JP2007085222A - Compressor - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、密閉容器内に駆動要素と該駆動要素の回転軸により駆動される圧縮要素とを収納して成る圧縮機に関するものである。 The present invention relates to a compressor in which a driving element and a compression element driven by a rotating shaft of the driving element are housed in a sealed container.
従来、この種圧縮機、例えば、密閉型回転式圧縮機では密閉容器内に駆動要素としてのモータとこのモータの回転軸にて駆動される回転圧縮要素とを収納して成る。この回転圧縮要素は回転軸の一端側に形成された偏心部に嵌合されたローラと、該ローラを収納するシリンダ、ローラの周面に当接してシリンダ内を吸込側と吐出側とに区画するベーン等を備えており、モータが回転軸を介してローラに回動力を与えている。 Conventionally, in this type of compressor, for example, a hermetic rotary compressor, a motor as a driving element and a rotary compression element driven by a rotating shaft of the motor are housed in a hermetic container. The rotary compression element includes a roller fitted to an eccentric portion formed on one end side of the rotary shaft, a cylinder that houses the roller, and a cylinder that is in contact with the circumferential surface of the roller to be divided into a suction side and a discharge side. A vane or the like is provided, and a motor applies a rotational force to the roller via a rotating shaft.
前記モータは、密閉容器の上部空間の内周面に沿って環状に溶接固定された固定子と、この固定子の内側に若干の間隔を設けて挿入設置された回転子とから構成され、この回転子は中心を通り鉛直方向に延びる前記回転軸に固定される。また、回転圧縮要素のモータ側には回転軸を回転可能に支持する軸受けが形成されている。 The motor is composed of a stator that is welded and fixed in an annular shape along the inner peripheral surface of the upper space of the sealed container, and a rotor that is inserted and installed at a slight interval inside the stator. The rotor is fixed to the rotating shaft extending in the vertical direction through the center. A bearing that rotatably supports the rotating shaft is formed on the motor side of the rotary compression element.
ところで、このような圧縮機では、回転軸の回転がアンバランスとなる問題が生じていた。特に、回転式圧縮機では回転軸の一端側に駆動要素の回転子、他端側に回転圧縮要素の偏心部が設けられており、回転子が固定子から発生する回転トルクが最も大きくなる固定子の中心位置に設ける関係上、回転軸の回転バランスがとり難く、円錐振り子状のブレや、振動が発生する問題が生じていた。 By the way, in such a compressor, the problem that rotation of a rotating shaft becomes unbalanced has arisen. In particular, in the rotary compressor, the rotor of the drive element is provided on one end side of the rotary shaft, and the eccentric portion of the rotary compression element is provided on the other end side, so that the rotor has the largest rotational torque generated from the stator. Due to the provision at the center position of the child, the rotational balance of the rotating shaft is difficult to achieve, and there has been a problem of occurrence of conical pendulum-like blurring and vibration.
そこで、係る不都合を解消するため、モータの回転圧縮要素側となる端面に所定の重さを有するフライホールを取り付けて、回転子の慣性モーメントを大きくし、回転軸の回転に伴う回転アンバランスを抑制していた。当該フライホールを設けて、回転軸の重心を軸受け付近とすることで、回転軸の振幅幅が抑制され、良好な回転を確保できるようになった(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記フライホールは全体を切削することにより形成されているため、加工コストがかかると共に、これをモータの端面に取り付けなければならないで、取付工数が増して、製造コストが著しく増大するという問題が生じていた。また、フライホールをモータの端面に取り付ける構成とした場合、当該フライホールは軸受けと離れた位置となるため、回転軸の重心を軸受けと一致させることが困難であった。 However, since the fly hole is formed by cutting the whole, the processing cost is high, and it is necessary to attach it to the end face of the motor, which increases the number of mounting steps and significantly increases the manufacturing cost. Has occurred. Further, when the fly hole is attached to the end face of the motor, the fly hole is located away from the bearing, so that it is difficult to make the center of gravity of the rotating shaft coincide with the bearing.
本発明は、係る従来技術の課題を解決するために成されたものであり、低コストで回転軸の良好な回転バランスを確保することができる圧縮機を提供することを目的とする。 The present invention has been made to solve the problems of the related art, and an object of the present invention is to provide a compressor that can secure a good rotational balance of a rotating shaft at low cost.
本発明の圧縮機は、密閉容器内に駆動要素とこの駆動要素の回転軸により駆動される圧縮要素とを収納して成るものであって、回転軸にフライホールを一体に形成したことを特徴とするものである。 The compressor according to the present invention comprises a driving element and a compression element driven by a rotating shaft of the driving element in an airtight container, and a fly hole is integrally formed on the rotating shaft. It is what.
請求項2の発明の圧縮機では、上記発明において圧縮要素は、シリンダ内で偏心回転するローラを備えた回転圧縮要素である。 In the compressor according to the second aspect of the present invention, in the above invention, the compression element is a rotary compression element provided with a roller that rotates eccentrically in the cylinder.
請求項3の発明の圧縮機は、上記各発明において回転軸の軸受け近傍となる位置にフライホールを形成したものである。 According to a third aspect of the present invention, there is provided a compressor in which a flyhole is formed at a position in the vicinity of the bearing of the rotary shaft in each of the above inventions.
請求項4の発明の圧縮機は、上記各発明においてフライホイールを回転軸の軸方向に貫通する孔を形成したものである。 According to a fourth aspect of the present invention, there is provided a compressor according to the above-mentioned invention, wherein a hole penetrating the flywheel in the axial direction of the rotary shaft is formed.
本発明の圧縮機によれば、回転軸にフライホールを一体に形成したので、容易に回転軸の振動を抑制することができる。 According to the compressor of the present invention, since the fly hole is formed integrally with the rotating shaft, vibration of the rotating shaft can be easily suppressed.
また、例えば、フライホールを鋳物で回転軸と一体に形成し、切削加工により仕上げることで、当該フライホール一体型の回転軸を容易に加工することができる。これにより、製造コストを削減することができるようになる。 Also, for example, the flyhole can be easily machined by forming the flyhole integrally with the rotary shaft and finishing it by cutting. As a result, the manufacturing cost can be reduced.
更に、請求項2の如く圧縮要素をシリンダ内で偏心回転するローラを備えた回転圧縮要素とした場合には、偏心回転するローラの振動及び駆動要素の振動をフライホールの慣性効果で抑制することができる。 Furthermore, when the compression element is a rotary compression element having a roller that rotates eccentrically in the cylinder as in claim 2, vibration of the eccentric rotation roller and vibration of the drive element are suppressed by the inertial effect of the flyhole. Can do.
また、請求項3の発明の如く回転軸の軸受け近傍となる位置にフライホールを形成することで、回転軸の重心を軸受けと一致することができ、回転軸の回転バランスを良好にすることができる。 Further, by forming the flyhole at a position near the bearing of the rotating shaft as in the invention of claim 3, the center of gravity of the rotating shaft can be matched with the bearing, and the rotation balance of the rotating shaft can be improved. it can.
更にまた、請求項4の如くフライホイールを回転軸の軸方向に貫通する孔を形成することで、当該フライホールにより冷媒やオイルの流れが阻害される不都合を回避することができる。 Furthermore, by forming the hole penetrating the flywheel in the axial direction of the rotating shaft as in claim 4, it is possible to avoid the disadvantage that the flow of refrigerant or oil is hindered by the flyhole.
以下、図面に基づき本発明の圧縮機の実施形態を詳述する。 Hereinafter, embodiments of the compressor of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
図1は本発明の圧縮機の一実施例として、第1及び第2の回転圧縮要素32、34を備えた多段圧縮式ロータリコンプレッサ10の縦断側面図である。図1において、本実施例のロータリコンプレッサ10は内部中間型のロータリコンプレッサで、鋼板からなる縦型円筒状の密閉容器12内に、この密閉容器12の内部空間の上側に配置された駆動要素としての電動要素14と、この電動要素14の下側に配置され、電動要素14の回転軸16により駆動されると共に、後述する上下シリンダ38、40内で偏心回転するローラ46、48を備えた第1及び第2の回転圧縮要素32、34からなる回転圧縮機構部18を収納している。尚、実施例のロータリコンプレッサ10には冷媒として二酸化炭素が使用される。
FIG. 1 is a longitudinal side view of a multistage compression
密閉容器12は底部をオイル溜めとし、電動要素14と回転圧縮機構部18を収納する容器本体12Aと、この容器本体12Aの上部開口を閉塞する略椀状のエンドキャップ(蓋体)12Bとで構成されており、且つ、このエンドキャップ12Bの上面には円形の取付孔12Dが形成され、この取付孔12Dには電動要素14に電力を供給するためのターミナル(配線を省略)20が取り付けられている。
The sealed
電動要素14は、密閉容器12の上部空間の内周面に沿って環状に溶接固定されたステータ(固定子)22と、このステータ22の内側に若干の間隔を設けて挿入設置されたロータ(回転子)24とから構成されており、このロータ24は中心を通り鉛直方向に延びる回転軸16に固定される。
The
前記ステータ22は、ドーナッツ状の電磁鋼板を積層した積層体26と、この積層体26の歯部に直巻き(集中巻き)方式により巻装されたステータコイル28を有している。また、ロータ24もステータ22と同様に電磁鋼板の積層体30で形成されている。
The
前記回転圧縮機構部18は、中間仕切板36を挟んで、2段目となる第2の回転圧縮要素34を密閉容器12内の電動要素14側、1段目となる第1の回転圧縮要素32を電動要素14とは反対側に配置している。即ち、第1の回転圧縮要素32と第2の回転圧縮要素34は、中間仕切板36の上下に配置され、第1及び第2の回転圧縮要素32、34を構成する前述した上下シリンダ38、40及び電動要素14の回転軸16に形成された上下偏心部42、44に嵌合されて各シリンダ38、40内で偏心回転するローラ46、48と、各ローラ46、48に当接して各シリンダ38、40内を低圧室側と高圧室側にそれぞれ区画するベーン50、52と、ベーン50、52を常時ローラ46、48側に付勢するためのバネ部材としてのスプリング85、86と、下シリンダ40の一方(下側)の開口を閉塞すると共に、回転軸16の副軸受け56Aを有する支持部材としての下部支持部材56と、上シリンダ38の上側の開口を閉塞すると共に、回転軸16の主軸受け54Aを有する上部支持部材54によって構成される。従って、本実施例の回転軸16は当該回転軸16の軸方向の略中心部を主軸受け54Aにより支持され、下方を副軸受け56Aにより支持されている。尚、上記上下偏心部42、44はそれぞれ180度の位相差を有して回転軸16に設けられている。
The rotary
上部支持部材54及び下部支持部材56には、図示しない吸込ポートにて上下シリンダ38、40の内部とそれぞれ連通する吸込通路60と(第2の回転圧縮要素34の吸込通路は図示せず)、上部支持部材54の上シリンダ38とは反対側(上側)の面を凹陥させ、この凹陥部を上部カバー63にて閉塞することにより形成された吐出消音室62と、下部支持部材56の下シリンダ40とは反対側(下側)の面を凹陥させ、この凹陥部を下部カバー68にて閉塞することにより形成された吐出消音室64とが設けられている。即ち、吐出消音室62は上部カバー63、吐出消音室64は下部カバー68にて閉塞される。
The
下部カバー68はドーナッツ状の円形鋼板から構成されており、周辺部の4カ所を下ボルト80・・にて下から下部支持部材56に固定され、吐出ポートにて第1の回転圧縮要素32の下シリンダ40内部と連通する吐出消音室64の下面開口部を閉塞する。このボルト80・・の先端は上部支持部材54に螺合する。
The
第1の回転圧縮要素32の吐出消音室64と密閉容器12内とは連通路にて連通されている。この連通路は上部カバー63、上部支持部材54、上下シリンダ38、40、中間仕切板36を貫通する図示しない孔である。この場合、連通路の上端には中間吐出管121が立設されており、この中間吐出管121から密閉容器12内に中間圧の冷媒が吐出される。
The
ここで、前記回転軸16の軸方向の略中心となる位置、即ち、回転軸16の上端側に設けられた電動要素14と下端側に設けられた回転圧縮機構部18の間の主軸受け54Aの近傍となる位置にはフライホール70が当該回転軸16に一体に形成されている。このフライホール70は回転軸16から垂直方向に延在すると共に、軸方向(高さ方向)に全域において均一な厚みを有する略円盤形状を呈している。そして、当該フライホール70の重量は、回転軸16に対して全域で均一とされている。当該フライホール70の存在により、回転軸16の慣性モーメントを大きくすることができるようになり、回転軸16の回転に伴う回転アンバランスを抑制することができる。
Here, the main bearing 54 </ b> A between the
特に、ロータリコンプレッサ10では、回転軸16の一端側(上端側)に電動要素14のロータ24が取り付けられ、他端側(下端側)に第1及び第2の回転圧縮要素32、34の偏心部42、44が設けられていると共に、ロータ24をステータ22から発生する回転トルクが最も大きくなるステータ22の中心位置に設置する関係上、回転軸16の回転バランスがとり難く、円心振り子状のブレや、振動が発生する問題が生じていた。
In particular, in the
しかしながら、本発明のフライホール70により回転軸16の重心を主軸受け54A付近とすることができるようになるため、回転軸16の振幅幅が抑制され、良好な回転を確保できるようになる。
However, since the center of gravity of the
また、フライホール70を回転軸16と一体に形成することで、確実に重心を主軸受け54Aに一致させることが可能となる。更に、回転軸16と別部材として構成した場合のように、電動要素14の端面に取り付けるなどの取付作業を行う必要がないので、作業工数を削減することができる。
Further, by forming the flyhole 70 integrally with the
そして、本実施例のフライホール70は鋳物で回転軸16と一体に形成され、これを切削加工することにより構成される。これにより、フライホール全体を切削加工することなく、簡単な加工を施すだけでフライホール70一体型の回転軸16を製造することが可能となる。これにより、生産コストを極力抑えて、回転軸16の振動の発生を抑制できるようになる。
And the
また、密閉容器12の容器本体12Aの側面には、上部支持部材54と下部支持部材56の吸込通路60(上側は図示せず)、吐出消音室62、上部カバー63の上側(電動要素14の下端に略対応する位置)に対応する位置に、スリーブ141、142、143及び144がそれぞれ溶接固定されている。スリーブ141と142は上下に隣接すると共に、スリーブ143はスリーブ141の略対角線上にある。また、スリーブ144はスリーブ141と略90度ずれた位置にある。
Further, on the side surface of the container
そして、スリーブ141内には上シリンダ38に冷媒ガスを導入するための冷媒導入管92の一端が挿入接続され、この冷媒導入管92の一端は上シリンダ38の図示しない吸込通路と連通する。この冷媒導入管92は密閉容器12の上側を通過してスリーブ144に至り、他端はスリーブ144内に挿入接続されて密閉容器12内に連通する。
One end of a
また、スリーブ142内には下シリンダ40に冷媒ガスを導入するための冷媒導入管94の一端が挿入接続され、この冷媒導入管94の一端は下シリンダ40の吸込通路60と連通する。また、スリーブ143内には冷媒吐出管96が挿入接続され、この冷媒導入管96の一端は吐出消音室62と連通する。
One end of a
以上の構成で、次にロータリコンプレッサの動作を説明する。ターミナル20及び図示されない配線を介して電動要素14のステータコイル28に通電されると、電動要素14が起動してロータ24が回転する。この回転により回転軸16と一体に設けた上下偏心部42、44に嵌合されたローラ46、48が上下シリンダ38、40内を偏心回転する。このとき、回転軸16は一体に形成されたフライホール70の存在により慣性モーメントが大きくなる。従って、フライホール70の慣性(イナーシャ)効果と、当該フライホール70を設けることで回転軸16の重心を主軸受け54Aに合わせることができるという効果により、偏心回転するローラ46、48の振動及び電動要素14のロータ24の振幅幅を抑制することができる。これにより、回転軸16の良好な回転バランスを確保することができるようになる。
Next, the operation of the rotary compressor with the above configuration will be described. When the
一方、ローラ46、48が偏心回転すると、冷媒導入管94及び下部支持部材56に形成された吸込通路60を経由して図示しない吸込ポートから下シリンダ40に低圧室側に吸入された低圧の冷媒ガスは、ローラ48とベーン52の動作により圧縮されて中間圧となり、下シリンダ40の高圧室側より図示しない吐出ポートを経て吐出消音室64内に吐出される。吐出消音室64に吐出された中間圧の冷媒ガスは、図示しない連通孔を経て中間吐出管121から密閉容器12内に吐出される。
On the other hand, when the
そして、密閉容器12内の中間圧の冷媒ガスは、冷媒導入管92を通って、上部支持部材54に形成された図示しない吸込通路を経由して吸込ポートから上シリンダ38の低圧室側に吸入される。吸入された中間圧の冷媒ガスは、ローラ46とべーン50の動作により2段目の圧縮が行われて高温高圧の冷媒ガスとなり、上シリンダ38の高圧室側から図示しない吐出ポート内を通り上部支持部材54に形成された吐出消音室62に吐出される。吐出消音室62に吐出された冷媒は、当該吐出消音室62内に連通された冷媒吐出管96を通って、ロータリコンプレッサ10の外部に吐出される。
The intermediate-pressure refrigerant gas in the sealed
以上詳述する如く、本発明により回転軸16の良好な回転バランスを有する高性能なロータリコンプレッサ10を低コストで製造することができるようになる。
As described in detail above, according to the present invention, the high-
尚、実施例1では、本発明の圧縮機として、第1の回転圧縮要素32で圧縮された冷媒を密閉容器12内に吐出した後、第2の回転圧縮要素34にて圧縮して外部に吐出する内部中間圧型のロータリコンプレッサ10を用いて説明したが、本発明の圧縮機はこれに限定されるものではない。従って、例えば、第1の回転圧縮要素で圧縮された冷媒をそのまま第2の回転圧縮要素にて圧縮し、これを密閉容器内に吐出する内部高圧型の圧縮機に適用しても構わない。この場合の一実施例を図2を用いて説明する。
In Example 1, as a compressor of the present invention, the refrigerant compressed by the first
図2は第1及び第2の回転圧縮要素32、34を備えた内部高圧型のロータリコンプレッサ110の縦断側面図である。尚、図2において、図1と同一の符号が付されたものは同様或いは類似の効果を奏するものとして説明を省略する。
FIG. 2 is a vertical side view of the internal high-
図2において、145は密閉容器12の容器本体12Aの側面の吐出消音室64に対応する位置に溶接固定されたスリーブであり、このスリーブ145はスリーブ142の略対角線上にある。スリーブ145内には、上シリンダ38に冷媒ガスを導入するための冷媒導入管92の他端が挿入接続されて、吐出消音室64と連通する。そして、エンドキャップ12Bの取付孔12Dの近傍には冷媒吐出管96を挿入接続するための図示しないスリーブが溶接固定されており、このスリーブ内に冷媒吐出管96が挿入接続され、密閉容器12内と連通する。
In FIG. 2, a
上部カバー63には吐出消音室62と密閉容器12内とを連通する図示しない連通路が形成されている。この連通路の上端には吐出管125が立設されており、この吐出管125から第2の回転圧縮要素34で圧縮された高温高圧の冷媒ガスが密閉容器12内に吐出される。当該吐出管125の開口は上方、即ち、電動要素14側に指向している。
The
また、図2において、170は本実施例のフライホールであり、前記実施例1と同様に回転軸16に一体に形成されている。また、当該フライホール170も回転軸16の軸方向の略中心となる位置、即ち、回転軸16の上端側に設けられた電動要素14と下端側に設けられた回転圧縮機構部18の間の主軸受け54Aの近傍となる位置に形成されており、回転軸16から垂直方向に延在すると共に、軸方向に全域において均一な厚みを有する略円盤形状を呈している。また、当該フライホール170の重量も前記フライホール70と同様に回転軸16に対して全域で均一とされている。
In FIG. 2,
一方、本実施例のフライホール170には当該フライホール170を回転軸16の軸方向に貫通する貫通孔171、172が形成されている。当該貫通孔171、172はオイルや冷媒ガス、特に、前記第2の回転圧縮要素34で圧縮され、吐出管125から密閉容器12に吐出された冷媒ガスが密閉容器12の上方のエンドキャップ12Bに形成された冷媒吐出管96から外部へと吐出する冷媒の流れを確保するために形成されたものである。即ち、貫通孔171、172を形成することなくフライホールを設けた場合、吐出管125から密閉容器12に吐出した冷媒がフライホールの上方の冷媒吐出管96へと流れるには、密閉容器12の容器本体12A内壁とフライホールの間の僅かな隙間を通らなければならない。この場合、フライホールの上方への冷媒ガスの移動が停滞して、密閉容器12に吐出された高温高圧の冷媒ガスがエンドキャップ12Bに設けられた冷媒吐出管96から外部にスムーズに吐出され難くなる恐れがある。
On the other hand, the through-
そこで、貫通孔171、172を形成することで、吐出管125から吐出した冷媒が貫通孔171、172を通過して、フライホール170の上方にスムーズに流れ易くなり、冷媒の流れを阻害する不都合を回避することができる。尚、貫通孔171、172は、回転軸16の回転に対してバランスのとれる位置である回転軸16の中心に対して対象となる位置に形成され、且つ略同一の形状を呈している。従って、貫通孔171、172の形成により回転軸16の回転がアンバランスとなる問題も生じない。
Therefore, by forming the through
尚、本実施例のロータリコンプレッサ110も冷媒として二酸化炭素を使用するものとする。
Note that the
以上の構成で、次にロータリコンプレッサ110の動作を説明する。ターミナル20及び図示されない配線を介して電動要素14のステータコイル28に通電されると、電動要素14が起動してロータ24が回転する。この回転により回転軸16と一体に設けた上下偏心部42、44に嵌合されたローラ46、48が上下シリンダ38、40内を偏心回転する。このとき、回転軸16は一体に形成されたフライホール170の存在により慣性モーメントが大きくなる。従って、フライホール170の慣性(イナーシャ)効果と、当該フライホール170を設けることで回転軸16の重心を主軸受け54Aに合わせることができるという効果により、偏心回転するローラ46、48の振動及び電動要素14のロータ24の振幅幅を抑制することができる。これにより、回転軸16の良好な回転バランスを確保することができるようになる。
Next, the operation of the
一方、ローラ46、48が偏心回転すると、冷媒導入管94及び下部支持部材56に形成された吸込通路60を経由して図示しない吸込ポートから下シリンダ40に低圧室側に吸入された低圧の冷媒ガスは、ローラ48とベーン52の動作により圧縮されて中間圧となり、下シリンダ40の高圧室側より図示しない吐出ポートを経て吐出消音室64内に吐出される。
On the other hand, when the
吐出消音室64に吐出された中間圧の冷媒ガスは、当該吐出消音室64内に連通された冷媒導入管92を通って、上部支持部材54に形成された図示しない吸込通路を経由して吸込ポートから上シリンダ38の低圧室側に吸入される。上シリンダ38内に吸入された中間圧の冷媒ガスは、ローラ46とベーン52の動作により2段目の圧縮が行われて高温高圧の冷媒ガスとなり、上シリンダ38の高圧室側から図示しない吐出ポート内を通り上部支持部材54に形成された吐出消音室62に吐出される。
The intermediate-pressure refrigerant gas discharged into the
そして、吐出消音室62に吐出された冷媒は、図示しない連通路を経由して吐出管125から密閉容器12内に吐出される。密閉容器12内に吐出された冷媒は前記フライホール170に形成された貫通孔171、172或いは、フライホール170と容器本体12Aの内壁との間の隙間を通ってフライホール170の上方へと流れ、更に、電動要素14の隙間を通過して密閉容器12内上側へと移動し、エンドキャップ12Bに接続された冷媒吐出管96からロータリコンプレッサ110の外部に吐出される。
The refrigerant discharged into the
以上詳述する如く、本実施例においても回転軸16の良好な回転バランスを有する高性能なロータリコンプレッサ110を低コストで製造することが可能である。
As described in detail above, also in this embodiment, the high-
尚、上記各実施例では圧縮機として第1及び第2の回転圧縮要素を有する多段圧縮式ロータリコンプレッサを用いて説明したが、本発明は密閉容器内に駆動要素とこの駆動要素の回転軸により圧縮要素を備えた圧縮機であればどのようなものであっても適用可能である。また、単段型の圧縮機や3つ以上の圧縮要素を有する圧縮機にも本発明は有効である。 In each of the embodiments described above, the multistage compression rotary compressor having the first and second rotary compression elements is used as the compressor. However, the present invention is based on the drive element and the rotary shaft of the drive element in the sealed container. Any compressor provided with a compression element is applicable. The present invention is also effective for a single-stage compressor and a compressor having three or more compression elements.
また、各実施例では圧縮機の冷媒として二酸化炭素を用いるものとしたが、他の冷媒を使用しても良いものとする。 In each embodiment, carbon dioxide is used as the refrigerant of the compressor. However, other refrigerants may be used.
10、110 ロータリコンプレッサ
12 密閉容器
14 電動要素
16 回転軸
18 回転圧縮機構部
20 ターミナル
22 ステータ
24 ロータ
26 積層体
28 ステータコイル
30 積層体
32 第1の回転圧縮要素
34 第2の回転圧縮要素
38 上シリンダ
40 下シリンダ
42、44 偏心部
46、48 ローラ
54 上部支持部材
56 下部支持部材
54A 主軸受け
56A 副軸受け
62、64 吐出消音室
70、170 フライホール
92、94 冷媒導入管
96 冷媒吐出管
121 中間吐出管
125 吐出管
171、172 貫通孔
DESCRIPTION OF
Claims (4)
前記回転軸にフライホールを一体に形成したことを特徴とする圧縮機。 In a compressor in which a driving element and a compression element driven by a rotating shaft of the driving element are housed in a sealed container,
A compressor characterized in that a flyhole is integrally formed on the rotating shaft.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2005
- 2005-09-21 JP JP2005273630A patent/JP2007085222A/en active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110043466A (en) * | 2019-05-28 | 2019-07-23 | 西安交通大学 | A kind of multi-stage rotary compressor and working method with bottom intermediate cavity |
CN110043466B (en) * | 2019-05-28 | 2023-07-18 | 西安交通大学 | Multistage rotary compressor with bottom middle cavity and working method |
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