、図3に示す変換マップ(デコード)に従って、mビット(1ビット)のデータの現在の値Mtを得る処理を行っている。すなわち、At=10である場合、Mt=1とする。また、At=01である場合、Mt=Mt-1とする。さらに、At=00である場合、Mt=0とする。
また、上述したラッチ回路232、減算器233、ラッチ回路234および比較器235からなる多値復調手段は、m=2であるときは、図4に示す変換マップ(デコード)に従って、mビット(2ビット)のデータの現在の値Mtを得る処理を行っている。すなわち、At=100である場合、Mt=3とする。At=011である場合、Mt-1=3であるときはMt=3とし、その他のときはMt=2とする。At=010である場合、Mt-1=0または1であるときはMt=1とし、その他のときはMt=2とする。At=001である場合、Mt-1=0であるときはMt=0とし、その他のときはMt=1とする。At=000である場合、Mt=0とする。
図20に戻って、また、デコーダ203は、シフトレジスタ236を有している。シフトレジスタ236は、ラッチ回路234でクロックCLmによりラッチされたmビットのデータを構成する各ビットデータを、m逓倍器205(図19参照)で得られるクロックCLで順次シフトして出力シリアルデータDoutを得、この出力シリアルデータDoutをデータ出力端子206に出力する。
図20に示すデコーダ203の動作を説明する。
位相検出器202(図19参照)からのn+1値の多値信号VはA/Dコンバータ231に供給される。このA/Dコンバータ231では、n+1値の多値信号Vの各クロックにおける信号のレベル段階が検出され、それぞれそのレベル段階を示すm+1ビットのデータに変換される。このm+1ビットのデータは、ラッチ回路232に供給される。
ラッチ回路232では、A/Dコンバータ231から供給されるm+1ビットのデータが、クロックCLmでラッチされ、n+1値の多値信号を構成するm+1ビットのデータAが得られる。
ラッチ回路234には、減算器233で得られるmビットのデータMが供給される。このラッチ回路234では、mビットのデータMが、クロックCLmでラッチされる。このラッチ回路234でラッチされたmビットのデータMは、比較器235に供給される。
比較器235では、ラッチ回路232でラッチされているm+1ビットのデータAの現在の値Atである第1の値と、ラッチ回路234でラッチされているmビットのデータMの1クロック前の値Mt-1である第2の値とが比較される。そして、この比較器235から、第1の値と第2の値との比較結果に基づいて、0または1のデータが出力される。すなわち、第1の値が第2の値より大きいとき(At>Mt-1)、1のデータが出力され、第1の値が第2の値と同じあるいは第2の値より小さいとき(At≦Mt-1)、0のデータが出力される。このように、比較器235から出力される0または1のデータは減算器233に供給される。
減算器233では、ラッチ回路234でラッチされているm+1ビットのデータAの現在の値Atより、比較器235から出力される0または1のデータが減算されて、mビットのデータの現在の値Mtとされる。この場合、比較器235から0のデータが出力されるとき、m+1ビットのデータAの現在の値AtがそのままmビットのデータMの現在の値Mtとされる。
この場合、第1の値が第2の値より大きいとき(At>Mt-1)、比較器235から1のデータが出力されるため、第1の値より1が減算されてmビットのデータMの現在の値Mtとなる。また、第1の値が第2の値と同じあるいは第2の値より小さいとき(At≦Mt-1)、比較器235から0のデータが出力されるため、第1の値がそのままmビットのデータMの現在の値Mtとなる。
これにより、ラッチ回路232、減算器233、ラッチ回路234および比較器235からなる多値復調手段では、n+1値の多値信号を構成するm+1ビットのデータAに基づいて、n値の多値信号を構成するmビットのデータMが得られる。このmビットのデータMは、信号位相変換器100のラッチ回路143(図2参照)から出力されるmビットのデータMに対応したものである。
図21は、m=1の場合における、m+1ビットのデータAの現在の値At、およびmビットのデータMの現在の値Mtの推移を示している。なお、比較器235では、t=0における値Mt、つまりM0として2m−1=1が使用される。この図21および上述した図17から明らかなように、このデコーダ203の多値復調手段で得られるmビットのデータMは、上述した信号位相変換器104のラッチ回路143から出力されるmビットのデータMと一致することが分かる。
図22は、m=2の場合における、m+1ビットのデータAの現在の値At、およびmビットのデータMの現在の値Mtの推移を示している。なお、比較器235では、t=0における値Mt、つまりM0として2m−1=3が使用される。この図22および上述図18から明らかなように、このデコーダ203の多値復調手段で得られるmビットのデータMは、上述した信号位相変換器104のラッチ回路143から出力されるmビットのデータMと一致することが分かる。
詳細説明は省略するが、mが3以上の場合であっても、上述したm=1の場合、m=2の場合と同様に、m+1ビットのデータAからmビットのデータMが得られ、このmビットのデータMは、上述した信号位相変換器104のラッチ回路143から出力されるmビットのデータMと一致するものとなる。
ラッチ回路234から出力される、n値の多値信号を構成するmビットのデータMは、シフトレジスタ236に供給される。このシフトレジスタ236では、ラッチ回路234でクロックCLmによりラッチされたmビットのデータを構成する各ビットデータが、クロックCLで順次シフトされ、出力シリアルデータDoutが得られる。この出力シリアルデータDoutは、送信機100のデータ入力端子105(図1参照)に入力された、入力シリアルデータDinに対応したものとなる。この出力シリアルデータDoutは、出力端子206に出力される。
次に、図19に示す受信機200の動作を説明する。
送信機100から光ファイバ201を介して送られてくる位相変調信号Spmは位相検出器202に入射される。この位相検出器202では、ホモダイン検波により、光信号である位相変調信号から、1クロック毎にレベル段階が変化するn+1値(2m+1値)の多値信号Vが取得される。このn+1値の多値信号Vはデコーダ203に供給される。
また、位相検出器202では、位相検出器202で得られるm+1ビットのデータAからクロックCLmが再生される。このクロックCLmはデコーダ203に供給されると共に、m逓倍器205に供給される。m逓倍器205では、クロックCLmがm逓倍されてクロックCLが得られる。このクロックCLはデコーダ203に供給されると共に、出力端子207に出力される。
デコーダ203では、位相検出器202で取得されるn+1値の多値信号Vに対し、クロックCLm,CLが使用されて、デコード処理が行われる。このデコーダ203では、n+1値(2m+1値)の多値信号Vに基づいて、n値(2m値)の多値信号を構成するmビットのデータMが生成され、そのデータMに係る出力シリアルデータDoutがデータ出力端子206に出力される。
上述したように、図20に示すデコーダ203の多値復調手段では、当該多値復調手段から出力されるn値の多値信号を構成するmビットのデータは、図19の受信機200の位相検出器202に入射される位相変調信号Spmが、図1の送信機100の位相変調器102から出射される位相変調信号Spmである場合、図2に示す信号位相変換器104のラッチ回路143でラッチされたmビットのデータと同じものとなる。従って、図19に示す受信機200では、図1に示す送信機100の位相変調器102から光ファイバ103に出射される位相変調信号Spmの復調を良好に行うことができる。
また、図19に示す受信機200では、位相検出器202から出力されるn+1値の多値信号Vは、1クロック毎に必ずレベル段階が変化するものであることから、クロック再生器204を安価な微分回路等で構成できる。
なお、図19に示す受信機200において、デコーダ203(図20参照)の代わりに、図23に示すデコーダ203Aを使用できる。この図23において、図20と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
デコーダ203Aは、図20のデコーダ203のA/Dコンバータ231の代わりに、A/Dコンバータ231Aを有している。このA/Dコンバータ231Aは、位相検出器202(図19参照)から出力されるn+1値の多値信号Vの各クロックにおけるレベル段階を検出し、それぞれそのレベル段階を示すmビットのデータに変換する。この場合、A/Dコンバータ231Aは、n+1値の多値信号の最大のレベル段階をその次のレベル段階とひとまとめにして扱い、この最大のレベル段階に対応するmビットのデータの値を本来の値(2m)ではなく、それより1だけ小さい値(2m−1)とする。
すなわち、A/Dコンバータ231Aは、クロック再生器204(図19参照)で再生されるクロックCLmで、n+1値の多値信号Vの各クロックにおける信号をサンプリングすると共に、その各クロックにおける信号を、n+1値(2m+1値)の多値信号におけるn+1個のレベル段階を識別するための、順次大きくなる第1〜第nのしきい値のうち、第1〜第n−1のしきい値と比較し、上述したmビットのデータを取得する。このことから、このA/Dコンバータ231Aは、データ取得手段を構成している。
また、このA/Dコンバータ231Aは、n+1値の多値信号Vを、上述した第nのしきい値と比較し、n+1値の多値信号が第nのしきい値以上であるとき0(第1のレベル)となり、n+1値の多値信号が第nのしきい値未満であるとき1(第2のレベル)となる制御信号CSを取得する。この場合、制御信号CSは、n+1値の多値信号が最大のレベル段階にあるとき0となり、その他のとき1となる。このことから、このA/Dコンバータ231Aは、制御信号取得手段を構成している。
また、デコーダ203Aは、図20のデコーダ203のラッチ回路232の代わりに、ラッチ回路232Aを有している。このラッチ回路232Aは、A/Dコンバータ231Aで得られるmビットのデータを、クロックCLmに基づいてラッチし、n+1値の多値信号に係るmビットのデータA′を取得する。このmビットのデータA′は、図20のデコーダ203のラッチ回路232から出力されるm+1ビットのデータAのうち、2mの値の部分を、2m−1の値としたものである。図20のデコーダ203のラッチ回路232はm+1ビットの構成とする必要があるが、このラッチ回路232Aはmビットの構成とすることができる。これに伴って、減算器233および比較器235も、図23に示すデコーダ203Aにおいては、mビットの構成とできる。
また、デコーダ203Aは、ラッチ回路237と、アンド回路238とを有している。ラッチ回路237は、A/Dコンバータ231Aで得られる制御信号CSを、クロックCLmに基づいてラッチする。この場合、ラッチ回路237でラッチされた制御信号CSの値は、上述したラッチ回路232Aでラッチされた、n+1値の多値信号に係るmビットのデータA′の現在の値A′tに対応したものとなる。
ラッチ回路232AでラッチされているデータA′の現在の値A′tは、n+1値の多値信号の最大のレベルに対応したものであるとき、上述したように本来の値(2m)より1だけ小さい値(2m−1)となっている。この場合、ラッチ回路237でラッチされている制御信号CSの値は必ず0となる。
アンド回路238は、ラッチ回路237でラッチされた制御信号CSと比較器235より出力される0または1のデータとの論理積を取り、その出力信号を減算器233に、ラッチ回路232Aから供給されるmビットのデータA′の現在の値A′tから減算すべき信号として供給する。
図23に示すデコーダ203Aのその他は、上述した図20に示すデコーダ203と同様に構成される。
図23に示すデコーダ203Aの動作を説明する。
位相検出器202(図19参照)からのn+1値の多値信号VはA/Dコンバータ231Aに供給される。このA/Dコンバータ231Aでは、n+1値の多値信号の各クロックにおけるレベル段階が検出され、それぞれそのレベル段階を示すmビットのデータに変換される。この場合、n+1値の多値信号の最大のレベル段階がその次のレベル段階とひとまとめにして扱われ、この最大のレベル段階に対応するmビットのデータの値は、本来の値(2m)ではなく、それより1だけ小さい値(2m−1)とされる。このmビットのデータは、mビット構成のラッチ回路232Aに供給される。
ラッチ回路232Aでは、A/Dコンバータ231Aから供給されるmビットのデータが、クロックCLmでラッチされ、n+1値の多値信号に係るmビットのデータA′が得られる。このmビットのデータA′は、m+1ビットのデータAのうち、2mの値の部分が、2m−1の値とされたものである。
また、A/Dコンバータ231Aでは、n+1値の多値信号Vが、上述した第nのしきい値と比較され、n+1値の多値信号が第nのしきい値以上であるとき0となり、n+1値の多値信号が第nのしきい値未満であるとき1となる制御信号CSが得られる。この場合、この制御信号CSは、n+1値の多値信号Vが最大のレベル段階にあるとき0となり、その他のとき1となる。この制御信号CSは、ラッチ回路237に供給される。
ラッチ回路237では、A/Dコンバータ231Aで得られる制御信号CSが、クロックCLmに基づいてラッチされる。この場合、ラッチ回路237でラッチされた制御信号CSの値は、上述したラッチ回路232Aでラッチされた、n+1値の多値信号に係るmビットのデータA′の現在の値A′tに対応したものとなる。このラッチ回路237でラッチされた制御信号CSは、アンド回路238に供給される。
ラッチ回路234には、減算器233で得られる、n値の多値信号を構成するmビットのデータMが供給される。このラッチ回路234では、mビットのデータMが、クロックCLmでラッチされる。このラッチ回路234でラッチされたmビットのデータMは、比較器235に供給される。
比較器235では、ラッチ回路232Aでラッチされている、n+1値の多値信号に係るmビットのデータA′の現在の値A′tである第1の値と、ラッチ回路234でラッチされている、n値の多値信号を構成するmビットのデータMの1クロック前の値Mt-1である第2の値とが比較される。
そして、この比較器235から、第1の値と第2の値との比較結果に基づいて、0または1のデータが出力される。すなわち、第1の値が第2の値より大きいとき(A′t>Mt-1)、1のデータが出力され、第1の値が第2の値と同じあるいは第2の値より小さいとき(A′t≦Mt-1)、0のデータが出力される。このように、比較器235から出力される0または1のデータはアンド回路238に供給される。
減算器233では、ラッチ回路232AでラッチされているmビットのデータA′の現在の値A′tより、アンド回路238の出力信号が減算されて、mビットのデータMの現在の値Mtとされる。
この場合、第1の値が第2の値より大きく(A′t>Mt-1)、かつラッチ回路237でラッチされている制御信号CSが1であるとき、アンド回路238の出力信号は1となり、mビットのデータA′の現在の値A′tより1が減算されて、mビットのデータMの現在の値Mtとされる。一方、その他のとき、すなわち第1の値が第2の値より大きく(A′t>Mt-1)、かつラッチ回路237でラッチされている制御信号CSが0であるとき、および第1の値が第2の値と同じあるいは第2の値より小さいとき(A′t≦Mt-1)、アンド回路238の出力信号は0となり、mビットのデータA′の現在の値A′tがそのままmビットのデータMの現在の値Mtとされる。
これにより、第1の値が第2の値より大きくても、データA′の現在の値A′tがn+1値の多値信号の最大のレベルに対応したものであるときは、ラッチ回路237でラッチされている制御信号CSの値は必ず0となるので、その値A′tがそのままmビットのデータMの現在の値Mtとされる。これは、上述したように、データA′の現在の値A′tがn+1値の多値信号の最大のレベルに対応したものであるとき、その値A′tは既に本来の値(2m)より1だけ小さい値(2m−1)となっているからである。
このように、ラッチ回路232A、減算器233、ラッチ回路234および比較器235からなる多値復調手段では、n+1値の多値信号に係るmビットのデータA′に基づいて、n値の多値信号を構成するmビットのデータMが得られる。このmビットのデータMは、信号位相変換器104のラッチ回路143(図2参照)から出力されるmビットのデータMに対応したものである。
図24は、m=1の場合における、mビットのデータA′の現在の値A′t、mビットのデータMの現在の値Mt、および制御信号CSの値の推移を示している。なお、比較器235では、t=0における値Mt、つまりM0として2m−1=1が使用される。また、データA′の現在の値A′tで、「*」が付された部分は、n+1値(2m+1値)の多値信号の最大のレベルに対応する部分を示しており、本来の値(2m)より1だけ小さい値(2m−1)となっている部分である。これは、以下の図24においても同様である。この図24および上述した図17から明らかなように、このデコーダ203Aの多値復調手段で得られるmビットのデータMは、上述した信号位相変換器104のラッチ回路143から出力されるmビットのデータMと一致することが分かる。
図25は、m=2の場合における、mビットのデータA′の現在の値A′t、mビットのデータMの現在の値Mt、および制御信号CSの値の推移を示している。なお、比較器235では、t=0における値Mt、つまりM0として2m−1=3が使用される。この図25および上述図18から明らかなように、このデコーダ203Aの多値復調手段で得られるmビットのデータMは、上述した信号位相変換器104のラッチ回路143から出力されるmビットのデータMと一致することが分かる。
詳細説明は省略するが、mが3以上の場合であっても、上述したm=1の場合、m=2の場合と同様に、mビットのデータA′からmビットのデータMが得られ、このmビットのデータMは、上述した信号位相変換器104のラッチ回路143から出力されるmビットのデータMと一致するものとなる。
また、図20に示すデコーダ203と同様に、ラッチ回路234から出力される、n値の多値信号を構成するmビットのデータMは、シフトレジスタ236に供給されてシリアルデータに変換され、出力端子206に出力シリアルデータDoutが出力される。
上述したように、図23に示すデコーダ203Aでは、図20に示すデコーダ203と同様の作用効果を得ることができる。
さらに、この図23に示すデコーダ203Aでは、A/Dコンバータ231Aで、n+1値の多値信号の最大のレベル段階とその次のレベル段階とをひとまとめにして扱うことで、n+1値の多値信号からmビットのデータを取得し、またn+1値の多値信号が最大のレベル段階にあることを識別するための制御信号CSを取得し、それらを用いてn値の多値信号を構成するmビットのデータMを得るものであり、復調処理に必要なビット数を、m+1ビットではなくmビットとでき、1ビット節約できる利益がある。
すなわち、図23に示すデコーダ203Aでは、ラッチ回路232A、減算器233、比較器235等としてmビット構成のものを用いることができ、回路規模の縮小化を図ることができる。
なお、上述実施の形態においては、n値の多値信号はmビットのデータで構成され、n+1値の多値信号はm+1ビットのデータで構成され、n値の多値信号の各レベル段階の幅とn+1値の多値信号の各レベル段階の幅とは同じであるが、これらの幅が異なるものも考えられる。
また、上述実施の形態においては、n値の多値信号はn=2m個のレベル段階を有し、n+1値の多値信号はn+1=2m+1個のレベル段階を有するものを示したが、この発明は、nが2m(m=1,2,・・・)以外である場合にも、同様に適用できる。
また、上述実施の形態においては、送信機100および受信機200は光信号を取り扱うものを示したが、この発明は、電圧信号の形式で多値信号を位相変調して送受信を行う通信システムにも同様に適用できる。
この発明は、n値の多値信号をノイズの影響が少なく、また複雑な同期回路を必要とせずに、良好に送受信できるものであり、例えばn値の多値信号を送受信する光通信システム等に適用できる。
実施の形態としての送信機の構成を示すブロック図である。 信号位相変換器の構成を示すブロック図である。 n値の多値信号を構成するmビットのデータからn+1値の多値信号を構成するm+1ビットのデータへのエンコード、およびそのデコードの変換マップ(m=1)を示す図である。 n値の多値信号を構成するmビットのデータからn+1値の多値信号を構成するm+1ビットのデータへのエンコード、およびそのデコードの変換マップ(m=2)を示す図である。 位相検出器の構成を示す図である。 位相検出器において、3レベルを出力するための4種の位相差を示す図である。 4種の位相とコードとの対応を説明するための図である。 位相検出器において5レベルを出力するための8種の位相差を示す図である。 8種の位相とコードとの対応を説明するための図である。 コード発生器における3値の場合のコード表を示す図である。 コード発生器における5値の場合のコード表(1/2)を示す図である。 コード発生器における5値の場合のコード表(2/2)を示す図である。 m=2の場合における4ビットのコードと3ビットの圧縮コードとの遷移の一例を示す図である。 位相と制御電圧Vctとの関係(M=1)を示す図である。 コード発生器における3値の場合の改良コード表を示す図である。 位相と制御電圧Vctとの関係(M=2)を示す図である。 n値の多値信号を構成するmビットのデータMからn+1値の多値信号を構成するm+1ビットのデータAへのエンコード(m=1)における、mビットのデータMの現在の値Mt、m+1ビットのデータAの現在の値At、位相情報Ipmを構成する位相(コード)、および制御電圧Vctの推移の一例を示す図である。 n値の多値信号を構成するmビットのデータMからn+1値の多値信号を構成するm+1ビットのデータAへのエンコード(m=2)における、mビットのデータMの現在の値Mt、m+1ビットのデータAの現在の値At、位相情報Ipmを構成する位相(コード)、および制御電圧Vctの推移の一例を示す図である。 実施の形態としての受信機の構成を示すブロック図である。 デコーダの構成を示すブロック図である。 n+1値の多値信号を構成するm+1ビットのデータAからn値の多値信号を構成するmビットのデータMへのデコード(m=1)における、データAの現在の値At、およびデータMの現在の値Mtの推移の一例を示す図である。 n+1値の多値信号を構成するm+1ビットのデータAからn値の多値信号を構成するmビットのデータMへのデコード(m=2)における、データAの現在の値At、およびデータMの現在の値Mtの推移の一例を示す図である。 デコーダの他の構成を示すブロック図である。 n+1値の多値信号に係るmビットのデータA′からn値の多値信号を構成するmビットのデータMへのデコード(m=1)における、データA′の現在の値A′t、およびデータMの現在の値Mtの推移の一例を示す図である。 n+1値の多値信号に係るmビットのデータA′からn値の多値信号を構成するmビットのデータMへのデコード(m=2)における、データA′の現在の値A′t、およびデータMの現在の値Mtの推移の一例を示す図である。
符号の説明
100・・・送信機、101・・・光源、102・・・位相変調器、103・・・光ファイバ、104・・・信号位相変換器、105・・・データ入力端子、106・・・クロック入力端子、141・・・シフトレジスタ、142・・・1/m分周器、143,145・・・ラッチ回路、144・・・コード発生器、146・・・コード/電圧変換器、200・・・受信機、201・・・光ファイバ、202・・・位相検出器、203,203A・・・デコーダ、204・・・クロック再生器、205・・・m逓倍器、206・・・データ出力端子、207・・・クロック出力端子、231,231A・・・A/Dコンバータ、232,232A,234,237・・・ラッチ回路、233・・・減算器、235・・・比較器、236・・・シフトレジスタ、238・・・アンド回路

Claims (20)

  1. n個(nは2以上の整数)のレベル段階を持つn値の多値信号に基づいて、1クロック毎にレベル段階が変化するn+1個のレベル段階を持つn+1値の多値信号に対応した位相変調信号を生成する際に、位相情報を発生する位相情報発生装置であって、
    上記n値の多値信号の次のレベル段階、今の位相および前の位相に基づいて、今の位相との位相差が上記n+1値の多値信号の次のレベル段階に対応した値となるように次の位相を決定し、該次の位相の情報を発生する位相情報発生部を備える
    ことを特徴とする位相情報発生装置。
  2. 上記n+1値の多値信号の所定クロック位置のレベル段階は、
    上記n値の多値信号の上記所定クロック位置のレベル段階を第1のレベル段階とし、上記n+1値の多値信号の上記所定クロック位置より1クロック前のレベル段階を第2のレベル段階とするとき、
    上記第1のレベル段階が上記第2のレベル段階より小さいとき該第1のレベル段階とされ、上記第1のレベル段階が上記第2のレベル段階と同じあるいは上記第2のレベル段階より大きいとき該第1のレベル段階より1つ大きいレベル段階とされている
    ことを特徴とする請求項1に記載の位相情報発生装置。
  3. 上記位相情報発生部で発生される位相情報を、上記位相変調信号を得るための位相変調器における変調位相を制御する制御電圧に変換する制御電圧変換部をさらに備え、
    上記位相情報発生部は、
    上記今の位相との位相差が上記n+1値の多値信号の次のレベル段階に対応した値となる位相が複数存在するときは、上記制御電圧の変化が少ないか、あるいは上記制御電圧の値が小さくなる位相を次の位相とする
    ことを特徴とする請求項1に記載の位相情報発生装置。
  4. n個(nは2以上の整数)のレベル段階を持つn値の多値信号に基づいて、1クロック毎にレベル段階が変化するn+1個のレベル段階を持つn+1値の多値信号に対応した位相変調信号を生成する際に、位相情報を発生する位相情報発生方法であって、
    上記n値の多値信号の次のレベル段階、今の位相および前の位相に基づいて、今の位相との位相差が上記n+1値の多値信号の次のレベル段階に対応した値となるように次の位相を決定し、該次の位相の情報を発生する
    ことを特徴とする位相情報発生方法。
  5. 位相が連続した信号を出力する信号源と、
    上記信号源から出力される信号を位相変調して送信位相変調信号を得る位相変調器と、
    上記位相変調器における変調位相を制御するための位相情報を発生する位相情報発生部とを備え、
    上記位相情報発生部は、
    n個(nは2以上の整数)のレベル段階を持つn値の多値信号の次のレベル段階、今の位相および前の位相に基づいて、今の位相との位相差が、1クロック毎にレベル段階が変化するn+1個のレベル段階を持つn+1値の多値信号の次のレベル段階に対応した値となるように次の位相を決定し、該次の位相の情報を発生する
    ことを特徴とする送信機。
  6. m値(mは1以上の整数)の多値信号を構成するmビットのデータに基づいて、1クロック毎に値が変化する2m+1値の多値信号を構成するm+1ビットのデータに対応した位相変調信号を生成する際に、位相情報を発生する位相情報発生装置であって、
    上記mビットのデータの次の値、今の位相および前の位相に基づいて、今の位相との位相差が上記m+1ビットのデータの次の値に対応した値となるように次の位相を決定し、該次の位相の情報を発生する位相情報発生部を備える
    ことを特徴とする位相情報発生装置。
  7. 入力シリアルデータを上記mビットのデータに変換するデータ変換部をさらに備える
    ことを特徴とする請求項6に記載の位相情報発生装置。
  8. 上記m+1ビットのデータの所定クロック位置の値は、
    上記mビットのデータの上記所定クロック位置の値を第1の値とし、上記m+1ビットのデータの上記所定クロック位置より1クロック前の値を第2の値とするとき、
    上記第1の値が上記第2の値より小さいとき該第1の値とされ、上記第1の値が上記第2の値と同じあるいは上記第2の値より大きいとき該第1の値より1つ大きな値とされている
    ことを特徴とする請求項6に記載の位相情報発生装置。
  9. m値(mは1以上の整数)の多値信号を構成するmビットのデータに基づいて、1クロック毎に値が変化する2m+1値の多値信号を構成するm+1ビットのデータに対応した位相変調信号を生成する際に、位相情報を発生する位相情報発生方法であって、
    上記mビットのデータの次の値、今の位相および前の位相に基づいて、今の位相との位相差が上記m+1ビットのデータの次の値に対応した値となるように次の位相を決定し、該次の位相の情報を発生する
    ことを特徴とする位相情報発生方法。
  10. 位相が連続した信号を出力する信号源と、
    上記信号源から出力される光信号を位相変調して送信位相変調信号を得る位相変調器と、
    上記位相変調器における変調位相を制御するための位相情報を発生する位相情報発生部とを備え、
    上記位相情報発生部は、
    m値(mは1以上の整数)の多値信号を構成するmビットのデータの次の値、今の位相および前の位相に基づいて、今の位相との位相差が、1クロック毎に値が変化する2m+1値の多値信号を構成するm+1ビットのデータの次の値に対応した値となるように次の位相を決定し、該次の位相の情報を発生する
    ことを特徴とする送信機。
  11. n個(nは2以上の整数)のレベル段階を持つn値の多値信号に基づいて生成され、1クロック毎にレベル段階が変化するn+1個のレベル段階を持つn+1値の多値信号に対応し、所定クロック位置の位相が、1クロック前の位相との位相差が上記n+1値の多値信号の所定クロック位置のレベル段階に対応した値となるように変調されている、受信位相変調信号から、上記n+1値の多値信号を得る位相検出器と、
    上記位相検出器で得られた上記n+1値の多値信号に基づいて、上記n個のレベル段階を持つn値の多値信号を生成するデコーダと
    を備えることを特徴とする受信機。
  12. 上記位相変調信号は光信号であり、
    上記位相検出器はホモダイン検波を行って、上記位相変調信号から上記n+1値の多値信号を得る
    ことを特徴とする請求項11に記載の受信機。
  13. 上記n+1値の多値信号の所定クロック位置のレベル段階は、
    上記n値の多値信号の上記所定クロック位置のレベル段階を第1のレベル段階とし、上記n+1値の多値信号の上記所定クロック位置より1クロック前のレベル段階を第2のレベル段階とするとき、
    上記第1のレベル段階が上記第2のレベル段階より小さいとき該第1のレベル段階とされ、上記第1のレベル段階が上記第2のレベル段階と同じあるいは上記第2のレベル段階より大きいとき該第1のレベル段階より1つ大きいレベル段階とされている
    ことを特徴とする請求項11に記載の受信機。
  14. 上記デコーダは、
    上記n+1値の多値信号の現在のレベル段階である第1のレベル段階と上記n値の多値信号の1クロック前のレベル段階である第2のレベル段階とを比較するレベル段階比較手段と、
    上記レベル段階比較手段の比較結果に基づき、上記第1のレベル段階が上記第2のレベル段階より大きいとき該第1のレベル段階より1つ小さいレベル段階を上記n値の多値信号の現在のレベル段階とし、上記第1のレベル段階が上記第2のレベル段階と同じあるいは上記第2のレベル段階より小さいとき該第1のレベル段階を上記n値の多値信号の現在のレベル段階とするレベル段階決定手段とを有する
    ことを特徴とする請求項13に記載の受信機。
  15. 上記デコーダは、
    上記n+1値の多値信号を、上記n+1個のレベル段階を識別するための、順次大きくなる第1〜第nのしきい値のうち、第1〜第n−1のしきい値と比較してmビット(mは1以上の整数)のデータを得るデータ取得手段と、
    上記n+1値の多値信号を上記第nのしきい値と比較し、上記n+1値の多値信号が上記第nのしきい値以上であるとき第1のレベルとなり、上記n+1値の多値信号が上記第nのしきい値未満であるとき第2のレベルとなる制御信号を得る制御信号取得手段と、
    上記データ取得手段で取得されたmビットのデータの現在の値である第1の値と上記n値の多値信号を構成するmビットのデータの1クロック前の値である第2の値とを比較するデータ値比較手段と、
    上記データ値比較手段の比較結果および上記制御信号取得手段で得られる制御信号に基づき、上記第1の値が上記第2の値より大きく、かつ上記制御信号が上記第2のレベルであるとき、上記第1の値より1を減算して上記n値の多値信号を構成する上記mビットのデータの現在の値とし、上記第1の値が上記第2の値より大きく、かつ上記制御信号が上記第1のレベルであるとき、または上記第1の値が上記第2の値と同じあるいは上記第2の値より小さいとき、上記第1の値をそのまま上記n値の多値信号を構成する上記mビットのデータの現在の値とする演算手段とを有する
    ことを特徴とする請求項13に記載の受信機。
  16. m値(mは1以上の整数)の多値信号を構成するmビットのデータに基づいて生成され、1クロック毎にレベル段階が変化する2m+1値の多値信号を構成するm+1ビットのデータに対応し、所定クロック位置の位相が、1クロック前の位相との位相差が上記m+1ビットのデータの所定クロック位置の値に対応した値となるように変調されている、受信位相変調信号から、上記2m+1値の多値信号を得る位相検出器と、
    上記位相検出器で得られた上記2m+1値の多値信号に基づいて、上記2m値の多値信号を構成するmビットのデータを生成するデコーダと
    を備えることを特徴とする受信機。
  17. 上記位相変調信号は光信号であり、
    上記位相検出器はホモダイン検波を行って、上記位相変調信号から上記2m+1値の多値信号を得る
    ことを特徴とする請求項16に記載の受信機。
  18. 上記m+1ビットのデータの所定クロック位置の値は、
    上記mビットのデータの上記所定クロック位置の値を第1の値とし、上記m+1ビットのデータの上記所定クロック位置より1クロック前の値を第2の値とするとき、
    上記第1の値が上記第2の値より小さいとき該第1の値とされ、上記第1の値が上記第2の値と同じあるいは上記第2の値より大きいとき該第1の値より1つ大きな値とされている
    ことを特徴とする請求項16に記載の受信機。
  19. 上記デコーダは、
    上記m+1ビットのデータの現在の値である第1の値と上記mビットのデータの1クロック前の値である第2の値とを比較するデータ値比較手段と、
    上記データ値比較手段の比較結果に基づき、上記第1の値が上記第2の値より大きいとき上記第1の値より1を減算して上記mビットのデータの現在の値とし、上記第1の値が上記第2の値と同じあるいは上記第2の値より小さいとき上記第1の値をそのまま上記mビットのデータの現在の値とする演算手段とを有する
    ことを特徴とする請求項18に記載の受信機。
  20. 上記デコーダで得られた上記mビットのデータを出力シリアルデータに変換するデータ変換手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項16に記載の光受信装置。
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