JP2007082012A - アドレス管理装置、アドレス管理方法及びアドレス管理プログラム - Google Patents

アドレス管理装置、アドレス管理方法及びアドレス管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】登録された分類情報に従って分類された宛先情報を効率よく管理する。
【解決手段】ネットワークを介して情報を送信する宛先を示す宛先情報を管理するアドレス管理装置において、送信先に送信する際に用いる宛先情報を保持する登録宛先クラスと、登録宛先クラスを実体化したオブジェクトと関連を保持して、送信先の宛先情報を一括して管理するアドレス帳クラスと、所定の分類設計に従って分けられるカテゴリを保持するカテゴリクラスと、アドレス帳クラスが保持している情報を承継し、カテゴリクラスが保持するカテゴリに所属する宛先情報を保持する登録宛先クラスを実体化したオブジェクトと関連を保持することで、当該カテゴリに所属する宛先情報を管理する分類アドレス帳クラスと、を備える。
【選択図】 図9

Description

本発明は、アドレス管理装置、アドレス管理方法及びアドレス管理プログラムに関するものであり、特に送信先の宛先情報を分類して管理する技術に関するものである。
従来、プリンタ、コピーおよびスキャナなどの複数の機能を一つの筐体内に収納した複合機が知られている。かかる複合機では、UNIX(登録商標)(R)などの汎用OS上に、プリンタアプリ、コピーアプリおよびスキャナアプリと呼ばれる複数のアプリケーションを搭載し、これらのアプリケーションの実行処理を切替えながら複数の機能を実現していた。
ところが、上記プリンタアプリ、コピーアプリおよびスキャナアプリは、それぞれエンジン制御、メモリ制御およびシステム制御などを別個におこなっているので、重複処理という無駄が生じていた。
このため、特許文献1では、複合機に搭載される複数のアプリケーションがそれぞれ担っていたエンジン制御、メモリ制御およびシステム制御などの処理を共通処理部分(プラットホーム)として各アプリケーションから括り出すことにより、アプリケーションの開発効率の向上を図っている。
また、特許文献2では、印刷装置に搭載される印刷制御ソフトウェアを、オブジェクト指向設計による複数のソフトウェア部品から構成し、かかる部品群の協調動作により印刷処理をおこなうこととしている。
特開2002−084383号公報 特開平11−327883号公報
しかしながら、この特許文献1で開示されている発明は、ハードウェアを制御する処理部分を共通化するものであり、各アプリケーションの内部処理全般を共通化するものではないため、内部処理全般の開発効率が良くないという問題がある。つまり、複合機上のアプリケーションには、開発効率の向上を図るためには内部処理を共通化するうえで改善の余地が残されている。
たとえば、FAXやメールの送受信等に用いられる、利用者のアドレスを管理するアドレス管理処理は、複写機上の各アプリケーションに共通して存在する処理であるが、ハードウェアを直接制御する処理ではないため各アプリケーションで別個に実現されており、共通化することが可能である。
また、特許文献2で開示されている発明は、印刷制御ソフトウェアをオブジェクト指向設計による複数のソフトウェア部品から構成したものであり、アドレス管理して送信処理を制御するソフトウェア部品を開示したものではない。したがって、多機能化により多くのアドレス管理機能を搭載する複合機において、特許文献2で開示されている発明を応用して、アドレスを管理するソフトウェア部品を作成したとしても、送受信を行うアプリケーションの差異や、アドレスを分類する形式等の差異のため、利用者のアドレスを効率よく管理することは容易でない。
これらのことから、複合機に搭載される利用者のアドレスを管理する機能をいかにして効率よく実現するかが大きな課題となっている。なお、かかる課題は複合機についてのみ生じるものではなく、たとえば、ネットワークを介してメールやFAX等の情報を送受信する際に用いられるアドレスを管理するアドレス管理装置を形成するような場合にも同様に生ずる課題である。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、登録された分類情報に従って分類された宛先情報を効率よく管理するアドレス管理装置、アドレス管理方法及びアドレス管理プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、ネットワークを介して情報を送信する宛先を示すアドレス情報を管理するアドレス管理装置において、送信先に送信する際に用いる宛先情報を保持する宛先手段と、前記宛先手段と関連を保持して、前記宛先情報を一括して管理するアドレス管理手段と、所定の分類設計に従って分けられる分類情報を保持する分類手段と、前記アドレス管理手段が保持している情報を承継し、前記分類手段が保持する前記分類情報に所属する前記宛先情報を保持する前記利用者宛先手段と関連を保持することで、前記情報に所属する前記宛先情報を管理する分類アドレス管理手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記分類手段は、異なる分類設計に従って分けられる分類情報として、分類設計毎に複数個存在すること、を特徴とする。
また、請求項3にかかる発明は、請求項1又は2にかかる発明において、前記アドレス管理手段から前記宛先情報を取得して該宛先の一覧を前記利用者に提供し、該利用者により選択された宛先のリストを送信先一覧として生成する選択シート手段とをさらに備えたことを特徴とする。
また、請求項4にかかる発明は、請求項1又は2にかかる発明において、前記分類アドレス管理手段から前記分類情報に所属する前記宛先情報を取得し、取得した前記宛先情報から、送信先一覧を生成する選択シート手段と、をさらに備えたことを特徴とする。
また、請求項5にかかる発明は、ネットワークを介して情報を送信する宛先を示すアドレス情報を管理するアドレス管理方法において、送信先に送信する際に用いる宛先情報を保持する宛先ステップと、前記宛先ステップと関連を保持して、前記宛先情報を一括して管理するアドレス管理ステップと、所定の分類設計に従って分けられる分類情報を保持する分類ステップと、前記アドレス管理ステップが保持している情報を承継し、前記分類ステップが保持する前記分類情報に所属する前記宛先情報を保持する前記利用者宛先ステップと関連を保持することで、前記情報に所属する前記宛先情報を管理する分類アドレス管理ステップと、を備えたことを特徴とする。
また、請求項6にかかる発明は、請求項5にかかる発明において、前記分類ステップは、異なる分類設計に従って分けられる分類情報として、分類設計毎に複数個存在すること、を特徴とする。
また、請求項7にかかる発明は、請求項5又は6にかかる発明において、前記アドレス管理ステップから前記宛先情報を取得して該宛先の一覧を前記利用者に提供し、該利用者により選択された宛先のリストを送信先一覧として生成する選択シートステップとをさらに備えたことを特徴とする。
また、請求項8にかかる発明は、請求項5又は6にかかる発明において、前記分類アドレス管理ステップから前記分類情報に所属する前記宛先情報を取得し、取得した前記宛先情報から、送信先一覧を生成する選択シートステップと、をさらに備えたことを特徴とする。
また、請求項9にかかる発明は、請求項5〜請求項8のいずれか1つに記載されたアドレス管理方法をコンピュータで実行させることを特徴とする。
請求項1にかかる発明によれば、アドレス管理手段の情報を承継して、分類情報に所属する宛先情報を管理する分類アドレス管理手段を備えた構成により、登録された分類情報に従って分類された宛先情報を効率よく管理するという効果を奏する。
また、請求項2にかかる発明によれば、分類設計に従って複数個の分類を保持できるので、利用者の要求に応じた分類情報で宛先を管理することができるという効果を奏する。
また、請求項3にかかる発明によれば、管理している宛先情報から、送信先一覧を生成する構成としたことで、ソフトウェア開発者やソフトウェア保守要員が、機能追加や改修を容易におこなうことができるとともに、アドレス帳の管理処理を効率よく実現することができるという効果を奏する。
また、請求項4にかかる発明によれば、分類毎に管理している宛先情報から、送信先一覧を生成する構成としたことで、ソフトウェア開発者やソフトウェア保守要員が、機能追加や改修を容易におこなうことができるとともに、アドレス帳の管理処理を効率よく実現することができるという効果を奏する。
請求項5にかかる発明によれば、アドレス管理ステップの情報を承継して、分類情報に所属する宛先情報を管理する分類アドレス管理ステップを備えた処理手順により、登録された分類情報に従って分類された宛先情報を効率よく管理するという効果を奏する。
また、請求項6にかかる発明によれば、分類設計に従って複数個の分類を保持できるので、利用者の要求に応じた分類情報で宛先を管理することができるという効果を奏する。
また、請求項7にかかる発明によれば、管理している宛先情報から、送信先一覧を生成する構成としたことで、ソフトウェア開発者やソフトウェア保守要員が、機能追加や改修を容易におこなうことができるとともに、アドレス帳の管理処理を効率よく実現することができるという効果を奏する。
また、請求項8にかかる発明によれば、分類毎に管理している宛先情報から、送信先一覧を生成する構成としたことで、ソフトウェア開発者やソフトウェア保守要員が、機能追加や改修を容易におこなうことができるとともに、アドレス帳の管理処理を効率よく実現することができるという効果を奏する。
また、請求項9にかかる発明によれば、コンピュータに読み取らせて実行することによって、請求項5〜8のいずれか一つに記載されたアドレス管理方法をコンピュータの利用で実現することができ、これら各アドレス管理方法と同様の効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるアドレス管理装置、アドレス管理方法及びアドレス管理プログラムの最良な実施の形態を詳細に説明する。なお、本実施の形態では、この発明を画像形成装置に適用した場合について説明するが、本発明はこれに限らず、アドレス管理処理をおこなう各種装置に適用することができる。
まず、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置(以下「複合機」と言う)1の概要について図1、図2、図3、図4、図15および図16を用いて説明する。図1は、本実施の形態に係る複合機1を取り巻くネットワーク環境を説明するためのネットワーク図であり、図2は、図1に示した複合機1のハードウェア構成を示すブロック図であり、図3は、図1に示した複合機1のソフトウェアとハードウェアの関係を説明するための概念図である。図4は、複合機1の操作パネル400の一例を示した図である。そして、図15は、複合機に搭載されるソフトウェア構成の変遷を説明するための説明図であり、図16は、従来の複合機のソフトウェアとハードウェアの関係を説明するための説明図である。
図1に示すように、近年のネットワーク化の進展により、オフィスなどに設けられたPC(Personal Computer)などの機器は、LAN(Local Area Network)などのネットワークに接続され、相互に通信することが通常となった。たとえば、本図に示したように、かかるネットワークには、クライアントPC、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サーバ、FTP(File Transfer Protocol)サーバ、サーバPCなどが接続され、電子メールの送受信やファイル転送をすることができ、モデム接続された配信サーバは、オフィス外のファックス装置と通信することができる。
このようなネットワーク化の進展に伴い、複合機1もかかるネットワークに接続され、PC等の機器と相互に通信することが可能となり、ハードディスク等の記憶装置を内蔵することで、いわゆるネットワーク複合機へと進化し、ユーザの様々なニーズに応えることができるようになった。
具体的には、複合機1は、通常のコピー機能に加えて、クライアントPCからの印刷要求により文書データ等を印刷するプリンタ機能、クライアントPCからのファックス要求により文書データ等をサーバPCに接続されたモデムを経由して他のオフィスのファックス機器に送信するファックス機能、受信したファックス文書やコピー文書を内蔵したハードディスクに蓄積する蓄積機能などを有している。このような多くの機能を実現するために、従来からの複合機に搭載されるソフトウェアは規模が大きくなり、かつ複雑なものとなる。それにともない、それらのソフトウェアの開発と維持管理のための工数も大幅に増大している。そこで本実施の形態にかかる複合機1に搭載されるソフトウェアでは、開発と維持管理のための工数を減少させる。なお、複合機1に搭載されるソフトウェアの構成については後述する。
図2は、かかる複合機1のハードウェア構成を示すブロック図である。本図に示すように、この複合機1は、コントローラ10とエンジン部(Engine)60とをPCI(Peripheral Component Interconnect)バスで接続した構成となる。コントローラ10は、複合機1全体の制御と描画、通信、図示しない操作部からの入力を制御するコントローラである。エンジン部60は、PCIバスに接続可能なプリンタエンジンなどであり、たとえば白黒プロッタ、1ドラムカラープロッタ、4ドラムカラープロッタ、スキャナまたはファックスユニットなどである。なお、このエンジン部60には、プロッタなどのいわゆるエンジン部分に加えて、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれる。
コントローラ10は、CPU11と、ノースブリッジ(NB)13と、システムメモリ(MEM−P)12と、サウスブリッジ(SB)14と、ローカルメモリ(MEM−C)17と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)16と、ハードディスクドライブ(HDD)18とを有し、ノースブリッジ(NB)13とASIC16との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス15で接続した構成となる。また、MEM−P12は、ROM(Read Only Memory)12aと、RAM(Random Access Memory)12bとをさらに有する。
CPU11は、複合機1の全体制御をおこなうものであり、NB13、MEM−P12およびSB14からなるチップセットを有し、このチップセットを介して他の機器と接続される。
NB13は、CPU11とMEM−P12、SB14、AGP15とを接続するためのブリッジであり、MEM−P12に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCIマスタおよびAGPターゲットとを有する。
MEM−P12は、プログラムやデータの格納用メモリ、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いるシステムメモリであり、ROM12aとRAM12bとからなる。ROM12aは、プログラムやデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAM12bは、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いる書き込みおよび読み出し可能なメモリである。
SB14は、NB13とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。このSB14は、PCIバスを介してNB13と接続されており、このPCIバスには、ネットワークインターフェース(I/F)部なども接続される。
ASIC16は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGP15、PCIバス、HDD18およびMEM−C17をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC16は、PCIターゲットおよびAGPマスタと、ASIC16の中核をなすアービタ(ARB)と、MEM−C17を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などをおこなう複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、エンジン部60との間でPCIバスを介したデータ転送をおこなうPCIユニットとからなる。このASIC16には、PCIバスを介してFCU(Fax Control Unit)30、USB(Universal Serial Bus)40、IEEE1394(the Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)インターフェース50が接続される。
MEM−C17は、コピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるローカルメモリであり、HDD(Hard Disk Drive)18は、画像データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。
AGP15は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレーターカード用のバスインターフェースであり、MEM−P12に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレーターカードを高速にするものである。
図3は、かかる複合機1のハードウェアおよびソフトウェアの構成を示した概念図であり、具体的には、後述する本実施の形態の特徴部分であるアドレス帳管理部112aを含む統合アプリケーション110と、ソフトウェア100およびハードウェア150の階層関係を示している。本図に示すように、ハードウェア150は、ハードウェアリソース151を有し、このハードウェアリソース151は、スキャナ151a、プロッタ151b、HDD(Hard Disk Drive)151c、ネットワーク151dおよびその他のリソース151eを有する。なお、その他のリソース151eは、151a〜151d以外のハードウェアリソース151のことであり、たとえば、操作パネルなどの入出力デバイスを示す。
図4は、複合機1の操作パネル400の一例を示した図である。本図に示したように、かかる操作パネル400は、初期設定キー401、コピーキー402、コピーサーバーキー403、プリンタキー404、送信キー405、テンキー406、クリア/ストップキー407、スタートキー408、予熱キー409、リセットキー410および液晶タッチパネル420を有する。このような構成を有する操作パネル400でユーザが所定の操作を行った場合に、統合アプリケーション110に含まれている本実施の形態の特徴である各クラスを実体化したオブジェクトが動作する。
例えば、初期設定キー401をタッチすると、液晶タッチパネル420に初期設定用のメニューが表示され、かかるメニューにおいては、収納される用紙サイズなどを設定することができる。また、コピーをしたい場合にはコピーキー402を、コピー結果を複合機1に蓄積したい場合にはコピーサーバーキー403を、プリンタに係る操作をおこないたい場合には、プリンタキー404を、ファックスや蓄積画像などの送信をしたい場合には送信キー405を、それぞれタッチすると、液晶タッチパネル420に対応したメニューが表示される。
図3に戻り、かかるハードウェア150に搭載されるソフトウェア100は階層化されており、オペレーティングシステム103の上層にはサービス層102が構築され、このサービス層102の上層にはアプリケーション層101が構築されている。そして、サービス層102は、各ハードウェアリソース(151a〜151e)を制御するドライバーに相当する、スキャナ制御部102a、プロッタ制御部102b、蓄積制御部102c、配信/メール送受信制御部102d、FAX送受信制御部102e、ネットワーク通信制御部102fおよびその他の制御部102gを有する。
ここで、図3に示したソフトウェア100が、かかる階層構造をとるに至った経緯について、図15および図16を用いて説明する。図15は、複合機に搭載されるソフトウェア構成の変遷を示す説明図である。図15のサービス層分離前アプリケーション2001に示すように、多機能化した複合機に搭載されるソフトウェアは、コピーアプリケーション、FAXアプリケーション、スキャナアプリケーションなどの機能別に独立したアプリケーションとして作成され、図3に示したオペレーティングシステム103上で動作していた。
しかしながら、これらのアプリケーションは、ハードウェアリソースを制御するドライバー(サービス層102)を含んでいたため、各アプリケーションには重複した処理が存在していた。その結果、各アプリケーションの規模は大きなものとなっていた。
そこで、図15のサービス層分離後アプリケーション2002に示すように、サービス層分離前アプリケーション2001のサービス層相当部分を括りだしてサービス層102にするとともに、各アプリケーションは、このサービス層102の上層であるアプリケーション層101に構築する構成とした。かかる階層化構成をとることで、各アプリケーションはスリム化され開発労力も軽減された。
しかしながら、複合機のネットワーク化、多機能化がさらに進展するに従って、各アプリケーションに共通処理部分が存在することが問題となってきた。具体的には、アプリケーション層101の各アプリケーション、たとえば、コピーアプリケーションやスキャナアプリケーションなどは、それぞれ、スキャナ制御部102aや蓄積制御部102cといったドライバーと通信をおこなう処理や、各種機能が取り扱うデータの流れを制御するアドレス管理などの同様な処理を内部に有していた。このように、同様な処理を各アプリケーションが有していると、各アプリケーションの開発規模が大きくなるとともに、サービス層の仕様変更に対する各アプリケーションの改修規模が大きくなることが問題となってきた。
この問題を解決するため、図15の共通ルーチン分離アプリケーション2003に示すように、かかる同様な処理(共通処理部分)を共通ルーチンとして括りだすことも考えられた。しかしながら、かかる共通ルーチンは、各アプリケーションにおいて微妙に異なる処理を共通化しようとするものであるため、共通ルーチン内部の処理は複雑なものとなってしまう。また、たとえば、プリンタアプリケーションなどの新規アプリケーションを追加する場合においては、かかる新規アプリケーションに適応するために、共通ルーチンの改修が必要となる。
しかし、共通ルーチンの内部処理は複雑であるため、改修要員が処理を把握することが困難となり、改修規模の増大や、改修ミスによる他のアプリケーションへの影響が懸念された。
そこで、図15のオブジェクト指向アプリケーション2004に示すように、オブジェクト指向による設計手法(オブジェクトモデリング)により、かかる複数のアプリケーションを、統合アプリケーション110に統合することとした。具体的には、各アプリケーションの共通処理部分をオブジェクトモデルとして抽出し、このオブジェクトモデルの集合体から、統合アプリケーション110を構成する。そして、従来のコピー機能やスキャナ機能といった機能は、かかるオブジェクトモデルの協調関係によって実現する。
このような構成をとることにより、たとえばプリンタ機能のような新規機能の追加は、かかるオブジェクトモデルに属するクラスのサブクラス化などにより対処できる。このため、改修部分が明確となり、改修による他の機能への影響を小さくすることができる。また、オブジェクトモデリングによるプログラムは、従来の手続き型プログラムに比べて、処理の把握が容易であるため、改修要員が処理を把握することも容易となり、改修規模の削減や、改修ミスによる他のアプリケーションへの影響を小さくすることができる。
図16は、図15に示したサービス層分離後アプリケーション2002の段階における従来のアプリケーションの構成と、かかるアプリケーションとサービス層102の各ドライバーの関係を示した説明図である。本図に示すように、アプリケーション層101Aは、コピーアプリケーション121、スキャナアプリケーション122、ファックスアプリケーション123およびプリンタアプリケーション124を有する。
たとえば、コピーアプリケーション121は、コピー機能を実現するために、スキャナ制御部102a、プロッタ制御部102b、蓄積制御部102cおよびその他の制御部102gとデータの送受信をおこなう。また、ファックスアプリケーション123は、ファックス機能を実現するために、プロッタ制御部102b、蓄積制御部102c、FAX送受信制御部102e、ネットワーク通信制御部102fおよびその他の制御部102gとデータの送受信をおこなう。このように、アプリケーション層101Aの各アプリケーションとサービス層102の各ドライバー間の通信は、複雑なものとなっていた。
図3に戻り、上述したオブジェクトモデリングにより、アプリケーション層101に存在した複数のアプリケーションは、統合アプリケーション110に統合されている。そして、各アプリケーションが重複しておこなっていた各ドライバーとの通信処理は、統合アプリケーション110を構成する所定のオブジェクトモデルにおこなわせるように構成したことにより、アプリケーション層101のアプリケーションと、サービス層102の各ドライバー間の通信は、図16と比較して単純になっている。
次に、統合アプリケーション110の内部構成について説明する。図5は、統合アプリケーション110の内部構成、及び統合アプリケーション110内における後述する本実施の形態の特徴的部分であるアドレス帳管理部112aの位置についての説明図である。本図に示すように、統合アプリケーション110は、操作系サブシステム111と、管理系サブシステム112と、実行系サブシステム113とを有する。
操作系サブシステム111は、マンマシンインタフェースを担当するソフトウェア群である。具体的には、この操作系サブシステム111は、ユーザの要求を受け付ける処理と、この要求の実行を指示する処理と、この要求の実行状況と実行結果についての情報をユーザに提供する処理をおこなう。
管理系サブシステム112は、画像形成装置1の資源を管理するソフトウェア群である。具体的には、この管理系サブシステム112は、ハードウェアリソース150およびこのハードウェアリソース150が保持するデータ状態を管理するサービスをおこなう。
実行系サブシステム113は、ユーザからの要求の実行を担当するソフトウェア群である。具体的には、この実行系サブシステム113は、コピー要求がなされた場合には、原稿の読み取りから成果物の出力までの処理をおこなう。
操作系サブシステム111、管理系サブシステム112および実行系サブシステム113は、必要に応じて相互に処理を依頼してその結果を送り合う。このようにそれぞれのサブシステムが協調し合って、統合アプリケーション110全体として複合機1に必要とされるサービスの提供をおこなう。
そして、管理系サブシステム112は、本実施の形態の特徴部分であるアドレス帳管理部112aを有する。このアドレス帳管理部112aは、利用者のアドレスを管理して、送信処理を行うアプリケーションの差異を吸収し、利用者に登録されたカテゴリに従って分類されたアドレスを効率よく管理する処理(アドレス管理処理)をおこなう。
図6は、図5に示した各サブシステムを、UML(Unified Modeling Language)のクラス図(UMLクラス図)に置換えた図である。ここで、UMLとは、OMG(Object Management Group)という団体がまとめたシステムモデリング言語であり、システムモデリングの成果を記述する記法を定義したものである。そして、このUMLは、オブジェクト指向によるソフトウェア開発において、一般的に用いられている。
図6に示すように、統合アプリケーション110は複数のパッケージを含み、この統合アプリケーション110自体もパッケージととらえることができる。ここで、パッケージとはUMLモデルの各構成要素(シンボル)をグループ化したものであり、このパッケージは、左上にタブのついたフォルダ型のシンボルで表現する。なお、かかるパッケージは、上述したオブジェクトモデルあるいはオブジェクトモデルの集合体ととらえることもできる。
図6に示したように、統合アプリケーション110は、操作系サブシステム111、管理系サブシステム112および実行系サブシステム113の3つのパッケージを内部に有するパッケージである。さらに、管理系サブシステム112は、アドレス帳管理部112aのパッケージを内部に有するパッケージである。そして、操作系サブシステム111、管理系サブシステム112および実行系サブシステム113を相互に結ぶ直線は、各パッケージ間にメッセージ送受信などの関連があることを示している。なお、操作系サブシステム111、管理系サブシステム112および実行系サブシステム113のタブの右端に記された記号は、かかるパッケージがサブシステムであることを示すUMLのシンボルである。
次に、本実施形態の特徴部分であるアドレス帳管理部112aについて詳細に説明する。アドレス帳管理部112aは、登録宛先をアドレス帳で管理し、このアドレス帳を書棚に格納し、必要に応じて書棚からアドレス帳を取り出し、必要が無くなった時点でアドレス帳を書棚にしまうという概念を導入する。そして、アドレス帳をカテゴリ毎に分類して管理するために、アドレス帳の情報を承継した分類アドレス帳という概念を導入する。これにより利用者の要求に応じてアドレス帳を分類することが容易になる。
図7は、カテゴリにより分類されたアドレス帳を用いた場合に表示されるアドレス選択の画面例を示した図である。本図に示すように、分類アドレス帳という概念を導入したことで、利用者の要求に従ってアドレス帳をカテゴリ毎に分類して、利用者に選択されたカテゴリに含まれるアドレスを表示し、さらに利用者から他のカテゴリが選択された場合に、他のカテゴリに含まれるアドレスを表示することが容易になる。
また、アドレス帳と分類アドレス帳を別のクラスと用意することで、利用者がアイウエオ順でアドレス帳を分類したい場合、「ア行」、「カ行」等のカテゴリで分類された分類アドレス帳を作成することができる。その後、利用者がアドレス帳を事業部毎に分類したい場合に、事業部毎に分類されたアドレス帳を作成することが可能となる。つまり、必要に応じて必要な分類設計で分類されたアドレス帳を追加することができる。
図8は、アドレス帳を登録してから、カテゴリ毎に宛先を登録する際の画面フローを示した図である。本図に示すように、まず図8の(a)において、利用者の必要に応じてアドレス帳を登録する。そして、図8の(b)において、登録されたアドレス帳に対して、カテゴリを登録する。
次に、図8の(c)において、登録されたカテゴリ毎に利用者の宛先を登録する。なお、この登録の際に他のアドレス帳に登録された利用者の宛先を読み込んで登録することができる。これは読込ボタン801を押下して、他のアドレス帳を選択等により行うことを可能とする。この際に、図8の(b)で登録されたカテゴリを選択する必要がある。これにより、入力された宛先が所望のカテゴリに登録されることになる。
そして、図8の(d)は、(c)で登録ボタン802を押下された場合の画面を示しており、宛先名欄に入力されていた名前が、カテゴリとなるチームBに登録されていることが理解できる。
そして、以下に、このような処理手順を可能とするアドレス帳管理部112aの構成について説明する。
図9は、上述したオブジェクトモデリングにより設計されたアドレス管理に用いるクラス構成をUMLのクラスで示した図である。本図に示すように、アドレス帳管理部112aは、書棚クラス910と、アドレス帳クラス920と、登録宛先クラス930と、分類アドレス帳クラス940と、カテゴリクラス950と、選択シートクラス980と、送付状クラス960と、送付宛先クラス970と、を備えている。このような構成を備えたことで、文書処理が容易になる。
また、クラスとは、オブジェクト指向システムを構成するオブジェクトの設計図に相当する概念であり、このクラスは、データと処理を一体化(カプセル化)して内部に有するとともに、継承関係や集約関係といった、他のクラスとの静的な関係を有する。そして、クラス図においては、各クラスが内部に有するデータおよび処理、複数のクラス間の静的な関係が表される。
各クラスを示す矩形は3段の区画を有し、上から、クラス名を示す名前区画、クラスが有するデータ(属性)を示す属性区画およびクラスが有する処理(操作)を示す操作区画と呼ばれる。たとえば、登録宛先クラス930を示す矩形の名前区画は、かかるクラスのクラス名が「登録宛先」であることを示し、属性区画は、かかるクラスが有する属性が、「識別子」と「宛先情報」であることを示し、操作区画は、かかるクラスが有する操作が、「設定する()」と「取得する()」と「登録する()」であることを示している。
このように、各クラスは、データ(属性)を所持するための属性区画と、かかる属性の書き込みおよび読み出しをおこなう処理(操作)を所持するための操作区画とを有している。これらのクラスは、プログラム(統合アプリケーション110)の一部として含まれるので、あらかじめROM12aに格納されたこのプログラムが実行されると、各クラスはRAM12bの所定領域に実体化され、属性区画に含まれる各データ(属性)がRAM12b上に展開される。したがって、クラスを実体化したオブジェクトは、RAM12b上の各データ(属性)の書き込みおよび読み出しをすることが可能となる。
なお、属性や操作といったクラスの要素の左側に「−」記号を付した場合は、かかる要素は外部のクラスには非公開であることを示し、「+」記号を付した場合は、かかる要素は外部のクラスに公開されていることを示す。また、操作については「取得する()」のように「()」記号を付することが通例であり、「(引数1,引数2)」のように、かかる操作に引き渡す引数を記述する場合もある。
(各クラスの説明)
次に、図9に示した各クラスについて説明する。書棚クラス910は、複数のアドレス帳を管理して各アドレス帳間の一貫性を保つクラスであり、複数のアドレス帳オブジェクト920Aの中からキーアドレス帳を指定するとともに、宛先情報の一括更新(アドレス帳の差替え)要求を受け付けたならば、すべてのアドレス帳オブジェクト920Aに、かかる宛先情報の更新を反映させる処理をおこなうクラスである。具体的には、この書棚クラス910は、属性として、状態910aを有し、操作として、登録する()910bと、差し替える()910cと、差し替え終了()910dと、取り出す()910eと、しまう()910fと、を有する。なお、かかる書棚クラス910を実体化したオブジェクトが生成されると、状態910aはRAM12b上に展開されるので、これらのデータ(属性)の書き込みおよび読み出しをすることが可能となる。この生成は、すべてのオブジェクトが有する操作であり、この生成を呼び出すことにより各オブジェクトはRAM12b上に実体化される。
状態910aは、書棚クラス910を実体化したオブジェクトの現在の公開状態を保持している。状態910は、状態情報として、「公開中」と「非公開中」のいずれか1つが選択されている。「公開中」は、所有するアドレス帳を取り出し可能な通常の状態を示している。ここで、アドレス帳の取出しとは、書棚クラス910が管理するアドレス帳オブジェクト920Aが保持する宛先情報を参照することをいう。「非公開中」は、アドレス帳を取り出せない状態を示しており、例えばアドレス帳の差し替え(一括更新)等を行っている場合が考えられる。
登録する()910bは、管理対象となるアドレス帳を登録する。そして、登録する()910bが呼び出された場合、アドレス帳クラス920を実体化したオブジェクトの生成、またはアドレス帳オブジェクト920Aのサブクラスである分類アドレス帳クラス940を実体化したオブジェクトの生成を行う。なお、どちらを生成するかは、登録する()910bが呼び出された際に用いられた引数等により判断する。
差し替える()910cは、生成されたアドレス帳オブジェクト920A又は分類アドレス帳オブジェクト940Aの一括更新を行う。なお、一括更新方法としては、現在知られている方法を問わずどのような方法を用いても良い。これにより、アドレス帳間の共通情報の一貫性が保持されることになる。
差し替え終了()910dは、アドレス帳の一括更新終了した際に、差し替えが終了したことを認識するために、書棚クラス910自身が呼び出す。これにより、実行系サブシステム113に対して通知等がなされ、利用者が差し替えが終了したことを認識することができる。
取り出す()910eは、操作系サブシステム111から呼び出され、所望するアドレス帳オブジェクト920A又は分類アドレス帳オブジェクト940Aを特定する。これにより、当該アドレス帳オブジェクト920A又は分類アドレス帳オブジェクト940Aの閲覧等が可能になる。
しまう()910fは、取り出す()910eにより特定されたアドレス帳オブジェクト920A又は分類アドレス帳オブジェクト940Aの参照等を終了したことを通知する。
アドレス帳クラス920は、アドレス帳に登録された利用者の宛先を管理し、さらに宛先情報の読み書きを管理するクラスである。具体的には、このアドレス帳クラス920は、属性として、可能操作920aおよび状態920bを有し、操作として、作成する()920c、改訂する()920d、編集開始()920e、編集終了()920f、閲覧開始()920g、閲覧終了()920h、破棄通知()920iを有する。なお、かかるアドレス帳クラス920を実体化したオブジェクトが生成されると、可能操作920aおよび状態920bはRAM12b上に展開されるので、これらのデータ(属性)の書き込みおよび読み出しをすることが可能となる。また、このアドレス帳クラス920は、分類アドレス帳クラス940の上位クラス(スーパークラス)であり、アドレス帳クラス920の属性および操作は、下位クラス(サブクラス)である分類アドレス帳クラス940に継承される。
可能操作920aは、当該アドレス帳オブジェクト920Aと関連(リンク情報)を保持している登録宛先オブジェクト930Aが保持する宛先情報で特定される利用者又は複合機1を使用する利用者から、受け付けることが可能な操作を保持している。操作としては、例えば編集・閲覧可能又は閲覧等が考えられるが、あらゆる操作を設定することができる。
状態920bは、現在のアドレス帳オブジェクト920Aの公開状態を保持している。状態920bは、状態情報として、「未使用中」と「編集中」と「閲覧中」と「使用不可能」のいずれか1つが選択されている。「未使用中」は、どの利用者からも使用されていない状態を示している。「編集中」は、後述する編集開始()920eが呼びだされた状態で、利用者がアドレス帳に登録された宛先情報を編集している状態を示している。「閲覧中」は、後述する閲覧開始()920gが呼び出された状態で、利用者がアドレス帳に登録された宛先情報を閲覧している状態を示している。「使用不可能」は、後述する改訂する()920dが呼び出されてアドレス帳に登録された宛先情報の一括更新等をしているため、使用できない状態を示している。
作成する()920cは、書棚オブジェクト910Aから呼び出され、生成された当該アドレス帳オブジェクト920Aを初期化する。
改訂する()920dは、書棚オブジェクト910Aから呼び出され、当該アドレス帳オブジェクト920Aに登録された宛先情報を一括更新する。
編集開始()920eは、書棚オブジェクト910Aから呼び出され、当該アドレス帳オブジェクト920Aの編集開始を宣言する。これにより利用者はアドレス帳を編集することができる。また、編集開始を宣言したときに、当該アドレス帳オブジェクト920Aと、関連(リンク情報)を保持する選択シートオブジェクト980Aが生成されている場合、選択シートオブジェクト980Aの取り消す()980fを呼び出す。
編集終了()920fは、書棚オブジェクト910Aから呼び出され、当該アドレス帳オブジェクト920Aの編集が終了したことを宣言する。
閲覧開始()920gは、書棚オブジェクト910Aから呼び出され、当該アドレス帳オブジェクト920Aの閲覧開始を宣言する。また、閲覧開始を宣言したときに、アドレス帳オブジェクト920Aは選択シートオブジェクト980Aを生成する。そして選択シートオブジェクト980Aが、当該アドレス帳オブジェクト920Aから送信先となる宛先情報を取得することになる。
閲覧終了()920hは、書棚オブジェクト910Aから呼び出され、当該アドレス帳オブジェクト920Aの閲覧が終了したことを宣言する。
破棄通知()920iは、後述する選択シートオブジェクト980Aから呼び出され、情報の送付等が行われた旨を認識する。
分類アドレス帳クラス940は、アドレス帳クラス920のサブクラスであり、登録された宛先をカテゴリ毎に分類して管理するクラスである。具体的には、この分類アドレス帳クラス940は、アドレス帳クラス920から、属性として可能操作920aおよび状態920bを、操作として作成する()920c、改訂する()920d、編集開始()920e、編集終了()920f、閲覧開始()920g、閲覧終了()920h、破棄通知()920iを承継し、さらに操作として、分類する()940a、宛先を取得する()940b、カテゴリを登録する()940c、宛先を登録する()940dを有する。なお、かかる分類アドレス帳クラス940を実体化したオブジェクトが生成されると、可能操作920aおよび状態920bはRAM12b上に展開されるので、これらのデータ(属性)の書き込みおよび読み出しをすることが可能となる。
分類する()940aは、宛先情報を分類する際に用いられるカテゴリを生成する。
宛先を取得する()940bは、カテゴリに登録された宛先情報を取得する。具待機には、分類アドレス帳クラス940は、カテゴリクラス950の取得する()950cを呼び出す。
カテゴリを登録する()940cは、分類アドレス帳クラス940が管理するカテゴリを登録する。カテゴリを登録する()940cが呼び出された場合、分類アドレス帳クラス940は、宛先情報を分類する際に用いられるカテゴリクラス950を実体化したオブジェクトを生成し、関連(リンク情報)を保持する。
宛先を登録する()940dは、登録されたカテゴリに対して宛先を登録する。具体的には、分類アドレス帳クラス940は、カテゴリクラス950の登録する()950bを呼び出す。
カテゴリクラス950は、1つの分類単位を示すクラスである。具体的には、このカテゴリクラス950は、属性として、名前950aを有し、操作として、登録する()950bと、取得する()950cと、を有する。なお、かかるカテゴリクラス950を実体化したオブジェクトが生成されると、名前950aはRAM12b上に展開されるので、これらのデータ(属性)の書き込みおよび読み出しをすることが可能となる。
名前950aは、当該カテゴリクラス950が実体化されたオブジェクトのカテゴリを識別するための名前を保持している。
登録する()950bは、分類アドレス帳オブジェクト940Aから呼び出され、当該カテゴリに分類される宛先情報を登録する。具体的には、分類アドレス帳オブジェクト920Aが登録する()950bを呼び出した際、カテゴリオブジェクト950Aは登録する宛先情報を保持している登録宛先オブジェクト930Aと関連(リンク情報)を保持させ、可能操作920aに、当該登録宛先オブジェクト930Aの識別子930aと、許可する操作を設定することで登録する。
取得する()950cは、分類アドレス帳オブジェクト920Aから呼び出され、当該カテゴリに登録された登録宛先オブジェクト930Aが保持する宛先情報を取得する。
登録宛先クラス930は、アドレス帳に登録された宛先の中で操作中のもの、又は登録中の宛先の情報を一時的に保持するクラスである。この登録宛先オブジェクト930Aを生成される際、必要に応じて不揮発記憶領域に記憶された宛先情報を読み出すこととする。具体的には、この登録宛先クラス930は、属性として、識別子930aおよび宛先情報930bを有し、操作として、設定する()930cと、取得する()930dと、登録する()930eと、を有する。なお、かかる登録宛先クラス930を実体化したオブジェクトが生成されると、識別子930aおよび宛先情報930bはRAM12b上に展開されるので、これらのデータ(属性)の書き込みおよび読み出しをすることが可能となる。
識別子930aは、登録宛先オブジェクト930A毎にユニークな識別子を保持している。これによりアドレス帳オブジェクト920Aは、登録された宛先情報を保持する登録宛先オブジェクト930Aを認識することができる。
宛先情報930bは、利用者に送信するために必要な情報を保持し、宛先名や、送信先の電話番号や、メールアドレス等を保持する。また、宛先情報930bは、既に不揮発記憶領域に保存された宛先情報である場合、この宛先情報を読み出して設定される。
設定する()930cは、操作系サブシステム111から呼び出され、宛先情報930bを設定する。なお、設定する()930cは、新たに宛先情報を作成する場合に限らず、既に登録された宛先情報を編集する際にも用いられる。
取得する()930dは、アドレス帳オブジェクト920A又はカテゴリオブジェクト950Aから呼び出され、宛先情報930bを取得する処理を行う。
登録する()930eは、設定する()930cで設定された宛先情報930bを、HDD(Hard Disk Drive)などの不揮発記憶領域に保存する。
選択シートクラス980は、アドレス帳からの宛先選択を管理して選択された宛先を保持する処理をおこなうクラスである。具体的には、この選択シートクラス980は、属性として、最大宛先数980aおよび状態980bを有し、操作として、選択する()980cと、選択解除する()980dと、確定する()980eと、取り消す()980fと、破棄する()980gと、を有する。なお、かかる選択シートクラス980を実体化したオブジェクトが生成されると、最大宛先数980aおよび状態980bはRAM12b上に展開されるので、これらのデータ(属性)の書き込みおよび読み出しをすることが可能となる。
最大宛先数980aは、送信する際に選択可能な宛先の最大数を保持する。
状態980bは、状態情報として、「選択中」、「確定中」、「破棄中」及び「取消中」のうちいずれか1つが選択されている。を保持する。「選択中」は、宛先の選択解除を行っている状態を示している。「確定中」は、選択宛先が確定した状態を示している。「破棄中」は、選択宛先の保持が不要になった状態を示している。「取消中」は、選択宛先の選択を取りやめた状態を示した。このような状態980bが保持する状態情報は、後述する操作と共に変更される。
選択する()980cは、操作系サブシステム111から呼び出され、送信先となる宛先を選択する。具体的には、選択する()980cが呼び出された場合、選択シートオブジェクト980Aは、既に選択されている宛先数と、最大宛先数980aの比較し、指定された宛先の正当性(例えば、送信先として問題ないか否か)を確認して、選択可能か否か判断する。そして、選択シートオブジェクト980Aが選択可能と判断した場合、新たに送付宛先オブジェクト970Aを生成して、選択シートオブジェクト980Aと、生成した送付宛先オブジェクト970Aとの関連(リンク情報)を保持する。
選択解除する()980dは、操作系サブシステム111から呼び出され、指定された宛先情報の選択を解除する。そして、選択シートオブジェクト980Aは、関連(リンク情報)を保持する送信宛先オブジェクト970Aのうち、選択が解除された送付宛先オブジェクト970Aを消去する。そして、選択シートオブジェクト980Aは、選択解除された送付宛先オブジェクト970Aを消去する。
確定する()980eは、操作系サブシステム111から呼び出され、宛先情報の選択を確定する。確定した以降、選択シートオブジェクト980Aは、選択する()980cや選択を解除する()980dが呼び出されても、選択された宛先情報の変更は行わない。そして、選択シートオブジェクト980Aは、送付状オブジェクト960Aを生成して、関連(リンク情報)を保持し、当該送付状オブジェクト960Aに選択された宛先情報を受け渡す。
取り消す()980fは、操作系サブシステム111から呼び出され、既に選択された宛先情報の選択を取り消す。そして、選択シートオブジェクト980Aは、関連(リンク情報)を保持する送信宛先オブジェクト970Aを消去する。そして、当該選択シートオブジェクト980Aは、自動的に消去される。
破棄する()980gは、アドレス帳オブジェクト920A又は送付状オブジェクト960Aから呼び出され、既に選択されていた宛先情報を取り消す。この廃棄する()980gは、選択された宛先情報の保持が不要なった場合に使用する。そして、選択シートオブジェクト980Aは、関連(リンク情報)を保持する送信宛先オブジェクト970Aを消去する。
送付状クラス960は、選択された宛先に文書の送付を管理するクラスである。具体的には、この送付状クラス960は、属性として、状態960aを有し、操作として、作成する()960bと、送付終了()960cと、を有する。なお、かかる送付状クラス960を実体化したオブジェクトが生成されると、状態960aはRAM12b上に展開されるので、これらのデータ(属性)の書き込みおよび読み出しをすることが可能となる。なお、送付状オブジェクト960Aは、生成を行った選択シートオブジェクトAが関連(リンク情報)を保持する送信宛先オブジェクト970Aと関連(リンク情報)を保持する事とする。
状態960aは、送信状態として「送付中」及び「送信終了」のうちいずれか1つが選択されている。「送信中」は、送付状に登録された宛先に、文書を送付している状態を示している。「送付終了」は、送付状に登録された宛先への文書送付が終了した状態を示している。
作成する()960bは、選択シートオブジェクト980Aから呼び出され、送付状に宛先を登録する。具体的には、送付状オブジェクト960Aは、作成する()960bが呼び出された場合、関連(リンク情報)を保持している送付宛先オブジェクト970Aから、宛先情報を取得し、取得した宛先情報を登録する処理を行う。
送付終了()960cは、操作系サブシステム111から呼び出され、送付が終了したことを確認が行われる。この後、送付状オブジェクト960Aは、関連(リンク情報)が保持されている選択シートオブジェクト980Aの廃棄する()980gを呼び出す。
送付宛先クラス970は、送付先として選択された各宛先を示すクラスである。具体的には、この送付宛先クラス970は、属性として、識別子970aおよび送信情報970bを有し、操作として、設定する()970cと、取得する()970dと、を有する。なお、かかる送付宛先クラス970を実体化したオブジェクトが生成されると、識別子970aおよび送信情報970bはRAM12b上に展開されるので、これらのデータ(属性)の書き込みおよび読み出しをすることが可能となる。
識別子970aは、宛先情報毎のユニークな識別子を保持している。なお、この識別子970aは、登録宛先クラス930の識別子930aと同じ識別子を用いる。
送信情報970bは、利用者に送信するために必要な情報を保持し、宛先名や、送信先の電話番号や、メールアドレス等を保持する。
設定する()970cは、選択シートオブジェクト980Aから呼び出され、送信情報970bを設定する。具体的には、選択シートオブジェクト980Aに対して、アドレス帳オブジェクト920Aで登録されている宛先情報が入力された場合、選択シートオブジェクト980Aが、設定する()970cを呼び出して、当該入力された宛先情報を設定する。
取得する()970dは、送付状オブジェクト960Aから呼び出され、送信情報970bで保持している送信に必要な情報を取得する。
次に、図9に示した各クラス間の関係について説明する。本図に示したように、各クラスを示す矩形を結ぶ直線は、その両端のクラス間に関係があることを表しており、この直線の両端付近の文字はクラスの役割を、数字はクラスの多重度をそれぞれ示している。ここで、役割とは、かかる直線の両端における、一方のクラスからみた、もう一方のクラスの役割や立場のことであり、多重度とは、かかる直線の両端のクラスから生成されるオブジェクト数の対応関係のことである。
たとえば、書棚クラス910からみたアドレス帳クラス920の役割は「抄本」であり、アドレス帳クラス920からみた書棚クラス910の役割は「原本」であり、書棚クラス910の多重度は「1」であり、アドレス帳クラス920の多重度は「1..n」である。ここで、「1..n」は、かかるアドレス帳クラス920の多重度が、1から上限数なしの範囲であることを示している。また、たとえば、「1..3」の記載をした場合には、かかるクラスの多重度が、1〜3の範囲であることを示す。
まず、書棚クラス910とアドレス帳クラス920とのクラス関係について説明する。書棚クラス910はアドレス帳クラス920を管理するとともに、管理対象となるアドレス帳クラス920の中からキーとなるアドレス帳クラス920を1つ選択する。したがって、書棚クラス910は、すべてのアドレス帳クラス920をまとめた「原本」であり、各アドレス帳クラス920は、「原本」の一部を抜き出した「抄本」であるという関係をなしている。また、キーとなるアドレス帳クラス920は、「キー抄本」の役割を有する。
また、書棚オブジェクト910Aは1個のみ生成され、キーとなるアドレス帳オブジェクト920Aも1個生成される。ただし、宛先情報が登録されていない場合には、アドレス帳オブジェクト920Aは生成されないので、キーとなるアドレス帳オブジェクト920Aは、0個以上1個以下の範囲で生成されることになる。また、キーとならないアドレス帳オブジェクトは、0個以上n個以下の範囲で存在する。
次に、アドレス帳クラス920と、登録宛先クラス930のクラス関係について説明する。アドレス帳クラス920は、登録する宛先情報に対応する登録宛先クラス930のオブジェクトを生成する。したがって、アドレス帳クラス920と登録宛先クラス930とは、「登録先」と「登録対象」の関係をなしている。また、1個のアドレス帳に、1個以上n個以下の宛先情報が選択される場合があるので、登録宛先オブジェクト930Aは、1個のアドレス帳オブジェクト920Aに対し、0個以上n個以下の範囲で存在する。
次に、アドレス帳クラス920と、分類アドレス帳クラス940の関係について説明する。アドレス帳クラス920は、分類アドレス帳クラス940の上位クラス(スーパークラス)であり、分類アドレス帳クラス940は、アドレス帳クラス920の属性および操作を継承する。
次に、分類アドレス帳クラス940と、カテゴリクラス950のクラス関係について説明する。分類アドレス帳クラス940は、登録する宛先情報を分類するカテゴリクラス950のオブジェクトを、カテゴリの数だけ生成する。したがって、分類アドレス帳クラス940とカテゴリクラス950とは、「全体」と「部分」の関係をなしている。また、1個の分類アドレス帳に、1個以上n個以下のカテゴリで宛先情報を分類する場合があるので、カテゴリオブジェクト950Aは、1個の分類アドレス帳クラス940に対して、0以上n個以下の範囲で存在する。
次に、登録宛先クラス930と、カテゴリクラス950のクラス関係について説明する。カテゴリクラス950は、当該カテゴリに分類されている登録宛先クラス930が保持する宛先情報を取得して、分類アドレス帳クラス940に受け渡す。したがって、登録宛先クラス930とカテゴリクラス950は、「登録項目」と「所属カテゴリ」の関係をなしている。また、1個のカテゴリに、1個以上n個以下の宛先情報が選択される場合があるので、登録宛先オブジェクト930Aは、1個の分類アドレス帳クラス940に対して、0以上n個以下の範囲で存在する。
次に、アドレス帳クラス920と選択シートクラス980の関係について説明する。選択シートクラス980は、アドレス帳クラス920が保持する宛先情報を取得し、取得した宛先情報を選択候補とする選択一覧を生成する。したがって、アドレス帳クラス920と選択シートクラス980とは、「選択リソース」と「選択一覧」の関係をなしている。
また、複数の利用者がおこなった送信要求が並列して処理される場合があるので、1個のアドレス帳オブジェクト920Aに対して複数個の選択シートオブジェクト980Aが存在する。また、処理中の選択要求がない場合には、選択シートオブジェクト980Aは存在しない。したがって、選択シートオブジェクト980Aは、1個のアドレス帳オブジェクト920Aに対して、0個以上n個以下の範囲で存在する。
次に、選択シートクラス980と送付宛先クラス970とのクラス関係について説明する。選択シートクラス980は、選択された宛先情報に対応する送付宛先クラス970のオブジェクトを生成する。したがって、選択シートクラス980と送付宛先クラス970とは、「選択者」と「選択対象」の関係をなしている。また、1個の選択一覧から、0個以上n個以下の宛先情報が選択される場合があるので、送付宛先オブジェクト970Aは、1個の選択シートオブジェクト980Aに対し、0個以上n個以下の範囲で存在する。
次に、送付宛先クラス970と送付状クラス960とのクラス関係について説明する。送付状クラス960は、複数の送付宛先クラス970を宛先として保持することが可能であり、送付宛先クラス970が保持する送信先に対しデータ送信をおこなう。したがって、送付宛先クラス970と送付状クラス960とは、「送付先」と「送付者」の関係をなしている。また、送付状オブジェクト960Aは、1個以上複数の宛先に対してデータ送信をおこなうので、送付宛先オブジェクト970Aは、1個の送付状オブジェクト960Aに対し、1個以上n個以下の範囲で存在する。
最後に、選択シートクラス980と送付状クラス960との関係について説明する。選択シートクラス980は、宛先情報の選択処理が確定すると、選択した宛先情報へのデータ送信を担当する送付状クラス960のオブジェクトを生成する。また、宛先情報の選択処理が確定していない場合には、送信処理を担当する送付状オブジェクト960Aは存在しない。したがって、送付状オブジェクト960Aは、1個の選択シートオブジェクト980Aに対し、0個以上1個以下の範囲で存在する。
このように、書棚クラス910、アドレス帳クラス920、選択シートクラス980、送付宛先クラス970および送付状クラス960の各オブジェクトは、相互に関連しあい、協調して、アドレス帳管理部112aに必要な機能を実現している。
次に、図9に示した各クラスの操作の実行手順について例をあげて説明する。図10は、本実施の形態の特徴部分であるアドレス帳管理部112aが宛先情報の登録指示を受け付けた際の操作の実行手順を示すUMLシーケンス図である。このシーケンスの実行手順が行われる前に、利用者が複合機1の操作パネル400の初期設定キー401を押下した際に、液晶タッチパネル420に表示される初期設定画面のアドレス帳編集画面から、アドレス帳に登録された宛先の情報の編集又は、新たに宛先の情報を追加する旨の入力を行ったものとする。
ここで、UMLシーケンス図について説明しておく。図10の上部に並んだ矩形は、それぞれがクラスのオブジェクトを示している。各オブジェクトから下方に伸びた線は、各オブジェクトが生存していることを示す線(ライフライン)であり、上方から下方に向かって時間が流れているものとみなされる。この線上に存在する細長い矩形は、当該のオブジェクトが実際に活動している期間(活性期間)を示す。そして、各ライフラインの間を結ぶ横向きの矢印は、オブジェクトに含まれる操作の実行を示す。具体的には、この矢印は、矢印の元のオブジェクトが、矢印の先のオブジェクトに含まれる操作を呼び出すことを示す。
図10に示すように、利用者がアドレス帳編集画面から宛先の情報の編集又は、新たに宛先の情報を追加する指示を行うと、サービス利用者(操作系サブシステム111)は、アドレス帳オブジェクト920Aの編集開始()920eを呼び出す(ステップS1001)。そして、編集開始()920eで呼び出されたアドレス帳オブジェクト920Aは、登録宛先オブジェクト930Aを生成する(ステップS1002)。この生成された登録宛先オブジェクト930Aは、新たに追加される宛先に対応するオブジェクトでも良いし、既に不揮発記憶領域に記憶された宛先情報が設定されたオブジェクトでも良い。
そして、操作系サブシステム111は、この生成された登録宛先オブジェクト930Aの設定する()930cを呼び出して、宛先情報を編集する(ステップS1003)。
次に、利用者が編集された宛先情報を保存する旨の入力を行った場合、操作系サブシステム111は、アドレス帳オブジェクト920Aの編集終了920fを呼び出す(ステップS1004)。また、操作系サブシステム111は、アドレス帳オブジェクト920Aに、引数で登録する旨を受け渡す。
そして、アドレス帳オブジェクト920Aは、設定が行われた登録宛先オブジェクト930Aの登録する()930eを呼び出す(ステップS1005)。これにより、登録宛先オブジェクト930Aが保持していた宛先情報930bが、不揮発記憶領域に記憶されることになる。
次に、不揮発記憶領域に記録した後、アドレス帳オブジェクト920Aは、登録宛先オブジェクト930Aを削除する(ステップS1006)。
また、図10で示した実行手順と異なる実行手順として保存しない場合について説明する。図10の実行手順でステップS1001〜ステップS1003まで同様の実行手順を行った後、利用者が編集された宛先情報を保存しないで終了する旨の入力を行った場合、操作系サブシステム111は、アドレス帳オブジェクト920Aの編集終了()920fを呼び出す。この際、操作系サブシステム111は、アドレス帳オブジェクト920Aに、引数で登録しない旨を受け渡す。これによりアドレス帳オブジェクト920Aは、設定が行われた登録宛先オブジェクト930Aを登録せずにそのまま削除して、終了する。
この図10で示した実行手順により、宛先情報を設定した後、さらに必要に応じて、不揮発記憶領域に登録するか否か選択可能な構成としたので、設定前の状態に戻す機能の実装を容易にした。
次に、本実施の形態の特徴部分であるアドレス帳管理部112aが分類アドレス帳に宛先を登録する際の操作の実行手順について図11を用いて説明する。図11は、本実施の形態の特徴部分であるアドレス帳管理部112aが分類アドレス帳に宛先を登録する際の操作の実行手順を示すUMLシーケンス図である。
図11に示すように、利用者が複合機1の操作パネル400を操作して宛先情報を分類する新たな分類アドレス帳の生成を要求すると、まず、アドレス帳編集者(操作系サブシステム111)は、分類アドレス帳を管理する書棚オブジェクト910Aを生成する(ステップS1401)
そして、図8の(a)に示すように、利用者によりカテゴリ毎に分類されたアドレス帳を登録する操作が行われた場合、操作系サブシステム111は、書棚オブジェクト910Aの登録する()910bを呼び出す(ステップS1402)。そして、登録する()910bが呼び出された書棚オブジェクト910Aは、利用者により登録する操作が行われたアドレス帳に対応する分類アドレス帳オブジェクト940Aを生成する(ステップS1403)。
次に、操作系サブシステム111は、生成された分類アドレス帳を取出すために、書棚オブジェクト910Aの取り出す()910eを呼び出す(ステップS1404)。これにより書棚オブジェクト910Aと、分類アドレス帳オブジェクト940Aの関連(リンク情報)を保持することになる。
そして、操作系サブシステム111は、取り出す()910eにより取得したアドレス帳オブジェクト920Aに対し、編集開始()920eを呼び出す(ステップS1405)。
次に、図8の(b)で示したように、利用者により入力されたカテゴリを登録していく。操作系サブシステム111は、利用者により登録されたカテゴリ毎に、分類アドレス帳オブジェクト940Aのカテゴリを登録する()940cを呼び出す(ステップS1406)。この際、引数でカテゴリ名を受け渡す。そして、分類アドレス帳オブジェクト940Aは、登録されたカテゴリに対応するカテゴリオブジェクト950Aを生成する(ステップS1407)。この際、生成されたカテゴリオブジェクト950Aの名前950aに、受け渡されたカテゴリ名を保持させる。また、操作系サブシステム111は、ステップS1406〜ステップS1407迄の処理をカテゴリの数だけ繰り返す。
そして、図8の(c)で示すように、利用者により編集された宛先情報をカテゴリに登録していく。操作系サブシステム111は、利用者によりカテゴリ毎に登録された宛先情報を登録するために、分類アドレス帳オブジェクト940Aの宛先を登録する()940cを呼び出す(ステップS1408)。この際、引数で登録先のカテゴリ名と、宛先情報を受け渡す。そして分類アドレス帳オブジェクト940Aは、カテゴリ名で特定されるカテゴリオブジェクト950Aの登録する()950bを呼び出す(ステップS1409)。
そして、登録する()950bが呼び出されたカテゴリオブジェクト950Aは、登録宛先オブジェクト930Aを生成する(ステップS1410)。この際、カテゴリオブジェクト950Aは、生成した登録宛先オブジェクト930Aと関連(リンク情報)を保持する。また、生成された登録宛先オブジェクト930Aの宛先情報に、利用者により入力された宛先情報を設定する。また、操作系サブシステム111は、ステップS1408〜ステップS1410までの処理を登録された宛先の数だけ繰り返す。
ステップS1406〜ステップS1410までの処理が全て終了した後、操作系サブシステム111は、分類アドレス帳オブジェクト940Aに対して、編集終了()920fを呼び出す(ステップS1411)。この際に、利用者により保存する旨の入力を受け付けていた場合、分類アドレス帳として不揮発記憶領域に記憶される。
そして、操作系サブシステム111は、書棚オブジェクト910Aのしまう()910fを呼び出して、終了する(ステップS1412)。これにより、分類アドレス帳オブジェクト940Aと、関連(リンク情報)を保持しているオブジェクトの消去が行われる。
この図11で示した実行手順により、宛先情報をカテゴリに分類することが可能となる。そして、利用者は上述した実行手順で作成された分類アドレス帳を閲覧することで、カテゴリに分類された宛先情報を取得することができる。
次に、本実施の形態の特徴部分であるアドレス帳管理部112aが分類された宛先の情報を取得する際の操作の実行手順について図12を用いて説明する。図12は、本実施の形態の特徴部分であるアドレス帳管理部112aが分類された宛先の情報を取得する際の操作の実行手順を示すUMLシーケンス図である。
図12に示すように、利用者は、閲覧した分類アドレス帳を特定した後に、複合機1の操作パネル400を操作して宛先情報の分類する要求を行うと、サービス利用者(操作系サブシステム111)は、利用者により特定された分類を保持する分類アドレス帳オブジェクト940Aの分類する()940aを呼び出す(ステップS1101)。
そして、分類アドレス帳オブジェクト940Aは、宛先情報を登録するカテゴリオブジェクト950Aを生成する(ステップS1102)。また、分類アドレス帳オブジェクト940Aは、生成したカテゴリオブジェクト950Aと関連(リンク情報)を保持する。なお、カテゴリは、図11で示した不揮発記憶領域に記憶された分類アドレス帳が保持するカテゴリに従って生成される。
次に、分類アドレス帳オブジェクト940Aは、不揮発記憶領域に記憶されている宛先情報から、各カテゴリの分類設定に合致するものを抽出し、この宛先の情報を保持する登録宛先オブジェクト930Aを生成する(ステップS1103)。例えば、アイウエオ順の分類アドレス帳で、ア行というカテゴリを選択する要求が利用者により行われていた場合、ア行というカテゴリに所属している登録宛先オブジェクト930Aが生成されることになる。
そして、分類アドレス帳オブジェクト940Aは、カテゴリオブジェクト950Aの登録する()930eを呼び出す(ステップS1104)。これにより、カテゴリオブジェクト950Aと、分類設定で当該カテゴリに所属する登録宛先オブジェクト930Aの間に関連(リンク情報)を保持することになる。このようにして、カテゴリ毎に宛先情報が登録された。
次に、利用者がカテゴリに登録された宛先情報を取得したい場合、操作系サブシステム111が、カテゴリオブジェクト950Aの取得する()950cを呼び出す(ステップS1105)。そして、カテゴリオブジェクト950Aは、関連(リンク情報)を保持する登録宛先オブジェクト930Aに対して取得する()930dを呼び出す(ステップS1106)。
この図12で示した実行手順により、宛先情報をカテゴリに分類することが可能となる。そして、利用者はカテゴリに分類された宛先情報を取得することができる。なお、カテゴリに分類する際に用いた分類設定は、ア行、カ行などに限らず、例えば利用者により設定された所定の利用者が所属する複数のグループ等、どのような分類設定でも良い。
これにより、利用者は、宛先を設定する際に、要求に応じて適切な分類がなされたアドレス帳を利用することができる。
図13は、本実施の形態の特徴部分であるアドレス帳管理部112aが送付指示を受け付けた際の操作の実行手順を示すUMLシーケンス図である。
図13に示すように、利用者が複合機1の操作パネル400を操作して文書の送付を指示すると、サービス利用者(操作系サブシステム111)は、適したアドレス帳を取出すために、書棚オブジェクト910Aの取出す()910eを呼び出す(ステップS1201)。次に、操作系サブシステム111は、取り出す()910eの呼び出しにより取得したアドレス帳オブジェクト920Aに対し、閲覧開始()920gを呼び出す(ステップS1202)。閲覧開始()920gが呼び出されたアドレス帳オブジェクト920Aは、宛先の選択一覧を作成するために選択シートオブジェクト980Aを生成する(ステップS1203)。
次に、利用者が複合機1の操作パネル400に表示された宛先一覧を操作して、宛先を選択した場合、操作系サブシステム111は、選択シートオブジェクト980Aの選択する()980cを呼び出す(ステップS1204)。選択する()980cを呼び出された選択シートオブジェクト980Aは、選択された宛先に対応する宛先情報の保持を担当する送付宛先オブジェクト970Aを生成する(ステップS1205)。
また、利用者が選択の解除を指示したならば、操作系サブシステム111は、選択シートオブジェクト980Aの選択解除する()980dを呼び出す(ステップS1206)。選択解除する()980dを呼び出された選択シートオブジェクト980Aは、選択が解除された宛先に対応する宛先情報の保持を担当する送付宛先オブジェクト970Aを削除する(ステップS1207)。そして、利用者の操作に従って、ステップS1204〜ステップS1207を繰り返し、利用者が選択の確定を指示したならば、操作系サブシステム111は、選択シートオブジェクト980Aの確定する()980eを呼び出す(ステップS1208)。
次に、確定する()980eを呼び出された選択シートオブジェクト980Aは、選択された宛先に対して送付処理をおこなうために、送付状オブジェクト960Aを生成した後、作成する()960bを呼び出す(ステップS1209)。そして、作成する()960bを呼び出された送付状オブジェクト960Aは、選択された宛先に対する送信処理の実行を実行系サブシステム113に依頼する。
そして、送信処理が実行されたことで、宛先情報の選択は行われないので、操作系サブシステム111は、アドレス帳オブジェクト920Aに対して、閲覧終了()920hを呼び出す(ステップS1210)。さらに、操作系サブシステム111は、閲覧終了()920hが呼び出されたアドレス帳オブジェクト920Aを片付けるため、書棚オブジェクト910Aのしまう()910fを呼び出す(ステップS1211)。
次に、操作系サブシステム111は、送付処理が完了したか確認するために、送付状オブジェクト960Aの送付終了()960cを呼び出す(ステップS1212)。
そして、送付の終了が済んでいることを確認した場合、送付状オブジェクト960Aは、送付先の宛先情報を保持していた選択シートオブジェクト980Aの破棄する()980gを呼び出す。(ステップS1213)次に、送付状オブジェクト960Aは、アドレス帳オブジェクト920Aの破棄通知()920iを呼び出す(ステップS1214)。
そして、アドレス帳オブジェクト920Aは、不要となった選択シートオブジェクト980A及び送付状オブジェクト960Aの削除を指示する。
この図13で示した実行手順により、アドレス帳オブジェクト920Aを用いることとしたので、改修が容易なアドレス帳管理の仕組みを提供することができる。
図14は、本実施の形態の特徴部分であるアドレス帳管理部112aが分類アドレス帳に基づいて送付指示を受け付けた際の操作の実行手順を示すUMLシーケンス図である。
図14に示すように、利用者が複合機1の操作パネル400を操作して文書の送付を指示すると、サービス利用者(操作系サブシステム111)は、適したアドレス帳を取出すために、書棚オブジェクト910Aの取出す()910eを呼び出す(ステップS1301)。次に、操作系サブシステム111は、取り出す()910eの呼び出しにより取得した分類アドレス帳オブジェクト940Aに対し、閲覧開始()920gを呼び出す(ステップS1302)。閲覧開始()920gが呼び出された分類アドレス帳オブジェクト940Aは、宛先の選択一覧を作成するために選択シートオブジェクト980Aを生成する(ステップS1303)。
次に、利用者が複合機1の操作パネル400に表示された宛先一覧を操作して、宛先を保持している分類を選択した場合、操作系サブシステム111は、選択シートオブジェクト980Aの選択する()980cを呼び出す(ステップS1304)。選択した分類としては、例えばチームなどが、どの様な分類でも良い。
そして、選択する()980cを呼び出された選択シートオブジェクト980Aは、閲覧が開始されている分類アドレス帳オブジェクト940Aに対して、宛先を取得する()940dを呼び出す(ステップS1305)。
次に、宛先を取得する940dが呼び出された分類アドレス帳オブジェクト940Aは、カテゴリオブジェクト950Aの取得する()950cを呼び出す(ステップS1306)。
そして、取得する()950cが呼び出されたカテゴリオブジェクト950Aは、関連(リンク情報)が保持されている登録宛先オブジェクト930Aの取得する()930eを呼び出す(ステップS1307)。これにより、選択シートオブジェクト980Aに分類に所属する宛先情報が選択されたことになる。
そして、選択シートオブジェクト980Aは、選択された宛先に対応する宛先情報の保持を担当する送付宛先オブジェクト970Aを生成する(ステップS1308)。
利用者が選択の確定を指示したならば、操作系サブシステム111は、選択シートオブジェクト980Aの確定する()980eを呼び出す(ステップS1309)。
次に、確定する()980eを呼び出された選択シートオブジェクト980Aは、選択された宛先に対して送付処理をおこなうために、送付状オブジェクト960Aを生成した後、作成する()960bを呼び出す(ステップS1310)。そして、作成する()960bを呼び出された送付状オブジェクト960Aは、選択された宛先に対する送信処理の実行を実行系サブシステム113に依頼する。
そして、送信処理が実行されたことで、宛先情報の選択は行われないので、操作系サブシステム111は、分類アドレス帳オブジェクト940Aに対して、閲覧終了()920hを呼び出す(ステップS1311)。さらに、操作系サブシステム111は、閲覧終了()920hが呼び出された分類アドレス帳オブジェクト940Aを片付けるため、書棚オブジェクト910Aのしまう()910fを呼び出す(ステップS1312)。
次に、操作系サブシステム111は、送付処理が完了したか確認するために、送付状オブジェクト960Aの送付終了()960cを呼び出す(ステップS1313)。
そして、送付の終了が済んでいることを確認した場合、送付状オブジェクト960Aは、送付先の宛先情報を保持していた選択シートオブジェクト980Aの破棄する()980gを呼び出す(ステップS1314)。次に、送付状オブジェクト960Aは、分類アドレス帳オブジェクト940Aの破棄通知()920iを呼び出す(ステップS1315)。
そして、分類アドレス帳オブジェクト940Aは、不要となった選択シートオブジェクト980A及び送付状オブジェクト960Aの削除を指示する。
この図14で示した実行手順により、分類アドレス帳オブジェクト940Aを用いることとしたので、分類に所属する宛先情報の設定が容易なアドレス帳管理の仕組みを提供することができる。
上述してきたように、本実施の形態では、利用者による宛先情報の選択を管理する選択管理を分離してアドレス帳と、アドレス帳を承継して分類毎の宛先情報を管理する分類アドレス帳の仕組みを構築し、さらに、宛先管理を担当するアドレス帳クラス、カテゴリ毎の宛先管理を担当する分類アドレス帳クラス、宛先情報を分類するカテゴリクラス、不揮発記憶領域に記憶された宛先を示す登録宛先クラス、選択管理を担当する選択シートクラス、アドレス帳クラスを束ねる書棚クラス、送付する宛先に対応する送付宛先クラス、選択された宛先への送信を管理する送付状クラスを用いることによりアドレス帳管理部を実現したので、利用者に登録されたカテゴリに従って分類されたアドレスを効率よく管理することができる。
ソフトウェア開発者やソフトウェア保守要員が、機能追加や改修を容易におこなうことができるとともに、アドレス帳の管理処理を効率よく実現することができる。
なお、本実施の形態の画像形成装置で実行されるアドレス帳管理プログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、フレキシブルディスク(FD)、CD−R(CD Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)などのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するよう構成してもよい。この場合、CPU11が上記記憶媒体から、アドレス帳管理プログラムを読み出してMEM−P12上にロードすることで、画像形成装置に、上述した各ステップ、各手段または各部を実現させる。
また、アドレス帳管理プログラムを、インターネットなどのネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するよう構成してもよい。さらに、かかるアドレス帳管理プログラムをインターネットなどのネットワーク経由で提供または配布するようにしてもよい。
以上のように、本発明にかかるアドレス帳管理プログラムおよび画像形成装置は、宛先情報を参照して送信処理をおこなう各種装置のアドレス帳管理に有用であり、特に、画像形成装置のアドレス帳管理に適している。
複合機をとりまくネットワーク環境を示すネットワーク図である。 複合機のハードウェアを説明するための説明図である。 複合機におけるハードウェアおよびソフトウェアの階層構造を説明するための説明図である。 複合機の操作パネルを説明するための説明図である。 統合アプリケーションの構成を説明するための説明図である。 統合アプリケーションの構成を表したUMLクラス図である。 カテゴリにより分類されたアドレス帳を用いた場合に表示されるアドレス選択の画面例を示した図である。 アドレス帳を登録してから、カテゴリ毎に宛先を登録する際の画面フローを示した図である。 アドレス帳管理部のクラス構成を示すUMLクラス図である。 アドレス帳管理部が宛先情報の登録指示を受け付けた際の操作の実行手順を示すUMLシーケンス図である。 アドレス帳管理部が分類アドレス帳に宛先を登録する際の操作の実行手順を示すUMLシーケンス図である。 アドレス帳管理部が分類された宛先の情報を取得する際の操作の実行手順を示すUMLシーケンス図である。 アドレス帳管理部が送付指示を受け付けた際の操作の実行手順を示すUMLシーケンス図である。 アドレス帳管理部が分類アドレス帳に基づいて送付指示を受け付けた際の操作の実行手順を示すUMLシーケンス図である。 複合機に搭載されるソフトウェア構成の変遷を示す説明図である。 従来の複合機におけるハードウェアおよびソフトウェアの階層構造を説明するための説明図である。
符号の説明
1 画像形成装置(複合機)
10 コントローラ
11 CPU
12 MEM−P
12a ROM
12b RAM
13 NB
14 SB
15 AGP
16 ASIC
17 MEM−C
18 HDD
20 キーボード(オペレーションパネル)
30 FCU
40 USB
50 IEEE1394
60 エンジン部(Engine)
100 ソフトウェア
101 アプリケーション層
101A アプリケーション層
102 サービス層
102a スキャナ制御部
102b プロッタ制御部
102c 蓄積制御部
102d 配信/メール送受信制御部
102e FAX送受信制御部
102f ネットワーク通信制御部
102g その他の制御部
103 オペレーティングシステム
110 統合アプリケーション
111 操作系サブシステム
112 管理系サブシステム
112a アドレス帳管理部
113 実行系サブシステム
121 コピーアプリケーション
122 スキャナアプリケーション
123 ファックスアプリケーション
124 プリンタアプリケーション
150 ハードウェア
150a スキャナ
150b プロッタ
150c HDD
150d ネットワーク
150e その他のリソース
400 操作パネル
401 初期設定キー
402 コピーキー
403 コピーサーバーキー
404 プリンタキー
405 送信キー
406 テンキー
407 クリア/ストップキー
408 スタートキー
409 予熱キー
410 リセットキー
420 液晶タッチパネル
801 読込ボタン
802 登録ボタン
910 書棚クラス(書棚手段の一例)
910A 書棚オブジェクト(書棚手段の一例)
910a 状態
910b 登録する()
910c 差し替える()
910d 差し替え終了()
910e 取り出す()
910f しまう()
920 アドレス帳クラス(アドレス管理手段の一例)
920A アドレス帳オブジェクト(アドレス管理手段の一例)
920a 可能操作
920b 状態
920c 作成する()
920d 改訂する()
920e 編集開始()
920f 編集終了()
920g 閲覧開始()
920h 閲覧終了()
920i 破棄通知()
930 登録宛先クラス
930A 登録宛先オブジェクト
930a 識別子
930b 宛先情報
930c 設定する()
930d 取得する()
930e 登録する()
940 分類アドレス帳クラス(分類アドレス管理手段の一例)
940A 分類アドレス帳オブジェクト(分類アドレス管理手段の一例)
940a 分類する()
940b 宛先を取得する()
940c カテゴリを登録する()
940d 宛先を登録する()
950 カテゴリ
950a 名前
950b 登録する()
950c 取得する()
960 送付状クラス
960A 送付状オブジェクト
960a 状態
960b 作成する()
960c 送付終了()
970 送信宛先クラス
970A 送信宛先オブジェクト(宛先手段の一例)
970a 識別子
970b 送信情報
970c 設定する()
970d 取得する()
980 選択シートクラス(選択シート手段の一例)
980A 選択シートオブジェクト(選択シート手段の一例)
980a 最大宛先数
980b 状態
980c 選択する()
980d 選択解除する()
980e 確定する()
980f 取り消す()
980g 破棄する()
2001 サービス層分離前アプリケーション
2002 サービス層分離後アプリケーション
2003 共通ルーチン分離アプリケーション
2004 オブジェクト指向アプリケーション

Claims (9)

  1. ネットワークを介して情報を送信する宛先を示すアドレス情報を管理するアドレス管理装置において、
    送信先に送信する際に用いる宛先情報を保持する宛先手段と、
    前記宛先手段と関連を保持して、前記宛先情報を一括して管理するアドレス管理手段と、
    所定の分類設計に従って分けられる分類情報を保持する分類手段と、
    前記アドレス管理手段が保持している情報を承継し、前記分類手段が保持する前記分類情報に所属する前記宛先情報を保持する前記利用者宛先手段と関連を保持することで、前記情報に所属する前記宛先情報を管理する分類アドレス管理手段と、
    を備えたことを特徴とするアドレス管理装置。
  2. 前記分類手段は、異なる分類設計に従って分けられる分類情報として、分類設計毎に複数個存在すること、
    を特徴とする請求項1に記載のアドレス管理装置。
  3. 前記アドレス管理手段から前記宛先情報を取得して該宛先の一覧を前記利用者に提供し、該利用者により選択された宛先のリストを送信先一覧として生成する選択シート手段と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のアドレス管理装置。
  4. 前記分類アドレス管理手段から前記分類情報に所属する前記宛先情報を取得し、取得した前記宛先情報から、送信先一覧を生成する選択シート手段と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のアドレス管理装置。
  5. ネットワークを介して情報を送信する宛先を示すアドレス情報を管理するアドレス管理方法において、
    送信先に送信する際に用いる宛先情報を保持する宛先ステップと、
    前記宛先ステップと関連を保持して、前記宛先情報を一括して管理するアドレス管理ステップと、
    所定の分類設計に従って分けられる分類情報を保持する分類ステップと、
    前記アドレス管理ステップが保持している情報を承継し、前記分類ステップが保持する前記分類情報に所属する前記宛先情報を保持する前記利用者宛先ステップと関連を保持することで、前記情報に所属する前記宛先情報を管理する分類アドレス管理ステップと、
    を備えたことを特徴とするアドレス管理方法。
  6. 前記分類ステップは、異なる分類設計に従って分けられる分類情報として、分類設計毎に複数個存在すること、
    を特徴とする請求項5に記載のアドレス管理方法。
  7. 前記アドレス管理ステップから前記宛先情報を取得して該宛先の一覧を前記利用者に提供し、該利用者により選択された宛先のリストを送信先一覧として生成する選択シートステップと、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項5又は6に記載のアドレス管理方法。
  8. 前記分類アドレス管理ステップから前記分類情報に所属する前記宛先情報を取得し、取得した前記宛先情報から、送信先一覧を生成する選択シートステップと、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項5又は6に記載のアドレス管理方法。
  9. 請求項5乃至請求項8のいずれか1つに記載されたアドレス管理方法をコンピュータで実行させることを特徴とするアドレス管理プログラム。
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JP2009105535A (ja) * 2007-10-22 2009-05-14 Murata Mach Ltd 画像処理装置

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